説明

コンテンツ再生システム、クレードル及び増幅装置

【課題】 複数のDAPが接続可能なクレードルと、メインルームとZONE2ルームとでオーディオ信号を再生可能なAVアンプとを備え、クレードルがデジタルオーディオ信号とアナログオーディオ信号との両方をAVアンプに出力する。
【解決手段】 クレードル1は、USB端子T1とスイッチSW3とを接続させるか、USB端子T1とUSB端子T7とを接続させるかを切換えるスイッチSW1と、USB端子T4とスイッチSW3とを接続させるか、USB端子T4とUSB端子T7とを接続させるかを切換えるスイッチSW2と、スイッチSW1とホストコントローラ3とを接続させるか、スイッチSW2とホストコントローラ3とを接続させるかを切換えるスイッチSW3と、アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とを接続させるか、アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とを接続させるかを切換えるスイッチSW4とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生システム、クレードル及び増幅装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型デジタルオーディオプレーヤ(以下、DAPという。)は、USB経由でクレードルに接続され、クレードルは、DAPから出力されるデジタルデータをクレードル内部のホストコントローラによってデジタルオーディオ信号に変換し、AVアンプに出力する。本出願人は、特願2009−293450号において、複数のDAPを接続可能なクレードルを提案した。このクレードルにはUSB経由でDAP2、DAP3を接続することができ、スイッチ1E、1F、1Gを切換えることによって、ホストコントローラと接続されるDAP2を選択するようにしている。ホストコントローラは高価であるので、DAPを2つ接続できるクレードルであっても、ホストコントローラは1つしか備えないことが一般的である。従って、クレードルは、同時に複数のDAPのオーディオ信号をAVアンプに出力することができない。
【0003】
一方、AVアンプは、メインルーム(リビングルームなど)でオーディオを視聴するだけでなく、ZONE2ルーム(寝室など)でメインルームとは異なるオーディオを視聴できるように、2系統の入力セレクタ、増幅部および出力端子とを備えるものがある。AVアンプは、DSPによるデジタル信号処理を実行する機能を有しているが、DSPは高価であるので、メインルーム用に1つしか備えず、ZONE2ルーム用には備えないことが一般的である。従って、メインルームに対してはデジタルオーディオ信号を再生することができるが、ZONE2ルームに対してはアナログオーディオ信号しか再生することができない。
【0004】
従って、AVアンプに、特願2009−293450号に記載のDAPを2つ接続可能なクレードルを接続したとしても、メインルームとZONE2ルームのそれぞれで異なるDAPのオーディオ信号を再生することができない。すなわち、特願2009−293450号に記載のクレードルは一方のDAPが再生したデジタルオーディオ信号しかAVアンプに対して出力することができないので、AVアンプはクレードルから受信したデジタルオーディオ信号をメインルームでしか再生することができず、ZONE2ルームでは再生することができない。
【0005】
また、DAPは、PCやクレードルにUSB経由で接続され、PCやクレードルから充電用電圧が供給されることにより、バッテリを充電する。DAPの中には、USBのデータラインD+、D−を介してホストコントローラから充電コマンドが所定時間間隔で供給されているときに(つまり、ホストコントローラと通信しているときに)充電用電圧によりバッテリを充電し、ホストコントローラから充電コマンドが所定時間間隔で供給されていないとき(つまり、ホストコントローラと通信していないときに)にバッテリを充電しないものがある。従って、PCの電源がオフ状態にされると、充電用電圧はPCからDAPに供給されているものの、PCからDAPに充電コマンドが供給されなくなるので、DAPはバッテリを充電できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−244607号公報
【特許文献2】特開2007−68333号公報
【特許文献3】特開2006−246217号公報
【特許文献4】特開2006−4489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、複数のコンテンツ再生装置が接続可能なクレードルと、第1ルームと第2ルームとでオーディオ信号を再生可能な増幅装置とを備え、クレードルがデジタルオーディオ信号とアナログオーディオ信号との両方を増幅装置に出力することができるコンテンツ再生システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムは、コンピュータ、第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置が接続可能なクレードルと、前記クレードルと接続可能な増幅装置とを備え、前記増幅装置が、デジタル音声入力端子とアナログ音声入力端子とを含む複数の音声入力端子と、第1ルームに配置される第1スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第1出力端子と、第2ルームに配置される第2スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第2出力端子と、複数の前記音声入力端子の中から、前記第1出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第1セレクタと、複数の前記音声入力端子の中から、前記第2出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第2セレクタと、前記第1セレクタが前記クレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知し、前記第2セレクタが前記クレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知するセレクタ通知手段とを有し、前記クレードルが、前記第1コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第1デジタル端子と、前記第1コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第1アナログ音声入力端子と、前記第2コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第2デジタル端子と、前記第2コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第2アナログ音声入力端子と、前記増幅装置にデジタルオーディオ信号を出力するデジタル音声出力端子と、前記増幅装置にアナログオーディオ信号を出力するアナログ音声出力端子と、前記コンピュータが接続可能な第3デジタル端子と、前記第1デジタル端子と第3スイッチとを接続させるか、前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させるかを切換える第1スイッチと、前記第2デジタル端子と第3スイッチとを接続させるか、前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させるかを切換える第2スイッチと、前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させるか、前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させるかを切換える第3スイッチと、前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるか、前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるかを切換える第4スイッチと、前記セレクタ通知手段からの通知に基づいて、前記第1〜第4スイッチを切換え制御するスイッチ制御部とを有する。
【0009】
増幅装置は、第1セレクタがクレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、クレードルに通知する。クレードルは、当該通知に応答して、第1コンテンツ再生装置または第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように、第1〜第4スイッチを切換え制御する。増幅装置は、第2セレクタがクレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、第2セレクタがクレードルを選択したことを、クレードルに通知する。クレードルは、当該通知に応答して、第1コンテンツ再生装置または第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が増幅装置に出力されるように、第1〜第4スイッチを切換え制御する。従って、クレードルはデジタルオーディオ信号とアナログオーディオ信号との両方を増幅装置に出力することができる。
【0010】
好ましい実施形態においては、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第2スイッチに前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチに前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第1スイッチに前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチに前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする。
【0011】
第1コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されているとき、第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号を増幅装置に出力することができない。従って、第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。(なお、アナログオーディオ信号も同時に増幅装置に出力する場合には、第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号も増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。)第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されているとき、第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号を増幅装置に出力することができない。従って、第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。(なお、アナログオーディオ信号も同時に増幅装置に出力する場合には、第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号も増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。)
【0012】
好ましい実施形態においては、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第4スイッチが前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第3スイッチに前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第4スイッチが前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第3スイッチに前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする。
【0013】
第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されておらず、第1コンテンツ再生装置がアナログオーディオ信号を増幅装置に出力している場合、第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されておらず、第2コンテンツ再生装置がアナログオーディオ信号を増幅装置に出力している場合、第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。この場合、増幅装置は、第1ルームと第2ルームとで異なるコンテンツ再生装置からのオーディオ信号を再生することができる。
【0014】
好ましい実施形態においては、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする。
【0015】
第1コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されているとき、第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号を増幅装置に出力することができない。従って、第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。(なお、デジタルオーディオ信号も同時に増幅装置に出力する場合には、第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号も増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。)第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されているとき、第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号を増幅装置に出力することができない。従って、第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。(なお、デジタルオーディオ信号も同時に増幅装置に出力する場合には、第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号も増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。)
【0016】
好ましい実施形態においては、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチが前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチが前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする。
【0017】
第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されておらず、第1コンテンツ再生装置がデジタルオーディオ信号を増幅装置に出力している場合、第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されておらず、第2コンテンツ再生装置がデジタルオーディオ信号を増幅装置に出力している場合、第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。この場合、増幅装置は、第1ルームと第2ルームとで異なるコンテンツ再生装置からのオーディオ信号を再生することができる。
【0018】
好ましい実施形態においては、前記第3スイッチと前記デジタル音声出力端子との間に接続されたホストコントローラと、システムコントローラと、前記システムコントローラが前記第1コンテンツ再生装置と通信するための第1制御端子と、前記システムコントローラが前記第2コンテンツ再生装置と通信するための第2制御端子と、前記第1制御端子と前記システムコントローラとを接続させるか、前記第2制御端子と前記システムコントローラとを接続させるかを切換える第5スイッチとをさらに有し、前記ホストコントローラが前記第1コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第1コンテンツ再生装置を充電させるとき、前記システムコントローラ又は前記コンピュータが前記第2コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第2コンテンツ再生装置を充電させ、前記システムコントローラが前記第1コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第1コンテンツ再生装置を充電させるとき、前記ホストコントローラ又は前記コンピュータが前記第2コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第2コンテンツ再生装置を充電させ、前記コンピュータが前記第1コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第1コンテンツ再生装置を充電させるとき、前記ホストコントローラ又は前記システムコントローラが前記第2コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第2コンテンツ再生装置を充電させるよう、前記スイッチ制御部が前記各スイッチを切換え制御する。
【0019】
この場合、第1コンテンツ再生装置及び第2コンテンツ再生装置の両方を同時に充電させることができる。例えば、上記のように、第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置がコンピュータと接続されておらず、第1コンテンツ再生装置がアナログオーディオ信号を増幅装置に出力している場合、第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように第1〜第4スイッチが切換え制御される。この場合、第1ルームと第2ルームとで異なるコンテンツ再生装置からのオーディオ信号を再生することができるという効果に加えて、システムコントローラが第1コンテンツ再生装置と通信し、第1コンテンツ再生装置を充電させ、ホストコントローラが第2コンテンツ再生装置と通信し、第2コンテンツ再生装置を充電させることができるという効果が得られる。
【0020】
本発明の別の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムは、第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置が接続可能なクレードルと、前記クレードルと接続可能な増幅装置とを備え、前記増幅装置が、デジタル音声入力端子とアナログ音声入力端子とを含む複数の音声入力端子と、第1ルームに配置される第1スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第1出力端子と、第2ルームに配置される第2スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第2出力端子と、複数の前記音声入力端子の中から、前記第1出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第1セレクタと、複数の前記音声入力端子の中から、前記第2出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第2セレクタと、前記第1セレクタが前記クレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知し、前記第2セレクタが前記クレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知するセレクタ通知手段とを有し、前記クレードルが、前記第1コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第1デジタル端子と、前記第1コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第1アナログ音声入力端子と、前記第2コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第2デジタル端子と、前記第2コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第2アナログ音声入力端子と、前記増幅装置にデジタルオーディオ信号を出力するデジタル音声出力端子と、前記増幅装置にアナログオーディオ信号を出力するアナログ音声出力端子と、前記第1デジタル端子と前記デジタル音声出力端子とを接続させるか、前記第2デジタル端子と前記デジタル音声出力端子とを接続させるかを切換える第3スイッチと、前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるか、前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるかを切換える第4スイッチと、前記セレクタ通知手段からの通知に基づいて、前記第3、第4スイッチを切換え制御するスイッチ制御部とを有する。
【0021】
増幅装置は、第1セレクタがクレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、クレードルに通知する。クレードルは、当該通知に応答して、第1コンテンツ再生装置または第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が増幅装置に出力されるように、第3、第4スイッチを切換え制御する。増幅装置は、第2セレクタがクレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、第2セレクタがクレードルを選択したことを、クレードルに通知する。クレードルは、当該通知に応答して、第1コンテンツ再生装置または第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が増幅装置に出力されるように、第3、第4スイッチを切換え制御する。従って、クレードルはデジタルオーディオ信号とアナログオーディオ信号との両方を増幅装置に出力することができる。
【発明の効果】
【0022】
複数のコンテンツ再生装置が接続可能なクレードルと、第1ルームと第2ルームとでオーディオ信号を再生可能な増幅装置とを備え、クレードルがデジタルオーディオ信号とアナログオーディオ信号との両方を増幅装置に出力することができるコンテンツ再生システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のクレードル1およびAVアンプ40等を示すブロック図である。
【図2】クレードル1等のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【図3】AVアンプ40のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【図4】クレードル1のスイッチSW1〜SW5の切換え状態を示す表示である。
【図5】AVアンプ40の処理を示すフローチャートである。
【図6】クレードル1の処理を示すフローチャートである。
【図7】クレードル1の処理を示すフローチャートである。
【図8】クレードル1の処理を示すフローチャートである。
【図9】別の実施形態によるクレードル200等のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【図10】クレードル200のスイッチSW1〜SW5の切換え状態を示す表示である。
【図11】クレードル200の処理を示すフローチャートである。
【図12】クレードル200の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ再生システムついて、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本実施形態によるクレードル1、携帯型コンテンツ再生装置(以下、DAP(Digital Audio Player)という。)20,30、増幅装置(以下、AVアンプという。)40、コンピュータ(以下、PCという。)60、およびリモコン送信機70を示す図である。クレードル1には、USB(Universal
Serial Bus)等の任意の通信ラインと、アナログオーディオケーブルと、通信バスとを介してDAP20、30が接続可能である。また、クレードル1には、USB等を介して、PC60が接続可能である。なお、USBの代わりにIEEE1394やHDMI等が採用されてもよい。クレードル1は、デジタルオーディオケーブル、アナログオーディオケーブル及び通信バスを介してAVアンプ40に接続可能である。また、3つ以上のDAPがクレードル1に接続可能でもよい。
【0025】
クレードル1は、DAP20,30に直流電源電圧を供給することにより、DAP20,30にバッテリを充電させる。DAP20,30は、ホストコントローラ等のコントローラと通信しているときに(例えば、ホストコントローラからUSBを介して充電コマンドを所定時間間隔で受信しているときに)バッテリに充電を実行し、ホストコントローラと通信していないときに(例えば、ホストコントローラからUSBを介して充電コマンドを所定時間間隔で受信していないときに)バッテリに充電を実行しない。従って、クレードル1は、DAP20,30を継続的に充電するために、ホストコントローラからDAP20,30に充電コマンドを所定時間間隔で送信し続けなければならない。
【0026】
DAP20,30は、各々が内蔵するHDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体に記録されているオーディオファイルを再生(例えばデコード)し、オーディオ信号をUSB又はアナログオーディオケーブル経由でクレードル1に送信する。クレードル1は、DAP20,30から受信したオーディオ信号をAVアンプ40に送信する。AVアンプ40はクレードル1から受信したオーディオ信号を再生(例えば、DA変換および/または増幅)し、外部に接続された図示しないスピーカーから音声を出力する。PC60は、クレードル1を介してDAP20又は30とリンクし、PCのHDDに記録されているオーディオファイルをクレードル1を介してDAP20又は30に転送する。DAP20又は30は、転送されたオーディオファイルを自身のHDDに記録する(この処理を一般的に同期(シンク)と呼ぶ)。
【0027】
AVアンプ40は、ユーザ操作に応じてリモコン送信機70からリモコン信号を受信すると、クレードル1に制御信号や通知(例えば、セレクタがクレードルを選択したことを示す通知)を送信する。クレードル1は、AVアンプ40から制御信号や通知を受信すると、後述するスイッチSW1〜SW5を切換え制御すると共に、DAP20又は30にオーディオファイルを再生開始する指令を送信する。
【0028】
図2は、クレードル1等のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。クレードル1は、マイコン等の制御部(システムコントローラ、スイッチ制御部)2と、ホストコントローラ3と、電源部4と、スイッチSW1〜SW5と、USB端子(デジタル端子)T1、T4、T7と、制御信号入出力端子T2、T5、T10と、アナログ音声入力端子T3、T6と、デジタル音声出力端子T8と、アナログ音声出力端子T9とを備える。
【0029】
USB端子T1は、USBケーブルを介して、DAP20のUSB端子が接続可能である。USB端子T1はスイッチSW1に接続されている。USB端子T1は、DAP20からメインルーム再生用のデジタルオーディオ信号を受信する端子である。また、USB端子T1は、ホストコントローラ3やPC60のホストコントローラ61がDAP20と通信するための端子である。制御信号入出力端子T2は、通信バスを介してDAP20の制御信号入出力端子が接続可能である。制御信号入出力端子T2は、スイッチSW5に接続されている。制御信号入出力端子T2は、マイコン2がDAP20と通信するための端子である。アナログ音声入力端子T3は、アナログ音声ケーブルを介してDAP20のアナログ音声出力端子が接続可能である。アナログ音声入力端子T3は、スイッチSW4に接続されている。アナログ音声入力端子T3は、DAP20からZONE2ルーム再生用のアナログオーディオ信号を受信する端子である。
【0030】
USB端子T4は、USBケーブルを介して、DAP30のUSB端子が接続可能である。USB端子T4は、スイッチSW2に接続されている。USB端子T4は、DAP30からメインルーム再生用のデジタルオーディオ信号を受信する端子である。また、USB端子T4は、ホストコントローラ3やPC60のホストコントローラ61がDAP30と通信するための端子である。制御信号入出力端子T5は、通信バスを介してDAP30の制御信号入出力端子が接続可能である。制御信号入出力端子T5は、スイッチSW5に接続されている。制御信号入出力端子T5は、マイコン2がDAP30と通信するための端子である。アナログ音声入力端子T6は、アナログ音声ケーブルを介してDAP30のアナログ音声出力端子が接続可能である。アナログ音声入力端子T6は、スイッチSW4に接続されている。アナログ音声入力端子T6は、DAP30からZONE2ルーム再生用のアナログオーディオ信号を受信する端子である。
【0031】
USB端子T7は、USBケーブルを介して、PC60のUSB端子が接続可能である。USB端子T7は、スイッチSW1、SW2に接続されている。なお、DAP20、30を同時にPC60にリンクさせる場合には、USB端子T7と、スイッチSW1、SW2との間にUSBハブが設けられるとよい。
【0032】
デジタル音声出力端子T8は、デジタル音声ケーブルを介して、AVアンプ40のデジタル音声入力端子が接続可能である。デジタル音声出力端子T8は、ホストコントローラ3に接続されている。デジタル音声出力端子T8は、メインルーム再生用のデジタルオーディオ信号をAVアンプ40に出力するための端子である。アナログ音声出力端子T9は、アナログ音声ケーブルを介して、AVアンプ40のアナログ音声入力端子が接続可能である。アナログ音声出力端子T9は、スイッチSW4に接続されている。アナログ音声出力端子T9は、ZONE2ルーム再生用のアナログオーディオ信号をAVアンプ40に出力するための端子である。制御信号入出力端子T10は、通信バスを介してAVアンプ40の制御信号入出力端子が接続可能である。制御信号入出力端子T10は、マイコン2に接続されている。
【0033】
マイコン2は、スイッチSW5と、制御信号入出力端子T10とに接続されている。マイコン2は、図示しないメモリに格納されたプログラムに基づいてクレードル1全体を制御する。マイコン2は、AVアンプ40から送信された通知に応じて、スイッチSW1〜SW5を切り換え制御する。マイコン2は、図示しないメモリにおいて、DAP20、30の再生状態およびPC60とのリンク状態(すなわち、スイッチSW1〜SW5の選択状態)を記憶、管理する。
【0034】
マイコン2は、USB経由でDAP20と通信し、DAP20を制御する。マイコン2は、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信し、DAP20にバッテリを充電させる。マイコン2は、USB経由でDAP30と通信し、DAP30を制御する。マイコン2は、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信し、DAP30にバッテリを充電させる。
【0035】
ホストコントローラ3は、USB経由でDAP20と通信し、DAP20を制御する。ホストコントローラ3は、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信し、DAP20にバッテリを充電させる。ホストコントローラ3は、USB経由でDAP30と通信し、DAP30を制御する。ホストコントローラ3は、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信し、DAP30にバッテリを充電させる。
【0036】
ホストコントローラ3は、スイッチSW3と、デジタル音声出力端子T8との間に接続されている。ホストコントローラ3は、マイコン2からの制御信号をDAP20に送信し、DAP20を制御する。ホストコントローラ3は、DAP20からデジタルオーディオ信号を受信し、所定規格のデジタルオーディオ信号に変換し、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。ホストコントローラ3は、マイコン2からの制御信号をDAP30に送信し、DAP30を制御する。ホストコントローラ3は、DAP30からデジタルオーディオ信号を受信し、所定規格のデジタルオーディオ信号に変換し、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。
【0037】
スイッチSW1は、USB端子T1とスイッチSW3とを接続させるか、USB端子T1とUSB端子T7とを接続させるかを、マイコン2からの指示に応じて切換える。スイッチSW2は、USB端子T4とスイッチSW3とを接続させるか、USB端子T4とUSB端子T7とを接続させるかを、マイコン2からの指示に応じて切換える。スイッチSW3は、スイッチSW1とホストコントローラ3(つまり、デジタル音声出力端子T8)とを接続させるか、スイッチSW2とホストコントローラ3(つまり、デジタル音声出力端子T8)とを接続させるかを、マイコン2からの指示に応じて切換える。スイッチSW4は、アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とを接続させるか、アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とを接続させるかを、マイコン2の指示に応じて切換える。スイッチSW5は、制御信号入出力端子T2とマイコン2とを接続させるか、制御信号入出力端子T5とマイコン2とを接続させるかを、マイコン2からの指示に応じて切換える。
【0038】
電源部4は、図示しない電源コネクタから商用交流電源が供給され、商用交流電源から直流電源電圧を生成し、クレードル1の各部に供給し、かつ、USB端子T1を介してDAP20に供給する。DAP20に供給された直流電源電圧は、DAP20がバッテリを充電するために使用される。また、電源部4は、直流電源電圧を、USB端子T4を介してDAP30に供給する。DAP30に供給された直流電源電圧は、DAP30がバッテリを充電するために使用される。
【0039】
マイコン2は、制御信号入出力端子T10を介して、AVアンプ40から通知を受信する。マイコン2は、メインセレクタがクレードルを選択したことを、AVアンプ40の制御部41から通知されると、DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号をAVアンプ40に供給するようスイッチSW1〜SW5を切換え制御する。DAP20からのデジタルオーディオ信号をAVアンプ40に供給するか、DAP30からのデジタルオーディオ信号をAVアンプ40に供給するかは、DAP20、30の再生状態やPC60とのリンク状態に応じて選択される。
【0040】
マイコン2は、ZONE2セレクタがクレードルを選択したことを、AVアンプ40の制御部41から通知されると、DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号をAVアンプ40に供給するようスイッチSW1〜SW5を切換え制御する。DAP20からのアナログオーディオ信号をAVアンプ40に供給するか、DAP30からのアナログオーディオ信号をAVアンプ40に供給するかは、DAP20、30のそのときの再生状態やPC60とのリンク状態に応じて選択される。
【0041】
DAP20は、HDD21および再生部22等を備える。再生部22は、HDD21に記録されているオーディオファイルを再生し、クレードル1にオーディオ信号を出力する。DAP20は、同一のオーディオファイルに基づいて、デジタルオーディオ信号およびアナログオーディオ信号の両方を同時にクレードル1に出力してもよく、一方のみをクレードル1に出力してもよい。デジタルオーディオ信号はUSB経由でクレードル1に出力され、アナログオーディオ信号はアナログ音声ケーブル経由でクレードル1に出力される。DAP20は、通信バスを介してクレードル1のマイコン2と通信し、USBを介してクレードル1のホストコントローラ3と通信する。
【0042】
DAP30は、HDD31および再生部32等を備える。再生部32は、HDD31に記録されているオーディオファイルを再生し、クレードル1にオーディオ信号を出力する。DAP30は、同一のオーディオファイルに基づいて、デジタルオーディオ信号およびアナログオーディオ信号の両方を同時にクレードル1に出力してもよく、一方のみをクレードル1に出力してもよい。デジタルオーディオ信号はUSB経由でクレードル1に出力され、アナログオーディオ信号はアナログ音声ケーブル経由でクレードル1に出力される。DAP30は、通信バスを介してクレードル1のマイコン2と通信し、USBを介してクレードル1のホストコントローラ3と通信する。
【0043】
図3は、AVアンプ40のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。AVアンプ40は、デジタル音声入力端子T41、T42と、アナログ音声入力端子43、T44と、制御信号入出力端子T45とを備える。デジタル音声入力端子T41は、クレードル1のデジタル音声出力端子T8が接続可能である。アナログ音声入力端子T43は、クレードル1のアナログ音声出力端子T9が接続可能である。制御信号入出力端子T45は、クレードル1の制御信号入出力端子T10が接続可能である。
【0044】
AVアンプ40は、スピーカー出力端子T46、T47を備える。スピーカー出力端子T46にはメインスピーカー90が接続可能である。スピーカー出力端子T47にはZONE2スピーカー100が接続可能である。スピーカー出力端子T46、T47は、スピーカーがアンプ内蔵スピーカーである場合には、プリアウト出力端子であり得る。クレードル1(DAP20,30を含む)、AVアンプ40、メインスピーカー90はメインルーム(第1ルーム)に配置され、ZONE2スピーカー100はZONE2ルーム(第2ルーム)に配置されている。
【0045】
特に限定されないが、メインスピーカーは、5.1チャンネル(例えば、前方左オーディオ信号FL、前方右オーディオ信号FR、中央オーディオ信号C、サラウンド左オーディオ信号SL、サラウンド右オーディオ信号SR、サブウーファオーディオ信号SW)分または7.1チャンネル分のスピーカーを含む。ZONE2スピーカーは、2チャンネル(例えば、前方左オーディオ信号FL、前方右オーディオ信号FR)分のスピーカーを含む。
【0046】
AVアンプ40は、デジタル音声セレクタ42と、アナログ音声セレクタ43、44と、A/Dコンバータ45と、DSP46と、D/Aコンバータ47と、増幅部48、50と、メモリ51と、リモコン受信部52と、操作部53とを概略備えている。
【0047】
デジタル音声入力端子T41には、クレードル1(つまり、DAP20、又は、DAP30)からデジタルオーディオ信号が入力される。アナログ音声入力端子T43には、クレードル1(つまり、DAP20、又は、DAP30)からアナログオーディオ信号が入力される。
【0048】
デジタル音声セレクタ42は、デジタル音声入力端子T41に入力されるデジタルオーディオ信号、および、デジタル音声入力端子T42に入力されるデジタルオーディオ信号の中から、ユーザ操作に応じて、メインルームで再生するための1つのデジタルオーディオ信号を選択し、DSP(音声処理部)46に供給する。
【0049】
アナログ音声セレクタ43は、アナログ音声入力端子T43に入力されるアナログオーディオ信号、および、アナログ音声入力端子T44に入力されるアナログオーディオ信号の中から、ユーザ操作に応じて、メインルームで再生するための1つのアナログオーディオ信号を選択し、A/Dコンバータ45に供給する。A/Dコンバータ5は、アナログ音声セレクタ43から供給されたアナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号にAD変換し、DSP46に供給する。
【0050】
DSP46には、デジタル音声セレクタ42から供給されるデジタルオーディオ信号、および、アナログ音声セレクタ43からA/Dコンバータ45を介して供給されるデジタルオーディオ信号のうち、ユーザ操作に応じて選択された方のデジタルオーディオ信号が供給される。
【0051】
DSP46は、デジタル音声セレクタ42、または、A/Dコンバータ45から供給されたデジタルオーディオ信号に対して、所定の音声処理を実行し、D/Aコンバータ47に供給する。
【0052】
D/Aコンバータ47は、DSP46から供給されたデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号にDA変換し、増幅部48に供給する。増幅部48は、D/Aコンバータ47から供給されたオーディオ信号を増幅し、スピーカー出力端子T46を介して、メインスピーカー90に出力する。
【0053】
アナログ音声セレクタ44は、アナログ音声入力端子T43に入力されたアナログオーディオ信号、および、アナログ音声入力端子T44に入力されたアナログオーディオ声信号の中から、ユーザ操作に応じて、ZONE2ルームで再生するための1つのアナログオーディオ信号を選択し、増幅部50に供給する。
【0054】
増幅部50は、アナログ音声セレクタ44から供給されたアナログオーディオ信号を増幅し、スピーカー出力端子T47を介して、ZONE2スピーカー100にオーディオ信号を出力する。
【0055】
マイコン41は、メモリ51に格納されているAVアンプ40の動作プログラムに基づいて、AVアンプ40の各部を制御するものである。リモコン受信部52は、リモコン送信機70からリモコン信号を受信し、マイコン41に供給する。操作部53は、ユーザ操作が入力されるものであり、筐体に設けられた操作ボタン等である。
【0056】
マイコン41は、ユーザ操作に応じて、メインスピーカー90に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子(メインセレクタという。)、および、ZONE2スピーカー100に出力すべきオーディオ信号が入力されるアナログ音声入力端子(ZONE2セレクタという。)を個別に選択する。つまり、メインスピーカー90に出力するオーディオ信号、および、ZONE2スピーカー100に出力するオーディオ信号を異なるものにすることができる。
【0057】
メインルームでのDAPの再生が選択された場合、つまり、メインセレクタとしてクレードル1(つまりDAP)が選択された場合、マイコン41は、メインセレクタがクレードルを選択したことをクレードル1のマイコン2に通知する。このとき、マイコン41は、デジタル音声セレクタ42にクレードル1が接続されているデジタル音声入力端子T41を選択させ、DSP46にデジタル音声セレクタ42からのデジタルオーディオ信号を選択させる。従って、メインスピーカー90には、クレードル1から供給されるデジタルオーディオ信号が増幅されて出力される。
【0058】
ZONE2ルームでのDAPの再生が選択された場合、つまり、ZONE2セレクタとしてクレードル1(つまり、DAP)が選択された場合、マイコン41は、ZONE2セレクタがクレードルを選択したことをクレードル1のマイコン2に通知する。このとき、マイコン41は、アナログ音声セレクタ44にクレードル1が接続されているアナログ音声入力端子T43を選択させる。従って、ZONE2ピーカー100には、クレードル1から供給されるアナログオーディオ信号が増幅されて出力される。
【0059】
図2に戻って、PC60は、ホストコントローラ61とHDD62とを概略備える。PC60がクレードル1を介してDAP20と接続されているとき、ホストコントローラ61は、DAP20と通信し、所定時間間隔でDAP20に対して充電コマンドを送信する。PC60がクレードル1を介してDAP30と接続されているとき、ホストコントローラ61は、DAP30と通信し、所定時間間隔でDAP30に対して充電コマンドを送信する。
【0060】
ここで、スイッチSW1〜SW5の選択状態について図4を参照して詳述する。
[(1)DAP20,30がPC60とリンクしておらず、メインセレクタのみがクレードルを選択する場合]
DAP20,30がPC60とリンクしていないので、スイッチSW1は上側、スイッチSW2は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は上側、スイッチSW4は下側、スイッチSW5は下側を選択する。従って、DAP20からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
あるいは、スイッチSW3は下側、スイッチSW4は上側、スイッチSW5は上側を選択する。従って、DAP30からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP3を充電させ、マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0061】
[(2)DAP20,30がPC60とリンクしておらず、ZONE2セレクタのみがクレードルを選択する場合]
DAP20,30がPC60とリンクしていないので、スイッチSW1は上側、スイッチSW2は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は下側、スイッチSW4は上側、スイッチSW5は上側を選択する。従って、DAP20からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
あるいは、スイッチSW3は上側、スイッチSW4は下側、スイッチSW5は下側を選択する。従って、DAP30からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0062】
[(3)DAP20,30がPC60とリンクしておらず、メインセレクタおよびZONE2セレクタがクレードルを選択する場合]
DAP20,30がPC60とリンクしていないので、スイッチSW1は上側、スイッチSW2は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は上側、スイッチSW4は下側、スイッチSW5は下側を選択する。従って、DAP20からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。DAP30からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
あるいは、スイッチSW3は下側、スイッチSW4は上側、スイッチSW5は上側を選択する。従って、DAP30からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。DAP20からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0063】
[(4)DAP20がPC60とリンクしており、メインセレクタのみがクレードルを選択する場合]
DAP20がPC60とリンクしているので、スイッチSW1は下側、スイッチSW2は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は下側を選択する。スイッチSW4、SW5はどちらを選択してもよい。従って、DAP30からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。PC60がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
【0064】
[(5)DAP20がPC60とリンクしており、ZONE2セレクタのみがクレードルを選択する場合]
DAP20がPC60とリンクしているので、スイッチSW1は下側、スイッチSW2は上側を選択している。
このとき、スイッチSW4は下側、SW5は下側を選択する。スイッチSW3はどちらを選択してもよい。従って、DAP30からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。PC60がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
【0065】
[(6)DAP20がPC60とリンクしており、メインセレクタおよびZONE2セレクタがクレードルを選択する場合]
DAP20がPC60とリンクしているので、スイッチSW1は下側、スイッチSW2は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は下側、SW4は下側、SW5は下側を選択する。従って、DAP30からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。DAP30からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。PC60がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、ホストコントローラ3又はマイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
【0066】
[(7)DAP30がPC60とリンクしており、メインセレクタのみがクレードルを選択する場合]
DAP30がPC60とリンクしているので、スイッチSW2は下側、スイッチSW1は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は上側を選択する。スイッチSW4、SW5はどちらを選択してもよい。従って、DAP20からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。PC60がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0067】
[(8)DAP30がPC60とリンクしており、ZONE2セレクタのみがクレードルを選択する場合]
DAP30がPC60とリンクしているので、スイッチSW2は下側、スイッチSW1は上側を選択している。
このとき、スイッチSW4は上側、SW5は上側を選択する。スイッチSW3はどちらを選択してもよい。従って、DAP20からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。PC60がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0068】
[(9)DAP30がPC60とリンクしており、メインセレクタおよびZONE2セレクタがクレードルを選択する場合]
DAP30がPC60とリンクしているので、スイッチSW2は下側、スイッチSW1は上側を選択している。
このとき、スイッチSW3は上側、SW4は上側、SW5は上側を選択する。従って、DAP20からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。DAP20からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。PC60がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、ホストコントローラ3又はマイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0069】
以下、クレードル1およびAVアンプ40の動作を説明する。図5は、AVアンプ40のマイコン41の処理を示すフローチャートであり、図6は、クレードル1のマイコン2の処理を示すフローチャートである。
【0070】
図5に示すように、AVアンプ40のマイコン41は、ユーザ操作によって、メインルームでのDAPの再生を選択する指示が入力されたか否かを判断している(S1)。メインルームでのDAPの再生を選択する指示が入力された場合(S1でYES)、マイコン41は、通信バスを介して、クレードル1のマイコン2に、メインセレクタがクレードルを選択したことを通知する(S2)。
【0071】
メインルームでのDAPの再生を選択する指示が入力されない場合(S1でNO)、マイコン41は、ユーザ操作によって、ZONE2ルームでのDAPの再生を選択する指示が入力されたか否かを判断している(S3)。ZONE2ルームでのDAPの再生を選択する指示が入力された場合(S3でYES)、マイコン41は、通信バスを介して、クレードル1のマイコン2に、ZONE2セレクタがクレードルを選択したことを通知する(S4)。
【0072】
図6に示すように、クレードル1のマイコン2は、通信バスを介して、AVアンプ40のマイコン42から通知を受信する(S11)。マイコン2は、通知内容がメインセレクタがクレードルを選択したことを示すか否かを判断する(S12)。メインセレクタがクレードルを選択した場合(S12でYES)、マイコン2は、AVアンプ40にDAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を出力するよう、スイッチSW1〜SW5を切換え制御する(S13)。
【0073】
通知内容がメインセレクタがクレードルを選択したことを示さない場合(S12でNO)、マイコン2は、通知内容がZONE2セレクタがクレードルを選択したことを示すか否かを判断する(S14)。ZONE2セレクタがクレードルを選択した場合(S14でYES)、マイコン2は、AVアンプ40にDAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を出力するよう、スイッチSW1〜SW5を切換え制御する(S15)。
【0074】
S13の詳細を図7に示す。マイコン2は、クレードル1が、DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S21)。詳細には、スイッチSW1、SW3が上側を選択し、DAP20がデジタルオーディオ信号を出力している、又は、スイッチSW2が上側、SW3が下側を選択し、DAP30がデジタルオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S21でYES)、スイッチSW1〜SW5を切換える必要がない。
【0075】
DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S21でNO)、マイコン2は、DAP20はPC60とリンクしているか否かを判断する(S22)。つまり、スイッチSW1が下側を選択しているか否かが判断される。この状態も、メモリで管理されている。DAP20がPC60とリンクしている場合(S22でYES)、マイコン2は、DAP30にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP30からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S23)。
【0076】
つまり、スイッチSW1に下側(USB端子T1とUSB端子T7とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に下側(スイッチSW2とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0077】
マイコン2は、DAP30に対して、デジタルオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S24)。これに応じて、DAP30は、デジタルオーディオ信号をUSB経由でクレードル1に出力する。クレードル1では、USB端子T4に入力されたデジタルオーディオ信号を、スイッチSW2、SW3、ホストコントローラ3、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、デジタル音声セレクタ42はクレードル1が接続されたデジタル音声入力端子T41を選択し、DSPはデジタル音声セレクタ42を選択する。従って、クレードル1(DAP30)からのデジタル音声信号がメインルームで再生される。
【0078】
なお、この場合に、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、PC60がクレードル1経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0079】
また、スイッチSW4に下側を選択させ、スイッチSW5に下側を選択させるのは、ZONE2セレクタもクレードルを選択した場合に、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2用のアナログオーディオ信号としてAVアンプ40に供給できるようにするためである。
【0080】
DAP20がPC60とリンクしていない場合(S22でNO)、マイコン2は、DAP30はPC60とリンクしているか否かを判断する(S25)。つまり、スイッチSW2が下側を選択しているか否かが判断される。この状態も、メモリで管理されている。DAP30がPC60とリンクしている場合(S25でYES)、マイコン2は、DAP20にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP20からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S26)。
【0081】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に下側(USB端子T4とUSB端子T7とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に上側(スイッチSW1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0082】
マイコン2は、DAP20に対して、デジタルオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S27)。これに応じて、DAP20は、デジタルオーディオ信号をUSB経由でクレードル1に出力する。クレードル1は、USB端子T1に入力されたデジタルオーディオ信号を、スイッチSW1、SW3、ホストコントローラ3、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、デジタル音声セレクタ42はクレードル1が接続されたデジタル音声入力端子T41を選択し、DSP46はデジタル音声セレクタ42を選択する。従って、クレードル1(DAP20)からのデジタル音声信号がメインルームで再生される。
【0083】
なお、この場合に、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、PC60がクレードル1経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0084】
また、スイッチSW4に上側を選択させ、スイッチSW5に上側を選択させるのは、ZONE2セレクタもクレードルを選択した場合に、DAP20からのアナログオーディオ信号をZONE2用のアナログオーディオ信号としてAVアンプ40に供給できるようにするためである。
【0085】
DAP30がPC60とリンクしていない場合(S25でNO)、マイコン2は、クレードル1が、DAP20からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S28)。詳細には、スイッチSW4が上側を選択し、DAP20がアナログオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。クレードル1が、DAP20からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S28でYES)、マイコン2は、DAP30にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP30からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S29)。
【0086】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に下側(スイッチSW2とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0087】
マイコン2は、DAP30に対して、デジタルオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S30)。これに応じて、DAP30は、デジタルオーディオ信号をUSB経由でクレードル1に出力する。クレードル1は、USB端子T4に入力されたデジタルオーディオ信号を、スイッチSW2、SW3、ホストコントローラ3、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、デジタル音声セレクタ42はクレードル1が接続されたデジタル音声入力端子T41を選択し、DSP46はデジタル音声セレクタ42を選択する。従って、クレードル1(DAP30)からのデジタル音声信号がメインルームで再生される。
【0088】
なお、この場合に、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、マイコン2が通信バス経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0089】
クレードル1が、DAP20からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S28でNO)、マイコン2は、DAP20にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP20からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように(なお、DAP30にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように)、スイッチを切換える(S31)。
【0090】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に上側(スイッチSW1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0091】
マイコン2は、DAP20に対して、デジタルオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S32)。これに応じて、DAP20は、デジタルオーディオ信号をUSB経由でクレードル1に出力する。クレードル1は、USB端子T1に入力されたデジタルオーディオ信号を、スイッチSW1、SW3、ホストコントローラ3、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、デジタル音声セレクタ42はクレードル1が接続されたデジタル音声入力端子T41を選択し、DSP46はデジタル音声セレクタ42を選択する。従って、クレードル1(DAP20)からのデジタル音声信号がメインルームで再生される。
【0092】
なお、この場合に、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、マイコン2が通信バス経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0093】
続いて、S15の詳細を図8に示す。マイコン2は、クレードル1が、DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S41)。詳細には、スイッチSW1、SW4が上側を選択し、DAP20がアナログオーディオ信号を出力している、又は、スイッチSW2が上側、SW4が下側を選択し、DAP30がアナログオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S41でYES)、スイッチSW1〜SW5を切換える必要がない。
【0094】
クレードル1が、DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S41でNO)、マイコン2は、DAP20はPC60とリンクしているか否かを判断する(S42)。つまり、スイッチSW1が下側を選択しているか否かが判断される。この状態も、メモリで管理されている。DAP20がPC60とリンクしている場合(S42でYES)、マイコン2は、クレードル1が、DAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S43)。詳細には、スイッチSW2が上側、SW3が下側を選択し、DAP30がデジタルオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。
【0095】
クレードル1が、DAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S43でYES)、マイコン2は、DAP30にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように(なお、DAP30にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP30からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように)、スイッチを切換える(S44)。
【0096】
つまり、スイッチSW1に下側(USB端子T1とUSB端子T7とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に下側(スイッチSW2とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0097】
マイコン2は、DAP30に対して、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S45)。これに応じて、DAP30は、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力する。なお、DAP30が既にアナログオーディオ信号を出力している場合には、指示を送信する必要がない。クレードル1は、アナログ音声入力端子T6に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル1が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル1(DAP30)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0098】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、PC60がクレードル1経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0099】
クレードル1が、DAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S43でNO)、マイコン2は、DAP30にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S46)。
【0100】
つまり、スイッチSW1に下側(USB端子T1とUSB端子T7とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に上側(スイッチSW1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0101】
マイコン2は、DAP30に対して、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S47)。これに応じて、DAP30は、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力する。クレードル1は、アナログ音声入力端子T6に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル1が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル1(DAP30)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0102】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、PC60がクレードル1経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0103】
DAP20がPC60とリンクしていない場合(S42でNO)、マイコン2は、DAP30はPC60とリンクしているか否かを判断する(S48)。つまり、スイッチSW2が下側を選択しているか否かが判断される。この状態も、メモリで管理されている。DAP30がPC60とリンクしている場合(S48でYES)、マイコン2は、クレードル1が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S49)。詳細には、スイッチSW1が上側、SW3が上側を選択し、DAP20がデジタルオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。
【0104】
クレードル1が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S49でYES)、マイコン2は、DAP20にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP20からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように(なお、引き続き、DAP20にデジタルオーディオ信号も出力させ、DAP20からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように)、スイッチを切換える(S50)。
【0105】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に下側(USB端子T4とUSB端子T7とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に上側(スイッチSW1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0106】
マイコン2は、DAP20に対して、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S51)。これに応じて、DAP20は、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力する。なお、DAP20が既にアナログオーディオ信号を出力している場合、指示を送信する必要がない。クレードル1は、アナログ音声入力端子T3に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル1が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル1(DAP20)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0107】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、PC60がクレードル1経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0108】
クレードル1が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S49でNO)、マイコン2は、DAP20にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP20からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S52)。
【0109】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に下側(USB端子T4とUSB端子T7とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に下側(スイッチSW2とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0110】
マイコン2は、DAP20に対して、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S53)。これに応じて、DAP20は、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力する。クレードル1は、アナログ音声入力端子T3に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル1が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル1(DAP20)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0111】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、PC60がクレードル1経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0112】
DAP30がPC60とリンクしていない場合(S48でNO)、マイコン2は、クレードル1が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S54)。詳細には、スイッチSW1が上側、SW3が上側を選択し、DAP20がデジタルオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。
【0113】
クレードル1が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S54でYES)、マイコン2は、DAP30にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S55)。
【0114】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に上側(スイッチSW1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0115】
マイコン2は、DAP30に対して、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S56)。これに応じて、DAP30は、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力する。クレードル1は、アナログ音声入力端子T6に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル1が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル1(DAP30)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0116】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0117】
クレードル1が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S54でNO)、マイコン2は、DAP20にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP20からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S57)。
【0118】
つまり、スイッチSW1に上側(USB端子T1とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW2に上側(USB端子T4とスイッチSW3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW3に下側(スイッチSW2とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0119】
マイコン2は、DAP20に対して、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力するように指示する(S58)。これに応じて、DAP20は、アナログオーディオ信号をクレードル1に出力する。クレードル1は、アナログ音声入力端子T3に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル1が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル1(DAP20)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0120】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0121】
以上の処理によって、AVアンプ40は、メインルームおよびZONE2ルームのそれぞれにおいて、クレードル(DAP20またはDAP30)からのオーディオ信号を再生することができる。また、クレードル1は、どのような状態においても、DAP20、30に充電コマンドを送信し、DAP20、30を同時に充電させることができる。
【0122】
図9は、本発明の別の好ましい実施形態によるクレードル200を示す概略ブロック図である。クレードル200は、図2のクレードル1と比較して、USB端子T7、スイッチSW1、SW2が省略されている。つまり、スイッチSW3は、USB端子T1とホストコントローラ3(つまり、デジタル音声出力端子T8)とを接続させるか、USB端子T4とホストコントローラ3(つまり、デジタル音声出力端子T8)とを接続させるかを切換える。
【0123】
ここで、スイッチSW3〜SW5の選択状態について図10を参照して詳述する。
[(1)メインセレクタのみがクレードルを選択する場合]
スイッチSW3は上側、スイッチSW4は下側、スイッチSW5は下側を選択する。従って、DAP20からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
あるいは、スイッチSW3は下側、スイッチSW4は上側、スイッチSW5は上側を選択する。従って、DAP30からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0124】
[(2)ZONE2セレクタのみがクレードルを選択する場合]
スイッチSW3は下側、スイッチSW4は上側、スイッチSW5は上側を選択する。従って、DAP20からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
あるいは、スイッチSW3は上側、スイッチSW4は下側、スイッチSW5は下側を選択する。従って、DAP30からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0125】
[(3)メインセレクタおよびZONE2セレクタがクレードルを選択する場合]
スイッチSW3は上側、スイッチSW4は下側、スイッチSW5は下側を選択する。従って、DAP20からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。DAP30からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP20と通信することで、DAP20を充電させ、マイコン2がDAP30と通信することで、DAP30を充電させる。
あるいは、スイッチSW3は下側、スイッチSW4は上側、スイッチSW5は上側を選択する。従って、DAP30からのデジタルオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、メインルームで再生される。DAP20からのアナログオーディオ信号がAVアンプ40に出力され、ZONE2ルームで再生される。ホストコントローラ3がDAP30と通信することで、DAP30を充電させ、マイコン2がDAP20と通信することで、DAP20を充電させる。
【0126】
図11は、図6のS13の詳細を示すフローチャートである。マイコン2は、クレードル200が、DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S121)。詳細には、スイッチSW3が上側を選択し、DAP20がデジタルオーディオ信号を出力している、又は、スイッチSW3が下側を選択し、DAP30がデジタルオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S121でYES)、スイッチSW3〜SW5を切換える必要がない。
【0127】
DAP20又はDAP30からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S121でNO)、マイコン2は、クレードル200が、DAP20からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S128)。詳細には、スイッチSW4が上側を選択し、DAP20がアナログオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。クレードル200が、DAP20からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S128でYES)、マイコン2は、DAP30にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP30からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S129)。
【0128】
つまり、スイッチSW3に下側(USB端子T4とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0129】
マイコン2は、DAP30に対して、デジタルオーディオ信号をクレードル200に出力するように指示する(S130)。これに応じて、DAP30は、デジタルオーディオ信号をUSB経由でクレードル200に出力する。クレードル200は、USB端子T4に入力されたデジタルオーディオ信号を、スイッチSW3、ホストコントローラ3、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、デジタル音声セレクタ42はクレードル200が接続されたデジタル音声入力端子T41を選択し、DSP46はデジタル音声セレクタ42を選択する。従って、クレードル200(DAP30)からのデジタル音声信号がメインルームで再生される。
【0130】
なお、この場合に、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、マイコン2が通信バス経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0131】
クレードル200が、DAP20からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S128でNO)、マイコン2は、DAP20にデジタルオーディオ信号を出力させ、DAP20からのデジタルオーディオ信号をメインルーム再生用にAVアンプ40に供給するように(なお、DAP30にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように)、スイッチを切換える(S131)。
【0132】
つまり、スイッチSW3に上側(USB端子T1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0133】
マイコン2は、DAP20に対して、デジタルオーディオ信号をクレードル200に出力するように指示する(S132)。これに応じて、DAP20は、デジタルオーディオ信号をUSB経由でクレードル200に出力する。クレードル200は、USB端子T1に入力されたデジタルオーディオ信号を、スイッチSW3、ホストコントローラ3、デジタル音声出力端子T8を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、デジタル音声セレクタ42はクレードル200が接続されたデジタル音声入力端子T41を選択し、DSP46はデジタル音声セレクタ42を選択する。従って、クレードル200(DAP20)からのデジタル音声信号がメインルームで再生される。
【0134】
なお、この場合に、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、マイコン2が通信バス経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0135】
図12は、図6のS15の詳細を示すフローチャートである。マイコン2は、クレードル200が、DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S141)。詳細には、スイッチSW4が上側を選択し、DAP20がアナログオーディオ信号を出力している、又は、スイッチSW4が下側を選択し、DAP30がアナログオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S141でYES)、スイッチSW3〜SW5を切換える必要がない。
【0136】
クレードル200が、DAP20又はDAP30からのアナログオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S141でNO)、マイコン2は、クレードル200が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態であるか否かを判断する(S154)。詳細には、スイッチSW3が上側を選択し、DAP20がデジタルオーディオ信号を出力しているか否かが判断される。これらの状態は、図示しないメモリで管理されている。
【0137】
クレードル200が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態である場合(S154でYES)、マイコン2は、DAP30にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP30からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S155)。
【0138】
つまり、スイッチSW3に上側(USB端子T1とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に下側(アナログ音声入力端子T6とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に下側(制御信号入出力端子T5とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0139】
マイコン2は、DAP30に対して、アナログオーディオ信号をクレードル200に出力するように指示する(S156)。これに応じて、DAP30は、アナログオーディオ信号をクレードル200に出力する。クレードル200は、アナログ音声入力端子T6に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル200が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル200(DAP30)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0140】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。また、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。
【0141】
クレードル200が、DAP20からのデジタルオーディオ信号を受信して、AVアンプ40に出力している状態でない場合(S154でNO)、マイコン2は、DAP20にアナログオーディオ信号を出力させ、DAP20からのアナログオーディオ信号をZONE2ルーム再生用にAVアンプ40に供給するように、スイッチを切換える(S157)。
【0142】
つまり、スイッチSW3に下側(USB端子T4とホストコントローラ3とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW4に上側(アナログ音声入力端子T3とアナログ音声出力端子T9とが接続された状態)を選択させ、スイッチSW5に上側(制御信号入出力端子T2とマイコン2とが接続された状態)を選択させる。
【0143】
マイコン2は、DAP20に対して、アナログオーディオ信号をクレードル200に出力するように指示する(S158)。これに応じて、DAP20は、アナログオーディオ信号をクレードル200に出力する。クレードル200は、アナログ音声入力端子T3に入力されたアナログオーディオ信号を、スイッチSW4、アナログ音声出力端子T9を介してAVアンプ40に供給する。AVアンプ40では、アナログ音声セレクタ44はクレードル200が接続されたアナログ音声入力端子T43を選択する。従って、クレードル200(DAP20)からのアナログオーディオ信号がZONE2ルームで再生される。
【0144】
なお、この場合に、マイコン2が通信バス経由でDAP20と通信し、DAP20に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP20を継続的に充電させることができる。また、ホストコントローラ3がUSB経由でDAP30と通信し、DAP30に充電コマンドを所定時間間隔で送信するので、DAP30を継続的に充電させることができる。
【0145】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。本発明は、上記のクレードルやAVアンプの動作をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムという形態で提供することもできる。携帯型コンテンツ再生装置は、携帯電話、ポータブルカーナビ、ポータブルTV、ポータブルCDプレーヤ、携帯ゲーム機等でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0146】
本発明は、携帯型コンテンツ再生装置のクレードルおよびAVアンプに好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0147】
1 クレードル
2 マイコン
3 ホストコントローラ
4 電源部
SW1 スイッチ(第1スイッチ)
SW2 スイッチ(第2スイッチ)
SW3 スイッチ(第3スイッチ)
SW4 スイッチ(第4スイッチ)
SW5 スイッチ(第5スイッチ)
T1 USB端子
T2 制御信号入出力端子
T3 アナログ音声入力端子
T4 USB端子
T5 制御信号入出力端子
T6 アナログ音声入力端子
T7 USB端子
T8 デジタル音声出力端子
T9 アナログ音声出力端子
T10 制御信号入出力端子
20 DAP(コンテンツ再生装置)
30 DAP(コンテンツ再生装置)
40 AVアンプ(増幅装置)
41 マイコン
42 デジタル音声セレクタ
43 アナログ音声セレクタ
44 アナログ音声セレクタ
45 A/Dコンバータ
46 DSP
47 D/Aコンバータ
48 増幅部
50 増幅部
T41 デジタル音声入力端子
T42 デジタル音声入力端子
T43 アナログ音声入力端子
T44 アナログ音声入力端子
T45 制御信号入出力端子
60 PC(コンピュータ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ、第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置が接続可能なクレードルと、前記クレードルと接続可能な増幅装置とを備え、
前記増幅装置が、
デジタル音声入力端子とアナログ音声入力端子とを含む複数の音声入力端子と、
第1ルームに配置される第1スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第1出力端子と、
第2ルームに配置される第2スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第2出力端子と、
複数の前記音声入力端子の中から、前記第1出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第1セレクタと、
複数の前記音声入力端子の中から、前記第2出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第2セレクタと、
前記第1セレクタが前記クレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知し、前記第2セレクタが前記クレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知するセレクタ通知手段とを有し、
前記クレードルが、
前記第1コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第1デジタル端子と、
前記第1コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第1アナログ音声入力端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第2デジタル端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第2アナログ音声入力端子と、
前記増幅装置にデジタルオーディオ信号を出力するデジタル音声出力端子と、
前記増幅装置にアナログオーディオ信号を出力するアナログ音声出力端子と、
前記コンピュータが接続可能な第3デジタル端子と、
前記第1デジタル端子と第3スイッチとを接続させるか、前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させるかを切換える第1スイッチと、
前記第2デジタル端子と第3スイッチとを接続させるか、前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させるかを切換える第2スイッチと、
前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させるか、前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させるかを切換える第3スイッチと、
前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるか、前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるかを切換える第4スイッチと、
前記セレクタ通知手段からの通知に基づいて、前記第1〜第4スイッチを切換え制御するスイッチ制御部とを有する、コンテンツ再生システム。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ再生システムにおける前記クレードルであって、
前記第1コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第1デジタル端子と、
前記第1コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第1アナログ音声入力端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第2デジタル端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第2アナログ音声入力端子と、
前記増幅装置にデジタルオーディオ信号を出力するデジタル音声出力端子と、
前記増幅装置にアナログオーディオ信号を出力するアナログ音声出力端子と、
前記コンピュータが接続可能な第3デジタル端子と、
前記第1デジタル端子と第3スイッチとを接続させるか、前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させるかを切換える第1スイッチと、
前記第2デジタル端子と第3スイッチとを接続させるか、前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させるかを切換える第2スイッチと、
前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させるか、前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させるかを切換える第3スイッチと、
前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるか、前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるかを切換える第4スイッチと、
前記セレクタ通知手段からの通知に基づいて、前記第1〜第4スイッチを切換え制御するスイッチ制御部とを有する、クレードル。
【請求項3】
前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、
前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第2スイッチに前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチに前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、
前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第1スイッチに前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチに前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする、請求項2に記載のクレードル。
【請求項4】
前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、
前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第4スイッチが前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第3スイッチに前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、
前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第4スイッチが前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第3スイッチに前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのデジタルオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする、請求項2または3に記載のクレードル。
【請求項5】
前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、
前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、
前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3デジタル端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする、請求項2〜4のいずれかに記載のクレードル。
【請求項6】
前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを通知されたとき、
前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチが前記第1スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第2コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とし、
前記第1スイッチが前記第1デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第2スイッチが前記第2デジタル端子と前記第3スイッチとを接続させ、前記第3スイッチが前記第2スイッチと前記デジタル音声出力端子とを接続させている場合、前記スイッチ制御部が、前記第4スイッチに前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させることにより、前記第1コンテンツ再生装置からのアナログオーディオ信号が前記増幅装置に出力される状態とする、請求項2〜5のいずれかに記載のクレードル。
【請求項7】
前記第3スイッチと前記デジタル音声出力端子との間に接続されたホストコントローラと、
システムコントローラと、
前記システムコントローラが前記第1コンテンツ再生装置と通信するための第1制御端子と、
前記システムコントローラが前記第2コンテンツ再生装置と通信するための第2制御端子と、
前記第1制御端子と前記システムコントローラとを接続させるか、前記第2制御端子と前記システムコントローラとを接続させるかを切換える第5スイッチとをさらに有し、
前記ホストコントローラが前記第1コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第1コンテンツ再生装置を充電させるとき、前記システムコントローラ又は前記コンピュータが前記第2コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第2コンテンツ再生装置を充電させ、
前記システムコントローラが前記第1コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第1コンテンツ再生装置を充電させるとき、前記ホストコントローラ又は前記コンピュータが前記第2コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第2コンテンツ再生装置を充電させ、
前記コンピュータが前記第1コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第1コンテンツ再生装置を充電させるとき、前記ホストコントローラ又は前記システムコントローラが前記第2コンテンツ再生装置と通信することによって、前記第2コンテンツ再生装置を充電させるよう、前記スイッチ制御部が前記各スイッチを切換え制御する、請求項2〜6のいずれかに記載のクレードル。
【請求項8】
第1コンテンツ再生装置および第2コンテンツ再生装置が接続可能なクレードルと、前記クレードルと接続可能な増幅装置とを備え、
前記増幅装置が、
デジタル音声入力端子とアナログ音声入力端子とを含む複数の音声入力端子と、
第1ルームに配置される第1スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第1出力端子と、
第2ルームに配置される第2スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第2出力端子と、
複数の前記音声入力端子の中から、前記第1出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第1セレクタと、
複数の前記音声入力端子の中から、前記第2出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第2セレクタと、
前記第1セレクタが前記クレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知し、前記第2セレクタが前記クレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知するセレクタ通知手段とを有し、
前記クレードルが、
前記第1コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第1デジタル端子と、
前記第1コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第1アナログ音声入力端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第2デジタル端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第2アナログ音声入力端子と、
前記増幅装置にデジタルオーディオ信号を出力するデジタル音声出力端子と、
前記増幅装置にアナログオーディオ信号を出力するアナログ音声出力端子と、
前記第1デジタル端子と前記デジタル音声出力端子とを接続させるか、前記第2デジタル端子と前記デジタル音声出力端子とを接続させるかを切換える第3スイッチと、
前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるか、前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるかを切換える第4スイッチと、
前記セレクタ通知手段からの通知に基づいて、前記第3、第4スイッチを切換え制御するスイッチ制御部とを有する、コンテンツ再生システム。
【請求項9】
請求項8に記載のコンテンツ再生システムにおける前記クレードルであって、
前記第1コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第1デジタル端子と、
前記第1コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第1アナログ音声入力端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からデジタルオーディオ信号を受信する第2デジタル端子と、
前記第2コンテンツ再生装置からアナログオーディオ信号を受信する第2アナログ音声入力端子と、
前記増幅装置にデジタルオーディオ信号を出力するデジタル音声出力端子と、
前記増幅装置にアナログオーディオ信号を出力するアナログ音声出力端子と、
前記第1デジタル端子と前記デジタル音声出力端子とを接続させるか、前記第2デジタル端子と前記デジタル音声出力端子とを接続させるかを切換える第3スイッチと、
前記第1アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるか、前記第2アナログ音声入力端子と前記アナログ音声出力端子とを接続させるかを切換える第4スイッチと、
前記セレクタ通知手段からの通知に基づいて、前記第3、第4スイッチを切換え制御するスイッチ制御部とを有する、クレードル。
【請求項10】
請求項1または8に記載のコンテンツ再生システムにおける前記増幅装置であって、
デジタル音声入力端子とアナログ音声入力端子とを含む複数の音声入力端子と、
第1ルームに配置される第1スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第1出力端子と、
第2ルームに配置される第2スピーカーに対してオーディオ信号を出力するための第2出力端子と、
複数の前記音声入力端子の中から、前記第1出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第1セレクタと、
複数の前記音声入力端子の中から、前記第2出力端子に出力すべきオーディオ信号が入力される音声入力端子を選択する第2セレクタと、
前記第1セレクタが前記クレードルのデジタル音声出力端子が接続されているデジタル音声入力端子を選択するとき、前記第1セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知し、前記第2セレクタが前記クレードルのアナログ音声出力端子が接続されているアナログ音声入力端子を選択するとき、前記第2セレクタが前記クレードルを選択したことを、前記クレードルに通知するセレクタ通知手段とを有する、増幅装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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