説明

コンテンツ情報表示装置、コンテンツ情報の表示方法

【課題】所望のコンテンツ情報を短時間で簡単に検索することができるコンテンツ情報表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係るコンテンツ情報表示装置1は、コンテンツ情報を記録する記録部102と、コンテンツ情報を表示する表示部120と、操作信号を入力する入力部130と、これらを統括的に制御する制御部103と、を備え、制御部103は、表示部120に、記録部102に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示し、かつ、コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、かつ、選択されたコンテンツ画像を他のコンテンツ画像より大きく表示し、かつ、他のコンテンツ画像を損なわれずに表示するように制御するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望のコンテンツ情報を短時間で簡単に検索することができるコンテンツ情報表示装置、コンテンツ情報の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、テレビ番組などの映像コンテンツについて、記録された映像コンテンツから、所望の番組や番組内における特定の場面などを選択表示する多くの技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、多数の録画番組、リアルタイムの放送番組の中から視聴者が希望する番組を簡単に選択することができる映像記録再生装置および映像記録再生方法が開示されている。図7は、特許文献1に係るジャンルモードにおけるメニュー表示画面を示す図である。図7に示すように、特許文献1に開示された技術では、メニュー画面として、ジャンル/お気に入りモードの選択ボタンと、ジャンルの選択ボタンを表示する。お気に入りモードを選択する場合には、ジャンルが選択されると、当該ジャンルの最新の番組が再生、あるいは選択される。一方、ジャンルモードを選択する場合には、ジャンルが選択されると、当該ジャンルの番組リストが再生状態を示すステータスとともに新しい順に表示される。このリストで番組を選択すると、選択番組の視聴が開始される。図7では、図上部に示すようにジャンルモードのドラマが選択され、図中央部から下部にかけて、ドラマ一覧を示している。各ドラマに関する情報として、日付、時刻、放送局、タイトル、ステータス、代表画像が表示される。図7では、第1番目のドラマが選択されている。
【0004】
特許文献2には、映像やビデオの一部分を簡単に探して見ることができる映像検索システム及びデータ構造、そしてそれによる検索方法が開示されている。図8は、特許文献2に係るビデオブラウザの画面の一例を示す図である。図8に示すように、特許文献2に開示された技術では、登場人物画面部と、主要場面画面部と、主画面部とを含む。登場人物画面部は、ストーリーの登場人物を表示する。主要場面画面部は、登場人物画面部から選択された登場人物が現れる場面の主要場面を表示する。主画面部は、プレイコントロールボタンでのユーザの入力によって選択された場面に対応するストーリーの一つの区間と、選択された場面の主要場面を表示する。図8では、登場人物画面部に主要登場人物を表示する場合を示す。主要登場人物画面の登場人物1を選択し、これに関連する場面を主要場面画面部に表示する。主要場面画面部に表示される場面から場面3を選択し、その場面3を主画面部に表示する。主画面部には、場面3が表示され、場面3の下にはプレイコントロールボタンが配置される。
【0005】
特許文献3には、所望のコンテンツ情報を簡単に抽出できるコンテンツ情報表示装置が開示されている。図9は、特許文献3に係るコンテンツ情報表示装置の構成図である。図9に示すように、特許文献3に開示された技術では、コンテンツ情報を受信する情報受信部と、受信されたコンテンツ情報を記録する記録部と、コンテンツ情報を表示する表示部と、操作信号を入力する入力部と、これらを統括的に制御する制御部を備えている。制御部は、表示部に、選択された時刻前後のコンテンツ情報を、所定の時間間隔で時系列に並べた複数のコンテンツ画像として選択可能に表示するように制御する。図10は、特許文献3に係るコンテンツ情報表示装置のGUIにおける選択画像が拡大して表示される例を説明する図である。図10では、2チャンネルの午後3時にカーソルを合わせると、そのコンテンツ画像が拡大して午後3時から午後4時まで繰返されるプレビュー動画として表示される。
【特許文献1】特開2005−051493号公報
【特許文献2】特開2000−217058号公報
【特許文献3】特開2006−279410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、所望のコンテンツを選択する際に手間がかかるものであり、短時間で簡単に所望のコンテンツを選択することができないものであった。
【0007】
特許文献1記載の技術では、まず、ジャンル/お気に入りモードの選択を行い、所望のジャンルを選択する。次いで、選択されたジャンルの番組リストの中から、所望の番組を選択する。このとき、番組リストに示される該当する番組は表示可能な限り表示される。
【0008】
また、特許文献2記載の技術においても、まず、主要登場人物画面において登場人物の選択を行い、主要場面画面部において関連する場面を表示させる。次いで、主要場面画面部において所望の場面を選択する。このとき、主要登場人物画面及び主要場面画面部には、それぞれ表示可能な限りの登場人物及び場面が表示される。
【0009】
さらにまた、特許文献3記載の技術においても同様に、まず、チャンネルやジャンルなどのコンテンツ情報の種類を指定し、表示されるコンテンツ画像から所望の候補を選択する。次いで、選択された候補画像を拡大して表示する。このとき、所定の時間的範囲における複数のコンテンツ画像が表示可能な限り表示される。
【0010】
このように、特許文献1乃至3に開示された従来技術では、ジャンル又は登場人物を選択した上で該当する番組情報を表示させ、さらに、表示される番組情報の中から所望の番組を選択するものであり、所望の番組を選択する際に余計な手間がかかる。
【0011】
また、従来技術では、表示画面に一度に表示可能なコンテンツ数(候補数)に制限があることに加えて、ジャンル、主要登場人物画面、チャンネルなどの検索条件部分が画面に残っているため、表示画面における表示可能な候補数を増やすことが困難な構成となっている。このため、所望の番組、場面、コンテンツ画像の候補が表示画面外に存在する場合には、表示画面を移動して当該候補を表示する手段(例えば、スクロール・バーなど)を用いる必要がある。即ち、所望の候補を選択するためには、一旦表示画面を移動させた上で全体を把握する作業が必要となり余計な手間がかかる。
【0012】
以上のように、従来技術では、所望のコンテンツ情報を短時間で簡単に検索することができないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ情報表示装置は、コンテンツ情報を記録する記録部と、前記コンテンツ情報を表示する表示部と、操作信号を入力する入力部と、これらを統括的に制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示部に、前記記録部に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示し、かつ、前記コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、かつ、選択されたコンテンツ画像を他のコンテンツ画像より大きく表示し、かつ、前記他のコンテンツ画像を損なわれずに表示するように制御することを特徴とする。
【0014】
このような構成により、全てのコンテンツ情報を一度に把握することができるため、所望のコンテンツ情報を短時間で簡単に検索することができる。
【0015】
上述した課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ情報の表示方法は、コンテンツ情報を記録するステップと、前記コンテンツ情報を表示するステップと、操作信号を入力するステップと、これらを統括的に制御するステップと、を備え、前記制御するステップでは、前記記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示し、かつ、前記コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、かつ、選択されたコンテンツ画像を他のコンテンツ画像より大きく表示し、かつ、前記他のコンテンツ画像を損なわれずに表示するように制御することを特徴とするコンテンツ情報の表示方法。
ることを特徴とする。
【0016】
このような構成により、全てのコンテンツ情報を一度に把握することができるため、所望のコンテンツ情報を短時間で簡単に検索することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明にかかるコンテンツ情報表示装置及びコンテンツ情報の表示方法によれば、所望のコンテンツ情報を短時間で簡単に検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
実施の形態1.
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態にかかるコンテンツ情報表示装置は、記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示すると共に、コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示する。そして、選択されたコンテンツ画像を他のコンテンツ画像より大きく表示すると共に、他のコンテンツ画像を損なわれずに表示する。
【0019】
図1に本実施の形態にかかるコンテンツ情報表示装置のブロック図を示す。コンテンツ情報表示装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)や、テレビジョン受像機などで構成され、コンテンツ情報を記録再生するための記録再生装置100と、コンテンツ情報を表示するための表示部120と、操作信号を入力するための入力部130と、を備えて構成されている。記録再生装置100は、情報受信部101と、記録部102と、制御部103とを内蔵しており、コンテンツ情報表示装置1の特徴部分である。
【0020】
尚、図示は省略するが、図1に示すコンテンツ情報表示装置1を備えたコンテンツ情報表示システムとして構成することもできる。コンテンツ情報表示システムは、コンテンツ情報を記録再生するためのコンテンツ情報表示装置1と、電子番組ガイド情報(EPG情報)などの各種コンテンツ情報を提供するコンテンツ管理サーバと、映画やアニメーションなどのコンテンツ情報を提供するWWWサーバと、が通信回線を介して接続されることにより構成される。通信回線は、インターネットや、インターネット以外の公衆回線や、専用回線で構成される。さらに、コンテンツ情報表示装置1には、外部機器との通信機能を持たせるための通信部を内蔵することができる。記録再生装置100は、通信部を通して通信回線に接続される。通信回線を介して、コンテンツ管理サーバからEPG情報などの各種コンテンツ情報を受信することができる。さらに、WWWサーバから映画などのコンテンツ情報を受信することができるように構成される。
【0021】
続いて、各機能ブロックについて詳細に説明する。情報受信部101は、チューナー(不図示)を備えている。記録再生装置100はチューナーにアンテナを接続することで、地上波放送や衛星放送を受信することができる。また、ケーブルテレビを接続することで、ケーブルテレビ放送を受信することができる。さらに、記録再生装置100は、デジタル放送に対応した機能を備えており、デジタル放送を通してテレビ画像情報の他にEPG情報などの各種コンテンツ情報を受信して、これらを記録部102に格納し、これらのコンテンツ情報から各種検索を行うことができる。尚、EPG情報は、チャンネル番号、番組放送時間(開始時間〜終了時間)、番組名(タイトル)、番組内容(ジャンル)、出演者、それら複数の番組多重化されたストリームから所望の番組を抽出するために必要なプログラムIDとプログラムテーブルなどが含まれる。
【0022】
記録部102は、HDDやDVDなどの記録媒体を備えて構成されている。チューナーにより受信された放送波をコンテンツ情報として記録部102に格納することができると共に、格納されたコンテンツ情報を再生することができる。チューナーで受信された放送波は、映像情報とEPG情報とに分離され、記録部102に格納される。記録再生装置100では、検索情報や格納時刻やEPG情報から各種の検索を行って、その検索結果に基づいて、記録部102に格納したコンテンツ情報をコンテンツ画像として表示部120に表示することができる。
【0023】
また、記録部102には、コンテンツ情報閲覧プログラム140が格納されている。コンテンツ情報閲覧プログラム140は、一覧表示手段141と、多階層表示手段142と、拡大表示手段143と、縮小表示手段144とを、備えて構成されている。
【0024】
一覧表示手段141は、記録部102に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示部120に表示する。即ち、全てのコンテンツ画像が一画面に同時に表示される。コンテンツ情報はコンテンツ画像として選択可能に表示される。
【0025】
多階層表示手段142は、所望のコンテンツ情報を所定の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて分類して表示する。所定の検索条件に基づいて検索された複数のコンテンツ情報の集合を、コンテンツグループとして分類して表示する。多階層表示手段142は、コンテンツ情報を複数の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて分類して表示する場合に、コンテンツ情報を階層的に分類して表示することができる。例えば2つの検索条件に基づいて階層的に分類する場合には、まず、ある1つの検索条件Aにより全てのコンテンツ画像を複数のコンテンツグループへと分類する。さらに、それぞれのコンテンツグループにおいて、他の検索条件Bにより当該コンテンツグループに属するコンテンツ画像を複数のコンテンツグループへと分類する。例えば、検索条件Aをジャンルとし、検索条件Bを録画月とした場合には、コンテンツ画像はそれぞれのジャンル毎のコンテンツグループに分類された上で、それぞれのジャンルのコンテンツグループ内で、さらに録画月毎のコンテンツグループに分類されて表示される。検索条件はこれに限定されず、録画時間に関して、録画年、録画日、録画時などの単位でコンテンツグループを検索することもできる。さらに、録画操作を行ったユーザに応じて検索し、検索結果に基づいて分類することもできる。
【0026】
拡大表示手段143は、選択されたコンテンツ画像を、選択されなかった他のコンテンツ画像より大きく拡大して表示する。また、その選択されたコンテンツ画像を含むコンテンツグループについて、該コンテンツグループを、該コンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループより大きく拡大して表示する。選択されたコンテンツ画像及びコンテンツグループを拡大する際には、選択されなかった他のコンテンツ画像及びコンテンツグループと重ならないように拡大することができる。
【0027】
縮小表示手段144は、選択されなかったコンテンツ画像を損なわれずに表示する。また、選択されたコンテンツ画像を含むコンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループを損なわれずに表示する。コンテンツ画像及びコンテンツグループを損なわれずに表示する際には、コンテンツ画像及びコンテンツグループを損なわれないように縮小して表示することができる。
【0028】
制御部103は、入力部130からの操作信号に基づいて、コンテンツ情報表示装置1を統括的に制御する。制御部103は、例えばマイコンにより構成することができる。
【0029】
表示部120は、例えば、液晶ディスプレイ装置や、CRTディスプレイ装置などで構成され、記録再生装置100とコードを介して接続される。表示部120は、記録再生装置100で生成されるコンテンツ画像を表示画面に表示する。
【0030】
入力部130は、本実施の形態1においては例えばマウスなどのポインティングデバイスを用いることができる。ユーザは、表示画面上のコンテンツ画像に対して、マウスカーソルを合わせてマウスボタンを押すことで、所望のコンテンツ情報を選択することができる。尚、マウスに限定されず、リモコンなどによりコンテンツ情報表示装置1の操作を行うようにしてもよい。
【0031】
続いて、コンテンツ情報表示装置1による動作について図を用いて説明する。図2乃至4は、本実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置1による表示例を示す図である。以下では、記録部102に記録されたコンテンツ情報をテレビ番組とし、検索条件を番組内容(ジャンル)として説明する。即ち、記録されたテレビ番組をジャンル別に検索し、それぞれのジャンル毎に並べた状態で表示する。
【0032】
図2は、録画した全てのテレビ番組を、ジャンル別に複数のコンテンツグループへと区分して表示した表示例である。各コンテンツグループは、それぞれ9個のテレビ番組を含んで表示可能なように区分けされる。各テレビ番組の代表的な場面を示すテレビ画像が、小画面単位で表示画面に表示される。小画面単位で表示されるテレビ画像を選択することで、ユーザは所望のテレビ番組を選択することができる。尚、各コンテンツグループに含まれるテレビ番組の個数はユーザが自由に指定することができる。また、それぞれのコンテンツグループ上に表示される名称はジャンル名に対応する。当該名称はコンテンツグループ上に透明色で表示させるようにしてもよいし、表示させなくてもよい。
【0033】
図3は、図2に示した表示例において中央部に位置するドラマのコンテンツグループのうち、その中央部に配置されたコンテンツ画像を選択した場合の表示例である。図3に示すように、選択されたテレビ画像(図に示す斜線で示す部分)を含むドラマのコンテンツグループについて、そのドラマのコンテンツグループを、ドラマのコンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループより大きく拡大して表示する。同時に、ドラマのコンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループを損なわれずに縮小して表示する。さらに、図3に示すように、ドラマのコンテンツグループに属するテレビ画像のうち、選択されたテレビ画像(図に示す斜線で示す部分)を、選択されなかった他のテレビ画像より大きく拡大して表示すると共に、選択されなかった他のテレビ画像を損なわれずに縮小して表示する。
【0034】
図4は、図3に示した表示例において、ドラマのコンテンツグループ内の左上部に位置するテレビ画像を選択した場合の表示例である。図4に示す場合においても同様にして、選択されたテレビ画像(図に示す斜線で示す部分)を含むドラマのコンテンツグループを拡大して表示する。そして、ドラマのコンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループを損なわれずに縮小して表示する。さらに、ドラマのコンテンツグループに属するテレビ画像のうち、選択されたテレビ画像(図に示す斜線で示す部分)を拡大して表示すると共に、他のテレビ画像を損なわれずに縮小して表示する。尚、図3に示した状態から図4に示した状態への移行に際しては、ユーザ操作によるマウスのカーソル移動に応じて、表示画面上のコンテンツ画像を拡大・縮小させるものとしてもよい。即ち、マウスのカーソルの移動に伴って、カーソル上に位置するテレビ画像を拡大すると共に、他のテレビ画像を縮小するようにしてもよい。
【0035】
以上説明したように、従来技術では、ジャンルを選択してから該当するコンテンツを表示して、そこから所望のコンテンツを選択するものであり手間のかかるものであったが、本実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置1によれば、全てのテレビ画像を一度に把握することができるため、所望のテレビ番組を短時間で簡単に検索することができる。
【0036】
また、従来技術では、所望のコンテンツが画面上に表示されていない場合には、該当コンテンツを探索するため候補を移動させて表示させる必要があるものであったが、本実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置1によれば、選択したテレビ画像を拡大すると共にその他のテレビ画像を縮小させ、全てのテレビ画像を表示する構成としたことで、候補を移動させて表示させる手段を備える必要がない。即ち、所望のテレビ番組を選択するため、候補を移動させて再度表示しなおすことなく、画面上の縮小されたテレビ画像から所望のテレビ番組や場面を短時間で簡単に検索することができる。
【0037】
さらにまた、従来技術では、検索条件部分を画面に表示させる必要があったが、本実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置1によれば、記録部102に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示するときに、該コンテンツ情報を1つ又は複数の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて分類して表示する構成としたことで、コンテンツ情報を既にコンテンツグループごとに区分された状態で表示させることができる。このため、検索条件をユーザが複数回指定して候補画像を検索してゆく必要がなく、所望のコンテンツを短時間で簡単に検索することができる。また、本実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置1によれば、検索条件部分を画面に表示させる必要がないため、画像を表示するための画面スペースをより大きく確保することができる。
【0038】
また、本実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置1によれば、選択されたテレビ画像(及びコンテンツグループ)を、選択されなかった他のテレビ画像(及びコンテンツグループ)より大きく拡大して表示する。同時に、選択されなかったテレビ画像(及びコンテンツグループ)を損なわれずに縮小して表示する。このように拡大・縮小されるテレビ画像によれば、表示画面上のテレビ画像全体を容易に把握することができ、所望のテレビ番組を短時間で簡単に選択することができる。
【0039】
実施の形態2.
上述した実施の形態1においては、コンテンツ情報としてテレビ番組を表示する処理について説明した。本発明はこれに限定されず、記録されたテレビ番組における場面をコンテンツ情報とした場合に、それら場面を登場人物毎に検索して、検索結果に基づいて分類して表示することができる。即ち、番組内に登場する登場人物に基づいて、所望の場面を短時間で簡単に検索することができる。尚、本実施の形態2に係るコンテンツ情報表示装置の構成は上述した発明の実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0040】
コンテンツ情報表示装置1による動作について図を用いて説明する。図5及び6は、本実施の形態2に係るコンテンツ情報表示装置1による表示例を示す図である。以下では、記録部102に記録されたコンテンツ情報をテレビ番組内の場面とし、検索条件をテレビ番組に登場する登場人物として説明する。即ち、各場面を登場人物毎に並べた状態で表示する。尚、テレビ番組内の登場人物を選択して、その登場人物毎の登場場面を決定する手法は公知の手法を用いることができる。テレビ番組の登場人物毎に並べた場面画像を、例えば次のような手順で制作することができる。まず、テレビ番組全体に対して登場する登場人物を決定する。次いで、各登場人物が登場する区間に対する主要場面を決定する。次いで、その登場区間及び主要場面に対する代表的な場面画像を設定する。
【0041】
図5は、録画したテレビ番組の場面を、登場人物別に複数のコンテンツグループへと区分して表示した表示例である。各コンテンツグループは、それぞれ9個の登場場面を含んで表示可能なように区分けされる。各登場場面の場面画像が、小画面単位で表示画面に表示される。小画面単位で表示される場面画像を選択することで、ユーザは所望の登場人物の登場場面を選択することができる。尚、各コンテンツグループに含まれる場面の個数はユーザが自由に指定することができる。また、それぞれのコンテンツグループ上に表示される名称は登場人物名に対応する。当該名称はコンテンツグループ上に透明色で表示させるようにしてもよいし、表示させなくてもよい。
【0042】
図6は、図5に示した表示例において中央部に位置する登場人物5のコンテンツグループのうち、その中央部に配置された場面画像5を選択した場合の表示例である。図6に示すように、選択された場面画像5(図に示す斜線で示す部分)を含む登場人物5のコンテンツグループについて、その登場人物5のコンテンツグループを、登場人物5のコンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループより大きく拡大して表示する。このとき同時に、登場人物5のコンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループを損なわれずに縮小して表示する。さらに、図に示すように、登場人物5のコンテンツグループに属する場面画像のうち、選択された場面画像5(図に示す斜線で示す部分)を、選択されなかった他の場面画像より大きく拡大して表示すると共に、選択されなかった他の場面画像を損なわれずに縮小して表示する。
【0043】
登場人物5の場面画像5が選択された場合、下部に示すプレイコントロールボタンを操作することで、場面画像5含む動画を再生することができる。さらに、動画を再生する際には、全画面表示に切替えることもできる。
【0044】
以上説明したように、従来技術では、登場人物を選択してから該当する場面を表示して、そこから所望の場面を選択するものであり手間のかかるものであったが、本実施の形態2に係るコンテンツ情報表示装置1によれば、全ての場面を一度に把握することができるため、所望の場面を短時間で簡単に検索することができる。
【0045】
その他の実施の形態.
上述した実施の形態1及び2においては、コンテンツ情報としてテレビ番組及びその場面を表示する処理について説明した。本発明はこれに限定されず、例えば音声ファイルを様々な検索条件に基づいて表示することができる。即ち、音声ファイルに対応付けられた様々な検索条件に基づいて、所望の音声ファイルを短時間で簡単に検索することができる。例えばCDに録音された音声ファイルを画面上に表示する場合には、ジャケット画像などを小画面単位で表示することで、ユーザは所望の音声ファイルを簡単に検索することができる。
【0046】
また、上述した実施の形態1及び2においては、コンテンツ画像としてコンテンツ情報の代表的な場面における画像を表示するものとして説明した。本発明はこれに限定されず、コンテンツ画像としてコンテンツ情報を識別可能な記号・文字列を表示させるものとしてもよい。
【0047】
尚、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置による表示例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置による表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ情報表示装置による表示例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ情報表示装置による表示例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ情報表示装置による表示例を示す図である。
【図7】従来の映像記録再生装置に係るジャンルモードにおけるメニュー表示の画面を示す図である。
【図8】従来の映像検索システムに係るビデオブラウザの画面の一例を示す図である。
【図9】従来のコンテンツ情報表示装置に係るコンテンツ情報表示装置の構成図である。
【図10】従来のコンテンツ情報表示装置に係るコンテンツ情報表示装置のGUIにおける選択画像が拡大して表示される例を説明する図である。
【符号の説明】
【0049】
1 コンテンツ情報表示装置
100 記録再生装置
101 情報受信部
102 記録部
103 制御部
120 表示部
130 入力部
140 コンテンツ情報閲覧プログラム
141 一覧表示手段
142 多階層表示手段
143 拡大表示手段
144 縮小表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ情報を記録する記録部と、
前記コンテンツ情報を表示する表示部と、
操作信号を入力する入力部と、
これらを統括的に制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記表示部に、
前記記録部に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示し、
かつ、前記コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、
かつ、選択されたコンテンツ画像を他のコンテンツ画像より大きく表示し、
かつ、前記他のコンテンツ画像を損なわれずに表示する
ように制御する
ことを特徴とするコンテンツ情報表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記表示部に、
前記記録部に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示するときに、該コンテンツ情報を所定の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて分類して表示する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記表示部に、
前記記録部に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示するときに、該コンテンツ情報を1つ又は複数の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて分類して階層的に表示する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記表示部に、
前記記録部に記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示するときに、該コンテンツ情報を所定の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて複数のコンテンツグループに分類して表示し、
かつ、前記コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、
かつ、選択されたコンテンツ画像を含むコンテンツグループについて、該コンテンツグループを、該コンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループより大きく表示し、
かつ、選択されたコンテンツ画像を含む前記コンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループを損なわれずに表示する
ように制御する
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項5】
前記検索条件として、前記コンテンツ情報に対応付けられたジャンルを指定可能とする
ことを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項6】
前記検索条件として、前記コンテンツ情報に対応付けられた登場人物を指定可能とする
ことを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記表示部に、
前記他のコンテンツ画像を損なわれないように縮小して表示する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項8】
コンテンツ情報を記録するステップと、
前記コンテンツ情報を表示するステップと、
操作信号を入力するステップと、
これらを統括的に制御するステップと、を備え、
前記制御するステップでは、
前記記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示し、
かつ、前記コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、
かつ、選択されたコンテンツ画像を他のコンテンツ画像より大きく表示し、
かつ、前記他のコンテンツ画像を損なわれずに表示する
ように制御する
ことを特徴とするコンテンツ情報の表示方法。
【請求項9】
前記制御するステップでは、
前記記録された全てのコンテンツ情報を常に並べられた状態で表示するときに、該コンテンツ情報を所定の検索条件に基づいて検索し、検索結果に基づいて複数のコンテンツグループに分類して階層的に表示し、
かつ、前記コンテンツ情報をコンテンツ画像として選択可能に表示し、
かつ、選択されたコンテンツ画像を含むコンテンツグループについて、該コンテンツグループに属する全てのコンテンツ画像を、該コンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループより大きく表示し、
かつ、選択されたコンテンツ画像を含む前記コンテンツグループとは異なる他のコンテンツグループを損なわれずに表示する
ように制御する
ことを特徴とする請求項8記載のコンテンツ情報の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−76988(P2009−76988A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−241582(P2007−241582)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】