説明

コンテナクレーン

【課題】走行方向及び海陸方向の免震力を発揮するコンテナクレーン。
【解決手段】コンテナクレーンにおいて、クレーン本体4と走行装置11,12の間に積層ゴム21を設ける一方、前記走行装置11,12を構成している主イコライザ17と中間イコライザ18の間に積層ゴム21を設け、かつ、何れか一方の積層ゴム21をクレーン本体4の走行方向yに配した把持部材22,22によって把持し、他方の積層ゴム21をクレーン本体4の走行方向11,12と交差する海陸方向Xに配した把持部材22,22によって把持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナクレーン、更に詳しくは、走行方向に変形する免震装置を具備したコンテナクレーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンテナクレーン1は、図14に示すように、海脚2と陸脚3よりクレーン本体4を構築し、このクレーン本体4上にガーダ5及びブーム6より成る主桁7をクレーン本体4の走行方向yと交差するように横行方向(以下、海陸方向と称する。)Xに向けて設置している。そして、主桁7上をトロリー8が横行する一方、トロリー8から吊るした吊り具(スプレッダ)9によって船上あるいは搬送車上のコンテナ10を把持するようになっている。海脚2に設けた走行装置11と陸脚3に設けた走行装置12は、港湾に敷設されたレール(図示せず)に乗り、走行方向yに移動できるようになっている。
【0003】
従来のコンテナクレーン1は、横行方向に変形する免震装置13を具備し、走行方向の揺れについては走行装置11,12に設けられている車輪14とレールの滑りで吸収するようになっている。
【0004】
しかしながら、改正された港湾法では、設定されている地震強度が高く、車輪とレール間の摩擦力でも浮き上がり力が発生するケースも出てきている。
【0005】
即ち、地震が発生すると、図15に示すように、主桁7がクレーン本体4の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして左右に揺れる1次モードaが発生し、同時に、図16に示すように、クレーン本体4と走行装置11,12の連結部及びクレーン本体4を形成している柱状体15が捩じれる2次モードbが発生すること、更に、主桁7のブーム先端が海側に大きく突き出していることから、陸側の走行装置12がレールから浮き上がることがある。そして、陸側の走行装置12が脱線することもある。
【0006】
なお、複数枚のゴム板を金属板を介して積層した積層ゴムと、この積層ゴムを上下方向から狭持するゴム狭持部材からなる積層ゴム構造を具備した走行クレーンの耐震構造が提案されているが(例えば、特許文献1参照。)、このような構造では、走行方向、或いは海陸方向の免震力を発揮させることが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−44168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような問題を解消するために発明したものであり、走行方向、或いは海陸方向の免震力を発揮することができるコンテナクレーンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の請求項1に係るコンテナクレーンは、海脚と陸脚より成るクレーン本体に、該クレーン本体の走行方向と交差する方向に主桁を設置し、該主桁上を横行するトロリーから吊るした吊り具によって船上又は搬送車上のコンテナを把持し、かつ、海脚及び陸脚に設けた走行装置が港湾に敷設したレール上を走行するコンテナクレーンにおいて、前記クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、前記走行装置を構成している主イコライザと中間イコライザの間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持することに特徴がある。
【0010】
本願の請求項2に係るコンテナクレーンは、海脚と陸脚より成るクレーン本体に、該クレーン本体の走行方向と交差する方向に主桁を設置し、該主桁上を横行するトロリーから吊るした吊り具によって船上又は搬送車上のコンテナを把持し、かつ、海脚及び陸脚に設けた走行装置が港湾に敷設したレール上を走行するコンテナクレーンにおいて、前記クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、クレーン本体を構成しているシルビームと柱状体の間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持することに特徴がある。
【0011】
本願の請求項3に係るコンテナクレーンは、海脚と陸脚より成るクレーン本体に、該クレーン本体の走行方向と交差する方向に主桁を設置し、該主桁上を横行するトロリーから吊るした吊り具によって船上又は搬送車上のコンテナを把持し、かつ、海脚及び陸脚に設けた走行装置が港湾に敷設したレール上を走行するコンテナクレーンにおいて、前記クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、前記クレーン本体を構成しているポータルタイビームと柱状体の間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持することに特徴がある。
【発明の効果】
【0012】
本願の請求項1に係る発明は、クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、前記走行装置を構成している主イコライザと中間イコライザの間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持するので、地震が発生した時、クレーン本体の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして主桁が左右に揺れる1次モードと、この1次モードの発生に起因するクレーン本体と走行装置の連結部及びクレーン本体を構成している柱状体が捩じれる2次モードの発生を抑制することができ、以て、陸側の走行装置がレールから浮き上がるのを回避することができる。
【0013】
本願の請求項2に係る発明は、クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、クレーン本体を構成しているシルビームと柱状体の間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持するので、地震が発生した時、クレーン本体の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして主桁が左右に揺れる1次モードと、この1次モードの発生に起因するクレーン本体と走行装置の連結部及びクレーン本体を構成している柱状体が捩じれる2次モードの発生を抑制することができ、以て、陸側の走行装置がレールから浮き上がるのを回避することができる。
【0014】
本願の請求項3に係る発明は、クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、前記クレーン本体を構成しているポータルタイビームと柱状体の間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持するので、地震が発生した時、クレーン本体の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして主桁が左右に揺れる1次モードと、この1次モードの発生に起因するクレーン本体と走行装置の連結部及びクレーン本体を構成している柱状体が捩じれる2次モードの発生を抑制することができ、以て、陸側の走行装置がレールから浮き上がるのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るコンテナクレーンの要部拡大側面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】本発明に係るコンテナクレーンの要部拡大側面図である。
【図5】図5のC部拡大図である。
【図6】図5のD−D断面図である。
【図7】本発明に係るコンテナクレーンの斜視図である。
【図8】図7のE部拡大図である。
【図9】図8のF部拡大図である。
【図10】図9のG−G部断面図である。
【図11】図7のH部拡大図である。
【図12】図11のI部拡大図である。
【図13】図12のJ−J断面図である。
【図14】従来のコンテナクレーンの正面図である。
【図15】1次モードの説明図である。
【図16】2次モードの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(1)実施形態1
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0017】
図14に示すように、コンテナクレーン1は、海脚2と陸脚3よりクレーン本体4を構築し、このクレーン本体4上にガーダ5及びブーム6より成る主桁7をクレーン本体4の走行方向yと交差するように横行方向(以下、海陸方向と称する。)Xに設置している。そして、主桁7上をトロリー8が横行すると共に、トロリー8から吊るした吊り具(スプレッダ)9によって船上あるいは搬送車上のコンテナ10を把持するようになっている。海脚2に設けた走行装置11と陸脚3に設けた走行装置12は、港湾に敷設されたレール(図示せず)に搭載され、走行方向yに走行するようになっている。
【0018】
図1に示すように、走行装置11,12は、それぞれ、1基の主イコライザ17と、2基の中間イコライザ18と、4基のボギー19より構成されている。2基の中間イコライザ18は、主イコライザ17の走行方向yに対して前後するように主イコライザ17の下部に設けられている。ボギー19は、中間イコライザ18の走行方向yに対して前後するように各中間イコライザ18の下部に2基ずつ設けられている。
【0019】
この実施形態では、各走行装置11,12を構成している主イコライザ17と各中間イコライザ18,18の間にそれぞれ走行方向に変形する免震装置20を設けている。走行方向に変形する免震装置20は、図2に示すように、積層ゴム21と、積層ゴム21を海陸方向から把持又は狭持する平板状の二つのモーメント受け部(以下、把持部材と称する。)22,22より構成されている。この把持部材22,22は、主イコライザ17の下面に設けられている。
【0020】
積層ゴム21は、図3に示すように、主イコライザ17の海陸方向Xに配置した二つの把持部材22,22によって把持又は狭持されるため、クレーン本体4の走行方向yに変形するが、海陸方向Xの変形は二つのモーメント受け部22,22によって阻止される。
【0021】
他方、図1に示すように、クレーン本体4と各走行装置11,12の間に海陸方向に変形する免震装置13aを設置している。海陸方向に変形する免震装置13aは、積層ゴム21と、積層ゴムから21を走行方向yから把持又は狭持する平板状の二つの把持部材22,22より構成されている。この把持部材22,22は、クレーン本体4の下面に設けられている。
【0022】
積層ゴム21は、図1に示すように、クレーン本体4の走行方向yに配置した二つの把持部材22,22によって把持又は狭持されているため、クレーン本体4の海陸方向Xに変形するが、走行方向yの変形は二つの把持部材22,22によって阻止される。
【0023】
積層ゴム21は、円板状の複数枚のゴム板23を円板状の金属板24を介して積層したものであるが、ゴム板23や金属板24は、円板状に限らず、例えば、正方形、六角形、八角形などでも支障がない。
【0024】
上記のように、クレーン本体4と各走行装置11,12の間に海陸方向に変形する免震装置13aを設置する一方、主イコライザ17と各中間イコライザ18,18の間にそれぞれ走行方向に変形する免震装置20を設けることにより、地震発生時に、クレーン本体4の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして主桁7が左右に揺れる1次モードaの発生が抑制される。同時に、1次モードaの発生に起因するクレーン本体4と走行装置11,12の間の連結部の捩じれ、あるいは、クレーン本体4を構成している柱状体15が捩じれる2次モードbの発生が抑制される。そのため、陸側の走行装置12の浮き上がりを防止することができる。
【0025】
また、海陸方向に変形する免震装置13aと走行方向に変形する免震装置20を互いに入れ換えても同様の効果を得ることができる。
【0026】
(2)実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態について説明するが、第1の実施形態の部材と同じ部材に同じ符号を付けて詳しい説明を省略する。
【0027】
図4に示すように、この実施形態では、クレーン本体4と各走行装置11,12の間に海陸方向に変形する免震装置13aを設ける一方、クレーン本体4を構成しているシルビーム26と柱状体15の間に走行方向に変形する免震装置20を設けている。
【0028】
走行方向に変形する免震装置20は、図5に示すように、積層ゴム21と、積層ゴム21を横行方向から把持又は狭持する平板状の二つのモーメント受け部(以下、把持部材と称する。)22,22より構成されている。この把持部材22,22は、クレーン本体4を構成している柱状体15の下端部に設けられている。
【0029】
積層ゴム21は、図6に示すように、クレーン本体4を構成している柱状体15の海陸方向Xに配置した二つの把持部材22,22によって把持又は狭持されているため、クレーン本体4の走行方向yに変形するが、海陸方向Xの変形は二つの把持部材22,22によって阻止される。
【0030】
他方、図4に示すように、クレーン本体4を構成しているシルビーム26と走行装置11,12の間に海陸方向に変形する免震装置13aを設置している。海陸方向に変形する免震装置13aは、積層ゴム21と、積層ゴム21を走行方向yから把持又は狭持する平板状の二つの把持部材22,22より構成されている。このモーメント受け部22,22は、シルビーム26の下面に設けられている。
【0031】
積層ゴム21は、図4に示すように、クレーン本体4の走行方向yに配置した二つの把持部材22,22によって把持又は狭持されているため、クレーン本体4の海陸方向Xに変形するが、走行方向yの変形は二つの把持部材22,22によって阻止される。
【0032】
積層ゴム21は、円板状の複数枚のゴム板23を円板状の金属板24を介して積層したものであるが、ゴム板23や金属板24は、円板状に限らず、例えば、正方形、六角形、八角形などでも支障がない。
【0033】
上記のように、クレーン本体4を構成している柱状体15とシルビーム26の間に走行方向に変形する免震装置20を設ける一方、クレーン本体4と各走行装置11,12の間に海陸方向に変形する免震装置13aを設けたことにより、地震発生時に、クレーン本体4の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして主桁7が左右に揺れる1次モードaの発生が抑制される。同時に、1次モードaの発生に起因するクレーン本体4と走行装置11,12の間の連結部の捩じれ、あるいは、クレーン本体4を構成している柱状体15が捩じれる2次モードbの発生が抑制される。そのため、陸側の走行装置12の浮き上がりを防止することができる。
【0034】
また、海陸方向に変形する免震装置13aと走行方向に変形する免震装置20を互いに入れ換えても同様の効果を得ることができる。
【0035】
(3)実施形態3
次に、本発明の第3の実施形態について説明するが、第1の実施形態の部材と同じ部材に同じ符号を付けて詳しい説明を省略する。
【0036】
この実施形態では、図7に示すように、クレーン本体4と各走行装置11,12の間に走行方向に変形する免震装置20を設ける一方、クレーン本体4を構成しているポータルタイビーム27と柱状体15の間に海陸方向に変形する免震装置13aを設けている。
【0037】
走行方向に変形する免震装置20は、図9に示すように、積層ゴム21と、積層ゴム21を海陸方向Xから把持又は狭持する平板状の二つのモーメント受け部(以下、把持部材と称する。)22,22より構成されている。この把持部材22,22は、クレーン本体4を構成しているシルビーム26の下面に設けられている。
【0038】
積層ゴム21は、図10に示すように、シルビーム26の海陸方向Xに配置した二つの把持部材22,22によって把持又は狭持されているため、クレーン本体4の走行方向yに変形するが、海陸方向Xの変形は二つの把持部材22,22によって阻止される。
【0039】
他方、海陸方向に変形する免震装置13aは、図12に示すように、積層ゴム免震装置21と、積層ゴム21を走行方向yから把持又は狭持する平板状の二つの把持部材22,22より構成されている。この把持部材22,22は、クレーン本体4を構成している柱状物15の下端部に設けられている。
【0040】
海陸方向に変形する免震装置13aは、図13に示すように、クレーン本体4の走行方向yに配置した二つのモーメント受け部22,22によって把持又は狭持されているため、クレーン本体4の海陸方向Xに変形するが、走行方向yの変形は二つのモーメント受け部22,22によって阻止される。
【0041】
積層ゴム21は、円板状の複数枚のゴム板23を円板状の金属板24を介して積層したものであるが、ゴム板23や金属板24は、円板状に限らず、例えば、正方形、六角形、八角形などでも支障がない。
【0042】
上記の構成により、地震発生時に、クレーン本体4の中心に位置する鉛直軸Zを軸にして主桁7が左右に揺れる1次モードaの発生が抑制される。同時に、1次モードaの発生に起因するクレーン本体4と走行装置11,12間の連結部の捩じれ、あるいは、クレーン本体4を構成している柱状体15が捩じれる2次モードbの発生が抑制される。そのため、陸側の走行装置12の浮き上がりを防止することができる。
【0043】
また、海陸方向に変形する免震装置13aと走行方向に変形する免震装置20を互いに入れ換えても同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0044】
2 海脚
3 陸脚
4 クレーン本体
5 ガーダ
6 ブーム
7 主桁
8 トロリー
9 吊り具
10 コンテナ
11,12 走行装置
17 主イコライザ
18 中間イコライザ
20 免震装置
21 積層ゴム
22 モーメント受け部
X 横行方向
y 走行方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
海脚と陸脚より成るクレーン本体に、該クレーン本体の走行方向と交差する方向に主桁を設置し、該主桁上を横行するトロリーから吊るした吊り具によって船上又は搬送車上のコンテナを把持し、かつ、海脚及び陸脚に設けた走行装置が港湾に敷設したレール上を走行するコンテナクレーンにおいて、前記クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、前記走行装置を構成している主イコライザと中間イコライザの間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持することを特徴とするコンテナクレーン。
【請求項2】
海脚と陸脚より成るクレーン本体に、該クレーン本体の走行方向と交差する方向に主桁を設置し、該主桁上を横行するトロリーから吊るした吊り具によって船上又は搬送車上のコンテナを把持し、かつ、海脚及び陸脚に設けた走行装置が港湾に敷設したレール上を走行するコンテナクレーンにおいて、前記クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、クレーン本体を構成しているシルビームと柱状体の間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持することを特徴とするコンテナクレーン。
【請求項3】
海脚と陸脚より成るクレーン本体に、該クレーン本体の走行方向と交差する方向に主桁を設置し、該主桁上を横行するトロリーから吊るした吊り具によって船上又は搬送車上のコンテナを把持し、かつ、海脚及び陸脚に設けた走行装置が港湾に敷設したレール上を走行するコンテナクレーンにおいて、前記クレーン本体と走行装置の間に積層ゴムを設ける一方、前記クレーン本体を構成しているポータルタイビームと柱状体の間に積層ゴムを設け、かつ、何れか一方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向に配した把持部材によって把持し、他方の積層ゴムをクレーン本体の走行方向と交差する海陸方向に配した把持部材によって把持することを特徴とするコンテナクレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−206839(P2012−206839A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74530(P2011−74530)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【Fターム(参考)】