説明

コンテンツ又はアプリケーションの提供システム、コンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法、端末装置、端末装置の制御方法、認証装置、認証装置の制御方法、プログラム、及び情報記憶媒体

【課題】1台の正規端末装置と1又は複数台の非正規端末装置とのうちで、コンテンツ又はアプリケーションを利用できる端末装置を1台の端末装置に制限することが可能なコンテンツ又はアプリケーションの提供システムを提供すること。
【解決手段】新たな認証用記号列が、生成規則に従って、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成される。新たな認証用記号列が、端末識別情報に対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき上記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属する場合、端末装置10におけるコンテンツ又はアプリケーションの利用が許可され、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列と、端末識別情報に対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列とが上記新たな認証記号列に更新される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツ又はアプリケーションの提供システム、コンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法、端末装置、端末装置の制御方法、認証装置、認証装置の制御方法、プログラム、及び情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ又はアプリケーションをユーザに提供するためのシステムが知られている。このようなシステムではコンテンツ又はアプリケーションが端末装置にダウンロードされ、端末装置においてコンテンツ又はアプリケーションが利用される。すなわち、端末装置において、画像、映像、及び電子書籍等のコンテンツが表示部に表示されたり、音楽等のコンテンツが音声出力部から出力されたり、アプリケーションが実行されたりする。言い換えれば、端末装置においてユーザが画像、映像、音楽等のコンテンツを視聴したり、電子書籍等のコンテンツを読んだり、アプリケーションを使用したりする。
【0003】
上記のようなコンテンツシステムに関しては、コンテンツ又はアプリケーションを正規に利用可能な端末装置(以下「正規端末装置」と呼ぶ。)以外の端末装置(以下「非正規端末装置」と呼ぶ。)に複製されたコンテンツ又はアプリケーションの利用を制限するための技術が提案されている。具体的には、例えば、サーバ装置において、端末装置のIDと、該端末装置で正規に利用可能なコンテンツ又はアプリケーションのIDと、を対応づけて記憶しておき、端末装置でコンテンツ又はアプリケーションが利用される場合には、端末装置のIDとコンテンツ又はアプリケーションのIDとの組み合わせをサーバ装置で照合することによって、非正規端末装置におけるコンテンツ又はアプリケーションの利用を制限する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−282238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術では、非正規端末装置にコンテンツ又はアプリケーションが複製されている場合において、該非正規端末装置のIDとして正規端末装置のIDが偽装されてしまうと、非正規端末装置におけるコンテンツ又はアプリケーションの利用を制限することができなかった。その結果として、1台の正規端末装置と1又は複数台の非正規端末装置との複数台の端末装置においてコンテンツ又はアプリケーションを利用できるようになってしまう場合があった。すなわち、正規端末装置は1台であるにも関わらず、2台以上の端末装置においてコンテンツ又はアプリケーションを利用できるようになってしまう場合があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、1台の正規端末装置と1又は複数台の非正規端末装置とのうちで、コンテンツ又はアプリケーションを利用できる端末装置を1台の端末装置に限定することが可能なコンテンツ又はアプリケーションの提供システム、コンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法、端末装置、端末装置の制御方法、認証装置、認証装置の制御方法、プログラム、及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムは、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と、認証システムと、を含むコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、前記端末装置は、認証用記号列を記憶する第1の認証用記号列記憶手段と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成手段と、前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信手段と、を含み、前記認証システムは、前記端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶する第2の認証用記号列記憶手段と、前記認証情報送信手段によって送信された前記端末識別情報及び前記新たな認証用記号列を受信する認証情報受信手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列に更新する第2の認証用記号列更新手段と、を含み、前記端末装置は、前記通知情報送信手段によって送信された前記通知情報を受信する通知情報受信手段と、前記通知情報受信手段によって受信された前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列に更新する第1の認証用記号列更新手段と、をさらに含むことを特徴とする。
【0008】
なお、本願の特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書において、「記号」とは広義の記号を意味し、「記号」には例えば文字や符号類(狭義の記号)等が含まれる。このため、「記号列」には「文字列」が含まれる。また、「記号列」には1つの記号からなる記号列(すなわち記号単体)も含まれる。
【0009】
また、本発明に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法は、ユーザがコンテンツを利用するための端末装置と、認証システムと、を含むコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法において、前記端末装置が、認証用記号列を記憶してなる第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を取得するステップと、前記端末装置が、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成ステップと、前記端末装置が、前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信ステップと、前記認証システムが、前記端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる第2の認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、前記認証システムが、前記認証情報送信ステップによって送信された前記端末識別情報及び前記新たな認証用記号列を受信する認証情報受信ステップと、前記認証システムが、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定ステップと、前記認証システムが、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信ステップと、前記認証システムが、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列に更新する第2の認証用記号列更新ステップと、前記端末装置が、前記通知情報送信ステップによって送信された前記通知情報を受信する通知情報受信ステップと、前記端末装置が、前記通知情報受信ステップによって受信された前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可ステップと、前記端末装置が、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列に更新する第1の認証用記号列更新ステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る端末装置は、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置であって、認証システムと通信接続される端末装置において、認証用記号列を記憶する認証用記号列記憶手段と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成手段と、前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信手段と、前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報送信手段によって送信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証システムに記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に前記認証システムから送信される通知情報を受信する手段と、前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可手段と、前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列に更新する認証記号列更新手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る端末装置の制御方法は、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置であって、かつ、認証システムと通信接続される端末装置の制御方法において、認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段に記憶される認証記号列を取得するステップと、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成ステップと、前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信ステップと、前記認証情報送信ステップによって送信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報送信ステップによって送信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証システムに記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に前記認証システムから送信される通知情報を受信するステップと、前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可ステップと、前記認証情報送信ステップによって送信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列に更新する認証記号列更新ステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るプログラムは、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置であって、かつ、認証システムと通信接続される端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を取得する手段、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成手段、前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信手段、前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報送信手段によって送信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証システムに記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に前記認証システムから送信される通知情報を受信する手段、前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可手段、及び、前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列に更新する認証記号列更新手段、として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0013】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0014】
また、本発明に係る認証装置は、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と通信接続される認証装置において、前記端末装置を識別するための端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、前記端末識別情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、前記端末装置に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成された新たな認証用記号列と、を前記端末装置から受信する認証情報受信手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信手段と、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列に更新する認証用記号列更新手段と、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る認証装置の制御方法は、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と通信接続される認証装置の制御方法において、前記端末装置を識別するための端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、前記端末識別情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、前記端末装置に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成された新たな認証用記号列と、を前記端末装置から受信する認証情報受信ステップと、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定ステップと、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信ステップと、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列に更新する認証用記号列更新ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るプログラムは、ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と通信接続される認証装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記端末装置を識別するための端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段、前記端末識別情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、前記端末装置に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成された新たな認証用記号列と、を前記端末装置から受信する認証情報受信手段、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定手段、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信手段、及び、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列に更新する認証用記号列更新手段、として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0017】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記端末装置は、認証用記号列に関する情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる生成規則情報を記憶する第1の生成規則情報記憶手段をさらに含み、前記認証用記号列生成手段は、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を特定し、該生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、前記認証装置は、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報を記憶する第2の生成規則情報記憶手段をさらに含み、前記判定手段は、前記第2の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて、前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を特定し、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき該生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定するようにしてもよい。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記生成規則情報は、認証用記号列の長さと、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる情報であり、前記認証用記号列生成手段は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、前記判定手段は、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき、前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定するようにしてもよい。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記生成規則情報は、認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる情報であり、前記認証用記号列生成手段は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列のうちの前記所定位置にある記号の種類に対応する生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、前記判定手段は、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき、前記第2の認証用記号列記憶手段に認証用記号列のうちの前記所定の位置にある記号の種類に対応する生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定するようにしてもよい。
【0021】
また、本発明の一態様では、前記端末装置は、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザパスワードと、を入力するように前記ユーザに案内する手段と、前記ユーザによって入力されたユーザ識別情報及びユーザパスワードを前記認証装置に送信する手段と、をさらに含み、前記認証装置は、前記ユーザ識別情報と前記ユーザパスワードとの組み合わせを記憶するユーザ認証情報記憶手段と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであるか否かを判定する手段と、をさらに含み、前記認証システムは、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであると判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報に関連づけられた端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、を同じ認証用記号列に設定するようにしてもよい。
【0022】
また、本発明の一態様では、前記端末装置は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列が更新された回数に関する更新回数情報を記憶する第1の更新回数情報記憶手段と、認証用記号列が更新された回数と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる生成規則情報を記憶する第1の生成規則情報記憶手段と、をさらに含み、前記認証用記号列生成手段は、前記第1の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報に対応する生成規則を、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて特定し、該生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、前記認証装置は、前記端末識別情報に対応づけて、該端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列が更新された回数に関する更新回数情報を記憶する第2の更新回数情報記憶手段と、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報を記憶する第2の生成規則情報記憶手段と、をさらに含み、前記判定手段は、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報に対応する生成規則を、前記第2の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて特定し、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき該生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定するようにしてもよい。
【0023】
また、本発明の一態様では、前記端末装置は、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザパスワードと、を入力するように前記ユーザに案内する手段と、前記ユーザによって入力されたユーザ識別情報及びユーザパスワードを前記認証装置に送信する手段と、をさらに含み、前記認証装置は、前記ユーザ識別情報と前記ユーザパスワードとの組み合わせを記憶するユーザ認証情報記憶手段と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであるか否かを判定する手段と、をさらに含み、前記認証システムは、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであると判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報に関連づけられた端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、を同じ認証用記号列に設定し、かつ、前記第1の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報に関連づけられた端末識別情報に対応づけて前記第2の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報と、を同じ更新回数を示す情報に設定するようにしてもよい。
【0024】
また、本発明の一態様では、前記生成規則は、認証用記号列のうちのどの位置にある記号を抽出するのかに関する規則を含み、前記認証用記号列生成手段は、前記生成規則に従って、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列のうちから1又は複数の記号を抽出する抽出手段を含み、前記抽出手段によって抽出された1又は複数の記号に基づいて、前記新たな認証用記号列を生成するようにしてもよい。
【0025】
また、本発明の一態様では、前記生成規則は、認証用記号列のうちの一の記号を一つの記号に変換するための規則と、認証用記号列のうちの一の記号を複数の記号に変換するための規則と、認証用記号列のうちの複数の記号を一つの記号に変換するための規則と、認証用記号列のうちの複数の記号を複数の記号に変換するための規則と、のうちの少なくとも一つを含み、前記認証用記号列生成手段は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列のうちの少なくとも一部を前記生成規則に従って変換することによって、1又は複数の記号を取得する変換手段を含み、前記変換手段によって取得された1又は複数の記号に基づいて、前記新たな認証用記号列を生成するようにしてもよい。
【0026】
また、本発明の一態様では、前記生成規則は、認証用記号列の少なくとも一部に基づく1又は複数の記号を、前記新たな認証用記号列のうちのどの位置に含ませるのかに関する規則を含み、前記認証用記号列生成手段は、前記生成規則に従って、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づく1又は複数の記号を含んでなる記号列を、前記新たな認証用記号列として生成するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、1台の正規端末装置と1又は複数台の非正規端末装置とのうちで、コンテンツ又はアプリケーションを利用できる端末装置を1台の端末装置に限定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの全体構成を示す図である。
【図2】コンテンツ又はアプリケーションの提供システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図3】ユーザテーブルの一例を示す図である。
【図4】コンテンツ又はアプリケーションの提供システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図5】端末装置の補助記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
【図6】端末テーブルの一例を示す図である。
【図7】メニュー画面の一例を示す図である。
【図8】第1実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの機能ブロック図である。
【図9】生成規則の例を説明するための図である。
【図10】コンテンツ又はアプリケーションの提供システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図11】コンテンツ又はアプリケーションの提供システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図12】コンテンツ又はアプリケーションの提供システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図13】第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの機能ブロック図である。
【図14】生成規則情報の一例を示す図である。
【図15】生成規則情報の他の一例を示す図である。
【図16】第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの機能ブロック図である。
【図17】第1の更新回数情報記憶部に記憶される更新回数情報の一例を示す図である。
【図18】生成規則情報の一例を示す図である。
【図19】端末テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。
【0030】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの全体構成を示している。図1に示すように、第1実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1は端末装置10と管理システム20(認証システム)とを含んでいる。端末装置10及び管理システム20は、例えばインターネット等を含んで構成される通信ネットワーク2に接続され、相互にデータ通信が可能になっている。
【0031】
管理システム20は1又は複数のサーバコンピュータを含む。図1に示す例では、管理システム20はサーバ装置22(認証装置)とデータベース24とを含んでいる。サーバ装置22はコンテンツを端末装置10に提供するための装置である。「コンテンツ」とは、例えば、電子書籍、画像、映像、音楽、又はゲーム等である。サーバ装置22は、端末装置10から受信した処理要求に基づく処理を実行する。例えば、サーバ装置22は、制御部(例えばCPU等)、主記憶部(例えばRAM等)、補助記憶部(例えばハードディスク又はソリッドステートドライブ)、光ディスク(情報記憶媒体)に記憶されたプログラムやデータを読み取る光ディスクドライブ、及び通信インタフェースを備えている。
【0032】
制御部は補助記憶部に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。例えば、プログラムやデータは光ディスク(情報記憶媒体)を介してサーバ装置22の補助記憶部に供給される。すなわち、プログラムやデータが記憶された光ディスクが光ディスクドライブに装着され、光ディスクに記憶されたプログラムやデータが光ディスクドライブによって読み出され、補助記憶部に記憶される。なお、光ディスク以外の情報記憶媒体(例えばメモリカード)を介してプログラムやデータを補助記憶部に供給するようにしてもよい。また、プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して補助記憶部に供給されるようにしてもよい。
【0033】
サーバ装置22はデータベース24にアクセスできるようになっている。データベース24には、例えば、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1を利用するユーザに関するデータや、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1で提供されているコンテンツに関するデータ等が記憶される。なお、データベース24はサーバ装置22とは別のサーバコンピュータ内に構築されていてもよいし、サーバ装置22に構築されていてもよい。
【0034】
端末装置10はユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するために使用する情報処理装置である。端末装置10は、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、又は携帯情報端末等である。例えば、端末装置10は、制御部(例えばCPU)、主記憶部(例えばRAM)、補助記憶部(例えばハードディスク又はソリッドステートドライブ)、光ディスクドライブ、操作部、表示部(例えば液晶ディスプレイ)、音声出力部(例えばスピーカ)、及び通信インタフェースを備えている。
【0035】
なお例えば、プログラムやデータは光ディスク(情報記憶媒体)を介して端末装置10の補助記憶部に供給される。すなわち、プログラムやデータが記憶された光ディスクが光ディスクドライブに装着され、光ディスクに記憶されたプログラムやデータが光ディスクドライブによって読み出され、補助記憶部に記憶される。なお、光ディスク以外の情報記憶媒体(例えばメモリカード)を介してプログラムやデータを補助記憶部に供給するようにしてもよい。また、プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して補助記憶部に供給されるようにしてもよい。
【0036】
本実施形態の場合、例えば、サーバ装置22ではデーモンプログラム(例えばHTTPデーモン)が起動される。また、端末装置10では、サーバ装置22にアクセスするためのプログラムが起動される。このプログラムによって、処理要求(例えばHTTPリクエスト)が端末装置10からサーバ装置20に送信される。また、サーバ装置22からは、上記の処理要求に対応する処理結果(例えばHTTPレスポンス)が端末装置10に送信される。例えば、所定の記述言語(例えばウェブページ記述言語)で記述されたページデータが端末装置10に送信される。そして、このページデータに基づいて、処理結果に基づく画面が端末装置10の表示部に表示される。
【0037】
上記のコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1ではコンテンツ又はアプリケーションが販売される。例えば、端末装置10に予めインストールされた所定のプログラムによって再生可能なコンテンツデータが販売される。なお、コンテンツデータを再生するためのプログラムと、コンテンツデータと、を含んでなるアプリケーションソフトウェアが販売されるようにしてもよい。または、コンテンツデータを再生するためのプログラム単体がアプリケーションとして販売されるようにしてもよい。あるいは、その他のアプリケーション(例えばエディタ等)が販売されるようにしてもよい。なお、以下では、説明の簡便のため、端末装置10に予めインストールされたプログラムによって表示可能な「電子書籍」が販売される場合について主に説明する。
【0038】
コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1を利用しようとするユーザは、まずユーザ登録を行う必要がある。図2は、ユーザ登録を行う場合に実行される処理の一例について説明するための図である。
【0039】
図2に示すように、まず、端末装置10の制御部はユーザ情報入力画面(図示せず)を端末装置10の表示部に表示する(S101)。ユーザ情報入力画面はユーザが自らの情報を入力するための画面である。ユーザ情報入力画面において、ユーザは、例えば、ID、パスワード、氏名、住所、及びクレジットカード情報等を入力する。なお、ユーザのIDはユーザが任意に設定するようにしてもよいし、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1が自動的に設定するようにしてもよい。
【0040】
端末装置10の制御部は、ユーザ情報入力画面で入力されたユーザ情報をサーバ装置22に送信する(S102)。ユーザ情報がサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は、受信したユーザ情報をデータベース24に登録する(S103)。
【0041】
図3はデータベース24に記憶されるユーザテーブルの一例を示している。ユーザテーブルはユーザ情報入力画面で入力されたユーザ情報を記憶するためのテーブルである。図3に示すユーザテーブルは「ユーザID」、「ユーザパスワード」、「氏名」、「住所」、及び「クレジットカード情報」フィールドを含んでいる。ステップS103において、制御部はユーザテーブルに新たなレコードを追加する。そして、制御部は、端末装置10から受信したユーザ情報を新たに追加されたレコードのフィールドに登録する。以上でユーザ登録が完了する。
【0042】
図4は、ユーザ登録が完了した後、最初に端末装置10がサーバ装置22にアクセスする場合に実行される処理について説明するための図である。
【0043】
図4に示すように、まず、端末装置10の制御部はユーザ認証画面(図示せず)を端末装置10の表示部に表示する(S201)。ユーザ認証画面は、ユーザID及びユーザパスワードを入力するための画面であり、ユーザ認証画面では、ユーザID及びユーザパスワードを入力するようにユーザに案内される。端末装置10の制御部は、ユーザ認証画面で入力されたユーザID及びユーザパスワードをサーバ装置22に送信する(S202)。
【0044】
ユーザID及びユーザパスワードがサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は、受信されたユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であるか否かを判定する(S203)。すなわち、サーバ装置22の制御部は、サーバ装置22は、受信されたユーザID及びユーザパスワードの組み合わせがユーザテーブルに登録されているか否かを判定する。受信されたユーザID及びユーザパスワードの組み合わせがユーザテーブルに登録されている場合、サーバ装置22は、受信されたユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であると判定する。
【0045】
サーバ装置22の制御部は、ステップS203における判定結果を通知するための通知情報を端末装置10に送信する(S204)。通知情報が端末装置10で受信された場合、端末装置10の制御部は、ユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であるとの判定結果が通知されたか否かを判定する(S205)。
【0046】
ユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であるとの判定結果が通知された場合、端末装置10の制御部は補助記憶部に予め記憶された端末ID(端末識別情報)を読み出す。「端末ID」は端末装置10に固有の識別情報である。また、制御部は認証用記号列を自動生成する。「認証用記号列」は、端末装置10で自動的に生成される記号列であり、端末IDに関連づけられたパスワードとしての役割を果たす。なお、上述したように、「記号」とは広義の記号を意味し、「記号」には例えば文字や符号類(狭義の記号)等が含まれる。このため、「記号列」には「文字列」が含まれる。また、「記号列」には1つの記号からなる記号列(すなわち記号単体)も含まれる。
【0047】
端末装置10の制御部は、ユーザID、端末ID、及び認証用記号列をサーバ装置22に送信する(S206)。また、端末装置10の制御部は、サーバ装置22に送信した認証用記号列を補助記憶部に保存する(S207)。例えば、認証用記号列は端末IDとともに保存される。すなわち、例えば図5に示すようなデータが端末装置10の補助記憶部に記憶される。
【0048】
一方、ユーザID、端末ID、及び認証用記号列がサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は、受信されたユーザID、端末ID、及び認証用記号列をデータベース24に登録する(S208)。
【0049】
図6はデータベース24に記憶される端末テーブルの一例を示している。図6に示す端末テーブルは、「ユーザID」、「端末ID」、「認証用記号列」、及び「コンテンツ情報」フィールドを含んでいる。「コンテンツ/アプリケーション情報」フィールドには、例えば、端末装置10で正規に利用可能なコンテンツ(例えば電子書籍)又はアプリケーションのIDのリストが登録される。
【0050】
ステップS208において、サーバ装置22の制御部は端末テーブルに新たなレコードを追加する。そして、制御部は、端末装置10から受信したユーザID、端末ID、及び認証用記号列を新たに追加されたレコードの「ユーザID」、「端末ID」、及び「認証用記号列」フィールドに登録する。
【0051】
端末装置10では、サーバ装置22に送信した認証用記号列が補助記憶部に保存された後、メニュー画面が表示部に表示される(S209)。図7はメニュー画面の一例を示す。図7に示すメニュー画面30では、電子書籍(コンテンツ)を購入するためのリンクボタン32と、購入した電子書籍を読むためのリンクボタン34と、が表示されている。
【0052】
ユーザがリンクボタン32を選択すると、電子書籍を購入するための購入画面(図示せず)が端末装置10の表示部に表示される。例えば、購入画面では、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1で提供されている電子書籍の一覧が表示される。ユーザは、購入画面に表示される電子書籍の一覧のうちから所望の電子書籍を選択する。所望の電子書籍が選択されると、購入処理(決済処理)が実行された後、電子書籍が端末装置10にダウンロードされる。ダウンロードされた電子書籍は端末装置10の補助記憶部に保存される。なお、電子書籍が購入された場合には、購入された電子書籍のIDが端末テーブルの「コンテンツ/アプリケーション情報」フィールドに追加登録される。
【0053】
ユーザがリンクボタン34を選択すると、電子書籍を読むための読書画面(図示せず)が端末装置10の表示部に表示される。例えば、読書画面では、端末装置10の補助記憶部に保存されている電子書籍の一覧が表示される。ユーザは、読書画面に表示される電子書籍の一覧のうちから所望の電子書籍を選択する。所望の電子書籍が選択されると、選択された電子書籍の内容が表示される。このようにして、ユーザは所望の電子書籍を読むことができる。
【0054】
図4では、ユーザ登録が完了した後、最初に端末装置10がサーバ装置22にアクセスする際に実行される処理について説明した。端末装置10からサーバ装置22への初回のアクセス時には、ユーザ認証画面が表示され、ユーザID及びユーザパスワードの入力がユーザに要求されるようになっていたが、2回目以降のアクセス時には、原則として、ユーザ認証画面は表示されないようになっている。すなわち、ユーザID及びユーザパスワードの入力がユーザに要求されないようになっており、ユーザの利便性の向上が図られている。2回目以降のアクセス時には、ユーザID及びユーザパスワードの代わりに、端末ID及び認証用記号列(図5参照)に基づいて、端末装置10の正当性が判定されるようになっている。そして、その判定結果に基づいて、端末装置10でのコンテンツ又はアプリケーションの利用が許可されるようになっている(後述の図10参照)。
【0055】
ところで、上述したように、従来のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムでは、コンテンツ又はアプリケーションを正規に利用可能な正規端末装置は1台であるにも関わらず、2台以上の端末装置(すなわち、1台の正規端末装置及び1又は複数台の非正規端末装置)においてコンテンツ又はアプリケーションが利用されてしまう場合があった。これに対し、本実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1では、1台の正規端末装置と1又は複数台の非正規端末装置とのうちで、コンテンツ又はアプリケーションを利用できる端末装置を1台の端末装置に限定できるようになっている。以下、そのための構成について説明する。
【0056】
図8は、本実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0057】
図8に示すように、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1は、第1の認証用記号列記憶部100、認証用記号列生成部102、認証情報送信部108、通知情報受信部110、許可部112、及び第1の認証用記号列更新部114を含んでいる。例えば、第1の認証用記号列記憶部100は端末装置10の補助記憶部によって実現される。また、第1の認証用記号列記憶部100以外の機能ブロックは端末装置10の制御部によって実現される。つまり、端末装置10の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって、端末装置10の制御部が第1の認証用記号列記憶部100以外の機能ブロックとして機能するようになる。
【0058】
また、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1は、第2の認証用記号列記憶部200、認証情報受信部202、判定部204、通知情報送信部206、及び第2の認証用記号列更新部208を含んでいる。例えば、第2の認証用記号列記憶部200はデータベース24(又はサーバ装置22の補助記憶部)によって実現される。また、第2の認証用記号列記憶部200以外の機能ブロックはサーバ装置22の制御部によって実現される。つまり、サーバ装置22の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって、サーバ装置22の制御部が第2の認証用記号列記憶部200以外の機能ブロックとして機能するようになる。
【0059】
まず、第1の認証用記号列記憶部100について説明する。第1の認証用記号列記憶部100は認証用記号列を記憶する。例えば、図5に示すようなデータが第1の認証用記号列記憶部100に記憶される。
【0060】
認証用記号列生成部102について説明する。認証用記号列生成部102は、認証用記号列の少なくとも一部に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する。
【0061】
例えば、認証用記号列生成部102は抽出部104を含む。抽出部104は、生成規則に従って、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちから1又は複数の記号を抽出する。そして、認証用記号列生成部102は、生成規則に従って、新たな認証用記号列を、抽出部104によって抽出された1又は複数の記号に基づいて生成する。
【0062】
この場合の生成規則には、認証用記号列のうちのどの位置にある記号を抽出するのかに関する規則と、認証用記号列から抽出された1又は複数の記号に基づいて新たな認証用記号列をどのように生成するのかに関する規則と、が含まれることになる(後述の図9の例(1)〜(7)参照)。
【0063】
また例えば、認証用記号列生成部102は変換部106を含む。変換部106は、生成規則に従って、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの少なくとも一部を変換することによって、1又は複数の記号を取得する。そして、認証用記号列生成部102は、生成規則に従って、新たな認証用記号列を、変換部106によって取得された1又は複数の記号に基づいて生成する。
【0064】
この場合の生成規則には、認証用記号列のうちの少なくとも一部をどのように変換するのかに関する規則と、認証用記号列のうちの少なくとも一部を変換することによって取得される1又は複数の記号に基づいて新たな認証用記号列をどのように生成するのかに関する規則と、が含まれることになる(後述の図9の例(4)〜(7)参照)。
【0065】
なお、「認証用記号列のうちの少なくとも一部をどのように変換するのかに関する規則」には下記の規則のうちの少なくとも一つが含まれる。
・認証用記号列のうちの一の記号を一つの記号に変換するための規則(後述の図9の例(4)参照)
・認証用記号列のうちの一の記号を複数の記号に変換するための規則(後述の図9の例(5)参照)
・認証用記号列のうちの複数の記号を一つの記号に変換するための規則(後述の図9の例(6)参照)
・認証用記号列のうちの複数の記号を複数の記号に変換するための規則(後述の図9の例(7)参照)
【0066】
また例えば、認証用記号列生成部102は、生成規則に従って、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づく1又は複数の記号を含んでなる記号列を、新たな認証用記号列として生成する。この場合の生成規則には、認証用記号列の少なくとも一部に基づく1又は複数の記号を、新たな認証用記号列のうちのどの位置に含ませるのかに関する規則が含まれることになる(後述の図9の例(1)〜(7)参照)。
【0067】
図9は生成規則の具体的な例について説明するための図である。なお当然のことながら、生成規則は図9に示す例(1)〜(7)に限られない。
【0068】
まず、例(1)について説明する。例(1)の生成規則は、認証記号列のうちの所定位置(以下「抽出位置」と呼ぶ。)にある記号を抽出し、かつ、抽出した記号が所定位置(以下「挿入位置」と呼ぶ。)に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列として取得するという生成規則である。
【0069】
例(1)では、末尾位置が「抽出位置」として設定されており、先頭位置が「挿入位置」として設定されている。なお、末尾位置以外の位置が「抽出位置」として設定されるようにしてもよい。例えば、先頭位置が「抽出位置」として設定されるようにしてもよい。また例えば、末尾からi(i:2以上の整数)個の目の位置が「抽出位置」として設定されるようにしてもよい。同様に、先頭位置以外の位置が「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。例えば、末尾位置が「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。先頭からi(i:2以上の整数)個の目の位置が「抽出位置」として設定されるようにしてもよい。なお、「抽出位置」と「挿入位置」とは異なる位置であってもよいし、同じ位置であってもよい。
【0070】
生成規則が例(1)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾位置)にある記号(E)を抽出する。そして、認証用記号列生成部102は、抽出した記号(E)が挿入位置(先頭位置)に挿入されてなる記号列(例えば「EXPT4H368B」)を、新たな認証用記号列として取得する。
【0071】
この場合、新たな認証用記号列「EXPT4H368B」のうちの、先頭の文字「E」以外の部分「XPT4H368B」はランダムに生成されたものである。つまり、先頭の文字「E」以外の部分の長さや、先頭の文字「E」以外の部分を構成する記号はランダムに決定されたものである。
【0072】
例(2)及び(3)について説明する。例(2)及び(3)の生成規則は、認証記号列のうちの所定の抽出位置にある複数の記号を抽出し、かつ、抽出した複数の記号が所定の挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列として取得するという生成規則である。
【0073】
例(2)では、末尾から2つ目の位置及び末尾位置が「抽出位置」として設定されている。例(3)では、互いに離れた複数の位置が「抽出位置」として設定されている。すなわち、末尾から3つ目の位置及び末尾位置が「抽出位置」として設定されている。なお、他の位置が「抽出位置」として設定されるようにしてもよい。また、例(2)及び(3)では、先頭位置及び先頭から2つ目の位置が「挿入位置」として設定されている。なお、他の位置が「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。互いに離れた複数の位置が「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。
【0074】
生成規則が例(2)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾から2つ目の位置及び末尾位置)にある記号(DE)を抽出する。そして、認証用記号列生成部102は、抽出した記号(DE)が挿入位置(先頭位置及び先頭から2つ目の位置)に挿入されてなる記号列(例えば「DEXPT4H368B」)を、新たな認証用記号列として取得する。なお、この場合も「XPT4H368B」の部分はランダムに生成されたものである。
【0075】
生成規則が例(3)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾から3つ目の位置及び末尾位置)にある記号(CE)を抽出する。そして、認証用記号列生成部102は、抽出した記号(CE)が挿入位置(先頭位置及び先頭から2つ目の位置)に挿入されてなる記号列(例えば「CEXPT4H368B」)を、新たな認証用記号列として取得する。なお、この場合も「XPT4H368B」の部分はランダムに生成されたものである。
【0076】
例(4)について説明する。例(4)の生成規則は、認証記号列のうちの所定の抽出位置にある記号を抽出し、かつ、抽出した記号を変換することによって得られる記号が所定の挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列として取得するという生成規則である。例(4)では、例(1)と同様、末尾位置が「抽出位置」として設定されており、先頭位置が「挿入位置」として設定されている。なお、例(1)と同様、末尾位置以外の位置が「抽出位置」として設定されるようにしてもよい。また、先頭位置以外の位置が「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。
【0077】
生成規則が例(4)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾位置)にある記号(E)を抽出する。
【0078】
その後、認証用記号列生成部102(変換部106)は、所定の変換規則に従って、抽出した記号(E)を他の記号に変換する。例えば、認証用記号列生成部102(変換部106)は、記号に関して予め設定された順序に従って、抽出した記号を他の記号に変換する。例えば、認証用記号列生成部102(変換部106)は、抽出した記号をその記号の次の記号に変換する。例(4)では、抽出されたアルファベット文字「E」が、アルファベット文字「E」の次のアルファベット文字「F」に変換されている。なお、変換元の記号と、変換先の記号と、を対応づけてなる変換テーブルを補助記憶部に予め記憶しておき、この変換テーブルに基づいて変換が行われるようにしてもよい。
【0079】
そして、認証用記号列生成部102は、変換によって得られた記号が挿入位置(先頭位置)に挿入されてなる記号列(例えば「FXPT4H368B」)を、新たな記号列として取得する。なお、この場合も「XPT4H368B」の部分はランダムに生成されたものである。
【0080】
例(5)について説明する。例(5)の生成規則は、認証記号列のうちの所定の抽出位置にある1つの記号を抽出し、かつ、抽出した1つの記号を変換することによって得られる複数の記号が挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列として取得するという生成規則である。
【0081】
例(5)では、例(1)と同様、末尾位置が「抽出位置」として設定されている。また、例(2)及び(3)と同様、先頭位置及び先頭から2つ目の位置が「挿入位置」として設定されている。例(1)〜(3)と同様、他の位置が「抽出位置」又は「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。
【0082】
生成規則が例(5)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾位置)にある記号(E)を抽出する。
【0083】
その後、認証用記号列生成部102(変換部106)は、所定の変換規則に従って、抽出した1つの記号(E)を複数の記号に変換する。例えば、認証用記号列生成部102(変換部106)は、記号に関して予め設定された順序に従って、抽出した1つの記号を複数の記号に変換する。例えば、認証用記号列生成部102(変換部106)は、抽出した記号を、その記号の次の2つの記号に変換する。例(5)では、抽出されたアルファベット文字「E」が、アルファベット文字「E」の次の2つのアルファベット文字「FG」に変換されている。なお、変換元の1つの記号と、変換先の複数の記号と、を対応づけてなる変換テーブルを補助記憶部に予め記憶しておき、この変換テーブルに基づいて変換が行われるようにしてもよい。
【0084】
そして、認証用記号列生成部102は、変換によって得られた複数の記号が挿入位置(先頭位置及び先頭から2つ目の位置)に挿入されてなる記号列(例えば「FGXPT4H368B」)を、新たな記号列として取得する。なお、この場合も「XPT4H368B」の部分はランダムに生成されたものである。
【0085】
例(6)について説明する。例(6)の生成規則は、認証記号列のうちの所定の抽出位置にある複数の記号を抽出し、かつ、抽出した複数の記号を変換することによって得られる1つの記号が所定の挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列として取得するという生成規則である。
【0086】
例(6)では、例(2)と同様、末尾から2つ目の位置及び末尾位置が「抽出位置」として設定されている。また、例(1)と同様、先頭位置が「挿入位置」として設定されている。なお、例(1)及び(2)と同様、他の位置が「抽出位置」又は「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。
【0087】
生成規則が例(6)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾から2つ目の位置及び末尾位置)にある複数の記号(DE)を抽出する。
【0088】
その後、認証用記号列生成部102(変換部106)は、所定の変換規則に従って、抽出した複数の記号(DE)を1つの記号に変換する。例えば、この場合、変換元の複数の記号と、変換先の1つの記号と、を対応づけてなる変換テーブルが補助記憶部に予め記憶される。そして、認証用記号列生成部102(変換部106)は、この変換テーブルに基づいて変換を実行する。例(6)では、抽出された複数の文字「DE」が文字「K」に変換されている。
【0089】
そして、認証用記号列生成部102は、変換によって得られた1つの記号が挿入位置(先頭位置)に挿入されてなる記号列(例えば「KXPT4H368B」)を、新たな記号列として取得する。なお、この場合も「XPT4H368B」の部分はランダムに生成されたものである。
【0090】
例(7)について説明する。例(7)の生成規則は、認証記号列のうちの所定の抽出位置にある複数の記号を抽出し、かつ、抽出した複数の記号を変換することによって得られる複数の記号が所定の挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列として取得するという生成規則である。
【0091】
例(7)では、例(2)と同様、末尾から2つ目の位置及び末尾位置が「抽出位置」として設定されている。また、先頭位置、先頭から2つ目の位置、及び先頭から3つ目の位置が「挿入位置」として設定されている。なお、他の位置が「抽出位置」又は「挿入位置」として設定されるようにしてもよい。
【0092】
生成規則が例(7)の生成規則であり、かつ、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が「ABCDE」である場合、認証用記号列生成部102(抽出部104)は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの抽出位置(末尾から2つ目の位置及び末尾位置)にある複数の記号(DE)を抽出する。
【0093】
その後、認証用記号列生成部102(変換部106)は、所定の変換規則に従って、抽出した複数の記号(DE)を1つの記号に変換する。この場合、抽出したm(m:2以上の整数)個の記号がn(n:2以上の整数)個の記号に変換される。なお、「m」及び「n」の値は同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
【0094】
例えば、この場合、変換元の複数の記号と、変換先の複数の記号と、を対応づけてなる変換テーブルが補助記憶部に予め記憶される。そして、認証用記号列生成部102(変換部106)は、この変換テーブルに基づいて変換を実行する。例(7)では、抽出された複数の文字「DE」が複数の文字「MLS」に変換されている。
【0095】
そして、認証用記号列生成部102は、変換によって得られた複数の記号が挿入位置(先頭位置)に挿入されてなる記号列(例えば「MLSXPT4H368B」)を、新たな記号列として取得する。なお、この場合も「XPT4H368B」の部分はランダムに生成されたものである。
【0096】
認証情報送信部108及び認証情報受信部202について説明する。認証情報送信部108は、端末装置10の端末ID(端末識別情報)と、認証用記号列生成部102によって生成された認証用記号列(新たな認証用記号列)と、をサーバ装置20に送信する。認証情報受信部202は、認証情報送信部108によって送信された端末ID及び認証用記号列(新たな認証用記号列)を受信する。
【0097】
第2の認証用記号列記憶部200について説明する。第2の認証用記号列記憶部200は、端末IDに対応づけて認証用記号列を記憶する。例えば図6に示すような端末テーブルが第2の認証用記号列記憶部200に記憶される。なお、原則として、第2の認証用記号列記憶部200(端末テーブル)では、端末装置10の補助記憶部に記憶されている認証用記号列と同じ認証用記号列が、その端末装置10の端末IDに対応づけて記憶されるようになっている。つまり、例えば、端末IDが「T00001」である端末装置10の補助記憶部に記憶されている認証用記号列(ABCDE)が、第2の認証用記号列記憶部200(端末テーブル)において、端末ID「T00001」に対応づけて記憶される。
【0098】
判定部204について説明する。判定部204は、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であるか否かを判定する。
【0099】
具体的には、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「認証用記号列生成部102で用いられている生成規則と同じ生成規則に従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0100】
認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が上記の類型に属するか否かを判定するために、判定部204は、上記の類型に属する認証用記号列が有しているはずの特徴を、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が有しているか否かを判定する。言い換えれば、判定部204は、上記の類型に属する認証用記号列が満足しているはずの条件を、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が満足しているか否かを判定する。
【0101】
例えば、生成規則が図9の例(1)のような生成規則である場合、上記の類型に属する認証用記号列が有しているはずの特徴は、「先頭の記号(文字)が、第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の末尾の記号(文字)と同じである」になる。このため、上記の「条件」は、「認証情報受信部202によって受信された認証用記号列の先頭の記号(文字)が、第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の末尾の記号(文字)と同じである」との条件になる。
【0102】
また例えば、生成規則が図9の例(4)のような生成規則である場合、上記の類型に属する認証用記号列が有しているはずの特徴は、「先頭の記号(文字)が、第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の末尾の記号(文字)を所定の変換規則に従って変換することによって得られる記号(文字)である」になる。このため、上記の「条件」は、「認証情報受信部202によって受信された認証用記号列の先頭の記号(文字)が、第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の末尾の記号(文字)を所定の変換規則に従って変換することによって得られる記号(文字)である」との条件になる。
【0103】
認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が上記の類型に属すると判定された場合、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定する。
【0104】
通知情報送信部206及び通知情報受信部110について説明する。認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定された場合、通知情報送信部206は、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定されたこと、及び/又は、端末装置10におけるコンテンツ又はアプリケーションの利用を許可すること、を通知するための通知情報を端末装置10に送信する。通知情報受信部110は通知情報送信部206によって送信された通知情報を受信する。
【0105】
許可部112について説明する。許可部112は、通知情報受信部110によって受信された通知情報に基づいて、コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する。端末装置10では、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定された場合に、例えば、音楽、画像、映像、又は電子書籍等のコンテンツを出力したり、例えば、ゲーム等のコンテンツ又はアプリケーションを実行したりすることが許可される。
【0106】
第1の認証用記号列更新部114及び第2の認証用記号列更新部208について説明する。
【0107】
第2の認証用記号列更新部208は、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定部204によって判定された場合に、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列を、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列に更新する。
【0108】
第1の認証用記号列更新部114は、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定部204によって判定された場合に、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列を、認証情報送信部108によって送信された認証用記号列に更新する。
【0109】
上記のような第1の認証用記号列更新部114及び第2の認証用記号列更新部208の動作により、認証情報受信部202によって受信された端末ID及び認証用記号列が正当であると判定部204によって判定された場合には、端末装置10の第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列と、該端末装置10の端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列と、が同じ認証用記号列に更新されることになる。
【0110】
ここで、以上に説明した機能ブロックを実現するために実行される処理について説明する。図10は、端末装置10からサーバ装置22への2回目以降のアクセス時に実行される処理を示している。端末装置10の制御部が図10に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部が、認証用記号列生成部102、認証情報送信部108、通知情報受信部110、許可部112、及び第1の認証用記号列更新部114として機能するようになる。また、サーバ装置22の制御部が図10に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部が、認証情報受信部202、判定部204、通知情報送信部206、及び第2の認証用記号列更新部208として機能するようになる。
【0111】
図10に示すように、まず、端末装置10の制御部(認証用記号列生成部102)は、所定の生成規則に従って、新たな認証用記号列を、端末装置10の補助記憶部(第1の認証用記号列記憶部100)に記憶される認証用記号列に基づいて生成する(S301)。例えば図9において説明したような生成規則に従って、新たな認証用記号列が生成される。端末装置10の制御部(認証情報送信部108)は、端末IDと、ステップS301で生成された新たな認証用記号列と、をサーバ装置22に送信する(S302)。
【0112】
端末ID及び認証用記号列がサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は端末テーブル(第2の認証用記号列記憶部200)にアクセスし、受信された端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列を取得する(S303)。
【0113】
そして、サーバ装置22の制御部(判定部204)は、受信された端末ID及び認証用記号列の組み合わせが正当であるか否かを判定する(S304)。具体的には、制御部は、受信された認証用記号列が「生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」に相当しているか否かを判定する。このステップS304における「生成規則」は、ステップS301で新たな認証用記号列を生成するために用いられている生成規則と同一の生成規則である。
【0114】
例えば、サーバ装置22の補助記憶部には、「生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列の少なくともに基づいて生成され得る認証用記号列」が満足しているはずの条件が予め記憶される。上述したように、例えば、生成規則が図9の例(1)のような生成規則である場合には、「認証情報受信部202によって受信された認証用記号列の先頭の記号(文字)が、第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の末尾の記号(文字)と同じである」との条件が記憶される。そして、ステップS304において、サーバ装置22の制御部は、受信された認証用記号列がその条件を満足するか否かを判定する。受信された認証用記号列が条件を満足する場合には、受信された認証用記号列が「生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」に相当していると判定される。
【0115】
ステップS304の処理が実行された後、サーバ装置22の制御部(通知情報送信部206)は、ステップS304における判定結果を端末装置10に通知するための情報を端末装置10に送信する(S305)。
【0116】
なお、ステップS304において端末ID及び認証用記号列の組み合わせが正当であると判定された場合、制御部は、端末装置10で利用可能なコンテンツ(例えば電子書籍)のリストを通知するための情報も端末装置10に送信する。すなわち、制御部は、端末装置10から受信した端末IDに対応づけて記憶されるコンテンツIDのリストを端末テーブルから読み出し、該リストを端末装置10に送信する。
【0117】
通知情報が端末装置10で受信された場合、端末装置10の制御部は、端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がサーバ装置22から通知されたか否かを判定する(S306)。
【0118】
端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がサーバ装置22から通知された場合、端末装置10の制御部(第1の認証用記号列更新部114)は、端末装置10の補助記憶部(第1の認証用記号列記憶部100)に記憶される認証用記号列を、ステップS302でサーバ装置22に送信された認証用記号列(すなわち、ステップS301で生成された認証用記号列)に更新する(S307)。
【0119】
また、端末装置10の制御部(許可部112)はメニュー画面(図7)を表示部に表示させ(S308)、端末装置10に記憶されるコンテンツ(電子書籍)の利用を許可する。すなわち、サーバ装置22から通知された、端末装置10で利用可能なコンテンツのリストに基づいて、コンテンツの利用が許可される。すなわち、ユーザがコンテンツを再生させたり、実行させたりすることができるようになる。
【0120】
一方、サーバ装置22では、ステップ305の処理が実行された後、端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がステップS304において得られたか否かが判定される(S309)。端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がステップS304において得られた場合、サーバ装置22の制御部(第2の認証用記号列更新部208)は端末テーブル(第2の認証用記号列記憶部200)にアクセスし、ステップS302において受信された端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列を、ステップS302において受信された認証用記号列に更新する(S310)。以上で図10に示す処理の説明を終了する。
【0121】
以上説明した第1実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、1台の正規端末装置と1又は複数台の非正規端末装置とのうちで、コンテンツ又はアプリケーションを利用できる端末装置を1台の端末装置に限定できるようになる。
【0122】
ここで、コンテンツ又はアプリケーションを正規に利用可能な端末装置10(正規端末装置)に記憶されたコンテンツ又はアプリケーションが他の1又は複数の端末装置10(非正規端末装置)にコピーされ、かつ、該非正規端末装置において端末ID及び認証用記号列として正規端末装置に記憶された端末ID及び認証用記号列が登録(偽装)されている状態を想定する。すなわち、正規端末装置に記憶された端末ID、認証用記号列、及びコンテンツが複数の端末装置10(正規端末装置及び1又は複数の非正規端末装置)に記憶されている状態を想定する。
【0123】
この状態でいずれかの端末装置10(すなわち、正規端末装置及び非正規端末のうちのいずれか)がサーバ装置22にアクセスした場合、正規端末装置の端末ID及び認証用記号列がサーバ装置22に送信されることになるため、その端末装置10ではコンテンツを利用できるようになる。
【0124】
ただし、この場合、端末装置10に記憶される認証用記号列と、正規端末装置の端末IDに対応づけてサーバ装置22に記憶される認証用記号列とが更新されるため、他の端末装置10がサーバ装置22にアクセスしたとしても、端末ID及び認証用記号列の組み合わせが正当でないと判定されることになり、他の端末装置10ではコンテンツを利用できなくなる。
【0125】
このように、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、1台の正規端末装置に記憶された端末ID、認証用記号列、及び、コンテンツ又はアプリケーションが複数台の端末装置10(1台の正規端末装置及び1又は複数台の非正規端末装置)に記憶された状態になったとしても、コンテンツ又はアプリケーションを利用可能な端末装置をそれら複数台の端末装置10のうちの1台の端末装置10に制限することが可能になる。
【0126】
ところで、通信ネットワーク2の不具合等によって、端末装置10(第1の認証用記号列記憶部100)に記憶される認証用記号列と、サーバ装置22(第2の認証用記号列記憶部200)に記憶される認証用記号列と、が一致しない状態になってしまう場合がある。例えば、図10のステップS305における通知情報の送受信の際に通信ネットワーク2に不具合が生じてしまうと、サーバ装置22に記憶される認証用記号列のみが更新され、端末装置10に記憶される認証用記号列は更新されないままになってしまう場合がある。
【0127】
このような場合、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致していない状態になってしまうため、端末装置10からサーバ装置22への次回アクセス時には、図10のステップS304において、端末ID及び認証用記号列の組み合わせが正当でないと判定されてしまう。その結果、ステップS306では、端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がサーバ装置22から通知されなかったと判定され、ユーザはコンテンツ又はアプリケーションを利用できなってしまう。
【0128】
この点、コンテンツ又はアプリケーションの提供システム1では、図10のステップS306において、端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がサーバ装置22から通知されなかったと判定された場合に、図11に示すような処理が実行されるようになっている。そして、その結果として、正当なユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用できるように担保されるようになっている。
【0129】
図10のステップS306において、端末ID及び認証用記号列が正当であるとの判定結果がサーバ装置22から通知されなかったと判定された場合、図11に示すように、端末装置10の制御部はユーザ認証画面を表示部に表示する(S401)。このユーザ認証画面は図4のステップS201で表示されるユーザ認証画面と同様である。
【0130】
端末装置10の制御部は、ユーザ認証画面で入力されたユーザID及びユーザパスワードと、補助記憶部に記憶された端末IDと、をサーバ装置22に送信する(S402)。ユーザID、ユーザパスワード、及び端末IDがサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は、受信されたユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であるか否かを判定する(S403)。このステップS403の処理は図4のステップS203の処理と同様である。
【0131】
ユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であると判定された場合、サーバ装置22の制御部は、ステップS402で受信されたユーザID及び端末IDの組み合わせが正当であるか否かを判定する(S404)。すなわち、制御部は、ステップS402で受信されたユーザID及び端末IDの組み合わせが端末テーブルに登録されているか否かを判定する。
【0132】
ユーザID及び端末IDの組み合わせが正当であると判定された場合、サーバ装置22の制御部は端末テーブルにアクセスし、ステップS402で受信された端末IDに関連づけて記憶されている認証用記号列を取得する(S405)。そして、制御部はその認証用記号列を端末装置10に送信する(S406)。なお、ステップS403でユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であると判定されなかった場合や、ステップS404でユーザID及び端末IDの組み合わせが正当であると判定されなかった場合には、ステップS405,S406の処理は実行されない。
【0133】
サーバ装置22から送信された認証用記号列が端末装置10で受信された場合、端末装置10の制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列を、受信された認証用記号列に更新する(S407)。そして、制御部は図10のステップS301の処理を実行する。この場合、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致した状態になっているため、ユーザはコンテンツ(電子書籍)を利用できるようになる。
【0134】
以上に説明した図11の処理によれば、通信ネットワーク2の不具合等の原因によって、仮に、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致しない状態になってしまった場合であっても、正当なユーザは、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列を同じ認証用記号列へと初期化できるようになる。その結果として、正当なユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用できるように担保できるようになる。
【0135】
なお、図11に示す処理では、端末装置10に記憶されている認証用記号列を、サーバ装置22に記憶されていた認証用記号列に更新することによって、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致する状態へと初期化するようになっていた。しかしながら、サーバ装置22に記憶されている認証用記号列を、端末装置10に記憶されていた認証用記号列に更新することによって、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致する状態へと初期化するようにしてもよい。図12はその場合の処理の一例を示す図である。
【0136】
図12のステップS501及びS502の処理は図11のステップS401及びS402の処理と同様である。ステップS502で端末装置10から送信されたユーザID、ユーザパスワード、及び端末IDがサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は、端末装置10から送信されたユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であるか否かを判定する(S503)。また、サーバ装置22の制御部は、端末装置10から送信されたユーザID及び端末IDの組み合わせが正当であるか否かも判定する(S504)。ステップS503,S504における処理は図11のステップS403,S404の処理と同様である。
【0137】
サーバ装置22の制御部は、ステップS503,S504における判定結果を端末装置10に通知するための情報を端末装置10に送信する(S505)。上記の通知情報が端末装置10で受信された場合、端末装置10の制御部は、ユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であり、かつ、ユーザID及び端末IDの組み合わせも正当であるとの判定結果が通知されたか否かを判定する(S506)。ユーザID及びユーザパスワードの組み合わせが正当であり、かつ、ユーザID及び端末IDの組み合わせも正当であるとの判定結果が通知された場合、端末装置10の制御部は、補助記憶部に記憶されている認証用記号列を取得し(S507)、該認証用記号列を端末IDとともにサーバ装置22に送信する(S508)。
【0138】
端末ID及び認証用記号列がサーバ装置22で受信された場合、サーバ装置22の制御部は端末テーブルにアクセスし、受信された端末IDに対応づけて記憶されている認証用記号列を、受信された認証用記号列に更新する(S509)。
【0139】
図12の処理によっても、図11の処理と同様、通信ネットワーク2の不具合等の原因によって、仮に、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致しない状態になってしまった場合であっても、正当なユーザは、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致する状態へと初期化できるようになる。その結果、正当なユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用できるように担保できるようになる。
【0140】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムについて説明する。第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1の全体構成は第1実施形態と同様である。以下、第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1について、第1実施形態との相違点について説明する。
【0141】
第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1では、新たな認証用記号列を生成するための生成規則が、生成の元となる認証用記号列に応じて変わるようになっている。以下、このような機能を実現するための構成について説明する。
【0142】
図13は、第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0143】
第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1は、第1の生成規則情報記憶部116及び第2の生成規則情報記憶部210を含んでいる点で第1実施形態とは異なる。例えば、第1の生成規則情報記憶部116は端末装置10の補助記憶部によって実現され、第2の生成規則情報記憶部210はサーバ装置22の補助記憶部(又はデータベース24)によって実現される。
【0144】
第1の生成規則情報記憶部116は生成規則情報を記憶する。生成規則情報は、認証用記号列に関する情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる情報である。
【0145】
「認証用記号列に関する情報」とは、例えば、認証用記号列の長さに関する情報である。図14は、「認証用記号列に関する情報」が認証用記号列の長さに関する情報である場合の生成規則情報の一例を示している。図14に示す生成規則情報では、認証用記号列の長さに関する範囲に認証用記号列の生成規則が対応づけられている。図14において、「Xa」は認証用記号列の長さ(文字数)を示す所定値である。また、「生成規則A」及び「生成規則B」は互いに異なる生成規則である。
【0146】
例えば、生成規則A,Bは、「認証用記号列のうちの抽出位置にある1又は複数の記号を抽出し、かつ、抽出された1又は複数の記号が挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列して生成するための生成規則」であり(図9の例(1)〜(3)参照)、生成規則A,Bは上記の「抽出位置」及び「挿入位置」のうちの少なくとも一つが互いに異なるような生成規則である。
【0147】
具体的には、例えば、生成規則Aは図9の例(1)の生成規則であり、認証用記号列の末尾位置の記号を抽出することによって新たな認証用記号列を生成するような生成規則である。一方、生成規則Bは、図9の例(1)の生成規則と類似する生成規則であるが、認証用記号列の先頭位置の記号を抽出する点で生成規則Aと異なるような生成規則である。
【0148】
または、例えば、生成規則Aは図9の例(1)の生成規則であり、抽出された記号を先頭位置に配置されてなる記号列を新たな認証用記号列として生成するような生成規則である。一方、生成規則Bは、図9の例(1)の生成規則と類似する生成規則であるが、抽出された記号を末尾位置に配置されてなる記号列を新たな認証用記号列として生成する点で生成規則Aと異なるような生成規則である。
【0149】
また例えば、生成規則A,Bは、「認証用記号列のうちの抽出位置にある1又は複数の記号を抽出し、かつ、抽出された1又は複数の記号を変換規則に従って変換することによって得られる1又は複数の記号が挿入位置に挿入されてなる記号列を新たな認証用記号列して生成するための生成規則」であり(図9の例(4)〜(7)参照)、生成規則A,Bは上記の「変換規則」が互いに異なるような生成規則である。
【0150】
具体的には、例えば、生成規則Aは図9の例(4)の生成規則であり、生成規則Bは、図9の例(5)の生成規則である。あるいは、生成規則Aは図9の例(6)の生成規則であり、生成規則Bは、図9の例(7)の生成規則である。
【0151】
なお、生成規則A,Bは以上に説明した例に限られない。例えば、生成規則Aを図9の例(1)の生成規則とし、生成規則Bを図9の例(2)の生成規則としてもよい。
【0152】
また、「認証用記号列に関する情報」とは、例えば、認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類に関する情報である。ここで、「所定位置」は、例えば「先頭位置」又は「末尾位置」である。当然のことながら、「所定位置」は「先頭位置」及び「末尾位置」以外の位置であってもよい。図15は、「認証用記号列に関する情報」が認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類に関する情報である場合の生成規則情報の一例を示している。図15に示す生成規則情報では、記号の種類と、認証用記号列の生成規則と、が対応づけられている。図15において、「記号グループA」はある記号群が属するグループであり、「記号グループB」は他の記号群が属するグループである。また、「生成規則A」及び「生成規則B」は図14と同様である。
【0153】
第2の生成規則情報記憶部210は、第1の生成規則情報記憶部116に記憶される生成規則情報を記憶する。
【0154】
認証用記号列生成部102は、第1の生成規則情報記憶部116に記憶される生成規則情報に基づいて、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を特定する。そして、認証用記号列生成部102は、その生成規則に従って、新たな認証用記号列を、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する。
【0155】
例えば、図14に示したような生成規則情報が第1の生成規則情報記憶部116に記憶される場合、認証用記号列生成部102は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則を用いる。例えば、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の長さ(x)が「x<Xa」を満足する場合、認証用記号列生成部102は生成規則Aを用いる。すなわち、認証用記号列生成部102は、生成規則Aに従って、新たな認証用記号列を、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する。
【0156】
また例えば、図15に示したように生成規則情報が第1の生成規則情報記憶部116に記憶される場合、認証用記号列生成部102は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列のうちの所定位置(例えば先頭位置)にある記号の種類に対応する生成規則を用いる。例えば、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の所定位置(例えば先頭位置)の記号が記号グループAに属する場合、認証用記号列生成部102は生成規則Aを用いる。
【0157】
判定部204は、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を、第2の生成規則情報記憶部210に記憶される生成規則情報に基づいて特定する。そして、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「特定された生成規則に従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0158】
例えば、図14に示したような生成規則情報が第2の生成規則情報記憶部210に記憶される場合、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則に従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0159】
例えば、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の長さ(x)が「x<Xa」を満足する場合、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「生成規則Aに従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0160】
また例えば、図15に示したような生成規則情報が第2の生成規則情報記憶部210に記憶される場合、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類に対応する生成規則に従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0161】
例えば、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列のうちの所定位置にある記号が記号グループAに属する場合、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「生成規則Aに従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0162】
なお、第1の生成規則情報記憶部116、第2の生成規則情報記憶部210、認証用記号列生成部102、及び判定部204以外の機能ブロックは第1実施形態と同様である。
【0163】
第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1で実行される処理について説明する。第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1においても、図2、図4、図10、図11(又は図12)に示す処理と同様の処理が実行される。
【0164】
ただし、図10のステップS301において、端末装置10の制御部は、端末装置10の記憶部に記憶される生成規則情報に基づいて、端末装置10の補助記憶部に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を特定し、該生成規則を用いる。例えば、図14に示したような生成規則情報が記憶されている場合、制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則を用いる。また例えば、図15に示したような生成規則情報が記憶されている場合、制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類に対応する生成規則を用いる。
【0165】
また、図10のステップS304において、サーバ装置22の制御部は、ステップS303で取得された認証用記号列に対応する生成規則を、サーバ装置22の補助記憶部(又はデータベース24)に記憶される生成規則情報に基づいて特定する。そして、制御部は、ステップS302で受信された認証用記号列が、「特定された生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」に相当しているか否かを判定する。
【0166】
例えば、図14に示したような生成規則情報が記憶されている場合、制御部は、ステップS302で受信された認証用記号列が、「ステップS303で取得された認証用記号列の長さに対応する生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列に基づいて生成され得る認証用記号列」に相当しているか否かを判定する。
【0167】
また例えば、図15に示したような生成規則情報が記憶されている場合、制御部は、ステップS302で受信された認証用記号列が、「ステップS303で取得された認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類に対応する生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列に基づいて生成され得る認証用記号列」に相当しているか否かを判定する。
【0168】
以上に説明した第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、新たな認証用記号列を生成するための生成規則を変化させることが可能になる。第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、認証用記号列の予測困難性を高めることが可能になる。すなわち、第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、不正にコンテンツ又はアプリケーションを利用しようとする者が認証用記号列を予測し難くなるように図ることが可能になる。
【0169】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システムについて説明する。第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1の全体構成は第1実施形態と同様である。以下、第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1について、第1実施形態との相違点について説明する。
【0170】
第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1は、新たな認証用記号列を生成するための生成規則を、認証用記号列が更新された回数に基づいて変えるようになっている。以下、このような機能を実現するための構成について説明する。
【0171】
図16は、第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。
【0172】
図16に示すように、第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1は、第1の生成規則情報記憶部116、第1の更新回数情報記憶部118、第2の生成規則情報記憶部210、及び第2の更新回数情報記憶部212を含んでいる点で第1実施形態とは異なる。例えば、第1の生成規則情報記憶部116及び第1の更新回数情報記憶部118は端末装置10の補助記憶部によって実現される。第2の生成規則情報記憶部210及び第2の更新回数情報記憶部212はサーバ装置22の補助記憶部又はデータベース24によって実現される。
【0173】
第1の更新回数情報記憶部118は、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列が第1の認証用記号列更新部114によって更新された回数に関する更新回数情報を記憶する。図17は第1の更新回数情報記憶部118に記憶される更新回数情報の一例を示している。
【0174】
第1の生成規則情報記憶部116は生成規則情報を記憶する。生成規則情報は、認証用記号列が更新された回数と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる情報である。図18は生成規則情報の一例を示している。図18に示す生成規則情報では、認証用記号列の更新回数の範囲に認証用記号列の生成規則が対応づけられている。図18において、「Ya」は所定値を示している。また、「生成規則A」及び「生成規則B」は互いに異なる生成規則であり、例えば図14,15と同様である。
【0175】
認証用記号列生成部102は、第1の更新回数情報記憶部118に記憶される回数情報に対応する生成規則を、第1の生成規則情報記憶部116に記憶される生成規則情報に基づいて特定する。そして、認証用記号列生成部102はその生成規則を用いる。すなわち、認証用記号列生成部102は、その生成規則に従って、新たな認証用記号列を、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する。
【0176】
例えば、図18に示したような生成規則情報が第1の生成規則情報記憶部116に記憶され、かつ、第1の更新回数情報記憶部118に記憶される更新回数情報が示す更新回数(y)が「y<Ya」を満足する場合、認証用記号列生成部102は生成規則Aを用いる。すなわち、認証用記号列生成部102は、生成規則Aに従って、新たな認証用記号列を、第1の認証用記号列記憶部100に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する。
【0177】
第2の更新回数情報記憶部212は、端末IDに対応づけて、該端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列が第2の認証用記号列更新部208によって更新された回数に関する更新回数情報を記憶する。例えば、第3実施形形態では図19に示すような端末テーブルが記憶される。図19に示す端末テーブルは「更新回数情報」フィールドを含む点で図6に示す端末テーブルと相違している。「更新回数情報」フィールドには、端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列が更新された回数に関する更新回数情報が記憶される。
【0178】
なお、原則として、第2の更新回数情報記憶部212(端末テーブル)では、端末装置10の第1の更新回数情報記憶部118に記憶されている更新回数情報が、その端末装置10の端末IDに対応づけて記憶されるようになっている。つまり、例えば、端末IDが「T00001」である端末装置10の第1の更新回数情報記憶部118に記憶されている更新回数情報(2回)が、第2の更新回数情報記憶部212(端末テーブル)において、端末ID「T00001」に対応づけて記憶される。
【0179】
第2の生成規則情報記憶部210は、第1の生成規則情報記憶部116に記憶される生成規則情報を記憶する。
【0180】
判定部204は、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の更新回数情報記憶部212に記憶される更新回数情報に対応する生成規則を、第2の生成規則情報記憶部210に記憶される生成規則情報に基づいて特定する。そして、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「特定された生成規則に従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0181】
例えば、図17に示したような生成規則情報が第2の生成規則情報記憶部210に記憶され、かつ、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の更新回数情報記憶部212に記憶される更新回数情報が示す更新回数(y)が「y<Ya」を満足する場合、判定部204は、認証情報受信部202によって受信された認証用記号列が、「生成規則Aに従って、認証情報受信部202によって受信された端末IDに対応づけて第2の認証用記号列記憶部200に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」の類型に属するか否かを判定する。
【0182】
なお、第1の生成規則情報記憶部116、第2の生成規則情報記憶部210、認証用記号列生成部102、及び判定部204以外の機能ブロックは第1実施形態と同様である。
【0183】
第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1で実行される処理について説明する。第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1においても、図2、図4、図10、図11(又は図12)に示す処理と同様の処理が実行される。
【0184】
ただし、図4のステップS207において、端末装置10の制御部は、端末装置10の補助記憶部(第1の認証用記号列記憶部100)に認証用記号列を保存するとともに、端末装置10の補助記憶部(第1の更新回数情報記憶部118)に記憶される更新回数情報を初期値(例えば0)に初期化する。また、ステップS208において、サーバ装置22の制御部は端末テーブルに新たなレコードを追加し、ステップS206で受信されたユーザID、端末ID、及び認証記号列を新たなレコードの「ユーザID」、「端末ID」、及び「認証用記号列」フィールドに登録するとともに、「更新回数情報」フィールドに初期値(例えば0)を登録する。
【0185】
また、図10のステップS301において、端末装置10の制御部は、生成規則情報に基づいて、端末装置10の記憶部に記憶される更新回数情報に対応する生成規則を特定し、該生成規則を用いる。
【0186】
また、図10のステップS304において、サーバ装置22の制御部は端末テーブルにアクセスし、ステップS302で受信された端末IDに対応づけて記憶される更新回数情報を取得する。そして、制御部は、ステップS302で受信された認証用記号列が、「取得された更新回数情報に対応する生成規則に従って、ステップS303で取得された認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成され得る認証用記号列」に相当しているか否かを判定する。
【0187】
また、図10のステップS307において、端末装置10の制御部は、端末装置10の補助記憶部(第1の認証用記号列記憶部100)に記憶される認証用記号列を更新するとともに、端末装置10の補助記憶部(第1の更新回数情報記憶部118)に記憶される更新回数情報を1だけ増加させる。同様に、ステップS310において、サーバ装置22の制御部は、端末IDに対応づけて端末テーブル(第2の認証用記号列記憶部200)に記憶される認証用記号列を更新するとともに、端末IDに対応づけて端末テーブル(第2の更新回数情報記憶部212)に記憶される更新回数情報を1だけ増加させる。
【0188】
また、図11のステップS405において、サーバ装置22の制御部は、端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列を取得するとともに、端末IDに対応づけて記憶される更新回数情報も取得する。そして、ステップS406において、制御部は、認証用記号列とともに更新回数情報を端末装置10に送信する。また、ステップS407において、端末装置10の制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列を、受信された認証用記号列に更新するとともに、補助記憶部に記憶される更新回数情報を、受信された更新回数情報に更新する。
【0189】
なお、図11のステップS405において、サーバ装置22の制御部は、端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列を取得するとともに、端末IDに対応づけて記憶される更新回数情報を初期値(例えば0)に更新するようにしてもよい。そして、ステップS407において、端末装置10の制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列を、受信された認証用記号列に更新するとともに、補助記憶部に記憶される更新回数情報を初期値(例えば0)に更新するようにしてもよい。
【0190】
また、図12のステップS507において、端末装置10の制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列を取得するとともに、補助記憶部に記憶される更新回数情報も取得する。そして、ステップS508において、制御部は、端末ID及び認証用記号列とともに更新回数情報をサーバ装置22に送信する。また、ステップS509において、サーバ装置22の制御部は、端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列を、受信された認証用記号列に更新するとともに、端末IDに対応づけて記憶される更新回数情報を、受信された更新回数情報に更新する。
【0191】
なお、図12のステップS507において、端末装置10の制御部は、補助記憶部に記憶される認証用記号列を取得するとともに、補助記憶部に記憶される更新回数情報を初期値(例えば0)に更新するようにしてもよい。そして、ステップS509において、サーバ装置22の制御部は、端末IDに対応づけて記憶される認証用記号列を、受信された認証用記号列に更新するとともに、端末IDに対応づけて記憶される更新回数情報を初期値(例えば0)に更新するようにしてもよい。
【0192】
以上に説明した第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、第2実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1と同様、新たな認証用記号列を生成するための生成規則を変化させることが可能になる。第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、認証用記号列の予測困難性を高めることが可能になる。すなわち、第3実施形態に係るコンテンツ又はアプリケーションの提供システム1によれば、不正にコンテンツを利用しようとする者が認証用記号列を予測し難くなるように図ることが可能になる。
【0193】
なお、本発明は以上に説明した第1実施形態〜第3実施形態に限定されるものではない。
【0194】
[1]例えば、図11に示す処理では、端末装置10の補助記憶部に記憶される認証用記号列が、該端末装置10の端末IDに対応づけてデータベース24(端末テーブル)に記憶される認証用記号列に更新されるようになっていた(図11のステップS405〜S407参照)。
【0195】
しかしながら、端末装置10の補助記憶部に記憶される認証用記号列が、該端末装置10の端末IDに対応づけてデータベース24(端末テーブル)に記憶される認証用記号列以外の記号列に更新されるようにしてもよい。
【0196】
例えば図11のステップS405では、端末IDに対応づけて端末テーブルに記憶される認証用記号列を取得する代わりに、更新用記号列(言い換えれば初期化用記号列)を生成するようにしてもよい。例えば、更新用記号列はランダムに生成するようにすればよい。例えば、更新用記号列の長さをランダムに決定し、更新用記号列を構成する各記号もランダムに決定するようにすればよい。そして、ステップS406では、生成された更新用記号列を端末装置10に送信し、ステップS407では、端末装置10の補助記憶部に記憶される認証用記号列を更新用記号列に更新するようにしてもよい。
【0197】
なお、この場合のサーバ装置22では、ステップS405(及びS406)の処理が実行された後、ステップS402で受信された端末IDに対応づけて端末テーブルに記憶される認証用記号列を、生成された更新用記号列に更新する。
【0198】
このようにしても、通信ネットワーク2の不具合等の原因によって、仮に、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致しない状態になってしまった場合に、正当なユーザは、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致する状態へと初期化できるようになる。その結果、正当なユーザがコンテンツを利用できるように担保されるようになる。
【0199】
[2]また例えば、図12に示す処理では、端末装置10の端末IDに対応づけてデータベース24(端末テーブル)に記憶される認証用記号列が、該端末装置10の補助記憶部に記憶される認証用記号列に更新されるようになっていた(図12のステップS507〜S509参照)。
【0200】
しかしながら、端末装置10の端末IDに対応づけてデータベース24(端末テーブル)に記憶される認証用記号列が、該端末装置10の補助記憶部に記憶される認証用記号列以外の記号列に更新されるようにしてもよい。
【0201】
例えば図12のステップS507では、端末IDに対応づけて端末テーブルに記憶される認証用記号列を取得する代わりに、更新用記号列(言い換えれば初期化用記号列)を生成するようにしてもよい。ここで、更新用記号列はランダムに生成するようにすればよい。例えば、更新用記号列の長さをランダムに決定し、更新用記号列を構成する各記号もランダムに決定するようにすればよい。そして、ステップS508では、生成された更新用記号列を端末IDとともにサーバ装置22に送信し、ステップS509では、端末IDに対応づけてデータベース24(端末テーブル)に記憶される認証用記号列を更新用記号列に更新するようにしてもよい。
【0202】
なお、この場合の端末装置10では、ステップS507(及びS508)の処理が実行された後に、補助記憶部に認証用記号列を、生成された更新用記号列に更新する。
【0203】
このようにしても、通信ネットワーク2の不具合等の原因によって、仮に、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致しない状態になってしまった場合に、正当なユーザは、端末装置10及びサーバ装置22に記憶される認証用記号列が一致する状態へと初期化できるようになる。その結果、正当なユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用できるように担保されるようになる。
【符号の説明】
【0204】
1 コンテンツ又はアプリケーションの提供システム、2 通信ネットワーク、10 端末装置、20 管理システム、22 サーバ装置、24 データベース、30 メニュー画面、32,34 リンクボタン、100 第1の認証用記号列記憶部、102 認証用記号列生成部、104 抽出部、106 変換部、108 認証情報送信部、110 通知情報受信部、112 許可部、114 第1の認証用記号列更新部、116 第1の生成規則情報記憶部、118 第1の更新回数情報記憶部、200 第2の認証用記号列記憶部、202 認証情報受信部、204 判定部、206 通知情報送信部、208 第2の認証用記号列更新部、210 第2の生成規則情報記憶部、212 第2の更新回数情報記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と、認証システムと、を含むコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記端末装置は、
認証用記号列を記憶する第1の認証用記号列記憶手段と、
認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成手段と、
前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信手段と、を含み、
前記認証システムは、
前記端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶する第2の認証用記号列記憶手段と、
前記認証情報送信手段によって送信された前記端末識別情報及び前記新たな認証用記号列を受信する認証情報受信手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列に更新する第2の認証用記号列更新手段と、を含み、
前記端末装置は、
前記通知情報送信手段によって送信された前記通知情報を受信する通知情報受信手段と、
前記通知情報受信手段によって受信された前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列に更新する第1の認証用記号列更新手段と、をさらに含む、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記端末装置は、認証用記号列に関する情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる生成規則情報を記憶する第1の生成規則情報記憶手段をさらに含み、
前記認証用記号列生成手段は、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を特定し、該生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、
前記認証装置は、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報を記憶する第2の生成規則情報記憶手段をさらに含み、
前記判定手段は、前記第2の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて、前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列に対応する生成規則を特定し、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき該生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記生成規則情報は、認証用記号列の長さと、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる情報であり、
前記認証用記号列生成手段は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、
前記判定手段は、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき、前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の長さに対応する生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項4】
請求項2に記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記生成規則情報は、認証用記号列のうちの所定位置にある記号の種類と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる情報であり、
前記認証用記号列生成手段は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列のうちの前記所定位置にある記号の種類に対応する生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、
前記判定手段は、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき、前記第2の認証用記号列記憶手段に認証用記号列のうちの前記所定の位置にある記号の種類に対応する生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記端末装置は、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザパスワードと、を入力するように前記ユーザに案内する手段と、
前記ユーザによって入力されたユーザ識別情報及びユーザパスワードを前記認証装置に送信する手段と、をさらに含み、
前記認証装置は、
前記ユーザ識別情報と前記ユーザパスワードとの組み合わせを記憶するユーザ認証情報記憶手段と、
前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであるか否かを判定する手段と、をさらに含み、
前記認証システムは、
前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであると判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報に関連づけられた端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、を同じ認証用記号列に設定する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項6】
請求項1に記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記端末装置は、
前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列が更新された回数に関する更新回数情報を記憶する第1の更新回数情報記憶手段と、
認証用記号列が更新された回数と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則と、を対応づけてなる生成規則情報を記憶する第1の生成規則情報記憶手段と、をさらに含み、
前記認証用記号列生成手段は、前記第1の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報に対応する生成規則を、前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて特定し、該生成規則に従って、前記新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成し、
前記認証装置は、
前記端末識別情報に対応づけて、該端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列が更新された回数に関する更新回数情報を記憶する第2の更新回数情報記憶手段と、
前記第1の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報を記憶する第2の生成規則情報記憶手段と、をさらに含み、
前記判定手段は、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報に対応する生成規則を、前記第2の生成規則情報記憶手段に記憶される生成規則情報に基づいて特定し、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき該生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が属するか否かを判定する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記端末装置は、
前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、ユーザパスワードと、を入力するように前記ユーザに案内する手段と、
前記ユーザによって入力されたユーザ識別情報及びユーザパスワードを前記認証装置に送信する手段と、をさらに含み、
前記認証装置は、
前記ユーザ識別情報と前記ユーザパスワードとの組み合わせを記憶するユーザ認証情報記憶手段と、
前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであるか否かを判定する手段と、をさらに含み、
前記認証システムは、
前記端末装置から送信されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせが、前記ユーザ認証情報記憶手段に記憶されたユーザ識別情報及びユーザパスワードの組み合わせのうちのいずれかであると判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報に関連づけられた端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列と、を同じ認証用記号列に設定し、かつ、前記第1の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報と、前記端末装置から送信されたユーザ識別情報に関連づけられた端末識別情報に対応づけて前記第2の更新回数情報記憶手段に記憶される更新回数情報と、を同じ更新回数を示す情報に設定する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記生成規則は、認証用記号列のうちのどの位置にある記号を抽出するのかに関する規則を含み、
前記認証用記号列生成手段は、前記生成規則に従って、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列のうちから1又は複数の記号を抽出する抽出手段を含み、前記抽出手段によって抽出された1又は複数の記号に基づいて、前記新たな認証用記号列を生成する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記生成規則は、認証用記号列のうちの一の記号を一つの記号に変換するための規則と、認証用記号列のうちの一の記号を複数の記号に変換するための規則と、認証用記号列のうちの複数の記号を一つの記号に変換するための規則と、認証用記号列のうちの複数の記号を複数の記号に変換するための規則と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記認証用記号列生成手段は、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列のうちの少なくとも一部を前記生成規則に従って変換することによって、1又は複数の記号を取得する変換手段を含み、前記変換手段によって取得された1又は複数の記号に基づいて、前記新たな認証用記号列を生成する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載のコンテンツ又はアプリケーションの提供システムにおいて、
前記生成規則は、認証用記号列の少なくとも一部に基づく1又は複数の記号を、前記新たな認証用記号列のうちのどの位置に含ませるのかに関する規則を含み、
前記認証用記号列生成手段は、前記生成規則に従って、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づく1又は複数の記号を含んでなる記号列を、前記新たな認証用記号列として生成する、
ことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システム。
【請求項11】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と、認証システムと、を含むコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法において、
前記端末装置が、認証用記号列を記憶してなる第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を取得するステップと、
前記端末装置が、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成ステップと、
前記端末装置が、前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信ステップと、
前記認証システムが、前記端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる第2の認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、
前記認証システムが、前記認証情報送信ステップによって送信された前記端末識別情報及び前記新たな認証用記号列を受信する認証情報受信ステップと、
前記認証システムが、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定ステップと、
前記認証システムが、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信ステップと、
前記認証システムが、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記第2の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列に更新する第2の認証用記号列更新ステップと、
前記端末装置が、前記通知情報送信ステップによって送信された前記通知情報を受信する通知情報受信ステップと、
前記端末装置が、前記通知情報受信ステップによって受信された前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可ステップと、
前記端末装置が、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列に更新する第1の認証用記号列更新ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ又はアプリケーションの提供システムの制御方法。
【請求項12】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置であって、認証システムと通信接続される端末装置において、
認証用記号列を記憶する認証用記号列記憶手段と、
認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成手段と、
前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信手段と、
前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報送信手段によって送信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証システムに記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に前記認証システムから送信される通知情報を受信する手段と、
前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可手段と、
前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列に更新する認証記号列更新手段と、
を含むことを特徴とする端末装置。
【請求項13】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置であって、かつ、認証システムと通信接続される端末装置の制御方法において、
認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段に記憶される認証記号列を取得するステップと、
認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成ステップと、
前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信ステップと、
前記認証情報送信ステップによって送信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報送信ステップによって送信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証システムに記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に前記認証システムから送信される通知情報を受信するステップと、
前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可ステップと、
前記認証情報送信ステップによって送信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成ステップによって生成された前記新たな認証用記号列に更新する認証記号列更新ステップと、
を含むことを特徴とする端末装置の制御方法。
【請求項14】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置であって、かつ、認証システムと通信接続される端末装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を取得する手段、
認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、新たな認証用記号列を、前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成する認証用記号列生成手段、
前記端末装置を識別するための端末識別情報と、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列と、を前記認証装置に送信する認証情報送信手段、
前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報送信手段によって送信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証システムに記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に前記認証システムから送信される通知情報を受信する手段、
前記通知情報に基づいて、前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可する許可手段、及び、
前記認証情報送信手段によって送信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記認証システムにおいて判定された場合に、前記第1の認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証用記号列生成手段によって生成された前記新たな認証用記号列に更新する認証記号列更新手段、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項15】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と通信接続される認証装置において、
前記端末装置を識別するための端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、
前記端末識別情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、前記端末装置に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成された新たな認証用記号列と、を前記端末装置から受信する認証情報受信手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信手段と、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列に更新する認証用記号列更新手段と、
を含むことを特徴とする認証装置。
【請求項16】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と通信接続される認証装置の制御方法において、
前記端末装置を識別するための端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、
前記端末識別情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、前記端末装置に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成された新たな認証用記号列と、を前記端末装置から受信する認証情報受信ステップと、
前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定ステップと、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信ステップと、
前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定ステップによって判定された場合に、前記認証情報受信ステップによって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信ステップによって受信された前記新たな認証用記号列に更新する認証用記号列更新ステップと、
を含むことを特徴とする認証装置の制御方法。
【請求項17】
ユーザがコンテンツ又はアプリケーションを利用するための端末装置と通信接続される認証装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記端末装置を識別するための端末識別情報に対応づけて認証用記号列を記憶してなる認証用記号列記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段、
前記端末識別情報と、認証用記号列に基づいて新たな認証用記号列を生成するための生成規則に従って、前記端末装置に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づいて生成された新たな認証用記号列と、を前記端末装置から受信する認証情報受信手段、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列の少なくとも一部に基づき前記生成規則に従って生成され得る認証用記号列の類型に属するか否かを判定する判定手段、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記端末装置における前記コンテンツ又はアプリケーションの利用を許可するための通知情報を前記端末装置に送信する通知情報送信手段、及び、
前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列が前記類型に属すると前記判定手段によって判定された場合に、前記認証情報受信手段によって受信された前記端末識別情報に対応づけて前記認証用記号列記憶手段に記憶される認証用記号列を、前記認証情報受信手段によって受信された前記新たな認証用記号列に更新する認証用記号列更新手段、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項18】
請求項14又は17に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2013−15930(P2013−15930A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146890(P2011−146890)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【特許番号】特許第4932047号(P4932047)
【特許公報発行日】平成24年5月16日(2012.5.16)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】