コンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法
【課題】本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ送信装置1において、本来送信すべきでなかった削除対象のコンテンツが選択される。コンテンツ送信装置1は、上記の削除対象のコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する。コンテンツ送信装置1は、上記の選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する(S105)。コンテンツ受信装置2は、削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを検索し削除する(S109)。
【解決手段】コンテンツ送信装置1において、本来送信すべきでなかった削除対象のコンテンツが選択される。コンテンツ送信装置1は、上記の削除対象のコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する。コンテンツ送信装置1は、上記の選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する(S105)。コンテンツ受信装置2は、削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを検索し削除する(S109)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法、ならびに、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置に送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来にあっては、電話番号を使ってコンテンツ(デジタルのコンテンツを構成するファイル)を送受信するため、SIPの呼制御を利用して、呼接続が完了した後、TCP(HTTP等)により、コンテンツを送受信する。
【0003】
図14は、従来のコンテンツ送受信システムにおける概略の動作シーケンス例を示す図である。
【0004】
コンテンツ送信装置1Aにおいて、コンテンツが選択され、ダイヤルおよび送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1Aは、コンテンツ受信装置2Aに対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2Aは、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1Aは、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S1A)。コンテンツ受信装置2Aは、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S3A)。
【0005】
受信側能力通知要求では、受信装置の能力の通知が必要であることが通知される。受信側能力通知応答では、受信装置の能力が通知される。コンテンツ送信装置1Aは、受信装置の能力が十分か否かを確認する。
【0006】
コンテンツ送信装置1Aにおいて能力が十分であることが確認されたなら(S11A)、コンテンツ送信装置1A、コンテンツ受信装置2Aは、コンテンツを送受信する(S15)。
【0007】
具体的には、コンテンツ送信装置1Aは、コンテンツのファイル名、MIME−Typeを通知し、受信開始を受信したなら、コンテンツを例えば、複数回に分けて送信する。コンテンツ受信装置2Aが、送信完了応答を送信し、コンテンツ送信装置1AがSIPによる呼切断を行ったなら、一連の処理が終わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−345699号公報
【特許文献2】特開平10−336233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来のコンテンツ送受信システムには、以下の問題がある。
【0010】
まず、(1)コンテンツ送信装置1は、操作ミスなどにより、コンテンツ受信装置に対し、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまい、当該コンテンツ、例えば、閲覧されるべきでないコンテンツが閲覧されてしまう虞がある。
【0011】
また、(2)コンテンツ送信装置1は、操作ミスなどにより、コンテンツを、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置に送信してしまい、閲覧すべきでない人などにコンテンツが閲覧されてしまう虞がある。
【0012】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
(1)本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法、ならびに、
(2)本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置に送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部とを有し、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有することを特徴とする。
【0014】
第2の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有することを特徴とする。
【0015】
第3の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部と、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツまたは前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有し、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有することを特徴とする。
【0016】
第4の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部を有し、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を有し、前記動作方法は、前記コンテンツ送信装置の送信履歴情報選択部が、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択するステップと、前記コンテンツ送信装置の削除指示送信部が、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信するステップと、前記コンテンツ受信装置のコンテンツ削除部が、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
第5の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部とを有し、前記動作方法は、前記コンテンツ送信装置のコンテンツ暗号化部が、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するステップと、前記コンテンツ送信装置のコンテンツ送信部が、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するステップと、前記コンテンツ送信装置の鍵送信部が、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信するステップとを有することを特徴とする。
【0018】
例えば、前記コンテンツ記憶部は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを別名で記憶するものであり、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの別名とを含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部を有し、前記コンテンツ削除部は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を前記受信履歴情報記憶部から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除する。
【発明の効果】
【0019】
(1)本発明によれば、コンテンツ送信装置から送信されてコンテンツ受信装置に記憶されたコンテンツをコンテンツ送信装置から削除でき、よって、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまっても、それを後から削除することができ、閲覧されるのを防ぐことができる。
【0020】
(2)本発明によれば、コンテンツを暗号化してコンテンツ受信装置に送信し、コンテンツを復号するための鍵はコンテンツ受信装置を経由しないで、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るように送信され、よって、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置にコンテンツを送信してしまっても、コンテンツ受信装置では、コンテンツをただちには復号化できず、コンテンツを本来閲覧すべき受信者以外の者によってコンテンツが閲覧されるのを防ぐことができるとともに、コンテンツを復号化するための鍵は、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るので、受信者はコンテンツを閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施の形態に係るコンテンツ送受信システムの構成図である。
【図2】本実施の形態における課題の解決方法をまとめた表である。
【図3】コンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置2の具体例に係るブロック図である。
【図4】送信履歴情報記憶部11の構成を例示した図である。
【図5】鍵送信先情報記憶部12の構成を例示した図である。
【図6】受信履歴情報記憶部22の構成を例示した図である。
【図7】本実施の形態に係る第1の動作シーケンス例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る第1の動作シーケンス例の一部詳細を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る第2の動作シーケンス例を示す図である。
【図10】コンテンツ送信装置1における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図11】コンテンツ受信装置2における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図12】コンテンツ送信装置1における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図13】コンテンツ受信装置2における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図14】従来のコンテンツ送受信システムにおける概略の動作シーケンス例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態に係るコンテンツ送受信システムの構成図である。
コンテンツ送受信システムは、文書、写真、データ等のコンテンツを送信するコンテンツ送信装置(適宜、「送信装置」のように略す)1と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置(適宜、「受信装置」のように略す)2と、同様のコンテンツ送信装置およびコンテンツ受信装置(共に図示せず)とを含み、これらは通信ネットワークを介して接続される。各コンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2には電話番号が割り当てられている。コンテンツ送信装置1は、電話番号によりコンテンツ受信装置2を指定して発呼を行い、これによりTCPセッションが確立し、このTCPセッションを用いて、コンテンツ受信装置2にコンテンツを送信する。
【0024】
コンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名および当該コンテンツを本来閲覧する受信者の受信者名といった宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための情報(いわゆる鍵であり、以降、「鍵」という)を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置2を経由しないで、送信する際の送信先を示す送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部12と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部13と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツまたは暗号化されたコンテンツコンテンツをコンテンツ受信装置2に送信するコンテンツ送信部14と、当該暗号化されたコンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部15と、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部16と、選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する削除指示送信部17とを有する。
【0025】
コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部21と、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツのコンテンツ記憶部21におけるファイル名である別名とを含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部22と、コンテンツ送信装置1から削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除するコンテンツ削除部23とを有する。
【0026】
図2は、本実施の形態における課題の解決方法をまとめた表である。
課題(1):「本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまう。」については、コンテンツ送信装置から送信されてコンテンツ受信装置に記憶されたコンテンツをコンテンツ送信装置から削除できるようにする。これにより、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまっても、それを後から削除することができ、閲覧されるのを防ぐことができる。
【0027】
課題(2):「本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置にコンテンツを送信してしまう。」については、コンテンツを暗号化してコンテンツ受信装置に送信し、コンテンツを復号するための鍵はコンテンツ受信装置を経由しないで、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るように送信する。これにより、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置にコンテンツを送信してしまっても、コンテンツ受信装置では、コンテンツをただちには復号化できず、コンテンツを本来閲覧すべき受信者以外の者によってコンテンツが閲覧されるのを防ぐことができるとともに、コンテンツを復号化するための鍵は、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るので、受信者はコンテンツを閲覧することができる。
【0028】
図3は、コンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置2の具体例に係るブロック図である。
【0029】
具体例に係る装置は、例えば、コンテンツのファイルが記憶されるハードディスク装置(HDD)A1、オペレーティングシステム(OS)A2、メモリA3およびデジタルコンテンツ送受アプリケーションA4を備える。
【0030】
デジタルコンテンツ送受アプリケーションA4は、グラフィックユーザインタフェース(GUI)41、送信サービス機能42、受信サービス機能43、ファイル管理機能44、HTTP(SOAP)プロトコル45、通信機能(コンテンツ転送プロトコル)46、SMTPプロトコルなどのプロトコル47、暗号化機能48、鍵送信機能49を備える。通信機能46は、送受信装置認証機能461、送受信者認証機能462、ファイル管理機能463を備える。
【0031】
ファイル管理機能44は、送信履歴情報記憶部11、鍵送信先情報記憶部12、コンテンツ記憶部21、受信履歴情報記憶部22やその他のファイルを管理する機能である。暗号化機能48は、コンテンツ暗号化部13の機能を発揮するものである。鍵送信機能49は、プロトコル47を使用して、鍵送信部15の機能を発揮するものである。ファイル管理機能463は、コンテンツ削除部23の機能を発揮するものである。
【0032】
図4は、送信履歴情報記憶部11の構成を例示した図である。
【0033】
送信履歴情報記憶部11は、コンテンツの送信日時ごとに、送信履歴情報を記憶する。
【0034】
各送信履歴情報は、対応する送信日時、送信されたコンテンツの送信先であるコンテンツ受信装置2の電話番号(着番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツの宛先を含む。送信履歴情報は、当該コンテンツが暗号化されている場合、その旨を示す暗号化フラグを含む。
【0035】
コンテンツ名は、例えば、ファイル名である。宛先は、例えば、当該コンテンツを本来閲覧すべき受信者の受信者名である。
【0036】
図5は、鍵送信先情報記憶部12の構成を例示した図である。
鍵送信先情報記憶部12は、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先(コンテンツの本来の宛先、例えば、コンテンツを本来閲覧すべき受信者の受信者名)ごとに、鍵送信先情報を記憶する。各鍵送信先情報は、鍵の送信先、鍵の送信方法を示し、宛先(受信者名)を含んでいる。鍵の送信方法が、電子メールである場合、鍵の送信先は、電子メールのアドレスである。一方、鍵の送信方法が、FAX(ファクシミリ)である場合、鍵の送信先は、ファクシミリ受信機が接続された電話回線の回線番号である。
【0037】
図6は、受信履歴情報記憶部22の構成を例示した図である。
受信履歴情報記憶部22は、コンテンツの受信日時ごとに、受信履歴情報を記憶する。
【0038】
各受信履歴情報は、対応する受信日時、受信されたコンテンツの送信元であるコンテンツ送信装置1の電話番号(発番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツのコンテンツ記憶部21におけるファイル名である別名とを含む。別名は、例えば、受信日時を数字にした主要部を有する。
【0039】
図7は、本実施の形態に係る第1の動作シーケンス例を示す図である。
コンテンツ送信装置1において、コンテンツが選択され、ダイヤルおよび送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2は、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1は、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S1)。コンテンツ受信装置2は、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S3)。
【0040】
受信側能力通知要求では、受信装置の能力の通知が必要であること、受信装置の認証が必要であること(受信装置認証要)、受信者の認証が必要であること(受信者認証要)が通知される。
【0041】
受信側能力通知応答では、受信装置の能力、送信装置の認証が必要であること(送信装置認証要)、送信者の認証が必要であること(送信者認証要)が通知される。
【0042】
コンテンツ送信装置1は、受信装置の能力が十分か否かを確認する。
次に、送受信装置認証(S5)と送受信者認証(S7)が行われる。これらの順序は不問である。
【0043】
コンテンツ送信装置1において能力が十分であることと認証が成功したことつまり相手は受信を許可された相手であることとが確認され(S11)、且つ、コンテンツ受信装置2において認証が成功したことつまり相手は送信を許可された相手であることとが確認された(S13)なら、コンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2は、コンテンツを送受信する(S15)。
【0044】
具体的には、コンテンツ送信装置1のコンテンツ送信部14は、コンテンツのファイル名、MIME−Typeを通知し、受信開始を受信したなら、コンテンツを例えば、複数回に分けて、コンテンツ受信装置2に送信する。コンテンツ送信装置1のコンテンツ送信部14は、例えば、コンテンツをHTTP(hypertext transfer protocol)を使用して送信する。
【0045】
コンテンツ送信装置1は、当該送信日時、送信されたコンテンツの送信先であるコンテンツ受信装置2の電話番号(着番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツの宛先を含む送信履歴情報を生成し、送信履歴情報記憶部11に記憶させる(S16)。
【0046】
一方、コンテンツ受信装置2は、コンテンツをコンテンツ記憶部21に記憶させる。また、コンテンツ受信装置2は、当該受信日時、受信されたコンテンツの送信元であるコンテンツ送信装置1の電話番号(発番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツのコンテンツ記憶部21におけるファイル名である別名とを含む受信履歴情報を生成し、受信履歴情報記憶部22に記憶させる(S17)。
【0047】
そして、コンテンツ受信装置2が、送信完了応答を送信し、コンテンツ送信装置1がSIPによる呼切断を行ったなら、一連の処理が終わる。コンテンツ受信装置2は、必要に応じて、コンテンツ記憶部21からコンテンツを読み出し、印刷や表示などを行う。
【0048】
ここで、ステップS15で送信されたコンテンツが、本来送信すべきでなかったコンテンツだったこととする。この場合には、ステップS18において、当該コンテンツを削除する処理が行われる。
【0049】
図8は、ステップS18の詳細な動作シーケンス例を示す図である。
コンテンツ送信装置1において、本来送信すべきでなかった削除対象のコンテンツが選択され、ダイヤルおよび削除指示送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2は、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1は、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S101)。コンテンツ受信装置2は、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S103)。
【0050】
受信側能力通知要求では、送信済みのコンテンツの削除を要求すること(送信済みコンテンツ削除要求)が通知される。
【0051】
受信側能力通知応答では、送信済みのコンテンツを削除すること(送信済みコンテンツ削除応答)が通知される。
【0052】
コンテンツ送信装置1は、受信装置の能力が十分か否かを確認する。
コンテンツ送信装置1の送信履歴情報選択部16は、送信履歴情報記憶部11から、上記の削除対象のコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する。
【0053】
次に、コンテンツ送信装置1の削除指示送信部17は、上記の選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する(S105)。
【0054】
コンテンツ受信装置2は、削除指示を受け付けたことを示す削除指示受付をコンテンツ送信装置1に送信する(S107)。
【0055】
また、コンテンツ受信装置2のコンテンツ削除部23は、削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索し削除する(S109)。
【0056】
具体的には、コンテンツ削除部23は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を受信履歴情報記憶部22から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除する。
【0057】
そして、コンテンツ受信装置2が、削除完了を通知し(S111)、コンテンツ送信装置1がSIPによる呼切断を行ったなら(S113)、一連の処理が終わる。
【0058】
図9は、本実施の形態に係る第2の動作シーケンス例を示す図である。
コンテンツ送信装置1において、コンテンツが選択され、コンテンツを本来閲覧すべき受信者つまり宛先が選択され、ダイヤルおよび送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2は、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1は、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S51)。コンテンツ受信装置2は、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S53)。
【0059】
次に、コンテンツ暗号化部13は、送信されようとするコンテンツを暗号化する(S55)。
【0060】
次に、コンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2は、コンテンツを送受信する(S57)。ここでのコンテンツの送受信は、コンテンツが暗号化されていることを除いては、上記ステップS15でのコンテンツの送受信と同様である。
【0061】
なお、コンテンツ送信装置1は、暗号化フラグを含む送信履歴情報を、これ以外は、上記ステップS16と同様に生成し、送信履歴情報記憶部11に記憶させる。
【0062】
また、コンテンツ受信装置2は、コンテンツをコンテンツ記憶部21に記憶させる。また、コンテンツ受信装置2は、上記ステップS17と同様に、受信履歴情報を生成し、受信履歴情報記憶部22に記憶させる。
【0063】
そして、コンテンツ受信装置2が、送信完了応答を送信し、コンテンツ送信装置1がSIPによる呼切断を行う。
【0064】
次に、コンテンツ送信装置1の鍵送信部15は、上記宛先(受信者)に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、上記暗号化されたコンテンツを復号化するための鍵を、当該鍵送信先情報によって示される鍵の送信先に、当該鍵送信先によって示される鍵の送信方法によって、送信する(S59)。
【0065】
例えば、鍵の送信方法が、電子メールであり、鍵の送信先が、電子メールのアドレスである場合、鍵送信部15は、鍵を当該アドレスに電子メールのプロトコル(SMTP等)で送信する。
【0066】
一方、鍵の送信方法が、FAX(ファクシミリ)であり、鍵の送信先は、回線番号である場合、鍵送信部15は、鍵を当該回線番号の回線にファクシミリのプロトコルで送信する。
【0067】
コンテンツを本来閲覧すべき受信者は、鍵を受け取り、ステップS57で送信されたコンテンツを当該鍵により復号化する(S61)。
【0068】
図10は、コンテンツ送信装置1における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0069】
コンテンツ送信装置1の送信履歴情報選択部16は、TCPセッションが確立し、受信側能力通知が行われると、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかった削除対象のコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する(S201)。
【0070】
次に、コンテンツ送信装置1の削除指示送信部17は、上記の選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する(S203)。
【0071】
次に、コンテンツ送信装置1は、削除指示受付を受信する(S205)。
【0072】
コンテンツ送信装置1は、削除指示受付を受信できたなら、削除完了を受信し(S207)、呼切断を行う(S209)。
【0073】
一方、コンテンツ送信装置1は、削除指示受付を受信できなかったなら、呼切断を行う(S209)。
【0074】
図11は、コンテンツ受信装置2における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0075】
コンテンツ受信装置2は、TCPセッションが確立し、受信側能力通知が行われると、削除指示を受信する(S301)。
【0076】
コンテンツ受信装置2のコンテンツ削除部23は、削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索する(S303)。
【0077】
コンテンツ受信装置2は、該当のコンテンツがあったなら、削除指示受付をコンテンツ送信装置1に送信する(S305)。
【0078】
次に、コンテンツ削除部23は、該当のコンテンツを削除する(S307)。
次に、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1に削除完了を通知し(S309)、呼切断を処理する(S311)。
【0079】
一方、コンテンツ受信装置2は、該当のコンテンツがなかったなら、その旨を示す通知をコンテンツ送信装置1に送信し(S313)、呼切断を処理する(S311)。
【0080】
図12は、コンテンツ送信装置1における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0081】
コンテンツ送信装置1において、コンテンツが選択され、コンテンツを本来閲覧すべき受信者(宛先)が選択される(S401)と、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼(ダイヤル)を行う(S403)。
【0082】
コンテンツ暗号化部13は、TCPセッションが確立し、受信側能力通知が行われると、送信されようとするコンテンツを暗号化し(S405)、コンテンツ送信部14は、暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置2に送信する(S407)。
【0083】
次に、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2から送信完了応答を受信する(S409)と、呼切断を行う(S411)。
【0084】
次に、コンテンツ送信装置1の鍵送信部15は、上記選択された受信者(宛先)に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、暗号化されたコンテンツを復号化するための鍵を、当該鍵送信先情報によって示される鍵の送信先に、当該鍵送信先によって示される鍵の送信方法によって、送信する(S413)。
【0085】
続いては、次の処理(例えば、次のコンテンツの受信)が行われる(S415)。
図13は、コンテンツ受信装置2における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0086】
コンテンツ受信装置2は、暗号化されたコンテンツの受信が完了する(S501)と、呼切断を処理し(S503)、次の処理(例えば、次のコンテンツの受信)を行う(S505)。
【0087】
その後、コンテンツ受信装置2は、暗号化されたコンテンツを復号化する処理の指示を受け付け(S507)、受信者によって受信された鍵(S509)が入力されると、当該コンテンツを鍵で復号化する(S511)。
【0088】
コンテンツ受信装置2は、復号化できたなら、例えば、復号化されたコンテンツの印刷や表示などを行う(S513)。
【0089】
一方、コンテンツ受信装置2は、復号化できなかったなら、鍵の再入力などを行う(S515)。
【0090】
以上説明したように、本発明の実施に係るコンテンツ送受信システムは、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部12と、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部16と、選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する削除指示送信部17と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部13と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツまたは前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置2に送信するコンテンツ送信部14と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部15とを有し、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部21と、削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除するコンテンツ削除部23とを有して構成される。
【0091】
このコンテンツ送受信システムによれば、上記第1の課題を解決できる、つまり、コンテンツ送信装置1から送信されてコンテンツ受信装置2に記憶されたコンテンツをコンテンツ送信装置1から削除でき、よって、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまっても、それを後から削除することができ、閲覧されるのを防ぐことができる。また、このコンテンツ送受信システムによれば、上記第2の課題を解決できる、つまり、コンテンツを暗号化してコンテンツ受信装置2に送信し、コンテンツを復号するための鍵はコンテンツ受信装置2を経由しないで、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るように送信され、よって、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置2にコンテンツを送信してしまっても、コンテンツ受信装置2では、コンテンツをただちには復号化できず、コンテンツを本来閲覧すべき受信者以外の者によってコンテンツが閲覧されるのを防ぐことができるとともに、コンテンツを復号化するための鍵は、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るので、受信者はコンテンツを閲覧することができる。
【0092】
なお、コンテンツ送受信システムは、第1の課題を解決するための、上記第1の動作シーケンス例を少なくとも実行できるように構成してもよい。その反対に、コンテンツ送受信システムは、第2の課題を解決するための、上記第2の動作シーケンス例を少なくとも実行できるように構成してもよい。
【0093】
すなわち、前者のコンテンツ送受信システムのコンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部16と、選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する削除指示送信部17とを有し、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部21と、削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除するコンテンツ削除部23とを有して少なくとも構成され、少なくとも第1の課題を解決できる。
【0094】
一方、後者のコンテンツ送受信システムのコンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置2を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部12と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部13と、暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部14と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部15とを有して少なくとも構成され、少なくとも第2の課題を解決できる。
【0095】
なお、以上の説明では、鍵送信先情報記憶部12の各鍵送信先情報においては、鍵の送信先と受信者(コンテンツの宛先つまり本来コンテンツを閲覧すべき人)を対応づけたが、例えば、コンテンツを受信者のパーソナルコンピュータやグループで共用するパーソナルコンピュータで閲覧する場合は、コンテンツの本来の宛先はパーソナルコンピュータであると言えるので、鍵の送信先とパーソナルコンピュータ(コンテンツの宛先つまり本来コンテンツを表示するパーソナルコンピュータ)を対応づけてもよい。例えば、鍵を電子メールでパーソナルコンピュータに送信する場合は、アドレスがパーソナルコンピュータを示しており、受信者名などを特に設ける必要はない。鍵をファクシミリで送信する場合は、受信者名の代わりに、パーソナルコンピュータ名やパーソナルコンピュータを共用するグループ名などを設ければよい。
【0096】
また、いずれのコンテンツ送受信システムについても、そのコンテンツ送信装置またはコンテンツ受信装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0097】
1…コンテンツ送信装置
2…コンテンツ受信装置
11…送信履歴情報記憶部
12…鍵送信先情報記憶部
13…コンテンツ暗号化部
14…コンテンツ送信部
15…鍵送信部
16…送信履歴情報選択部
17…削除指示送信部
21…コンテンツ記憶部
22…受信履歴情報記憶部
23…コンテンツ削除部
【技術分野】
【0001】
本発明は、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法、ならびに、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置に送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来にあっては、電話番号を使ってコンテンツ(デジタルのコンテンツを構成するファイル)を送受信するため、SIPの呼制御を利用して、呼接続が完了した後、TCP(HTTP等)により、コンテンツを送受信する。
【0003】
図14は、従来のコンテンツ送受信システムにおける概略の動作シーケンス例を示す図である。
【0004】
コンテンツ送信装置1Aにおいて、コンテンツが選択され、ダイヤルおよび送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1Aは、コンテンツ受信装置2Aに対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2Aは、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1Aは、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S1A)。コンテンツ受信装置2Aは、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S3A)。
【0005】
受信側能力通知要求では、受信装置の能力の通知が必要であることが通知される。受信側能力通知応答では、受信装置の能力が通知される。コンテンツ送信装置1Aは、受信装置の能力が十分か否かを確認する。
【0006】
コンテンツ送信装置1Aにおいて能力が十分であることが確認されたなら(S11A)、コンテンツ送信装置1A、コンテンツ受信装置2Aは、コンテンツを送受信する(S15)。
【0007】
具体的には、コンテンツ送信装置1Aは、コンテンツのファイル名、MIME−Typeを通知し、受信開始を受信したなら、コンテンツを例えば、複数回に分けて送信する。コンテンツ受信装置2Aが、送信完了応答を送信し、コンテンツ送信装置1AがSIPによる呼切断を行ったなら、一連の処理が終わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−345699号公報
【特許文献2】特開平10−336233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来のコンテンツ送受信システムには、以下の問題がある。
【0010】
まず、(1)コンテンツ送信装置1は、操作ミスなどにより、コンテンツ受信装置に対し、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまい、当該コンテンツ、例えば、閲覧されるべきでないコンテンツが閲覧されてしまう虞がある。
【0011】
また、(2)コンテンツ送信装置1は、操作ミスなどにより、コンテンツを、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置に送信してしまい、閲覧すべきでない人などにコンテンツが閲覧されてしまう虞がある。
【0012】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
(1)本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法、ならびに、
(2)本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置に送信してしまったときの対応が可能なコンテンツ送受信システムおよびコンテンツ送受信システムにおける動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部とを有し、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有することを特徴とする。
【0014】
第2の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有することを特徴とする。
【0015】
第3の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部と、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツまたは前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有し、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有することを特徴とする。
【0016】
第4の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部を有し、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を有し、前記動作方法は、前記コンテンツ送信装置の送信履歴情報選択部が、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択するステップと、前記コンテンツ送信装置の削除指示送信部が、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信するステップと、前記コンテンツ受信装置のコンテンツ削除部が、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
第5の本発明は、コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、前記コンテンツ送信装置は、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部とを有し、前記動作方法は、前記コンテンツ送信装置のコンテンツ暗号化部が、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するステップと、前記コンテンツ送信装置のコンテンツ送信部が、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するステップと、前記コンテンツ送信装置の鍵送信部が、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信するステップとを有することを特徴とする。
【0018】
例えば、前記コンテンツ記憶部は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを別名で記憶するものであり、前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの別名とを含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部を有し、前記コンテンツ削除部は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を前記受信履歴情報記憶部から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除する。
【発明の効果】
【0019】
(1)本発明によれば、コンテンツ送信装置から送信されてコンテンツ受信装置に記憶されたコンテンツをコンテンツ送信装置から削除でき、よって、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまっても、それを後から削除することができ、閲覧されるのを防ぐことができる。
【0020】
(2)本発明によれば、コンテンツを暗号化してコンテンツ受信装置に送信し、コンテンツを復号するための鍵はコンテンツ受信装置を経由しないで、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るように送信され、よって、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置にコンテンツを送信してしまっても、コンテンツ受信装置では、コンテンツをただちには復号化できず、コンテンツを本来閲覧すべき受信者以外の者によってコンテンツが閲覧されるのを防ぐことができるとともに、コンテンツを復号化するための鍵は、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るので、受信者はコンテンツを閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施の形態に係るコンテンツ送受信システムの構成図である。
【図2】本実施の形態における課題の解決方法をまとめた表である。
【図3】コンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置2の具体例に係るブロック図である。
【図4】送信履歴情報記憶部11の構成を例示した図である。
【図5】鍵送信先情報記憶部12の構成を例示した図である。
【図6】受信履歴情報記憶部22の構成を例示した図である。
【図7】本実施の形態に係る第1の動作シーケンス例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係る第1の動作シーケンス例の一部詳細を示す図である。
【図9】本実施の形態に係る第2の動作シーケンス例を示す図である。
【図10】コンテンツ送信装置1における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図11】コンテンツ受信装置2における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図12】コンテンツ送信装置1における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図13】コンテンツ受信装置2における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【図14】従来のコンテンツ送受信システムにおける概略の動作シーケンス例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態に係るコンテンツ送受信システムの構成図である。
コンテンツ送受信システムは、文書、写真、データ等のコンテンツを送信するコンテンツ送信装置(適宜、「送信装置」のように略す)1と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置(適宜、「受信装置」のように略す)2と、同様のコンテンツ送信装置およびコンテンツ受信装置(共に図示せず)とを含み、これらは通信ネットワークを介して接続される。各コンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2には電話番号が割り当てられている。コンテンツ送信装置1は、電話番号によりコンテンツ受信装置2を指定して発呼を行い、これによりTCPセッションが確立し、このTCPセッションを用いて、コンテンツ受信装置2にコンテンツを送信する。
【0024】
コンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名および当該コンテンツを本来閲覧する受信者の受信者名といった宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための情報(いわゆる鍵であり、以降、「鍵」という)を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置2を経由しないで、送信する際の送信先を示す送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部12と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部13と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツまたは暗号化されたコンテンツコンテンツをコンテンツ受信装置2に送信するコンテンツ送信部14と、当該暗号化されたコンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部15と、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部16と、選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する削除指示送信部17とを有する。
【0025】
コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部21と、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツのコンテンツ記憶部21におけるファイル名である別名とを含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部22と、コンテンツ送信装置1から削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除するコンテンツ削除部23とを有する。
【0026】
図2は、本実施の形態における課題の解決方法をまとめた表である。
課題(1):「本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまう。」については、コンテンツ送信装置から送信されてコンテンツ受信装置に記憶されたコンテンツをコンテンツ送信装置から削除できるようにする。これにより、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまっても、それを後から削除することができ、閲覧されるのを防ぐことができる。
【0027】
課題(2):「本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置にコンテンツを送信してしまう。」については、コンテンツを暗号化してコンテンツ受信装置に送信し、コンテンツを復号するための鍵はコンテンツ受信装置を経由しないで、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るように送信する。これにより、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置にコンテンツを送信してしまっても、コンテンツ受信装置では、コンテンツをただちには復号化できず、コンテンツを本来閲覧すべき受信者以外の者によってコンテンツが閲覧されるのを防ぐことができるとともに、コンテンツを復号化するための鍵は、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るので、受信者はコンテンツを閲覧することができる。
【0028】
図3は、コンテンツ送信装置1およびコンテンツ受信装置2の具体例に係るブロック図である。
【0029】
具体例に係る装置は、例えば、コンテンツのファイルが記憶されるハードディスク装置(HDD)A1、オペレーティングシステム(OS)A2、メモリA3およびデジタルコンテンツ送受アプリケーションA4を備える。
【0030】
デジタルコンテンツ送受アプリケーションA4は、グラフィックユーザインタフェース(GUI)41、送信サービス機能42、受信サービス機能43、ファイル管理機能44、HTTP(SOAP)プロトコル45、通信機能(コンテンツ転送プロトコル)46、SMTPプロトコルなどのプロトコル47、暗号化機能48、鍵送信機能49を備える。通信機能46は、送受信装置認証機能461、送受信者認証機能462、ファイル管理機能463を備える。
【0031】
ファイル管理機能44は、送信履歴情報記憶部11、鍵送信先情報記憶部12、コンテンツ記憶部21、受信履歴情報記憶部22やその他のファイルを管理する機能である。暗号化機能48は、コンテンツ暗号化部13の機能を発揮するものである。鍵送信機能49は、プロトコル47を使用して、鍵送信部15の機能を発揮するものである。ファイル管理機能463は、コンテンツ削除部23の機能を発揮するものである。
【0032】
図4は、送信履歴情報記憶部11の構成を例示した図である。
【0033】
送信履歴情報記憶部11は、コンテンツの送信日時ごとに、送信履歴情報を記憶する。
【0034】
各送信履歴情報は、対応する送信日時、送信されたコンテンツの送信先であるコンテンツ受信装置2の電話番号(着番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツの宛先を含む。送信履歴情報は、当該コンテンツが暗号化されている場合、その旨を示す暗号化フラグを含む。
【0035】
コンテンツ名は、例えば、ファイル名である。宛先は、例えば、当該コンテンツを本来閲覧すべき受信者の受信者名である。
【0036】
図5は、鍵送信先情報記憶部12の構成を例示した図である。
鍵送信先情報記憶部12は、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先(コンテンツの本来の宛先、例えば、コンテンツを本来閲覧すべき受信者の受信者名)ごとに、鍵送信先情報を記憶する。各鍵送信先情報は、鍵の送信先、鍵の送信方法を示し、宛先(受信者名)を含んでいる。鍵の送信方法が、電子メールである場合、鍵の送信先は、電子メールのアドレスである。一方、鍵の送信方法が、FAX(ファクシミリ)である場合、鍵の送信先は、ファクシミリ受信機が接続された電話回線の回線番号である。
【0037】
図6は、受信履歴情報記憶部22の構成を例示した図である。
受信履歴情報記憶部22は、コンテンツの受信日時ごとに、受信履歴情報を記憶する。
【0038】
各受信履歴情報は、対応する受信日時、受信されたコンテンツの送信元であるコンテンツ送信装置1の電話番号(発番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツのコンテンツ記憶部21におけるファイル名である別名とを含む。別名は、例えば、受信日時を数字にした主要部を有する。
【0039】
図7は、本実施の形態に係る第1の動作シーケンス例を示す図である。
コンテンツ送信装置1において、コンテンツが選択され、ダイヤルおよび送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2は、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1は、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S1)。コンテンツ受信装置2は、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S3)。
【0040】
受信側能力通知要求では、受信装置の能力の通知が必要であること、受信装置の認証が必要であること(受信装置認証要)、受信者の認証が必要であること(受信者認証要)が通知される。
【0041】
受信側能力通知応答では、受信装置の能力、送信装置の認証が必要であること(送信装置認証要)、送信者の認証が必要であること(送信者認証要)が通知される。
【0042】
コンテンツ送信装置1は、受信装置の能力が十分か否かを確認する。
次に、送受信装置認証(S5)と送受信者認証(S7)が行われる。これらの順序は不問である。
【0043】
コンテンツ送信装置1において能力が十分であることと認証が成功したことつまり相手は受信を許可された相手であることとが確認され(S11)、且つ、コンテンツ受信装置2において認証が成功したことつまり相手は送信を許可された相手であることとが確認された(S13)なら、コンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2は、コンテンツを送受信する(S15)。
【0044】
具体的には、コンテンツ送信装置1のコンテンツ送信部14は、コンテンツのファイル名、MIME−Typeを通知し、受信開始を受信したなら、コンテンツを例えば、複数回に分けて、コンテンツ受信装置2に送信する。コンテンツ送信装置1のコンテンツ送信部14は、例えば、コンテンツをHTTP(hypertext transfer protocol)を使用して送信する。
【0045】
コンテンツ送信装置1は、当該送信日時、送信されたコンテンツの送信先であるコンテンツ受信装置2の電話番号(着番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツの宛先を含む送信履歴情報を生成し、送信履歴情報記憶部11に記憶させる(S16)。
【0046】
一方、コンテンツ受信装置2は、コンテンツをコンテンツ記憶部21に記憶させる。また、コンテンツ受信装置2は、当該受信日時、受信されたコンテンツの送信元であるコンテンツ送信装置1の電話番号(発番号)、当該コンテンツのコンテンツ名、当該コンテンツのコンテンツ記憶部21におけるファイル名である別名とを含む受信履歴情報を生成し、受信履歴情報記憶部22に記憶させる(S17)。
【0047】
そして、コンテンツ受信装置2が、送信完了応答を送信し、コンテンツ送信装置1がSIPによる呼切断を行ったなら、一連の処理が終わる。コンテンツ受信装置2は、必要に応じて、コンテンツ記憶部21からコンテンツを読み出し、印刷や表示などを行う。
【0048】
ここで、ステップS15で送信されたコンテンツが、本来送信すべきでなかったコンテンツだったこととする。この場合には、ステップS18において、当該コンテンツを削除する処理が行われる。
【0049】
図8は、ステップS18の詳細な動作シーケンス例を示す図である。
コンテンツ送信装置1において、本来送信すべきでなかった削除対象のコンテンツが選択され、ダイヤルおよび削除指示送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2は、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1は、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S101)。コンテンツ受信装置2は、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S103)。
【0050】
受信側能力通知要求では、送信済みのコンテンツの削除を要求すること(送信済みコンテンツ削除要求)が通知される。
【0051】
受信側能力通知応答では、送信済みのコンテンツを削除すること(送信済みコンテンツ削除応答)が通知される。
【0052】
コンテンツ送信装置1は、受信装置の能力が十分か否かを確認する。
コンテンツ送信装置1の送信履歴情報選択部16は、送信履歴情報記憶部11から、上記の削除対象のコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する。
【0053】
次に、コンテンツ送信装置1の削除指示送信部17は、上記の選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する(S105)。
【0054】
コンテンツ受信装置2は、削除指示を受け付けたことを示す削除指示受付をコンテンツ送信装置1に送信する(S107)。
【0055】
また、コンテンツ受信装置2のコンテンツ削除部23は、削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索し削除する(S109)。
【0056】
具体的には、コンテンツ削除部23は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を受信履歴情報記憶部22から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除する。
【0057】
そして、コンテンツ受信装置2が、削除完了を通知し(S111)、コンテンツ送信装置1がSIPによる呼切断を行ったなら(S113)、一連の処理が終わる。
【0058】
図9は、本実施の形態に係る第2の動作シーケンス例を示す図である。
コンテンツ送信装置1において、コンテンツが選択され、コンテンツを本来閲覧すべき受信者つまり宛先が選択され、ダイヤルおよび送信の指示がなされると、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼を行う。コンテンツ受信装置2は、SIPによる応答を行う。TCPセッションが確立すると、コンテンツ送信装置1は、受信側能力通知要求をコンテンツ受信装置2に送信する(S51)。コンテンツ受信装置2は、受信側能力通知応答をコンテンツ送信装置1に送信する(S53)。
【0059】
次に、コンテンツ暗号化部13は、送信されようとするコンテンツを暗号化する(S55)。
【0060】
次に、コンテンツ送信装置1、コンテンツ受信装置2は、コンテンツを送受信する(S57)。ここでのコンテンツの送受信は、コンテンツが暗号化されていることを除いては、上記ステップS15でのコンテンツの送受信と同様である。
【0061】
なお、コンテンツ送信装置1は、暗号化フラグを含む送信履歴情報を、これ以外は、上記ステップS16と同様に生成し、送信履歴情報記憶部11に記憶させる。
【0062】
また、コンテンツ受信装置2は、コンテンツをコンテンツ記憶部21に記憶させる。また、コンテンツ受信装置2は、上記ステップS17と同様に、受信履歴情報を生成し、受信履歴情報記憶部22に記憶させる。
【0063】
そして、コンテンツ受信装置2が、送信完了応答を送信し、コンテンツ送信装置1がSIPによる呼切断を行う。
【0064】
次に、コンテンツ送信装置1の鍵送信部15は、上記宛先(受信者)に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、上記暗号化されたコンテンツを復号化するための鍵を、当該鍵送信先情報によって示される鍵の送信先に、当該鍵送信先によって示される鍵の送信方法によって、送信する(S59)。
【0065】
例えば、鍵の送信方法が、電子メールであり、鍵の送信先が、電子メールのアドレスである場合、鍵送信部15は、鍵を当該アドレスに電子メールのプロトコル(SMTP等)で送信する。
【0066】
一方、鍵の送信方法が、FAX(ファクシミリ)であり、鍵の送信先は、回線番号である場合、鍵送信部15は、鍵を当該回線番号の回線にファクシミリのプロトコルで送信する。
【0067】
コンテンツを本来閲覧すべき受信者は、鍵を受け取り、ステップS57で送信されたコンテンツを当該鍵により復号化する(S61)。
【0068】
図10は、コンテンツ送信装置1における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0069】
コンテンツ送信装置1の送信履歴情報選択部16は、TCPセッションが確立し、受信側能力通知が行われると、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかった削除対象のコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する(S201)。
【0070】
次に、コンテンツ送信装置1の削除指示送信部17は、上記の選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する(S203)。
【0071】
次に、コンテンツ送信装置1は、削除指示受付を受信する(S205)。
【0072】
コンテンツ送信装置1は、削除指示受付を受信できたなら、削除完了を受信し(S207)、呼切断を行う(S209)。
【0073】
一方、コンテンツ送信装置1は、削除指示受付を受信できなかったなら、呼切断を行う(S209)。
【0074】
図11は、コンテンツ受信装置2における第1の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0075】
コンテンツ受信装置2は、TCPセッションが確立し、受信側能力通知が行われると、削除指示を受信する(S301)。
【0076】
コンテンツ受信装置2のコンテンツ削除部23は、削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索する(S303)。
【0077】
コンテンツ受信装置2は、該当のコンテンツがあったなら、削除指示受付をコンテンツ送信装置1に送信する(S305)。
【0078】
次に、コンテンツ削除部23は、該当のコンテンツを削除する(S307)。
次に、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1に削除完了を通知し(S309)、呼切断を処理する(S311)。
【0079】
一方、コンテンツ受信装置2は、該当のコンテンツがなかったなら、その旨を示す通知をコンテンツ送信装置1に送信し(S313)、呼切断を処理する(S311)。
【0080】
図12は、コンテンツ送信装置1における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0081】
コンテンツ送信装置1において、コンテンツが選択され、コンテンツを本来閲覧すべき受信者(宛先)が選択される(S401)と、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2に対し、SIPによる発呼(ダイヤル)を行う(S403)。
【0082】
コンテンツ暗号化部13は、TCPセッションが確立し、受信側能力通知が行われると、送信されようとするコンテンツを暗号化し(S405)、コンテンツ送信部14は、暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置2に送信する(S407)。
【0083】
次に、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ受信装置2から送信完了応答を受信する(S409)と、呼切断を行う(S411)。
【0084】
次に、コンテンツ送信装置1の鍵送信部15は、上記選択された受信者(宛先)に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、暗号化されたコンテンツを復号化するための鍵を、当該鍵送信先情報によって示される鍵の送信先に、当該鍵送信先によって示される鍵の送信方法によって、送信する(S413)。
【0085】
続いては、次の処理(例えば、次のコンテンツの受信)が行われる(S415)。
図13は、コンテンツ受信装置2における第2の動作シーケンス例に係る動作フローチャート例を示す図である。
【0086】
コンテンツ受信装置2は、暗号化されたコンテンツの受信が完了する(S501)と、呼切断を処理し(S503)、次の処理(例えば、次のコンテンツの受信)を行う(S505)。
【0087】
その後、コンテンツ受信装置2は、暗号化されたコンテンツを復号化する処理の指示を受け付け(S507)、受信者によって受信された鍵(S509)が入力されると、当該コンテンツを鍵で復号化する(S511)。
【0088】
コンテンツ受信装置2は、復号化できたなら、例えば、復号化されたコンテンツの印刷や表示などを行う(S513)。
【0089】
一方、コンテンツ受信装置2は、復号化できなかったなら、鍵の再入力などを行う(S515)。
【0090】
以上説明したように、本発明の実施に係るコンテンツ送受信システムは、コンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部12と、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部16と、選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する削除指示送信部17と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部13と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツまたは前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置2に送信するコンテンツ送信部14と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部15とを有し、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部21と、削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除するコンテンツ削除部23とを有して構成される。
【0091】
このコンテンツ送受信システムによれば、上記第1の課題を解決できる、つまり、コンテンツ送信装置1から送信されてコンテンツ受信装置2に記憶されたコンテンツをコンテンツ送信装置1から削除でき、よって、本来は送信すべきでないコンテンツを送信してしまっても、それを後から削除することができ、閲覧されるのを防ぐことができる。また、このコンテンツ送受信システムによれば、上記第2の課題を解決できる、つまり、コンテンツを暗号化してコンテンツ受信装置2に送信し、コンテンツを復号するための鍵はコンテンツ受信装置2を経由しないで、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るように送信され、よって、本来は送信すべきでないコンテンツ受信装置2にコンテンツを送信してしまっても、コンテンツ受信装置2では、コンテンツをただちには復号化できず、コンテンツを本来閲覧すべき受信者以外の者によってコンテンツが閲覧されるのを防ぐことができるとともに、コンテンツを復号化するための鍵は、コンテンツを本来閲覧すべき受信者に渡るので、受信者はコンテンツを閲覧することができる。
【0092】
なお、コンテンツ送受信システムは、第1の課題を解決するための、上記第1の動作シーケンス例を少なくとも実行できるように構成してもよい。その反対に、コンテンツ送受信システムは、第2の課題を解決するための、上記第2の動作シーケンス例を少なくとも実行できるように構成してもよい。
【0093】
すなわち、前者のコンテンツ送受信システムのコンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、送信履歴情報記憶部11から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部16と、選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示をコンテンツ受信装置2に送信する削除指示送信部17とを有し、コンテンツ受信装置2は、コンテンツ送信装置1から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部21と、削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツをコンテンツ記憶部21から検索して削除するコンテンツ削除部23とを有して少なくとも構成され、少なくとも第1の課題を解決できる。
【0094】
一方、後者のコンテンツ送受信システムのコンテンツ送信装置1は、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部11と、コンテンツ送信装置1で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置2を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部12と、コンテンツ送信装置1から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部13と、暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部14と、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を鍵送信先情報記憶部12から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部15とを有して少なくとも構成され、少なくとも第2の課題を解決できる。
【0095】
なお、以上の説明では、鍵送信先情報記憶部12の各鍵送信先情報においては、鍵の送信先と受信者(コンテンツの宛先つまり本来コンテンツを閲覧すべき人)を対応づけたが、例えば、コンテンツを受信者のパーソナルコンピュータやグループで共用するパーソナルコンピュータで閲覧する場合は、コンテンツの本来の宛先はパーソナルコンピュータであると言えるので、鍵の送信先とパーソナルコンピュータ(コンテンツの宛先つまり本来コンテンツを表示するパーソナルコンピュータ)を対応づけてもよい。例えば、鍵を電子メールでパーソナルコンピュータに送信する場合は、アドレスがパーソナルコンピュータを示しており、受信者名などを特に設ける必要はない。鍵をファクシミリで送信する場合は、受信者名の代わりに、パーソナルコンピュータ名やパーソナルコンピュータを共用するグループ名などを設ければよい。
【0096】
また、いずれのコンテンツ送受信システムについても、そのコンテンツ送信装置またはコンテンツ受信装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0097】
1…コンテンツ送信装置
2…コンテンツ受信装置
11…送信履歴情報記憶部
12…鍵送信先情報記憶部
13…コンテンツ暗号化部
14…コンテンツ送信部
15…鍵送信部
16…送信履歴情報選択部
17…削除指示送信部
21…コンテンツ記憶部
22…受信履歴情報記憶部
23…コンテンツ削除部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、
前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部とを有し、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システム。
【請求項2】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、
前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、
当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システム。
【請求項3】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、
前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、
前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部と、
前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、
前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツまたは前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、
当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有し、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システム。
【請求項4】
前記コンテンツ記憶部は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを別名で記憶するものであり、
前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの別名とを含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部を有し、
前記コンテンツ削除部は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を前記受信履歴情報記憶部から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除する
ことを特徴とする請求項1または3記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項5】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部を有し、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を有し、
前記動作方法は、
前記コンテンツ送信装置の送信履歴情報選択部が、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択するステップと、
前記コンテンツ送信装置の削除指示送信部が、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信するステップと、
前記コンテンツ受信装置のコンテンツ削除部が、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するステップと
を有することを特徴とするコンテンツ送受信システムの動作方法。
【請求項6】
前記コンテンツ記憶部は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを別名で記憶するものであり、
前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの別名を含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部とを有し、
前記コンテンツ削除部は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を前記受信履歴情報記憶部から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除する
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ送受信システムの動作方法。
【請求項7】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部とを有し、
前記動作方法は、
前記コンテンツ送信装置のコンテンツ暗号化部が、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するステップと、
前記コンテンツ送信装置のコンテンツ送信部が、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するステップと、
前記コンテンツ送信装置の鍵送信部が、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信するステップとを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システムの動作方法。
【請求項8】
請求項1ないし4のいずれかに記載のコンテンツ送受信システムにおけるコンテンツ送信装置またはコンテンツ受信装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項1】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、
前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部とを有し、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システム。
【請求項2】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、
前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、
当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システム。
【請求項3】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムであって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの宛先とを含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部と、
前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択する送信履歴情報選択部と、
前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信する削除指示送信部と、
前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化部と、
前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツまたは前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するコンテンツ送信部と、
当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信する鍵送信部とを有し、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するコンテンツ削除部とを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システム。
【請求項4】
前記コンテンツ記憶部は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを別名で記憶するものであり、
前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの別名とを含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部を有し、
前記コンテンツ削除部は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を前記受信履歴情報記憶部から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除する
ことを特徴とする請求項1または3記載のコンテンツ送受信システム。
【請求項5】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部を有し、
前記コンテンツ受信装置は、
前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を有し、
前記動作方法は、
前記コンテンツ送信装置の送信履歴情報選択部が、前記送信履歴情報記憶部から、送信すべきでなかったコンテンツに対応する送信履歴情報を選択するステップと、
前記コンテンツ送信装置の削除指示送信部が、前記選択された送信履歴情報内のコンテンツ名を含む削除指示を前記コンテンツ受信装置に送信するステップと、
前記コンテンツ受信装置のコンテンツ削除部が、前記削除指示が送信されたなら、当該の削除指示内のコンテンツ名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除するステップと
を有することを特徴とするコンテンツ送受信システムの動作方法。
【請求項6】
前記コンテンツ記憶部は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツを別名で記憶するものであり、
前記コンテンツ受信装置は、前記コンテンツ送信装置から送信されたコンテンツのコンテンツ名と当該コンテンツの別名を含む受信履歴情報を記憶する受信履歴情報記憶部とを有し、
前記コンテンツ削除部は、削除指示内のコンテンツ名を含む受信履歴情報を前記受信履歴情報記憶部から検索し、当該受信履歴情報内の別名を有するコンテンツを前記コンテンツ記憶部から検索して削除する
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ送受信システムの動作方法。
【請求項7】
コンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、コンテンツを受信するコンテンツ受信装置とを含むコンテンツ送受信システムが行う動作方法であって、
前記コンテンツ送信装置は、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されたコンテンツの宛先を含む送信履歴情報を記憶する送信履歴情報記憶部と、
前記コンテンツ送信装置で暗号化されて送信されるコンテンツの宛先ごとに、該宛先に送信されるコンテンツを復号するための鍵を、当該コンテンツを受信するコンテンツ受信装置を経由しないで、送信する際の送信先を示す鍵送信先情報を記憶する鍵送信先情報記憶部とを有し、
前記動作方法は、
前記コンテンツ送信装置のコンテンツ暗号化部が、前記コンテンツ送信装置から送信されようとするコンテンツを暗号化するステップと、
前記コンテンツ送信装置のコンテンツ送信部が、前記暗号化されたコンテンツをコンテンツ受信装置に送信するステップと、
前記コンテンツ送信装置の鍵送信部が、当該コンテンツの宛先に対応する鍵送信先情報を前記鍵送信先情報記憶部から検索し、当該コンテンツを復号するための鍵を当該送信先情報により示される送信先に送信するステップとを有する
ことを特徴とするコンテンツ送受信システムの動作方法。
【請求項8】
請求項1ないし4のいずれかに記載のコンテンツ送受信システムにおけるコンテンツ送信装置またはコンテンツ受信装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−170423(P2011−170423A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31206(P2010−31206)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
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