説明

コンテンツ取得装置、ナビゲーション装置、コンテンツ取得方法およびコンテンツ取得プログラム

【課題】 施設に関連するコンテンツを容易に取得すること。
【解決手段】 ナビゲーション装置は、施設名称と該施設を特定するための住所とを関連付けた施設データベースをメモリカードに記憶し、施設名称を受け付ける受付手段(S01)と、受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けて記憶された住所をキーワードにした検索を検索エンジンサーバに依頼し、検索エンジンサーバにより抽出されたWebページのURLを取得する取得手段(S04、S06)と、取得されたURLに基づいてホームページを取得し(S22)、表示する(S23)表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ取得装置、ナビゲーション装置、コンテンツ取得方法およびコンテンツ取得プログラムに関し、特にインターネット上のWebページを取得するコンテンツ取得装置、ナビゲーション装置、コンテンツ取得方法およびコンテンツ取得プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両に搭載されるナビゲーション装置が普及している。ナビゲーション装置は、地図情報の他に、施設の情報を記憶しているものがある。施設情報は、施設の種類、名称、住所および電話番号を含んでいる。特開2006−15558号公報には、施設情報に、その施設のホームページのURL(Uniform Resource Locator)を含めるようにし、現在の位置の周辺に位置する施設のホームページをダウンロードするナビゲーション装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、ホームページのURLは、変更されることが多く、変更された場合には施設情報に含まれるURLを用いてホームページをダウンロードすることができない。このため、従来のナビゲーション装置は、URLを常に最新のものに更新する作業が必要となるといった問題があった。
【0004】
また、インターネットに接続された検索エンジンに、施設情報をキーワードにした検索を依頼することにより、目的の施設のホームページのURLを取得することができる。しかしながら、適切なキーワードを与えなければ、目的とするホームページのURLが検索されなかったり、ホームページの下位の階層に配置されたWebページのURLが検索されて検索結果に目的とするのとは異なる多くのURLがリストされたりするといった問題がある。
【特許文献1】特開2006−15558号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なコンテンツ取得装置を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なナビゲーション装置を提供することである。
【0007】
この発明のさらに他の目的は、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なコンテンツ取得方法を提供することである。
【0008】
この発明の他の目的は、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なコンテンツ取得プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、コンテンツ取得装置は、施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを取得するテーブル取得手段と、施設名称を受け付ける受付手段と、受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けられた特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得する取得手段と、取得された位置情報に基づいてコンテンツを取得し、表示する表示手段と、を備える。
【0010】
この局面に従えば、施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルが取得され、施設名称が受け付けられると、施設名称と該施設名称に関連付けられた特定情報とをキーワードにしたコンテンツの検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報が取得され、取得された位置情報に基づいてコンテンツが取得され、表示される。このため、ユーザが施設名称を入力する簡単な操作をすれば、その施設に関連するコンテンツが取得され、表示されるので、キーワードを入力する必要がない。その結果、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なコンテンツ取得装置を提供することができる。
【0011】
好ましくは、取得手段は、施設名称をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第1検索結果を取得する第1検索依頼手段と、施設名称に関連付けられた特定情報をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第2検索結果を取得する第2検索依頼手段と、第1検索結果に含まれる位置情報のうちから第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致する1つを表示用位置情報として決定する位置情報決定手段と、を含む。
【0012】
この局面に従えば、施設名称をキーワードにしてコンテンツを検索した第1検索結果が取得され、施設名称に関連付けられた特定情報をキーワードにしてコンテンツを検索した第2検索結果が取得され、第1検索結果に含まれる位置情報のうちから第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致する1つが表示用位置情報として取得される。施設名称をキーワードにするとホームページが検索される可能性が高い。このため、施設に関連するホームページを取得することが可能なコンテンツ取得装置を提供することができる。
【0013】
好ましくは、位置情報決定手段は、第1検索結果に含まれる位置情報のうちに第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致するものがなければ、第1検索結果に含まれる位置情報および第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか一方の下方を削って前方が一致するか否かを判断する。
【0014】
好ましくは、位置情報決定手段は、第1検索結果に含まれる位置情報のうちに第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致するものがなければ、第1検索結果に含まれる位置情報の下方を削って前方が一致するか否かを判断する。
【0015】
この局面に従えば、第1検索結果に含まれる位置情報の方が第2検索結果に含まれる位置情報よりも短い場合が多いので、処理を早く終わらせることができる。
【0016】
好ましくは、特定情報は、位置情報であり、地図を表示する表示手段と、表示された地図内の位置情報と関連付テーブルで関連付けられた1以上の施設名称を表示する施設名称表示手段と、をさらに備え、受付手段は、表示された1以上の施設名称のうちから1つの指定を受け付ける。
【0017】
この局面に従えば、表示された地図内に施設の施設名称が表示され、表示された1以上の施設名称のうちから1つの指定が受け付けられる。このため、地図から指定された施設のコンテンツを表示することができる。
【0018】
好ましくは、特定情報は、住所情報、電話番号および地図上の位置情報のいずれかを含む。
【0019】
この局面に従えば、施設名称をキーワードにした検索により抽出されたコンテンツの位置情報うちから、地図上の位置情報または電話番号をキーワードにした検索により抽出されたコンテンツの位置情報と前方が一致する位置情報のコンテンツが取得され、表示される。このため、同一の施設名称が複数ある場合であっても、複数の施設名称それぞれに関連するコンテンツのうちから1つのコンテンツを特定することができる。
【0020】
好ましくは、取得手段は、受け付けられた施設名称と関連付テーブルにより関連付けられた特定情報を取得する特定情報取得手段と、施設名称をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第1検索結果を取得する第1検索依頼手段と、取得された特定情報をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第2検索結果を取得する第2検索依頼手段と、第1検索結果に含まれる位置情報のうちから第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致する1つを表示用位置情報として決定する位置情報決定手段と、を含む。
【0021】
この発明の他の局面によれば、ナビゲーション装置は、施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、施設名称を受け付ける受付手段と、受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けられた特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得する取得手段と、取得された位置情報に基づいてコンテンツを取得し、表示する表示手段と、を備える。
【0022】
この局面に従えば、ユーザが施設名称を入力する簡単な操作をすれば、その施設に関連するコンテンツが取得され、表示されるので、キーワードを入力する必要がない。その結果、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なナビゲーション装置を提供することができる。また、施設名称と特定情報とを関連付けた関連付テーブルを記憶するので、ユーザにより入力さられた施設名称に関連する特定情報を、外部から取得するより高速に取得することができる。その結果、コンテンツを高速に取得することができる。
【0023】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ取得方法は、施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを取得するステップと、施設名称を受け付けるステップと、受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けられた特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得するステップと、取得された位置情報に基づいて、該位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示するステップと、を含む。
【0024】
この局面に従えば、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なコンテンツ取得方法を提供することができる。
【0025】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ取得プログラムは、施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを取得するステップと、施設名称を受け付けるステップと、受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けられた特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得するステップと、取得された位置情報に基づいて、該位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0026】
この局面に従えば、施設に関連するコンテンツを容易に取得することが可能なコンテンツ取得プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。しがたってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるコンテンツ検索システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、コンテンツ検索システム1は、それぞれがインターネット70に接続される、ナビゲーション装置10と、施設Webサーバ50A,50B,50Cと、検索エンジンサーバ60と、を含む。
【0029】
ナビゲーション装置10は、コンテンツ取得装置として機能する。施設Webサーバ50A,50B,50Cは、施設で運営されるWebサイトを提供するサーバであり、一般的なコンピュータである。施設Webサーバ50A,50B,50Cの構成および機能は周知なのでここでは説明を繰り返さない。
【0030】
検索エンジンサーバ60は、Webサーバであり、ナビゲーション装置10から検索要求を受信し、検索要求に従って検索した結果を返信する。検索エンジンサーバ60は、検索エンジンサーバ60をインターネット70に接続するための通信部61と、検索要求を受け付ける検索要求受付部63と、情報収集部67と、収集されたデータを記憶するための文字列検索データベース65と、検索実行部69とを含む。
【0031】
情報収集部67は、インターネット70に接続されたWebサーバ、ここでは施設Webサーバ50A,50B,50Cを巡回し、Webページを取得する。そして、Webページに記述されている文字を形態素解析および字句解析して、キーワードを抽出する。さらに、キーワードとWebページとを関連付けて文字列検索データベース65に登録する。このとき、文字列が記述されている全てのWebページのURLを登録するのではなく、Webサイトが有するWebページのうちいずれかが抽出される際に頻発するキーワードに対してはWebサイトのトップページのみを登録したり、ダウンロードされることが多いWebページから順番にランク付けして登録したりする。ランク付けのアルゴリズムは、従来周知なHITS(Hyperlink−Induced Topic Search)アルゴリズムを用いることができる。なお、HITSに代えて、google(登録商標)のPageRank(登録商標)またはYahoo(登録商標)のYST(Yahoo Search Technology)などを用いてもよい。
【0032】
検索要求受付部63は、通信部61が、ナビゲーション装置10から検索要求を受信すると、通信部61から検索要求を取得し、検索実行部69に検索指示を出力する。検索指示は、検索要求に含まれるキーワードを含む。検索実行部69は、検索指示が入力されると、検索指示に含まれるキーワードで、文字列検索データベースを検索し、キーワードに関連付けられたWebベージのURLを抽出する。そして、抽出したURLのリストを、通信部61を介して検索要求を送信してきたナビゲーション装置10に送信する。
【0033】
図2は、ナビゲーション装置のハードウェア構成の概要を示す機能ブロック図である。図2を参照して、ナビゲーション装置10は、ナビゲーション装置10の全体を制御するための中央演算装置(CPU)11と、CPU11が実行するプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)19と、CPU11の作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)21と、GPS受信機13と、無線回路14と、メモリインターフェース(I/F)15と、シリアル通信I/F17と、液晶表示装置23と、操作部25と、を含む。
【0034】
GPS受信機13は、全地球測位システム(GPS)におけるGPS衛星から送信される電波を受信し、現在の地図上の位置を計測する。そして、計測した位置をCPU11に出力する。
【0035】
無線回路14は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の通信方式のネットワークに接続する。これにより、ナビゲーション装置10は、WiMAXの通信方式のネットワークを経由して、インターネット70に接続される。WiMAXの通信方式は、Wireless MAN(Wireless Metropolitan Area Network)とも呼ばれ、都市規模のエリアを対象として高速無線通信を提供するIEEE802.16という規格である。無線回路14は、具体的には、WiMAXのネットワークに接続されたアクセスポイントと無線通信する。無線回路14は、アクセスポイントが送信する無線信号がアンテナで受信されると、アンテナより無線信号が入力され、無線信号を復調した信号をCPU11に出力する。無線回路14は、CPU11から送信のための信号が入力されると、その信号を変調した無線信号をアンテナに出力する。アンテナから送信される無線信号は、アクセスポイントで受信される。
【0036】
なお、ここでは無線回路14がWiMAXのネットワークに接続する例を示すが、無線LAN(Local Area Network)であれば、WiMAXのネットワークに限定されるものではなく、例えば、BLUETOOTH(登録商標)、WiFi(登録商標)等のネットワークであってもよい。また、無線回路14は、インターネット70に接続できればよく、例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile
)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式のネットワーク、PHS(Personal Handyphone System)のネットワークであってもよい。さらに、インターネット70に優先で接続するようにしてもよい。なお、ここでは、無線回路14がWiMAXのネットワークに接続する例を示すが、有線回線でWiMAXのネットワークに接続するようにしてもよい。
【0037】
メモリI/F15は、着脱可能なメモリカード15Aが装着される。CPU11は、メモリカード15Aに記憶された地図データを読み出し、GPS受信機13から入力される現在位置を地図上に記した画像を液晶表示装置23に表示する。なお、ここでは地図データをメモリカード15Aに記憶する例を説明するが、地図データを記憶する媒体としては、磁気ディスク、光ディスクなどであっても良い。さらに、地図データを、無線回路14を介して接続された外部のコンピュータから受信するようにしてもよい。なお、液晶表示装置23に代えて、有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイを用いるようにしてもよい。
【0038】
操作部25は、ナビゲーション装置10の前面に備えられた複数のボタンスイッチと、受光部27と、タッチスクリーン29とを含む。操作部25は、ナビゲーション装置10を操作するユーザの指示の入力を受付け、受け付けた指示をCPU11に出力する。
【0039】
受光部27は、リモートコントローラ27Aと赤外線による無線通信が可能である。リモートコントローラ27Aは、操作部25が備える複数のボタンスイッチと同様に複数のボタンスイッチを有する。このため、ユーザは、操作部25に入力するのと同様の指示を、リモートコントローラ27Aを用いて入力することができる。
【0040】
タッチスクリーン29は、透明な部材からなり、液晶表示装置23の表示面上に設けられる。タッチスクリーン29は、ユーザが指等で指示した液晶表示装置23の表示面における位置を検出し、CPU11に出力する。CPU11は、液晶表示装置23に各種ボタンを表示することにより、タッチスクリーン29により検出される指示された位置と組み合わせて、各種の操作指示を受け付ける。CPU11が液晶表示装置23に表示する操作画面は、ナビゲーション装置10を操作するための操作画面を含む。
【0041】
ここではCPU11が実行するためのプログラムをROM31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをメモリカード15Aに記憶しておき、メモリカード15Aからプログラムを読み出して、CPU11が実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード15Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、磁気ディスク(HDD)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等でもよい。
【0042】
メモリカード15Aは、地図情報と、施設データベースを記憶する。図3は、施設データベースの一例を示す図である。図3を参照して、施設データベースは、施設ごとにその施設を特定するための特定情報を定義した施設レコードを含む。施設レコードは、名称の項目と、住所の項目と、電話番号の項目と、座標の項目と、施設情報の項目と、を含む。名称の項目は、施設に付された施設名称が設定され、住所の項目は、施設の住所が設定され、電話番号の項目は施設に割り当てられた電話番号が設定され、座標の項目は施設が位置する地図上の位置情報が設定され、施設情報の項目は施設に関する情報が設定される。位置情報は、地図上の位置であり、緯度と経度とを含む。特定情報は、住所と、電話番号とを含む。なお、ここでは、特定情報として住所と電話番号との2つを含むが、特定情報はいずれか1つであってもよい。ここでは、特定情報を住所とする場合を例に説明する。
【0043】
次に、ナビゲーション装置10に施設のWebページを表示させるための操作を、CPU11が液晶表示装置23に表示させる画面を用いて説明する。ナビゲーション装置10に地図上の位置を与えると、CPU11は、メモリカード15Aに記憶されている地図情報を読出し、与えられた位置を含む所定範囲の地域の地図を表示する。さらに、CPU11は、施設データベースを検索して、表示する地図の範囲内に、座標の項目に設定されている位置が含まれる施設レコードを抽出し、抽出した施設レコードの施設名称の項目に設定されている施設名称を表示する。
【0044】
図4は、地図を表示する画面の一例を示す図である。図4を参照して、与えられた位置を示す×印と、3つの施設を示す領域と、メニューの文字が表された指示ボタンと、を含む。3つの施設を示す領域は、各施設の地図上の位置に配置され、施設名称を含む。ここでは、3つの施設の施設名称を「山形パーク」、「株式会社イノシシ」および「山田株式会社」としている。なお、ナビゲーション装置10に与える位置は、ユーザが操作部25に入力した位置であってもよいし、GPS受信機13が出力する位置であってもよい。
【0045】
ユーザが指示ボタンを指示すると、メニュー画面が表示される。図5は、メニュー画面を表示する画面の一例を示す図である。メニュー画面は、行き先に設定、周辺施設情報、ジャンル別行き先検索、現在地表示の選択肢を含む。メニュー画面において、ユーザが周辺施設情報の選択肢を指示すれば、設定画面が表示される。
【0046】
図6は、設定画面の一例を示す図である。図6を参照して、設定画面は、図4に示した地図に表示されている施設名称の施設それぞれに対して、「行き先に設定」、「施設情報表示」および「ホームページ表示」の3つの選択肢を含む。ここでは、施設名称が「株式会社イノシシ」に対する「ホームページ表示」の選択肢が指定された場合を例に示している。
【0047】
ナビゲーション装置10が備えるCPU11は、設定画面において施設名称が「株式会社イノシシ」に対する「ホームページ表示」の選択肢が指示されると、「株式会社イノシシ」のホームページを表示するために、ホームページ表示処理を実行し、取得したホームページを液晶表示装置に表示する。
【0048】
図7は、ホームページの一例を示す図である。株式会社イノシシが提供するWebページのうちホームページが表示される例を示している。
【0049】
図8は、ホームページ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。ホームページ表示処理は、CPU11がコンテンツ取得プログラムを実行することにより、CPU11により実行される処理である。
【0050】
図8を参照して処理の流れを説明する。ステップS01においては、CPU11は、施設が選択されたか否かを判断する。施設が選択されるまで待機状態となり、施設が選択されたならば処理をステップS02に進める。すなわち、ホームページ表示処理は、施設が選択されたことを条件に実行される処理である。したがって、施設が選択された時点で割り込みを発生させ、ステップS02以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0051】
ステップS02においては、選択された施設の施設名称と住所を施設データベースから抽出する。具体的には、選択された施設の施設名称を含む施設レコードを、メモリカード15Aに記憶されている施設データベースから抽出し、抽出された施設レコードの施設名称と住所とを抽出する。本実施の形態におけるナビゲーション装置10は、施設データベースをメモリカード15Aに記憶しているので、選択された施設の名称から住所を速く取得することができる。なお、インターネット70に接続されたコンピュータに施設データベースを記憶するようにし、無線回路14を介してそのコンピュータから施設名称を取得するようにしてもよい。しかしながら、施設データベースをメモリカード15Aに記憶するほうが、通信に要する時間が不要なため、高速に施設名称を取得することができる。
【0052】
次のステップS03においては、施設名称をキーワードにして検索する。具体的には、施設名称をキーワードにした検索要求を、検索エンジンサーバ60に無線回路14を介して送信する。検索エンジンサーバ60においては、検索要求を受信すると、施設名称をキーワードにして文字列検索データベース65を検索し、検索結果をナビゲーション装置10に送信する。CPU11は、無線回路14が検索エンジンサーバ60から検索結果を受信すると、無線回路14から検索結果を検索結果リストAとして取得する(ステップS04)。
【0053】
図9は、検索結果リストAの一例を示す図である。図9を参照して、検索結果リストAは、ランクとURLとを関連付けたレコードを含む。各レコードは、ランクの項目と、URLの項目とを含む。ランクの項目は、複数のレコードそれぞれに検索エンジンサーバ60により付されたランクが設定され、URLの項目はWebページのインターネット70上の位置を示すURLが設定される。ここでは、施設名称「株式会社イノシシ」をキーワードに設定したので、検索結果リストAは、株式会社イノシシの文字列と関連付けられた複数のWebページのURLを含むレコードを含む。検索結果リストAは、株式会社イノシシのWebサイトが提供する複数のWebページを含む確率が高く、異なる地域にある同じ名称の会社のWebサイトが提供するWebページを含む可能性がある。また、検索結果リストAは、株式会社イノシシのWebサイトが提供する複数のWebページのうちのホームページを含んでいる確率が高い。
【0054】
図8に戻って、ステップS05においては、ステップS02において抽出した住所をキーワードにして検索する。具体的には、住所をキーワードにした検索要求を、検索エンジンサーバ60に無線回路14を介して送信する。検索エンジンサーバ60においては、検索要求を受信すると、住所をキーワードにして文字列検索データベース65を検索し、検索結果をナビゲーション装置10に送信する。CPU11は、無線回路14が検索エンジンサーバ60から検索結果を受信すると、無線回路14から検索結果を検索結果リストBとして取得する(ステップS06)。
【0055】
図10は、検索結果リストBの一例を示す図である。図10を参照して、検索結果リストBは、検索結果リストAと同様に、ランクとURLとを関連付けたレコードを含む。検索結果リストBは、住所「京都市上京区上皇院源町44番地」をキーワードに設定したので、検索結果リストBは、その住所の文字列と関連付けられた複数のWebページのURLを含むレコードを含む。検索結果リストBは、株式会社イノシシのWebサイトが提供する複数のWebページを含む確率が高く、異なる地域にある同じ名称の会社のWebサイトが提供するWebページは含まない。
【0056】
図8に戻って、ステップS07においては、変数Dに「0」を設定する。変数Dは、URLから削除する階層数を示す値である。次のステップS08においては、検索結果リストAのランクが最高のレコードのURLにリストポインタAを合わせる。リストポインタAが合わされたURLは、以降のステップにおいて処理対象に設定される。
【0057】
ステップS09においては、処理対象のURLに対して第1URL変換処理を実行する。第1URL変換処理については後述するが、URLの末尾がファイル名を示している場合は、そのファイル名をURLから削除する処理である。これにより、無駄なURLの比較をなくすことができる。
【0058】
次のステップS10においては、第2URL変換処理を実行する。第2URL変換処理については後述するが、URLの下位の階層から順に変数Dに設定されている値の数だけのURLの階層を削除する処理である。URLの階層は、記号”/”で区別される。最初に第2URL変換処理が実行される場合、変数DはステップS07において「0」が設定されているので、階層が削除されることなく、処理はステップS11に進む。ステップS10の処理によれば、TOPページの位置が階層的に低い位置にある場合、換言すれば、TOPページのURLが長い場合に対応することができる。
【0059】
ステップS11においては、第2URL変換処理の処理結果が変換不可か否かを判断する。第2URL変換処理は、変数Dの数だけの階層を削除できない場合は、変換不可を示す信号を返り値として返すので、その返り値により判断する。第2URL変換処理の処理結果が変換不可ならば処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。
【0060】
ステップS18においては、ステップS06において取得された検索結果リストBのランクが最高のレコードのURLにリストポインタBを合わせる。リストポインタBが合わされたURLは、以降のステップにおいて比較の対象に設定される。次のステップS19においては、リストポインタBにより比較対象に設定されているURLを、ステップS10における第2変換処理により処理された変換URLと前方が一致するか否かを判断する。リストポインタBにより処理対象に設定されているURLの前方が、変換URLと一致すれば処理をステップS22に進め、そうでなければ処理をステップS20に進める。
【0061】
ステップS22においては、リストポインタAが示すURLのWebページを取得する。具体的には、施設Webサーバ50A,50B,50Cのうち、URLで特定されるものに、URLで特定されるWebページの送信要求を無線回路14を介して送信し、返信されるWebページを無線回路14が受信すると、そのWebページを取得する。施設名称をキーワードにして検索した結果得られる検索結果リストAに含まれるURLのうちから、住所をキーワードにして検索した結果得られる検索結果リストBに含まれるURLと、前方が一致するURLのWebページが取得されるので、施設名称のWebサイトが提供する複数のWebページのうちでホームページを取得することができる。
【0062】
次のステップS23においては、取得されたWebページを液晶表示装置23に表示する(ステップS23)。したがって、液晶表示装置23にユーザが指定した施設のWebサイトが提供するホームページが表示される。
【0063】
一方、ステップS19において、リストポインタBにより処理対象に設定されているURLの前方が、変換URLと一致しないと判断された場合、ステップS20において、リストポインタBを1つ進める。すなわち、検索結果リストBの複数のレコードのうち次のランクのレコードのURLが処理対象に設定される。次のステップS21においては、リストポインタBが示すURLが存在するか否かを判断し、存在しなければ処理をステップS14に進めるが、そうでなければ処理をステップS19に戻す。すなわち、ステップS19における比較を、変換URLと前方一致するものが存在するまで、検索結果リストBに含まれるすべてのレコードのURLについて行う。
【0064】
処理をステップS14に進める場合、その時の変換URLと前方一致するURLが検索結果リストBに存在しなかった場合である。この場合には、検索結果リストAに含まれる次のランクのURLと、検索結果リストBに含まれるURLとの比較を行う。このため、ステップS14においては、リストポインタAを1つ進める。すなわち、検索結果リストAの複数のレコードのうち次のランクのレコードのURLが処理対象に設定される。
【0065】
次のステップS15においては、リストポインタAが示すURLが存在するか否かを判断し、存在しなければ処理をステップS16に進めるが、そうでなければ処理をステップS09に戻す。すなわち、検索結果リストAに含まれる次のランクのレコードのURLについて、検索結果リストBに含まれるすべてのレコードのURLとステップS19における比較を行う。
【0066】
処理をステップS16に進める場合、検索結果レコードAに含まれるURLのすべてについて、それらの階層を変数Dだけ削除したものと、検索結果レコードBに含まれるURLのすべてとに対して、ステップS19における比較を終了した場合である。この場合には、処理対象とするURLを、階層を変数Dの数よりもさらに1つの階層を削除した変換URLとするために、変数Dを1加算した値に更新し、処理をステップS08に戻す。
【0067】
一方、ステップS12においては、リストポインタAが示すURLを検索結果リストAから削除し、処理をステップS13に進める。リストポインタAが示すURLは、階層を削除することができなくなるまで階層を削除しても、検索結果リストBに含まれるすべてのレコードのURLと前方一致しないからである。
【0068】
ステップS13においては、検索結果リストAに含まれるURLの総数が「0」か否かを判断する。URLの総数が「0」ならば処理をステップS17に進め、そうでなければ処理をステップS14に進める。ステップS17においては、エラーメッセージを液晶表示装置23に表示し、処理を終了する。エラーメッセージは、該当するホームページを取得できなかった旨を通知するメッセージを含む。なお、ステップS17において、エラーメッセージを表示する代わりに、別表記の住所をキーワードにしてステップS05における検索を実行し、ステップS06以降の処理を行ってもよい。例えば、検索に用いたキーワードが「越前蟹2丁目2番34号」であった場合、「越前蟹2−2−34」に表記の異なるキーワードに変更してステップS05における検索を実行する。
【0069】
図11は、第1URL変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1URL変換処理は、図8のステップS09において実行される処理である。図11を参照して、CPU11は、変換処理の対象となるURLを取得する(ステップS31)。次に、処理対象として取得されたURLの文字列末尾が拡張子リスト文字列か否かを判断する(ステップS32)。URLの文字列の末尾が拡張子リストに含まれる複数の文字列のいずれかと一致すれば処理をステップS34に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に進める。図12は、拡張子リストの一例を示す図である。拡張子リストは、ROM19に予め記憶するようにすればよい。拡張子リストは、ファイルの拡張子を含む。
【0070】
図11に戻って、ステップS34においては、処理対象として取得されたURLの文字列末尾から文字”/”が出現するまで文字を順に削除し、処理をホームページ表示処理に戻す。これにより、URLの最後の階層にホームページのファイル名が定義されている場合に、そのファイル名が削除される。ここでは、検索結果リストAに含まれるURLに対して第2URL変換処理を実行するようにしている。検索結果リストAに含まれるURLは、施設名称をキーワードにして抽出されたURLである。一方、検索結果リストBに含まれるURLは、住所をキーワードにして抽出されたURLである。通常は、検索結果リストAに含まれるURLの方が検索結果リストBに含まれるURLよりも短い場合が多いので、ホームページ表示処理を早く終わらせることができる。
【0071】
ステップS33においては、処理対象として取得されたURLの文字列末尾が文字”/”か否かを判断する。URLの文字列末尾が文字”/”ならば処理をホームページ表示処理に戻し、そうでなければ処理をステップS35に進める。ステップS35においては、処理対象として取得されたURLの文字列末尾に文字”/”を追加し、処理をホームページ表示処理に戻す。
【0072】
図13は、第1URL変換処理後のURLの一例を示す図である。図13に示すURLは、図8に示した検索結果リストAに含まれるURL(変換前URL)について第1URL変換処理を施した後のURL(変換URL)を示している。ホームページのファイル名等が削除さているのが判る。
【0073】
図14は、第2URL変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2変換処理は、図8に示したホームページ表示処理のステップS10において実行される処理である。第2URL変換処理は、第1URL変換処理後の変換URLが処理対象となり、変換URLから下位の階層から順に変数Dの数だけの階層を削除する処理である。
【0074】
図14を参照して、CPU11は、第1変換処理後の変換URLを処理対象として取得する(ステップS41)。次に、変数DPに変数Dに設定されている値を設定する(ステップS42)。変数DPは、削除した階層の数を示す。次に、変数DPが「0」に設定されているか否かを判断する(ステップS43)。変数DPに「0」に設定されていれば処理をステップS44に進め、そうでなければ処理をステップS45に進める。ステップS44においては、返り値に変換URLを設定し、処理をホームページ変換処理に戻す。
【0075】
ステップS45においては、変換URLの末尾から2つ目の文字”/”が出現する直前までの文字列を削除する。これにより、変換URLの下位の階層が1つ削除される。そして、変換URLが所定の文字列のみを含むか否かを判断する(ステップS46)。変換URLが所定の文字列のみを含めば処理をステップS47に進め、そうでなければ処理をステップS48に進める。ステップS47においては、返り値に「変換不可」を設定し、処理をホームページ表示処理に戻す。所定の文字列は、「http://」または「https://”である。これらは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルで通信するための記号である。
【0076】
ステップS48においては、変数DPを1減算した値に更新する。変数DPが「0」になるまで、変換URLから階層を削除するので、変換URLから変数Dに設定されている数だけ階層が削除される。
【0077】
図15は、第2変換処理が実行された後のURLの一例を示す図である。図15は、図8に示した検索結果リストAに含まれるURLについて第1URL変換処理を施した後のURL(変換URL)に第2変換処理を施した後のURLを、変数Dの値別に示している。変換前URLの項目は、図8に示した検索結果リストAに含まれるURLについて第1URL変換処理を施した後のURLを示している。変数Dの値が増えるにつれて階層が削除されているのが判る。
【0078】
図9に示した検索結果リストAおよび図10に示した検索結果リストBが取得された場合、検索結果リストAにおけるランク2のURLに第1URL変換処理、および変数D=1の場合における第2URL変換処理が実行されることにより生成される変換後URL「http://www.yonnet.jp/inoshishi/」が、検索結果リストBにおけるランク3のURL「http://www.yonnet.jp/inoshishi/main1.html」と前方が一致する。このため、検索結果リストAにおけるランク2のURL「http://www.yonnet.jp/inoshishi/info」で特定されるWebページが取得され、液晶表示装置23に表示される。
【0079】
以上説明したように、本実施の形態におけるコンテンツ取得装置としてのナビゲーション装置10は、施設名称と該施設を特定するための特定情報として住所を関連付けた施設データベースをメモリカード15Aに記憶しており、施設名称が受け付けられると、施設名称と該施設名称に関連付けて記憶された住所とをキーワードにしたコンテンツの検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたWebページのURLが取得され、URLに基づいてWebページが取得され、表示される。このため、ユーザが施設名称を入力する簡単な操作をすれば、その施設に関連するWebページが表示されるので、キーワードを入力する必要がない。
【0080】
また、施設名称をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたURLを含む検索結果リストAが取得され、施設名称に関連付けて記憶された住所をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたURLを含む検索結果リストBが取得され、検索結果リストAに含まれるURLのうちから検索結果リストBに含まれるURLのいずれか1つと前方が一致する1つのURLが決定される。検索結果リストAに含まれるURLは、ホームページの確率が高いため、施設に関連するホームページを取得することができる。
【0081】
また、液晶表示装置23に表示された地図に、その地図内に存在する施設の施設名称が表示され、表示された1以上の施設名称のうちから1つの指定が受け付けられることにより、施設が特定される。このため、地図から指定された施設のホームページを表示することができる。
【0082】
さらに、施設名称をキーワードにした検索により抽出されたURLのうちから、住所または電話番号をキーワードにした検索により抽出されたURLのWebページが取得され、表示される。このため、同一の施設名称が複数ある場合であっても、複数の施設名称それぞれに関連する複数のWebページのうちから1つを特定することができる。
【0083】
なお、上述した実施の形態においては、メモリカード15Aに地図情報と施設データベースとを記憶する例を示したが、この地図情報と施設データベースとは、現在市場に流通しているナビゲーション装置が備えるHDDまたはDVDなどの記憶媒体に記録されているものと同じである。したがって、本実施の形態におけるナビゲーション装置10は、既存のナビゲーション装置に記憶されている地図情報と施設データベースを用いて施設に関連するWebページを取得し、表示することができるようにしたものである。
【0084】
また、上述した実施の形態においては、ユーザにより施設が指定された後に、施設のホームページを取得するようにしたが、検索エンジンサーバ60のレスポンスが遅れる等してホームページの取得に時間を要する場合に備えて、予め無線回路14が空いている時間などに予め施設データベースに記憶されている施設名称ごとにURLを検索しておき、施設データベースに検索されたURLを追加登録するようにしてもよい。これにより、レスポンスを速くすることができる。
【0085】
また、図8に示したホームページ表示処理を、インターネット70に接続された他のコンピュータで実行するようにし、ナビゲーション装置10がそのコンピュータに施設名称を送信し、コンピュータからホームページのURLを取得するようにしてもよい。この場合においても、ユーザが施設を指定してからコンピュータからホームページのURLを受信するようにしてもよいし、ナビゲーション装置10がコンピュータから施設ごとにホームページのURLを予め取得し、施設データベースに登録しておくようにしてもよい。
【0086】
さらに、上述した実施の形態においては、コンテンツ取得装置の一例としてナビゲーション装置10を例に説明したが、地図と施設データベースを取得可能であり、インターネットに接続可能な装置であれば、例えば、携帯電話機であってもよい。さらに、図8、図11および図14に示したホームページ表示処理を実行するためのコンテンツ表示方法およびそのコンテンツ表示方法をコンピュータに実行させるためのコンテンツ表示プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0087】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0088】
<付記>
(1) 検索対象物を識別するための第1の識別情報と、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とを関連付けた関連付テーブルを記憶する記憶手段と、
前記第1の識別情報を受け付ける受付手段と、
前記第1の識別情報をキーワードにして検索し、抽出されたコンテンツのネットワーク上の第1位置情報を取得する第1検索手段と、
前記第1の識別情報に関連付けて記憶された前記第2の識別情報をキーワードにして検索し、抽出されたコンテンツのネットワーク上の第2位置情報を取得する第2検索手段と、
前記第1位置情報が前記第2位置情報と前方が一致する場合、前記第1位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示する表示手段と、を備えたコンテンツ取得装置。
(2) 前記第1の識別情報は、前記検索対象物の名称であり、
前記第2の識別情報は、前記検索対象物が所在する位置情報であり、
地図を表示する表示手段と、
前記表示された地図内にある位置情報と前記関連付テーブルで関連付けられた1以上の前記名称を表示する名称表示手段と、をさらに備え、
前記受付手段は、前記表示された1以上の名称のうちから1つの指定を受け付ける、(1)に記載のコンテンツ取得装置。
(3) 前記第1の識別情報は、前記検索対象物の名称であり、
前記第2の識別情報は、前記検索対象物が所在する位置情報および電話番号のいずれかを含む、(1)に記載のコンテンツ取得装置。
(4) 検索対象物を識別するための第1の識別情報と、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とを関連付けた関連付テーブルを記憶する記憶手段とを備えたコンピュータで実行されるコンテンツ取得方法であって、
前記第1の識別情報を受け付けるステップと、
前記第1の識別情報をキーワードにして検索し、抽出されたコンテンツのネットワーク上の第1位置情報を取得するステップと、
前記第1の識別情報に関連付けて記憶された前記第1の識別情報をキーワードにして検索し、抽出されたコンテンツのネットワーク上の第2位置情報を取得するステップと、
前記第1位置情報が前記第2位置情報と前方が一致する場合、前記第1位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示するステップと、を含むコンテンツ取得方法。
(5) 検索対象物を識別するための第1の識別情報と、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報とを関連付けた関連付テーブルを記憶する記憶手段を備えたコンピュータで実行されるコンテンツ取得プログラムであって、
前記第1の識別情報を受け付けるステップと、
前記第1の識別情報をキーワードにして検索し、抽出されたコンテンツのネットワーク上の第1位置情報を取得するステップと、
前記第1の識別情報に関連付けて記憶された前記第1の識別情報をキーワードにして検索し、抽出されたコンテンツのネットワーク上の第2位置情報を取得するステップと、
前記第1位置情報が前記第2位置情報と前方が一致する場合、前記第1位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示するステップと、をコンピュータに実行させるコンテンツ取得プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるコンテンツ検索システム全体概要を示す図である。
【図2】ナビゲーション装置のハードウェア構成の概要を示す機能ブロック図である。
【図3】施設データベースの一例を示す図である。
【図4】地図を表示する画面の一例を示す図である。
【図5】メニュー画面を表示する画面の一例を示す図である。
【図6】設定画面の一例を示す図である。
【図7】ホームページの一例を示す図である。
【図8】ホームページ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】検索結果リストAの一例を示す図である。
【図10】検索結果リストBの一例を示す図である。
【図11】第1URL変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】拡張子リストの一例を示す図である。
【図13】第1URL変換処理後のURLの一例を示す図である。
【図14】第2URL変換処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】第2変換処理が実行された後のURLの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0090】
1 コンテンツ検索システム、10 ナビゲーション装置、11 CPU、13 GPS受信機、14 リモートコントローラ、14 無線回路、15 メモリI/F、15A メモリカード、17 シリアル通信I/F、19 ROM、21 RAM、23 液晶表示装置、25 操作部、27 受光部、27A リモートコントローラ、29 タッチスクリーン、50A,50B,50C 施設Webサーバ、60 検索エンジンサーバ、61 通信部、63 検索要求受付部、65 文字列検索データベース、67 情報収集部、69 検索実行部、70 インターネット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを取得するテーブル取得手段と、
前記施設名称を受け付ける受付手段と、
前記受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けられた前記特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得する取得手段と、
前記取得された位置情報に基づいて前記コンテンツを取得し、表示する表示手段と、を備えたコンテンツ取得装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記施設名称をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第1検索結果を取得する第1検索依頼手段と、
前記施設名称に関連付けられた前記特定情報をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第2検索結果を取得する第2検索依頼手段と、
前記第1検索結果に含まれる前記位置情報のうちから前記第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致する1つを表示用位置情報として決定する位置情報決定手段と、を含む請求項1に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項3】
前記位置情報決定手段は、前記第1検索結果に含まれる前記位置情報のうちに前記第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致するものがなければ、前記第1検索結果に含まれる前記位置情報および前記第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか一方の下方を削って前方が一致するか否かを判断する、請求項2に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項4】
前記位置情報決定手段は、前記第1検索結果に含まれる前記位置情報のうちに前記第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致するものがなければ、前記第1検索結果に含まれる前記位置情報の下方を削って前方が一致するか否かを判断する、請求項3に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項5】
前記特定情報は、位置情報であり、
地図を表示する表示手段と、
前記表示された地図内の位置情報と前記関連付テーブルで関連付けられた1以上の前記施設名称を表示する施設名称表示手段と、をさらに備え、
前記受付手段は、前記表示された1以上の施設名称のうちから1つの指定を受け付ける、請求項1に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項6】
前記特定情報は、住所情報、電話番号および地図上の位置情報のいずれかを含む、請求項1に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項7】
前記取得手段は、前記受け付けられた施設名称と前記関連付テーブルにより関連付けられた特定情報を取得する特定情報取得手段と、
前記施設名称をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第1検索結果を取得する第1検索依頼手段と、
前記取得された特定情報をキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を含む第2検索結果を取得する第2検索依頼手段と、
前記第1検索結果に含まれる前記位置情報のうちから前記第2検索結果に含まれる位置情報のいずれか1つと前方が一致する1つを表示用位置情報として決定する位置情報決定手段と、を含む請求項1に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項8】
施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
前記施設名称を受け付ける受付手段と、
前記受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けられた前記特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得する取得手段と、
前記取得された位置情報に基づいて前記コンテンツを取得し、表示する表示手段と、を備えたナビゲーション装置。
【請求項9】
施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを取得するステップと、
前記施設名称を受け付けるステップと、
前記受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けて記憶された前記特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得するステップと、
前記取得された位置情報に基づいて、該位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示するステップと、を含むコンテンツ取得方法。
【請求項10】
施設名称と該施設を特定するための特定情報とを関連付けた関連付テーブルを取得するステップと、
前記施設名称を受け付けるステップと、
前記受け付けられた施設名称と該施設名称に関連付けて記憶された前記特定情報とをキーワードにした検索を検索エンジンに依頼し、検索エンジンにより抽出されたコンテンツのネットワーク上の位置情報を取得するステップと、
前記取得された位置情報に基づいて、該位置情報で特定されるコンテンツを取得し、表示するステップと、をコンピュータに実行させるコンテンツ取得プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−151494(P2009−151494A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−327961(P2007−327961)
【出願日】平成19年12月19日(2007.12.19)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】