説明

コンテンツ処理方法、コンテンツ処理サーバ、コンテンツ処理端末、コンテンツ処理プログラム、及びコンテンツ処理システム

【課題】私的使用の範囲内におけるコンテンツの利用の利便性を高めるとともに、不正な複製を抑制する技術を提供する。
【解決手段】ユーザ毎に識別情報を発行し、前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、前記識別情報を認証し、配信用データを生成し、生成された配信用データを配信し、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ処理方法、コンテンツ処理サーバ、コンテンツ処理端末、コンテンツ処理プログラム、及びコンテンツ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
書籍(文字、画像を含む)を電子化して配信する電子書籍に関する技術が普及している。電子書籍に関する技術として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、携帯端末を通じてサーバに対して電子書籍データのダウンロード要求し、サーバから配信された1ページ分の電子書籍データを記憶部に記憶させ、かつ記憶された1ページ分の電子書籍データを表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−188776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
書籍(文字、画像を含む)を電子化して配信する電子書籍に関する技術が普及している。電子書籍に関する技術では、電子書籍の提供側では、提供した電子書籍の違法な複製やアップロードを防止したいという要求がある。一方で、電子書籍に関する技術では、電子書籍の提供を受けるユーザ側では、私的使用の範囲内において、バックアップを目的とした複製や同一ユーザが所有する端末間での移動を自由に行いたいといった要求がある。
【0005】
本発明では、上記した背景に鑑み、私的使用の範囲内におけるコンテンツの利用の利便性を高めるとともに、不正な複製を抑制する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、上述した課題を解決するため、配信するコンテンツデータにユーザの識別情報を表示させるとともに、同一ユーザに帰属する端末に対し、端末に応じた形式に変換してコンテンツデータを配信可能とした。
【0007】
より詳細には、本発明は、ユーザ毎に識別情報及び認証情報を生成する識別情報生成ステップと、前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、配信用データを生成する配信用データ生成ステップと、生成された配信用データを配信する配信ステップと、を備え、前記配信用データ生成ステップでは、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記識別情報及び認証情報を判別し、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、前記配信ステップでは、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信する。
【0008】
本発明に係るコンテンツ処理方法では、配信される配信用データに識別情報が付され、識別情報が視認可能となる。従って、仮に配信用データを私的使用の範囲を超えて不正に複製した場合の複製者の追跡を行うことができる。その結果、配信用データの不正な複製や配布を抑制することができる。また、配信用データは要求元の端末に応じた形式に変換されて配信されるため、ユーザは、所有する複数の端末で、端末に応じた形式で配信用データを閲覧することができる。なお、識別情報は、コンテンツが表示される領域以外の領
域に表示されるよう配信用データに付すことが好ましい。形式には、表示形式、保存形式が含まれる。
【0009】
ここで、本発明に係るコンテンツ処理方法は、前記配信用データの編集要求を受け付け、前記識別情報及び認証情報を判別し、該編集要求に応じて該配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集ステップを更に備えるようにしてもよい。本発明によれば、編集要求に応じた編集が可能となる。編集には、配信用データの複製、配信用データからのデータの一部切り出し、配信用データの形式の変換などが含まれる。また、編集後の配信用データに対して識別情報が付されることから、編集後の配信用データの不正な複製や配布を抑制することができる。
【0010】
また、前記配信用データ生成ステップでは、前記配信される配信用データに対して前記識別情報と対応した該配信用データの編集権限を付し、前記コンテンツ処理方法は、前記編集権限が付された配信用データを編集するコンテンツ処理プログラムを生成し配信するコンテンツ処理プログラム生成ステップを更に備える構成としてもよい。これにより、配信用データの編集をコンテンツ処理プログラムを取得(ダウンロード)した端末で行うことができる。
【0011】
ここで、本発明は、コンテンツ処理サーバとして特定することもできる。すなわち、本発明は、コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバであって、前記コンテンツ処理装置は、ユーザ毎に識別情報及び認証情報を生成する識別情報生成部と、前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、前記記憶装置に記憶されるコンテンツデータから配信用データを生成する配信用データ生成部と、生成された配信用データを前記通信装置を介して配信する配信部と、を有し、前記配信用データ生成部は、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記識別情報及び認証情報を判別し、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、前記配信部は、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信する。
【0012】
本発明に係るコンテンツ処理サーバによれば、配信用データの不正な複製や配布を抑制することができる。また、配信用データは要求元の端末に応じた形式に変換されて配信されるため、ユーザは、所有する複数の端末で、端末に応じた形式で配信用データを閲覧することができる。
【0013】
また、本発明に係るコンテンツ処理サーバは、前記配信用データの編集要求を受け付け、前記識別情報及び認証情報を判別し、該編集要求に応じて該配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集部を更に備える構成としてもよい。本発明によれば、コンテンツ処理サーバ上で配信用データの編集が可能となる。
【0014】
また、前記配信用データ生成部は、前記配信される配信用データに対して前記識別情報と対応した該配信用データの編集権限を付し、前記コンテンツ処理サーバは、前記編集権限が付された配信用データを編集するコンテンツ処理プログラムを生成し配信するコンテンツ処理プログラム生成部を更に備えるようにしてもよい。本発明によれば、コンテンツ処理プログラムを取得した端末側で、配信用データの編集が可能となる。
【0015】
ここで、本発明は、コンテンツ処理端末として特定することもできる。すなわち、本発
明は、コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバとネットワークを介して接続されるコンテンツ処理端末であって、前記コンテンツ処理サーバによって生成されたユーザ毎の識別情報及び認証情報と入力装置を介して入力された識別情報及び認証情報を比較認証する認証部と、前記認証部による認証後、前記コンテンツ処理サーバから配信された配信用データに対する編集要求を受け付ける編集受付部と、前記編集要求に応じて前記配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集部と、を備える。本発明によれば、コンテンツ処理端末で、配信用データの編集が可能となる。
【0016】
また、本発明は、コンテンツ処理プログラムとして特定することもできる。例えば、本発明は、コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバとネットワークを介して接続されるコンテンツ処理端末で実行されるコンテンツ処理プログラムであって、前記コンテンツ処理端末のコンピュータに、前記コンテンツ処理装置によって生成されたユーザ毎の識別情報及び認証情報と入力装置を介して入力された識別情報及び認証情報を比較認証する認証ステップと、前記認証ステップによる認証後、前記コンテンツ処理装置から配信された配信コンテンツに対する編集要求を受け付ける編集受付ステップと、前記編集要求に応じて前記配信コンテンツを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集ステップと、実行させるコンテンツ処理プログラムである。
【0017】
更に、本発明は、上述したコンテンツ処理サーバ及びコンテンツ処理端末を含むコンテンツ処理システムとして特定することもできる。すなわち、本発明は、コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバとネットワークを介して接続されるコンテンツ処理端末とを含むコンテンツ処理システムであって、前記コンテンツ処理サーバのコンテンツ処理装置は、ユーザ毎に識別情報及び認証情報を生成する識別情報生成部と、前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、配信用データを生成する配信用データ生成部と、生成された配信用データを配信する配信部と、を有し、前記配信用データ生成部は、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記識別情報及び認証情報を判別し、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、前記配信部は、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信し、コンテンツ処理端末は、前記コンテンツ処理装置によって生成されたユーザ毎の識別情報及び認証情報と入力装置を介して入力された識別情報及び認証情報を比較認証する認証部と、前記認証部による認証後、前記コンテンツ処理装置から配信された配信コンテンツに対する編集要求を受け付ける編集受付部と、前記編集要求に応じて前記配信コンテンツを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集部と、を備えるコンテンツ処理システムである。
【0018】
また、本発明は、上述したコンテンツ処理プログラムの他、コンテンツ処理サーバ、コンテンツ処理端末、又はコンテンツ処理システムで実行される処理を実現させるプログラムとして特定することもできる。更に、本発明は、そのようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この場合、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。なお、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等
の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、私的使用の範囲内におけるコンテンツの利用の利便性を高めるとともに、不正な複製を抑制する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施形態に係るコンテンツ処理システムの概略構成を示す。
【図2】実施形態に係るサーバの機能ブロック図を示す。
【図3】実施形態に係る端末装置の機能ブロック図を示す。
【図4】会員登録処理及びコンテンツ処理プログラムの配信処理のフローを示す。
【図5】会員登録画面の一例を示す。
【図6】ユーザデータベースの一例を示す。
【図7】コンテンツの取得処理のフローを示す。
【図8A】ログイン画面の一例を示す。
【図8B】トップ画面の一例を示す。
【図9】コンテンツ購入画面の一例を示す。
【図10】コンテンツデータベースの一例を示す。
【図11】購入履歴データベースの一例を示す。
【図12A】ヘッダにIDが付された配信用データの例を示す。
【図12B】フッタにIDが付された配信用データの例を示す。
【図12C】配信用データが複数ページ存在する場合に、全てのページのフッタにIDが付された配信用データの例を示す
【図12D】配信用データが複数ページ存在する場合に、最終ページにのみIDが付された配信用データの例を示す。
【図13】コンテンツデータの編集処理フローを示す。
【図14】編集処理画面の一例を示す。
【図15】コンテンツデータの編集における、切り抜きの様子の一例を示す。
【図16】コンテンツデータに対する機能比較を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、例示であり、本発明は実施形態に限定されるものではない。以下、本発明のコンテンツ処理サーバ及びコンテンツ処理端末を含むコンテンツ処理システムとして説明する。
【0022】
<コンテンツ処理システムの構成>
図1は、実施形態に係るコンテンツ処理システムの概略構成を示す。実施形態に係るコンテンツ処理システム100(以下、単にシステムともいう)は、コンテンツ処理サーバ1(以下、単にサーバともいう)、端末装置3を備える。端末装置3には、携帯電話機3a、PC3b、スマートフォン3cが含まれる。サーバ1、端末装置3は、ネットワーク2を介して接続されている。
【0023】
<コンテンツ処理サーバ>
コンテンツ処理サーバ1(サーバ1)は、ユーザ毎のID(識別情報)及びパスワード(認証情報)の生成、配信用データの生成、配信用データの配信、配信の要求元の端末装置3の形式に応じた配信用データの変換等を行う。ここで、図2は、実施形態に係るサーバの機能ブロック図を示す。サーバ1は、汎用のコンピュータによって構成することができ、制御装置10、表示装置11、入力装置12、記憶装置13、通信装置14を備える
。サーバの表示装置11は、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネル、CRT(Cathode Ray Tube)、エレクトロルミネッセンスパネル等である。サーバの入力装置12は、コンピュータの入力装置であり、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等が含まれる。サーバの記憶装置13は、ハードディスクドライブ(以下、HDDとする。)や半導体メモリ等により構成することができ、各種データベースを格納する。なお、サーバの記憶装置13に代えて、外部記憶装置を用いてもよい。サーバの通信装置14には、ネットワーク2への接続を実現する通信モジュール(例えば、ネットワークカード)が例示される。
【0024】
サーバの制御装置10は、CPU101(中央演算処理装置)、メモリ102を備え、制御プログラムに従って、表示装置11、入力装置12、記憶装置13、通信装置14を制御する。また、サーバの制御装置10は、所定のプログラムに従って、識別情報生成部103、配信用データ生成部104、配信部105、編集部106、コンテンツ処理プログラム生成部107などの機能部を機能させる。各機能部は、サーバのCPU101上で実行されるコンピュータプログラムとして構成することができる。また、これらの各機能部は、専用のプロセッサとして構成してもよく、また、一つのプロセッサとして構成してもよい。サーバのメモリ102は、揮発性のRAM(Random Access Memory)と、不揮発性のROM(Read Only Memory)を含む。ROMには、フラッシュメモリのような書き換え可能な半導体メモリも含まれる。
【0025】
識別情報生成部103は、ユーザ毎にID(識別情報)及びパスワード(認証情報)を生成する。配信用データ生成部104は、端末装置3からのコンテンツデータの配信要求をサーバの通信装置14を介して受け付け、配信用データを生成する。また、配信用データ生成部104は、サーバの記憶装置13に記憶されているコンテンツデータベースにアクセスして配信要求に応じたコンテンツデータを取得し、取得したコンテンツデータに対してIDを付して配信用データを生成する。また、配信用データ生成部104は、ID及びパスワードを判別し、要求元の端末装置3に応じた形式に変換して配信用データを生成する。また、配信用データ生成部104は、配信される配信用データに対してIDと対応した配信用データの編集権限を付す。配信部105は、生成された配信用データを配信する。編集部106は、配信用データの編集要求を端末装置3を介して受け付け、ID及びパスワードを判別し、編集要求に応じて配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、編集後の配信用データの形式に応じてIDを付す。コンテンツ処理プログラム生成部107は、編集権限が付された配信用データを編集するコンテンツ処理プログラムを生成し配信する。
【0026】
<端末装置>
端末装置3は、携帯電話機3a、PC3B、スマートフォン3cを含み、コンテンツデータの配信要求、配信される配信用データの取得、配信用データの編集等を行う。ここで、図3は、実施形態に係る端末装置の機能ブロック図を示す。端末装置3は、汎用のコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン等によって構成され、制御装置30、表示装置31、入力装置32、記憶装置33、通信装置34を備える。表示装置31、入力装置32、記憶装置33、通信装置34は、サーバ1の各装置と同等の機能を有する。従って、詳細な説明は割愛する。
【0027】
端末装置の制御装置30は、CPU301、メモリ302を備え、制御プログラムに従って、表示装置31、入力装置32、記憶装置33、通信装置34を制御する。また、端末装置の制御装置30は、所定のプログラムに従って、配信要求部303、データ取得部304、認証部305、編集受付部306、編集部307などの機能部を機能させる。各機能部は、端末装置のCPU301上で実行されるコンピュータプログラムとして構成することができる。また、これらの各機能部は、専用のプロセッサとして構成してもよく、
また、一つのプロセッサとして構成してもよい。端末装置のメモリ302は、揮発性のRAM(Random Access Memory)と、不揮発性のROM(Read Only Memory)を含む。ROMには、フラッシュメモリのような書き換え可能な半導体メモリも含まれる。
【0028】
配信要求部303は、ユーザから端末装置の入力装置32を介してコンテンツデータの配信要求を受け付け、配信要求を端末装置の通信装置34を介してサーバ1へ送信する。データ取得部304は、サーバ1から配信される配信用データを端末装置の通信装置34を介して取得する。認証部305は、サーバ1によって生成されたユーザ毎のID及びパスワードと端末装置の入力装置32を介して入力されたID及びパスワードを比較認証する。編集受付部306は、ユーザから端末装置の入力装置32を介してコンテンツ処理サーバから配信された配信用データに対する編集要求を受け付ける。編集部307は、編集要求に応じて配信コンテンツを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、編集後の配信用データの形式に応じてIDを付す。
【0029】
<コンテンツ処理システムで実行される処理>
次にコンテンツ処理システム100で実行される各種処理について説明する。
【0030】
<会員登録処理及びコンテンツ処理プログラムの配信処理>
図4は、会員登録処理及びコンテンツ処理プログラムの配信処理のフローを示す。ステップS01では、サーバの制御装置10は、ユーザの会員登録を受け付ける。具体的には、端末装置3に既定のアドレスが入力されると、端末装置3がサーバ1にアクセスし、端末装置の表示装置31に会員登録画面が表示される。図5は、会員登録画面の一例を示す。会員登録画面には、IDの入力領域と、パスワードの入力領域、住所の入力領域、氏名の入力領域、メールアドレスの入力領域、電話番号の入力領域、及び決定ボタンが表示されている。端末装置の入力装置32を通じてIDやパスワード等の情報が入力され、決定ボタンが選択されると、端末装置の制御装置30は、会員登録情報を端末装置の通信装置34を介してID及びパスワードをサーバ1へ送信する。サーバ1の制御装置30は、サーバの通信装置14を介して会員登録情報を取得する。会員登録情報を受け付けるとステップS02へ進む。
【0031】
ステップS02では、サーバの制御装置10は、ID及びパスワードを発行する。具体的には、サーバの制御装置10は、サーバの記憶装置13にあるユーザデータベースに既登録のID及びパスワードがないか確認し、既登録のID及びパスワードが無ければID及びパスワードをユーザデータベースに登録する。既登録のID及びパスワードがある場合には、その旨を端末装置3に通知する。図6は、ユーザデータベースの一例を示す。ユーザデータベースには、ユーザ毎に、ID、パスワード、住所、氏名、メールアドレス、電話番号などが記録されている。ID及びパスワードが発行されるとステップS03へ進む。
【0032】
ステップS03では、サーバの制御装置10は、内部IDを生成する。内部IDとは、ステップS02で発行されたIDと関連付けられた固有の識別情報である。また、内部IDは、サーバの制御装置10が自動的に発行するものであり、ユーザからは視認できない固有の識別情報である。内部IDが生成されるとステップS04へ進む。
【0033】
ステップS04では、サーバの制御装置10は、コンテンツ処理プログラムを生成する。コンテンツ処理プログラムとは、編集権限が付された配信用データを編集するためのプログラムである。編集権限には、内部IDが割り当てられる。コンテンツ処理プログラムは、ユーザが端末装置3にダウンロードすることで利用可能となる。すなわち、ユーザは、端末装置3にコンテンツ処理プログラムをダウンロードすることで、端末装置3上で、
取得した配信用データを自由に編集することができる。端末装置3で実行する編集処理の詳細については後述する。コンテンツ処理プログラムが生成されると、ステップS05へ進む。
【0034】
ステップS05では、サーバの制御装置10は、会員登録を行ったユーザの端末装置3にコンテンツ処理プログラムを配信する。すなわち、サーバの通信装置14を介して内部IDを有するコンテンツ処理プログラムが端末装置3へ送信される。端末装置3は、コンテンツ処理プログラムを端末装置の通信装置34を介して受信し、記憶装置33又はメモリ302の所定領域に記憶する。なお、サーバの制御装置10は、ID及びパスワードについても端末装置3へ送信する。ID及びパスワードの送信は、コンテンツ処理プログラムの送信と同じタイミングでもよく、また、異なるタイミングでもよい。ユーザは、複数の端末装置3を有している場合、各端末装置3毎にコンテンツ処理プログラムの取得を行う。以上により、会員登録処理及びコンテンツ処理プログラムの配信処理が完了する。
【0035】
<コンテンツ取得処理>
次に、コンテンツの取得(購入)処理について説明する。図7は、コンテンツの取得処理のフローを示す。コンテンツの取得は、コンテンツ処理プログラムを通じて行うことができ、また、サーバ1に直接ログインして行うこともできる。
【0036】
ステップS11では、サーバの制御装置10は、ログイン情報として、ID及びパスワードを受け付ける。具体的には、端末装置3に既定のアドレスが入力され、又は、コンテンツ処理プログラムが起動されると、端末装置の表示装置31に、ログイン画面が表示される。図8Aは、ログイン画面の一例を示す。ログイン画面には、ID及びパスワードの入力領域が設けられている。端末装置の入力装置32を介してID及びパスワードが入力されると、サーバの制御装置10は、ID及びパスワードを認証する。そして、ID及びパスワードが正しい場合には、サーバの制御装置10は、端末装置の表示装置31に、トップ画面を表示させる。図8Bは、トップ画面の一例を示す。トップ画面には、コンテンツの購入を行うページに遷移する新規購入ボタンと、購入履歴を表示するページに遷移する購入履歴ボタンとが表示されている。一方、ID及びパスワードが正しくない場合には、サーバの制御装置10は、「ID又はパスワードに誤りがあります」といったメッセージを端末装置の表示装置31に表示させる。ログインが完了すると、ステップS12へ進む。
【0037】
ステップS12では、サーバの制御装置10は、コンテンツの購入を受け付ける。具体的には、サーバの制御装置10は、トップ画面において新規購入ボタンが選択されると、端末装置の表示装置31にコンテンツ購入画面を表示させ、ユーザからのコンテンツ購入希望(コンテンツデータ取得の要求)を受け付ける。図9は、コンテンツ購入画面の一例を示す。コンテンツ購入画面には、キーワードを入力することでコンテンツを検索する検索領域の他、ジャンル毎にコンテンツデータベースに記録されているコンテンツが表示される。また、コンテンツ購入画面には、出力形式として、PDF、EPUB、XMDFが表示されている。図9の出力形式は、例示であり、これらに限定されるものではない。更に、コンテンツ購入画面には、配信先端末装置として、携帯電話、スマートフォン、PCが表示されている。これらはあくまで例示であり、配信先端末装置は、より詳細に機種別に表示するようにしてもよい。図9では、ジャンルにおいて「歴史」が選択され、「歴史」の中から「コンテンツB」が選択され、更に、出力形式として「PDF」が選択されている。また、配信先端末装置として、携帯電話が選択されている。図10は、コンテンツデータベースの一例を示す。コンテンツデータベースには、ファイル名、ジャンル、登録日時、更新日時、権利者の項目が設けられ、各項目に必要な情報が格納されている。コンテンツが選択されると、ステップS13へ進む。
【0038】
ステップS13では、サーバの制御装置10は、コンテンツの購入履歴を購入履歴データベースへ登録する。ここで、図11は、購入履歴データベースの一例を示す。購入履歴データベースは、サーバの記憶装置13に格納され、購入履歴データベースには、購入ユーザ名、購入コンテンツファイル名、購入日時、編集日時の項目が設けられ、各項目に必要な情報が格納されている。購入履歴の登録が完了するとステップS14へ進む。
【0039】
ステップS14では、サーバの制御装置10は、配信する配信用データを生成する。具体的には、サーバの制御装置10は、コンテンツデータベースへアクセスし、ユーザから要求があったコンテンツ、換言すると、コンテンツ購入画面において選択されたコンテンツデータ(本発明の配信用データに相当し、例えば、コンテンツB)を取得する。次に、サーバの制御装置10は、取得したコンテンツデータの出力形式を必要に応じて変更し、更に、会員登録処理において生成した内部IDを組み込むとともに、IDが視認できるようにIDをコンテンツデータに付し、配信用データを生成する。出力形式とは、コンテンツ購入画面においてユーザが選択した形式であり、図9の例では、「PDF」である。内部IDを組み込むとは、コンテンツデータに対して内部IDを管理権限として設定すること意味する。これにより、配信用データの編集が、同様の内部IDが組み込まれたコンテンツ処理プログラムによってのみ可能となる。すなわち、配信用データの編集がコンテンツ処理プログラムを取得(ダウンロード)した端末装置3で行うことが可能となる。
【0040】
図12Aから図12Dは、IDが付された配信用データの例を示す。図12Aは、ヘッダにIDが付された配信用データの例であり、図12Bは、フッタにIDが付された配信用データの例であり、図12Cは、配信用データが複数ページ存在する場合に、全てのページのフッタにIDが付された配信用データの例を示す。また、図12Dは、配信用データが複数ページ存在する場合に、最終ページにのみIDが付された配信用データの例を示す。なお、IDを付す領域は、表示することでコンテンツの表示に影響を与えにくい場所であればよく、上記に限定されない。IDを付す領域には、他の余白に付すようにしてもよく、また、奥付として付すようにしてもよい。また、IDは電子透かしとしてもよい。なお、IDを付す方法や領域は、既定し、ユーザが変更するようにしてもよい。配信する配信用データが生成されるとステップS15へ進む。
【0041】
ステップS15では、生成された配信用データを配信先の端末装置3の形式に変換する。具体的には、サーバの制御装置10は、生成された配信用データをユーザが指定した配信先端末装置の形式(図9の例では携帯電話)に変換する。配信用データの変換が完了するとステップS16へ進み、変換された配信用データが配信される。以上により、コンテンツの取得(購入)処理が完了する。
【0042】
以上により、配信先(ダウンロード先)の端末装置3では、配信用データの閲覧が可能となる。また、配信された配信用データとしてのコンテンツデータには、IDが付され、IDが視認可能である。従って、仮にコンテンツデータを私的使用の範囲を超えて不正に複製した場合の複製者の追跡を行うことができる。その結果、コンテンツデータの不正な複製や配布を抑制することができる。また、コンテンツデータは配信先の端末装置に応じた形式に変換されているため、ユーザは、所有する複数の端末装置で、端末装置に応じた形式でコンテンツデータを閲覧することができる。
【0043】
<コンテンツデータ編集処理>
次に配信された配信用データをコンテンツ処理プログラムを用いて編集するコンテンツデータ編集処理について説明する。図13は、コンテンツデータの編集処理フローを示す。以下の説明では、端末装置3にダウンロードされたコンテンツ処理プログラムを用いて配信用データを編集処理する場合を例に説明するが、配信用データの編集処理は、サーバ1にアクセスし、サーバ1上で行うこともできる。
【0044】
ステップS21では、ステップS21では、端末装置の制御装置30は、ログイン情報として、ID及びパスワードを受け付ける。具体的には、端末装置3において既にダウンロードされているコンテンツデータ処理プログラムが起動されると、端末装置の表示装置31に、ログイン画面が表示される。ログイン画面は、例えば図8に示すログイン画面と同様の構成とすることができる。端末装置の入力装置32を介してID及びパスワードが入力されると、端末装置の制御装置30は、ID及びパスワードを認証する。そして、ID及びパスワードが正しい場合には、端末装置の制御装置30は、端末装置の表示装置31に、トップ画面を表示させる。図14は、トップ画面の一例を示す。トップ画面には、コンテンツの購入を行うページに遷移する新規購入ボタンと、購入履歴を表示するページに遷移する購入履歴ボタンとが表示されている。一方、ID及びパスワードが正しくない場合には、端末装置の制御装置30は、「ID又はパスワードに誤りがあります」といったメッセージを端末装置の表示装置31に表示させる。ログインが完了すると、ステップS22へ進む。
【0045】
ステップS22では、端末装置の制御装置30は、配信用データの編集指示を受け付ける。具体的には、端末装置の制御装置30は、トップ画面において購入履歴ボタンが選択されると、端末装置の表示装置31に配信用データ編集処理画面(以下、編集処理画面ともいう)を表示させ、ユーザからの配信用データに対する編集指示を受け付ける。図14は、編集処理画面の一例を示す。編集処理画面には、購入済みの配信用データのリスト、編集の種類ボタンが表示されている。編集の種類には、出力形式の変換、印刷、切り抜き、色変更、言語変換、自由編集が例示され、これらの編集の種類に対応するボタンが編集処理画面に表示されている。購入済みの配信用データのリストには、既に購入した配信用データのリストが表示されている。出力形式の変換では、購入時とは異なる出力形式への変換が可能となる。例えば、出力形式の変換には、PDFからEPUBへの変換や、携帯電話機からPCへの変換などが含まれる。印刷では、配信用データの印刷が可能となる。切り抜きでは、配信用データから任意の領域の切り抜きが可能となる。色変更では、コンテンツの色の変更などが可能となる。言語変更では、コンテンツがユーザの指定する言語への変更が可能となる。また、自由編集では、テキスト、画像、音声など他のテキストを追加し自由にカスタマイズすることが可能となる。配信用データの編集指示を受け付けると、ステップS23へ進む。
【0046】
ステップS23では、端末装置の制御装置30は、編集を実行する。ここで、図15は、配信用データの編集における、切り抜きの様子の一例を示す。まず、端末装置の制御装置30は、端末装置の入力装置32を介して切り抜く領域の指定を受け付ける(図15の左図)。次に端末装置の制御装置30は、切り抜いた領域を他のファイルへ貼り付ける(図15の中図)。次に、端末装置の制御装置30は、切り抜いた領域が貼り付けられた他のファイルのフッタにIDを付す(図15の右図)。切り抜きの場合、IDは元々ヘッダやフッタなどコンテンツが表示される領域以外の領域に付されているため、切り抜かれたコンテンツにはIDが付されない。そこで、端末装置の制御装置30は、編集後の配信用データにIDが付されているか否か判断し、付されていない場合には、編集後の配信用データにIDを付し直す。その結果、配信用データの自由な編集が可能となると共に編集後の配信用データの不正な複製や配布を抑制することができる。以上により、編集処理が完了する。
【0047】
<作用効果>
以上説明した実施形態に係るコンテンツ処理システムによれば、配信される配信用データとしてのコンテンツデータにユーザ毎の識別情報としてのIDが付され、IDが常に視認可能となる。従って、仮にコンテンツが私的使用の範囲を超えて不正に複製された場合の複製者の追跡が可能となる。その結果、コンテンツデータの不正な複製や配布を抑制す
ることができる。また、コンテンツデータは端末装置に応じた形式に変換されて配信されるため、ユーザは、所有する複数の端末装置で、端末装置に応じた形式でコンテンツデータを閲覧することができる。また、実施形態に係るコンテンツ処理システムでは、ユーザが容易にコンテンツデータの編集を行うことができる。図16は、コンテンツデータに対する機能比較を示す。図16に示すように、実施形態に係るコンテンツ処理システムでは、他のビューア(コンテンツ処理プログラム以外)では、読み込みのみ可能となる。一方、コンテンツ処理プログラムによれば、出力形式の変換、切り抜き、色変更、言語変換、自由編集が可能となる。また、編集後のコンテンツデータに対してIDが付されることから、編集後のコンテンツデータの不正な複製や配布を抑制することができる。
【0048】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
【符号の説明】
【0049】
1・・・コンテンツ処理サーバ
2・・・ネットワーク
3・・・端末装置
10・・・サーバの制御装置
11・・・サーバの表示装置
12・・・サーバの入力装置
13・・・サーバの記憶装置
14・・・サーバの通信装置
30・・・端末装置の制御装置
31・・・端末装置の表示装置
32・・・端末装置の入力装置
33・・・端末装置の記憶装置
34・・・端末装置の通信装置
101・・・サーバのCPU
102・・・サーバのメモリ
103・・・識別生成部
104・・・配信用データ生成部
105・・・配信部
106・・・編集部
107・・・コンテンツ処理プログラム生成部
301・・・端末装置のCPU
302・・・端末装置のメモリ
303・・・配信要求部
304・・・データ取得部
305・・・認証部
306・・・編集受付部
307・・・編集部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ毎に識別情報及び認証情報を生成する識別情報生成ステップと、
前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、配信用データを生成する配信用データ生成ステップと、
生成された配信用データを配信する配信ステップと、を備え、
前記配信用データ生成ステップでは、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記識別情報及び認証情報を判別し、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、
前記配信ステップでは、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信するコンテンツ処理方法。
【請求項2】
前記配信用データの編集要求を受け付け、前記識別情報及び認証情報を判別し、該編集要求に応じて該配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集ステップを更に備える、請求項1に記載のコンテンツ処理方法。
【請求項3】
前記配信用データ生成ステップでは、前記配信される配信用データに対して前記識別情報と対応した該配信用データの編集権限を付し、
前記コンテンツ処理方法は、前記編集権限が付された配信用データを編集するコンテンツ処理プログラムを生成し配信するコンテンツ処理プログラム生成ステップを更に備える、請求項1に記載のコンテンツ処理方法。
【請求項4】
コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバであって、
前記コンテンツ処理装置は、
ユーザ毎に識別情報及び認証情報を生成する識別情報生成部と、
前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、前記記憶装置に記憶されるコンテンツデータから配信用データを生成する配信用データ生成部と、
生成された配信用データを前記通信装置を介して配信する配信部と、を有し、
前記配信用データ生成部は、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記識別情報及び認証情報を判別し、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、
前記配信部は、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信するコンテンツ処理サーバ。
【請求項5】
前記配信用データの編集要求を受け付け、前記識別情報及び認証情報を判別し、該編集要求に応じて該配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集部を更に備える、請求項4に記載のコンテンツ処理サーバ。
【請求項6】
前記配信用データ生成部は、前記配信される配信用データに対して前記識別情報と対応した該配信用データの編集権限を付し、
前記コンテンツ処理サーバは、前記編集権限が付された配信用データを編集するコンテンツ処理プログラムを生成し配信するコンテンツ処理プログラム生成部を更に備える、請求項4に記載のコンテンツ処理サーバ。
【請求項7】
コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、
を備えるコンテンツ処理サーバとネットワークを介して接続されるコンテンツ処理端末であって、
前記コンテンツ処理サーバによって生成されたユーザ毎の識別情報及び認証情報と入力装置を介して入力された識別情報及び認証情報を比較認証する認証部と、
前記認証部による認証後、前記コンテンツ処理サーバから配信された配信用データに対する編集要求を受け付ける編集受付部と、
前記編集要求に応じて前記配信用データを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集部と、を備えるコンテンツ処理端末。
【請求項8】
コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバとネットワークを介して接続されるコンテンツ処理端末で実行されるコンテンツ処理プログラムであって、
前記コンテンツ処理端末のコンピュータに、
前記コンテンツ処理装置によって生成されたユーザ毎の識別情報及び認証情報と入力装置を介して入力された識別情報及び認証情報を比較認証する認証ステップと、
前記認証ステップによる認証後、前記コンテンツ処理装置から配信された配信コンテンツに対する編集要求を受け付ける編集受付ステップと、
前記編集要求に応じて前記配信コンテンツを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集ステップと、実行させるコンテンツ処理プログラム。
【請求項9】
コンテンツデータを記憶する記憶装置と、ユーザからのからの要求を受け付け、コンテンツデータを配信する通信装置と、コンテンツデータを処理するコンテンツ処理装置と、を備えるコンテンツ処理サーバとネットワークを介して接続されるコンテンツ処理端末とを含むコンテンツ処理システムであって、
前記コンテンツ処理サーバのコンテンツ処理装置は、
ユーザ毎に識別情報及び認証情報を生成する識別情報生成部と、
前記ユーザからのコンテンツデータ取得の要求を受け付け、配信用データを生成する配信用データ生成部と、
生成された配信用データを配信する配信部と、を有し、
前記配信用データ生成部は、前記識別情報が視認できるよう、該識別情報を前記配信用データに付すと共に、前記識別情報及び認証情報を判別し、前記要求元の端末に応じた形式に前記コンテンツデータを変換して配信用データを生成し、
前記配信部は、識別情報が付され、かつ、変換された配信用データを前記要求元の端末に配信し、
コンテンツ処理端末は、
前記コンテンツ処理装置によって生成されたユーザ毎の識別情報及び認証情報と入力装置を介して入力された識別情報及び認証情報を比較認証する認証部と、
前記認証部による認証後、前記コンテンツ処理装置から配信された配信コンテンツに対する編集要求を受け付ける編集受付部と、
前記編集要求に応じて前記配信コンテンツを編集し、かつ、編集後の配信用データに対して、該編集後の配信用データの形式に応じて前記識別情報を付す編集部と、を備えるコンテンツ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−216054(P2012−216054A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−80700(P2011−80700)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(393010570)TIS株式会社 (10)
【Fターム(参考)】