説明

コンタクトレンズ包装容器

【課題】薬剤と光との反応が阻止されるように十分に光を遮断する包装容器を提供する。
【解決手段】この発明は、不透明化剤が医療器具を保存するのに使用される包装容器であって、薬品あるいは抗菌剤またはその双方を実質的に光と反応させない包装容器を提供するものであり、上記不透明化剤は、上記医療器具に一体化されるか、あるいは上記医療器具を収容する溶液中に含有されている。好適な不透明化剤は、二酸化チタンあるいはフォトクロミック化合物である。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
この発明は、コンタクトレンズを保存するための包装容器に関するものである。詳細には、この発明は、不透明化剤(opacifying agents)が使用されたレンズ包装容器を提供するものである。
【0002】
〔発明の背景〕
コンタクトレンズは、1950年代以来、視力を改善するために商業的に使用されてきた。従来のコンタクトレンズは、典型的には、いわゆるハードあるいはソフトの材料で作られている。シリコンヒドロゲル製のコンタクトレンズ等、一部のソフトコンタクトレンズは、30日までの期間、連続的に装用できるように設計されている。このようなコンタクトレンズを期間延長して使用することは、ユーザーの眼球への細菌感染を増大させる原因となると思われている。
【0003】
細菌感染の発生に対処するために、例えば米国特許出願第10/028,400号、同第10/029,526号および同第60/428,620号に開示されているように、銀などの抗菌剤がコンタクトレンズに添加されており、上記文献の開示内容はこの明細書において参照されることによってそっくりそのまま組み込まれる。「抗菌」剤とは、バクテリア等の細菌のレンズ上への付着あるいはレンズ上での増殖を阻害するか、あるいは上記細菌を死滅させることができる化合物あるいは組成物を意味する。さらに、眼球へ薬品を送り出すために、コンタクトレンズ等の医療器具を使用することは公知である。この薬品あるいは抗菌剤は、コンタクトレンズ本体に混和されてもよく、コンタクトレンズ表面に被覆されてもよく、あるいはレンズ収容溶液中に含有されてもよい。この抗菌剤および薬品の使用は、これらの薬剤が、ある期間にわたって光に曝されることにより、薬剤の劣化あるいは色調変化のように反応する可能性がある点で不利である。
【0004】
従来のコンタクトレンズ包装容器は、成型プラスチック製の基体と、この基体の上部を覆っているシートとから構成されている。このカバーシートは、典型的には、光の透過を許さないポリエステル等の他の材料と積層されたホイルシートである。但し、上記基体は、典型的には、半透明であるか、あるいは、薬品または抗菌剤と反応する可能性のある光を透過させるのに十分な程度に透明である。したがって、上記薬剤と光との反応が阻止されるように十分に光を遮断する包装容器を提供することが望ましい。また、包装容器は、その内部に入れられるコンタクトレンズあるいは器具を特定波長の光によって殺菌できるものであることが好ましい。
【0005】
〔好適な実施の形態の詳細な記述〕
この発明は、コンタクトレンズを保存するための包装容器であって、薬品あるいは抗菌剤またはその双方を実質的に光と反応させない包装容器を提供するものであり、上記薬剤は、上記コンタクトレンズ内に混和されるか、あるいは上記コンタクトレンズ上に被覆されるか、あるいは上記コンタクトレンズが収容される溶液中に含有されている。さらに、この発明の包装容器は、可視波長および紫外波長のいずれかの一方の光あるいは双方の光を用いて、上記コンタクトレンズを殺菌することができることが好ましい。
【0006】
1つの実施の形態では、この発明は、コンタクトレンズを保存するための包装容器であって、基体部を含むか、実質的に基体部からなるか、あるいは基体部からなる包装容器を提供するものであり、上記基体部は、不透明化剤(opacifying agent)を含むか、実質的に不透明化剤から構成されるか、あるいは不透明化剤から構成されている。
【0007】
この発明の包装容器に有用な不透明化剤は、抗菌剤あるいは薬品と光との反応が実質的に防止されるように、十分に光を遮断する薬剤である。この光との反応を防止することは、包装容器の内容物が視覚的に検査されること、および、紫外波長の光を用いて包装容器の内容物の殺菌が実行されることのうち、いずれか一方あるいは双方が実施可能であるように、包装容器の少なくとも一部を十分な光が通過することができるようにしながら、達成されることが好ましい。不透明化剤は、この不透明化剤が基体部の材料に混合された状態で使用される場合には、上記包装容器を通じて、約550nm未満および650nmを越える波長の光の伝送が実質的に防止されるように、選択される。
【0008】
不透明化剤が基体部の材料と一体化した場合に、所望の光を遮断する効果を与えるすべての不透明化剤は使用可能である。適切な不透明化剤としては、アルミニウム、アルミニウム水和物、珪酸アルミニウム、珪酸カリウム、モノステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸アルミニウムおよびトリステアリン酸アルミニウム、硫酸バリウム、ベントナイト、焼き琥珀(burnt amber)、炭酸カルシウム、カーボンブラック、赤色202号(D&C Red No.7)、限定的でない有機顔料、無機担体上に吸収された可溶性染料あるいは無機担体と混合された可溶性染料、珪藻土、酸化鉄、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、生シェンナ(raw sienna)、焼きシェンナ(burnt sienna)、二酸化チタン、これらの等価物、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されるものではない。
【0009】
さらに、不透明化剤は、光に曝されるのに反応して基体部を暗くするフォトクロミック材(photochromic)であってもよい。適切なフォトクロミック材としては、スピロナフチルオキサジン類(spironapthyloxazines)、ナフトピラン類(naphthopyrans)、ベンゾピラン類(benzopyrans)、フェナントロピラン類(phenantropyrans)、スピロピリドベンズオキサジン類(spiropyridobenzoxazines)、金属ジチゾナート類(metal-dithizonates)、フルギド類/フルギミド類(fulgides/fulgimides)、スピロ(ベンジンドリン)(spiro (benzindoline))、有機金属ジチゾナート類(organometal dithizonates)、これらの等価物、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されるものではない。
【0010】
上記不透明化剤は、上記基体部を形成する材料に一体化されてもよく、この一体化とは、上記不透明化剤が、上記基体部の形成前に、上記基体部を形成する材料と混合され、混和され、他の方法で組み合わされてもよいということを意味している。これに代えて、上記不透明化剤は、被覆、噴霧、印刷あるいはこれらと同様の方法等、従来の便利な方法によって、上記基体部の内面および外面のうち、いずれか一方の面あるいは双方の面上に配されてもよい。上記不透明化剤は、上記基体部を作る材料に一体化されることが好ましい。
【0011】
上記基体部は、コンタクトレンズを包装するのに典型的に使用されるすべての材料から作られてもよい。このような材料は、コンタクトレンズ、薬品あるいは抗菌剤、およびコンタクトレンズを保存可能であるすべての溶液の化学的特性および物理的特性に適合可能なポリマー類、ゴム類あるいはプラスチック類であってもよい。上記基体部を構成する適切な材料例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン類、オレフィンコポリマー類、アクリール樹脂、ゴム類、ウレタン類、ポリカーボネート類、フルオロカーボン類、これらの等価物、および上記物質のコポリマー類および混合物を含むが、これらに限定されるものではない。上記基体部を構成する材料は、アメリカ材料試験協会(ASTM)D−1238によって確認されるように、約15g/10分〜約44g/10分のメルトフロー範囲を有する、ポリプロピレンあるいはポリエチレンから作られたメタロセン触媒型ポリマーあるいはメタロセン触媒型コポリマーであることが好ましい。好適な材料としては、ポリプロピレン、限定的でない環状ポリオレフィン類、ゼオノール(ZEONOR:商標)1060R、エクソン・アチーブ(Exxon ACHIEVE:商標)1605、ポリプロピレンとポリエチレンとのコポリマー類、ポリプロピレンとゼオノール(ZEONOR:商標)1060Rとの混合物等の混合物、これらの等価物、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されるものではない。
【0012】
上記不透明化剤が上記基体部を構成する材料と一体化している上記実施の形態では、上記不透明化剤は、すべての便利な方法によって、上記基体部を形成するのに使用される材料と組み合わされてもよい。使用される薬剤の正確な分量は、選択された薬剤および基体部を構成する材料に依存することになる。典型的には、基体部を構成する材料の全重量を基準にして、約0.5重量%〜約10重量%の不透明化剤が使用されることになる。
【0013】
一旦、不透明化剤および基体部を構成する材料が組み合わされると、基体部は、射出成形法、トランスファー成形法、スキンパッケージング法(skin packaging)、ブロー成形法、共射出成形法(co-injection molding)、フィルム押出成形法(film extrusion)、あるいはフィルム共押出成形法(film co-extrusion)を含むが、これらに限定されない多くの公知の方法によって形成されてもよい。この発明の包装容器は、包装容器を形成するために、カバー部と組み合わせられた基体部を含むことが好ましい。
【0014】
より好ましくは、基体部は、この基体部がブリスターパッケージの基底部を形成するように構成されている。この実施の形態では、カバー部は、眼用器具の気密封止構造を形成するために、フランジの上表面を封止できるアルミニウムホイルおよびポリプロピレンフィルムからなる粘着性のラミネートシート、あるいは他のすべての押出成形フィルムまたは共押出成形フィルムから作られた可撓性のカバーシートであることが好ましい。適切なブリスターパッケージの例としては、米国特許第4,691,820号、同第5,054,610号、同第5,337,888号、同第5,375,698号、同第5,409,104号、同第5,467,868号、同第5,515,964号、同第5,609,246号、同第5,695,049号、同第5,697,495号、同第5,704,468号、同第5,711,416号、同第5,722,536号、同第5,573,108号、同第5,823,327号、同第5,704,468号、同第5,983,608号、同第6,029,808号、同第6,044,966号および同第6,401,915号に開示されており、これらの開示内容は、この明細書において参照されることによって、そっくりそのまま組み込まれる。
【0015】
この発明の包装容器は、多くのタイプのコンタクトレンズを保存するのに有用である。但し、この発明の包装容器は、薬品または抗菌剤のいずれか一方あるいは双方を含有し、かつシリコンヒドロゲル類およびフルオロヒドロゲル類を含むが、これらに限定されないシリコンエラストマー類あるいはヒドロゲル類から作られたソフトコンタクトレンズの保存に使用される場合に、最も有用であることが認められる。上記のようなソフトコンタクトレンズの処方例は、米国特許出願第60/318,536号、同第09/532,943号、米国特許第5,710,302号、同第5,998,498号、同第6,087,415号、同第5,760,100号、同第5,776,999号、同第5,789,461号、同第5,849,811号および同第5,965,631号、国際特許出願公開WO9421698号、欧州特許出願公開EP406161号および特開2000−016905号に開示されており、これらの開示内容は、この明細書において参照されることによって、そっくりそのまま組み込まれる。この発明の包装容器と共に使用されるのに好適なソフトコンタクトレンズの例は、ガリフィルコン(galyfilcon)A、セネフィルコン(senefilcon)A、エタフィルコン(etafilcon)A、ゲネフィルコン(genefilcon)A、レネフィルコン(lenefilcon)A、ポリマコン(polymacon)、バラフィルコン(balafilcon)Aおよびロトラフィルコン(lotrafilcon)Aを含む処方で作られたソフトコンタクトレンズである。特に、最も好適なコンタクトレンズは、ガリフィルコン(galyfilcon)A、セネフィルコン(senefilcon)A、バラフィルコン(balafilcon)Aおよびロトラフィルコン(lotrafilcon)Aで作られている。
【0016】
この発明は、限定的でない次の実施例に対する検討によって明白になるはずである。
【0017】
<実施例>
二酸化チタンを添加していないエクソン・アチーブ1605のポリプロピレンから基体部を作った。混合材料中の二酸化チタンの最終濃度が4重量%、2重量%および1重量%となるように、二酸化チタンをエクソン・アチーブ1605のポリプロピレンに混合することによって、他の基体部を作った。各タイプの材料を射出成形してコンタクトレンズ用包装容器の基体部を形成した。基体部の構造は、実質的に図1に示されているようなものであった。この基体部は、実質的に平坦な第1平面10と、この平面内に形成された半球形状のボウル部12とを有していた。ボウル部12内には、このボウル部12の中心から外れた位置に配された複数のリブ13が設けられている。封止領域14は、第1平面10とボウル部12との環状の境界部分の周りに周方向に沿って設けられている。第2平面16は、ボウル部12への方向に対して零(0)以外の角度で、第1平面10の端部から延びている。
【0018】
以下の表1に記載された処方中のセネフィルコンAから作られたコンタクトレンズを、50ppmのメチルセルロースを含有する脱イオン水中で製造し、ジャーの中に保存した。19℃〜22℃で約18時間、ジャーローラ上で、上記コンタクトレンズを回転させた。これらのコンタクトレンズを、上記基体部および約800μLの硝酸銀溶液(0.36gの硝酸銀(AgNO3)を容量フラスコ中の2000mLの脱イオン水に溶解することによって調製された濃度180ppm(μg/mL)の銀)に移した。2分半後に、コンタクトレンズを上記硝酸銀溶液から取り出し、洗浄時間を5分単位で増やして2度、脱イオン水で洗浄した。これらのコンタクトレンズを、50ppmのメチルセルロースを含有する約900μLの硼酸緩衝液(2000mLの脱イオン水中に溶解させた約18.524gの硼酸と約3.725gの硼酸ナトリウムとから調製した硼酸緩衝液)と共に、個々の基体部に載せた後に、ブリスターパッケージを可撓性のカバーシートで熱封止した。その後、上記コンタクトレンズを、122.5℃で30分間隔で3度、オーロクレーブにかけて加圧殺菌してから45℃の非遮光チャンバー(light chamber)内に置いた。
【0019】
【表1】

【0020】
包装容器内に収容したコンタクトレンズを、約200nm〜約800nmの広い周波数域の光を発生するキャロン(Caron)製の光安定性チャンバー型式6535(光強度:約73.497mW/m2)内に、30日間、60日間あるいは180日間、保持した。設定期間が経過した後に、上記コンタクトレンズを上記包装容器から取り出し、ハンディータイプの比色計(エックス・ライト(X−Rite)XP64)で検査した。「L−a−b」の範囲内の値を測定して色調の変化を評価した。ここで、“L”は、どの色の光かを示し(正の数はより白色であり、負の数はより黒色である)、“a”は、赤・緑シフトを示し(正の数はより赤色であり、負の数はより緑色である)、および“b”は、黄・青シフトを示す(正の数はより黄色であり、負の数はより青色である)。“L”値、“a”値および“b”値の既定範囲は、−100〜+100である。セネフィルコンのコンタクトレンズでは、淡い青色に見えるために、色調のシフトを主に“a”値および“b”値で確認した。
【0021】
各表中の実施例の説明文は、次のとおりである。
A:基体部は二酸化チタンを含有せず、水性の保存用蓋を備えている。
B:基体部は二酸化チタンを含有せず、溶剤系の保存用蓋を備えている。
C:基体部は二酸化チタンを含有せず、透明な保存用蓋を備えている。
D:基体部は二酸化チタンを含有せず、透明な保存用蓋を備えている。
E:基体部は二酸化チタンを含有せず、標準ホイル製の保存用蓋を備えている。
F:基体部は二酸化チタンを含有せず、アルミホイルで被覆された標準ホイル製の保存用蓋を備えている。
G:基体部は4重量%の二酸化チタンを含有し、標準ホイル製の保存用蓋を備えている。
H:基体部は2重量%の二酸化チタンを含有し、標準ホイル製の保存用蓋を備えている。
I:基体部は1重量%の二酸化チタンを含有し、標準ホイル製の保存用蓋を備えている。
【0022】
【表2】

【0023】
【表3】

【0024】
【表4】

【0025】
基準データと1週間の間隔を置いた1週間データとの比較において、有意なシフトは観察されなかった。1月間の間隔を置いた1月間データでは、異なる包装容器内のコンタクトレンズにおける色調の変化は裸眼で観察されなかったが、データでは、包装容器A〜Eにおいて一部の色調変化が発生したことを示している。不透明な包装容器F〜Iでは、数値において、いかなる有意なシフトも示されていない。さらに、包装容器A〜Eにおけるコンタクトレンズには、銀含有量の低下が見られたが、包装容器F〜Iにおける銀含有量には実質的に変化が見られなかった。
【0026】
〔実施の態様〕
以下、この発明の実施の態様を説明する。
(1)コンタクトレンズを保存するための包装容器において、
基体部を含み、該基体部は、不透明化剤(opacifying agent)を含む、包装容器。
(2)実施態様1記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、アルミニウム、アルミニウム水和物、珪酸アルミニウム、珪酸カリウム、モノステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸アルミニウムおよびトリステアリン酸アルミニウム、硫酸バリウム、ベントナイト、焼き琥珀(burnt amber)、炭酸カルシウム、カーボンブラック、赤色202号(D&C Red No.7)、有機顔料、無機担体上に吸収された可溶性染料あるいは無機担体と混合された可溶性染料、珪藻土、酸化鉄、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、生シェンナ(raw sienna)、焼きシェンナ(burnt sienna)、二酸化チタンおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、
包装容器。
(3)実施態様1記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、二酸化チタンである、包装容器。
(4)実施態様1記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、フォトクロミック化合物(photochromic compound)である、包装容器。
(5)実施態様4記載の包装容器において、
前記フォトクロミック材は、スピロナフチルオキサジン(spironapthyloxazine)、ナフトピラン(naphthopyran)、ベンゾピラン(benzopyran)、フェナントロピラン(phenantropyran)、スピロピリドベンズオキサジン(spiropyridobenzoxazine)、金属ジチゾナート(metal dithizonate)、フルギド(fulgide)、フルギミド(fulgimide)、スピロ(ベンジンドリン)(spiro (benzindoline))および有機金属ジチゾナート(organometal dithizonate)からなる群より選択される、包装容器。
(6)実施態様1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部を作り上げている材料に一体化されている、包装容器。
(7)実施態様1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部の表面上に被覆されている、包装容器。
(8)実施態様1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部の表面上に噴霧されている、包装容器。
(9)実施態様1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部の表面上に印刷されている、包装容器。
(10)実施態様1記載の包装容器において、
前記基体部は、ポリプロピレンから作られたメタロセン触媒型ポリマーあるいはメタロセン触媒型コポリマーをさらに含む、包装容器。
(11)実施態様1記載の包装容器において、
前記基体部は、ポリエチレンから作られたメタロセン触媒型ポリマーあるいはメタロセン触媒型コポリマーをさらに含む、包装容器。
(12)実施態様1または11に記載の包装容器において、
可撓性のカバーシートをさらに含む、包装容器。
(13)実施態様12記載の包装容器において、
前記カバーシートは、アルミニウムホイルおよびポリプロピレンフィルムからなる粘着性のラミネートシートを含む、包装容器。
(14)実施態様12記載の包装容器において、
ガリフィルコンA(galyfilcon A)、セネフィルコンA(senefilcon A)、バラフィルコンA(balafilcon A)あるいはロトラフィルコンA(lotrafilcon A)を含むコンタクトレンズをさらに含む、包装容器。
(15)実施態様14記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、抗菌剤をさらに含む、包装容器。
(16)実施態様14記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、薬品をさらに含む、包装容器。
(17)実施態様13記載の包装容器において、
ガリフィルコンA、セネフィルコンA、バラフィルコンAあるいはロトラフィルコンAを含むコンタクトレンズをさらに含む、包装容器。
(18)実施態様17記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、抗菌剤をさらに含む、包装容器。
(19)実施態様17記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、薬品をさらに含む、包装容器。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の包装容器の基体部の一つの実施の形態を示す斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズを保存するための包装容器において、
基体部を含み、該基体部は、不透明化剤(opacifying agent)を含む、包装容器。
【請求項2】
請求項1記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、アルミニウム、アルミニウム水和物、珪酸アルミニウム、珪酸カリウム、モノステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸アルミニウムおよびトリステアリン酸アルミニウム、硫酸バリウム、ベントナイト、焼き琥珀(burnt amber)、炭酸カルシウム、カーボンブラック、赤色202号(D&C Red No.7)、有機顔料、無機担体上に吸収された可溶性染料あるいは無機担体と混合された可溶性染料、珪藻土、酸化鉄、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、生シェンナ(raw sienna)、焼きシェンナ(burnt sienna)、二酸化チタンおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される、
包装容器。
【請求項3】
請求項1記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、二酸化チタンである、包装容器。
【請求項4】
請求項1記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、フォトクロミック化合物(photochromic compound)である、包装容器。
【請求項5】
請求項4記載の包装容器において、
前記フォトクロミック材は、スピロナフチルオキサジン(spironapthyloxazine)、ナフトピラン(naphthopyran)、ベンゾピラン(benzopyran)、フェナントロピラン(phenantropyran)、スピロピリドベンズオキサジン(spiropyridobenzoxazine)、金属ジチゾナート(metal dithizonate)、フルギド(fulgide)、フルギミド(fulgimide)、スピロ(ベンジンドリン)(spiro (benzindoline))および有機金属ジチゾナート(organometal dithizonate)からなる群より選択される、包装容器。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部を作り上げている材料に一体化されている、包装容器。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部の表面上に被覆されている、包装容器。
【請求項8】
請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部の表面上に噴霧されている、包装容器。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれかに記載の包装容器において、
前記不透明化剤は、前記基体部の表面上に印刷されている、包装容器。
【請求項10】
請求項1記載の包装容器において、
前記基体部は、ポリプロピレンから作られたメタロセン触媒型ポリマーあるいはメタロセン触媒型コポリマーをさらに含む、包装容器。
【請求項11】
請求項1記載の包装容器において、
前記基体部は、ポリエチレンから作られたメタロセン触媒型ポリマーあるいはメタロセン触媒型コポリマーをさらに含む、包装容器。
【請求項12】
請求項1または11に記載の包装容器において、
可撓性のカバーシートをさらに含む、包装容器。
【請求項13】
請求項12記載の包装容器において、
前記カバーシートは、アルミニウムホイルおよびポリプロピレンフィルムからなる粘着性のラミネートシートを含む、包装容器。
【請求項14】
請求項12記載の包装容器において、
ガリフィルコンA(galyfilcon A)、セネフィルコンA(senefilcon A)、バラフィルコンA(balafilcon A)あるいはロトラフィルコンA(lotrafilcon A)を含むコンタクトレンズをさらに含む、包装容器。
【請求項15】
請求項14記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、抗菌剤をさらに含む、包装容器。
【請求項16】
請求項14記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、薬品をさらに含む、包装容器。
【請求項17】
請求項13記載の包装容器において、
ガリフィルコンA、セネフィルコンA、バラフィルコンAあるいはロトラフィルコンAを含むコンタクトレンズをさらに含む、包装容器。
【請求項18】
請求項17記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、抗菌剤をさらに含む、包装容器。
【請求項19】
請求項17記載の包装容器において、
前記コンタクトレンズは、薬品をさらに含む、包装容器。

【図1】
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【公表番号】特表2007−529379(P2007−529379A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−503923(P2007−503923)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/006683
【国際公開番号】WO2005/092709
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(500092561)ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド (153)
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway−Suite 100, Jacksonville, Florida 32256, U.S.A.
【Fターム(参考)】