説明

コンテンツ管理方法、装置、プログラム

【課題】本発明の課題は、不正な閲覧者によるデジタルコンテンツの閲覧を防止することが可能なコンテンツ管理方法、装置、プログラムを提供することである。
【解決手段】
生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーを組み込んだビューワー管理プログラムと、カメラ付閲覧装置を用いるコンテンツ管理方法であって、ビューワー管理プログラムが、閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像を用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムがコンテンツ・データに基づいた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルコンテンツを管理する方法、装置、プログラムに関するものである。

本発明は、特にデジタルコンテンツ(電子的な映像・静止画・音声・文字などにて表現される内容)の不正利用を防止する場合に有用である。
【背景技術】
【0002】
閲覧装置(たとえば、携帯表示装置)の普及により、電子書籍や電子コミックのようなデジタルコンテンツが、場所や時間を選ばずに購入することができ、また、閲覧することができる環境が整えられている。
【0003】
《A.閲覧用ビューワー》
さて、デジタルコンテンツを閲覧するためには、閲覧用アプリケーションソフトウエア(デジタルコンテンツのビューワー・プログラム。以下、ビューワー)が必要となる。
一般的には、デジタルコンテンツのデータファイルが固有の形式であるので、そのデータ形式に対応している専用のビューワー(電子書籍用ビューワー)が必要である。ビューワーは、通常は、書き換えなどの編集や保存などの機能は持たない。
また、ビューワーは、快適な閲覧を可能とするために、優れた操作性(たとえば、ページめくり機能など)や、美的な表示形態(読みやすいフォントと組版体裁など)を実現している。
【0004】
《B.不正利用防止対策》
他方、複製が容易なデジタルコンテンツは、不正な複製による利用を防止することが必要となる。
不正利用防止方法の一例としては、デジタルコンテンツを閲覧できる端末装置を指定する私的利用制限方法がとられる。たとえば、特許文献1の技術には、利用者端末20が、コンテンツの再生に際して、自身に格納するコンテンツ利用権の利用可能な端末情報に自身が含まれるか否かを判断して、自身の端末情報が含まれる場合に、コンテンツの利用を許可する技術が開示されている。
【0005】
あるいは、不正利用防止方法の他の例として、人間の身体的特徴に基づいて、個人認証する生体認証方法が、良く知られている。生体認証法では、たとえば、撮影した顔画像から、個人の特徴が顕著に現れる目元や口元の画像データ(生体特徴データ)を抽出し、本人認証するために予め登録された生体認証用データと照合して、個人認証する。たとえば、特許文献2の技術には、本人を撮影した顔画像の目の近傍の画像の値(生体特徴データ)を、照合用基準データ(登録されている目の近傍の画像の値)と照合して、類似度を算出し、所定の判定値であれば、本人であると認証する生体認証技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許3930866号公報(段落[0031]、図1、3)
【特許文献2】特許2690132号公報(図1および1から2頁、図5および5頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の不正利用防止方法では、ユーザーIDを他人に貸し出す場合や、盗まれた場合には、コンテンツが不正に閲覧されてしまう。
すなわち、特許文献1の技術のようにユーザーIDを用いてコンテンツの閲覧を管理する方法は、ユーザーIDが他人に貸し出されたものであるか否か、あるいは、盗まれたものであるか否かを確かめることが出来ない。
【0008】
本発明は以上のような点を解決するためになされたものであって、本発明の課題は、不正な閲覧者によるデジタルコンテンツの閲覧を防止することが可能なコンテンツ管理方法、装置、プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の各態様に記載の手段により、前記課題を解決する。
すなわち、本願発明の第1の発明は、
生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーを組み込んだビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データを格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置を用いるコンテンツ管理方法であって、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ・データに基づいた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0010】
このようなコンテンツ管理方法によれば、生体認証ステップにより、ビューワー登録者でない者はビューワーを利用できないようにすることができる。従って、ビューワー登録者本人でない者がコンテンツを閲覧すること阻止することができる。
なお、生体認証処理の実行において、サーバー装置が不要である。
【0011】
本願発明の第2の発明は、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データと、を格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データの生体特徴データと、自身に組み込まれた生体認証用データを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0012】
このようなコンテンツ管理方法によれば、生体認証ステップにより、ビューワー登録者本人でない者による閲覧阻止が出来る。かつ、コンテンツの正当性判定ステップを含むことにより、ビューワー登録者がコンテンツ購入者と一致しないときに閲覧阻止が出来る。
従って、利用者が、ビューワー登録者本人であって、かつ、正当なコンテンツ購入者であるときのみコンテンツを閲覧できる。
そこで、たとえば、ビューワー登録者本人が、他人が購入したコンテンツを無断複製して閲覧することを阻止できる。あるいは、ビューワー登録者が、他人が購入したコンテンツが格納されている他人の端末にビューワーを移してその端末上で他人が購入したコンテンツを閲覧しようとしてもできない。
【0013】
本願発明の第3の発明は、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子および、生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データを格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データのユーザー識別子と生体特徴データの組合せと、自身に組み込まれたユーザー識別子と生体認証用データの組合せを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0014】
このようなコンテンツ管理方法によれば、生体認証ステップにより、ビューワー登録者本人でない者による閲覧阻止することが可能である。また、コンテンツの正当性判定ステップを含むことにより、ビューワー登録者がコンテンツ購入者と一致しないときに閲覧阻止が可能である。
たとえば、ビューワー登録者本人が、他人が購入したコンテンツを無断複製して閲覧することを阻止できる。あるいは、他人が本人によく似ている場合でも、ユーザーIDを知られなければ閲覧阻止が可能である。
【0015】
本願発明の第4の発明は、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子と、生体認証用データと、自身の電子書籍用ビューワーの起動が認められる閲覧装置を特定するデバイス識別子の記録と、電子書籍用ビューワーと、が組み込まれたビューワー管理プログラムを格納して、デバイス識別子を格納する記憶部を備える閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取ステップ、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データとデバイス識別子を含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、自身に組み込まれたデバイス識別子と、閲覧装置のデバイス識別子とを比較・照合して、比較・照合結果が一致する場合に、自身のビューワー機能の起動が認められるビューワー判定ステップと、
ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データのユーザー識別子とデバイス識別子と生体特徴データの組合せと、自身に組み込まれたユーザー識別子とデバイス識別子と生体認証用データの組合せを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0016】
このようなコンテンツ管理方法によれば、ビューワー登録者本人でない者による閲覧が阻止できる。また、ビューワー登録端末装置でない端末装置上での閲覧を阻止できる。また、ビューワー登録者がコンテンツ購入者と一致しないときに閲覧阻止できる。
従って、利用者がビューワー登録者かつコンテンツ購入者であって、かつ、利用端末装置がビューワー登録端末装置のときのみコンテンツを閲覧できる。
【0017】
本願発明の第5の発明は、
生体認証用データの記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータを記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子を含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムに生体認証用データの組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0018】
この本願発明の第5の発明は、本願発明の第1の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0019】
本願発明の第6の発明は、
本願発明の第5の発明に記載の管理サーバー装置であって、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0020】
この本願発明の第6の発明は、本願発明の第2の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0021】
本願発明の第7の発明は、
本願発明の第5の発明に記載の管理サーバー装置であって、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって,
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
ユーザー識別子と読み取った生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0022】
この本願発明の第7の発明は、本願発明の第3の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0023】
本願発明の第8の発明は、
生体認証用データとユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子を含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムに生体認証用データとユーザー識別子とデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
登録リクエストのユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データを作成して、記憶手段に登録する機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイスID読取機能と、
ユーザー識別子とデバイス識別子と読み取った生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0024】
この本願発明の第8の発明は、本願発明の第4の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0025】
本願発明の第9の発明は、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データと、を格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、コンテンツ管理データの生体特徴データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0026】
このようなコンテンツ管理方法によれば、生体認証ステップにおいて、生体認証用データとして、コンテンツ管理データの生体特徴データを用いても、本人認証が可能である。
【0027】
本願発明の第10の発明は、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子と、自身の電子書籍用ビューワーの起動が認められる閲覧装置を特定するデバイス識別子の記録と、電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムを格納して、デバイス識別子を格納する記憶を備える閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取ステップ、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データとデバイス識別子を含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、コンテンツ管理データの生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、自身に組み込まれたデバイス識別子と、閲覧装置のデバイス識別子とを比較・照合して、比較・照合結果が一致する場合に、自身のビューワー機能の起動が認められるビューワー判定ステップと、
ビューワー管理プログラムが、起動が認められる電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0028】
このようなコンテンツ管理方法よれば、ビューワー登録者本人でない者による閲覧が阻止でき、ビューワー登録端末装置でない端末装置上での閲覧を阻止できる。従って、自分が購入したコンテンツだけをビューワー登録端末上でのみ利用できる。
また、使う端末を登録させることで購入コンテンツのむやみな複製も抑制できる。
【0029】
本願発明の第11の発明は、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子と、自身の電子書籍用ビューワーの起動が認められる閲覧装置を特定するデバイス識別子の記録と、電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムを格納して、デバイス識別子を格納する記憶を備える閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取ステップ、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データとデバイス識別子を含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
ビューワー管理プログラムが、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、コンテンツ管理データの生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、自身に組み込まれたデバイス識別子と、閲覧装置のデバイス識別子とを比較・照合して、比較・照合結果が一致する場合に、自身のビューワー機能の起動が認められるビューワー判定ステップと、
ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データのユーザー識別子とデバイス識別子と生体特徴データの組合せと、自身に組み込まれたユーザー識別子とデバイス識別子と生体認証用データの組合せを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法である。
【0030】
このようなコンテンツ管理方法によれば、コンテンツ購入者でない者による閲覧が阻止できる。また、ビューワー登録端末装置でない端末装置上での閲覧を阻止できる。また、ビューワー登録者がコンテンツ購入者と一致しないときに閲覧阻止できる。
すなわち、自分が購入したコンテンツだけをビューワー登録端末装置上でのみ利用できる。使う端末装置を登録させることで購入コンテンツのむやみな複製も抑制できる。
【0031】
本願発明の第12の発明は、
ユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子を含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムにデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0032】
この本願発明の第12の発明は、本願発明の第9の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0033】
本願発明の第13の発明は、
ユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
ユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データと、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子とデバイス識別子の組み合せを含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムにデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
登録リクエストのユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データを作成して、記憶手段に登録する機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取機能と、
生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0034】
この本願発明の第13の発明は、本願発明の第10の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0035】
本願発明の第14の発明は、
ユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
ユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データと、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子とデバイス識別子の組み合せを含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムにデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
登録リクエストのユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データを作成して、記憶手段に登録する機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取機能と、
ユーザー識別子と読み取ったデバイス識別子と生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置である。
【0036】
この本願発明の第14の発明は、本願発明の第11の発明(方法)に対応した装置の発明である。
【0037】
本願発明の第15の発明は、
コンピューターに組み込むことによって、コンピューターを請求項5から8、あるいは、請求項12から14のいずれか1項に記載の管理サーバー装置として動作させるコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0038】
本願発明によれば、
(1)ビューワー管理プログラムは、他人による捏造が困難な生体情報を用いて、閲覧者の正当性を判断するので、当該ビューワーを用いた他人による不正な利用を防止することが可能である。
(2)生体情報を用いて、コンテンツの正当性を判断するので、コンテンツ・データの無断複製による配付は実益がなく、不正な複製物による不正な利用を防止することが可能である。
(3)さらに、所定の閲覧装置(ビューワーを登録した閲覧装置)上でのみ、ビューワー管理プログラムのビューワー機能の起動が可能である。
このように、他人による不正な利用を防止し、所定の閲覧装置上でのみ、ビューワー機能の起動が認められるビューワー管理プログラムの提供を実現した。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】電子コンテンツ配信システム1の全体構成を説明する図である。
【図2】電子コンテンツ配信システム1の大まかな作業手順と処理手順を説明する図である。
【図3】コンテンツ管理サーバー装置が管理するデータの形式を説明する図である。
【図4】ビューワー管理プログラムの構造を説明する図である。
【図5】ビューワービューワー順を説明する図である。
【図6】電子書籍コンテンツ取得処理手順を説明する図である。
【図7】電子書籍の閲覧処理の詳細な手順を説明する図である。
【図8】ビューワー管理プログラムの動作説明図である。
【図9】閲覧装置100の詳細な構成図である。
【図10】コンテンツ閲覧処理のフローチャートである。
【図11】コンテンツ管理サーバー装置300の詳細な構成図である。
【図12】実施例2におけるビューワー管理プログラムの動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
【実施例1】
【0041】
図1は、本発明の実施の形態による電子コンテンツ配信システム1の概要を説明する全体構成図である。
電子コンテンツ配信システム1は、閲覧装置100と、管理サーバー装置300と、がネットワーク900に接続されて構成される。
【0042】
閲覧装置100は、たとえば、既存のカメラ付携帯電話(カメラ付閲覧装置)であって、WEBブラウザーと、後述する専用プログラムを搭載したものである。
閲覧装置100は、アンテナ(基地局)600と無線通信して、ゲートウェイ610を経由して、ネットワーク900に接続する。
【0043】
管理サーバー装置300は、既存のデータベース管理プログラムを備えたサーバーコンピューターに、後述する管理データベースと専用プログラムを搭載したものである。
【0044】
図2は、電子コンテンツ配信システム1の大まかな作業手順と処理手順を説明する図である。
【0045】
《A.ビューワー管理プログラムの登録》
(1)管理サーバー装置300のユーザー認証用データによって登録ユーザーであることが確認された閲覧者は、予めインストールされているビューワー管理プログラム(ビューワー管理プログラム・インストールデータを管理サーバー装置300からダウンロードしてインストールされたもの)を起動させると、ビューワー管理プログラムは、登録ユーザーの顔を撮影して作成した生体認証用データと、管理サーバー装置300から受信した登録ユーザーによる正当なビューワーであることを証明する情報と、を自身に組み込んで、活性化(ビューワー機能の起動が認められる状態)する。(詳細は後述する)
(2)管理サーバー装置300は、登録ユーザーの生体認証用データ(生体特徴データ)を管理する生体情報と、登録ユーザーが活性化したビューワー管理プログラムを管理するデバイス管理データと、を登録する。(詳細は後述する)
【0046】
《B.電子書籍の取得》
(3)ユーザー登録された閲覧者は、管理サーバー装置300にアクセスして、閲覧装置100にデジタル・コンテンツ(電子書籍)の一覧を表示させて、アクセスした管理サーバー装置300に電子書籍を申し込む(購入する)。
(4)管理サーバー装置300は、登録ユーザーの生体特徴データを含む、ユーザー登録された閲覧者によって取得(購入)された正当な電子書籍であることを示すコンテンツ管理データを付したコンテンツ・データを閲覧装置100に送信する。
【0047】
《C.電子書籍の閲覧》
(5)閲覧装置100は、登録ユーザーの顔をカメラで撮影して作成した顔画像に基づいて、ビューワー管理プログラムの生体認証用データと照合して、閲覧者を生体認証する。
(6)生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムは、ビューワー管理プログラム自身とコンテンツの正当性を証明(判定)して、電子書籍用ビューワー(電子書籍表示機能。ビューワー機能)を起動してコンテンツに基づいて、電子書籍を表示する。(詳細は後述する)
【0048】
管理サーバー装置300が管理するデータについて、説明する。
図3は、管理サーバー装置300が管理する各種のデータの形式を説明する図である。
【0049】
図3の(a)は、ビューワー管理プログラム・インストールデータ391の形式を説明する図である。
ビューワー管理プログラム・インストールデータ391は、インストーラー3911とビューワー管理プログラム3912を含んで構成される。
インストーラー3911は、閲覧装置100にビューワー管理プログラムをインストールするためのプログラムである。
ビューワー管理プログラム3912は、インストーラー3911によって閲覧装置100にインストールされることによって、ビューワー管理プログラム自身の正当性判定や電子書籍用ビューワーを起動するプログラムである。
【0050】
図3の(b)は、デバイス管理データ392の形式を説明する図である。
デバイス管理データ392は、登録ユーザーとそのユーザーが使用可能なデバイスを対応付けたデータである。後述するように、ビューワー管理プログラムに組み込まれることによって、登録された閲覧者によりインストールされた正当なビューワーであることを示す。
デバイス管理データ392は、ユーザーID3921と、デバイスID3922などから構成される。ユーザーID3921には、ユーザーを識別する文字列を記録する。デバイスID3922には、閲覧装置100を識別する文字列を記録する。(ID=識別子)
【0051】
図3の(c)は、コンテンツ管理データ394の形式を説明する図である。
コンテンツ管理データ394は、ユーザー登録された閲覧者により取得された正当な電子書籍であることを示すためのデータである。
コンテンツ管理データ394は、ユーザーID3941と、デバイスID3942と、生体特徴データ3943と、書誌情報3944などから構成される。
ユーザーID3941は、ユーザーID3921と同じである。
デバイスID3942は、デバイスID3922と同じである。
生体特徴データ3943には、ユーザー登録された閲覧者の顔画像から抽出したデータ(顔画像特徴データ)を記録する。生体特徴データ3943は、生体認証アルゴリズムに依存するビットマップデータ、あるいは、テキストデータである。たとえば、顔画像から作成された特徴領域の2値ビットマップデータである。
書誌情報3944には、コンテンツIDや表題などを含む文字列を記録する。
【0052】
図3の(d)は、ユーザー認証用データ395の形式を説明する図である。
ユーザー認証用データ395は、ユーザーID3951と暗証情報とを含んで構成される。ユーザーID3951は、ユーザーID192と同じである。暗証情報は、たとえば、パスワードで、文字列を記録する。
【0053】
図3の(e)は、生体情報396の形式を説明する図である。
生体情報396は、ユーザーID3961と生体特徴データ3962を含んで構成される。
ユーザーID3961は、ユーザーID3921と同じである。
生体特徴データ3962は、生体特徴データ3943と同じである。
【0054】
図3の(f)は、生体情報の例である。
例示された生体情報の意味は、ユーザーIDが「U86378」の3961の生体特徴データが「12F0A139D0・・・・0B00E40390406」(2値ビットマップデータを16進表示したもの)であることを示している。
【0055】
図4は、インストールしたビューワー管理プログラムの構造と例を説明する図である。
【0056】
図4の(a)は、インストールしたビューワー管理プログラムの構造を説明する図である。
ビューワー管理プログラム193は、ID記録部1931と、電子書籍用ビューワー部1932、及びその他の機能部1933などから構成される。
ID記録部1931は、生体認証用データ19313と、ユーザーID19311と、デバイスID19312を記録する領域である。これらの領域には、まだ有効なデータは記録されていない。
電子書籍用ビューワー部1932は、電子書籍を表示閲覧させるプログラム部(電子書籍表示機能部、ビューワー機能部)である。
その他の機能部1933の詳細は、後述する。
【0057】
図4の(b)は、活性化されたビューワー管理プログラムの例である。
例示されたビューワー管理プログラム193は、ID記録部1931に、有効なデータ(以下に説明する)が記録され、組み込まれることによって、活性化された状態となっている。
ここで、組み込みとは、ビューワー管理プログラムが動作するときに、同プログラムだけが参照できるメモリー領域にデータやプログラムを記録することである。
この活性化されたビューワー管理プログラム193の意味は、ユーザーIDが「U86378」である電子書籍用ビューワーが起動される装置のデバイスIDが「657jjk87」であって、生体認証用データが「12F0A139D0・・・・0B00E40390406」であるという意味である。
なお、この活性化されたビューワー管理プログラム193は、生体認証に成功すれば、デバイスIDが「657jjk87」の閲覧装置100の上で、電子書籍用ビューワー部19312の起動が認められていることを示している。
【0058】
図5は、ビューワー管理プログラムの登録処理の詳細を説明する図である。
以下に、図2の《A.ビューワー管理プログラムの登録》の詳細な処理手順を説明する。
【0059】
《A.ビューワー管理プログラムの登録》
【0060】
《A−1.ユーザー認証》
(1−1)ユーザーの指示により、閲覧装置100は、管理サーバー装置300から、ビューワー管理プログラム・インストールデータをダウンロードして、ビューワー管理プログラムをインストールする。
(1−2)閲覧装置100は、ユーザーIDと暗証情報の入力を受付けて、管理サーバー装置300に送信する。
(1−3)管理サーバー装置300は、登録ユーザーデータと照合して、ユーザー認証する。
【0061】
《A−2.生体特徴データの抽出》
生体認証に用いるデータの抽出手順は、たとえば、特許文献2の照合用基準データの登録処理(図1、ステップ10、及び、図2)に基づき、以下の手順で行なえばよい。すなわち、
(2−1)閲覧装置100は、ユーザー認証された登録ユーザーの顔を撮影する。
(2−2)閲覧装置100は、撮影した顔画像データから、顔画像特徴データ(生体特徴データ)を抽出する。顔画像特徴データは、たとえば、目元の画像データであって、左右の目頭や目尻の近傍を含む正方形領域の画像データ(たとえば、左目頭の近傍を含む左目頭正方形領域の画像データなど)から構成されるデータである。
【0062】
《A−3.生体特徴データのサーバー登録》
(2−3)閲覧装置100は、抽出した顔画像特徴データを管理サーバー装置300に送信する。
(2−4)管理サーバー装置300は、受信した顔画像特徴データと、ユーザーIDとを対応付けた生体情報を登録する。
(2−5)管理サーバー装置300は、デバイス管理データを作成して、登録する。(詳細は後述する)
(2−6)管理サーバー装置300は、登録完了報告を、閲覧装置100に送信する。
【0063】
《A−4.生体認証用データの組み込み》
(2−7)閲覧装置100は、登録完了報告を受信して、抽出した顔画像特徴データを生体認証用データとして、ユーザIDとデバイスIDと共に、ビューワー193のID記録部1931に組み込んで記録し、ビューワー管理プログラムを活性化する。
【0064】
図6は、電子書籍の取得処理の詳細な手順を説明する図である。
以下に、図2の《B.電子書籍の取得》の詳細な処理手順を説明する。
【0065】
《B.電子書籍の取得》
ユーザー認証されたユーザーは、以下の手順にて、電子書籍を取得する。
(3−1)閲覧装置100は、管理サーバー装置300に対して購入済コンテンツ一覧表示要求を発行して、管理サーバー装置300から受信した購入済コンテンツ一覧を表示する。なお、購入済コンテンツ一覧には、無料コンテンツを含んでも良い。
(3−3)閲覧装置100は、登録ユーザーによって選択された電子書籍の情報を受付けて、管理サーバー装置300に対して、選択された電子書籍のダウンロードを要求する。
【0066】
(4−1)管理サーバー装置300は、電子書籍のダウンロード要求を受付ける。
(4−2)管理サーバー装置300は、ダウンロード要求された電子書籍がダウンロード可能であれば、登録ユーザーの生体特徴データ196を含むコンテンツ管理データ394を作成する(詳細は後述する)
(4−3)管理サーバー装置300は、コンテンツ管理データ394とコンテンツ・データを閲覧装置100に送信する。
(4−4)閲覧装置100は、登録ユーザーの生体特徴データ196を含むコンテンツ管理データ394とコンテンツ・データを受信して、記憶する。
【0067】
図7および図8を用いて、ビューワー管理プログラムの動作を説明する。
図7は、電子書籍の閲覧処理の詳細な手順を説明する図である。
図8は、ビューワー管理プログラムの動作説明図である。
【0068】
以下に、適宜、図7と図8を用いて、図2の《C.電子書籍の閲覧》の詳細な処理手順を説明する。
【0069】
《C−1.閲覧者の生体認証》
(5−1)ビューワー管理プログラム193は、閲覧装置100のカメラを用いて、閲覧者の顔を撮影させて、作成された顔画像データを取得する。
【0070】
(5−2)ビューワー管理プログラム193は、閲覧者の顔画像データに基づいて、顔画像特徴データを抽出する。
(5−3)ビューワー管理プログラム193は、抽出した顔画像特徴データを、自身に組み込まれた生体認証用データ19313と照合して、生体認証する。生体認証に成功した場合には、正当な閲覧者であると判定する。
【0071】
上記の顔画像特徴データの抽出処理(5−2)は、たとえば、特許文献2の照合処理(図1、ステップ21から33、及び、図4、図5)に基づき、以下の手順で行なえばよい。すなわち、生体特徴データの抽出処理は、
(5−2a)ビューワー管理プログラム193は、閲覧者の顔画像データに基づいて、輪郭画像を作成する。
(5−2b)次に、この画像に平滑化処理を施す。
(5−2c)次に、両目頭の中天を原点にして、回転、拡大、縮小などを行い、正規化した顔画像データを作成する。
(5−2d)次に、予め登録されている目の形状情報を用いて、正規化した顔画像データから、目を含む矩形領域を切り出す。
(5−2e)次に、目を含む矩形領域に基づいて、左右の目の目頭あるいは目尻の特徴点を含む特徴抽出領域(たとえば、左目頭の特徴点を含む左目頭特徴抽出領域など)を設定する。
【0072】
上記の生体認証処理(5−3)は、同様に、特許文献2の照合処理(図1、ステップ21から33、及び、図4、図5)に基づき、以下の手順で行なえばよい。すなわち、
(5−3a)次に、それぞれの特徴抽出領域のデータを、自身に組み込まれた生体認証用データ19313の正方形領域の画像データと比較照合して、類似度(特許文献2の数式(1)による)を算出する。このとき、類似度の算出においては、たとえば、左目頭特徴抽出領域に対して、左目頭正方形領域の位置をずらしながら繰り返し算出した類似度の平均を左目頭類似度とする。同様に、右目頭類似度と、左目尻類似度と右目尻類似度を算出して、これら4つの総和を類似度とする。
(5−3b)最後に、算出した類似度が所定の判定値を超えた場合には、顔認証に成功したと判定する。顔認証に成功した場合には、正当な閲覧者であると判定する。(図8の(5−3)を参照)
【0073】
《C−2.ビューワーの正当性を判定する処理》
(5−4)ビューワー管理プログラム193は、閲覧装置100に記憶されているID記録部のデバイスID19312の値と、閲覧装置100のデバイスID191の値と、を一致するか否かを照合する。一致する場合には、ビューワー管理プログラム193は、登録された閲覧装置上で起動されている正当なビューワー管理プログラムであると判定する。(図8の(5−4)を参照)
【0074】
《C−3.コンテンツの正当性を判定する処理》
(5−5)ビューワー管理プログラム193は、コンテンツ管理データ394の生体特徴データ3943および各ID3941/39412の値が、ID記録部1931の生体認証用データ19313および各ID19311/19312の値と一致するか否かを照合する。一致する場合には、コンテンツ・データ393は、所定のユーザーにより所定の閲覧装置上で閲覧しようとしている正当なコンテンツ・データであると判定する。(図8の(5−5)を参照)
なお、IDの照合においては、ユーザーIDの照合、あるいは、デバイスIDの照合を省略してもよい。
【0075】
《C−4.電子書籍表示》
(5−6)電子書籍用ビューワー部1932は、正当であると判定されたコンテンツ・データを用いて、電子書籍を表示閲覧する。(図8の(5−6)を参照)
【0076】
このように、閲覧者の生体認証とビューワーの正当性判定とコンテンツの正当性判定は、閲覧装置上でのみ実行して、管理サーバー装置を必要としない。
【0077】
図9は、閲覧装置100の詳細な構成を説明する図である。
閲覧装置100は、少なくとも、CPU101と、表示部103と、入力検知部102と、電子カメラ104と、スピーカー106と、電源部107と、記憶部109と専用プログラムとを備える。
【0078】
CPU101と、表示部103と、入力検知部102と、電子カメラ104と、マイク105と、スピーカー106と、記憶部109とは、BUS199で接続される。
【0079】
CPU101は、中央演算装置であって、命令を実行することによって、閲覧装置100のハードウェア資源を制御することが出来る。
【0080】
表示部103は、液晶表示装置や有機EL表示装置などである。
入力検知部102は、タッチセンサーである。入力検知部102は、入力操作する者の指が画面に触れた時の位置を検知して、座標情報を出力する。
表示部103とタッチセンサーとにより、タッチパネルを構成する。
なお、入力検知部102は、キーボタンでもよい。
【0081】
電子カメラ104は、レンズを経由して撮像素子で撮像したデジタル画像データを出力する。
【0082】
電源部107は、二次電池である。電源部107は、他の回路に電源を供給する。
【0083】
閲覧装置100は、無線通信部108を備える。
無線通信部108は、アンテナコイルを接続した無線発振回路(RF回路)である。無線発振回路は、無線信号をデータに変換する受信回路、および、データを無線信号に変換する送信回路などから構成されている。無線信号は、アンテナコイルを経由して基地局600と送受信される。無線通信部108は、W−CDMA方式の無線通信機能を含む。W−CDMA方式は、国際電気通信連合(ITU)が定める通信規格「IMT−2000」に準拠した第3世代移動通信システムの一つの無線通信形式である。
【0084】
記憶部109は、半導体メモリーや磁気メモリーである。
記憶部109は、オペレーティングシステム185(OS)と、WEBブラウザー184と、デバイスID格納領域1091と、ビューワー格納領域1093と、コンテンツ格納領域1095と、専用プログラムとを記憶する。
【0085】
オペレーティングシステム185は、閲覧装置100のハードウェア(たとえば、CPU101と、表示部103と、電子カメラ104と、入力検知部102と、ネットワーク通信部108と、記憶部109と、その他など)を管理・制御して、応用ソフトウエア(たとえば、WEBブラウザー184やビューワー管理プログラム193、専用プログラムなど)に対して、これらのハードウェアを利用できるようなサービスを提供する基本ソフトウエアである。
【0086】
WEBブラウザー184は、既存のブラウザーである。ブラウザーは、Webサーバーと通信して取り寄せたリソース(たとえば、HTMLで記述されたテキスト、画像など)を表示閲覧するプログラムである。また、WEBブラウザー184は、表示閲覧されたテキスト、画像などに対する入力操作(テキストの入力やハイパーリンクの選択など)を受け付ける。
なお、WEBブラウザー184は、管理サーバー装置300から、ハイパーリンク(URL)が設定されたコンテンツ一覧画面を受信して表示するようにしてよい。このとき、WEBブラウザー184は、コンテンツ一覧画面に対して入力指示されて選択されたコンテンツのURLをコンテンツリクエストとして送信して、返信されたコンテンツ管理データ394とコンテンツ・データ393を受信して取得する。(この場合は、WEBブラウザー184は、コンテンツ要求手段140として機能することになる)
【0087】
デバイスID格納領域1091は、デバイスIDデータ191を製造時に書き換え不能に格納する。たとえば、SIMのIDが、デバイスIDデータ191に相当する。
【0088】
ビューワー格納領域1093は、デバイスIDデータとユーザーIDデータと生体認証用データとを組み込んだビューワー管理プログラム193を格納する。
【0089】
コンテンツ格納領域1095は、電子書籍393とコンテンツ管理データ394を格納する。
【0090】
このほかに、ビューワー要求受信手段110と、コンテンツ要求手段140と、顔画像作成手段160と、書棚手段170と、を備える。これらの各手段は、それぞれの専用プログラムによって実現され、専用プログラムがCPU101に解釈・実行され、ハードウェア資源を利用することによって機能する。
【0091】
ビューワー要求受信手段110は、
表示部103に表示されたユーザーID入力画面に対して、タッチパネルの入力検知部102が検知した指の接触座標位置に基づいて、文字列を受け付けて一時的に保持するユーザーID受付機能と、
ビューワーリクエストを管理サーバー装置300に送信するリクエスト機能と、
管理サーバー装置300が返信する、ビューワー管理プログラム・インストールデータ391を受信するビューワー受信機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0092】
ビューワー管理プログラム・インストールデータ391は、実行形式ファイルであり、ユーザー(閲覧者)によって選択して起動されると、ビューワー管理プログラム193を作成してインストールする。
【0093】
コンテンツ要求手段140は、表示部103に表示されたコンテンツ一覧画面に対して、タッチパネルの入力検知部102が検知した指の接触座標位置を受け付けて、受け付けた接触座標位置に対応したコンテンツのコンテンツIDとユーザーIDとを含むコンテンツリクエストを管理サーバー装置300に送信するコンテンツリクエスト機能と、
管理サーバー装置300が送信するコンテンツ管理データ394と電子書籍393を受信するコンテンツ受信機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0094】
顔画像作成手段160は、
電子カメラが撮像したデジタル画像データを用いて、顔画像データを作成する機能、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0095】
ビューワー管理プログラム193は、
顔画像データを用いて、生体特徴データ(顔画像特徴データ)を抽出する特徴抽出機能と、(詳細はすでに説明した)
抽出した生体特徴データと、ユーザーIDと、デバイスID格納領域1091のデバイスID(閲覧装置を特定するデバイスID)を含むデバイス管理登録リクエストを管理サーバー装置300に送信するデバイス管理登録リクエスト送信機能と、
管理サーバー装置300から登録完了報告を受信した場合には、自身に、抽出した生体特徴データを生体認証用データとして、デバイス管理登録リクエストで指定したユーザーIDとデバイスIDと共に組み込むID組込機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0096】
さらに、ビューワー管理プログラム193は、
顔画像作成手段160が作成した顔画像データを用いて、生体特徴データを抽出して、ビューワー管理プログラム193のID記録部の生体認証用データ9313と比較照合して、類似度を算出して、所定の値以上であれば、本人であると判定して生体認証する生体認証機能、(詳細はすでに説明した)
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0097】
さらに、ビューワー管理プログラム193は、
生体認証機能によって生体認証に成功した場合には、デバイスIDを用いて、ビューワー管理プログラムの正当性を判定する機能と、(すでに説明した)
ビューワー管理プログラムの正当性を判定する機能によってビューワー管理プログラムの正当性が判定された場合には、コンテンツ管理データを用いて、コンテンツの正当性を判定する機能と、(すでに説明した。この機能の変形例を後述する)
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0098】
さらに、ビューワーューワー管理プログラム193は、
(生体認証機能によって生体認証に成功し、かつ、ビューワー管理プログラムの正当性を判定する機能によってビューワー管理プログラムが正当であると判定され、かつ、コンテンツの正当性を判定する機能によってコンテンツが正当であると判定された場合には、)コンテンツ・データを用いて電子書籍を表示する電子書籍閲覧機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
f
【0099】
(変形例1)
1つの変形例として、図7−8にて説明したコンテンツの正当性を判定する処理とは一部が異なるコンテンツの正当性を判定する処理を説明する。
【0100】
図10は、コンテンツ管理データの書換によるコンテンツの正当性を判定する処理と電子書籍閲覧処理のフローチャートである。
【0101】
閲覧者によって電子書籍が選択されると、電子書籍(コンテンツデータ)に関連付けられたビューワー管理プログラムが起動する。起動したビューワー管理プログラムは、コンテンツ格納領域1095のコンテンツ管理データとコンテンツ・データを読み取り、生体認証に成功し、ビューワー管理プログラムが正当であると判定された場合には、次に説明するコンテンツの正当性を判定する処理を行なう。
【0102】
「コンテンツの正当性を判定する処理」
(1)ビューワー管理プログラム193は、ビューワー管理プログラム自身に組み込まれた生体認証用データの値と、読み取ったコンテンツ管理データの生体特徴データの値とを比較して、一致するか否かを判定する。判定結果が、一致であれば、ステップS220に進む。判定結果が、否(不一致)であれば、ステップS285に進む。(ステップS210)
(2)ビューワー管理プログラム193は、ビューワー管理プログラム自身に組み込まれたユーザーIDの値と、読み取ったコンテンツ管理データのユーザーIDの値とを比較して、一致するか否かを判定する。判定結果が、一致であれば、ステップS230に進む。判定結果が、否(不一致)であれば、ステップS285に進む。(ステップS220)
【0103】
(3)ビューワー管理プログラム193は、ビューワー管理プログラム自身に組み込まれたデバイスID19312の値と、読み取ったコンテンツ管理データのデバイスID3942の値とを比較して、一致するか否かを判定する。判定結果が、一致であれば、ステップS240に進む。判定結果が、否(不一致)であれば、ステップS250に進む。(ステップS230)
【0104】
なお、ステップ210から230は、図7の(5−5)にて説明したコンテンツの正当性を判定する処理と同じである。
【0105】
ここで、デバイスIDが不一致のビューワー管理プログラム193とは、登録した閲覧装置とは異なる閲覧装置にて、ビューワー管理プログラムを起動しようとしたことを意味する。たとえば、ビューワー管理プログラムを他の閲覧装置から複製した可能性がある。
【0106】
「電子書籍閲覧処理」
(4)ユーザーIDとデバイスIDが、共に一致したので、ビューワー管理プログラムは、電子書籍用ビューワーを起動して、起動された電子書籍用ビューワーは、コンテンツ管理データによって管理されているコンテンツ・データに基づいて、電子書籍を表示する。終了する。(ステップS240)
【0107】
「コンテンツ管理変更リクエスト処理」
(5)ビューワー管理プログラム193は、ユーザーIDを含むコンテンツ管理変更リクエストを管理サーバー装置300に送信する。(ステップS250)
(6)管理サーバー装置300は、一定の条件下でコンテンツ管理データのデバイスIDの書換を許可する場合には、デバイス管理データの新規登録または更新を行い、書換許可を返信する。閲覧装置100は、その書換許可を受信する。(ステップS260)
【0108】
(7)ビューワー管理プログラム193は、書換許可される場合には、ステップS280に進む。書換が許可されない場合には、ステップS285に進む。(ステップS270)
(8)ビューワー管理プログラム193は、コンテンツ管理データを書き換える。ステップS230に戻る。(ステップS280)
【0109】
「終了処理」
(9)電子書籍用ビューワーは、電子書籍を表示しない。終了する。(ステップS285)
【0110】
図11は、管理サーバー装置300の詳細な構成図である。
管理サーバー装置300は、CPU301と、表示部303と、入力部302と、ネットワーク通信部304と、記憶部309と専用プログラムとを備える。
CPU301と、表示部303と、入力部302と、ネットワーク通信部304と、記憶部(記憶手段)309とは、BUS399で接続される。
【0111】
CPU301は、中央演算装置である。
表示部303は、液晶表示装置や有機EL表示装置である。
入力部302は、たとえば、マウスやキーボード、タッチパネルなどである。
ネットワーク通信部304は、LANアダプターである。
【0112】
記憶部309は、半導体メモリーや磁気メモリーである。
記憶部309は、オペレーティングシステム385(OS)と、既存のデータベース管理プログラム383と、既存のWebサーバプログラムと、専用プログラムとを記憶する。
また、記憶部309は、コンテンツ格納領域3091と、ビューワー格納領域3093と、登録ユーザー格納領域3094と、デバイス管理格納領域3095と、生体情報格納領域3096と、を有する。
【0113】
コンテンツ格納領域3091は、コンテンツIDを対応付けたコンテンツ・データ393をレコードとして記録するコンテンツファイルを格納する。
ビューワー格納領域3093は、ビューワー管理プログラム・インストールデータ391を格納する。
登録ユーザー格納領域3094は、ユーザー認証用データ395をレコードとして記録するコンテンツファイルを格納する。
デバイス管理格納領域3095は、デバイス管理データ392をレコードとして記録するコンテンツファイルを格納する。
生体情報格納領域3096は、生体情報396をレコードとして記録する生体情報ファイルを格納する。
【0114】
オペレーティングシステム385は、管理サーバー装置300のハードウェア(たとえば、CPU301と、表示部303と、入力部302その他)を管理・制御して、応用ソフトウエア(たとえば、データベース管理プログラム383や専用プログラムなど)に対して、これらのハードウェアを利用できるようなサービスを提供する基本ソフトウエアである。
【0115】
データベース管理プログラム383は、データベースを構成するファイルや、ファイル中のデータ(レコード)に対して、操作(たとえば、読み出し・更新・削除・書き込みなど)、保守、管理をする既存のプログラムである。
本発明に於いては、管理データベースは、上述した、登録ユーザーファイルと、デバイス管理ファイルと、コンテンツ管理ファイルと、コンテンツファイルと、ビューワーインストールデータ391などから構成される。
【0116】
Webサーバプログラムは、HTTPの取り決めによって動作して、HTMLファイル や画像などを、WEBブラウザーに提供するサービスプログラムである。
【0117】
この他に、ビューワー配付手段310と、デバイス管理登録手段320と、コンテンツ配付手段330と、書換許可手段340と、デバイス管理削除手段350と、登録ユーザー確認手段360と、生体情報登録手段370と、を備える。これらの各手段は、それぞれの専用プログラムによって実現され、専用プログラムがCPU301に解釈・実行されることによって機能する。
【0118】
ビューワー配付手段310は、ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータ391をリクエスト元の閲覧装置100に返信する機能、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0119】
登録ユーザー確認手段360は、認証リクエストのユーザーIDとパスワードの組合せを用いて、登録ユーザーファイルを参照して、各ユーザー認証用データのユーザーIDとパスワードの組合せと比較して、両者が一致するユーザー認証用データが存在すれば、本人認証が成功であると判定して、リクエストのユーザーIDが登録ユーザーのユーザーIDであることを確認する。
【0120】
デバイス管理登録手段320は、
閲覧装置100が送信する、ユーザーIDとデバイスIDとを含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
登録ユーザーのユーザーIDであることが確認されたユーザーIDと、受信した登録リクエストのデバイスIDと、を対応付けたデバイス管理データを作成する機能と、
作成したデバイス管理データを管理ファイルに登録して記録する登録機能と、
登録完了報告を登録リクエスト元の閲覧装置100に返信する登録完了報告返信機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0121】
生体情報登録手段370は、
閲覧装置100が送信し、受信したビューワーリクエストに含まれる生体特徴データを登録ユーザーのユーザーIDであることが確認されたユーザーIDと対応付けた生体情報を作成して、生体情報ファイルに登録して記録する登録機能、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0122】
コンテンツ配付手段330は、
閲覧装置100が送信する、ユーザーIDを含むコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取機能と、
ユーザー識別子と、読み取った生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
登録ユーザーのユーザーIDであることが確認されたユーザーIDを用いて、デバイス管理ファイルの各デバイス管理データ392のユーザーIDと比較して、一致したユーザーIDに対応するデバイスIDを読み取るデバイスID読取機能と、
このユーザーIDを用いて、生体情報ファイルの各生体情報396のユーザーIDと比較して、一致したユーザーIDに対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、このデバイスIDと生体特徴データと登録ユーザーのユーザーIDであることが確認されたユーザーIDとを対応付けたコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を対応付けて、閲覧装置100に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0123】
書換許可手段340は、
閲覧装置100が送信する、ユーザーIDとデバイスIDを含むコンテンツ管理変更リクエストを受信する問合せ受付機能と、
コンテンツ管理変更リクエストのユーザーIDとデバイスIDの組合せを用いて、デバイス管理ファイルを参照して、予め設定された条件に応じて、コンテンツ管理の書き換え許可/不可を決定する機能と、
コンテンツ管理の書き換えを許可した場合には書換許可の電文を、書き換え不可にした場合には書換不許可の電文を、リクエスト元の閲覧装置100に返信する回答機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
なお、予め設定された条件に応じてコンテンツ管理の書き換え許可/不可を決定する例としては、たとえば、ユーザー一人当たりの利用許可台数の制限条件に応じて、利用台数がその条件の許可台数を超えてない場合には、書き換え許可を決定する、などである。
【0124】
デバイス管理削除手段350は、
閲覧装置100が送信する、登録ユーザーが入力したパスワードと、ユーザーIDと、デバイスIDを含むデバイス管理削除リクエストを受信する問合せ受付機能と、
登録ユーザーのユーザーIDであることが確認されたユーザーIDとデバイスIDの組合せを用いて、デバイス管理ファイルを参照して、各デバイス管理データのユーザーIDとデバイスIDの組合せと比較して、一致するデバイス管理データを削除する削除機能と、
を実行するアプリケーションプログラムである。
【0125】
ここで、ビューワー登録者本人でない者は、生体認証により、ビューワーを利用できず、コンテンツを閲覧することを阻止される。
そこで、ビューワー管理プログラムは、生体認証機能により、利用者が登録された閲覧者本人であることの証明に成功した場合には、直ちに、電子書籍用ビューワーを起動させて、コンテンツ・データを用いて電子書籍を表示するようにしても良い。(すなわち、ビューワー判定機能とコンテンツ判定機能を用いなくても良い)
【0126】
あるいは、正当なコンテンツ購入者本人でない者は、コンテンツ判定機能(コンテンツの正当性を判定する処理)により、コンテンツ閲覧することはできない。
そこで、ビューワー管理プログラムは、生体認証機能に成功したコンテンツ購入者が、コンテンツ判定機能により、購入者本人であることに証明成功した場合には、直ちに、電子書籍用ビューワーを起動させて、コンテンツ・データを用いて電子書籍を表示するようにしても良い。(すなわち、ビューワー判定機能を用いなくても良い)
【0127】
また、生体認証アルゴリズムは、特許文献2に開示された方法は例示であって、これに限定する必要はなく、他の生体認証アルゴリズムを用いても良い。
【実施例2】
【0128】
閲覧者の生体認証において、実施例1では、ビューワー管理プログラムに組み込まれた生体認証用データを用いて、撮影した顔画像データを生体認証したが、コンテンツ管理データの生体特徴データに基づき、撮影した顔画像データを照合してもよい。
以下に、生体認証をコンテンツ管理データの生体特徴データに基づいて行なう別の実施例を説明する。
【0129】
図12は、ビューワー管理プログラムの動作説明図であって、実施例1における図8と対応している。
《C−1.閲覧者の生体認証》
(5−1') ビューワー管理プログラム193は、閲覧装置100のカメラを用いて、閲覧者の顔を撮影させて、作成された顔画像データを取得する。(図8の(5−1)と同じである)
(5−2') ビューワー管理プログラム193は、閲覧者の顔画像データに基づいて、顔画像特徴データを抽出する。(図8の(5−2)と同じである)
なお、上記の顔画像特徴データの抽出処理(5−2')では、適切な生体認証アルゴリズムを用いればよい。
【0130】
(5−3')ビューワー管理プログラムは、抽出した顔画像特徴データを、コンテンツ管理データの生体特徴データと照合して、生体認証する。生体認証に成功した場合には、コンテンツを購入した正当な閲覧者であると判定する。
なお、上記の顔画像特徴データの抽出処理(5−3')では、(5−2')にて用いた生体認証アルゴリズムを用いればよい。
【0131】
《C−2.ビューワーの正当性を判定する処理》
(5−4') ビューワー管理プログラム193は、閲覧装置100に記憶されているID記録部のデバイスID19312の値と、閲覧装置100のデバイスID191の値と、を一致するか否かを照合する。一致する場合には、ビューワー管理プログラム193は、登録された閲覧装置上で起動されている正当なビューワー管理プログラムであると判定する。(図8の(5−4)と同じである)
【0132】
《C−3.コンテンツの正当性を判定する処理》
(5−5') ビューワー管理プログラム193は、コンテンツ管理データ394の生体特徴データ3943および各ID3941/39412の値が、ID記録部1931の生体認証用データ19313および各ID19311/19312の値と一致するか否かを照合する。一致する場合には、コンテンツ・データ393は、所定のユーザーにより所定の閲覧装置上で閲覧しようとしている正当なコンテンツ・データであると判定する。(図8の(5−5)と同じである)
なお、IDの照合においては、ユーザーIDの照合、あるいは、デバイスIDの照合を省略してもよい。
【0133】
《C−4.電子書籍表示》
(5−6')電子書籍用ビューワー部1932は、正当であると判定されたコンテンツ・データを用いて、電子書籍を表示閲覧する。(図8の(5−6)と同じである)
【0134】
ここで、実施例1と同様に、コンテンツを購入した本人でない者は、生体認証により、ビューワーを利用できず、コンテンツを閲覧することを阻止される。従って、ビューワー管理プログラムは、生体認証機能により、利用者がコンテンツを購入した本人であることの証明に成功した場合には、直ちに、電子書籍用ビューワーを起動させて、コンテンツ・データを用いて電子書籍を表示するようにしても良い。(すなわち、ビューワー判定機能とコンテンツ判定機能を用いなくても良い)
また、登録した閲覧装置を使っていない場合には、ビューワー判定機能により、コンテンツ閲覧することはできない。従って、ビューワー管理プログラムは、生体認証機能に成功したコンテンツ購入者が、ビューワー判定機能により、登録者本人であることの証明に成功した場合には、直ちに、電子書籍用ビューワーを起動させて、コンテンツ・データを用いて電子書籍を表示するようにしても良い。(すなわち、コンテンツ判定機能を用いなくても良い)
【0135】
以上のように、本発明によれば、
(1)管理サーバー装置に登録された閲覧者によってインストールされて登録されたビューワー管理プログラムは、利用者が登録された閲覧者本人であることを生体認証して成功した場合にのみ、電子書籍を閲覧表示することができる。
(2)管理サーバー装置に登録された閲覧者によってインストールされて登録されたビューワー管理プログラムは、生体認証に成功した生体認証用データ(あるいは、生体特徴データ)を用いて、コンテンツの正当性を判定することが出来る。
(3)管理サーバー装置に登録された閲覧者によってインストールされて登録されたビューワー管理プログラムは、管理サーバー装置を用いずに、閲覧装置のみにて、ビューワー管理プログラム自身の正当性を判定することが出来る。
【符号の説明】
【0136】
1 電子コンテンツ配信システム
100 カメラ付閲覧装置
110 ビューワー要求受信手段
130 ビューワー設定手段
140 コンテンツ要求受信手段
160 顔画像作成手段
191 デバイスID、デバイスIDデータ
192 ユーザーID、ユーザーIDデータ
300 管理サーバー装置
310 ビューワー配付手段
320 デバイス管理登録手段
330 コンテンツ配付手段
340 書換許可手段
350 デバイス管理削除手段
360 登録ユーザー確認手段
370 生体情報登録手段
391 ビューワー管理プログラム・イントールデータ
392 デバイス管理データ
393 コンテンツデータ
394 コンテンツ管理データ
395 ユーザー認証用データ
600 アンテナ(基地局)
610 ゲートウェイ
900 ネットワーク



【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーを組み込んだビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データを格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置を用いるコンテンツ管理方法であって、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ・データに基づいた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項2】
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データと、を格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データの生体特徴データと、自身に組み込まれた生体認証用データを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項3】
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子および、生体認証用データの記録と電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データを格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データのユーザー識別子と生体特徴データの組合せと、自身に組み込まれたユーザー識別子と生体認証用データの組合せを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項4】
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子と、生体認証用データと、自身の電子書籍用ビューワーの起動が認められる閲覧装置を特定するデバイス識別子の記録と、電子書籍用ビューワーと、が組み込まれたビューワー管理プログラムを格納して、デバイス識別子を格納する記憶部を備える閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取ステップ、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データとデバイス識別子を含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、自身に組み込まれた生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、自身に組み込まれたデバイス識別子と、閲覧装置のデバイス識別子とを比較・照合して、比較・照合結果が一致する場合に、自身のビューワー機能の起動が認められるビューワー判定ステップと、
ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データのユーザー識別子とデバイス識別子と生体特徴データの組合せと、自身に組み込まれたユーザー識別子とデバイス識別子と生体認証用データの組合せを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項5】
生体認証用データの記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータを記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子を含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムに生体認証用データの組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項6】
請求項5に記載の管理サーバー装置であって、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項7】
請求項5に記載の管理サーバー装置であって、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって,
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
ユーザー識別子と読み取った生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項8】
生体認証用データとユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子を含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムに生体認証用データとユーザー識別子とデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
登録リクエストのユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データを作成して、記憶手段に登録する機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイスID読取機能と、
ユーザー識別子とデバイス識別子と読み取った生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項9】
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムと、電子書籍を閲覧表示するためのコンテンツ・データと、を格納する記憶部を備えるカメラ付閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、コンテンツ管理データの生体特徴データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項10】
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子と、自身の電子書籍用ビューワーの起動が認められる閲覧装置を特定するデバイス識別子の記録と、電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムを格納して、デバイス識別子を格納する記憶を備える閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取ステップ、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データとデバイス識別子を含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
閲覧装置が、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、コンテンツ管理データの生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、自身に組み込まれたデバイス識別子と、閲覧装置のデバイス識別子とを比較・照合して、比較・照合結果が一致する場合に、自身のビューワー機能の起動が認められるビューワー判定ステップと、
ビューワー管理プログラムが、起動が認められる電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項11】
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、ユーザー識別子とそのユーザーが使用するものとして登録された閲覧装置を特定するデバイス識別子とを対応付けたデバイス管理データと、を格納する記憶部を備える管理サーバー装置と、
ユーザー識別子と、自身の電子書籍用ビューワーの起動が認められる閲覧装置を特定するデバイス識別子の記録と、電子書籍用ビューワーが組み込まれたビューワー管理プログラムを格納して、デバイス識別子を格納する記憶を備える閲覧装置と、
をネットワーク接続させて用いるコンテンツ管理方法であって、
管理サーバー装置が、ユーザー識別子とコンテンツ識別子を含むコンテンツリクエストを受け付けるコンテンツリクエスト受付ステップと、
管理サーバー装置が、生体情報を参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と一致するユーザー識別子に対応した生体特徴データを読み取る生体特徴読取ステップと、
管理サーバー装置が、デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取ステップ、
管理サーバー装置が、読み取った生体特徴データとデバイス識別子を含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理作成ステップと、
管理サーバー装置がコンテンツリクエストのコンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、作成したコンテンツ管理データをリクエスト元へ提供するステップと、
ビューワー管理プログラムが、管理サーバー装置から受信したコンテンツ・データとコンテンツ管理データを記憶部に格納するステップと、
ビューワー管理プログラムが、カメラ付閲覧装置のカメラにて撮影した顔画像から抽出した顔画像特徴データを用いて、コンテンツ管理データの生体認証用データと照合して生体認証する生体認証ステップと、
生体認証に成功した場合にのみ、ビューワー管理プログラムが、自身に組み込まれたデバイス識別子と、閲覧装置のデバイス識別子とを比較・照合して、比較・照合結果が一致する場合に、自身のビューワー機能の起動が認められるビューワー判定ステップと、
ビューワー管理プログラムが、閲覧対象として指定されたコンテンツに関係付けられるコンテンツ管理データのユーザー識別子とデバイス識別子と生体特徴データの組合せと、自身に組み込まれたユーザー識別子とデバイス識別子と生体認証用データの組合せを比較して、一致したか否かを判定するコンテンツ判定ステップと、
コンテンツ判定ステップの結果が一致の場合にのみ、ビューワー管理プログラムが電子書籍用ビューワーを起動して、コンテンツ管理データに関連付けられた電子書籍を表示する電子書籍閲覧ステップと、
ことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項12】
ユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子を含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムにデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
読み取った生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項13】
ユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
ユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データと、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子とデバイス識別子の組み合せを含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムにデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
登録リクエストのユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データを作成して、記憶手段に登録する機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取機能と、
生体特徴データを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項14】
ユーザー識別子とデバイス識別子の記録が組み込まれたビューワー管理プログラムを閲覧装置にインストールするためのビューワー管理プログラム・インストールデータと、
ユーザー識別子と生体特徴データを対応付けた生体情報と、
ユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データと、
コンテンツ識別子により識別されるコンテンツ・データと、
を記憶する記憶手段を備えた管理サーバー装置であって、
ビューワーリクエストを受け付けて、ビューワー管理プログラム・インストールデータをリクエスト元の閲覧装置に返信するビューワー配付手段と、
閲覧装置が送信する、ユーザー識別子とデバイス識別子の組み合せを含む登録リクエストを受信する問合せ受付機能と、
ビューワー管理プログラムにデバイス識別子の組み込みを指示する登録完了報告を、登録リクエスト元の閲覧装置に返信する登録完了報告返信機能と、
登録リクエストのユーザー識別子とデバイス識別子を対応付けたデバイス管理データを作成して、記憶手段に登録する機能と、
を実行するデバイス管理登録手段と、
閲覧装置が送信するユーザー識別子を有するコンテンツリクエストを受信する問合せ受付機能と、
生体情報を参照して、ユーザー識別子に対応する生体特徴データを読み取る生体特徴読取機能と、
デバイス管理データを参照して、コンテンツリクエストのユーザー識別子と対応したデバイス識別子を読み取るデバイス識別子読取機能と、
ユーザー識別子と読み取ったデバイス識別子と生体特徴データの組合せを含むコンテンツ管理データを作成するコンテンツ管理データ作成機能と、
コンテンツ管理データと電子書籍を表示するコンテンツ・データを関係付けて、閲覧装置に返信する電子書籍返信機能と、
を実行するコンテンツ配付手段、
を備えることを特徴とする管理サーバー装置。
【請求項15】
コンピューターに組み込むことによって、コンピューターを請求項5から8、あるいは、請求項12から14のいずれか1項に記載の管理サーバー装置として動作させるコンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−252535(P2012−252535A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124844(P2011−124844)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】