説明

コンテンツ登録・検索システム、およびコンテンツ登録・検索方法

【課題】ユーザーの利便性を高めることができるコンテンツ登録・検索システムを提供する。
【解決手段】PC12から新規に登録する画像のデータが入力されると、サーバ14の画像解析部37で、画質、および被写体に関連する各解析項目について画像を解析する。ランク付与部38は、画像解析部37の解析結果に基づいて、画像にランクを付与する。画像検索部39は、ユーザーにより入力された検索文字列に合致した画像を画像DB35から検索する。販売価格決定部40は、価格情報DB36に記憶されたランク−販売価格対応テーブル52を元に、画像検索部39で検索された画像のランクに応じた販売価格を決定する。決定された販売価格の情報は、画像検索部39で検索された画像のデータとともにPC12に出力され、モニタ15に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの登録、検索、および売買を行うコンテンツ登録・検索システム、およびコンテンツ登録・検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話やパーソナルコンピュータなどの情報端末機器の普及によって、映像、画像、音楽、ゲーム、電子書籍といった様々なコンテンツを、大量且つ容易に得ることが可能になってきた。これに伴い、不特定多数のユーザーがコンテンツを自由に登録・検索することができ、ユーザー同士で情報を共有するという新しい概念(いわゆるWeb2.0)が生まれており、フリッカー(flickr)と呼ばれるユーザー参加型の画像共有サービスや、はてなブックマーク、ウィキペディアといったフリー百科事典が既に実用化されている。
【0003】
上記のようにコンテンツを登録・検索するシステムには、ユーザーの求めに応じてコンテンツを売買するものがある(特許文献1〜4参照)。特許文献1は、多数の一般ユーザーが登録した動画/静止画の情報を保存・管理し、その情報をマスメディアに提供して、情報の購入を希望するマスメディアにはオークション形式で販売するシステムについて開示している。
【0004】
特許文献2には、コンテンツを多数保有している個人あるいは小規模団体が、不特定多数の利用者端末に対してコンテンツを発信し、コンテンツの販売によって利益を得るコンテンツビジネスあるいは流通マーケットを低料金で手軽に実現することができるシステムが記載されている。
【0005】
特許文献3は、サーバを介さずユーザーの端末同士で情報の遣り取りを行う、いわゆるpeer to peer方式の情報交換において、情報の供給者が入力した条件に基づいて、販売価格を自動的に決定する方法を提供している。
【0006】
特許文献4は、商品種別、人気度、価格注目度、需要の強弱など、販売者側の経験則から導き出される価格決定アルゴリズムを用いて、販売数を監視しつつ、販売数が目標に達するように販売価格を決定するシステムについて開示している。
【0007】
また、膨大なコンテンツの中から、ユーザーが所望するコンテンツを効率的に検索するための方法が提案されている(特許文献5参照)。特許文献5には、ユーザーの情報の選択履歴を取得し、選択履歴に基づいてユーザーの選択嗜好の傾向を特定し、複数の情報の中から選択嗜好に合致した情報を検索して表示する方法が記載されている。
【特許文献1】実用新案登録第3086626号
【特許文献2】特開2004−206651号公報
【特許文献3】特開2004−118815号公報
【特許文献4】特開2002−074108号公報
【特許文献5】特開2000−155764号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1〜4に記載の発明では、販売価格の決定が完全に自動化されておらず、ユーザーの手を煩わせるという問題があった。すなわち、特許文献1では、販売価格を決定するためにオークションを行う必要があり、特許文献2では、ユーザーが販売価格を設定しなければならない。特許文献3では、販売価格自体は自動的に決定されるが、その前にユーザーが条件を入力しなければならず、特許文献4では、商品毎に需給の情報を分析して、価格決定アルゴリズムを作成する必要がある。
【0009】
そのうえ、特許文献1、2に記載の発明では、コンテンツを登録したりする場合に料金を支払わなければならず、幅広いユーザーの参加を妨げる元となっていた。さらに、登録されたコンテンツを全て販売することを前提としていて、著作権保護のために販売を望まないユーザーのことを考慮していない。
【0010】
また、特許文献5に記載の発明は、個々のユーザーを対象としているため、ユーザー同士で情報を共有するというコンテンツ登録・検索システムの基本概念から逸れており、情報の共有によってもたらされる様々な利点を活用することができない。
【0011】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ユーザーの利便性を高めることができるコンテンツ登録・検索システム、およびコンテンツ登録・検索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、コンテンツの登録、検索、および売買を行うコンテンツ登録・検索システムであって、登録されたコンテンツの商品価値を表す評価値を取得する評価値取得部と、前記評価値に基づいて、前記コンテンツの販売価格を決定する販売価格決定部とを備えることを特徴とする。
【0013】
前記評価値取得部は、前記コンテンツを解析するコンテンツ解析部と、前記コンテンツ解析部の解析結果に基づいて、前記評価値として、複数段階のランクを前記コンテンツに付与するランク付与部とを含むことが好ましい。
【0014】
この場合、前記ランクと前記販売価格との関係を表す第一価格情報を記憶する第一記憶部を備え、前記販売価格決定部は、前記第一価格情報を前記第一記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することが好ましい。なお、前記第一記憶部は、前記第一価格情報をデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0015】
前記コンテンツと前記ランクとを関連付けて記憶する第二記憶部を備えることが好ましい。なお、前記第二記憶部は、前記コンテンツと前記ランクとをデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0016】
前記評価値取得部は、前記評価値として、前記コンテンツの販売数と登録数に関わる需給情報を取得する需給情報取得部を含むことが好ましい。
【0017】
この場合、前記需給情報取得部は、前記需給情報として、前記コンテンツに付与された付帯情報と、前記販売数、および前記登録数との関係を表す第二価格情報を取得することが好ましい。
【0018】
前記第二価格情報を記憶する第三記憶部を備え、前記販売価格決定部は、前記第二価格情報を前記第三記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することが好ましい。なお、前記第三記憶部は、前記第二価格情報をデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0019】
前記販売価格決定部は、販売数/登録数を算出し、この算出結果を元に前記販売価格を決定することが好ましい。また、前記付帯情報は、前記コンテンツを検索する際に参照されるタグであることが好ましい。
【0020】
あるいは、前記需給情報取得部は、前記需給情報として、前記コンテンツの登録者と、登録者の販売数との関係を表す第三価格情報を取得することが好ましい。
【0021】
前記第三価格情報を記憶する第四記憶部を備え、前記販売価格決定部は、前記第三価格情報を前記第四記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することが好ましい。なお、前記第四記憶部は、前記第三価格情報をデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0022】
前記登録者の販売数と、前記販売価格の増率との関係を表す第四価格情報を記憶する第五記憶部を備え、前記販売価格決定部は、前記第四価格情報を前記第五記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することが好ましい。なお、前記第五記憶部は、前記第四価格情報をデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0023】
購入したコンテンツを独占して使用するか否かを設定する使用条件設定部を備えることが好ましい。
【0024】
この場合、前記コンテンツと、前記使用条件設定部による前記コンテンツの使用状況とを関連付けて記憶する第六記憶部を備えることが好ましい。なお、前記第六記憶部は、前記コンテンツと、前記使用条件設定部による前記コンテンツの使用状況とをデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0025】
前記コンテンツと、前記コンテンツに付与された付帯情報とを関連付けて記憶する第七記憶部を備えることが好ましい。なお、前記第七記憶部は、前記コンテンツと、前記コンテンツに付与された付帯情報とをデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0026】
この場合、前記第七記憶部は、前記付帯情報の読み出し、書き込みが運営者のみに許可された運営者管理領域と、前記付帯情報の読み出し、書き込みが運営者、前記コンテンツの登録者、それ以外の第三者の全てに許可された公開領域、および前記付帯情報の書き込みが前記コンテンツの登録者のみに許可された非公開領域を含むユーザー管理領域とを有することが好ましい。
【0027】
前記付帯情報は、前記コンテンツの販売可否を表す販売可否情報を含み、前記第七記憶部は、前記非公開領域に前記販売可否情報を記憶することが好ましい。
【0028】
前記評価値に基づいて、前記コンテンツの検索条件に適合したお奨め登録者を選定するお奨め登録者選定部と、前記お奨め登録者の情報を表示する第一表示部とを備えることが好ましい。また、前記お奨め登録者が登録したコンテンツを検索結果として表示する第二表示部を備えることが好ましい。
【0029】
この場合、前記需給情報取得部は、前記需給情報として、前記コンテンツに付与された付帯情報、および前記コンテンツの登録者と、前記コンテンツの登録数との関係を表す登録傾向情報を取得することが好ましい。
【0030】
前記お奨め登録者選定部は、前記登録傾向情報で検索条件に適合した前記付帯情報をもつコンテンツの登録数が最も多い登録者を前記お奨め登録者として選定することが好ましい。
【0031】
前記登録傾向情報を記憶する第八記憶部を備え、前記お奨め登録者選定部は、前記登録傾向情報を前記第八記憶部から読み出して、前記お奨め登録者を選定することが好ましい。なお、前記第八記憶部は、前記登録傾向情報をデータテーブル化して記憶していることが好ましい。
【0032】
前記コンテンツは、画像であることが好ましい。この場合、前記コンテンツ解析部は、前記画像の画質、および被写体に関連する複数の解析項目について、前記解析を行うことが好ましい。
【0033】
請求項33に記載の発明は、コンテンツの登録、検索、および売買を行うコンテンツ登録・検索方法であって、登録されたコンテンツの商品価値を表す評価値を取得する評価値取得ステップと、前記評価値に基づいて、前記コンテンツの販売価格を決定する販売価格決定ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0034】
本発明のコンテンツ登録・検索システム、およびコンテンツ登録・検索方法によれば、コンテンツの商品価値を表す評価値を取得し、これに基づいてコンテンツの販売価格を決定するので、ユーザーの手を煩わせることなく、販売価格を自動的に決定することができる。したがって、ユーザーの利便性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
図1において、画像登録・検索システム2は、デジタルカメラ10で撮影して得られた画像データ、あるいは、メモリカードやCD−Rなどの記録媒体11に記録された画像データ(写真フイルムをTIFFまたはJPEG形式でデジタイズしたものも含む)が取り込まれたパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)12で、インターネット13を介して画像登録・検索サーバ(以下、単にサーバという)14にアクセスし、画像の登録・検索、および売買を行うものである。なお、図では、PC12が一台しか描かれていないが、実際には、画像登録・検索システム2を利用する不特定多数のユーザーが所有する複数のPC12、あるいは、これに類する情報端末機器(携帯電話、PDAなど)がインターネット13を介してサーバ14に接続されている。
【0036】
デジタルカメラ10は、例えば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)などに準拠した通信ケーブルや、無線LANなどによりPC12に接続され、PC12とのデータの相互通信が可能となっている。また、記録媒体11も同様に、専用のドライバを介してPC12とのデータの遣り取りが可能となっている。
【0037】
PC12は、モニタ15と、キーボードおよびマウスからなる操作部16とを備えている。PC12の内部構成を示す図2において、CPU20は、PC12全体の動作を統括的に制御する。CPU20には、前述の操作部16の他に、データバス21を介して、RAM22、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略す)23、通信I/F24、および表示制御部25が接続されている。
【0038】
HDD23には、PC12を動作させるための各種プログラムやデータの他に、画像の登録・検索を一括して行うためのビューアーソフトのプログラムや、デジタルカメラ10、または記録媒体11から取り込まれた複数の画像データが記憶されている。CPU20は、HDD23からプログラムを読み出してRAM22に展開し、読み出したプログラムを逐次処理する。また、CPU20は、操作部16から入力される操作入力信号に応じて、PC12の各部を動作させる。
【0039】
通信I/F24は、デジタルカメラ10などの外部機器や、インターネット13などの通信ネットワークとのデータの遣り取りを媒介する。表示制御部25は、モニタ15の表示を制御し、ビューアーソフトに係わる各種ウィンドウなどをモニタ15に表示させる。
【0040】
サーバ14の内部構成を示す図3において、CPU30は、サーバ14全体の動作を統括的に制御する。CPU30には、データバス31を介して、RAM32、データストレージ33、および通信I/F34などが接続されている。
【0041】
データストレージ33には、サーバ14を動作させるための各種プログラムやデータ、画像登録・検索システム2のアクセス認証の際に用いる個人認証IDなどのユーザーの個人情報が記憶されている。CPU30は、データストレージ33からプログラムを読み出してRAM32に展開し、読み出したプログラムを逐次処理する。通信I/F34は、インターネット13などの通信ネットワークとのデータの遣り取りを媒介する。
【0042】
データストレージ33には、PC12から登録された画像のデータが記憶される画像データベース(以下、画像DBと略す)35、および価格情報データベース(以下、価格情報DBと略す)36が設けられている。
【0043】
図4に示すように、画像DB35は、登録された画像のデータとともに、登録時に自動的に付けられるID(登録順に付した通し番号)を見出しとして、登録された画像のデータのファイル名、撮影日時、その画像の登録者の氏名(あるいは、個人認証IDでもよい)、販売可否、およびランク(後述)の情報を、データテーブル化して記憶している。以下の説明では、このデータテーブルを画像一覧テーブル50と称する。また、画像DB35に記憶された画像を登録済み画像、そのデータを登録済み画像データ、これから新たに登録される画像を新規登録画像、そのデータを新規登録画像データという。
【0044】
また、図5に示すように、画像DB35には、IDを見出しとして、登録済み画像に関連付けられた付帯情報の種類(例えば、前述の撮影日時を含む、図示の撮影場所、時間帯、被写体など。以下、インデックスと呼ぶ)と、付帯情報の実体(以下、パラメータと呼ぶ)とを格納する付帯情報一覧テーブル51が記憶されている。
【0045】
付帯情報には、撮影時にデジタルカメラ10側で自動的に付されるもの(撮影日時、撮影者の情報、ホワイトバランス、シャープネスなど。デジタルカメラ10にGPS機能が設けられている場合は、撮影場所の経緯度情報も含む)と、新規登録画像を登録する際に登録者が入力するもの(撮影場所、時間帯、被写体、販売可否など。時間帯は撮影日時の情報からPC12、またはサーバ14側で自動的に付してもよい)と、PC12やサーバ14側で自動的に付されるもの(登録日時、販売数など)とがある。
【0046】
新規登録画像を登録する際に登録者が入力する付帯情報は、いわゆるタグと呼ばれ、各インデックスに応じて適切な単語が当て嵌められている。例えば、IDが「0001」の登録済み画像は、「撮影場所」が「○×牧場」で、「時間帯」が「朝」、「被写体」が「富士一男」と「ドルフィン号」であることを表している。
【0047】
それぞれの登録済み画像に付された付帯情報は、図示するように複数の場合もあるし、インデックスによっては未入力の場合もある。また、一つのインデックスに対して複数のパラメータが入力されている場合もある。なお、タグに対するインデックスは、複数のユーザーによるインデックスの乱立を防ぐために、画像登録・検索システム2の運営者側で予め有限個に設定しておき、ユーザーに選択させることが好ましい。
【0048】
図6に示すように、価格情報DB36には、ランクと、登録済み画像の販売価格とを格納するランク−販売価格対応テーブル(第一価格情報に相当)52が記憶されている。ランクの欄には、A〜Cの三段階のランクが、販売価格の欄には、それぞれのランクに対応した販売価格の情報(ランクAは1000円、ランクBは500円、ランクCは100円)が格納されている。なお、販売価格は一律でもよいし、市場の動向などに応じて変動させてもよい。
【0049】
図3に戻って、画像解析部37は、PC12からの新規登録画像データを解析して、その画像の好適度Ei(i=1〜8)を算出する。具体的には、例えば、特開2006−229682号公報に記載の方法を用いる。すなわち、まず、階層構造をもつカテゴリ別に新規登録画像を分類する。例を挙げて説明すると、新規登録画像がフランス旅行でパリの凱旋門を写したものであった場合は、「フランス旅行」の下の階層の「パリ」の、そのまた下の階層の「凱旋門」のカテゴリに分類する。この分類は、新規登録画像の撮影日時を参照して行ってもよいし、新規登録画像に対して周知のシーン解析を施し、この結果を元に行ってもよい。あるいは、タグなどの他の付帯情報を参照して行ってもよい。
【0050】
画像解析部37は、各カテゴリに含まれる画像の数、各カテゴリに関連する(階層構造で繋がる)カテゴリの数、および各カテゴリの下の階層数を重み付け演算して、新規登録画像が分類されたカテゴリの好適度E1を算出する。
【0051】
また、画像解析部37は、各種解析項目、具体的には、画像の明るさ、鮮鋭度(ボケ)、人物の顔の有無、顔の肌色の具合、人物認識(顔が写っている人物の特定)、顔の表情、および目閉じについてそれぞれ解析を行い、各種解析項目の好適度E2〜E8を算出する。画像解析部37は、算出した好適度Ei(i=1〜8)の情報をCPU30に出力する。
【0052】
画像の明るさについては、例えば、新規登録画像を構成する全画素の輝度の平均値を算出し、これと予め設定された閾値とを比較する。そして、平均値が閾値を超えた場合は好適度E2を1、超えない場合は0とする。鮮鋭度については、例えば、新規登録画像に対して周波数分析を施し、高周波成分の大きさに応じてボケの有無を判定する。そして、ボケのない場合は好適度E3を1、ボケが所定以上ある場合は0とする。
【0053】
また、人物の顔の有無については、画像内の肌色の領域を抽出するなどの周知の方法を用い、顔がある場合は好適度E4を1、ない場合は0とする。肌色の具合は、人物の顔の有無の解析で顔と認識した領域の色が、色空間で予め設定された肌色の好適な基準値を超えるか否かを判定し、基準値を超えた場合は好適度E5を1、それ以外の場合は0とする。人物認識は、登録者によって予め登録された所望の人物の顔が含まれているか否かを周知の画像認識を用いて判定し、所望の人物の顔が含まれていた場合は好適度E6を1、含まれていない場合は0とする。
【0054】
さらに、表情については、顔の表皮の動きのパターンに基づいて表情を識別するための表情ベクトルを予め記憶しておき、これを元に顔の表情を識別する。そして、表情が笑っていると判定された場合は好適度E7を1、笑っていないと判定された場合は0とする。目閉じについては、目を開いた状態、閉じた状態のそれぞれに対応するフィルタでフィルタリング処理し、この処理結果に応じて目閉じを判定する。そして、目が開いている場合は好適度E8を1、閉じている場合は0とする。なお、ここで挙げた各種解析項目、およびそれらの解析方法は一例であり、上記以外の解析項目を適宜追加してもよいし、より確度の高い解析方法を採用してもよい。
【0055】
ランク付与部38は、画像解析部37で算出した好適度Eiの情報をCPU30から読み出す。そして、好適度Eiの情報を元に、A〜Cの三段階のランク(Aが最も格が高く、Cが最も格が低い)を新規登録画像に付与する。すなわち、ランク付与部38は、好適度Eiの総和を求め、これを新規登録画像の総合好適度Eとする。ランク付与部38は、求めた総合好適度Eと、予めランク毎に設定された閾値とを比較し、この比較結果に基づいてランクの付与を行う。ランク付与部38は、付与したランクの情報をCPU30に出力する。
【0056】
このように付与されたランクは、画質や被写体に着目して新規登録画像を評価した結果に基づくもので、新規登録画像が他のユーザーにとって利用価値があるか否か、つまり、新規登録画像の商品価値を表す評価値であるといえる。ここで、ランクは、上記のA〜Cに限らず、優、良、可などで表してもよく、二段階、または三段階以上であってもよい。なお、上記で説明した方法の詳細については、特開2006−229682号公報の段落[0025]〜[0043]を参照されたい。
【0057】
画像検索部39は、画像一覧テーブル50、および付帯情報一覧テーブル51を画像DB35から読み出す。そして、これらのテーブル50、51を参照しながら、画像の検索の際にユーザーにより入力された検索文字列(後述)の全部または一部が、付帯情報として関連付けられた登録済み画像(但し、販売可と設定されたもののみ)を画像DB35から検索する。
【0058】
画像検索部39は、ユーザーによりインデックスとパラメータが指定されていた場合は、指定されたインデックスとパラメータが付された登録済み画像について検索を行う。インデックス、またはパラメータのいずれか一方が指定されていた場合は、指定されたインデックス、またはパラメータが付された登録済み画像について検索を行う。画像検索部39は、検索した登録済み画像データをCPU30に出力する。以下、画像検索部39から出力された登録済み画像を出力画像、そのデータを出力画像データという。
【0059】
販売価格決定部40は、出力画像データ、画像一覧テーブル50、およびランク−販売価格対応テーブル52を、CPU30、画像DB35、および価格情報DB36からそれぞれ読み出す。そして、画像一覧テーブル50、およびランク−販売価格対応テーブル52を参照して、出力画像のランクに対応した販売価格を決定する。より具体的には、販売価格決定部40は、出力画像のIDと照らし合わせて、画像一覧テーブル50から出力画像のランクの情報を取得し、ランク−販売価格対応テーブル52からランクに応じた販売価格の情報を取得する。販売価格決定部40は、決定した販売価格の情報をCPU30に出力する。
【0060】
CPU30は、画像DB35に新規登録画像データを記憶するとともに、IDを付して、そのデータのファイル名、データに添付された撮影日時、登録者名、販売可否、およびランク付与部38で付与されたランクを関連付けて画像一覧テーブル50に記憶する。また、CPU30は、販売価格決定部40からの販売価格の情報とともに、画像検索部39からの出力画像データを、通信I/F34を介してPC12に出力する。
【0061】
画像の登録・検索を行う際には、操作部16を操作してビューアーソフトを起動する。ビューアーソフトが起動されると、例えば、サーバ14へのアクセス認証が行われ、アクセスが許可されると、画像の登録・検索が可能となる。
【0062】
ビューアーソフトには、画像の登録を行うモードと検索を行うモードとが設けられている。画像の登録を行うモードでは、図7に示す登録ウィンドウ60がモニタ15に表示される。登録ウィンドウ60には、新規登録画像を選択するための領域61、新規登録画像が表示される領域62、インデックス、およびパラメータを入力するための領域63、および販売可否を設定するための領域64が設けられている。
【0063】
領域61には、HDD23内の画像の保存先のパスが表示されるファイルダイアログ65と、画像を選択するための選択ボタン66とが設けられている。操作部16のマウスを操作して、ポインタ67を選択ボタン66に合わせてクリックすると、ファイルダイアログ65が拡大されて、HDD23に記憶されたファイルやフォルダを示すアイコンが階層別に一覧表示される。この状態で操作部16のマウスを操作して、ポインタ67を所望の画像のファイルのアイコンに合わせてクリックすることで、画像の選択を行うことができる。なお、本実施形態では、新規登録画像を一つずつ選択する態様を例示しているが、HDD23内の画像のサムネイルを一覧表示するなどして、その中から新規登録画像を複数選択することができるようにしてもよい。
【0064】
選択ボタン66を選択する前は、領域62には何も表示されないか、領域62自体が表示されない。選択ボタン66が選択されると、そのときファイルダイアログ65に表示されている画像がHDD23から表示制御部25に読み出され、領域62に表示される。
【0065】
領域63には、インデックス、およびパラメータを入力するための入力バー68、69が設けられている。各入力バー68、69にポインタ67を合わせてクリックして、キーボードで文字列を入力することにより、インデックス、およびパラメータの入力が可能となっている。なお、インデックスを有限個に設定した場合は、入力バー68をプルダウンメニューの形式とし、入力バー68にポインタ67を合わせてクリックすると、インデックスの一覧がプルダウン表示されるように構成してもよい。
【0066】
領域64には、チェックボックス70が設けられている。操作部16のマウスを操作して、ポインタ67をチェックボックス70に合わせてクリックすることで、新規登録画像の使用権(著作権)販売の可否の選択を行うことができる。チェックボックス70は、非選択の状態では白抜きで表示され、ポインタ67で選択されると、レ点が表示される。
【0067】
領域64の下部には、登録ボタン71が配されている。ポインタ67を登録ボタン71に合わせてクリックすると、CPU20は、そのとき選択されている画像のデータを新規登録画像データとして、付帯情報、および販売可否の情報とともに、通信I/F24を介してサーバ14に出力する。
【0068】
一方、画像の検索を行うモードでは、図8に示す検索ウィンドウ80がモニタ15に表示される。検索ウィンドウ80には、検索文字列を入力するための領域81、出力画像が一覧表示される領域82、およびクレジットカードの情報を入力するための領域83が設けられている。
【0069】
領域81には、インデックス、パラメータをそれぞれ入力するための検索バー84、85、および検索ボタン86が配されている。各検索バー84、85にポインタ67を合わせてクリックして、キーボードで文字列を入力することにより、検索文字列を入力することができる。ポインタ67を検索ボタン86に合わせてクリックすると、CPU20は、そのとき入力されている検索文字列の情報を、通信I/F24を介してサーバ14に出力する。
【0070】
検索ボタン86を選択する前は、領域82には何も表示されないか、領域82自体が表示されない。検索ボタン86の選択後、上述のようにサーバ14側で出力画像が検索され、サーバ14から出力画像データが通信I/F24を介して入力されると、領域82に出力画像のサムネイルが一覧表示される。サムネイルには、画像の使用権を購入していないユーザーに画像を不正に使用されることを防止するために、「SAMPLE」の文字が合成されており、検索ウィンドウ80上でダウンロードができないように設定されている。サムネイルの表示順序は特に規定しないが、例えば、ランクが高い順、あるいは、登録日時が新しい順に表示される。なお、領域82の右側には、一度で表示仕切れないサムネイルをスクロール表示するためのスクロールバー87が設けられている。
【0071】
サムネイルの下部には、販売価格決定部40で決定された価格と、チェックボックス88が表示されている。ポインタ67をチェックボックス88に合わせてクリックすることで、出力画像の使用権購入の可否の選択を行うことができる。チェックボックス88は、非選択の状態では白抜きで表示され、ポインタ67で選択されると、レ点が表示される。
【0072】
本実施形態では、販売不可と設定された登録済み画像については、検索、および販売価格の決定を行っていないが、販売不可と設定された登録済み画像についても、同様に出力画像として検索し、販売価格を決定して表示してもよい。この場合、販売価格、およびチェックボックス88は表示されるが、ユーザーが選択したときに購入不可であることを報せるメッセージが表示されるなどして、購入することができないようにする。あるいは、販売不可と設定された出力画像の販売価格、およびチェックボックス88は表示されず、ユーザーが選択できないようにする。また、検索の結果、販売可と設定された登録済み画像がない場合も想定される。この場合は、その旨を表すメッセージを表示するなどして、ユーザーに再度検索を行わせる。
【0073】
領域83には、クレジットカードの番号を入力するための入力バー89、クレジットカードの有効期限を入力するための入力バー90、および決済ボタン91が設けられている。各入力バー89、90にポインタ67を合わせてクリックして、キーボードで文字列を入力することにより、カード番号、および有効期限を入力することができる。入力バー89、90には、第三者に盗み見られることを防止するために、×印が表示される。
【0074】
ポインタ67を決済ボタン91に合わせてクリックすると、CPU20は、出力画像の使用権購入の情報とともに、カード番号、および有効期限の情報を、通信I/F24を介してサーバ14に出力する。決済の方法としては、上記のクレジットカードに限らず、銀行や郵便局の預金口座番号を入力させ、預金口座から購入金額を直接引き落とすようにしてもよいし、カード番号や預金口座番号などの決済に必要な情報を、画像登録・検索システム2の入会時に予めサーバ14に登録させ、決済ボタン91を選択するだけで決済が行われるようにしてもよい。
【0075】
次に、上記構成を有する画像登録・検索システム2の処理手順について、画像の登録を行う場合と検索を行う場合とに分けて、図9、および図10のフローチャートを参照して説明する。まず、図9において、ビューアーソフトが起動され、サーバ14へのアクセス認証が行われた後、画像の登録を行うモードが選択されると、登録ウィンドウ60がモニタ15に表示される。
【0076】
ユーザーは、操作部16で選択ボタン66を選択し、ファイルダイアログ65から新規登録画像を選択する。そして、各入力バー68、69にインデックス、およびパラメータを入力し、チェックボックス70で新規登録画像の使用権販売の可否を選択した後、登録ボタン71を選択する。登録ボタン71が選択されると、付帯情報、および販売可否の情報とともに、新規登録画像データが通信I/F24を介してサーバ14に出力される。
【0077】
サーバ14では、通信I/F34で付帯情報、販売可否の情報、および新規登録画像データが受信される。これらの情報は、CPU30に入力される。また、新規登録画像データは、画像解析部37に入力される。画像解析部37では、各種解析項目について新規登録画像データが解析され、各種解析項目の好適度Eiが算出される。画像解析部37で算出された好適度Eiの情報は、CPU30に出力される。
【0078】
画像解析後、画像解析部37で算出された好適度Eiの情報が、CPU30からランク付与部38に読み出される。そして、ランク付与部38にて、好適度Eiの総和、すなわち新規登録画像の総合好適度Eが求められ、総合好適度Eに見合うランクが付与される。ランク付与部38で付与されたランクの情報は、CPU30に出力される。
【0079】
新規登録画像データは、CPU30により画像DB35に記憶される。また、IDを付して、新規登録画像データのファイル名、データに添付された撮影日時、登録者名、販売可否、およびランク付与部38で付与されたランクが関連付けられて画像一覧テーブル50に記憶される。上記一連の処理は、別の新規登録画像が追加登録されず、ビューアーソフト、または画像登録モードが終了されるまで続行される。
【0080】
図10において、画像の検索を行うモードが選択されると、検索ウィンドウ80がモニタ15に表示される。ユーザーは、各検索バー84、85にポインタ67を合わせてクリックして、キーボードで検索文字列を入力した後、ポインタ67を検索ボタン86に合わせてクリックする。検索ボタン86が選択されると、そのとき入力されている検索文字列の情報が、通信I/F24を介してサーバ14に出力される。
【0081】
サーバ14では、通信I/F34で検索文字列の情報が受信される。受信された検索文字列の情報は、画像検索部39に入力される。画像検索部39には、画像一覧テーブル50、および付帯情報一覧テーブル51が画像DB35から読み出される。画像検索部39では、画像一覧テーブル50、および付帯情報一覧テーブル51が参照されつつ、検索文字列の全部または一部が付帯情報として関連付けられ、販売可と設定された登録済み画像が画像DB35から検索される。画像検索部39で検索された登録済み画像データ、すなわち出力画像データは、CPU30に出力される。
【0082】
次いで、出力画像データ、画像一覧テーブル50、およびランク−販売価格対応テーブル52が、CPU30、画像DB35、および価格情報DB36から販売価格決定部40にそれぞれ読み出される。販売価格決定部40では、画像一覧テーブル50、およびランク−販売価格対応テーブル52が参照されつつ、出力画像のランクに対応した販売価格が決定される。販売価格決定部40で決定された販売価格の情報は、CPU30に出力される。
【0083】
CPU30に出力された出力画像データは、販売価格の情報とともに、通信I/F34を介してPC12に出力される。サーバ14から出力画像データが通信I/F24を介して入力されると、検索ウィンドウ80の領域82に出力画像のサムネイルが一覧表示される。ユーザーは、この一覧を閲覧して、所望の出力画像のチェックボックス88にポインタ67を合わせてクリックし、購入すべき出力画像を選択する。そして、各入力バー89、90にカード番号、および有効期限を入力し、ポインタ67を決済ボタン91に合わせてクリックする。
【0084】
決済ボタン91が選択されると、出力画像の使用権購入の情報、カード番号、および有効期限の情報が、通信I/F24を介してサーバ14に出力される。サーバ14では、購入された登録済み画像データが画像DB35から読み出され、PC12にダウンロードされる。また、カード番号、および有効期限の情報がクレジットカード会社に照会され、クレジットカード会社を介して購入金額が引き落とされる。さらに、銀行振込や現金書留などの適当な方法で、画像登録・検索システム2の運営費を差し引いた残額が、画像が購入された登録者に報酬として支払われる。これら一連の処理は、新たに検索が実行されず、ビューアーソフト、または画像検索モードが終了されるまで続行される。
【0085】
以上説明したように、新規登録画像を解析して評価した結果に基づいて、価格を自動的に決定するので、ユーザーが価格を設定する手間が省ける。また、画像の登録に料金が掛からず、画像の商品価値に見合った妥当な販売価格がつけられるため、ユーザーは安心して画像を登録、購入することができる。このようにユーザーの信頼が得られれば、画像登録・検索システム2を利用するユーザーの増加に繋がり、結果的に画像の登録、購入がさらに促されるという相乗効果も期待することができる。
【0086】
上記実施形態では、ランク−販売価格対応テーブル52を用いて販売価格を決定しているが、これに加えて、あるいはこれに代えて、登録済み画像の需給情報に応じて価格を決定してもよい。
【0087】
この場合、図11に示すサーバ100のように、需給情報取得部101を設けるとともに、図12に示すタグ別需給情報テーブル(第二価格情報に相当)102を価格情報DB36に記憶しておき、これを元に販売価格決定部40で販売価格を決定する。なお、サーバ100は、需給情報取得部101が設けられている他は、サーバ14と同様の構成を有するので、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0088】
タグ別需給情報テーブル102には、タグのインデックス、およびパラメータと、そのタグが付けられた登録済み画像の販売数、登録数とが関連付けて記憶されている。例えば、「撮影場所」が「浅草寺」の画像は、販売数が「100」で登録数が「200」であることを示している。タグ別需給情報テーブル102は、ランクと同様に、画像の商品価値を表す評価値であり、販売数に対して登録数が少ないタグが付された画像ほど、商品価値が高いものであるといえる。
【0089】
図13、および図14(点線で省略している前後の処理は、図9、および図10に示すフローチャートと同様)に示すように、需給情報取得部101は、画像(あるいはタグ)が登録される度、および画像が購入される度に、タグ別需給情報テーブル102の該当する登録数、および販売数を更新(インクリメント)する。画像(あるいはタグ)が登録されたときに、インデックスとパラメータの対がタグ別需給情報テーブル102に存在しなかった場合は、その対の項を新たに作成し、登録数を1、販売数を0とする。
【0090】
販売価格決定部40で販売価格を決定する際には、タグ別需給情報テーブル102を価格情報DB36から読み出す。そして、対象とする出力画像に付されたタグの全てについて、販売数/登録数(この値が大きい画像ほど商品価値が高い)を算出する。続いて、ランク−販売価格対応テーブル52でランクに応じて決定した販売価格に、算出した全てのタグの販売数/登録数を乗算し、この演算結果を最終的な販売価格として決定する。すなわち、最終的な販売価格を求める式は、下記の様に表される。
Π(販売数/登録数)×(ランクに応じた販売価格) (Πは、全てのタグの販売数/登録数を乗算することを表す)・・・(1)
なお、販売数、または登録数が0のタグがある場合、(1)式は0または不定となってしまうので、販売数、または登録数が0のタグについては、販売数/登録数を算出しないか、販売数、または登録数を1として演算を行う。
【0091】
また、図15、および図16に示すように、登録者別需給情報テーブル(第三価格情報に相当)110、および需給情報−販売価格増率対応テーブル(第四価格情報に相当)111を価格情報DB36に記憶しておき、これを元に販売価格を決定してもよい。
【0092】
登録者別需給情報テーブル110には、登録者と、需給情報の一例として、登録者の月間使用権販売数とが関連付けて記憶されている。登録者別需給情報テーブル110は、ランク、およびタグ別需給情報テーブル102と同様に、画像の商品価値を表す評価値であり、販売数が多い登録者ほど他のユーザーに人気があり、その登録者の画像ほど、商品価値が高いものであるといえる。
【0093】
需給情報−販売価格増率対応テーブル111には、月間使用権販売数と販売価格の増率(%)とが関連付けて記憶されている。月間使用権販売数が1〜100の場合の増率は0%、101〜1000は5%、1001〜5000は10%、5001〜10000は15%、10001以上は20%に設定されている。なお、ここで挙げた月間使用権販売数と増率は一例であり、ランク−販売価格対応テーブル52の場合と同様に、一律でもよいし、市場の動向などに応じて変動させてもよい。
【0094】
この場合、需給情報取得部101は、図14に示す場合と同様に、画像が購入される度に、登録者別需給情報テーブル110の該当する登録者の月間使用権販売数を更新(インクリメント)する。画像が購入されたときに、購入された画像の登録者が登録者別需給情報テーブル110に存在しなかった場合は、その項を新たに作成し、月間使用権販売数を1とする。
【0095】
販売価格決定部40で価格を決定する際には、登録者別需給情報テーブル110、および需給情報−販売価格増率対応テーブル111を価格情報DB36から読み出す。そして、対象とする出力画像の登録者の月間使用権販売数を登録者別需給情報テーブル110から取得し、取得した月間使用権販売数に対応する増率を需給情報−販売価格増率対応テーブル111から取得する。
【0096】
続いて、得られた増率に100%を加算して、これを100%で除算したものを、ランク−販売価格対応テーブル52でランクに応じて決定した販売価格に乗算し、この演算結果を最終的な販売価格として決定する。すなわち、最終的な販売価格を求める式は、下記の様に表される。
{(増率+100)/100}×(ランクに応じた価格)・・・(2)
【0097】
なお、ここでは、タグ別需給情報テーブル102を用いて販売価格を決定する場合と、登録者別需給情報テーブル110、および需給情報−販売価格増率対応テーブル111を用いて販売価格を決定する場合とに分けて説明したが、これらを併せて販売価格を決定してもよい。この場合の最終的な販売価格を求める式は、(1)、(2)式より、下記の様に表される。
Π(販売数/登録数)×{(増率+100)/100}×(ランクに応じた価格)・・・(3)
【0098】
また、ランク−販売価格対応テーブル52を用いずに、タグ別需給情報テーブル102のみ、あるいは、登録者別需給情報テーブル110と需給情報−販売価格増率対応テーブル111のみ、もしくは、これらを併せて用いて販売価格を決定してもよい。この場合、(1)〜(3)式の(ランクに応じた価格)の項には、適当な基準価格が代入される。
【0099】
販売価格を決定する方法としては、上記で挙げた三例に限らず、例えば、春は「桜」や「入学式」のタグが付された画像の需要が見込まれるので、そのようなタグが付された画像の販売価格を値上げする、あるいは、期間限定で開催される万博などの催し物を撮影した画像の販売価格を期間中は値上げするなど、季節や環境を勘案して販売価格を決定してもよい。要は、画像の商品価値を正しく反映させた販売価格のつけ方であれば、如何なる手法を用いてもよい。
【0100】
ここで、画像を購入したユーザーには、折角料金を払って画像を購入したのだから、その画像を独占的に使用したいと思うものもいる。このような要望に応えるために、画像を購入する際に、その画像を独占的に使用するか否かを選択させる構成としてもよい。
【0101】
この場合、例えば、図17に示す検索ウィンドウ120のように、チェックボックス88の下部に、画像を独占的に使用するか否かを選択するためのチェックボックス121を配し、ユーザーに選択させる。独占的に使用する場合は、ポインタ67をチェックボックス121に合わせてクリックし、チェックボックス121にレ点を表示させる。なお、検索ウィンドウ120は、チェックボックス121が設けられている他は、検索ウィンドウ80と同様の構成を有するので、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0102】
そして、図18に示す画像一覧テーブル122のように、画像の使用状況を併せて記憶する。凡例の○は、販売可で他のユーザーに購入されていない画像、△は、他のユーザーに購入されているが、独占使用はされていない画像、×は、販売不可、または独占使用されている画像をそれぞれ表す。
【0103】
この場合の処理の流れは、図19のフローチャート(点線で省略している前後の処理は、図10に示すフローチャートと同様)に示すようになる。すなわち、ユーザーは、画像を購入する際に、チェックボックス121にポインタ67を合わせてクリックし、独占使用したい出力画像を選択する。サーバ14では、独占使用が選択された場合、画像一覧テーブル122の該当する登録済み画像の使用状況を更新、つまり、○、△を×に変更する。
【0104】
なお、この場合も上記実施形態と同様に、販売不可、または独占使用が設定された登録済み画像については、画像検索部39で出力画像として検索せず、したがって販売不可、または独占使用が設定された登録済み画像は、検索ウィンドウ120に検索結果として表示されない。あるいは、独占使用が設定された登録済み画像についても、同様に出力画像として検索し、販売価格を決定して表示してもよく、この場合も上記実施形態と同様に、独占使用が設定された登録済み画像を購入することができないようにしたり、ユーザーが選択できないようにする。
【0105】
また、上記実施形態では、購入した画像の使用期限は特に規定していないが、独占使用が設定された画像も含めて、使用期限を設けてもよい。この場合、購入した画像をPC12にダウンロードする形式ではなく、購入した画像のリンク先を示すURLを出力し、使用期限を過ぎたらリンク先が消失して画像が使用できないようにする。あるいは、ダウンロードされる画像に使用期限の情報を埋め込み、使用期限を過ぎたら適当なプログラムを作動させて画像を使用できないようにしてもよい。
【0106】
上記実施形態では、付帯情報の管理の仕方については特に言及していないが、図20の左側に示すように、画像登録・検索システム2の運営者が管理する領域(以下、運営者管理領域と略す)130と、ユーザーが管理する領域(以下、ユーザー管理領域と略す)131とに、付帯情報の管理区分を設定してもよい。ユーザー管理領域131は、さらに公開領域132と非公開領域133とに分けられている。
【0107】
右側の表に示すように、運営者管理領域130は、付帯情報の読み出し(閲覧)、書き込み(変更)が運営者のみに許可されている。運営者管理領域130には、登録済み画像の販売数など、画像登録・検索システム2の運営上必要なインデックスの付帯情報が記憶される。
【0108】
一方、ユーザー管理領域131は、付帯情報の読み出しが運営者、登録者、および第三者(登録者以外のユーザー)の全てに許可されている。公開領域132は、付帯情報の読み出しだけでなく、書き込みも全ての者に許可されている。対して、非公開領域133は、付帯情報の書き込みが登録者のみに許可されている。
【0109】
公開領域132には、運営者や第三者が登録済み画像に付した付帯情報が記憶される。一方、非公開領域133には、新規登録画像の登録時に付された付帯情報、および販売可否の情報が記憶される。公開領域132は、運営者や第三者が登録済み画像を閲覧して、登録者が付した付帯情報では適当でないと判断した場合に、運営者や第三者が補足的に新たな付帯情報を付したり、運営者や第三者が付した付帯情報を登録者が修正したりすることを想定して設けられている。つまり、公開領域132には、登録者以外の他者が書き込みをしても差し支えがない付帯情報が記憶され、非公開領域133には、登録者の著作権保護に関わるもの、すなわち販売可否の情報が少なくとも記憶される。このようにすれば、画像の販売を望まないユーザーの権利を確実に保護することができる。
【0110】
なお、図21に示すサーバ140のように、検索条件に適合した登録者(以下、お奨め登録者と呼ぶ)を選定するお奨め登録者選定部141を設け、ユーザーにお奨め登録者の情報提供を行ってもよい。この場合、図22に示す登録者−登録済み画像傾向テーブル(登録傾向情報に相当)142を作成して画像DB35に記憶しておく。なお、サーバ140は、お奨め登録者選定部141が設けられている他は、サーバ100と同様の構成を有するので、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0111】
登録者−登録済み画像傾向テーブル142には、タグのインデックスおよびパラメータと、登録者および画像の登録数とが関連付けて記憶されている。例えば、「撮影場所」が「浅草寺」の画像は、「富士太郎」が30枚、「富士宮五郎」が20枚登録していることを示している。登録者−登録済み画像傾向テーブル142は、ランク、タグ別需給情報テーブル102、および登録者別需給情報テーブル110と同様に、画像の商品価値を表す評価値であり、登録数が多い登録者ほど購入者にとって有用な画像を登録している可能性があり、その登録者の画像ほど、商品価値が高いものであるといえる。
【0112】
この場合、需給情報取得部101は、図13に示す場合と同様に、画像(あるいはタグ)が登録される度、登録者−登録済み画像傾向テーブル142の該当する登録数を更新(インクリメント)する。画像(あるいはタグ)が登録されたときに、該当するインデックスとパラメータの対、もしくは登録者が登録者−登録済み画像傾向テーブル142に存在しなかった場合は、その項を新たに作成し、登録数を1とする。
【0113】
お奨め登録者選定部141は、登録者−登録済み画像傾向テーブル142を画像DB35から読み出し、ユーザーにより入力された検索文字列と合致するインデックスおよび/またはパラメータで、登録数が最も多い登録者の情報を登録者−登録済み画像傾向テーブル142から取得する。お奨め登録者選定部141は、登録数が最も多い登録者をお奨め登録者として選定し、その情報をCPU30に出力する。
【0114】
CPU30は、お奨め登録者選定部141で選定されたお奨め登録者の情報を、出力画像データとともにPC12に出力する。表示制御部25は、図23に示す検索ウィンドウ143のように、領域81と領域82の間の領域144に、お奨め登録者の情報を表示する。領域144には、検索文字列として入力したインデックスおよび/またはパラメータ(この場合は「運動会」)と、そのインデックスおよび/またはパラメータのお奨め登録者(この場合は「西麻布富士子」)とがメッセージ形式で表示される。なお、検索ウィンドウ143は、領域144が設けられている他は、検索ウィンドウ80と同様の構成を有するので、同様の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0115】
領域144のお奨め登録者の部分は、リンクバー145となっている。リンクバー145にカーソル67を合わせてクリックすると、図24に示す検索ウィンドウ146に画面が遷移する。検索ウィンドウ146には、お奨め登録者の情報が表示される領域147、検索ウィンドウ80の領域82と同様に、お奨め登録者の登録済み画像が検索結果として一覧表示される領域148、および検索ウィンドウ80の領域83と同様に、クレジットカードの情報を入力するための領域149とが設けられている。
【0116】
図25において、画像検索部39による画像の検索後、登録者−登録済み画像傾向テーブル142が画像DB35からお奨め登録者選定部141に読み出される。そして、お奨め登録者選定部141により、ユーザーにより入力された検索文字列と合致するインデックスおよび/またはパラメータで、登録数が最も多い登録者の情報が登録者−登録済み画像傾向テーブル142から取得され、その情報がお奨め登録者の情報としてCPU30に出力される。
【0117】
お奨め登録者選定部141で選定されたお奨め登録者の情報は、出力画像データとともにPC12に出力される。そして、検索ウィンドウ143の領域144に表示される。お奨め登録者のリンクバー145にカーソル67を合わせてクリックすると、お奨め登録者の登録済み画像が検索結果として一覧表示される領域148を有する検索ウィンドウ146に画面が遷移される。ユーザーは、検索ウィンドウ80の場合と同様に、検索ウィンドウ146上で購入する画像の選択や決済を行うことができる。
【0118】
このようにすれば、画像の購入者にとっては、より有用な画像を迅速に見つけ出すことができる。また、登録済み画像の数が多いほどお奨め登録者として検索される可能性が高くなり、その分販売数が多くなることが期待されるので、画像の登録がさらに促進されて登録済み画像のバリエーションが豊富になり、さらなるユーザーの増加を見込むことができる。
【0119】
なお、お奨め登録者は、上記のように一名に限らず、複数挙げてもよい。また、お奨め登録者の選定の仕方としては、上記のように登録数が最も多い登録者をお奨め登録者とする方法に限らず、これに加えて、あるいはこれに代えて、検索文字列として入力されたインデックスおよび/またはパラメータが付された登録済み画像のランクが最も高い登録者をお奨め登録者として選定してもよいし、販売数/登録数や月間使用権販売数が最も高い登録者をお奨め登録者として選定してもよい。また逆に、登録者−登録済み画像傾向テーブル142を参照して、販売価格を決定してもよい。
【0120】
なお、上記実施形態で示した画像解析の仕方や画像の検索方法、および処理の順序、登録、検索ウィンドウの表示形態などは一例であり、本発明を特に限定するものではない。例えば、上記実施形態では、出力画像を検索した後に販売価格を決定しているが、新規登録画像を登録した際に、ランクの付与に続いて販売価格を決定し、決定した販売価格の情報を画像一覧テーブル50に記憶してもよい。あるいは、出力画像を検索した後に、画像解析、ランクの付与、販売価格の決定を行ってもよい。
【0121】
上記実施形態では、ビューアーソフトで画像の登録・検索を行う態様を例示したが、インターネットのホームページ上で画像の登録・検索を行う態様としてもよい。また、上記実施形態では、サーバ14に画像解析部37などの各部を設けた例を挙げて説明したが、各部を別個の装置として、PC12に接続する構成としてもよい。さらに、画像DB35などのサーバ14に設けた各部をPC12側に搭載してもよい。また、各データテーブルを画像DB35、および価格情報DB36に記憶しているが、各データテーブルに専用の記憶部を設けてもよいし、一つの記憶部に全てのデータテーブルを記憶してもよい。要するに、本発明の主旨を逸脱しなければ、如何様な態様にも適宜変更することが可能である。
【0122】
なお、付帯情報としては、上記実施形態のタグに限らず、説明文のようなテキスト形式の情報や、音声コメントなどであってもよい。また、上記実施形態では、コンテンツとして画像を例に挙げて説明したが、映像、音楽、ゲーム、電子書籍などの他のコンテンツについても、本発明を適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】画像登録・検索システムのハードウェア構成を示す概略図である。
【図2】パーソナルコンピュータの内部構成を示すブロック図である。
【図3】画像登録・検索サーバの内部構成を示すブロック図である。
【図4】画像一覧テーブルの内容を示す説明図である。
【図5】付帯情報一覧テーブルの内容を示す説明図である。
【図6】ランク−販売価格対応テーブルの内容を示す説明図である。
【図7】登録ウィンドウを示す説明図である。
【図8】検索ウィンドウを示す説明図である。
【図9】画像登録の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】画像検索の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】需給情報取得部を設けた場合の画像登録・検索サーバの内部構成を示すブロック図である。
【図12】タグ別需給情報テーブルの内容を示す説明図である。
【図13】需給情報取得部を設けた場合の画像登録の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】需給情報取得部を設けた場合の画像検索の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】登録者別需給情報テーブルの内容を示す説明図である。
【図16】需給情報−販売価格増率対応テーブルの内容を示す説明図である。
【図17】独占使用を選択可能とした場合の検索ウィンドウを示す説明図である。
【図18】独占使用を選択可能とした場合の画像一覧テーブルの内容を示す説明図である。
【図19】独占使用を選択可能とした場合の画像検索の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】付帯情報の管理区分を表す説明図である。
【図21】お奨め登録者選定部を設けた場合の画像登録・検索サーバの内部構成を示すブロック図である。
【図22】登録者−登録済み画像傾向テーブルの内容を示す説明図である。
【図23】お奨め登録者の情報を提供する場合の検索ウィンドウを示す説明図である。
【図24】お奨め登録者の情報を提供する場合の検索ウィンドウを示す説明図である。
【図25】お奨め登録者の情報を提供する場合の画像検索の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0124】
2 画像登録・検索システム
12 パーソナルコンピュータ(PC)
14、100、140 画像登録・検索サーバ(サーバ)
15 モニタ
16 操作部
20 CPU
23 ハードディスクドライブ(HDD)
30 CPU
33 データストレージ
35 画像データベース(画像DB)
36 価格情報データベース(価格情報DB)
37 画像解析部
38 ランク付与部
39 画像検索部
40 販売価格決定部
50 画像一覧テーブル
51 付帯情報一覧テーブル
52 ランク−販売価格対応テーブル
60 登録ウィンドウ
80、120、143、146 検索ウィンドウ
101 需給情報取得部
102 タグ別需給情報テーブル
110 登録者別需給情報テーブル
111 需給情報−販売価格増率対応テーブル
130 運営者管理領域
131 ユーザー管理領域
132 公開領域
133 非公開領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの登録、検索、および売買を行うコンテンツ登録・検索システムであって、
登録されたコンテンツの商品価値を表す評価値を取得する評価値取得部と、
前記評価値に基づいて、前記コンテンツの販売価格を決定する販売価格決定部とを備えることを特徴とするコンテンツ登録・検索システム。
【請求項2】
前記評価値取得部は、前記コンテンツを解析するコンテンツ解析部と、
前記コンテンツ解析部の解析結果に基づいて、前記評価値として、複数段階のランクを前記コンテンツに付与するランク付与部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項3】
前記ランクと前記販売価格との関係を表す第一価格情報を記憶する第一記憶部を備え、
前記販売価格決定部は、前記第一価格情報を前記第一記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項4】
前記第一記憶部は、前記第一価格情報をデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項5】
前記コンテンツと前記ランクとを関連付けて記憶する第二記憶部を備えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項6】
前記第二記憶部は、前記コンテンツと前記ランクとをデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項7】
前記評価値取得部は、前記評価値として、前記コンテンツの販売数と登録数に関わる需給情報を取得する需給情報取得部を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項8】
前記需給情報取得部は、前記需給情報として、前記コンテンツに付与された付帯情報と、前記販売数、および前記登録数との関係を表す第二価格情報を取得することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項9】
前記第二価格情報を記憶する第三記憶部を備え、
前記販売価格決定部は、前記第二価格情報を前記第三記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項10】
前記第三記憶部は、前記第二価格情報をデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項11】
前記販売価格決定部は、販売数/登録数を算出し、この算出結果を元に前記販売価格を決定することを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項12】
前記付帯情報は、前記コンテンツを検索する際に参照されるタグであることを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項13】
前記需給情報取得部は、前記需給情報として、前記コンテンツの登録者と、登録者の販売数との関係を表す第三価格情報を取得することを特徴とする請求項7ないし12のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項14】
前記第三価格情報を記憶する第四記憶部を備え、
前記販売価格決定部は、前記第三価格情報を前記第四記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項15】
前記第四記憶部は、前記第三価格情報をデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項14に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項16】
前記登録者の販売数と、前記販売価格の増率との関係を表す第四価格情報を記憶する第五記憶部を備え、
前記販売価格決定部は、前記第四価格情報を前記第五記憶部から読み出して、前記販売価格を決定することを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項17】
前記第五記憶部は、前記第四価格情報をデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項16に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項18】
購入したコンテンツを独占して使用するか否かを設定する使用条件設定部を備えることを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項19】
前記コンテンツと、前記使用条件設定部による前記コンテンツの使用状況とを関連付けて記憶する第六記憶部を備えることを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項20】
前記第六記憶部は、前記コンテンツと、前記使用条件設定部による前記コンテンツの使用状況とをデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項21】
前記コンテンツと、前記コンテンツに付与された付帯情報とを関連付けて記憶する第七記憶部を備えることを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項22】
前記第七記憶部は、前記コンテンツと、前記コンテンツに付与された付帯情報とをデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項23】
前記第七記憶部は、前記付帯情報の読み出し、書き込みが運営者のみに許可された運営者管理領域と、
前記付帯情報の読み出し、書き込みが運営者、前記コンテンツの登録者、それ以外の第三者の全てに許可された公開領域、および前記付帯情報の書き込みが前記コンテンツの登録者のみに許可された非公開領域を含むユーザー管理領域とを有することを特徴とする請求項21または22に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項24】
前記付帯情報は、前記コンテンツの販売可否を表す販売可否情報を含み、
前記第七記憶部は、前記非公開領域に前記販売可否情報を記憶することを特徴とする請求項23に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項25】
前記評価値に基づいて、前記コンテンツの検索条件に適合したお奨め登録者を選定するお奨め登録者選定部と、
前記お奨め登録者の情報を表示する第一表示部とを備えることを特徴とする請求項1ないし24のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項26】
前記お奨め登録者が登録したコンテンツを検索結果として表示する第二表示部を備えることを特徴とする請求項25に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項27】
前記需給情報取得部は、前記需給情報として、前記コンテンツに付与された付帯情報、および前記コンテンツの登録者と、前記コンテンツの登録数との関係を表す登録傾向情報を取得することを特徴とする請求項25または26に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項28】
前記お奨め登録者選定部は、前記登録傾向情報で検索条件に適合した前記付帯情報をもつコンテンツの登録数が最も多い登録者を前記お奨め登録者として選定することを特徴とする請求項27に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項29】
前記登録傾向情報を記憶する第八記憶部を備え、
前記お奨め登録者選定部は、前記登録傾向情報を前記第八記憶部から読み出して、前記お奨め登録者を選定することを特徴とする請求項27または28に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項30】
前記第八記憶部は、前記登録傾向情報をデータテーブル化して記憶していることを特徴とする請求項29に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項31】
前記コンテンツは、画像であることを特徴とする請求項1ないし30のいずれかに記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項32】
前記コンテンツ解析部は、前記画像の画質、および被写体に関連する複数の解析項目について、前記解析を行うことを特徴とする請求項31に記載のコンテンツ登録・検索システム。
【請求項33】
コンテンツの登録、検索、および売買を行うコンテンツ登録・検索方法であって、
登録されたコンテンツの商品価値を表す評価値を取得する評価値取得ステップと、
前記評価値に基づいて、前記コンテンツの販売価格を決定する販売価格決定ステップとを備えることを特徴とするコンテンツ登録・検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2008−210209(P2008−210209A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−47026(P2007−47026)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】