説明

コンテンツ共有システム、コンテンツ共有端末、サーバ、コンテンツ共有方法、および、コンピュータ・プログラム

【課題】共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における編集操作を、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断させないコンテンツ共有システムを提供すること。
【解決手段】共有コンテンツを取得する共有コンテンツ取得部101と、共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部102と、表示中の共有コンテンツに対する入力操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部103と、編集操作中であるか否かを判断する編集操作状態管理部104と、他のコンテンツ共有端末との間で送受信した操作情報に基づく処理を共有コンテンツに対して行って再出力するよう共有コンテンツ出力部102を制御するとともに、編集操作中に表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、共有コンテンツ出力部102に表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部105と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ共有端末間でコンテンツを共有するコンテンツ共有システム、コンテンツ共有端末、サーバ、コンテンツ共有方法、および、コンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ共有端末間でコンテンツを共有するコンテンツ共有システムが知られている。コンテンツとは、例えば、写真などの静止画、テキストや画像を含む文書、または、ビデオ映像などの動画像等、表示装置に表示可能なデータをいう。以下、共有されるコンテンツを、共有コンテンツとも記載する。このようなコンテンツ共有システムでは、各コンテンツ共有端末は、共有コンテンツを表示し、表示中の共有コンテンツに対して入力される操作情報を取得し、取得した操作情報を他のコンテンツ共有端末に通知する。そして、各コンテンツ共有端末は、自装置において入力された操作情報または他のコンテンツ共有端末から通知された操作情報に基づく処理を行って共有コンテンツを再表示する。例えば、いずれかのコンテンツ共有端末が、共有コンテンツに対して入力される描画情報を取得すると、各コンテンツ共有端末は、表示中の共有コンテンツに描画情報を重畳して再表示する。また、例えば、いずれかのコンテンツ共有端末が、共有コンテンツに対して入力されるテキスト情報を取得すると、各コンテンツ共有端末は、表示中の共有コンテンツにテキスト情報を追加して再表示する。また、例えば、いずれかのコンテンツ共有端末が、共有コンテンツの表示位置(ページ等)を変更する操作情報を取得すると、各コンテンツ共有端末は、表示中の共有コンテンツの表示位置を変更して再表示する。このようなコンテンツ共有システムは、複数のユーザ間で同一の共有コンテンツを表示しながらコミュニケーションする形態を提供する。例えば、このようなコンテンツ共有システムは、地理的に異なる場所にいるユーザ間で利用される遠隔会議システム等に適用されている。
【0003】
このようなコンテンツ共有システムでは、共有コンテンツに対する操作性を良好に保ちながら、同一の共有コンテンツに対する操作権の排他制御が問題となる。そこで、操作権の排他制御を行うコンテンツ共有システムの一例が、特許文献1、特許文献2、および、特許文献3に記載されている。
【0004】
特許文献1に記載されたコンテンツ共有システムでは、各コンテンツ共有端末は、共有ウィンドウおよび個別ウィンドウをディスプレイに表示する。共有ウィンドウには、共有コンテンツが表示される。個別ウィンドウには、共有ウィンドウと同一の共有コンテンツが端末毎に個別に表示される。そして、各コンテンツ共有端末は、個別ウィンドウに対する編集操作を表す情報を所定のタイミング毎に他のコンテンツ共有端末に送信する。そして、各コンテンツ共有端末は、受信した編集操作を表す情報に基づいて共有ウィンドウおよび個別ウィンドウの表示を更新する。
【0005】
特許文献2に記載されたコンテンツ共有システムは、共有コンテンツに複数の操作領域を設定する。共有コンテンツが文書データであれば、例えば、操作領域は、段落毎に設定される。そして、このコンテンツ共有システムは、操作領域毎に操作権の排他制御を行う。
【0006】
特許文献3に記載されたコンテンツ共有システムでは、各コンテンツ共有端末は、共有コンテンツの属性毎に共有するか否かを設定する。属性とは、例えば、テキスト領域、スクロール座標等である。そして、あるコンテンツ共有端末は、共有すると設定した属性(例えば、テキスト領域)を変更する操作が開始された場合には、他のコンテンツ共有端末におけるその属性変更をロックする。そして、操作終了後、このコンテンツ共有端末は、その属性変更のロックを解除するとともに、他のコンテンツ共有端末に属性値の更新を送信して共有する。一方、あるコンテンツ共有端末は、共有しないと設定した属性(例えば、スクロール座標)を変更する操作が開始された場合には、自端末において局所的にその属性値の更新を行う。つまり、この場合、このコンテンツ共有端末は、その属性に関しては他のコンテンツ共有端末と異なる値を保持することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4127566号
【特許文献2】特開2010−181978号公報
【特許文献3】特許第3646624号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のコンテンツ共有システムでは、あるコンテンツ共有端末における共有コンテンツに対する編集操作中に、他のコンテンツ共有端末において共有コンテンツの表示内容の変更操作が行われることがある。ここで、表示内容の変更とは、表示装置の表示領域に表示されている内容の変更をいう。例えば、共有コンテンツが複数のページからなる文書データであれば、ページ切り替えにより表示内容が変更される。その他、スクロール操作や表示倍率の変更操作等によっても表示内容が変更される。また、他の共有コンテンツに切り替えられた場合にも表示内容が変更される。また、共有コンテンツに対する編集操作とは、例えば、描画情報やテキスト等の追加、削除、変更等の操作をいう。
【0009】
このとき、特許文献1に記載されたコンテンツ共有システムは、各コンテンツ共有端末の共有ウィンドウおよび個別ウィンドウに、同一コンテンツの同一内容を表示する。このため、このコンテンツ共有システムでは、編集操作中のコンテンツ共有端末において、他のユーザによる表示内容の変更操作が共有ウィンドウに反映され、個別ウィンドウの表示内容も変更されてしまう。したがって、個別ウィンドウにおける編集操作が中断されてしまう。このように、このコンテンツ共有システムでは、あるコンテンツ共有端末における編集操作が、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断されてしまうという問題があった。
【0010】
また、特許文献2に記載されたコンテンツ共有システムでは、あるコンテンツ共有端末において操作権が獲得された操作領域において編集操作が進捗するにつれて、表示位置が変更されることがある。このとき、他のコンテンツ共有端末においても表示位置が変更されることになる。すると、この他のコンテンツ共有端末において操作権が獲得されて編集操作中の他の操作領域が表示されなくなる場合がある。この場合、この他のコンテンツ共有端末における編集操作が中断されてしまう。このように、このコンテンツ共有システムでも、あるコンテンツ共有端末における編集操作が、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断されるという問題があった。
【0011】
また、特許文献3に記載されたコンテンツ共有システムでは、あるコンテンツ共有端末において、他のコンテンツ共有端末との間で共有コンテンツのスクロール座標を共有しないように設定することは可能である。しかし、この場合、スクロール座標を共有しない設定をしたコンテンツ共有端末は、他のコンテンツ共有端末と異なる内容を表示することも多くなると考えられる。そのため、このような設定をした場合のこのコンテンツ共有システムは、表示内容の共有性を低下させ、利用者間の円滑なコミュニケーションに問題を生じさせる場合がある。したがって、このコンテンツ共有システムにおいて、共有コンテンツの表示内容の共有性を維持するためには、スクロール座標を共有するよう設定しておくことになる。そして、その場合、共有コンテンツの表示位置が共有されるため、あるコンテンツ共有端末における編集操作が、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断されるという問題が生じていた。
【0012】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における編集操作を、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断させないコンテンツ共有システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のコンテンツ共有端末は、他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力するよう前記共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、を備える。
【0014】
また、本発明のコンテンツ共有システムは、1つ以上の上述のコンテンツ共有端末を備える。
【0015】
また、本発明のコンテンツ共有システムは、1つ以上のコンテンツ共有端末と、サーバとを備え、前記コンテンツ共有端末は、他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作によって得られる入力情報を前記サーバに送信する入力情報送信部と、を有し、前記サーバは、前記各コンテンツ共有端末から受信する入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再出力するよう前記各コンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末の前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、を有する。
【0016】
また、本発明のコンテンツ共有端末は、他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、入力操作に基づく処理を行って前記共有コンテンツを再出力するよう前記共有コンテンツ出力部を制御するサーバであって、前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている間は前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理を行わないよう前記共有コンテンツ出力部を制御するサーバに対して、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作によって得られる入力情報を送信する入力情報送信部と、備える。
【0017】
また、本発明のサーバは、表示装置に共有コンテンツを表示中の1つ以上のコンテンツ共有端末から受信する入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再表示するよう前記各コンテンツ共有端末を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、を備える。
【0018】
また、本発明のコンテンツ共有方法は、他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得し、前記共有コンテンツを表示装置に出力し、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成し、前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断し、前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力する際に、前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しない。
【0019】
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得ステップと、前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力ステップと、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成ステップと、前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理ステップと、前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力するコンテンツ再出力ステップと、前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しない表示内容変更禁止ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における編集操作を、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断させないコンテンツ共有システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ共有端末のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの概略動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの編集操作フラグに基づく動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの編集操作フラグ受信動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ共有端末に適用したタブレット端末の画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの機能ブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの編集操作フラグに基づく動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システムのハードウェア構成図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの機能ブロック図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの概略動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの編集操作フラグに基づく動作を説明するフローチャートである。
【図15】本発明の第4の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの機能ブロック図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態としてのコンテンツ共有システムの編集操作フラグに基づく動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システム1の構成を図1に示す。図1において、コンテンツ共有システム1は、1つ以上のコンテンツ共有端末10を備える。これらのコンテンツ共有端末10間は、インターネット、LAN(Local Area Network)、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成されるネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。なお、図1には、2つのコンテンツ共有端末10を示したが、本発明のコンテンツ共有システムが備えるコンテンツ共有端末の数を限定するものではない。
【0024】
次に、コンテンツ共有システム1を構成するコンテンツ共有端末10のハードウェア構成を、図2に示す。
【0025】
図2において、コンテンツ共有端末10は、CPU(Central Processing Unit)1001と、RAM(Random Access Memory)1002と、ROM(Read Only Memory)1003と、ハードディスク等の記憶装置1004と、表示装置1005と、入力装置1006と、ネットワークインタフェース1007とを備えたコンピュータ装置によって構成されている。
【0026】
CPU1001は、記憶装置1004およびROM1003に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行する。
【0027】
記憶装置1004およびROM1003は、コンピュータ装置を本発明のコンテンツ共有端末として機能させるための各種コンピュータ・プログラムモジュールおよび各種データを記憶している。また、記憶装置1004は、他のコンテンツ共有端末10と共有するための共有コンテンツを必要に応じて記憶している。
【0028】
表示装置1005は、例えば液晶ディスプレイ等によって構成され、CPU1001によって処理される画像を表示する。
【0029】
入力装置1006は、マウス、キーボードまたはタッチパネル等によって構成され、コンピュータ装置に対する入力情報を取得する。なお、入力装置1006は、共有コンテンツの編集操作に用いられるため、表示装置1005に表示された画像における位置座標を容易に入力可能な装置で構成されていてもよい。例えば、入力装置1006は、表示装置1005と一体に形成されたタッチパネルによって構成されてもよい。
【0030】
次に、コンテンツ共有システム1を構成するコンテンツ共有端末10の機能ブロックを図3に示す。図3において、コンテンツ共有端末10は、共有コンテンツ取得部101と、共有コンテンツ出力部102と、操作情報生成部103と、編集操作状態管理部104と、共有操作制御部105と、を備える。ここで、共有コンテンツ取得部101および操作情報生成部103は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001、ならびに、入力装置1006によって構成される。また、共有コンテンツ出力部102は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001、ならびに、表示装置1005によって構成される。また、編集操作状態管理部104は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001によって構成される。また、共有操作制御部105は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001、ならびに、ネットワークインタフェース1007によって構成される。なお、コンテンツ共有端末10を構成する各機能ブロックのハードウェア構成は上述の構成に限定されない。
【0031】
共有コンテンツ取得部101は、コンテンツ共有端末10間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する。例えば、共有コンテンツ取得部101は、共有コンテンツの一覧を表示装置1005に表示し、ユーザによって入力装置1006を介して選択された共有コンテンツを表す情報を取得してもよい。
【0032】
共有コンテンツ出力部102は、共有コンテンツを表示装置1005に表示する。このとき、共有コンテンツ出力部102は、共有コンテンツを構成するデータの一部を表示装置1005の表示領域に表示してもよい。ここで、表示領域とは、表示装置1005の表示画面のうち、共有コンテンツを出力するよう定められた領域である。例えば、表示領域は、共有コンテンツ出力部102を構成するコンテンツ共有アプリケーションソフトウェアに対してOS(Operating System)によって割り当てられたウィンドウ内の所定の領域であってもよい。例えば、共有コンテンツが複数のページからなる場合、共有コンテンツ出力部102は、指定されたページを表示領域に表示してもよい。また、共有コンテンツを表す画像が表示領域に収まらない場合、共有コンテンツ出力部102は、共有コンテンツを表す画像のうち表示領域サイズの領域を表示領域に表示してもよい。
【0033】
また、共有コンテンツ出力部102は、後述の共有操作制御部105の制御に基づいて、共有コンテンツに対する各種処理を行って表示装置1005に再表示する。各種処理とは、例えば、拡大処理、縮小処理、描画情報やテキスト情報の追加、削除、変更等の編集処理、表示内容変更処理等である。
【0034】
操作情報生成部103は、表示装置1005に表示中の共有コンテンツに対する入力装置1006を介した操作に基づいて、操作情報を生成する。例えば、操作情報生成部103は、入力装置1006を介して取得された入力情報が、表示領域におけるドラッグ操作であると判別すれば、共有コンテンツに対する描画情報の重畳処理を表す操作情報を生成してもよい。この場合、操作情報には、描画情報の座標情報も含まれる。また、この場合、操作情報生成部103は、ドラッグ操作の開始から終了まで、所定のタイミング毎にその軌跡を描画情報として含む操作情報を生成してもよい。また、例えば、操作情報生成部103は、入力装置1006を介して取得された入力情報が、ページ切り替えボタン領域の選択操作であると判別すれば、ページ切り替えを表す操作情報を生成してもよい。
【0035】
編集操作状態管理部104は、共有コンテンツに対する編集操作が入力装置1006を介して行われている編集操作中であるか否かを、操作情報に基づいて判断する。例えば、編集操作状態管理部104は、描画情報の重畳処理を表す操作情報が生成されている間は、編集操作中であると判断してもよい。
【0036】
また、編集操作状態管理部104は、編集操作中であるか否かを管理するため、編集操作フラグをRAM1002または記憶装置1004に一時記憶してもよい。この場合、編集操作状態管理部104は、編集操作中であると判断した場合に編集操作フラグをオン(ON)に設定し、編集操作中でないと判断した場合に編集操作フラグをオフ(OFF)に設定してもよい。
【0037】
共有操作制御部105は、共有コンテンツ取得部101によって取得された共有コンテンツを表示装置1005に表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する。また、共有操作制御部105は、共有コンテンツ取得部101によって取得された共有コンテンツを表す情報を、他のコンテンツ共有端末10の共有操作制御部105に送信する。また、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10の共有操作制御部105から共有コンテンツを受信した場合、受信した共有コンテンツを表示装置1005に表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する。
【0038】
また、共有操作制御部105は、操作情報生成部103によって生成された操作情報に基づく処理を共有コンテンツに対して行って再出力するよう共有コンテンツ出力部102を制御する。また、共有操作制御部105は、操作情報生成部103によって生成された操作情報を、他のコンテンツ共有端末10の共有操作制御部105に送信する。また、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10の共有操作制御部105から操作情報を受信した場合、受信した操作情報に基づく処理を共有コンテンツに対して行って再出力するよう共有コンテンツ出力部102を制御する。
【0039】
また、共有操作制御部105は、編集操作状態管理部104によって編集操作中であると判断されている間に、表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、共有コンテンツ出力部102に表示内容変更処理を実行させないよう制御する。ここで、表示内容変更処理とは、表示装置1005の表示領域に表示される内容を変更する処理である。例えば、前述のように、共有コンテンツが複数のページによって構成される場合、表示内容変更処理は、表示ページ切り替え処理であってもよい。また、例えば、表示内容変更処理は、他の共有コンテンツを選択する処理であってもよい。
【0040】
例えば、共有操作制御部105は、前述の編集操作フラグがONであるかOFFであるかに基づいて、共有コンテンツ出力部102に表示内容変更処理を実行させるか否かを決定してもよい。
【0041】
また、共有操作制御部105は、編集操作状態管理部104による判断結果である編集操作状態を表す情報(例えば、編集操作フラグ)を、他のコンテンツ共有端末10の共有操作制御部105に送信する。また、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10の共有操作制御部105から編集操作状態を表す情報(編集操作フラグ)を受信した場合、自端末の編集操作フラグを、受信した値に更新するよう、編集操作状態管理部104に通知する。
【0042】
以上のように構成されたコンテンツ共有システム1の動作について、図4〜図6を参照して説明する。
【0043】
まず、共有コンテンツ取得部101は、共有コンテンツを指定する入力操作がなされたか否かを判断する(ステップS1)。
【0044】
例えば、共有コンテンツ取得部101は、表示装置1005に表示したコンテンツの一覧のいずれかを入力装置1006を介して選択する操作を検出した場合、選択されたコンテンツを共有コンテンツとして指定する入力操作がなされたと判断する。このとき、共有コンテンツ取得部101は、指定されたコンテンツが記憶装置1004に記憶されていることを確認してから、共有コンテンツを指定する入力操作がなされたと判断するようにしてもよい。また、この場合、共有コンテンツ取得部101は、指定されたコンテンツが記憶されていなかった場合、コンテンツが存在しないことを表す情報を表示装置1005を介してユーザに通知してもよい。
【0045】
ステップS1において、共有コンテンツを指定する入力操作がなされたと判断された場合、共有操作制御部105は、共有コンテンツを表す情報を他のコンテンツ共有端末10に送信する(ステップS2)。そして、コンテンツ共有システム1の動作はステップS4に進む。
【0046】
一方、ステップS1において、共有コンテンツを指定する入力操作がなされていないと判断された場合、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10から共有コンテンツを表す情報を受信したか否かを判断する(ステップS3)。
【0047】
ここで、共有コンテンツを受信していない場合、コンテンツ共有システム1の動作はステップS1に戻る。
【0048】
一方、ステップS3において共有コンテンツを表す情報が受信されていると判断された場合、または、ステップS1において共有コンテンツを指定する入力操作がなされたと判断されていた場合、共有操作制御部105は、共有コンテンツを表示装置1005に表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する(ステップS4)。
【0049】
次に、操作情報生成部103は、入力装置1006を介して入力操作があったか否かを判断する(ステップS5)。
【0050】
ここで、入力操作があったと判断され、終了指示を表す操作であった場合(ステップS6でYes)、共有操作制御部105は、共有コンテンツの出力を終了するよう共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、このコンテンツ共有端末10の動作は終了する。なお、このとき、共有操作制御部105は、編集操作フラグがONであった場合、OFFにするよう他のコンテンツ共有端末10に送信してから、動作を終了してもよい。
【0051】
一方、入力操作が終了指示を表す操作でなかった場合(ステップS6でNo)、操作情報生成部103は、入力情報に基づき操作情報を生成する(ステップS7)。
【0052】
このとき、操作情報生成部103は、入力情報に基づいて、編集操作開始、編集操作終了、重畳表示させるための描画情報、表示内容変更指示等を表す操作情報を生成する。
【0053】
また、ステップS5において、入力操作がないと判断された場合、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10から操作情報を受信したか否かを判断する(ステップS8)。
【0054】
ステップS8において他のコンテンツ共有端末10から操作情報を受信したと判断された場合、または、ステップS7において入力操作に基づく操作情報が生成されている場合、共有操作制御部105は、編集操作状態管理部104によって設定される編集操作フラグに基づいて処理を行う(ステップS9)。そして、コンテンツ共有システム1の動作はステップS4に戻り、ステップS9における処理結果を反映した共有コンテンツが表示装置1005に表示される。
【0055】
次に、ステップS9の動作の詳細について、図5を参照して説明する。
【0056】
ここでは、まず、共有操作制御部105は、取得されている操作情報が、自端末の操作情報生成部103によって生成されたものであるか否かを判断する(ステップS10)。
【0057】
ステップS10において自端末で生成された操作情報ではないと判断された場合(すなわち、他のコンテンツ共有端末10から受信した操作情報であると判断した場合)、コンテンツ共有システム1の動作はステップS15に進む。
【0058】
一方、ステップS10において自端末で生成された操作情報であると判断された場合、編集操作状態管理部104は、この操作情報が、編集操作開始を表しているか否かを判断する(ステップS11)。
【0059】
ステップS11において編集操作開始を表していると判断された場合、編集操作状態管理部104は、編集操作フラグをONに設定する。そして、共有操作制御部105は、ONに設定した編集操作フラグを、他のコンテンツ共有端末10に送信する(ステップS12)。そして、コンテンツ共有システム1の動作はステップS17に進む。
【0060】
一方、ステップS11において編集操作開始を表していないと判断された場合、編集操作状態管理部104は、この操作情報が、編集操作終了を表しているか否かを判断する(ステップS13)。
【0061】
ステップS13において編集操作終了を表していると判断された場合、編集操作状態管理部104は、編集操作フラグをOFFに設定する。そして、共有操作制御部105は、OFFに設定した編集操作フラグを、他のコンテンツ共有端末10に送信する(ステップS14)。そして、コンテンツ共有システム1の動作はステップS17に進む。
【0062】
一方、ステップS13において編集操作終了を表していないと判断された場合、共有操作制御部105は、この操作情報が、表示内容変更処理の指示を表しているか否かを判断する(ステップS15)。
【0063】
ステップS15において表示内容変更処理の指示を表していないと判断された場合、コンテンツ共有システム1の動作はステップS17に進む。
【0064】
一方、ステップS15において表示内容変更処理の指示を表していると判断された場合、共有操作制御部105は、編集操作フラグがONであるか否かを判断する(ステップS16)。
【0065】
ステップS16において編集操作フラグがOFFであると判断された場合、コンテンツ共有システム1の動作はステップS17に進む。
【0066】
ステップS17において、共有操作制御部105は、操作情報に基づく処理を実行して表示装置1005に再表示するよう共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、この操作情報が自端末で生成されたものであれば、共有操作制御部105は、この操作情報を他のコンテンツ共有端末10にも送信する(ステップS17)。
【0067】
例えば、自端末で生成された操作情報が表示内容変更処理の指示を表しているときは、共有操作制御部105は、表示内容変更処理を行うよう共有コンテンツ出力部102に通知するとともに、他のコンテンツ共有端末10にも、表示内容変更処理の指示を表す操作情報を送信する。
【0068】
また、例えば、操作情報が、重畳表示するための描画情報を表しているときは、共有操作制御部105は、共有コンテンツにその描画情報を重畳表示するよう共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、その操作情報が自端末で生成されたものであれば、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10にも、重畳表示するための描画情報を表す操作情報を送信する。
【0069】
一方、ステップS16において編集操作フラグがONであると判断された場合、共有操作制御部105は、表示内容変更を禁止する処理を実行する(ステップS18)。これにより、共有操作制御部105は、共有コンテンツ出力部102に表示内容変更処理を実行させない。例えば、共有操作制御部105は、表示内容変更を禁止する処理として、「編集操作中のため表示内容変更不可」といった内容を表す情報を表示装置1005に出力するよう、共有コンテンツ出力部102に通知してもよい。
【0070】
以上で、ステップS9における動作の詳細な説明を終了する。
【0071】
次に、ステップS12およびS14で送信される編集操作フラグを受信するコンテンツ共有端末10の動作について、図6を参照して説明する。
【0072】
ここでは、まず、共有操作制御部105は、他のコンテンツ共有端末10から編集操作フラグを受信したか否かを判断する(ステップS19)。
【0073】
ここで、編集操作フラグを受信した場合、共有操作制御部105は、受信した編集操作フラグに基づいて自端末の編集操作フラグを更新するよう、編集操作状態管理部104に通知する(ステップS20)。
【0074】
一方、編集操作フラグを受信していない場合、コンテンツ共有端末10の編集操作フラグ受信動作は終了する。
【0075】
次に、以上のように動作するコンテンツ共有システム1において、コンテンツ共有端末10にタブレット端末を適用した場合の動作例について、図4〜図6を参照しながら、具体的に説明する。タブレット端末とは、表示画面に対する接触操作により動作する携帯可能な情報端末である。ここでは、ユーザが、タブレット端末の表示画面に、複数のページからなる共有コンテンツを表示し、手書き文字を重畳入力するケースを想定する。
【0076】
また、コンテンツ共有システム1が備えるタブレット端末のうち、1つのタブレット端末AをユーザAが利用し、他の1つのタブレット端末BをユーザBが利用しているものとして説明する。また、各タブレット端末において、編集操作フラグは初期値としてOFFが設定されているものとする。
【0077】
タブレット端末AおよびBは、図1に示したようなハードウェア構成を備える。ここで、タブレット端末AおよびBの表示装置1005および入力装置1006は、一体に形成されたタッチパネル付ディスプレイであるものとする。
【0078】
また、タブレット端末Aの記憶装置1004は、共有コンテンツとして利用されるプレゼンテーション資料を表す文書ファイルを記憶しているものとする。また、この文書ファイルは、複数ページからなるものとする。
【0079】
また、タブレット端末AおよびBの記憶装置1004は、図7に示すようなコンテンツ共有アプリケーションウィンドウ900をタッチパネル付ディスプレイに表示するためのコンテンツ共有アプリケーションソフトウェアを表す情報を記憶しているものとする。そして、タブレット端末AおよびBのCPU1001は、コンテンツ共有アプリケーションソフトウェアをRAM1002に読み込んで実行することにより、タブレット端末を本実施の形態のコンテンツ共有端末10として動作させるものとする。
【0080】
まず、図7に示すコンテンツ共有アプリケーションウィンドウ900について説明する。
【0081】
コンテンツ共有アプリケーションウィンドウ900は、コンテンツ共有アプリケーションソフトウェアにOSによって割り当てられた表示画面内の領域である。
【0082】
共有画面910は、共有コンテンツを表示するための所定の表示領域である。
【0083】
終了ボタン940は、コンテンツ共有アプリケーションソフトウェアの終了指示を受け付ける操作領域である。
【0084】
共有コンテンツ選択ボックス935は、ユーザによる共有コンテンツ選択操作を受け付ける操作領域である。この操作領域に対する接触操作により取得される入力情報に基づいて、共有画面910に表示するための共有コンテンツを表す情報が取得される。
【0085】
手書き文字入力ボタン920、図形入力ボタン921、および、削除ボタン925は、編集操作の開始または終了を指示する操作を受け付ける操作領域である。各ボタンは、接触操作により選択される度に選択モードと非選択モードを切り替えるトグルボタンになっており、選択モードおよび非選択モードをそれぞれ表す画像がこの操作領域に表示されるようになっている。各ボタンが接触操作により選択されると、編集操作開始または終了を表す操作情報が生成される。また、各ボタン操作により手書き文字入力モード、図形入力モード、または、削除モードになっている間、共有画面910の領域に対する接触操作がなされると、各種編集操作を表す操作情報が生成される。
【0086】
拡大ボタン922、縮小ボタン923、および、移動ボタン924は、表示内容変更処理を指示する操作を受け付ける操作領域である。各ボタンが接触操作により選択されると、表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成される。
【0087】
また、先頭ページ表示ボタン930、前ページ表示ボタン931、ページ指定ボックス932、次ページ表示ボタン933、最終ページ表示ボタン934、および、共有コンテンツ選択ボックス935も、表示内容変更処理を指示する操作を受け付ける操作領域である。各ボタンが接触操作により選択されると、それぞれ、該当するページへの切り替えや、選択された他の共有コンテンツへの切り替え等の表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成される。
【0088】
このような画面が表示されたタブレット端末AおよびBの動作の一例について説明する。
【0089】
まず、タブレット端末Aに表示された共有コンテンツ選択ボックス935がユーザAによって操作されると、タブレット端末Aの共有コンテンツ取得部101は、タブレット端末Aの記憶装置1004に記録されたプレゼンテーション資料の文書ファイルを取得する(ステップS1でYes)。
【0090】
次に、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、プレゼンテーション資料の文書ファイルをタブレット端末Bに送信する(ステップS2)。
【0091】
次に、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、プレゼンテーション資料の文書ファイルを表示するよう共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、共有コンテンツ出力部102は、タブレット端末Aの共有画面910に、プレゼンテーション資料を表示する。なお、共有コンテンツ出力部102は、初期値として、プレゼンテーション資料の1ページ目を共有画面910に表示したものとする。そして、共有コンテンツ出力部102は、共有コンテンツ選択ボックス935に文書ファイルのファイル名を表示する(ステップS4)。
【0092】
また、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、タブレット端末Aからプレゼンテーション資料の文書ファイルを受信したので(ステップS1でNo、ステップS3でYes)、タブレット端末Aの共有操作制御部105と同様にステップS4を実行する。これにより、タブレット端末Bの共有画面910にも、同一のプレゼンテーション資料の1ページ目が表示される。
【0093】
次に、共有コンテンツにコメントを入力するため、タブレット端末Aに表示された手書き文字入力ボタン920がユーザAによって押下されると(ステップS5でYes、ステップS6でNo)、タブレット端末Aの操作情報生成部103は、手書き文字の編集操作開始を表す操作情報を生成する(ステップS7)。
【0094】
次に、タブレット端末Aの編集操作状態管理部104は、この操作情報が自端末で生成されたものであり(ステップS10でYes)、編集操作開始を表しているので(ステップS11でYes)、編集操作フラグをONに設定する。そして、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、ONに設定された編集操作フラグをタブレット端末Bに送信する(ステップS12)。
【0095】
そして、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、編集操作フラグを受信したので(ステップS19でYes)、自端末の編集操作フラグをONに設定するよう、編集操作状態管理部104に通知する(ステップS20)。
【0096】
次に、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、この操作情報に基づく処理として、手書き文字入力ボタン920の操作領域を、選択モードを表す画像に変更するよう共有コンテンツ出力部102に通知する(ステップS17)。
【0097】
そして、タブレット端末Aの動作はステップS4に戻る。このとき、タブレット端末AおよびBの共有画面910には、同一のプレゼンテーション資料の1ページ目が表示されている。また、タブレット端末AおよびBの各編集操作フラグはONに設定されている。
【0098】
次に、タブレット端末Aに表示された共有画面910の領域に対して、ユーザAの接触操作によりドラッグ操作が行われると(ステップS5でYes、ステップS6でNo)、タブレット端末Aの操作情報生成部103は、ドラッグ操作の軌跡である手書き文字を表す操作情報を生成する(ステップS7)。
【0099】
次に、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、この操作情報が、編集操作の開始、終了、および、表示内容変更指示のいずれでもないと判断する(ステップS11、S13、S15でNo)。そして、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、共有画面910の共有コンテンツに手書き文字を表す情報を重畳表示するようを共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、共有操作制御部105は、この手書き文字を表す操作情報が自端末で生成されたものであるため、タブレット端末Bにも送信する(ステップS17)。
【0100】
次に、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、受信した手書き文字を表す操作情報が、自端末で生成された操作情報ではなく(ステップS10でNo)、表示内容変更指示でもないので(ステップS15でNo)、共有画面910の共有コンテンツに手書き文字を表す情報を重畳表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する(ステップS17)。
【0101】
そして、タブレット端末AおよびBの動作はステップS4に戻る。
【0102】
これにより、タブレット端末AおよびBの共有画面910に表示された共有コンテンツに、ユーザAにより入力された手書き文字情報がそれぞれ重畳表示されていることになる。また、この時点で、タブレット端末AおよびBの各編集操作フラグはONに設定されたままである。
【0103】
次に、タブレット端末Bに表示された次ページ表示ボタン933がユーザによって押下されると(ステップS5でYes、ステップS6でNo)、タブレット端末Bの操作情報生成部103は、次ページを表示する表示内容変更処理の指示を表す操作情報を生成する(ステップS7)。
【0104】
次に、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、この操作情報が表示内容変更処理の指示を表しており(ステップS15でYes)、編集操作フラグがONであるため(ステップS16でYes)、共有コンテンツ出力部102に表示内容変更処理を実行させない。その代わりに、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、「他のユーザが編集操作中のため、この操作は実行できません」とのメッセージを共有画面910に重畳表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する(ステップS18)。
【0105】
そして、タブレット端末Bの動作はステップS4に戻る。
【0106】
次に、タブレット端末Aに表示された手書き文字入力ボタン920が、再度ユーザAによって押下されると(ステップS5でYes、ステップS6でNo)、タブレット端末Aの操作情報生成部103は、手書き文字の編集操作終了を表す操作情報を生成する(ステップS7)。
【0107】
次に、タブレット端末Aの編集操作状態管理部104は、この操作情報が自端末で生成されたものであり(ステップS10でYes)、編集操作終了を表しているので(ステップS13でYes)、編集操作フラグをOFFに設定する。そして、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、OFFに設定された編集操作フラグをタブレット端末Bに送信する(ステップS14)。
【0108】
そして、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、編集操作フラグを受信したので(ステップS19でYes)、自端末の編集操作フラグをOFFに設定するよう、編集操作状態管理部104に通知する(ステップS20)。
【0109】
次に、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、この操作情報に基づく処理として、手書き文字入力ボタン920の操作領域を、非選択モードを表す画像に変更するよう共有コンテンツ出力部102に通知する(ステップS17)。
【0110】
そして、タブレット端末Aの動作はステップS4に戻る。このとき、タブレット端末AおよびBの共有画面910には、同一のプレゼンテーション資料の1ページ目に手書き文字がそれぞれ重畳表示されている。また、タブレット端末AおよびBの各編集操作フラグはOFFに設定されている。
【0111】
次に、タブレット端末Bに表示された次ページ表示ボタン933がユーザによって押下されると(ステップS5でYes、ステップS6でNo)、タブレット端末Bの操作情報生成部103は、次ページを表示する表示内容変更処理の指示を表す操作情報を生成する(ステップS7)。
【0112】
次に、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、この操作情報が表示内容変更処理の指示を表しており(ステップS15でYes)、編集操作フラグがOFFであるため(ステップS16でNo)、プレゼンテーション資料の次ページを表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する。また、タブレット端末Bの共有操作制御部105は、この操作情報が自端末で生成されたものであるため、タブレット端末Aにも送信する(ステップS17)。
【0113】
次に、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、受信した操作情報が、表示内容変更処理の指示を表しており(ステップS15でYes)、編集操作フラグがOFFであるため(ステップS16でNo)、プレゼンテーション資料の次ページを表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する(ステップS17)。
【0114】
そして、タブレット端末AおよびBの動作はステップS4に戻る。
【0115】
これにより、タブレット端末AおよびBの共有画面910には、同一のプレゼンテーション資料の2ページ目が表示されていることになる。
【0116】
次に、タブレット端末Aに表示された終了ボタン940がユーザによって押下されると(ステップS5でYes、ステップS6でYes)、タブレット端末Aの共有操作制御部105は、コンテンツ共有アプリケーションウィンドウ900の表示を終了するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、タブレット端末Aにおけるコンテンツ共有アプリケーションの動作は終了する。
【0117】
このように、本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有端末を適用したタブレット端末AおよびBは、同一のプレゼンテーション資料をそれぞれ表示し、ユーザAによるタブレット端末Aにおけるプレゼンテーション資料の編集操作中、ユーザBによるタブレット端末Bにおけるページ切り替え操作を受け付けない。
【0118】
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
【0119】
本発明の第1の実施の形態としてのコンテンツ共有システムは、共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における共有コンテンツに対する編集操作を、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断させないようにすることができる。
【0120】
その理由は、編集操作状態管理部が、自端末において編集操作中であるか否かを判断し、共有操作制御部が、編集操作中であると判断されていれば、表示内容変更処理を実行しないよう共有コンテンツ出力部を制御するからである。さらに、編集操作状態管理部が、自端末における編集操作状態を表す情報を他のコンテンツ共有端末にも送信することにより、コンテンツ共有システムを構成するいずれかのコンテンツ共有端末において編集操作中であれば、いずれのコンテンツ共有端末も表示内容変更処理を実行しないようにするからである。これにより、編集操作中のコンテンツ共有端末における編集操作は、他のコンテンツ共有端末における操作によって中断されることがない。
【0121】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
【0122】
本発明の第2の実施の形態のコンテンツ共有システム2は、ネットワークを介して互いに接続された1つ以上のコンテンツ共有端末20を備えている。コンテンツ共有端末20の機能ブロック構成を図8に示す。なお、コンテンツ共有端末20のハードウェア構成は、図2を参照して説明した本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ共有端末10と同様の構成を適用可能であるため、本実施の形態における詳細な説明を省略する。
【0123】
図8において、コンテンツ共有端末20は、本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ共有端末10に対して、共有操作制御部105に替えて、共有操作制御部205を備える点が異なる。
【0124】
共有操作制御部205は、本発明の第1の実施の形態における共有操作制御部105に対して、編集操作状態管理部104による判断結果を、他のコンテンツ共有端末20に送信しない点が異なる。つまり、編集操作フラグは、自端末の編集操作状態を反映した値を保持する。これにより、コンテンツ共有システム2は、いずれかのコンテンツ共有端末20において編集操作中であると判断されている間に、他のいずれかのコンテンツ共有端末20において表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、編集操作中のコンテンツ共有端末20において表示内容変更処理を実行させないことになる。そして、コンテンツ共有システム2は、編集操作中でない他のコンテンツ共有端末20においては、表示内容変更処理を実行させることになる。
【0125】
また、共有操作制御部205は、編集操作状態管理部104によって編集操作が終了したと判断されると、表示装置1005の表示領域に表示されている表示内容を、他のコンテンツ共有端末20と同期させるよう共有コンテンツ出力部102を制御する。
【0126】
具体的には、共有操作制御部205は、編集操作終了時の自端末の表示内容を表す情報を、他のコンテンツ共有端末20の共有操作制御部205に送信してもよい。あるいは、共有操作制御部205は、編集操作終了時の他のコンテンツ共有端末20の表示内容を取得し、その表示内容を表示するよう自端末の共有コンテンツ出力部102に通知してもよい。
【0127】
以上のように構成されたコンテンツ共有システム2の動作について説明する。なお、コンテンツ共有システム2は、図4を参照して説明した本発明のコンテンツ共有システム1と同様に概略動作するが、ステップS9における動作の詳細が異なる。コンテンツ共有システム2のステップS9における動作の詳細について、図9を参照して説明する。
【0128】
ここでは、まず、共有操作制御部205は、取得されている操作情報が、自端末の操作情報生成部103によって生成されたものであるか否かを判断する(ステップS10)。
【0129】
ステップS10において自端末で生成された操作情報ではないと判断された場合(すなわち、他のコンテンツ共有端末20から受信した操作情報であると判断した場合)、コンテンツ共有システム2の動作はステップS15に進む。
【0130】
一方、ステップS10において自端末で生成された操作情報であると判断された場合、編集操作状態管理部104は、この操作情報が、編集操作開始を表しているか否かを判断する(ステップS11)。
【0131】
ステップS11において編集操作開始を表していると判断された場合、編集操作状態管理部104は、編集操作フラグをONに設定する(ステップS21)。ここで、共有操作制御部205は、本発明の第1の実施の形態における共有操作制御部105とは異なり、編集操作フラグを他のコンテンツ共有端末20に送信しない。そして、コンテンツ共有システム2の動作はステップS17に進む。
【0132】
一方、ステップS11において編集操作開始を表していないと判断された場合、編集操作状態管理部104は、この操作情報が、編集操作終了を表しているか否かを判断する(ステップS13)。
【0133】
ステップS13において編集操作終了を表していると判断された場合、編集操作状態管理部104は、編集操作フラグをOFFに設定する(ステップS22)。ここで、共有操作制御部205は、本発明の第1の実施の形態における共有操作制御部105とは異なり、編集操作フラグを他のコンテンツ共有端末20に送信しない。
【0134】
そして、ステップS22の実行後、共有操作制御部205は、自端末における共有コンテンツの表示内容を、他のコンテンツ共有端末20における共有コンテンツの表示内容と同期させる(ステップS23)。このとき、前述のように、共有操作制御部205は、他のコンテンツ共有端末20の表示内容を取得して自端末を同期させてもよい。あるいは、共有操作制御部205は、自端末の表示内容を表す情報を他のコンテンツ共有端末20に送信してもよい。そして、コンテンツ共有システム2の動作はステップS17に進む。
【0135】
一方、ステップS13において編集操作終了を表していないと判断された場合、共有操作制御部205は、この操作情報が、表示内容変更処理の指示を表しているか否かを判断する(ステップS15)。
【0136】
ステップS15において表示内容変更処理の指示を表していないと判断された場合、コンテンツ共有システム2の動作はステップS17に進む。
【0137】
一方、ステップS15において表示内容変更処理の指示を表していると判断された場合、共有操作制御部205は、編集操作フラグがONであるか否かを判断する(ステップS16)。
【0138】
ステップS16において編集操作フラグがOFFであると判断された場合、コンテンツ共有システム2の動作はステップS17に進む。
【0139】
ステップS17において、共有操作制御部205は、操作情報に基づく処理を実行して表示装置1005に再表示するよう、共有コンテンツ出力部102に通知する。そして、この操作情報が自端末で生成されたものであれば、共有操作制御部205は、この操作情報を他のコンテンツ共有端末20に送信する(ステップS17)。
【0140】
なお、ステップS17において、操作情報が、他の編集操作中のコンテンツ共有端末20から受信され、かつ、表示領域に表示されていない部分の共有コンテンツに対する編集処理を指示するものである場合がある。これは、他の編集操作中のコンテンツ共有端末20は、表示内容をコンテンツ共有端末20と同期させていない場合があるからである。この場合も、共有操作制御部205は、共有コンテンツの編集処理対象となる部分に対する処理を行って保持しておくよう共有コンテンツ出力部102に通知しておく。
【0141】
一方、ステップS16において編集操作フラグがONであると判断された場合、共有操作制御部205は、共有コンテンツ出力部102に表示内容変更処理を実行させず、図4におけるステップS9の処理を終了する。
【0142】
以上で、コンテンツ共有システム2のステップS9における動作の詳細な説明を終了する。
【0143】
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
【0144】
本発明の第2の実施の形態としてのコンテンツ共有システムは、共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における共有コンテンツに対する編集操作を中断させないようにしながらも、他のコンテンツ共有端末における操作性を向上させることができる。
【0145】
その理由は、共有操作制御部が、自端末が編集操作中である場合に表示内容変更処理を行わないようにするとともに、自端末の編集操作が終了した時点で、自端末の表示内容と他のコンテンツ共有端末の表示内容とを同期させるからである。これにより、本発明の第2の実施の形態としてのコンテンツ共有システムは、いずれかのコンテンツ共有端末において編集操作中であっても、他のコンテンツ共有端末における表示内容変更操作を受け付けることが可能となり、操作性を向上させる。そして、編集操作中のコンテンツ共有端末における編集操作終了後、各コンテンツ共有端末の表示内容を同期させるので、表示内容の共有性を損なうこともない。
【0146】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
【0147】
本発明の第3の実施の形態のコンテンツ共有システム3の構成を図10に示す。図10において、コンテンツ共有システム3は、1つ以上のコンテンツ共有端末30と、サーバ40とを備える。各コンテンツ共有端末30およびサーバ40間は、インターネット、LAN、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成されるネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。なお、図10には、2つのコンテンツ共有端末30と、1つのサーバ40とを示しているが、本発明のコンテンツ共有システムが備えるコンテンツ共有端末およびサーバの数を限定するものではない。
【0148】
次に、コンテンツ共有システム3を構成する各装置のハードウェア構成を図11に示す。コンテンツ共有端末30は、図2に示した本発明の第1の実施の形態におけるコンテンツ共有端末10と同様の構成を備えたコンピュータ装置によって構成される。サーバ40は、CPU4001と、RAM4002と、ROM4003と、ハードディスク等の記憶装置4004と、ネットワークインタフェース4007とを備えたコンピュータ装置によって構成されている。
【0149】
CPU4001は、記憶装置4004およびROM4003に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行する。
【0150】
記憶装置4004およびROM4003は、コンピュータ装置を本発明のコンテンツ共有システムにおけるサーバとして機能させるための各種コンピュータ・プログラムモジュールおよび各種データを記憶している。
【0151】
次に、コンテンツ共有システム3を構成する各装置の機能ブロックを図12に示す。図12において、コンテンツ共有端末30は、共有コンテンツ取得部301と、共有コンテンツ出力部302と、入力情報送信部306とを備えている。また、サーバ40は、操作情報生成部403と、編集操作状態管理部404と、共有操作制御部405とを備えている。
【0152】
ここで、共有コンテンツ取得部301は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001、入力装置1006、ならびに、ネットワークインタフェース1007によって構成される。また、共有コンテンツ出力部302は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001、表示装置1005、ならびに、ネットワークインタフェース1007によって構成される。また、入力情報送信部306は、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001、入力装置1006、ならびに、ネットワークインタフェース1007によって構成される。また、操作情報生成部403および編集操作状態管理部404は、ROM4003または記憶装置4004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM4002に読み込んで実行するCPU4001によって構成される。また、共有操作制御部405は、ROM4003または記憶装置4004に記憶されたコンピュータ・プログラムモジュールおよびデータをRAM4002に読み込んで実行するCPU4001、ならびに、ネットワークインタフェース4007によって構成される。なお、各装置の各機能ブロックのハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
【0153】
まず、コンテンツ共有端末30の各機能ブロックについて説明する。
【0154】
共有コンテンツ取得部301は、本発明の第1の実施の形態における共有コンテンツ取得部101と同様に、他のコンテンツ共有端末30と共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する。さらに、共有コンテンツ取得部301は、取得した共有コンテンツを表す情報を、サーバ40に送信する。
【0155】
共有コンテンツ出力部302は、本発明の第1の実施の形態における共有コンテンツ出力部102と同様に、共有コンテンツまたはその一部のデータを表示装置1005の表示領域に表示する。ただし、共有コンテンツ出力部302は、本発明の第1の実施の形態における共有コンテンツ出力部102に対して、表示装置1005の表示領域に共有コンテンツを再表示するために行う各種処理を、サーバ40の制御の基に行う点が異なる。サーバ40の制御については後述する。
【0156】
入力情報送信部306は、表示装置1005に表示中の共有コンテンツに対する入力装置1006を介した操作によって得られる入力情報をサーバ40に送信する。例えば、入力装置1006が表示装置1005と一体に形成されたタッチパネルである場合、入力装置1006を介した操作によって得られる入力情報とは、共有コンテンツの表示領域での接触位置を表す座標情報や、所定の操作領域内での接触位置を表す座標情報等であってもよい。
【0157】
次に、サーバ40の各機能ブロックについて説明する。
【0158】
操作情報生成部403は、コンテンツ共有端末30から受信した入力情報に基づいて、操作情報を生成する。例えば、操作情報生成部403は、受信した入力情報に基づいて、共有コンテンツに対する編集操作開始、編集操作終了、手書き文字情報、ページ切り替え等の表示内容変更処理の指示等をそれぞれ表す操作情報を生成してもよい。
【0159】
編集操作状態管理部404は、共有コンテンツに対する編集操作が、いずれかのコンテンツ共有端末30において行われている編集操作中であるか否かを、生成された操作情報に基づいて判断する。例えば、編集操作状態管理部404は、いずれかのコンテンツ共有端末30から受信される入力情報に基づいて、描画情報の重畳処理を表す操作情報が生成されている間は、編集操作中であると判断してもよい。
【0160】
また、編集操作状態管理部404は、いずれかのコンテンツ共有端末30が編集操作中であるか否かを管理するため、編集操作フラグをRAM4002または記憶装置4004に一時記憶してもよい。この場合、編集操作状態管理部404は、編集操作中であると判断した場合に編集操作フラグをONに設定し、編集操作中でないと判断した場合に編集操作フラグをOFFに設定すればよい。
【0161】
共有操作制御部405は、いずれかのコンテンツ共有端末30から共有コンテンツを表す情報を受信すると、受信した共有コンテンツを表す情報を表示するよう、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に通知する。
【0162】
また、共有操作制御部405は、操作情報生成部403によって生成された操作情報に基づく処理を共有コンテンツに対して行って再出力するよう、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に通知する。
【0163】
ただし、共有操作制御部405は、編集操作状態管理部404によって編集操作中であると判断されている間に、操作情報生成部403によって表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合には、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に対する表示内容変更処理の通知を行わない。その代わり、共有操作制御部405は、表示内容変更処理の指示操作がなされたコンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に対して、「編集操作中のため表示内容変更不可」といったようなメッセージを表す情報を表示するよう通知してもよい。
【0164】
以上のように構成されたコンテンツ共有システム3の動作について、図13および図14を参照して説明する。なお、図13において、左図はコンテンツ共有端末30の動作を表し、右図はサーバ40の動作を表し、左右を結ぶ破線の矢印はデータの流れを表すものとする。
【0165】
まず、コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ取得部301は、コンテンツを指定する入力操作がなされたと判断された場合(ステップS1でYes)、共有コンテンツを表す情報をサーバ40に送信する(ステップS31)。
【0166】
次に、サーバ40の共有操作制御部405は、受信した共有コンテンツを表す情報を、各コンテンツ共有端末30に送信する(ステップS32)。
【0167】
そして、コンテンツ共有端末30は、ステップS3〜S6まで、本発明の第1の実施の形態のコンテンツ共有端末10と同様に動作することにより、共有コンテンツを表示装置1005の表示領域に表示し、ユーザ操作に基づく入力情報を取得する。
【0168】
次に、コンテンツ共有端末30の入力情報送信部306は、入力情報をサーバ40に対して送信する(ステップS33)。
【0169】
次に、サーバ40の操作情報生成部403は、受信した入力情報に基づいて、操作情報を生成する(ステップS34)。このとき、操作情報生成部403は、入力情報に基づいて、編集操作開始、編集操作終了、手書き文字情報、表示内容変更処理の指示等を表す操作情報を生成する。
【0170】
次に、サーバ40の共有操作制御部405は、編集操作状態管理部404によって設定される編集操作フラグに基づいて処理を行う(ステップS35)。そして、コンテンツ共有システム3の動作はステップS4に戻り、ステップS35における処理結果を反映した共有コンテンツが表示装置1005に表示される。
【0171】
次に、ステップS35の動作の詳細について、図14を参照して説明する。
【0172】
ここでは、まず、共有操作制御部405は、生成された操作情報が、編集操作開始を表しているか否かを判断する(ステップS41)。
【0173】
ステップS41において編集操作開始を表していると判断された場合、編集操作状態管理部404は、編集操作フラグをONに設定する(ステップS42)。そして、コンテンツ共有システム3の動作はステップS47に進む。
【0174】
一方、ステップS41において編集操作開始を表していないと判断された場合、編集操作状態管理部404は、この操作情報が、編集操作終了を表しているか否かを判断する(ステップS43)。
【0175】
ステップS43において編集操作終了を表していると判断された場合、編集操作状態管理部404は、編集操作フラグをOFFに設定する(ステップS44)。そして、コンテンツ共有システム3の動作はステップS47に進む。
【0176】
一方、ステップS43において編集操作終了を表していないと判断された場合、共有操作制御部405は、この操作情報が、表示内容変更処理の指示を表しているか否かを判断する(ステップS45)。
【0177】
ステップS45において表示内容変更処理の指示を表していないと判断された場合、コンテンツ共有システム3の動作はステップS47に進む。
【0178】
一方、ステップS45において表示内容変更処理の指示を表していると判断された場合、共有操作制御部405は、編集操作フラグがONであるか否かを判断する(ステップS46)。
【0179】
ステップS46において編集操作フラグがOFFであると判断された場合、コンテンツ共有システム3の動作はステップS47に進む。
【0180】
ステップS47において、共有操作制御部405は、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に対して、操作情報に基づく処理を共有コンテンツに対して実行して表示装置1005に再表示するよう通知する(ステップS47)。
【0181】
例えば、生成された操作情報が表示内容変更処理の指示を表しているときは、共有操作制御部405は、表示内容変更処理を行うよう各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に通知する。
【0182】
また、例えば、生成された操作情報が、重畳表示するための手書き文字情報を表しているときは、共有操作制御部405は、共有コンテンツの表示内容にその手書き文字情報を重畳表示するよう、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に通知する。
【0183】
一方、ステップS46において編集操作フラグがONであると判断された場合、共有操作制御部405は、表示内容変更を禁止する処理を実行するよう、該当するコンテンツ共有端末30に対して通知する(ステップS48)。ここで、該当するコンテンツ共有端末30には、表示内容変更処理の指示操作が行われたコンテンツ共有端末30が少なくとも含まれる。例えば、共有操作制御部405は、表示内容変更を禁止する処理として、編集操作中のため表示内容変更不可であることを表す情報を表示装置1005に出力するよう、該当するコンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に通知してもよい。これにより、共有操作制御部405は、いずれかのコンテンツ共有端末30において編集操作中の場合には、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に表示内容変更処理を実行させない。
【0184】
以上で、ステップS35における動作の詳細な説明を終了する。
【0185】
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
【0186】
本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システムは、共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における共有コンテンツに対する編集操作を中断させないコンテンツ共有端末の処理負荷を軽減することができる。
【0187】
その理由は、各コンテンツ共有端末において編集操作中であるか否かを管理する編集操作管理部をサーバに配置し、サーバの編集操作管理部が、いずれかのコンテンツ共有端末において編集操作中であるか否かを一元管理するからである。さらには、各コンテンツ共有端末における共有コンテンツ出力部を制御する共有操作制御部をサーバに配置することにより、共有コンテンツや操作情報をサーバから一括配信するからである。これにより、各コンテンツ共有端末が、コンテンツ共有システムを構成する他の全てのコンテンツ共有端末との間で編集操作フラグや操作情報を送受信することが不要になるからである。
【0188】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第3の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
【0189】
まず、本発明の第4の実施の形態としてのコンテンツ共有システム4は、本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システム3に対して、サーバ40に替えてサーバ50を備える点が異なる。コンテンツ共有システム4の機能ブロックを図15に示す。
【0190】
図15において、サーバ50は、本発明の第4の実施の形態におけるサーバ40に対して、編集操作状態管理部404に替えて編集操作状態管理部504と、共有操作制御部405に替えて共有操作制御部505とを備える点が異なる。
【0191】
編集操作状態管理部504は、本発明の第4の実施の形態における編集操作状態管理部404に対して、編集操作中であるか否かを表す情報を、コンテンツ共有端末30別に記憶する点が異なる。
【0192】
共有操作制御部505は、操作情報生成部403によって表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合の動作が、本発明の第4の実施の形態における共有操作制御部405とは異なる。共有操作制御部505は、操作情報生成部403によって表示内容変更操作を表す操作情報が生成された場合には、編集操作フラグがOFFのコンテンツ共有端末30に対して、表示内容変更処理の通知を行う。
【0193】
さらに、共有操作制御部505は、操作情報生成部403によって生成された操作情報が編集操作終了を表している場合、各コンテンツ共有端末30の表示内容の同期処理を行う。具体的には、共有操作制御部505は、その操作情報の元となった入力情報が生成されたコンテンツ共有端末30(すなわち、編集操作が終了したコンテンツ共有端末30)の編集操作フラグをOFFにすることに加えて、編集操作フラグがOFFに設定されている各コンテンツ共有端末30の表示内容を同期させる。例えば、共有操作制御部505は、編集操作が終了したコンテンツ共有端末30の編集操作終了時点での表示内容を取得することにより、その表示内容への同期を指示する情報を、他の該当するコンテンツ共有端末30に通知してもよい。あるいは、共有操作制御部505は、編集操作フラグがOFFに設定されているコンテンツ共有端末30のいずれかに表示された表示内容を取得することにより、その表示内容への同期を指示する情報を、編集操作を終了したコンテンツ共有端末30に送信してもよい。
【0194】
以上のように構成されたコンテンツ共有システム4の動作について説明する。なお、コンテンツ共有システム4は、図13を参照して説明した本発明の第3の実施の形態としてのコンテンツ共有システム3と同様に概略動作する。ただし、ステップS35における動作の詳細が異なる。ステップS35におけるコンテンツ共有システム4の動作について図16を参照して説明する。
【0195】
ここでは、まず、共有操作制御部505は、生成された操作情報が、編集操作開始を表しているか否かを判断する(ステップS41)。
【0196】
ステップS41において編集操作開始を表していると判断された場合、編集操作状態管理部404は、その操作情報が生成される元となった入力情報の送信元のコンテンツ共有端末30に関する編集操作フラグをONに設定する(ステップS51)。そして、コンテンツ共有システム4の動作はステップS47に進む。
【0197】
一方、ステップS41において編集操作開始を表していないと判断された場合、編集操作状態管理部404は、この操作情報が、編集操作終了を表しているか否かを判断する(ステップS43)。
【0198】
ステップS43において編集操作終了を表していると判断された場合、編集操作状態管理部504は、その操作情報が生成される元となった入力情報の送信元のコンテンツ共有端末30に関する編集操作フラグをOFFに設定する(ステップS52)。
【0199】
そして、この場合、共有操作制御部505は、編集操作フラグがOFFのコンテンツ共有端末30の表示内容を同期させる(ステップS53)。例えば、前述のように、共有操作制御部505は、編集操作が終了したコンテンツ共有端末30の表示内容を、他の該当するコンテンツ共有端末30に表示させるよう通知してもよい。あるいは、共有操作制御部505は、編集操作フラグがOFFのいずれかのコンテンツ共有端末30の表示内容を、編集操作が終了したコンテンツ共有端末30に表示させるよう通知してもよい。
【0200】
次に、共有操作制御部505は、編集操作フラグがONのコンテンツ共有端末30があるか否かを判断する(ステップS54)。
【0201】
ここで、編集操作フラグがONのコンテンツ共有端末30がないと判断した場合、コンテンツ共有システム4の動作はステップS47に進む。
【0202】
ステップS47において、共有操作制御部505は、本発明の第3の実施の形態における場合と同様に、各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に対して、操作情報に基づく処理を共有コンテンツに対して実行して再表示するよう通知する(ステップS47)。
【0203】
例えば、生成された操作情報が表示内容変更処理の指示を表しているときは、共有操作制御部505は、表示内容変更処理を行うよう各コンテンツ共有端末30の共有コンテンツ出力部302に通知する。
【0204】
一方、ステップS54において編集操作フラグがONのコンテンツ共有端末30があると判断された場合、共有操作制御部505は、編集操作フラグがOFFの各コンテンツ共有端末30に対して、表示内容変更処理を行って再表示を行うよう通知する(ステップS55)。
【0205】
以上で、ステップS35におけるコンテンツ共有システム4の動作の詳細な説明を終了する。
【0206】
次に、本発明の第4の実施の形態の効果について述べる。
【0207】
本発明の第4の実施の形態としてのコンテンツ共有システムは、共有コンテンツの表示内容の共有性を損なうことなく、あるコンテンツ共有端末における共有コンテンツに対する編集操作を中断させないコンテンツ共有端末の処理負荷を軽減しながらも、他のコンテンツ共有端末における操作性を向上させることができる。
【0208】
その理由は、サーバに配置された編集操作管理部が、コンテンツ共有端末毎に編集操作中であるか否かを表す情報を管理し、サーバに配置された共有操作制御部が、編集操作中であるコンテンツ共有端末に対しては、表示内容変更処理を実行させず、編集操作中でないコンテンツ共有端末に対しては、表示内容変更処理を実行させるからである。これにより、編集操作中のコンテンツ共有端末は、編集操作を中断させられることがなく、編集操作中でないコンテンツ共有端末は、表示内容変更処理の指示操作を受け付けることができる。さらに、サーバに配置された共有操作制御部が、編集操作中のコンテンツ共有端末における編集操作終了時に、各コンテンツ共有端末の表示内容を同期させるからである。これにより、表示内容の共有性が損なわれることもないからである。
【0209】
なお、本発明の各実施の形態において、編集操作状態管理部が、手書き文字等の描画情報を重畳する編集操作が行われている際に編集操作中であると判断する例を中心に説明した。これに加えて、本発明の各実施の形態における編集操作状態管理部は、描画情報の削除、修正、および、色やサイズ等の属性の変更、ならびに、テキスト情報の入力、修正、削除、および、色やサイズ等の属性の変更等の操作が行われている際に編集操作中であると判断してもよい。このように、本発明の各実施の形態における編集操作状態管理部は、表示内容を固定したままで行うことが好ましい各種編集操作が行われている際に、編集操作中であると判断することが好ましい。
【0210】
また、上述した本発明の各実施の形態において、各フローチャートを参照して説明したコンテンツ共有端末およびサーバの動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータ装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておき、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコード或いは記憶媒体によって構成される。
【0211】
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
【0212】
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
【0213】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、
前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、
前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力するよう前記共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、
を備えたコンテンツ共有端末。
(付記2)
前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行させないよう自端末および前記他のコンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部を制御することを特徴とする付記1に記載のコンテンツ共有端末。
(付記3)
前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行させないよう自端末の共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作が終了したと判断されると、前記表示内容を前記他のコンテンツ共有端末の表示内容と同期させるよう前記共有コンテンツ出力部を制御することを特徴とする付記1に記載のコンテンツ共有端末。
(付記4)
前記編集操作状態管理部は、前記編集操作の開始を表す操作情報が生成されてから前記編集操作の終了を表す操作情報が生成されるまでの間を前記編集操作中であると判断することを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のコンテンツ共有端末。
(付記5)
付記1から付記4のいずれかに記載の1つ以上のコンテンツ共有端末を備えたコンテンツ共有システム。
(付記6)
1つ以上のコンテンツ共有端末と、サーバとを備え、
前記コンテンツ共有端末は、
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作によって得られる入力情報を前記サーバに送信する入力情報送信部と、
を有し、
前記サーバは、
前記各コンテンツ共有端末から受信する入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、
いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、
前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再出力するよう前記各コンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末の前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、
を有するコンテンツ共有システム。
(付記7)
前記サーバの前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、各コンテンツ共有端末の前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御することを特徴とする付記6に記載のコンテンツ共有システム。
(付記8)
前記サーバの前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、前記編集操作中のコンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御し、他の各コンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させるよう制御し、前記編集操作中のコンテンツ共有端末において前記編集操作が終了したと前記編集操作状態管理部によって判断されると、該コンテンツ共有端末の表示内容を他の各コンテンツ共有端末の表示内容と同期させるよう制御することを特徴とする付記6に記載のコンテンツ共有システム。
(付記9)
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、
入力操作に基づく処理を行って前記共有コンテンツを再出力するよう前記共有コンテンツ出力部を制御するサーバであって、前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている間は前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理を行わないよう前記共有コンテンツ出力部を制御するサーバに対して、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作によって得られる入力情報を送信する入力情報送信部と、
備えたコンテンツ共有端末。
(付記10)
表示装置に共有コンテンツを表示中の1つ以上のコンテンツ共有端末から受信する入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、
いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、
前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再表示するよう前記各コンテンツ共有端末を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、
を備えたサーバ。
(付記11)
前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、前記各コンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御することを特徴とする付記10に記載のサーバ。
(付記12)
前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、前記編集操作中のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御し、他の各コンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させるよう制御し、前記編集操作中のコンテンツ共有端末において前記編集操作が終了したと前記編集操作状態管理部によって判断されると、該コンテンツ共有端末の表示内容を他の各コンテンツ共有端末の表示内容と同期させるよう制御することを特徴とする付記10に記載のサーバ。
(付記13)
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得し、
前記共有コンテンツを表示装置に出力し、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成し、
前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断し、
前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、
送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力する際に、前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しない、コンテンツ共有方法。
(付記14)
前記編集操作中であると判断されている間に前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合に、前記表示内容変更処理を実行しないとともに、前記他のコンテンツ共有端末に対して前記表示内容変更処理を実行させないことを特徴とする付記13に記載のコンテンツ共有方法。
(付記15)
前記編集操作中であると判断されている間に前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合に、前記表示内容変更処理を実行しないとともに、前記編集操作が終了したと判断すると、前記表示内容を前記他のコンテンツ共有端末の表示内容と同期させることを特徴とする付記13に記載のコンテンツ共有方法。
(付記16)
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得ステップと、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力ステップと、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成ステップと、
前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理ステップと、
前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力するコンテンツ再出力ステップと、
前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しない表示内容変更禁止ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
(付記17)
前記表示内容変更禁止ステップは、前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しないとともに、前記他のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないことを特徴とする付記16に記載のコンピュータ・プログラム。
(付記18)
前記表示内容変更禁止ステップは、前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しないとともに、前記編集操作が終了したと判断すると前記表示内容を前記他のコンテンツ共有端末の表示内容と同期させることを特徴とする付記16に記載のコンピュータ・プログラム。
(付記19)
表示装置に共有コンテンツを表示中の1つ以上のコンテンツ共有端末の入力装置を介して得られる入力情報に基づいて操作情報を生成し、
いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断し、
前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再表示するよう前記各コンテンツ共有端末を制御し、
いずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する、コンテンツ共有方法。
(付記20)
表示装置に共有コンテンツを表示中の1つ以上のコンテンツ共有端末の入力装置を介して得られる入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成ステップと、
いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理ステップと、
前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再表示するよう前記各コンテンツ共有端末を制御するコンテンツ出力制御ステップと、
いずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更操作を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する表示内容変更禁止ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
【符号の説明】
【0214】
1、2、3、4 コンテンツ共有システム
10、20、30 コンテンツ共有端末
40、50 サーバ
101、301 共有コンテンツ取得部
102、302 共有コンテンツ出力部
103、403 操作情報生成部
104、404、504 編集操作状態管理部
105、205、405、505 共有操作制御部
306 入力情報送信部
900 コンテンツ共有アプリケーションウィンドウ
910 共有画面
920 手書き文字入力ボタン
921 図形入力ボタン
922 拡大ボタン
923 縮小ボタン
924 移動ボタン
925 削除ボタン
930 先頭ページ表示ボタン
931 前ページ表示ボタン
932 ページ指定ボックス
933 次ページ表示ボタン
934 最終ページ表示ボタン
935 共有コンテンツ選択ボックス
940 終了ボタン
1001、4001 CPU
1002、4002 RAM
1003、4003 ROM
1004、4004 記憶装置
1005 表示装置
1006 入力装置
1007、4007 ネットワークインタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、
前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、
前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力するよう前記共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、
を備えたコンテンツ共有端末。
【請求項2】
前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行させないよう自端末および前記他のコンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部を制御することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有端末。
【請求項3】
前記共有操作制御部は、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行させないよう自端末の共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作が終了したと判断されると、前記表示内容を前記他のコンテンツ共有端末の表示内容と同期させるよう前記共有コンテンツ出力部を制御することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ共有端末。
【請求項4】
前記編集操作状態管理部は、前記編集操作の開始を表す操作情報が生成されてから前記編集操作の終了を表す操作情報が生成されるまでの間を前記編集操作中であると判断することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のコンテンツ共有端末。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の1つ以上のコンテンツ共有端末を備えたコンテンツ共有システム。
【請求項6】
1つ以上のコンテンツ共有端末と、サーバとを備え、
前記コンテンツ共有端末は、
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作によって得られる入力情報を前記サーバに送信する入力情報送信部と、
を有し、
前記サーバは、
前記各コンテンツ共有端末から受信する入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、
いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、
前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再出力するよう前記各コンテンツ共有端末の共有コンテンツ出力部を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によっていずれかの前記コンテンツ共有端末において前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末の前記共有コンテンツ出力部に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、
を有するコンテンツ共有システム。
【請求項7】
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得部と、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力部と、
入力操作に基づく処理を行って前記共有コンテンツを再出力するよう前記共有コンテンツ出力部を制御するサーバであって、前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている間は前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理を行わないよう前記共有コンテンツ出力部を制御するサーバに対して、前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作によって得られる入力情報を送信する入力情報送信部と、
備えたコンテンツ共有端末。
【請求項8】
表示装置に共有コンテンツを表示中の1つ以上のコンテンツ共有端末から受信する入力情報に基づいて操作情報を生成する操作情報生成部と、
いずれかの前記コンテンツ共有端末の入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理部と、
前記操作情報を前記各コンテンツ共有端末に送信することにより、前記共有コンテンツに対する前記操作情報に基づく処理を行って再表示するよう前記各コンテンツ共有端末を制御するとともに、前記編集操作状態管理部によって前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示されている表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が生成された場合、少なくとも前記編集操作中のコンテンツ共有端末に前記表示内容変更処理を実行させないよう制御する共有操作制御部と、
を備えたサーバ。
【請求項9】
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得し、
前記共有コンテンツを表示装置に出力し、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成し、
前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断し、
前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、
送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力する際に、前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しない、コンテンツ共有方法。
【請求項10】
他のコンテンツ共有端末との間で共有するための共有コンテンツを表す情報を取得する共有コンテンツ取得ステップと、
前記共有コンテンツを表示装置に出力する共有コンテンツ出力ステップと、
前記表示装置に表示中の共有コンテンツに対する入力装置を介した操作に基づいて操作情報を生成する操作情報生成ステップと、
前記入力装置を介して前記共有コンテンツに対する編集操作が行われている編集操作中であるか否かを前記操作情報に基づいて判断する編集操作状態管理ステップと、
前記操作情報を前記他のコンテンツ共有端末との間で送受信し、送受信した操作情報に基づく処理を前記共有コンテンツに対して行って再出力するコンテンツ再出力ステップと、
前記編集操作中であると判断されている間に、前記表示装置の表示領域に表示される表示内容を変更する表示内容変更処理の指示を表す操作情報が取得された場合、前記表示内容変更処理を実行しない表示内容変更禁止ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−256278(P2012−256278A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129990(P2011−129990)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】