説明

コンテンツ再生装置、表示装置及びコンテンツ再生方法

【課題】操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行が可能なコンテンツ再生装置、表示装置及びコンテンツ再生方法等を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生装置100は、第1の操作キー〜第4の操作キーを介した操作入力を受け付ける操作入力部120と、第1の操作キー及び第2の操作キーを介した操作入力に基づき、コンテンツの再生態様が等しく、かつコンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる複数の特殊再生モードのうち、いずれかの特殊再生モードを選択する特殊再生モード選択部140と、第3の操作キー及び第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択する実行方向選択部150と、特殊再生モード選択部140により決定された特殊再生モードにおいて、実行方向選択部150によって選択された実行方向でコンテンツを再生するコンテンツ再生部160とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置、表示装置及びコンテンツ再生方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DVD(Digital Versatile Disk)再生プレーヤーや音楽再生プレーヤー等のコンテンツ再生装置は、通常再生機能以外に、早送りや巻き戻し、再生位置を瞬時に移動させるスキップ移動等の特殊再生機能を有する。また、近年、コンテンツ再生装置は、複数のコンテンツの再生が可能となっており、別のコンテンツの通常再生や特殊再生をユーザーがリモートコントローラー(以下、リモコン)等を介して指示することができる。このようなコンテンツ再生装置の多機能化に伴い、ユーザーが指示可能な機能が増えることによりリモコンが備える操作キーが増え、ユーザーインターフェースが複雑化している。そのため、一般的なユーザーにとっては操作キーによる指示が煩わしくなる上に、製品のコストアップにつながるという問題がある。
【0003】
このようなコンテンツ再生装置に対するリモコンの操作キーを用いた特殊再生等の指示の簡略化を図る技術が、種々提案されている。例えば、特許文献1には、上方向キーを、通常再生モード及び各種トリックプレイモードのモード間の切り替えに兼用し、左方向キー及び右方向キーを、各種トリックプレイモードにおけるパラメーターの指定に兼用するようにした技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−323910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、上方向キー、左方向キー、又は右方向キーによりモード又はパラメーターを指定した後、所定時間が経過したとき、又は決定キーが操作されたとき、操作内容が決定される(特許文献1の段落0092参照)。従って、ユーザーの操作内容が実行されるまでに待ち時間が生じ、ユーザーにとって煩わしく感じ、操作性の低下を招くという問題がある。
【0006】
また、特許文献1に開示された技術では、一律に、左方向キー及び右方向キーにより各種トリックプレイモードにおけるパラメーターを指定する。そのため、例えばユーザーにいち早く移動先のシーンを見せるためのスキップ移動の際にも、その移動量を左方向キー及び右方向キーにより指定する必要があり、スキップ移動の本来の目的を果たせず、ユーザーにとって操作性の低下を招くという問題がある。
【0007】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行が可能なコンテンツ再生装置、表示装置及びコンテンツ再生方法等を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明の第1の態様は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置が、第1の操作キー、第2の操作キー、第3の操作キー、及び第4の操作キーを介した操作入力を受け付ける操作入力部と、前記操作入力部により受け付けられた前記第1の操作キー及び前記第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、前記コンテンツの再生態様が等しく、かつ前記コンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる第1の特殊再生モード及び第2の特殊再生モードを含む複数の特殊再生モードのうち、いずれかの特殊再生モードを選択する特殊再生モード選択部と、前記操作入力部により受け付けられた前記第3の操作キー及び前記第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択する実行方向選択部と、前記特殊再生モード選択部により選択された特殊再生モードにおいて、前記実行方向選択部によって選択された実行方向で前記コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを含む。
【0009】
本態様においては、特殊再生モード選択部において第1の操作キー及び第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、コンテンツの再生態様が等しく、かつコンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる複数の特殊再生モードの1つを選択するようにした。また、実行方向選択部において、第3の操作キー及び第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択するようにした。これにより、第1の操作キー〜第4の操作キーの4つの操作キーを介したユーザーの操作入力により、瞬時に特殊再生モードの指定が可能となり、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行を実現することができるようになる。
【0010】
(2)本発明の第2の態様に係るコンテンツ再生装置は、第1の態様において、前記操作入力部により受け付けられた前記第1の操作キー及び前記第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、コンテンツ間を移動するコンテンツ移動モード、又は前記複数のコンテンツにより構成されるプレイリスト間を移動するプレイリスト移動モードを選択するコンテンツ選択処理部を含み、前記コンテンツ選択処理部は、前記操作入力部により受け付けられた前記第3の操作キー及び前記第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、前記コンテンツ移動モードにおいて複数のコンテンツの1つ、又は前記プレイリスト移動モードにおいて複数のプレイリストの1つを選択する。
本態様によれば、コンテンツ選択処理部により、第1の操作キー及び第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、コンテンツ間を移動するコンテンツ移動モード、又はプレイリスト移動モードを選択するようにした。そして、コンテンツ選択処理部は、第3の操作キー及び第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、複数のコンテンツの1つ、又は複数のプレイリストの1つを選択するようにした。これにより、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで、特殊再生モードの指定のみならず、コンテンツ間の移動や、プレイリスト間の移動を実現することができるようになる。
【0011】
(3)本発明の第3の態様に係るコンテンツ再生装置では、第1の態様又は第2の態様において、前記第1の特殊再生モードは、第1の移動量に対応する第1のスキップ移動モードであり、前記第2の特殊再生モードは、第1の移動量とは異なる第2の移動量に対応する第2のスキップ移動モードである。
本態様によれば、特殊再生モードとして、移動量が互いに異なる第1のスキップ移動モード及び第2のスキップ移動モードのいずれかを、第1の操作キー及び第2の操作キーにより指定することができるようにした。これにより、上記の効果に加えて、移動量を新たに指定することなく、いち早くユーザーに移動先のシーンを見せることができるようになる。
【0012】
(4)本発明の第4の態様に係るコンテンツ再生装置では、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記第1の操作キーは、第1の方向を指示するための第1の方向キーであり、前記第2の操作キーは、前記第1の方向と反対方向の第2の方向を指示するための第2の方向キーであり、前記第3の操作キーは、前記第1の方向と交差する第3の方向を指示するための第3の方向キーであり、前記第4の操作キーは、前記第3の方向と反対方向の第3の方向を指示するための第4の方向キーである。
本態様によれば、4方向のいずれかを指示しするための方向キーを介したユーザーの操作入力により、瞬時に特殊再生モードの指定が可能となり、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行を実現することができるようになる。
【0013】
(5)本発明の第5の態様に係るコンテンツ再生装置では、第4の態様において、前記第1の方向は上方向であり、前記第2の方向は下方向であり、前記第3の方向は左方向であり、前記第4の方向は右方向である。
本態様によれば、第1の操作キーを上方向キー、第2の操作キーを下方向キー、第3の操作キーを左方向キー、第4の操作キーを右方向キーに割り当てるようにしたので、特殊再生モードの実行方向を左右の方向で判断することができるようになる。これにより、ユーザーは、直感的に特殊再生機能の指示を行うことができるようになる。
【0014】
(6)本発明の第6の態様に係るコンテンツ再生装置では、第5の態様において、前記特殊再生モード選択部は、前記第1の操作キーを介した操作入力のたびに、前記移動量が大きく、又は前記移動速度が速い特殊再生モードを選択して決定し、前記第2の操作キーを介した操作入力のたびに、前記移動量が小さく、又は前記移動速度が遅い特殊再生モードを選択して決定する。
本態様によれば、第1の操作キー又は第2の操作キーにより、コンテンツ内の移動量又は移動速度を上下の方向で判断することができるようになる。これにより、ユーザーは、直感的に特殊再生機能の指示を行うことができるようになる。
【0015】
(7)本発明の第7の態様は、表示装置が、第1の態様乃至第6の態様のいずれかに記載のコンテンツ再生装置と、前記コンテンツ再生装置によって再生される前記コンテンツを表示する表示部とを含む。
【0016】
本態様によれば、第1の操作キー〜第4の操作キーの4つの操作キーを介したユーザーの操作入力により、瞬時に特殊再生モードの指定が可能となる。これにより、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行が可能な表示装置を提供することができるようになる。
【0017】
(8)本発明の第8の態様は、第1の操作キー、第2の操作キー、第3の操作キー、及び第4の操作キーを介した操作入力を受け付ける操作入力部と、前記操作入力部によって受け付けられた操作入力に応じてコンテンツを再生するコンテンツ再生部とを含むコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生方法が、前記操作入力部により受け付けられた前記第1の操作キー及び前記第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、前記コンテンツの再生態様が等しく、かつ前記コンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる第1の特殊再生モード及び第2の特殊再生モードを含む複数の特殊再生モードのうち、いずれかの特殊再生モードを選択して決定する特殊再生モード選択ステップと、前記操作入力部により受け付けられた前記第3の操作キー及び前記第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択する実行方向選択ステップと、前記特殊再生モード選択ステップにおいて決定された特殊再生モードにおいて、前記実行方向選択ステップにおいて選択された実行方向で前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップとを含む。
【0018】
本態様によれば、第1の操作キー及び第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、コンテンツの再生態様が等しく、かつコンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる複数の特殊再生モードの1つを選択するようにした。また、第3の操作キー及び第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択するようにした。これにより、第1の操作キー〜第4の操作キーの4つの操作キーを介したユーザーの操作入力により、瞬時に特殊再生モードの指定が可能となり、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行を実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の構成例のブロック図。
【図2】図1のリモコンの構成例の概要を示す図。
【図3】本実施形態におけるモードの説明図。
【図4】本実施形態における上下左右の方向キー、及び決定キーの説明図。
【図5】本実施形態における状態番号の説明図。
【図6】本実施形態における速度番号の説明図。
【図7】状態番号と速度番号とにより規定される特殊再生モードの説明図。
【図8】本実施形態のコンテンツ再生装置の処理例のフロー図。
【図9】図8のステップS10の右方向キー処理の処理例のフロー図。
【図10】図8のステップS20の左方向キー処理の処理例のフロー図。
【図11】図8のステップS30の上方向キー処理の処理例のフロー図。
【図12】図8のステップS40の下方向キー処理の処理例のフロー図。
【図13】本実施形態におけるコンテンツ再生装置の第1の動作説明図。
【図14】本実施形態におけるコンテンツ再生装置の第2の動作説明図。
【図15】本実施形態の第1の変形例におけるリモコンの構成例の概要を示す図。
【図16】図16(A)は、本実施形態の第2の変形例における電話タイプのテンキーを有するリモコンを上面から見た構成を示す図。図16(B)は、本実施形態の第2の変形例におけるPCタイプのテンキーを有するリモコンを上面から見た構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
【0021】
図1に、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の構成例のブロック図を示す。図1は、コンテンツ保存部に保存されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置の構成例を表す。
コンテンツ再生装置100は、コンテンツ保存部110と、操作入力部120と、コンテンツ選択処理部130と、特殊再生モード選択部140と、実行方向選択部150と、コンテンツ再生部160と、特殊再生処理部170とを備えている。また、コンテンツ再生装置100は、画像生成部180と、音声生成部190とを備えている。更に、コンテンツ再生装置100は、リモコン126を備え、操作入力部120は、受信部122と、操作パネル(操作部)124とを備えている。コンテンツ再生装置100には、表示部200と、スピーカー210とが接続されている。
【0022】
コンテンツ保存部110には、1又は複数のコンテンツファイルが保存される。各コンテンツファイルは、コンテンツ再生装置100において再生される1又は複数のコンテンツに対応した再生データを有する。コンテンツファイルには、動画を表すデータ、1又は複数の静止画を表すデータ、又は音声を表すデータ等が含まれる。以下の説明では、主にコンテンツファイルが動画を表すデータであり、コンテンツ再生装置100が動画を再生する場合について説明する。コンテンツ保存部110の機能は、コンテンツ再生装置100に着脱可能なDVD等の記憶媒体や、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)装置等の記憶デバイスによって実現される。なお、コンテンツ保存部110は、コンテンツ再生装置100の内部に設けられても良く、外部に設けられてもよい。コンテンツ再生装置100の外部に設けられる場合、コンテンツ保存部110としてUSBメモリー等の可搬な記憶媒体を用いることができる。
【0023】
操作入力部120は、操作パネル124又はリモコン126を介したユーザーの操作入力を受け付ける。操作パネル124は、コンテンツ再生装置100の筐体に設けられた複数の操作キーを有しており、ユーザーにより例えば押下されることにより操作された操作キーに対応した操作信号に基づいて、ユーザーの操作入力を受け付ける。リモコン126は、各々が操作パネル124の操作キーに対応する複数の操作キーを有しており、ユーザーにより例えば押下されることにより操作された操作キーに対応するキーコードを出力する。受信部122は、リモコン126からのキーコードを受信し、リモコン126を介したユーザーの操作入力を受け付ける。操作パネル124は、ユーザーの操作入力を受け付ける操作部として機能する。また、リモコン126及び受信部122も、操作パネル124と同様に操作部として機能する。
【0024】
本実施形態では、リモコン126が有する5つの操作キー(具体的には、上下左右の方向キー、及び決定キー)を介したユーザーの操作入力により、通常再生モードや特殊再生モードの指定、所望のコンテンツやプレイリストの指定を実現する。
【0025】
図2に、図1のリモコン126の構成例の概要を示す。図2は、リモコン126を上面から見た構成を模式的に表している。
リモコン126は、操作キーとして、電源キーPOFと、上下左右の方向キーUP,DN,LF,RTと、決定キーCKとを有している。電源キーPOFは、コンテンツ再生装置100の電源のオン又はオフを指示するための操作キーである。上方向キーUP(第1の操作キー)は、上方向(第1の方向)を指示するための方向キーである。下方向キーDN(第2の操作キー)は、下方向(第1の方向と反対方向の第2の方向)を指示するための方向キーである。左方向キーLF(第3の操作キー)は、左方向(第1の方向と直交(交差)する第3の方向)を指示するための方向キーである。右方向キーRT(第4の操作キー)は、右方向(第3の方向と反対方向の第4の方向)を指示するための方向キーである。なお、リモコン126は、図2に示す操作キー以外に、例えば音量調整用の操作キー等を備えていてもよい。
【0026】
コンテンツ再生装置100は、コンテンツの通常再生を行う通常再生モード以外に、複数の特殊再生モードでコンテンツの再生を行うことができる。ここで「特殊再生モード」とはコンテンツの特殊再生を行うことができるモードである。また「通常再生」とは、ユーザーがコンテンツを鑑賞する際の通常の再生速度(移動速度)でコンテンツを再生することを指すものとする。一方「特殊再生」とは、早送りや巻き戻し、再生位置を瞬時に移動させるスキップ移動等の、通常再生とは異なる再生態様でコンテンツを再生することを指すものとする。また「再生態様」とは、コンテンツを再生する際の態様である。例えば本実施形態においては、早送り、巻き戻し及び逆方向の再生等は、「通常再生とは異なる再生速度でコンテンツを順方向又は逆方向に再生する」という点で共通しているため、本実施形態においては同一の再生態様(トリックプレイ)であるものとする。また本実施形態では、トリックプレイ及びスキップ移動はそれぞれ異なる再生態様であるものとする。なお以下の説明では、逆方向の再生を行う場合の再生速度は「−」の符号を用いて表す(例えば、通常再生の再生速度を「1倍」として、1倍の速度で逆方向の再生を行う場合の移動速度は「−1倍」とする)。さらに特殊再生モードでは、コンテンツ内での移動を行うことが可能であるが、あるモードにおいて1回の操作で、又は一定時間内に移動できる度合いを「移動単位」とする。例えば2倍速の早送り再生に対応する特殊再生モードでは、再生速度である「2倍」が移動単位である。また、15秒のスキップ移動に対応する特殊再生モードでは、移動量である「15秒」が移動単位である。このように、各特殊再生モードにおけるコンテンツ内の移動量又は移動速度を移動単位とする。特に、特殊再生モードにおける移動単位を「特殊再生単位」と称する。
【0027】
本実施形態においては、複数の特殊再生モードに、再生態様が等しく、かつ移動単位が異なる2以上の特殊再生モードが含まれるものとする。具体的に、本実施形態においては、30秒のスキップ移動に対応する特殊再生モードと、15秒のスキップ移動に対応する特殊再生モードは、それぞれ異なる特殊再生モードであるものとして区別する。一方で、本実施形態において、再生態様がトリックプレイであれば、移動速度の大きさに関わらず、同一の特殊再生モード(トリックプレイモード)であるものとする。具体的に、本実施形態においては、2倍速の早送り再生と、4倍速の早送り再生は、いずれもトリックプレイモードに含まれるものとする。このとき、上方向キーUP及び下方向キーDNに、移動量又は移動速度の降順又は昇順に並べた複数の特殊再生モードの中の1つを選択して決定する機能を兼用させる。
【0028】
また、本実施形態では、通常再生モード、及び特殊再生モード以外のモードとして、コンテンツ移動モード、及びプレイリスト移動モードを定義する。そして、上方向キーUP及び下方向キーDNに、上記の複数の特殊再生モードに加えて、コンテンツ移動モード及びプレイリスト移動モードの中の1つを選択する機能を兼用させる。なおコンテンツ移動モードでは、あるコンテンツから別のコンテンツへの移動(コンテンツ間の移動)が行われ、及びプレイリスト移動モードでは、あるコンテンツのグループ(プレイリスト)から別のコンテンツのグループへの移動(プレイリスト間の移動)が行われる。ここで、コンテンツ移動モードでは、1又は2以上のコンテンツを移動単位とすることができる。また、プレイリスト移動モードでは、1又は2以上のプレイリストを移動単位とすることができる。
【0029】
更に、本実施形態では、左方向キーLF及び右方向キーRTに、上記のように決定された特殊再生モードの実行方向(再生方向)を選択して決定する機能を兼用させる。
更にまた、本実施形態では、左方向キーLF及び右方向キーRTに、コンテンツ移動モードにおいてコンテンツの1つ、又はプレイリスト移動モードにおいてプレイリストの1つを選択する機能を兼用させる。
更にまた、決定キーCKに、選択したコンテンツ又はプレイリストを決定する機能を兼用させる。
なお、後述のトリックプレイやスロー再生等の所定の特殊再生モードにおいては、左方向キーLF及び右方向キーRTにより、コンテンツ内の移動量又は移動速度を選択して決定する機能を兼用させる。
【0030】
図3に、本実施形態におけるコンテンツ再生装置100のモードの説明図を示す。
本実施形態におけるコンテンツ再生装置100のモードは、大きく区分すると、プレイリスト移動モード、コンテンツ移動モード、チャプター移動モード、シーン移動モード、スキップ移動モード、トリックプレイモード、スロー再生モード、停止モードを含む。これらのモードのうち、チャプター移動モード、シーン移動モード、スキップ移動モード、トリックプレイモード及びスロー再生モードが特殊再生モードに対応している。上記のモードの各々は、1度の操作入力による選択対象の移動単位が互いに異なる。通常再生モードが1倍速のトリックプレイであると考えると、図3のトリックプレイモードに含めてもよい。図3では、プレイリスト移動モード、コンテンツ移動モード、チャプター移動モード、シーン移動モード、スキップ移動モード、トリックプレイモード、スロー再生モード、停止モードの順番で、移動単位が小さくなるように階層化されている。
【0031】
プレイリスト移動モードにおいては、あるプレイリストから別のプレイリストへの移動が行われる。つまり、プレイリスト移動モードにおける選択対象の移動単位は「プレイリスト」となる。なおプレイリストは、複数のコンテンツにより構成される。
コンテンツ移動モードにおいては、あるコンテンツから別のコンテンツへの移動が行われる。コンテンツ移動モードにおける選択対象の移動単位は「コンテンツ」となる。なおコンテンツは、複数のチャプター又はシーンにより構成される。
チャプター移動モードにおいては、あるチャプターから別のチャプターへの移動が行われる。つまり、チャプター移動モードにおける選択対象の移動単位は「チャプター」となる。なおチャプターは、予め設定されたチャプター情報により1つのコンテンツ内に複数設けられる。
シーン移動モードにおいては、あるシーンから別のシーンへの移動が行われる。シーン移動モードにおける選択対象の移動単位は「シーン」となる。なおシーンは、1つのコンテンツ内に複数設けられる。
スキップ移動モードにおいては、1つのコンテンツ内において、現在の再生時刻から別の再生時刻へ、指定時間だけ瞬時に移動する。つまりスキップ移動モードにおける選択対象の移動単位は「指定時間」となる。本実施形態では、指定時間が異なる複数のスキップ移動モードとして、スキップ30秒移動モード(第1の特殊再生モード)、スキップ15秒移動モード(第2の特殊再生モード)が設けられている。ここで、スキップ30秒移動モード及びスキップ15秒移動モードは、コンテンツの再生態様が等しく、かつコンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる。また、スキップ30秒移動モードは第1の移動量(30秒)に対応する第1のスキップ移動モードである。一方、スキップ15秒移動モードは、第1の移動量とは異なる第2の移動量(15秒)に対応する第2のスキップ移動モードである。
トリックプレイモードにおいては、トリックプレイ(早送り、早戻し、逆方向の再生等)が行われる。トリックプレイモードの実行方向及び速度は、左方向キーLF及び右方向キーRTにより変更が可能である。
スロー再生モードにおいては、スロー再生(順方向のスロー再生、逆方向のスロー再生)が行われる。スロー再生モードの実行方向及び速度は、左方向キーLF及び右方向キーRTにより変更が可能である。
なお、停止モードでは、コンテンツの再生と、コンテンツの再生の停止とを繰り返す。
【0032】
図4に、本実施形態における上下左右の方向キーUP,DN,LF,RT、及び決定キーCKの説明図を示す。
上方向キーUPは、公知の上方向キーの機能に加えて、コンテンツ再生装置100のモードを切り替える機能を有する。上方向キーUPによる操作入力のたびに、移動単位が大きいモードに切り替えられる。具体的には、上方向キーUPによる操作入力のたびに、コンテンツ内の移動量が大きく、又はコンテンツ内の移動速度が速いモードに切り替えられる。コンテンツ内の最大移動量であるチャプター移動モードが選択されているときに、上方向キーUPによる操作入力を行うと、コンテンツ移動モード、プレイリスト移動モードの順番で切り替えられる。このように、上方向キーUPによる操作入力のたびに、1段階だけ移動単位が粗い(大きい)モードに切り替えられる。
【0033】
下方向キーDNは、公知の下方向キーの機能に加えて、コンテンツ再生装置100のモードを切り替える機能を有する。下方向キーDNによる操作入力のたびに、移動単位が小さいモードに切り替えられる。具体的には、下方向キーDNによる操作入力のたびに、コンテンツ内の移動量が小さく、又はコンテンツ内の移動速度が遅いモードに切り替えられる。移動単位が最大のプレイリスト移動モードが選択されているときに、下方向キーDNによる操作入力を行うと、コンテンツ移動モード、チャプター移動モードの順番で切り替えられる。このように、下方向キーDNによる操作入力のたびに、1段階だけ移動単位が細かい(小さい)モードに切り替えられる。
【0034】
左方向キーLFは、公知の左方向キーの機能に加えて、現在の特殊再生単位で実行方向を過去方向(逆方向、コンテンツを再生する方向とは逆の方向)に切り替える機能を有する。
右方向キーRTは、公知の右方向キーの機能に加えて、現在の特殊再生単位で実行方向を未来方向(順方向、コンテンツを再生する方向)に切り替える機能を有する。
【0035】
決定キーCKは、公知の決定キーの機能の他、プレイリスト一覧の中から再生対象のプレイリスト、又はコンテンツ一覧の中から再生対象のコンテンツを決定する。また、決定キーCKは、再生中は一時停止を指示し、停止中又は一時停止中は再生を指示する操作キーである。
【0036】
以上のような操作性を実現するため、図1において、操作入力部120は、リモコン126における上方向キーUP、下方向キーDN、左方向キーLF、右方向キーRT、及び決定キーCKを介したユーザーによる操作入力を受け付ける。また、操作入力部120は、リモコン126における電源キーPOF、上下左右の方向キーUP,DN,LF,RT、及び決定キーCKの各々に対応した操作パネル124の操作キーを介した操作入力も、リモコン126からの操作入力と同様に受け付ける。
以下では、リモコン126を介した操作入力を例に説明するが、操作パネル124を介した操作入力についても同様である。
【0037】
コンテンツ選択処理部130は、操作入力部120により受け付けられた上方向キーUP及び下方向キーDNを介した操作入力に基づいて、コンテンツ間を移動するコンテンツ移動モード、又はプレイリスト間を移動するプレイリスト移動モードを選択する。また、コンテンツ移動モードにおいて、コンテンツ選択処理部130は、操作入力部120により受け付けられた左方向キーLF及び右方向キーRTを介した操作入力に基づいて、複数のコンテンツの1つを選択する。更に、プレイリスト移動モードにおいて、コンテンツ選択処理部130は、操作入力部120により受け付けられた左方向キーLF及び右方向キーRTを介した操作入力に基づいて、複数のプレイリストの1つを選択する。
【0038】
特殊再生モード選択部140は、操作入力部120により受け付けられた上方向キーUP及び下方向キーDNを介した操作入力に基づいて、コンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる複数の特殊再生モードの1つを選択して決定する。本実施形態における特殊再生モードは、具体的には、チャプター移動モード、シーン移動モード、スキップ30秒移動モード、スキップ15秒移動モード、トリックプレイモード、スロー再生モード、及び停止モードを含むものとする。
実行方向選択部150は、操作入力部120により受け付けられた左方向キーLF及び右方向キーRTを介した操作入力に基づいて、特殊再生モード選択部140によって決定された特殊再生モードの実行方向を選択して決定する。
【0039】
コンテンツ再生部160は、コンテンツ選択処理部130によって選択されたコンテンツを再生する。このとき、コンテンツ再生部160は、特殊再生モード選択部140により決定された特殊再生モードにおいて、実行方向選択部150によって決定された実行方向で上記のコンテンツを再生する。
特殊再生処理部170は、コンテンツ再生部160により再生されるコンテンツに対して特殊再生処理を行う。具体的には、特殊再生処理部170は、特殊再生モード選択部140により決定された特殊再生モード、及び実行方向選択部150によって決定された実行方向に基づいて、コンテンツに対して公知の特殊再生処理を行う。特殊再生処理部170は、通常再生が指定され特殊再生を行わないときは、コンテンツ再生部160により再生された画像データ等をそのまま出力する。
【0040】
画像生成部180は、特殊再生処理部170からの画像データに基づいて画像を生成する。画像生成部180によって生成された画像は、表示部200により出力される。
音声生成部190は、特殊再生処理部170からの音声データをD/A変換し、D/A変換後の音声データはスピーカー210により出力される。
なお、表示部200及びスピーカー210の少なくとも一方は、コンテンツ再生装置100に内蔵されてもよい。例えば、表示部200及びコンテンツ再生装置100を一体として、表示装置(例えば、プロジェクター)を構成することもできる。
【0041】
次に、上記のような構成を有するコンテンツ再生装置100の処理例について説明する。なお、コンテンツ再生装置100の処理例を説明するのに先立って、本実施形態において定義される状態番号Mと速度番号Sについて説明する。
図5に、本実施形態における状態番号Mの説明図を示す。図5は、本実施形態において、上方向キーUP及び下方向キーDNにより変更が可能な状態番号Mと、状態番号Mに応じた左方向キーLF、右方向キーRT又は決定キーCKの押下時の処理内容の説明図を表す。
図6に、本実施形態における速度番号Sの説明図を示す。図6は、本実施形態において、左方向キーLF及び右方向キーRTにより変更が可能な速度番号Sの説明図を表す。
図7に、本実施形態のコンテンツ再生装置100において、状態番号Mと速度番号Sとにより規定される特殊再生モードの説明図を示す。
【0042】
図5に示すように、状態番号Mは、プレイリスト移動モード、コンテンツ移動モード、及び複数の特殊再生モードの各々のモードに対応している。具体的には、移動単位が最大のプレイリスト移動モードには、状態番号Mとして「8」が対応付けられ、コンテンツ移動モード、及び特殊再生モードの各々には、状態番号Mとして「7」から「0」までが順番に対応付けられる。
各モードでは、左方向キーLF、右方向キーRT、又は決定キーCKの押下時の処理内容が規定されており、処理内容によっては速度番号Sが参照される。
図6に示すように、速度番号Sは、実行方向及びコンテンツ内の移動速度に対応している。具体的には、未来方向の最大移動速度である4倍には、速度番号Sとして「6」が対応付けられ、2倍、1倍、逆方向1倍、逆方向2倍、逆方向4倍、及び一時停止の各々には、速度番号Sとして「5」から「0」までが順番に対応付けられる。なお、特殊再生モードがスロー再生モードのとき、1/4倍には速度番号Sとして「6」が、1/2倍には速度番号Sとして「5」が、逆方向1/2倍には速度番号Sとして「2」が、逆方向1/4倍には速度番号Sとして「1」が対応付けられる。
【0043】
コンテンツ再生装置100は、上記の状態番号M及び速度番号Sにより、トリックプレイモード及びスロー再生モードにおいて、図7に示すような特殊再生が可能となる。即ち、上方向キーUP及び下方向キーDNと、左方向キーLF及び右方向キーRTとにより、トリックプレイモード及びスロー再生モードにおいて、図7に示すような特殊再生が可能となる。
例えば、コンテンツを通常再生している状態である「再生状態」を1倍速早送りのトリックプレイ状態として、この状態に対応付ける状態番号M及び速度番号Sを、それぞれ「2」及び「4」とすることができる。また、「停止状態」に対応付ける状態番号M及び速度番号Sを、それぞれ「0」及び「0」とすることができる。また、「4倍速早戻しトリックプレイ状態」に対応付ける状態番号M及び速度番号Sを、それぞれ「2」及び「1」とすることができ、「1/4逆方向スロー再生状態」に対応付ける状態番号M及び速度番号Sを、それぞれ「1」及び「1」とすることができる。
【0044】
図8に、本実施形態のコンテンツ再生装置100の処理例のフロー図を示す。
図9に、図8のステップS10の右方向キー処理の処理例のフロー図を示す。
図10に、図8のステップS20の左方向キー処理の処理例のフロー図を示す。
図11に、図8のステップS30の上方向キー処理の処理例のフロー図を示す。
図12に、図8のステップS40の下方向キー処理の処理例のフロー図を示す。
コンテンツ再生装置100は、図示しない中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPU)及びメモリーを有しており、CPUは、該メモリーに保存された以下の処理手順に対応したプログラムを読み込んで該プログラムに対応した処理を実行する。このようなCPU及びメモリーにより、操作入力部120、コンテンツ選択処理部130、特殊再生モード選択部140、実行方向選択部150、コンテンツ再生部160、及び特殊再生処理部170の各部の一部又は全部の機能が実現される。
【0045】
まず、コンテンツ再生装置100の各部を制御する上記のCPUは、状態番号Mを「2」に初期化する(ステップS1)と共に、速度番号Sを「4」に初期化する(ステップS2)。
続いて、CPUは、処理が終了したか否かを判定する(ステップS3)。処理が終了したと判定されたとき(ステップS3:Y)、CPUは、一連の操作指示処理を終了する(エンド)。
処理が終了していないと判定されたとき(ステップS3:N)、CPUは、右方向キーRTが押下されたか否かを判定する(ステップS4)。右方向キーRTが押下されたと判定されたとき(ステップS4:Y)、CPUは、右方向キー処理を行い(ステップS10)、ステップS3に戻る。
【0046】
図9に示すように、右方向キー処理では、CPUは、状態番号Mが「1」以上で、且つ、「2」以下であるか否かを判定する(ステップS11)。状態番号Mが「1」以上で、且つ、「2」以下であると判定されたとき(ステップS11:Y)、CPUは、速度番号Sが「4」より小さいか否かを判定する(ステップS12)。速度番号Sが「4」より小さいと判定されたとき(ステップS12:Y)、CPUは、速度番号Sに「5」を設定する(ステップS13)。
速度番号Sが「4」より小さくないと判定されたとき(ステップS12:N)、CPUは、速度番号Sが「6」以上であるか否かを判定する(ステップS14)。速度番号Sが「6」以上ではないと判定されたとき(ステップS14:N)、CPUは、速度番号Sをインクリメントする(ステップS15)。
状態番号Mが「1」以上で、且つ、「2」以下ではないと判定されたとき(ステップS11:N)、又は速度番号Sが「6」以上であると判定されたとき(ステップS14:Y)、CPUは、RightProc[M]を実行する(ステップS16)。また、ステップS13又はステップS15に続いて、CPUは、RightProc[M]を実行する(ステップS16)。その後、CPUは、一連の右方向キー処理を終了する(エンド)。
【0047】
RightProc[M]は、図5に規定されているように、状態番号Mに対応した右方向キー押下時の処理である。
状態番号Mが「8」のとき、カレントプレイリスト(現在選択されているプレイリスト)の次に登録されているプレイリストに選択対象を切り替え、次のプレイリストが存在しないとき、何も処理しない。
状態番号Mが「7」のとき、カレントコンテンツ(現在選択されているコンテンツ)の次に登録されているコンテンツに選択対象を切り替え、次のコンテンツが存在しないとき、何も処理しない。
状態番号Mが「6」のとき、カレントタイム(現在選択されているコンテンツにおける、現在再生されている位置)より未来方向にチャプターが存在するとき、未来方向の次のチャプターに再生位置を移動させ、次のチャプターが存在しないとき、何も処理しない。
状態番号Mが「5」のとき、カレントタイムより未来方向にシーンチェンジが存在するとき、未来方向の次のシーンチェンジ位置に再生位置を移動させ、次のシーンチェンジが存在しないとき、コンテンツの末尾に再生位置を移動させる。
状態番号Mが「4」のとき、カレントタイムより未来方向に30秒以上の再生時間が存在するとき、(カレントタイム+30秒)の位置に再生位置を移動させ、30秒以上の再生時間が存在しないとき、コンテンツの末尾に再生位置を移動させる。
状態番号Mが「3」のとき、カレントタイムより未来方向に15秒以上の再生時間が存在するとき、(カレントタイム+15秒)の位置に再生位置を移動させ、15秒以上の再生時間が存在しないとき、コンテンツの末尾に再生位置を移動させる。
状態番号Mが「2」のとき、図7に示すような速度番号Sでトリックプレイを行う。
状態番号Mが「1」のとき、図7に示すような速度番号Sでスロー再生を行う。
状態番号Mが「0」のとき、何も処理しない。
【0048】
図8において、右方向キーRTが押下されなかったと判定されたとき(ステップS4:N)、CPUは、左方向キーLFが押下されたか否かを判定する(ステップS5)。左方向キーLFが押下されたと判定されたとき(ステップS5:Y)、CPUは、左方向キー処理を行い(ステップS20)、ステップS3に戻る。
【0049】
図10に示すように、左方向キー処理では、CPUは、状態番号Mが「1」以上で、且つ、「2」以下であるか否かを判定する(ステップS21)。状態番号Mが「1」以上で、且つ、「2」以下であると判定されたとき(ステップS21:Y)、CPUは、速度番号Sが「4」より大きいか否かを判定する(ステップS22)。速度番号Sが「4」より大きいと判定されたとき(ステップS22:Y)、CPUは、速度番号Sに「3」を設定する(ステップS23)。
速度番号Sが「4」より大きくないと判定されたとき(ステップS22:N)、CPUは、速度番号Sが「1」以下であるか否かを判定する(ステップS24)。速度番号Sが「1」以下ではないと判定されたとき(ステップS24:N)、CPUは、速度番号Sをデクリメントする(ステップS25)。
状態番号Mが「1」以上で、且つ、「2」以下ではないと判定されたとき(ステップS21:N)、又は速度番号Sが「1」以下であると判定されたとき(ステップS24:Y)、CPUは、LeftProc[M]を実行する(ステップS26)。また、ステップS23又はステップS25に続いて、CPUは、LeftProc[M]を実行する(ステップS26)。その後、CPUは、一連の左方向キー処理を終了する(エンド)。
【0050】
LeftProc[M]は、図5に規定されているように、状態番号Mに対応した左方向キー押下時の処理である。
状態番号Mが「8」のとき、カレントプレイリストの前に登録されているプレイリストに選択対象を切り替え、前のプレイリストが存在しないとき、何も処理しない。
状態番号Mが「7」のとき、カレントコンテンツの前に登録されているコンテンツに選択対象を切り替え、次のコンテンツが存在しないとき、何も処理しない。
状態番号Mが「6」のとき、カレントタイムより過去方向にチャプターが存在するとき、過去方向の前のチャプターに再生位置を移動させ、前のチャプターが存在しないとき、何も処理しない。
状態番号Mが「5」のとき、カレントタイムより過去方向にシーンチェンジが存在するとき、過去方向の前のシーンチェンジ位置に再生位置を移動させ、前のシーンチェンジが存在しないとき、コンテンツの先頭に再生位置を移動させる。
状態番号Mが「4」のとき、カレントタイムより過去方向に30秒以上の再生時間が存在するとき、(カレントタイム−30秒)の位置に再生位置を移動させ、30秒以上の再生時間が存在しないとき、コンテンツの先頭に再生位置を移動させる。
状態番号Mが「3」のとき、カレントタイムより過去方向に15秒以上の再生時間が存在するとき、(カレントタイム−15秒)の位置に再生位置を移動させ、15秒以上の再生時間が存在しないとき、コンテンツの先頭に再生位置を移動させる。
状態番号Mが「2」のとき、図7に示すような速度番号Sでトリックプレイを行う。
状態番号Mが「1」のとき、図7に示すような速度番号Sでスロー再生を行う。
状態番号Mが「0」のとき、何も処理しない。
【0051】
図8において、左方向キーLFが押下されなかったと判定されたとき(ステップS5:N)、CPUは、上方向キーUPが押下されたか否かを判定する(ステップS6)。上方向キーUPが押下されたと判定されたとき(ステップS6:Y)、CPUは、上方向キー処理を行い(ステップS30)、ステップS3に戻る。
【0052】
図11に示すように、上方向キー処理では、状態番号Mが「8」以上であるか否かを判定する(ステップS31)。状態番号Mが「8」以上ではないと判定されたとき(ステップS31:N)、CPUは、状態番号Mをインクリメントし(ステップS32)、一連の上方向キー処理を終了する(エンド)。
状態番号Mが「8」以上であると判定されたとき(ステップS31:Y)、CPUは、一連の上方向キー処理を終了する(エンド)。
【0053】
図8において、上方向キーUPが押下されなかったと判定されたとき(ステップS6:N)、CPUは、下方向キーDNが押下されたか否かを判定する(ステップS7)。下方向キーDNが押下されたと判定されたとき(ステップS7:Y)、CPUは、下方向キー処理を行い(ステップS40)、ステップS3に戻る。
【0054】
図12に示すように、下方向キー処理では、状態番号Mが「0」以下であるか否かを判定する(ステップS41)。状態番号Mが「0」以下ではないと判定されたとき(ステップS41:N)、CPUは、状態番号Mをデクリメントし(ステップS42)、一連の下方向キー処理を終了する(エンド)。
状態番号Mが「0」以下であると判定されたとき(ステップS41:N)、CPUは、一連の下方向キー処理を終了する(エンド)。
【0055】
図8において、下方向キーDNが押下されなかったと判定されたとき(ステップS7:N)、CPUは、決定キーCKが押下されたか否かを判定する(ステップS8)。決定キーCKが押下されたと判定されたとき(ステップS8:Y)、CPUは、EnterProc[M]を実行し(ステップS9)、ステップS3に戻る。
決定キーCKが押下されなかったと判定されたとき(ステップS8:N)、CPUは、ステップS3に戻る。
【0056】
EnterProc[M]は、図5に規定されているように、状態番号Mに対応した決定キー押下時の処理である。
状態番号Mが「1」〜「8」のいずれかの場合、速度番号Sが「0」ではないときに決定キーCKが押下されると速度番号Sは「0」に設定され、速度番号Sが「0」のときに決定キーCKが押下されると、速度番号Sは「4」に設定される。換言すれば、一時停止ではないときに決定キーCKが押下されると一時停止となり、一時停止のときに決定キーCKが押下されると速度1倍での再生(通常再生)が行われる。
状態番号Mが「0」の場合、決定キーCKが押下されると再生終了処理を行う。
【0057】
なお、本実施形態において、ステップS30及びステップS40は、特殊再生モード選択ステップに相当する。ステップS16及びステップS26は、実行方向選択ステップに相当する。ステップS30及びステップS40において状態番号Mが「7」又は「8」のときのステップS16及びステップS26は、コンテンツ選択処理ステップに相当する。こうして、コンテンツ再生装置100は、コンテンツ再生ステップとして、コンテンツ選択処理ステップにおいて選択されたコンテンツ、又は選択されたプレイリスト内のコンテンツを、特殊再生モード選択ステップにおいて決定された特殊再生モードにおいて、実行方向選択ステップにおいて決定された実行方向で再生する。
【0058】
上記のような図8〜図12のフローに従って処理を行うコンテンツ再生装置100は、次のような動作を行う。
【0059】
図13(A)、図13(B)に、本実施形態におけるコンテンツ再生装置100の第1の動作説明図を示す。図13(A)は、各状態において、上方向キーUP及び下方向キーDNによりモードが切り替えられて右方向キーRTが押下されたときの動作説明図の前半部分を表す。図13(B)は、上方向キーUP及び下方向キーDNによりモードが切り替えられて右方向キーRTが押下されたときの動作説明図の後半部分を表す。
図13(A)及び図13(B)において、一番左の欄に、現在の状態(停止状態、各種トリックプレイ状態、各種スロー再生状態)を表し、横方向に、上方向キーUP及び下方向キーDNにより切り替えられたモードを表す。例えば、現在、再生状態のとき、上方向キーUP及び下方向キーDNによりトリックプレイモードに切り替えられて、右方向キーRTが押下されると、2倍速早送り再生に切り替えられることを示している。また、例えば、現在、1/4逆方向スロー再生状態のとき、上方向キーUP及び下方向キーDNによりスキップ30秒移動モードに切り替えられて、右方向キーRTが押下されると、30秒未来方向に再生位置を移動後に再生されることを示している。
【0060】
このとき、本実施形態では、トリックプレイモード(状態番号Mが「2」)において、右方向キーRTが押下されると、順方向のトリックプレイ状態では再生速度が上がる。また、逆方向のトリックプレイ状態では、2倍速早送りトリックプレイ状態(S=5)に切り替えることができる。また、スロー再生モード(状態番号Mが「1」)において、右方向キーRTが押下されると、順方向のスロー再生状態ではスロー再生速度が下がり、逆方向のスロー再生状態では、1/2倍順方向スロー再生状態に切り替えることができる。
【0061】
図14(A)、図14(B)に、本実施形態におけるコンテンツ再生装置100の第2の動作説明図を示す。図14(A)は、各状態において、上方向キーUP及び下方向キーDNによりモードが切り替えられて左方向キーLFが押下されたときの動作説明図の前半部分を表す。図14(B)は、各状態において、上方向キーUP及び下方向キーDNによりモードが切り替えられて左方向キーLFが押下されたときの動作説明図の後半部分を表す。
図14(A)及び図14(B)において、一番左の欄に、現在の状態(停止状態、各種トリックプレイ状態、各種スロー再生状態)を表し、横方向に、上方向キーUP及び下方向キーDNにより切り替えられたモードを表す。例えば、現在、2倍速早戻しトリックプレイ状態のとき、上方向キーUP及び下方向キーDNによりトリックプレイモードに切り替えられて、左方向キーLFが押下されると、4倍速早戻し再生に切り替えられることを示している。また、例えば、現在、1/4倍逆方向スロー再生状態のとき、上方向キーUP及び下方向キーDNによりスキップ15秒移動モードに切り替えられて、左方向キーLFが押下されると、15秒過去方向に再生位置を移動後に再生されることを示している。
【0062】
このとき、本実施形態では、トリックプレイモード(状態番号Mが「2」)において、左方向キーLFが押下されると、未来方向のトリックプレイ状態では、1倍速戻し再生状態(逆方向再生状態、つまりS=3である状態)に切り替えることができる。また、過去方向のトリックプレイ状態では再生速度が下がる(逆方向の再生速度が上がる)。また、スロー再生モード(状態番号Mが「1」)において、左方向キーLFが押下されると、未来方向のスロー再生状態では1倍速戻し再生状態に切り替えることができる。また、過去方向のスロー再生状態では、スロー再生速度が下がる。
【0063】
以上説明したように、本実施形態では、上方向キーUP及び下方向キーDNを介した操作入力に基づいて、コンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる複数の特殊再生モードの1つを特殊再生モード選択部140が選択する。また、左方向キーLF及び右方向キーRTを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を実行方向選択部150が選択する。こうすることで、4つの操作キーを介したユーザーの操作入力により、瞬時に特殊再生モードの指定が可能となり、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行を実現することができるようになる。
このとき、特殊再生モードとして、移動量が異なる複数のスキップ移動モードを設け、上方向キーUP及び下方向キーDNにより指定することができるようにしたので、移動量を新たに指定することなく、いち早くユーザーに移動先のシーンを見せることができる。
【0064】
更に、コンテンツ選択処理部130により、上方向キーUP及び下方向キーDNを介した操作入力に基づいて、コンテンツ間を移動するコンテンツ移動モード、又はプレイリスト移動モードを選択する。そして、コンテンツ選択処理部130は、左方向キーLF及び右方向キーRTを介した操作入力に基づいて、複数のコンテンツの1つ、又は複数のプレイリストの1つを選択し、決定キーCKにより決定する。こうすることで、5つの操作キーにより、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで、特殊再生モードの指定のみならず、コンテンツ間の移動や、プレイリスト間の移動を実現することができるようになる。
【0065】
なお、本実施形態では、状態番号Mと速度番号Sとに区分して、図5に示す各モードを切り替えるようにしたので、将来のモード追加が非常に容易となり、処理の拡張性に富む構成のコンテンツ再生装置を提供することができるようになる。例えば、4倍速の次に8倍速を設ける場合でも、速度番号Sの取り得る値を変更すればよい。従って、モードの追加等により多機能化した場合でも、操作性の低下を招くことなく、より少ない操作キーで特殊再生機能の実行を実現することができるようになる。
【0066】
〔第1の変形例〕
本実施形態におけるリモコン126は、図2に示したものを例に説明したが、本発明に係る実施形態は、これに限定されるものではない。
図15に、本実施形態の第1の変形例におけるリモコンの構成例の概要を示す。図15は、第1の変形例におけるリモコンを上面から見た構成を模式的に表している。図15において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1の変形例におけるリモコン126aは、リモコン126に代えて図1のコンテンツ再生装置100に適用することができる。リモコン126aがリモコン126と異なる点は、上方向キーUP、下方向キーDN、左方向キーLF、及び右方向キーRTがリング状に形成されている点である。それ以外の点では、本実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0067】
〔第2の変形例〕
本実施形態又はその第1の変形例におけるリモコンは、上方向キーUP、下方向キーDN、左方向キーLF、右方向キーRT、及び決定キーCKが専用に設けられた操作キーである例を説明したが、本発明に係る実施形態は、これに限定されるものではない。
図16(A)、図16(B)に、本実施形態の第2の変形例におけるリモコンの構成例の概要を示す。図16(A)は、電話タイプのテンキーを有するリモコンを上面から見た構成を模式的に表している。図16(B)は、PCタイプのテンキーを有するリモコンを上面から見た構成を模式的に表している。図16(A)、図16(B)において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0068】
図16(A)に示すリモコン126bは、リモコン126に代えて図1のコンテンツ再生装置100に適用することができる。リモコン126bは、電源キーPOFと、「0」キー〜「9」キー、「*」キー、及び「#」キーにより構成されるテンキーとを備えている。ここで、「2」キーを上方向キーUP、「8」キーを下方向キーDN、「4」キーを左方向キーLF、「6」キーを右方向キーRT、「5」キーを決定キーCKに割り当てることで、本実施形態と同様の機能を実現することができる。
図16(B)に示すリモコン126cは、リモコン126に代えて図1のコンテンツ再生装置100に適用することができる。リモコン126cは、電源キーPOFと、「0」キー〜「9」キー、及び「.」キーにより構成されるテンキーとを備えている。ここで、「8」キーを上方向キーUP、「2」キーを下方向キーDN、「4」キーを左方向キーLF、「6」キーを右方向キーRT、「5」キーを決定キーCKに割り当てることで、本実施形態と同様の機能を実現することができる。
【0069】
以上、本発明に係るコンテンツ再生装置、表示装置及びコンテンツ再生方法等を上記の実施形態又はその変形例に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態又はその変形例に限定されるものではない。例えば、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、次のような変形も可能である。
【0070】
(1)本実施形態又はその変形例では、スキップ30秒移動モード及びスキップ15秒移動モードがそれぞれ第1の特殊再生モード及び第2の特殊再生モードに対応する例を説明した。しかしながら、本発明に係る実施形態は、これらに限定されるものではない。例えば、第1の特殊再生モード及び第2特殊再生モードは、それぞれ移動速度が異なるトリックプレイモード(2倍速早送りのトリックプレイモードと、4倍速早送りのトリックプレイモードなど)であっても良い。
【0071】
(2)本実施形態又はその変形例では、上方向キーUP及び下方向キーDNにより、プレイリスト移動モード、コンテンツ移動モード、チャプター移動モード、シーン移動モード、スキップ30秒移動モード、スキップ15秒移動モード、トリックプレイモード、スロー再生モード、及び停止モードを切り替える例を説明した。しかしながら、本発明に係る実施形態は、これらに限定されるものではなく、上記のモードに、他のモードを追加した場合でも同様に実現することができる。また、上記のモードのうち少なくとも1つのモードを省いた場合でも、同様に実現することができる。
【0072】
(3)本実施形態又はその変形例では、コンテンツ再生装置を例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、コンテンツ再生装置の機能を有する画像表示装置に適用することができる。
【0073】
(4)本実施形態又はその変形例において、ユーザーは、主として、リモコンを介して操作入力を行うものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。コンテンツ再生装置が備える操作部(例えば、操作パネル124)を介した操作入力についても、適用することができることは言うまでもない。
【0074】
(5)本実施形態又はその変形例において、上記の機能をハードウェアのみで実現したり、ハードウェア及びソフトウェアを組み合わせて実現したりしてもよい。
【0075】
(6)上記の実施形態又はその変形例において、本発明をコンテンツ再生装置、及びコンテンツ再生方法等として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本発明に係るコンテンツ再生方法の処理手順が記述されたプログラム、このプログラムが記録された記録媒体であってもよい。
【符号の説明】
【0076】
100…コンテンツ再生装置、 110…コンテンツ保存部、
120…操作入力部、 122…受信部、 124…操作パネル、
126,126a,126b,126c…リモコン、 130…コンテンツ選択処理部、
140…特殊再生モード選択部、 150…実行方向選択部、
160…コンテンツ再生部、 170…特殊再生処理部、 180…画像生成部、
190…音声生成部、 200…表示部、 210…スピーカー、 DN…下方向キー、
LF…左方向キー、 M…状態番号、 POF…電源キー、 RT…右方向キー、
S…速度番号、 UP…上方向キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
第1の操作キー、第2の操作キー、第3の操作キー、及び第4の操作キーを介した操作入力を受け付ける操作入力部と、
前記操作入力部により受け付けられた前記第1の操作キー及び前記第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、前記コンテンツの再生態様が等しく、かつ前記コンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる第1の特殊再生モード及び第2の特殊再生モードを含む複数の特殊再生モードのうち、いずれかの特殊再生モードを選択する特殊再生モード選択部と、
前記操作入力部により受け付けられた前記第3の操作キー及び前記第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択する実行方向選択部と、
前記特殊再生モード選択部により選択された特殊再生モードにおいて、前記実行方向選択部によって選択された実行方向で前記コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを含むことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記操作入力部により受け付けられた前記第1の操作キー及び前記第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、コンテンツ間を移動するコンテンツ移動モード、又は前記複数のコンテンツにより構成されるプレイリスト間を移動するプレイリスト移動モードを選択するコンテンツ選択処理部を含み、
前記コンテンツ選択処理部は、
前記操作入力部により受け付けられた前記第3の操作キー及び前記第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、前記コンテンツ移動モードにおいて複数のコンテンツの1つ、又は前記プレイリスト移動モードにおいて複数のプレイリストの1つを選択することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記第1の特殊再生モードは、第1の移動量に対応する第1のスキップ移動モードであり、前記第2の特殊再生モードは、第1の移動量とは異なる第2の移動量に対応する第2のスキップ移動モードであることを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記第1の操作キーは、第1の方向を指示するための第1の方向キーであり、前記第2の操作キーは、前記第1の方向と反対方向の第2の方向を指示するための第2の方向キーであり、
前記第3の操作キーは、前記第1の方向と交差する第3の方向を指示するための第3の方向キーであり、前記第4の操作キーは、前記第3の方向と反対方向の第3の方向を指示するための第4の方向キーであることを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記第1の方向は上方向であり、前記第2の方向は下方向であり、
前記第3の方向は左方向であり、前記第4の方向は右方向であることを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記特殊再生モード選択部は、
前記第1の操作キーを介した操作入力のたびに、前記移動量が大きく、又は前記移動速度が速い特殊再生モードを選択して決定し、
前記第2の操作キーを介した操作入力のたびに、前記移動量が小さく、又は前記移動速度が遅い特殊再生モードを選択して決定することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置と、
前記コンテンツ再生装置によって再生される前記コンテンツを表示する表示部と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
第1の操作キー、第2の操作キー、第3の操作キー、及び第4の操作キーを介した操作入力を受け付ける操作入力部と、
前記操作入力部によって受け付けられた操作入力に応じてコンテンツを再生するコンテンツ再生部とを含むコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生方法であって、
前記操作入力部により受け付けられた前記第1の操作キー及び前記第2の操作キーを介した操作入力に基づいて、前記コンテンツの再生態様が等しく、かつ前記コンテンツ内の移動量又は移動速度が異なる第1の特殊再生モード及び第2の特殊再生モードを含む複数の特殊再生モードのうち、いずれかの特殊再生モードを選択して決定する特殊再生モード選択ステップと、
前記操作入力部により受け付けられた前記第3の操作キー及び前記第4の操作キーを介した操作入力に基づいて、特殊再生モードの実行方向を選択する実行方向選択ステップと、
前記特殊再生モード選択ステップにおいて決定された特殊再生モードにおいて、前記実行方向選択ステップにおいて選択された実行方向で前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ再生方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2013−109799(P2013−109799A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253388(P2011−253388)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】