説明

コンテンツ受信システム、装着装置、及び端末装置

【課題】装着装置の取り付けまたは取り外しをトリガーとしてコンテンツデータの使用形態を容易に変更可能とする。
【解決手段】端末装置100では、送受信手段101によって、当該装置に取り付けられた装着装置200からのコンテンツデータを受信し、第1の再生手段104で再生する。検知手段102は、コンテンツデータの再生中に、装着装置200の取り付け、または取り外しを検知する。選択手段105は、装着装置200が取り付けられている場合には、第1の再生手段104を、装着装置200が取り外されている場合には、第1の記憶手段203を、コンテンツデータの出力先として選択する。装着装置200では、端末装置100の選択結果に基づいて、第1の記憶手段203、または第1の再生手段104のいずれか一つにコンテンツデータを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置に装着装置を取り付けてコンテンツデータを受信するコンテンツ受信システム、装着装置、及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末本体に着脱可能なパネル部材や、多機能ドングルを装着することで、パネル部材等に応じた付加機能を追加することのできる携帯端末が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1、2には、パネル部材を装着して使用する携帯端末において、携帯端末が、装着されたパネル部材に記憶された情報に応じて動作する技術が開示されている。これにより、パネル部材を付け替えることにより、使用用途や、所有者に応じて、動作を変更することが可能となっている。
【0004】
また、特許文献3には、カメラ機能、発光機能、音響機能等、付加機能に応じて、背面パネルを着せ替える技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献4には、携帯用端末機に着脱可能に構成して、モバイル金融取引サービス、端末機充電、FM送信器等の機能を選択的に使用可能にした多機能ドングルが開示されている。
【0006】
さらに、特許文献5には、インターネット通信モジュールとデジタル放送受信モジュールとを内蔵するモジュールを、USB(Universal Serial Bus)によって携帯端末に接続することで、デジタル放送を受信可能な携帯端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−159276号公報
【特許文献2】特開2005−204039号公報
【特許文献3】特開2004−172654号公報
【特許文献4】特開2007−282241号公報
【特許文献5】特開2009−163699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、端末装置に装着装置を取り付けてデジタル放送等のコンテンツデータを受信する場合、コンテンツデータの出力先や、再生・録画(録音)といったコンテンツデータの使用形態(視聴態様)には、さまざまなケースが考えられる。
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1乃至5に記載の技術では、このような多岐にわたる使用形態に合わせて、コンテンツデータの出力先や、再生・録画といった操作をその都度設定する必要があり、煩雑であるという問題がある。
【0010】
そこで本発明は、ユーザの手を煩わすことのないコンテンツ受信システム、装着装置、及び端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のコンテンツ受信システムは、端末装置と、前記端末装置に着脱可能に取り付けられる装着装置とを有するコンテンツ受信システムであって、前記装着装置は、コンテンツデータを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを前記端末装置に送信する送信手段と、前記コンテンツデータを記憶する第1の記憶手段とを備え、前記端末装置は、前記送信手段により送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段と、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知する検知手段と、前記コンテンツデータを再生する第1の再生手段と、前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記受信手段により受信された前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つを選択する選択手段とを備え、前記装着装置は、前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力することを特徴とするコンテンツ受信システムである。
【0012】
本発明の装着装置は、端末装置に着脱可能に取り付けられる装着装置であって、コンテンツデータを取得する取得手段と、前記コンテンツデータを記憶する記憶手段と、当該装着装置の前記端末装置への取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて選択される、前記コンテンツデータの出力先指定に基づいて、前記記憶手段、または前記端末装置の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する出力手段とを備えることを特徴とする装着装置である。
【0013】
本発明の端末装置は、装着装置が着脱可能に取り付けられる端末装置であって、前記装着装置から送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段と、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知する検知手段と、前記受信手段により受信された前記コンテンツデータを再生する再生手段と、前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、前記装着装置、または前記再生手段の少なくともいずれか一つを選択し、該選択した前記コンテンツデータの出力先を、前記装着装置に指示する選択手段とを備えることを特徴とする端末装置である。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、装着装置の取り付け、または取り外しをトリガーとしてコンテンツデータの使用形態を容易に変更することができるので、ユーザの手を煩わすことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態によるコンテンツ受信システム1の外観構成を示す斜視図である。
【図2】本第1実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との構成を示すブロック図である。
【図3】本第1実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との動作を説明するためのシーケンス図である。
【図4】本第1実施形態の端末装置100の第1動作例を説明するためのフローチャートである。
【図5】本第1実施形態の装着装置200の第1動作例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本第2実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200と、外部機器300との構成を示すブロック図である。
【図7】本第2実施形態による端末装置100の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本第2実施形態による装着装置200の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本第3実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との構成を示すブロック図である。
【図10】本第3実施形態による端末装置100の動作を説明するためのフローチャートでさる。
【図11】本第4実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との構成を示すブロック図である。
【図12】本第4実施形態による端末装置100の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】付記1の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0017】
A.第1実施形態
図1(a)、(b)は、本発明の第1実施形態によるコンテンツ受信システム1の外観構成を示す斜視図である。図1(a)、(b)において、コンテンツ受信システム1は、端末装置100と、当該端末装置100に取り付けられる装着装置200とを備えている。端末装置100には、装着装置200が着脱自在に装着されるようになっている。図1(a)、(b)のそれぞれには、装着装置200(左側)と、該装着装置200が取り付けられた端末装置100とが示されている。装着装置200としては、図1(a)、(b)に示されているように、その形状、色、材質等、様々なものが採用される。
【0018】
図2は、本第1実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との構成を示すブロック図である。装着装置200は、取得手段201と、送受信手段202と、第1の記憶手段203とを備えている。取得手段201は、インターネット(図示略)等を介してコンテンツデータを取得する。取得手段201としては、地上デジタル放送や、マルチメディア放送に対応したチューナー、アンテナなどが含まれる。受信するコンテンツデータとしては、例えば、地上デジタル放送や、マルチメディア放送などが考えられるが、これに限定されない。
【0019】
送受信手段202は、取得手段201により取得されたコンテンツデータを端末装置100に送信するとともに、端末装置1からコンテンツデータの出力先を指示する出力先指示(信号)を受信する。装着装置200と端末装置100との間の通信(送受信)は、例えば、無線LAN(Wi−fi)、Bluetooth(登録商標)、非接触IC等で行われる。第1の記憶手段203は、コンテンツデータを記憶する。装着装置200は、端末装置1からの出力先指示に従って、コンテンツデータを端末装置100に出力するか、自身の第1の記憶手段に出力する。なお、装着装置200は、図示しないバッテリを内蔵しており、端末装置100に取り付けられていない状態であっても、独立して動作することが可能である。
【0020】
端末装置100は、送受信手段101と、検知手段102と、第2の記憶手段103と、第1の再生手段104と、選択手段105とを備えている。送受信手段101は、装着装置200の送受信手段201から送信されたコンテンツデータを受信するとともに、検知手段102による、装着装置200の取り付け、または取り外し検知結果に基づいて選択した、コンテンツデータの出力先を指示する出力先指示(信号)を、装着装置200に送信する。
【0021】
検知手段102は、装着装置200の取り付け、または取り外しを検知する。具体的には、装着装置200の検知手段(図示略)に機械的に接触するか、または電磁誘導的に結合して、装着装置200の取り付けを検知する。他にも、端末装置100の検知手段102と装着装置200の検知手段(図示略)との導通を検知してもよいし、装着装置200の取り付けによって端末装置100に設けたスイッチ(図示略)が押下されることを検知してもよい。また、磁気センサーや、光センサーなどによる検知も考えられる。検知手段102をBluetooth(登録商標)、非接触IC等にて構成する場合には、装着装置200と端末装置100との間の送受信手段と検知手段とを兼ねてもよい。
【0022】
第2の記憶手段103は、コンテンツデータを記憶する。第1の再生手段104は、端末装置100に装着装置200が取り付けられ、取得手段201によりコンテンツデータが取得されている状態で、コンテンツデータを再生する。また、第1の再生手段104は、第2の記憶手段103に記憶されているコンテンツデータを再生することも可能となっており、この場合、端末装置100に装着装置200が取り付けられていなくてもよい。第1の再生手段104としては、音楽再生、動画再生等を行うための一般的なデコーダを用いることができる。選択手段105は、検知手段102による装着装置200の取り付け、または取り外しの検知に応じて、受信手段101により受信されたコンテンツデータの出力先として第1の記憶手段203、第2の記憶手段103、または第1の再生手段104の少なくともいずれか1つを選択するようになっている。
【0023】
図3は、本第1実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との動作を説明するためのシーケンス図である。まず、装着装置200の取得手段201によってコンテンツデータを取得する(ステップS10)。次に、当該コンテンツデータは、取得手段201から、送受信手段202を介して端末装置100に送信される(ステップS12)。
【0024】
端末装置100では、上記装着装置200の送受信手段202から送信されたコンテンツデータを送受信手段101により受信する(ステップS14)。次に、端末装置100では、検知手段102による装着装置200の取り付け、または取り外しを検知し(ステップS16)、該検知結果に応じて、選択手段105によって、送受信手段101により受信されたコンテンツデータの出力先として第1の記憶手段203、第2の記憶手段103、または第1の再生手段104の少なくともいずれか1つを選択する(ステップS18)。なお、コンテンツデータの出力先としては、第1の記憶手段203、または第1の再生手段104のいずれか一方、すなわち装着装置200、または端末装置100のいずれか一方であってもよい。次に、選択した出力先を指示するための出力先指示(信号)が、送受信手段101を介して、装着装置200に送信される。
【0025】
装着装置200では、送受信手段202によって上記出力先指示を受信し、該出力先指示で指示される出力先、すなわち、第1の記憶手段203、第2の記憶手段103、または第1の再生手段104の少なくともいずれか1つにコンテンツデータを出力する(ステップS20)。上述したように、コンテンツデータの出力先として第1の記憶手段203、または第1の再生手段104のいずれか一方が出力先として指示された場合には、第1の記憶手段203、または第1の再生手段104のいずれか一方にコンテンツデータを出力する。
【0026】
これにより、端末装置100への装着装置200の取り付け、または取り外しの検知に応じて、受信したコンテンツデータの端末装置100での再生、装着装置200での記憶、あるいは端末装置100での記憶を制御することができる。すなわち、コンテンツデータの出力先として、第1の記憶手段203が選択された場合には、コンテンツデータは、装着装置200の第1の記憶手段203に記憶される。また、コンテンツデータの出力先として、第2の記憶手段103が選択された場合には、コンテンツデータは、端末装置100の第2の記憶手段103に記憶される。そして、コンテンツデータの出力先として、第1の再生手段104が選択された場合には、コンテンツデータは、端末装置100の第1の再生手段104で再生される。
【0027】
なお、コンテンツデータの出力先は、工場出荷時に予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。後者の場合、各ユーザの使用形態に合わせた設定が可能となる。
【0028】
次に、本実施形態において、装着装置200の取り付け、または取り外しの検知に応じた、コンテンツデータの出力先の選択動作の具体例について説明する。
【0029】
A−1.第1動作例
まず、コンテンツデータの記憶(録画)を開始する場合の動作例について説明する。
図4は、本第1実施形態の端末装置100の第1動作例を説明するためのフローチャートである。また、図5は、本第1実施形態の装着装置200の第1動作例を説明するためのフローチャートである。端末装置100には、装着装置200が取り付けられており、装着装置200の取得手段201により受信された、ストリーミングデータ(例えば、マルチメディア放送)などのコンテンツデータを受信して第1の再生手段104で再生しているものとする。
【0030】
端末装置100は、ストリーミングデータ(例えば、マルチメディア放送)などのコンテンツデータを再生している場合(ステップS30)、検知手段102によって装着装置200の取り外し有無を検知したか否かを判断する(ステップS32)。そして、取り外しが検知された場合には(ステップS32のYES)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として第1の記憶手段203を選択し(ステップS34)、第1の記憶手段203を出力先として装着装置200に指示する(ステップS36)。
【0031】
一方、取り外しが検知されない場合には(ステップS32のNO)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として端末装置100(第1の再生手段104)を選択し(ステップS38)、端末装置100(第1の再生手段104)を出力先として装着装置200に指示する(ステップS40)。なお、装着装置200が取り外されていない場合、出力先は変更されないので、ステップS38、S40を省略してもよい。
【0032】
装着装置200では、受信したコンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力している間、送受信手段202によって端末装置100から出力先指示を受信したか否かを判断する(ステップS50)。そして、出力先指示を受信していない場合には(ステップS50のNO)、受信したコンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力を継続する。
【0033】
一方、端末装置100から出力先指示を受信した場合には(ステップS50のYES)、出力先指示により指示されている出力先が端末装置100であるか、第1の記憶手段203であるかを判断する(ステップS52)。そして、出力先指示により指示されている出力先が端末装置100である場合には(ステップS52の「端末装置」)、コンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力する(ステップS54)。これにより、装着装置200が取り付けられている状態では、端末装置100の第1の再生手段104でのコンテンツ再生が継続される。
【0034】
一方、出力先指示により指示されている出力先が第1の記憶手段203である場合には(ステップS52の「第1の記憶手段」)、コンテンツデータを自身の第1の記憶手段203に出力する(ステップS56)。これにより、装着装置200が取り外されている状態では、装着装置200の第1の記憶手段203にコンテンツが記憶(録画)される。
【0035】
なお、装着装置200が装着されている際に、再生されているコンテンツデータを記憶(録画)する場合には、端末装置100の第2の記憶手段103、または装着装置200の第1の記憶手段203のいずれかに記憶すればよい。また、コンテンツデータが音楽データ等の場合も同様の動作で対応可能である。
【0036】
A−2.第2動作例
次に、遡ってコンテンツデータを記憶(録画)する場合について説明する。
上述したように、装着装置200の取り外しに応じてコンテンツデータの記憶(録画)を開始する場合に、実際に記憶される録画データを、装着装置200を外す数秒前からのデータとする。具体的には、装着装置200の第1の記憶手段203に、取り外し前の所定時間分のコンテンツデータをキャッシュとして保存しておけばよい。これにより、装着装置200を外してから録画動作に切り替わるまでの間に受信したコンテンツデータも漏らさずに、装着装置200の第1の記憶手段203に記憶(録画)することができる。
【0037】
上述した第1実施形態によれば、装着装置200の取り付け、または取り外しをトリガーとして、ユーザの手を煩わすことなく、コンテンツデータの使用形態を容易に変更することができる。
【0038】
また、上述した第1実施形態によれば、ストリーミングデータ等のコンテンツデータ再生中に装着装置200を外すと、端末装置100では、コンテンツデータのリアルタイム再生ができなくなるが、装着装置200の取り外し後も、装着装置200にてコンテンツデータを受信し、装着装置200の記憶手段にて記憶(録画)することができる。装着装置200が外れてコンテンツデータを再生することができなくなってしまっても、自動的に記憶(録画)されるので、見逃すことがなくなる。
【0039】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、本第2実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200と、外部機器300との構成を示すブロック図である。図において、図2に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図6において、コンテンツ受信システム1には、外部機器300(例えば、スピーカーや、液晶テレビ、レコーダなど)が備えられている。外部機器300は、第3の記憶手段303と、第2の再生手段304と、受信手段305とを備えている。
【0040】
外部機器300と端末装置100との間の通信(送受信)、あるいは外部機器300と装着装置200との間の通信(送受信)は、端末装置100の送受信手段101、装着装置200の送受信手段202、外部機器300の受信手段305によって、例えば、有線、無線LAN(Wi−fi)、Bluetooth(登録商標)、非接触IC等で行われる。なお、端末装置100、装着装置200、及び外部機器300は、既存の技術により互いを識別可能であり、該識別技術を用いることで、特定の機器間で、コンテンツデータを送受信することが可能となっている。
【0041】
図7は、本第2実施形態による端末装置100の動作を説明するためのフローチャートである。また、図8は、本第2実施形態による装着装置200の動作を説明するためのフローチャートである。端末装置100は、コンテンツデータを再生している状態で(ステップS60)、検知手段102によって装着装置200の取り外し有無を検知したか否かを判断する(ステップS62)。そして、取り外しが検知された場合には(ステップS62のYES)、端末装置100は、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として、外部機器300(の第2の再生手段304、またはその第3の記憶手段303)を選択し(ステップS64)、外部機器300を出力先として装着装置200に指示する(ステップS66)。
【0042】
一方、取り外しが検知されない場合には(ステップS62のNO)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として端末装置100(第1の再生手段104)を選択し(ステップS68)、端末装置100(第1の再生手段104)を出力先として装着装置200に指示する(ステップS70)。なお、装着装置200が取り外されていない場合、出力先は変更されないので、ステップS68、S70を省略してもよい。
【0043】
装着装置200では、受信したコンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力している間、送受信手段202によって端末装置100から出力先指示を受信したか否かを判断する(ステップS80)。そして、出力先指示を受信していない場合には(ステップS80のNO)、受信したコンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力を継続する。
【0044】
一方、端末装置100から出力先指示を受信した場合には(ステップS80のYES)、出力先指示により指示されている出力先が端末装置100であるか、外部機器300であるかを判断する(ステップS82)。そして、出力先指示により指示されている出力先が端末装置100である場合には(ステップS82の「端末装置」)、コンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力する(ステップS84)。これにより、装着装置200が取り付けられている状態では、端末装置100の第1の再生手段104でのコンテンツ再生が継続される。
【0045】
一方、出力先指示により指示されている出力先が外部機器300である場合には(ステップS82の「外部機器」)、コンテンツデータを外部機器300(の第2の再生手段304、またはその第3の記憶手段303)に出力する(ステップS86)。これにより、装着装置200が取り外されている状態では、外部機器300の第2の再生手段304でコンテンツデータが再生されるか、外部機器300の第3の記憶手段303にコンテンツデータが記憶(録画)される。
【0046】
なお、外部機器300において、第3の記憶手段303と第2の再生手段304とは、図6に示すように、1つの外部機器300に備えられてもよいし、別個の外部機器300a、300bに備えられてもよい。この場合、外部機器300a、300bのそれぞれに受信手段を備えるものとする。
【0047】
上述した第2実施形態によれば、例えば、装着装置200を取り付けている状態で、コンテンツデータを視聴している場合には、端末装置100の表示部等(図示略)にて当該コンテンツデータが再生される。ここで、端末装置100から装着装置200を取り外すと、コンテンツデータの出力先が端末装置100の表示部等(図示略)ではなく、外部機器300の表示部等(図示略)に変更され、外部機器300にてコンテンツデータの視聴が可能となる。なお、コンテンツデータが音楽データ等の場合も同様の動作で対応可能である。
【0048】
上述した第2実施形態によれば、装着装置200の取り付け、または取り外しをトリガーとして、コンテンツデータを簡単に、高性能スピーカーや高解像ディスプレイを有する外部機器に出力することができる。
【0049】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本第3実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との構成を示すブロック図である。図において、図2に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。端末装置100は、携帯電話等の通信を行うための通信手段106を更に備えている。
【0050】
図10は、本第3実施形態による端末装置100の動作を説明するためのフローチャートである。なお、装着装置200の動作は、前述した図5に示すフローチャートと同様である。
端末装置100は、コンテンツデータを受信し再生している状態で(ステップS90)、着信があったか否かを判断し(ステップS92)、着信がない場合には(ステップS92のNO)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として端末装置100(第1の再生手段104)を選択し(ステップS102)、端末装置100(第1の再生手段104)を出力先として装着装置200に指示する(ステップS104)。なお、装着装置200が取り外されていない場合、出力先は変更されないので、ステップS102、S104を省略してもよい。
【0051】
したがって、装着装置200では、出力先指示により指示されている出力先が端末装置100であるので、コンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力する。これにより、着信がない状態では、端末装置100の第1の再生手段104でのコンテンツ再生が継続される。
【0052】
一方、コンテンツデータを受信し再生している状態で、着信があった場合には(ステップS94のYES)、検知手段102によって装着装置200の取り外し有無を検知したか否かを判断する(ステップS94)。そして、取り外しが検知されない場合には(ステップS94のNO)、上述したように、ステップS102で、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として端末装置100(第1の再生手段104)を選択し、ステップS104で、端末装置100(第1の再生手段104)を出力先として装着装置200に指示する。なお、上述したように、装着装置200が取り外されていない場合、出力先は変更されないので、ステップS102、S104を省略してもよい。
【0053】
したがって、この場合も、上述同様に、装着装置200では、出力先指示により指示されている出力先が端末装置100であるので、コンテンツデータを端末装置100(第1の再生手段104)に出力する。これにより、着信があった際に、装着装置200が取り付けられている状態では、端末装置100の第1の再生手段104でのコンテンツ再生が継続される。
【0054】
一方、コンテンツデータを受信し再生している状態で、着信があり(ステップS92のYES)、かつ装着装置200の取り外しが検知された場合には(ステップS94のYES)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として第1の記憶手段203を選択し(ステップS96)、第1の記憶手段203を出力先として装着装置200に指示する(ステップS98)。次に、着信応答を受け付け(ステップS100)、通信手段106による通信処理へと進む。
【0055】
したがって、装着装置200では、出力先指示により指示されている出力先が第1の記憶手段203であるので、コンテンツデータを自身の第1の記憶手段203に出力する。これにより、着信があった際に、装着装置200が取り外されている状態では、装着装置200の第1の記憶手段203にコンテンツが記憶(録画)される。
【0056】
通話後、再び、装着装置200を端末装置100に取り付けた場合には、通話で中断した時間分を遡って(タイムシフトして)、コンテンツデータを再生する。一方、通話後、再び、装着装置200を端末装置100に取り付けなかった場合には、所定の条件下(例えば、コンテンツ終了時まで、メモリフルになるまで等)で、装着装置200の第1の記憶手段203へのコンテンツデータの記憶(録音・録画)を行う。
【0057】
上述した第3実施形態によれば、コンテンツデータの再生中に着信があった場合でも、コンテンツデータの再生停止や、録画開始などの操作を行うことなく、装着装置200の取り外しをトリガーとして着信に応答することができ、かつ通話中のコンテンツデータを装着装置200の第1の記憶手段203に録画することができ、着信に応答している最中のコンテンツを見逃すことがない。
【0058】
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図11は、本第4実施形態によるコンテンツ受信システム1を構成する端末装置100と、装着装置200との構成を示すブロック図である。図において、図2に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。端末装置100は、コンテンツの視聴予約を受け付け、コンテンツ開始を通知する視聴予約手段107を更に備えている。視聴予約手段107は、更に視聴アプリケーションを起動してもよい。本第4実施形態では、視聴したいと思う番組を登録しておくと、視聴予約手段107により、コンテンツ開始を通知し、視聴アプリケーションを起動するようになっている。
【0059】
図12は、本第4実施形態による端末装置100の動作を説明するためのフローチャートである。なお、装着装置200の動作は、前述した図5に示すフローチャートと同様である。端末装置100では、まず、視聴予約手段107にて視聴予約(視聴チャンネル、コンテンツ開始時刻等)を受け付ける。視聴予約手段107は、コンテンツ開始予定時刻になったか否かを判断し(ステップS110)、コンテンツ開始予定時刻になっていない場合には(ステップS110のNO)、当該処理を終了する(図示しないメインルーチンなどへ戻る)。なお、コンテンツ開始予定時刻は、実際のコンテンツ開始時刻の他、コンテンツ開始の通知や視聴アプリケーションの起動に要する時間を考慮した時刻とすることができる。この場合、視聴予約手段107にてコンテンツの視聴予約を受け付けると、実際のコンテンツ開始時刻から所定時間前(十数秒、数分など、ユーザにより設定可能)の時刻がコンテンツ開始予定時刻として設定される。
【0060】
一方、コンテンツ開始予定時刻になった場合には(ステップS110のYES)、検知手段102によって装着装置200の取り外し有無を検知したか否かを判断する(ステップS112)。そして、装着装置200が取り外されている場合には(ステップS112のYES)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として第1の記憶手段203を選択し(ステップS114)、第1の記憶手段203を出力先として装着装置200に指示する(ステップS116)。
【0061】
装着装置200では、出力先指示により指示されている出力先が第1の記憶手段203であるので、コンテンツデータを自身の第1の記憶手段203に出力する。これにより、視聴予約がされていたものの、装着装置200が取り外されている場合には、装着装置200の第1の記憶手段203にコンテンツが記憶(録画)される。
【0062】
このとき、装着装置200が取り外されていることを端末装置100に設けられたスピーカー等の報知手段(図示略)によって報知するようにしてもよい。また、装着装置200が再度取り付けられたことをトリガーとして、端末装置100での再生に切り替えることもできる。
【0063】
一方、取り外しが検知されない場合には(ステップS112のNO)、選択手段105によって、コンテンツデータの出力先として端末装置100(第1の再生手段104)を選択し(ステップS118)、端末装置100(第1の再生手段104)を出力先として装着装置200に指示する(ステップS120)。なお、装着装置200が取り外されていない場合、出力先は変更されないので(端末装置100)、ステップS118、S120を省略してもよい。
【0064】
したがって、コンテンツ開始時刻に装着装置200が取り付けられている場合には、端末装置100の表示部等(図示略)にて当該コンテンツデータが再生される。
【0065】
なお、コンテンツデータが音楽データ等の場合も同様の動作で対応可能である。
【0066】
上述した第4実施形態によれば、視聴予約したコンテンツが開始される際に装着装置200が取り付けられていなくても、装着装置200の第1の記憶手段203にて記憶(録画)が行われるので、見逃すことがない。
【0067】
なお、上述した第1乃至第4実施形態では、端末装置100の検知手段102により、装着装置200の取り付け、または取り外しの有無を検知し、端末装置100の選択手段105により、その検知結果に基づいてコンテンツデータの出力先を選択し、端末装置100から装着装置200に出力先を指示するようにしたが、これに限らず、装着装置200側の検知手段(図示略)で端末装置100への取り付け、または取り外しの有無を検知し、装着装置200側で、その検知結果に基づいてコンテンツデータの出力先を変更するようにしてもよい。
【0068】
また、上述した第3実施形態では、コンテンツデータを受信し再生している状態で着信があった場合、装着装置200を取り外すことで着信応答を行い、コンテンツデータを装着装置200の第1の記憶手段203にて記憶するようにしたが、これに限らず、コンテンツデータを受信し再生している状態で着信があった場合、装着装置400を取り外すことで着信応答のみを行うようにしてもよい。
【0069】
また、上述した第1乃至第3実施形態では、端末装置100が、装着装置200からストリーミングデータを受信して再生している場合、装着装置200の第1の記憶手段203に記憶(ダウンロード)するようにしてもよい。すなわち、装着装置200は、受信したストリーミングデータを自身の第1の記憶手段203に出力するとともに、端末装置100にも出力することになる。また、端末装置100においても、装着装置200からストリーミングデータを受信して再生しながら、自身の第2の記憶手段103に記憶するようにしていもよい。
【0070】
また、本発明の実施形態は、端末装置として携帯電話に適用した例であるが、本発明はこれに限定されるものではない。無線通信可能な携帯型または据置型の端末機器、例えば、通信機能を持つデジタルカメラ、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、通信機、その他の電子機器等にも幅広く適用できる。
【0071】
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図13は、付記1の構成図である。この図に示すように、付記1記載の発明は、
端末装置300と、前記端末装置300に着脱可能に取り付けられる装着装置400とを有するコンテンツ受信システム10であって、
前記装着装置400は、
コンテンツデータを取得する取得手段401と、
前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを前記端末装置に送信する送信手段402と、
前記コンテンツデータを記憶する第1の記憶手段403と
を備え、
前記端末装置300は、
前記送信手段402により送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段301と、
前記装着装置400の取り付け、または取り外しを検知する検知手段302と、
前記コンテンツデータを再生する第1の再生手段304と、
前記検知手段302による前記装着装置400の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記受信手段301により受信された前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段403、または前記第1の再生手段304の少なくともいずれか一つを選択する選択手段305と
を備え、
前記装着装置400は、
前記端末装置300の前記選択手段305による選択結果に基づいて、前記第1の記憶手段403、または前記第1の再生手段304の少なくともいずれか一つに、前記取得手段401により取得された前記コンテンツデータを出力する
ことを特徴とするコンテンツ受信システムである。
【0072】
(付記2)
前記端末装置は、前記コンテンツデータを記憶する第2の記憶手段を更に備え、前記選択手段は、前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記受信手段により受信された前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段、前記第2の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つを選択し、前記装着装置は、前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の記憶手段、前記第2の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力することを特徴とする付記1に記載のコンテンツ受信システムである。
【0073】
(付記3)
前記選択手段は、前記検知手段により前記装着装置の取り外しが検知されると、前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段を選択し、前記装着装置は、前記端末装置の前記選択手段によって選択された出力先である前記第1の記憶手段に、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力することを特徴とする付記1または2に記載のコンテンツ受信システムである。
【0074】
(付記4)
前記端末装置、及び/または前記装着装置に、有線または無線によって接続され、第2の再生手段、及び/または第3の記憶手段を備える外部機器を更に備え、前記選択手段は、前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、更に、前記第2の再生手段、または前記第3の記憶手段の少なくともいずれか一つを選択し、前記装着装置は、前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、更に、前記第2の再生手段、または前記第3の記憶手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力することを特徴とする付記1または2に記載のコンテンツ受信システムである。
【0075】
(付記5)
前記端末装置は、着信応答機能を有する通信手段を更に備え、前記検知手段は、前記第1の再生手段により前記コンテンツデータが再生されている際に着信があった場合に、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知し、前記通信手段は、前記検知手段により前記装着装置の取り外しが検知されると、着信応答を開始することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載のコンテンツ受信システムである。
【0076】
(付記6)
前記第1の再生手段は、前記着信応答手段による着信応答に伴う通話の終了後、前記検知手段により前記装着装置の取り付けが検知された場合には、前記第1の記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、前記通話により再生が中断されていた時間分を遡って再生することを特徴とする付記5に記載のコンテンツ受信システムである。
【0077】
(付記7)
前記端末装置は、コンテンツデータの視聴予約を受け付ける視聴予約手段を更に備え、前記検知手段は、前記視聴予約手段により受け付けられたコンテンツデータの視聴開始予定時刻になると、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知し、前記選択手段は、前記検知手段により前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の再生手段、または前記第1の記憶手段の少なくともいずれか一つを選択し、前記装着装置は、前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の再生手段、または前記第1の記憶手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力することを特徴とする付記3乃至5に記載のコンテンツ受信システムである。
【0078】
(付記8)
端末装置に着脱可能に取り付けられる装着装置であって、コンテンツデータを取得する取得手段と、前記コンテンツデータを記憶する記憶手段と、当該装着装置の前記端末装置への取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて選択される、前記コンテンツデータの出力先指定に基づいて、前記記憶手段、または前記端末装置の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する出力手段とを備えることを特徴とする装着装置である。
【0079】
(付記9)
装着装置が着脱可能に取り付けられる端末装置であって、前記装着装置から送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段と、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知する検知手段と、前記受信手段により受信された前記コンテンツデータを再生する再生手段と、前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、前記装着装置、または前記再生手段の少なくともいずれか一つを選択し、該選択した前記コンテンツデータの出力先を、前記装着装置に指示する選択手段とを備えることを特徴とする端末装置である。
【0080】
(付記10)
端末装置と、前記端末装置に着脱可能に取り付けられる装着装置とを有するコンテンツ受信システムであって、前記装着装置は、コンテンツデータを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを前記端末装置に送信する送信手段とを備え、前記端末装置は、着信応答機能を有する通信手段と、前記送信手段により送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されるコンテンツデータを再生する第1の再生手段と、前記第1の再生手段により前記コンテンツデータが再生されている際に着信があった場合に、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知する検知手段とを備え、前記検知手段により前記装着装置の取り外しが検知されると、前記通信手段により着信応答を開始することを特徴とするコンテンツ受信システムである。
【符号の説明】
【0081】
1 コンテンツ受信システム
100 端末装置
101 送受信手段
102 検知手段
103 第2の記憶手段
104 第1の再生手段
105 選択手段
106 通信手段
107 視聴予約手段
200 装着装置
201 取得手段
202 送受信手段
203 第1の記憶手段
300、300a、300b 外部機器
303 第3の記憶手段
304 第2の再生手段
305 受信手段



【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、前記端末装置に着脱可能に取り付けられる装着装置とを有するコンテンツ受信システムであって、
前記装着装置は、
コンテンツデータを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを前記端末装置に送信する送信手段と、
前記コンテンツデータを記憶する第1の記憶手段と
を備え、
前記端末装置は、
前記送信手段により送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段と、
前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知する検知手段と、
前記コンテンツデータを再生する第1の再生手段と、
前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記受信手段により受信された前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つを選択する選択手段と
を備え、
前記装着装置は、
前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する
ことを特徴とするコンテンツ受信システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記コンテンツデータを記憶する第2の記憶手段を更に備え、
前記選択手段は、
前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記受信手段により受信された前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段、前記第2の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つを選択し、
前記装着装置は、
前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の記憶手段、前記第2の記憶手段、または前記第1の再生手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ受信システム。
【請求項3】
前記選択手段は、
前記コンテンツデータを受信している際に前記検知手段により前記装着装置の取り外しが検知されると、前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の記憶手段を選択し、
前記装着装置は、
前記端末装置の前記選択手段によって選択された出力先である前記第1の記憶手段に、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ受信システム。
【請求項4】
前記端末装置、及び/または前記装着装置に、有線または無線によって接続され、第2の再生手段、及び/または第3の記憶手段を備える外部機器を更に備え、
前記選択手段は、
前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、更に、前記第2の再生手段、または前記第3の記憶手段の少なくともいずれか一つを選択し、
前記装着装置は、
前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、更に、前記第2の再生手段、または前記第3の記憶手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ受信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
着信応答機能を有する通信手段を更に備え、
前記検知手段は、
前記第1の再生手段により前記コンテンツデータが再生されている際に着信があった場合に、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知し、
前記通信手段は、
前記検知手段により前記装着装置の取り外しが検知されると、着信応答を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンテンツ受信システム。
【請求項6】
前記第1の再生手段は、
前記着信応答手段による着信応答に伴う通話の終了後、前記検知手段により前記装着装置の取り付けが検知された場合には、前記第1の記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、前記通話により再生が中断されていた時間分を遡って再生する
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ受信システム。
【請求項7】
前記端末装置は、
コンテンツデータの視聴予約を受け付ける視聴予約手段を更に備え、
前記検知手段は、
前記視聴予約手段により受け付けられたコンテンツデータの視聴開始予定時刻になると、前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知し、
前記選択手段は、
前記検知手段により前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、前記第1の再生手段、または前記第1の記憶手段の少なくともいずれか一つを選択し、
前記装着装置は、
前記端末装置の前記選択手段による選択結果に基づいて、前記第1の再生手段、または前記第1の記憶手段の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する
ことを特徴とする請求項3乃至5に記載のコンテンツ受信システム。
【請求項8】
端末装置に着脱可能に取り付けられる装着装置であって、
コンテンツデータを取得する取得手段と、
前記コンテンツデータを記憶する記憶手段と、
当該装着装置の前記端末装置への取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて選択される、前記コンテンツデータの出力先指定に基づいて、前記記憶手段、または前記端末装置の少なくともいずれか一つに、前記取得手段により取得された前記コンテンツデータを出力する出力手段と
を備えることを特徴とする装着装置。
【請求項9】
装着装置が着脱可能に取り付けられる端末装置であって、
前記装着装置から送信された前記コンテンツデータを受信する受信手段と、
前記装着装置の取り付け、または取り外しを検知する検知手段と、
前記受信手段により受信された前記コンテンツデータを再生する再生手段と、
前記検知手段による前記装着装置の取り付け、または取り外しの検知結果に基づいて、前記コンテンツデータの出力先として、前記装着装置、または前記再生手段の少なくともいずれか一つを選択し、該選択した前記コンテンツデータの出力先を、前記装着装置に指示する選択手段と
を備えることを特徴とする端末装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−115723(P2013−115723A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262146(P2011−262146)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【出願人】(303013763)NECエンジニアリング株式会社 (651)
【Fターム(参考)】