説明

コンテンツ配信システム、端末装置、サーバ装置、コンテンツ配信方法及びプログラム

【課題】同一の有料コンテンツを複数の異なる端末装置で視聴することを可能にする。
【解決手段】端末装置と、第1のサーバ装置(配信)と、第2のサーバ装置(権利者)と、を有して構成されるコンテンツ配信システムであって、第1のサーバ装置は、端末装置からコンテンツの配信要求を受けたときに、配信要求識別情報とコンテンツ識別情報と配信サーバ識別情報と認証サーバ情報と、を、端末装置に送信し、端末装置は、ユーザ識別情報を記憶しており、配信要求識別情報等を受信したときに、ユーザ識別情報と配信要求識別情報とコンテンツ識別情報と配信サーバ識別情報とを、第2のサーバ装置に送信し、第2のサーバ装置は、ユーザ識別情報等を受信したときに、ユーザ認証を行い、認証の結果と配信要求識別情報とを、第1のサーバ装置に送信し、第1のサーバ装置は、認証の結果等を受信したときに、認証の結果に基づき、コンテンツを、端末装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの配信に使用されるコンテンツ配信システム、端末装置、サーバ装置、コンテンツ配信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ受信機やPC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話など、様々な種類の端末装置により、デジタルコンテンツを視聴できるようになっている。このため、例えば、テレビ放送を視聴する際、家では、大きな画面を備えたテレビ受信機などで視聴し、外出中は、持ち運びが容易な携帯電話などで視聴する、といった端末装置の使い分けが行われている。そこで、異なる種類の端末装置を使用した場合においても、コンテンツを同じ環境で視聴したいとニーズが生じてきている。
【0003】
例えば、特許文献1には、テレビ放送の視聴履歴などを記憶した記憶装置を使用することにより、異なる種類の端末装置によりテレビ放送を視聴した場合でも、視聴履歴などを反映した視聴を行えるようにする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−16623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デジタルコンテンツのなかには、有料で配信されるコンテンツがある。このようなコンテンツを視聴する際、ユーザは、このコンテンツを配信する配信会社と契約を結び、この契約した配信会社からコンテンツの配信を受ける。
【0006】
しかし、コンテンツを配信する配信会社が端末装置の種類ごとに異なることがある。つまり、例えば、映画を配信する際、その映画をPCに配信する配信会社と、携帯電話に配信する配信会社と、が異なることがある。このようなとき、複数の種類の端末装置で同じコンテンツの配信を受けたい場合、ユーザは、使用する端末装置ごとに配信会社との契約を行う必要がある。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、同一の有料コンテンツを複数の異なる端末装置で視聴することが可能なコンテンツ配信システム、端末装置、サーバ装置、コンテンツ配信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明におけるコンテンツ配信システムは、複数の端末装置と、複数のコンテンツを記憶した複数の第1のサーバ装置と、前記複数のコンテンツに対するユーザ認証を行う複数の第2のサーバ装置と、を有して構成されるコンテンツ配信システムであって、前記第1のサーバ装置は、前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、前記端末装置は、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶しており、前記第1のサーバ装置から前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置は、前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信し、前記第1のサーバ装置は、前記第2のサーバ装置から前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明におけるコンテンツ配信システムは、複数の端末装置と、複数のコンテンツを記憶した複数の第1のサーバ装置と、前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツに対するユーザ認証を行う複数の第2のサーバ装置と、を有して構成されるコンテンツ配信システムであって、前記第1のサーバ装置は、前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、前記端末装置は、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶しており、前記第1のサーバ装置から前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信し、前記第2のサーバ装置は、前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信し、前記第1のサーバ装置は、前記第2のサーバ装置から前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記認証の結果が、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とする。
【0010】
また、本発明における端末装置は、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、第1のサーバ装置にコンテンツの配信を要求する配信要求情報を送信する送信手段と、前記第1のサーバ装置から、前記配信要求情報を識別する配信要求識別情報と、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記配信要求を送信した第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記コンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバの情報である認証サーバ情報と、を受信する受信手段と、を有し、前記送信手段は、前記受信手段により、前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明における端末装置は、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、第1のサーバ装置に前記コンテンツの配信を要求する配信要求情報を送信する送信手段と、前記第1のサーバ装置から、前記配信要求情報を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を送信した第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記コンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバの情報である認証サーバ情報と、を受信する受信手段と、を有し、前記送信手段は、前記受信手段により、前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信することを特徴とする。
【0012】
また、本発明におけるサーバ装置は、複数のコンテンツを記憶しており、端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、前記第2のサーバ装置から前記ユーザ認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記ユーザ認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とする。
【0013】
また、本発明におけるサーバ装置は、複数のコンテンツを記憶しており、端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、前記第2のサーバ装置から前記ユーザ認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記ユーザ認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明におけるサーバ装置は、複数のコンテンツに対するユーザ認証を行うサーバ装置であって、端末装置から、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサーバ装置に前記端末装置が出したコンテンツの配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記端末装置が配信要求を出したコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、を受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明におけるサーバ装置は、コンテンツに対するユーザ認証を行うサーバ装置であって、端末装置から、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサーバ装置に前記端末装置が出したコンテンツの配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、を受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信する送信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明におけるコンテンツ配信方法は、第1のサーバ装置による、端末装置から複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信するステップと、前記端末装置による、前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記配信要求識別情報と、前記コンテンツ識別情報と、前記配信サーバ識別情報と、を前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信するステップと、前記第2のサーバ装置による、前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信するステップと、前記第1のサーバ装置による、前記第2のサーバ装置から前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信するステップと、を有することを特徴とする。
【0017】
また、本発明におけるプログラムは、端末装置を、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、第1のサーバ装置にコンテンツの配信を要求する配信要求情報を送信する送信手段と、前記第1のサーバ装置から、前記配信要求情報を識別する配信要求識別情報と、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記配信要求を送信した第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記コンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバの情報である認証サーバ情報と、を受信する受信手段として機能させ、前記送信手段は、前記受信手段により、前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信することを特徴とする。
【0018】
また、本発明におけるプログラムは、サーバ装置を、複数のコンテンツを記憶する記憶手段と、端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し前記第2のサーバ装置から前記ユーザ認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記ユーザ認証の結果が、前記前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信する送信する手段として機能させる。
【0019】
また、本発明におけるプログラムは、サーバ装置を、端末装置から、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサーバ装置に前記端末装置が出したコンテンツの配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記端末装置が配信要求を出したコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記第1のサーバ装置を識別する配信識別情報と、を受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信する手段として機能させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明により、同一の有料コンテンツを複数の異なる端末装置で視聴することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を利用する状況例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける処理動作例を示す図である。
【図4】本発明の利用例を示す図である。
【図5】本発明の利用例を示す図である。
【図6】本発明の利用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
<本発明を利用する状況例>
図1は、本発明を利用する状況例を示す図である。図1では、例えば、コンテンツ権利者X1のコンテンツX2が、複数の配信会社A1、B1、B′1によりそれぞれ異なる種類の端末装置A2、B2に配信され、コンテンツ権利者Y1のコンテンツY2が、複数の配信会社A1、B1、C1によりそれぞれ異なる種類の端末装置A2、B2、C2に配信されている状況を示している。
【0024】
図1では、配信会社A1は、端末装置A2向けにコンテンツX2とコンテンツY2を配信しており、配信会社A1のサーバ装置は、端末装置A2用のコンテンツX2とコンテンツY2を記憶している。また、配信会社B1は、端末装置B2向けにコンテンツX2とコンテンツY2とを配信しており、配信会社B1のサーバ装置は、端末装置B2用のコンテンツX2とコンテンツY2を記憶している。また、配信会社B′1は、端末装置B2向けにコンテンツX2を配信しており、配信会社B′1のサーバ装置は、端末装置B2用のコンテンツX2を記憶している。また、配信会社C1は、端末装置C2向けにコンテンツY2を配信しており、配信会社C1のサーバ装置は、端末装置C2用のコンテンツY2を記憶している。
【0025】
ユーザUは、複数の異なる種類の端末装置A2、B2、C2を所有しており、端末装置A2によりコンテンツX2の配信を受ける契約を配信会社A1と行っている。このため、配信会社A1は、ユーザUを識別するためのユーザ識別情報を有しており、このユーザUのユーザ識別情報を配信会社A1のサーバ装置に記憶している。また、コンテンツ権利者X1もこのユーザUのユーザ識別情報を有しており、コンテンツ権利者X1のサーバ装置は、このユーザUのユーザ識別情報を記憶している。ここで、ユーザ識別情報としては、いろいろと考えられるが、例えば、ユーザUが配信会社A1と契約する際の支払いに使用したクレジットカードの番号などをユーザ識別情報とすると良い。
【0026】
ユーザUは、コンテンツY2の配信を受ける契約をどの配信会社とも契約していない。このため、コンテンツY2の権利者であるコンテンツ権利者Y1は、このユーザUのユーザ識別情報を有していない。
【0027】
つまり、図1に示した状況例は、ユーザUがコンテンツの配信を受ける契約をした配信会社と、そのコンテンツの権利者のみが、このユーザUのユーザ識別情報を有している状況を示している。
【0028】
このような状況で、例えば、ユーザUが配信会社B1や配信会社B′1と新たに契約することなく、端末装置B2によりコンテンツX2の配信を受けられるようにするために、本発明を利用する。
【0029】
<本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成例>
図2は、本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成例を示す図である。本発明の実施形態は、端末装置100と、複数の配信サーバ装置200と、複数の認証サーバ装置300X、300Y、・・・と、を有して構成される。端末装置100と、複数の配信サーバ装置200と、複数の認証サーバ装置300X、・・・と、はネットワークを介して接続している。
【0030】
端末装置100は、ユーザがコンテンツの配信を受ける際に使用する端末装置である。端末装置100は、例えば、図1における端末装置A2、B2、C2である。
【0031】
端末装置100は、通信部110と、記憶部120と、認証依頼情報生成部130と、を有して構成される。
【0032】
通信部110は、配信サーバ装置200や認証サーバ装置300X、・・・との間で情報の送受信を行う。
【0033】
記憶部120は、端末装置100のユーザを識別するための情報であるユーザ識別情報121を記憶している。ユーザ識別情報121は、例えば、図1におけるユーザUのユーザ識別情報である。
【0034】
認証依頼情報生成部130は、配信サーバ装置200から送信された返信情報を通信部110により受信したときに、この返信情報と、記憶部120に記憶されたユーザ識別情報と、に基づいて、認証依頼情報を生成する。返信情報、認証依頼情報については後述する。
【0035】
配信サーバ装置200は、コンテンツを配信するサーバ装置である。配信サーバ装置200は、例えば、図1における配信会社A1、B1、C1のサーバ装置である。
【0036】
配信サーバ装置200は、通信部210と、記憶部220と、返信情報生成部230と、を有して構成される。
【0037】
通信部210は、端末装置100や認証サーバ装置300との間で情報の送受信を行う。
【0038】
記憶部220は、複数のコンテンツX、Y、・・・を記憶している。ここで、複数のコンテンツX、・・・は、例えば、図1におけるコンテンツX2やコンテンツY2である。なお、本実施形態に係る配信システムに接続される配信サーバ装置200は、すべて同じ構成を有するが、記憶部220が記憶するコンテンツの数や内容はそれぞれの配信装置200において異なるようにしても良い。
【0039】
返信情報生成部230は、端末装置100から配信要求情報を通信部210により受信したときに、この配信要求情報に基づき、返信情報を生成する。返信情報については後述する。
【0040】
認証サーバ装置300X、・・・は、配信サーバ装置200がコンテンツを配信する際に、ユーザの認証を行うサーバ装置である。認証サーバ装置は、コンテンツの種類ごとにあり、例えば、ここでは、コンテンツXのユーザ認証を認証サーバ装置300Xが行い、コンテンツYのユーザ認証を認証サーバ装置300Yが行う。他のコンテンツについても、同様に、ユーザ認証を行うサーバ装置が存在する。認証サーバ装置は、例えば、図1におけるコンテンツ権利者X1、Y1のサーバ装置である。
【0041】
認証サーバ装置300Xは、通信部310Xと、記憶部320Xと、認証部330Xと、を有して構成される。ここでは、認証サーバ装置300Xの構成例を説明するが、他の認証サーバ装置300Y、・・・も同様の構成を有する。
【0042】
通信部310Xは、端末装置100や配信サーバ装置200との間で情報の送受信を行う。
【0043】
記憶部320Xは、コンテンツXの配信を許可された複数のユーザのユーザ識別情報321Xを記憶している。なお、認証サーバ装置300Xが、コンテンツX以外のコンテンツに対するユーザ認証を行う場合は、記憶部320Xに、そのコンテンツの配信を許可された複数のユーザのユーザ識別情報を記憶するようにする。
【0044】
認証部330Xは、記憶部320Xに記憶されたユーザ識別情報321Xに基づき、ユーザ認証を行う。ユーザ認証の方法は、後述する。
【0045】
<本発明の実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける処理動作例>
図3は、端末装置100のユーザが、端末装置100を使用し、複数の配信サーバ装置200の1つの配信サーバ装置200から、コンテンツXの配信を受けようとするときに、上記の構成例のコンテンツ配信システムにおいて行われる処理動作を示す図である。
【0046】
まず、端末装置100は、複数の配信サーバ装置200のうちの1つの配信サーバ装置200に、コンテンツXの配信を要求するために、端末装置100がコンテンツXの配信を要求することを示す配信要求情報を通信部110により送信する(S101)。
【0047】
端末装置100から配信要求情報を送信された配信サーバ装置200は、この配信要求情報を通信部210により受信する(S102)。そして、配信サーバ装置200は、この配信要求情報に基づき、返信情報を返信情報生成部230により生成する(S103)。そして、配信サーバ装置200は、この返信情報を端末装置100に通信部210により送信する(S104)。
【0048】
この端末装置100に送信される返信情報には、配信要求識別情報と、コンテンツ識別情報と、配信サーバ識別情報と、認証サーバ情報と、が含まれている。
【0049】
配信要求識別情報は、端末装置100が送信した配信要求情報を識別するための情報である。本実施形態では、コンテンツの配信の要求に対するユーザ認証は、配信を要求された配信サーバ装置ではなく、認証サーバ装置300X、・・・が行う。このため、後述するように、配信サーバ装置200は、認証サーバ装置300Xからユーザ認証の結果である認証結果情報を受信した際、この認証結果情報がどの配信要求情報に対するものであるのかを知る必要がある。そこで、本実施形態では、返信情報にこの配信サーバ識別情報を含めるようにし、端末装置100が認証サーバ装置300X、・・・にユーザ認証を依頼する際に、この配信要求識別情報も一緒に送信するようにし、認証サーバ装置300X、・・・が、認証結果情報とともに、この配信要求識別情報を配信サーバ装置200に送信することができるようにする。このようにすることにより、配信サーバ装置200は、この認証結果情報がどの配信要求情報に対するものであるのかを知ることができるようになる。配信要求識別情報は、例えば、配信要求情報が端末装置100から配信サーバ装置200に送信した際に確立した接続に対するセッション番号のようなものを使用すると良い。
【0050】
コンテンツ識別情報は、コンテンツを識別するための情報である。上述したように、認証サーバ装置300X、・・・は、1つのコンテンツに対してのみユーザ認証をしても良いし、複数のコンテンツのユーザ認証を行っても良い。認証サーバ装置300X、・・・が複数のコンテンツのユーザ認証を行う場合には、認証サーバ装置300X、・・・はユーザ認証をする際に、どのコンテンツに対するユーザ認証を依頼されたのかを知る必要がある。そこで、本実施形態では、返信情報にこのコンテンツ識別情報を含めるようにし、端末装置100が認証サーバ装置300X、・・・にユーザ認証を依頼する際に、このコンテンツ識別情報も一緒に送信するようにする。このようにすることにより、認証サーバ装置300X、・・・に、どのコンテンツについてのユーザ認証を依頼したかを知らせることができる。なお、すべての認証サーバ装置300X、・・・が1つのコンテンツに対してのみユーザ認証を行う場合には、このコンテンツ識別情報を必要ない。この処理動作例では、端末装置100は、コンテンツXの配信を要求しているため、つまり、認証サーバ装置300Xには、コンテンツXに対するユーザ認証を依頼するため、コンテンツXのコンテンツ識別情報が返信情報に含められる。
【0051】
配信サーバ識別情報は、配信サーバ装置200を識別するための情報である。上述したように、本実施形態では、同じコンテンツが複数の配信サーバ装置200により配信される。このため、認証サーバ装置300X、・・・はユーザ認証の依頼を受けた際に、このユーザ認証は、どの配信サーバ装置200にされた配信要求に対するものであるのかを知る必要がある。つまり、認証サーバ装置300X、・・・は、認証の結果を通知すべき配信サーバ装置200がどの配信サーバ装置200であるかを知る必要がある。そこで、本実施形態では、返信情報にこの配信サーバ識別情報を含めるようにし、端末装置100が認証サーバ装置300X、・・・にユーザ認証を依頼する際に、この配信サーバ識別情報も一緒に送信するようにする。これにより、認証サーバ装置300X、・・・に、どの配信サーバ装置200に要求した配信要求に対するユーザ認証であるのかを知らせることができる。配信サーバ装置200は、返信情報に、自らの配信サーバ識別情報を含ませる。
【0052】
認証サーバ情報は、認証サーバ装置300X、・・・を示す情報である。上述したように、ユーザ認証は、配信サーバ装置200でなく、認証サーバ装置300X、・・・が行う。また、上述したように、コンテンツによって、ユーザ認証を行う認証サーバ装置300X、・・・が異なる。このため、端末装置100にどの認証サーバ装置300X、・・・にユーザ認証を依頼すべきかを通知する必要がある。そこで、本実施形態では、返信情報にこの認証サーバ情報を含めるようにし、ユーザ認証を依頼する認証サーバ装置300X、・・・を指定し、端末装置100に通知する。例えば、認証サーバ情報としては、認証サーバ装置300X、・・・のネットワーク上での位置を示す情報、例えば、URL(uniform resource locator)を使用すると良い。この処理動作例では、端末装置100は、コンテンツXの配信を要求しているため、コンテンツXの認証する認証サーバ装置300X、・・・である認証サーバ装置300Xの情報、例えば、認証サーバ装置300XのURLを返信情報に含ませる。
【0053】
端末装置100は、この配信サーバ装置200から送信された返信情報を通信部110により受信する(S105)。端末装置100は、この受信した返信情報に含まれた情報のうちの、配信要求識別情報と、コンテンツ識別情報と、サーバ識別情報と、に、記憶部120に記憶されたユーザ識別情報121を加えた認証依頼情報を、認証依頼情報生成部130により生成する(S106)。そして、この生成された認証依頼情報を、受信した返信情報に含まれた認証サーバ情報により通知された認証サーバ装置300Xに通信部110により送信する(S107)。つまり、端末装置100は、認証サーバ装置300Xに、コンテンツXに対するユーザ認証を依頼する。
【0054】
認証サーバ装置300Xは、この認証依頼情報を通信部310により受信する(S108)。このように、認証サーバ装置300Xは、この認証依頼情報を受信することにより、ユーザ識別情報121で識別されるユーザが、コンテンツ識別情報で識別されるコンテンツXの配信を、サーバ識別情報により識別される配信サーバ200に対して要求したことを知ることが可能になる。
【0055】
そして、認証サーバ装置300Xは、受信した認証依頼情報に含まれたユーザ識別情報121と、受信した返信情報に含まれたコンテンツ識別情報と、に基づき、そのユーザ識別情報121により識別されるユーザが、コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツXの配信を許可されたユーザであるどうかの認証を認証部330Xにより行う(S109)。例えば、認証サーバ装置300Xは、記録部320に記憶されたコンテンツXの配信を許可されたユーザのユーザ識別情報321Xのなかに、ユーザ識別情報121が存在するのかどうかを調べ、存在するときに、そのユーザ識別情報121により識別されるユーザは、コンテンツXの配信を許可されたユーザであると認証する。
【0056】
そして、認証サーバ装置300は、この認証の結果を記載した認証結果情報と、認証依頼情報に含まれた配信要求識別情報と、を、認証依頼情報に含まれたサーバ識別情報により識別される配信サーバ装置200に送信する(S110)。
【0057】
配信サーバ装置200は、認証サーバ装置300から送信された認証結果情報と、配信要求識別情報と、を受信する(S111)。
【0058】
そして、認証結果情報に記載された認証の結果が、ユーザ識別情報121により識別されるユーザは、コンテンツXの配信を許可されたユーザであるというものであったときには(S112、Yes)、受信した配信要求識別情報に基づき、コンテンツXを端末装置100に送信する(S113)。
【0059】
一方、認証結果情報に記載された認証の結果が、ユーザ識別情報121により識別されるユーザは、コンテンツXの配信を許可されたユーザでないというものであったときには(S112、No)、例えば、コンテンツXの配信が許可されていないことを伝えるメッセージを端末装置100に送信するようにする(S114)。このとき、コンテンツXの配信の許可を得るための契約を促すメッセージを端末装置100に送信するようにしても良い。
【0060】
このように、本実施形態では、コンテンツを配信する配信サーバ装置200ではなく、認証サーバ装置300X、・・・によりユーザ認証を行う。そして、コンテンツの配信を要求された配信サーバ装置200から認証サーバ装置300X、・・・へのユーザ認証の依頼は、配信サーバ装置200から認証サーバ装置300X、・・・に直接ではなく、端末装置100を介して行われる。このため、端末装置100は、ユーザ識別情報、つまり、ユーザ認証に必要なユーザに関する情報を、配信サーバ装置200に送信することなく、コンテンツの配信のためのユーザ認証を受け、コンテンツの配信を受けることができる。
【0061】
なお、図2では、コンテンツ配信システムを構成する端末装置100は1台であるが、複数の端末装置100を有する構成でも同様の処理動作により同様の効果を得られる。本実施形態では、配信サーバ装置200は、認証結果情報を受けた際に、配信要求識別情報も受信する。このため、配信サーバ装置200は、配信要求識別情報により、受信した認証結果が、どの配信要求に対する認証結果であるのか、つまり、どの端末装置100からどのコンテンツの配信要求を受けたかを知ることができるため、配信要求を受けた端末装置100に配信要求を受けたコンテンツやメッセージを送信することが可能である。
【0062】
<本発明の利用例>
図1に示した状況の際に、本発明を利用し、ユーザUが端末装置B2により配信会社B1からコンテンツX2の配信を受ける際の処理動作例を、図4を参照しながら説明する。このとき、ユーザUが配信会社A1との間で結んだ契約は、コンテンツ権利者X1のコンテンツX2の配信を、配信会社A1を通してだけでなく、他の配信会社を通しても受けられる契約であったとする。つまり、ユーザUは、配信会社A1を通して、コンテンツ権利者X1との間で、コンテンツX2の配信を受ける契約を結んだような状況である。このため、コンテンツ権利者X1もユーザUのユーザ識別情報を有している。
【0063】
ユーザUは、端末装置B2から配信会社B1のサーバ装置にコンテンツX2の配信を要求する配信要求情報を送信する(S201:図3におけるステップS101の処理動作)。
【0064】
端末装置B2から配信要求情報を受信した配信会社B1のサーバ装置は、返信情報(配信要求識別情報+コンテンツ識別情報+配信サーバ識別情報+認証サーバ識別情報)を送信する(S202:図3におけるステップS102〜S104の処理動作)。
【0065】
このとき、ユーザUの端末装置B2は、コンテンツX2の配信要求を配信会社B1のサーバ装置に送信しているので、送信されたコンテンツ識別情報は、コンテンツX2を識別するための情報であり、送信された配信サーバ識別情報は、配信会社B1を識別するための情報である。また、図4に示した例では、コンテンツX2の権利者であるコンテンツ権利者X1のサーバ装置がユーザの認証を行うため、認証サーバ情報には、コンテンツ権利者X1のサーバの情報、例えば、コンテンツ権利者X1のサーバ装置のURLが記載されている。
【0066】
端末装置B2は、ユーザUのユーザ識別情報を記憶しており、また、上記の認証依頼情報生成部130を備えている。端末装置B2は、返信情報を受信すると、この返信情報と、記憶しているユーザ識別情報と、に基づいて、認証依頼情報生成部130により認証依頼情報(配信要求識別情報+コンテンツ識別情報+配信サーバ識別情報+ユーザ識別情報)を生成する。そして、端末装置B2は、受信した認証サーバ情報によりコンテンツX2の認証するサーバ装置がコンテンツ権利者X1のサーバ装置であることを知り、このコンテンツ権利者X1のサーバ装置に、この生成された認証依頼情報を送信する(S203:図3におけるステップS105〜S107の処理動作)。
【0067】
コンテンツ権利者X1のサーバ装置は、上記の認証部330を備えており、認証依頼情報を受信すると、この認証依頼情報に基づいて、認証部330によりユーザの認証を行い、その認証の結果である認証結果情報と、配信要求識別情報と、を、配信サーバ識別情報により識別された配信会社B1のサーバ装置に送信する(S204:図3におけるステップS108〜S110の処理動作)。
【0068】
このとき、図4に示した例では、上述したように、ユーザUは、配信会社A1との間で契約を結んだ契約が、コンテンツ権利者X1のコンテンツX2の配信を、配信会社A1を通してだけでなく、他の配信会社を通しても受けられる契約である。つまり、図4に示した例では、ユーザUは、コンテンツ権利者X1によりコンテンツX2の配信を受ける許可を受けているユーザである。よって、コンテンツ権利者X1のサーバ装置は、ユーザUのユーザ識別情報をコンテンツX2の配信を許可されたユーザのユーザ識別情報として記録している。よって、コンテンツ権利者X1のサーバ装置は、ユーザUは、コンテンツX2の配信を許可されたユーザであると認証する。このため、コンテンツ権利者X1のサーバ装置から配信会社B1のサーバ装置に送信された認証結果情報には、認証の結果して、ユーザUはコンテンツX2の配信を許可されたユーザであることを示す情報が記載されている。
【0069】
そして、配信会社B1のサーバ装置は、認証結果情報と配信要求識別情報とを受信すると、認証結果情報には、ユーザUはコンテンツX2の配信を許可されたユーザであることを示す情報が記載されているため、受信した配信要求識別情報で識別される配信要求情報に基づき、ユーザUの端末装置B2に、コンテンツX2を送信する(S205:図3におけるステップS111〜S113の処理動作)。これにより、ユーザUは、端末装置B2により、配信会社B1からコンテンツX2の配信を受ける。
【0070】
このように、本発明を利用することにより、ユーザUは、新たに配信会社B1と契約することなく、端末装置B2によりコンテンツX2の配信を受けられるようになる。
【0071】
つまり、本発明を利用したコンテンツ配信システムでは、ユーザは、コンテンツの配信を受ける契約を端末の種類ごとにする必要がなくなる。このため、本発明により、ユーザが端末ごとに契約する手間を省くことができる。また、本発明では、ユーザは、新たにユーザ識別情報を提供することなく、様々な配信会社からコンテンツの配信を受けることができる。よって、ユーザは、ユーザ識別情報を必要以上に他者に知らせなくてよくなる。
【0072】
また、本発明を利用したコンテンツ配信システムでは、ユーザは、契約を結ぶ配信会社を、複数の配信会社のなかから選択することができるようになる。これにより、例えば、ユーザは、配信を受けたい端末装置の種類に関わらず、好みの配信会社や、信頼している配信会社などを、配信契約を結ぶ配信会社として選択することができる。
【0073】
ところで、配信会社それぞれがユーザ認証を行うような場合には、コンテンツ権利者は、ユーザ認証に必要なユーザ識別情報をこれらの配信会社に提供する必要がある。しかし、個人情報保護法により、あらかじめユーザの同意を得なければ、個人情報であるユーザ識別情報を第三者である配信会社に提供することができない。一方、本実施形態では、コンテンツ権利者がユーザ認証を行うため、配信会社はユーザ認証を行う必要がない。よって、コンテンツ権利者は、ユーザ識別情報を配信会社に提供する必要がなくなる。つまり、コンテンツ権利者は、本発明を利用することにより、ユーザから同意を得るという手間のかかる手続きを行うことなく、様々は配信会社を使用してコンテンツを配信することができるようになる。
【0074】
また、本実施形態では、配信会社B1との間で、コンテンツX2の配信を受ける契約を結んでいる場合であっても、コンテンツ権利者X1のサーバ装置による認証を介して、コンテンツX2の配信をする。よって、コンテンツ権利者X1は、すべての配信会社のコンテンツX2の配信状況を把握することが可能になる。よって、コンテンツX2の総量として、どのくらい配信されたかを把握することが可能になり、また、端末装置の種類ごと、配信会社ごとに、コンテンツX2がどのくらい配信されたかを把握することが可能になる。つまり、コンテンツX2の販売状況の統計を様々な角度から得ることができるようになる。そして、これら得られた統計を、コンテンツX2の販売計画や、その他のコンテンツの販売計画などに利用することができるようになる。
【0075】
図5は、図1に示した状況の際に、本発明を利用し、ユーザUが端末装置B2により配信会社B1にコンテンツY2の配信を要求した際の処理動作例を示す図である。このとき、ユーザUは、コンテンツY2の配信を受ける契約をどの配信会社とも契約していないため、コンテンツY2の権利者であるコンテンツ権利者Y1は、ユーザUのユーザ識別情報を有していない。
【0076】
図5に示した処理動作例では、ステップS301からステップS302において、図4におけるステップS201からS202と同様な処理動作が行われた後、ユーザUの端末装置B2は、配信会社B1のサーバ装置から送信された返信情報を受信する。図5では、コンテンツY2の配信要求しているため、この返信情報の認証サーバ情報には、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置の情報、例えば、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置のURLが記載されている。よって、端末装置B2は、ステップS203と同様に、認証依頼情報を生成した後、この認証依頼情報を、認証サーバ情報に記載されたコンテンツ権利者Y1のサーバ装置の情報を使用して、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置に送信する(S303:図3におけるステップS105〜S107の処理動作)。
【0077】
そして、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置は、ユーザUの端末装置B2から認証依頼情報(配信要求識別情報+コンテンツ識別情報+配信サーバ識別情報+ユーザ識別情報)を受信する。このとき、配信要求識別情報により識別される配信会社B1が端末装置B2から受信した配信要求情報には、端末装置B2がコンテンツY2を要求していることを示す情報が記載されている。また、コンテンツ識別情報は、コンテンツY2のコンテンツ識別情報であり、配信サーバ識別情報は、配信会社B1のサーバ装置の配信サーバ識別情報である。
【0078】
コンテンツ権利者Y1のサーバ装置も、上記の認証部330を備えており、認証依頼情報を受信すると、この認証依頼情報に基づいて、認証部330によりユーザの認証を行い、その認証の結果である認証結果情報と、配信要求識別情報と、を、配信サーバ識別情報により識別された配信会社B1のサーバ装置に送信する(S304:図3におけるステップS108〜S110の処理動作)。このとき、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置は、ユーザUのユーザ識別情報を記憶していないため、認証結果情報には、認証の結果として、ユーザUは、コンテンツY2の配信を許可されたユーザではないことを示す情報が記載されている。
【0079】
配信会社B1のサーバ装置は、認証結果情報と配信要求識別情報とを受信すると、認証結果情報には、ユーザUはコンテンツX2の配信を許可されたユーザではないことを示す情報が記載されているため、受信した配信要求識別情報で識別される配信要求情報に基づきユーザUの端末装置B2に、コンテンツY2の配信が許可されていないことを伝えるメッセージを送信する(S305:図3におけるステップS111、S112、S114)。そして、このとき、同時に、例えば、コンテンツY2の配信の許可を得るための契約を促すメッセージを端末装置B2に送信する。
【0080】
図6は、図1に示した状況の際に、本発明を利用し、ユーザUが端末装置C2により配信会社C1にコンテンツY2の配信を要求した際の処理動作例を示す図である。このとき、ユーザUは、コンテンツY2の配信を受ける契約をどの配信会社とも契約していないため、コンテンツY2の権利者であるコンテンツ権利者Y1は、ユーザUのユーザ識別情報を有していない。
【0081】
よって、図5に示した例と同様の処理動作(S401〜S404)が行われた後に、配信会社C1のサーバ装置は、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置から、認証の結果として、ユーザUは、コンテンツY2の配信を許可されたユーザではないことを示す情報が記載されている認証結果情報と、配信要求識別情報とを受信し、受信した配信要求識別情報で識別される配信要求情報に基づきユーザUの端末装置C2に、コンテンツY2の配信が許可されていないことを伝えるメッセージとコンテンツY2の配信の許可を得るための契約を促すメッセージを送信する(S405:図3におけるステップS111、S112、S114)。
【0082】
このようにすることにより、コンテンツの配信の許可を受けていないユーザ、つまり、まだ契約をしていないユーザに対しては、例えば、新たに契約を促すメッセージなどを送信することができる。
【0083】
また、上記の処理動作において、返信情報と認証依頼情報とが、配信要求識別情報だけでなく、配信要求情報を含むようにしても良い。つまり、コンテンツ権利者Y1のサーバ装置が、端末装置B2がコンテンツY2を要求していることを示す情報や、端末装置C2がコンテンツY2を要求していることを示す情報が記載された配信要求情報を受信できるようにすると良い。このようにすることにより、コンテンツ権利者Y1は、契約を結んでいないユーザからコンテンツの配信要求を受けたことを把握することができる。まこのため、コンテンツ権利者Y1がそのユーザに対して直接契約を促すことも可能になる。
【0084】
上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0085】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0086】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0087】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0088】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0089】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0090】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0091】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0092】
100 端末装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ識別情報
130 認証依頼情報生成部
200 配信サーバ装置
210 通信部
220 記憶部
300 認証サーバ装置
310 通信部
320 記憶部
330 認証部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と、複数のコンテンツを記憶した複数の第1のサーバ装置と、前記複数のコンテンツに対するユーザ認証を行う複数の第2のサーバ装置と、を有して構成されるコンテンツ配信システムであって、
前記第1のサーバ装置は、
前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、
前記端末装置は、
自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶しており、
前記第1のサーバ装置から前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置は、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信し、
前記第1のサーバ装置は、
前記第2のサーバ装置から前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
複数の端末装置と、複数のコンテンツを記憶した複数の第1のサーバ装置と、前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツに対するユーザ認証を行う複数の第2のサーバ装置と、を有して構成されるコンテンツ配信システムであって、
前記第1のサーバ装置は、
前記複数の端末装置のうちの1つの端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、
前記端末装置は、
自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶しており、
前記第1のサーバ装置から前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信し、
前記第2のサーバ装置は、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信し、
前記第1のサーバ装置は、
前記第2のサーバ装置から前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記認証の結果が、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項3】
自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、
第1のサーバ装置にコンテンツの配信を要求する配信要求情報を送信する送信手段と、
前記第1のサーバ装置から、前記配信要求情報を識別する配信要求識別情報と、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記配信要求を送信した第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記コンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバの情報である認証サーバ情報と、を受信する受信手段と、を有し、
前記送信手段は、
前記受信手段により、前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信することを特徴とする端末装置。
【請求項4】
自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、
第1のサーバ装置に前記コンテンツの配信を要求する配信要求情報を送信する送信手段と、
前記第1のサーバ装置から、前記配信要求情報を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を送信した第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記コンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバの情報である認証サーバ情報と、を受信する受信手段と、を有し、
前記送信手段は、
前記受信手段により、前記配信要求識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信することを特徴とする端末装置。
【請求項5】
複数のコンテンツを記憶しており、
端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、
前記第2のサーバ装置から前記ユーザ認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記ユーザ認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
複数のコンテンツを記憶しており、
端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し、
前記第2のサーバ装置から前記ユーザ認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記ユーザ認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
複数のコンテンツに対するユーザ認証を行うサーバ装置であって、
端末装置から、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサーバ装置に前記端末装置が出したコンテンツの配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記端末装置が配信要求を出したコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、を受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
コンテンツに対するユーザ認証を行うサーバ装置であって、
端末装置から、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサーバ装置に前記端末装置が出したコンテンツの配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、を受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信する送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項9】
第1のサーバ装置による、
端末装置から複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信するステップと、
前記端末装置による、
前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、自装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、前記配信要求識別情報と、前記コンテンツ識別情報と、前記配信サーバ識別情報と、を前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信するステップと、
前記第2のサーバ装置による、
前記端末装置から前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信するステップと、
前記第1のサーバ装置による、
前記第2のサーバ装置から前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記認証の結果が、前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信するステップと、を有することを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項10】
端末装置を、
自装置のユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する記憶手段と、
第1のサーバ装置にコンテンツの配信を要求する配信要求情報を送信する送信手段と、
前記第1のサーバ装置から、前記配信要求情報を識別する配信要求識別情報と、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記配信要求を送信した第1のサーバ装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記コンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバの情報である認証サーバ情報と、を受信する受信手段として機能させ、
前記送信手段は、
前記受信手段により、前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報と前記認証サーバ情報とを受信したときに、前記ユーザ識別情報と前記配信要求識別情報と前記コンテンツ識別情報と前記配信サーバ識別情報とを、前記認証サーバ情報に示された前記第2のサーバ装置に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
サーバ装置を、
複数のコンテンツを記憶する記憶手段と、
端末装置から前記複数のコンテンツのうちの1つのコンテンツの配信要求を受けたときに、前記配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、自装置を識別する配信サーバ識別情報と、前記配信要求を受けたコンテンツに対するユーザ認証を行う第2のサーバ装置の情報である認証サーバ情報と、を、前記配信要求を出した端末装置に送信し
前記第2のサーバ装置から前記ユーザ認証の結果と前記配信要求識別情報とを受信したときに、前記ユーザ認証の結果が、前記前記配信要求識別情報で識別される配信要求を出した端末装置のユーザが前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツの配信を許可されたユーザであるならば、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を受けたコンテンツを、前記配信要求識別情報により識別される配信要求を出した端末装置に送信する送信する手段として機能させるプログラム。
【請求項12】
サーバ装置を、
端末装置から、前記端末装置のユーザを識別するユーザ識別情報と、第1のサーバ装置に前記端末装置が出したコンテンツの配信要求を識別する配信要求識別情報と、前記端末装置が配信要求を出したコンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、前記第1のサーバ装置を識別する配信識別情報と、を受信したときに、前記ユーザ識別情報により識別されるユーザが前記コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツの配信を許可されたユーザであるのかどうかの認証を行い、前記認証の結果と前記配信要求識別情報とを、前記配信サーバ識別情報により識別される前記第1のサーバ装置に送信する手段として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−217143(P2011−217143A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−83797(P2010−83797)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】