説明

コンテンツ管理システム、認証装置およびコンピュータプログラム

【課題】共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションに関して、該共通実行環境が組み込まれた特定の組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを該共通実行環境が組み込まれた他の組み込み機器で使用することを管理することを図る。
【解決手段】認証サーバ6は、組み込み機器1がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に受信した機器ID及びコンテンツIDの組を自己が保持するものと照合する。又、認証サーバ6は、自己が保持する機器ID及びコンテンツIDの組において、コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に個人情報管理サーバ2から受信した変更元の組み込み機器1の機器IDを個人情報管理サーバ2から受信した変更先の組み込み機器1の機器IDに書き換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコンテンツ管理システムとして、例えば特許文献1に記載されるシステムが知られている。この従来のシステムでは、情報機器の型番毎に各情報機器の性能や動作環境に関する能力情報を記憶するデータベースを備え、アプリケーションの配信を要求する情報機器から型番を取得して該情報機器の能力情報をデータベースから取得し、この取得した能力情報に基づいて、該情報機器へ配信する最適なアプリケーションを生成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−173261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来のシステムでは、あるユーザの情報機器へ配信したアプリケーションを、例えば該ユーザが所有する他の情報機器など、他の情報機器で使用することを管理することが考慮されていない。このため、アプリケーションの不正使用を防ぐためにアプリケーションを使用する情報機器を限定することが考えられるが、そうするとユーザの利便性がよくない。この問題は、共通実行環境が組み込まれた組み込み機器に対して顕著である。共通実行環境が組み込まれた組み込み機器では、異なる機器間で同じアプリケーションを共通的に実行することができるが、アプリケーションを使用する機器が限定されては、共通実行環境による効果が薄れてしまう。このことから、アプリケーションを使用する組み込み機器をユーザの意思に従って任意に変更することができることが望ましい。このためには、特定の組み込み機器へ供給されたアプリケーションを他の組み込み機器で使用することを管理することが課題となる。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションに関して、該共通実行環境が組み込まれた特定の組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを該共通実行環境が組み込まれた他の組み込み機器で使用すること管理することができるコンテンツ管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明に係るコンテンツ管理システムは、共通実行環境が組み込まれた組み込み機器において該共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションが使用されることを管理するコンテンツ管理システムであり、機器識別情報生成装置と認証装置と個人情報管理装置とを備え、前記機器識別情報生成装置は、前記組み込み機器から前記組み込み機器を構成するデバイスの情報であるデバイス構成情報を取得し、前記デバイス構成情報に基づいて、前記組み込み機器を構成するデバイスを示し且つ前記組み込み機器を識別する前記組み込み機器に共通的な機器識別情報を生成し、前記認証装置は、前記組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを識別するコンテンツ識別情報と前記組み込み機器の機器識別情報とを関連付けて記憶する認証情報記憶部と、前記組み込み機器がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に前記組み込み機器から受信した機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組を前記認証情報記憶部に記憶される機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組と照合する認証部とを有し、前記個人情報管理装置は、機器識別情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶するユーザ情報記憶部と、コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に変更元の組み込み機器の機器識別情報および変更先の組み込み機器の機器識別情報を前記認証装置へ送信するユーザ情報管理部とを有し、前記認証装置は、前記認証情報記憶部において、前記個人情報管理装置から受信した変更元の組み込み機器の機器識別情報を前記個人情報管理装置から受信した変更先の組み込み機器の機器識別情報に書き換えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいては、前記個人情報管理装置を有するコンテンツ仲介装置を備え、前記コンテンツ仲介装置は、前記変更先の組み込み機器が確定する前に、前記変更先の組み込み機器の機器識別情報の代わりに、不特定の組み込み機器に対して有効である機器識別情報を前記認証装置へ送信することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいては、前記機器識別情報に対して有効期限を設定したことを特徴とする。
【0009】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいては、コンテンツ・アプリケーションの供給先である組み込み機器の機器識別情報に基づいて、当該組み込み機器を構成するデバイスに適するコンテンツ・アプリケーションを当該組み込み機器へ配信するコンテンツ配信装置を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいて、前記コンテンツ配信装置は、コンテンツ・アプリケーションの供給先である第1の組み込み機器の第1の機器識別情報を前記個人情報管理装置へ送信して、第1の機器識別情報に対応するユーザ識別情報に関連付けられた第2の機器識別情報を前記個人情報管理装置から取得し、取得した第2の機器識別情報に基づいて、当該第2の組み込み機器を構成するデバイスに適するコンテンツ・アプリケーションを当該第2の組み込み機器へ配信することを特徴とする。
【0011】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいて、前記組み込み機器は、自組み込み機器に追加されたデバイスおよび自組み込み機器から削除されたデバイスを検知してデバイス構成情報を更新するデバイス検知アプリケーションを有し、前記機器識別情報生成装置は、前記更新されたデバイス構成情報に基づいて機器識別情報を更新し、前記個人情報管理装置は、前記更新された機器識別情報に基づいて前記ユーザ情報記憶部内の情報を更新し、該機器識別情報更新情報を前記認証装置へ送信し、前記認証装置は、前記個人情報管理装置から受信した機器識別情報更新情報に基づいて、前記認証情報記憶部内の情報を更新することを特徴とする。
【0012】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいては、前記機器識別情報生成装置を前記個人情報管理装置に具備し、前記組み込み機器は、前記個人情報管理装置へユーザ識別情報と前記デバイス構成情報を送信し、前記個人情報管理装置は、前記機器識別情報生成装置によりデバイス構成情報に基づいて生成した機器識別情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るコンテンツ管理システムにおいては、前記機器識別情報生成装置を前記組み込み機器に具備したことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る認証装置は、共通実行環境が組み込まれた組み込み機器において該共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションが使用されることを管理するコンテンツ管理システムにおける認証装置であり、前記組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを識別するコンテンツ識別情報と、前記組み込み機器から前記組み込み機器を構成するデバイスの情報であるデバイス構成情報を取得して生成された、前記組み込み機器を構成するデバイスを示し且つ前記組み込み機器を識別する前記組み込み機器に共通的な機器識別情報と、を関連付けて記憶する認証情報記憶部と、前記組み込み機器がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に前記組み込み機器から受信した機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組を前記認証情報記憶部に記憶される機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組と照合する認証部とを備え、コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に変更元の組み込み機器の機器識別情報および変更先の組み込み機器の機器識別情報を個人情報管理装置から受信すると、前記認証情報記憶部において、前記個人情報管理装置から受信した変更元の組み込み機器の機器識別情報を前記個人情報管理装置から受信した変更先の組み込み機器の機器識別情報に書き換えることを特徴とする。
【0015】
本発明に係るコンピュータプログラムは、共通実行環境が組み込まれた組み込み機器において該共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションが使用されることを管理するためのコンピュータプログラムであって、前記組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを識別するコンテンツ識別情報と、前記組み込み機器から前記組み込み機器を構成するデバイスの情報であるデバイス構成情報を取得して生成された、前記組み込み機器を構成するデバイスを示し且つ前記組み込み機器を識別する前記組み込み機器に共通的な機器識別情報と、を関連付けて記憶する認証情報記憶部において、前記組み込み機器がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に前記組み込み機器から受信した機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組を前記認証情報記憶部に記憶される機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組と照合する機能と、コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に変更元の組み込み機器の機器識別情報および変更先の組み込み機器の機器識別情報を個人情報管理装置から受信すると、前記認証情報記憶部において、前記個人情報管理装置から受信した変更元の組み込み機器の機器識別情報を前記個人情報管理装置から受信した変更先の組み込み機器の機器識別情報に書き換える機能と、をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションに関して、該共通実行環境が組み込まれた特定の組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを該共通実行環境が組み込まれた他の組み込み機器で使用することを、該組み込み機器に共通的な機器識別情報に基づいて管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理システムの概略構成図である。
【図2】図1に示す組み込み機器1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す組み込み機器1のソフトウェア構成を示す概念図である。
【図4】図1に示す個人情報管理サーバ2の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すコンテンツ配信サーバ3の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示す認証サーバ6の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るユーザ登録手順を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信手順を示すシーケンス図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るコンテンツ起動手順を示すシーケンス図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るデバイス検知時のコンテンツ配信手順を示すシーケンス図である。
【図11】デバイス構成情報110の例である。
【図12】本発明の一実施形態に係るPFIDの決定手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係るBinaryIDの決定手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係るUIDの決定手順を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係る機器IDの例である。
【図16】本発明の一実施形態に係るコンテンツ・アプリケーション生成方法の手順である。
【図17】図5に示すオブジェクト格納部34の構成例である。
【図18】図5に示すオブジェクト格納部34の構成例である。
【図19】本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例1である。
【図20】本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例2である。
【図21】本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例3である。
【図22】本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例4である。
【図23】本発明に係るコンテンツ配信手順の他の実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理システムの概略構成図である。図1において、組み込み機器1、個人情報管理サーバ2、コンテンツ配信サーバ3、システム提供サーバ4、コンテンツ提供サーバ5、認証サーバ6及びオークションサーバ7は、それぞれに通信ネットワーク8に接続する。組み込み機器1及び各サーバ2〜7は、通信ネットワーク8を介して、データを送受可能である。
【0019】
図2は、図1に示す組み込み機器1のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、図1に示す組み込み機器1のソフトウェア構成を示す概念図である。図2において、組み込み機器1は、通信装置11とCPU(中央演算処理装置)12とメモリ13を有する。通信装置11は、通信ネットワーク8を介して、各サーバ2〜7とデータを送受する。通信装置11は、有線回線により通信ネットワーク8と接続してもよく、又は、無線回線により通信ネットワーク8と接続してもよい。又、通信ネットワーク8がアクセスネットワークとして無線LANを有する場合、通信装置11は、無線LANに接続する機能を有し、無線LANに接続してもよい。又、通信装置11は、端末間で直接通信する短距離無線通信機能を有していてもよい。
【0020】
CPU12は、メモリ13に格納されるプログラムを実行する。メモリ13は、CPU12で実行されるプログラム、CPU12が使用するデータなどを記憶する。なお、図2には図示しないが、組み込み機器1の使用目的に応じて、操作部や表示部等のユーザインタフェース、加速度センサー等の計測部などが組み込み機器1に具備される。
【0021】
図3において、組み込み機器1のソフトウェア構成は、共通実行環境100と、共通実行環境100上で動作する各種のアプリケーションとから成る。共通実行環境100は、異なるメーカーの組み込み機器1や、異なる種類の組み込み機器1(例えば、携帯電話機、セットトップボックス(Set Top Box:STB)、MID(Mobile Internet Device)など)に対して共通のソフトウェア実行環境である。
【0022】
共通実行環境100は、デバイス構成情報110を有する。デバイス構成情報110は、共通実行環境100が組み込まれた組み込み機器1を構成するデバイスの情報である。デバイス構成情報110は、例えば、通信装置の情報、CPUの情報、メモリの情報、操作部の情報、表示部の情報、計測部の情報、組み込み機器1の製造番号などから構成される。
【0023】
共通実行環境100上で動作するアプリケーションとしては、例えば、インストーラ102、デバイス情報取得アプリケーション104、コンテンツ・アプリケーション106、コンテンツプッシュアプリケーション107、デバイス検知アプリケーション108などがある。インストーラ102、デバイス情報取得アプリケーション104、コンテンツプッシュアプリケーション107及びデバイス検知アプリケーション108は、システム提供サーバ4から供給される。コンテンツ・アプリケーション106は、コンテンツ配信サーバ3から配信される。
【0024】
インストーラ102は、コンテンツ・アプリケーション106を組み込み機器1にインストールする。デバイス情報取得アプリケーション104は、共通実行環境100からデバイス構成情報110を取得する。
【0025】
コンテンツプッシュアプリケーション107は、自組み込み機器1が有するコンテンツ・アプリケーション106を、自組み込み機器1から他の組み込み機器1へ送る。デバイス検知アプリケーション108は、自組み込み機器1に追加されたデバイスおよび自組み込み機器1から削除されたデバイスを検知してデバイス構成情報110を更新する。
【0026】
図4は、図1に示す個人情報管理サーバ2の構成を示すブロック図である。図4において、個人情報管理サーバ2は、通信部21とユーザ情報記憶部22とユーザ情報管理部23と機器ID生成部24を有する。通信部21は、通信ネットワーク8を介して、組み込み機器1、コンテンツ配信サーバ3、認証サーバ6及びオークションサーバ7とデータを送受する。ユーザ情報記憶部22は、ユーザ識別情報(ユーザID)及び機器識別情報(機器ID)を関連付けて記憶する。ユーザ情報管理部23は、ユーザ情報記憶部22に記憶される情報を管理する。機器ID生成部24は、組み込み機器1のデバイス構成情報110に基づいて、機器IDを生成する。機器IDは、組み込み機器1を構成するデバイスを示し且つ組み込み機器1を識別する情報であって、組み込み機器1に共通的に構成される情報である。
【0027】
図5は、図1に示すコンテンツ配信サーバ3の構成を示すブロック図である。図4において、コンテンツ配信サーバ3は、通信部31と配信制御部32とオブジェクトパッキング部33とオブジェクト格納部34を有する。通信部31は、通信ネットワーク8を介して、組み込み機器1、個人情報管理サーバ2、システム提供サーバ4及びコンテンツ提供サーバ5とデータを送受する。
【0028】
配信制御部32は、コンテンツ・アプリケーション106の配信要求に応じて、コンテンツ・アプリケーション106を組み込み機器1へ配信する動作を制御する。オブジェクト格納部34は、コンテンツ・アプリケーション106を構成するオブジェクトを、組み込み機器1を構成するデバイスに関連付けて格納する。オブジェクトパッキング部33は、組み込み機器1の機器IDに基づいて、組み込み機器1を構成するデバイスに対応したオブジェクトをオブジェクト格納部34から取得してパッキングする。このパッキングにより、組み込み機器1へ配信するコンテンツ・アプリケーション106が生成される。
【0029】
なお、オブジェクトパッキング部33は、コンテンツ・アプリケーション106に付属させるセーブデータがある場合には該セーブデータも併せてパッキングする。コンテンツ配信サーバ3は、コンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器1を変更する時に、変更前の組み込み機器1からコンテンツ識別情報(コンテンツID)と共にアップロードされたセーブデータを、該コンテンツIDのコンテンツ・アプリケーション106に付属させるセーブデータとして保存する。
【0030】
図6は、図1に示す認証サーバ6の構成を示すブロック図である。図6において、認証サーバ6は、通信部61と認証情報記憶部62と認証部63を有する。通信部61は、通信ネットワーク8を介して、組み込み機器1、個人情報管理サーバ2、システム提供サーバ4及びオークションサーバ7とデータを送受する。
【0031】
認証情報記憶部62は、組み込み機器1へ供給されたコンテンツ・アプリケーション106を識別するコンテンツ識別情報(コンテンツID)と該組み込み機器1の機器IDとを関連付けて記憶する。認証部63は、組み込み機器1がコンテンツ・アプリケーション106を使用する時に、該組み込み機器1から受信した機器ID及びコンテンツIDを認証情報記憶部62に記憶される情報と照合する。
【0032】
なお、認証情報記憶部62は、コンテンツ・アプリケーション106の使用を制限する情報(例えば、使用可能期間、使用可能回数など)がある場合には、該コンテンツ・アプリケーション106のコンテンツIDに関連付けて記憶する。
【0033】
次に、図1に示すコンテンツ管理システムの動作を説明する。
【0034】
まず図7を参照して、コンテンツ配信サービスへのユーザ登録に係る動作を説明する。図7は、本実施形態に係るユーザ登録手順を示すシーケンス図である。図7において、ステップS10では、システム提供サーバ4が、コンテンツ配信サーバ3へ、コンテンツ・アプリケーション106に付加する署名を送信する。コンテンツ配信サーバ3は、システム提供サーバ4から受信した署名を保持する。
【0035】
次いで、ステップS11では、システム提供サーバ4が、ユーザからの登録要求に応じて、ユーザの組み込み機器1へ、インストーラ102、デバイス情報取得アプリケーション104、コンテンツプッシュアプリケーション107及びデバイス検知アプリケーション108を供給する。これにより、組み込み機器1は、インストーラ102、デバイス情報取得アプリケーション104、コンテンツプッシュアプリケーション107及びデバイス検知アプリケーション108を具備する。
【0036】
次いで、ステップS12では、組み込み機器1がインストーラ102を起動すると、インストーラ102はデバイス情報取得アプリケーション104を起動する。デバイス情報取得アプリケーション104は、共通実行環境100からデバイス構成情報110を取得する。インストーラ102は、ユーザID及びデバイス情報取得アプリケーション104が取得したデバイス構成情報110を個人情報管理サーバ2へ送信する。なお、個人情報管理サーバ2がパスワード認証を行う場合には、インストーラ102は、ユーザIDに対応するパスワードも個人情報管理サーバ2へ送信する。
【0037】
次いで、ステップS13では、個人情報管理サーバ2の機器ID生成部24が、組み込み機器1から受信したデバイス構成情報110に基づいて、機器IDを生成する。個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23は、機器ID生成部24が生成した機器IDを、組み込み機器1から受信したユーザIDに関連付けてユーザ情報記憶部22に格納する。又、ユーザ情報管理部23は、機器ID生成部24が生成した機器IDを組み込み機器1へ返信する。組み込み機器1は、個人情報管理サーバ2から受信した機器IDを保持する。
【0038】
次に図8を参照して、コンテンツ配信に係る動作を説明する。図8は、本実施形態に係るコンテンツ配信手順を示すシーケンス図である。図8において、ステップS21では、システム提供サーバ4が、認証サーバ通信オブジェクトをコンテンツ配信サーバ3へ送信する。コンテンツ配信サーバ3は、システム提供サーバ4から受信した認証サーバ通信オブジェクトをオブジェクト格納部34に格納する。ステップS22では、組み込み機器1が、コンテンツ提供サーバ5へ、機器IDを送信してコンテンツ・アプリケーション106を要求する。次いで、ステップS23では、コンテンツ提供サーバ5が、システム提供サーバ4へ、組み込み機器1から受信した機器IDを送信する。
【0039】
次いで、ステップS24では、システム提供サーバ4が、認証サーバ6へ、コンテンツ提供サーバ5から受信した機器IDを送信する。認証サーバ6は、システム提供サーバ4から受信した機器IDを認証情報記憶部62に格納する。
【0040】
ステップS25では、コンテンツ提供サーバ5が、組み込み機器1から受信した機器IDをコンテンツ配信サーバ3へ送信する。コンテンツ配信サーバ3は、コンテンツ提供サーバ5から受信した機器IDを保持する。
【0041】
次いで、ステップS26では、コンテンツ配信サーバ3の配信制御部32が、コンテンツ提供サーバ5から受信した機器IDを個人情報管理サーバ2へ送信してユーザ情報を問い合わせる。
【0042】
次いで、ステップS27では、個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23が、コンテンツ配信サーバ3から受信した機器IDを検索キーにして、ユーザ情報記憶部22内の情報を検索する。ユーザ情報管理部23は、その検索の結果、検索キーの機器IDに関連付けられたユーザIDを発見した場合に検索キーの機器IDが正当であるとしてコンテンツ配信サーバ3へ合格を返信し、検索キーの機器IDに関連付けられたユーザIDを発見できなかった場合には検索キーの機器IDが正当でないとしてコンテンツ配信サーバ3へ不合格を返信する。
【0043】
又、ユーザ情報管理部23は、検索キーの機器IDに関連付けられたユーザIDを発見した場合に、該発見したユーザIDに対し、検索キーの機器ID以外の機器IDが関連付けられているかを確認する。ユーザ情報管理部23は、その確認の結果、該発見したユーザIDに対し、検索キーの機器ID以外の機器IDが関連付けられているときは、該検索キーの機器ID以外の機器IDを取得してコンテンツ配信サーバ3へ返信する。一ユーザIDに複数の機器IDが関連付けられているのは、当該ユーザIDを使用するユーザが複数の組み込み機器1を有しており、該複数の組み込み機器1を当該ユーザIDで登録している場合である。
【0044】
次いで、ステップS28では、コンテンツ配信サーバ3の配信制御部32が、個人情報管理サーバ2からの返信に基づいて、コンテンツ・アプリケーション106の配信の可否を判断する。具体的には、個人情報管理サーバ2からの返信が合格である場合に、オブジェクトパッキング部33に対し、コンテンツ・アプリケーション生成を指示する。一方、個人情報管理サーバ2からの返信が不合格である場合には、コンテンツ・アプリケーション生成を行わず、組み込み機器1へコンテンツ・アプリケーション配信不可を返信する。
【0045】
コンテンツ配信サーバ3のオブジェクトパッキング部33は、配信制御部32からコンテンツ・アプリケーション生成を指示されると、個人情報管理サーバ2からの返信に基づいて、組み込み機器1へ配信するコンテンツ・アプリケーション106を生成する。コンテンツ配信サーバ3は、その生成されたコンテンツ・アプリケーション106を組み込み機器1へ送信する。組み込み機器1は、コンテンツ配信サーバ3から受信したコンテンツ・アプリケーション106を保持する。
【0046】
オブジェクトパッキング部33は、組み込み機器1の機器IDに基づいて、組み込み機器1を構成するデバイスに対応したオブジェクトをオブジェクト格納部34から取得してパッキングする。このとき、既に保持している署名および認証サーバ通信オブジェクトを一緒にパッキングする。
【0047】
オブジェクトパッキング部33は、個人情報管理サーバ2から返信された機器ID(ステップS25でコンテンツ提供サーバ5から受信した機器IDとは異なる機器ID)がある場合には、個人情報管理サーバ2から返信された機器ID及びコンテンツ提供サーバ5から受信した機器IDの両方に対応可能なオブジェクトをオブジェクト格納部34から取得してパッキングする。
【0048】
但し、コンテンツ提供サーバ5から受信した機器IDのみに基づいてコンテンツ・アプリケーション106を生成するのか、又は、コンテンツ提供サーバ5から受信した機器ID及び個人情報管理サーバ2から返信された機器IDの両方に基づいてコンテンツ・アプリケーション106を生成するのか、の選択は、ユーザからの指示に従う。
【0049】
次いで、ステップS29では、組み込み機器1のインストーラ102が、コンテンツ配信サーバ3から受信したコンテンツ・アプリケーション106内の認証サーバ通信オブジェクトを起動し、自組み込み機器1の機器ID及び該コンテンツ・アプリケーション106のコンテンツIDを認証サーバ6へ送信して登録を要求する。認証サーバ6は、組み込み機器1から受信した機器IDがステップS24で保持した機器IDと一致するか確認し、機器IDが一致した場合にのみ、組み込み機器1から受信した機器ID及びコンテンツIDを認証情報記憶部62へ格納する。機器IDが一致しない場合、認証サーバ6は、組み込み機器1へ、機器ID及びコンテンツIDの登録不可を返信する。
【0050】
次に図9を参照して、コンテンツ起動に係る動作を説明する。図9は、本実施形態に係るコンテンツ起動手順を示すシーケンス図である。図9において、ステップS31では、組み込み機器1がコンテンツ・アプリケーション106を起動すると、コンテンツ・アプリケーション106内の認証サーバ通信オブジェクトが、認証サーバ6へ、自組み込み機器1の機器ID及び当該コンテンツ・アプリケーション106のコンテンツIDを送信して登録済みであるかを問い合わせる。
【0051】
次いで、ステップS32では、認証サーバ6の認証部63が、組み込み機器1からの問い合わせに応じて、組み込み機器1から受信した機器ID及びコンテンツIDの組を認証情報記憶部62内の機器ID及びコンテンツIDの組と照合する。この結果、組み込み機器1から受信した機器ID及びコンテンツIDの組が認証情報記憶部62内に格納されている場合、認証部63は組み込み機器1へ登録済みを返信する。これにより、組み込み機器1では、コンテンツ・アプリケーション106が正常に起動して使用可能となる。一方、組み込み機器1から受信した機器ID及びコンテンツIDの組が認証情報記憶部62内に格納されていない場合、認証部63は組み込み機器1へ非登録を返信する。これにより、組み込み機器1では、コンテンツ・アプリケーション106が起動に失敗して使用不可能となる。
【0052】
次に図10を参照して、デバイス検知時のコンテンツ配信に係る動作を説明する。図10は、本実施形態に係るデバイス検知時のコンテンツ配信手順を示すシーケンス図である。図10おいて、ステップS41では、組み込み機器1のデバイス検知アプリケーション108が、自組み込み機器1に追加されたデバイスおよび自組み込み機器1から削除されたデバイスを検知してデバイス構成情報110を更新する。又、デバイス検知アプリケーション108は、更新後のデバイス構成情報110をユーザIDとともに個人情報管理サーバ2へ送信する。なお、個人情報管理サーバ2がパスワード認証を行う場合には、デバイス検知アプリケーション108は、ユーザIDに対応するパスワードも個人情報管理サーバ2へ送信する。
【0053】
次いで、ステップS42では、個人情報管理サーバ2の機器ID生成部24が、組み込み機器1から受信したデバイス構成情報110に基づいて、機器IDを生成する。個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23は、ユーザ情報記憶部22において、組み込み機器1から受信したユーザIDに関連付けられている機器IDを、機器ID生成部24が生成した新しい機器IDに更新する。ユーザ情報管理部23は、その新しい機器IDを組み込み機器1へ返信する。組み込み機器1は、既に保持している機器IDの代わりに、個人情報管理サーバ2から受信した新しい機器IDを保持し、自己の機器IDを更新する。
【0054】
次いで、ステップS43では、個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23が、認証サーバ6へ、組み込み機器1の更新前の機器ID及び更新後の機器IDを送信して機器IDの更新を要求する。認証サーバ6は、認証情報記憶部62において、個人情報管理サーバ2から受信した更新前の機器IDを更新後の機器IDに書き換える。
【0055】
次いで、ステップS44では、個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23が、コンテンツ配信サーバ3へ、組み込み機器1の更新後の機器IDを送信してコンテンツ・アプリケーション106の配信を要求する。次いで、ステップS45では、コンテンツ配信サーバ3が、個人情報管理サーバ2から受信した更新後の機器IDに基づいて、組み込み機器1へ配信するコンテンツ・アプリケーション106を生成する。コンテンツ配信サーバ3は、その生成されたコンテンツ・アプリケーション106を組み込み機器1へ送信する。組み込み機器1は、コンテンツ配信サーバ3から受信したコンテンツ・アプリケーション106を保持し、コンテンツ・アプリケーション106を更新する。
【0056】
次に、本実施形態に係る機器ID生成方法を説明する。
【0057】
図11は、デバイス構成情報110の例である。図11には、3種類の組み込み機器1(機器A:携帯端末(携帯電話機)、機器B:STB、機器C:MID(Mobile Internet Device))に各々対応するデバイス構成情報110の例が示されている。
【0058】
図11に示すデバイス構成情報110を説明する。無線LANの情報は、無線LANデバイスの通信アドレス(無線LANデバイスアドレス)であって、組み込み機器1に固有のアドレスである。無線LANの情報が全て0である場合は、組み込み機器1が無線LANデバイスを具備しないことを示す。短距離無線通信の情報は、短距離無線通信デバイスの通信アドレス(短距離無線通信デバイスアドレス)であって、組み込み機器1に固有のアドレスである。短距離無線通信の情報が全て0である場合は、組み込み機器1が短距離無線通信デバイスを具備しないことを示す。
【0059】
画面サイズの情報は、組み込み機器1が有する表示画面のサイズである。画面サイズの情報が全て0である場合は、組み込み機器1が表示画面を具備しないことを示す。タッチパネルの情報は、組み込み機器1がタッチパネルを有するか否かを示す。キーボードの情報は、組み込み機器1がキーボードを有するか否かを示す。SIM(Subscriber Identity Module)の情報は、SIMに記録された加入者識別情報である。SIMの情報が全て0である場合は、組み込み機器1がSIMを具備しないことを示す。
【0060】
加速度センサーの情報は、組み込み機器1が加速度センサーを有するか否かを示す。バージョンの情報は、共通実行環境100のバージョンを示す。端末の種類の情報は、組み込み機器1の種類を示す。プロセッサー(Processor)の情報は、組み込み機器1が有するCPU12の種類を示す。メモリの情報は、組み込み機器1が有するメモリ13の記憶容量を示す。
【0061】
図11に示すデバイス構成情報110において、無線LANデバイスの有無の情報、短距離無線通信デバイスの有無の情報、画面サイズの情報、タッチパネルの有無の情報、キーボードの有無の情報、SIMの有無の情報、及び加速度センサーの有無の情報は、ユーザビリティに関するデバイスの情報である。ユーザビリティに関するデバイスの情報には、機器の種類ごとに標準化されているデバイスの情報と、標準化されていないデバイスの情報とがある。ここでは、説明の便宜上、SIM及びタッチパネルが標準化対象のデバイスであるとし、無線LANデバイス、短距離無線通信デバイス、キーボード、加速度センサー、及び表示画面は標準化対象外のデバイスであるとする。さらに、携帯端末(機器A)はSIM及びタッチパネルの両方を具備するとし、STB(機器B)はSIM及びタッチパネルの両方を具備しないとし、MID(機器C)はタッチパネルを具備し且つSIMを具備しないとする。
【0062】
又、図11に示すデバイス構成情報110において、バージョンの情報及びプロセッサーの情報は、データ形式に関するデバイスの情報である。無線LANデバイスアドレス、短距離無線通信デバイスアドレス、及びSIMの加入者識別情報は、組み込み機器1を識別する情報である。
【0063】
次に、図12から図15までを参照して、図11に示すデバイス構成情報110を用いる場合の機器ID生成方法を説明する。本実施形態に係る機器IDは、ユーザビリティに関するデバイスの情報と、データ形式に関するデバイスの情報(BinaryID)と、組み込み機器を識別する情報(UID)とから構成される。ユーザビリティに関するデバイスの情報は、標準化対象のデバイスに関するプラットフォーム識別情報(PFID)と、標準化対象外のデバイスに関するデバイス識別情報(DID)とから構成される。
【0064】
図12は、PFIDの決定手順を示すフローチャートである。図12において、まずSIMの有無を判定し、SIMありの場合(この場合、携帯端末(機器A)である)には「PFID=0」とする。SIMなしの場合、タッチパネルの有無を判定し、タッチパネルありの場合(この場合、MID(機器C)である)には「PFID=1」とし、タッチパネルなしの場合(この場合、STB(機器B)である)には「PFID=2」とする。
【0065】
図13は、BinaryIDの決定手順を示すフローチャートである。図13において、まずCPUの種類を判定し、次いで共通実行環境のバージョンを判定する。この結果、CPUの種類がA(CPU_A)である場合において、共通実行環境のバージョンが1であるときは「BinaryID=01」とし、共通実行環境のバージョンが2であるときは「BinaryID=02」とする。CPUの種類がM(CPU_M)である場合において、共通実行環境のバージョンが1であるときは「BinaryID=11」とし、共通実行環境のバージョンが2であるときは「BinaryID=12」とする。
【0066】
図14は、UIDの決定手順を示すフローチャートである。図14において、まず、SIMの加入者識別情報、無線LANデバイスアドレス、及び短距離無線通信デバイスアドレスのそれぞれについて、所定のハッシュ関数を用いてハッシュ値を計算する。次いで、それらハッシュ値を連結し、この連結値をUIDとする。
【0067】
DIDについては、標準化対象外のデバイスに関する情報をそのまま使用する。ここでは、無線LANデバイスの有無の情報、短距離無線通信デバイスの有無の情報、キーボードの有無の情報、加速度センサーの有無の情報、及び表示画面のサイズが標準化対象外のデバイスに関する情報であり、それらの情報を連結し、この連結値をDIDとする。
【0068】
図15は、図11に示すデバイス構成情報110を用いて生成された各機器A、B、Cの機器IDである。図15に示されるように、機器IDは、ユーザビリティに関わる部分(PFID及びDID)と、データ形式に関わる部分(BinaryID)と、機器の識別に関わる部分(UID)とから構成される。
【0069】
次に、図16、図17、図18を参照して、本実施形態に係るコンテンツ・アプリケーション生成方法を説明する。ここでは、図11に示すデバイス構成情報110に対応して説明する。
【0070】
本実施形態では、オブジェクト格納部34に格納されるオブジェクトは、CPU依存オブジェクトとCPU非依存オブジェクトとに分類されている。図17に、CPU依存オブジェクトに係るオブジェクト格納部34の構成例が示されている。図17の例では、CPUの種類の情報「A(CPU_A)」、「M(CPU_M)」に関連付けて、それぞれ対応するオブジェクトが格納されている。これにより、機器ID中のBinaryIDによって特定されるCPUの種類に対応するCPU依存オブジェクトを、オブジェクト格納部34から取得することができる。
【0071】
図18に、CPU非依存オブジェクトに係るオブジェクト格納部34の構成例が示されている。図18の例では、CPU非依存オブジェクトの例として、ユーザインタフェース(UI)依存オブジェクトが示されている。図18において、機器の種類の情報「携帯端末」、「STB」、「MID」に関連付けて、それぞれ対応するオブジェクトが格納されている。MIDについては、さらに加速度センサーの有無の情報に関連付けて、それぞれ対応するオブジェクトが格納されている。これにより、機器ID中のPFID及びDIDによって特定される、CPU以外のデバイス(標準化対象デバイスおよび標準化対象外デバイス)に対応するCPU非依存オブジェクトを、オブジェクト格納部34から取得することができる。
【0072】
図16に、本実施形態に係るコンテンツ・アプリケーション生成方法の手順が示されている。まず、機器IDに基づいてオブジェクト格納部34からCPU依存オブジェクト及びCPU非依存オブジェクトを取得する。さらに、オブジェクト格納部34から認証サーバ通信オブジェクトを取得する。又、システム提供サーバ4から受信して保持している署名を取得する。次いで、それら取得したCPU依存オブジェクト、CPU非依存オブジェクト、認証サーバ通信オブジェクト及び署名をパッキングする。このパッキングデータがコンテンツ・アプリケーションとなる。
【0073】
次に、コンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更する実施例を説明する。
【実施例1】
【0074】
図19は本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例1である。実施例1は、同じユーザ(ユーザID:A)の組み込み機器1間でコンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更する実施例である。図19において、ステップS101では、変更元の組み込み機器1−1のコンテンツプッシュアプリケーション107が、自組み込み機器1−1の機器IDとコンテンツプッシュアプリケーション107内の署名とを変更先の組み込み機器1−2へ送信する。
【0075】
次いで、ステップS102では、変更先の組み込み機器1−2のインストーラ102が、自組み込み機器1−2の機器IDと変更元の組み込み機器1−1から受信した機器ID及び署名とを個人情報管理サーバ2へ送信してコンテンツ・アプリケーション106を要求する。
【0076】
次いで、ステップS103では、個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23が、認証サーバ6へ、変更元の組み込み機器1−1の機器IDと変更先の組み込み機器1−2の機器IDとを送信して機器IDの更新を要求する。認証サーバ6は、認証情報記憶部62において、個人情報管理サーバ2から受信した変更元の組み込み機器1−1の機器IDを変更先の組み込み機器1−2の機器IDに書き換える。
【0077】
次いで、ステップS104では、個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23が、コンテンツ配信サーバ3へ、変更先の組み込み機器1−2の機器IDを送信してコンテンツ・アプリケーション106の配信を要求する。次いで、ステップS105では、コンテンツ配信サーバ3が、個人情報管理サーバ2から受信した変更先の組み込み機器1−2の機器IDに基づいて、組み込み機器1−2へ配信するコンテンツ・アプリケーション106を生成する。コンテンツ配信サーバ3は、その生成されたコンテンツ・アプリケーション106を組み込み機器1−2へ送信する。組み込み機器1−2は、コンテンツ配信サーバ3から受信したコンテンツ・アプリケーション106を保持する。
【0078】
本実施例1によれば、認証サーバ6が保持する変更元の組み込み機器1−1の機器IDが変更先の組み込み機器1−2の機器IDに書き換えられるので、変更元の組み込み機器1−1は、コンテンツ・アプリケーション106を起動しても、認証サーバ6での機器IDの照合に失敗してコンテンツ・アプリケーション106を起動することができない。これにより、特定の組み込み機器1へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを他の組み込み機器1で使用することを、組み込み機器1に共通的な機器IDに基づいて管理することができる。
【0079】
又、ユーザは、自己の所有する組み込み機器1の間で任意にコンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更することができる共に、変更先の組み込み機器1に適したコンテンツ・アプリケーション106を取得することができる。
【0080】
なお、認証サーバ6は、必要に応じて、コンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器の変更に係る課金データを所定の課金サーバへ送信するようにしてもよい。
【実施例2】
【0081】
図20は本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例2である。実施例2は、異なるユーザ(ユーザID:A、B)の組み込み機器1間でコンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更する実施例である。この実施例2においても、図19に示す実施例1と同じ手順(ステップS101〜S105)によりコンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更することを管理することができる。
【0082】
なお、個人情報管理サーバ2は、必要に応じて、変更先のユーザから変更元のユーザへ支払う代金の請求データを所定の決済サーバへ送信するようにしてもよい。
【実施例3】
【0083】
図21は本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例3である。実施例3は、オークションサーバ7を介してコンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更する実施例である。オークションサーバ7は、図4に示す個人情報管理サーバ2の機能と図5に示すコンテンツ配信サーバ3の機能とを有する。
【0084】
図21において、ステップS201では、出品者(ユーザID:A)の組み込み機器1−1のコンテンツプッシュアプリケーション107が、自組み込み機器1−1の機器IDとコンテンツプッシュアプリケーション107内の署名とをオークションサーバ7へ送信する。
【0085】
次いで、ステップS202では、オークションサーバ7が、認証サーバ6へ、出品者の組み込み機器1−1の機器IDとテンポラリIDとを送信して機器IDの更新を要求する。テンポラリIDは、不特定の組み込み機器1に対して有効な機器IDである。認証サーバ6は、認証情報記憶部62において、オークションサーバ7から受信した出品者の組み込み機器1−1の機器IDをテンポラリIDに書き換える。但し、テンポラリIDに有効期間(例えば、入札期間に対して落札処理にかかる時間を加えた期間)が付加されている場合には、認証サーバ6は、テンポラリIDの有効期間が満了次第に、認証情報記憶部62において、テンポラリIDから元の機器IDに戻す。
【0086】
次いで、ステップS203では、入札者(ユーザID:B)の組み込み機器1−2が、自己の機器IDをオークションサーバ7へ送信してコンテンツ・アプリケーション106の試用を要求する。
【0087】
次いで、ステップS204では、オークションサーバ7が、入札者の組み込み機器1−2から受信した機器IDに基づいて、組み込み機器1−2へ配信するコンテンツ・アプリケーション106を生成する。コンテンツ配信サーバ3は、その生成されたコンテンツ・アプリケーション106を組み込み機器1−2へ送信する。組み込み機器1−2は、コンテンツ配信サーバ3から受信したコンテンツ・アプリケーション106を保持する。これにより、入札者は、コンテンツ・アプリケーション106を試用することができる。この試用時には、認証サーバ6では組み込み機器1−2の機器IDとテンポラリIDとの照合になるので、機器IDの照合に成功してコンテンツ・アプリケーション106を正常に起動することができる。
【0088】
次いで、ステップS205では、入札者の組み込み機器1−2が、オークションサーバ7へ、入札金額を送信して入札を行う。
【0089】
次いで、ステップS206では、オークションサーバ7が、入札期間が満了次第に、認証サーバ6へ、最高入札額を提示した入札者(落札者)の組み込み機器1−2の機器IDを送信して機器IDの更新を要求する。認証サーバ6は、認証情報記憶部62において、テンポラリIDをオークションサーバ7から受信した落札者の組み込み機器1−2の機器IDに書き換える。これにより、落札者の組み込み機器1−2は、コンテンツ・アプリケーション106の試用期間が満了した後も、コンテンツ・アプリケーション106を正常に起動して使用することができる。
【0090】
一方、ステップS207では、落札できなかった入札者の組み込み機器1−2は、コンテンツ・アプリケーション106を起動した時に、認証サーバ6での機器IDの照合に失敗した場合には、当該コンテンツ・アプリケーション106を削除する。これにより、落札者以外の入札者の組み込み機器1−2は、コンテンツ・アプリケーション106の試用期間が満了した後には、コンテンツ・アプリケーション106を正常に起動して使用することができない。
【0091】
なお、オークションサーバ7は、落札者から出品者へ支払う代金の請求データを所定の決済サーバへ送信するようにしてもよい。
【実施例4】
【0092】
図22は本発明に係るコンテンツ使用機器の変更手順の実施例4である。実施例4は、オークションサーバ7を介してコンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を期限付きで変更する実施例である。オークションサーバ7は、図4に示す個人情報管理サーバ2の機能と図5に示すコンテンツ配信サーバ3の機能とを有する。
【0093】
図22において、ステップS201からS206までは、図21に示す実施例3と同じである。但し、ステップS206で認証サーバ6に登録する落札者の組み込み機器1−2の機器IDには、有効期限を設定する。具体的には、認証サーバ6は、認証情報記憶部62において、該当する機器IDに関連付けて有効期限を設定する。該有効期限は、該当する機器IDに関連付けられたコンテンツID内にIDの部分情報として保持してもよい。
【0094】
ステップS210では、認証サーバ6の認証部63は、組み込み機器1からコンテンツ・アプリケーション起動時の問い合わせを受信すると、認証サーバ6に登録されている(認証情報記憶部62に格納されている)有効期限を判定し、有効期限内である場合には合格とし、有効期限切れである場合には不合格とする。これにより、落札者の組み込み機器1−2の機器IDが有効期限切れとなった場合には、落札者の組み込み機器1−2は、コンテンツ・アプリケーション106を正常に起動できず、コンテンツ・アプリケーション106を使用することができない。
【0095】
以上が、コンテンツ・アプリケーション106を使用する組み込み機器を変更する実施例である。
【0096】
次に、コンテンツ・アプリケーション106の配信に係る他の実施例を説明する。
【実施例5】
【0097】
図23は本発明に係るコンテンツ配信手順の他の実施例である。この実施例5は、複数の組み込み機器1が連携して動作する機器である場合に、コンテンツ・アプリケーション106を配信する実施例である。図23の例では、同じユーザ(ユーザID:A)の組み込み機器1−1(携帯端末)と組み込み機器1−2(STB)が連携して動作する。この連携して動作する組み込み機器1の組の情報は、事前に、コンテンツ配信サーバ3に設定しておく。図23の例では、携帯機器およびSTBが連携して動作する組み込み機器1の組としてコンテンツ配信サーバ3に設定されている。
【0098】
まず図8に示すコンテンツ配信手順(ステップS21からS28まで)により、組み込み機器1−1(携帯端末)に対し、組み込み機器1−1(携帯端末)の機器IDに基づいて組み込み機器1−1(携帯端末)に適したコンテンツ・アプリケーション106が供給される。なお、図23中にはステップS21からS27までのシーケンスを省略している。
【0099】
次いで、ステップS301では、コンテンツ配信サーバ3の配信制御部32が、個人情報管理サーバ2へ、組み込み機器1−1(携帯端末)の機器IDを送信して組み込み機器1−1(携帯端末)のユーザがSTBを所有しているかを問い合わせる。
【0100】
次いで、ステップS302では、個人情報管理サーバ2のユーザ情報管理部23が、ユーザ情報記憶部22において、コンテンツ配信サーバ3から受信した組み込み機器1−1(携帯端末)の機器IDに対応するユーザIDにSTBの機器IDが関連付けられているかを調べる。この結果、STBの機器IDが発見された場合に、ユーザ情報管理部23は、STBの機器IDをコンテンツ配信サーバ3へ返信する。
【0101】
次いで、ステップSS304では、コンテンツ配信サーバ3が、組み込み機器1−2(STB)へ、個人情報管理サーバ2から受信したSTB(組み込み機器1−2)の機器IDに基づいて組み込み機器1−2(STB)に適したコンテンツ・アプリケーション106を配信する。
【0102】
次いで、ステップS305では、組み込み機器1−1(携帯端末)のコンテンツ・アプリケーション106と組み込み機器1−2(STB)のコンテンツ・アプリケーション106とが通信し、連携して動作する。
【0103】
本実施例5によれば、例えば、携帯端末がSTB用リモコンとして機能し、STB用リモコンとしての携帯端末からSTBを操作することができるようになる。
【0104】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、個人情報管理サーバ2がデバイス構成情報110に基づいて機器IDを生成したが、組み込み機器1がデバイス構成情報110に基づいて機器IDを生成するようにしてもよい。この場合、組み込み機器1は、機器ID生成アプリケーションを具備する。機器ID生成アプリケーションは、システム提供サーバ4から供給される。機器ID生成アプリケーションは、デバイス情報取得アプリケーション104が取得したデバイス構成情報110に基づいて、機器IDを生成する。機器ID生成アプリケーションは、生成した機器IDをユーザIDとともに個人情報管理サーバ2へ送信する。個人情報管理サーバ2は、組み込み機器1から受信した機器IDおよびユーザIDを関連付けてユーザ情報記憶部22に格納する。
【0105】
また、上述の実施形態では、機器IDに基づいて、組み込み機器を構成するデバイスに対応したオブジェクトをオブジェクト格納部から取得してパッキングするようにしたが、機器IDの候補の各々に対応するコンテンツ・アプリケーションを予め準備しておくようにしてもよい。この場合、コンテンツ配信サーバ3は、機器IDの候補の各々に関連付けてコンテンツ・アプリケーションを格納するコンテンツ・アプリケーション格納部を有し、コンテンツ・アプリケーション要求を受けた時に、機器IDに対応するコンテンツ・アプリケーションをコンテンツ・アプリケーション格納部から取得する。
【0106】
また、図1に示す各装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、コンテンツ管理処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0107】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0108】
1…組み込み機器、2…個人情報管理サーバ、3…コンテンツ配信サーバ、4…システム提供サーバ、5…コンテンツ提供サーバ、6…認証サーバ、7…オークションサーバ、11…通信装置、12…CPU、13…メモリ、21…通信部、22…ユーザ情報記憶部、23…ユーザ情報管理部、24…機器ID生成部、31…通信部、32…配信制御部、33…オブジェクトパッキング部、34…オブジェクト格納部、61…通信部、62…認証情報記憶部、63…認証部、100…共通実行環境、102…インストーラ、104…デバイス情報取得アプリケーション、106…コンテンツ・アプリケーション、107…コンテンツプッシュアプリケーション、108…デバイス検知アプリケーション、110…デバイス構成情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通実行環境が組み込まれた組み込み機器において該共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションが使用されることを管理するコンテンツ管理システムであり、
機器識別情報生成装置と認証装置と個人情報管理装置とを備え、
前記機器識別情報生成装置は、前記組み込み機器から前記組み込み機器を構成するデバイスの情報であるデバイス構成情報を取得し、前記デバイス構成情報に基づいて、前記組み込み機器を構成するデバイスを示し且つ前記組み込み機器を識別する前記組み込み機器に共通的な機器識別情報を生成し、
前記認証装置は、前記組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを識別するコンテンツ識別情報と前記組み込み機器の機器識別情報とを関連付けて記憶する認証情報記憶部と、前記組み込み機器がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に前記組み込み機器から受信した機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組を前記認証情報記憶部に記憶される機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組と照合する認証部とを有し、
前記個人情報管理装置は、機器識別情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶するユーザ情報記憶部と、コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に変更元の組み込み機器の機器識別情報および変更先の組み込み機器の機器識別情報を前記認証装置へ送信するユーザ情報管理部とを有し、
前記認証装置は、前記認証情報記憶部において、前記個人情報管理装置から受信した変更元の組み込み機器の機器識別情報を前記個人情報管理装置から受信した変更先の組み込み機器の機器識別情報に書き換える、
ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項2】
前記個人情報管理装置を有するコンテンツ仲介装置を備え、
前記コンテンツ仲介装置は、前記変更先の組み込み機器が確定する前に、前記変更先の組み込み機器の機器識別情報の代わりに、不特定の組み込み機器に対して有効である機器識別情報を前記認証装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項3】
前記機器識別情報に対して有効期限を設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項4】
コンテンツ・アプリケーションの供給先である組み込み機器の機器識別情報に基づいて、当該組み込み機器を構成するデバイスに適するコンテンツ・アプリケーションを当該組み込み機器へ配信するコンテンツ配信装置を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項5】
前記コンテンツ配信装置は、コンテンツ・アプリケーションの供給先である第1の組み込み機器の第1の機器識別情報を前記個人情報管理装置へ送信して、第1の機器識別情報に対応するユーザ識別情報に関連付けられた第2の機器識別情報を前記個人情報管理装置から取得し、取得した第2の機器識別情報に基づいて、当該第2の組み込み機器を構成するデバイスに適するコンテンツ・アプリケーションを当該第2の組み込み機器へ配信することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項6】
前記組み込み機器は、自組み込み機器に追加されたデバイスおよび自組み込み機器から削除されたデバイスを検知してデバイス構成情報を更新するデバイス検知アプリケーションを有し、
前記機器識別情報生成装置は、前記更新されたデバイス構成情報に基づいて機器識別情報を更新し、
前記個人情報管理装置は、前記更新された機器識別情報に基づいて前記ユーザ情報記憶部内の情報を更新し、該機器識別情報更新情報を前記認証装置へ送信し、
前記認証装置は、前記個人情報管理装置から受信した機器識別情報更新情報に基づいて、前記認証情報記憶部内の情報を更新する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項7】
前記機器識別情報生成装置を前記個人情報管理装置に具備し、
前記組み込み機器は、前記個人情報管理装置へユーザ識別情報と前記デバイス構成情報を送信し、
前記個人情報管理装置は、前記機器識別情報生成装置によりデバイス構成情報に基づいて生成した機器識別情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶する、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項8】
前記機器識別情報生成装置を前記組み込み機器に具備したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツ管理システム。
【請求項9】
共通実行環境が組み込まれた組み込み機器において該共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションが使用されることを管理するコンテンツ管理システムにおける認証装置であり、
前記組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを識別するコンテンツ識別情報と、前記組み込み機器から前記組み込み機器を構成するデバイスの情報であるデバイス構成情報を取得して生成された、前記組み込み機器を構成するデバイスを示し且つ前記組み込み機器を識別する前記組み込み機器に共通的な機器識別情報と、を関連付けて記憶する認証情報記憶部と、
前記組み込み機器がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に前記組み込み機器から受信した機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組を前記認証情報記憶部に記憶される機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組と照合する認証部とを備え、
コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に変更元の組み込み機器の機器識別情報および変更先の組み込み機器の機器識別情報を個人情報管理装置から受信すると、前記認証情報記憶部において、前記個人情報管理装置から受信した変更元の組み込み機器の機器識別情報を前記個人情報管理装置から受信した変更先の組み込み機器の機器識別情報に書き換えることを特徴とする認証装置。
【請求項10】
共通実行環境が組み込まれた組み込み機器において該共通実行環境上で動作するコンテンツ・アプリケーションが使用されることを管理するためのコンピュータプログラムであって、
前記組み込み機器へ供給されたコンテンツ・アプリケーションを識別するコンテンツ識別情報と、前記組み込み機器から前記組み込み機器を構成するデバイスの情報であるデバイス構成情報を取得して生成された、前記組み込み機器を構成するデバイスを示し且つ前記組み込み機器を識別する前記組み込み機器に共通的な機器識別情報と、を関連付けて記憶する認証情報記憶部において、前記組み込み機器がコンテンツ・アプリケーションを使用する時に前記組み込み機器から受信した機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組を前記認証情報記憶部に記憶される機器識別情報及びコンテンツ識別情報の組と照合する機能と、
コンテンツ・アプリケーションを使用する組み込み機器が変更される場合に変更元の組み込み機器の機器識別情報および変更先の組み込み機器の機器識別情報を個人情報管理装置から受信すると、前記認証情報記憶部において、前記個人情報管理装置から受信した変更元の組み込み機器の機器識別情報を前記個人情報管理装置から受信した変更先の組み込み機器の機器識別情報に書き換える機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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