説明

コンテンツ受信装置、コンテンツ送受信システム及びコンテンツ受信方法

【課題】管理すべき情報量を少なくするとともに、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現する。
【解決手段】コンテンツ受信装置であるサーバ装置300であって、動画コンテンツは、複数のAVデータファイルと複数のクリップ情報ファイルと再生制御情報ファイルとを含み、サーバ装置300は、クライアント装置200から以前に送信された第1動画コンテンツの複数のクリップファイル情報と、第1動画コンテンツの第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する情報管理部311と、クライアント装置200が送信しようとしている第2動画コンテンツの第2再生制御ファイル情報を受信する送受信部305と、第2再生制御ファイル情報と第1再生制御ファイル情報とを比較する比較部312とを備え、送受信部305は、さらに、比較結果に基づいて決定される第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を送信又は受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを通じて接続された他の機器との間でコンテンツを送受信するためのコンテンツ受信装置、コンテンツ送受信システム及びコンテンツ受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭内にあるAV(オーディオビジュアル)機器をネットワークで相互に接続し、AV機器間でコンテンツを共有する技術、又は、他のAV機器を制御する技術が普及し始めている。例えば、デジタルビデオカメラ(DVC)や携帯電話などで撮影したAVコンテンツを、パーソナルコンピュータ(PC)やデジタルビデオレコーダ(DVR)にアップロードする。そして、アップロードされたコンテンツをPCに接続されたプリンタで印刷をする、あるいは、家庭内のTVからPCやDVRにアップロードされたコンテンツを視聴する等のシステムが存在している。
【0003】
図17を用いて、非特許文献1で開示されているコンテンツアップロード方法について説明する。
【0004】
クライアント装置10とサーバ装置20とからなるコンテンツアップロードシステムにおいて、コンテンツをアップロードする場合、まず、クライアント装置10に格納され、サーバ装置20にアップロードする対象となるコンテンツが選択される(S601)。
【0005】
クライアント装置10は、ネットワークに接続され、コンテンツをアップロード可能なサーバ機器を検索するために、サーバ検索要求をネットワークに対して送信する(S602)。クライアント装置10からのサーバ検索要求を受信したサーバ装置20は、自機器を識別するための識別情報を含む応答をクライアントに返送する(S603)。
【0006】
次に、クライアント装置10は、サーバ装置20がコンテンツのアップロードを受け付ける能力があるか否かを確認するために、機器のネットワーク機能を確認するための要求を送信する(S604)。要求を受信したサーバ装置20が、ネットワークを介してコンテンツアップロードを受け付ける能力を有する場合には、その旨を記述した応答をクライアント装置10に返送する(S605)。
【0007】
サーバ装置20がコンテンツのアップロードを受け付ける能力があることを確認したクライアント装置10は、次に、アップロード可能なメディアフォーマットを確認するための要求をサーバ装置20に送信する(S606)。要求を受信したサーバ装置20は、自身がアップロードを受け付けることが可能な、メディアフォーマット情報を記述した応答をクライアント装置10に返送する(S607)。なお、ここでいうメディアフォーマットとは、動画、静止画、音楽といったメディア種別だけでなく、各種フォーマット形式を示すフォーマット情報も含んでいる。
【0008】
例えば、動画の場合には、MPEG2−PS(Moving Picture Experts Group 2 − Program Stream)やMPEG2−TS(Transport Stream)等がある。静止画の場合には、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable Network Graphics)等がある。音楽の場合には、LPCM(Linear Pulse Code Modulation)、MP3(MPEG Audio Layer−3)等がある。
【0009】
以上の一連の動作により、クライアント装置10は、ネットワークに接続された複数の機器の中から、選択されたコンテンツをアップロード可能なサーバ装置20を少なくとも1つ検出する。
【0010】
次に、クライアント装置10は、選択されたコンテンツをアップロード可能なサーバ機器情報を表示することにより、ユーザにコンテンツをアップロードするサーバ装置を選択させる(S608)。クライアント装置10は、アップロード先として選択されたサーバ装置20に対して、コンテンツのアップロード要求を送信する(S609)。要求を受信したサーバ装置20は、コンテンツのアップロードを受け付け可能な状態である場合、要求受付可能であることを通知する応答を返送する(S610)。この応答には、コンテンツのアップロード先(すなわち、サーバ装置20)を示すURI(Uniform Resource Identifier)が記述されている。
【0011】
最後に、クライアント装置10は、コンテンツのアップロード先に対してコンテンツのアップロードを行う(S611)。これら一連の動作により、コンテンツのアップロードが完了する。例えば、サーバ装置20は、アップロードが完了したことを示す応答を、クライアント装置10に返送してもよい(S612)。
【0012】
ユーザが、アップロードしたいコンテンツを選択してアップロードする場合には、非特許文献1に開示された方法で、コンテンツをアップロードすることは可能である。
【0013】
しかしながら、デジタルビデオカメラに搭載された記憶媒体の容量増加により、デジタルビデオカメラにも多くの動画コンテンツが記録可能になってきている。ユーザがアップロードしたいコンテンツを選択せずに、サーバとしてのPCやDVRにアップロードしたコンテンツかどうかを自動的に判別し、アップロードしていないコンテンツのみを自動的にアップロードするようなシステムへの要求が高まりつつある。このシステムによれば、ユーザがコンテンツを選択する手間を省くことが可能となる。
【0014】
アップロード実行済みかどうかの差分を検出してコンテンツをアップロード(以下、差分アップロードと記す)するシステムでは、アップロードしたコンテンツのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時などの情報等を管理しておく。そして、アップロードの際に個々のコンテンツのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時などの情報と、アップロード済みのコンテンツの管理情報とを比較することにより、アップロード済のコンテンツかどうかを判断するのが一般的である。
【0015】
一方で、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)規格対応のビデオカメラやBD(Blu−ray Disc)規格対応の情報処理装置では、コンテンツ記録の際、プレイリスト、クリップ情報及びAVデータをシームレス再生可能な形式で生成する技術が知られている(例えば、特許文献1)。すなわち、コンテンツの記録、及び、記録されたコンテンツの編集をシームレス再生可能な形式で行い、複数のAVデータを連続して1つのプレイリストにより再生することができる。なお、このときのAVストリームは、MPEG2−TS形式のデータである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2007−306258号公報
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】DLNA Neworked Device Interoperability Guidelines expanded:Octorber 2006
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、上記従来技術では、高速な差分アップロード(又は、差分ダウンロード)を実行しようとした場合、管理すべき情報量が増大してしまうという課題がある。
【0019】
図18を用いて、コンテンツが単一のAVデータからなるのではなく、上述のように1つのプレイリストに複数のAVデータが対応しているような場合のアップロードについて説明する。
【0020】
クライアント装置10としてのDVCのコンテンツが状態Aにある。すなわち、コンテンツは、1個のプレイリストファイルと、3個のクリップ情報ファイルと、3個のAVデータファイルとを含んでいる。プレイリストと、プレイリストに関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルとを全て、サーバ装置20としてのDVRにアップロードすることにより、DVR側にも同様にファイル群が生成される。
【0021】
その後、DVCの編集機能により、プレイリストファイルからPlayitem1を削除することで状態Bになった場合を考える。
【0022】
コンテンツのファイル群を管理するプレイリストのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時などの情報を基に差分アップロードを実行する場合、DVR側に格納されているアップロード済みのプレイリストのファイル名は同一である。しかしながら、DVRは、ファイルサイズや更新日時が異なるため、DVC側のプレイリストとは別のプレイリストであると判断する。そして、図18に示すように、更新されたプレイリストファイルと、プレイリストに関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルとをサーバにアップロードする。
【0023】
この場合、クリップ情報ファイル[00000.CPI]及び[00002.CPI]と、AVデータファイル[00000.MTS]及び[00002.MTS]とは、状態Aの時に既にアップロード済みのため、重複したアップロードとなる。特に、ファイルサイズの大きなAVデータを重複してアップロードしてしまうことは、アップロード時間が増大してしまうという問題がある。
【0024】
一方で、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル及びAVデータファイルそれぞれのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時などの情報を基に差分アップロードを実施する場合には、このような問題は発生しないが、差分アップロードを実現するために管理すべき情報が増加してしまう。
【0025】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、管理すべき情報量を少なくするとともに、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができるコンテンツ受信装置、コンテンツ送受信システム及びコンテンツ受信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記目的を実現するために、本発明に係るコンテンツ受信装置は、ネットワークを介して接続されたコンテンツ送信装置から動画コンテンツを受信するコンテンツ受信装置であって、動画コンテンツは、複数のAV(Audio Visual)データを示す複数のAVデータファイルと、前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数のクリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する情報管理部と、前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する送受信部と、前記送受信部によって受信された第2再生制御ファイル情報と、前記情報管理部が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較する比較部とを備え、前記送受信部は、さらに、前記比較部による比較結果に基づいて決定される再生制御ファイル情報である第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を送信又は受信する。
【0027】
これにより、再生制御ファイル情報の比較結果とクリップファイル情報とに基づいて、送受信するファイルを決定することができる。動画コンテンツに含まれる全てのファイルの情報を比較しない(例えば、AVデータファイルの情報を比較しない)ので、管理すべき情報量を少なくするとともに、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0028】
また、前記送受信部は、さらに、前記比較部による比較結果を前記コンテンツ送信装置に送信し、前記第3再生制御ファイル情報は、前記コンテンツ送信装置によって前記比較結果に基づいて決定され、前記送受信部は、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報の取得要求を前記コンテンツ送信装置から受信した場合に、前記情報管理部が管理する複数のクリップファイル情報のうち、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を送信してもよい。
【0029】
これにより、再生制御ファイル情報の比較結果を送信することで、コンテンツ送信装置は、どのファイルを送信すべきか否かを判断することができる。さらに、クリップファイル情報を送信するので、クリップファイル情報と1対1に対応するAVデータファイルについても、送信すべきか否かを判断することができる。よって、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0030】
また、前記比較部は、さらに、前記比較結果に基づいて前記第3再生制御ファイル情報を決定し、前記送受信部は、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報の取得要求を送信し、当該取得要求の応答として、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を受信してもよい。
【0031】
これにより、比較結果に基づいて、コンテンツ受信装置は、どのファイルを受信すべきか否かを判断することができる。さらに、クリップファイル情報を受信するので、クリップファイル情報と1対1に対応するAVデータファイルについても、受信すべきか否かを判断することができる。よって、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0032】
また、前記第1再生制御ファイル情報は、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時を示し、前記第2再生制御ファイル情報は、前記第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時を示し、前記比較部は、前記第2再生制御ファイル情報が示すファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時と、前記第1再生制御ファイル情報が示すファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時とを比較してもよい。
【0033】
これにより、ファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時のそれぞれについて比較を行うので、該当するファイルが存在するのか否か、存在した場合であっても作成日時又は更新日時が異なっているのか否かなど、全く同一のファイルが存在するか否かを正しく判定することができる。よって、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0034】
また、前記送受信部は、前記第1再生制御ファイル情報と前記第2再生制御ファイル情報との間で、ファイル名及び作成日時が同じであり、更新日時が異なっている再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報として、送信又は受信してもよい。
【0035】
これにより、ファイル名及びファイル作成日時が同じであっても、更新日時が異なる場合は、以前に送信した後でファイルが更新されたことを意味するので、再度、送信する必要がある。本態様によれば、更新されたファイルを正しく判定することができる。よって、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0036】
また、前記送受信部は、さらに、前記比較結果と、前記送受信部が送信又は受信したクリップファイル情報とに基づいて決定された動画コンテンツに含まれるファイルを受信してもよい。
【0037】
これにより、動画コンテンツに含まれるファイルのうち、AVデータファイルの情報を比較することなく、AVデータファイルの送受信を行うか否かも決定することができるので、管理すべき情報量を少なくすることができる。また、比較結果に基づいてファイルを送受信するか否かを決定するので、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0038】
また、本発明に係るコンテンツ送受信システムは、互いにネットワークを介して接続されたコンテンツ受信装置とコンテンツ送信装置との間で、動画コンテンツを送受信するコンテンツ送受信システムであって、動画コンテンツは、複数のAVデータを示す複数のAVデータファイルと、前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第1クリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する第1情報管理部と、前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する第1送受信部と、前記第1送受信部によって受信された第2再生制御ファイル情報と、前記第1情報管理部が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較する比較部とを備え、前記第1送受信部は、さらに、前記比較部による比較結果を送信し、かつ、前記複数の第1クリップファイル情報のうち、前記比較結果に基づいて前記コンテンツ送信装置によって決定される再生制御ファイル情報である第3再生制御ファイル情報に対応する第1クリップファイル情報を送信し、前記コンテンツ送信装置は、前記第2再生制御ファイル情報と、前記第2動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第2クリップファイル情報とを対応付けて管理する第2情報管理部と、前記第2再生制御ファイル情報を送信し、かつ、前記第1送受信部によって送信された比較結果と第1クリップファイル情報とを受信する第2送受信部と、前記第2送受信部によって受信された比較結果に基づいて前記第3再生制御ファイル情報を決定し、かつ、前記比較結果と、前記第3再生制御ファイル情報に対応する第1クリップファイル情報とに基づいて、前記第2動画コンテンツのうち、前記コンテンツ受信装置に送信するファイルを決定する決定部とを備える。
【0039】
これにより、再生制御ファイル情報の比較結果とクリップファイル情報とに基づいて、送受信するファイルを決定することができる。動画コンテンツに含まれる全てのファイルの情報を比較しない(例えば、AVデータファイルの情報を比較しない)ので、管理すべき情報量を少なくするとともに、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0040】
また、本発明に係るコンテンツ送受信システムは、互いにネットワークを介して接続されたコンテンツ受信装置とコンテンツ送信装置との間で、動画コンテンツを送受信するコンテンツ送受信システムであって、動画コンテンツは、複数のAVデータを示す複数のAVデータファイルと、前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第1クリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する第1情報管理部と、前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する第1送受信部と、前記第1送受信部によって受信された第2再生制御ファイル情報と、前記第1情報管理部が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較し、比較結果に基づいて第3再生制御ファイル情報を決定する比較部とを備え、前記コンテンツ送信装置は、前記第2再生制御ファイル情報と、前記第2動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第2クリップファイル情報とを対応付けて管理する第2情報管理部と、前記第2再生制御ファイル情報と、前記複数の第2クリップファイル情報のうち、前記第3再生制御ファイル情報に対応する第2クリップファイル情報とを送信する第2送受信部とを備え、前記コンテンツ受信装置は、さらに、前記比較結果と、前記第2クリップファイル情報とに基づいて、前記第2動画コンテンツのうち、前記コンテンツ送信装置から受信するファイルを決定する決定部を備えてもよい。
【0041】
これにより、再生制御ファイル情報の比較結果とクリップファイル情報とに基づいて、送受信するファイルを決定することができる。動画コンテンツに含まれる全てのファイルの情報を比較しない(例えば、AVデータファイルの情報を比較しない)ので、管理すべき情報量を少なくするとともに、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【0042】
なお、本発明は、コンテンツ受信装置として実現できるだけではなく、当該コンテンツ受信装置を構成する処理部をステップとする方法として実現することもできる。また、これらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。さらに、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの記録媒体、並びに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信してもよい。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、管理すべき情報量を少なくするとともに、重複したファイルの送受信を回避し、高速な差分送受信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施の形態に係るコンテンツ送受信(アップロード)システムの構成の一例を示す図である。
【図2】実施の形態に係るクライアント装置(コンテンツ送信装置)の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係るサーバ装置(コンテンツ受信装置)の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】実施の形態に係るコンテンツのデータファイルの管理構造の一例を示す概念図である。
【図5】実施の形態に係るコンテンツのプレイリスト、クリップ番号、クリップ情報及びAVデータの一例を説明する概念図である。
【図6】実施の形態に係るコンテンツのクリップ情報の一例を示す概念図である。
【図7】実施の形態に係るコンテンツ送受信(アップロード)システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
【図8】実施の形態に係るクライアント装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態に係るクライアント装置が管理するコンテンツの記録情報の一例を示す図である。
【図10】(a)実施の形態に係るプレイリストファイルのレコード情報確認要求の内容の一例を示す図である。(b)実施の形態に係るプレイリストファイルのレコード情報確認要求に対する応答の内容の一例を示す図である。
【図11】(a)実施の形態に係るクリップ情報ファイルのレコード情報確認要求の内容の一例を示す図である。(b)実施の形態に係るクリップ情報ファイルのレコード情報確認要求に対する応答の内容の一例を示す図である。
【図12】実施の形態に係るアップロードするコンテンツの決定結果の一例を示す図である。
【図13】実施の形態に係るサーバ装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態に係るサーバ装置が管理するアップロード履歴情報を示す図である。
【図15】実施の形態に係るサーバ装置が管理するアップロード履歴情報を示す図である。
【図16】実施の形態の変形例に係るコンテンツ送受信(ダウンロード)システムの通信シーケンスの一例を示す図である。
【図17】従来のコンテンツアップロードシステムを示す図である。
【図18】従来のコンテンツアップロードシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0046】
<システム構成>
以下、本発明の実施の形態に係るコンテンツ受信装置、コンテンツ送受信システム及びコンテンツ受信方法について、図1から図16を用いて説明する。
【0047】
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送受信(アップロード)システムの構成の一例を示す図である。図1に示すコンテンツアップロードシステム100は、クライアント装置200からサーバ装置300に、クライアント装置200が記憶している動画コンテンツをアップロードするためのシステムである。
【0048】
なお、後述するように、本発明に係る動画コンテンツは、複数のファイルから構成される。具体的には、動画コンテンツは、複数のAVデータファイルと、複数のクリップ情報ファイルと、少なくとも1つの再生制御情報ファイルとを含む。各ファイルの詳細については、図4〜図6を用いて後で説明する。
【0049】
図1に示すように、コンテンツアップロードシステム100は、クライアント装置200と、サーバ装置300と、無線アクセスポイント400と、有線500とを備える。
【0050】
クライアント装置200は、ネットワークを介して接続されたサーバ装置300との間で、動画コンテンツを送受信する。例えば、クライアント装置200は、デジタルビデオカメラ(DVC)であり、ユーザが撮影することで生成された動画コンテンツを記憶部(内部メモリ又は着脱可能な記憶媒体)に記憶している。クライアント装置200の詳細な構成は、図2を用いて後述する。
【0051】
サーバ装置300は、ネットワークを介して接続されたコンテンツ送信装置であるクライアント装置200から動画コンテンツを受信するコンテンツ受信装置の一例である。例えば、サーバ装置300は、デジタルビデオレコーダ(DVR)であり、クライアント装置200から取得した動画コンテンツを記憶する。
【0052】
クライアント装置200は、無線を介して、無線アクセスポイント400と接続されている。また、サーバ装置300と無線アクセスポイント400とは、有線500で接続されている。これにより、クライアント装置200及びサーバ装置300は、ネットワークを通じて接続され、相互に要求及び応答を送受信することが可能な状態にある。
【0053】
図2は、本発明の実施の形態に係るクライアント装置200(DVC)の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、クライアント装置200は、本発明に係るコンテンツ送信装置の一例であり、制御部201と、映像音声出力部202と、映像音声入力部203と、操作入力部204と、送受信部205と、バッファ部206と、記憶部207とを備える。
【0054】
制御部201は、クライアント装置200全体の動作を制御する。例えば、制御部201は、CPU(Central Processing Unit)によって構成されている。制御部201には、映像音声出力部202と、映像音声入力部203と、操作入力部204と、送受信部205と、バッファ部206と、記憶部207とが接続されている。
【0055】
制御部201は、図2に示すように、情報管理部211と、コンテンツ決定部212とを備える。
【0056】
情報管理部211は、第2情報管理部の一例であって、第2再生制御ファイル情報と複数の第2クリップファイル情報とを対応付けて、レコード情報として管理する。
【0057】
第2再生制御ファイル情報は、サーバ装置300に送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイル(具体的には、プレイリストファイル)の性質を示す情報である。例えば、第2再生制御ファイル情報は、プレイリストファイルのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時を示す情報である。
【0058】
第2クリップファイル情報は、第2動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイル(Clipinfoファイル)の性質のそれぞれを示す情報である。例えば、第2クリップファイル情報は、クリップ情報ファイルのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時を示す情報である。
【0059】
情報管理部211は、具体的には、記憶媒体208に記憶されている動画コンテンツに含まれるファイルの記録情報を管理する。より具体的には、情報管理部211は、動画コンテンツに含まれるプレイリストファイル、クリップ情報ファイル及びAVデータファイルのそれぞれのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時などの記録情報を管理する。
【0060】
コンテンツ決定部212は、送受信部205によって受信された比較結果に基づいて、第3再生制御ファイル情報を決定する。第3再生制御ファイル情報は、複数の第2再生制御ファイル情報に対応する複数の再生制御情報ファイルのうち、比較結果によって、ファイル名及び作成日時は同じであるが、更新日時が異なると示された再生制御情報ファイルの性質を示す情報である。
【0061】
なお、比較結果は、送受信部205が送信した第2再生制御ファイル情報と、サーバ装置300が管理する再生制御ファイル情報とが、サーバ装置300において比較された結果を示す情報である。
【0062】
また、コンテンツ決定部212は、比較結果と、送受信部205が受信した第1クリップファイル情報とに基づいて、第2動画コンテンツのうち、サーバ装置300に送信するファイルを決定する。送受信部205が受信した第1クリップファイル情報は、複数の第1クリップファイル情報のうち、第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報である。なお、複数の第1クリップファイル情報は、サーバ装置300が管理する複数のクリップ情報ファイルの性質を示す情報である。具体的なファイルの決定方法については、後で説明する。
【0063】
映像音声出力部202は、映像音声信号を再生又は出力する。例えば、映像音声出力部202は、液晶モニタなどの表示部、及び、スピーカなどの音声出力部を備える。記憶媒体208に記録された映像音声信号を再生する場合には、ユーザが操作入力部204を通じて操作を行うことにより、記憶部207から映像音声信号が読み出され、バッファ部206に一時的に記録された後に、映像音声出力部202を通じて、出力される。
【0064】
映像音声入力部203は、映像音声信号を取得又は生成する。例えば、映像音声入力部203は、CCD(Charge Coupled Device)、及び、信号処理部を備える。映像音声入力部203によって取得又は生成された映像音声信号は、バッファ部206に一時的に記録された後に、記憶部207の記憶媒体208に記録される。
【0065】
操作入力部204は、ユーザからの指示を受け付ける操作ボタン、タッチパネルなどのユーザインタフェースである。
【0066】
送受信部205は、第2再生制御ファイル情報を送信し、かつ、上記の比較結果と第1クリップファイル情報とを、サーバ装置300から受信する第2送受信部の一例である。送受信部205は、ネットワークを通じた外部機器の操作や、外部機器にコンテンツをアップロードする際には、外部機器(例えば、サーバ装置300)に、要求及びコンテンツを送信し、応答を受信する。
【0067】
バッファ部206は、クライアント装置200が備える処理部間でデータのやり取りを行う際に一時的にデータを記憶するメモリである。
【0068】
記憶部207は、クライアント装置200が備える内部メモリ、又は、着脱可能な記憶媒体208と通信を行う通信インタフェースである。なお、記憶媒体208は、例えば、SDカードである。記憶媒体208には、動画コンテンツに含まれる各種ファイル、及び、各種ファイルの性質を示す情報が格納されている。具体的には、記憶媒体208には、上記の第2コンテンツ、第2再生制御ファイル情報及び第2クリップファイル情報などが格納されている。
【0069】
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバ装置300(DVR)の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置300は、本発明に係るコンテンツ受信装置の一例であり、制御部301と、映像音声出力部302と、放送受信部303と、操作入力部304と、送受信部305と、バッファ部306と、記憶部307とを備える。
【0070】
制御部301は、サーバ装置300全体の動作を制御する。例えば、制御部301は、CPUによって構成されている。制御部301には、映像音声出力部302と、放送受信部303と、操作入力部304と、送受信部305と、バッファ部306と、記憶部307とが接続されている。
【0071】
制御部301は、図3に示すように、情報管理部311と、比較部312とを備える。
情報管理部311は、第1情報管理部の一例であって、第1再生制御ファイル情報と複数の第1クリップファイル情報とを対応付けて、アップロード履歴情報(又は、レコード情報とも記載する)として管理する。
【0072】
第1再生制御ファイル情報は、クライアント装置200から以前に受信した(以前にアップロードされた)動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイル(具体的には、プレイリストファイル)の性質を示す情報である。例えば、第1再生制御ファイル情報は、プレイリストファイルのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時を示す情報である。
【0073】
第1クリップファイル情報は、第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質のそれぞれを示す情報である。例えば、第1クリップファイル情報は、クリップ情報ファイルのファイル名、ファイルサイズ、作成日時、及び、更新日時を示す情報である。
【0074】
比較部312は、送受信部305によって受信された第2再生制御ファイル情報と、情報管理部311が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較する。具体的には、比較部312は、第2再生制御ファイル情報のファイル名、作成日時、及び、更新日時と、第1再生制御ファイル情報のファイル名、作成日時、及び、更新日時とをそれぞれ比較する。
【0075】
比較部312による比較結果は、例えば、第1再生制御ファイル情報と第2再生制御ファイル情報との間で(1)ファイル名が異なる、(2)ファイル名は一致するが作成日時が異なる、(3)ファイル名及び作成日時は一致するが更新日時が異なる、などを示す情報である。
【0076】
なお、比較部312は、第2再生制御ファイル情報のファイルサイズと、第1再生制御ファイル情報のファイルサイズとを比較してもよい。ファイルサイズは、更新日時と同等に扱うことができる。すなわち、ファイル名及び作成日時が同じであっても、ファイルサイズが異なっている場合は、当該ファイルに対して何らかの更新がなされたことを意味する。
【0077】
映像音声出力部302は、映像音声信号を再生又は出力する。記憶媒体308a又は308bに記録された映像音声信号を再生する場合には、ユーザが操作入力部304を通じて操作を行うことにより、記憶部307から映像音声信号が読み出され、バッファ部306に一時的に記録された後に、映像音声出力部302を通じて出力される。
【0078】
放送受信部303は、映像音声信号を取得する。例えば、放送受信部303は、アンテナ、及び、信号処理部を備える。例えば、放送録画時に放送受信部303によって取得された映像音声信号は、バッファ部206に一時的に記録された後に、記憶部307の記憶媒体308a又は308bに記録される。
【0079】
操作入力部304は、ユーザからの指示を受け付ける操作ボタン、タッチパネルなどのユーザインタフェースである。
【0080】
送受信部305は、第1送受信部の一例であって、クライアント装置200が送信しようとしている第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイルを受信する。また、送受信部305は、比較部312による比較結果を送信する。
【0081】
さらに、送受信部305は、情報管理部311が管理する複数の第1クリップファイル情報のうち、比較結果に基づいて決定される第3再生制御ファイル情報に対応する第1クリップファイル情報を送信する。具体的には、送受信部305は、当該第1クリップファイル情報の取得要求をクライアント装置200から受け付けた場合に、当該第1クリップファイル情報を送信する。
【0082】
例えば、送受信部305は、記憶媒体308a又は308bに記録された映像音声信号をネットワーク通じて接続された機器に配信する場合、外部機器(例えば、クライアント装置200)からの要求に応じて、応答及びコンテンツを送信する。
【0083】
バッファ部306は、サーバ装置300が備える処理部間でデータのやり取りを行う際に一時的にデータを記憶するメモリである。
【0084】
記憶部307は、サーバ装置300が備える内部メモリ(記憶媒体308a)、又は、着脱可能な記憶媒体308bと通信を行う通信インタフェースである。なお、記憶媒体308aは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)であり、記憶媒体308bは、例えば、BD(Blu−ray Disc)メディアである。
【0085】
記憶媒体308a又は308bには、動画コンテンツに含まれる各種ファイル、及び、各種ファイルの性質を示す情報が格納されている。具体的には、記憶媒体308a又は308bには、上記の第1コンテンツ、第1再生制御ファイル情報及び第1クリップファイル情報などが格納されている。
【0086】
次に、クライアント装置200(DVC)が記憶格納する動画コンテンツのファイル構造について説明する。本実施の形態では、動画コンテンツは、AVデータファイルと、クリップ情報ファイルと、コンテンツ再生制御情報ファイルとを含んでいる。
【0087】
図4は、本発明の実施の形態に係るコンテンツのデータファイルの管理構造の一例を示す概念図である。図5は、AVデータ、クリップ情報、コンテンツ再生制御情報の各データファイルの管理構造の一例を示す図である。
【0088】
動画コンテンツに含まれる各データファイルは、記憶媒体208上においてディレクトリ構造により階層的に管理される。記憶媒体208上には、先ず、1つのディレクトリ、図5の例ではルート(ROOT)ディレクトリが作成されている。
【0089】
ルートディレクトリの下にディレクトリ[PRIVATE]が置かれ、その下にディレクトリ[AVCHD]、さらにその下に[BDAV]が置かれる。BDAVディレクトリ[BDAV]の下に、プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]、クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]、AVデータのストリームディレクトリ[STREAM]が置かれる。
【0090】
プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]は、コンテンツ再生制御情報、すなわちプレイリストのデータベースに対するディレクトリである。すなわち、プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]は、動画コンテンツの再生形態を制御する制御情報であるプレイリストに関するファイルであるプレイリストファイル[xxxxx.MPL]を格納する。
【0091】
プレイリストファイル[xxxxx.MPL]は、動画コンテンツのそれぞれに対して作成されるファイルであって、ユーザによって編集され、場合によっては複数のAVデータを参照できるファイルである。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[xxxxx]は、5桁の数字とし、ピリオドの後ろの[MPL]は、このタイプのファイルに固定的な拡張子である。
【0092】
プレイリストファイル[xxxxx.MPL]が、本発明に係る再生制御情報ファイルの一例である。プレイリストファイル[xxxxx.MPL]は、後述するように、動画コンテンツに含まれる複数のAVデータの再生順序を示している。
【0093】
クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]は、クリップ情報のデータベースに対するディレクトリである。すなわち、クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]は、AVデータファイルのそれぞれに対する属性情報を記憶するクリップ情報ファイル[zzzzz.CPI]を格納する。
【0094】
クリップ情報ファイル[zzzzz.CPI]が、本発明に係るクリップ情報ファイルの一例である。クリップ情報ファイル[zzzzz.CPI]は、後述するように、複数のAVデータのそれぞれに1対1に対応する。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[zzzzz]は、5桁の数字とし、ピリオドの後ろの[CPI]は、このタイプのファイルに固定的な拡張子である。
【0095】
ストリームディレクトリ[STREAM]は、実体としてのAVデータファイルに対するディレクトリである。すなわち、ストリームディレクトリ[STREAM]は、クリップ情報ファイルのそれぞれに対応するAVデータであるAVデータファイルを格納する。
【0096】
AVデータファイルは、動画コンテンツに含まれる複数のAVデータを示している。すなわち、AVデータファイルは、動画コンテンツの実態的な映像及び音声データに相当する。
【0097】
AVデータファイルは、例えば、MPEG2−TS形式であり、ファイル名は[zzzzz.MTS]とする。ファイル名において、ピリオドの前の[zzzzz]は、対応するクリップ情報ファイルと同一とすることで、クリップ情報ファイルとAVデータファイルとの対応関係を容易に把握することができる。
【0098】
図5は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツのプレイリスト、クリップ番号、クリップ情報及びAVデータの一例を説明する概念図である。
【0099】
ストリームファイル形式の3個のAVデータファイル[00000.MTS]、[00001.MTS]、[00002.MTS]が、クライアント装置200の記憶媒体208に格納されている場合を想定する。AVデータファイル[00000.MTS]、[00001.MTS]、[00002.MTS]のそれぞれには、クリップ情報形式のクリップ情報ファイル[00000.CPI]、[00001.CPI]、[00002.CPI]が管理情報として用意され、クライアント装置200の記憶媒体208に格納されている。つまり、AVデータファイルとクリップ情報ファイルとは、1対1で対応付けられている。
【0100】
AVデータファイルとクリップ情報ファイルとの対は、それぞれクリップ[クリップ00000]、[クリップ00001]、[クリップ00002]を構成し、クリップ番号で識別される。したがって、クリップ番号は、クリップ情報ファイルの所在を示す情報、及び、AVデータファイルの所在を示す情報でもある。クリップ番号に基づいて、ディレクトリの[CLIPINF]と[STREAM]とのデータベースを参照することで、クリップ番号に対応する、クリップ情報とAVデータとが格納されているアドレスが得られるからである。
【0101】
なお、クリップ情報ファイルは、図6に示すように、対応するAVデータファイルが示すAVデータに関する情報により構成される。具体的には、映像コーデックと音声コーデックの方式を示す情報、シームレスのタイプを示す情報などの属性情報、及び、再生時刻などのタイムスタンプ値とAVデータのバイト位置との関係を示すタイムマップテーブルなどを含んでいる。
【0102】
図5におけるプレイリスト[00000.MPL]は、コンテンツ再生制御情報の一例である。プレイリスト[00000.MPL]は、クライアント装置200の記憶媒体208に記憶されているAVデータがどのような順序で再生されるべきかを規定している。すなわち、再生される順序は、再生順序の列の順序によって規定されている。
【0103】
再生順序の列には、[プレイアイテム0(playitem0)]から[プレイアイテム2(playitem2)]などが順に記載されている。まず、[playitem0]において、[Clip00000]の時間位置[00:00:00]から[00:10:00]までの部分、すなわち、AVデータファイル[00000.MTS]の0分から10分の部分を再生する。
【0104】
次に、[playitem1]において、[Clip00001]の時間位置[00:00:00]から[00:20:00]までの部分、すなわち、AVデータファイル[00001.MTS]の0分から20分の部分を再生する。次に、[playitem2]において、[Clip00002]の時間位置[00:00:00]から[00:15:00]までの部分、すなわち、AVデータファイル[00002.MTS]の0分から15分までの部分を再生する。
【0105】
以上のように、プレイリストは、[参照するクリップ番号]により、1個又は複数個のAVデータの再生順序を指定でき、かつ、[クリップ内での時間位置]により、それぞれのAVデータの再生開始時刻と再生終了時刻とを指定して、任意の再生部分を選定できる。
【0106】
プレイリストは、再生許可レンジ指定情報を時刻で指定している。しかし、実際にAVデータを再生する際には、図6に示すクリップ情報のタイムマップテーブルを参照し、時刻指定をバイト指定に変換して、再生開始バイト位置から再生終了バイト位置までのAVデータの再生制御が行われる。
【0107】
<通信シーケンス>
図7を参照し、本実施の形態におけるコンテンツアップロード時の通信シーケンスを説明する。
【0108】
ユーザにより、クライアント装置200(DVC)に、コンテンツのアップロードが指示されると、クライアント装置200としてのDVCは、ネットワーク内にコンテンツをアップロードすることが可能な機器が存在するかを確認するために、サーバ装置の検索要求(機器検索要求)を送信する(S101)。クライアント装置200からの機器検索要求を受信したサーバ装置300としてのDVRは、自機器を識別するための識別情報を含む応答をクライアント装置200に返送する(S102)。
【0109】
サーバ装置300からの応答を受信したクライアント装置200は、サーバ装置300がコンテンツのアップロードを受け付ける能力があるか否かを確認するために、機器のネットワーク機能を確認するための要求(機器情報取得要求)を送信する(S103)。機器情報取得要求を受信したサーバ装置300は、ネットワークを介してコンテンツアップロードを受け付ける能力を有する場合には、その旨を記述した応答をクライアント装置200に返送する(S104)。
【0110】
サーバ装置300がコンテンツのアップロードを受け付ける能力があることを確認したクライアント装置200は、サーバ装置300がクライアント装置200の記憶媒体208に記録されたコンテンツのアップロードを受け付けたことがあるか否かを問い合わせるための要求を行う(S105)。具体的には、当該要求は、メディア識別子確認要求であり、記憶媒体208のメディア識別子を示している。メディア識別子は、記憶媒体毎に割り当てられている。すなわち、異なる記憶媒体には、異なるメディア識別子が割り当てられる。
【0111】
サーバ装置300は、後述するアップロード履歴情報を基に、指定されたメディア識別子に相当する記憶媒体からのアップロードの有無を確認する。そして、サーバ装置300は、アップロードの有無を示す識別情報を含む応答をクライアント装置200に返送する(S106)。
【0112】
サーバ装置300が指定されたメディア識別子のコンテンツアップロードを受け付けたことがある場合に、クライアント装置200は、プレイリストのレコード情報確認要求をサーバ装置300に送信する(S107)。具体的には、サーバ装置300が指定されたメディア識別子のプレイリストのアップロードを受け付けたことがあるかどうかを確認するために、記憶媒体208のメディア識別子と、記憶媒体208に記録されたプレイリストのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時を含む情報とを、レコード情報確認要求として送信する。
【0113】
レコード情報確認要求を受信したサーバ装置300は、指定されたメディア識別子のプレイリストのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時と、後述するアップロード履歴情報とを比較する(S109)。そして、サーバ装置300は、比較結果に相当する識別情報を含む応答をクライアント装置200に返送する(S109)。
【0114】
識別情報は、例えば、指定されたプレイリストが、(1)アップロードされていない、(2)ファイル名が一致するが作成日時が異なる、(3)ファイル名ファイル作成日時が一致するがファイル更新日時が異なる、(4)ファイル名、ファイル作成更新日時情報が一致するものをアップロード済み、のいずれかを示す。なお、クライアント装置200の記憶媒体208に複数のプレイリストが記録されている場合には、要求及び応答のそれぞれに、複数のプレイリストに関する上述の情報が示されている。
【0115】
応答を受信したクライアント装置200は、応答から、ファイル更新日時が異なると示されたプレイリスト情報を抽出し、該当するプレイリストに関するクリップ情報を取得するための要求(クリップ情報のレコード情報確認要求)をサーバ装置300に送信する(S110)。クリップ情報のレコード情報確認要求を受信したサーバ装置300は、後述するアップロード履歴情報から、指定されたプレイリストに関連するクリップ情報のファイル名、ファイル作成日時及び更新日時などを示すレコード情報を返送する(S111)。なお、クライアント装置200が複数のプレイリストを指定した要求を送信してきた場合、サーバ装置300は、それぞれのプレイリストに関連するクリップ情報のファイル名、ファイル作成日時及び更新日時などを示すレコード情報を返送する。
【0116】
これら一連のシーケンスを経た後、クライアント装置200は、アップロードすべきコンテンツを決定する(S112)。決定方法の詳細については、後述する。
【0117】
アップロードすべきコンテンツが決定されると、クライアント装置200は、サーバ装置300に対して、コンテンツのアップロード要求を送信する(S113)。アップロード要求は、プレイリスト単位で行われ、プレイリストと併せて転送されるクリップ情報ファイルのファイル数及びファイル名と、AVデータファイルのファイル数及びファイル名とが指定される。サーバ装置300は、アップロードを受付可能な状態である場合には、その旨を示す応答を返送する(S114)。応答には、アップロード先のURIが含まれている。
【0118】
アップロード受付可能である応答を受信したクライアント装置200は、応答に含まれるアップロード先であるサーバ装置300のURIを指定して、コンテンツのアップロードを行う(S115)。コンテンツの受信を正常に完了したサーバ装置300は、その旨を示した応答を返送する(S116)。コンテンツのアップロードは、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル、及び、AVデータファイルのそれぞれについて行われる。
【0119】
<クライアント装置200(DVC)側の処理詳細>
続いて、クライアント装置200の処理の詳細について説明する。
【0120】
図8は、本発明の実施の形態に係るクライアント装置200の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8は、クライアント装置200であるDVCが、記憶媒体208に記録されたコンテンツの内、アップロードすべきコンテンツを決定し、実際にコンテンツをアップロードする場合の処理フローを示す。
【0121】
なお、記憶媒体208には、例えば、図9に示すように、4つのプレイリストファイル(00000.MPL、00001.MPL、00002.MPL、00003.MPL)と、これらのプレイリストファイルに関連するクリップ情報ファイル、及び、AVデータファイルが記録されている場合を想定する。
【0122】
操作入力部204が、ユーザから、コンテンツのアップロードの指定を受け付けると、クライアント装置200の送受信部205は、まず、ネットワークにサーバ機能を有した機器が存在するかを確認するための機器検索要求を送信する(S201)。クライアント装置200は、検索要求に対するタイムアウトが発生するまでサーバ機能を有する機器からの応答を待つ(S202)。
【0123】
サーバ機能を有するDVR(サーバ装置300)から機器検索要求に対する応答が返送されると(S202でNo)、クライアント装置200の送受信部205は、応答に示された情報を基に、サーバ装置300に対して、機器情報取得要求を送信する(S203)。なお、サーバ装置300からの応答を受けることなく、タイムアウトが発生した場合(S202でYes)、送受信部205は、再度、機器検索要求を送信する(S201)。あるいは、当該コンテンツアップロード処理を終了してもよい。
【0124】
次に、送受信部205は、サーバ装置300からアップロード対応の旨を示した機器情報を受信した場合(S204でYes)、クライアント装置200の送受信部205は、サーバ装置300に対して、記憶媒体208のメディア識別子に記録されたコンテンツのアップロードを受け付けたことがあるかの問い合わせ要求(すなわち、メディア識別子確認要求)を送信する(S205)。メディア識別子確認要求には、記憶媒体208のメディア識別子が含まれている。なお、サーバ装置300がアップロード対応でない場合(S204でNo)、当該コンテンツアップロード処理を終了する。
【0125】
クライアント装置200は、サーバ装置300から応答を受信するのを待機し(S206)、応答を受信した場合であって(S206でYes)、サーバ装置300が、指定されたメディア識別子のコンテンツアップロードを受け付けたことがない場合(S207でNo)には、送受信部205は、後述するコンテンツのアップロード要求を送信する(S214)。
【0126】
サーバ装置300が、指定されたメディア識別子のコンテンツアップロードを受け付けたことがある場合(S207でYes)には、サーバ装置300が、指定されたメディア識別子に記録されたプレイリストのアップロードを受け付けたことがあるかどうかを確認するために、送受信部205は、レコード情報確認要求を送信する(S208)。レコード情報確認要求は、例えば、図10(a)の要求内容に示すように、記憶媒体208のメディア識別子と、記憶媒体208に記録されたプレイリストファイルのファイル名、ファイル作成日時及び更新日時を含む。なお、レコード情報確認要求は、さらに、プレイリストファイルのファイルサイズを含んでいてもよい。
【0127】
クライアント装置200は、サーバ装置300から、個々のプレイリストに対して、図10(b)の応答内容に示すように、履歴情報を含む応答を受信するのを待機する(S209)。履歴情報は、(1)アップロードされていない(「未アップロード」)、(2)ファイル名が一致するが作成日時が異なる(「作成日時異なる」)、(3)ファイル名及びファイル作成日時は一致するが、ファイル更新日時が異なる(「更新日時異なる」)、(4)ファイル名、ファイル作成日時及び更新日時が一致する(「アップロード済」)、という情報を含む。
【0128】
送受信部205が、上記の識別情報が示された応答が受信した場合(S209でYes)、クライアント装置200のコンテンツ決定部212は、プレイリストファイル[00000.MPL]、並びに、当該プレイリストファイルに関連するクリップ情報及びAVデータは、アップロード済みのため、アップロード不要と判断する。
【0129】
また、コンテンツ決定部212は、プレイリストファイル[00002.MPL]に関しては、アップロードする必要があると判定する。同一ファイル名であるが、作成日時が異なるため、別の時期に作成されたコンテンツがアップロード済みであって、現在、クライアント装置200の記憶媒体208に記録されているプレイリストファイル[00002.MPL]、並びに、当該プレイリストファイルに関連するクリップ情報及びAVデータに関してはアップロードされていないと判断できるためである。
【0130】
プレイリストファイル[00003.MPL]、並びに、当該プレイリストファイルに関連するクリップ情報及びAVデータについては、アップロードされたことがないため、コンテンツ決定部212は、これらのファイルをアップロードする必要があると判断する。
【0131】
アップロードする必要があると判断したプレイリストの情報は、図2のバッファ部206に、後述のコンテンツアップロード完了まで保持される(S210)。
【0132】
コンテンツ決定部212は、更新日時が異なると示されたプレイリストファイル[00001.MPL]に関しては、同一時期に作成されたコンテンツが既にアップロード済みだが、アップロード後、クライアント装置200側で何らかの編集作業が行われたと判断し、以下の処理を実行する。
【0133】
クライアント装置200の送受信部205は、クリップ情報ファイルのレコード情報確認要求を送信する(S211)。具体的には、送受信部205は、図11(a)に示されるような、ファイル作成日時が一致するが、更新日時が異なると示されたプレイリストに関するクリップ情報を取得するための要求を、クリップ情報ファイルのレコード情報確認要求として、サーバ装置300に送信する。
【0134】
クリップ情報ファイルのレコード情報確認要求は、図11(a)に示すように、メディア識別子と、更新日時が異なると判断されたプレイリストファイルのファイル名、作成日時、更新日時を示す情報を含んでいる。なお、プレイリストファイルが特定できればいいので、レコード情報確認要求は、プレイリストファイルのファイル名だけを含んでいてもよい。
【0135】
クライアント装置200は、クリップ情報ファイルのレコード情報確認要求に対する応答を待機する(S212)。図11(b)に示される応答をサーバ装置300から受信した場合(S212でYes)、コンテンツ決定部212は、記憶媒体208に記録されたプレイリスト[00001.MPL]に関連するクリップ情報ファイルと、受信した応答に含まれる、クリップ情報ファイルとの作成日時及び更新日時を比較する。
【0136】
その結果、クリップ情報ファイル[00003.CPI]及び[00004.CPI]に対応するAVデータファイルは、既に、サーバ装置300側に同じものがアップロード済であることを判断する。なぜなら、図11(b)に示すクリップ情報ファイル[00003.CPI]と[00004.CPI]との作成日時及び更新日時は、図9に示すクリップ情報ファイル[00003.CPI]と[00004.CPI]との作成日時及び更新日時に一致するためである。
【0137】
また、コンテンツ決定部212は、クリップ情報ファイル[00002.CPI]及び関連するAVデータファイルに関しては、サーバ装置300側に、アップロード済みあるが、アップロード後、クライアント装置200側でユーザにより削除されたと判断する。なぜなら、図11(b)に示す応答には、クリップ情報ファイル[00002.CPI]が含まれるのに対して、図9に示すレコード情報には、クリップ情報ファイル[00002.CPI]が含まれていないためである。そして、このユーザ操作をサーバ装置300側に反映するためには、プレイリスト[00001.MPL]のみを送信すればよいと判断する。
【0138】
すなわち、コンテンツ決定部212は、記憶媒体208に記録されたクリップ情報ファイルの作成日時及び更新日時と、受信した応答に含まれる、クリップ情報ファイルの作成日時及び更新日時とが一致する場合、当該クリップ情報ファイルに対応するAVデータファイルのアップロードは必要でないと判断する。また、コンテンツ決定部212は、記憶媒体208に記録されたクリップ情報ファイルの作成日時及び更新日時のいずれかと、受信した応答に含まれる、クリップ情報ファイルの作成日時及び更新日時のいずれかとが一致しない場合、当該クリップ情報ファイルに対応するAVデータファイルのアップロードが必要であると判断する。
【0139】
クライアント装置200のコンテンツ決定部212は、以上のように、プレイリストファイルのレコード情報確認要求に対する応答内容(S209で受信)と、クリップ情報ファイルのレコード情報確認要求に対する応答内容(S212で受信)とにより、サーバ装置300にアップロードするファイルを決定する。例えば、コンテンツ決定部212は、図12に示すように、それぞれのプレイリストファイル、並びに、関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルのうち、アップロードが必要なファイルを決定する(S213)。
【0140】
アップロードすべきコンテンツが決定すると、クライアント装置200の送受信部205は、サーバ装置300に対して、コンテンツのアップロード要求を送信する(S214)。なお、アップロード要求は、プレイリスト単位で行われる。
【0141】
アップロード要求の送信後、クライアント装置200は、当該アップロード要求に対する応答を受信するのを待機する(S215)。送受信部205が、サーバ装置300からファイルアップロードの受付が可能であるという応答を受信した場合(S215でYes)、クライアント装置200の送受信部205は、応答に含まれるアップロード先のURIを指定して、コンテンツのアップロードを行う(S216)。コンテンツのアップロードは、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル、AVデータファイルの順にそれぞれ行われる。
【0142】
サーバ装置300からアップロード完了の応答を受信した場合(S217でYes)、クライアント装置200の送受信部205は、続いてアップロードすべきプレイリストファイル、並びに、関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルが存在する場合(S218でNo)には、アップロード要求の送信を引き続き行う(S214)。全てのアップロードすべきプレイリストファイル、並びに、関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルのアップロードを終えた時点でアップロード処理は終了する(S218でYes)。
【0143】
<サーバ装置300(DVR)側の処理詳細>
続いて、サーバ装置300の動作の詳細について説明する。
【0144】
図13は、本発明の実施の形態に係るサーバ装置300の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、サーバ装置300が、クライアント装置200からのコンテンツのアップロードを受け付ける場合の処理フローを示す。
【0145】
サーバ装置300の記憶媒体308aには、アップロード履歴情報が記録されている。アップロード履歴情報は、例えば、図14に示すように、過去にアップロードされたファイルを、メディア識別子毎に、プレイリストファイル及び関連するクリップ情報ファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時を示す管理情報である。
【0146】
サーバ装置300は、クライアント装置200としてのDVCから、機器検索要求や機器情報取得要求などの各種要求を受信した場合に、適宜応答を返送する。
【0147】
まず、サーバ装置300の送受信部305が、クライアント装置200から、指定されたメディア識別子に記録されたコンテンツのアップロードを受け付けたことがあるか否かの問い合わせ要求を受けた場合(S301でYes)、サーバ装置300の比較部312は、アップロード履歴情報に含まれるメディア識別子と、要求で指定されたメディア識別子との比較を行う(S302)。本実施の形態では、一例として、メディア識別子として、Aが指定されている。サーバ装置300は、メディア識別子Aに相当する記憶媒体からのアップロードを受け付けたことがあると判断し、その旨を示した応答を返送する(S303)。
【0148】
次に、クライアント装置200から、図10(a)に示すように、メディア識別子情報と、プレイリストファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時などの情報を含むレコード情報確認要求を受信した場合(S304でYes)、比較部312は、図14に示された履歴情報と、図10(a)の要求内容に示された情報とを比較する(S305)。そして、比較の結果を受けて、送受信部305は、図10(b)に示すように、要求で指定された個々のプレイリストに対して、アップロード履歴情報との差異を示した応答をクライアント装置200に返送する(S306)。すなわち、送受信部305は、比較部312による比較結果をクライアント装置200に送信する。
【0149】
次に、クライアント装置200から、送受信部305が、図11(a)に示すように、指定されたメディア識別子とプレイリストとに対応するクリップ情報取得要求を受信した場合(S307)、情報管理部311が管理するアップロード履歴情報から対応するクリップ情報ファイルの記録情報を送信する。具体的には、図11(b)に示す情報を、クリップ情報取得要求に対する応答として、クライアント装置200に返送する(S308)。
【0150】
次に、送受信部305が、クライアント装置200からコンテンツのアップロード要求を受信した場合(S309でYes)、送受信部305は、コンテンツのアップロードを受付可能な場合にはその旨を示した応答を返送する(S310)。その後、クライアント装置200から、コンテンツのアップロードが行われると、コンテンツの受信を実施する(S311)。
【0151】
プレイリストファイル、並びに、プレイリストファイルに関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルの受信が完了した場合(S311でYes)、サーバ装置300の情報管理部311は、受信したプレイリストファイルとクリップ情報ファイルとのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時などの情報を基に、アップロード履歴情報の更新処理を実施する(S312)。
【0152】
本実施の形態の例では、プレイリストファイル[00001.MPL]に関しては、プレイリストファイルのみがアップロードされる。プレイリストファイル[0002.MPL]及び[00003.MPL]に関しては、プレイリストファイル、並びに、当該プレイリストファイルに関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルがアップロードされる。プレイリストファイル[00000.MPL]に関しては、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル及びAVデータファイルはいずれもアップロードされない。このため、図14に示すアップロード履歴情報は、図15に示すように更新される。これにより、クライアント装置200の情報管理部211が管理する記録情報(図9)と、サーバ装置300の情報管理部311が管理する記録情報、すなわち、アップロード履歴情報(図15)とが一致する。
【0153】
次に、制御部301は、コンテンツの更新処理が必要か否かを判定する(S314)。例えば、アップロード履歴情報の更新と併せて、本実施の形態のようにプレイリストファイル単独でアップロードされた場合、又は、プレイリストファイルと、プレイリストファイルに示されたクリップ番号に対応したクリップ情報ファイルの内、一部のクリップ情報ファイルのみとが、アップロードされた場合には、コンテンツの更新処理が必要であると判定する(S314でYes)。そして、制御部301は、アップロードされたプレイリストファイルに対応するよう、記憶媒体308aに記録されているコンテンツの更新処理を実施する(S315)。本実施の形態の例では、プレイリストファイル[00001.MPL]に関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルのうち、クリップ番号00002に対応するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルを、記憶媒体308aから削除する。
【0154】
以上のように、本発明の実施の形態に係るコンテンツ送受信システムは、クライアント装置とサーバ装置との間で、動画コンテンツの送受信を行うシステムである。サーバ装置は、送受信部と、クライアント装置から以前にアップロード(送信)された動画コンテンツに含まれる各ファイルの性質を示す情報を管理する情報管理部と、クライアント装置がアップロードしようとしている動画コンテンツに含まれるプレイリストファイルの情報と、情報管理部が管理するプレイリストファイルの情報とを比較する比較部とを備える。
【0155】
クライアント装置は、送受信部と、アップロード対象となる動画コンテンツに含まれる各ファイルの性質を示す情報を管理する情報管理部と、クライアント装置から送信される比較結果と、クリップ情報ファイルの情報とに基づいて、アップロード対象となる動画コンテンツに含まれる複数のファイルのうち、実際にアップロードするファイルを決定する決定部とを備える。
【0156】
具体的には、本発明の実施の形態では、サーバ装置は、クライアント装置からアップロード対象となる動画コンテンツのプレイリストファイル情報を取得し、自装置が管理するプレイリストファイル情報と比較する。このとき、プレイリストファイルのファイル名及び作成日時が同じであるが、更新日時が異なる場合には、サーバ装置は、クライアント装置からの要求に対する応答として、当該プレイリストファイルに対応するクリップファイル情報を送信する。クライアント装置では、クリップファイル情報に基づいて、アップロードが必要なクリップ情報ファイル及び対応するAVデータファイルを決定する。
【0157】
このように、アップロード対象となるファイルを決定するのに管理すべき情報は、プレイリストファイルに関する情報と、クリップ情報ファイルに関する情報とであって、AVデータファイルに関する情報は必要ではない。なぜなら、クリップ情報ファイルとAVデータファイルとは1対1に対応しているので、クリップ情報ファイルが更新されたか否かを判定するだけで、AVデータファイルの判定もできるためである。
【0158】
なお、通常、AVデータファイルは、プレイリストファイル及びクリップ情報ファイルに比べて、データサイズが非常に大きなものとなる。また、クリップ情報ファイルは、AVデータの記録時間によるが、一般的にはプレイリストファイルに比べて、データサイズが大きなものとなる。
【0159】
本発明の実施の形態では、上述の一連の処理により、差分管理のために管理すべき履歴情報を最小化すると共に、重複したアップロードを回避することが可能である。つまり、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル及びAVデータファイルのそれぞれについて、ファイル名などの比較を行う必要はない。具体的には、AVデータファイルに関する情報を管理する必要はない。また、比較結果を用いて、アップロードが必要なファイルを決定するので、必要最小限のファイルのみをアップロードすることができ、高速なアップロードが可能となる。特に、本発明の実施の形態では、ファイルサイズの大きなAVデータファイルが、不必要にアップロードされてしまうことを防止することができる。
【0160】
以上、本発明に係るコンテンツ受信装置、コンテンツ送受信システム及びコンテンツ受信方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【0161】
例えば、アップロードするプレイリストのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時などの情報をサーバ装置300に通知する方法としては、プレイリスト単位で行われるアップロード要求送信の際(図8のS214)、及び、個々のファイルをアップロードする際(図8のS216)のいずれで行ってもよい。
【0162】
また、本実施の形態では、クライアント装置200としてのDVCから、サーバ装置300としてのDVRに対して、動画コンテンツを送信(アップロード)する場合について示した。これに対して、DVCをサーバ装置300aに、DVRをクライアント装置200aとして、クライアント装置200aであるDVRが、サーバ装置300aであるDVCから動画コンテンツを受信(ダウンロード)する場合についても本発明は適用可能である。図16は、この場合の通信シーケンスの一例を示す図である。
【0163】
つまり、クライアント装置200aであるDVRが、本発明に係るコンテンツ受信装置の一例であって、サーバ装置300aであるDVCが、本発明に係るコンテンツ送信装置の一例である。
【0164】
つまり、コンテンツ受信装置の一例であるクライアント装置200a(DVR)が、図3に示すサーバ装置300が備える情報管理部311、送受信部305及び比較部312を備える。さらに、図16に示す例では、クライアント装置200aが、サーバ装置300aからダウンロードする対象となるファイルを決定するコンテンツ決定部212を備える。
【0165】
このとき、比較部312は、上記の動作に加えて、さらに、比較結果に基づいて、第3再生制御ファイル情報を決定する。また、送受信部305は、比較部312によって決定された第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報の取得要求を送信し、当該取得要求の応答として、第3再生制御ファイル情報に対応する第2クリップファイル情報を、サーバ装置300aから受信する。コンテンツ決定部212は、比較結果と、第2クリップファイル情報とに基づいて、第2動画コンテンツのうち、サーバ装置300aから受信するファイルを決定する。
【0166】
以下では、具体的に図16を用いて、本発明の実施の形態の変形例に係る通信シーケンスについて説明する。
【0167】
ユーザにより、クライアント装置200a(DVR)に、動画コンテンツのダウンロードが指示されると、クライアント装置200aとしてのDVRは、ネットワーク内に動画コンテンツをダウンロードすることが可能な機器が存在するかを確認するために、サーバ装置の検索要求(機器検索要求)を送信する(S401)。クライアント装置200aからの機器検索要求を受信したサーバ装置300aとしてのDVCは、機器を識別するための識別情報含む応答をクライアント装置200aに返送する(S402)。
【0168】
次に、クライアント装置200a(DVR)は、サーバ装置300a(DVC)が動画コンテンツのダウンロードを受け付ける能力があるか否かを確認するために、機器のネットワーク機能を確認するための要求(機器情報取得要求)を送信する(S403)。機器情報取得要求を受信したサーバ装置300a(DVC)が、ネットワークを介してコンテンツダウンロードを受け付ける能力を有する場合には、その旨を記述した応答をクライアント装置200a(DVR)に返送する(S404)。
【0169】
サーバ装置300a(DVC)が、動画コンテンツのダウンロードを受け付ける能力があることを確認したクライアント装置200a(DVR)は、サーバ装置300a(DVC)の記憶媒体208のメディア識別子の問い合わせ要求(メディア識別子確認要求)を行う(S405)。サーバ装置300a(DVC)は、メディア識別子情報を含む応答をクライアント装置200a(DVR)に返送する(S406)。
【0170】
クライアント装置200a(DVR)が、上述のアップロード履歴情報に相当するダウンロード履歴情報に示されたメディア識別子と、応答に含まれるメディア識別子情報とに基づいて、応答に示されたメディア識別子に相当する記憶媒体からの動画コンテンツのダウンロードを実施したことがあるか否かを判定する。当該記憶媒体からの動画コンテンツのダウンロードを実施したことがあると判定した場合、プレイリストのレコード情報確認要求を送信する(S407)。プレイリストのレコード情報確認要求は、メディア識別子と、指定されたメディア識別子に対応した記憶媒体に記録されたプレイリストファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時などの情報とを含む。
【0171】
サーバ装置300a(DVC)は、プレイリストのレコード情報確認要求を受信した場合、メディア識別子と、プレイリストファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時などの情報とを、応答としてクライアント装置200a(DVR)に返送する(S408)。具体的には、サーバ装置300aは、図10(a)に示すような情報を含む応答を返送する。
【0172】
サーバ装置300a(DVC)から応答を受信したクライアント装置200a(DVR)は、応答で受信したプレイリストファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時と、ダウンロード履歴情報とを比較する(S409)。そして、クライアント装置200aは、応答で受信したプレイリストファイルが、(1)ダウンロードされていない、(2)ファイル名が一致するが作成日時が異なる、(3)ファイル名及びファイル作成日時が一致するがファイル更新日時が異なる、(4)ファイル名、ファイル作成日時及び更新日時が一致する、のいずれであるかを判断する(S409)。比較結果は、例えば、図10(b)に示される。
【0173】
上述した実施の形態と同様に、(1)及び(2)に該当するプレイリストファイル、並びに、当該プレイリストファイルに関連するクリップ情報ファイル及びAVデータファイルは、全てダウンロードすべきと判断し、その情報をバッファ部306に一時的に保持しておく。
【0174】
次に、クライアント装置200a(DVR)は、(3)ファイル更新日時が異なると示されたプレイリスト情報を抽出し、そのプレイリストに関するクリップ情報ファイルのレコード情報を取得するための要求(レコード情報確認要求)をサーバ装置300a(DVC)に送信する(S410)。例えば、レコード情報確認要求は、図11(a)に示される情報を含む。
【0175】
そして、クライアント装置200a(DVR)は、サーバ装置300a(DVC)から、レコード情報確認要求に対する応答を受信する(S411)。そして、応答を受信したクライアント装置200a(DVR)は、応答内容に含まれる情報とダウンロード履歴情報とを比較し、図12に示すように、ダウンロードすべきファイルを決定する(S412)。
【0176】
ダウンロードすべきコンテンツが決定されると、クライアント装置200a(DVR)は、サーバ装置300a(DVC)に対して、コンテンツのダウンロード情報取得要求を送信する(S413)。そして、クライアント装置200a(DVR)は、サーバ装置300a(DVC)からの応答を受信する(S414)。なお、当該応答には、コンテンツ取得先のURIが含まれている。
【0177】
応答を受信したクライアント装置200a(DVR)は、応答に含まれるダウンロード先のURIを指定してコンテンツのダウンロード要求を行う(S415)。そして、ダウンロード要求に対する応答として、動画コンテンツに含まれるファイルであって、コンテンツ決定処理において決定されたファイルがサーバ装置300a(DVC)から送信される(S416)。
【0178】
これら一連の処理により、サーバ装置300aであるDVCからクライアント装置200aであるDVRへの差分ダウンロードが完了する。この場合でも、差分管理のために管理すべき履歴情報は、アップロードの場合と同様であり、重複したダウンロードを回避することが可能である。また、必要最小限のファイルをダウンロードすることにより高速なダウンロードが可能となる。
【0179】
また、本発明は、上述したように、コンテンツ受信装置及びコンテンツ送受信方法として実現できるだけではなく、本実施の形態のコンテンツ送受信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現してもよい。また、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現してもよい。さらに、当該プログラムを示す情報、データ又は信号として実現してもよい。そして、これらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネットなどの通信ネットワークを介して配信されてもよい。
【0180】
また、本発明は、コンテンツ受信装置を構成する構成要素の一部又は全部を、1個のシステムLSI(Large Scale Integration)から構成してもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。
【産業上の利用可能性】
【0181】
本発明は、例えば、ムービーカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話等から、家庭内にあるDVR、PC等のサーバ機能を有する機器にコンテンツをアップロードするアップロードシステムに利用することができる。また、本発明は、アップロードシステムを構成するムービー、デジタルスチルカメラ、携帯電話などのクライアント装置、及び、DVR、PC等のサーバ装置に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0182】
10、200、200a クライアント装置
20、300、300a サーバ装置
100 コンテンツアップロードシステム
400 無線アクセスポイント
500 有線
201、301 制御部
202、302 映像音声出力部
203 映像音声入力部
204、304 操作入力部
205、305 送受信部
206、306 バッファ部
207、307 記憶部
208、308a、308b 記憶媒体
211、311 情報管理部
212 コンテンツ決定部
303 放送受信部
312 比較部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたコンテンツ送信装置から動画コンテンツを受信するコンテンツ受信装置であって、
動画コンテンツは、
複数のAV(Audio Visual)データを示す複数のAVデータファイルと、
前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、
前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数のクリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する情報管理部と、
前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する送受信部と、
前記送受信部によって受信された第2再生制御ファイル情報と、前記情報管理部が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較する比較部とを備え、
前記送受信部は、さらに、
前記比較部による比較結果に基づいて決定される再生制御ファイル情報である第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を送信又は受信する
コンテンツ受信装置。
【請求項2】
前記送受信部は、さらに、前記比較部による比較結果を前記コンテンツ送信装置に送信し、
前記第3再生制御ファイル情報は、前記コンテンツ送信装置によって前記比較結果に基づいて決定され、
前記送受信部は、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報の取得要求を前記コンテンツ送信装置から受信した場合に、前記情報管理部が管理する複数のクリップファイル情報のうち、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を送信する
請求項1記載のコンテンツ受信装置。
【請求項3】
前記比較部は、さらに、前記比較結果に基づいて前記第3再生制御ファイル情報を決定し、
前記送受信部は、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報の取得要求を送信し、当該取得要求の応答として、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を受信する
請求項1記載のコンテンツ受信装置。
【請求項4】
前記第1再生制御ファイル情報は、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時を示し、
前記第2再生制御ファイル情報は、前記第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルのファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時を示し、
前記比較部は、前記第2再生制御ファイル情報が示すファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時と、前記第1再生制御ファイル情報が示すファイル名、ファイル作成日時、及び、更新日時とを比較する
請求項2又は3記載のコンテンツ受信装置。
【請求項5】
前記送受信部は、前記第1再生制御ファイル情報と前記第2再生制御ファイル情報との間で、ファイル名及び作成日時が同じであり、更新日時が異なっている再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を、前記第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報として、送信又は受信する
請求項4記載のコンテンツ受信装置。
【請求項6】
前記送受信部は、さらに、前記比較結果と、前記送受信部が送信又は受信したクリップファイル情報とに基づいて決定された動画コンテンツに含まれるファイルを受信する
請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンテンツ受信装置。
【請求項7】
互いにネットワークを介して接続されたコンテンツ受信装置とコンテンツ送信装置との間で、動画コンテンツを送受信するコンテンツ送受信システムであって、
動画コンテンツは、
複数のAVデータを示す複数のAVデータファイルと、
前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、
前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第1クリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する第1情報管理部と、
前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する第1送受信部と、
前記第1送受信部によって受信された第2再生制御ファイル情報と、前記第1情報管理部が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較する比較部とを備え、
前記第1送受信部は、さらに、
前記比較部による比較結果を送信し、かつ、前記複数の第1クリップファイル情報のうち、前記比較結果に基づいて前記コンテンツ送信装置によって決定される再生制御ファイル情報である第3再生制御ファイル情報に対応する第1クリップファイル情報を送信し、
前記コンテンツ送信装置は、
前記第2再生制御ファイル情報と、前記第2動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第2クリップファイル情報とを対応付けて管理する第2情報管理部と、
前記第2再生制御ファイル情報を送信し、かつ、前記第1送受信部によって送信された比較結果と第1クリップファイル情報とを受信する第2送受信部と、
前記第2送受信部によって受信された比較結果に基づいて前記第3再生制御ファイル情報を決定し、かつ、前記比較結果と、前記第3再生制御ファイル情報に対応する第1クリップファイル情報とに基づいて、前記第2動画コンテンツのうち、前記コンテンツ受信装置に送信するファイルを決定する決定部とを備える
コンテンツ送受信システム。
【請求項8】
互いにネットワークを介して接続されたコンテンツ受信装置とコンテンツ送信装置との間で、動画コンテンツを送受信するコンテンツ送受信システムであって、
動画コンテンツは、
複数のAVデータを示す複数のAVデータファイルと、
前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、
前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第1クリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する第1情報管理部と、
前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する第1送受信部と、
前記第1送受信部によって受信された第2再生制御ファイル情報と、前記第1情報管理部が管理する第1再生制御ファイル情報とを比較し、比較結果に基づいて第3再生制御ファイル情報を決定する比較部とを備え、
前記コンテンツ送信装置は、
前記第2再生制御ファイル情報と、前記第2動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数の第2クリップファイル情報とを対応付けて管理する第2情報管理部と、
前記第2再生制御ファイル情報と、前記複数の第2クリップファイル情報のうち、前記第3再生制御ファイル情報に対応する第2クリップファイル情報とを送信する第2送受信部とを備え、
前記コンテンツ受信装置は、さらに、
前記比較結果と、前記第2クリップファイル情報とに基づいて、前記第2動画コンテンツのうち、前記コンテンツ送信装置から受信するファイルを決定する決定部を備える
コンテンツ送受信システム。
【請求項9】
ネットワークを介して接続されたコンテンツ送信装置から動画コンテンツを受信するコンテンツ受信方法であって、
動画コンテンツは、
複数のAVデータを示す複数のAVデータファイルと、
前記複数のAVデータファイルのそれぞれに対応する複数のクリップ情報ファイルと、
前記複数のAVデータの再生順序を示す再生制御情報ファイルとを含み、
前記コンテンツ受信方法は、
前記コンテンツ送信装置から以前に送信された動画コンテンツである第1動画コンテンツに含まれる複数のクリップ情報ファイルの性質を示す複数のクリップファイル情報と、前記第1動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第1再生制御ファイル情報とを対応付けて管理する情報管理ステップと、
前記コンテンツ送信装置から、当該コンテンツ送信装置が送信しようとしている動画コンテンツである第2動画コンテンツに含まれる再生制御情報ファイルの性質を示す第2再生制御ファイル情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにおいて受信された第2再生制御ファイル情報と、前記情報管理ステップにおいて管理された第1再生制御ファイル情報とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップにおける比較結果に基づいて決定される再生制御ファイル情報である第3再生制御ファイル情報に対応するクリップファイル情報を送信又は受信する送受信ステップとを含む
コンテンツ受信方法。
【請求項10】
請求項9記載のコンテンツ受信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−23575(P2012−23575A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160114(P2010−160114)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】