説明

コンテナ詰込装置及びコンテナ

【課題】こぼれた被収容物の清掃を容易としつつ、コンテナに被収容物を収容し、コンテナ搬送車との間でコンテナの受け渡しが可能なコンテナ詰込装置、及びこれに使用されるオープンコンテナを提供する。
【解決手段】コンテナ詰込装置20は、床面21a上に配置されたコンテナ100に対して、該コンテナ100に被収容物Rを供給する被収容物供給手段22と、床面21a上に配置されたコンテナ100を移動させる移動手段23とを備え、移動手段23は、床面21a上方に配置され、コンテナ100の外周面に設けられた被係合部125に係合して該コンテナ100を所定の移動方向Sに進退させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナに被収容物を収容させるコンテナ詰込装置、及び該コンテナ詰込装置で使用されるコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、各発生箇所で収集されたゴミは、ゴミ収集車により運搬され、ゴミ中継施設に収集される。ゴミ中継施設では、ゴミ収集車で収集されたゴミがホッパに投入され、圧縮減量されてコンテナに詰め込まれる。ゴミが詰め込まれたコンテナは、コンテナ搬送装置によってコンテナ搬送車へ搬送される(例えば、特許文献1参照)。そして、コンテナ搬送車がコンテナをゴミ処理施設に運搬し、コンテナ内のゴミはゴミ処理施設において埋立処理、焼却処理等、所定の処理がなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2−239002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記のようなゴミ中継施設では、コンテナの被収容物であるゴミの飛散、飛散したゴミによる汚損には対策が施されているものの、大量の被収容物であるゴミを取り扱うため、ゴミによる汚損を確実に防止することは困難であり、定期的な清掃が行われていた。しかしながら、上記のとおり、一般に床面上にはコンテナを搬送する装置が設置されており、装置の隙間に入り込んだゴミなども取除く必要があり困難を極めていた。また、装置によっては、防水の観点から大量の水を使用することができない場合があった。
特許文献1には、床面上に搬送装置を設けずに、コンテナ搬送車によってコンテナを回動させて積み込み可能とする技術も開示されているが、この場合にはコンテナ搬送車側の装置が大掛かりとなってしまうこととなり現実的ではない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、こぼれた被収容物の清掃を容易としつつ、コンテナに被収容物を収容し、コンテナ搬送車との間でコンテナの受け渡しが可能なコンテナ詰込装置、及びこれに使用されるコンテナを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明は、コンテナに被収容物を収容させるコンテナ詰込装置であって、床面上に配置された前記コンテナに対して、該コンテナに前記被収容物を供給する被収容物供給手段と、前記床面上に配置された前記コンテナを移動させる移動手段とを備え、該記移動手段は、前記床面上方に配置され、前記コンテナの側面に設けられた被係合部に係合して該コンテナを所定の移動方向に進退させることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、被収容物供給手段によってコンテナに被収容物を供給し収容させることが可能であるとともに、移動手段によってコンテナを所定の移動方向に進退させることが可能であり、これによりコンテナ搬送車との間の受け渡しも可能である。ここで、移動手段は、コンテナの側面に設けられた被係合部に係合して該コンテナを所定の移動方向に進退させることが可能なものであり、床面上方に配置されている。すなわち、床面上に搬送に係る構造物を何ら設ける必要がない。このため、床面上の構造を簡略化することができ、床面上におけるこぼれた被収容物の清掃を容易なものとすることができる。
【0008】
また、上記のコンテナ詰込装置において、前記移動手段は、前記コンテナの前記被係合部に係合可能な係合部と、該係合部を前記移動方向に進退させることが可能な進退駆動部と、前記係合部が前記被係合部と前記移動方向に対応する位置で、前記被係合部に係合する係合状態と、前記被係合部との係合が解除される解除状態とに切替可能な切替駆動部とを有することを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、進退駆動部によって係合部を移動方向に進退させることで、係合部をコンテナの被係合部と移動方向に対応する位置まで移動させる。そして、切替駆動部によって係合部を解除状態から係合状態に切替えることで、係合部は被係合部に係合した状態となる。この状態で、進退駆動部によって係合部を移動させることによって係合部に被係合部が係合されたコンテナを移動させることがきる。
【0010】
また、上記のコンテナ詰込装置において、前記移動手段は、前記移動方向に位置を異なるものとして複数設けられ、それぞれ前記コンテナに対応して設けられた前記被係合部に前記係合部を係合させて前記コンテナを移動させることが可能であることを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、移動方向に位置を異なるものとして移動手段が複数設けられていることで、各移動手段で移動させるべき範囲を抑えることができ進退駆動部による進退させる範囲を小さくすることができる。このため、移動手段の小型化を図ることができる。
【0012】
また、上記のコンテナ詰込装置で使用されるコンテナにおいて、側面に、前記移動手段と係合し、該移動手段からの駆動力が伝達される被係合部を備えることを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、床面上方に配置された移動手段よって、側面に設けられた被係合部を係合し移動させることができる。これにより、コンテナ詰込装置において、床面上に搬送に係る構造物を何ら設ける必要がない。このため、床面上の構造を簡略化することができ、床面上におけるこぼれた被収容物の清掃を容易なものとすることができる。
【0014】
また、上記のコンテナにおいて、前記被係合部は、前記移動方向に間隔を有して複数設けられていることを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、係合部を係合される被係合部を変更させて複数回に分けて移動させることで、移動手段の進退駆動部で進退可能な範囲を超えて移動させることができる。このため、移動手段の小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のコンテナ詰込装置及びコンテナによれば、こぼれた被収容物の清掃を容易としつつ、コンテナに被収容物を収容し、コンテナ搬送車との間でコンテナの受け渡しができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態のゴミ中継施設の概要を示す側方視した断面図である。
【図2】図1における切断線I−Iによって上方視した全体図である。
【図3】本発明の実施形態のオープンコンテナの平面図である。
【図4】本発明の実施形態のオープンコンテナの側面図である。
【図5】本発明の実施形態のオープンコンテナの正面視した断面図である。
【図6】本発明の実施形態のオープンコンテナの受電部及びコンテナ受渡装置の給電部の詳細図である。
【図7】本発明の実施形態のコンテナ受渡装置の詳細を示す側面図である。
【図8】本発明の実施形態のコンテナ詰込装置を示す側方視した断面図である。
【図9】図8の切断線II−IIでの上方視した断面図である。
【図10】本発明の実施形態のコンテナ詰込装置のコンテナ移動部の詳細を示すものであって、(a)平面図、(b)側面図である。
【図11】本発明の実施形態のコンテナ詰込装置のコンテナ移動部によるオープンコンテナの移動方法を説明する説明図である。
【図12】本発明の実施形態のコンテナ詰込装置のコンテナ移動部によるオープンコンテナの移動方法を説明する説明図である。
【図13】本発明の実施形態のゴミ中継施設のブロック図である。
【図14】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ搬入工程を説明する説明図である。
【図15】本発明の実施形態のゴミ中継施設における投入エリア移動工程を説明する説明図である。
【図16】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程を説明する説明図である。
【図17】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程を説明する説明図である。
【図18】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程において、ゴミ投入後のオープンコンテナ内の状況を示すオープンコンテナの正面視した断面図(図17の切断線IV−IVでの断面図)である。
【図19】図18の切断線III−IIIでの側方視した断面図である。
【図20】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程を説明する説明図である。
【図21】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程において、均しステップ後のオープンコンテナ内の状況を示すオープンコンテナの正面視した断面図(図22の切断線VI−VIでの断面図)である。
【図22】図21の切断線V−Vでの側方視した断面図である。
【図23】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程において、均しステップ時のオープンコンテナ内の状況を示す斜視図である。
【図24】本発明の実施形態のゴミ中継施設におけるコンテナ詰込工程を説明する説明図である。
【図25】本発明の実施形態のゴミ中継施設における受渡エリア移動工程を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2は、ゴミ中継施設を示している。ゴミ中継施設1は、各発生箇所で発生したゴミRを収集し、各発生箇所で収集されたゴミRがゴミ収集車T1により運搬され収集されるとともに、収集されたゴミRをコンテナに詰め込んで、ゴミ処理施設へ搬送させるための施設である。図1及び図2に示すように、ゴミ中継施設1は、ゴミRを積み込んだゴミ収集車T1が走行する搬入路2と、ゴミ収集車T1から受け取ったゴミRを被収容物として空のオープンコンテナ100に収容するコンテナ詰込装置20と、ゴミRが収容されたオープンコンテナ100を積み込んだコンテナ搬送車T2が走行する搬出路3と、コンテナ詰込装置20とコンテナ搬送車T2との間でオープンコンテナ100の受け渡しを行うコンテナ受渡装置50と、各構成を制御する中央制御部4(図13参照)とを備える。
【0019】
ここで、まず当該ゴミ中継施設1で使用されるオープンコンテナ100について説明する。
図3から図4に示すように、オープンコンテナ100は、上方に開口する上部開口101aを有するコンテナ本体101と、コンテナ本体101に設けられ、上部開口101aを開閉可能な天蓋102と、天蓋102を開閉させる開閉駆動部103と、コンテナ本体101の下面101bに設けられた車輪104と、コンテナ本体101に設けられ外部の電源から受電する受電部105とを備える。なお、以下においては、コンテナ搬送車T2に搭載された状態でコンテナ搬送車T2の前側、後側、左側及び右側と対応する側をそれぞれ前側、後側、左側及び右側と称し、またコンテナ搬送車T2の前後方向、左右方向と対応する方向をそれぞれ前後方向X、左右方向Yとする。
【0020】
コンテナ本体101は、略方状に形成されており、下部を形成する底部106と、底部106から立設してそれぞれ前後左右の壁部を構成する前壁部107、後壁部108、及び両側壁部109、109とを有する。前壁部107、後壁部108、及び両側壁部109の内面の上縁により上部開口101aが形成されている。車輪104は、コンテナ本体101の底部106の下面101bにおいて前後左右に計4箇所設けられており、前後方向Xへの走行を可能としている。
【0021】
また、コンテナ本体101の前壁部107の外面となる前面107aの上部には、支持部材107bによって支持された係合用軸107cが設けられている。そして、コンテナ搬送車T2は、搭載されたアームを後方へ進出させて、先端に設けられたフックを係合用軸107cに係合することによって、オープンコンテナ100を前後方向Xに走行させることが可能である。また、これによりオープンコンテナ100を受け取って前方へと走行させて積み込み、あるいは積み込んだ状態のオープンコンテナ100を後方へ走行させてと降ろして、引き渡すことが可能となっている。
【0022】
また、図6に受電部105の一例を示すと、受電部105は、コンテナ本体101の下面101bに設けられ、受電を行うための受電コネクタ110と、受電コネクタ110を移動させるコネクタ移動機構111と、受電コネクタ110の受電面110aを開閉可能に覆うカバー機構112とを有する。受電コネクタ110は、導電性の材料からなり受電するための受電面110aを有する受電部材110bと、受電部材110bが受電面110aを露出させるようにして収容されたケース110cとを有する。
【0023】
コネクタ移動機構111は、コンテナ本体101の下面101bにピン113aによりピン113aの中心軸回り回転可能に支持された回動部材113と、回動部材113にピン113aの中心軸と平行な軸回り回転可能に支持されたローラ支持部材114と、ローラ支持部材114に回転可能に支持されたローラ115と、一端がローラ115に、他端がピン113aにそれぞれ回転可能に取り付けられたダンパ機構116とを有する。
【0024】
回動部材113は、一端がピン113aに回転可能に取り付けられて延設された操作部113bと、一端が操作部113bの一端と連結され、ピン113aに取り付けられて延設されるとともに、他端に受電コネクタ110のケース110cが固定されたコネクタ駆動部113cとを有する。操作部113bのピン113aが取付られた一端と反対側の他端には、ローラ支持部材114の一端が回転可能に取り付けられている。また、ローラ支持部材114の一端と反対側の他端には、ローラ115が回転可能に取り付けられている。そして、ローラ支持部材114は、ダンパ機構116により、常に一端が上に位置し、他端、すなわちローラ115が下に位置するように姿勢保持されている。
【0025】
また、ピン113aには、付勢手段としてねじりバネ113dが設けられている。そして、ねじりバネ113dにより、回動部材113は操作部113b側を下向きに回転移動させるように付勢されており、これによりローラ115は常に下向きに付勢され、また、受電コネクタ110は常に上向きに付勢されている。そして、ローラ115がダンパ機構116によって拘束されていることにより、受電コネクタ110は受電面110aを傾斜させた退避位置A1に位置している。また、ローラ115が上方へ移動することによって、受電コネクタ110は回動部材113とともに下方へ回動し受電面110aを下方に向けた受電位置A2まで回転移動可能となっている。
【0026】
また、カバー機構112は、コンテナ本体101の下面101bに一端がピン120aによりピン120aの中心軸周りに回転可能に取り付けられたカバー120と、該カバー120をピン120aの中心軸回りに付勢する付勢手段であるねじりバネ120bとを有する。カバー120は、受電コネクタ110が退避位置A1の場合に受電面110aと平行となるように配されて当該受電面110aを覆い、ねじりバネ120bによって受電コネクタ110を押圧するように付勢されている。このため、カバー機構112のカバー120は、受電コネクタ110が退避位置A1に位置しているときは受電面110aを覆うとともに、受電コネクタ110が受電位置A2まで回転移動すると、これに伴ってねじりバネ120bの付勢に抗して回転し、これにより受電面110aが露出することになる。なお、図6に示す給電部60は、コンテナ受渡装置50のものであり、後述する。
【0027】
図3から図5に示すように、天蓋102は、コンテナ本体101の両側壁部109の上面109aに、前後方向Xに延設され回転可能に支持された開閉軸121aに取り付けられている。また、開閉駆動部103は、コンテナ本体101の両側壁部109の上面109aに取り付けられ、開閉軸121aを回転駆動させることが可能である。開閉駆動部103は、図示しないが例えばモータと減速機とによって構成されており、受電部105から供給される電力によって駆動することが可能となっている。このため、上記のとおり、オープンコンテナ100がコンテナ搬送車T2に搭載されている場合には、コンテナ搬送車T2から受電することが可能となっているので、コンテナ搬送車T2を電源として天蓋102を開閉させることが可能となっている。そして、開閉駆動部103の回転駆動により、天蓋102は、対応する側壁部109の外面となる側面109bに沿うように配された開放位置B1から、上部開口101aに配された閉塞位置B2まで開閉軸121aとともに略270度回転することが可能となっている。ここで、天蓋102は、閉塞位置B2において、それぞれ左右方向Yに二分した範囲を閉塞可能となっており、両天蓋102によって上部開口101aを閉塞することが可能となっている。なお、オープンコンテナ100の天蓋102は、クローズドコンテナの開閉を行う扉とは異なり、必ずしも密閉を目的とするものではなく、図3に示すように内部に収容される被収容物であるゴミRの飛散を少なくとも防止可能な範囲で閉塞できれば良い。
【0028】
また、コンテナ本体101の両側壁部109の外面である両側面109bには、後述するコンテナ詰込装置20のコンテナ移動部23によって係合可能な被係合部125が複数設けられている。各被係合部125は、側面109bから前後方向Xに並んで突出する一対の突出片125aによって互いの間に形成された凹状の部分である。このような被係合部125は、本実施形態では、各側面109bにおいて前後方向Xに4つ配列するとともに、上下方向に二列設けられ、すなわちオープンコンテナ100の全体で計16箇所設けられている。
【0029】
また、コンテナ本体101の両側壁部109の内面は、コンテナ本体101の内部に収容されるゴミRを堰き止める下部壁面109cと、下部壁面109cから外側に向かって折れ曲がって形成された上向きの面である係止面109dと、係止面109dから上側に折れ曲がって形成された上部壁面109eとを有する。係止面109dは、前後方向Xに沿って全体にわたって形成されており、当該係止面109dにより、コンテナ本体101の両側壁部109の内面間の幅寸法は、下部壁面109c間よりも上部壁面109e間の方が大きくなっている。そして、係止面109dは、コンテナ本体101の内部に収容するゴミRの許容される上限高さと対応する位置に形成されており、後述するコンテナ詰込装置20の均し部材37を係止する係止部130として機能する。
【0030】
次に、コンテナ受渡装置50について説明する。
図1及び図2に示すように、コンテナ受渡装置50は、予め定められた受渡エリアPにおいて、コンテナ搬送車T2から空のオープンコンテナ100を受け取る第一の位置P1と、コンテナ詰込装置20との間でオープンコンテナ100の受け渡しを行う第二の位置P2と、コンテナ搬送車T2へゴミRが詰め込まれたオープンコンテナ100を引き渡す第三の位置P3とのそれぞれにオープンコンテナ100を移動させることが可能となっている。
【0031】
ここで、第一の位置P1、第二の位置P2及び第三の位置P3のそれぞれで、コンテナ搬送車T2またはコンテナ詰込装置20との間でオープンコンテナ100の受け渡しを行う方向である受け渡し方向Sは一致している。また、第一の位置P1、第二の位置P2及び第三の位置P3は、当該順で受け渡し方向Sと直交する水平方向に配置されており、コンテナ受渡装置50は当該方向をスライド方向Uとしてオープンコンテナ100を移動させることが可能となっている。なお、以下においては、受け渡し方向Sにおいてコンテナ受渡装置50側を手前側S1、コンテナ詰込装置20側を奥側S2として説明する。
【0032】
図2及び図7に示すように、コンテナ受渡装置50は、受け渡し方向Sに間隔を有してスライド方向Uに延設されてオープンコンテナ100の前側及び後側の車輪104をそれぞれ支持する前側支持床51及び後側支持床52と、前側支持床51と後側支持床52との間に設けられてオープンコンテナ100をスライド方向Uに移動させるスライド機構53と、オープンコンテナ100の位置を検出する受渡位置検出部54とを備える。前側支持床51及び後側支持床52には、第一の位置P1、第二の位置P2及び第三の位置P3のそれぞれにおいて、オープンコンテナ100の左右の車輪104を走行させるための走行溝51a、52aが受け渡し方向Sに沿って形成されている。なお、前側支持床51及び後側支持床52のそれぞれの走行溝51a、52aには、図示しないが、配置されたオープンコンテナ100の位置を受け渡し方向Sに所定の位置となるように規定しつつ、一定の力が与えられることによって乗り越え可能な傾斜により形成された輪止めが設けられている。
【0033】
スライド機構53は、支持面G上にスライド方向Uに沿って延設されたレール54と、レール54上を走行可能な走行輪55と、走行輪55を走行させる走行駆動部56と、走行輪55に支持された支持板57と、支持板57と走行輪55との間に設けられ、走行輪55に対して支持板57を昇降させる昇降部58とを有する。レール54は、第一の位置P1から第二の位置P2を経て第三の位置P3まで延設されており、これによりレール54上で走行輪55に支持された支持板57を第一の位置P1と第三の位置P3との間で移動させることが可能となっている。昇降部58は、例えば油圧駆動によるジャッキであり、ゴミRが収容されたオープンコンテナ100を持ち上げることが可能な能力を有する。支持板57は、前側支持床51と後側支持床52との間に隙間なく配されているとともに、上面にはオープンコンテナ100の左右の車輪104を走行させるための走行溝57aが受け渡し方向Sに沿って形成されている。
【0034】
また、支持板57には、支持板57に支持されたオープンコンテナ100の受電部105に対して給電を行う給電部60が設けられている。図6に給電部60の一例を示すと、給電部60は、支持板57の上面に設けられ、受電部105のローラ115が当接する当接板61と、受電部105の受電コネクタ110と接続し給電を行う給電コネクタ62とを有する。給電コネクタ62は、上方を向く給電面63aを有し導電性材料からなる給電部材63と、給電部材63を支持する支持部材64とを有する。給電部材63には、図示しないが固定電源から電力が供給されている。
【0035】
昇降部58が駆動して支持板57でオープンコンテナ100の下面101bを支持すると、給電部60の当接板61が受電部105のローラ115に当接し上方へ押し上げる。これにより、受電部105の回動部材113が回動することで、受電コネクタ110が受電位置A2まで下方に移動し、互いに対向する受電コネクタ110の受電面110aと給電コネクタ62の給電面63aとが当接して給電部60から受電部105への給電が可能となる。ここで、支持板57上でのオープンコンテナ100の位置は、オープンコンテナ100の受け渡し状況によって受け渡し方向Sに位置ずれし得る。このため、オープンコンテナ100の受電部105の受電面110aは、コンテナ受渡装置50の給電部60の給電面63aに対して受け渡し方向Sに幅広に形成されているとともに、当接板61も位置ずれしていてもローラ115が確実に当接可能に受け渡し方向Sに幅広に形成されている。なお、受電部50及び給電部60は、他の形式も適宜選択可能である。
【0036】
また、図2及び図7に示すように、受渡位置検出部54は、受渡エリアPに配置されたオープンコンテナ100を検出するものであり、オープンコンテナ100の前壁部107付近を検出する前壁部検出部70と、後壁部108付近を検出する後壁部検出部71と、オープンコンテナ100が支持板57上に配置されたことを検出する底部検出部72とを有する。前壁部検出部70及び後壁部検出部71は、検出対象位置でスライド方向Uに沿ってレーザ光を発信する光発信部70a、71aと、光発信部70a、71aとスライド方向U反対側でレーザ光を受信する光受信部70b、71bとから構成されている。このため、オープンコンテナ100が受渡エリアPに配置された場合には、前壁部検出部70及び後壁部検出部71のそれぞれの光発信部70a、71aから発信されたレーザ光がオープンコンテナ100で遮られて光受信部70b、71bで受信されなくなり、未受信をもってオープンコンテナ100が存在していることを検出することができる。また、底部検出部72は、支持板57上に設けられたリミットスイッチであり、支持板57上にオープンコンテナ100が配置され当該リミットスイッチが押されていることでオープンコンテナ100が存在していることを検出することができる。
【0037】
次に、コンテナ詰込装置20について説明する。
図8及び図9に示すように、コンテナ詰込装置20は、コンテナ受渡装置50の受け渡し方向Sの奥側S2に設けられている。コンテナ詰込装置20は、コンテナ受渡装置50の後側支持床52から受け渡し方向Sへと延びる床面21aを有する床版21と、オープンコンテナ100に被収容物であるゴミRを上方から投入する被収容物供給手段であるゴミ供給部22と、オープンコンテナ100を受け渡し方向Sに移動させる移動手段であるコンテナ移動部23と、オープンコンテナ100に投入されたゴミRを均すための均し機構24と、オープンコンテナ100の位置を検出する投入位置検出部25とを備える。床版21の床面21a上には、走行溝21bが、後側支持床52に設けられた走行溝52aと連続して、予め定められた投入エリアQまで受け渡し方向Sに延設されている。
【0038】
ゴミ供給部22は、搬入路2に開口し上方からゴミRを投入することが可能なホッパであるメインホッパ30と、同様に搬入路2に開口しゴミRを投入するためのサブホッパ31と、メインホッパ30からのゴミRを下方の投入エリアQに案内する案内路32と、メインホッパ30のゴミRを押し出す第一押出し機構33と、サブホッパ31のゴミRを押し出す第二押出し機構34とを備える。但し、サブホッパ31は無くても良い。
【0039】
メインホッパ30は、上方に開口する投入口30aと、下部に形成され案内路32に開口する排出口30bとを有する。第一押出し機構33は、排出口30bと対向したメインホッパ30内から退避した退避位置E1から、先端が排出口30bに位置する押出し位置E2まで進退可能な第一押出し部材33aと、第一押出し部材33aを退避位置E1から押出し位置E2まで進退させる第一押出し駆動部33bとを有する。そして、第一押出し機構33は、第一押出し駆動部33bの駆動により、第一押出し部材33aを退避位置E1にすることでメインホッパ30内において排出口30bの側方に所定量のゴミRを落とし込み、第一押出し部材33aを押出し位置E2まで進出させることで、当該所定量のゴミRを排出口30bから排出させることが可能となっている。
【0040】
また、排出口30bの上方には、排出口30bを開閉させるシャッタ35が設けられている。シャッタ35は、排出口30bを閉塞する閉塞位置C1と、排出口30bの上方で排出口30bを開放させる開放位置C2とに上下方向に昇降可能に設けられたシャッタ板35aと、シャッタ板35aを上下方向に昇降させるシャッタ駆動部35bとを有する。本実地形態では、シャッタ板35aは、シャッタ駆動部35bの駆動により、さらに排出口30bの下方で投入エリアQに配置されたオープンコンテナ100の内部に挿入可能な突き固め位置C3まで昇降可能となっており、これによりシャッタ35は後述するようにオープンコンテナ100内に収容されたゴミRを突き固める突き固め部材としても機能する。なお、シャッタ板35aの受け渡し方向Sと直交する水平方向の幅は、排出口30bの当該方向の幅よりも大きい寸法であるとともに、オープンコンテナ100のコンテナ本体101の両側壁部109の下部壁面109c同士の間隔よりも小さい寸法である。
【0041】
また、サブホッパ31は、上方に開口する投入口31aと、下部に形成されメインホッパ30に開口する排出口31bとを有する。第二押出し機構34は、排出口31bと対向したサブホッパ31内から退避した退避位置F1から、先端が排出口31bに位置する押出し位置F2まで進退可能な第二押出し部材34aと、第二押出し部材34aを退避位置F1から押出し位置F2まで進退させる第二押出し駆動部34bとを有する。そして、第二押出し機構34は、第二押出し駆動部34bの駆動により、第二押出し部材34aを退避位置F1にすることで排出口31bの側方に所定量のゴミRを落とし込み、第二押出し部材34aを押出し位置F2まで進出させることで、当該所定量のゴミRを排出口31bから排出させることが可能となっている。すなわち、サブホッパ31では、メインホッパ30にゴミRを供給することが可能であり、メインホッパ30から投入エリアQに供給するゴミRが少ない時の補助的な供給手段として機能する。なお、押出し位置F2に進出した状態では、第二押出し部材34aは排出口31bを閉塞させる。
【0042】
均し機構24は、投入エリアQに配置されたオープンコンテナ100の上方となる案内路32に設けられて上下方向に昇降可能な均し部材37と、均し部材37を上下方向に昇降させる均し駆動部38とを有する。均し部材37は、均し駆動部38の駆動により、案内路32内において排出口30bと対向する壁面に沿うようにして、案内路32内に収容された退避位置D1と、投入エリアQに配置されたオープンコンテナ100の内部に挿入された均し位置D2との間で昇降することが可能となっている。
【0043】
均し部材37は、受け渡し方向Sと直交する水平方向に延設された本体部37aと、本体部37aの受け渡し方向Sと直交する水平方向の両端に設けられ、排出口30b側となる受け渡し方向Sの奥側S2に向かって突出する端壁部37b(37b−1、37b−2)とを有し、全体として上方視して断面コの字状に形成されている。また、均し部材37の受け渡し方向Sと直交する水平方向の幅は、オープンコンテナ100の両側壁部109の下部壁面109cの間隔よりも大きな寸法に設定されているとともに、上部壁面109eの間隔よりも小さな寸法に設定されている。このため、均し位置D2まで均し部材37を降下させると、均し部材37の下端部37cは、投入エリアQに配置されたオープンコンテナ100の両側壁部109の上部壁面109e間に挿入可能であるとともに、下部壁面109c間までは挿入されず、両側壁部109の各係止面109dを係止部130として、下端面37dが被係止面として当接して係止されることで、上下方向に位置決めされることとなる。ここで、被係止面となる下端面37dは、単にオープンコンテナ100の係止面109dに当接しているだけであるので、係止面109dに沿って摺動可能である。また、本実施形態では、被係止面である下端面37dは、摩擦を低減させる摩擦低減材で覆われており、これによりオープンコンテナ100の係止面109d上において摩擦を少なくして円滑に摺動可能となっている。摩擦低減材としては、均し部材37を形成する材質よりも摩擦係数の小さな材質であれば様々なものが選択可能であるが、例えばフッ素コーティングなどである。
【0044】
また、コンテナ移動部23は、受け渡し方向Sの奥側S2に配置された移動制御部230による制御に基づいて、それぞれオープンコンテナ100の被係合部125に係合して駆動力を伝達させてオープンコンテナ100を受け渡し方向Sに進退移動させるものであり、投入エリアQにおいて床面21aの上方に配置されている。コンテナ移動部23としては、本実施形態では、受け渡し方向S及び上下方向に位置が異なるようにして第一コンテナ移動部40と第二コンテナ移動部41とが設けられている。また、第一コンテナ移動部40及び第二コンテナ移動部41は、本実施形態では、それぞれ投入エリアQに配置されたオープンコンテナ100の両側壁部109の側方に位置するように対をなして設けられている。すなわち、本実施形態では、コンテナ詰込装置20は、二つの第一コンテナ移動部40と、二つの第二コンテナ移動部41の計四つのコンテナ移動部23を備えている。ここで、第一コンテナ移動部40は、オープンコンテナ100の上下二列の被係合部125のうち、上の列の被係合部125と対応し、第二コンテナ移動部41は、下の列の被係合部125と対応している。
【0045】
図10に示すように、各コンテナ移動部23は、受け渡し方向Sに延設された軸部23aと、軸部23aの先端にカップリングによって接続され先端が鉤状に形成された係合部23bと、軸部23a及び係合部23bを受け渡し方向Sに進退させる進退駆動部23cと、係合部23bに受け渡し方向Sに沿って形成された溝23eに係合して係合部23bを軸回りに回転させる切替駆動部23dとを有する。進退駆動部23cは、例えば油圧シリンダであり、後方に配置された移動制御部230による油圧制御に基づいて、投入エリアQ側の後退位置K1からコンテナ受渡装置50側の前進位置K2までの所定のストロークL1で軸部23a及び係合部23bを進退させることが可能である。この際、係合部23bは、切替駆動部23dを溝23eに沿って相対的に摺動させるにようにして進退する。また、切替駆動部23dは、例えば油圧駆動の回転装置であり、同様に後方に配置された移動制御部230からの入力に基づいて、係合部23bを軸回りに90度回転させることが可能であり、これにより係合部23bを被係合部125と係合された係合状態M1と、被係合部125との係合が解除された解除状態M2とに切替可能となっている。
【0046】
ここで、本実施形態では、第一コンテナ移動部40と第二コンテナ移動部41とは、係合部23bのストロークL1が同じに設定されており、そのストロークL1の大きさは、オープンコンテナ100の被係合部125の前後方向Xの配列ピッチの半分の大きさとなるように設定されている。また、第一コンテナ移動部40の係合部23bの前進位置K2と、第二コンテナ移動部41の係合部23bの後退位置K1とが受け渡し方向Sに一致するようにして、第一コンテナ移動部40と第二コンテナ移動部41との受け渡し方向Sの位置が設定されている。
【0047】
図11及び図12は、第一コンテナ移動部40及び第二コンテナ移動部41によるオープンコンテナ100の移動工程を示している。また、図11及び図12において、範囲QAは、投入エリアQにおいて、コンテナ詰込装置20のゴミ供給部22から案内路32を経てゴミRが投入される範囲を示している。また、線分N1は、第一コンテナ移動部40の係合部23bの後退位置K1を、線分N2は、第一コンテナ移動部40の係合部23bの前進位置K2及び第二コンテナ移動部41の係合部23bの後退位置K1を、線分N3は、第二コンテナ移動部41の係合部23bの前進位置K2を、それぞれ示している。なお、各点線のピッチは、第一コンテナ移動部40及び第二コンテナ移動部41のストロークL1と等しい。
【0048】
図11(a)は、投入エリアQにおいて、受け渡し方向Sに最も奥側S2の投入第一位置Q1に位置したオープンコンテナ100を示している。また、図11(b)から図11(e)は、投入エリアQにおいて、投入第一位置Q1から受け渡し方向Sに手前側S1から順に位置ずれした投入第二位置Q2〜投入第五位置Q5を示している。また、図12(a)から図12(c)は、投入第五位置Q5から投入エリアQを外れて受け渡し方向Sに手前側S1から順に位置ずれした位置を示しており、図12(c)がコンテナ受渡装置50が設けられた受渡エリアP(第二の位置P2)を示している。
【0049】
以下、図11及び図12に基づいて、受け渡し方向S奥側S2から手前側S1にオープンコンテナ100を移動させる場合について説明する。
図11(a)に示すように、投入第一位置Q1においては、最も受け渡し方向S手前側S1の被係合部125が第二コンテナ移動部41の後退位置K1に一致するように設定されている。そして、移動制御部230によって第二コンテナ移動部41の係合部23bを当該被係合部125に係合させて第二コンテナ移動部41を駆動することにより、オープンコンテナ100は、受け渡し方向Sの手前側S1へ、第二コンテナ移動部41のストロークL1分、すなわち被係合部125の配列で半ピッチ分移動し、図11(b)に示す投入第二位置Q2まで移動することとなる。この際、移動する前に、移動制御部230によって第一コンテナ移動部40の係合部23bは後退位置K1で解除状態M2とされていることから、投入第二位置Q2まで移動した状態では、第一コンテナ移動部40の係合部23bと被係合部125の受け渡し方向Sの位置は一致していることになる。このため、移動制御部230が第一コンテナ移動部40を解除状態M2から係合状態M1にすることによって、今度は第一コンテナ移動部40によってオープンコンテナ100を移動させることが可能となる。
【0050】
すなわち、図11(b)に示す投入第二位置Q2において移動制御部230によって第二コンテナ移動部41の係合部23bを解除状態M2に、第一コンテナ移動部40の係合部23bを係合状態M1にそれぞれ切り替える。そして、移動制御部230によって第一コンテナ移動部40を駆動させることにより、オープンコンテナ100は、受け渡し方向Sの手前側S1へ、第一コンテナ移動部40のストロークL1分、すなわち被係合部125の配列で半ピッチ分移動し、図11(c)に示す投入第三位置Q3まで移動することとなる。この際、第一コンテナ移動部40の係合部23bが後退位置K1から前進位置K2まで進出している間に、移動制御部230によって第二コンテナ移動部41の係合部23bを前進位K2から後退位置K1に後退させておく。これにより、投入第三位置Q3まで移動した状態では、第二コンテナ移動部41の係合部23bと被係合部125の受け渡し方向Sの位置は一致していることになる。このため、移動制御部230によって第二コンテナ移動部41を解除状態M2から係合状態M1にすることによって、今度は第二コンテナ移動部41によって移動させることが可能となる。すなわち、図11(c)に示す投入第三位置Q3において移動制御部230によって第一コンテナ移動部40の係合部23bを解除状態M2に、第二コンテナ移動部41の係合部23bを係合状態M1にそれぞれ切り替える。
【0051】
このように第一コンテナ移動部40及び第二コンテナ移動部41について、解除状態M2と係合状態M1との切替、後退位置K1から前進位置K2までの進退を位相を反転させて繰り返していくことで、図11(a)から図11(e)に示すように、投入エリアQにおいて、範囲QAがオープンコンテナ100の上部開口101aに含まれる投入第一位置Q1から投入第五位置Q5まで順次移動させていくことができる。さらに、これを繰り返すことで、図12(a)に示す投入完了位置Q6及び図12(b)に示す位置を経て、図12(c)に示すように受渡エリアPまで移動させることができる。なお、受渡エリアPから投入第一位置Q1まで受け渡し方向S手前側S1から奥側S2へとオープンコンテナ100を移動させる場合には、上記と逆の動作をするだけであるので説明を省略する。
【0052】
また、投入位置検出部25は、図11(a)に示す投入第一位置Q1においてオープンコンテナ100の後壁部108近傍を検出するものであり、対応する位置で受け渡し方向Sに直交する水平方向に沿ってレーザ光を発信する光発信部25aと、光発信部25aと当該水平方向反対側に設けられてレーザ光を受信する光受信部25bとを有する。そして、オープンコンテナ100が投入第一位置Q1に位置した場合には、投入位置検出部25の光発信部25aから発信したレーザ光がオープンコンテナ100で遮られて光受信部25bで受信されなくなり、未受信をもってオープンコンテナ100が投入第一位置Q1に位置していることを検出することができる。
【0053】
図13は、中央制御部4と、コンテナ詰込装置20及びコンテナ受渡装置50との関係を示すに制御ブロック図である。
図13に示すように、中央制御部4は、コンテナ受渡装置50の受渡位置検出部54と、コンテナ詰込装置20の投入位置検出部25による検出結果を受け付け、これに基づいてコンテナ詰込装置20及びコンテナ受渡装置50の各構成の制御を行い、オープンコンテナ100の受け取り、オープンコンテナ100へのゴミRの詰め込み、及び、オープンコンテナ100の受け渡しの一連の工程を実施する。
【0054】
以下、中央制御部4による制御のもと実施されている工程の詳細と、各構成の作用について説明する。
図14に示すように、各発生箇所で発生するゴミRは、ゴミ収集車T1によって収集され、搬入路2を通ってコンテナ詰込装置20のメインホッパ30またはサブホッパ31内に順次投入される。なお、ゴミRは、原則メインホッパ30内に投入されるものとし、サブホッパ31内にはメインホッパ30内のゴミRの貯留状態に応じて貯留されるものとする。そして、コンテナ搬入工程として、まず空のオープンコンテナ100が搬入されている。すなわち、搬出路3を通って空のオープンコンテナ100を搭載したコンテナ搬送車T2が入場し、当該コンテナ搬送車T2は、第一の位置P1(図2参照)においてオープンコンテナ100をコンテナ受渡装置50に引き渡す。この際、オープンコンテナ100の天蓋102は、閉塞位置B2とされていて、上部開口101aを閉塞している。また、コンテナ受渡装置50のスライド機構53は第一の位置P1(図2参照)で待機している。コンテナ搬送車T2によってオープンコンテナ100が受渡エリアPまで移動させられると、受渡位置検出部54の前壁部検出部70、後壁部検出部71及び底部検出部72のそれぞれでオープンコンテナ100が検出される。
【0055】
次に、投入エリア移動工程として、搬入された空のオープンコンテナ100をコンテナ詰込装置20の投入エリアQまで移動させる。すなわち、まず、第一上昇ステップとして、中央制御部4は、前壁部検出部70、後壁部検出部71及び底部検出部72のそれぞれでオープンコンテナ100が検出されると、図7で示したように昇降部58により支持板57を上昇させる。このため、オープンコンテナ100は、支持板57で支持されて支持板57とともに上昇することとなる。これによりオープンコンテナ100の車輪104は、第一の位置P1における走行溝51a、52aから抜けて上方に位置することとなる。また、図6で示したように支持板57に設けられた給電部60の給電面63aは、オープンコンテナ100においてコンテナ本体101の下面101bに設けられた受電部105の受電面110aと接触することになる。これにより、コンテナ開放ステップとして、オープンコンテナ100は、コンテナ受渡装置50側から電力が供給されることとなり、開閉駆動部103が駆動し、天蓋102は閉塞位置B2から開放位置B1まで回動し、上部開口101aが開放されることとなる。
【0056】
次に、第一横移動ステップとして、中央制御部4は、走行駆動部56により走行輪55を回転駆動させて、支持板57及び支持板57に支持されたオープンコンテナ100を第一の位置P1から第二の位置P2まで移動させる(図2参照)。第二の位置P2までくると、第一降下ステップとして、中央制御部4は、昇降部58により支持板57及び支持板57に支持されたオープンコンテナ100を降下させる。これにより、図15に示すように、オープンコンテナ100は、第二の位置P2において車輪104が走行溝51a、52aに挿入され、走行溝51a、52aに沿って受け渡し方向Sに移動可能な状態となる。なお、上記コンテナ開放ステップは、オープンコンテナ100の受電部105とコンテナ受渡装置50の給電部60とが接続されている状態、すなわち第一上昇ステップで受電部105と給電部60とが接続されてから、第一降下ステップで受電部105と給電部60とが離間するまでの間のいずれのタイミングで実施しても良い。
【0057】
次に、図15に示すように、第一縦移動ステップとして、中央制御部4は、移動制御部230に指令を行い、コンテナ移動部23によりオープンコンテナ100を受け渡し方向S手前側S1から奥側S2へと、受渡エリアPから投入第一位置Q1まで移動させる。この際の動作は、上記で説明した図11(a)から図11(e)及び図12(a)から図12(c)で説明した手順の逆の手順を実施するものであり、説明を省略する。以上によって、図16に示すように、オープンコンテナ100は、投入エリアQにおいて投入第一位置Q1まで移動することとなる。また、コンテナ移動部23によってオープンコンテナ100が投入第一位置Q1まで移動させられると、投入位置検出部25でオープンコンテナ100が検出される。
【0058】
そして、次に、図16に示すように、コンテナ詰込工程として、オープンコンテナ100に被収容物であるゴミRを収容する。すなわち、均し部材降下ステップとして、中央制御部4は、投入位置検出部25でオープンコンテナ100が検出されると、均し駆動部38により均し部材37を退避位置D1から均し位置D2まで降下させる。ここで、投入第一位置Q1では、オープンコンテナ100が投入エリアQにおいて最も受け渡し方向Sの奥側S2に位置しているため、均し部材37の下端部37cは、オープンコンテナ100の上部開口101aにおいて最も受け渡し方向Sの手前側S1の位置で挿入される。そして、均し部材37の下端部37cにおいて下端面37dは、オープンコンテナ100の係止面109dに係止されて上下方向に位置決めされる。
【0059】
次に、図17に示すように、投入ステップとして、中央制御部4は、シャッタ35のシャッタ駆動部35bにより、シャッタ板35aを閉塞位置C1から開放位置C2へと上昇させる。さらに中央制御部4は、第一押出し機構33の第一押出し駆動部33bにより、第一押出し部材33aを退避位置E1から押出し位置E2まで進出させることで、所定量のゴミRを排出口30bから排出させ、案内路32を経てオープンコンテナ100の内部に投入する。この際、排出口30bと対向する側で均し部材37が下端部37cを上部開口101aからオープンコンテナ100の内部に挿入するようにして配設されているため、均し部材37が堰板として機能し、ゴミRがこぼれてしまうのを防止することができる。
【0060】
そして、図18及び図19に示すように、所定量の投入されたゴミRは、オープンコンテナ100の内部において投入直下の位置を頂点として下方になだらかに傾斜するようにして堆積することとなる。この際、一回に投入されたゴミRの量は、堆積したゴミRの頂点部分の高さが係止面109dで位置決めされた均し部材37の下端面37dよりも高く、また、コンテナ本体101の両側壁部109付近での高さが均し部材37の下端面37dよりも低くなる程度の量に設定されている。
【0061】
そして、図20に示すように、所定量のゴミRが投入されると、供給部復帰ステップとして、中央制御部4は、第一押出し機構33の第一押出し駆動部33bにより、第一押出し部材33aを押出し位置E2から一定量後退させる。次に、中央制御部4は、シャッタ35のシャッタ駆動部35bにより、シャッタ板35aを開放位置C2から閉塞位置C1まで降下させる。さらに、中央制御部4は、再び第一押出し機構33の第一押出し駆動部33bにより、第一押出し部材33aを退避位置E1まで後退させる。これにより第一押出し部材33aとシャッタ板35aとの間にはメインホッパ30内のゴミRが落し込まれ、再び第一押出し機構33により排出口30bからゴミRを所定量排出可能な状態になる。
【0062】
一方、供給部復帰ステップとして並行して、均しステップとして、均し部材37に対してオープンコンテナ100を相対移動させて、投入されたゴミRを均す。すなわち、中央制御部4は、コンテナ移動部23及び移動制御部230によって、図20、並びに、図11(a)及び図11(b)に示すように、オープンコンテナ100を投入第一位置Q1から投入第二位置Q2まで移動させる。これにより、図21及び図22に示すように、均し部材37は、オープンコンテナ100に対して、投入第一位置Q1から投入第二位置Q2までの移動距離分だけ、係止面109dに沿って相対的に移動することとなる。このため、オープンコンテナ100に投入されて当該位置を頂点として下方になだらかに傾斜するようにして堆積されたゴミRは、均し部材37の本体部37aによって押されて、下端面37dの高さで均されることとなる。より詳しくは、ゴミRは、上記のとおり均し部材37の本体部37aによって、受け渡し方向Sに押されながら、受け渡し方向Sに直交する方向、すなわちオープンコンテナ100の左右方向Y両側へと押し分けられる。これにより均し部材37の下端面37dより高く堆積されたゴミRは、均し部材37の下端面37dより低い範囲へ流入し、下端面37dの高さで均されることとなる。この際、本体部37aが相対移動する受け渡し方向Sと直交する方向の両端には、受け渡し方向Sの奥側S2へと突出する端壁部37b(37b−1、37b−2)が設けられていることから、図23に示すように、受け渡し方向Sに直交する方向両側へと押し分けられたゴミRが端壁部37b(37b−1、37b−2)で堰き止められることとなり、オープンコンテナ100の上部開口101aから外側へとあふれ出てしまうことを確実に防止しつつ、ゴミRを均すことができる。
【0063】
そして、上記の投入ステップを投入第二位置Q2、投入第三位置Q3、投入第四位置Q4及び投入第五位置Q5でそれぞれ実施する。また、これに応じて同様に供給部復帰ステップ及び次の位置までコンテナ移動部23のストロークL1分だけ、均し部材37をオープンコンテナ100に対して相対移動させながらゴミRを均す均しステップを実施する。このように投入ステップ、供給部復帰ステップ及び均しステップ計五回繰り返すことで、オープンコンテナ100は図11(a)に示す投入第一位置Q1から、図11(b)から図11(e)に示す投入第二位置Q2から投入第五位置Q5を経て、図12(a)に示す投入完了位置Q6に位置することとなる。そして、均し部材37は、下端部37cが、図17に示すオープンコンテナ100の最も前側の位置から、図24に示すオープンコンテナ100の最も後側の位置まで、オープンコンテナ100に対して相対移動することとなる。このため、均し部材37の下端面37dが相対移動するオープンコンテナ100の係止面109dの高さに沿って、投入されたゴミRは均されることとなる。以上によって、図24に示すように、コンテナ移動部23によりオープンコンテナ100が投入完了位置Qまで移動したら、均し部材退避ステップとして、中央制御部4は、均し駆動部38を駆動させて均し部材37を退避位置D1まで移動させる。
【0064】
次に、受渡エリア移動工程として、オープンコンテナ100を受渡エリアPまで移動させる。すなわち、図25に示すように、まず第二縦移動ステップとして、中央制御部4は、移動制御部230に指令を行い、コンテナ移動部23によりオープンコンテナ100を受け渡し方向Sの奥側S2から手前側S1へと、投入完了位置Q6から受渡エリアPまで移動させる。次に、第二上昇ステップとして、中央制御部4は、前壁部検出部70、後壁部検出部71及び底部検出部72のそれぞれでオープンコンテナ100が検出されると、図7に示したように昇降部58により支持板57を上昇させる。このため、オープンコンテナ100は、支持板57で支持されて支持板57とともに上昇することとなる。これによりオープンコンテナ100の車輪104は、第二の位置P2における走行溝51a、52aから抜けて上方に位置することとなる。また、支持板57に設けられた給電部60の給電面63aは、オープンコンテナ100においてコンテナ本体101の下面101bに設けられた受電部105の受電面110aと接触することになる。これにより、コンテナ閉塞ステップとして、オープンコンテナ100は、コンテナ受渡装置50側から電力が供給されることとなり、開閉駆動部103が駆動し、天蓋102は開放位置B1から閉塞位置B2まで回動し、ゴミRが収容されたオープンコンテナ100の上部開口101aが閉塞されることとなる。
【0065】
次に、第二横移動ステップとして、中央制御部4は、走行駆動部56により走行輪55を回転駆動させて、支持板57及び支持板57に支持されたオープンコンテナ100を第二の位置P2から第三の位置P3まで移動させる(図2参照)。第三の位置P3までくると、第二降下ステップとして、中央制御部4は、昇降部58により支持板57及び支持板57に支持されたオープンコンテナ100を降下させ、これによりオープンコンテナ100は、第三の位置P3において車輪104が走行溝51a、52aに挿入され、走行溝51a、52aに沿って移動可能な状態となる。なお、上記コンテナ閉塞ステップは、オープンコンテナ100の受電部105とコンテナ受渡装置50の給電部60とが接続されている状態、すなわち第二上昇ステップで受電部105と給電部60とが接続されてから、第二降下ステップで受電部105と給電部60とが離間するまでの間のいずれのタイミングで実施しても良い。
【0066】
次に、コンテナ搬出工程として、ゴミRが収容されたオープンコンテナ100が搬出される。すなわち、搬出路3を通ってオープンコンテナ100を搭載していないコンテナ搬送車T2が入場、あるいは、コンテナ搬入工程で別のオープンコンテナ100を引き渡したコンテナ搬送車T2が移動し、当該コンテナ搬送車T2は、第三の位置P3(図2参照)においてゴミRが収容されたオープンコンテナ100をコンテナ受渡装置50から受け取る。そして、オープンコンテナ100を受け取って搭載したら、コンテナ搬送車T2は、所定のゴミ処理施設までゴミRが収容されたオープンコンテナ100を搬送する。このとき、コンテナ閉塞ステップが実施されているため、コンテナ受渡装置50からコンテナ搬送車T2へのコンテナ受け渡し時に、コンテナ開口部101aからゴミこぼれを起こすことはない。
【0067】
以上のように、本実施形態のゴミ中継施設1では、コンテナ受渡装置50がコンテナ搬送車T2との間でオープンコンテナ100の受け渡しを行い、また、コンテナ詰込装置20でゴミ収集車T1からゴミRを受け取るとともに、中央制御部4の制御のもとコンテナ詰込装置20とコンテナ受渡装置50とが連携することにより、オープンコンテナ100にゴミRを収容させてコンテナ搬送車T2により搬出させることができる。ここで、本実施形態のコンテナ詰込装置20において、オープンコンテナ100を移動せる移動手段であるコンテナ移動部23は、床面21aの上方に配置されオープンコンテナ100の側面109bに設けられた被係合部125に係合してオープンコンテナ100を受け渡し方向Sに進退させるため、床面21aにオープンコンテナ100を移動させるための構造を設ける必要がない。このため、万一オープンコンテナ100からゴミRがこぼれてしまっても、ゴミRによってコンテナ移動部23が汚れてしまうおそれがなく、また、床面21a上にこぼれたゴミRを清掃する際にも容易に清掃することができる。
【0068】
また、コンテナ移動部23として、第一コンテナ移動部40と第二コンテナ移動部41を有して、交互に駆動させるため、一つ当たりのストロークが短くても効果的にオープンコンテナ100を移動せることができる。また、ストロークを短くすることができるが故に、コンテナ移動部23の小型化を図ることができる。また、第一コンテナ移動部40と第二コンテナ移動部41とは、移動制御による制御のもと、交互に駆動し、一方がオープンコンテナ100を移動させている間に、他方がオープンコンテナ100の移動する方向に応じて前進位置または後退位置となる位置から、後退位置または前進位置となる位置まで移動して待機するようにしている。このため、第一コンテナ移動部40による移動と、第二コンテナ移動部41による移動との間に待機時間がなく、効率的にオープンコンテナ100を移動させることができる。
【0069】
また、上記実施形態では、コンテナ移動部23は、オープンコンテナ100に収容されたゴミRを均す均し部材37に対してオープンコンテナ100を相対移動させる目的でも使用されている。このため、均し部材37による均しを行うためのオープンコンテナ100の移動と、コンテナ詰込装置20とコンテナ受渡装置50との間のオープンコンテナ100の受け渡しのための移動との両方をコンテナ移動部23によって行うことで装置構成を簡略化することができる。
【0070】
また、本実施形態では、オープンコンテナ100を移動させるコンテナ移動部23が進退駆動部23cによって規定されているストロークL1ずつオープンコンテナ100を移動させる。そして、当該ストロークL1毎に位置をずらしながらゴミ供給部22によりゴミRを投入し、当該ゴミRを均し部材37によって均している。このため、一度にゴミRを投入する場合と比較して、各回における投入されたゴミRの山の高さを小さく抑えることができるため、投入時にゴミRがあふれてしまうことを確実に防止することができる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0072】
なお、上記においては、コンテナ移動部23は、オープンコンテナ100において、側壁部109の外面となる側面109bで係合するものとしたが、これに限るものではない。例えば後壁部108の外面となる後面など、少なくとも外周面で係合するものとしても、床面21a上方に配置されていることで、ゴミRによる損傷の防止、床面21a上の清掃の容易さという効果を期待することができる。また、コンテナ移動部23は、第一コンテナ移動部40と第二コンテナ移動部41の2種類で、計4つ備えるものとしたが、これに限るものではなく、1つでも良いし、5つ以上備えるものとしても良い。また、上記においては、コンテナ移動部23の係合部23aが鉤状に形成され、オープンコンテナ100の被係合部125に挿入されて係合するものとしたが、これに限るものではない。例えば、摩擦のみで係合するものとしても良く、少なくともコンテナ移動部が床面の上方に位置してオープンコンテナの外周面に係合して当該オープンコンテナに駆動力を与えるものであれば同様の効果を期待することができる。
【0073】
また、本実施形態のコンテナ詰込装置20は、被収容物としてゴミをオープンコンテナに詰め込むものとして説明したが、これに限るものではない。ゴミのように、固形物の集合体であって、全体として一定の流動性を有して、なだらかな傾斜をもって山形に堆積するものに対してならば、同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態では、被収容物であるゴミRを収容するコンテナとしてオープンコンテナ100を例に挙げたが、これに限るものではない。側方に開口を有し、当該開口を密閉可能な開閉扉を有する所謂クローズドコンテナにおいても、上記コンテナ移動部23によって好適に移動させることが可能であり、同様の効果を期待することができる。
【符号の説明】
【0074】
20 コンテナ詰込装置
21a 床面
22 ゴミ供給部(被収容物供給手段)
23 コンテナ移動部(移動手段)
23b 係合部
23c 進退駆動部
23d 切替駆動部
30 メインホッパ(ホッパ)
30b 排出口
40 第一コンテナ移動部(移動手段)
41 第二コンテナ移動部(移動手段)
100 オープンコンテナ
125 被係合部
130 係止部
R ゴミ(被収容物)
S 受け渡し方向(移動方向)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナに被収容物を収容させるコンテナ詰込装置であって、
床面上に配置された前記コンテナに対して、該コンテナに前記被収容物を供給する被収容物供給手段と、
前記床面上に配置された前記コンテナを移動させる移動手段とを備え、
該記移動手段は、前記床面上方に配置され、前記コンテナの外周面に設けられた被係合部に係合して該コンテナを所定の移動方向に進退させることを特徴とするコンテナ詰込装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテナ詰込装置において、
前記移動手段は、前記コンテナの前記被係合部に係合可能な係合部と、
該係合部を前記移動方向に進退させることが可能な進退駆動部と、
前記係合部が前記被係合部と前記移動方向に対応する位置で、前記被係合部に係合する係合状態と、前記被係合部との係合が解除される解除状態とに切替可能な切替駆動部とを有することを特徴とするコンテナ詰込装置。
【請求項3】
請求項2に記載のコンテナ詰込装置において、
前記移動手段は、前記移動方向に位置を異なるものとして複数設けられ、それぞれ前記コンテナに対応して設けられた前記被係合部に前記係合部を係合させて前記コンテナを移動させることが可能であることを特徴とするコンテナ詰込装置。
【請求項4】
請求項1に記載のコンテナ詰込装置で使用されるコンテナにおいて、
外周面に、前記移動手段と係合し、該移動手段からの駆動力が伝達される被係合部を備えることを特徴とするコンテナ。
【請求項5】
請求項4に記載のコンテナにおいて、
前記被係合部は、前記移動方向に間隔を有して複数設けられていることを特徴とするコンテナ。
【請求項6】
請求項4また請求項5に記載のコンテナにおいて、
前記被係合部は、上下方向に異なる位置、または、互いに異なる側面に複数設けられ、複数の前記移動手段によって係合可能であることを特徴とするコンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−166901(P2012−166901A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29013(P2011−29013)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(501370370)三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 (175)
【Fターム(参考)】