説明

コンテンツ管理装置、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理方法、コンテンツ管理プログラム

【課題】 コンテンツの著作権を保護する新しい枠組みを提供する。
【解決手段】 オリジナルコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納し、オリジナルコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力し、指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納する。そして、複製コンテンツのうち他装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応する複製コンテンツを該他装置へ再生可能に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの複製回数を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツ配信装置に格納したコンテンツを再生装置で再生(視聴)するための枠組みとして、コンテンツ配信装置が、再生装置からの要求に応じて、通信回線を介して再生装置へコンテンツを配信する枠組みが知られている。
例えば、下記特許文献1には、IDを持つ外部記憶媒体を受信・再生機器(例えば、上記第2の情報処理装置に相当する装置)に接続し、IDを記録・送信機器(例えば、上記第1の情報処理装置に相当する装置)に送信して確認してからコンテンツを配信し、受信・再生装置で再生することが開示されている。かかる特許文献1の技術では、記録・送信機器は、受信・再生機器からの要求を受け付けるたびに、コンテンツのオリジナルデータに基づいてコンテンツを配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−267304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いわゆるコピーワンスやダビング10など、コンテンツの複製回数を制限することで著作権を保護する周知の枠組みにおいては、コンテンツのオリジナルデータを記憶媒体(例えば、USBメモリ等の可搬型記憶媒体など)内に複製するたびに、複製回数をカウントし、所定の複製回数(コピーワンスの場合は1回、ダビング10の場合は10回)に達した場合に、オリジナルデータを削除(複製先の記憶媒体へムーブ)する方式が採用されている。
しかし、特許文献1の技術は、コンテンツのオリジナルデータが外部記憶媒体に複製されることを考慮していないため、コンテンツの複製回数を制限することで著作権を保護する上記枠組みには適用できない。
本発明は、コンテンツの著作権を保護するための新しい枠組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコンテンツ管理装置は、受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ受信手段と、前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力する識別情報出力手段と、前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ複製手段と、前記格納されたコンテンツの複製のうち他装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を、前記他装置へ再生可能に送信するコンテンツ送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施態様では、前記コンテンツ複製手段は、前記受信したコンテンツのうち所定の複製回数に達したコンテンツを前記コンテンツ記憶手段から削除するように構成される。
【0006】
本発明の別の実施態様では、前記コンテンツ複製手段は、前記コンテンツの複製からデータを部分的に切り取り、前記切り取ったデータ及び前記コンテンツにおける前記切り取ったデータの位置情報を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて出力するように構成される。
本発明のまた別の実施態様では、他装置にエラー処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、該他装置が前記出力された第2の識別情報に基づいて前記コンテンツ管理装置から前記コンテンツの複製を受信できない場合におけるエラー処理用のコンピュータプログラムを、前記生成された第2の識別情報に対応付けて出力するプログラム出力手段を備えていてもよい。
【0007】
本発明のコンテンツ管理システムは、コンテンツ管理装置に通信回線を介して接続される1以上のコンテンツ再生装置を含むコンテンツ管理システムであって、前記コンテンツ管理装置は、受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ受信手段と、前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力する識別情報出力手段と、前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ複製手段と、前記格納されたコンテンツの複製のうち前記コンテンツ再生装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を、該コンテンツ再生装置へ再生可能に送信するコンテンツ送信手段と、を備え、前記コンテンツ再生装置は、前記出力された第2の識別情報を前記コンテンツ管理装置へ送信する識別情報送信手段と、前記コンテンツ管理装置から受信したコンテンツの複製を再生するコンテンツ再生手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0008】
本発明のコンテンツ管理方法は、受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するステップと、前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力するステップと、前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するステップと、前記格納されたコンテンツの複製のうち他装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を前記他装置へ再生可能に送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明のコンテンツ管理プログラムは、上記のコンテンツ管理方法を情報処理装置に実行させるコンピュータプログラムである。
なお、本発明において、1つの手段や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されてもよいし、2つ以上の手段や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンテンツ管理装置3a,3bは、複製コンテンツ(オリジナルコンテンツの複製)を、他装置(例えば、コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)へ送信したり、可搬型記憶媒体に格納するのではなく、自装置(コンテンツ管理装置3a,3b)内のコンテンツ記憶手段22に格納する。そして、オリジナルコンテンツではなく、上記格納された複製コンテンツが、他装置(例えば、コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)へ再生可能に送信される。これにより、コンテンツ複製時の待ち時間のないコンテンツ管理の新しい枠組みが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態のコンテンツ管理システムの構成を示す図である。
【図2】コンテンツ管理装置の機能構成を示す図である。
【図3】グループ情報記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図4】コンテンツ記憶手段のデータ構成を示す図である。
【図5】コンテンツ再生装置の機能構成を示す図である。
【図6】コンテンツ受信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】コンテンツ複製処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】コンテンツ配信要求処理、コンテンツ再生処理、及びコンテンツ配信処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】複製コンテンツからデータを部分的に切り取る方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の第1実施形態として、動画やゲーム等のデジタルコンテンツ(以下、単に「コンテンツ」と称する。)の著作権を保護するための枠組みについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のコンテンツ管理システム1の全体構成を示す。
コンテンツ管理システム1は、コンテンツ管理装置3a,3bと、該コンテンツ管理装置3a,3bに通信回線を介して接続される1以上のコンテンツ再生装置5a〜5fを含んで構成される。
【0013】
コンテンツ管理装置3a,3bは、コンテンツを、インターネットや専用回線等の通信回線を介して受信し、DVD−ROMやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体から受信し、又は放送波を介して受信したり、受信したコンテンツを記憶したり、コンテンツ再生装置5a〜5fからの要求に応じてコンテンツを配信(送信)するなどの機能を備える。
【0014】
コンテンツ再生装置5a〜5fは、特定のコンテンツを受信して記憶することや、特定のコンテンツを配信することをコンテンツ管理装置3a,3bへ要求したり、コンテンツ管理装置3a,3bから受信したコンテンツを再生するなどの機能を備える。なお、コンテンツ再生装置という名称は、該装置が再生機能のみを有していることを表しているのではなく、少なくともコンテンツを再生する機能を有することを表している。
また、第1実施形態では、1つのコンテンツ管理装置と複数のコンテンツ再生装置とを含むグループが設定される。具体的には、図に示すように、コンテンツ管理装置3aとコンテンツ再生装置5a〜5cはグループAに属し、コンテンツ管理装置3bとコンテンツ再生装置5d〜5fはグループBに属する。なお、家や会社を一つのグループとすることが考えられる。また、1つのグループに属すコンテンツ再生装置の数や、グループの数は、任意に決めることができる。
なお、コンテンツ管理装置3a,3bは、CPU、ROM、RAM、大容量記憶装置(例えば、HDD[ハードディスクドライブ]やフラッシュメモリなど)、及び通信装置等の構成要素を含んで構成される。また、コンテンツ再生装置5a〜5fは、CPU、ROM、RAM、可搬型記憶媒体読取装置、及び通信装置等の構成要素を含んで構成される。
【0015】
図2は、コンテンツ管理装置3aの機能構成を示す。
コンテンツ管理装置3aは、グループ情報記憶手段21、コンテンツ記憶手段22、コンテンツ受信手段23、識別情報出力手段24、プログラム出力手段25、コンテンツ複製手段26、及びコンテンツ送信手段27を備える。これら機能手段のうちのグループ情報記憶手段21及びコンテンツ記憶手段22は、例えばHDD等の記憶装置を用いて機能的に実現される。また、コンテンツ受信手段23、識別情報出力手段24、プログラム出力手段25、コンテンツ複製手段26、及びコンテンツ送信手段27は、CPUがROMやHDD等の記憶装置に格納されている所定のプログラムをRAM上に読み出して実行することにより機能的に実現される。
【0016】
グループ情報記憶手段21は、図3に示すように、コンテンツ管理装置3aと同じグループに属しているコンテンツ再生装置5a〜5cを表す情報を記憶する。例えば、コンテンツ再生装置を“クライアント”と称し、各コンテンツ再生装置を識別できるように、“クライアントA”,“クライアントB”,・・・のように異なる情報(例えば、クライアントIDなど)を記憶する。なお、グループ情報記憶手段21への情報の登録は、例えば、コンテンツ管理装置3aの所有者が該コンテンツ管理装置3aを直接操作して行ったり、いずれかのコンテンツ再生装置(例えば、コンテンツ再生装置5a)の所有者が該コンテンツ再生装置を操作して、登録すべき情報をコンテンツ管理装置3aへ送信することにより行うことが考えられる。
【0017】
コンテンツ記憶手段22は、図4(A)及び図4(B)に示すように、コンテンツごとに、識別情報(コンテンツID)と、該コンテンツを取得(視聴)するのに必要な情報(アクセスキー)と、該コンテンツそのもの(該コンテンツのデータ)と、所有者を表す情報とを対応付けて記憶する。なお、所有者の欄には、該所有者のコンテンツ再生装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)を表す情報が格納される。また、図4(A)は、受信したコンテンツそのもの(以下、「オリジナルコンテンツ」と称する。)のみを格納した状態を示し、図4(B)は、さらにコンテンツの複製(以下、「複製コンテンツ」と称する。)を格納した状態を示す。
複製コンテンツのコンテンツIDは、例えば、オリジナルコンテンツからの複製回数を把握できるように、オリジナルコンテンツのコンテンツIDとの共通部分(例えば、“IDA”など)と、複製回数を表す個別部分(例えば、“1”以上の整数)とを組み合わせて設定するのがよい。図示の例では、例えば、オリジナルコンテンツのコンテンツIDを“IDB0”とすると、該コンテンツの1回目の複製である複製コンテンツのコンテンツIDは、共通部分“IDB”と複製回数“1”を組み合わせた“IDB1”となる。なお、オリジナルコンテンツのコンテンツIDを第1の識別情報と呼び、複製コンテンツのコンテンツIDを第2の識別情報と呼ぶ場合がある。
コンテンツ受信手段23は、オリジナルコンテンツを、インターネットや専用回線等の通信回線を介して受信し、DVD−ROMやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体から受信し、又は放送波を介して受信し、第1の識別情報(コンテンツID)と、アクセスキーと、所有者を表す情報とに対応付けてコンテンツ記憶手段22に格納する。第1実施形態では、受信するオリジナルコンテンツは、コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれかから指定される。なお、第1の識別情報及びアクセスキーは、例えばコンテンツ受信手段23が生成するものとする。また、上記所有者は、コンテンツ管理装置3aと同じグループに属しているコンテンツ再生装置5a〜5cのうち、コンテンツの受信を指示したコンテンツ再生装置(コンテンツ再生装置5a〜5cのいずれか)の所有者である。
【0018】
識別情報出力手段24は、上記受信したオリジナルコンテンツのうち指定されたオリジナルコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力する。指定されたオリジナルコンテンツとは、例えば、いずれかのコンテンツ再生装置5a〜5c(例えば、該コンテンツの所有者に対応するコンテンツ再生装置)から複製することを要求されたコンテンツである。
【0019】
プログラム出力手段25は、他装置(ここでは、コンテンツ再生装置5a〜5cのうちのいずれか)からコンテンツの複製要求があった場合、該他装置にエラー処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、該他装置が上記生成された第2の識別情報に基づいてコンテンツ管理装置(例えば、コンテンツ管理装置3a)から複製コンテンツを受信できない場合におけるエラー処理用のコンピュータプログラムを、該第2の識別情報に対応付けて出力する。より詳細には、プログラム出力手段25は、エラー処理用のコンピュータプログラムを、第2の識別情報に対応付けて、例えば複製要求の送信元であるコンテンツ再生装置へ送信する。なお、エラー処理用のコンピュータプログラムを、以下、「エラー処理プログラム」と称する。
【0020】
コンテンツ複製手段26は、コンテンツ再生装置5a〜5cのいずれかから指定(複製要求)されたオリジナルコンテンツの複製を、識別情報出力手段24によって生成された第2の識別情報及びアクセスキーと、所有者を表す情報とに対応付けてコンテンツ記憶手段22に格納する。また、オリジナルコンテンツのうち、所定の複製回数(例えば9回)に達したコンテンツをコンテンツ記憶手段22から削除する。複製回数は、例えば、コンテンツIDの末尾の文字(図4(B)では数字)に基づいて識別することができる。
コンテンツ送信手段27は、コンテンツ記憶手段22に格納された複製コンテンツのうち、コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれかから指定(送信要求)された、すなわちコンテンツ再生装置5a〜5fのいずれかから受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応する複製コンテンツを、該識別情報の送信元であるコンテンツ再生装置へ再生可能に送信する。
以上、コンテンツ管理装置3aの機能構成について説明したが、コンテンツ管理装置3bの機能構成はコンテンツ管理装置3aと同様である。
【0021】
図5は、コンテンツ再生装置5aの機能構成を示す。
コンテンツ再生装置5aは、受信要求手段51、複製要求手段52、識別情報送信手段53、コンテンツ再生手段54、及びエラー処理実行手段55を備える。これらの機能手段は、CPUがROMや可搬型記憶媒体等の記憶装置に格納されている所定のプログラムをRAM上に読み出して実行することにより機能的に実現される。
【0022】
受信要求手段51は、指定されたコンテンツ(例えば、コンテンツ再生装置5aのユーザから指定されたコンテンツ)の受信要求をコンテンツ管理装置3aへ送信する。
複製要求手段52は、指定されたコンテンツ(例えば、コンテンツ再生装置5aのユーザから指定されたコンテンツ)の複製要求をコンテンツ管理装置3aへ送信する。また、かかる複製要求に基づきコンテンツ管理装置3aから出力される第2の識別情報、アクセスキー、及びエラー処理プログラムを受信し、コンテンツ再生装置5aに接続されている可搬型記憶媒体(例えば、USBメモリやCD−Rなど)に格納する。
【0023】
識別情報送信手段53は、所定の複製コンテンツの配信要求を該複製コンテンツが格納されているコンテンツ管理装置3a,3bへ送信する。具体的には、前述の複製要求に基づきコンテンツ管理装置3aから出力された第2の識別情報及びアクセスキーをコンテンツ再生装置5aに接続された可搬型記憶媒体から取得し、該第2の識別情報に対応する複製コンテンツが格納されているコンテンツ管理装置3a,3bへ送信する。
【0024】
コンテンツ再生手段54は、上記配信要求に基づきコンテンツ管理装置3a,3bから受信した複製コンテンツを再生する。再生方法としては、データを受信しながら再生する方法や、データの受信が完了してから再生する方法を用いることが考えられる。
このように、コンテンツ再生装置5aは、可搬型記憶媒体から何らかのコンテンツを読み出して再生するのではなく、可搬型記憶媒体から読み出した第2の識別情報及びアクセスキーを用いてコンテンツ管理装置3a,3bから複製コンテンツを受信し、該受信した複製コンテンツを再生する。なお、可搬型記憶媒体をコンテンツ再生装置5aに接続すること(例えば、CD−Rを挿入すること、又はUSBメモリを装着すること)により対応する複製コンテンツを視聴できるため、ユーザに対し、コンテンツ管理装置3a,3bと通信していることを気にさせることなく、あたかも可搬型記憶媒体から複製コンテンツを読み出して再生しているように感じさせることができる。
【0025】
エラー処理実行手段55は、コンテンツ再生装置5aに接続された可搬型記憶媒体から取得したエラー処理プログラムに基づき、コンテンツ再生装置5aが、該可搬型記憶媒体から取得した第2の識別情報に基づいて、コンテンツ管理装置3a,3bのいずれかから複製コンテンツを受信できない場合に、エラーメッセージを表示する等のエラー処理を実行する。
複製コンテンツを受信できないケースとしては、例えば、該可搬型記憶媒体を接続したコンテンツ再生装置(コンテンツ再生装置5a〜5fとは異なる装置)がコンテンツ管理装置3a,3bと通信して複製コンテンツを受信するように構成されていないケースや、通信回線若しくはコンテンツ管理装置3a,3bの構成や不具合に起因し、複製コンテンツを受信できないケースや、コンテンツ再生装置5aが送信したアクセスキーがコンテンツ管理装置3aに格納されているアクセスキーと異なるケースなどが考えられる。
【0026】
以上、コンテンツ再生装置5aの機能構成について説明したが、その他のコンテンツ再生装置5b〜5fの機能構成は、いずれもコンテンツ再生装置5aと同様である。
【0027】
次に、コンテンツ管理装置3a,3b及びコンテンツ再生装置5a〜5fによる情報処理の詳細について説明する。なお、各処理ステップは、図示されているかどうかにかかわらず、処理内容に矛盾が生じない範囲で適宜順序を変更することができる。
図6は、コンテンツ管理装置(例えば、コンテンツ管理装置3a)によるコンテンツ受信処理の流れを示す。以下、図6を参照して、かかるコンテンツ受信処理について説明する。
【0028】
まず、コンテンツ再生装置(例えば、コンテンツ再生装置5a)の受信要求手段51は、ユーザからの指示に基づき、特定のオリジナルコンテンツの受信要求を送信する(S61)。具体的には、コンテンツ管理装置3aに対し、受信対象となるオリジナルコンテンツを指定する。
【0029】
コンテンツ管理装置3aでは、コンテンツ再生装置5aからオリジナルコンテンツの指定を受け付けると(S62)、コンテンツ受信手段23は、指定されたオリジナルコンテンツを、インターネットや専用回線等の通信回線を介して受信し、DVD−ROMやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体(例えば、コンテンツ管理装置3aに接続された可搬型記憶媒体)から受信し、又は放送波を介して受信する(S63)。また、受信したオリジナルコンテンツを、第1の識別情報、アクセスキー、所有者を表す情報(例えば、コンテンツ再生装置5aのクライアントIDなど)に対応付けてコンテンツ記憶手段22に格納する(S64。図4(A)参照。)。
【0030】
図7は、コンテンツ管理装置(例えば、コンテンツ管理装置3a)によるコンテンツ複製処理の流れを示す。以下、図7を参照して、かかるコンテンツ複製処理について説明する。
なお、コンテンツ複製処理の前提として、コンテンツ管理装置3aのコンテンツ記憶手段22には、何らかのオリジナルコンテンツが格納されているものとする。
【0031】
まず、コンテンツ再生装置(例えば、コンテンツ再生装置5a)の複製要求手段52は、ユーザからの要求に基づき、特定のオリジナルコンテンツの複製要求を送信する(S71)。具体的には、コンテンツ管理装置3aに対し、第1の識別情報を送信するなどして、複製の対象となるオリジナルコンテンツを指定する。
【0032】
コンテンツ管理装置3aでは、コンテンツ再生装置5aからオリジナルコンテンツの指定を受け付けると(S72の判断がYesの場合)、識別情報出力手段24は、指定されたオリジナルコンテンツに対応する第2の識別情報及びアクセスキーを生成する(S73)。
【0033】
次に、プログラム出力手段25は、上記指定されたオリジナルコンテンツに対応する第2の識別情報、アクセスキー、及びエラー処理プログラムを、複製要求の送信元であるコンテンツ再生装置5aへ送信する(S74)。
【0034】
そして、コンテンツ複製手段26は、上記指定されたオリジナルコンテンツの複製を第2の識別情報及びアクセスキーに対応付けてコンテンツ記憶手段22に格納する(S75。図4(B)参照。)。
【0035】
また、コンテンツ複製手段26は、上記指定されたオリジナルコンテンツの複製回数が所定の回数に達した場合(S76の判断がYesの場合)、かかるオリジナルコンテンツに関する情報をコンテンツ記憶手段22(図4)から削除する(S77)。これにより、複製コンテンツが無制限に生成されるのを抑制することができるとともに、コピーワンスやダビング10など、コンテンツの複製回数を制限することで著作権を保護する周知の枠組みに沿った運用が可能である。
【0036】
一方、コンテンツ再生装置5aでは、複製要求に基づきコンテンツ管理装置3aから出力される第2の識別情報、アクセスキー、及びエラー処理プログラムを受信すると、これらをコンテンツ再生装置5aに接続されている可搬型記憶媒体(例えば、USBメモリやCD−Rなど)に格納する(S78)。
【0037】
このように、本発明のコンテンツ管理システム1では、コンテンツ管理装置3aは、複製コンテンツを、複製要求の送信元(例えば、コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)へ出力したり、DVD−RやUSBメモリ等の可搬型記憶媒体に格納するのではなく、コンテンツ管理装置3aが備えるコンテンツ記憶手段22に格納する。これにより、複製コンテンツを可搬型記憶媒体に格納する場合とは異なり、ユーザは、コンテンツの複製が完了するのを待つ必要がないというメリットがある。
【0038】
図8は、コンテンツ再生装置5aによるコンテンツ配信要求処理及びコンテンツ再生処理、並びにコンテンツ管理装置3aによるコンテンツ配信処理の流れを示す。以下、図8を参照して、これらの処理について説明する。
なお、コンテンツ再生装置5aによるコンテンツ配信要求処理の前提として、第2の識別情報、アクセスキー、及びエラー処理プログラムが格納されている可搬型記憶媒体がコンテンツ再生装置5aに接続されているものとする。
【0039】
まず、コンテンツ再生装置5aは、自装置に接続された可搬型記憶媒体からエラー処理プログラムを取得して実行する(S81)。これにより、コンテンツ再生装置5a内にエラー処理実行手段55が機能的に実現される。
【0040】
そして、エラー処理実行手段55は、コンテンツを受信可能かどうか判断する(S82)。ここでは、コンテンツ再生装置5aがコンテンツ管理装置3a,3bと通信したり、コンテンツ管理装置3a,3bから複製コンテンツを受信するように構成されているかどうかを判断することが考えられる。例えば、識別情報送信手段53やコンテンツ再生手段54等の機能手段を備えているかどうかに基づいて判断することが考えられる。
【0041】
コンテンツ再生装置5aがコンテンツを受信可能な場合(S82の判断がYesの場合)、識別情報送信手段53は、所定の複製コンテンツの配信要求を該複製コンテンツが格納されているコンテンツ管理装置3a,3bへ送信する(S83,S84)。具体的には、自装置(コンテンツ再生装置5a)に接続されている可搬型記憶媒体から第2の識別情報及びアクセスキーを取得し、該第2の識別情報に対応する複製コンテンツが格納されているコンテンツ管理装置(例えば、コンテンツ管理装置3a)へ送信する。
【0042】
コンテンツ管理装置3aでは、コンテンツ再生装置5aから第2の識別情報及びアクセスキーを受信すると、該受信した第2の識別情報に対応するアクセスキーをコンテンツ記憶手段22(図4(B))から取得し(S85)、コンテンツ再生装置5aから受信したアクセスキーとコンテンツ記憶手段22から取得したアクセスキーが一致するか判断する(S86)。
【0043】
アクセスキーが一致する場合(S86の判断がYesの場合)、コンテンツ送信手段27は、コンテンツ再生装置5aから受信した第2の情報に対応する複製コンテンツをコンテンツ記憶手段22から取得し、配信要求の送信元であるコンテンツ再生装置5aへ送信する(S87)。
【0044】
コンテンツ再生装置5aでは、コンテンツ管理装置3aから複製コンテンツを受信すると、コンテンツ再生手段54は、該複製コンテンツを再生し、再生結果を表示可能に出力する。これにより、該コンテンツ再生装置5aに接続されたディスプレイ等の表示装置を介して複製コンテンツの内容が提示される(例えば、映像及び音声が出力される)。
【0045】
一方、コンテンツ管理装置3aにおけるS86の処理において、アクセスキーが一致しなかった場合(S86の判断がNoの場合)、コンテンツ管理装置3aは、その旨を表すエラーメッセージを、配信要求の送信元であるコンテンツ再生装置5aへ通知する(S89)。
【0046】
コンテンツ再生装置5aでは、エラー処理実行手段55は、S82の処理において、コンテンツ再生装置5aがコンテンツを受信不可能(エラー)と判断した場合(S82の判断がNoの場合)、又はコンテンツ管理装置3aからエラーメッセージを受信した場合、エラーの内容に応じたエラー処理を実行する(S90)。例えば、エラーの内容を、ディスプレイ上に表示されるように出力することが考えられる。
【0047】
このように、コンテンツ管理システム1のユーザは、第2の識別情報及びアクセスキーが格納された可搬型記憶媒体を所持していれば、かかる第2の識別情報に対応する複製コンテンツをコンテンツ管理装置3a,3bから受信して視聴することができる。
【0048】
以上のように、本実施形態によれば、コンテンツ管理装置3a,3bは、複製要求に応じて、複製コンテンツ(オリジナルコンテンツの複製)を、複製要求の送信元の装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)へ送信したり、可搬型記憶媒体に格納するのではなく、該コンテンツ管理装置3a,3b内のコンテンツ記憶手段22に格納する。そして、コンテンツ再生装置5a〜5fでコンテンツを再生する場合、かかる格納された複製コンテンツをコンテンツ管理装置3a,3bから受信して再生する。また、所定の複製回数に達した場合には、オリジナルコンテンツは削除される仕組みになっている。これにより、コピーワンスやダビング10などの枠組みと同様に、コンテンツの複製回数を制限することで著作権を保護しつつ、コンテンツ複製時の待ち時間が解消されるといったメリットが得られるコンテンツ管理の新しい枠組みが実現される。
以上、本発明の第1実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、下記のように種々に変形して適用することが可能である。
【0049】
[変形例]
例えば、コンテンツ管理装置3a,3bのコンテンツ複製手段26は、図9に示すように、複製コンテンツからデータを部分的に切り取り、コンテンツ記憶手段22内で上書きし、切り取ったデータ及び該複製コンテンツにおける前記切り取ったデータの位置情報を、識別情報出力手段24によって生成された第2の識別情報に対応付けて出力してもよい。これにより、部分的にデータが切り取られた複製コンテンツがコンテンツ記憶手段22内に残り、切り取ったデータ及び該データの位置情報は、複製要求の送信元であるコンテンツ再生装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)へ送信され、可搬型記憶媒体に格納される。なお、部分的にデータが切り取られた複製コンテンツは、そのままでは再生できない、或いは再生しても内容を理解できないものとなっているものとする。
【0050】
そして、かかる複製コンテンツを再生する場合、コンテンツ再生装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)は、コンテンツ管理装置3a,3bから該複製コンテンツを受信し、前記切り取ったデータを、該データの位置情報に基づいて複製コンテンツに組み合わせたうえで再生する。これにより、複製コンテンツの再生には、第2の識別情報及びアクセスキーだけでなく、切り取ったデータ及び該データの位置情報が必要になるので、複製コンテンツの著作権の保護をより強化することができる。
【0051】
また例えば、第1実施形態とは異なり、コンテンツ管理装置3a,3bは、コンテンツの複製要求の送信元(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)に対し、第2の識別情報及びアクセスキーとともに、コンテンツを再生しようとするコンテンツ再生装置が本発明に係るコンテンツ管理システム1に対応していない場合に表示させるためのエラー画像を送信して、可搬型記憶媒体に、エラー画像、第2の識別情報及びアクセスキーを書き込ませてもよい。エラー画像は、例えば、非対応機器であることを提示する画像、映像、又は文字であり、複製要求の送信元に接続された可搬型記憶媒体(例えば、USBメモリやCD−Rなど)内のうち、第2の識別情報及びアクセスキーよりも先に読み出される位置に格納される。さらに、このエラー画像のデータには、対応機器(コンテンツ再生装置)に対してエラー画像の表示を禁止する情報と、第2の識別情報及びアクセスキーの読出しを指示する情報とが含まれている。エラー画像の表示を禁止する情報は、例えば、エラー画像データのヘッダなどに埋め込まれる。
これにより、本発明に係るコンテンツ管理システム1に対応していないコンテンツ再生装置が可搬型記憶媒体を読み込むと、エラー画像が表示される。一方、本発明に係るコンテンツ管理システム1に対応するコンテンツ再生装置5a〜5fについては、可搬型記憶媒体からエラー画像のデータを読み出す際に、そのヘッダに埋め込まれた情報に基づいて、エラー画像の表示を禁止すると共に、第1実施形態で説明したのと同様にコンテンツ管理装置3a,3bからコンテンツを取得する。
【0052】
また例えば、第1実施形態とは異なり、コンテンツ管理装置3a,3bはプログラム出力手段25を備えていなくてもよい。この場合、識別情報出力手段24が、生成した第2の識別情報及びアクセスキーを、例えば複製要求の送信元であるコンテンツ再生装置へ送信することが考えられる。
【0053】
また例えば、コンテンツ管理装置3a,3bは、ユーザからの削除要求に応じてオリジナルコンテンツ又は複製コンテンツを削除するように構成してもよい。この場合、例えば、オリジナルコンテンツの削除処理は、該コンテンツの所有者からの要求があった場合にのみ実行するようにしてもよい。
また例えば、第1実施形態とは異なり、所有者に関する情報(例えば、図4の所有者の欄の値)を用いずにシステムを運用してもよい。
【0054】
また例えば、コンテンツ管理装置(例えば、コンテンツ管理装置3a)は、ユーザからの要求に応じて複製コンテンツを削除する場合において、該ユーザが別グループに属している場合には、削除対象の複製コンテンツを該ユーザが属しているグループ内のコンテンツ管理装置(例えば、コンテンツ管理装置3b)へ送信(ムーブ)するように構成してもよい。そして、該複製コンテンツを受信したコンテンツ管理装置3bは、該複製コンテンツを第3の識別情報及び新たなアクセスキーに対応付けてコンテンツ記憶手段22に格納するように構成するのがよい。なお、コンテンツ管理装置3a,3bは、第3の識別情報に対応付けられた複製コンテンツを、再生及びムーブのみ可能であり、複製できないものとして取り扱うように構成するのが好ましい。
【0055】
さらに、第3の識別情報に対応付けられた複製コンテンツを再生できるようにするために、かかる第3の識別情報及びアクセスキーを、前記削除要求(或いはムーブ要求)の送信元であるコンテンツ再生装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)に送信するのがよい。これにより、かかるコンテンツ再生装置に接続されている可搬型記憶媒体に第3の識別情報及びアクセスキーが格納される。
【0056】
また例えば、コンテンツ管理装置3a,3bは、コンテンツの複製要求の送信元の装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)に対し、複製対象となるオリジナルコンテンツの概要を表す情報(例えば、いわゆる番組情報など)を、第2の識別情報等とともに送信するように構成してもよい。これにより、複製要求の送信元の装置(コンテンツ再生装置5a〜5fのいずれか)に接続された可搬型記憶媒体に番組情報が格納されるので、ユーザは、該番組情報をディスプレイ上で確認したうえで、配信要求をコンテンツ管理装置(コンテンツ管理装置3a,3bのいずれか)へ送信するかどうかを決定することができる。
【0057】
また例えば、コンテンツ管理装置3a,3bは、複製コンテンツをコンテンツ記憶手段22に格納してから一定期間が経過した場合、該複製コンテンツを削除するように構成してもよい。これにより、コンテンツ記憶手段22の容量が圧迫されるのを防ぐことができる。
【0058】
また例えば、第1実施形態とは異なり、各グループ内のいずれかのコンテンツ再生装置5a〜5fが、コンテンツ管理装置3a,3bの機能構成を備えていてもよい。
また例えば、コンテンツ管理装置3a,3bは、コンテンツの複製要求、配信要求、又は削除要求を受信した場合、これら要求の送信元であるコンテンツ再生装置5a〜5fが、自装置(コンテンツ管理装置3a,3b)と同じグループに属しているかどうかによって、かかる要求に応じるかどうかを決定してもよい。
【0059】
また例えば、可搬型記憶媒体に格納される第2の識別情報や第3の識別情報等の情報は、所定の暗号化を施すなどして、本発明によるコンテンツ再生装置5a〜5fでのみ読み取ることができるようにしてもよい。これにより、可搬型記憶媒体が、無断で複製されたり、紛失や盗難等により他者の手に渡った場合でも、複製コンテンツが視聴されるのを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0060】
1…コンテンツ管理システム、3a,3b…コンテンツ管理装置、5a,5b…コンテンツ再生装置、21…グループ情報記憶手段、22…コンテンツ記憶手段、23…コンテンツ受信手段、24…識別情報出力手段、25…プログラム出力手段、26…コンテンツ複製手段、27…コンテンツ送信手段、51…受信要求手段、52…複製要求手段、53…識別情報送信手段、54…コンテンツ再生手段、55…エラー処理実行手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ受信手段と、
前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力する識別情報出力手段と、
前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ複製手段と、
前記格納されたコンテンツの複製のうち他装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を、前記他装置へ再生可能に送信するコンテンツ送信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記コンテンツ複製手段は、前記受信したコンテンツのうち所定の複製回数に達したコンテンツを前記コンテンツ記憶手段から削除する、請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ複製手段は、前記コンテンツの複製からデータを部分的に切り取り、前記切り取ったデータ及び前記コンテンツにおける前記切り取ったデータの位置情報を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて出力する、請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
他装置にエラー処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、該他装置が前記出力された第2の識別情報に基づいて前記コンテンツ管理装置から前記コンテンツの複製を受信できない場合におけるエラー処理用のコンピュータプログラムを、前記生成された第2の識別情報に対応付けて出力するプログラム出力手段を備える、請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
コンテンツ管理装置に通信回線を介して接続される1以上のコンテンツ再生装置を含むコンテンツ管理システムであって、
前記コンテンツ管理装置は、
受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ受信手段と、
前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力する識別情報出力手段と、
前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するコンテンツ複製手段と、
前記格納されたコンテンツの複製のうち前記コンテンツ再生装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を、該コンテンツ再生装置へ再生可能に送信するコンテンツ送信手段と、
を備え、
前記コンテンツ再生装置は、
前記出力された第2の識別情報を前記コンテンツ管理装置へ送信する識別情報送信手段と、
前記コンテンツ管理装置から受信したコンテンツの複製を再生するコンテンツ再生手段と、
を備える、ことを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項6】
受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するステップと、
前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力するステップと、
前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するステップと、
前記格納されたコンテンツの複製のうち他装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を前記他装置へ再生可能に送信するステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ管理方法。
【請求項7】
受信したコンテンツを第1の識別情報に対応付けてコンテンツ記憶手段に格納するステップと、
前記受信したコンテンツのうち指定されたコンテンツに対応する第2の識別情報を生成して出力するステップと、
前記指定されたコンテンツの複製を、前記生成された第2の識別情報に対応付けて前記コンテンツ記憶手段に格納するステップと、
前記格納されたコンテンツの複製のうち他装置から受信した識別情報に一致する第2の識別情報に対応するコンテンツの複製を前記他装置へ再生可能に送信するステップと
をコンピュータに実行させるコンテンツ管理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−73699(P2012−73699A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216369(P2010−216369)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】