説明

コンテンツ再生装置及び制御プログラム

【課題】ダウンロードしたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、セキュアな状態を保ちつつコンテンツ再生を行え、ユーザの使い勝手を向上させる。
【解決手段】利用者識別情報に対応づけて暗号化された暗号化コンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置であって、利用者識別情報、暗号化コンテンツデータ及び暗号化された復号鍵データを取得するデータ取得手段と、利用者識別情報に基づいて、前記復号鍵データを復号し、当該復号鍵データに基づいて前記暗号化コンテンツデータを復号する復号手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツ再生装置及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話端末装置でダウンロードし、暗号化して当該携帯電話端末装置に記憶したコンテンツ(動画、音声など)をパーソナルコンピュータ等の外部機器にバックアップし、外部機器と携帯電話端末装置を物理的に接続した状態でバックアップしたコンテンツを再生するコンテンツ再生システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−175084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、復号鍵の生成を携帯電話端末装置側で行っているため、セキュアな状態を保ちつつ、暗号化したコンテンツを再生するには、必ず、ダウンロードを行った携帯電話端末装置が必要となり、セキュアな状態を保ちつつ、ユーザの使い勝手が向上するように、コンテンツ再生システムの柔軟な運用を行うのは、困難であった。
そこで、本発明の目的は、ダウンロードしたコンテンツを再生するコンテンツ再生システムにおいて、セキュアな状態を保ちつつコンテンツ再生を行えるとともに、ユーザの使い勝手を向上させることが可能なコンテンツ再生装置及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、実施形態のコンテンツ再生装置は、利用者識別情報に対応づけて暗号化された暗号化コンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置である。
ここで、データ取得手段は、利用者識別情報、暗号化コンテンツデータ及び暗号化された復号鍵データを取得する。
そして、復号手段は、利用者識別情報に基づいて、復号鍵データを復号し、当該復号鍵データに基づいて前記暗号化コンテンツデータを復号する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、実施形態のコンテンツ再生システムの概要構成ブロック図である。
【図2】図2は、携帯電話端末装置およびコンテンツ再生装置の概要構成ブロック図である。
【図3】図3は、第1実施形態のシーケンスフローチャートである。
【図4】図4は、第2実施形態のシーケンスフローチャートである。
【図5】図5は、第3実施形態のシーケンスフローチャートである。
【図6】図6は、第4実施形態のシーケンスフローチャートである。
【図7】図7は、再生可否判別処理の処理フローチャートである。
【図8】図8は、第5実施形態のシーケンスフローチャートである。
【図9】図9は、第6実施形態のシーケンスフローチャートである。
【図10】図10は、第7実施形態のシーケンスフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態のコンテンツ再生システムの概要構成ブロック図である。
コンテンツ再生システム10は、各種コンテンツをダウンロード可能に格納するコンテンツサーバ11と、通信ネットワークとしてのインターネット12と、携帯電話回線網14をインターネット12に接続するゲートウェイサーバ13と、携帯電話回線網14に接続され、携帯電話端末装置17のグループ管理等を行う管理サーバ15と、携帯電話端末装置17との間で無線通信を行う複数の(無線)基地局16と、携帯電話端末装置に内蔵された図示しない近距離無線通信部 と非接触近距離無線通信を行う近距離無線通信ユニット 18と、携帯電話端末装置17が内蔵可能で暗号化されたコンテンツデータ(以下、暗号化コンテンツデータという。)を記憶するメモリカード20と、近距離無線通信ユニット18を介して入力された暗号化コンテンツデータあるいはメモリカード20に格納されている暗号化コンテンツデータを復号して、画像再生あるいは音声再生を行う外部機器としてのコンテンツ再生装置19と、を備えている。
【0008】
近距離無線通信ユニット18としては、通信距離数センチ〜10センチ程度の近距離無線通信を行って携帯電話端末装置17との間でデータのやりとりを行うことが可能な装置が用いられる。
【0009】
コンテンツ再生装置19としては、ディジタルテレビ、ディジタルレコーダ、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
メモリカード20としては、SD(Secure Digital)メモリカード(登録商標)等のフラッシュメモリカードが用いられる。
【0010】
図2は、携帯電話端末装置およびコンテンツ再生装置の概要構成ブロック図である。
携帯電話端末装置17は、携帯電話端末装置17全体を制御する制御部31と、基地局16との間で無線通信を行うための通信部32と、複数のキーボタンを有するキーパネルあるいはタッチパネルとして構成され、各種操作あるいはデータ入力を行う入力部33と、液晶ディスプレイパネル等を備え、再生したコンテンツや、各種データを表示する表示部34と、図示しないRAM、フラッシュメモリ、等を備えた記憶部35と、図示しない音声出力部を有し、メモリカード20に記憶した暗号化コンテンツデータを再生するコンテンツ再生部36と、メモリカード20に適切に保護した状態で暗号化コンテンツを記憶させるコンテンツ保護部37と、コンテンツ再生装置19が近距離無線通信部を備えている場合に、コンテンツ再生装置19との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部38と、当該携帯電話端末装置17のユーザを特定するための後述のSIMIDを記憶するSIM(Subscriber Identity Module)カード41及びメモリカード20との間のインタフェース動作を行う外部インタフェース(IF)部39と、を備えている。
【0011】
SIM41は、携帯電話端末装置17の外部インタフェース部39との間でデータ通信を行う外部インタフェース(IF)部42と、SIMの発行元などの通信事業者において、利用者を識別するための利用者識別情報としてのSIMIDを記憶する43と、を備えている。利用者識別情報としては、携帯電話端末装置の場合、具体的には、携帯電話番号がSIMIDとして用いられる。なお、携帯電話端末装置以外の通信機器を用いる場合でも、同様に利用者を識別するためにユニークに割り当てられているデータであれば同様に適用が可能である。
メモリカード20は、携帯電話端末装置17の外部インタフェース部39との間でデータ通信を行う外部インタフェース(IF)部51と、当該メモリカード20に固有(ユニーク)に割り当てられたメモリカードID53、復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55を記憶した記憶部52と、を備えている。ここで、復号鍵54は、暗号化された状態で記憶部52に記憶されている。
【0012】
外部機器としてのコンテンツ再生装置19は、コンテンツ再生装置19全体を制御する制御部61と、他の機器との間で通信を行うための通信部62と、複数のキーボタンを有し、各種操作あるいはデータ入力を行う入力部63と、携帯電話端末装置17の近距離無線通信部38との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信部64と、近距離無線通信ユニット18、メモリカード20、図示しないUSBインタフェース等の高速シリアルインタフェース等を含む外部の機器が接続可能とされた外部インタフェース(IF)部65と、を備えている。
【0013】
さらにコンテンツ再生装置19は、大画面の液晶ディスプレイパネルや、大画面のプラズマディスプレイパネル等を備え、再生したコンテンツや、各種データを表示する表示部66と、図示しない音声出力部を有し、携帯電話端末装置17から近距離無線通信部64、近距離無線通信ユニット18等を介してストリーミング配信された暗号化コンテンツデータや、後述する記憶部69にバックアップした暗号化コンテンツデータ、外部インタフェース(IF)部65を介して接続されたメモリカード20に格納された暗号化コンテンツデータ等を再生するコンテンツ再生部67と、後述する記憶部69に適切に保護した状態で暗号化コンテンツを記憶させるコンテンツ保護部68と、図示しないRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等を備えた記憶部69と、を備えている。
【0014】
[第1実施形態]
次に上記構成を有するコンテンツ再生システムにおける第1実施形態の動作を説明する。
本第1実施形態は、携帯電話端末装置17からストリーミング配信された暗号化コンテンツデータを外部機器であるコンテンツ再生装置19において、再生し、大画面の表示部66に表示する場合の実施形態である。
【0015】
以下の説明においては、暗号化コンテンツデータは、携帯電話端末装置17から近距離無線通信ユニット18を介してストリーミング配信される場合について説明する。
図3は、第1実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS11)。
【0016】
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS12)。
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17が近距離無線通信ユニット18に近づけられると(ステップS13)、コンテンツ再生装置19の制御部61は、近距離無線通信部64を介して、SIMID44及び暗号化された復号鍵54を取得し(ステップS14)、暗号化された復号鍵54から復号鍵をSIMID44により復号する(ステップS15)。
【0017】
続いて、携帯電話端末装置17から近距離無線通信部64を介して暗号化コンテンツデータ55がストリーミング配信されると(ステップS)、復号鍵に基づいてストリーム配信された暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS18)。
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別する(ステップS19)。
【0018】
ステップS19の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS19;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS17に移行する。 なお、コンテンツ再生時において複数の復号鍵が必要な場合には、再生を継続するために、処理を再びステップS14に移行して、再生に必要とされる新たな復号鍵を取得するように構成することも可能である。ここで、移行したステップS14においては、SIMIDは、同一であるので、復号鍵のみを取得するように構成すれば良い。
ステップS19の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS19;Yes)、処理を終了する。
【0019】
以上の説明のように、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされた暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第1実施形態では、コンテンツ再生装置19)で復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0020】
[第2実施形態]
以上の第1実施形態は、暗号化コンテンツデータ55を携帯電話端末装置17がコンテンツ再生装置19にストリーミング配信する場合の実施形態であったが、本第2実施形態は、外部機器であるコンテンツ再生装置19が暗号化コンテンツデータを、メモリカード20を特定するためのメモリカードID53及びSIMID44に対応づけて記憶(バックアップ)し、当該バックアップした暗号化コンテンツデータをセキュアな状態を保ったままで、再生を行えるようにした場合の実施形態である。
【0021】
以下の説明においては、メモリカード20に記憶された暗号化コンテンツデータ55は、携帯電話端末装置17から近距離無線通信部64を介して直接的に、または外部IF部に接続された近距離無線通信ユニット18を介して、若しくは、外部IF部39及び外部IF部65を接続してコンテンツ再生装置19の記憶部69に複製されて記憶(バックアップ)され、コンテンツ再生装置19は、記憶部69に記憶(バックアップ)された暗号化コンテンツデータ55に基づいて再生を行う場合について説明する。
【0022】
図4は、第2実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS21)。 なお、暗号化コンテンツをダウンロードするのではなく、携帯電話端末装置17がダウンロードしたコンテンツをSIMIDに対応づけて暗号化(SIMバインドした暗号化)を行うように構成することも可能である。
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS22)。
【0023】
そして、外部機器としてのコンテンツ再生装置19の制御部61は、メモリカード20の記憶部52に記憶されているメモリカードID及びSIM41の記憶部43に記憶されているSIMID44の双方に対応づけて暗号化コンテンツデータ55を記憶部69に転送させて、記憶する(ステップS23)。
【0024】
ここで、暗号化コンテンツデータ55をメモリカードID及びSIMID44の双方に対応づけるとは、暗号化コンテンツデータ55に基づいてコンテンツの再生を行おうとする場合には、正規のメモリカードID及びSIMID44が入力された場合にのみ再生が行えるような状態でという意味である。この場合の暗号化コンテンツデータ55のバックアップの経路としては、コンテンツ再生装置19の近距離無線通信部64を介した通信、外部インタフェース(IF)部65を介した高速シリアルインタフェースによる通信経路などが考えられる。
【0025】
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17が近距離無線通信部64に近づけられると(ステップS24)、コンテンツ再生装置19の制御部61は、近距離無線通信部64を介して、携帯電話端末装置17からメモリカードID53及び暗号化された復号鍵54を取得し(ステップS25)、ステップS23でバックアップした暗号化コンテンツデータ55のうち、メモリカードIDに対応づけられたSIMID44に基づいて、暗号化された復号鍵54から復号鍵を復号する(ステップS26)。
続いて、制御部61は、記憶部69からバックアップしておいた暗号化コンテンツデータ55を読み出し、復号鍵に基づいてストリーム配信された暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い(ステップS27)、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS28)。
【0026】
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別する(ステップS29)。
ステップS29の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS29;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS27 に移行する。この場合においても、コンテンツ再生時において複数の復号鍵が必要な場合には、再生を継続するために、処理を再びステップS25に移行して、再生に必要とされる新たな復号鍵を取得するように構成することも可能である。ここで、移行したステップS25においては、メモリカードIDは、同一であるので、復号鍵のみを取得するように構成すれば良い。
ステップS29の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS29;Yes)、処理を終了する。
【0027】
以上の説明のように、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされた暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第1実施形態では、コンテンツ再生装置19)において、記憶(バックアップ)しておき、外部装置で復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0028】
[第3実施形態]
以上の第2実施形態は、外部機器であるコンテンツ再生装置19が暗号化コンテンツデータを、メモリカード20を特定するためのメモリカードID53及びSIMID44に対応づけて記憶(バックアップ)し、当該バックアップした暗号化コンテンツデータをセキュアな状態を保ったままで、再生を行えるようにしていたが、本第3実施形態は、外部機器であるコンテンツ再生装置19が暗号化コンテンツデータを、メモリカード20を特定するためのメモリカードID53に対応づけて記憶(バックアップ)し、当該バックアップした暗号化コンテンツデータをセキュアな状態を保ったままで、再生を行えるようにした場合の実施形態である。
【0029】
以下の説明においては、メモリカード20に記憶された暗号化コンテンツデータ55は、携帯電話端末装置17から近距離無線通信部64を介して直接的に、または外部IF部に接続された近距離無線通信ユニット18を介して、若しくは、外部IF部39及び外部IF部65を接続してコンテンツ再生装置19の記憶部69に複製されて記憶(バックアップ)され、コンテンツ再生装置19は、記憶部69に記憶(バックアップ)された暗号化コンテンツデータ55に基づいて再生を行う場合について説明する。
【0030】
図5は、第3実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS31)。なお、この場合においても、暗号化コンテンツをダウンロードするのではなく、携帯電話端末装置17がダウンロードしたコンテンツをSIMIDに対応づけて暗号化(SIMバインドした暗号化)を行うように構成することも可能である。
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS32)。
【0031】
そして、外部機器としてのコンテンツ再生装置19の制御部61は、メモリカード20の記憶部52に記憶されているメモリカードIDに対応づけて暗号化コンテンツデータ55を記憶部69に転送させて、記憶する(ステップS33)。
ここで、暗号化コンテンツデータ55をメモリカードIDに対応づけるとは、暗号化コンテンツデータ55の復号は、対応したメモリーカードにある暗号化された復号鍵データでしか復号できず、それ以外のメモリーカードにある復号鍵データで無駄に復号しようとする処理をしないように配慮したためである。この場合においても、暗号化コンテンツデータ55のバックアップの経路としては、コンテンツ再生装置19の近距離無線通信部64を介した通信、外部インタフェース(IF)部65を介した高速シリアルインタフェースによる通信経路などが考えられる。
【0032】
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17が近距離無線通信ユニット18に近づけられると(ステップS34)、コンテンツ再生装置19の制御部61は、近距離無線通信ユニット18及び外部インタフェース(IF)部65を介して、メモリカードID53を取得する(ステップS35)。
次に制御部61は、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるか否かを判別する(ステップS36)。ここで、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるとは、記憶部69にバックアップされている暗号化コンテンツデータ55に対応づけられているメモリーカードであるという意味である。
【0033】
ステップS36の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53ではない場合には(ステップS36;No)、復号可能な復号鍵が存在しないので、処理を終了する。
ステップS36の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53である場合には(ステップS36;Yes)、制御部61は、携帯電話端末装置17から近距離無線通信ユニット18及び外部インタフェース(IF)部65を介してSIMID44及び暗号化された復号鍵54を取得する(ステップS37)。なお、近距離無線通信ユニット18及び外部インタフェース(IF)部65を介して取得するのに代えて、近距離無線通信部64を介して直接的に、あるいは、外部IF部39及び外部IF部65を接続して取得するように構成することも可能である。
【0034】
続いて、制御部61は、取得したSIMID44に基づいて、取得した暗号化された復号鍵54から復号鍵を復号する(ステップS38)。
続いて、制御部61は、記憶部69からバックアップしておいた暗号化コンテンツデータ55を読み出し、復号鍵に基づいてストリーム配信された暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い(ステップS39)、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS40)。
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別する(ステップS41)。
【0035】
ステップS41の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS41;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS39 に移行する。この場合においても、コンテンツ再生時において複数の復号鍵が必要な場合には、再生を継続するために、処理を再びステップS37に移行して、再生に必要とされる新たな復号鍵を取得するように構成することも可能である。ここで、移行したステップS37においては、SIMID44は、同一であるので、復号鍵のみを取得するように構成すれば良い。
ステップS41の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS41;Yes)、処理を終了する。
【0036】
以上の説明のように、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされた暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第1実施形態では、コンテンツ再生装置19)において、記憶(バックアップ)しておき、外部装置で復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0037】
[第4実施形態]
以上の各実施形態は、得られるSIMID44がコンテンツデータを暗号化してダウンロードした場合のSIMIDと同一であることを前提としていたが、得られるSIMID44がコンテンツデータを暗号化してダウンロードした場合のSIMIDと異なる場合の取り扱いも考慮した場合の実施形態である。
この場合において、SIMIDが異なってもコンテンツの再生を許可する場合とは、例えば、同一のユーザによる複数契約のそれぞれに対応するSIMIDが存在する場合や、契約者は異なっていても、家族契約等を行っており当該ユーザが属するグループ(例えば、家族)の所有するSIMに対応するSIMIDが存在する場合等にも再生許可を与えるような場合である。
【0038】
以下の説明においては、メモリカード20に記憶された暗号化コンテンツデータ55は、携帯電話端末装置17から近距離無線通信部64を介して直接的に、または外部IF部に接続された近距離無線通信ユニット18を介して、若しくは、外部IF部39及び外部IF部65を接続してコンテンツ再生装置19の記憶部69に複製されて記憶(バックアップ)され、コンテンツ再生装置19は、記憶部69に記憶(バックアップ)された暗号化コンテンツデータ55に基づいて再生を行う場合について説明する。
【0039】
図6は、第4実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS51)。 なお、この場合においても、暗号化コンテンツをダウンロードするのではなく、携帯電話端末装置17がダウンロードしたコンテンツをSIMIDに対応づけて暗号化(SIMバインドした暗号化)を行うように構成することも可能である。
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS52)。
【0040】
そして、外部機器としてのコンテンツ再生装置19の制御部61は、メモリカード20の記憶部52に記憶されているメモリカードID及びSIM41の記憶部43に記憶されているSIMID44の双方に対応づけて暗号化コンテンツデータ55を記憶部69に転送させて、記憶する(ステップS53)。
この場合においても、暗号化コンテンツデータ55をメモリカードID及びSIMID44の双方に対応づけるとは、暗号化コンテンツデータ55に基づいてコンテンツの再生を行おうとする場合には、正規のメモリカードID及びSIMID44が入力された場合にのみ再生が行えるような状態でという意味である。この場合の暗号化コンテンツデータ55のバックアップの経路としては、コンテンツ再生装置19の近距離無線通信部64を介した通信、外部インタフェース(IF)部65を介した高速シリアルインタフェースによる通信経路などが考えられる。
【0041】
ステップS53の処理と並行して、携帯電話端末装置17は、外部機器であるコンテンツ再生装置19から当該コンテンツ再生装置19を特定するための外部機器IDを取得し、SIM41の記憶部43に記憶する(ステップS54)。この場合において、登録された外部機器IDの数(登録外部機器台数)が予め設定された登録可能台数を超える場合には、当該新たに登録しようとした外部機器におけるバックアップは禁止される。
【0042】
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17が近距離無線通信部64に近づけられると(ステップS55)、コンテンツ再生装置19の制御部61は、近距離無線通信部38及び近距離無線通信部64を介して、メモリカードID53を取得する(ステップS56)。
次に制御部61は、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるか否かを判別する(ステップS57)。ここにおいても、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるとは、バックアップされている暗号化コンテンツデータ55と対応づけられた復号鍵があるメモリーカードであるという意味である。
【0043】
ステップS57の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53ではない場合には(ステップS57;No)、復号可能な復号鍵が存在しないので、処理を終了する。
ステップS57の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53である場合には(ステップS57;Yes)、制御部61は、再生可否判別処理(ステップS58)を行う。
【0044】
図7は、再生可否判別処理の処理フローチャートである。
再生可否判別処理において、制御部61は、まず、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致しているか否かを判別する(ステップS71)。
ステップS71の判別において、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致している場合には(ステップS71;No)、制御部61は、暗号化コンテンツデータ55を取得した際と、メモリカードID及びSIMID44が一致しているので、再生許可に設定する(ステップS74)。
【0045】
ステップS71の判別において、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致した場合には(ステップS71;Yes)、当該暗号化コンテンツデータ55の再生許可パターンがいずれであるかを判別する(ステップS72)。
【0046】
ここで、本実施形態における再生許可設定パターンについて説明する。
本実施形態において、再生許可設定パターンは、3パターンが設定されている。
第1パターンP1は、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致した場合には、再生を許可しないというものである。
第2パターンP2は、メモリカード20から暗号化された復号鍵54を取得し、復号可能であれば、再生を許可するというものである。
第3パターンP3は、不一致しているSIMID44が、当該ユーザが属するグループ(例えば、家族)の所有するSIMに対応するSIMIDであるか否かを管理サーバ15に問い合わせ、登録されているSIMIDと同一グループである場合には、再生を許可するというものである。
【0047】
したがって、ステップS72の判別において、再生許可設定パターンが、第1パターンP1である場合には(ステップS72;パターンP1)、制御部61は、再生不許可とし(ステップS73)、処理を終了する。
また、ステップS72の判別において、再生許可設定パターンが、第2パターンP2である場合には(ステップS72;パターンP2)、制御部61は、再生許可とし、処理をステップS59に移行する。
【0048】
さらにステップS72の判別において、再生許可設定パターンが、第3パターンP3である場合には(ステップS72;パターンP3)、制御部61は、管理サーバ15へ問い合わせを行い(ステップS75)、不一致しているSIMID44が、当該ユーザが属するグループ(の所有するSIMに対応するSIMIDであるか否かを判別する(ステップS76)。
ステップS76の判別において、当該ユーザが属するグループ(の所有するSIMに対応するSIMIDではない場合には(ステップS76;No)、制御部61は、再生不許可とし(ステップS73)、処理を終了する。
ステップS76の判別において、当該ユーザが属するグループ(の所有するSIMに対応するSIMIDである場合には(ステップS76;Yes)、制御部61は、再生許可とし、処理をステップS59に移行する。
【0049】
次に制御部61は、携帯電話端末装置17から近距離無線通信ユニット18及び外部インタフェース(IF)部65を介してSIMID44及び暗号化された復号鍵54を取得する(ステップS59)。
続いて、制御部61は、取得したSIMID44に基づいて、取得した暗号化された復号鍵54から復号鍵を復号する(ステップS60)。
続いて、制御部61は、記憶部69からバックアップしておいた暗号化コンテンツデータ55を読み出し、復号鍵に基づいて暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い(ステップS61)、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS62)。
【0050】
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別する(ステップS63)。
ステップS63の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS63;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS61 に移行する。この場合においても、コンテンツ再生時において複数の復号鍵が必要な場合には、再生を継続するために、ステップS61への処理の移行に代えて、処理を再びステップS59に移行して、再生に必要とされる新たな復号鍵を取得するように構成することも可能である。ここで、移行したステップS59においては、SIMID44は、同一であるので、復号鍵のみを取得するように構成すれば良い。
ステップS63の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS63;Yes)、処理を終了する。
【0051】
以上の説明のように、本第4実施形態においても、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされた暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第1実施形態では、コンテンツ再生装置19)において、記憶(バックアップ)しておき、外部装置で復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0052】
さらに、本第4実施形態によれば、再生可能な外部機器の台数を携帯電話端末装置17により管理しつつ、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致した場合であっても、所定の条件下で再生を行わせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0053】
[第5実施形態]
以上の第4実施形態においては、携帯電話端末装置17において、外部機器であるコンテンツ再生装置19から取得した外部機器IDをSIM41に記憶する構成を採っていたが、本第5実施形態は、外部機器であるコンテンツ再生装置19から取得した外部機器IDをコンテンツサーバ11において管理するようにした実施形態である。
【0054】
図8は、第5実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS81)。
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS82)。
【0055】
そして、外部機器としてのコンテンツ再生装置19の制御部61は、上述した場合と同様にメモリカード20の記憶部52に記憶されているメモリカードID及びSIM41の記憶部43に記憶されているSIMID44の双方に対応づけて暗号化コンテンツデータ55を記憶部69に転送させて、記憶する(ステップS83)。
ステップS53の処理と並行して、携帯電話端末装置17は、外部機器であるコンテンツ再生装置19から当該コンテンツ再生装置19を特定するための外部機器IDを取得し、基地局16、携帯電話回線網14、ゲートウェイサーバ13及びインターネットを介してコンテンツサーバ11に接続し、コンテンツサーバ11に管理させるように登録する(ステップS84)。この場合において、登録された外部機器IDの数(登録外部機器台数)が予め設定された登録可能台数を超える場合には、当該新たに登録しようとした外部機器における再生は禁止される。
【0056】
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17が近距離無線通信部64に近づけられると(ステップS85)、コンテンツ再生装置19の制御部61は、近距離無線通信部38及び近距離無線通信部64を介して、メモリカードID53を取得する(ステップS86)。
次に制御部61は、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるか否かを判別し(ステップS87)、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53ではない場合には(ステップS87;No)、復号可能な鍵がないので、処理を終了する。
【0057】
ステップS87の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53である場合には(ステップS87;Yes)、制御部61は、図7に示した場合と同様の再生可否判別処理(ステップS88)を行う。
そして、制御部61は、再生可否判別処理(ステップS88)において、再生可と判別した場合には、携帯電話端末装置17から近距離無線通信部64または外部IF部39を介してSIMID44及び暗号化された復号鍵54を取得する(ステップS89)。
【0058】
続いて、制御部61は、取得したSIMID44に基づいて、取得した暗号化された復号鍵54から復号鍵を復号する(ステップS90)。
続いて、制御部61は、記憶部69からバックアップしておいた暗号化コンテンツデータ55を読み出し、復号鍵に基づいて暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い(ステップS91)、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS92)。
【0059】
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別し(ステップS93)、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS93;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS91 に移行する。なお、この場合においても、コンテンツ再生時において複数の復号鍵が必要な場合には、再生を継続するために、ステップS91の処理への移行に代えて、処理を再びステップS89に移行して、再生に必要とされる新たな復号鍵を取得するように構成することも可能である。ここで、移行したステップS89においては、SIMID44は、同一であるので、復号鍵のみを取得するように構成すれば良い。
ステップS93の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS93;Yes)、処理を終了する。
【0060】
以上の説明のように、本第5実施形態においても、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされた暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第1実施形態では、コンテンツ再生装置19)において、記憶(バックアップ)しておき、外部装置で復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0061】
さらに、本第5実施形態によれば、再生可能な外部機器の台数をコンテンツサーバ11により管理しつつ、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致した場合であっても、所定の条件下で再生を行わせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
[第6実施形態]
以上の各実施形態では、携帯電話端末装置17において、コンテンツサーバ11からダウンロードした暗号化コンテンツデータ55は、メモリカード20に記憶されていたが、このメモリカード20を直接、外部機器であるコンテンツ再生装置19に挿入した場合でも再生は行えなかったが、本第6実施形態は、メモリカード20を直接、外部機器であるコンテンツ再生装置19に挿入した場合にコンテンツの再生を行えるようにする実施形態である。
【0063】
図9は、第6実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS101)。 なお、この場合においても、暗号化コンテンツをダウンロードするのではなく、携帯電話端末装置17がダウンロードしたコンテンツをSIMIDに対応づけて暗号化(SIMバインドした暗号化)を行うように構成することも可能である。
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS102)。
【0064】
そして、携帯電話端末装置17が近距離無線通信ユニット18に近づけられると(ステップS103)、外部機器としてのコンテンツ再生装置19の制御部61は、メモリカード20の記憶部52に記憶されているメモリカードID及びSIM41の記憶部43に記憶されているSIMID44を記憶部69に転送させて、記憶する(ステップS104)。
ステップS104の処理と並行して、携帯電話端末装置17は、外部機器であるコンテンツ再生装置19から当該コンテンツ再生装置19を特定するための外部機器IDを取得し、SIM41の記憶部43に記憶する(ステップS105)。この場合において、登録された外部機器IDの数(登録外部機器台数)が予め設定された登録可能台数を超える場合には、当該新たに登録しようとした外部機器へのメモリーカードIDおよびSIMID44の転送は禁止される。
【0065】
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17からメモリカード20を取り出し、外部インタフェース(IF)部65として機能するメモリカードリーダに挿入すると、コンテンツ再生装置19の制御部61は、外部インタフェース(IF)部65を介して、挿入されたメモリカード20からメモリカードID53を取得する(ステップS106)。
次に制御部61は、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるか否かを判別し(ステップS107)、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53ではない場合には(ステップS107;No)、復号可能な鍵が存在しないので、処理を終了する。
【0066】
ステップS107の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53である場合には(ステップS107;Yes)、制御部61は、図7に示した場合と同様の再生可否判別処理(ステップS108)を行う。
そして、制御部61は、再生可否判別処理(ステップS108)において、再生可と判別した場合には、メモリカード20の記憶部52から暗号化された復号鍵54を取得する(ステップS109)。
【0067】
続いて、制御部61は、取得したSIMID44に基づいて、取得した暗号化された復号鍵54から復号鍵を復号する(ステップS110)。
続いて、制御部61は、メモリカード20から暗号化コンテンツデータ55を読み出し、復号鍵に基づいて暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い(ステップS111)、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS112)。
【0068】
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別し(ステップS113)、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS113;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS111 に移行する。この場合においても、コンテンツ再生時において複数の復号鍵が必要な場合には、再生を継続するために、ステップS111への処理の移行に代えて、処理を再びステップS109に移行して、再生に必要とされる新たな復号鍵を取得するように構成することも可能である。
ステップS113の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS113;Yes)、処理を終了する。
【0069】
以上の説明のように、本第6実施形態においても、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされ、メモリカードに記憶された暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第6実施形態では、コンテンツ再生装置19)において、メモリカードを挿入するだけで、復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0070】
さらに、本第6実施形態によれば、再生可能な外部機器の台数を携帯電話端末装置17により管理しつつ、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致した場合であっても、所定の条件下で再生を行わせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0071】
[第7実施形態]
上記第6実施形態は、メモリカード20を直接、外部機器であるコンテンツ再生装置19に挿入した場合にコンテンツの再生を行うに際し、携帯電話端末装置17において、外部機器であるコンテンツ再生装置19から取得した外部機器IDをSIM41に記憶する構成を採っていたが、本第7実施形態は、外部機器であるコンテンツ再生装置19から取得した外部機器IDをコンテンツサーバ11において管理するようにした実施形態である。
【0072】
図10は、第7実施形態のシーケンスフローチャートである。
まず、携帯電話端末装置17は、インターネット12、ゲートウェイサーバ13、携帯電話通信網及び基地局16を介してコンテンツサーバ11からSIM41の記憶部43に記憶されているSIMIDに対応づけて暗号化された暗号化コンテンツ(いわゆるSIMバインドされた暗号化コンテンツ)をダウンロードする(ステップS121)。
これにより携帯電話端末装置17の制御部31は、通信部32を介してダウンロードした暗号化コンテンツデータを、外部インタフェース(IF)部39を介してメモリカードの記憶部52に記憶する(ステップS122)。
【0073】
そして、携帯電話端末装置17が近距離無線通信部64に近づけられると(ステップS123)、コンテンツ再生装置19の制御部61は、近距離無線通信部38及び近距離無線通信部64を介して、メモリカード20の記憶部52に記憶されているメモリカードID及びSIM41の記憶部43に記憶されているSIMID44を記憶部69に転送させて、記憶する(ステップS124)。
ステップS124の処理と並行して、携帯電話端末装置17は、外部機器であるコンテンツ再生装置19から当該コンテンツ再生装置19を特定するための外部機器IDを取得し(ステップS125)、基地局16、携帯電話回線網14、ゲートウェイサーバ13及びインターネットを介してコンテンツサーバ11に接続し、コンテンツサーバ11に当該携帯電話端末装置17と対応づけて管理させるように登録する(ステップS126)。この場合において、登録された外部機器IDの数(登録外部機器台数)が予め設定された登録可能台数を超える場合には、当該新たに登録しようとした外部機器における再生は禁止される。
【0074】
その後、暗号化コンテンツデータ55によるコンテンツの再生を行うべく、携帯電話端末装置17からメモリカード20を取り出し、外部インタフェース(IF)部65として機能するメモリカードリーダに挿入すると、コンテンツ再生装置19の制御部61は、外部インタフェース(IF)部65を介して、挿入されたメモリカード20からメモリカードID53を取得する(ステップS127)。
次に制御部61は、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53であるか否かを判別し(ステップS128)、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53ではない場合には(ステップS128;No)、再生可能なコンテンツはないので、処理を終了する。
【0075】
ステップS128の判別において、取得したメモリカードID53が、記憶部69に登録されているメモリカードID53である場合には(ステップS128;Yes)、制御部61は、図7に示した場合と同様の再生可否判別処理(ステップS129)を行う。
そして、制御部61は、再生可否判別処理(ステップS129)において、再生可と判別した場合には、メモリカード20の記憶部52から暗号化された復号鍵54を取得する(ステップS130)。
【0076】
続いて、制御部61は、取得したSIMID44に基づいて、取得した暗号化された復号鍵54から復号鍵を復号する(ステップS131)。
続いて、制御部61は、メモリカード20から暗号化コンテンツデータ55を読み出し、復号鍵に基づいて暗号化コンテンツデータ55の復号化を行い(ステップS132)、コンテンツ再生部67がコンテンツを表示部66で画像再生(表示)するとともに、音声再生する(ステップS133)。
【0077】
次に制御部61は、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされたか否かを判別し(ステップS134)、暗号化コンテンツデータ55の再生が未だ終了せず、あるいは、ユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされていない場合には(ステップS134;No)、再生を継続するために、処理を再びステップS111に移行する。
ステップS134の判別において、暗号化コンテンツデータ55の再生の終了あるいはユーザによる入力部63からの再生終了指示がなされた場合には(ステップS134;Yes)、処理を終了する。
【0078】
以上の説明のように、本第7実施形態においても、携帯電話端末装置17にいわゆるSIMバインドされてダウンロードされ、メモリカードに記憶された暗号化コンテンツデータ55であっても、当該暗号化コンテンツデータ55をダウンロードした携帯電話端末装置17以外の外部装置(本第7実施形態では、コンテンツ再生装置19)において、メモリカード20を挿入するだけで、復号鍵54及び暗号化コンテンツデータ55の復号処理を行いつつ、セキュアな状態を保ってコンテンツを保護しつつ、再生を行わせることが可能となる。
【0079】
さらに、本第7実施形態によれば、再生可能な外部機器の台数をコンテンツサーバ11により管理しつつ、メモリカードIDが暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと一致し、かつ、SIMID44が暗号化コンテンツデータ55に対応づけて登録されているものと不一致した場合であっても、所定の条件下で再生を行わせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0080】
[実施形態の変形例]
以上の説明においては、携帯型情報端末装置として、携帯電話端末装置の場合について説明したが、コンテンツサーバとの間で、暗号化コンテンツデータをダウンロード可能なSIM(あるいはUIM)等を内蔵可能で、セキュアな通信機能を有する情報処理装置であれば同様に適用が可能である。例えば、いわゆるスマートフォンや、ノートブック型パーソナルコンピュータ等でも同様に適用が可能である。
【0081】
上記説明においては、コンテンツ再生装置を具体的に記載しなかったが、ディジタルテレビジョン装置、ディジタルレコーダ、パーソナルコンピュータ等に適用が可能である。
本実施形態のコンテンツ再生装置で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0082】
また、本実施形態のコンテンツ再生装置で実行される制御プログラムを、インターネット12等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のコンテンツ再生装置で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態のコンテンツ再生装置の制御プログラムを、各装置のROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0083】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0084】
10 コンテンツ再生システム
11 コンテンツサーバ
12 インターネット
13 ゲートウェイサーバ
14 携帯電話回線網
15 管理サーバ
16 基地局
17 携帯電話端末装置
18 近距離無線通信ユニット(データ取得手段)
19 コンテンツ再生装置
20 メモリカード
41 SIMカード
42 外部インタフェース部
43 記憶部
44 SIMID(利用者識別情報)
51 外部インタフェース部
52 記憶部
53 メモリカードID
54 暗号化された復号鍵
55 号化コンテンツデータ
55 暗号化コンテンツデータ
61 制御部(復号手段)
62 通信部
63 入力部
64 近距離無線通信部(データ取得手段)
65 外部インタフェース部(データ取得手段)
66 表示部
67 コンテンツ再生部(復号手段)
68 コンテンツ保護部
69 記憶部(記憶手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者識別情報に対応づけて暗号化された暗号化コンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置であって、
前記利用者識別情報、前記暗号化コンテンツデータ及び暗号化された復号鍵データを取得するデータ取得手段と、
前記利用者識別情報に基づいて、前記復号鍵データを復号し、当該復号鍵データに基づいて前記暗号化コンテンツデータを復号する復号手段と、
を備えたコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記暗号化コンテンツデータは、前記データ取得手段に対してストリーミング配信される、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
バックアップした前記暗号化コンテンツデータを記憶する記憶手段を備え、
前記データ取得手段は、再生に先立って、前記利用者識別情報及び暗号化された復号鍵データを取得し、
前記復号手段は、前記記憶手段から読み出した前記暗号化コンテンツデータを前記利用者識別情報及び暗号化された復号鍵データに基づいて復号する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記暗号化コンテンツデータが記憶された外部のメモリカードを特定するメモリカードID及び前記利用者識別情報に対応づけて、前記メモリカードからバックアップした前記暗号化コンテンツデータを記憶する記憶手段を備え、
前記データ取得手段は、再生に先立って、前記メモリカードID及び暗号化された復号鍵データを取得し、
前記復号手段は、前記メモリカードIDに対応づけられた前記記憶手段から読み出した前記暗号化コンテンツデータを前記利用者識別情報及び暗号化された復号鍵データに基づいて復号する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記暗号化コンテンツデータが記憶された外部のメモリカードを特定するメモリカードIDに対応づけて、前記メモリカードからバックアップした前記暗号化コンテンツデータを記憶する記憶手段を備え、
前記データ取得手段は、前記メモリカードIDに対応づけられた前記暗号化コンテンツデータが前記記憶手段に記憶されている場合に、再生に先立って、前記利用者識別情報及び暗号化された復号鍵データを取得し、
前記復号手段は、前記利用者識別情報に基づいて暗号化された復号鍵データを復号し、復号した復号鍵により、前記暗号化コンテンツデータを復号する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記暗号化コンテンツデータが記憶された外部のメモリカードを特定するメモリカードIDと、前記利用者識別情報と、を対応づけて記憶する記憶手段と、
前記メモリカードが挿入されて、当該メモリカードを特定するメモリカードID及び前記暗号化コンテンツデータを読み出し可能な記憶データ読出手段と、を備え、
前記データ取得手段は、再生に先立って、暗号化された復号鍵データを取得し、
前記復号手段は、前記メモリカードIDに対応する利用者識別情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記利用者識別情報に基づいて暗号化された復号鍵データを復号し、復号した復号鍵により、前記暗号化コンテンツデータを復号する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記復号手段は、前記データ取得手段から取得された利用者識別情報が、前記記憶手段に記憶されている前記暗号化コンテンツデータに対応づけられている利用者識別情報と所定の関係を有する場合に、前記暗号化コンテンツデータに対応づけられている利用者識別情報に基づいて暗号化された復号鍵データを復号し、復号した復号鍵により前記暗号化コンテンツデータを復号する、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
利用者識別情報に対応づけて暗号化された暗号化コンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記利用者識別情報、前記暗号化コンテンツデータ及び暗号化された復号鍵データを取得するデータ取得手段と、
前記利用者識別情報に基づいて、前記復号鍵データを復号し、当該復号鍵データに基づいて前記暗号化コンテンツデータを復号する復号手段と、
して機能させる制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−217002(P2012−217002A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−80801(P2011−80801)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】