説明

コンテンツ取得システム

音楽・インターネット等のコンテンツメディア視聴時にさらに情報やコンテンツの取得を希望する場合に、ユーザが極めて簡単な操作だけでできるようにするため、車両運転中等に聴取している放送中の楽曲を取得したい場合、ユーザは車載機に対してワンプッシュ操作だけを行えば、コンテンツ固有情報とユーザ固有情報とが管理サーバに送信され、これらの情報に基づいて管理サーバは楽曲配信サーバのアドレス(URL)を取得して車載機に返信する。そして、車載機は車両が停止していることを条件に前記楽曲のダウンロードを開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等の運転時や仕事中等にユーザが気にかけた情報に基づいて適切なコンテンツをユーザに対して提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の走行中にインタラクティブ(双方向)なコンテンツを利用することは走行安全性の点から難しい。すなわち、運転者が運転に集中できなくなり事故の原因となるためである。また、車両の同乗者がコンテンツを利用する場合にも、移動中は通信環境が安定しないため、定常的なコンテンツ利用は難しかった。
【0003】
特開2002−351475号では、車両が停止状態であり、かつユーザが配信センターに利用者登録しているか新たに登録する場合に、ユーザ所望の音楽または映像情報を、移動体通信装置を介して車載用オーディオ装置にダウンロードするように構成されている。
【0004】
ところで、車両の運転者が楽曲のダウンロードを欲するような場合とは、運転者が運転中にラジオ放送を聴取し、その放送で紹介された楽曲が気に入って、当該楽曲を車両に搭載されたオーディオ装置(MP3形式等の楽曲ファイルを再生可能な装置)にダウンロードして好きなときに再生したいという要望から来るものである。
【0005】
【特許文献1】特開2002−351475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前記特許文献に記載された技術では、運転者がラジオ放送で紹介された楽曲名を覚えておき、車両を一旦停車させてから記憶している当該楽曲名を基にインターネットの楽曲検索サイトでダウンロード可能な配信サイトを探し出し、当該楽曲をダウンロードするという作業が必要だった。
【0007】
このように運転者は自身の記憶を頼りに楽曲を探し出さなければならず、放送時に楽曲名が正確に呼称されていなかったり、あるいは運転者の記憶が曖味なときには希望する楽曲のダウンロードサイトを探し出すことができなくなり、利便性が十分とはいえなかった。
【0008】
また、楽曲名を基にダウンロードサイトを検索する作業が必要なために、車両停止時の作業が多くなり、路側に駐停車してこの作業を行う場合に後続車両の渋滞や事故の原因となる可能性もあった。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、放送・音楽・インターネット等のコンテンツメディア視聴時にさらに情報やコンテンツの取得を希望する場合に、ユーザが極めて簡単な操作による取得希望入力のみを行っておくことで後から前記情報やコンテンツを確実に取得できるようにする技術を提供することを技術的課題とする。
【0010】
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0011】
すなわち、コンテンツ取得システムとして、ユーザ端末に、放送、楽曲、文字・画像・動画情報、位置情報等の第1のメディアコンテンツを再生する再生手段を設け、さらに、前記メディアコンテンツの再生中にユーザの簡便入力手段からの簡便入力を受け付ける入力手段と、前記簡便入力時に再生されているメディアコンテンツのコンテンツ固有情報を抽出する手段と、前記メディアを視聴、聴取しているユーザのユーザ固有情報を抽出する手段と、前記コンテンツ固有情報とユーザ固有情報とを組み合わせて第2メディアコンテンツを要求するリクエスト信号を管理サーバに送信する手段とを設け、さらに前記第2メディアコンテンツを受信する条件を設定する条件設定手段とを設けた構成とし、
一方、管理サーバは、前記リクエスト信号中のユーザ固有情報とコンテンツ固有情報に基づいて第2メディアコンテンツを検索する手段と、前記で検索された第2メディアコンテンツの配信に関する情報を前記ユーザ端末に送信する手段とを有する構成とし、前記ユーザ端末において、前記管理サーバから受信した第2メディアコンテンツの配信に関する情報に基づいて、前記第2メディアコンテンツを条件設定手段により設定された条件にしたがって受信する手段を設けたものである。
【0012】
このユーザ端末はたとえば移動車両に搭載されたり、家庭に設置しておいてもよく、前記再生手段は、たとえばユーザとしての運転者が聴取しているラジオ放送であり、前記コンテンツ固有情報は少なくとも当該ラジオ放送の放送局情報を含んでおり、前記簡便入力は、ユーザのボタン・スイッチ操作(ワンプッシュ操作)または音声入力操作で足りる極めて簡単な入力操作で足りるようにしておき、前記リクエスト信号を受信した管理サーバは前記放送局情報から簡便入力時の放送楽曲を特定して当該楽曲の楽曲配信サーバを検索した後、該楽曲配信サーバのアドレスを第2メディアコンテンツの配信に関する情報としてユーザ端末に返信する。そして、前記情報を受信したユーザ端末は、条件設定手段により設定された条件、たとえば車両が停止していることを条件に前記楽曲配信サーバのアドレスにアクセスして第2メディアコンテンツである楽曲データをユーザ端末にダウンロードさせるようにしたものである。
【0013】
前記第1のメディアコンテンツの1つである放送には、地上波アナログ放送によるラジオ放送、テレビ放送の他、デジタルテレビ放送、デジタルラジオ放送、CATV、有線・無線LANによるインターネット放送の他、WEBブラウジングにより視聴・聴取可能なものも含まれる。
【0014】
このように、ユーザ(運転者)は、ラジオ放送等を聴取中に気に入った楽曲が放送された時点で、再生装置のリモコンや携帯電話でワンプッシュ操作(簡便入力)を行うだけで、その後の車両停止時に管理サーバから受信したアドレス(楽曲配信サイト)にアクセスして楽曲データをダウンロードできる。
【0015】
このように、ユーザ(運転者)は放送中の楽曲名を記憶しておく必要はなく、車両停止時にワンプッシュ操作した時点の楽曲を自動的にユーザ端末(再生装置)にダウンロードできる。
【0016】
また、前記放送局情報とともにその車両やユーザの位置情報を管理サーバに送信しておくことによって、管理サーバは放送局毎の聴取可能地域を特定して楽曲を検索できるため、より正確かつ迅速な楽曲の検索が可能となる。
【0017】
また、前記でダウンロードするための楽曲はMP3形式等の音楽データ等の他に、MIDIまたはFM等の電子データであってもよい。MP3形式の音楽データの場合にはMP3再生機能を備えた設置型または可搬型のオーディオプレーヤーで再生することができ、電子データの場合には携帯電話等の着信音として用いることができる。
【0018】
また、前記ユーザ端末は移動車両に搭載されたカーナビゲーション装置として、前記第1のメディアコンテンツはユーザが利用しているカーナビゲーションシステムから出力される自車位置情報とし、前記コンテンツ固有情報は少なくとも簡便入力時の自車位置情報を含んでおり、前記簡便入力は、ユーザのボタン・スイッチ操作または音声入力操作とし、前記簡便入力時の自車位置情報とユーザ固有情報とを含むリクエスト信号を受信した管理サーバは前記自車位置情報から車両の位置近傍の店舗情報またはイベント情報等を第2メディアコンテンツとして検索するようにしてもよい。
【0019】
このような構成により、たとえばカーナビゲーション装置に対してマイクを通じて運転者が「この近辺のイベント情報」等と入力し、該音声情報をユーザ固有情報として自車位置情報とともに管理サーバに送信することにより、管理サーバは当該車両の近辺のイベント情報を検索し、当該イベント情報に関する情報配信サイトのアドレスをユーザ端末(カーナビゲーション装置)に返信してもよい。
【0020】
また、このカーナビゲーション装置において、当該移動車両に関する車両情報、たとえばガソリン残量等の燃料残量情報を収集するようにして、ユーザの簡便入力手段からの簡便入力を受け付けると、そのときの移動車両の位置情報と車両情報とを車両固有情報として抽出して管理サーバに送信し、管理サーバは、前記車両固有情報に基づいて第2メディアコンテンツとしてたとえばガソリンスタンド情報を検索し、当該ガソリンスタンドの位置情報を前記カーナビゲーション装置に送信するようにしてもよい。
【0021】
また、移動車両に関する車両情報としては、前記燃料残量情報の他、ランプのバルブ切れ情報等、移動車両に搭載されたコンピュータ装置からの他のいかなる情報であってもよい。このような情報の場合には、管理サーバは、当該移動車両のディーラーや修理工場の情報を第2メディアコンテンツとしてカーナビゲーション装置に配信してもよい。
【0022】
また、前記再生手段は、音声・動画再生装置として、前記コンテンツ固有情報には、少なくとも当該音声・動画データの一部をリクエスト信号に含ませるようにし、前記リクエスト信号を受信した管理サーバは前記音声・動画データの一部から当該音声・動画データに関する提供者の商業広告情報配信サーバを検索し、当該商業広告情報配信サーバのアドレスを第2メディアコンテンツの配信に関する情報としてユーザ端末に送信し、前記情報を受信したユーザ端末は、前記商業広告情報をユーザ端末にダウンロードするようにしてもよい。
【発明の効果】
【0023】
このような構成とすることにより、たとえば音楽CDを聴取しているユーザがワンプッシュ操作を行うことにより、当該CDの楽曲のアーティストに関する情報や当該楽曲が使用されているコマーシャル情報を商業広告情報配信サーバからダウンロードできる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
[図1]本発明の実施形態のシステム構成を示すブロック図
[図2]実施形態のコンテンツ固有情報とユーザ固有情報とを説明するための図
[図3]実施形態において、メディアが放送である場合のシステム構成を示すブロック図
[図4]実施形態において、メディアがカーナビゲーション装置から取得した位置情報である場合のシステム構成を示すブロック図
[図5]実施形態において、メディアがインターネットのWEBページである場合のシステム構成を示すブロック図
[図6]実施形態において、メディアがCDである場合のシステム構成を示すブロック図
[図7]実施形態において、第2メディアコンテンツをダウンロードする場合のシステム構成を示すブロック図
[図8]放送を聴取して楽曲をダウンロードする際の処理手順を示すフロー図
[図9]位置情報に基づいて周辺の店舗情報・イベント情報を取得する手順を示すフロー図
[図10]CDを聴取しながら当該CDに関する情報を取得する手順を示すフロー図
[図11]CM放送を聴取して当該商品情報を取得する手順を示すフロー図
[図12]放送を聴取して、携帯端末に楽曲の着信音データを取得する手順を示すフロー図
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
〈実施形態のシステム構成の説明〉
図1は、本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。
【0026】
同図において、車両には車載機が搭載されている。当該車載機は、専用装置であってもよいし、カーナビゲーション装置が兼用しているものであってもよいし、さらに汎用のパーソナルコンピュータ、PDA等であってもよい。
【0027】
当該車載機は、制御部(中央処理装置(CPU)で構成)を中心に、プログラムを格納したROM、不揮発性メモリ(RAM)、クロック(時計部)、ネット接続部を有しており、外部には出力装置としてのスピーカー、ディスプレイ、入力装置としてのボタン(ワンプッシュボタン)やマイク(図示せず)を有している。また、CD、DVDやMP3データを再生するためのメディアプレーヤーを有しており、これらのメディアからの再生データは前記スピーカーやディスプレイを通じて出力される。
【0028】
なお、前記ボタン(ワンプッシュボタン)は本実施形態において、管理サーバに対してリクエスト信号を送信するためのボタンを意味しており、車載機自体に設けられたものの他、リモコンに設けられたものでもよい。また、ボタンも1つに限らず2つ以上の組み合わせによってリクエスト信号を送信するものであってもよい。さらに、ボタン形状もたとえば十字キー形式のボタンであってもよい。
【0029】
前記ボタンの操作方法としては、ボタンが2個の場合には、一方のボタンにワンプッシュボタンとして検索要求を割り当て、他方のボタンにディスプレイ表示要求を割り当ててもよい。
【0030】
また、ボタンを1回押したときに検索要求とし、所定秒数間だけ長押ししたときにディスプレイ表示を行うようにしたり、その機能をボタンの押し方によりわけてもよい。
【0031】
なお、図示しないがRAMの他にハードディスク装置等の記憶装置を備えていてもよいことは勿論である。
【0032】
また、当該車載機は、GPS受信機や高度計等で構成された位置決定部、チューナー等で構成された放送受信部、無線基地局との通信を行う無線通信部を外部通信インターフェースとして有している。
【0033】
また、車の状態を検出するための手段として、車両停止検知機能部を有している。これはスピードセンサ、またはブレーキスイッチ等の入力信号により車両が停止していることを識別する機能部である。
【0034】
無線基地局は、ネットワークを介して管理サーバと接続されている。このネットワークは携帯電話会社のキャリアに依存したネットワークであってもよいし、汎用のインターネットであってもよい。
【0035】
また、管理サーバは、汎用ネットワークを介して外部サーバ(コンテンツ配信サーバ等)と接続可能となっている。
【0036】
管理サーバは、検索機能部と、ページ作成部とを有している。検索機能部は、前記車載機から受信したリクエスト信号に基づいて検索を実行処理する機能部であり、ページ作成部は当該検索結果に基づいてユーザの車載機のディスプレイで表示可能なWEBページを生成する機能部である。
【0037】
また、管理サーバはデータベースとして放送情報データベース、位置情報データベース、ユーザ情報データベースを有しており、これらのデータベースをアクセスして検索結果を出力する。
【0038】
放送情報データベースには、タイムテーブルとして、放送局毎の楽曲の放送スケジュールが記録されており、放送局と日時とが検索キーとして特定できればその時間に放送されていた楽曲を検索できるようになっている。
【0039】
位置情報データベースは、放送局毎に聴取可能地域が登録されており、位置決定部からの位置情報に基づいて当該車両がどの放送局を聴取可能かを検索できるようになっている。
【0040】
ユーザ情報データベースは、ユーザに関する情報を登録しておくデータベースであり、ユーザID、性別、年齢、職業等が登録されるようになっている。
【0041】
さらに、ユーザ情報データベースには、ページ作成部で作成されたユーザ毎に対する検索結果であるWEBページ(MYページ)が所定のURLアドレス(MYページアドレス)が格納されるようになっている。
【0042】
なお、管理サーバはWEBサーバを兼ねており、当該WEBサーバとして生成されたWEBページ(MYページ)のソースデータ(HTMLファイル他)は、ネットワークを介して車載機にダウンロードされて、制御部の制御によりそのディスプレイにWEBページ(MYページ)として表示されるようになっている。
【0043】
このWEBページ(MYページ)は、通常のインターネットブラウジングと同様に、車載機より当該WEBページ(MYページ)のURLがアクセスされると、当該URLに格納されたソースデータ(HTMLファイルや画像ファイル等)が車載機にダウンロードされるようになっている。
【0044】
図2は、管理サーバにおける検索キーとなるコンテンツ固有情報とユーザ固有情報とを説明するための図である。
【0045】
同図において、ユーザ識別情報は、いわゆるIDであり、ユーザ固有情報として予め車載機のRAMに登録されている。また、このユーザ識別情報は携帯電話やパーソナルコンピュータのケーブル接続または赤外線通信を用いて外部から入力してもよい。
【0046】
なお、ユーザ識別情報は、車載機が有している固有の識別IDを兼用してもよいし、あるいは車載機に対して携帯端末等の通信機能を介して予め入力しておいた個人情報を用いてもよいし、さらにはユーザがパーソナルコンピュータ等のネットワーク端末を介して管理サーバに予め登録しておいた情報を用いてもよい。さらには、ICチップが内蔵された非接触または接触型の個人用クレジットカードやETCカードの情報(カード番号情報他)を車載機に転送したものを用いてもよい。
【0047】
時間情報は、時計部から取得した時間情報であり、後述のリモコンのボタンをユーザがワンプッシュしたときに記録される時間を意味する。
【0048】
背景・環境情報には位置情報があり、位置決定部(GPSアンテナや高度計等)から取得された緯度、経度や高度等の位置に関する情報である。
【0049】
放送情報には、テレビやラジオ放送の場合、チャネル番号や周波数や放送局ID等があり、また、デジタルラジオ放送の場合、データそのものであってもよい。また、無線LAN等によるインターネット放送の場合もデータそのものの送信元である配信アドレスがこれに該当する。同様に、車載機のディスプレイでWEBページを閲覧している場合にも当該WEBサーバのネットワークアドレスがこれに該当する。
【0050】
また、メディアがCDである場合にはCDのデータ情報(CDDB)またはTOC(Table Of Contents)情報、MDやDVDの場合にもTOC情報がこれに該当する。
【0051】
その他の情報としては、放送データの中に予めスポンサー名や商品名を意図的に埋め込んだ場合のサーバ引数や、ユーザの音声コマンド等の場合のユーザ引数を用いることができる。
【0052】
要するに図2に示したこれらのコンテンツまたはユーザに固有な情報をリクエスト信号として制御部は無線通信部を介して管理サーバに送信するようになっている。
【0053】
〈走行中に放送を聴取して楽曲をダウンロードする場合〉
次に、運転者(ユーザ)がラジオ放送を聴取しているときそこで放送された楽曲のダウンロード購入を希望する場合の処理手順を図3および図8を用いて説明する。
【0054】
ラジオ放送局からの放送データは、放送受信部および制御部を介してスピーカーから出力されている。運転者(ユーザ)はこのとき気に入った楽曲が放送されたときに、当該車載機のワンプッシュボタンを押す操作を行う。
【0055】
当該ボタンが押されて割り込み信号が発生すると、制御部は時計部から時間情報を取得するとともに、位置決定部(図3では図示せず)から位置情報を取得する。そして次に制御部は、放送受信部から運転者(ユーザ)が聴取している当該放送局のチャネル(周波数)情報を取得する。
【0056】
次に制御部は、RAMよりユーザIDを読み出して、当該ユーザIDと位置情報とをユーザ固有情報、チャネル情報や時計情報をコンテンツ固有情報としてリクエスト信号を生成し、管理サーバに送信する。このリクエスト信号は、車載機から管理サーバに対してたとえば電子メールの形式で送信されるようになっている。
【0057】
なお、前記リクエスト信号の送信は、前記ワンプッシュボタンが押される度に管理サーバに対して送信するようにしてもよいが、複数回のワンプッシュボタンの押釦操作を蓄積した後に、複数のリクエスト信号をまとめて管理サーバに送信してもよい。
【0058】
また、リクエスト信号の送信は車両の走行中に行ってもよいし、車載機が車両の停止状態となるのを待って自動的に管理サーバに送信するようにしてもよい。
【0059】
管理サーバの制御部は、前記リクエスト信号を受信すると、まず検索機能部により放送情報データベースにアクセスして、前記チャネル情報と時計情報と位置情報とを基に、前記ワンプッシュボタンが押された時点で放送されていた楽曲を特定する。
【0060】
次に、前記検索結果の楽曲名を基に外部の検索サーバを検索し、当該楽曲のダウンロードサイトのアドレス(URL:Uniform Resource Locator)を取得する。この楽曲のダウンロード形式は、MP3等の汎用的な音楽データであってもよいし、他のデータ形式のものであってもよい。
【0061】
次に管理サーバは、前記車載機の制御部からページ取得要求があった場合には、前記検索結果のアドレスを一覧形式にしたWEBページ(MYページ)をページ生成部で生成し、当該WEBページ(MYページ)のデータ(HTMLソースファイルおよび画像ファイル等)を車載機のRAMにダウンロードさせる。
【0062】
車載機は、車両停止検知機能部から車両が停止していることを認識した場合には、前記RAMに記録されたWEBページデータ(MYページ)をディスプレイに表示させて、ユーザからのリモコン等による入力指示に基づいて当該楽曲のダウンロードを開始する。
【0063】
この状態を示したものが図7である。同図では、車両停止検知機能部として車両停止センサを用いており、制御部はこの車両停止センサからの信号により車両が停止していることを認識して、RAMに蓄積されているWEBページデータ(MYページ)をディスプレイに表示する。そして、ユーザがボタン等により所定のURLを指定した場合には、図示しない楽曲配信サイトからの楽曲データのダウンロードが開始されるようになっている。
【0064】
なお、このとき、当該WEBページ(MYページ)の表示後にユーザからの入力指示を待たずに直ちに楽曲データの検索結果アドレス(URL)にアクセスして自動的に楽曲データをダウンロードしてもよい。
【0065】
なお、ダウンロードされた楽曲データはRAMや図示しないハードディスク装置等に蓄積されてユーザの車載機の制御により任意に再生することが可能である。
【0066】
このように、本実施形態によれば、ユーザ(運転者)は車両の走行中に聴取した放送で気に入った楽曲が放送されたときに車載機に対してワンプッシュ操作を行っておくだけで、後で車両が停止したときに直ちに楽曲の配信サービスを受けることができる。このようにユーザ(運転者)のうろ覚えの楽曲名に依存することなく運転者が気に入った楽曲を確実かつ迅速にダウンロードできるため、ダウンロードのための時間が短時間の停車時間で足りる。さらに、楽曲のデータ量が大きい場合や通信速度が低速(携帯電話におる9600bpsやPHSデータ通信による32〜64kbps)である場合には、ダウンロードを一旦開始した後は、車両を再発進させても制御部はダウンロードを停止させる必要はない。すなわち、一旦ダウンロードを開始した後は、ユーザ(運転者)は特に操作は必要なく、ダウンロード中であっても車両運転に集中できるためである。したがって、制御部は当該楽曲のダウンロードが完了した後に、直ちにRAMからダウンロードした楽曲を読み出してスピーカーからの再生を開始してもよい。
【0067】
〈位置情報に基づいて、周辺の店舗情報・イベント情報を取得する場合〉
次に、位置情報に基づいて、周辺の店舗情報・イベント情報を取得する場合について図4および図9を用いて説明する。
【0068】
ユーザ(運転者)が運転中に、景色を見ながらその周辺の店舗・イベント情報を取得したいと欲した場合、カーナビゲーション装置(車載機)またはリモコンのワンプッシュボタンを押す。
【0069】
前記ワンプッシュボタンの押釦操作により制御部に割り込み信号がかかると、制御部は位置決定部から位置情報を、時計部から時計情報を取得し(コンテンツ固有情報)、これらとユーザ識別情報(ユーザ固有情報)とを組み合わせてリクエスト信号を生成し、管理サーバに送信する。
【0070】
管理サーバでは、位置情報に基づいて店舗情報を検索し、時間情報をこれと組み合わせてイベント情報を検索する。
【0071】
次に管理サーバでは、ユーザ識別情報に基づいて、ユーザ情報データベースを検索し、当該ユーザが会員であるか否かを認証する。また、前記検索結果情報はユーザ情報データベースに一旦格納してもよい。
【0072】
次に、カーナビゲーション装置(車載機)からのページ取得要求があった場合には、ページ生成部で前記検索結果の店舗・イベント情報をリスト化したWEBページを生成し、カーナビゲーション装置(車載機)のRAMに当該WEBページデータ(HTMLファイルや画像ファイル)をダウンロードさせる。
【0073】
カーナビゲーション装置(車載機)は、車両停止検知機能部より車両が停止状態にあることを認識すると、前記RAMに格納されたWEBページデータを読み出してディスプレイ装置に表示する。
【0074】
このようにしてユーザ(運転者)は、表示された店舗情報・イベント情報を閲覧し、さらにこれらの店舗やイベント会場をカーナビゲーション装置の行き先として設定する。
【0075】
以上、この実施形態では、位置決定部の位置情報としてGPS受信機の情報を用いることを前提に説明したが、GPS受信機の他に、ETC機器から高速道路でのETC利用の有無により当該車両が高速道路上か一般道路上かを判別しこれを位置情報に含めてもよい。このようにETC情報も利用することにより高速道路上のパーキングエリア、サービスエリア等の情報も店舗情報またはイベント情報として取得することが可能となる。
【0076】
以上の実施形態では,位置決定部の位置情報としてGPS受信機から得た緯度経度情報を用いることを前提としたが,緯度経度に関連付けられた位置符号で代替することも可能である。つまり、GPS受信機から取得した緯度経度情報を,制御部によって,当該位置符号に変換してネット接続部を経由して,管理サーバに送信する実施形態を想定している。当該位置符号の例として、株式会社デンソーが開発した「マップコード」(商標名)などが考えられる。この「マップコード」とは、地図上の位置を6桁ないし10桁の数字(コード)で表すことのできる技術である。
【0077】
また,位置符号と,符号に変換していない緯度経度情報の両方をコンテンツ固有情報として含めてもよい。
【0078】
また、センサ管理されている駐車場では、駐車場サーバ(管理サーバ)と車載機との通信が可能になるが、この場合、駐車場に駐車した(駐車場で車両が停止した)ことを車載機はセンサ等により認識することができる。このときに、ユーザ(運転者)ボタン(ワンプッシュボタン)を押すことにより、駐車場の所定位置に駐車したという情報がリクエスト信号として駐車場サーバに送信され、これにより駐車場サーバは当該駐車場の周辺情報(たとえば周辺の店舗の割引クーポンデータ等)を一覧情報としてWEBページ(MYページ)を生成し、個人情報データベースに登録する。そしてこのWEBページ(MYページ)のURLを、予め登録されたユーザ(運転者)の携帯端末のアドレスに電子メールとして送信する。
【0079】
ユーザ(運転者)は、この電子メールを参照して前記URLにアクセスすることにより前記WEBページ(MYページ)を閲覧することにより、前記周辺情報に直接アクセスして店舗の割引クーポンデータを前記携帯端末内にダウンロードすることができる。
【0080】
このようにしてダウンロードされた割引クーポンデータ等は店舗に入店する際に店舗サーバと携帯端末との通信により店舗サーバに認識されユーザは、商品購入やサービスの際の割引特典を受けることができるようになる。
【0081】
〈ASP接続サービスの場合〉
図5は、ユーザがインターネット端末(車載機)でWEB閲覧をしている場合にワンプッシュ操作を行って関連する情報を入手する場合のブロック図である。
【0082】
インターネット端末(車載機)を用いてWEBページの閲覧を行っている際に、ユーザは当該WEBページに関連した情報を入手したい場合、インターネット端末本体、またはマウスやリモコンに設けられたワンプッシュボタンを押すと、制御部に割り込み信号がかかり、時計部から時間情報が、ネット接続部から閲覧中のURL情報が取得される。
【0083】
制御部は、これらの時間情報とURL情報とをコンテンツ固有情報とし、ユーザ識別情報をユーザ固有情報としてリクエスト信号を生成し、管理サーバに送信する。
【0084】
前記リクエスト信号を受信した管理サーバは、検索機能部を介して前記URL情報や時間情報を検索キーとして外部ASPサーバにアクセスしてキーワードを抽出する。
【0085】
次に、管理サーバは、ユーザ情報データベースからキーワードに関するページのリストを一覧形式でWEBページとして生成し、インターネット端末(車載機)に返信する。
【0086】
前記返信データ(WEBページデータ)を受信したインターネット端末は、当該返信データを一旦RAMに格納してからディスプレイに表示する。
【0087】
なお、図5に示すインターネット端末はかならずしも車載機である必要はなく、家庭やオフィスに設置されたネットワーク接続可能な汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0088】
〈CDを聴取して曲の解説を取得する場合〉
次に、図6および図10を用いて、CDを聴取している際に曲の解説情報を取得する場合について説明する。
【0089】
ユーザがCD再生装置(メディアプレーヤー)でCDを再生しており、その中の特定の楽曲の解説を取得したい場合、その楽曲の再生中にCD再生装置またはそれに接続されたパーソナルコンピュータ(車載機)のワンプッシュボタンを押す。
【0090】
パーソナルコンピュータ(車載機)の制御部はワンプッシュボタンの押釦操作により割り込み信号がかかり、その楽曲の再生時間、曲番位置や冒頭部分データがRAMから読み出される。
【0091】
制御部はこれらのデータからリクエスト信号を生成し、管理サーバに送信する。
【0092】
管理サーバでは、前記の楽曲の再生時間、曲番位置等からネットワークで接続された外部のCDDB(CD楽曲情報取得データベース)にアクセスし、当該楽曲の曲名情報を取得する。
【0093】
そして、当該曲名から外部サーバを検索し、当該曲の解説情報が掲載されているWEBページ(ホームページ)のアドレス(URL)を取得する。
【0094】
次に、前記検索結果であるアドレス(URL)の一覧をWEBページ(MYページ)として生成し、当該構成ファイル(HTMLファイルおよび画像ファイル)をパーソナルコンピュータからの要求に応じてダウンロードさせる。
【0095】
前記CD再生装置が車両に搭載されたカーオーディオ装置である場合には、パーソナルコンピュータの制御部は車両停止検知機能部に問い合わせて車両が停止状態であるか否かを検出し、車両が停止中である場合にはディスプレイに前記WEBページ(MYページ)を表示する。
【0096】
ユーザは表示されたWEBページ(MYページ)に基づいて当該楽曲の解説ページにアクセスすることができる。
【0097】
なお、図6に示した実施形態の場合、制御部が車両が走行開始を検知したときにはディスプレイの表示は中断させる制御を行うようにすることが安全運転上好ましい。
【0098】
また、図6では、CD再生装置およびパーソナルコンピュータが車両に搭載されている場合で説明したが、この実施形態の場合、自宅やオフィスに設置されたパーソナルコンピュータにCD−ROMドライブ装置を接続してCD再生を行っている場合にも適用可能である。この場合、車両停止検知機能部は不要となることは勿論である。
【0099】
また、第1のメディアコンテンツであるCDは楽曲再生を行うCDの他、視聴用の楽曲の一部のみが収録されているオムニバスCD等であってもよい。この場合、管理サーバは第2のメディアコンテンツに関する情報として製品版のCDの販売サイトのURL一覧をMYページとして生成してもよい。
【0100】
〈CM放送を聴取して商品情報を取得する場合〉
次に、CM放送を聴取して商品情報を取得する場合について図11のフロー図を用いて説明する。なお、システム構成は図1および図3に説明したものと同様であるので説明は省略する。
【0101】
端末装置(車載機)の放送受信部(チューナー)で受信されたTV放送データを制御部を介してディスプレイとスピーカーから再生している際に、ユーザ(運転者)が端末装置またはリモコンのワンプッシュ操作を行うと、制御部に割り込み信号がかかり、時計部から時間情報が取得される。このとき、放送チャネル(周波数)と、放送受信部のチューナー設定の際に用いた地域情報(位置情報)を制御部は管理サーバに送信する。
【0102】
管理サーバでは、時間情報と放送チャネルと地域情報(位置情報)とを検索キーとして放送情報データベースにアクセスして、ワンプッシュ操作時点でのCMコンテンツを索出する。
【0103】
このようにして索出されたCMコンテンツ名を基に商品名を特定し、当該商品名に対応する商品情報に関するアドレス(URL)を索出する。
【0104】
次に、前記アドレス(URL)をリスト化したWEBページデータをページ生成部で生成し、ユーザ情報データベースに登録する。
【0105】
そして、端末装置の制御部からページ取得要求があったときに管理サーバはユーザ情報データベースから前記WEBページデータ(HTMLデータファイルと画像データファイル等)を端末装置のRAMにダウンロードさせる。
【0106】
端末装置の制御部は、車両停止検知機能部を通じて車両が停止していることを検知すると、前記RAMよりWEBページデータを読み出して、ディスプレイに表示する。
【0107】
このようにして、ユーザ(運転者)は、放送中のCMを聞いてワンプッシュ操作するだけで後で車両が停止してから当該CMに関する商品情報をWEBページとして取得することができる。
【0108】
なお、端末装置は車両に搭載されたものに限らず、家庭やオフィスに設置されたチューナーに接続されたパーソナルコンピュータであってもよい。この場合、車両停止検知機能部は不要であることは勿論である。
【0109】
〈放送を聴取して着信メロディデータを受信する場合〉
次に、放送を聴取して着信メロディデータを受信する場合について図12を用いて説明する。
【0110】
ラジオ放送局からの放送データは、放送受信部および制御部を介してスピーカーから出力されている。運転者(ユーザ)はこのとき気に入った楽曲が放送されたときに、当該車載機のワンプッシュボタンを押す操作を行う。このワンプッシュボタンは車載機に設けられたものであってもよいし、車載機の赤外線リモコンに設けられたものであってもよい。
【0111】
当該ボタンが押されて割り込み信号が発生すると、制御部は時計部から時間情報を取得するとともに、位置決定部(図3では図示せず)から位置情報を取得する。そして次に制御部は、放送受信部から運転者(ユーザ)が聴取している当該放送局のチャネル(周波数)情報を取得する。
【0112】
次に制御部は、RAMよりユーザIDを読み出して、当該ユーザIDと位置情報とをユーザ固有情報、チャネル情報や時計情報をコンテンツ固有情報としてリクエスト信号を生成し、管理サーバに送信する。このとき、ユーザ固有情報として、ユーザが所有する携帯電話機のアドレスを含めてもよい。この携帯電話機のアドレスは管理サーバのユーザ情報データベースに予め登録されていてもよい。
【0113】
管理サーバの制御部は、まず検索機能部により放送情報データベースにアクセスして前記チャネル情報と時計情報と位置情報とを基に、前記ワンプッシュボタンが押された時点で放送されていた楽曲を特定する。
【0114】
次に、前記検索結果の楽曲名を基に外部の検索サーバを検索し、当該楽曲に対応する着信メロディのダウンロードサイトのアドレス(URL:Uniform Resource Locator)を取得する。この着信メロディのダウンロード形式は、FM音源データやMIDIデータであってもよいし、他のデータ形式のものであってもよい。
【0115】
次に管理サーバは、ユーザ情報データベースに生成されたユーザエリアのアドレス(URL)を格納した電子メールをユーザの携帯電話に送信する。
【0116】
前記電子メールを受信したユーザは、当該アドレス(URL)にアクセスし、着信メロディのダウンロードサイトのアドレス一覧が表示されたWEBページを自身の携帯電話にダウンロードする。
【0117】
そして、所望の着信メロディダウンロードサイトから着信メロディデータをダウンロードし、自身の携帯電話の着信音として格納する。
【0118】
なお、図12では、車載機から送信したリクエスト信号に基づいて、管理サーバは当該ユーザの携帯電話に着信メロディのダウンロードサイトのアドレスを返信するようにしたが、このような構成に限定されることなく、着信メロディのダウンロードサイトのアドレス一覧はWEBページとして車載機にダウンロードするようにしてもよい。また、着信メロディデータを直接車載機にダウンロードしてそれを赤外線通信等により車載機からユーザの携帯電話に転送するようにしてもよい。
【0119】
このように、本実施形態によれば、ユーザ(運転者)は車両の走行中に聴取した放送で気に入った楽曲が放送されたときに車載機に対してワンプッシュ操作を行っておくだけで、後から携帯電話を使って当該楽曲に対応する着信メロディデータを簡単にダウンロードできる。
【0120】
また、実施形態では、リクエスト信号に基づいて、第2メディアコンテンツとして楽曲データや着信データの所在(URL)を検索する例で説明したが、この第2メディアコンテンツとしては、前記以外にイベント情報や曲名に関する情報(歌詞やアーティストに関する情報)等いかなるものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明は、ネットワークを利用してコンテンツを取得する技術に広く利用することができる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末において、放送、楽曲、文字・画像・動画情報、位置情報等の第1のメディアコンテンツを再生する再生手段と、
前記メディアコンテンツの再生中にユーザの簡便入力手段からの簡便入力を受け付ける入力手段と、
前記簡便入力時に再生されているメディアコンテンツのコンテンツ固有情報を抽出する手段と、
前記メディアを視聴、聴取しているユーザのユーザ固有情報を抽出する手段と、
前記コンテンツ固有情報とユーザ固有情報とを組み合わせて第2メディアコンテンツを要求するリクエスト信号を管理サーバに送信する手段と、
前記第2メディアコンテンツを受信する条件を設定する条件設定手段とを有し、
前記管理サーバにおいて、前記リクエスト信号中のユーザ固有情報とコンテンツ固有情報に基づいて第2メディアコンテンツを検索する手段と、
前記で検索された第2メディアコンテンツの配信に関する情報を前記ユーザ端末に送信する手段とを有し、
前記ユーザ端末において、前記管理サーバから受信した第2メディアコンテンツの配信に関する情報に基づいて、前記第2メディアコンテンツを条件設定手段により設定された条件にしたがって受信する手段とからなるコンテンツ取得システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末は移動車両に搭載されており、
前記再生手段は、ユーザとしての運転者が聴取しているラジオ放送であり、
前記コンテンツ固有情報は少なくとも当該ラジオ放送の放送局情報を含み、
前記簡便入力は、ユーザのボタン・スイッチ操作または音声入力操作であり、
前記リクエスト信号を受信した管理サーバは前記放送局情報から簡便入力時の放送楽曲を特定して当該楽曲の楽曲配信サーバを検索し、該楽曲配信サーバのアドレスを第2メディアコンテンツの配信に関する情報としてユーザ端末に送信し、
前記情報を受信したユーザ端末は、条件設定手段により設定された条件、すなわち車両が停止していることを条件に前記楽曲配信サーバのアドレスにアクセスして第2メディアコンテンツである楽曲をユーザ端末にダウンロードする請求項1記載のコンテンツ情報取得システム。
【請求項3】
前記コンテンツ固有情報またはユーザ固有情報には車両に搭載されたカーナビゲーションシステムから取得された位置情報をさらに含み、
前記管理サーバは前記放送局情報とともに当該車両の位置情報とから簡便入力時に放送されていた楽曲を検索する請求項2記載のコンテンツ取得システム。
【請求項4】
前記楽曲は携帯端末の着信時に再生される着信音データであり、前記第2メディアコンテンツの配信に関する情報は、当該着信音データの配信サイトのアドレス情報であるとともに、当該アドレス情報は予め登録されたユーザの携帯端末に対して返信される請求項1〜3に記載のコンテンツ取得システム。
【請求項5】
前記ユーザ端末は移動車両に搭載されており、
前記第1のメディアコンテンツはユーザが利用しているカーナビゲーションシステムから出力される自車位置情報であり、
前記コンテンツ固有情報は少なくとも簡便入力時の自車位置情報を含み、
前記簡便入力は、ユーザのボタン・スイッチ操作または音声入力操作であり、
前記簡便入力時の自車位置情報とユーザ固有情報とを含むリクエスト信号を受信した管理サーバは前記自車位置情報から車両の位置近傍の店舗情報またはイベント情報等を第2メディアコンテンツとして検索する請求項1記載のコンテンツ取得システム。
【請求項6】
前記再生手段は、音声・動画再生装置であり、
前記コンテンツ固有情報は、少なくとも当該音声・動画データの一部を含んでおり、
前記簡便入力は、ユーザのボタン・スイッチ操作または音声入力操作であり、
前記リクエスト信号を受信した管理サーバは前記音声・動画データの一部から当該音声・動画データに関する提供者の商業広告情報配信サーバを検索し、当該商業広告情報配信サーバのアドレスを第2メディアコンテンツの配信に関する情報としてユーザ端末に送信し、
前記情報を受信したユーザ端末は、前記商業広告情報をユーザ端末にダウンロードする請求項1記載のコンテンツ取得システム。
【請求項7】
前記音声・動画再生装置はCD再生装置であり、前記コンテンツ固有情報には簡便入力時の再生中のCDのTOC情報を含んでおり、
前記管理サーバは当該CDのTOCに基づいて当該CDを検索特定し、当該CDに関するアーティスト、プロダクションまたは提携商業スポンサーの情報配信アドレスを商業広告情報としてユーザ端末にダウンロードさせる請求項6記載のコンテンツ取得システム。
【請求項8】
前記再生手段は、ユーザが聴取しているテレビまたはラジオ放送であり、
前記コンテンツ固有情報は少なくとも当該テレビまたはラジオ放送の放送局情報を含み、
前記簡便入力は、ユーザのボタン・スイッチ操作または音声入力操作であり、
前記リクエスト信号を受信した管理サーバは前記放送局情報から簡便入力時の放送コンテンツを特定して当該コンテンツに対応した商品またはサービスの提供サーバを検索し、該提供サーバのアドレスを第2メディアコンテンツの配信に関する情報としてユーザ端末に送信し、
前記情報を受信したユーザ端末は、前記提供サーバのアドレスにアクセスして第2メディアコンテンツである商品またはサービス情報をユーザ端末にダウンロードする請求項1記載のコンテンツ取得システム。
【請求項9】
移動車両に搭載されたユーザ端末において、当該移動車両に関する車両情報を収集する車両情報収集手段と、
前記ユーザ端末に対してユーザの簡便入力手段からの簡便入力を受け付ける入力手段と、
前記簡便入力時の当該移動車両の位置情報と車両情報とを車両固有情報として抽出する手段と、
前記ユーザ端末に登録されたユーザのユーザ固有情報を抽出する手段と、
前記車両固有情報とユーザ固有情報とを組み合わせて第2メディアコンテンツを要求するリクエスト信号を管理サーバに送信する手段と、
前記第2メディアコンテンツを受信する条件を設定する条件設定手段とを有し、
前記管理サーバにおいて、前記リクエスト信号中のユーザ固有情報と車両固有情報に基づいて第2メディアコンテンツを検索する手段と、
前記で検索された第2メディアコンテンツの配信に関する情報を前記ユーザ端末に送信する手段とを有し、
前記ユーザ端末において、前記管理サーバから受信した第2メディアコンテンツの配信に関する情報に基づいて、前記第2メディアコンテンツを条件設定手段により設定された条件にしたがって受信する手段とからなるコンテンツ取得システム。
【請求項10】
前記車両情報は、前記移動車両の燃料残量情報であり、当該燃料残量が一定値以下となったときには燃料残量警告情報と当該車両の位置情報とを前記車両固有情報として前記ユーザ固有情報とともに前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記位置情報と前記燃料残量警告情報とに基づいて最寄りのガソリンスタンド情報を検索し、索出されたガソリンスタンドの位置情報を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項9記載のコンテンツ取得システム。
【請求項11】
ユーザ端末において、放送、楽曲、文字・画像・動画情報、位置情報等の第1のメディアコンテンツを再生する再生手段と、
前記メディアコンテンツの再生中にユーザの簡便入力手段からの簡便入力を受け付ける入力手段と、
前記簡便入力時に再生されているメディアコンテンツのコンテンツ固有情報を抽出する手段と、
前記メディアを視聴、聴取しているユーザのユーザ固有情報を抽出する手段と、
前記コンテンツ固有情報とユーザ固有情報とを組み合わせて第2メディアコンテンツを要求するリクエスト信号を管理サーバに送信する手段とを有し、
前記管理サーバにおいて、前記リクエスト信号中のユーザ固有情報とコンテンツ固有情報に基づいて第2メディアコンテンツを検索する手段と、
前記で検索された第2メディアコンテンツの配信に関する情報を前記ユーザ端末に送信する手段とを有し、
前記ユーザ端末において、前記管理サーバから前記第2メディアコンテンツの配信に関する情報を受信する手段とからなるコンテンツ取得システム。

【国際公開番号】WO2004/111880
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【発行日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−506940(P2005−506940)
【国際出願番号】PCT/JP2004/008214
【国際出願日】平成16年6月11日(2004.6.11)
【出願人】(500183881)株式会社サイバード (5)
【Fターム(参考)】