説明

コンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法、及びコンテンツ出力プログラム

【課題】番組コンテンツ毎に、どこまで視聴したのか把握が容易になる。
【解決手段】実施形態のコンテンツ出力装置は、記憶手段と、出力制御手段と、を備える。記憶手段は、番組コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、番組コンテンツのそれぞれにおいてユーザが最後まで視聴したか否かを示す視聴情報とを、対応付けて記憶する。出力制御手段は、コンテンツ識別情報と、記憶手段で対応付けられた視聴情報に基づいた、ユーザが最後まで視聴したか否かを示す記号とを表示装置に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法、及びコンテンツ出力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル機器の普及と共にハードディスクレコーダ等の放送受信装置が一般化しつつあり、従来のVTR(Video Tape Recorder)による記録再生処理の場合よりも、多くの映像情報を容易に記録・再生することが可能となった。このような放送受信装置では、簡易な操作によって予約録画等が可能となるため、膨大な番組コンテンツが記憶領域に記憶できる。この結果、ユーザが録画した番組コンテンツを十二分に把握できていないという状況も発生しうる。
【0003】
そこで、記憶した番組コンテンツを把握するために様々な技術が提案されている。例えば、コンテンツの記録状態・再生状態をリスト表示する技術が開示されている。他の例としては、コンテンツの視聴を停止した位置を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−180711号公報
【特許文献2】特開2009−130742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、番組コンテンツの視聴を停止した位置や、再生状態では、ユーザが番組コンテンツをどこまで視聴しているのか把握できない場合も多い。例えば、一度最後まで視聴した番組コンテンツを、繰り返し再生中に停止した場合、当該番組コンテンツで再生を停止した位置が提示されたとしても、ユーザが当該番組コンテンツを最後まで視聴したことがあるのか認識できない。このため、ユーザは、番組コンテンツをグループ化したシリーズ番組において、どこまで視聴したのか認識できないという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シリーズ番組に属する番組コンテンツ毎に、どこまで視聴したのか把握が容易になるコンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法、及びコンテンツ出力プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のコンテンツ出力装置は、記憶手段と、出力制御手段と、を備える。記憶手段は、番組コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、番組コンテンツのそれぞれにおいてユーザが最後まで視聴したか否かを示す視聴情報とを、対応付けて記憶する。出力制御手段は、コンテンツ識別情報と、記憶手段で対応付けられた視聴情報に基づいた、ユーザが最後まで視聴したか否かを示す記号とを表示装置に出力する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施形態にかかるテレビジョン表示装置の主要な信号処理系を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施形態にかかる制御部で表示アプリケーションを実行した場合に実現されるソフトウェア構成を示した図である。
【図3】図3は、実施形態にかかる録画コンテンツ情報記憶部のテーブル構造を示した図である。
【図4】図4は、実施形態にかかるシリーズ再生情報記憶部のテーブル構造を示した図である。
【図5】図5は、実施形態にかかるテレビジョン表示装置における画面遷移を示した図である。
【図6】図6は、実施形態にかかる過去番組表の画面例を示した図である。
【図7】図7は、実施形態にかかる過去番組表上に表示された番組指定再生画面の例を示した図である。
【図8】図8は、実施形態にかかるシリーズ番組再生プレイリストの画面例を示した図である。
【図9】図9は、実施形態にかかる現在の電子番組表の画面例を示した図である。
【図10】図10は、実施形態にかかる電子番組表上に表示された番組指定予約画面の例を示した図である。
【図11】図11は、実施形態にかかるテレビジョン表示装置において、番組コンテンツを再生するまでの処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に示す実施形態では、コンテンツ出力装置、コンテンツ出力方法、及びコンテンツ出力プログラムをテレビジョン表示装置に適用した例について説明する。なお、本実施形態では、コンテンツ出力装置を、テレビジョン表示装置に適用した例について説明するが、DVDレコーダなどの番組コンテンツ録画装置等の様々な装置に適用しても良い。
【0010】
次に、本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100の主要な信号処理系を示すブロック図である。
【0011】
BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ241で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子201を介して衛星デジタル放送用のチューナ202aに供給される。
【0012】
チューナ202aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器202bに出力する。
【0013】
PSK復調器202bは、制御部205からの制御信号により、チューナ202aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリーム(TS)を得て、TS復号器202cに出力する。
【0014】
TS復号器202cは、制御部205からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファ(図示せず)へ出力する。
【0015】
また、TS復号器202cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部(図示せず)へ出力する。
【0016】
地上波放送受信用のアンテナ242で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子203を介して地上デジタル放送用のチューナ204aに供給される。
【0017】
チューナ204aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器204bに出力する。
【0018】
OFDM復調器204bは、制御部205からの制御信号により、チューナ204aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器204cに出力する。
【0019】
TS復号器204cは、制御部205からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファへ出力する。
【0020】
また、TS復号器204cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部へ出力する。
【0021】
ここで、上記信号処理部206は、テレビ視聴時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。一方、番組録画時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施した信号を、制御部205を介して録画用記録装置(例えば、HDD)270に記録している。これにより放送局により放送された番組コンテンツを記憶できる。
【0022】
また、信号処理部206は、録画番組再生時には、制御部205を介して録画用記録装置(例えば、HDD)270から読み出された番組コンテンツに、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。
【0023】
制御部205には、信号処理部206から、番組を取得するための各種データ(B−CASデスクランブル用の鍵情報等)や電子番組ガイド(EPG)情報、番組属性情報(番組ジャンル等)、字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)が入力されている。
【0024】
制御部205は、これら入力された情報からEPG、字幕を表示するため画像生成処理を行い、この生成した画像情報をグラフィック処理部207へ出力する。
【0025】
また、この制御部205は、番組録画および番組予約録画を制御する機能を有し、番組予約受付時には、表示部211に電子番組ガイド(EPG)情報を表示し、操作部220またはリモートコントローラ221を介したユーザ入力により予約内容を、記憶部271に設定する。これは、受光部222が、リモートコントローラ221からの操作信号を受光することで実現できる。
【0026】
制御部205は記憶部271に設定された予約内容に従って、設定された時刻に予約番組を録画するようチューナ202a、204a、PSK復調器202b、OFDM復調器204b、TS復号器202c、204cおよび信号処理部206を制御する。
【0027】
セクション処理部は、TS復号器202c(204c)から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報、番組属性情報(番組ジャンル等)、字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部205へ出力する。
【0028】
グラフィック処理部207は、(1)信号処理部206内のAVデコーダ(図示せず)から供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部209で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)制御部205により生成されたEPG、字幕信号とを合成して映像処理部210へ出力する機能を有する。
【0029】
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部207は、制御部205からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
【0030】
グラフィック処理部207から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部210に供給される。この映像処理部210は、入力されたデジタルの映像信号を、表示部211
で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、表示部211に出力して、表示部211の表示画面上に映像表示させる。
【0031】
また、音声処理部208は、入力されたデジタルの音声信号を、音声出力装置212で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、音声出力装置212に出力して音声を再生させる。
【0032】
制御部205は、ROM(Read Only Memory)205aと、当該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)205bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ205cと、を備え、テレビジョン表示装置100全体を制御する。
【0033】
また、この制御部205は、カードI/F(Interface)223を介して、第1のメモリカード224が装着可能なカードホルダ225に接続されている。これによって、制御部205は、カードホルダ225に装着された第1のメモリカード224と、カードI/F223を介して情報伝送することができる。
【0034】
さらに、制御部205は、カードI/F226を介して、第2のメモリカード227が装着可能なカードホルダ228に接続されている。これにより、制御部205は、カードホルダ228に装着された第2のメモリカード227と、カードI/F226を介して情報伝送することができる。
【0035】
また、制御部205は、通信I/F229を介して第1のLAN端子230に接続されている。これにより、制御部205は、第1のLAN端子230に接続されたLAN対応の機器(例えば、外付けHDD)と、通信I/F229を介して情報伝送することができる。
【0036】
さらに、制御部205は、通信I/F231を介して第2のLAN端子232に接続されている。これにより、制御部205は、第2のLAN端子232に接続されたLAN対応の各種機器と、通信I/F231を介して情報伝送することができる。
【0037】
また、制御部205は、USB I/F233を介してUSB端子234に接続されている。これにより、制御部205は、USB端子234に接続された各種機器と、USB I/F233を介して情報伝送することができる。
【0038】
図1には、チューナ202a、204aしか記載しなかったが、本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100は、さらに多くのチューナ(例えば合計6個のチューナ)を備える。そして、テレビジョン表示装置100は、チューナの数分の放送局で放送される番組を同時録画する。
【0039】
次に、ROM205aに格納された制御プログラムのうち、表示部211に番組コンテンツを出力するための表示アプリケーション205dを実行した場合に行われる処理について説明する。図2は、制御部205で表示アプリケーション205dを実行した場合に実現されるソフトウェア構成を示した図である。さらに、図2は、記憶部271内の構成も示した。
【0040】
記憶部271は、録画コンテンツ情報記憶部111と、シリーズ再生情報記憶部112と、を備える。
【0041】
また、記憶部271は、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を管理・配信している外部サーバ、またはTV放送から取得した電子番組表を記憶する。具体的には、インターネットなどのネットワーク網に接続されたサービス提供者のサーバ装置から、TV、CATV、CS放送、BS放送などの電子番組表を取得、又はTV放送により放送された電子番組表を、アンテナやケーブル(不図示)を介して受信する。そして、記憶部271は、電子番組表を記憶している。
【0042】
また、記憶部271は、放送が終了した後に当該電子番組表を削除するのではなく、複数のチューナにより同時録画された各放送局の番組コンテンツを参照するために、過去番組表として記憶しておく。
【0043】
本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100では、番組コンテンツの同時録画の他に、ユーザの操作に基づいて番組コンテンツの予約録画を行うことができる。
【0044】
録画コンテンツ情報記憶部111は、録画用記録装置270に記憶された録画コンテンツ毎の情報を記憶する。図3は、録画コンテンツ情報記憶部111のテーブル構造を示した図である。図3に示すように、録画コンテンツ情報記憶部111は、番組タイトルと、開始時刻と、放送時間と、最終到達位置と、レジュームポイントと、を対応付けて記憶している。
【0045】
録画用記録装置270に記憶された録画コンテンツは、放送局から受信した番組コンテンツとする。番組タイトルは、当該番組コンテンツの番組タイトルとする。開始時刻は、当該番組コンテンツの放送が開始された時刻とする。本実施形態では、開始時刻として、UTC形式を用いているが他の形式を用いても良い。放送時間は、番組コンテンツの放送された時間の合計とする。
【0046】
最終到達位置は、番組コンテンツにおいてユーザの操作で再生(視聴)された範囲のうち、当該番組コンテンツの最後に最も近い再生位置を示している。この最終到達位置は、番組コンテンツ毎に設定されている。
【0047】
図3に示す例において、番組タイトル“Zガール #1”では、放送時間が“3600”であり、最終到達位置が“3600”であることから、番組コンテンツは最後まで再生されたことを示している。しかしながら、ユーザが当該番組コンテンツを複数回視聴し、視聴途中で当該番組コンテンツを停止した場合、レジュームポイントには、当該停止位置(例えば“1400”)が記録される。つまり、従来のレジュームポイントを表示する手法では、ユーザは、当該番組コンテンツを最後まで視聴したか否かを把握できない。特に録画する番組コンテンツの量が膨大になると、各番組コンテンツの視聴状況を把握できなくなる。そこで、本実施形態では、最終到達位置を、ユーザに対して提示することとした。
【0048】
シリーズ再生情報記憶部112は、シリーズ番組に属する各番組コンテンツの情報を記憶する。図4は、シリーズ再生情報記憶部112のテーブル構造を示した図である。図3に示すように、シリーズ再生情報記憶部112は、シリーズ名と、インデックスと、番組タイトルと、開始時刻と、放送時間と、最終到達位置と、を対応付けて記憶している。本実施形態では、シリーズ名と、インデックスと、の組み合わせが主キーとなる。
【0049】
シリーズ名は、放送局から受信した番組コンテンツをグループ化したシリーズ番組の名称を示している。インデックスは、シリーズ番組で各番組コンテンツを識別する番号を示している。本実施形態では、当該インデックスに、各番組コンテンツの話数を設定する。
【0050】
図2に戻り、表示アプリケーションは、抽出部101と、登録部102と、表示制御部103と、選択受付部104と、再生制御部105と、を対応付けて記憶する。
【0051】
表示制御部103は、表示部211に対して、データの表示制御を行う。
【0052】
選択受付部104は、リモートコントローラ221から入力された操作情報に従って、ユーザが行った選択又は操作を受け付ける。
【0053】
次に、選択受付部104が受け付けた選択又は操作に従って、表示制御部103が表示制御する画面遷移について説明する。図5は、テレビジョン表示装置100における画面遷移を示した図である。
【0054】
図5に示すように、表示制御部103が過去番組表501を表示した後、選択受付部104が所定の操作を受け付けた場合、表示制御部103が、番組指定再生画面502を表示する。その後、選択受付部104がシリーズ番組再生プレイリスト503を表示するための操作を受け付けた場合に、表示制御部103が、シリーズ番組再生プレイリスト503を表示制御する。
【0055】
図6は、過去番組表の画面例を示した図である。本実施形態では、記憶部271が、過去に放送された番組に関する情報を記憶している。そして、選択受付部104が、過去番組表を表示するための操作を受け付けた場合に、表示制御部103が過去番組表を表示する。そして図6に示すように、過去番組表において、フォーカスされている番組コンテンツ601は、枠を強調して表示する。
【0056】
そして、選択受付部104が、過去番組表から、番組コンテンツの選択を受け付けた場合に、表示制御部103は、番組指定再生画面を表示する。
【0057】
図7は、過去番組表上に表示された番組指定再生画面701の例を示した図である。図7に示す番組指定再生画面701には、選択された番組コンテンツの詳細な情報の他に、“見る”、“保存する”、“シリーズ予約”、“シリーズ再生”などのボタンが表示される。そして、選択受付部104が、これらボタンの押下を受け付けることで、テレビジョン表示装置100は、当該ボタンに対応した処理を行う。例えば、選択受付部104が“シリーズ再生”ボタン702の押下を受け付けた場合、表示制御部103は、シリーズ番組再生プレイリストの表示制御を行う。
【0058】
“シリーズ再生”のボタンが押下された場合、抽出部101は、番組指定再生画面701で指定されている番組コンテンツから、当該番組コンテンツを含むシリーズ番組の名称(以下、シリーズ名と称す)を抽出する。そして、表示制御部103は、抽出されたシリーズ名と、シリーズ再生情報記憶部112で対応付けられた番組コンテンツの情報を読み出し、当該シリーズ番組に属する番組コンテンツ毎に、最終到達位置が示されたシリーズ番組再生プレイリストを表示部211に表示する。
【0059】
図8は、シリーズ番組再生プレイリストの画面例を示した図である。図8に示すように、シリーズ番組再生プレイリストでは、シリーズ番組を構成する番組コンテンツ毎に、当該番組コンテンツを識別する“話数”と、最終到達位置を示す“矢印”と、が表示される。また、シリーズ番組再生プレイリストには、“最初から”ボタン801と、“最終等到達位置から”ボタン802と、“レジューム位置から”ボタン803と、“最終到達位置の10秒前から”ボタン804と、が配置されている。
【0060】
本実施形態にかかるシリーズ番組再生プレイリスト画面では、シリーズ番組に属する番組コンテンツ毎に、最終到達位置が表示されるため、ユーザが当該シリーズ番組をどこまで視聴したのか把握することができる。
【0061】
選択受付部104は、表示制御部103により最終到達位置が表示された番組コンテンツの一覧から、再生する番組コンテンツの選択を受け付ける。次に、選択受付部104は、ボタン801〜804のいずれかの押下(選択)を受け付ける。
【0062】
再生制御部105は、選択受付部104で選択を受け付けた番組コンテンツを、録画用記録装置270から読み出して、押下されたボタンに対応した位置から再生する。本実施形態にかかる再生制御部105は、押下されたボタンに応じて、番組コンテンツの開始位置、最終到達位置、ユーザの操作で再生が停止されたレジュームポイント、又は最終到達位置から10秒前から、番組コンテンツを再生する、なお、本実施形態では、最終到達位置から所定時間前の例として、10秒前の場合について示したが、10秒に制限するものではなく、ユーザが番組コンテンツの内容を思い出すために適した時間が設定される。
【0063】
図5に戻り、表示制御部103が現在の番組表504を表示した際、選択受付部104が所定の操作を受け付けた場合、表示制御部103が、番組指定予約画面505を表示する。その後、選択受付部104がシリーズ番組再生プレイリスト503を表示するための操作を受け付けた場合に、表示制御部103が、シリーズ番組再生プレイリスト503を表示制御する。
【0064】
図9は、現在の電子番組表の画面例を示した図である。本実施形態では、選択受付部104が、電子番組表の表示する操作を受け付けた場合に、表示制御部103が、記憶部271から読み出した現在の電子番組表を表示する。図9に示すように、電子番組表において、フォーカスされている番組コンテンツ901は、枠を強調されて表示される。
【0065】
そして、選択受付部104が、電子番組表から、番組コンテンツの選択を受け付けた場合に、表示制御部103は、番組指定予約画面を表示する。
【0066】
図10は、電子番組表上に表示された番組指定予約画面1001の例を示した図である。図10に示す番組指定予約画面1001には、選択された番組コンテンツの詳細な情報の他に、“視聴予約”、“録画予約”、“シリーズ予約”、“シリーズ再生”などのボタンが表示される。そして、選択受付部104が、これらボタンの押下を受け付けることで、テレビジョン表示装置100は、当該ボタンに対応した処理を行う。例えば、選択受付部104が“シリーズ再生”ボタン1002の押下を受け付けた場合、表示制御部103は、シリーズ番組再生プレイリストの表示制御を行う。
【0067】
シリーズ番組再生プレイリストの表示制御するための処理は、過去番組表からシリーズ番組再生プレイリストを表示した場合の処理と同様とする。これにより、図8で示したようなシリーズ番組再生プレイリストが表示される。
【0068】
なお、本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100では、シリーズ再生情報記憶部112にシリーズ番組に関する情報が登録されていない場合、登録部102が、録画コンテンツ情報記憶部111から読み出した情報を、シリーズ番組に関する情報としてシリーズ再生情報記憶部112に登録する。
【0069】
つまり、抽出部101は、番組コンテンツを識別する番組タイトルから、番組コンテンツをグループ化したシリーズ番組を識別するシリーズ名を抽出する。
【0070】
そして、登録部102は、抽出部101により抽出されたシリーズ名と、シリーズ名で識別されるシリーズ番組に属する番組コンテンツを示す番組タイトルと、番組コンテンツにおける最終到達位置と、を対応付けて、シリーズ再生情報記憶部112に登録する。
【0071】
次に、本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100において、シリーズ番組再生プレイリストを表示した後、番組コンテンツを再生するまでの処理について説明する。図11は、本実施形態にかかるテレビジョン表示装置100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
【0072】
まず、表示制御部103が表示制御した番組指定再生画面又は番組指定予約画面から、選択受付部104は、“シリーズ再生“ボタンの選択を受け付ける(ステップS1101)。
【0073】
次に、抽出部101が、番組指定再生画面又は番組指定予約画面において指定されていた番組コンテンツの番組タイトルを解析し、シリーズ名を抽出する(ステップS1102)。その後、表示制御部103は、抽出されたシリーズ名をキーワードとして、シリーズ再生情報記憶部112を検索する(ステップS1103)。
【0074】
そして、表示制御部103は、シリーズ名が一致したレコード数が‘0’であるか否かを判定する(ステップS1104)。シリーズ名が一致したレコード数が‘0’でない場合(ステップS1104:No)、ステップS1107に移動する。
【0075】
一方、表示制御部103は、シリーズ名が一致したレコード数が‘0’である場合(ステップS1104:Yes)、シリーズ名を含む“番組タイトル”を有するレコードを、録画コンテンツ情報記憶部111から検索する(ステップS1105)。
【0076】
その後、登録部102が、検出されたレコードに含まれている“番組タイトル”、“開始時刻”、“放送時間”、及び“最終到達位置”を、シリーズ名及びインデックスと対応付けて、シリーズ再生情報記憶部112に登録する(ステップS1106)。
【0077】
その後、表示制御部103が、シリーズ再生情報記憶部112で、シリーズ名と対応付けられた番組コンテンツ毎に、最終到達位置が示された一覧(シリーズ番組再生プレイリスト)を表示する(ステップS1107)。
【0078】
そして、選択受付部104が、シリーズ番組再生プレイリストに示された番組コンテンツから、再生する番組コンテンツの選択を受け付ける(ステップS1108)。選択受付部104が番組コンテンツの選択を受け付けなかった場合(ステップS1108:No)、ステップS1107に示された一覧の表示を、表示制御部103が継続して行う。
【0079】
選択受付部104が番組コンテンツの選択を受け付けた場合(ステップS1108:Yes)、再生制御部105が、選択を受け付けた番組コンテンツを再生する(ステップS1109)。その際、再生制御部105は、選択されたボタンに応じて、番組コンテンツの開始位置、最終到達位置、ユーザの操作で再生が停止されたレジュームポイント、又は最終到達位置から10秒前から、番組コンテンツを再生する。
【0080】
上述した処理手順により、ユーザはシリーズ番組に属する番組コンテンツ毎の視聴状況を把握できるため、当該シリーズ番組に属する番組コンテンツを視聴する際の利便性が向上する。
【0081】
ところで、これから、記憶装置の大容量化、トランスコードの技術の発達により、数週間から数ヶ月の間、複数の放送局から放送される番組コンテンツを同時録画できるようになる可能性が高い。このような場合に、ユーザは、記録済みのシリーズ番組が多いと、各シリーズ番組毎に何話のどこまで視聴したかのか把握できなくなる場合がある。
【0082】
上述した実施形態にかかるテレビジョン表示装置100では、シリーズ番組に属する番組コンテンツ毎の最終到達位置の視認が容易になった。これにより、ユーザは、各番組コンテンツを、どこまで視聴したのかを把握することが容易となる。
【0083】
本実施形態のテレビジョン表示装置100で実行される表示アプリケーション205dは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0084】
また、本実施形態のテレビジョン表示装置100で実行される表示アプリケーション205dを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のテレビジョン表示装置100で実行される表示アプリケーション205dをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0085】
また、本実施形態の表示アプリケーション205dを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0086】
本実施形態のテレビジョン表示装置100で実行される表示アプリケーション205dは、上述した各部(抽出部、登録部、表示制御部、選択受付部、再生制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から表示アプリケーション205dを読み出して実行することにより上記各部がRAM205d上にロードされ、抽出部、登録部、表示制御部、選択受付部、再生制御部がRAM205d上に生成されるようになっている。
【0087】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0088】
100…テレビジョン表示装置、101…抽出部、102…登録部、103…表示制御部、104…選択受付部、105…再生制御部、111…録画コンテンツ情報記憶部、112…シリーズ再生情報記憶部、205d…表示アプリケーション、270…録画用記録装置、271…記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記番組コンテンツのそれぞれにおいてユーザが最後まで視聴したか否かを示す視聴情報とを、対応付けて記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ識別情報と、前記記憶手段で対応付けられた前記視聴情報に基づいた、ユーザが最後まで視聴したか否かを示す記号とを表示装置に出力する出力制御手段と、
を備えるコンテンツ出力装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、さらに、前記視聴情報として、当該番組コンテンツが再生された範囲のうち、当該番組コンテンツの最後に最も近い再生位置を示した最終到達位置を記憶する、
請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、さらに、放送局から受信した番組コンテンツをグループ化したシリーズ番組を識別するシリーズ識別情報を、前記コンテンツ識別情報と対応付けて記憶し、
前記出力制御手段は、任意のシリーズ番組を識別する前記シリーズ識別情報と、前記記憶手段で対応付けられた前記コンテンツ識別情報の各々について、当該コンテンツ識別情報と対応付けられた前記視聴情報に基づいた前記記号を前記表示装置に出力する、
請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項4】
情報処理装置で実行されるコンテンツ出力方法であって、
前記情報処理装置は、番組コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記番組コンテンツのそれぞれにおいてユーザが最後まで視聴したか否かを示す視聴情報とを、対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記コンテンツ識別情報と、前記記憶手段で対応付けられた前記視聴情報に基づいた、ユーザが最後まで視聴したか否かを示す記号とを表示装置に出力する出力ステップを、
含むコンテンツ出力方法。
【請求項5】
番組コンテンツと、前記番組コンテンツのそれぞれにおいてユーザが最後まで視聴したか否かを示す視聴情報とを、対応付けて記憶部に記憶させる指示を行う記憶指示手段と、
前記コンテンツ識別情報と、前記記憶手段で対応付けられた前記視聴情報に基づいた、ユーザが最後まで視聴したか否かを示す記号とを出力する出力制御手段と、
を備えるコンテンツ出力プログラム。
【請求項6】
番組コンテンツと、前記番組コンテンツのそれぞれにおいてユーザが最後まで視聴したか否かを示す視聴情報とを、対応付けて記憶部に記憶させる指示を行う記憶指示ステップと、
前記コンテンツ識別情報と、前記記憶手段で対応付けられた前記視聴情報に基づいた、ユーザが最後まで視聴したか否かを示す記号とを出力する出力制御ステップと、
含むコンテンツ出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−98996(P2013−98996A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−249717(P2012−249717)
【出願日】平成24年11月13日(2012.11.13)
【分割の表示】特願2011−239559(P2011−239559)の分割
【原出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】