コンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラム
【課題】本発明は、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させる。
【解決手段】本発明は、PND3から供給されたログデータを基に停止位置を算出し、当該停止位置周辺の周辺POIを抽出し、当該周辺POIに対応する施設情報を取得した後、当該施設情報を記事フォーム100に挿入することにより、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させることができる。
【解決手段】本発明は、PND3から供給されたログデータを基に停止位置を算出し、当該停止位置周辺の周辺POIを抽出し、当該周辺POIに対応する施設情報を取得した後、当該施設情報を記事フォーム100に挿入することにより、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムに関し、例えばパーソナルコンピュータに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが訪れたレストランやテーマパーク等の施設についてブログ記事を作成してウェブ上に公開したり、当該施設について多数のユーザがレビューを書き込むようになされた情報交換サイトが普及してきている。このようなブログ記事やレビュー等のコンテンツは、パーソナルコンピュータを用いて作成される場合が多い。
【0003】
例えばパーソナルコンピュータでは、ユーザが訪れた施設を地図画像上から探させたり、当該施設の名称を入力するなどをして検索させたりした後、その施設についてのコンテンツを作成して公開するようになされている。
【0004】
一方、車両に搭載されたカーナビゲーション装置のなかには、GPS(Global Positioning System)ユニットにより測定された緯度経度情報及び時刻情報に基づいて、任意の時刻の位置情報を外部装置に出力するようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−214843公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上述したパーソナルコンピュータでは、コンテンツを作成して公開する際、ユーザが訪れた施設を地図画面上から探させたり、当該施設の名称を入力するなどをして検索させたる等の操作を行わせなくてはならず、煩雑な操作をユーザに強いるという問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させ得るコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明のコンテンツ作成支援装置においては、位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得部と、ログデータに基づいて位置測定装置が所定時間以上停止していたときの位置情報に対応した停止位置を検出する検出部と、所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、停止位置の周辺に存在する地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出部と、周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得部と、施設情報取得部により取得された施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成部とを設けるようにした。
【0008】
これにより、ログデータに基づいて位置測定装置が停止した停止位置の周辺に存在する周辺地点候補に対応する施設情報を用いたコンテンツを作成することができる。
【0009】
また本発明のコンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムにおいては、位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得ステップと、ログデータに基づいて位置測定装置が所定時間以上停止していたときの位置情報に対応した停止位置を検出する検出ステップと、所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、停止位置の周辺に存在する地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出ステップと、周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得ステップと、施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成ステップとを設けるようにした。
【0010】
これにより、ログデータに基づいて位置測定装置が停止した停止位置の周辺に存在する周辺地点候補に対応する施設情報を用いたコンテンツを作成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ログデータに基づいて位置測定装置が停止した停止位置の周辺に存在する周辺地点候補に対応する施設情報を用いたコンテンツを作成することができ、かくしてユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させ得るコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施形態とする)について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
【0013】
<1.実施の形態>
[1−1.コンテンツ作成支援システムの構成]
図1に示すように、コンテンツ作成支援システム1は、コンテンツ作成支援装置2、施設情報サーバ4、コンテンツサーバ5が例えばインターネットを介して接続されている。またコンテンツ作成支援システム1では、パーソナルコンピュータ6、7、・・・が施設情報サーバ4、コンテンツサーバ5とインターネットを介して接続されている。
【0014】
コンテンツ作成支援装置2は、例えばパーソナルコンピュータでなり、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル2Aを介してPND(Personal Navigation System)3が接続されている。そしてコンテンツ作成支援装置2は、PND3により測定されたログデータ(後述する)を取得するようになされている。
【0015】
またコンテンツ作成支援装置2では、ユーザ操作に応じてブログ記事やレビュー等のコンテンツを作成し、当該コンテンツをコンテンツサーバ5に送信することによりウェブ上に公開し得るようになされている。
【0016】
施設情報サーバ4は、レストランやテーマパーク等の施設にそれぞれ対応した地図画像、基本情報、関連情報等の施設情報が記憶されており、コンテンツ作成支援装置2の要求に応じて当該施設情報をコンテンツ作成支援装置2へ送信するようになされている。
【0017】
コンテンツサーバ5は、ブログ記事やレビュー等のページ構成でなるコンテンツのデータ(以下、これをコンテンツデータと呼ぶ)がコンテンツ作成支援装置2から供給された場合、当該コンテンツデータを記憶し、また当該コンテンツデータをインターネットを介して公開するようになされている。
【0018】
パーソナルコンピュータ6、7、・・・は、施設情報サーバ4及びコンテンツサーバ5に記憶された施設情報及びコンテンツを閲覧し得るようになされている。
【0019】
[1−2.コンテンツ作成支援装置及びPNDの回路構成]
図2に示すように、コンテンツ作成支援装置2は、CPU(Central Processing Unit)21がROM(Read Only Memory)22に格納された基本プログラムをRAM(Random Access Memory)23に展開し、当該基本プログラムに従って全体を統括制御する。またCPU21は、ROM22やハードディスクドライブ(以下、HDD(Hard Disk Drive)と呼ぶ)27に格納された各種アプリケーションプログラムをRAM23に展開し、当該各種アプリケーションプログラムに従って各種処理を実行するようになされている。
【0020】
コンテンツ作成支援装置2は、ネットワークインターフェース24を介して施設情報サーバ4及びコンテンツサーバ5と接続されている。そしてコンテンツ作成支援装置2は、キーボードやマウス等からなる入力部25に対するユーザ操作に応じて、施設情報サーバ4及びコンテンツサーバ5から取得した施設情報やコンテンツをディスプレイ26に表示し得るようになされている。
【0021】
またコンテンツ作成支援装置2は、USBインターフェース28が設けられており、当該USBインターフェース28及びUSBケーブル2Aを介してPND3と接続するようになされている。
【0022】
一方、PND3は、CPU31が不揮発性メモリ32から読み出してRAM33に起動した基本プログラムに従い、全体を統括制御するようになされている。またCPU31は、不揮発性メモリ32に格納された各種アプリケーションプログラムをRAM33に展開し、当該各種アプリケーションプログラムに従って各種処理を実行するようになされている。
【0023】
PND3は、USBインターフェース34が設けられており、当該USBインターフェース34及びUSBケーブル2Aを介してコンテンツ作成支援装置2と接続するようになされている。
【0024】
またPND3には、GPSユニット36が設けられている。このGPSユニット36は、複数のGPS衛星からのそれぞれ衛星信号を受信して復調することにより得られる軌道データと、複数のGPS衛星から車両までの距離データとに基づいて車両の現在位置を正確に測位する。そしてGPSユニット36は、測位することにより得られた緯度経度情報と、衛星信号に含まれる時刻情報とからなるGPS情報をCPU31へ送出する。
【0025】
CPU31は、GPS情報を基に車両の現在位置が含まれる周辺の地図データを不揮発性メモリ32から読み出し、その現在位置が含まれる地図画像を生成した後、ディスプレイ35のLCD(Liquid Crystal Display)35Aへ出力することにより当該地図画像を表示するようになされている。
【0026】
GPSユニット36は、GPS情報を所定間隔ごとに取得するようなされており、取得する度に当該GPS情報をCPU31へ送出する。そしてCPU31は、GPSユニット36からGPS情報が供給される度に不揮発性メモリ32へ送出することにより、不揮発性メモリ32に保存されたログデータに当該GPS情報を書き込む。従ってログデータには、多数のGPS情報が記録される。
【0027】
ところで不揮発性メモリ32には、例えばレストランや行楽施設等の地点候補を表すPOI(Point Of Interest)が地図データに対応付けられた状態で登録されている。このPOIを構成する要素としては、名称、緯度経度、住所、ジャンル、電話番号等が挙げられる。
【0028】
CPU31は、タッチパネル35Bのタッチ操作に応じて、目的地として任意のPOIが選択された場合、自車位置から当該POIに対応した目的地までの到達経路等を探索し、その到達経路を表したナビゲーション地図画像をLCD35Aに表示する。
【0029】
このときCPU31は、到達経路が表されたナビゲーション地図画像をLCD35Aに表示すると共に、車両が到達経路に従って目的地まで走行する間、ユーザの運転を誘導及び補助(以下、これらをナビゲートと呼ぶ)するための音声情報を生成し、当該音声情報をナビゲート音声としてスピーカ(図示せず)から出力する。
【0030】
このようにしてPND3では、ユーザ所望の目的地まで車両をナビゲートするナビゲーション機能を提供し得るようになされている。
【0031】
[1−3.施設情報サーバの回路構成]
図3に示すように施設情報サーバ4は、CPU41がROM42から読み出してRAM43に起動した基本プログラムに従い全体を統括制御する。またCPU41は、ROM42及びHDD44から読み出してRAM43に起動した各種アプリケーションプログラムに従って種々の処理を実現し得るようになされている。
【0032】
施設情報サーバ4は、多数のPOIにそれぞれ対応した地図画像、写真、基本情報及び関連情報等の施設情報がHDD44に保存されている。施設情報サーバ4のCPU41は、例えばコンテンツ作成支援装置2から所定のPOIの施設情報を要求する旨のリクエストメッセージをネットワークインターフェース45を介して受信すると、当該リクエストメッセージに対応したPOIの施設情報をそのコンテンツ作成支援装置2へ送信するようになされている。
【0033】
[1−4.コンテンツサーバの回路構成]
コンテンツサーバ5(図3)は、施設情報サーバ4と共通の基本構成を有し、CPU51がROM52から読み出してRAM53に起動した基本プログラムに従い全体を統括制御する。またCPU51は、ROM52又はHDD54から読み出してRAM53に起動した各種アプリケーションプログラムに従って種々の処理を実現し得るようになされている。
【0034】
コンテンツサーバ5のCPU51は、コンテンツ作成支援装置2からネットワークインターフェース55を介してコンテンツデータを受信すると、当該コンテンツデータをHDD54に保存するようになされている。
【0035】
コンテンツサーバ5は、パーソナルコンピュータ6、7、・・・から所定のコンテンツデータを取得するためのリクエストメッセージを受信すると、当該パーソナルコンピュータ6、7、・・・へリクエストメッセージに対応したコンテンツデータを送信するようになされている。
【0036】
[1−5.コンテンツ作成支援処理]
次に、ユーザが例えばブログ記事やレビュー等のコンテンツを作成する際のコンテンツ作成支援処理について詳しく説明する。
【0037】
PND3のCPU31は、タッチパネル35Bのタッチ操作に応じて、目的地として任意のPOIが選択された場合、自車位置から当該POIに対応した目的地まで車両が走行している間に取得したGPS情報をログデータに記録する。またCPU31は、目的地として設定されたPOIを目的地POIとして不揮発性メモリ32へ記憶する。
【0038】
一方、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、USBケーブル2Aを介してPND3が接続され、コンテンツを作成する操作が入力部25を介してユーザにより行われた場合、PND3に対してログデータ及び目的地POIを要求する。
【0039】
このときPND3のCPU31は、不揮発性メモリ32からログデータ及び目的地POIを読み出し、コンテンツ作成支援装置2へ送信する。コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、PND3から供給されたログデータ及び目的地POIをHDD27へ記憶する。
【0040】
そしてCPU21は、HDD27へ記憶したログデータの緯度経度情報を基に、車両が走行した経路(以下、これを走行経路と呼ぶ)を算出する。またCPU21は、図4に示すように、予めHDD27に記憶された地図データを読み出し、走行経路TRの周辺の地図画像MPを生成した後、当該地図画像MPに当該走行経路TRが重ねられた走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示する。
【0041】
このときCPU21は、ログデータを基に車両が例えば15分以上停止していた位置(以下、これを停止位置と呼ぶ)を検出し、当該停止位置が示された「A」の停止位置アイコンSI1及び「B」の停止位置アイコンSI2を走行地図画像MP1に表示する。
【0042】
このようにしてコンテンツ作成支援装置2は、PND3から供給されたログデータに基づいて走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示することにより、ユーザに走行経路及び車両の停止位置を目視確認させ得るようになされている。
【0043】
因みにCPU21は、ログデータを基に検出した停止位置とHDD27に記憶した目的地POIとの位置関係を比較し、例えば停止位置から半径100[m]以内に目的地POIがあった場合、当該停止位置を目的地POIに関連付けるようになされている。
【0044】
CPU21は、走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示している状態で、入力部25を介して例えば停止位置アイコンSI2が選択されると、当該停止位置アイコンSI2の例えば半径100[m]以内に存在するPOIを検索する。
【0045】
具体的には、CPU21は、ログデータから得られる停止位置アイコンSI2に対応した停止位置の緯度経度情報と、HDD27に予め登録された多数のPOIの緯度経度情報とに基づいて、停止位置アイコンSI2に対応する停止位置と多数のPOIとの距離をそれぞれ算出する。そしてCPU21は、当該算出した距離が100[m]以内であった場合、当該POIを周辺POIとして抽出する。
【0046】
このときCPU21は、停止位置アイコンSI2に対応した停止位置に対して100[m]以内のPOIをすべて周辺POIとして抽出するのではなく、予め定められた優先順位に基づいて算出されたPOIの中から例えば3つのPOIを周辺POIとして抽出する。
【0047】
具体的には、CPU21は、抽出されたPOIが例えば駐車場であった場合、その駐車場についてユーザがコンテンツを作成する可能性が低いので、そのPOIを周辺POIから除外する。またCPU21は、抽出されたPOIが駐車場であり、かつその駐車場が他のPOIと提携されていた場合、ユーザがその駐車場と提携されている施設を訪れた可能性が高いので、その提携されている施設のPOIを周辺POIとして抽出する。
【0048】
そしてCPU21は、図5に示すように、地図画像MPに、停止位置アイコンSI2を中心とした半径100[m]の周辺円CRと、検索結果の周辺POIの位置を示すPOIポイントNP1、NP2及びNP3とが重ねられた走行地図画像MP2をディスプレイ26に表示する。
【0049】
これと共にCPU21は、図6に示すように、コンテンツのフォーマットが示された記事フォーム100をHDD27から読み出してディスプレイ26に表示する。
【0050】
この記事フォーム100には、プルダウンメニュー101、地図挿入欄102、タイトル入力欄103、レーティング入力欄104、記事入力欄105、送信ボタン106、関連情報挿入欄107、基本情報挿入欄108及び写真挿入欄109が設けられている。
【0051】
プルダウンメニュー101は、選択表示欄101A及びプルダウンボタン101Bが設けられており、ユーザに周辺POIをプルダウン形式で選択させるようになされている。
【0052】
CPU21は、図7に示すように、カーソルCSによりプルダウンボタン101Bが選択されると、走行地図画像MP2に表示された周辺POIポイントNP1、NP2及びNP3にそれぞれ対応する周辺POIの名称(以下、これを周辺POI名称と呼ぶ)111、112及び113を選択表示欄101Aの下方にプルダウンリスト110としてリスト表示する。
【0053】
そしてCPU21は、周辺POI名称111、112及び113の中から例えば周辺POI名称111がユーザによって選択されると、当該周辺POI名称111である「○○レストラン」を選択表示欄101Aに表示する。
【0054】
このときCPU21は、ユーザに選択された周辺POI名称111に対応した周辺POIの施設情報を取得するためのリクエストメッセージを施設情報サーバ4へ送信する。
【0055】
施設情報サーバ4のCPU41は、コンテンツ作成支援装置2から供給されたリクエストメッセージに対応した周辺POIの地図画像、写真、基本情報、関連情報等の施設情報をHDD44から読み出し、当該施設情報をコンテンツ作成支援装置2へ送信する。
【0056】
因みに基本情報は、POIの住所、電話番号、営業時間等である。また関連情報は、POIのジャンルや検索条件等を表したタグ情報である。
【0057】
コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、図8に示すように、施設情報サーバ4から供給された施設情報の地図画像を記事フォーム100の地図挿入欄102に挿入する。またCPU21は、施設情報サーバ4から供給された施設情報の基本情報、関連情報、写真をそれぞれ記事フォーム100の基本情報挿入欄108、関連情報挿入欄107、及び写真挿入欄109に挿入する。
【0058】
さらにCPU21は、タイトル入力欄104及び記事入力欄105を空白にすると共に、レーティング入力欄104に白抜きの星を例えば5つ並べて表示する。
【0059】
CPU21は、図9に示すように、タイトル入力欄104及び記事入力欄105にタイトル及び記事がユーザにより入力され、またレーティング入力欄104の白抜きの星をカーソルCS等で選択させることにより評価が入力される。
【0060】
そしてCPU21は、カーソルCSにより送信ボタン106が選択されると、記事フォーム100に対応したコンテンツデータをコンテンツサーバ5へ送信する。
【0061】
コンテンツサーバ5は、コンテンツ作成支援装置2から供給されたコンテンツデータをウェブ上に公開することにより、例えばインターネットを介して多数のユーザにコンテンツデータを取得させ、当該コンテンツデータに対応したコンテンツを閲覧させ得るようになされている。
【0062】
因みにパーソナルコンピュータ6、7、・・・は、コンテンツサーバ5から取得したコンテンツデータに緯度経度情報が挿入されていれば、当該コンテンツデータを例えばPNDに送信することにより、当該PNDにそのコンテンツデータに基づく施設をPOIとして登録させ得るようになされている。
【0063】
[1−6.コンテンツ作成支援処理手順]
次に、上述したコンテンツ作成支援処理の手順について図10に示すシーケンスチャートを用いて詳しく説明する。
【0064】
PND3のCPU31は、ステップSP1において、車両が走行している間にGPSユニット36により取得したGPS情報を、当該GPSユニット36から供給される度にログデータに記録し、次のステップSP2へ移る。
【0065】
ステップSP2においてCPU31は、USBケーブル2Aを介してコンテンツ作成支援装置2と接続され、当該コンテンツ作成支援装置2からログデータ及び目的地POIを取得する要求があった場合、不揮発性メモリ32からログデータ及び目的地POIを読み出してコンテンツ作成支援装置2へ送信し、次のステップへ移って処理を終了する。
【0066】
一方、ステップSP11においてコンテンツ作成支援装置2のCPU21は、PND3からログデータ及び目的地POIが供給されると、当該ログデータ及び目的地POIをHDD27へ記憶し、次のステップSP12へ移る。
【0067】
ステップSP12においてCPU21は、ログデータを基に15分以上、車両が停止していた停止位置を検出し、次のステップSP13へ移る。
【0068】
ステップSP13においてCPU21は、ステップSP12において検出した停止位置の中で半径100[m]以内に目的地POIがあった場合、当該停止位置を目的地POIに関連付け、次のステップSP14へ移る。
【0069】
ステップSP14においてCPU21は、走行経路TRと停止位置が示された停止位置アイコンSI1及びSI2とが付された走行地図画像MP1(図4)をディスプレイ26に表示し、次のステップSP15へ移る。
【0070】
ステップSP15においてCPU21は、走行地図画像MP1に表示された停止位置アイコンSI1及びSI2のうち、例えば停止位置アイコンSI2がユーザにより選択される。そのときCPU21は、停止位置アイコンSI2に対応した停止位置から例えば半径100[m]以内に存在するPOIを検索する。
【0071】
そしてCPU21は、停止位置アイコンSI2を中心とした半径100[m]の周辺円CRと、検索結果の周辺POIの位置が示された周辺POIポイントNP1、NP2及びNP3とを重層した走行地図画像MP2(図5)をディスプレイ26に表示し、次のステップSP16へ移る。
【0072】
ステップSP16においてCPU21は、コンテンツのフォーマットである記事フォーム100(図6)をディスプレイ26に表示し、次のステップSP17へ移る。
【0073】
ステップSP17においてCPU21は、記事フォーム100におけるプルダウンメニュー101のプルダウンボタン101BがカーソルCSにより選択され(図7)、プルダウンリスト110から例えば周辺POI名称111が選択される。このときCPU21は、ユーザに選択された周辺POI名称111に対応した周辺POIの施設情報を取得するためのリクエストメッセージを施設情報サーバ4へ送信する。
【0074】
施設情報サーバ4のCPU41は、ステップSP21において、コンテンツ作成支援装置2からリクエストメッセージを受信すると、当該リクエストメッセージに基づいた周辺POIの施設情報をHDD44から読み出す。そしてCPU41は、この施設情報をコンテンツ作成支援装置2へ送信し、次のステップに移って処理を終了する。
【0075】
一方、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、ステップSP17においてリクエストメッセージを施設情報サーバ4へ送信すると、ステップSP18へ移る。ステップSP18においてCPU21は、施設情報サーバ4から供給された施設情報を受信すると、記事フォーム100内に当該施設情報の地図画像、基本情報、関連情報、写真等を挿入し(図8)、次のステップSP19へ移る。
【0076】
ステップSP19においてCPU21は、ユーザにより記事フォーム100のタイトル入力欄103及び記事入力欄105にタイトル及び記事がユーザにより入力され、またレーティング入力欄104の白抜きの星をカーソルCS等で選択させることにより評価が入力される(図9)。
【0077】
そしてCPU21は、記事フォーム100の送信ボタン106が選択されると、記事フォーム100(図9)に対応したコンテンツデータをコンテンツサーバ5へ送信し、次のステップに移って処理を終了する。
【0078】
コンテンツサーバ5のCPU51は、コンテンツ作成支援装置2から供給されたコンテンツデータを受信すると、ウェブ上に当該コンテンツデータを公開し、次のステップに移って処理を終了する。
【0079】
[1−7.動作及び効果]
以上の構成においてコンテンツ作成支援装置2は、ユーザによりコンテンツを作成する操作が行われると、PND3のGPSユニット36により取得した緯度経度情報及び時刻情報が示されたログデータを当該PND3から受信する。
【0080】
そしてコンテンツ作成支援装置2は、PND3から供給されたログデータを基に、車両が例えば15分以上停止していた停止位置を算出する。またコンテンツ作成支援装置2は、当該停止位置が示された停止位置アイコンSI1、SI2を走行経路TRと共に地図画像MP上に付した走行地図画像MP1(図4)をディスプレイ26に表示する。
【0081】
そしてコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに選択された例えば停止位置アイコンSI2の周辺の複数の周辺POIを抽出した後、ユーザに選択された周辺POIの施設情報を施設情報サーバ4から取得する。
【0082】
続いてコンテンツ作成支援装置2は、記事フォーム100内に施設情報の地図画像、基本情報、関連情報、写真等を挿入し(図8)、ユーザにタイトル、レーティング及び記事が入力させた記事フォーム100(図9)に対応したコンテンツデータをコンテンツサーバ5に送信することによりウェブ上に公開する。
【0083】
このようにコンテンツ作成支援装置2は、ユーザにコンテンツを作成させる際、停止位置アイコンSI1及びSI2のいずれかを選択させ、当該選択させた例えば停止位置アイコンSI2の周辺POIのいずれかを選択させる。従ってコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに2回だけの選択操作を行わせるだけで、ユーザが選択した周辺POIに対応する地図画像、基本情報、関連情報、写真等の施設情報を記事フォーム100内に挿入することができる。
【0084】
これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに2回だけの選択操作を行わせた後、記事フォーム100にタイトル、レーティング及び記事内容を入力させるだけで、コンテンツを完成させることができる。かくしてコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させることができる。
【0085】
またコンテンツ作成支援装置2は、停止位置アイコンSI2に対応した停止位置に対して100[m]以内のPOIを予め定められた優先順位に基づいて例えば3つの周辺POIを抽出し、記事フォーム100のプルダウンリスト110にリスト表示する。
【0086】
これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザにコンテンツを作成させる際、当該ユーザがコンテンツを作成すると思われる優先順位の高い周辺POIの中から選択させることができる。
【0087】
コンテンツ作成支援装置2は、コンテンツをユーザに作成させる際、走行地図画像MP1及びMP2を記事フォーム100と共にディスプレイ26に表示する。これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザがコンテンツを作成したい施設の名称を忘れたときでも、その周辺POIの位置を目視確認させることができる。
【0088】
以上の構成によればコンテンツ作成支援装置2は、PND3から供給されたログデータを基に停止位置を算出し、当該停止位置周辺の周辺POIを抽出し、当該周辺POIに対応する施設情報を取得した後、当該施設情報を記事フォーム100に挿入する。これにより、コンテンツ作成支援装置2は、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させることができる。
【0089】
<2.他の実施の形態>
なお上述した実施の形態においては、走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示した状態で、例えば停止位置アイコンSI2が選択されると、走行地図画像MP2及び記事フォーム100(図6)を表示するようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、PCU21は、例えば停止位置アイコンSI2が選択されると、図11に示すような走行地図画像MP3をディスプレイ26に表示するようにしても良い。この走行地図画像MP3は、停止位置アイコンSI2の周辺にある周辺POIポイントNP1、NP2及びNP3に対して、それぞれの周辺POI名称が入力された吹き出しアイコンPU1、PU2及びPU3が表示されている。
【0090】
そしてCPU21は、例えば吹き出しアイコンPU1が選択された場合、当該選択された吹き出しアイコンPU1に対応する周辺POIの施設情報を施設情報サーバ4から取得し、当該施設情報の地図画像、写真、基本情報、関連情報を記事フォーム100内に挿入して表示する(図9)。これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに地図画像MP上の周辺POIの位置及び名称を一度で共に目視確認させることができる。
【0091】
また上述した実施の形態においては、例えば停止位置アイコンSI2の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、予め定められた優先順位に基づいて算出されたPOIの中から3つのPOIを周辺POIとして抽出するようにした場合について述べた。
【0092】
しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、例えば停止位置アイコンSI2とPOIとの距離が短い順に優先順位を付け、当該優先順位の高いPOIを周辺POIとして抽出するようにしてもよい。
【0093】
さらに上述した実施の形態においては、例えば停止位置アイコンSI2の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、抽出されたPOIの中から3つのPOIを周辺POIとして抽出するようにした場合について述べた。
【0094】
しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、抽出された全てのPOIを周辺POIとして抽出するようにしてもよく、また抽出されたPOIの中から例えば1つのPOIを周辺POIとして抽出するようにしてもよく、その数は問わない。
【0095】
さらに上述した実施の形態においては、例えば停止位置アイコンSI2の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、半径100[m]以内に存在するPOIを検索するようにした場合について述べた。
【0096】
しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、例えば停止位置の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、半径50[m]や200[m]などの中に存在するPOIを検索するようにしてもよい。またコンテンツ作成支援装置2のCPU21は、道路に対して停止位置側から周辺POIを抽出するようにしても良い。
【0097】
さらに上述した実施の形態においては、地図データがコンテンツ作成支援装置2のHDD27に記憶されているようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば外部のネットワークサーバに地図データが記憶されており、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示する際、そのネットワークサーバから地図データを取得して表示するようにしても良い。
【0098】
さらに上述した実施の形態においては、POIがコンテンツ作成支援装置2のHDD27に記憶されているようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば外部のネットワークサーバにPOIが記憶されており、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、停止位置周辺の周辺POIを抽出する際、ネットワークサーバに記憶されたPOIの中から周辺POIを抽出するようにしても良い。
【0099】
さらに上述した実施の形態においては、施設情報を施設情報サーバ4に保存され、コンテンツデータがコンテンツサーバ5に保存されているようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、施設情報及びコンテンツデータが同一のネットワークサーバに保存されるようにしても良い。
【0100】
さらに上述した実施の形態においては、コンテンツ作成支援装置2のCPU21が、予めROM22又はHDD27に格納されているアプリケーションプログラムに従い、上述したコンテンツ作成支援処理手順を行うようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21が、記憶媒体からインストールしたアプリケーションプログラムや、インターネットからダウンロードしたアプリケーションプログラム、その他種々のルートによってインストールしたアプリケーションプログラムに従って上述したコンテンツ作成支援処理手順を行うようにしても良い。
【0101】
さらに上述した実施の形態においては、ログデータ取得部としてネットワークインターフェース部24、検出部としてCPU21、抽出部としてCPU21、施設情報取得部としてCPU21、コンテンツ作成部としてCPU21によって本発明のコンテンツ作成支援装置としてのコンテンツ作成支援装置2を構成するようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、この他種々の構成でなるログデータ取得部、算出部、抽出部、各種情報取得部、挿入部によって本発明のコンテンツ作成支援装置を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明のコンテンツ作成支援装置は、例えばパーソナルコンピュータ以外でもPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ等のその他種々に実装された電子機器に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】コンテンツ作成支援システムの構成を示す略線図である。
【図2】コンテンツ作成支援装置及びPNDの回路構成を示す略線図である。
【図3】関連情報サーバ及びコンテンツサーバの回路構成を示す略線図である。
【図4】走行地図画像の構成(1)を示す略線図である。
【図5】走行地図画像の構成(2)を示す略線図である。
【図6】記事フォームの構成(1)を示す略線図である。
【図7】記事フォームの構成(2)を示す略線図である。
【図8】記事フォームの構成(3)を示す略線図である。
【図9】記事フォームの構成(4)を示す略線図である。
【図10】コンテンツ作成支援処理手順の説明に供するシーケンスチャートである。
【図11】他の実施の形態における走行地図画像の構成を示す略線図である。
【符号の説明】
【0104】
1……コンテンツ作成支援システム、2……コンテンツ作成支援装置、3……PND、4……関連情報サーバ、5……コンテンツサーバ、6、7……パーソナルコンピュータ、21、31、41、51……CPU、22、42、52……ROM、23、33、44、54……RAM、24、45、55……ネットワークインターフェース、25……入力部、26、35……ディスプレイ、27、44、54……HDD、28、34……USBインターフェース、32……不揮発性メモリ、36……GPSユニット。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムに関し、例えばパーソナルコンピュータに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが訪れたレストランやテーマパーク等の施設についてブログ記事を作成してウェブ上に公開したり、当該施設について多数のユーザがレビューを書き込むようになされた情報交換サイトが普及してきている。このようなブログ記事やレビュー等のコンテンツは、パーソナルコンピュータを用いて作成される場合が多い。
【0003】
例えばパーソナルコンピュータでは、ユーザが訪れた施設を地図画像上から探させたり、当該施設の名称を入力するなどをして検索させたりした後、その施設についてのコンテンツを作成して公開するようになされている。
【0004】
一方、車両に搭載されたカーナビゲーション装置のなかには、GPS(Global Positioning System)ユニットにより測定された緯度経度情報及び時刻情報に基づいて、任意の時刻の位置情報を外部装置に出力するようになされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−214843公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上述したパーソナルコンピュータでは、コンテンツを作成して公開する際、ユーザが訪れた施設を地図画面上から探させたり、当該施設の名称を入力するなどをして検索させたる等の操作を行わせなくてはならず、煩雑な操作をユーザに強いるという問題があった。
【0006】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させ得るコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明のコンテンツ作成支援装置においては、位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得部と、ログデータに基づいて位置測定装置が所定時間以上停止していたときの位置情報に対応した停止位置を検出する検出部と、所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、停止位置の周辺に存在する地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出部と、周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得部と、施設情報取得部により取得された施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成部とを設けるようにした。
【0008】
これにより、ログデータに基づいて位置測定装置が停止した停止位置の周辺に存在する周辺地点候補に対応する施設情報を用いたコンテンツを作成することができる。
【0009】
また本発明のコンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムにおいては、位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得ステップと、ログデータに基づいて位置測定装置が所定時間以上停止していたときの位置情報に対応した停止位置を検出する検出ステップと、所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、停止位置の周辺に存在する地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出ステップと、周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得ステップと、施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成ステップとを設けるようにした。
【0010】
これにより、ログデータに基づいて位置測定装置が停止した停止位置の周辺に存在する周辺地点候補に対応する施設情報を用いたコンテンツを作成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ログデータに基づいて位置測定装置が停止した停止位置の周辺に存在する周辺地点候補に対応する施設情報を用いたコンテンツを作成することができ、かくしてユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させ得るコンテンツ作成支援装置、コンテンツ作成支援方法及びコンテンツ作成支援プログラムを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施形態とする)について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
【0013】
<1.実施の形態>
[1−1.コンテンツ作成支援システムの構成]
図1に示すように、コンテンツ作成支援システム1は、コンテンツ作成支援装置2、施設情報サーバ4、コンテンツサーバ5が例えばインターネットを介して接続されている。またコンテンツ作成支援システム1では、パーソナルコンピュータ6、7、・・・が施設情報サーバ4、コンテンツサーバ5とインターネットを介して接続されている。
【0014】
コンテンツ作成支援装置2は、例えばパーソナルコンピュータでなり、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル2Aを介してPND(Personal Navigation System)3が接続されている。そしてコンテンツ作成支援装置2は、PND3により測定されたログデータ(後述する)を取得するようになされている。
【0015】
またコンテンツ作成支援装置2では、ユーザ操作に応じてブログ記事やレビュー等のコンテンツを作成し、当該コンテンツをコンテンツサーバ5に送信することによりウェブ上に公開し得るようになされている。
【0016】
施設情報サーバ4は、レストランやテーマパーク等の施設にそれぞれ対応した地図画像、基本情報、関連情報等の施設情報が記憶されており、コンテンツ作成支援装置2の要求に応じて当該施設情報をコンテンツ作成支援装置2へ送信するようになされている。
【0017】
コンテンツサーバ5は、ブログ記事やレビュー等のページ構成でなるコンテンツのデータ(以下、これをコンテンツデータと呼ぶ)がコンテンツ作成支援装置2から供給された場合、当該コンテンツデータを記憶し、また当該コンテンツデータをインターネットを介して公開するようになされている。
【0018】
パーソナルコンピュータ6、7、・・・は、施設情報サーバ4及びコンテンツサーバ5に記憶された施設情報及びコンテンツを閲覧し得るようになされている。
【0019】
[1−2.コンテンツ作成支援装置及びPNDの回路構成]
図2に示すように、コンテンツ作成支援装置2は、CPU(Central Processing Unit)21がROM(Read Only Memory)22に格納された基本プログラムをRAM(Random Access Memory)23に展開し、当該基本プログラムに従って全体を統括制御する。またCPU21は、ROM22やハードディスクドライブ(以下、HDD(Hard Disk Drive)と呼ぶ)27に格納された各種アプリケーションプログラムをRAM23に展開し、当該各種アプリケーションプログラムに従って各種処理を実行するようになされている。
【0020】
コンテンツ作成支援装置2は、ネットワークインターフェース24を介して施設情報サーバ4及びコンテンツサーバ5と接続されている。そしてコンテンツ作成支援装置2は、キーボードやマウス等からなる入力部25に対するユーザ操作に応じて、施設情報サーバ4及びコンテンツサーバ5から取得した施設情報やコンテンツをディスプレイ26に表示し得るようになされている。
【0021】
またコンテンツ作成支援装置2は、USBインターフェース28が設けられており、当該USBインターフェース28及びUSBケーブル2Aを介してPND3と接続するようになされている。
【0022】
一方、PND3は、CPU31が不揮発性メモリ32から読み出してRAM33に起動した基本プログラムに従い、全体を統括制御するようになされている。またCPU31は、不揮発性メモリ32に格納された各種アプリケーションプログラムをRAM33に展開し、当該各種アプリケーションプログラムに従って各種処理を実行するようになされている。
【0023】
PND3は、USBインターフェース34が設けられており、当該USBインターフェース34及びUSBケーブル2Aを介してコンテンツ作成支援装置2と接続するようになされている。
【0024】
またPND3には、GPSユニット36が設けられている。このGPSユニット36は、複数のGPS衛星からのそれぞれ衛星信号を受信して復調することにより得られる軌道データと、複数のGPS衛星から車両までの距離データとに基づいて車両の現在位置を正確に測位する。そしてGPSユニット36は、測位することにより得られた緯度経度情報と、衛星信号に含まれる時刻情報とからなるGPS情報をCPU31へ送出する。
【0025】
CPU31は、GPS情報を基に車両の現在位置が含まれる周辺の地図データを不揮発性メモリ32から読み出し、その現在位置が含まれる地図画像を生成した後、ディスプレイ35のLCD(Liquid Crystal Display)35Aへ出力することにより当該地図画像を表示するようになされている。
【0026】
GPSユニット36は、GPS情報を所定間隔ごとに取得するようなされており、取得する度に当該GPS情報をCPU31へ送出する。そしてCPU31は、GPSユニット36からGPS情報が供給される度に不揮発性メモリ32へ送出することにより、不揮発性メモリ32に保存されたログデータに当該GPS情報を書き込む。従ってログデータには、多数のGPS情報が記録される。
【0027】
ところで不揮発性メモリ32には、例えばレストランや行楽施設等の地点候補を表すPOI(Point Of Interest)が地図データに対応付けられた状態で登録されている。このPOIを構成する要素としては、名称、緯度経度、住所、ジャンル、電話番号等が挙げられる。
【0028】
CPU31は、タッチパネル35Bのタッチ操作に応じて、目的地として任意のPOIが選択された場合、自車位置から当該POIに対応した目的地までの到達経路等を探索し、その到達経路を表したナビゲーション地図画像をLCD35Aに表示する。
【0029】
このときCPU31は、到達経路が表されたナビゲーション地図画像をLCD35Aに表示すると共に、車両が到達経路に従って目的地まで走行する間、ユーザの運転を誘導及び補助(以下、これらをナビゲートと呼ぶ)するための音声情報を生成し、当該音声情報をナビゲート音声としてスピーカ(図示せず)から出力する。
【0030】
このようにしてPND3では、ユーザ所望の目的地まで車両をナビゲートするナビゲーション機能を提供し得るようになされている。
【0031】
[1−3.施設情報サーバの回路構成]
図3に示すように施設情報サーバ4は、CPU41がROM42から読み出してRAM43に起動した基本プログラムに従い全体を統括制御する。またCPU41は、ROM42及びHDD44から読み出してRAM43に起動した各種アプリケーションプログラムに従って種々の処理を実現し得るようになされている。
【0032】
施設情報サーバ4は、多数のPOIにそれぞれ対応した地図画像、写真、基本情報及び関連情報等の施設情報がHDD44に保存されている。施設情報サーバ4のCPU41は、例えばコンテンツ作成支援装置2から所定のPOIの施設情報を要求する旨のリクエストメッセージをネットワークインターフェース45を介して受信すると、当該リクエストメッセージに対応したPOIの施設情報をそのコンテンツ作成支援装置2へ送信するようになされている。
【0033】
[1−4.コンテンツサーバの回路構成]
コンテンツサーバ5(図3)は、施設情報サーバ4と共通の基本構成を有し、CPU51がROM52から読み出してRAM53に起動した基本プログラムに従い全体を統括制御する。またCPU51は、ROM52又はHDD54から読み出してRAM53に起動した各種アプリケーションプログラムに従って種々の処理を実現し得るようになされている。
【0034】
コンテンツサーバ5のCPU51は、コンテンツ作成支援装置2からネットワークインターフェース55を介してコンテンツデータを受信すると、当該コンテンツデータをHDD54に保存するようになされている。
【0035】
コンテンツサーバ5は、パーソナルコンピュータ6、7、・・・から所定のコンテンツデータを取得するためのリクエストメッセージを受信すると、当該パーソナルコンピュータ6、7、・・・へリクエストメッセージに対応したコンテンツデータを送信するようになされている。
【0036】
[1−5.コンテンツ作成支援処理]
次に、ユーザが例えばブログ記事やレビュー等のコンテンツを作成する際のコンテンツ作成支援処理について詳しく説明する。
【0037】
PND3のCPU31は、タッチパネル35Bのタッチ操作に応じて、目的地として任意のPOIが選択された場合、自車位置から当該POIに対応した目的地まで車両が走行している間に取得したGPS情報をログデータに記録する。またCPU31は、目的地として設定されたPOIを目的地POIとして不揮発性メモリ32へ記憶する。
【0038】
一方、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、USBケーブル2Aを介してPND3が接続され、コンテンツを作成する操作が入力部25を介してユーザにより行われた場合、PND3に対してログデータ及び目的地POIを要求する。
【0039】
このときPND3のCPU31は、不揮発性メモリ32からログデータ及び目的地POIを読み出し、コンテンツ作成支援装置2へ送信する。コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、PND3から供給されたログデータ及び目的地POIをHDD27へ記憶する。
【0040】
そしてCPU21は、HDD27へ記憶したログデータの緯度経度情報を基に、車両が走行した経路(以下、これを走行経路と呼ぶ)を算出する。またCPU21は、図4に示すように、予めHDD27に記憶された地図データを読み出し、走行経路TRの周辺の地図画像MPを生成した後、当該地図画像MPに当該走行経路TRが重ねられた走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示する。
【0041】
このときCPU21は、ログデータを基に車両が例えば15分以上停止していた位置(以下、これを停止位置と呼ぶ)を検出し、当該停止位置が示された「A」の停止位置アイコンSI1及び「B」の停止位置アイコンSI2を走行地図画像MP1に表示する。
【0042】
このようにしてコンテンツ作成支援装置2は、PND3から供給されたログデータに基づいて走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示することにより、ユーザに走行経路及び車両の停止位置を目視確認させ得るようになされている。
【0043】
因みにCPU21は、ログデータを基に検出した停止位置とHDD27に記憶した目的地POIとの位置関係を比較し、例えば停止位置から半径100[m]以内に目的地POIがあった場合、当該停止位置を目的地POIに関連付けるようになされている。
【0044】
CPU21は、走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示している状態で、入力部25を介して例えば停止位置アイコンSI2が選択されると、当該停止位置アイコンSI2の例えば半径100[m]以内に存在するPOIを検索する。
【0045】
具体的には、CPU21は、ログデータから得られる停止位置アイコンSI2に対応した停止位置の緯度経度情報と、HDD27に予め登録された多数のPOIの緯度経度情報とに基づいて、停止位置アイコンSI2に対応する停止位置と多数のPOIとの距離をそれぞれ算出する。そしてCPU21は、当該算出した距離が100[m]以内であった場合、当該POIを周辺POIとして抽出する。
【0046】
このときCPU21は、停止位置アイコンSI2に対応した停止位置に対して100[m]以内のPOIをすべて周辺POIとして抽出するのではなく、予め定められた優先順位に基づいて算出されたPOIの中から例えば3つのPOIを周辺POIとして抽出する。
【0047】
具体的には、CPU21は、抽出されたPOIが例えば駐車場であった場合、その駐車場についてユーザがコンテンツを作成する可能性が低いので、そのPOIを周辺POIから除外する。またCPU21は、抽出されたPOIが駐車場であり、かつその駐車場が他のPOIと提携されていた場合、ユーザがその駐車場と提携されている施設を訪れた可能性が高いので、その提携されている施設のPOIを周辺POIとして抽出する。
【0048】
そしてCPU21は、図5に示すように、地図画像MPに、停止位置アイコンSI2を中心とした半径100[m]の周辺円CRと、検索結果の周辺POIの位置を示すPOIポイントNP1、NP2及びNP3とが重ねられた走行地図画像MP2をディスプレイ26に表示する。
【0049】
これと共にCPU21は、図6に示すように、コンテンツのフォーマットが示された記事フォーム100をHDD27から読み出してディスプレイ26に表示する。
【0050】
この記事フォーム100には、プルダウンメニュー101、地図挿入欄102、タイトル入力欄103、レーティング入力欄104、記事入力欄105、送信ボタン106、関連情報挿入欄107、基本情報挿入欄108及び写真挿入欄109が設けられている。
【0051】
プルダウンメニュー101は、選択表示欄101A及びプルダウンボタン101Bが設けられており、ユーザに周辺POIをプルダウン形式で選択させるようになされている。
【0052】
CPU21は、図7に示すように、カーソルCSによりプルダウンボタン101Bが選択されると、走行地図画像MP2に表示された周辺POIポイントNP1、NP2及びNP3にそれぞれ対応する周辺POIの名称(以下、これを周辺POI名称と呼ぶ)111、112及び113を選択表示欄101Aの下方にプルダウンリスト110としてリスト表示する。
【0053】
そしてCPU21は、周辺POI名称111、112及び113の中から例えば周辺POI名称111がユーザによって選択されると、当該周辺POI名称111である「○○レストラン」を選択表示欄101Aに表示する。
【0054】
このときCPU21は、ユーザに選択された周辺POI名称111に対応した周辺POIの施設情報を取得するためのリクエストメッセージを施設情報サーバ4へ送信する。
【0055】
施設情報サーバ4のCPU41は、コンテンツ作成支援装置2から供給されたリクエストメッセージに対応した周辺POIの地図画像、写真、基本情報、関連情報等の施設情報をHDD44から読み出し、当該施設情報をコンテンツ作成支援装置2へ送信する。
【0056】
因みに基本情報は、POIの住所、電話番号、営業時間等である。また関連情報は、POIのジャンルや検索条件等を表したタグ情報である。
【0057】
コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、図8に示すように、施設情報サーバ4から供給された施設情報の地図画像を記事フォーム100の地図挿入欄102に挿入する。またCPU21は、施設情報サーバ4から供給された施設情報の基本情報、関連情報、写真をそれぞれ記事フォーム100の基本情報挿入欄108、関連情報挿入欄107、及び写真挿入欄109に挿入する。
【0058】
さらにCPU21は、タイトル入力欄104及び記事入力欄105を空白にすると共に、レーティング入力欄104に白抜きの星を例えば5つ並べて表示する。
【0059】
CPU21は、図9に示すように、タイトル入力欄104及び記事入力欄105にタイトル及び記事がユーザにより入力され、またレーティング入力欄104の白抜きの星をカーソルCS等で選択させることにより評価が入力される。
【0060】
そしてCPU21は、カーソルCSにより送信ボタン106が選択されると、記事フォーム100に対応したコンテンツデータをコンテンツサーバ5へ送信する。
【0061】
コンテンツサーバ5は、コンテンツ作成支援装置2から供給されたコンテンツデータをウェブ上に公開することにより、例えばインターネットを介して多数のユーザにコンテンツデータを取得させ、当該コンテンツデータに対応したコンテンツを閲覧させ得るようになされている。
【0062】
因みにパーソナルコンピュータ6、7、・・・は、コンテンツサーバ5から取得したコンテンツデータに緯度経度情報が挿入されていれば、当該コンテンツデータを例えばPNDに送信することにより、当該PNDにそのコンテンツデータに基づく施設をPOIとして登録させ得るようになされている。
【0063】
[1−6.コンテンツ作成支援処理手順]
次に、上述したコンテンツ作成支援処理の手順について図10に示すシーケンスチャートを用いて詳しく説明する。
【0064】
PND3のCPU31は、ステップSP1において、車両が走行している間にGPSユニット36により取得したGPS情報を、当該GPSユニット36から供給される度にログデータに記録し、次のステップSP2へ移る。
【0065】
ステップSP2においてCPU31は、USBケーブル2Aを介してコンテンツ作成支援装置2と接続され、当該コンテンツ作成支援装置2からログデータ及び目的地POIを取得する要求があった場合、不揮発性メモリ32からログデータ及び目的地POIを読み出してコンテンツ作成支援装置2へ送信し、次のステップへ移って処理を終了する。
【0066】
一方、ステップSP11においてコンテンツ作成支援装置2のCPU21は、PND3からログデータ及び目的地POIが供給されると、当該ログデータ及び目的地POIをHDD27へ記憶し、次のステップSP12へ移る。
【0067】
ステップSP12においてCPU21は、ログデータを基に15分以上、車両が停止していた停止位置を検出し、次のステップSP13へ移る。
【0068】
ステップSP13においてCPU21は、ステップSP12において検出した停止位置の中で半径100[m]以内に目的地POIがあった場合、当該停止位置を目的地POIに関連付け、次のステップSP14へ移る。
【0069】
ステップSP14においてCPU21は、走行経路TRと停止位置が示された停止位置アイコンSI1及びSI2とが付された走行地図画像MP1(図4)をディスプレイ26に表示し、次のステップSP15へ移る。
【0070】
ステップSP15においてCPU21は、走行地図画像MP1に表示された停止位置アイコンSI1及びSI2のうち、例えば停止位置アイコンSI2がユーザにより選択される。そのときCPU21は、停止位置アイコンSI2に対応した停止位置から例えば半径100[m]以内に存在するPOIを検索する。
【0071】
そしてCPU21は、停止位置アイコンSI2を中心とした半径100[m]の周辺円CRと、検索結果の周辺POIの位置が示された周辺POIポイントNP1、NP2及びNP3とを重層した走行地図画像MP2(図5)をディスプレイ26に表示し、次のステップSP16へ移る。
【0072】
ステップSP16においてCPU21は、コンテンツのフォーマットである記事フォーム100(図6)をディスプレイ26に表示し、次のステップSP17へ移る。
【0073】
ステップSP17においてCPU21は、記事フォーム100におけるプルダウンメニュー101のプルダウンボタン101BがカーソルCSにより選択され(図7)、プルダウンリスト110から例えば周辺POI名称111が選択される。このときCPU21は、ユーザに選択された周辺POI名称111に対応した周辺POIの施設情報を取得するためのリクエストメッセージを施設情報サーバ4へ送信する。
【0074】
施設情報サーバ4のCPU41は、ステップSP21において、コンテンツ作成支援装置2からリクエストメッセージを受信すると、当該リクエストメッセージに基づいた周辺POIの施設情報をHDD44から読み出す。そしてCPU41は、この施設情報をコンテンツ作成支援装置2へ送信し、次のステップに移って処理を終了する。
【0075】
一方、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、ステップSP17においてリクエストメッセージを施設情報サーバ4へ送信すると、ステップSP18へ移る。ステップSP18においてCPU21は、施設情報サーバ4から供給された施設情報を受信すると、記事フォーム100内に当該施設情報の地図画像、基本情報、関連情報、写真等を挿入し(図8)、次のステップSP19へ移る。
【0076】
ステップSP19においてCPU21は、ユーザにより記事フォーム100のタイトル入力欄103及び記事入力欄105にタイトル及び記事がユーザにより入力され、またレーティング入力欄104の白抜きの星をカーソルCS等で選択させることにより評価が入力される(図9)。
【0077】
そしてCPU21は、記事フォーム100の送信ボタン106が選択されると、記事フォーム100(図9)に対応したコンテンツデータをコンテンツサーバ5へ送信し、次のステップに移って処理を終了する。
【0078】
コンテンツサーバ5のCPU51は、コンテンツ作成支援装置2から供給されたコンテンツデータを受信すると、ウェブ上に当該コンテンツデータを公開し、次のステップに移って処理を終了する。
【0079】
[1−7.動作及び効果]
以上の構成においてコンテンツ作成支援装置2は、ユーザによりコンテンツを作成する操作が行われると、PND3のGPSユニット36により取得した緯度経度情報及び時刻情報が示されたログデータを当該PND3から受信する。
【0080】
そしてコンテンツ作成支援装置2は、PND3から供給されたログデータを基に、車両が例えば15分以上停止していた停止位置を算出する。またコンテンツ作成支援装置2は、当該停止位置が示された停止位置アイコンSI1、SI2を走行経路TRと共に地図画像MP上に付した走行地図画像MP1(図4)をディスプレイ26に表示する。
【0081】
そしてコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに選択された例えば停止位置アイコンSI2の周辺の複数の周辺POIを抽出した後、ユーザに選択された周辺POIの施設情報を施設情報サーバ4から取得する。
【0082】
続いてコンテンツ作成支援装置2は、記事フォーム100内に施設情報の地図画像、基本情報、関連情報、写真等を挿入し(図8)、ユーザにタイトル、レーティング及び記事が入力させた記事フォーム100(図9)に対応したコンテンツデータをコンテンツサーバ5に送信することによりウェブ上に公開する。
【0083】
このようにコンテンツ作成支援装置2は、ユーザにコンテンツを作成させる際、停止位置アイコンSI1及びSI2のいずれかを選択させ、当該選択させた例えば停止位置アイコンSI2の周辺POIのいずれかを選択させる。従ってコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに2回だけの選択操作を行わせるだけで、ユーザが選択した周辺POIに対応する地図画像、基本情報、関連情報、写真等の施設情報を記事フォーム100内に挿入することができる。
【0084】
これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに2回だけの選択操作を行わせた後、記事フォーム100にタイトル、レーティング及び記事内容を入力させるだけで、コンテンツを完成させることができる。かくしてコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させることができる。
【0085】
またコンテンツ作成支援装置2は、停止位置アイコンSI2に対応した停止位置に対して100[m]以内のPOIを予め定められた優先順位に基づいて例えば3つの周辺POIを抽出し、記事フォーム100のプルダウンリスト110にリスト表示する。
【0086】
これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザにコンテンツを作成させる際、当該ユーザがコンテンツを作成すると思われる優先順位の高い周辺POIの中から選択させることができる。
【0087】
コンテンツ作成支援装置2は、コンテンツをユーザに作成させる際、走行地図画像MP1及びMP2を記事フォーム100と共にディスプレイ26に表示する。これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザがコンテンツを作成したい施設の名称を忘れたときでも、その周辺POIの位置を目視確認させることができる。
【0088】
以上の構成によればコンテンツ作成支援装置2は、PND3から供給されたログデータを基に停止位置を算出し、当該停止位置周辺の周辺POIを抽出し、当該周辺POIに対応する施設情報を取得した後、当該施設情報を記事フォーム100に挿入する。これにより、コンテンツ作成支援装置2は、ユーザに煩雑な操作を強いることなく容易にコンテンツを作成させることができる。
【0089】
<2.他の実施の形態>
なお上述した実施の形態においては、走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示した状態で、例えば停止位置アイコンSI2が選択されると、走行地図画像MP2及び記事フォーム100(図6)を表示するようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、PCU21は、例えば停止位置アイコンSI2が選択されると、図11に示すような走行地図画像MP3をディスプレイ26に表示するようにしても良い。この走行地図画像MP3は、停止位置アイコンSI2の周辺にある周辺POIポイントNP1、NP2及びNP3に対して、それぞれの周辺POI名称が入力された吹き出しアイコンPU1、PU2及びPU3が表示されている。
【0090】
そしてCPU21は、例えば吹き出しアイコンPU1が選択された場合、当該選択された吹き出しアイコンPU1に対応する周辺POIの施設情報を施設情報サーバ4から取得し、当該施設情報の地図画像、写真、基本情報、関連情報を記事フォーム100内に挿入して表示する(図9)。これによりコンテンツ作成支援装置2は、ユーザに地図画像MP上の周辺POIの位置及び名称を一度で共に目視確認させることができる。
【0091】
また上述した実施の形態においては、例えば停止位置アイコンSI2の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、予め定められた優先順位に基づいて算出されたPOIの中から3つのPOIを周辺POIとして抽出するようにした場合について述べた。
【0092】
しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、例えば停止位置アイコンSI2とPOIとの距離が短い順に優先順位を付け、当該優先順位の高いPOIを周辺POIとして抽出するようにしてもよい。
【0093】
さらに上述した実施の形態においては、例えば停止位置アイコンSI2の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、抽出されたPOIの中から3つのPOIを周辺POIとして抽出するようにした場合について述べた。
【0094】
しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、抽出された全てのPOIを周辺POIとして抽出するようにしてもよく、また抽出されたPOIの中から例えば1つのPOIを周辺POIとして抽出するようにしてもよく、その数は問わない。
【0095】
さらに上述した実施の形態においては、例えば停止位置アイコンSI2の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、半径100[m]以内に存在するPOIを検索するようにした場合について述べた。
【0096】
しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、例えば停止位置の周辺に存在する周辺POIとして抽出する際、半径50[m]や200[m]などの中に存在するPOIを検索するようにしてもよい。またコンテンツ作成支援装置2のCPU21は、道路に対して停止位置側から周辺POIを抽出するようにしても良い。
【0097】
さらに上述した実施の形態においては、地図データがコンテンツ作成支援装置2のHDD27に記憶されているようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば外部のネットワークサーバに地図データが記憶されており、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、走行地図画像MP1をディスプレイ26に表示する際、そのネットワークサーバから地図データを取得して表示するようにしても良い。
【0098】
さらに上述した実施の形態においては、POIがコンテンツ作成支援装置2のHDD27に記憶されているようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば外部のネットワークサーバにPOIが記憶されており、コンテンツ作成支援装置2のCPU21は、停止位置周辺の周辺POIを抽出する際、ネットワークサーバに記憶されたPOIの中から周辺POIを抽出するようにしても良い。
【0099】
さらに上述した実施の形態においては、施設情報を施設情報サーバ4に保存され、コンテンツデータがコンテンツサーバ5に保存されているようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、施設情報及びコンテンツデータが同一のネットワークサーバに保存されるようにしても良い。
【0100】
さらに上述した実施の形態においては、コンテンツ作成支援装置2のCPU21が、予めROM22又はHDD27に格納されているアプリケーションプログラムに従い、上述したコンテンツ作成支援処理手順を行うようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、コンテンツ作成支援装置2のCPU21が、記憶媒体からインストールしたアプリケーションプログラムや、インターネットからダウンロードしたアプリケーションプログラム、その他種々のルートによってインストールしたアプリケーションプログラムに従って上述したコンテンツ作成支援処理手順を行うようにしても良い。
【0101】
さらに上述した実施の形態においては、ログデータ取得部としてネットワークインターフェース部24、検出部としてCPU21、抽出部としてCPU21、施設情報取得部としてCPU21、コンテンツ作成部としてCPU21によって本発明のコンテンツ作成支援装置としてのコンテンツ作成支援装置2を構成するようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、この他種々の構成でなるログデータ取得部、算出部、抽出部、各種情報取得部、挿入部によって本発明のコンテンツ作成支援装置を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明のコンテンツ作成支援装置は、例えばパーソナルコンピュータ以外でもPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ等のその他種々に実装された電子機器に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】コンテンツ作成支援システムの構成を示す略線図である。
【図2】コンテンツ作成支援装置及びPNDの回路構成を示す略線図である。
【図3】関連情報サーバ及びコンテンツサーバの回路構成を示す略線図である。
【図4】走行地図画像の構成(1)を示す略線図である。
【図5】走行地図画像の構成(2)を示す略線図である。
【図6】記事フォームの構成(1)を示す略線図である。
【図7】記事フォームの構成(2)を示す略線図である。
【図8】記事フォームの構成(3)を示す略線図である。
【図9】記事フォームの構成(4)を示す略線図である。
【図10】コンテンツ作成支援処理手順の説明に供するシーケンスチャートである。
【図11】他の実施の形態における走行地図画像の構成を示す略線図である。
【符号の説明】
【0104】
1……コンテンツ作成支援システム、2……コンテンツ作成支援装置、3……PND、4……関連情報サーバ、5……コンテンツサーバ、6、7……パーソナルコンピュータ、21、31、41、51……CPU、22、42、52……ROM、23、33、44、54……RAM、24、45、55……ネットワークインターフェース、25……入力部、26、35……ディスプレイ、27、44、54……HDD、28、34……USBインターフェース、32……不揮発性メモリ、36……GPSユニット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得部と、
上記ログデータに基づいて上記位置測定装置が所定時間以上停止していたときの上記位置情報に対応した停止位置を検出する検出部と、
所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する上記地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出部と、
上記周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得部と、
上記施設情報取得部により取得された上記施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成部と
を具えるコンテンツ作成支援装置。
【請求項2】
上記抽出部は、
多数の上記地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する複数の上周辺記地点候補を抽出し、
上記施設情報取得部は、
複数の上記周辺地点候補のうち、ユーザに選択された特定地点候補の上記施設情報を取得する
請求項1に記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項3】
上記コンテンツ作成支援装置は、
上記ログデータに基づいて、上記位置測定装置が移動した移動経路を算出する算出部と、
上記算出部により算出された上記移動経路、上記検出部により検出された上記停止位置、及び上記抽出部により抽出された上記周辺地点候補を地図画像上に表示する地図表示部と
を具える請求項2に記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項4】
位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得ステップと、
上記ログデータに基づいて上記位置測定装置が所定時間以上停止していたときの上記位置情報に対応した停止位置を検出する検出ステップと、
所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する上記地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出ステップと、
上記周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得ステップと、
上記施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成ステップと
を具えるコンテンツ作成支援方法。
【請求項5】
位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得ステップと、
上記ログデータに基づいて上記位置測定装置が所定時間以上停止していたときの上記位置情報に対応した停止位置を検出する検出ステップと、
所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する上記地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出ステップと、
上記周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得ステップと、
上記施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成ステップと
をコンピュータに実行させるためのコンテンツ作成支援プログラム。
【請求項1】
位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得部と、
上記ログデータに基づいて上記位置測定装置が所定時間以上停止していたときの上記位置情報に対応した停止位置を検出する検出部と、
所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する上記地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出部と、
上記周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得部と、
上記施設情報取得部により取得された上記施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成部と
を具えるコンテンツ作成支援装置。
【請求項2】
上記抽出部は、
多数の上記地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する複数の上周辺記地点候補を抽出し、
上記施設情報取得部は、
複数の上記周辺地点候補のうち、ユーザに選択された特定地点候補の上記施設情報を取得する
請求項1に記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項3】
上記コンテンツ作成支援装置は、
上記ログデータに基づいて、上記位置測定装置が移動した移動経路を算出する算出部と、
上記算出部により算出された上記移動経路、上記検出部により検出された上記停止位置、及び上記抽出部により抽出された上記周辺地点候補を地図画像上に表示する地図表示部と
を具える請求項2に記載のコンテンツ作成支援装置。
【請求項4】
位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得ステップと、
上記ログデータに基づいて上記位置測定装置が所定時間以上停止していたときの上記位置情報に対応した停止位置を検出する検出ステップと、
所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する上記地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出ステップと、
上記周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得ステップと、
上記施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成ステップと
を具えるコンテンツ作成支援方法。
【請求項5】
位置測定装置により測定された位置情報及び当該位置情報に対応付けられた時刻情報からなるログデータを取得するログデータ取得ステップと、
上記ログデータに基づいて上記位置測定装置が所定時間以上停止していたときの上記位置情報に対応した停止位置を検出する検出ステップと、
所定の記憶部に記憶された多数の地点候補の中から、上記停止位置の周辺に存在する上記地点候補を周辺地点候補として抽出する抽出ステップと、
上記周辺地点候補の施設情報を取得する施設情報取得ステップと、
上記施設情報を用いてページ構成でなるコンテンツを作成するコンテンツ作成ステップと
をコンピュータに実行させるためのコンテンツ作成支援プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−146173(P2010−146173A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321111(P2008−321111)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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