コンテンツ管理装置、記録装置、操作装置およびそれらの制御方法、並びに、コンテンツ管理システム
【課題】記録済みのコンテンツのうち最新のコンテンツの内容が把握できなくなるような場合に、意図しないコンテンツに誤って付加情報を関連付けて記録してしまう可能性を低減する。
【解決手段】コンテンツ管理装置は、コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する。コンテンツ管理装置は、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータが、実際にその記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定し、特定可能な状態であると判定された場合は上記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、特定可能な状態ではないと判定された場合は上記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする。
【解決手段】コンテンツ管理装置は、コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する。コンテンツ管理装置は、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータが、実際にその記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定し、特定可能な状態であると判定された場合は上記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、特定可能な状態ではないと判定された場合は上記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記録媒体に記録されたコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録するコンテンツ管理装置、記録装置、操作装置およびそれらの制御方法、並びに、コンテンツ管理システムに関する。特に、コンテンツに関連づけて記録される付加情報の編集および設定を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像や音声などのコンテンツを記録する記録装置が普及している。特に、近年、小型軽量なメモリカードに撮影した画像を記録するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの電子撮像装置が普及している。このような電子撮像装置は多機能化されており、撮影画像だけでなく、撮影した画像に関連付けて様々な付加情報を記録することもできるようになっている。例えば、撮影した画像と共に撮影者情報、撮影場所情報、コメントなどの文字情報を付加情報として記録することができる。撮影した画像に関連付けた付加情報は、例えば、編集作業を行う際に目的の画像を検索するための情報として用いられている。
【0003】
特許文献1には、画像の撮影後に撮影画像とともに人物アイコンやジャンルアイコンを表示し、いずれかのアイコンがタッチされると、そのアイコンに関連付けられている個人情報、キーワード等の情報を識別情報として画像に付加することが記載されている。特許文献2では画像撮像装置に無線機能を搭載し、携帯型の電子機器などで編集した付加情報を無線を使用して画像撮像装置に転送することで付加情報の変更処理を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−146317号公報
【特許文献2】特開2003−188950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像に関連づける付加情報の内容をユーザが入力するタイミングとして、以下の3つが想定される。
(1)画像を撮影(記録)する前に、これから撮影する画像に付加する付加情報を入力して指定しておく。
(2)画像(特に動画像)の撮影中(記録中)に、現在撮影中である画像に付加する付加情報を入力する。
(3)画像を撮影(記録)した後に、直前に記録した画像に付加する付加情報を入力して関連付ける。
【0006】
上記(2)のタイミングについては、専ら動画撮影時に言えるタイミングであるが、(1)と(3)に関しては、静止画、動画問わずにあり得るタイミングであり、何れも撮影待機中のタイミングである。すなわち、ユーザが撮影待機中に付加情報の入力を行う場合、それを付加しようとしている対象画像としては、これから撮影する画像((1)のケース)と、直前に撮影した画像すなわち記録済みの画像のうち最新の画像((3)のケース)があり得る。そのため、(1)と(3)の双方を可能とするためには、ユーザが付加情報を入力するたびに、その付加情報を付加する対象がこれから撮影する画像であるのか、記録済みの画像のうち最新の画像であるのかを選択する操作が必要となる。しかしこれは慌ただしい撮影現場では煩わしい作業であり、かつ誤操作に繋がる恐れがあるという問題があった。特に、直前に撮影した画像が消去されていた場合には、記録済みの画像のうち最新の画像は前々回に撮影された画像であり、どんな画像であったかを、付加情報を入力するユーザが把握していない可能性もある。このような状況が発生した場合に、記録済みの画像のうち最新の画像に付加情報を関連付けて記録する操作を行うと意図しない画像に関連付けて誤って付加情報を記録してしまうという恐れがあった。また、このような課題は、音声データなどの、他のコンテンツデータに関しても同様である。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑み、記録済みのコンテンツのうち最新のコンテンツの内容が把握できなくなるような場合に、意図しないコンテンツに誤って付加情報を関連付けて記録してしまう可能性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明の一態様による装置は、以下の構成を備える。すなわち、
コンテンツ管理装置であって、
コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記特定可能な状態であると判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、前記特定可能な状態ではないと判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、意図しないコンテンツに誤って付加情報を関連付けて記録してしまう可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1実施形態のデジタルビデオカメラ100のハードウェアブロック図。
【図2】携帯端末200のハードウェアブロック図。
【図3】デジタルビデオカメラ100のカメラモードでの全体処理のフローチャート。
【図4】デジタルビデオカメラ100の制御情報生成処理のフローチャート。
【図5A】携帯端末200の外部機器制御モードでの全体処理のフローチャート。
【図5B】携帯端末200の外部機器制御モードでの全体処理のフローチャート。
【図6】デジタルビデオカメラ100のメニュー画面の表示例を示す図。
【図7】携帯端末200の外部機器制御モードでの画面の表示例を示す図。
【図8】第2実施形態のデジタルビデオカメラ800のハードウェアブロック図。
【図9】デジタルビデオカメラ800の制御情報生成処理のフローチャート。
【図10】第3実施形態のデジタルビデオカメラ1000のハードウェアブロック図。
【図11】デジタルビデオカメラ1000の制御情報生成処理のフローチャート。
【図12】第4実施形態のデジタルビデオカメラ100のカメラモードでの全体処理のフローチャート。
【図13A】デジタルビデオカメラ100の付加情報処理のフローチャート。
【図13B】デジタルビデオカメラ100の付加情報処理のフローチャート。
【図14】デジタルビデオカメラ100の記録処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
以下の実施形態では、コンテンツデータに付加情報を関連付けるコンテンツ管理装置、コンテンツ管理システムとして、画像データに付加情報を関連付ける画像管理装置を例示して、本発明を説明する。図1と図2に、第1実施形態による画像管理装置の構成の一例を示す。本実施形態の画像管理装置(画像管理システム)は、図1に示すデジタルビデオカメラ100(カムコーダ)と図2に示す携帯端末200が通信可能に接続されることにより構成され得る。
【0012】
まず、デジタルビデオカメラ100について説明する。図1において、制御部110には、画像圧縮/伸長部111、撮像部112、画像処理部113、無線通信部114、表示部115、操作部116、ROM117、RAM118、記録媒体I/F119、等の各構成部が接続される。制御部110と各構成部とは互いにデータのやり取りを行うことができるようにされている。
【0013】
制御部110は、デジタルビデオカメラ100のシステム全般を制御するシステム制御部である。制御部110はROM117に記録されたプログラムをRAM118に展開して実行することで、各構成部を制御し、後述のフローチャートで示される処理を実行する。ROM117は、不揮発性の記録媒体であり、制御部110が実行するプログラムを記憶している。RAM118は制御部110のワークメモリとして用いられる揮発性の記録媒体である。また、RAM118は、撮像部112で撮像し画像処理部113により画像処理された画像データや着脱可能な記録媒体120から読み出した画像データを、画像圧縮/伸長部111で圧縮処理または伸長処理を施すための作業領域を提供する。また、RAM118は、表示部115で表示する画像を一時格納するVRAMとしても用いられる。さらには、RAM118は、撮像した画像と共に関連付けて記録する付加情報を一時格納する付加情報保持領域としても用いられる。付加情報は無線通信部114より携帯端末200から受信され得る。
【0014】
デジタルビデオカメラ100は、画像データを記録するための記録媒体を着脱可能に装着するためのインターフェースとして記録媒体I/F119を有する。記録媒体I/F119はメモリカード等の着脱可能な記録媒体を挿入可能なスロットになっている。図1においては、記録媒体I/F119に着脱可能な記録媒体120が装着されている例を図示している。デジタルビデオカメラ100では、着脱可能な記録媒体に画像データを記録する構成で説明したがこれに限られるものではない。例えば、デジタルビデオカメラ100に内蔵された、着脱が不可能な記録媒体に画像データを記録する構成も考えられる。
【0015】
画像処理部113は、撮像部112で撮像された画像データに、所定の画素補間、リサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部113では撮像された画像データを用いて所定の演算処理が行われ、制御部110は得られた演算結果に基づいて撮像部112による撮像に関する各種制御(露光制御、オートホワイトバランス制御など)を行う。
【0016】
画像圧縮/伸長部111は画像処理部113で画像処理された画像データを圧縮する処理や記録媒体120から読み出した画像データに対する伸長処理を行う。撮像部112は、撮影レンズ(ズームレンズとフォーカスレンズ含む)と撮像素子を有し、制御部110の制御に基づき被写体を撮像し、静止画や動画像データといった画像データを取得する。表示部115は、制御部110の表示制御に基づき、各種設定状態や、撮像部112で撮像されている画像、記録媒体120から読み出して再生した画像などを表示するためのディスプレイである。表示部115は、覗き込み形のファインダー内のディスプレイや、バリアングルの液晶モニタなどとして構成される。
【0017】
操作部116はデジタルビデオカメラ100に電源を供給するための電源スイッチや、撮影開始ボタン、カメラモード(撮影モード)や再生モードに切り替え可能なモード切替ボタンなどを含み、ユーザからの各種の操作を受け付ける。なお操作部116にタッチパネルが含まれる場合、制御部110はタッチパネルへの、たとえば以下の操作を検出できる。
・タッチパネルを指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)。
・タッチパネルを指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)。
・タッチパネルを指やペンで触れたまま移動していること(以下、ムーブと称する)。
・タッチパネルへ触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)。
・タッチパネルに何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)。
【0018】
これらの操作や、タッチパネル上に指やペンが触れている位置座標は制御部110に通知され、制御部110は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから一定のムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル上に指を触れたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定される。また、所定距離以上を、所定速度未満でムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定される。本実施形態のタッチパネルには、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。
【0019】
無線通信部114は、制御部110の制御に基づき、外部カメラやパーソナルコンピュータといった外部機器とデータの送受信を無線通信により行う。無線通信部114は、たとえば、デジタルビデオカメラ100の設定情報や操作情報などを送信し、デジタルビデオカメラ100を操作するコマンドや画像データと共に記録する付加情報などを受信する。送受信可能なデータにはデジタル画像データやアナログ映像信号が含まれる。
【0020】
次に、携帯端末200について説明する。図2において、制御部211には、表示部212、操作部213、無線通信部214、ROM215、RAM216、等の各構成部分が接続される。制御部と各構成部は互いにデータのやり取りを行うことができるようにされている。
【0021】
制御部211は、携帯端末200のシステム全般を制御するシステム制御部である。制御部211はROM215に記録されたプログラムをRAM216に展開して実行することで、各構成部を制御し、後述のフローチャートで示される処理を実行する。ROM215は、不揮発性の記録媒体であり、制御部211が実行するプログラムを記憶している。RAM216は制御部211のワークメモリとして用いられる揮発性の記録媒体である。
【0022】
表示部212は、制御部110の表示制御に基づき、各種設定状態や、無線通信部214より受信したデータ(デジタル画像データやアナログ映像信号を含む)などを表示するためのディスプレイである。操作部213は、携帯端末200に電源を供給するための電源スイッチなど、ユーザからの各種の操作を受け付ける。なお操作部213は操作部116と同様にタッチパネルを含む。操作部213に含まれるタッチパネルで受付け可能な操作及び方式は、前述の操作部116に含まれるタッチパネルと同様であるものとする。
【0023】
無線通信部214は、制御部211の制御に基づき、外部カメラやパーソナルコンピュータといった外部機器とデータの送受信を無線通信により行う。無線通信部214はデジタルビデオカメラ100の設定情報や操作情報などを受信し、デジタルビデオカメラ100を操作するコマンドや画像データと共に記録する付加情報などを送信する。また、送受信可能なデータにはデジタル画像データやアナログ映像信号が含まれる。
【0024】
図3、図4、図5A,5Bに、本実施形態のデジタルビデオカメラ100および携帯端末200における処理のフローチャートを示す。図3と図4のフローチャートにおける各処理は、デジタルビデオカメラ100を構成する制御部110がROM117に格納されたプログラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ100がカメラモード(撮影モード)に設定されると図3の処理が開始する。
【0025】
図3は、カメラモードでの全体的な処理手順を示したフローチャートである。カメラモードに設定されるとまず、S300で、制御部110は、デジタルビデオカメラ100の設定状態により携帯端末200に送信するための制御情報を生成する。この処理の詳細は図4を用いて後述する。S301では、制御部110は、S300で生成した制御情報を無線通信部114を介して携帯端末200に送信する。S302では、制御部110は、無線通信部114を介して携帯端末200からデジタルビデオカメラ100を動作させるコマンドおよび付加情報のデータを受信する。S303では、制御部110は、動画の記録中であるか否かを判定する。例えば、操作部116へのユーザ操作により記録開始がなされた後、記録停止がなされていない場合に、記録中であると判定される。記録中であると判定するとS304に進み、記録中でないと判定するとS308に進む。
【0026】
S304では、制御部110は、S302で受信した付加情報を現在記録している動画像に関連付ける付加情報として適用するコマンド(以下、Apply Clipコマンドと呼ぶ)を受信したかどうかを判定する。Apply Clipコマンドを受信したと判定された場合は、処理はS305に進み、受信していないと判定された場合はS306に進む。S305では、制御部110は、画像に関連付けて記録すべき付加情報としてRAM118の付加情報保持領域に保持している付加情報をS302で受信した付加情報に更新する(この段階ではまだ画像自体に付加情報を関連付ける処理は行わない)。S306では、制御部110は、記録を停止したか否かを判定する。記録を停止したと判定すると、処理はS307に進み、停止していないと判定するとS300に戻り処理を繰り返す。なお、記録を停止したと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれる映像記録停止ボタンによって動画像データの記録停止が指示された場合。
・S302で記録を停止するコマンドを受信して動画像データの記録停止が指示された場合。
【0027】
S307では、制御部110は、今まで記録していたクリップに関連付けられている付加情報の更新を行う。なお1クリップは1つの動画ファイルであるものとする。ただし、1クリップとは、単一の動画ファイルのうち、記録開始指示を受付けてから記録停止指示を受付けるまでに記録された範囲、すなわち動画の一部範囲であってもよい。また、S312で後述するように、動画の記録を開始した時点で一旦その動画に付加情報を関連付けるので、記録の停止時にはそれまで記録していたクリップには付加情報がすでに関連付けられて存在する。ここでは、その既存の付加情報を最新の内容に書き換える処理を行う。今まで記録していたクリップとそれに関連付けられた付加情報は記録媒体120に記録される。例えば、今まで記録していたクリップは動画像のストリームデータを有する動画像ファイルとして、それに関連づけられた付加情報は付加情報ファイルとして、1対1で同一のフォルダに格納されることで、関連付けがなされている。S307では、記録媒体120に記録されている今まで記録していたクリップに関連付けられた付加情報ファイルの内容をRAM118に保持していた付加情報の内容で更新する。これによって、記録停止をするまでにApply Clipコマンドと共に受信した付加情報があれば、記録を停止した際に、Apply Clipコマンドと共に受信した付加情報で画像に関連づけられた付加情報が更新される。記録停止をするまでにApply Clipコマンドと共に受信した付加情報がなければ、画像に関連づけられた付加情報の内容は記録を開始した際に付加された内容と同じとなる。
【0028】
一方、S308では、制御部110は、S302で直前に記録したクリップに関連付けられている付加情報を書きかえるコマンド(以下、Rewrite Prevコマンドと呼ぶ)を受信したか否かの判定をする。なお、Rewrite Prevでは、記録媒体120に記録されている画像データのうちの最新の画像データに対する付加情報の設定が行なわれる。Rewrite Prevコマンドを受信したと判定すると、処理はS309に進み、受信していないと判定した場合はS313に進む。S309では、制御部110は、S305と同様に、画像に関連付けて記録すべき付加情報としてRAM118に保持している付加情報をS302で受信した付加情報に更新する。S310では、制御部110は、直前に記録したクリップに関連付けられた、記録媒体120に記録されている付加情報を更新する。直前に記録したクリップとそれに関連付けられた付加情報は記録媒体120に、前述のように同一フォルダ内に1対1の対応関係を持って記録されている。制御部110は、記録媒体120に記録されている直前に記録したクリップに関連付けられた付加情報を、RAM118に保持していた付加情報で更新する。これによって、直前に記録したクリップに関連づけて記録媒体120に記録されている付加情報の内容が、Rewrite Prevと共に受信した付加情報の内容に更新される。
【0029】
一方、S313では、制御部110は、これから記録しようとしているクリップに関連付けて記録する付加情報を適用するコマンド(以下、Next Clipコマンドと呼ぶ)を受信したか否かを判定する。Next Clipコマンドを受信したと判定すると、処理はS314に進み、受信していないと判定するとS311に進む。S314では、S305と同様に、制御部110は、画像に関連付けて記録すべき付加情報としてRAM118に保持している付加情報をS302で受信した付加情報に更新する。
【0030】
S311では、制御部110は、記録を開始したか否かを判定する。記録を開始したと判定されると、処理はS312に進み、開始していないと判定されるとS300に戻り、上記の処理を繰り返す。なお、記録を開始したと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれる記録開始ボタンによって動画像データの記録開始が指示された場合、
・S302で記録を開始するコマンドを受信して動画像データの記録開始が指示された場合。
【0031】
S312では、制御部110は、新しく記録を開始したクリップに、RAM118に保持している、Next Clipコマンドで指定された付加情報を関連付けて記録媒体120に記録する。これによって、前回の記録停止から今回の記録開始までの間にNext Clipコマンドと共に受信した付加情報があれば、今回記録を開始する画像にNext Clipコマンドと共に受信した付加情報が関連付けられて記録媒体120に記録されることとなる。なお、Rewrite Prevコマンドと共に受信した付加情報であっても、RAM118に保持している付加情報をS309で更新するため、今回記録を開始する画像に関連付けて記録される。しかし、S309の処理を省き、S310ではS302でRewrite Prevコマンドとともに受信した付加情報で記録媒体120を更新し、RAM118に保持している付加情報は更新しないものとしてもよい。このようにすることで、直前に記録した画像の付加情報だけを、Rewrite Prevコマンドとともに受信した付加情報で更新することができる。前回の記録停止から今回の記録開始までの間にNext ClipコマンドもRewrite Prevコマンドも受けなかった場合は、その前からRAM118に保持している付加情報(前回記録した画像に関連付けられた付加情報と同一内容の付加情報)が関連づけられることとなる。
【0032】
図4は、図3のS300における制御情報の生成処理(S300)の詳細を示すフローチャートである。まず、S400では、制御部110は、最後に撮影したクリップを消去(以下、Last Clip消去と呼ぶ)したか否かを判定する。Last Clip消去をしたと判定するとS401に進み、消去していないと判定するとS402に進む。S401では、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として“Rewrite Prevを無効にすることを示す情報”を生成して、RAM118に記録する。ここで、Rewrite Prevを無効にするのは、Last Clip消去により、記録媒体120に記録されている画像データのうちの最新の画像データが、実際に直前の撮影によって記録された画像と一致しなくなるためである。すなわち、直前の撮影によって記録された画像を特定可能な状態ではなくなるためである。なお、Last Clip消去をしたと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれるメニューボタンによって図6に示すようなメニュー600が開かれ、メニュー600の項目から最後に撮影したクリップの消去が指示された場合。
・操作部116に含まれる十字ボタンによって選択カーソル601を操作しメニューの中からLast Clip消去を行う項目(図6ではDelete Last Clip)を選択することでLast Clip消去が指示された場合。あるいは、
・操作部116に含まれるLast Clip消去を行うボタンによって最後に撮影したクリップの消去が指示された場合。
【0033】
S402では新しいクリップを撮影したか否かの判定を行う。なお、S402において、新しいクリップを撮影したと判定されるのは例えば、以下の場合である。すなわち、動画像データの記録開始が指示された後、記録停止が指示された場合である。ここで、たとえば、操作部116に含まれる撮影開始ボタンまたは図3のS302で記録を開始するコマンドを受信したことによって動画像データの記録開始が指示される。また、撮影停止ボタンまたは図3のS302で記録を停止するコマンドを受信したことによって動画像データの記録停止が指示される。新しいクリップを撮影したと判定した場合は、処理はS403に進み、撮影していないと判定した場合はS404に進む。S403では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として前述の“Rewrite Prevを無効にすることを示す情報”をクリア、すなわちRewrite Prevを有効にする。
【0034】
S404では、制御部110は、最後に撮影したクリップ(記録済みのクリップのうち最新のクリップ)の再生(以下、RecReviewと呼ぶ)をしたか否かを判定する。RecReviewをしたと判定した場合は、処理はS405に進み、RecReviewしていないと判定した場合は制御情報生成処理を終了する。S405では、制御部110は、S403と同様に図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として“Rewrite Prevを無効にすることを示す情報”をクリア、すなわちRewrite Prevを有効にする。これは、記録媒体120に記録されている画像のうち、最新の画像に対してアクセスが行なわれたことにより、ユーザがその最新の画像を最後に撮影した画像として認識することができると考えられるからである。そして、S405の処理が終了すると制御情報生成処理を終了する。なお、S404においてRecReviewをしたと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれるメニューボタンによって図6に示すようなメニュー600が開かれ、メニュー600の項目から最後に撮影したクリップ(記録済みのクリップのうち最新のクリップ)の再生が指示された場合。
・操作部116に含まれるRecReviewを行うボタンによって最後に撮影したクリップの再生が指示された場合。
【0035】
以上のように、直前に記録された画像を特定可能な状態にあればRewrite Prevを有効とし、特定可能な状態でなければRewrite Prevを無効とした制御情報が携帯端末200に送信される。携帯端末200では、この制御情報に応じて、Rewrite Prevのユーザ操作を可能にしたり、不能にしたりする。図5A,図5Bに示される各処理は、携帯端末200の制御部211がROM215に格納されたプログラムをRAM216に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部213に対する操作によって携帯端末200が外部機器制御モードに設定されると図5A,図5Bの処理を開始する。外部機器制御モードになったときの携帯端末200の表示部212に表示される画面の一例を図7に示す。まず、図7を参照して、携帯端末200で編集した付加情報をデジタルビデオカメラ100に送信する操作を行う画面を説明する。
【0036】
図7において、付加情報編集画面700はデジタルビデオカメラ100で撮影したクリップに関連付けて記録する付加情報の編集を行いデジタルビデオカメラ100へデータを送信する操作を行う画面である。ユーザは操作部213に含まれる十字キーを操作して各項目の編集を行うことができる。クリップタイトルフィールド701はクリップのタイトルを入力するフィールドである。撮影者フィールド702はクリップを撮影した撮影者を入力するフィールドである。撮影場所フィールド703はクリップの撮影場所を入力するフィールドである。撮影内容フィールド704はクリップの撮影内容を入力するフィールドである。表示アイテムとしてのRewrite Prevボタン705は入力した付加情報を記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて記録するためにデジタルビデオカメラ100にRewrite Prevコマンドと付加情報データを送信するためのボタンである。表示アイテムとしてのNext Clipボタン706は入力した付加情報をこれから撮影しようとするクリップに関連付けて記録するためにデジタルビデオカメラ100にNext Clipコマンドと付加情報データを送信するボタンである。なお、各コマンドと付加情報データのデジタルビデオカメラ100への送信は、無線通信部214を介して行われる。
【0037】
図5A,5Bは、携帯端末200での全体的な処理手順を示したフローチャートである。外部機器制御モードに設定されるとまず、S500で、制御部211は、デジタルビデオカメラ100から無線通信部214を介してデジタルビデオカメラ100の制御情報を受信する。S501では、制御部211は、S500で受信した制御情報からデジタルビデオカメラ100が記録中か否かを判定する。記録中と判定されると処理はS502に進み、記録中でないと判定されるとS507に進む。
【0038】
S502では、制御部211は、付加情報編集画面700にデジタルビデオカメラ100で現在記録中のクリップに関連付けて記録する付加情報のデータとコマンドを送信するApply Clipボタン(不図示)を表示する。S503では、制御部211は、図7で示したクリップタイトルフィールド701、撮影者フィールド702、撮影場所フィールド703、撮影内容フィールド704のいずれかのフィールドへの入力があったか否かを判定する。いずれかのフィールドへの入力があったと判定した場合には、処理はS504に進み、フィールドへの入力がなかった場合にはS505に進む。S504では、制御部211は、図7で示す付加情報編集画面の更新を行う。S505では、制御部211は、Apply Clipボタンがユーザにより押されたか否かを判定する。なお、「押された」とは、表示されたボタンに対するタッチ操作(タッチダウンやタッチアップ)が行われること、操作部213を用いて表示されたボタンを選択した後に決定操作が行われたことなどを意味するものとする。Apply Clipボタンが押されたと判定されると、処理はS506に進み、押されていないと判定されるとS519に進む。S506では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するApply Clipコマンドと付加情報データを生成する。
【0039】
一方、S507では、制御部211は、付加情報編集画面700にRewrite Prevボタン705とNext Clipボタン706を表示する。S508では、制御部211は、S500で受信した制御情報にRewrite Prevの無効情報が含まれているか否か、すなわち、Rewrite Prevを無効にする情報を受信したか否かを判定する。Rewrite Prevを無効にする情報を受信した場合は、処理はS509に進み、受信していない場合はS510に進む。S509では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705を無効表示し、コマンドを発生できない状態であることを明示する。無効表示は例えばボタンをグレーアウトする(無効であることが識別可能であることが分かるように色を変えて表示する)。なお、グレーアウト以外でもボタンを押しても無効である旨がユーザにわかるように表示形態を変更すればよい。S510では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705を有効表示する。S511では、制御部211は、S503と同様に図7で示すいずれかのフィールドに入力があったか否かの判定をする。いずれかのフィールドへの入力があったと判定された場合には処理はS512に進み、フィールドへの入力がなかった場合にはS513に進む。S512では、制御部211は、図7で示す付加情報編集画面を更新する。
【0040】
S513では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705が押下されたか否かを判定する。ユーザによりRewrite Prevボタン705が押されたと判定された場合には処理はS514に進み、押されていないと判定された場合にはS517に進む。S514では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705が無効表示されているか否かを判定する。Rewrite Prevボタン705が無効表示されていると判定された場合には処理はS515に進み、無効表示されていないと判定された場合にはS516に進む。S515では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705が無効であり、押下してもデジタルビデオカメラ100にコマンドと付加情報データを送信しない旨の警告表示を表示部212に行う。S516では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するRewrite Prevコマンドと付加情報データを生成する。
【0041】
一方、S517では、制御部211は、Next Clipボタン706がユーザにより押されたか否かを判定する。Next Clipボタン706が押されたと判定された場合には処理はS518に進み、押されていないと判定された場合にはS519に進む。S518では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するNext Clipコマンドと付加情報データを生成する。
【0042】
S519では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するコマンドおよびデータが生成されたか否かを判定する。S519でコマンドおよびデータが生成されたと判定されるのは、上述のS506、S516、S518のいずれかの処理が実行された場合である。送信するコマンドおよびデータが生成されたと判定されると、処理はS520に進み、生成されていないと判定されるとS500に戻り上述の処理が繰り返される。S520では、制御部211は、生成されたコマンドおよび付加情報データを無線通信部214を介してデジタルビデオカメラ100に送信する。
【0043】
以上のように、第1実施形態によればデジタルビデオカメラ100でLast Clip消去が実行され最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合にRewrite Prevの操作が無効化される。すなわち、記録媒体120に記録されている画像(クリップ)のうち最新のデータが、最後に記録されたデータと一致しなくなった場合にRewrite Prevの操作が無効化される。このため、最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなったような場合に、携帯端末200から付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0044】
<第2実施形態>
図8と図2に、第2実施形態による画像管理装置の構成の一例を示す。画像管理装置は、図8に示すデジタルビデオカメラ800(カムコーダ)と図2に示す携帯端末200が通信可能似接続されて構成され得る。
【0045】
図8は図1に対して、記録媒体検出部840が追加となっている。記録媒体検出部840は記録媒体I/F119に対する記録媒体120の装着状態を検出する。その他の構成部は第1実施形態(図1)と同様である。また、携帯端末200は第1実施形態と同様の構成で実現可能である。
【0046】
図3、図5A、図5B、図9に第2実施形態におけるフローチャートを示す。図3と図9のフローチャートにおける各処理は、デジタルビデオカメラ800の制御部110がROM117に格納されたプロ部ラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ800がカメラモード(撮影モード)に設定されると図3の処理を開始する。なお、デジタルビデオカメラ800のカメラモードでの全体的な処理手順は第1実施形態(図3)と同様である。
【0047】
図9は、図3のS300における制御情報の生成処理の詳細を示すフローチャートである。S900では、制御部110は、記録媒体I/F119に記録媒体120が装着されているか否かを判定する。記録媒体120が装着されているか否かの判定は記録媒体検出部840を介して行われる。記録媒体120が記録媒体I/F119に装着されていると判定された場合は、処理はS901に進み、装着されていないと判定された場合はS909に進む。S901では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信される制御情報としてNext Clipを無効にする情報をクリア、すなわちNext Clipを有効にする。S902では、制御部110は、記録媒体I/F119に装着されている記録媒体が最後に記録した記録媒体か否かを判定する。なお、最後に記録した記録媒体であるか否かの判定は、例えばRAM118に最後に記録を行なった記録媒体の情報を保存しておき、保存されている記録媒体の情報と現在の記録先の記録媒体の情報とが一致するかどうかで行える。S902で最後に記録した記録媒体であると判定した場合は処理はS903に進み、最後に記録した記録媒体でないと判定した場合はS904に進む。S903では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。ただし、第1実施形態で説明したLast Clip消去によりRewrite Prevが無効化されている場合には、Rewrite Prevを有効化しないことが好ましい。或いは、記録媒体の未装着が検出された後の初めて記録媒体の装着が検出されたときであることをS902の条件に加えてS903を実行するようにしてもよい。
【0048】
S904では、制御部110は、新しいクリップを撮影したか否かを判定する。新しいクリップを撮影したと判定された場合は、処理はS905に進み、撮影していないと判定された場合はS907に進む。S905では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。S906では、最後に記録した記録媒体の情報をRAM118に保存する。S907では、制御部110は、RecReviewをしたか否かを判定する。RecReviewをしたと判定された場合は、処理はS908に進み、RecReviewをしていないと判定された場合は処理を終了する。S908では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。一方、S909では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信される制御情報として、Rewrite PrevとNext Clipを無効にすることを示す情報を生成する。これは、それまで使用していた記録媒体が取り出されたことにより、直前の撮影によって記録された画像を特定可能な状態ではなくなるためである。
【0049】
図5A,図5Bにおける各処理は、携帯端末200の制御部211がROM215に格納されたプログラムをRAM216に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部213に対する操作によって携帯端末200が外部機器制御モードに設定されると図5の処理を開始する。 携帯端末200での全体的な処理手順は第1実施形態と同様である。
【0050】
なお、本実施形態では、着脱可能な記録媒体の装着状況に応じて制御を行ったが、記録媒体I/F119に蓋があり蓋の開閉検出が行える構成である場合に、蓋の開閉状況により同様の制御を行うことも可能である。すなわち、記録媒体検出部840が、記録媒体の装着部である記録媒体I/F119を覆うための蓋の開閉を検出する蓋開閉検出部として機能する。そして、制御部110は、S900において蓋開閉検出部により蓋が開いていると判断された場合にS909の処理、すなわち、Rewrite PrevとNext Clipを無効にする情報を生成する処理を実行する。また、S900において蓋開閉検出部により蓋が閉じていると判定された場合には、S901移行の処理が実行される。もちろん、蓋の開閉状態と記録媒体I/F119における記録媒体の装着状態の両方を用いてRewrite PrevとNext Clipの無効化を制御するようにしてもよい。
【0051】
以上のように、第2実施形態によればデジタルビデオカメラ800で記録媒体が入れ替えられて最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合に、Rewrite Prevが無効化される。そのため、最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなったような場合に、携帯端末200から付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0052】
<第3実施形態>
図10と図2に、本発明を適用可能な画像管理装置の構成の一例を示す。画像管理装置は、図10に示すデジタルビデオカメラ1000(カムコーダ)と図2に示す携帯端末200とが通信可能に接続されて構成され得る。
【0053】
図10は図1に対して、記録媒体I/F(2)1050と記録媒体(2)1051が追加となっている。
【0054】
デジタルビデオカメラ1000には、画像データを記録するための記録媒体を2つ装着できる。そのために、記録媒体I/F119と記録媒体I/F(2)1050の2つのインタフェースを有する。記録媒体I/F119と記録媒体I/F(2)1050はメモリカード等の着脱可能な記録媒体を挿入可能なスロットになっている。図10においては、記録媒体I/F119と記録媒体I/F(2)1050それぞれに記録媒体120と記録媒体(2)1051が装着されている例を図示している。なお、デジタルビデオカメラ1000では、着脱可能な記録媒体に画像データを記録する構成で説明したが、これに限られるものではない。例えば、デジタルビデオカメラ1000に内蔵された着脱が不可能なメモリを2つ以上使用した構成としてもよい。或いは、着脱できない記録媒体と着脱可能な記録媒体との組み合わせであってもよい。その他の構成部は第1実施形態(図1)と同様であるため説明を省略する。携帯端末200は第1実施形態と同様の構成で実現可能であるため説明を省略する。また、記録媒体の個数も2つに限られるものではなく、複数の記録媒体から記録先の記録媒体を選択できる構成であればよい。
【0055】
図3、図5A、図5B、図11に本実施形態におけるフローチャートを示す。図3と図11のフローチャートにおける各処理は、デジタルビデオカメラ1000の制御部110がROM117に格納されたプロ部ラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ1000がカメラモード(撮影モード)に設定されると図3の処理が開始される。なお、デジタルビデオカメラ1000のカメラモードでの全体的な処理手順は第1実施形態(図3)と同様である。
【0056】
図11は、図3のS300における制御情報の生成処理の詳細を示すフローチャートである。S1100では、制御部110は、撮影した画像の記録先記録媒体が切り替えられたか否かを判定する。例えば、操作部116に含まれる記録媒体切り替えボタンが押下された場合に、記録先記録媒体が切り替えられたと判定される。記録先記録媒体が切り替えられたと判定されると処理はS1101に進み、切り替えられていないと判定されるとS1104に進む。S1101では、制御部110は、記録先の記録媒体が最後に記録の行われた記録媒体であるか否かを判定する。S1101で最後に記録した記録媒体であると判定された場合は処理はS1102に進み、最後に記録した記録媒体でないと判定された場合はS1103に進む。S1102において、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として、Rewrite Prevの機能を無効にする情報をクリアする。S1103では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として、Rewrite PrevとNext Clipの機能を無効にする情報を生成する。これは、それまで使用していた記録媒体がアクセス先ではなくなり、直前の撮影によって記録された画像を特定可能な状態ではなくなるためである。なお、記録先が切り替えられても、記録が可能な記録媒体が装着されていれば、Next Clipについては有効な状態を維持するようにしてもよい。図11のステップS1104〜S1108は、第1実施形態で説明した図9のステップS904〜S908と同様の処理である。
【0057】
図5A、図5Bにおける各処理は、携帯端末200の制御部211がROM215に格納されたプログラムをRAM216に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部213に対する操作によって携帯端末200が外部機器制御モードに設定されると図5A、図5Bの処理を開始する。なお、携帯端末200での全体的な処理手順は第1実施形態と同様である。
【0058】
本実施形態では、記録先記録媒体の切り替えを操作部116に含まれる記録媒体切り替えボタンの押下で制御を行ったが、この場合に限らずその他の操作や事象の検出により記録先の切り替えを行っても良い。例えば、
・メニューから記録先記録媒体を選択する場合、
・記録媒体が装着されたかどうかを検出する構成がある場合には記録先記録媒体に設定されている記録媒体が抜かれたことを検出した場合、
・記録媒体I/F119に蓋があり、蓋の開閉検出が行える構成がある場合において、記録先記録媒体に設定されている記録媒体I/F119の蓋が開けられたことが検出された場合。
【0059】
また、記録媒体は2つの場合で説明をしたが3つ以上ある構成でも同様の制御をすることは可能である。
【0060】
以上のように、第3実施形態によればデジタルビデオカメラ1000で記録先の記録媒体が切り替えられて最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合に、Rewrite Prevの操作が無効化される。そのため、最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなったような場合に携帯端末200から付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。さらには、記録先記録媒体を切り替えたが、他の記録媒体では記録せずに最後に記録した記録媒体に再度切り替えた場合でも、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0061】
<第4実施形態>
上述の第1〜第3実施形態では、付加情報の内容の入力と付加対象画像の選択をデジタルビデオカメラ100(800,1000)とは異なる携帯端末200を用いて行っていたが、デジタルビデオカメラ100(800,1000)自体で行うことも可能である。本実施の形態では、第1実施形態で携帯端末200が行った処理と同様の処理をデジタルビデオカメラ100内で行う例を説明する。本実施形態によるデジタルビデオカメラ100の構成については図1のブロック図を流用する。
【0062】
図12、図13A、図13B、図14に第4実施形態におけるフローチャートを示す。これらのフローチャートに示される各処理は、デジタルビデオカメラ100の制御部110がROM117に格納されたプログラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ800がカメラモード(撮影モード)に設定されると図12の処理が開始する。
【0063】
図12は、カメラモードでの全体的な処理手順を示したフローチャートである。カメラモードに設定されるとまず、S1200で、制御部110は、付加情報編集画面700が表示部115に開かれたか否かを判定する。例えば、操作部116に含まれるメニューボタンからメニューを開き付加情報編集の項目がユーザにより選択された場合に付加情報編集画面700が開かれたと判定される。付加情報編集画面はデジタルビデオカメラ100に備えられた表示部115に表示される。付加情報編集画面が開かれたと判定された場合は処理はS1201に進み、開かれていないと判定された場合はS1203に進む。S1201では、付加情報の編集処理を行う。この処理の詳細は図13A、図13Bを用いて後述する。S1202では、制御部110は、付加情報編集画面700が閉じられたか否かを判定する。例えば、付加情報編集画面700に閉じるボタン(不図示)があり、それがユーザにより選択された場合に、付加情報編集画面700が閉じられたと判定される。付加情報編集画面700が閉じられたと判定されると処理はS1203に進み、閉じられていないと判定されるとS1201に戻り、上述した処理が繰り返される。S1203では、制御部110は、記録処理を行う。この記録処理の詳細は図14を用いて後述する。S1203が終了するとS1200に戻り、上述の処理が繰り返される。
【0064】
図13A、図13Bは、図12のS1201における付加情報の編集処理の詳細を示すフローチャートである。S1300では、制御部110は、デジタルビデオカメラ100が記録中か否かを判定する。記録中と判定されるとS1301に進み、記録中でないと判定されるとS1306に進む。記録中か否かの判定は、たとえばS303と同様に行うことができる。S1301では、制御部110は、付加情報編集画面700にApply Clipボタン(不図示)を表示する。S1302では、制御部110は、図7で示すクリップタイトルフィールド701、撮影者フィールド702、撮影場所フィールド703、撮影内容フィールド704のいずれかのフィールドへの入力があったか否かを判定する。いずれかのフィールドへの入力があったと判定された場合には処理はS1303に進み、フィールドへの入力がなかったと判定された場合にはS1304に進む。S1303では、制御部110は、図7で示す付加情報編集画面の更新を行う(S504と同様の処理)。S1304では、制御部110は、Apply Clipボタンがユーザにより押されたか否かを判定する。Apply Clipボタンが押されたと判定されると処理はS1305に進み、押されていないと判定されると処理を終了する。S1305では、制御部110は、RAM118に保存されている付加情報データを更新する。
【0065】
一方、S1306では、制御部110は、付加情報編集画面700にRewrite Prevボタン705とNext Clipボタン706を表示する。S1307では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705の無効情報があるか否かを判定する。Rewrite Prevボタン705の無効情報がある場合は、処理はS1308に進み、情報がない場合はS1309に進む。S1308では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705を無効表示する。S1309では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705を有効表示する。S1310では、制御部110は、S1302と同様に図7で示すいずれかのフィールドに入力があったか否かを判定する。いずれかのフィールドへの入力があったと判定した場合には処理はS1311に進み、フィールドへの入力がなかった場合にはS1312に進む。S1311では、制御部110は、図7で示す付加情報編集画面の更新を行う。
【0066】
S1312では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705が押されたか否かを判定する。ユーザによりRewrite Prevボタン705が押されたと判定された場合には処理はS1313に進み、押されていないと判定された場合にはS1316に進む。S1313では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705が無効表示されているか否かを判定する。Rewrite Prevボタン705が無効表示されていると判定した場合には処理はS1314に進み、無効表示されていないと判定された場合にはS1315に進む。S1314では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705が無効であり、押下してもデジタルビデオカメラ100にコマンドと付加情報データを送信しない旨の警告表示を表示部115に行う。S1315では、制御部110は、最後に撮影したクリップ(記録済みのクリップのうち最新のクリップ)に関連付けて記録されている付加情報の内容をRAM118に保存されている付加情報データで更新して記録する。一方、S1316では、制御部110は、Next Clipボタン706がユーザにより押されたか否かを判定する。Next Clipボタン706が押されたと判定された場合には処理はS1317に進み、押されていないと判定した場合には処理を終了する。S1317では、制御部110は、RAM118に保存されている付加情報データを更新する。
【0067】
図14は、図12のS1203における記録処理の詳細を示すフローチャートである。S1400では、制御部110は、デジタルビデオカメラ100が記録中か否かを判定する。記録中と判定されると処理はS1401に進み、記録中でないと判定されるとS1403に進む。S1401では、制御部110は、記録を停止したか否かを判定する。記録を停止したと判定されると処理はS1402に進み、停止していないと判定すると処理を終了する。S1402では、制御部110は、撮影したクリップに関連付けられて記録されている付加情報の内容をRAM118に保存されている付加情報データで更新して記録する。一方、S1403では、制御部110は、Last Clip消去をしたか否かを判定する。Last Clip消去をしたと判定されると処理はS1404に進み、消去していないと判定されるとS1405に進む。S1404では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にすることを示す情報を生成する。S1405では、制御部110は、RecReviewをしたか否かを判定する。RecReviewをしたと判定された場合は処理はS1406に進み、RecReviewしていないと判定された場合はS1407に進む。S1406では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。S1407では、制御部110は、記録を開始したか否かを判定する。記録を開始したと判定された場合は処理はS1408に進み、撮影していないと判定された場合は処理を終了する。S1408では、制御部110は、撮影を開始したクリップに関連付けてRAM118に保存されている付加情報データを記録する。S1409では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。S1409が終了すると処理を終了する。
【0068】
以上のように、第4実施形態によればデジタルビデオカメラ100でLast Clip消去が実行され最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合に、付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、Rewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0069】
以上、説明したように、本発明によれば記録済みのクリップのうち最新のクリップの内容が把握できなくなるような操作がデジタルビデオカメラでなされた場合に、付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。さらには、記録済みのクリップのうち最新のクリップの内容を確認する操作がなされた場合には、Rewrite Prevボタン705を有効表示にすることで、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。なお、第1〜第4実施形態で、最新のクリップの内容が把握できなくなるような操作(直前に記録されたコンテンツを特定できない状態とする操作)として、Last Clip消去、記録媒体の取り出し、記録先の変更を挙げたが、これらに限られるものではない。
【0070】
なお、第1〜第3の実施の形態では、デジタルビデオカメラ100とは別体の携帯端末200から画像の付加情報の内容と付加する対象の画像の指定を行えるようにしている。このような構成としたシステムを用いた場合、映画の撮影現場などでは、監督、デジタルビデオカメラ100を用いて画像を撮影するカメラマン、携帯端末200を用いて付加情報を入力するスタッフとをそれぞれ別の人物として作業にあたることが考えられる。このような場合には、カメラマンが行うカメラ操作タイミングと、付加情報を入力する入力スタッフが付加情報を付加するタイミングの連携を取ることが難しく、誤操作が起きやすいため、本発明の効果は特に顕著である。
【0071】
また、第4実施形態と同様に、第2実施形態、及び第3実施形態で携帯端末200側で行うものとして説明した処理も、デジタルビデオカメラ100側で行うことが可能である。すなわち、本発明は、単一の装置としての画像管理装置が、画像を記録する処理と、付加情報の内容の入力と付加対象画像の選択を行う処理の双方を行う場合にも適用可能である。すなわち、制御部110及び制御部211の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、制御を行ってもよい。
【0072】
さらに、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、第1実施形態では、Last Clipが消去された場合にRewrite Prevを無効とするようにしたが、第2、第3実施形態の条件(記録先の記録媒体が装着されていないこと、記録先が切り替わったこと、など)をオア条件で採用するようにしても良い。
【0073】
付加情報の関連付けの仕方としては、付加情報を画像ファイルとは独立したメタデータファイルとして記録し、動画ファイルとメタデータファイルとを対応付けることで関連付ける方法、画像ファイル内のヘッダ部分に付加情報を直接記録する方法などが挙げられる。
また、上記各実施形態では、タッチパネルを用いてRewrite Prevボタン705を実現したが、メカニカルなスイッチによりRewrite Prevボタン705を実現してもよい。その場合、スイッチにランプを設け、そのランプが点灯中か否かでRewrite Prevボタン705が有効か否かをユーザに示すようにしてもよい。
【0074】
さらに、上述の各実施形態では、コンテンツとしての動画に付加情報を付加する例を説明したが、静止画に付加情報を付加する際にも適用可能である。さらに撮像部112で撮影した画像に付加情報を付加する例を説明したが、付加情報を付加する対象の画像は撮像部112で撮影された画像に限るものではなく、外部から入力された動画を録画したり、静止画を記録する際に適用してもよい。すなわち、上述した実施形態においては、本発明をデジタルビデオカメラに適用した場合を例にして説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものでなはい。すなわち、画像や音声等のコンテンツを記録し、記録したコンテンツに付加情報を関連づけられるコンテンツ管理装置であれば、本発明の適用が可能である。したがって、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤ、ゲーム機、電子ブックリーダ、テレビ、DVDレコーダなどに適用可能である。
【0075】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【技術分野】
【0001】
本発明は記録媒体に記録されたコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録するコンテンツ管理装置、記録装置、操作装置およびそれらの制御方法、並びに、コンテンツ管理システムに関する。特に、コンテンツに関連づけて記録される付加情報の編集および設定を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像や音声などのコンテンツを記録する記録装置が普及している。特に、近年、小型軽量なメモリカードに撮影した画像を記録するデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの電子撮像装置が普及している。このような電子撮像装置は多機能化されており、撮影画像だけでなく、撮影した画像に関連付けて様々な付加情報を記録することもできるようになっている。例えば、撮影した画像と共に撮影者情報、撮影場所情報、コメントなどの文字情報を付加情報として記録することができる。撮影した画像に関連付けた付加情報は、例えば、編集作業を行う際に目的の画像を検索するための情報として用いられている。
【0003】
特許文献1には、画像の撮影後に撮影画像とともに人物アイコンやジャンルアイコンを表示し、いずれかのアイコンがタッチされると、そのアイコンに関連付けられている個人情報、キーワード等の情報を識別情報として画像に付加することが記載されている。特許文献2では画像撮像装置に無線機能を搭載し、携帯型の電子機器などで編集した付加情報を無線を使用して画像撮像装置に転送することで付加情報の変更処理を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−146317号公報
【特許文献2】特開2003−188950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像に関連づける付加情報の内容をユーザが入力するタイミングとして、以下の3つが想定される。
(1)画像を撮影(記録)する前に、これから撮影する画像に付加する付加情報を入力して指定しておく。
(2)画像(特に動画像)の撮影中(記録中)に、現在撮影中である画像に付加する付加情報を入力する。
(3)画像を撮影(記録)した後に、直前に記録した画像に付加する付加情報を入力して関連付ける。
【0006】
上記(2)のタイミングについては、専ら動画撮影時に言えるタイミングであるが、(1)と(3)に関しては、静止画、動画問わずにあり得るタイミングであり、何れも撮影待機中のタイミングである。すなわち、ユーザが撮影待機中に付加情報の入力を行う場合、それを付加しようとしている対象画像としては、これから撮影する画像((1)のケース)と、直前に撮影した画像すなわち記録済みの画像のうち最新の画像((3)のケース)があり得る。そのため、(1)と(3)の双方を可能とするためには、ユーザが付加情報を入力するたびに、その付加情報を付加する対象がこれから撮影する画像であるのか、記録済みの画像のうち最新の画像であるのかを選択する操作が必要となる。しかしこれは慌ただしい撮影現場では煩わしい作業であり、かつ誤操作に繋がる恐れがあるという問題があった。特に、直前に撮影した画像が消去されていた場合には、記録済みの画像のうち最新の画像は前々回に撮影された画像であり、どんな画像であったかを、付加情報を入力するユーザが把握していない可能性もある。このような状況が発生した場合に、記録済みの画像のうち最新の画像に付加情報を関連付けて記録する操作を行うと意図しない画像に関連付けて誤って付加情報を記録してしまうという恐れがあった。また、このような課題は、音声データなどの、他のコンテンツデータに関しても同様である。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑み、記録済みのコンテンツのうち最新のコンテンツの内容が把握できなくなるような場合に、意図しないコンテンツに誤って付加情報を関連付けて記録してしまう可能性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明の一態様による装置は、以下の構成を備える。すなわち、
コンテンツ管理装置であって、
コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記特定可能な状態であると判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、前記特定可能な状態ではないと判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、意図しないコンテンツに誤って付加情報を関連付けて記録してしまう可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1実施形態のデジタルビデオカメラ100のハードウェアブロック図。
【図2】携帯端末200のハードウェアブロック図。
【図3】デジタルビデオカメラ100のカメラモードでの全体処理のフローチャート。
【図4】デジタルビデオカメラ100の制御情報生成処理のフローチャート。
【図5A】携帯端末200の外部機器制御モードでの全体処理のフローチャート。
【図5B】携帯端末200の外部機器制御モードでの全体処理のフローチャート。
【図6】デジタルビデオカメラ100のメニュー画面の表示例を示す図。
【図7】携帯端末200の外部機器制御モードでの画面の表示例を示す図。
【図8】第2実施形態のデジタルビデオカメラ800のハードウェアブロック図。
【図9】デジタルビデオカメラ800の制御情報生成処理のフローチャート。
【図10】第3実施形態のデジタルビデオカメラ1000のハードウェアブロック図。
【図11】デジタルビデオカメラ1000の制御情報生成処理のフローチャート。
【図12】第4実施形態のデジタルビデオカメラ100のカメラモードでの全体処理のフローチャート。
【図13A】デジタルビデオカメラ100の付加情報処理のフローチャート。
【図13B】デジタルビデオカメラ100の付加情報処理のフローチャート。
【図14】デジタルビデオカメラ100の記録処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
以下の実施形態では、コンテンツデータに付加情報を関連付けるコンテンツ管理装置、コンテンツ管理システムとして、画像データに付加情報を関連付ける画像管理装置を例示して、本発明を説明する。図1と図2に、第1実施形態による画像管理装置の構成の一例を示す。本実施形態の画像管理装置(画像管理システム)は、図1に示すデジタルビデオカメラ100(カムコーダ)と図2に示す携帯端末200が通信可能に接続されることにより構成され得る。
【0012】
まず、デジタルビデオカメラ100について説明する。図1において、制御部110には、画像圧縮/伸長部111、撮像部112、画像処理部113、無線通信部114、表示部115、操作部116、ROM117、RAM118、記録媒体I/F119、等の各構成部が接続される。制御部110と各構成部とは互いにデータのやり取りを行うことができるようにされている。
【0013】
制御部110は、デジタルビデオカメラ100のシステム全般を制御するシステム制御部である。制御部110はROM117に記録されたプログラムをRAM118に展開して実行することで、各構成部を制御し、後述のフローチャートで示される処理を実行する。ROM117は、不揮発性の記録媒体であり、制御部110が実行するプログラムを記憶している。RAM118は制御部110のワークメモリとして用いられる揮発性の記録媒体である。また、RAM118は、撮像部112で撮像し画像処理部113により画像処理された画像データや着脱可能な記録媒体120から読み出した画像データを、画像圧縮/伸長部111で圧縮処理または伸長処理を施すための作業領域を提供する。また、RAM118は、表示部115で表示する画像を一時格納するVRAMとしても用いられる。さらには、RAM118は、撮像した画像と共に関連付けて記録する付加情報を一時格納する付加情報保持領域としても用いられる。付加情報は無線通信部114より携帯端末200から受信され得る。
【0014】
デジタルビデオカメラ100は、画像データを記録するための記録媒体を着脱可能に装着するためのインターフェースとして記録媒体I/F119を有する。記録媒体I/F119はメモリカード等の着脱可能な記録媒体を挿入可能なスロットになっている。図1においては、記録媒体I/F119に着脱可能な記録媒体120が装着されている例を図示している。デジタルビデオカメラ100では、着脱可能な記録媒体に画像データを記録する構成で説明したがこれに限られるものではない。例えば、デジタルビデオカメラ100に内蔵された、着脱が不可能な記録媒体に画像データを記録する構成も考えられる。
【0015】
画像処理部113は、撮像部112で撮像された画像データに、所定の画素補間、リサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部113では撮像された画像データを用いて所定の演算処理が行われ、制御部110は得られた演算結果に基づいて撮像部112による撮像に関する各種制御(露光制御、オートホワイトバランス制御など)を行う。
【0016】
画像圧縮/伸長部111は画像処理部113で画像処理された画像データを圧縮する処理や記録媒体120から読み出した画像データに対する伸長処理を行う。撮像部112は、撮影レンズ(ズームレンズとフォーカスレンズ含む)と撮像素子を有し、制御部110の制御に基づき被写体を撮像し、静止画や動画像データといった画像データを取得する。表示部115は、制御部110の表示制御に基づき、各種設定状態や、撮像部112で撮像されている画像、記録媒体120から読み出して再生した画像などを表示するためのディスプレイである。表示部115は、覗き込み形のファインダー内のディスプレイや、バリアングルの液晶モニタなどとして構成される。
【0017】
操作部116はデジタルビデオカメラ100に電源を供給するための電源スイッチや、撮影開始ボタン、カメラモード(撮影モード)や再生モードに切り替え可能なモード切替ボタンなどを含み、ユーザからの各種の操作を受け付ける。なお操作部116にタッチパネルが含まれる場合、制御部110はタッチパネルへの、たとえば以下の操作を検出できる。
・タッチパネルを指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)。
・タッチパネルを指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)。
・タッチパネルを指やペンで触れたまま移動していること(以下、ムーブと称する)。
・タッチパネルへ触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)。
・タッチパネルに何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)。
【0018】
これらの操作や、タッチパネル上に指やペンが触れている位置座標は制御部110に通知され、制御部110は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから一定のムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル上に指を触れたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定される。また、所定距離以上を、所定速度未満でムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定される。本実施形態のタッチパネルには、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。
【0019】
無線通信部114は、制御部110の制御に基づき、外部カメラやパーソナルコンピュータといった外部機器とデータの送受信を無線通信により行う。無線通信部114は、たとえば、デジタルビデオカメラ100の設定情報や操作情報などを送信し、デジタルビデオカメラ100を操作するコマンドや画像データと共に記録する付加情報などを受信する。送受信可能なデータにはデジタル画像データやアナログ映像信号が含まれる。
【0020】
次に、携帯端末200について説明する。図2において、制御部211には、表示部212、操作部213、無線通信部214、ROM215、RAM216、等の各構成部分が接続される。制御部と各構成部は互いにデータのやり取りを行うことができるようにされている。
【0021】
制御部211は、携帯端末200のシステム全般を制御するシステム制御部である。制御部211はROM215に記録されたプログラムをRAM216に展開して実行することで、各構成部を制御し、後述のフローチャートで示される処理を実行する。ROM215は、不揮発性の記録媒体であり、制御部211が実行するプログラムを記憶している。RAM216は制御部211のワークメモリとして用いられる揮発性の記録媒体である。
【0022】
表示部212は、制御部110の表示制御に基づき、各種設定状態や、無線通信部214より受信したデータ(デジタル画像データやアナログ映像信号を含む)などを表示するためのディスプレイである。操作部213は、携帯端末200に電源を供給するための電源スイッチなど、ユーザからの各種の操作を受け付ける。なお操作部213は操作部116と同様にタッチパネルを含む。操作部213に含まれるタッチパネルで受付け可能な操作及び方式は、前述の操作部116に含まれるタッチパネルと同様であるものとする。
【0023】
無線通信部214は、制御部211の制御に基づき、外部カメラやパーソナルコンピュータといった外部機器とデータの送受信を無線通信により行う。無線通信部214はデジタルビデオカメラ100の設定情報や操作情報などを受信し、デジタルビデオカメラ100を操作するコマンドや画像データと共に記録する付加情報などを送信する。また、送受信可能なデータにはデジタル画像データやアナログ映像信号が含まれる。
【0024】
図3、図4、図5A,5Bに、本実施形態のデジタルビデオカメラ100および携帯端末200における処理のフローチャートを示す。図3と図4のフローチャートにおける各処理は、デジタルビデオカメラ100を構成する制御部110がROM117に格納されたプログラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ100がカメラモード(撮影モード)に設定されると図3の処理が開始する。
【0025】
図3は、カメラモードでの全体的な処理手順を示したフローチャートである。カメラモードに設定されるとまず、S300で、制御部110は、デジタルビデオカメラ100の設定状態により携帯端末200に送信するための制御情報を生成する。この処理の詳細は図4を用いて後述する。S301では、制御部110は、S300で生成した制御情報を無線通信部114を介して携帯端末200に送信する。S302では、制御部110は、無線通信部114を介して携帯端末200からデジタルビデオカメラ100を動作させるコマンドおよび付加情報のデータを受信する。S303では、制御部110は、動画の記録中であるか否かを判定する。例えば、操作部116へのユーザ操作により記録開始がなされた後、記録停止がなされていない場合に、記録中であると判定される。記録中であると判定するとS304に進み、記録中でないと判定するとS308に進む。
【0026】
S304では、制御部110は、S302で受信した付加情報を現在記録している動画像に関連付ける付加情報として適用するコマンド(以下、Apply Clipコマンドと呼ぶ)を受信したかどうかを判定する。Apply Clipコマンドを受信したと判定された場合は、処理はS305に進み、受信していないと判定された場合はS306に進む。S305では、制御部110は、画像に関連付けて記録すべき付加情報としてRAM118の付加情報保持領域に保持している付加情報をS302で受信した付加情報に更新する(この段階ではまだ画像自体に付加情報を関連付ける処理は行わない)。S306では、制御部110は、記録を停止したか否かを判定する。記録を停止したと判定すると、処理はS307に進み、停止していないと判定するとS300に戻り処理を繰り返す。なお、記録を停止したと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれる映像記録停止ボタンによって動画像データの記録停止が指示された場合。
・S302で記録を停止するコマンドを受信して動画像データの記録停止が指示された場合。
【0027】
S307では、制御部110は、今まで記録していたクリップに関連付けられている付加情報の更新を行う。なお1クリップは1つの動画ファイルであるものとする。ただし、1クリップとは、単一の動画ファイルのうち、記録開始指示を受付けてから記録停止指示を受付けるまでに記録された範囲、すなわち動画の一部範囲であってもよい。また、S312で後述するように、動画の記録を開始した時点で一旦その動画に付加情報を関連付けるので、記録の停止時にはそれまで記録していたクリップには付加情報がすでに関連付けられて存在する。ここでは、その既存の付加情報を最新の内容に書き換える処理を行う。今まで記録していたクリップとそれに関連付けられた付加情報は記録媒体120に記録される。例えば、今まで記録していたクリップは動画像のストリームデータを有する動画像ファイルとして、それに関連づけられた付加情報は付加情報ファイルとして、1対1で同一のフォルダに格納されることで、関連付けがなされている。S307では、記録媒体120に記録されている今まで記録していたクリップに関連付けられた付加情報ファイルの内容をRAM118に保持していた付加情報の内容で更新する。これによって、記録停止をするまでにApply Clipコマンドと共に受信した付加情報があれば、記録を停止した際に、Apply Clipコマンドと共に受信した付加情報で画像に関連づけられた付加情報が更新される。記録停止をするまでにApply Clipコマンドと共に受信した付加情報がなければ、画像に関連づけられた付加情報の内容は記録を開始した際に付加された内容と同じとなる。
【0028】
一方、S308では、制御部110は、S302で直前に記録したクリップに関連付けられている付加情報を書きかえるコマンド(以下、Rewrite Prevコマンドと呼ぶ)を受信したか否かの判定をする。なお、Rewrite Prevでは、記録媒体120に記録されている画像データのうちの最新の画像データに対する付加情報の設定が行なわれる。Rewrite Prevコマンドを受信したと判定すると、処理はS309に進み、受信していないと判定した場合はS313に進む。S309では、制御部110は、S305と同様に、画像に関連付けて記録すべき付加情報としてRAM118に保持している付加情報をS302で受信した付加情報に更新する。S310では、制御部110は、直前に記録したクリップに関連付けられた、記録媒体120に記録されている付加情報を更新する。直前に記録したクリップとそれに関連付けられた付加情報は記録媒体120に、前述のように同一フォルダ内に1対1の対応関係を持って記録されている。制御部110は、記録媒体120に記録されている直前に記録したクリップに関連付けられた付加情報を、RAM118に保持していた付加情報で更新する。これによって、直前に記録したクリップに関連づけて記録媒体120に記録されている付加情報の内容が、Rewrite Prevと共に受信した付加情報の内容に更新される。
【0029】
一方、S313では、制御部110は、これから記録しようとしているクリップに関連付けて記録する付加情報を適用するコマンド(以下、Next Clipコマンドと呼ぶ)を受信したか否かを判定する。Next Clipコマンドを受信したと判定すると、処理はS314に進み、受信していないと判定するとS311に進む。S314では、S305と同様に、制御部110は、画像に関連付けて記録すべき付加情報としてRAM118に保持している付加情報をS302で受信した付加情報に更新する。
【0030】
S311では、制御部110は、記録を開始したか否かを判定する。記録を開始したと判定されると、処理はS312に進み、開始していないと判定されるとS300に戻り、上記の処理を繰り返す。なお、記録を開始したと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれる記録開始ボタンによって動画像データの記録開始が指示された場合、
・S302で記録を開始するコマンドを受信して動画像データの記録開始が指示された場合。
【0031】
S312では、制御部110は、新しく記録を開始したクリップに、RAM118に保持している、Next Clipコマンドで指定された付加情報を関連付けて記録媒体120に記録する。これによって、前回の記録停止から今回の記録開始までの間にNext Clipコマンドと共に受信した付加情報があれば、今回記録を開始する画像にNext Clipコマンドと共に受信した付加情報が関連付けられて記録媒体120に記録されることとなる。なお、Rewrite Prevコマンドと共に受信した付加情報であっても、RAM118に保持している付加情報をS309で更新するため、今回記録を開始する画像に関連付けて記録される。しかし、S309の処理を省き、S310ではS302でRewrite Prevコマンドとともに受信した付加情報で記録媒体120を更新し、RAM118に保持している付加情報は更新しないものとしてもよい。このようにすることで、直前に記録した画像の付加情報だけを、Rewrite Prevコマンドとともに受信した付加情報で更新することができる。前回の記録停止から今回の記録開始までの間にNext ClipコマンドもRewrite Prevコマンドも受けなかった場合は、その前からRAM118に保持している付加情報(前回記録した画像に関連付けられた付加情報と同一内容の付加情報)が関連づけられることとなる。
【0032】
図4は、図3のS300における制御情報の生成処理(S300)の詳細を示すフローチャートである。まず、S400では、制御部110は、最後に撮影したクリップを消去(以下、Last Clip消去と呼ぶ)したか否かを判定する。Last Clip消去をしたと判定するとS401に進み、消去していないと判定するとS402に進む。S401では、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として“Rewrite Prevを無効にすることを示す情報”を生成して、RAM118に記録する。ここで、Rewrite Prevを無効にするのは、Last Clip消去により、記録媒体120に記録されている画像データのうちの最新の画像データが、実際に直前の撮影によって記録された画像と一致しなくなるためである。すなわち、直前の撮影によって記録された画像を特定可能な状態ではなくなるためである。なお、Last Clip消去をしたと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれるメニューボタンによって図6に示すようなメニュー600が開かれ、メニュー600の項目から最後に撮影したクリップの消去が指示された場合。
・操作部116に含まれる十字ボタンによって選択カーソル601を操作しメニューの中からLast Clip消去を行う項目(図6ではDelete Last Clip)を選択することでLast Clip消去が指示された場合。あるいは、
・操作部116に含まれるLast Clip消去を行うボタンによって最後に撮影したクリップの消去が指示された場合。
【0033】
S402では新しいクリップを撮影したか否かの判定を行う。なお、S402において、新しいクリップを撮影したと判定されるのは例えば、以下の場合である。すなわち、動画像データの記録開始が指示された後、記録停止が指示された場合である。ここで、たとえば、操作部116に含まれる撮影開始ボタンまたは図3のS302で記録を開始するコマンドを受信したことによって動画像データの記録開始が指示される。また、撮影停止ボタンまたは図3のS302で記録を停止するコマンドを受信したことによって動画像データの記録停止が指示される。新しいクリップを撮影したと判定した場合は、処理はS403に進み、撮影していないと判定した場合はS404に進む。S403では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として前述の“Rewrite Prevを無効にすることを示す情報”をクリア、すなわちRewrite Prevを有効にする。
【0034】
S404では、制御部110は、最後に撮影したクリップ(記録済みのクリップのうち最新のクリップ)の再生(以下、RecReviewと呼ぶ)をしたか否かを判定する。RecReviewをしたと判定した場合は、処理はS405に進み、RecReviewしていないと判定した場合は制御情報生成処理を終了する。S405では、制御部110は、S403と同様に図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として“Rewrite Prevを無効にすることを示す情報”をクリア、すなわちRewrite Prevを有効にする。これは、記録媒体120に記録されている画像のうち、最新の画像に対してアクセスが行なわれたことにより、ユーザがその最新の画像を最後に撮影した画像として認識することができると考えられるからである。そして、S405の処理が終了すると制御情報生成処理を終了する。なお、S404においてRecReviewをしたと判定するのは例えば以下の場合である。
・操作部116に含まれるメニューボタンによって図6に示すようなメニュー600が開かれ、メニュー600の項目から最後に撮影したクリップ(記録済みのクリップのうち最新のクリップ)の再生が指示された場合。
・操作部116に含まれるRecReviewを行うボタンによって最後に撮影したクリップの再生が指示された場合。
【0035】
以上のように、直前に記録された画像を特定可能な状態にあればRewrite Prevを有効とし、特定可能な状態でなければRewrite Prevを無効とした制御情報が携帯端末200に送信される。携帯端末200では、この制御情報に応じて、Rewrite Prevのユーザ操作を可能にしたり、不能にしたりする。図5A,図5Bに示される各処理は、携帯端末200の制御部211がROM215に格納されたプログラムをRAM216に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部213に対する操作によって携帯端末200が外部機器制御モードに設定されると図5A,図5Bの処理を開始する。外部機器制御モードになったときの携帯端末200の表示部212に表示される画面の一例を図7に示す。まず、図7を参照して、携帯端末200で編集した付加情報をデジタルビデオカメラ100に送信する操作を行う画面を説明する。
【0036】
図7において、付加情報編集画面700はデジタルビデオカメラ100で撮影したクリップに関連付けて記録する付加情報の編集を行いデジタルビデオカメラ100へデータを送信する操作を行う画面である。ユーザは操作部213に含まれる十字キーを操作して各項目の編集を行うことができる。クリップタイトルフィールド701はクリップのタイトルを入力するフィールドである。撮影者フィールド702はクリップを撮影した撮影者を入力するフィールドである。撮影場所フィールド703はクリップの撮影場所を入力するフィールドである。撮影内容フィールド704はクリップの撮影内容を入力するフィールドである。表示アイテムとしてのRewrite Prevボタン705は入力した付加情報を記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて記録するためにデジタルビデオカメラ100にRewrite Prevコマンドと付加情報データを送信するためのボタンである。表示アイテムとしてのNext Clipボタン706は入力した付加情報をこれから撮影しようとするクリップに関連付けて記録するためにデジタルビデオカメラ100にNext Clipコマンドと付加情報データを送信するボタンである。なお、各コマンドと付加情報データのデジタルビデオカメラ100への送信は、無線通信部214を介して行われる。
【0037】
図5A,5Bは、携帯端末200での全体的な処理手順を示したフローチャートである。外部機器制御モードに設定されるとまず、S500で、制御部211は、デジタルビデオカメラ100から無線通信部214を介してデジタルビデオカメラ100の制御情報を受信する。S501では、制御部211は、S500で受信した制御情報からデジタルビデオカメラ100が記録中か否かを判定する。記録中と判定されると処理はS502に進み、記録中でないと判定されるとS507に進む。
【0038】
S502では、制御部211は、付加情報編集画面700にデジタルビデオカメラ100で現在記録中のクリップに関連付けて記録する付加情報のデータとコマンドを送信するApply Clipボタン(不図示)を表示する。S503では、制御部211は、図7で示したクリップタイトルフィールド701、撮影者フィールド702、撮影場所フィールド703、撮影内容フィールド704のいずれかのフィールドへの入力があったか否かを判定する。いずれかのフィールドへの入力があったと判定した場合には、処理はS504に進み、フィールドへの入力がなかった場合にはS505に進む。S504では、制御部211は、図7で示す付加情報編集画面の更新を行う。S505では、制御部211は、Apply Clipボタンがユーザにより押されたか否かを判定する。なお、「押された」とは、表示されたボタンに対するタッチ操作(タッチダウンやタッチアップ)が行われること、操作部213を用いて表示されたボタンを選択した後に決定操作が行われたことなどを意味するものとする。Apply Clipボタンが押されたと判定されると、処理はS506に進み、押されていないと判定されるとS519に進む。S506では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するApply Clipコマンドと付加情報データを生成する。
【0039】
一方、S507では、制御部211は、付加情報編集画面700にRewrite Prevボタン705とNext Clipボタン706を表示する。S508では、制御部211は、S500で受信した制御情報にRewrite Prevの無効情報が含まれているか否か、すなわち、Rewrite Prevを無効にする情報を受信したか否かを判定する。Rewrite Prevを無効にする情報を受信した場合は、処理はS509に進み、受信していない場合はS510に進む。S509では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705を無効表示し、コマンドを発生できない状態であることを明示する。無効表示は例えばボタンをグレーアウトする(無効であることが識別可能であることが分かるように色を変えて表示する)。なお、グレーアウト以外でもボタンを押しても無効である旨がユーザにわかるように表示形態を変更すればよい。S510では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705を有効表示する。S511では、制御部211は、S503と同様に図7で示すいずれかのフィールドに入力があったか否かの判定をする。いずれかのフィールドへの入力があったと判定された場合には処理はS512に進み、フィールドへの入力がなかった場合にはS513に進む。S512では、制御部211は、図7で示す付加情報編集画面を更新する。
【0040】
S513では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705が押下されたか否かを判定する。ユーザによりRewrite Prevボタン705が押されたと判定された場合には処理はS514に進み、押されていないと判定された場合にはS517に進む。S514では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705が無効表示されているか否かを判定する。Rewrite Prevボタン705が無効表示されていると判定された場合には処理はS515に進み、無効表示されていないと判定された場合にはS516に進む。S515では、制御部211は、Rewrite Prevボタン705が無効であり、押下してもデジタルビデオカメラ100にコマンドと付加情報データを送信しない旨の警告表示を表示部212に行う。S516では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するRewrite Prevコマンドと付加情報データを生成する。
【0041】
一方、S517では、制御部211は、Next Clipボタン706がユーザにより押されたか否かを判定する。Next Clipボタン706が押されたと判定された場合には処理はS518に進み、押されていないと判定された場合にはS519に進む。S518では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するNext Clipコマンドと付加情報データを生成する。
【0042】
S519では、制御部211は、デジタルビデオカメラ100に送信するコマンドおよびデータが生成されたか否かを判定する。S519でコマンドおよびデータが生成されたと判定されるのは、上述のS506、S516、S518のいずれかの処理が実行された場合である。送信するコマンドおよびデータが生成されたと判定されると、処理はS520に進み、生成されていないと判定されるとS500に戻り上述の処理が繰り返される。S520では、制御部211は、生成されたコマンドおよび付加情報データを無線通信部214を介してデジタルビデオカメラ100に送信する。
【0043】
以上のように、第1実施形態によればデジタルビデオカメラ100でLast Clip消去が実行され最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合にRewrite Prevの操作が無効化される。すなわち、記録媒体120に記録されている画像(クリップ)のうち最新のデータが、最後に記録されたデータと一致しなくなった場合にRewrite Prevの操作が無効化される。このため、最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなったような場合に、携帯端末200から付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0044】
<第2実施形態>
図8と図2に、第2実施形態による画像管理装置の構成の一例を示す。画像管理装置は、図8に示すデジタルビデオカメラ800(カムコーダ)と図2に示す携帯端末200が通信可能似接続されて構成され得る。
【0045】
図8は図1に対して、記録媒体検出部840が追加となっている。記録媒体検出部840は記録媒体I/F119に対する記録媒体120の装着状態を検出する。その他の構成部は第1実施形態(図1)と同様である。また、携帯端末200は第1実施形態と同様の構成で実現可能である。
【0046】
図3、図5A、図5B、図9に第2実施形態におけるフローチャートを示す。図3と図9のフローチャートにおける各処理は、デジタルビデオカメラ800の制御部110がROM117に格納されたプロ部ラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ800がカメラモード(撮影モード)に設定されると図3の処理を開始する。なお、デジタルビデオカメラ800のカメラモードでの全体的な処理手順は第1実施形態(図3)と同様である。
【0047】
図9は、図3のS300における制御情報の生成処理の詳細を示すフローチャートである。S900では、制御部110は、記録媒体I/F119に記録媒体120が装着されているか否かを判定する。記録媒体120が装着されているか否かの判定は記録媒体検出部840を介して行われる。記録媒体120が記録媒体I/F119に装着されていると判定された場合は、処理はS901に進み、装着されていないと判定された場合はS909に進む。S901では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信される制御情報としてNext Clipを無効にする情報をクリア、すなわちNext Clipを有効にする。S902では、制御部110は、記録媒体I/F119に装着されている記録媒体が最後に記録した記録媒体か否かを判定する。なお、最後に記録した記録媒体であるか否かの判定は、例えばRAM118に最後に記録を行なった記録媒体の情報を保存しておき、保存されている記録媒体の情報と現在の記録先の記録媒体の情報とが一致するかどうかで行える。S902で最後に記録した記録媒体であると判定した場合は処理はS903に進み、最後に記録した記録媒体でないと判定した場合はS904に進む。S903では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。ただし、第1実施形態で説明したLast Clip消去によりRewrite Prevが無効化されている場合には、Rewrite Prevを有効化しないことが好ましい。或いは、記録媒体の未装着が検出された後の初めて記録媒体の装着が検出されたときであることをS902の条件に加えてS903を実行するようにしてもよい。
【0048】
S904では、制御部110は、新しいクリップを撮影したか否かを判定する。新しいクリップを撮影したと判定された場合は、処理はS905に進み、撮影していないと判定された場合はS907に進む。S905では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。S906では、最後に記録した記録媒体の情報をRAM118に保存する。S907では、制御部110は、RecReviewをしたか否かを判定する。RecReviewをしたと判定された場合は、処理はS908に進み、RecReviewをしていないと判定された場合は処理を終了する。S908では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。一方、S909では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信される制御情報として、Rewrite PrevとNext Clipを無効にすることを示す情報を生成する。これは、それまで使用していた記録媒体が取り出されたことにより、直前の撮影によって記録された画像を特定可能な状態ではなくなるためである。
【0049】
図5A,図5Bにおける各処理は、携帯端末200の制御部211がROM215に格納されたプログラムをRAM216に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部213に対する操作によって携帯端末200が外部機器制御モードに設定されると図5の処理を開始する。 携帯端末200での全体的な処理手順は第1実施形態と同様である。
【0050】
なお、本実施形態では、着脱可能な記録媒体の装着状況に応じて制御を行ったが、記録媒体I/F119に蓋があり蓋の開閉検出が行える構成である場合に、蓋の開閉状況により同様の制御を行うことも可能である。すなわち、記録媒体検出部840が、記録媒体の装着部である記録媒体I/F119を覆うための蓋の開閉を検出する蓋開閉検出部として機能する。そして、制御部110は、S900において蓋開閉検出部により蓋が開いていると判断された場合にS909の処理、すなわち、Rewrite PrevとNext Clipを無効にする情報を生成する処理を実行する。また、S900において蓋開閉検出部により蓋が閉じていると判定された場合には、S901移行の処理が実行される。もちろん、蓋の開閉状態と記録媒体I/F119における記録媒体の装着状態の両方を用いてRewrite PrevとNext Clipの無効化を制御するようにしてもよい。
【0051】
以上のように、第2実施形態によればデジタルビデオカメラ800で記録媒体が入れ替えられて最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合に、Rewrite Prevが無効化される。そのため、最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなったような場合に、携帯端末200から付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0052】
<第3実施形態>
図10と図2に、本発明を適用可能な画像管理装置の構成の一例を示す。画像管理装置は、図10に示すデジタルビデオカメラ1000(カムコーダ)と図2に示す携帯端末200とが通信可能に接続されて構成され得る。
【0053】
図10は図1に対して、記録媒体I/F(2)1050と記録媒体(2)1051が追加となっている。
【0054】
デジタルビデオカメラ1000には、画像データを記録するための記録媒体を2つ装着できる。そのために、記録媒体I/F119と記録媒体I/F(2)1050の2つのインタフェースを有する。記録媒体I/F119と記録媒体I/F(2)1050はメモリカード等の着脱可能な記録媒体を挿入可能なスロットになっている。図10においては、記録媒体I/F119と記録媒体I/F(2)1050それぞれに記録媒体120と記録媒体(2)1051が装着されている例を図示している。なお、デジタルビデオカメラ1000では、着脱可能な記録媒体に画像データを記録する構成で説明したが、これに限られるものではない。例えば、デジタルビデオカメラ1000に内蔵された着脱が不可能なメモリを2つ以上使用した構成としてもよい。或いは、着脱できない記録媒体と着脱可能な記録媒体との組み合わせであってもよい。その他の構成部は第1実施形態(図1)と同様であるため説明を省略する。携帯端末200は第1実施形態と同様の構成で実現可能であるため説明を省略する。また、記録媒体の個数も2つに限られるものではなく、複数の記録媒体から記録先の記録媒体を選択できる構成であればよい。
【0055】
図3、図5A、図5B、図11に本実施形態におけるフローチャートを示す。図3と図11のフローチャートにおける各処理は、デジタルビデオカメラ1000の制御部110がROM117に格納されたプロ部ラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ1000がカメラモード(撮影モード)に設定されると図3の処理が開始される。なお、デジタルビデオカメラ1000のカメラモードでの全体的な処理手順は第1実施形態(図3)と同様である。
【0056】
図11は、図3のS300における制御情報の生成処理の詳細を示すフローチャートである。S1100では、制御部110は、撮影した画像の記録先記録媒体が切り替えられたか否かを判定する。例えば、操作部116に含まれる記録媒体切り替えボタンが押下された場合に、記録先記録媒体が切り替えられたと判定される。記録先記録媒体が切り替えられたと判定されると処理はS1101に進み、切り替えられていないと判定されるとS1104に進む。S1101では、制御部110は、記録先の記録媒体が最後に記録の行われた記録媒体であるか否かを判定する。S1101で最後に記録した記録媒体であると判定された場合は処理はS1102に進み、最後に記録した記録媒体でないと判定された場合はS1103に進む。S1102において、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として、Rewrite Prevの機能を無効にする情報をクリアする。S1103では、制御部110は、図3のS301で携帯端末200に送信するための制御情報として、Rewrite PrevとNext Clipの機能を無効にする情報を生成する。これは、それまで使用していた記録媒体がアクセス先ではなくなり、直前の撮影によって記録された画像を特定可能な状態ではなくなるためである。なお、記録先が切り替えられても、記録が可能な記録媒体が装着されていれば、Next Clipについては有効な状態を維持するようにしてもよい。図11のステップS1104〜S1108は、第1実施形態で説明した図9のステップS904〜S908と同様の処理である。
【0057】
図5A、図5Bにおける各処理は、携帯端末200の制御部211がROM215に格納されたプログラムをRAM216に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部213に対する操作によって携帯端末200が外部機器制御モードに設定されると図5A、図5Bの処理を開始する。なお、携帯端末200での全体的な処理手順は第1実施形態と同様である。
【0058】
本実施形態では、記録先記録媒体の切り替えを操作部116に含まれる記録媒体切り替えボタンの押下で制御を行ったが、この場合に限らずその他の操作や事象の検出により記録先の切り替えを行っても良い。例えば、
・メニューから記録先記録媒体を選択する場合、
・記録媒体が装着されたかどうかを検出する構成がある場合には記録先記録媒体に設定されている記録媒体が抜かれたことを検出した場合、
・記録媒体I/F119に蓋があり、蓋の開閉検出が行える構成がある場合において、記録先記録媒体に設定されている記録媒体I/F119の蓋が開けられたことが検出された場合。
【0059】
また、記録媒体は2つの場合で説明をしたが3つ以上ある構成でも同様の制御をすることは可能である。
【0060】
以上のように、第3実施形態によればデジタルビデオカメラ1000で記録先の記録媒体が切り替えられて最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合に、Rewrite Prevの操作が無効化される。そのため、最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなったような場合に携帯端末200から付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。さらには、記録先記録媒体を切り替えたが、他の記録媒体では記録せずに最後に記録した記録媒体に再度切り替えた場合でも、携帯端末200のRewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0061】
<第4実施形態>
上述の第1〜第3実施形態では、付加情報の内容の入力と付加対象画像の選択をデジタルビデオカメラ100(800,1000)とは異なる携帯端末200を用いて行っていたが、デジタルビデオカメラ100(800,1000)自体で行うことも可能である。本実施の形態では、第1実施形態で携帯端末200が行った処理と同様の処理をデジタルビデオカメラ100内で行う例を説明する。本実施形態によるデジタルビデオカメラ100の構成については図1のブロック図を流用する。
【0062】
図12、図13A、図13B、図14に第4実施形態におけるフローチャートを示す。これらのフローチャートに示される各処理は、デジタルビデオカメラ100の制御部110がROM117に格納されたプログラムをRAM118に展開して実行することにより実現される。ユーザの操作部116に対する操作によってデジタルビデオカメラ800がカメラモード(撮影モード)に設定されると図12の処理が開始する。
【0063】
図12は、カメラモードでの全体的な処理手順を示したフローチャートである。カメラモードに設定されるとまず、S1200で、制御部110は、付加情報編集画面700が表示部115に開かれたか否かを判定する。例えば、操作部116に含まれるメニューボタンからメニューを開き付加情報編集の項目がユーザにより選択された場合に付加情報編集画面700が開かれたと判定される。付加情報編集画面はデジタルビデオカメラ100に備えられた表示部115に表示される。付加情報編集画面が開かれたと判定された場合は処理はS1201に進み、開かれていないと判定された場合はS1203に進む。S1201では、付加情報の編集処理を行う。この処理の詳細は図13A、図13Bを用いて後述する。S1202では、制御部110は、付加情報編集画面700が閉じられたか否かを判定する。例えば、付加情報編集画面700に閉じるボタン(不図示)があり、それがユーザにより選択された場合に、付加情報編集画面700が閉じられたと判定される。付加情報編集画面700が閉じられたと判定されると処理はS1203に進み、閉じられていないと判定されるとS1201に戻り、上述した処理が繰り返される。S1203では、制御部110は、記録処理を行う。この記録処理の詳細は図14を用いて後述する。S1203が終了するとS1200に戻り、上述の処理が繰り返される。
【0064】
図13A、図13Bは、図12のS1201における付加情報の編集処理の詳細を示すフローチャートである。S1300では、制御部110は、デジタルビデオカメラ100が記録中か否かを判定する。記録中と判定されるとS1301に進み、記録中でないと判定されるとS1306に進む。記録中か否かの判定は、たとえばS303と同様に行うことができる。S1301では、制御部110は、付加情報編集画面700にApply Clipボタン(不図示)を表示する。S1302では、制御部110は、図7で示すクリップタイトルフィールド701、撮影者フィールド702、撮影場所フィールド703、撮影内容フィールド704のいずれかのフィールドへの入力があったか否かを判定する。いずれかのフィールドへの入力があったと判定された場合には処理はS1303に進み、フィールドへの入力がなかったと判定された場合にはS1304に進む。S1303では、制御部110は、図7で示す付加情報編集画面の更新を行う(S504と同様の処理)。S1304では、制御部110は、Apply Clipボタンがユーザにより押されたか否かを判定する。Apply Clipボタンが押されたと判定されると処理はS1305に進み、押されていないと判定されると処理を終了する。S1305では、制御部110は、RAM118に保存されている付加情報データを更新する。
【0065】
一方、S1306では、制御部110は、付加情報編集画面700にRewrite Prevボタン705とNext Clipボタン706を表示する。S1307では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705の無効情報があるか否かを判定する。Rewrite Prevボタン705の無効情報がある場合は、処理はS1308に進み、情報がない場合はS1309に進む。S1308では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705を無効表示する。S1309では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705を有効表示する。S1310では、制御部110は、S1302と同様に図7で示すいずれかのフィールドに入力があったか否かを判定する。いずれかのフィールドへの入力があったと判定した場合には処理はS1311に進み、フィールドへの入力がなかった場合にはS1312に進む。S1311では、制御部110は、図7で示す付加情報編集画面の更新を行う。
【0066】
S1312では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705が押されたか否かを判定する。ユーザによりRewrite Prevボタン705が押されたと判定された場合には処理はS1313に進み、押されていないと判定された場合にはS1316に進む。S1313では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705が無効表示されているか否かを判定する。Rewrite Prevボタン705が無効表示されていると判定した場合には処理はS1314に進み、無効表示されていないと判定された場合にはS1315に進む。S1314では、制御部110は、Rewrite Prevボタン705が無効であり、押下してもデジタルビデオカメラ100にコマンドと付加情報データを送信しない旨の警告表示を表示部115に行う。S1315では、制御部110は、最後に撮影したクリップ(記録済みのクリップのうち最新のクリップ)に関連付けて記録されている付加情報の内容をRAM118に保存されている付加情報データで更新して記録する。一方、S1316では、制御部110は、Next Clipボタン706がユーザにより押されたか否かを判定する。Next Clipボタン706が押されたと判定された場合には処理はS1317に進み、押されていないと判定した場合には処理を終了する。S1317では、制御部110は、RAM118に保存されている付加情報データを更新する。
【0067】
図14は、図12のS1203における記録処理の詳細を示すフローチャートである。S1400では、制御部110は、デジタルビデオカメラ100が記録中か否かを判定する。記録中と判定されると処理はS1401に進み、記録中でないと判定されるとS1403に進む。S1401では、制御部110は、記録を停止したか否かを判定する。記録を停止したと判定されると処理はS1402に進み、停止していないと判定すると処理を終了する。S1402では、制御部110は、撮影したクリップに関連付けられて記録されている付加情報の内容をRAM118に保存されている付加情報データで更新して記録する。一方、S1403では、制御部110は、Last Clip消去をしたか否かを判定する。Last Clip消去をしたと判定されると処理はS1404に進み、消去していないと判定されるとS1405に進む。S1404では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にすることを示す情報を生成する。S1405では、制御部110は、RecReviewをしたか否かを判定する。RecReviewをしたと判定された場合は処理はS1406に進み、RecReviewしていないと判定された場合はS1407に進む。S1406では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。S1407では、制御部110は、記録を開始したか否かを判定する。記録を開始したと判定された場合は処理はS1408に進み、撮影していないと判定された場合は処理を終了する。S1408では、制御部110は、撮影を開始したクリップに関連付けてRAM118に保存されている付加情報データを記録する。S1409では、制御部110は、Rewrite Prevを無効にする情報をクリアする。S1409が終了すると処理を終了する。
【0068】
以上のように、第4実施形態によればデジタルビデオカメラ100でLast Clip消去が実行され最後に撮影されたクリップの内容が把握できなくなった場合に、付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。また、RecReviewにより最後に撮影されたクリップの再生を行うことで、Rewrite Prevボタン705を有効表示にし、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。
【0069】
以上、説明したように、本発明によれば記録済みのクリップのうち最新のクリップの内容が把握できなくなるような操作がデジタルビデオカメラでなされた場合に、付加情報を意図しないクリップに関連付けて記録することを防ぐことが可能となる。さらには、記録済みのクリップのうち最新のクリップの内容を確認する操作がなされた場合には、Rewrite Prevボタン705を有効表示にすることで、再度、記録済みのクリップのうち最新のクリップに関連付けて付加情報を記録することが可能となる。なお、第1〜第4実施形態で、最新のクリップの内容が把握できなくなるような操作(直前に記録されたコンテンツを特定できない状態とする操作)として、Last Clip消去、記録媒体の取り出し、記録先の変更を挙げたが、これらに限られるものではない。
【0070】
なお、第1〜第3の実施の形態では、デジタルビデオカメラ100とは別体の携帯端末200から画像の付加情報の内容と付加する対象の画像の指定を行えるようにしている。このような構成としたシステムを用いた場合、映画の撮影現場などでは、監督、デジタルビデオカメラ100を用いて画像を撮影するカメラマン、携帯端末200を用いて付加情報を入力するスタッフとをそれぞれ別の人物として作業にあたることが考えられる。このような場合には、カメラマンが行うカメラ操作タイミングと、付加情報を入力する入力スタッフが付加情報を付加するタイミングの連携を取ることが難しく、誤操作が起きやすいため、本発明の効果は特に顕著である。
【0071】
また、第4実施形態と同様に、第2実施形態、及び第3実施形態で携帯端末200側で行うものとして説明した処理も、デジタルビデオカメラ100側で行うことが可能である。すなわち、本発明は、単一の装置としての画像管理装置が、画像を記録する処理と、付加情報の内容の入力と付加対象画像の選択を行う処理の双方を行う場合にも適用可能である。すなわち、制御部110及び制御部211の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、制御を行ってもよい。
【0072】
さらに、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、第1実施形態では、Last Clipが消去された場合にRewrite Prevを無効とするようにしたが、第2、第3実施形態の条件(記録先の記録媒体が装着されていないこと、記録先が切り替わったこと、など)をオア条件で採用するようにしても良い。
【0073】
付加情報の関連付けの仕方としては、付加情報を画像ファイルとは独立したメタデータファイルとして記録し、動画ファイルとメタデータファイルとを対応付けることで関連付ける方法、画像ファイル内のヘッダ部分に付加情報を直接記録する方法などが挙げられる。
また、上記各実施形態では、タッチパネルを用いてRewrite Prevボタン705を実現したが、メカニカルなスイッチによりRewrite Prevボタン705を実現してもよい。その場合、スイッチにランプを設け、そのランプが点灯中か否かでRewrite Prevボタン705が有効か否かをユーザに示すようにしてもよい。
【0074】
さらに、上述の各実施形態では、コンテンツとしての動画に付加情報を付加する例を説明したが、静止画に付加情報を付加する際にも適用可能である。さらに撮像部112で撮影した画像に付加情報を付加する例を説明したが、付加情報を付加する対象の画像は撮像部112で撮影された画像に限るものではなく、外部から入力された動画を録画したり、静止画を記録する際に適用してもよい。すなわち、上述した実施形態においては、本発明をデジタルビデオカメラに適用した場合を例にして説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものでなはい。すなわち、画像や音声等のコンテンツを記録し、記録したコンテンツに付加情報を関連づけられるコンテンツ管理装置であれば、本発明の適用が可能である。したがって、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤ、ゲーム機、電子ブックリーダ、テレビ、DVDレコーダなどに適用可能である。
【0075】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ管理装置であって、
コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記特定可能な状態であると判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、前記特定可能な状態ではないと判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする制御手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記判定手段は、記録媒体に記録された最新のコンテンツデータを消去するコマンドが実行された場合に、前記特定可能な状態ではないと判定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
コンテンツデータが記録される記録媒体を着脱可能な装着部と、
前記装着部に記録媒体が装着されているか否かを検出する検出手段と、を更に備え、
前記判定手段は、前記検出手段が前記装着部に記録媒体が装着されていないことを検出した場合には、前記特定可能な状態ではないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記検出手段により前記装着部に記録媒体が装着されていなことを検出した後、前記装着部に記録媒体が装着されていることを検出した場合、その記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体であるか否かを判定し、最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体と判定された場合には前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にすることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
コンテンツデータが記録される記録媒体を着脱可能な装着部と、
前記装着部の蓋の開閉を検出する検出手段と、を更に備え、
前記判定手段は、前記検出手段により前記蓋が開いていることが検出された場合に、前記特定可能な状態ではないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記蓋が閉じたことを検出した場合に、前記装着部に装着されている記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体であるか否かを判定し、最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体と判定された場合には前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にすることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項7】
複数の記録媒体からコンテンツデータの記録先とする記録媒体を選択する選択手段を更に備え、
前記判定手段は、前記選択手段により選択された記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体であれば前記特定可能な状態と判定し、前記選択された記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体でなければ前記特定可能な状態でないと判定する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、新たなコンテンツデータが前記記録媒体に記録された場合、または、前記記録媒体に記録されているコンテンツデータのうちの最新のコンテンツデータへのアクセスが発生した場合に、前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項9】
前記コマンドを提供する外部の端末装置と通信可能に接続する接続手段を更に備え、
前記制御手段は、前記判定手段により前記特定可能な状態ではないと判定された場合に、前記接続手段を介して前記端末装置に前記コマンドを発生するためのユーザ操作ができないことを示す情報を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項10】
前記コマンドを発生するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示する表示手段を更に備え、
前記制御手段は、前記判定手段により前記特定可能な状態ではないと判定された場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項11】
前記コンテンツデータは、動画、静止画、音声のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項12】
記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置と、直前に記録されたコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するコマンドとその付加情報を提供する端末装置と、を有するコンテンツ管理システムであって、
前記コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する判定手段と、
前記端末装置において前記コマンドを発生するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示する表示手段と、
前記判定手段により前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではないと判定された場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項13】
コンテンツ管理装置の制御方法であって、
実行手段が、コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する工程と、
判定手段が、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する工程と、
制御手段が、前記判定する工程において前記特定可能な状態であると判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、前記特定可能な状態ではないと判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする工程と、を有することを特徴とするコンテンツ管理装置の制御方法。
【請求項14】
記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置と通信可能な操作装置であって、
前記記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御する表示制御手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする操作装置。
【請求項15】
記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御する表示制御手段と、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する制御手段と、を備える操作装置と通信可能な記録装置であって、
コンテンツデータを前記記録媒体に記録する記録手段と、
前記操作装置からの前記表示アイテムに対するユーザ操作に応じた実行の指示に基づいて、前記記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項16】
記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置と通信可能な操作装置の制御方法であって、
表示制御手段が、前記記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御する工程と、
制御手段が、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する工程と、を有することを特徴とする操作装置の制御方法。
【請求項17】
記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御し、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する操作装置と通信可能な記録装置の制御方法であって、
記録手段が、コンテンツデータを前記記録媒体に記録する工程と、
実行手段が、前記操作装置からの前記表示アイテムに対するユーザ操作に応じた実行の指示に基づいて、前記記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する工程と、を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項18】
コンピュータに、請求項13,16,17のいずれか1項に記載された制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載されたプログラムを格納した、コンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。
【請求項1】
コンテンツ管理装置であって、
コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記特定可能な状態であると判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、前記特定可能な状態ではないと判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする制御手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記判定手段は、記録媒体に記録された最新のコンテンツデータを消去するコマンドが実行された場合に、前記特定可能な状態ではないと判定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
コンテンツデータが記録される記録媒体を着脱可能な装着部と、
前記装着部に記録媒体が装着されているか否かを検出する検出手段と、を更に備え、
前記判定手段は、前記検出手段が前記装着部に記録媒体が装着されていないことを検出した場合には、前記特定可能な状態ではないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記検出手段により前記装着部に記録媒体が装着されていなことを検出した後、前記装着部に記録媒体が装着されていることを検出した場合、その記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体であるか否かを判定し、最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体と判定された場合には前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にすることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
コンテンツデータが記録される記録媒体を着脱可能な装着部と、
前記装着部の蓋の開閉を検出する検出手段と、を更に備え、
前記判定手段は、前記検出手段により前記蓋が開いていることが検出された場合に、前記特定可能な状態ではないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記蓋が閉じたことを検出した場合に、前記装着部に装着されている記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体であるか否かを判定し、最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体と判定された場合には前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にすることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項7】
複数の記録媒体からコンテンツデータの記録先とする記録媒体を選択する選択手段を更に備え、
前記判定手段は、前記選択手段により選択された記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体であれば前記特定可能な状態と判定し、前記選択された記録媒体が最後にコンテンツデータの記録を行なった記録媒体でなければ前記特定可能な状態でないと判定する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、新たなコンテンツデータが前記記録媒体に記録された場合、または、前記記録媒体に記録されているコンテンツデータのうちの最新のコンテンツデータへのアクセスが発生した場合に、前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項9】
前記コマンドを提供する外部の端末装置と通信可能に接続する接続手段を更に備え、
前記制御手段は、前記判定手段により前記特定可能な状態ではないと判定された場合に、前記接続手段を介して前記端末装置に前記コマンドを発生するためのユーザ操作ができないことを示す情報を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項10】
前記コマンドを発生するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示する表示手段を更に備え、
前記制御手段は、前記判定手段により前記特定可能な状態ではないと判定された場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項11】
前記コンテンツデータは、動画、静止画、音声のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項12】
記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置と、直前に記録されたコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するコマンドとその付加情報を提供する端末装置と、を有するコンテンツ管理システムであって、
前記コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する判定手段と、
前記端末装置において前記コマンドを発生するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示する表示手段と、
前記判定手段により前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではないと判定された場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項13】
コンテンツ管理装置の制御方法であって、
実行手段が、コマンドに応じて、記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する工程と、
判定手段が、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態か否かを判定する工程と、
制御手段が、前記判定する工程において前記特定可能な状態であると判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を可能にし、前記特定可能な状態ではないと判定された場合は前記コマンドを発生するためのユーザ操作を不能とする工程と、を有することを特徴とするコンテンツ管理装置の制御方法。
【請求項14】
記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置と通信可能な操作装置であって、
前記記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御する表示制御手段と、
前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする操作装置。
【請求項15】
記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御する表示制御手段と、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する制御手段と、を備える操作装置と通信可能な記録装置であって、
コンテンツデータを前記記録媒体に記録する記録手段と、
前記操作装置からの前記表示アイテムに対するユーザ操作に応じた実行の指示に基づいて、前記記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項16】
記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置と通信可能な操作装置の制御方法であって、
表示制御手段が、前記記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御する工程と、
制御手段が、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する工程と、を有することを特徴とする操作装置の制御方法。
【請求項17】
記録媒体に記録された最新のコンテンツデータに関連付けて付加情報を記録する処理の実行を指示するためのユーザ操作を受け付けるための表示アイテムを表示するように制御し、前記最新のコンテンツデータが前記記録媒体に直前に記録されたコンテンツデータとして特定可能な状態ではない場合に、前記表示アイテムの表示形態を変更して前記ユーザ操作を受付けないように制御する操作装置と通信可能な記録装置の制御方法であって、
記録手段が、コンテンツデータを前記記録媒体に記録する工程と、
実行手段が、前記操作装置からの前記表示アイテムに対するユーザ操作に応じた実行の指示に基づいて、前記記録媒体に記録されている最新のコンテンツデータに付加情報を関連付けて記録する処理を実行する工程と、を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項18】
コンピュータに、請求項13,16,17のいずれか1項に記載された制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載されたプログラムを格納した、コンピュータによる読み取りが可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【公開番号】特開2013−98657(P2013−98657A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237963(P2011−237963)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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