説明

コンテンツ配信の改良

【課題】コンテンツの管理レベルにより端末の操作を制限できるコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】コンテンツ配信システムが記載され、そこでは、著作権管理のレベルを規定する証印51が、ネットワークを介する配信のためにデータグラム33に関連して、コンテンツ31とともにカプセル化される。証印51によって規定された著作権管理のレベルに応じて、コンテンツ31を受信する端末の操作、すなわちコンテンツの保存、読出し、転送を含む、コンテンツに関して実行可能な操作が、制限される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介するコンテンツ配信に関し、例えば著作権のようなディジタル権を有するコンテンツ配信に関する。
【背景技術】
【0002】
レコード会社、出版社、その他の権利保有者を含むコンテンツ作成団体に特有の課題は、ディジタルコンテンツが、特にネットワークを介して容易に流通することである。この流通の容易性は、オリジナルフォーマットでコンテンツのコピーや転送を繰り返しても、そのコンテンツの質にほとんどあるいはまったく悪化がみられない事実と関連している。したがって、著作権のあるコンテンツの無許可コピーが、許可されたコンテンツについての消費者の同じく高い期待に応えることになる。
【0003】
その結果、権利保有者は、コンテンツをネットワーク上の配信に使用させることに乗り気ではなかった。現在、コンテンツの購入者がさらにコピーすることを不可能にするか、又は少なくとも制限する試みが、並行して行われている。
【0004】
コンテンツをネットワーク上の配信に利用可能とした場合、権利保有者の収入減を補うように各種の提案がされている。概していえば、一方では、コンテンツの無許可コピーに対する技術障壁の形成、他方では、決済管理の進展からなる。多くの場合、許可する受信者すなわち権利保有者に適切な料金を支払ったユーザに対して、コンテンツ配信を厳密に管理しようとして、両方の手法があいまって使用される。このような技術を実現するためには、大きな処理パワー必要とし、端末において、特定のハードウェア機能及び/又はソフトウェア機能を必要とする。コンテンツへの無許可アクセスを求めるものが、巧妙になるに従い、処理パワーの要求は増える一方である。さらに、独自に開発したものが多く存在する結果、異なる端末における多くのハードウェアやソフトウェアの機能が存在することになる。今後の相互運用の可能性が低いレベルにあること及びこれに伴う市場の細分化の結果、権利保有者は、コンテンツ利用に対する投資をためらっている。
【特許文献1】特開平9−163338号公報
【特許文献2】特開2000−228632号公報
【特許文献3】国際公開第98/44402号
【特許文献4】特開2000−349726号公報
【発明の開示】
【0005】
したがって、本発明の1態様によると、接続された少なくとも一つの端末を有するネットワークと、コンテンツの所定管理レベルを表わす証印(indicia)を割り当てるように操作可能なコンテンツ作成ツールとを備え、前記コンテンツは、後に前記ネットワークで利用可能にされ、前記少なくとも一つの端末は、前記証印に対して応答して、前記ネットワークから受信した前記コンテンツについて操作を許可するコンテンツ配信管理システムが提供される。
【0006】
コンテンツ作成ツールは、端末に常駐するアプリケーションであって、これによって、ユーザが着信音のようなコンテンツを作成可能で、コンテンツ保護の所望のレベルを割り当て可能である。一方、発行者は、そのようなツールを用いて、かれらの作品をネットワーク上で利用させることができ、その場合、コンテンツに対して管理のレベルが割り当てられる。コンテンツは、電子化形式で供給される必要はなく、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多目的ディスク(DVD)で供給されてよく、ただ一つ要求されるものは、ネットワークにコンテンをアップロードすることを含んで、他の媒体へ転送される場合に、そのコンテンツに証印が残っているとうことである。コンテンツの未許可取引を阻止するために、証印は暗号化可能であり、また暗号化は、コンテンツが配信される通信チャネル上で用いられることもでき、さらに証印の暗号化とともに、通信チャネル上での暗号化の使用を併用してもよい。この手法は簡単であるので、すべてのプラットフォームにおいて容易に実現可能であり、従来技術のコンテンツ配信システムが求める、演算能力や資源の過大な要求を実現するには不適な移動体端末のような比較的弱い顧客に対しても、実現可能である。このようにして、例えば今までの着信音を伴う場合のような端末からの権利保有者のコンテンツ転送を全面的に禁止するようにする必要はなくなる。
【0007】
本発明の他の態様によると、コンテンツを受信可能な第1記憶装置と、第2記憶装置と、前記両記憶装置に関連して操作可能なユーザインタフェースとを有し、第1記憶装置に受信された前記コンテンツについて前記ユーザインタフェースの操作セットが、前記コンテンツを参照することによって許可され、前記コンテンツによって許可された前記操作の少なくとも一つが、前記コンテンツの前記第2メモリへの転送であり、前記第2記憶装置に受信された場合、前記同一コンテンツについて前記ユーザインタフェースの操作セットが、前記コンテンツを参照して同様に許可される端末が提供される。
【0008】
ユーザインタフェースが、このコンテンツに関して許可ないし認可された操作を担うものであり、コンテンツ自体は一般のユーザには利用できないものであるから、演算能力や資源を過大に要求するコンテンツの暗号化による保護の必要性はないことがわかる。好適には、第1記憶装置が揮発性で、その結果、その証印がそのコンテンツを第2不揮発性記憶装置に転送することを許可しなければ、コンテンツは端末に保存されない、端末は、ネットワーク上で転送される間コンテンツを保護するために、セッションレベルの暗号化を導入してもよい。
【0009】
本発明のさらに他の態様によると、コンテンツ管理の個々のレベルを表わす証印を定義するステップと、前記コンテンツに適当な管理レベルを決定するステップと、前記決定に従って前記コンテンツに前記証印を割り当てるステップとを有する管理配信用コンテンツ作成方法を提供する。
【0010】
管理レベルは、コンテンツ作成中に設定されるので、権利保有者は、例えばコンテンツの著作権の状態について権利保有者の意図を最初に設定することができる。このような証印を除去してこの意図を無効にしようとする試みは、起訴が可能で、この証印の存在が、コンテンツの未許可使用の場合に検証可能な法的な一種のしかけ(tripwire)としての役割を果たす。さらに、例えばコンパクトディスク、ディジタル多目的ディスク、及びウェブサーバで保存される電子的コピーのような物理的装置を含む異なる媒体間で、コンテンツが転送される場合でも、コンテンツの転送の間完全に残っていることによって、証印は、権利保有者の意図が保持されることを確実にする。コンテンツを受信する端末又は他の装置のユーザインタフェースが、特定の証印をもつコンテンツに対して所定の方法で応答するようにプログラムされており、権利に対する管理がさらに強化されている。このように管理に関する処理が簡単にできるので、端末の演算能力や他の資源の必要性は減少する。
【0011】
本発明のさらに他の態様によれば、コンテンツに関して可能な操作を表わす証印を有する前記コンテンツの受信方法であって、第1記憶装置に前記コンテンツを受信するステップと、前記証印から前記コンテンツに関する可能な操作のリストを生成するステップと、前記リストをユーザに表示するステップとを有するコンテンツ受信方法が提供される。
【0012】
可能な操作の少なくとも一つは、コンテンツを第2の不揮発性メモリに転送することである。しかし、例えばそのコンテンツが販売促進の目的に向けられている事情がある場合、そのような転送は証印によって禁止される。この場合、第1揮発性メモリを消去するか又は端末の電源を切ると、そのコンテンツは消去する。したがって、そのコンテンツに関してハッカー行為又は未許可の行為を実行しようとする機会は、与えられない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の十分な理解のために、例をあげて添付の図面を参照して、いくつかの実施形態を説明する。
【0014】
図1を参照すると、多数のターミナル3によりアクセス可能な通信ネットワーク1が示されている。ネットワーク1は、インターネット9を含む外部ネットワーク7に対して相互作用する接続5を備える。ローカルで作成されたコンテンツはこれらの外部との接続5により、通信ネットワーク1に入る。
【0015】
図2を参照すると、ネットワーク1で使用される端末3が示され、端末3は、プロセッサ9、メモリ11、データ入力装置13、及びデータ出力装置15を備えている。メモリ11は、データがネットワーク1から受信されるキャッシュ17を有する。キャッシュ17は、端末3によって使用されるデータを一時的に保持することにより、同じデータを配信するために、端末3からネットワーク1に繰り返し要求する必要はなくなる。通信セッションの最後、及び/又はデータが所定の期間アクセスされなかったとき、キャッシュ17は空になる。端末3は、ユーザインタフェース(UI)19を備え、すなわち、ユーザ及び/又はネットワーク1からの入力に応答して端末3の動作を調整して再処理することを制御するアプリケーションを備える。
【0016】
端末3は、従来の方法でネットワーク1に接続可能である。つまり、固定の端末は、例えばネットワークに接続されたモデム21によって接続される。移動体端末の場合は、無線インタフェース25を介して接続される。この場合、端末3は、この機能を達成するために必要なしかるべき周知の付加要素を含む。ネットワーク1に対するこのような端末の接続技術は、当業者にとっては容易に理解される。
【0017】
すでに説明したように、コンテンツは、外部に接続されたコンテンツプロバイダ22からネットワーク1に入力可能であり、またネットワーク1自体が、端末3自体を含むコンテンツプロバイダ29(ただし、端末を含むものに限定されない)を組み込んでいる。図3に示すように、コンテンツ31は、ネットワーク1が動作するプロトコルのフレームタイプに従ってフォーマットされたデータグラム33にカプセル化されている。通常、データグラム33は、フィールド37,39,41を有するヘッダ部35を備え、ヘッダ部35は、宛先アドレス43、発信者の装置のアドレス、及びルックアップテーブルから決定されるか、又は端末3に保持されているイニシャルルータアドレス47を含む。GSMによって示されている、いわゆる第2世代公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)の場合、コンテンツ31は、ショートメッセージ(SM)によって運ばれるテキストデータ又は着信音データの形式をとり得る。この場合、宛先アドレス43は、受信端末の電話番号であり、発信者アドレス45は、発信端末の電話番号であり、イニシャルルータアドレス47は、ショートメッセージサービスセンター(Short Message Service Center)の電話番号である。コンテンツ31自体は、データグラム33のペイロード部49で運ばれる。
【0018】
コンテンツ31は、所属する管理又は著作権のクラス51を示す値を含む。これは、コンテンツ31内のペイロード部49又はその他の個所のサブ区分50に配置されている値の形式をとる。サービス形成ツール(図示せず)の機能の範囲内で、権利保有者又は権利保有者によって許可された団体の管理下で、アプリケーションによって、クラス51がコンテンツ31に対して最初に割り当てられる。このようなツールは、通常、着信音、プロフィール・アイコン、画像メッセージ、スクリーンセーバ、及びディジタル画像、のような個人的な素材を、名前その他に対して、作成するために用いられる。このような素材に関連するディジタル権は、さまざまであり、したがって適切な保護のレベルを設定するために、一組のオプションがツール内で利用可能である。保護の各レベルにより、受信者がコンテンツ31を利用するに際して、異なるレベルの制限が設けられる。クラス51の指示は、対応する状態に1ビットを設定することによって実行される。利用可能な資源によっては、クラス51の指示は、関連するコンテンツの詳細な情報を配信するために使用することができる。
【0019】
端末UI19の一つの機能は、例えば、GSMネットワーク1に接続された移動体端末3へのSMの配信によって例示されるように、ユーザに対するデータグラム配信を制御することである。データグラム33が端末3によって受信される場合、UIでアクセス可能なキャッシュ17に置かれる。このキャッシュ17は、通常の方法で端末3を動作させているユーザにはアクセスできない。UI機能は、ペイロード部49を調べ、データグラム33によるカプセル化コンテンツに付与された管理クラス51を指示する値を求める。先に説明したように、その値は、ペイロード部49内のサブ区分50、又はデータグラム33内の所定の場所に配置されている。
【0020】
その値51は、次にUI機能によって、事前条件のセットと比較される。この事前条件のセットは、コンテンツ31について許可されたり禁止されたりしている操作のセットを表わす。もちろん、これらは、コンテンツ作成ツールによって割り当てられたものに対応する。必要なら、これらの条件は、権利保有者と連携してネットワークオペレータによって変えることができ、これは、端末3に新たな条件セットを配信して、コンテンツ作成ツールにおける変化を反映させることによってなされる。
【0021】
例えば、次の三つの条件及びこれに対応する管理値又は証印が、コンテンツ31に関して実行されるユーザ操作について、規定され得る。第1は、コンテンツ31は閲覧のみ可能で、第2は、コンテンツ31は閲覧可能で、端末3内にローカルに保存可能であり、第3は、コンテンツ31は閲覧可能で、端末3内にローカルに保存可能で、さらに例えば他の端末に対して、ネットワーク1を介して自由に転送可能である。
【0022】
使用に際しては、SMのようなデータグラム33は、宛先となった端末3によって受信され、データグラム33は、キャッシュ17に一時的に格納される。UI機能19は引き続いて、SM、例えば着信音、が受信されたことを示すメッセージ(図4)をユーザに表示する。ユーザは、この段階で、SMの開59か、あるいはUI機能の終了61を実行することによってそれを廃棄するかのいずれかのオプションを与えられる。後者の場合61には、UI機能はキャッシュ17をクリアする命令を送る。
【0023】
ユーザが、SMの開59を選択するとすれば、図5A〜5Cに示す3枚の表示画面の一つが、コンテンツ作成ツールによって設定された証印51に従って、UI機能19によって表示される。表示の種類は、コンテンツ31に関連する証印51によって決まる。したがって、ユーザに可能な操作は、着信音の場合、着信音を演奏すること、今後のローカルでの使用のために着信音を保存すること、他の端末にその着信音を転送すること、及び着信音を消去することである。異なる形式のコンテンツ31に対しては、ユーザに利用可能な操作は変更され得る。ただし、保存と転送は常に存在するであろうが、多分ある管理クラスでは禁止される。
【0024】
図5Aは、端末3のユーザに対する表示15を示す。そこには、著作権管理の第1クラスがコンテンツ31に関して設けられている。したがって、SMに関する保存55、転送57、又は消去63のオプションは、灰色で表示されており、ただ一つの着信音の演奏(プレイ)53についてのオプションが、ユーザに開放されている。このような著作権のクラスは、販売促進又は調査のためだけにユーザにアクセス可能にする。このクラス分けでは、後のローカル使用のためにSMを保持するオプション、又はそれを転送するオプションは存在しない。したがって、必要なメニュー選択によってUI機能19を終了するか、又は端末の電源を切ると、キャッシュ17はクリアされ、当該SMはもはや利用できなくなる。明らかに、どの場合であってもUI機能の終了、又は端末のスイッチのオフが起るだけであるから、そのオプションがコンテンツ31を消去できる必要はない。
【0025】
図5Bは、著作権管理の第2クラスがコンテンツ31に設けられている端末3の表示19を示す。コンテンツを他の端末に転送57するオプションは灰色で表示にされ、コンテンツ31の演奏53又は保存55のオプションがローカルでユーザにより利用可能に残されている。このような管理クラスによれば、ユーザが、購入したコンテンツ31にアクセスすることは可能であるが、メロディをさらに流布する権利はない。
【0026】
最後に、図5Cは、著作権管理の第3クラスがコンテンツ31に設けられている端末3の表示19を示す。コンテンツ31の転送57、保存55、及び演奏53のオプションが、消去63のオプションとともに、ユーザに利用可能である。このようなクラスは、どのような権利保有者にも属することのないコンテンツ31のデフォルトの設定である。
【0027】
ユーザに許可されたクラス及びオプションに従って、メニューから選択することによって、UIが当該動作を実行することになり、SMの保存55の場合は、コンテンツ31がキャッシュ17から端末3の不揮発性メモリ11に伝送されることになる。その他のオプションでは、UIは、キャッシュ17に保持されたコンテンツを直接操作する。
【0028】
十分理解されるように、キャッシュ17に残るダイアグラム33の部分49に著作権管理情報を配置することによって、少なくとも端末メニュー11に保存されるまで、ハッキングに対する基本的な防御が提供される。さらに、いったんコンテンツ31がローカルに保存されると、記憶された著作権管理クラス51のコンテンツをハッキングから守るために、別個のセキュリティ手段が使用可能である。
【0029】
それにもかかわらず、さらに高度なハッキングに対して防御するためには、ヘッダ部がさらに、ペイロード部49に保持される全コンテンツのチェックサムの値を含むようにできる。UI機能は、まずチェックサムが正しいかどうかを判断し、正しくなければ、伝送過程でのデータ破壊、又は著作権管理クラス51に対する未許可の変更の試みのいずれかがあったことを示す。例えば、チェックサムは、予め選択された素数によって除算された、サブ区分50及びコンテンツ31のペイロードの単純和から構成され得る。剰余が、著作権管理クラス51の完全性を示す指標として用いられる。
【0030】
さらにいわゆる仲介者攻撃あるいは端末自体の改変を避けるために必要なセキュリティ手段は、公開鍵基盤(PKI)及び適切な暗号化技術を用いることによって保護される。したがって、PKIベースの技術は、端末3同士、あるいは端末3と著作権を有するコンテンツを含むデータグラムを運ぶコンテンツプロバイダとの間で、安全な接続を確立するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の1態様による通信ネットワークの概略図である。
【図2】本発明の他の態様による図1のネットワークで使用される端末の図である。
【図3】本発明の他の態様による図1のネットワークで使用されるデータグラムの図である。
【図4】図2の端末の表示装置に示された情報を示す図である。
【図5A】図2の端末の表示装置に示された異なる情報を示す図である。
【図5B】図2の端末の表示装置に示された異なる情報を示す図である。
【図5C】図2の端末の表示装置に示された異なる情報を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続された少なくとも一つの端末を有するネットワークと、コンテンツの所定管理レベルを表わす証印を割り当てるコンテンツ作成ツールとを備え、前記コンテンツは後に前記ネットワークで利用可能であり、前記少なくとも一つの端末は、前記証印に応答して、前記ネットワークから受信した前記コンテンツについて操作を許可するコンテンツ配信管理システム。
【請求項2】
前記ツールに前記ネットワークへのアクセスを与える通信リンクを有する請求項1に記載の配信管理システム。
【請求項3】
前記証印を有するコンテンツが、データグラムのペイロード部に配置されている請求項1又は2に記載の配信管理システム。
【請求項4】
前記証印は暗号化されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の配信管理システム。
【請求項5】
前記端末は、ユーザインタフェースを備え、該ユーザインタフェースは、前記コンテンツについて前記端末ユーザに操作許可を与える前記証印に従って操作可能であり、前記操作は、前記ネットワークからコンテンツが受信される揮発性記憶装置から、ユーザアクセス可能な記憶装置への転送を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の配信管理システム。
【請求項6】
コンテンツを受信可能な第1記憶装置と、第2記憶装置と、前記両記憶装置に関連して操作可能なユーザインタフェースとを有し、前記第1記憶装置に受信された前記コンテンツについてユーザインタフェースの操作セットが、前記コンテンツを参照することによって許可され、前記コンテンツによって許可された前記操作の少なくとも一つは、前記第2メモリへの前記コンテンツの転送であり、第2記憶装置に受信された場合、同じコンテンツについて前記ユーザインタフェースの操作セットが、前記コンテンツを参照して同様に許可される端末。
【請求項7】
前記ユーザインタフェースは、前記許可される操作セットを決定する前記コンテンツに関連する証印を識別するように操作可能である請求項6に記載の端末。
【請求項8】
第1記憶装置が、前記コンテンツの一時的記憶装置を提供する請求項6又は請求項7に記載の端末。
【請求項9】
コンテンツ管理の各レベルを表わす証印を定義するステップと、前記コンテンツにふさわしい管理レベルを決定するステップと、前記決定に従って前記コンテンツに証印を割り当てるステップとを有する管理された配信のためのコンテンツ作成方法。
【請求項10】
前記管理により、前記コンテンツの閲覧と、記憶と、削除と、転送とのうちの、少なくとも一つの操作が許可される請求項9に記載のコンテンツ作成方法。
【請求項11】
前記証印を含むコンテンツは、データグラムのペイロード部に配置される請求項9又は10に記載のコンテンツ作成方法。
【請求項12】
コンテンツを第1記憶装置に受信するステップと、前記証印から前記コンテンツについて許可された操作のリストを生成するステップと、ユーザに前記リストを表示するステップとを有する、前記コンテンツについて許可された操作を表わす証印を含むコンテンツ受信方法。
【請求項13】
前記コンテンツの第2記憶装置への転送は、前記許可された操作のリストに含まれる請求項12に記載のコンテンツ受信方法。
【請求項14】
前記第1及び第2の記憶装置は、各々揮発性及び不揮発性である請求項13に記載のコンテンツ受信方法。
【請求項15】
コンピュータにロードされたときに実行可能な実行可能コードを含み、前記コンピュータは、前記コードに従って動作し、請求項9〜11のいずれか1項に記載のコンテンツ受信方法を実行するコンピュータプログラム。
【請求項16】
コンピュータにロードされたときに実行可能な実行可能コードを含み、前記コンピュータは、前記コードに従って動作し、請求項12〜14のいずれか1項に記載のコンテンツ受信方法を実行するコンピュータプログラム。
【請求項17】
コンピュータ読取り可能媒体に記憶された請求項15又は16に記載されたコンピュータプログラム。
【請求項18】
インタフェースが、端末により受信されたコンテンツに関連する証印に従って操作可能である端末用ユーザインタフェースであって、前記証印が、コンテンツ管理の所定レベルを表わし、前記コンテンツについて前記端末ユーザに利用可能な操作を許可し、前記操作には、前記ネットワークからコンテンツを受信する揮発性記憶装置から、ユーザアクセス可能な記憶装置へ前記コンテンツを転送することが含まれる端末用ユーザインタフェース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【公開番号】特開2008−135021(P2008−135021A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−284188(P2007−284188)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【分割の表示】特願2002−551806(P2002−551806)の分割
【原出願日】平成13年11月27日(2001.11.27)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】