説明

コンテンツデータ作成装置、コンテンツデータ作成方法、コンテンツデータ作成用プログラム、および、コンテンツデータ表示装置

【課題】 コンテンツデータ作成装置において、ユーザ情報に基づいて、取り扱うことが許可されたデータの範囲を変更できるようにする。
【解決手段】 コンテンツデータ作成装置では、データの変換処理が行なわれる際に、データの記述フォーマットのバージョンについて、表示が行なわれる。なお、コンテンツデータ作成装置では、使用可能なバージョンとともに、使用可能でないバージョンについても、合わせて表示することが考えられる。なお、このような場合、たとえば、使用可能ではない“version2”および“version3”が、使用可能な“version1”とは異なって、取消線を付与されて、表示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツデータ作成装置、その制御方法、および、コンテンツデータ作成用プログラムに関し、特に、ユーザ情報に基づいて取り扱うことが許可されたデータの範囲を変更できるコンテンツデータ作成装置、その制御方法、および、コンテンツデータ作成用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアの不正利用は、ソフトウェアを開発する側にとっては重要な問題である。
【0003】
そのため、これを防ぐための方法として、ソフトウェアを「個別化」して、ライセンスを与えられたコンピュータでは使用できるが、そのようなソフトウェアのコピーを他のコンピュータに導入しても動作しないようなしくみが従来より提案されてきた。なお、「個別化」とは、ソフトウェアを構成する内容の少なくとも一部を、ハードウェアのシステム情報やユーザ情報等のパラメータに合わせて変更することにより、そのようなパラメータの異なる環境では、当該ソフトウェアを、動作させないか、動作に制限を受けるようにすることを意味する。
【0004】
特許文献1は、このような技術の一例として、MAC(Media Access Control)アドレスを用いて、ソフトウェアを「個別化」する技術を開示している。具体的には、特許文献1には、その段落[0025]において、ソフトウェア導入時に、対象となるコンピュータのMACアドレスがソフトウェアに記録される旨が開示されている。そして、ソフトウェアの起動時に、コンピュータのMACアドレスとソフトウェアに記録されたMACアドレスとが比較され(段落[0030]参照)、一致しない場合には、ソフトウェアの起動が中止される(段落[0031]参照)。
【0005】
このようなソフトウェアの「個別化」によれば、或るハードウェアに対して一度ソフトウェア導入のための処理が行なわれると、悪意あるユーザが、当該或るハードウェアに導入されたソフトウェアを別のハードウェアにコピーしても、コピーされたソフトウェアは、当該別のハードウェアでは、動作しないか、動作に制限を受ける。このため、ソフトウェアの「個別化」は、ソフトウェアの不正利用に対して、有効な対策となり得る。
【特許文献1】特開平11−24918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
なお、上記のソフトウェアの「個別化」のしくみは、どのようなソフトウェアに対しても適したものになっているとは言えない場合がある。
【0007】
たとえば、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツ作成ソフトウェアについて考えた場合、ユーザによって、ソフトウェアが、使用できるかできないかの制御よりも、入力データや出力データとして有効とされる範囲を異ならせる制御が必要とされる。
【0008】
具体的には、ソフトウェアのユーザが、個人ユーザであれば、作成できるコンテンツの機能はさほど高くなくても良いが、商用コンテンツを作成するユーザであれば、高機能のコンテンツの作成、つまり、入力データおよび/または出力データとして有効とされる範囲が広いことを必要とされる。
【0009】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ユーザ情報に基づいて、取り扱うことが許可されたデータの範囲を変更できる、コンテンツデータ作成装置、その制御方法、および、コンテンツデータ作成用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある局面に従ったコンテンツデータ作成装置は、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を、許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢の表示と異なった様態で行なう表示手段と、外部から入力された、入力データの範囲または出力データの範囲をパラメータとして、変換処理を行なう変換手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の局面に従ったコンテンツデータ作成装置は、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、入力データおよび出力データの表示において、前記ライセンス情報で許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢のみの表示を行なう範囲表示手段と、外部から入力された、入力データの範囲または出力データの範囲をパラメータとして、変換処理を行なう変換手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明のさらに他の局面に従ったコンテンツデータ作成装置は、少なくとも2つ以上のモジュールからなり、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、前記入力データの変換のためのプログラムの起動、または、変換のための動作が、許可されている動作環境を記述するライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、前記コンテンツデータ作成装置を構成する各モジュールについて、当該各モジュールの動作環境と前記ライセンス情報の照合の結果によって、当該各モジュールの動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の別の局面に従ったコンテンツデータ作成装置は、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、前記入力データの変換を許可されたユーザについての識別情報であるユーザ識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、前記識別情報を含めて前記出力データを生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の別の局面に従ったコンテンツデータ作成装置では、前記ユーザ識別情報は、暗号化されて記憶されていることが好ましい。
【0015】
また、本発明のある局面に従ったコンテンツデータ作成装置は、前記出力データを表示する表示手段をさらに備え、前記表示手段は、前記出力データに加えて、前記ユーザ識別情報を表示させることが好ましい。
【0016】
本発明のある局面に従ったコンテンツデータ作成用プログラムは、コンピュータに、入力データを変換させて出力データを作成させる、コンテンツデータ作成用プログラムであって、前記コンピュータに、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、前記ライセンス情報と共通の方式で暗号化された入力データを表示するステップと、前記ライセンス情報と前記入力データを復号する復号ステップとを実行させることを特徴とする。
【0017】
本発明の他の局面に従ったコンテンツデータ作成用プログラムは、コンピュータに、入力データを変換させて出力データを作成させる、コンテンツデータ作成用プログラムであって、前記コンピュータに、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、前記コンピュータの物理的な位置を含む動作環境と前記ライセンス情報との照合の結果によって、前記入力データの変換に関する動作を制御するステップとを実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明のさらに他の局面に従ったコンテンツデータ作成用プログラムは、コンピュータに、入力データを変換させて出力データを作成させる、コンテンツデータ作成用プログラムであって、前記コンピュータに、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、前記コンピュータにおける他のソフトウェアモジュールの存在の有無を含む動作環境と前記ライセンス情報との照合の結果によって、前記入力データの変換に関する動作を制御するステップとを実行させることを特徴とする。
【0019】
本発明に従ったコンテンツデータ作成装置の制御方法は、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置の制御方法であって、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を、許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢の表示と異なった様態で行なうステップと、外部から入力された、入力データの範囲または出力データの範囲をパラメータとして、変換処理を行なうステップとを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明のさらに別の局面に従ったコンテンツデータ作成装置は、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を、許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢の表示と異なった様態で行なう表示手段とを備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0022】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態であるコンテンツデータ作成装置101の構成の一例を示す図である。
【0023】
図1を参照して、コンテンツデータ作成装置101は、コンピュータ102に、コンテンツ作成ソフトウェア103を搭載することにより、構成される。
【0024】
コンピュータ102の構成例を図2に示す。
【0025】
コンピュータ102は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、ハードディスクドライブ204、キーボード205、マウス206、ディスプレイ207、光学式ディスクドライブ208、時計209、および、Ethernet(登録商標)カード210からなり、各構成要素は、データバス211を介して互いに接続されている。また、Ethernet(登録商標)カード210は、通信回線212とも接続されている。
時計209は、現在の時刻を年、月、日、時、分、秒で常に得られるものとする。なお、 以下の説明では、「時刻」という文言は、時計209から得られる情報であって、当該時計209の計時する時刻と同一の形式の情報を表す。
【0026】
特記する場合を除き、コンピュータ102の各構成要素の働きについては、現在、一般的に用いられているパーソナルコンピュータの構成要素の働きと同様であるため、以下では、発明の理解にとって重要な部分を除き、詳細には立ち入らない。
【0027】
コンテンツ作成ソフトウェア103は、コンテンツ作成者であるユーザが記述したコンテンツである記述コンテンツデータを、表示装置での扱いがし易いような中間コンテンツデータに変換し、さらに改ざんが不可能なように暗号化した配布コンテンツデータに変換するためのソフトウェアである。以下、コンテンツ作成ソフトウェア103に関しては、「ユーザ」と表現すれば、コンテンツ作成者を示すものとする。
【0028】
記述コンテンツデータは、予め定義されたフォーマット(以下「記述フォーマット」と呼ぶ)に従って記述されるXMLファイル、ならびに、XMLファイル内のタグを用いてファイル名が特定される画像データファイル、および、音声データファイル(以下、総称して「部品データファイル」と呼ぶ)からなり、ハードディスクドライブ204に含まれるハードディスク内の所定の領域(後述する、記述コンテンツデータ記憶領域505)に格納されているものとする。
【0029】
以下の例では、文字コード空間としては、16ビットのユニコードを想定し、他の文字セットはその部分集合と考えるが、これはあくまでも一つの例であり、本発明の内容を限定するものではない。
【0030】
本実施の形態では、記述フォーマットには、version1、version2、version3と呼ばれる、3つのバージョンがあるとする。対応するDTD(Document Type Definition)をそれぞれ図3、図4、図5に示す。
【0031】
図3、図4、図5に示されたDTDでは、version2(図4参照)は、version1(図3参照)の上位互換であり、version3(図5参照)は、version2の上位互換であることを示している。
【0032】
具体的には、図3に示されたDTDと図4に示されたDTDとを比較することによって理解されるように、version2は、version1に対して、以下のタグが追加されている。
【0033】
<image>
また、図4に示されたDTDと図5に示されたDTDとを比較することによって理解されるように、version3は、version2に対して、以下のタグが追加されている。
【0034】
<sound>
<bold>
例えば、図6で示すXMLファイル記述例(以下「サンプル記述コンテンツデータ」と呼ぶ)には、<sound>タグと<bold>タグとが含まれている。このため、図6に示されたXMLファイルは、本実施の形態においては、version3としては正当なデータであるが、version1やversion2としては正当なデータではないということになる。
【0035】
なお、本実施の形態では、バージョンに関係なく、DTDのファイル名は、XMLファイルの2行目において指定されている“book.dtd”固定とする。したがって、本実施の形態では、後に説明するように、バージョンごとのDTDを異なるファイル名で作成しておき、変換時に、“book.dtd”に付け替えることになる。
【0036】
なお、本明細書では、説明を必要以上に煩雑にしないために、記述フォーマットのバージョンが3種類とされているが、もちろん、4種類以上でも、本実施の形態のコンテンツデータ作成装置が同様に機能することは明らかである。また、本実施の形態では、各バージョン間で上位互換性が存在し、応用においては後にみるように有用であるが、そのような条件がなくても、本発明の範囲から外れるものではない。
【0037】
次に、図6に示された「サンプル記述コンテンツデータ」を参照しつつ、本実施の形態における記述フォーマットにおいて利用されるタグについて説明する。
【0038】
<book>タグは、その子供要素(<book>と</book>に挟まれた部分)を「コンテンツ本文データ」と呼ばれる場合がある。
【0039】
<char_set>タグは、コンテンツを記述するのに用いられている文字セット名を表すタグである。図6に示された例では、文字セットとして、「JIS X 2101」と「JIS X 2108」の2種類の文字セットが用いられる。
【0040】
「JIS X 2101」は、名前の通り、JIS X 2101で定められた文字セットであり、通常は、パーソナルコンピュータの世界で1バイトで表される英数字、記号、および、半角カタカナを含むものである。
【0041】
「JIS X 2108」は、JIS X 2108:1997で定められた文字セットであり、パーソナルコンピュータの世界では、JIS第1水準、第2水準に収録されている漢字、全角英数字、全角ひらがな、および、カタカナに該当する。
【0042】
<author>タグは、著者名を表すタグであり、その子供要素の文字列が著者名となっている。
【0043】
<text>タグは、本文を表すタグであり、その子供要素の文字列が本文テキストである。
【0044】
<nl>タグは、改行を表す。
【0045】
<image>タグは、本文とともに表示される画像を表すタグである。filename属性は、表示される画像のファイル名を、type属性はファイルに格納されている画像データのタイプを示す。<image>タグの子供要素である<caption>タグは、画像と同時に表示されるテキストを表すタグであり、その子供要素の文字列は、表示されるテキストを表す。
【0046】
<sound>タグは、本文とともに再生される音声を表すタグであり、filename属性は、再生される音声データのファイル名を表す。
【0047】
<bold>タグは、その子供要素の文字列を太字で表示すべきことを示している。
【0048】
図7に、コンテンツ作成ソフトウェア103の構成を示す。
【0049】
図7を参照して、コンテンツ作成ソフトウェア103は、GUI(Graphical User Interface)マネージャモジュール501、コンテンツ表示モジュール502、ライセンス情報解釈モジュール503、コンテンツ変換モジュール504、記述コンテンツデータ記憶領域505、復号モジュール506、DTD記憶領域507、ライセンス情報ファイル508、および、配布コンテンツデータ記憶領域509からなる。
【0050】
図7では、各構成要素が、適宜、線で結ばれているが、これはモジュール間の情報のやり取りを示すものであり、必ずしもハードウェア的に結線されているとは限らない。もちろん、ここで示す情報のやりとりが実際にハードウェア的な配線を介して行なわれても差し支えない。
【0051】
記述コンテンツデータ記憶領域505、DTD記憶領域507、配布コンテンツ記憶領域は、それぞれ、ハードディスクドライブ204上に定義される領域である。
【0052】
ライセンス情報ファイル508は、コンテンツ作成ソフトウェア103を販売するごとに発行されるものであり、ユーザごとにその内容は異なる。このライセンス情報ファイル508を保持していることは、正規のユーザであることを意味している。
【0053】
ライセンス情報ファイル508は、暗号化されており、ライセンス情報解釈モジュール503は、復号モジュール506を通してその内容を読み出す。よって、ライセンス情報ファイル508の内容が読み出されるときには、常に、復号モジュール506が介在しているが、復号モジュール506の動作についてはその都度言及しない。
【0054】
なお、以下では、ライセンス情報ファイル508のファイル名は、“license.dat”に固定されているものとする。このような配慮は、ライセンス情報解釈モジュール503が、ライセンス情報ファイル508を識別できるようにするためであって、他にそのような識別を可能にする方法があれば、ライセンス情報ファイル508のファイル名が固定される必要はない。たとえば、ライセンス情報ファイルのみに存在するヘッダ構造を予め定めておき、ライセンス情報解釈モジュール503が、そのようなヘッダ構造をもったファイルを探すことによっても、同じ目的を達することができる。
【0055】
なお、ライセンス情報ファイル508の暗号化の方式については、強度、復号速度が十分であればどのようなものでも良いので、ここでは詳細には立ち入らない。たとえば、広く使われている暗号化手法の例として、「DES(Data Encryption Standard)」が挙げられる。ライセンス情報ファイル508を暗号化する第一の理由は、悪意あるユーザによって勝手に書き換えられて使用されることを防ぐためであるのはいうまでもない。
【0056】
ライセンス情報ファイル508に格納されている情報の一例を図8に示す。
【0057】
ユーザ識別情報601としては、コンテンツ作成ソフトウェア103のユーザに対して与えられたユーザ名が文字列で格納されている。
【0058】
使用開始時刻602としては、コンテンツ作成ソフトウェア103の使用を開始できる時刻が格納されている。
【0059】
使用終了時刻603としては、コンテンツ作成ソフトウェア103の使用が不可能になる時刻が格納されている。もちろん、たとえば、コンテンツ作成ソフトウェア103の使用が可能な最終時刻など、実質的に同じ内容を持つ情報が格納されていても構わない。
【0060】
使用可能第1MACアドレス604としては、コンテンツ作成ソフトウェア103が使用可能なコンピュータのMACアドレスが格納されている。
【0061】
MACアドレスとは、全世界のEthernet(登録商標)カードの個々に割り当てられ、格納されている固有の番号であり、通常は、個々のEthernet(登録商標)カードに対して一意的と考えて良い。もちろん、Ethernet(登録商標)カード210にもMACアドレスが割り当てられ、格納されている。
【0062】
ライセンス情報ファイル508は、使用可能第1MACアドレス604以外にも使用可能第2MACアドレス605、・・・使用可能第mMACアドレス606を指定することが可能である。mの値は、指定されたMACアドレスの数によって異なる。
【0063】
使用可能第1バージョン607としては、コンテンツ作成ソフトウェア103で使用可能な記述コンテンツデータのバージョンが文字列で格納されている。
【0064】
ライセンス情報ファイル508としては、使用可能第1バージョン607以外にも、使用可能第2バージョン608、・・・使用可能第nバージョン609を指定することが可能である。それぞれコンテンツ作成ソフトウェア103で、使用可能な、つまり許可されている、記述フォーマットのバージョンを文字列で格納している。したがって、本実施の形態では、指定されるバージョンは、“version1”、“version2”、“version3”のいずれかになる。以下、理解に支障がないところでは、単に「バージョン」といえば、記述フォーマットのバージョンを意味する。
【0065】
nの値は、指定されたバージョンの数によって異なる。なお、ここで説明している例では、バージョンは3種類なので、nの値は最大でも3となるが、これより少ないこともあり得る。
【0066】
なお、ここでは各バージョンを文字列で格納しているとしたが、コンテンツ作成ソフトウェア103がバージョンとして解釈しうるのであれば、数値など、他の形式(例えば、“version1”、“version2”、“version3”という文字列を格納する代わりに1、2、3という数値を格納する)でも差し支えない。要するに、バージョンを指定する情報が格納されていることが重要である。
【0067】
図9は、本実施の形態における中間コンテンツデータの構成の一例を示す図である。このような構造化データの例としては、本願出願人による、国際公開番号WO2002/103554に開示されているものを挙げることができる。
【0068】
中間コンテンツデータは、テキストデータ701、K個の画像データ702−1〜702−K、L個の音声データ704−1〜704−L、当該中間コンテンツデータの生成に利用されたソフトウェアのバージョンを特定するための情報(たとえばバージョンを表す文字列)であるバージョン情報706、および、当該中間コンテンツデータを作成するのに用いられたソフトウェアのユーザを特定するための情報であるユーザ識別情報707を含む。
【0069】
なお、テキストデータ701とは、階層構造を有する電子データと、電子データを複数のブロックに分割して処理するためのブロック補助データとからなる、構造化データである。また、ユーザ識別情報707は、ユーザ識別情報601と同じものである。
【0070】
図10は、コンテンツ作成ソフトウェア103の動作を説明するためのフローチャートである。
【0071】
図10を参照して、ソフトウェアにおいてデータの「変換」のフェイズが指定されると、ステップS101(以下、「ステップ」を省略する)で、GUIマネージャモジュール501は、ライセンス情報ファイル508の内容が読み出せるかどうかを判定する。そして、読み出せれば、処理はステップS102に進められ、そうでなければ、処理はステップS104に進む。なお、読み出せない原因としては、ライセンス情報ファイル508が存在しない場合や、存在しても、データの内容が壊れているために復号できないことなどが考えられる。
【0072】
S102では、ライセンス情報解釈モジュール503が、使用可能第1MACアドレス604、使用可能第2MACアドレス605、・・・、使用可能第mMACアドレス606のいずれかと、Ethernet(登録商標)カード210のMACアドレスが一致するかどうか比較し、一致すれば、処理をS103に進め、一致しなければ、処理をS104に進める。
【0073】
S103では、ライセンス情報解釈モジュール503は、使用開始時刻602がすでに到来している(時計209から得られる現在時刻が、使用開始時刻602と同じか、または、使用開始時刻602より遅い時刻を示している)かを判定する。そして、すでに到来していれば、処理はS105に進められ、まだ到来してなければ、処理はS106に進められる。
【0074】
S105では、ライセンス情報解釈モジュール503は、使用終了時刻603がすでに到来している(時計209から得られる現在時刻が、使用終了時刻603と同じか、または、使用終了時刻603より遅い時刻を示している)かを判定する。そして、まだ到来していなければ、処理はS107に進められ、すでに到来していれば、処理はS108に進められる。
【0075】
ここまでの処理によれば、コンテンツ作成ソフトウェア103は、ライセンス情報ファイル508に含まれるライセンス情報(特に、コンテンツ作成ソフトウェア103の起動または動作が許可されている動作環境の記述)と、現在の環境との照合を行なっていることになる。
【0076】
ライセンス情報ファイル508に含まれる動作環境の情報としては、上記の例以外にも、システムを識別する情報として、CPUの識別番号や、ハードディスクのボリュームラベルなどが考えられる。
【0077】
また、その物理的位置を取りだす手段(GPS(Global Positioning System)など)を持っているようなシステムでは、ソフトウェアが動作する物理的位置の条件を動作環境としてライセンス情報ファイル508を記述することにより、ソフトウェアの起動時または動作時に照合することが考えられる。なお、このような場合には、物理的位置が取り出せないときに、照合に失敗したとして、ソフトウェアが起動されないことになる。
【0078】
他にも、特定のソフトウェアが同じシステムに存在することを起動または動作の条件にすることも考えられる。このような構成によれば、セットで動作すべきツール(プログラム、または、モジュール)が単体で流用されることを防ぐのに効果がある。
【0079】
このようなライセンス情報ファイル508に記述される、ソフトウェアの動作環境の種類によるバリエーションは、いずれも本発明の範疇から外れるものではない。
【0080】
S107では、GUIマネージャモジュール501は、記述フォーマットのバージョンの選択肢をディスプレイ207に表示する。このとき選択肢として表示されるのは、ライセンス情報ファイル508に記述され、ライセンス情報解釈モジュール503によって取り出される、使用可能なバージョン全てである。
【0081】
図11は、ライセンス情報ファイル508にて、使用可能なバージョンとして、“version1”、“version2”、“version3”の全てが指定されている場合に対応した、表示が行なわれている例を示す図である。図11を参照して、ディスプレイ207には、それぞれのバージョンを示す文字列である“version1”、“version2”、“version3”の3つが、選択肢として、表示されている。また、各バージョンを示す文字列の左側には、さらにそれぞれのバージョンが選択された際にチェックが入れられるラジオボタンが表示されている。
【0082】
一方、図12は、ライセンス情報ファイル508において、使用可能なバージョンとして、“version1”のみが指定されている場合に対応した表示の例を示す図である。図11における表示とは異なり、図12における表示では、“version1”のみが選択肢として表示されている。
【0083】
本実施の形態のライセンス情報ファイル508では、使用可能第1バージョン607、使用可能第2バージョン608、・・・使用可能第nバージョン609として、バージョンを示す文字列が格納されているため、S107では、当該文字列をそのまま表示することが可能である。ただし、ライセンス情報ファイル508において、別の形式で格納されている場合は、それをバージョンを示す文字列に変換して表示する必要がある。
【0084】
また、S107では、使用可能でないバージョンについても合わせて表示することが考えられる。
【0085】
S109では、GUIマネージャモジュール501は、S107で表示させた情報に基づいて、ユーザからの、記述フォーマットのバージョンを指定する情報の入力を、記述コンテンツデータを指定する情報の入力とともに、受付ける。なお、記述コンテンツデータを指定する情報としては、たとえば、記述コンテンツデータのファイル名が挙げられる。
【0086】
サンプル記述コンテンツデータのような形態では、画像データファイルのファイル名や、音声データファイルのファイル名は、XMLファイルにおいてすでに指定されているので、このような記述コンテンツデータが処理の対象とされた場合には、S109では、XMLファイル名を1つ指定すれば残りの部品データファイルは自動的に指定されていることになる。なお、部品データファイルを複数指定する必要がある場合であっても、S109において、複数のファイルの指定を受付けるようにすれば良い。
【0087】
S110では、GUIマネージャモジュール501は、コンテンツ変換モジュール504を起動し、そして、S109で指定を受付けた記述コンテンツデータを配布コンテンツデータに変換して、配布コンテンツデータ記憶領域509に格納する。このとき、GUIマネージャモジュール501は、記述フォーマットのバージョンや、記述コンテンツデータのファイル名を、パラメータとしてコンテンツ変換モジュール504に渡す。
【0088】
なお、ここで説明した形態のバリエーションとして、記述フォーマットのバージョンの指定自体を、記述コンテンツデータの中に記述する形態も考えられる。たとえば、XMLであれば、専用のタグを用いて記述コンテンツデータの中に記述することができる。このような場合には、全バージョンで共通であったDTDのファイル名を、バージョンによって異なるようにして、バージョンが識別できるようにしておき、そのファイル名をそのままXMLデータの中で指定することにより、同じ効果が得られると考えられる。このような形態では、記述フォーマットの中からバージョンを取り出せるしくみさえ用意されれば、記述コンテンツデータを指定した時点で、バージョンは決定されるので、S107の処理は不要になる。また、S109で、バージョンの指定を受付ける必要もなくなる。また、S110で、パラメータとして記述フォーマットのバージョンを変換モジュール504に渡す必要もなくなる。
【0089】
図13は、コンテンツ変換モジュール504の構成を示す図である。
【0090】
図13を参照して、コンテンツ変換モジュール504は、制御モジュール1201、解析モジュール1202、変換モジュール1203、中間コンテンツデータメモリ1204、暗号化モジュール1205からなる。コンテンツ変換モジュール504は、制御モジュール1201を介して、ライセンス情報解釈モジュール503、記述コンテンツデータ記憶領域505、DTD記憶領域507、および、配布コンテンツデータ記憶領域509と接続されている。
【0091】
図14は、S110におけるコンテンツ変換モジュール504の動作を示すフローチャートである。以下、図13および図14を参照して、記述コンテンツデータを配布コンテンツデータに変換する際の処理について説明する。
【0092】
データの変換の際には、制御モジュール1201は、まずS201で、DTD記憶領域507から、S109で指定されたバージョンに対応するDTDを読み出し、記述コンテンツデータ記憶領域505にコピーする。
【0093】
なお、DTD記憶領域507には、各バージョンに対応するDTDが、バージョンごとに異なるファイル名で格納されている。ここでは、version1に対応するDTDを“version1.dtd”、version2に対応するDTDを“version2.dtd”、version3に対応するDTDを“version3.dtd”とする。すでに説明したように、記述データコンテンツでは、DTDの名前は“book.dtd”に固定されているので、S201では、DTD記憶領域507に格納されているDTDの中の、指定されたバージョンに対応するDTDが、そのファイル名を“book.dtd”に変更されてコピーされることになる。
【0094】
次に、S202で、制御モジュール1201は、解析モジュール1202を起動して、入力された記述コンテンツデータが、記述フォーマットとして正しいかを検査する。すでにDTDが“book.dtd”というファイル名でコピーされているので、これと記述コンテンツデータと比較することにより、XMLデータの検査は可能である。それ以外の部品データファイルについても、たとえば、JPEGであれば、JPEGのヘッダ構造を持っているかを検査することなどが考えられる。そして、記述コンテンツデータの内容が正しければ、処理はS203に進められ、正しくなければ、処理はS206に進められる。
【0095】
S206では、制御モジュール1201は、正しくない部分をエラー箇所としてディスプレイ207に表示させて、データの変換を行なうことなく、処理を終了させる。
【0096】
一方、S203では、制御モジュール1201は、変換モジュール1203を起動して、入力された記述コンテンツデータを予め定められたフォーマット(以下「中間フォーマット」と呼ぶ)のデータである中間コンテンツデータに変換して、中間コンテンツデータメモリ1204に格納する。このような、記述コンテンツデータと異なった、中間コンテンツデータに変換する大きな理由は、記述に便利なフォーマットが、ビューア(再生装置)にとっては必ずしも使いやすくない可能性を考慮したものである。
【0097】
もちろん、記述コンテンツデータがそのままビューアでの使用に適したものであれば、S203の処理は必須でなく、変換モジュール1203を省略することも可能である。
【0098】
次に、S204では、制御モジュール1201は、暗号化モジュール1205を起動して、中間コンテンツデータを暗号化して、配布コンテンツデータを作成し、配布コンテンツデータ記憶領域509に格納する。このとき、暗号化モジュール1205で用いる暗号化手法を、ライセンス情報ファイル508を暗号化するのに用いた手法と同じにしておくことは、後にみるようにシステムの構成を単純化することに寄与する。
【0099】
次に、S205では、制御モジュール1201は、ユーザ識別情報601(ユーザ識別情報707)を、作成された配布コンテンツデータに書き込む。このようにすることで、コンテンツ作成ソフトウェア103を正規に契約したユーザ(「ユーザA」とする)が、他のユーザ(「ユーザB」とする)にコンテンツ作成ソフトウェア103をコピーして渡したとしても、ユーザBが作成した配布コンテンツデータには、ユーザAの識別情報が書き込まれていることになる。この事実自体が、コンテンツ作成ソフトウェア103の不法コピーの心理的な抑止力となる上に、ユーザBが作成したコンテンツに、ユーザAのユーザ識別情報が含まれていることから、コンテンツ作成ソフトウェア103がユーザAまたはユーザBによってコピーされていることが発見できることになり、このことも不法コピーの抑止力となる。このような目的からは、ユーザ識別情報601の書き込みにあたっても、悪意あるユーザによる、ユーザ識別情報の変更を防ぐために、暗号化モジュール1204によって暗号化することが望ましい。もちろん、S205では、ユーザ識別情報601そのものを書き込まなくても、ユーザ識別情報601を特定できる情報であれば良い(悪意を持って利用する者への抑止力になる程度に絞り込めれば、必ずしも、ユーザ識別情報601が一意的に特定できなくても、やはり有効である。)。
【0100】
以上、図14に示された処理が行なわれると、図10のS110におけるコンテンツ変換モジュール504の処理は終了する。なお、配布コンテンツデータの構成によっては、S204の中間コンテンツデータの暗号化と、S205のユーザ識別情報601の書き込みの順序を入れ替えて、中間コンテンツデータにユーザ識別情報601を書き込んでから、中間コンテンツデータを暗号化しても差し支えない。この場合は、ユーザ識別情報601に相当する、配布コンテンツデータの部分を取り出して改ざんすることが、悪意あるユーザにとってより困難になるという効果がある。
【0101】
なお、図14に示された処理の中のS206では、解析の失敗の原因である、記述コンテンツデータの誤りの箇所を制御モジュール1201がディスプレイ207に表示させる。通常は、誤りがあった場合、それ以上の解析を続けることが困難になることが多いため、最初に発見された誤りを表示することになるが、もちろん可能であれば発見された誤りを全て表示しても差し支えない。誤りの箇所の表示の方法の例としては、XMLファイルであれば行番号およびファイル名、それ以外の部品データファイルであれば、ファイル名によって行うことができる。この場合は、これで、S110におけるコンテンツ変換モジュール504の処理は終了する。
【0102】
再度図10を参照して、S110の後、S111で、GUIマネージャモジュール501は、S110で変換に成功したかどうかを判定し、成功していれば、処理をS112に進め、失敗していれば、処理を終了させる。
【0103】
S112では、GUIマネージャモジュール501は、コンテンツ表示モジュール502を起動して、配布コンテンツデータ記憶領域509に格納されている配布コンテンツデータを表示させる。
【0104】
このとき、配布コンテンツデータは暗号化されているので、暗号を復号するモジュールが必要となる。コンテンツ変換モジュール504の処理において説明したように、ライセンス情報ファイル508の暗号化に用いられているのと同じ暗号化手法を暗号化モジュール1205で使用したので、ライセンス情報ファイル508の暗号の復号に用いるモジュールと、配布コンテンツデータの暗号の復号に用いるモジュールは共通化できる。このような構成をとることで、装置の構成が単純化でき、ソフトウェアの場合は、開発コストの低減、信頼性の向上が図れるとともに、ソフトウェアの場合は格納に必要なディスクなどの容量を抑えることができ、ハードウェアの場合は、装置が小型化でき、部品点数の削減、電力の消費の削減が可能となる。
【0105】
図7に示された構成では、このことを前提として、コンテンツ表示モジュール502が、復号モジュール506を介して、配布コンテンツデータを読み出すようになっている。
【0106】
もちろん、ライセンス情報ファイル508の暗号化に用いられている暗号化手法と、配布コンテンツデータの暗号化に用いる暗号化手法を別にしても、復号モジュール506の代わりに、コンテンツ表示モジュール502が専用で用いる復号モジュールが必要となり、上記のメリットは得られなくなるものの、本発明の範疇であることに変わりはない。
【0107】
以下、サンプル記述コンテンツデータをS110で変換してできた配布コンテンツデータを「サンプル配布コンテンツデータ」と呼ぶ。
【0108】
図15は、S112におけるサンプル配布コンテンツデータの表示例である。
【0109】
コンテンツ表示モジュール502は、ディスプレイ207の一領域である、本文表示部901に、配布コンテンツデータを表示する以外に、スクロールバー902、終了ボタン903を表示している。スクロールバー902は、マウス207でドラッグされることで、本文表示部901をスクロールさせる、一般のパーソナルコンピュータで行われているものである。終了ボタン903は、マウス207でクリックされることで、本文表示部801での内容の表示を終了させる。これでコンテンツ作成ソフトウェア103の処理が終了する。
【0110】
再度図10を参照して、S104では、GUIマネージャモジュール501は、「使用可能MACアドレスがコンピュータのMACアドレスと一致しません。」というメッセージをディスプレイ207に表示させて、処理を終了する。
【0111】
また、S106では、GUIマネージャモジュール501は、「使用開始時刻が到来していません。」というメッセージをディスプレイ207に表示させて、処理を終了する。
【0112】
また、S108では、GUIマネージャモジュール501は、「使用終了時刻が到来しました。」というメッセージをディスプレイ207に表示させて、処理を終了する。
【0113】
また、S113では、GUIマネージャモジュール501は、「ライセンス情報ファイルから読み出せません。」というメッセージをディスプレイ207に表示させて、処理を終了する。
【0114】
なお、本実施の形態では、コンテンツ作成ソフトウェア103が、すでに別の手段で作成されている記述コンテンツデータを変換して、配布コンテンツデータを作成する形態で、説明がなされているが、記述コンテンツデータを構成する部品データファイルの全てまたは一部を作成するような機能をコンテンツ作成ソフトウェア103に含めても差し支えない。そのような構成例を図16に示す。
【0115】
図16に示されたコンテンツ作成ソフトウェア103は、GUIマネージャモジュール1001、コンテンツ表示モジュール1002、ライセンス情報解釈モジュール1003、コンテンツ変換モジュール1004、記述コンテンツデータ記憶領域1005、復号モジュール1006、DTD記憶領域1007、ライセンス情報ファイル1008、配布コンテンツデータ記憶領域1009、および、記述コンテンツデータ編集モジュール1011を含む。
【0116】
図16に示されたコンテンツ作成ソフトウェア103の構成は、記述コンテンツデータ記憶領域1005に格納された記述コンテンツデータを編集できる、記述コンテンツデータ編集モジュール1011をさらに含む以外は、図7に示した構成と同じである。
【0117】
図17は、記述コンテンツデータ編集モジュールの構成を示す図である。
【0118】
図17を参照して、記述コンテンツデータ編集モジュール1011は、全体を制御するための制御モジュール1101、XMLファイルを編集するためのエディタであるテキストデータ編集モジュール1102、画像データファイルを編集するためのエディタである画像データ編集モジュール1103、および、音声データファイルを編集するためのエディタである音声データ編集モジュール1104からなる。
【0119】
制御モジュール1101は、ユーザが指定したファイルの拡張子によって、テキストデータ編集モジュール1102、画像データ編集モジュール1103、音声データ編集モジュール1104のいずれかを起動する。
【0120】
テキストデータ編集モジュール1102、画像データ編集モジュール1103、および、音声データ編集モジュール1104の各構成要素は、いずれも、ユーザに新規に部品データを作成させる機能、ハードディスクドライブ204から部品データファイルをロードする機能、前記のいずれかの手段によって得られた部品データファイルの編集を行なう機能、およびユーザが編集した部品データをハードディスクドライブ204にセーブする機能を持っている。これらの各モジュールがソフトウェアによって実現できること、および、そのようなソフトウェアによってハードディスクドライブ204にセーブされた部品データファイルからなる記述コンテンツデータがS101から始まる一連の処理の入力として用いることができることは明らかである。
【0121】
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態であるコンテンツデータ作成装置は、第1の実施の形態で、GUIマネージャモジュール501、コンテンツ表示モジュール502、コンテンツ変換モジュール504で共有されていたライセンス情報解釈モジュール503、復号モジュール506を、それぞれのモジュールごとに持たせたものである。したがって、その動作については、第1の実施の形態の説明から理解できる部分が多い。このことから、以下には、本実施の形態のコンテンツデータ作成装置の説明として、第1の実施の形態に対する相違点を中心に説明する。以下、理解に支障がないところでは、符号も第1の実施の形態のそれを流用する。
【0122】
本実施の形態のコンテンツ作成ソフトウェア103は、図18に示すように、GUIマネージャモジュール1401、コンテンツ表示モジュール1402、ライセンス情報ファイル1403、コンテンツ変換モジュール1404、記述コンテンツデータ記憶領域1405、配布コンテンツデータ記憶領域1406、および、DTD記憶領域1407を含む。
【0123】
本実施の形態のコンテンツ作成ソフトウェア103において、ライセンス情報ファイル1403、記述コンテンツデータ記憶領域1405、配布コンテンツデータ記憶領域1406、DTD記憶領域1407の構成および動作は、図7を参照して説明した第1の実施の形態によるコンテンツデータ作成装置の対応する要素と全く同様である。
【0124】
図19に、GUIマネージャモジュール1401の詳細な構成を示す。
【0125】
図19を参照して、GUIマネージャモジュール1401は、本体モジュール1501、ライセンス情報解釈モジュール1502、復号モジュール1503からなる。このうち本体モジュール1501の構成および動作は、第1の実施の形態のGUIマネージャモジュール501と同様である。また、ライセンス情報解釈モジュール1502および復号モジュール1503の構成および動作は、同じくライセンス情報解釈モジュール503および復号モジュール506と同様である。
【0126】
図20に、コンテンツ表示モジュール1402の詳細な構成を示す。
【0127】
図20を参照して、コンテンツ表示モジュール1402は、本体モジュール1601、ライセンス情報解釈モジュール1602、復号モジュール1603からなる。このうち本体モジュール1601の構成および動作は、第1の実施の形態のコンテンツ表示モジュール502と同様である。また、ライセンス情報解釈モジュール1602および復号モジュール1603の構成および動作は、同じくライセンス情報解釈モジュール503および復号モジュール506と同様である。
【0128】
図21に、コンテンツ変換モジュール1404の詳細な構成を示す。
【0129】
図21を参照して、コンテンツ変換モジュール1404は、本体モジュール1701、ライセンス情報解釈モジュール1702、復号モジュール1703からなる。このうち本体モジュール1701の構成および動作は、第1の実施の形態のコンテンツ変換モジュール504と同様である。また、ライセンス情報解釈モジュール1702および復号モジュール1703の構成および動作は、同じくライセンス情報解釈モジュール503および復号モジュール506と同様である。
【0130】
ただし、コンテンツ表示モジュール1402が、自身のライセンス情報解釈モジュール1602および復号モジュール1603を使用するところが第1の実施の形態と異なる。
【0131】
また、コンテンツ変換モジュール1404が、自身のライセンス情報解釈モジュール1702および復号モジュール1703を使用するところも第1の実施の形態と異なる。
【0132】
ここで、コンテンツ変換モジュール1404の動作を、図22のフローチャートを用いて説明する。なお、図1の実施の形態と共通の部分については、差し支えない限り、簡略化して説明する。
【0133】
図21および図22を参照して、本体モジュール1701は、まずS1801で、ライセンス情報ファイル1403から内容が読み出せるかどうかを検査する。読み出せれば、処理はS1802に進められ、そうでなければ、処理はS1803に進められる。
【0134】
S1802では、ライセンス情報解釈モジュール1702は、使用可能第1MACアドレス604、使用可能第2MACアドレス605、・・・、使用可能第mMACアドレス606のいずれかと、Ethernet(登録商標)カード210のMACアドレスが一致するかどうか比較する。そして、一致すれば、処理はS1804に進められ、一致しなければ、処理はS1805に進められる。
【0135】
S1804では、ライセンス情報解釈モジュール1702は、使用開始時刻602がすでに到来している(時計209から得られる現在時刻が、使用開始時刻602と同じか、使用開始時刻602より遅い時刻を示している)かを判定する。そして、すでに到来していれば、処理はS1806に進められ、そうでなければ、処理はS1807に進められる。
【0136】
S1806では、ライセンス情報解釈モジュール1702は、使用終了時刻603がすでに到来している(時計209から得られる現在時刻が、使用終了時刻603と同じか、使用終了時刻603より遅い時刻を示している)かを判定する。そして、まだ到来していなければ、処理はS1808に進められ、到来していれば、処理はS1809に進められる。
【0137】
図22に示された中の、以上の処理までで、コンテンツ変換モジュール1404は、ライセンス情報ファイル1403に含まれているライセンス情報と、コンテンツ作成ソフトウェア103の動作環境との、照合を行なっていることになる。
【0138】
そして、S1808で、本体モジュール1701は、パラメータ(たとえば、バージョンを表す引数)として入力された記述フォーマットのバージョンが、ライセンス情報ファイル1403で指定された、使用可能第1バージョン607、使用可能第2バージョン608、・・・使用可能第nバージョン609と比較して、これらのいずれかと一致するかどうかをチェックする。そして、一致すれば、処理はS1810に進められ、一致しなければ、処理はS1811に進められる。
【0139】
S1810では、本体モジュール1701は、パラメータとして指定された記述コンテンツデータを配布コンテンツデータに変換して、配布コンテンツデータ記憶領域1406に格納する。
【0140】
S1810における本体モジュール1701の動作は、第1の実施の形態におけるコンテンツ変換モジュール504のステップS110における動作と全く同様である。そして、S1810の処理により、コンテンツ変換モジュール1404の動作は終了である。
【0141】
なお、枝分かれしたステップについては、以下の通りである。
【0142】
S1803では、本体モジュール1701は、「ライセンス情報ファイルから読み出せません。」というメッセージを表示させて、処理を終了させる。
【0143】
S1805では、本体モジュール1701は、「使用可能MACアドレスがコンピュータのMACアドレスと一致しません。」というメッセージを表示させて、処理を終了させる。
【0144】
S1807では、本体モジュール1701は、「使用開始時刻が到来していません。」というメッセージを出力させて、処理を終了させる。
【0145】
S1809では、本体モジュール1701は、「使用終了時刻が到来しました。」というメッセージを出力させて、処理を終了させる。
【0146】
S1811では、本体モジュール1701は、「〜は使用可能なバージョンではありません。」というメッセージを出力させて、処理を終了させる。(「〜」の部分には、起動時に指定されたバージョンを示す文字列が入る。)
次に、コンテンツ表示モジュール1402の動作を、図23のフローチャートを用いて説明する。
【0147】
図20および図23を参照して、本体モジュール1601は、まずS1901で、ライセンス情報ファイル1403が読み出せるかどうかを検査する。そして、読み出せれば、処理はS1902に進められ、そうでなければ、処理はS1903に進められる。
【0148】
S1902では、ライセンス情報解釈モジュール1602は、使用可能第1MACアドレス604、使用可能第2MACアドレス605、・・・、使用可能第mMACアドレス606のいずれかと、Ethernet(登録商標)カード210のMACアドレスが一致するかどうか比較する。そして、一致すれば、処理はS1904に進められ、一致しなければ、S1905に進められる。
【0149】
S1904では、ライセンス情報解釈モジュール1602は、使用開始時刻602がすでに到来している(時計209から得られる現在時刻が、使用開始時刻602と同じか、使用開始時刻602より遅い時刻を示している)かを判定する。そして、すでに到来していれば、処理はS1906に進められ、そうでなければ、処理はS1907に進められる。
【0150】
S1906では、ライセンス情報解釈モジュール1702は、使用終了時刻603がすでに到来している(時計209から得られる現在時刻が、使用終了時刻603と同じか、使用終了時刻603より遅い時刻を示している)かを判定する。そして、まだ到来していなければ、処理はS1908に進められ、到来していれば、処理はS1909に進められる。
【0151】
図23に示された処理の中のここまでの処理によって、コンテンツ変換モジュール1404は、ライセンス情報ファイル1403に含まれているライセンス情報と、コンテンツ作成ソフトウェア103の動作環境との、照合を行なっていることになる。
【0152】
S1908では、本体モジュール1601は、配布コンテンツデータ記憶領域1406から読み出された配布コンテンツデータのバージョンが、ライセンス情報ファイル1403で指定された、使用可能第1バージョン607、使用可能第2バージョン608、・・・使用可能第nバージョン609と比較して、いずれかと一致するかどうかをチェックする。そして、一致すれば、処理はS1910に進められ、一致しなければ、処理はS1911に進められる。
【0153】
S1910では、本体モジュール1601は、配布コンテンツデータをディスプレイ207に表示させる。これで、コンテンツ表示モジュール1402の動作は終了である。
【0154】
S1910における表示は、第1の実施の形態と同様に、図15で示されるようなものが想定されるが、配布コンテンツデータの表示と同時に、ユーザ識別情報601を表示することが、本実施の形態における処理の特徴である。
【0155】
例えば「このコンテンツビューアは〜にライセンスされたものである」というようなメッセージによって、ユーザ識別情報601を表示する。また、この情報の表示も、ユーザ識別情報601そのものでなくても、それを、十分に特定できるような情報でも良い。配布コンテンツデータの表示と同時でなくても、それに前後して、あるいは特定の操作を行った場合に表示されても良い。
【0156】
枝分かれしたステップについては、以下の通りである。
【0157】
S1903では、本体モジュール1601は、「ライセンス情報ファイルから読み出せません。」というメッセージを表示させて、処理を終了させる。
【0158】
S1905では、本体モジュール1601は、「使用可能MACアドレスがコンピュータのMACアドレスと一致しません。」というメッセージを表示させて、処理を終了させる。
【0159】
S1907では、本体モジュール1601は、「使用開始時刻が到来していません。」というメッセージを出力させて、処理を終了させる。
【0160】
S1909では、本体モジュール1601は、「使用終了時刻が到来しました。」というメッセージを出力させて、処理を終了させる。
【0161】
S1911では、本体モジュール1601は、「〜は使用可能なバージョンではありません。」というメッセージを出力させて、処理を終了させる。(「〜」の部分には、起動時に指定されたバージョンを示す文字列が入る。)
以上説明したコンテンツデータ作成装置の第2の実施の形態による効果としては、第1に、悪意あるユーザによる、コンテンツ作成ソフトウェア103の各構成要素の別の用途への転用の抑止が、各モジュールがライセンス情報ファイル1403の内容と動作環境の比較結果によって動作内容を変化させることで、可能になる。
【0162】
例えば、コンテンツ表示モジュール1402やコンテンツ変換モジュール1404だけを取り出して(別のコンピュータにコピーする等して)別の目的に転用しようとしても、コンテンツ作成ソフトウェア103のライセンス情報ファイル1403が必要となることから、ライセンス情報ファイル1403の異なるまたは存在しないコンピュータにおいて転用ができないように構成されているためである。
【0163】
また、コンテンツ変換モジュール1404は、ライセンス情報ファイル1403にあるユーザ識別情報601が中間コンテンツデータを介して、配布コンテンツデータに書き込むため、コンテンツ変換モジュール1404を悪意あるユーザが単体で用いることができたとしても、やはりコンテンツ作成ソフトウェア103のユーザ識別情報601情報が配布コンテンツデータに残る。したがって、やはり悪意あるユーザが、コンテンツ変換モジュール1404のみを別の目的に転用することがさらに抑止される。
【0164】
本実施の形態のコンテンツ表示モジュール1402については、配布コンテンツデータの表示にあたって、ライセンスファイルの情報(ユーザ識別情報)が表示されるので、やはり悪意あるユーザが、コンテンツ変換モジュール1404のみを他のユーザに使わせることを確実に抑止できる。また、場合によっては、「このコンテンツビューアは、コンテンツ作成ソフトウェアの一部として〜にライセンスされたものである」というように、ソフトウェアの目的を適切なタイミングで表示させることで、さらに抑止力を高めることができる。
【0165】
また、ライセンス情報ファイル1403に記述される、GUIマネージャモジュール1401、コンテンツ表示モジュール1402、コンテンツ変換モジュール1404の動作環境の条件として、それぞれが同じシステムに存在するかどうかを含むことも考えられる。このような動作は、やはり、ここの構成要素の、本来の目的外の使用を防ぐために有効である。(逆に、特定のソフトウェアまたはモジュールがシステム上に存在しないことを条件にすることも考えられる。)
以上説明してきた第2の実施の形態では、ライセンス情報ファイル1403は、使用可能第1バージョン607、使用可能第2バージョン608、・・・使用可能第nバージョン609によって、コンテンツ表示モジュール1402やコンテンツ変換モジュール1404の入力が許可されているデータの範囲を記述していると言える。
【0166】
図24の概念図にあるように、そのソフトウェアに入力が可能なデータ全体を示す全体入力空間2001のうち、ライセンス情報ファイル1403によって、入力が許可されているデータの範囲である許可入力空間2002が定められている。
【0167】
また、図25に示すように、許可入力空間2102が定まることによって、出力が許可されるデータの範囲が、ソフトウェアの動作から、同時に定められていたとも考えられる。なお、図24、図25には、そのソフトウェアで出力が可能なデータ全体を示す全体出力空間2104が図示されている。
【0168】
同じような考え方で、図26の概念図で示すように、ライセンス情報ファイル1403によって、明示的に、出力が許可されているデータの範囲である許可出力空間を定めることも可能である。そのような例について簡単に説明する。
【0169】
たとえば、ライセンス情報ファイル1403の使用可能第1バージョン607、使用可能第2バージョン608、・・・使用可能第nバージョン609が、配布コンテンツデータのバージョンを記述するものと取り決めて、その値と各値の意味を以下のように取り決める。
【0170】
version1は、記述コンテンツデータに含まれる画像データを全てPNG画像データファイルに変換して配布コンテンツデータを作成する。
【0171】
version2は、記述コンテンツデータに含まれる画像のうち、JPEGデータはそのまま配布コンテンツデータに用いるが、それ以外の画像データは、全てPNG画像データファイルに変換してを配布コンテンツデータを作成する。
【0172】
version3では、記述コンテンツデータに含まれる画像は、種類に関わらず、全てそのまま用いて配布コンテンツデータを作成する。
【0173】
このような取り決めの下では、ライセンス情報ファイル1403は、コンテンツ変換モジュール1404の許可出力空間を定めていることになる。
【0174】
本発明によって、入力が許可されているデータの範囲、出力が許可されているデータの範囲が、ライセンス情報として記述できることになり、このことは、特にコンテンツ作成ソフトウェアなど、入力が許可されているデータの範囲や出力が許可されているデータの範囲に商業的な意義があるソフトウェアでは有効である。例えば、より広い範囲の入力や出力を行いたいというユーザに対して、新たなライセンス情報ファイルを有償で発行するなどの方法で、課金を行うこともできる。
【0175】
また、これまでに用いてきたversion1、version2、version3という用語は、全体入力空間や、全体出力空間の部分集合である、データのカテゴリの名称と考えられ、ライセンス情報ファイル1403にはそのようなデータのカテゴリが記述されていたと考えられる。もちろん、このように、データのカテゴリを記述することのみが、データの範囲を記述する方法ではないが、簡単な方法である。
【0176】
これまでに説明した例では、明示的には、入力許可空間または出力許可空間のいずれか1つのみを明示的に指定してきたが、もちろん、ライセンス情報ファイルにおいて、入力許可空間の指定、出力許可空間の指定を同時に行うことも可能である。例えば、ライセンス情報ファイルに記述するバージョンを、入力に対応するもの、出力に対応するものの2系統にすることがこれにあたる。ライセンス情報ファイルに入力のバージョンを記述した場合の動作、出力のバージョンを記述した場合の構成および動作については、すでに説明してあるので、双方を同時に記述した場合の構成および動作についてここで再度説明することはしない。
【0177】
なお、上の出力が許可されているデータのカテゴリの例では、version3はversion2に対して、version2はversion1に対してそれぞれ上位互換性を持っている。
【0178】
このような、カテゴリ間の上位互換性は必須ではないが、実際には変換装置や表示装置の能力を規定するプロファイルを定める際に、各カテゴリが上位互換性を持っていれば、表示装置の能力はバージョンという1パラメータだけで記述でき、システムを簡略化するのに役立つ。またこのようなやり方だと、変換装置や表示装置の表示能力の大小の比較がユーザにとって容易である点も好ましい。
【0179】
なお、第2の実施の形態では、コンテンツ作成ソフトウェア103の、コンテンツ表示モジュール1402、コンテンツ変換モジュール1404、GUIマネージャモジュール1401について、ライセンス情報ファイル1403による制御を行ったが、これは一例であって、このような効果は、異なった構成や目的を持つソフトウェアについても、得られるものである。構成要素のいくつかが、ライセンス情報を共用しつつも、それを解釈するモジュールを各自で持つことにより、構成要素を単体で取り出しても、本来の目的から離れた使用がしにくいようにできることが重要である。
【0180】
また、第1および第2の実施の形態では、ライセンス情報は、ライセンス情報ファイルとしてファイルの形態で表されてきたが、これは、現在のコンピュータにおいて情報を格納する典型的な方法として、例として用いたものであって、実際には、ROM202上のデータなど、別の実現方法でも当発明の範疇であることに変わりはない。
【0181】
また、S107では、使用可能でないバージョンについても合わせて表示することが考えられる。このような場合、図27および図28に示されるように、使用可能なバージョンと使用可能ではないバージョンとを、異なる態様(表示色や取消線を付与する等)で表示することが好ましい。具体的には、図27では、使用可能ではない“version2”および“version3”が、使用可能な“version1”とは異なって、取消線を付与されて、表示されている。また、図28では、使用可能ではない“version2”および“version3”が、使用可能な“version1”とは異なって、ラジオボタンを付されずに、表示されている。
【0182】
つまり、使用可能でないバージョンは表示しないという表示方法もあれば、使用可能でないバージョンを淡い色で表示するなど使用可能なバージョンと異なった様態で表示することで、使用可能でないバージョンを、使用可能にするように、追加契約を訴求する効果を持たせることもできる。
【0183】
使用可能ではないバージョンについても表示させる場合には、ライセンス情報ファイル508で指定される可能性のある、使用可能なバージョンは何であるかの情報がGUIマネージャモジュール501に必要である。
【0184】
また、このような方法は、実はコンテンツ作成ソフトウェアでなくても、入力が許可されているデータの範囲、および/または、出力が許可されているデータの範囲を、ライセンス情報の形で記述できることができるソフトウェアであれば応用可能である。
【0185】
本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアの、ライセンス情報ファイルに記述されている、使用可能な範囲(バージョン)によって、出力されるコンテンツデータの範囲を制御する形態では、商業的に重要な、コンテンツデータの範囲を、ユーザごとにコントロールできる。
【0186】
また、本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアの、ライセンス情報ファイルに記述されている、使用可能な範囲(バージョン)によって、ユーザに対して選択肢等として表示されるバージョンの情報を、ユーザごとにコントロールできる。
【0187】
また、本発明によれば、ユーザインターフェースの、入力可能な記述コンテンツデータのバージョンの表示を制御する形態では、許可されていない記述コンテンツデータのバージョンについては表示しないようにできるため、ユーザの操作が簡単になる。
【0188】
また、本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアの、ライセンス情報ファイルに記述されている、使用可能なバージョンを用いて、ユーザインターフェースの、入力可能な記述コンテンツデータのバージョンの表示を制御する形態では、許可されていない記述コンテンツデータのバージョンについては表示しないようにできるため、ユーザの操作が簡単になる。
【0189】
また、本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアの、許可されていない記述コンテンツデータのバージョンを、許可されている記述コンテンツデータのバージョンと異なった様式で表示する形態では、許可されていないバージョンの存在について、絶えずユーザに訴求することができる。
【0190】
また、本発明によれば、ソフトウェアの、各構成要素が、ライセンス情報を共用しつつ、それを解釈するモジュールを各自で持つ形態では、構成要素を単体で取り出して、本来の目的から離れた使用をされることを難しくすることができる。
【0191】
また、本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアまたはコンテンツ変換ソフトウェアの、ライセンス情報に含まれたユーザ識別情報を作成されたコンテンツに書き込む形態では、ソフトウェアの不正な利用を抑止することができる。
【0192】
また、本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアまたはコンテンツ変換ソフトウェアの、ライセンス情報に含まれたユーザ識別情報を作成されたコンテンツに書き込み、暗号化する形態では、コンテンツに書き込まれたユーザ識別情報の改ざんが難しくなることでさらに高い不正な利用をより難しくできる。
【0193】
また、本発明によれば、コンテンツ作成ソフトウェアまたはコンテンツビューアソフトウェアの、ライセンス情報に含まれたユーザ識別情報をコンテンツの表示と同時、またはそれと前後して、または特定の操作の結果として表示する形態では、ソフトウェアの不正な利用を抑止することができる。
【0194】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、以上説明した各実施の形態は、単独でも、可能な限り組合わされても、実施可能なものであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0195】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるコンテンツデータ作成装置の構成の一例を示す図である。
【図2】図1のコンピュータの構成の一例を示す図である。
【図3】図1のコンテンツデータ作成装置で適用される記述フォーマットの或るバージョンについてのDTDを示す図である。
【図4】図1のコンテンツデータ作成装置で適用される記述フォーマットの他のバージョンについてのDTDを示す図である。
【図5】図1のコンテンツデータ作成装置で適用される記述フォーマットのさらに他のバージョンについてのDTDを示す図である。
【図6】図1のコンテンツデータ作成装置で取り扱われる記述コンテンツデータの一例を示す図である。
【図7】図1のコンテンツ作成ソフトウェアの構成を示す図である。
【図8】図7のライセンス情報ファイルに格納されている情報の一例を示す図である。
【図9】図1のコンテンツ作成ソフトウェアによって作成される中間コンテンツデータの構成の一例を示す図である。
【図10】図1のコンテンツ作成ソフトウェアの動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10のフローチャートに従った処理によるディスプレイの表示態様の一例を示す図である。
【図12】図10のフローチャートに従った処理によるディスプレイの表示態様の他の例を示す図である。
【図13】図7のコンテンツ変換モジュールの構成を示す図である。
【図14】図7のコンテンツ変換モジュールの動作を示すフローチャートである。
【図15】図2のディスプレイにおける、図10の処理によるサンプル配布コンテンツデータの表示例を示す図である。
【図16】図1のコンテンツ作成ソフトウェアの構成の変形例を示す図である。
【図17】図16の記述コンテンツデータ編集モジュールの構成を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態のコンテンツデータ作成装置におけるコンテンツ作成ソフトウェアの構成を示す図である。
【図19】図18のGUIマネージャモジュールの詳細な構成を示す図である。
【図20】図18のコンテンツ表示モジュールの詳細な構成を示す図である。
【図21】図18のコンテンツ変換モジュールの詳細な構成を示す図である。
【図22】図18のコンテンツ変換モジュールの動作を示すフローチャートである。
【図23】図18のコンテンツ表示モジュールの動作を示すフローチャートである。
【図24】本発明の効果を説明するための概念図である。
【図25】本発明の効果を説明するための概念図である。
【図26】本発明の効果を説明するための概念図である。
【図27】図10のフローチャートに従った処理によるディスプレイの表示態様のさらに他の例を示す図である。
【図28】図10のフローチャートに従った処理によるディスプレイの表示態様の別の例を示す図である。
【符号の説明】
【0196】
101 コンテンツデータ作成装置、102 コンピュータ、103 コンテンツ作成ソフトウェア、201 CPU、202 ROM、203 RAM、204 ハードディスクドライブ、205 キーボード、206 マウス、207 ディスプレイ、208 光学式ディスクドライブ、209 時計、210 Ethernet(登録商標)カード、211 データバス、212 通信回線、501,1001,1401 GUIマネージャモジュール、502,1002,1402 コンテンツ表示モジュール、503,1003,1403,1502,1602,1702 ライセンス情報解釈モジュール、504,1004,1404 コンテンツ変換モジュール、505,1005,1405 記述コンテンツデータ記憶領域、506,1006,1503,1603,1703 復号モジュール、507,1007,1407 DTD記憶領域、508,1008 ライセンス情報ファイル、509,1009,1406 配布コンテンツデータ記憶領域、601,707 ユーザ識別情報、602 使用開始時刻、603 使用終了時刻、604 使用可能第1MACアドレス、605 使用可能第2MACアドレス、606 使用可能第mMACアドレス、607 使用可能第1バージョン、608 使用可能第2バージョン、609 使用可能第nバージョン、701 テキストデータ、702A〜702K 画像データ、704A〜704L 音声データ、706 バージョン情報、901 本文表示部、902 スクロールバー、903 終了ボタン、1011 記述コンテンツデータ編集モジュール、1201 制御モジュール、1202 解析モジュール、1203 変換モジュール、1204 中間コンテンツデータメモリ、1205 暗号化モジュール、1501,1601,1701 本体モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を、許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢の表示と異なった様態で行なう表示手段と、
外部から入力された、入力データの範囲または出力データの範囲をパラメータとして、変換処理を行なう変換手段とを備えることを特徴とする、コンテンツデータ作成装置。
【請求項2】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
入力データおよび出力データの表示において、前記ライセンス情報で許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢のみの表示を行なう範囲表示手段と、
外部から入力された、入力データの範囲または出力データの範囲をパラメータとして、変換処理を行なう変換手段とを備えることを特徴とする、コンテンツデータ作成装置。
【請求項3】
少なくとも2つ以上のモジュールからなり、入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、
前記入力データの変換のためのプログラムの起動、または、変換のための動作が、許可されている動作環境を記述するライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記コンテンツデータ作成装置を構成する各モジュールについて、当該各モジュールの動作環境と前記ライセンス情報の照合の結果によって、当該各モジュールの動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする、コンテンツデータ作成装置。
【請求項4】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、
前記入力データの変換を許可されたユーザについての識別情報であるユーザ識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記識別情報を含めて前記出力データを生成する生成手段とを備えることを特徴とする、コンテンツデータ作成装置。
【請求項5】
前記ユーザ識別情報は、暗号化されて記憶されていることを特徴とする、請求項4に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項6】
前記出力データを表示する表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記出力データに加えて、前記ユーザ識別情報を表示させることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項7】
コンピュータに、入力データを変換させて出力データを作成させる、コンテンツデータ作成用プログラムであって、
前記コンピュータに、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、
前記ライセンス情報と共通の方式で暗号化された入力データを表示するステップと、
前記ライセンス情報と前記入力データを復号する復号ステップとを実行させることを特徴とする、コンテンツデータ作成用プログラム。
【請求項8】
コンピュータに、入力データを変換させて出力データを作成させる、コンテンツデータ作成用プログラムであって、
前記コンピュータに、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、
前記コンピュータの物理的な位置を含む動作環境と前記ライセンス情報との照合の結果によって、前記入力データの変換に関する動作を制御するステップとを実行させることを特徴とする、コンテンツデータ作成用プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、入力データを変換させて出力データを作成させる、コンテンツデータ作成用プログラムであって、
前記コンピュータに、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、
前記コンピュータにおける他のソフトウェアモジュールの存在の有無を含む動作環境と前記ライセンス情報との照合の結果によって、前記入力データの変換に関する動作を制御するステップとを実行させることを特徴とする、コンテンツデータ作成用プログラム。
【請求項10】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置の制御方法であって、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するステップと、
前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を、許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢の表示と異なった様態で行なうステップと、
外部から入力された、入力データの範囲または出力データの範囲をパラメータとして、変換処理を行なうステップとを備えることを特徴とする、コンテンツデータ作成装置の制御方法。
【請求項11】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、
入力データまたは出力データの許可されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を、許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢の表示と異なった様態で行なう表示手段とを備えることを特徴とする、コンテンツデータ作成装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置であって、
入力データまたは出力データについて許可されている範囲を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
変換の対象となる入力データを指定する入力データ指定手段と、
前記入力データ指定手段によって指定された入力データに対して、前記ライセンス情報において許可されている範囲で変換処理を行なう変換手段とを含むことを特徴とする、コンテンツデータ作成装置。
【請求項2】
前記変換処理に関する前記許可されている範囲を、前記ライセンス情報記憶手段に記憶されている範囲内で指定する許可範囲指定手段と、
前記許可範囲指定手段による指定のために、前記入力データまたは出力データの範囲の選択肢を表示する表示手段とをさらに含み、
前記表示手段は、前記ライセンス情報で許可されていない入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢を、前記ライセンス情報で許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢と異なる態様で表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項3】
前記変換処理に関する前記許可されている範囲を、前記ライセンス情報記憶手段に記憶されている範囲内で指定する許可範囲指定手段と、
前記許可範囲指定手段による指定のために、前記入力データまたは出力データの範囲の選択肢を表示する表示手段とをさらに含み、
前記表示手段は、前記指定のための選択肢として、前記ライセンス情報で許可されている入力データまたは出力データの範囲を示す選択肢のみを表示することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項4】
少なくとも2つ以上のモジュールからなり、
各前記モジュールについて、その動作環境と前記ライセンス情報の照合を行なう照合手段と、
前記照合手段による照合の結果に基づいて、当該各モジュールの動作を制御する制御手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項5】
前記入力データの変換を許可されたユーザについての識別情報であるユーザ識別情報を記憶する識別情報記憶手段をさらに含み、
前記変換手段は、前記ユーザ識別情報を含めて前記出力データを作成することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項6】
前記ユーザ識別情報は、前記識別情報記憶手段において、暗号化されて記憶されていることを特徴とする、請求項5に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項7】
前記出力データを表示する表示手段をさらに含み、
前記表示手段は、前記出力データに加えて、前記ユーザ識別情報を表示させることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載のコンテンツデータ作成装置。
【請求項8】
入力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成装置の制御方法であって、
入力データまたは出力データについて許可されている範囲を含むライセンス情報を記憶するステップと、
変換の対象となる入力データを指定するステップと、
前記指定した入力データに対して、前記ライセンス情報において許可されている範囲で変換処理を行なうステップとを含むことを特徴とする、コンテンツデータ作成装置の制御方法。
【請求項9】
力データを変換して出力データを作成するコンテンツデータ作成用プログラムであって、
前記コンピュータに、
入力データまたは出力データについて許可されている範囲を含むライセンス情報を記憶するステップと、
変換の対象となる入力データを指定するステップと、
前記指定した入力データに対して、前記ライセンス情報において許可されている範囲で変換処理を行なうステップとを実行させることを特徴とする、コンテンツデータ作成用プログラム。
【請求項10】
コンテンツデータ表示装置であって、
暗号化され、入力データまたは出力データの記憶されている範囲を記述する情報を含むライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記ライセンス情報と共通の手法で暗号化されたコンテンツデータを記憶するコンテンツデータ記憶手段と、
前記ライセンス情報と前記コンテンツデータを復号する復号手段と、
前記復号手段で復号されたコンテンツデータを表示する表示手段とを含む、コンテンツデータ表示装置。
【請求項11】
コンテンツ作成ソフトウェアをインストールされたコンテンツデータ作成装置の制御方法であって、
前記コンテンツデータ作成装置に、
前記コンテンツ作成ソフトウェアのライセンス情報を読み出すステップを実行させ、
前記ライセンス情報は、前記コンテンツ作成装置の物理的位置についての動作環境を動作条件として含み、
前記コンテンツデータ作成装置に、
前記読み出したライセンス情報と前記コンテンツ作成装置の物理的位置を含む動作環境とを照合するステップと、
前記照合の結果に基づいて前記コンテンツデータ作成装置の動作を制御するステップとをさらに実行させる、コンテンツデータ作成装置の制御方法。
【請求項12】
コンテンツ作成ソフトウェアをインストールされたコンテンツデータ作成装置の制御方法であって、
前記コンテンツデータ作成装置に、
前記コンテンツ作成ソフトウェアのライセンス情報を読み出すステップと、
前記読み出したライセンス情報と前記コンテンツ作成装置の動作環境とを照合するステップとを実行させ、
前記ライセンス情報には、少なくとも特定のソフトウェアが前記コンテンツデータ作成装置にインストールされているか否かの情報を含み、
前記コンテンツデータ作成装置に、さらに、
前記特定のソフトウェアが前記コンテンツデータ作成装置にインストールされているか否かに関する照合の結果に基づいて前記コンテンツデータ作成装置の動作を制御するステップを実行させる、コンテンツデータ作成装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2006−119969(P2006−119969A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−308031(P2004−308031)
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】