説明

コンテンツ管理システムにおけるコンテンツの格納方法及び公開方法並びにコンテンツ管理プログラム及び記録媒体

【課題】 著作権のみならず肖像権についても管理することが可能であり、且つ課金を伴わない個人や組織でもメリットを享受しながら利用することができるようなコンテンツ管理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 コンテンツ管理サーバと端末装置を有するコンテンツ管理システムにおいて、コンテンツ管理サーバが、端末装置の利用者に関連するコンテンツをコンテンツ情報記憶部から検索し、コンテンツの一覧を作成して、端末装置に送信する。コンテンツの一覧から公開依頼コンテンツを端末装置から受信すると、コンテンツ管理サーバは、著作者及び肖像者にコンテンツの公開承諾の可否を通知する。全ての著作者及び肖像者から公開承諾が得られると、コンテンツを公開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してコンテンツを格納、共有及び配信するコンテンツ管理方法に関するものであり、特にコンテンツを公開する際に、著作権及び肖像権に関する確認及び許可を容易に行うことができるようにしたコンテンツ管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及と共に、個人でホームページを開設し、そのホームページ中に自分で撮影した静止画や動画等のパーソナルコンテンツを掲載することが増加している。特に、Weblog(blog)やmoblog(mobile blog)と呼ばれるツールやシステムが登場し、ブラウザやカメラ付き携帯電話から容易にパーソナルコンテンツを登録及び公開することができるようになってきた。その際、自分で撮影したパーソナルコンテンツであっても、そのコンテンツの中に家族、友人、知人等の肖像を含んでいる場合が多くあり、そのコンテンツを公開する場合には肖像権が問題となる。また、自分の肖像が含まれているコンテンツでも、自分以外の人が撮影したコンテンツを利用する場合には著作権が問題となる。
【0003】
従来のデジタルコンテンツの著作権を管理する手法には、原作コンテンツ(著作物)に電子透かしを埋め込み、著作権保護情報を付加し、又は暗号化して流通させることにより、不正利用を検出するシステムや、利用許諾を受けた利用者のみに対して利用可能にする利用許諾管理システムが含まれる(特開2001−136363号公報)。更に、利用者が著作物及び2次著作物の全部又は一部を加工編集する際に、加工編集の許可範囲内であるか否かをコンテンツの著作権情報から判断するシステムや、各著作者に照会して許可を得るシステムも存在する(特開2002−56015号公報)。
【特許文献1】特開2001−136363号公報
【特許文献2】特開2002−56015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的にデジタルコンテンツの著作権を管理する従来技術には、事前に肖像権に関して許可を受けたコンテンツに対して著作権のみを管理するもの、又は専用の著作権管理システムを用いるものがある。このようなシステムは規模が大きくなり、コストや手間を要するため、課金によるメリットを享受できるコンテンツ事業者等が主に使用することを想定している。従って、従来技術のシステムは課金によるメリットのない個人や組織が利用することに適しておらず、仮に技術的に適用可能であっても積極的に使用されないという欠点がある。
【0005】
本発明は、前述のような従来技術の実情に鑑みてなされたものであり、著作権のみならず肖像権についても管理することが可能であり、且つ課金を伴わない個人や組織でもメリットを享受しながら利用することができるようなコンテンツ管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、コンテンツ管理サーバと、端末装置とを有するコンテンツ管理システムにおいて、前記端末装置から前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ記憶部にコンテンツを格納する方法を提供し、
前記コンテンツ管理サーバが、コンテンツを格納する際に、前記端末装置の利用者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記端末装置から受信したコンテンツの原著作者及び肖像者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと、
からなる。
【0007】
本発明のコンテンツを格納する方法は、前記コンテンツ管理サーバが、前記端末装置から受信したコンテンツの公開承諾の可否をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップを更に有する。
【0008】
本発明のコンテンツを格納する方法は、前記コンテンツ記憶部に格納されたコンテンツが編集加工された2次コンテンツを前記コンテンツ記憶部に格納する際に、原作のコンテンツの著作者及び肖像者の情報を引き継ぎ、2次著作者を加えてコンテンツの著作者及び肖像者を前記コンテンツ記憶部に格納するステップを更に有する。
【0009】
本発明は、入力されたコンテンツをコンテンツ記憶部に格納し、コンテンツを入力した利用者を前記入力されたコンテンツと対応付けてコンテンツ情報記憶部に格納し、前記入力されたコンテンツに関連する著作者情報及び肖像者情報を前記コンテンツに対応付けて前記コンテンツ情報記憶部に格納したコンテンツ管理サーバと、端末装置とを有するコンテンツ管理システムにおいて、コンテンツを公開する方法を提供し、
前記コンテンツ管理サーバが、前記端末装置の利用者を識別するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記識別された利用者により入力されたコンテンツ、及び前記識別された利用者と前記コンテンツ情報記憶部の著作者情報及び肖像者情報とを比較して対応するコンテンツを、前記コンテンツ情報記憶部から検索し、コンテンツの一覧を作成して、前記端末装置に送信するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記コンテンツの一覧から公開依頼コンテンツを前記端末装置から受信するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記公開依頼コンテンツの著作者及び肖像者をコンテンツ情報記憶部から検索し、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツの公開承諾の可否を通知する通知ステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記通知に対する応答を受信するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記応答を前記公開依頼コンテンツに関連付けて格納するステップと
からなる。
【0010】
本発明のコンテンツを公開する方法は、前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記コンテンツ管理サーバが前記コンテンツを公開する公開ステップを更に有する。
【0011】
本発明のコンテンツを公開する方法は、前記コンテンツが、格納されたコンテンツを編集加工した2次コンテンツを含み、
前記著作者情報が、2次コンテンツの原著作者と2次著作者を含む。
【0012】
本発明のコンテンツを公開する方法は、前記通知ステップが、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツ又は2次コンテンツの公開範囲を通知することを更に有し、
前記公開ステップが、前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記公開範囲に基づいてコンテンツを公開することからなる。
【0013】
本発明のコンテンツを公開する方法は、前記コンテンツ管理サーバと前記端末装置が、インターネットを介して接続され、
前記コンテンツ管理サーバが、ホームページを管理するサーバであり、
前記公開ステップが、インターネットのホームページのアクセス権を設定することからなる。
【0014】
本発明のコンテンツを公開する方法は、前記コンテンツが、カメラ付き携帯電話を用いて撮影され、電子メール経由で前記コンテンツ管理サーバにおいて受信した静止画又は動画からなる。
【0015】
本発明は、コンテンツ管理システムにおけるコンテンツ管理サーバに、
前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ記憶部にコンテンツを格納するステップと、
コンテンツを格納する際に、コンテンツを格納した利用者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと、
受信したコンテンツの原著作者及び肖像者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと
を実行させるためのプログラムを提供する。
【0016】
本発明のプログラムは、前記コンテンツ管理サーバに、
受信したコンテンツの公開承諾の可否をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップを更に実行させる。
【0017】
本発明のプログラムは、前記コンテンツ管理サーバに、
前記コンテンツ記憶部に格納されたコンテンツが編集加工された2次コンテンツを前記コンテンツ記憶部に格納する際に、原作のコンテンツの著作者及び肖像者の情報を引き継ぎ、2次著作者を加えてコンテンツの著作者及び肖像者を前記コンテンツ記憶部に格納するステップを更に実行させる。
【0018】
また、本発明は、入力されたコンテンツをコンテンツ記憶部に格納し、コンテンツを入力した利用者を前記入力されたコンテンツと対応付けてコンテンツ情報記憶部に格納し、前記入力されたコンテンツに関連する著作者情報及び肖像者情報を前記コンテンツに対応付けて前記コンテンツ情報記憶部に格納したコンテンツ管理サーバに、
前記コンテンツ管理サーバに接続された端末装置の利用者を識別するステップと、
前記識別された利用者により入力されたコンテンツ、及び前記識別された利用者と前記コンテンツ情報記憶部の著作者情報及び肖像者情報とを比較して対応するコンテンツを、前記コンテンツ情報記憶部から検索し、コンテンツの一覧を作成して、前記端末装置に送信するステップと、
前記コンテンツの一覧から公開依頼コンテンツを前記端末装置から受信するステップと、
前記公開依頼コンテンツの著作者及び肖像者をコンテンツ情報記憶部から検索し、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツの公開承諾の可否を通知する通知ステップと、
前記通知に対する応答を受信するステップと、
前記応答を前記公開依頼コンテンツに関連付けて格納するステップと
を実行させるためのプログラムを提供する。
【0019】
本発明のプログラムは、前記コンテンツ管理サーバに、
前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記コンテンツを公開する公開ステップを更に実行させる。
【0020】
本発明のプログラムは、前記コンテンツが、格納されたコンテンツを編集加工した2次コンテンツを含み、
前記著作者情報が、2次コンテンツの原著作者と2次著作者を含む。
【0021】
本発明のプログラムは、前記通知ステップが、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツ又は2次コンテンツの公開範囲を通知することを更に有し、
前記公開ステップが、前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記公開範囲に基づいてコンテンツを公開することからなる。
【0022】
本発明のプログラムは、前記コンテンツ管理サーバと前記端末装置が、インターネットを介して接続され、
前記コンテンツ管理サーバが、ホームページを管理するサーバであり、
前記公開ステップが、インターネットのホームページのアクセス権を設定することからなる。
【0023】
本発明のプログラムは、前記コンテンツが、カメラ付き携帯電話を用いて撮影され、電子メール経由で前記コンテンツ管理サーバにおいて受信した静止画又は動画からなる。
【0024】
本発明は、前記のプログラムを記録したコンピュータ読取可能記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、著作権及び肖像権を特別に管理する必要なく、簡易な方法で著作権及び肖像権を遵守してコンテンツを共有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムの全体像を示す図である。コンテンツ管理サーバ101と端末装置103a−103dは、ネットワーク105を介して接続されている。
【0028】
コンテンツ管理サーバは、主にコンテンツの管理と利用者の管理を行う。端末装置は、主にコンテンツの登録、加工編集、コンテンツに関連する著作者及び肖像者等のコンテンツ情報の入力、及びコンテンツの表示を行う。
【0029】
コンテンツ管理システムの利用者には、コンテンツを登録した登録者と、コンテンツの著作者及び肖像者と、その他の利用者が含まれる。利用者は、コンテンツ管理サーバで設定されている情報に基づいて、端末装置で103a−103dでコンテンツを参照することができる。
【0030】
次に、コンテンツ管理システムの構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。前述のように、コンテンツ管理サーバ201と端末装置203は、ネットワーク205を介して接続されている。
【0031】
コンテンツ管理サーバ201は、送受信部207と、利用者管理部209と、コンテンツ管理部211とを有する。送受信部207は、ネットワーク205を介して端末装置203との通信を行う。利用者管理部209は、利用者を登録、修正及び削除し、登録されている利用者を照会し、利用者を識別する。コンテンツ管理部211は、コンテンツの格納、情報設定、共有、配信、及び公開確認・承諾を行う。
【0032】
端末装置203は、ネットワーク205を介してコンテンツ管理サーバ201との通信を行う送受信部213と、利用者を識別するIDやパスワード等の識別子並びにコンテンツの著作者及び肖像者等のコンテンツ情報等を入力する入力部215と、コンテンツの表示を行うコンテンツ表示部217と、コンテンツ管理サーバと送受信したコンテンツを保持するコンテンツ保持部219とを有する。
【0033】
端末装置203は、専用の端末装置で構成されてもよく、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ若しくは携帯端末(PDA)、又はブラウザ機能付き携帯電話等の汎用情報機器で構成されてもよい。
【0034】
次に、コンテンツ管理サーバのコンテンツ管理部について説明する。図3は、図2におけるコンテンツ管理部211の詳細を示すブロック図である。
【0035】
コンテンツ管理部211は、コンテンツの登録を行うコンテンツ登録部301と、コンテンツとコンテンツ情報(コンテンツの登録者、著作者及び肖像等)を対応付けるコンテンツ情報設定部303と、コンテンツ情報に基づいてコンテンツの共有を行うコンテンツ共有管理部305と、コンテンツの配信を行うコンテンツ配信部307と、コンテンツの公開確認とその公開確認に基づく承諾を管理するコンテンツ公開確認・承諾部309とを有する。コンテンツ管理部は、コンテンツの格納を行うコンテンツ記憶部と、コンテンツの登録者、著作者及び肖像者とコンテンツを対応付けた情報を格納するコンテンツ情報記憶部とを更に有する。
【0036】
利用者が端末装置からコンテンツを送信すると、コンテンツ管理サーバが送受信部でコンテンツを受信する。コンテンツ登録部301は、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部311に格納し、そのコンテンツを登録した利用者(登録者)情報をコンテンツ情報としてコンテンツ情報記憶部313に格納する。利用者が、格納された各コンテンツに対して著作者及び肖像者の情報を設定すると、コンテンツ情報設定部303は、これらの情報を各コンテンツに対応付けて、コンテンツ情報としてコンテンツ情報記憶部313に格納する。コンテンツ共有管理部305は、コンテンツ情報を参照して、端末装置からアクセスした利用者が登録したコンテンツをその利用者が使用する端末装置に対して共有する。このように利用者が登録したコンテンツを登録コンテンツと呼ぶ。また、コンテンツ共有管理部305は、端末装置からアクセスした利用者が著作者又は肖像者に含まれるコンテンツをその利用者が使用する端末装置に対して共有する。このように利用者が著作者又は肖像者に含まれるコンテンツを共有コンテンツと呼ぶ。以下、登録コンテンツと共有コンテンツを合わせて登録・共有コンテンツと呼ぶ。更に、登録・共有コンテンツ及び公開の承諾が得られているコンテンツを、参照可能コンテンツとして共有する。コンテンツ配信部307は、コンテンツ管理サーバの送受信部とネットワークを経由して、参照可能コンテンツを端末装置に配信する。コンテンツ公開確認・承諾部309は、登録・共有コンテンツのうちで公開の承諾が得られていないコンテンツを利用者が公開しようとする場合に、各著作者及び肖像者に対してそのコンテンツの公開の可否について通知し、公開の可否を取得する。その通知に対してコンテンツの著作者及び肖像者の全員が公開を承諾したコンテンツを、公開の承諾が得られているコンテンツとして、コンテンツ情報を更新する。
【0037】
次に、上記のコンテンツ管理システムの構成におけるフローを図4から図7を参照して説明する。まず、図4を参照して、本発明の一実施形態におけるコンテンツ登録動作の概要を示す。
【0038】
利用者は、端末装置の入力部においてログイン情報(利用者ID、パスワード等)を入力する(S401)。ログイン情報は、端末装置の送受信部からネットワークを介してコンテンツ管理サーバの送受信部で受信され、利用者管理部で利用者識別が行われる。利用者管理部でログイン情報を参照して、利用者登録された本人であることが確認されると、コンテンツ管理サーバはログイン完了通知を端末装置に通知する(S403)。このログイン手段として、端末装置の入力部から入力された利用者ID、パスワードを使用してもよく、利用者IDとして電子メールアドレスを使用してもよい。また、端末装置が携帯電話である場合には、入力部から入力せずに、携帯電話端末の端末認証機構を利用して、自動ログインするように構成してもよい。
【0039】
利用者が端末装置のメニューからコンテンツ登録を選択すると(S405)、コンテンツ管理サーバはコンテンツ登録の許可通知を端末装置に通知する(S407)。この端末装置のメニューは、端末装置に予め格納されているアプリケーションソフトウェアのメニューでもよく、コンテンツ管理サーバから受信したメニューでもよい。利用者が端未装置のコンテンツ保持部の中から登録しようとするコンテンツを選択すると、端末装置がそのコンテンツをコンテンツ管理サーバに送信する。コンテンツ管理サーバのコンテンツ登録部でそのコンテンツを登録する時と同時に、コンテンツ情報設定部で端末装置の利用者をコンテンツと対応付けて、登録者としてコンテンツ情報に設定する(S409)。利用者は端末装置から送信したコンテンツの著作者及び肖像者の情報を入力することができ、これらの著作者及び肖像者の情報をコンテンツ管理サーバで受信すると、コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報設定部で、登録コンテンツに著作者と肖像者の情報を対応付けてコンテンツ情報記憶部に格納する(S411)。正常に処理が行われた場合は、コンテンツ管理サーバからコンテンツ登録完了通知が端末装置に通知される(S413)。更にコンテンツを追加登録する場合は、再度、コンテンツを登録することもできるし、他のメニューに移動することもできる。終了する場合には、ログアウトを行い(S415)。コンテンツ管理サーバへの操作を完了する(S417)。
【0040】
利用者Aがコンテンツ1とコンテンツ2を登録する場合について図5を参照して説明する。図5は、コンテンツ情報記憶部に格納されるコンテンツ情報を示している。コンテンツ情報には、コンテンツ欄と、登録者欄と、著作者欄と、肖像者欄と、承諾者欄が含まれる。コンテンツ欄には登録されているコンテンツの識別情報が記録される。著作者欄にはコンテンツの著作権を有する利用者が記録される。肖像者欄にはコンテンツの肖像権を有する利用者が記録される。承諾者欄にはコンテンツの公開を承諾した利用者が記録される。
【0041】
利用者Aがシステムにログインし、利用者Bが利用者Cを撮影したコンテンツ1をコンテンツ管理サーバに送信すると、コンテンツ管理サーバは、コンテンツ1をコンテンツ記憶部に格納すると共に、コンテンツ1の登録者Aをコンテンツ情報記憶部に格納する。利用者Aはコンテンツ1に対して著作者及び肖像者の情報を入力することができ、これに対して著作者Bと肖像者Cの情報を入力すると、これらの情報がコンテンツ1と対応付けられてコンテンツ情報記憶部に格納される。更に、利用者Aが利用者BとCを撮影したコンテンツ2を、利用者A自身が登録し、著作者及び肖像者の情報を入力すると、著作者Aと肖像者B、Cがコンテンツ2に対応付けられてコンテンツ情報記憶部に格納される。なお、コンテンツ3は、利用者Cが利用者Dを撮影したコンテンツ3を、利用者C自身が登録したものである。
【0042】
次に、図6を参照して、本発明の一実施形態におけるコンテンツ公開依頼動作の概要を示す。
【0043】
利用者は、端末装置からログインし(S601、S603)、メニューから登録・共有コンテンツ一覧を選択することができる(S605)。コンテンツ管理サーバは、コンテンツ共有管理部において、ログインした利用者が登録した登録コンテンツとログインした利用者が著作者又は肖像者に設定されている共有コンテンツを、コンテンツ情報記憶部から検索し、これらのコンテンツをログインした利用者の登録・共有コンテンツとして、その一覧を端末装置に返信する(S607)。利用者はその一覧から公開依頼したいコンテンツを指定することができ、コンテンツ管理サーバで利用者からの公開依頼コンテンツを受信する(S609)。コンテンツ管理サーバのコンテンツ公開確認・承諾部において、公開依頼されたコンテンツの著作者及び肖像者をコンテンツ情報記憶部から検索し、著作者端末及び肖像者端末にそのコンテンツの公開確認を通知する(S611、S613)。著作者端末及び肖像者端末は、著作者及び肖像者に関連付けられた端末のことを示し、著作者及び肖像者が所有している端末でもよく、著作者及び肖像者がログインすることができる端末でもよい。通知する著作者及び肖像者の中に利用者本人が含まれている場合は、利用者本人への通知は、承諾済みであると判断して省略してもよい。また、コンテンツ管理サーバから著作者端末及び肖像者端末への通知は、電子メールやメッセンジャーを使用してもよく、コンテンツ管理サーバにログインしている時や次回ログインする時に通知してもよい。通知を受け取った著作者及び肖像者は、公開の可否をコンテンツ管埋サーバに返信することができる(S615、S617)。著作者及び肖像者からコンテンツ管理サーバへの返信は、電子メールやメッセンジャーを使用してもよく、コンテンツ管理サーバにログインして返信してもよい。コンテンツ管理サーバのコンテンツ公開確認・承諾部は、著作者端末及び承諾者端末から受信した承諾の可否を集計し、著作者及び肖像者の全員が承諾したことを示す場合に、公開の承諾が得られたコンテンツとしてそのコンテンツを公開する。そして、公開依頼をした利用者端末に承諾の結果を通知する(S619)。利用者端末への通知は、電子メールやメッセンジャーを使用してもよく、利用者がまだログインしている場合はそのまま端末装置に表示してもよく、利用者がログオフしている場合は、次回ログインする時に表示してもよい。承諾の結果が通知される前に、他のコンテンツの公開依頼を続けて行ってもよく、他のメニューに移動してもよく、ログアウトしてもよい(S621、S623)。
【0044】
利用者Aがコンテンツ1とコンテンツ2を公開依頼する場合について図5を参照して説明する。
【0045】
利用者Aがコンテンツ管理サーバにログインし、登録・共有コンテンツ一覧を選択すると、コンテンツ管理サーバはコンテンツ情報記憶部にアクセスし、利用者Aが登録者に設定されているコンテンツと、利用者Aが著作者及び肖像者に設定されているコンテンツを検索する。この場合には、コンテンツ1とコンテンツ2が利用者Aの登録・共有コンテンツとして利用者の端末に表示される。利用者Aはコンテンツ1とコンテンツ2を公開依頼することができる。利用者Aがコンテンツ1を公開依頼すると、著作者Bと肖像者Cに公開確認が通知される。また、利用者AがコンテンツAを公開依頼すると、肖像者B、Cに公開確認が通知される。利用者Aと著作者Aが一致するため、著作者Aへの通知はなくてもよい。コンテンツ1は著作者Bの公開の承諾が得られ、肖像者Cの承諾が得られていない。従って、コンテンツ1は公開されない。一方、コンテンツ2は著作者Aと肖像者B、Cの承諾が得られているため、参照可能コンテンツとして公開される。
【0046】
次に、図7を参照して、本発明の一実施形態におけるコンテンツ参照動作の概要を示す。
【0047】
利用者は端末装置からログインし(S701、S703)、メニューから参照可能コンテンツ一覧を選択することができる(S705)。コンテンツ管理サーバのコンテンツ共有管理部は、参照可能コンテンツ(ログインした利用者の登録・共有コンテンツ、及び公開の承諾が得られており、公開範囲にログインした利用者が含まれているコンテンツ)の一覧を端末装置に返信する(S707)。利用者は、その一覧から参照したいコンテンツを選択しコンテンツ管理サーバに送信することができ、コンテンツ管理サーバで利用者から選択されたコンテンツを受信する(S709)。コンテンツ管理サーバのコンテンツ配信部は、選択されたコンテンツを端末装置に送信する(S711)。端末装置のコンテンツ表示部で、そのコンテンツが表示される。他の参照可能コンテンツを選択してコンテンツの参照を続けてもよく、他のメニューに移動してもよい。終了する場合には、ログアウトを行い(S713)、コンテンツ管理サーバへの操作を完了する(S715)。
【0048】
利用者Dがコンテンツを参照する場合について図5を参照して説明する。コンテンツ1は肖像者Cの承諾が得られていないため、利用者Dの参照可能コンテンツにはならない。コンテンツ2は著作者と肖像者の全ての承諾が得られているため、利用者Dの参照可能コンテンツになる。コンテンツ3は著作者及び肖像者の承諾が得られていないが、肖像者に利用者Dが含まれるため、利用者Dの登録・共有コンテンツであり、すなわち利用者Dの参照可能コンテンツである。従って、利用者Dがメニューからコンテンツ一覧を選択すると、コンテンツ1とコンテンツ3を含むリストが端末装置に表示され、利用者Dはコンテンツ1又はコンテンツ3を表示することができる。
【0049】
本発明の一実施形態では、コンテンツには2次コンテンツも含まれる。2次コンテンツは、利用者が原作の共有コンテンツを編集加工したコンテンツであり、この場合に著作者情報は原著作者の情報と2次著作者の情報で構成される。2次コンテンツを作成するにあたって、端末装置から参照した際にコンテンツ保持部119で保持される登録・共有コンテンツを端末装置内で加工編集してもよく、端末装置の外部の装置に登録・共有コンテンツを複製して加工編集を行い、コンテンツ管理サーバに登録してもよい。或いは、コンテンツ管理サーバ内の登録・共有コンテンツに対して、端末装置から加工編集指示情報を送信して、コンテンツ管理サーバ内で加工編集を行ってもよい。例えば、加工編集指示情報として原作コンテンツの一部を削除する指示を使用してもよい。このようにして例えば承諾が得られていない肖像者をコンテンツから削除することができ、原作コンテンツは公開の承諾が得られていなくても、2次コンテンツは公開することが可能になる。
【0050】
このように、2次コンテンツの作成時に原作コンテンツの著作者及び肖像者の情報を引き継ぎ、2次著作者を加えてコンテンツの著作者情報及び肖像者情報を設定することができる。コンテンツが2次コンテンツである場合には、コンテンツ公開確認・承諾部は、原著作者、2次著作者及び肖像者に対して公開の可否を通知し、公開の可否を取得する。
【0051】
図8は、図2のコンテンツ管理サーバ201内にコンテンツ編集部801を追加した実施形態のブロック図である。登録・共有コンテンツを加工編集して2次コンテンツを作成する場合に、コンテンツ編集部801は、コンテンツ管理サーバ201のコンテンツ管理部211から加工編集されるコンテンツとコンテンツ情報の複製を受け取り、端末装置203の入力部215で入力された加工編集指示情報に基づいて加工編集を行う。加工編集した2次コンテンツと2次著作者情報が追加されたコンテンツ情報をコンテンツ管理部211に受け渡し、コンテンツ及びコンテンツ情報を登録する。
【0052】
本発明の一実施形態では、端末装置からコンテンツ管理サーバに登録されたコンテンツは、パーソナルコンテンツ(利用者が撮影した静止画もしくは動画等)を含む。端末装置内蔵又は接続されたカメラで利用者が撮影したパーソナルコンテンツをコンテンツ管理サーバに送信してもよく、利用者が外部のカメラで撮影したパーソナルコンテンツを端末装置に複製した後に、コンテンツ管理サーバに送信してもよい。
【0053】
いずれの構成においても、コンテンツ管理サーバは、登録ざれた利用者のみに対してコンテンツを配信してもよく、登録された利用者以外の利用者に対しても公開の承諾が得られているコンテンツを配信してもよい。
【0054】
本発明の一実施形態では、コンテンツの公開依頼の際に、コンテンツ公開確認・承諾部は、著作者及び肖像者に対してそのコンテンツの公開範囲を通知する。その公開範囲の通知に対して、そのコンテンツの著作者及び肖像者の全員が承諾した場合には、そのコンテンツを公開の承諾が得られているコンテンツとして、コンテンツ情報を更新する。公開範囲は、登録された利用者・登録されていない利用者の全体でもよく、登録された利用者に限定して指定してもよく、利用者のリストから指定された者でもよく、利用者管理部で構成された利用者グループに含まれる者でもよく、それらの組み合せでもよい。また、特定の利用者又は特定の利用者グループ以外に公開するといったブラックリスト方式でもよい。コンテンツ配信部は、各コンテンツの公開範囲に応じてコンテンツを公開する。
【0055】
このように公開範囲を設定可能な場合のコンテンツ情報のデータ例を図9に示す。コンテンツ情報には、コンテンツ欄と、登録者欄と、著作者欄と、肖像者欄に加えて、公開承諾範囲欄が含まれる。コンテンツの公開承諾範囲に設定された利用者は、そのコンテンツを参照することができる。
【0056】
利用者Cが利用者Dを撮影し、利用者C自身が登録したコンテンツ3について登録者Cが公開しようとすると、著作者Cと肖像者Dの承諾が必要になる。著作者Cと肖像者Dの双方が利用者の全員に対してコンテンツ3を公開することを承諾すると、コンテンツ3の公開承諾範囲にALLが設定される。
【0057】
更に、利用者Cが利用者Aを撮影したコンテンツ4を、利用者C自身が登録すると、コンテンツ4のコンテンツ情報が記録される。利用者Aがコンテンツ4を加工編集し追加登録すると、コンテンツ5のコンテンツ情報が記録される。利用者Eが人物のないコンテンツ6を撮影して登録すると、コンテンツ6のコンテンツ情報が記録される。
【0058】
このようにして構築されたコンテンツ情報は、利用者毎に登録・共有コンテンツ及び参照可能コンテンツとして管理される。図10は、図9における各利用者の登録・共有コンテンツと参照可能コンテンツの一覧である。
【0059】
コンテンツの登録者、著作者及び肖像者のいずれかに設定されている利用者は、そのコンテンツを登録・共有コンテンツとして共有することができる。すなわち、利用者Aは、自分が登録者であるコンテンツ1と2と5に加えて、自分が肖像者であるコンテンツ4と5を登録・共有コンテンツとして共有することができる。また、公開の承諾が得られており、利用者が公開範囲に含まれるコンテンツ、及び利用者自身の登録・共有コンテンツは、参照可能コンテンツとして参照することができる。すなわち、利用者Aは、登録・共有コンテンツ1と2と4と5に加えて、利用者全体に対する公開の承諾が得られているコンテンツ3を参照可能コンテンツとして参照することができる。登録されているコンテンツの登録者、著作者及び肖像者のいずれにも該当しない利用者Fは、利用者全体に対する公開の承諾が得られているコンテンツ3のみを参照可能である。
【0060】
本発明によれば、コンテンツを登録した利用者は、著作者及び肖像者とコンテンツを共有するために、著作者及び肖像者の情報を設定することができ、そのコンテンツを公開する際には、設定された著作者及び肖像者の情報を利用して著作権及び肖像権に関する確認及び承諾を行うことができる。従って、著作権及び肖像権についての詳細な知識を有していない人でも、著作権及び肖像権を特別に管理する必要なく、著作権及び肖像権に関するマナーを守ることができ、安心してコンテンツを外部公開することができる。
【0061】
更に、共有されたコンテンツを加工編集した2次コンテンツを登録し、公開する場合においても、原著作者、2次著作者及び肖像者の情報を利用して、原著作者、2次著作者及び肖像者に関する確認及び承諾を行うことができる。従って、この場合も同様に、安心して2次コンテンツを外部公開することができる。
【0062】
2次コンテンツの編集加工時には、原作コンテンツの著作者及び肖像者に関する情報を引き継ぐことができるため、利用者による対応付けの手間を軽減することができ、対応付けの間違いや著作者及び肖像者の情報の改ざんを防止することができる。また、コンテンツ管理システム内部でコンテンツの編集加工を行うことにより、コンテンツの複製がシステム外部に流出することを防止することができる。
【0063】
また、本発明によれば、著作者及び肖像者とパーソナルコンテンツを共有することも可能である。パーソナルコンテンツの共有は一般の利用者の自然な欲求であるため、課金等によるメリットがなくても、利用者に積極的且つ自発的に利用されやすくなる。
【0064】
更に、コンテンツの公開範囲を設定することにより、コンテンツを特定利用者又は特定グループのみに公開することが可能になる。これにより、柔軟な運用が可能になり、利便性が向上する。
【0065】
いずれのコンテンツ管理サーバの構成においても、コンテンツは、静止画や動画だけでなく、テキスドや他の形式のファイル等を同等に管理してもよい。肖像者が存在しないファイルについては、肖像者の情報を設定せずに、登録者及び著作者の情報を管理することで、同じ枠組みで扱うことができる。
【0066】
また、図11に示すように、コンテンツの管理単位及び表示単位として、登録日時、登録者名(又は、ニックネーム)、タイトル、本文、添付ファイル等を一括して構成するエントリ単位で管理及び表示してもよい。このようなエントリは、従来技術のコンテンツ管理サーバの一形態であるWeblogやmoblogのシステムで一般的となっている単位であり、エントリ単位で登録者、著作者及び肖像者を管理してもよく、各エントリの中に含まれる静止画や動画等の個々の添付ファィルに対して登録者、著作者及び肖像者を管理してもよい。更に、エントリと添付ファイルを組み合せて管理してもよく、階層的に管理してもよい。
【0067】
本発明の一実施形態では、コンテンツ管理サーバと端末装置は、インターネットに接続されており、コンテンツ管理サーバは、エントリ単位等でホームページを構成し、インターネットを介してコンテンツ配信する。この実施形態で、端末装置は、静止画や動画を撮影するカメラを備えており、撮影した静止画や動画のコンテンツを、コンテンツ管理サーバに送信してもよい。この実施形態によれば、Weblogのようなホームページを公開するシステムにおいて、著作権及び肖像権を遵守した公開が可能になり、著作権及び肖像権に関するトラブルを軽減することができる。
【0068】
コンテンツ管理サーバ及び端末装置の送受信部は、HTTPやFTP等のプロトコルを
用いて送受信してもよく、SMTP等のプロトコルを用いてメールおよびメール添付により送受信してもよく、専用のブロトコルで送受信してもよく、それらの組み合せで送受信してもよい。
【0069】
本発明の一実施形態では、端末装置は、静止画や動画等を撮影するカメラを備え、メール添付でコンテンツを登録することができる。この実施形態によれば、カメラ付き携帯電話等から登録したホームページを公開するmoblogのようなシステムにおいて、著作権及び肖像権を遵守した公開が可能となり、著作権及び肖像権に関するトラブルを軽減することができる。
【0070】
前記の各実施形態で説明した各処理は、コンピュータが読み取り可能な符号によって記述されたプログラムをコンピュータ又はCPUに実行させて実現される。各コンピュータ又はCPUにはコンピュータ読取可能な記録媒体(例えばCD―ROM、磁気ディスク等)からプログラムをインストールし、又は通信回線を通じてインストールし、実行させることができる。
【0071】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々の変更及び応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムの全体像を示す図
【図2】本発明の一実施形態によるコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図
【図3】図2におけるコンテンツ管理部の詳細を示すブロック図
【図4】本発明の一実施形態におけるコンテンツ登録動作の概要を示すシーケンス例
【図5】本発明の一実施形態におけるコンテンツ情報のデータ例
【図6】本発明の一実施形態におけるコンテンツ公開依頼動作の概要を示すシーケンス例
【図7】本発明の一実施形態におけるコンテンツ参照動作の概要を示すシーケンス例
【図8】図2のコンテンツ管理サーバにコンテンツ編集部を追加した実施形態のブロック図
【図9】本発明の一実施形態におけるコンテンツ情報のデータ例
【図10】図9における各利用者の登録・共有コンテンツと参照可能コンテンツの一覧
【図11】本発明の一実施形態によるWeblogサーバ又はmoblogサーバをコンテンツ管理サーバとした図
【符号の説明】
【0073】
101 コンテンツ管理サーバ
103 端末装置
105 ネットワーク
201 コンテンツ管理サーバ
203 端末装置
205 ネットワーク
207 送受信部
209 利用者管理部
211 コンテンツ管理部
213 送受信部
215 入力部
217 コンテンツ表示部
219 コンテンツ保持部
301 コンテンツ登録部
303 コンテンツ情報設定部
305 コンテンツ共有管理部
307 コンテンツ配信部
309 コンテンツ公開確認・承諾部
311 コンテンツ記憶部
313 コンテンツ情報記憶部
801 コンテンツ編集部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ管理サーバと、端末装置とを有するコンテンツ管理システムにおいて、前記端末装置から前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ記憶部にコンテンツを格納する方法であって、
前記コンテンツ管理サーバが、コンテンツを格納する際に、前記端末装置の利用者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記端末装置から受信したコンテンツの原著作者及び肖像者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと、
からなる方法。
【請求項2】
前記コンテンツ管理サーバが、前記端末装置から受信したコンテンツの公開承諾の可否をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップを更に有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンテンツ記憶部に格納されたコンテンツが編集加工された2次コンテンツを前記コンテンツ記憶部に格納する際に、原作のコンテンツの著作者及び肖像者の情報を引き継ぎ、2次著作者を加えてコンテンツの著作者及び肖像者を前記コンテンツ記憶部に格納するステップを更に有する請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
入力されたコンテンツをコンテンツ記憶部に格納し、コンテンツを入力した利用者を前記入力されたコンテンツと対応付けてコンテンツ情報記憶部に格納し、前記入力されたコンテンツに関連する著作者情報及び肖像者情報を前記コンテンツに対応付けて前記コンテンツ情報記憶部に格納したコンテンツ管理サーバと、端末装置とを有するコンテンツ管理システムにおいて、コンテンツを公開する方法であって、
前記コンテンツ管理サーバが、前記端末装置の利用者を識別するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記識別された利用者により入力されたコンテンツ、及び前記識別された利用者と前記コンテンツ情報記憶部の著作者情報及び肖像者情報とを比較して対応するコンテンツを、前記コンテンツ情報記憶部から検索し、コンテンツの一覧を作成して、前記端末装置に送信するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記コンテンツの一覧から公開依頼コンテンツを前記端末装置から受信するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記公開依頼コンテンツの著作者及び肖像者をコンテンツ情報記憶部から検索し、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツの公開承諾の可否を通知する通知ステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記通知に対する応答を受信するステップと、
前記コンテンツ管理サーバが、前記応答を前記公開依頼コンテンツに関連付けて格納するステップと
からなる方法。
【請求項5】
前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記コンテンツ管理サーバが前記コンテンツを公開する公開ステップを更に有する請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記コンテンツが、格納されたコンテンツを編集加工した2次コンテンツを含み、
前記著作者情報が、2次コンテンツの原著作者と2次著作者を含む請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記通知ステップが、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツ又は2次コンテンツの公開範囲を通知することを更に有し、
前記公開ステップが、前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記公開範囲に基づいてコンテンツを公開することからなる請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記コンテンツ管理サーバと前記端末装置が、インターネットを介して接続され、
前記コンテンツ管理サーバが、ホームページを管理するサーバであり、
前記公開ステップが、インターネットのホームページのアクセス権を設定することからなる請求項5ないし7のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記コンテンツが、カメラ付き携帯電話を用いて撮影され、電子メール経由で前記コンテンツ管理サーバにおいて受信した静止画又は動画からなる請求項1ないし8のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
コンテンツ管理システムにおけるコンテンツ管理サーバに、
前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ記憶部にコンテンツを格納するステップと、
コンテンツを格納する際に、コンテンツを格納した利用者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと、
受信したコンテンツの原著作者及び肖像者をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項11】
前記コンテンツ管理サーバに、
受信したコンテンツの公開承諾の可否をコンテンツと対応付けて前記コンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に格納するステップを更に実行させる請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンテンツ管理サーバに、
前記コンテンツ記憶部に格納されたコンテンツが編集加工された2次コンテンツを前記コンテンツ記憶部に格納する際に、原作のコンテンツの著作者及び肖像者の情報を引き継ぎ、2次著作者を加えてコンテンツの著作者及び肖像者を前記コンテンツ記憶部に格納するステップを更に実行させる請求項10又は11に記載のプログラム。
【請求項13】
入力されたコンテンツをコンテンツ記憶部に格納し、コンテンツを入力した利用者を前記入力されたコンテンツと対応付けてコンテンツ情報記憶部に格納し、前記入力されたコンテンツに関連する著作者情報及び肖像者情報を前記コンテンツに対応付けて前記コンテンツ情報記憶部に格納したコンテンツ管理サーバに、
前記コンテンツ管理サーバに接続された端末装置の利用者を識別するステップと、
前記識別された利用者により入力されたコンテンツ、及び前記識別された利用者と前記コンテンツ情報記憶部の著作者情報及び肖像者情報とを比較して対応するコンテンツを、前記コンテンツ情報記憶部から検索し、コンテンツの一覧を作成して、前記端末装置に送信するステップと、
前記コンテンツの一覧から公開依頼コンテンツを前記端末装置から受信するステップと、
前記公開依頼コンテンツの著作者及び肖像者をコンテンツ情報記憶部から検索し、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツの公開承諾の可否を通知する通知ステップと、
前記通知に対する応答を受信するステップと、
前記応答を前記公開依頼コンテンツに関連付けて格納するステップと
を実行させるためのプログラム。
【請求項14】
前記コンテンツ管理サーバに、
前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記コンテンツを公開する公開ステップを更に実行させる請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記コンテンツが、格納されたコンテンツを編集加工した2次コンテンツを含み、
前記著作者情報が、2次コンテンツの原著作者と2次著作者を含む請求項13又は14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記通知ステップが、著作者端末及び肖像者端末にコンテンツ又は2次コンテンツの公開範囲を通知することを更に有し、
前記公開ステップが、前記著作者端末及び前記肖像者端末の全てから公開承諾を受信した場合に、前記公開範囲に基づいてコンテンツを公開することからなる請求項14又は15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記コンテンツ管理サーバと前記端末装置が、インターネットを介して接続され、
前記コンテンツ管理サーバが、ホームページを管理するサーバであり、
前記公開ステップが、インターネットのホームページのアクセス権を設定することからなる請求項14ないし16のうちのいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項18】
前記コンテンツが、カメラ付き携帯電話を用いて撮影され、電子メール経由で前記コンテンツ管理サーバにおいて受信した静止画又は動画からなる請求項10ないし17のうちのいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項19】
請求項10ないし18のうちのいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−146426(P2006−146426A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333387(P2004−333387)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】