説明

コンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、制御プログラムおよび記録媒体

【課題】通信網および放送網等を含む総合的なネットワーク環境において、より効率的にネットワーク資源を利用する。
【解決手段】パケット化されたコンテンツを含むデータストリームをコンテンツ再生装置2に配信する際に、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを配信・再生するコンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、制御プログラムおよび記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット網のブロードバンド化や、放送インフラのデジタル化に伴い、大容量のコンテンツのリアルタイム配信や、新たなサービスの提供が行われている。さらに、通信と放送の融合が進められることにより、新たなサービスの提供や、より効率的なネットワーク資源の利用が可能となる。
【0003】
通信と放送の融合による新たなサービスとして、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1には、テレビ放送の再生において、放送されているCM番組に代えて、インターネット等を介して取得した別のCM番組をユーザが選択して再生することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−87979号公報(2010年4月15日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電波または通信によって配信できるデータ量には限りがあるため、現状の通信プロトコル、ファイルフォーマットを利用して、さらなる大容量のコンテンツの配信や、より高品質なサービスの提供等が困難であるという問題がある。
【0006】
また、例えば放送に関して言えば、通常、CM等のコンテンツは、同じ映像データが放送されるたびに繰り返し送信されている。このように、同じデータであっても、常に、放送電波を用いて、全てのデータをその都度送信しているため、現状では、放送資源を有効に利用しているとは言えない。
【0007】
なお、特許文献1に記載の技術は、ユーザにコンテンツを自由に選択させることを可能にするが、ネットワーク資源を効率的に利用することは考慮されていない。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信網および放送網等を含む総合的なネットワーク環境において、より効率的にネットワーク資源を利用するコンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、制御プログラムおよび記録媒体を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記課題を解決するために、パケット化されたコンテンツを含むデータストリームを配信するコンテンツ配信装置であって、上記データストリームをコンテンツ再生装置に送信する送信手段であって、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する送信手段を備えていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係るコンテンツ配信方法は、上記課題を解決するために、パケット化されたコンテンツを含むデータストリームを配信するコンテンツ配信方法であって、上記データストリームをコンテンツ再生装置に送信する送信ステップであって、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する送信ステップを含むことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する。コンテンツ配信装置からコンテンツを受信して再生するコンテンツ再生装置は、上記リンクを受信した場合、上記リンクに基づいて上記再配信コンテンツを取得して再生する。
【0012】
そのため、コンテンツ配信装置は、複数回配信する予定である再配信コンテンツをその都度送信せずとも、コンテンツ再生装置に再配信コンテンツを再生させることができる。すなわち、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を低減させることができる。したがって、コンテンツ配信装置は、より効率的にネットワーク資源を利用してコンテンツを配信することができるという効果を奏する。
【0013】
また、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記送信手段は、上記再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクと、当該再配信コンテンツとは異なる代替データとを送信することが好ましい。
【0014】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクおよび上記代替データを送信する。コンテンツ配信装置からコンテンツを受信して再生するコンテンツ再生装置は、上記リンクを受信した場合、上記リンクに基づいて上記再配信コンテンツを取得して再生すると共に、上記代替データを受信する。
【0015】
そのため、コンテンツ配信装置は、複数回配信する予定である再配信コンテンツをその都度送信せずとも、コンテンツ再生装置に再配信コンテンツを再生させることができる。さらにその上、ネットワーク資源を過剰に利用することなく、コンテンツ配信装置は、再配信コンテンツとは異なる、新たなデータ(代替データ)をコンテンツ再生装置に配信することができる。
【0016】
すなわち、コンテンツ配信装置は、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を増加させることなく、仮想的に配信するデータ量を増加することができる。したがって、コンテンツ配信装置は、より効率的にネットワーク資源を利用してコンテンツを配信することができるという効果を奏する。
【0017】
また、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記代替データには、上記再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツを構成するパケット群の一部または全部が含まれることが好ましい。
【0018】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、上記リンクと共に、上記再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツを構成するパケット群の一部または全部を送信する。上記コンテンツ再生装置は、代替データとして当該後続コンテンツを構成するパケット群の一部または全部を受信し、その後受信するデータストリームおよび上記代替データに基づいて、上記後続コンテンツを再生する。
【0019】
そのため、コンテンツ配信装置は、再配信コンテンツの空き帯域を利用して代替データを送信することにより、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を増加させることなく、上記再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツの品質を向上させることができる。
【0020】
また、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記代替データには、上記再配信コンテンツの後に後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツを構成するパケット群の一部または全部が含まれることが好ましい。
【0021】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、上記リンクと共に、上記再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツを構成するパケット群の一部または全部を送信する。上記コンテンツ再生装置は、代替データとして当該データ放送コンテンツを構成するパケット群の一部または全部を受信し、その後受信するデータストリームおよび上記代替データに基づいて、後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツを再生する。
【0022】
そのため、コンテンツ配信装置は、再配信コンテンツの空き帯域を利用して代替データを送信することにより、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を増加させることなく、上記再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツの品質を向上させることができる。
【0023】
また、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記代替データには、電子番組表が含まれることが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、上記リンクと共に、電子番組表を送信する。上記コンテンツ再生装置は、代替データとして当該電子番組表を受信し、その後受信するデータストリームおよび上記代替データに基づいて、電子番組表を再生する。
【0025】
そのため、コンテンツ配信装置は、再配信コンテンツの空き帯域を利用して代替データを送信することにより、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を増加させることなく、上記再配信コンテンツの後に再生される電子番組表の品質を向上させることができる。
【0026】
また、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記代替データには、当該コンテンツ配信装置により制御される被制御装置に対する制御コマンドが含まれることが好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、上記リンクと共に、上記コンテンツ配信装置により制御される被制御装置に対する制御コマンドを送信する。上記コンテンツ再生装置は、上記リンクを受信した場合、上記リンクに基づいて上記再配信コンテンツを取得して再生する。それと共に、上記被制御装置は、上記代替データを受信して、上記制御コマンドに基づいて所定の処理を実行する。
【0028】
そのため、コンテンツ配信装置は、再配信コンテンツの空き帯域を利用して代替データを送信することにより、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を増加させることなく、上記コンテンツ再生装置に正常にコンテンツを再生させると共に、上記被制御装置に対して上記制御コマンドに基づく所定の処理を実行させることができる。
【0029】
また、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記代替データには、上記再配信コンテンツを提供する再配信コンテンツ管理装置に蓄積される他の再配信コンテンツの一部または全部が含まれることが好ましい。
【0030】
上記の構成によれば、上記送信手段は、再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、上記リンクと共に、上記再配信コンテンツを提供する再配信コンテンツ管理装置に蓄積される他の再配信コンテンツの一部または全部を送信する。上記コンテンツ再生装置は、上記リンクを受信した場合、上記リンクに基づいて上記再配信コンテンツを取得して再生する。それと共に、上記再配信コンテンツ管理装置は、上記代替データを受信して、上記他の再配信コンテンツの一部または全部を取得する。
【0031】
そのため、コンテンツ配信装置は、再配信コンテンツの空き帯域を利用して代替データを送信することにより、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を増加させることなく、上記コンテンツ再生装置に正常にコンテンツを再生させると共に、上記再配信コンテンツ管理装置に上記他の再配信コンテンツの一部または全部を送信することができる。
【0032】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記課題を解決するために、データストリームに含まれるパケット化されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、コンテンツ配信装置から配信されたデータストリームを受信する受信手段と、上記受信手段が受信したデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得する取得手段と、上記受信手段が受信したデータストリームに含まれているリンクを、上記取得手段が取得した再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する再生手段と、を備えていることを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係るコンテンツ再生方法は、上記課題を解決するために、データストリームに含まれるパケット化されたコンテンツを再生するコンテンツ再生方法であって、コンテンツ配信装置から配信されたデータストリームを受信する受信ステップと、上記受信ステップにおいて受信されたデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得する取得ステップと、上記受信ステップにおいて受信されたデータストリームに含まれているリンクを、上記取得ステップにおいて取得された再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する再生ステップと、を含むことを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、上記受信手段が再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクを受信すると、上記取得手段が当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得し、上記再生手段が、上記データストリームに含まれているリンクに代えて、再配信コンテンツを構成するパケット群に基づいて再生する。
【0035】
そのため、コンテンツ再生装置は、上記リンクを参照して再配信コンテンツを取得することにより、複数回配信される予定である再配信コンテンツをその都度受信せずとも、再配信コンテンツを再生することができる。すなわち、上記コンテンツ再生装置は、正常にコンテンツを再生すると共に、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を低減させることができる。したがって、コンテンツ再生装置は、より効率的にネットワーク資源を利用してコンテンツを再生することができるという効果を奏する。
【0036】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記取得手段は、上記受信手段が受信したデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得すると共に、当該再配信コンテンツを当該リンクと関連付けて記憶部に格納するものであり、上記再生手段は、上記受信手段が受信したデータストリームに含まれているリンクと関連付けられた再配信コンテンツが上記記憶部に格納されている場合、当該リンクを上記記憶部から読み出した当該再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生するものであることが好ましい。
【0037】
上記の構成によれば、上記取得手段は、取得した再配信コンテンツを上記リンクと関連づけて記憶部に格納する。そして、上記再生手段は、上記受信手段が受信したリンクと関連付けられた再配信コンテンツが上記記憶部に格納されている場合、上記リンクを参照して上記記憶部から当該リンクに関連づけられた再配信コンテンツを読み出し、当該リンクを上記記憶部から読み出した当該再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する。
【0038】
そのため、コンテンツ再生装置は、同じリンクを一度取得していた場合、2回目以降は、他の装置から再配信コンテンツを取得することなく、自装置の記憶部から読み出すことができる。よって、コンテンツ再生装置は、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を低減させると共に、上記再配信コンテンツの取得時にその他の伝送路を利用せずに、再配信コンテンツを再生することができる。従って、より効率的にネットワーク資源を利用してコンテンツを再生することができる。
【0039】
また、本発明に係るコンテンツ配信システムは、上記コンテンツ配信装置と、上記コンテンツ再生装置であって、上記コンテンツ配信装置から配信されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、上記再配信コンテンツが格納された再配信コンテンツ管理装置と、を含んでいることが好ましい。
【0040】
上記の構成によれば、コンテンツ配信システムは、上記コンテンツ配信装置および上記コンテンツ再生装置と同様の効果を奏する。
【0041】
なお、上記コンテンツ配信装置および上記コンテンツ再生装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記コンテンツ配信装置および上記コンテンツ再生装置の各手段として動作させることにより、上記コンテンツ配信装置および上記コンテンツ再生装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0042】
以上のように、本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記データストリームをコンテンツ再生装置に送信する送信手段であって、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する送信手段を備えている構成である。
【0043】
また、本発明に係るコンテンツ配信方法は、上記データストリームをコンテンツ再生装置に送信する送信ステップであって、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する送信ステップを含む。
【0044】
そのため、コンテンツ配信装置は、複数回配信する予定である再配信コンテンツをその都度送信せずとも、コンテンツ再生装置に再配信コンテンツを再生させることができる。すなわち、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を低減させることができる。したがって、コンテンツ配信装置は、より効率的にネットワーク資源を利用してコンテンツを配信することができるという効果を奏する。
【0045】
また、本発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツ配信装置から配信されたデータストリームを受信する受信手段と、上記受信手段が受信したデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得する取得手段と、上記受信手段が受信したデータストリームに含まれているリンクを、上記取得手段が取得した再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する再生手段と、を備えている構成である。
【0046】
また、本発明に係るコンテンツ再生方法は、コンテンツ配信装置から配信されたデータストリームを受信する受信ステップと、上記受信ステップにおいて受信されたデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得する取得ステップと、上記受信ステップにおいて受信されたデータストリームに含まれているリンクを、上記取得ステップにおいて取得された再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する再生ステップと、を含む。
【0047】
そのため、コンテンツ再生装置は、上記リンクを参照して再配信コンテンツを取得することにより、複数回配信される予定である再配信コンテンツをその都度受信せずとも、再配信コンテンツを再生することができる。すなわち、上記コンテンツ再生装置は、正常にコンテンツを再生すると共に、上記データストリームが伝送される伝送路の負荷を低減させることができる。したがって、コンテンツ再生装置は、より効率的にネットワーク資源を利用してコンテンツを再生することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであり、コンテンツ配信システムの構成、並びに、コンテンツ配信システムに含まれるコンテンツ配信装置およびコンテンツ再生装置の構成の一例を示す図である。
【図2】上記コンテンツ配信システムの概念図を示すものである。
【図3】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームのデータ配列の一例を示す図である。
【図4】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームのデータ配列と、上記コンテンツ再生装置が表示する画面例とを示す図である。
【図5】上記コンテンツ配信装置が実行するコンテンツ配信処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】上記コンテンツ再生装置が実行するコンテンツ再生処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームの配列例および当該ストリームを受信したコンテンツ再生装置が再生に使用するデータを示す図である。
【図8】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームの配列例および当該ストリームを受信したコンテンツ再生装置が再生に使用するデータを示す図である。
【図9】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームの配列例および当該ストリームを受信したコンテンツ再生装置が再生に使用するデータを示す図である。
【図10】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームの配列例および当該ストリームを受信したコンテンツ再生装置が再生に使用するデータを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態を示すものであり、コンテンツ配信システムの構成、並びに、コンテンツ配信システムに含まれるコンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置および再配信コンテンツ管理装置の構成の一例を示す図である。
【図12】上記コンテンツ配信装置が配信するストリームの配列例および当該ストリームを受信したコンテンツ再生装置が再生に使用するデータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
<本発明の概要>
ブロードキャスト配信(通信網を利用したものに限らず、放送網を利用したものも含む)されるコンテンツには、本編である番組コンテンツと広告であるCMとがある。番組コンテンツは、通常、一度だけブロードキャスト配信されるのに対し、CMコンテンツは、通常、何度も繰り返しブロードキャスト配信されることが多い。また、番組コンテンツの一部が何度も繰り返しブロードキャスト配信されることもある。例えば、番組のオープニングやエンディング、歌手のプロモーションビデオ、複数の番組で使い回されるニュース映像、スポンサーのロゴが表示される提供表示映像などである。このように、同一のコンテンツを何度も繰り返しブロードキャスト配信することは、帯域の有効活用という観点からすると好ましくない。
【0050】
そこで、本発明では、再度の配信が予定されている再配信コンテンツ(CMコンテンツであってもよいし、番組コンテンツの一部であってもよい)を予め再配信コンテンツ管理装置に蓄積しておき、コンテンツ配信装置は、データストリームをコンテンツ再生装置に送信する際に、再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する。
【0051】
また、コンテンツ再生装置は、コンテンツ配信装置から送信されたデータストリームにリンクが含まれていた場合、このリンクを参照して再配信コンテンツを再配信コンテンツ管理装置から取得する。そして、受信したデータストリームに含まれているリンクを、取得した上記の再配信コンテンツを構成するパケット群に置換して再生する。
【0052】
これにより、データストリームのブロードキャスト配信に利用される伝送路において、従来であれば再配信コンテンツの伝送のために使用されていた帯域を開放することができる。なぜなら、再配信コンテンツへのリンクのデータサイズは、通常、再配信コンテンツを構成するパケット群のデータサイズよりも小さいからである。これにより、データストリームのブロードキャスト配信に要する帯域を狭帯域化することができる。あるいは、データストリームのブロードキャスト配信に要する帯域を広帯域化することなく、代替データをブロードキャスト配信することができる。すなわち、帯域を従来よりも有効に活用することができる。
【0053】
本発明の概要を、図2を参照してもう少し詳しく説明する。図2は、本発明のコンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置および再配信コンテンツ管理装置を含むコンテンツ配信システムの概念図である。図2に示すように、コンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生装置、および再配信コンテンツ管理装置を含む。
【0054】
コンテンツ配信装置は、コンテンツ再生装置にコンテンツをブロードキャスト配信するものであり、例えば、放送網を介して放送コンテンツをブロードキャスト配信するテレビ放送装置や通信網を介してコンテンツをブロードキャスト配信する動画配信サーバなどである。一方、コンテンツ再生装置は、コンテンツ配信装置から取得したコンテンツを再生するものであり、例えば、デジタルテレビやPCなどである。
【0055】
再配信コンテンツ管理装置は、再配信コンテンツを保持し、管理する装置である。図示の例では、再配信コンテンツ管理装置は、コンテンツ配信装置と別体の装置であるが、コンテンツ配信装置と一体の装置であってもよい。
【0056】
図2に示すように、コンテンツ配信装置から、再配信コンテンツ以外のコンテンツ(以下、「通常コンテンツ」と記載)と再配信コンテンツへのリンクとを含むデータストリームが送信され、コンテンツ再生装置が順次取得してコンテンツを再生する。ここで、コンテンツ再生装置がリンクを取得すると、リンク先の再配信コンテンツを再配信コンテンツ管理装置から取得し、取得した再配信コンテンツに基づいて、コンテンツを再生する。
【0057】
また、コンテンツ配信装置が配信するデータストリームのデータ構造の一例を図3に基づいて説明する。図3は、コンテンツ配信装置が配信するデータストリームのデータ構造の一例を示す図である。図3では、コンテンツ配信装置が配信するデータストリームとして、地上デジタルテレビ放送等で用いられているMPEG2−TSを想定している。ただし、コンテンツの符号化方法はMPEG2−TSに限るものではなく、その他の符号化方法を用いてもよい。
【0058】
図3に示すように、本発明のコンテンツ配信装置が配信するデータストリームは、CMコンテンツ(再配信コンテンツ)を構成するパケット群が、CMコンテンツへのリンクに置換されたものである。CMコンテンツへのリンクのデータサイズは、CMコンテンツを構成するパケット群のデータサイズよりも小さいため、図3に示すように、CMコンテンツをパケット群のデータサイズからCMコンテンツへのリンクのデータサイズを差し引いた分の空き帯域が生まれる。この空き帯域を利用して他のデータ(代替データ)を送信することも可能である。
【0059】
図4に、この空き帯域を利用し、代替データとしてEPGデータを送信する例を示す。図4は、コンテンツ配信装置が配信するデータストリームのデータ構造と、コンテンツ再生装置が表示する画面遷移とを例示した図である。図4では、リンクが、再配信コンテンツを一意に識別する再配信コンテンツID(IDXXX)である例を示す。なお、この再配信コンテンツIDは、再配信コンテンツ管理装置内に存在するコンテンツ群において、対象とする再配信コンテンツを一意に識別するローカルなIDであってもよいし、インターネット上に存在するコンテンツ群において、対象とする再配信コンテンツを一意に識別するグローバルなID(例えば、URL)であってもよい。
【0060】
図4に示すように、コンテンツ再生装置は、コンテンツ配信装置から通常コンテンツを構成するデータ1〜3を順に取得して、表示映像1〜3を表示する。コンテンツ再生装置は、データ4を受信すると、データ4に含まれるリンクを辿って、再配信コンテンツ管理装置から配信コンテンツを取得し、表示映像4を表示する。また、このとき、コンテンツ再生装置は、データ4に含まれる他チャンネルのEPGデータを取得して保持する。
【0061】
ここで、例えば、ユーザから他チャンネルのEPG情報を表示する指示が入力されると、図4に示すように、コンテンツ再生装置は、保持している他チャンネルのEPGデータに基づいて、他チャンネルのEPG情報を表示する。
【0062】
以下では、本発明の具体的な実施形態として、コンテンツ配信装置と再配信コンテンツ管理装置とが一体である場合を第1の実施形態とし、コンテンツ配信装置と再配信コンテンツ管理装置とが別体である場合を第2の実施形態として説明する。
【0063】
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について図1および図5〜図10に基づいて説明する。
【0064】
〔コンテンツ配信システムの構成〕
図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、コンテンツ配信システム3は、コンテンツ配信装置1およびコンテンツ再生装置2を含む。
【0065】
コンテンツ配信装置1は、コンテンツ再生装置2等の他の装置にコンテンツをブロードキャスト配信するものである。コンテンツ配信装置1は、例えば、サーバ、PC等である。
【0066】
コンテンツ再生装置2は、コンテンツ配信装置1等の他の装置から取得したコンテンツ、または、自装置に格納しているコンテンツを再生するものである。コンテンツ再生装置2は、例えば、デジタルテレビ、レコーダ、STB(Set Top Box)、PC、携帯電話機、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、デジタルサイネージ等である。
【0067】
本実施形態では、コンテンツ配信装置1を放送局内装置とし、コンテンツ再生装置2をデジタルテレビとする。つまり、コンテンツ配信装置1は、放送網を介してコンテンツを送信し、コンテンツ再生装置2は、放送網を介して送信されたコンテンツを受信するものとする。また、コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置2とは、通信網4(例えば、インターネット網4)を介して接続されており、互いにデータをやり取りできるものとする。すなわち、コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置2とは、放送および通信の双方によってコンテンツの送受信を実行することができる。
【0068】
なお、本実施形態では、コンテンツ配信装置1を放送局内装置とし、コンテンツ再生装置2をデジタルテレビとしているため、コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置2とが放送網および通信網4を介して接続されているが、これに限るものではない。コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置2とは、複数のネットワークを介して接続されていればよい。例えば、コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置2とが、携帯電話網および通信網を介して接続されていてもよい。また、コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置2とが、互いに独立した2種以上の通信網を介して接続されていてもよい。
【0069】
なお、図1に示す例では、コンテンツ配信システム3は、コンテンツ配信装置1およびコンテンツ再生装置2をそれぞれ1つずつ含んでいるがこれに限るものではない。コンテンツ配信システム3は、1つのコンテンツ配信装置1と、複数のコンテンツ再生装置2とを含んでいてもよい。また、コンテンツ配信システム3は、複数のコンテンツ配信装置1と、1または複数のコンテンツ再生装置2とを含んでいてもよい。
【0070】
また、本実施形態では、コンテンツ配信装置1の管理主体を放送局としているため、コンテンツ配信装置1が配信するコンテンツは、テレビ番組等のリアルタイム再生されるものであるが、これに限るものではない。例えば、コンテンツ配信装置1が配信するコンテンツは、コンテンツ再生装置2がストリーミング再生するコンテンツであってもよい。
【0071】
次に、図1に基づいて、コンテンツ配信システム3に含まれるコンテンツ配信装置1およびコンテンツ再生装置2の具体的な機能および処理について説明する。
【0072】
〔コンテンツ配信装置の構成〕
図1に示すように、コンテンツ配信装置1は、コンテンツ配信装置制御部11、コンテンツ配信装置記憶部12、データ入力部13、送信部14およびコンテンツ配信装置通信部15を備えている。なお、コンテンツ配信装置1は、操作部、表示部等の部材を備えていてもよいが、発明の特徴点とは関係が薄いため当該部材を図示していない。
【0073】
データ入力部13は、コンテンツ提供装置(不図示)からコンテンツを取得するための入力インターフェースである。コンテンツ提供装置は、作成したコンテンツまたは取得したコンテンツまたは保持しているコンテンツを他の装置に提供する装置であれば何でもよい。例えば、コンテンツ提供装置は、デジタルビデオ、デジタルカメラ、デジタルテレビ、PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶装置などである。
【0074】
送信部14は、データストリームが重畳された放送波を空間に放射(送信)するものである。送信部14は、例えば、テレビ放送用の送信アンテナである。
【0075】
コンテンツ配信装置通信部15は、インターネット網4を介して、無線通信手段または有線通信手段によって、コンテンツ再生装置2等の他の装置と通信を行い、コンテンツ配信装置制御部11の指示に従って、データのやりとりを行うものである。
【0076】
コンテンツ配信装置制御部11は、コンテンツ配信装置記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、コンテンツ配信装置1が備える各部を統括的に制御するものである。
【0077】
本実施形態では、コンテンツ配信装置制御部11は、機能ブロックとして、通常コンテンツ取得部21、通常コンテンツ符号化部22、再配信コンテンツ取得部23、リンク生成部24、リンク符号化部25、代替データ取得部26、代替データ符号化部27、多重化部28、コンテンツ配信部(送信手段)29、および再配信コンテンツ送信部30を備える構成である。これらのコンテンツ配信装置制御部11の各機能ブロック(21〜30)は、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
【0078】
通常コンテンツ取得部21は、データ入力部13を介して、コンテンツ提供装置から通常コンテンツを取得するものである。通常コンテンツ取得部21は、取得した通常コンテンツを通常コンテンツ符号化部22に出力する。なお、通常コンテンツ取得部21は、取得した通常コンテンツをコンテンツ配信装置記憶部12に格納してもよい。
【0079】
通常コンテンツ符号化部22は、通常コンテンツ取得部21から通常コンテンツを受信し、受信した通常コンテンツを符号化して符号データに変換するものである。通常コンテンツ符号化部22は、符号化した通常コンテンツを多重化部28に出力する。
【0080】
再配信コンテンツ取得部23は、データ入力部13を介して、コンテンツ提供装置から再配信コンテンツを取得するものである。再配信コンテンツ取得部23は、取得した再配信コンテンツをリンク生成部24に出力する。また、再配信コンテンツ取得部23は、取得した再配信コンテンツをコンテンツ配信装置記憶部12に格納する。
【0081】
リンク生成部24は、再配信コンテンツ取得部23から再配信コンテンツを受信し、受信した再配信コンテンツへのリンクを生成するものである。リンク生成部24は、生成したリンクをリンク符号化部25に出力する。
【0082】
リンク生成部24は、例えば、再配信コンテンツへのリンクとして、再配信コンテンツを一意に識別する再配信コンテンツ識別子(例えば、再配信コンテンツID等)を生成してもよい。また、リンク生成部24は、再配信コンテンツ識別子にコンテンツ配信装置1のアドレスおよび/または再配信コンテンツ自体へのアドレスを付加してリンクを生成してもよい。
【0083】
また、リンク生成部24は、例えば、コンテンツ配信装置1から所定の再配信コンテンツを取得して、取得した再配信コンテンツに基づくコンテンツの再生を指示する再配信コンテンツ再生コマンドであって、当該再配信コンテンツへのリンクを含む再生コマンドを生成してもよい。
【0084】
リンク符号化部25は、リンク生成部24からリンクを受信し、受信したリンクを符号化して符号データに変換するものである。リンク符号化部25は、符号化したリンクを多重化部28に出力する。
【0085】
代替データ取得部26は、データ入力部13を介して、コンテンツ提供装置から代替データを取得するものである。代替データ取得部26は、取得した代替データを代替データ符号化部27に出力する。なお、代替データ取得部26は、取得した代替データをコンテンツ配信装置記憶部12に格納してもよい。
【0086】
代替データ符号化部27は、代替データ取得部26から代替データを受信し、受信した代替データを符号化して符号データに変換するものである。代替データ符号化部27は、符号化した代替データを多重化部28に出力する。
【0087】
多重化部28は、通常コンテンツ符号化部22、リンク符号化部25からそれぞれ符号化された通常コンテンツ、リンクを受信し、受信したデータをパケット化し、各パケットを所定の順序で並べてデータストリームを生成するものである。このとき、多重化部28は、データストリームの配列順において、再配信コンテンツを配置すべき位置に、当該再配信コンテンツに代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを配置してデータストリームを生成する。
【0088】
また、多重化部28は、代替データ符号化部27から符号化された代替データを受信した場合、再配信コンテンツを配置すべき位置に、当該再配信コンテンツに代えて、当該再配信コンテンツへのリンクと、受信した代替データとを配置してデータストリームを生成してもよい。
【0089】
コンテンツ配信部29は、送信部14を介して、多重化部28が生成したデータストリームをコンテンツ再生装置2に送信するものである。
【0090】
再配信コンテンツ送信部30は、コンテンツ配信装置通信部15を介して、コンテンツ再生装置2から所定の再配信コンテンツの送信要求を受信すると、当該要求の示す所定の再配信コンテンツを再配信コンテンツ記憶部31から読み出し、読み出した再配信コンテンツを、コンテンツ配信装置通信部15を介してコンテンツ再生装置2に送信する。
【0091】
コンテンツ配信装置記憶部12は、コンテンツ配信装置制御部11が参照するプログラムやデータ等を格納するものである。具体的には、コンテンツ配信装置記憶部12は再配信コンテンツ記憶部31を含み、再配信コンテンツ記憶部31は、再配信コンテンツ取得部23が取得した再配信コンテンツを格納している。
【0092】
〔コンテンツ再生装置の構成〕
図1に示すように、コンテンツ再生装置2は、コンテンツ再生装置制御部41、コンテンツ再生装置記憶部(記憶部)42、受信部43、コンテンツ再生装置通信部44、表示部45および音声出力部46を備えている。なお、コンテンツ再生装置2は、操作部、音声入力部等の部材を備えていてもよいが、発明の特徴点とは関係が薄いため当該部材を図示していない。
【0093】
受信部43は、データストリームが重畳された放送波を受信するものである。受信部43は、例えば、テレビ放送用の受信アンテナである。
【0094】
コンテンツ再生装置通信部44は、インターネット網4を介して、無線通信手段または有線通信手段によって、コンテンツ配信装置1等の他の装置と通信を行い、コンテンツ再生装置制御部41の指示に従って、データのやりとりを行うものである。
【0095】
表示部45は、コンテンツ再生装置制御部41の指示に従って画像を表示するものである。表示部45は、コンテンツ再生装置制御部41の指示に従って画像を表示するものであればよく、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを適用することが可能である。
【0096】
音声出力部46は、コンテンツ再生装置制御部41の指示に従って外部に音を出力するものである。音声出力部46は、いわゆるスピーカである。
【0097】
コンテンツ再生装置制御部41は、コンテンツ再生装置記憶部42から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、コンテンツ再生装置2が備える各部を統括的に制御するものである。
【0098】
本実施形態では、コンテンツ再生装置制御部41は、機能ブロックとして、コンテンツ取得部(受信手段)51、判定部52、再配信コンテンツ取得部(取得手段)53およびコンテンツ再生部(再生手段)54を備える構成である。これらのコンテンツ再生装置制御部41の各機能ブロック(51〜54)は、CPUが、ROM等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
【0099】
コンテンツ取得部51は、放送波に重畳されたデータストリームを取得(復調)するものである。コンテンツ取得部51は取得したデータストリームを判定部52に出力する。コンテンツ取得部51は、復調したデータストリームを構成するパケットを、判定部52に順次出力する。
【0100】
判定部52は、コンテンツ取得部51からパケットを順次取得し、取得したパケットにリンクが含まれているか否かを判定するものである。換言すると、判定部52は、コンテンツ取得部51がリンクを取得したか否かを判定するものである。
【0101】
判定部52は、パケットにリンクが含まれていないと判定した場合、コンテンツ取得部51から取得したパケット(通常コンテンツ)をそのままコンテンツ再生部54に出力し、コンテンツ再生部54に出力したパケット(通常コンテンツ)に基づいてコンテンツを再生するように指示する。
【0102】
一方、判定部52は、パケットにリンクが含まれていると判定した場合、コンテンツ取得部51から取得したパケットに含まれるリンクを再配信コンテンツ取得部53に出力する。それと共に、判定部52は、コンテンツ再生部54に、再配信コンテンツ取得部53から送られるデータ(再配信コンテンツ)に基づいてコンテンツを再生するように指示する。
【0103】
判定部52は、コンテンツ取得部51がリンクと共に、代替データを受信した場合、受信した代替データをコンテンツ再生部54に出力してもよいし、コンテンツ再生装置記憶部42に格納してもよい。
【0104】
再配信コンテンツ取得部53は、判定部52からリンクを受信し、このリンクに基づいて、リンク先の再配信コンテンツをコンテンツ配信装置1から取得する。再配信コンテンツ取得部53は、取得した再配信コンテンツをコンテンツ再生部54に出力する。
【0105】
再配信コンテンツ取得部53は、コンテンツ配信装置1から取得した再配信コンテンツをリンクと関連づけてコンテンツ再生装置記憶部42に格納してもよい。このように、1度取得した再配信コンテンツをコンテンツ再生装置記憶部42に格納している場合、再配信コンテンツ取得部53は、判定部52からリンクを受信すると、受信したリンクに基づいて、コンテンツ再生装置記憶部42から、当該リンクの示す再配信コンテンツを読み出してもよい。
【0106】
また、再配信コンテンツ取得部53は、コンテンツ配信装置1が後に放送予定の再配信コンテンツを事前にコンテンツ配信装置1から取得して、コンテンツ再生装置記憶部42に格納しておいてもよい。この場合も、再配信コンテンツ取得部53は、判定部52からリンクを受信すると、このリンクに基づいて、コンテンツ再生装置記憶部42から、リンク先の再配信コンテンツを読み出し、読み出した再配信コンテンツをコンテンツ再生部54に出力する。
【0107】
コンテンツ再生部54は、判定部52の指示に基づいて、判定部52から取得した通常コンテンツを構成するパケット群と、再配信コンテンツ取得部53から取得した再配信コンテンツを構成するパケット群とを連結したデータストリームを再生し、表示部45に映像(画像)を表示させ、音声出力部46から音声を出力させるものである。
【0108】
また、コンテンツ再生部54は、判定部52から代替データを受信した場合、または、コンテンツ再生装置記憶部42に格納されている代替データを読み出した場合、当該代替データと、判定部52から取得した通常コンテンツ、または、再配信コンテンツ取得部53から取得した再配信コンテンツとを統合・合成してコンテンツを再生してもよい。
【0109】
コンテンツ再生装置記憶部42は、コンテンツ再生装置制御部41が参照するプログラムやデータ等を格納するものである。具体的には、コンテンツ再生装置記憶部42は再配信コンテンツ記憶部61および代替データ記憶部62を含む。再配信コンテンツ記憶部61は、再配信コンテンツ取得部53が取得した再配信コンテンツを格納している。また、代替データ記憶部62は、コンテンツ取得部51が取得した代替データを格納している。
【0110】
〔コンテンツ配信装置の処理〕
次に、コンテンツ配信装置1が実行するコンテンツ配信処理について図5に基づいて説明する。図5は、コンテンツ配信装置1が実行するコンテンツ配信処理の一例を示すフローチャートである。
【0111】
図5に示すように、まず、通常コンテンツ取得部21、再配信コンテンツ取得部23および代替データ取得部26が、それぞれ、通常コンテンツ、再配信コンテンツ、代替データを取得する(S1)。通常コンテンツ取得部21、再配信コンテンツ取得部23および代替データ取得部26は、通常コンテンツ、再配信コンテンツ、代替データを、それぞれ、通常コンテンツ符号化部22、リンク生成部24、代替データ符号化部27に出力する。
【0112】
次に、リンク生成部24は、再配信コンテンツ取得部23から再配信コンテンツを受信し、受信した再配信コンテンツへのリンクを生成する(S2)。リンク生成部24は、生成したリンクをリンク符号化部25に出力する。
【0113】
通常コンテンツ符号化部22、リンク生成部24および代替データ符号化部27は、それぞれ、受信した通常コンテンツ、リンク、代替データを符号化して符号データに変換する(S3)。通常コンテンツ符号化部22、リンク生成部24および代替データ符号化部27は、それぞれ、符号化した通常コンテンツ、リンク、代替データを多重化部28に出力する。
【0114】
多重化部28は、通常コンテンツ符号化部22、リンク符号化部25、代替データ符号化部27からそれぞれ符号化された通常コンテンツ、リンクおよび代替データを受信し、受信したデータを分割してパケット化し、各パケットを予め定められた番組プログラムに基づいて所定の順序で並べてデータストリームを生成する(S4)。このとき、多重化部28は、データストリームの配列順において、再配信コンテンツを配置すべき位置に、当該再配信コンテンツに代えて、当該再配信コンテンツへのリンクおよび代替データを配置してデータストリームを生成する。
【0115】
そして、コンテンツ配信部29は、送信部14を介して、多重化部28が生成したデータストリームをコンテンツ再生装置2に送信する(S5)。
【0116】
〔コンテンツ再生装置の処理〕
次に、コンテンツ再生装置2が実行するコンテンツ再生処理について図6に基づいて説明する。図6は、コンテンツ再生装置2が実行するコンテンツ再生処理の一例を示すフローチャートである。
【0117】
図6に示すように、まず、コンテンツ取得部51は、受信部43を介して、コンテンツ配信装置1からパケットを受信し、受信したパケットを順次判定部52に出力する(S11)。次に、判定部52は、コンテンツ取得部51が取得したパケットにリンクが含まれているか否かを判定する(S12)。
【0118】
ここで、コンテンツ取得部51が取得したパケットにリンクが含まれている場合(S12でYES)、判定部52は、コンテンツ取得部51から受信したリンクを再配信コンテンツ取得部53に出力する。それと共に、判定部52は、コンテンツ再生部54に、再配信コンテンツ取得部53から送られるデータ(再配信コンテンツ)に基づいてコンテンツを再生するように指示する。
【0119】
再配信コンテンツ取得部53は、判定部52から受信したリンクに基づいて、リンクの示す再配信コンテンツをコンテンツ配信装置1から取得する(S13)。再配信コンテンツ取得部53は、取得した再配信コンテンツをコンテンツ再生部54に出力する。
【0120】
コンテンツ再生部54は、判定部52の指示に基づいて、再配信コンテンツ取得部53から取得した再配信コンテンツを統合・合成してコンテンツを再生して、表示部45に映像(画像)を表示させ、音声出力部46から音声を出力させる(S14)。
【0121】
一方、コンテンツ取得部51が取得したパケットにリンクが含まれていない場合(S12でNO)、判定部52は、コンテンツ取得部51から取得したパケット(通常コンテンツ)をそのままコンテンツ再生部54に出力し、コンテンツ再生部54に出力したパケット(通常コンテンツ)に基づいてコンテンツを再生するように指示する。
【0122】
コンテンツ再生部54は、判定部52の指示に基づいて、判定部52から取得した通常コンテンツを統合・合成してコンテンツを再生して、表示部45に映像(画像)を表示させ、音声出力部46から音声を出力させる(S15)。
【0123】
〔実施例1−1〕
次に、空き帯域に代替データとして、映像の補充データを送信する例を図7に基づいて説明する。図7は、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームの配列例および当該データストリームを受信したコンテンツ再生装置2が再生に使用するデータを示すものである。
【0124】
図7では、1フレームが3つの動画データと1つの音声データとで構成されているものとする。また、図7では、代替データを利用して、高画質、高音質のコンテンツを再生する例を示す。
【0125】
図7に示すように、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームには、最初に、3分割されたSD画質の動画データ(Video-a1、Video-a2、Video-a3)と、ステレオ音質の音声データ(Audio-a)が配列されている。その次に、再配信コンテンツの代わりに、リンクと、後に送信するHD画質の動画データおよび4chサラウンドの音声データの補充データ(Video-b4、Audio-b2、Video-c4、Audio-c2、・・・)が配列されている。そして、補充データの後に、4分割されたHD画質の動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)と、2分割された4chサラウンドの音声データ(Audio-b1)が配列されている。
【0126】
このデータストリームを受信するコンテンツ再生装置2は、最初、動画データ(Video-a1、Video-a2、Video-a3)および音声データ(Audio-a)を受信して、SD画質・ステレオ音質のコンテンツを再生する。
【0127】
次に、コンテンツ再生装置2は、リンクを受信し、受信したリンクに基づいて、インターネット網4を介して、再配信コンテンツを取得する。コンテンツ再生装置2は、取得した再配信コンテンツに基づいてコンテンツを再生している間に、代替データである補充データ(Video-b4、Audio-b2、Video-c4、Audio-c2、・・・)を順次受信し、受信した補充データをコンテンツ再生装置記憶部42に格納する。
【0128】
そして、コンテンツ再生装置2は、動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)および音声データ(Audio-b1)を受信すると共に、コンテンツ再生装置記憶部42から補充データ(Video-b4、Audio-b2)を読み出し、動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)と補充データ(Video-b4)とを統合・合成して、表示部45にHD画質の動画を表示し、音声データ(Audio-b1)と補充データ(Audio-b2)とを統合・合成して、音声出力部46から4chサラウンドの音声を出力する。
【0129】
このように、代替データとして、後に送信する動画データまたは音声データ等の補充データを送信することにより、コンテンツ再生装置2がより高画質、高音質のコンテンツを再生することができる。
【0130】
すなわち、本発明では、代替データに、再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツを構成するパケット群の一部を含めてもよい。なお、当然ながら、代替データに、再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツを構成するパケット群の全部を含めてもよい。
【0131】
〔実施例1−2〕
次に、空き帯域に代替データとして、番組関連データの補充データを送信する例を図8に基づいて説明する。図8は、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームの配列例および当該データストリームを受信したコンテンツ再生装置2が再生に使用するデータを示すものである。
【0132】
図8では、1フレームが2つの動画データと1つの音声データと1つの番組関連データで構成されているものとする。また、図8では、代替データを利用して、より充実した番組関連情報を表示する例を示す。
【0133】
図8に示すように、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームには、最初に、動画データ(Video-a1、Video-a2)と、音声データ(Audio-a)と、番組関連データ(Data-a)が配列されている。その次に、再配信コンテンツの代わりに、リンクと、後に送信する番組関連データの補充データ(Data-b2、Data-c2、Data-d2、Data-e2、・・・)が配列されている。そして、補充データの後に、動画データ(Video-b1、Video-b2)と、音声データ(Audio-b)と、番組関連データ(Data-b1)とが配列されている。
【0134】
このデータストリームを受信するコンテンツ再生装置2は、最初、動画データ(Video-a1、Video-a2)、音声データ(Audio-a)および番組関連データ(Data-a)を受信して、映像を表示すると共に、ユーザの指示等に従って、番組関連データ(Data-a)に基づく番組関連情報を表示する。
【0135】
次に、コンテンツ再生装置2は、リンクを受信し、受信したリンクに基づいて、インターネット網4を介して、再配信コンテンツを取得する。コンテンツ再生装置2は、取得した再配信コンテンツに基づいてコンテンツを再生している間に、代替データである補充データ(Data-b2、Data-c2、Data-d2、Data-e2、・・・)を順次受信し、受信した補充データをコンテンツ再生装置記憶部42に格納する。
【0136】
そして、コンテンツ再生装置2は、動画データ(Video-b1、Video-b2)、音声データ(Audio-b)および番組関連データ(Data-b1)を受信すると共に、コンテンツ再生装置記憶部42から補充データ(Data-b2)を読み出し、映像を表示すると共に、ユーザの指示等に従って、番組関連データ(Data-a)と補充データ(Data-b2)とを統合・合成して、より充実した番組関連情報を表示する。
【0137】
このように、代替データとして、後に送信する番組関連データ等の補充データを送信することにより、コンテンツ再生装置2がより充実した番組関連情報を表示することができる。
【0138】
すなわち、本発明では、代替データに、上記再配信コンテンツの後に後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツを構成するパケット群の一部を含めてもよい。なお、当然ながら、代替データに、上記再配信コンテンツの後に後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツを構成するパケット群の全部を含めてもよい。
【0139】
〔実施例1−3〕
次に、空き帯域に代替データとして、他チャンネルEPGデータを送信する例を図9に基づいて説明する。図9は、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームの配列例および当該データストリームを受信したコンテンツ再生装置2が再生に使用するデータを示すものである。
【0140】
図9では、チャンネル#2のデータストリームの配列例を示し、1フレームが2つの動画データと1つの音声データと1つのEPGデータで構成されているものとする。一般に、EPGデータは、受信しているチャンネルのEPGデータしか取得できない。そのため、他のチャンネルのEPGデータを取得する場合は、そのチャンネルを受信する必要がある。そこで、図9では、代替データを利用して、受信しているチャンネルのEPGデータだけではなく、他チャンネルのEPGデータを受信する例を示す。
【0141】
図9に示すように、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームには、最初に、動画データ(Video-a1、Video-a2)と、音声データ(Audio-a)と、チャンネル#2のEPGデータ(EPG_data#2)が配列されている。その次に、再配信コンテンツの代わりに、リンクと、代替データである他チャンネルのEPGデータ(EPG_data#4、EPG_data#6、EPG_data#8、EPG_data#10)が配列されている。そして、代替データの後に、動画データ(Video-b1、Video-b2)と、音声データ(Audio-b)と、チャンネル#2のEPGデータ(EPG_data#2)とが配列されている。
【0142】
このデータストリームを受信するコンテンツ再生装置2は、最初、動画データ(Video-a1、Video-a2)、音声データ(Audio-a)およびチャンネル#2のEPGデータ(EPG_data#2)を受信して、映像を表示すると共に、ユーザの指示等に従って、EPGデータ(EPG_data#2)に基づくチャンネル#2の電子番組表を表示する。
【0143】
次に、コンテンツ再生装置2は、リンクを受信し、受信したリンクに基づいて、インターネット網4を介して、再配信コンテンツを取得する。コンテンツ再生装置2は、取得した再配信コンテンツに基づいてコンテンツを再生している間に、代替データである他チャンネルのEPGデータ(EPG_data#4、EPG_data#6、EPG_data#8、EPG_data#10)を順次受信し、受信した代替データをコンテンツ再生装置記憶部42に格納する。
【0144】
そして、コンテンツ再生装置2は、動画データ(Video-b1、Video-b2)、音声データ(Audio-b)およびチャンネル#2のEPGデータ(EPG_data#2)を受信すると共に、コンテンツ再生装置記憶部42から他チャンネルのEPGデータ(EPG_data#4、EPG_data#6、EPG_data#8、EPG_data#10)を読み出し、映像を表示すると共に、ユーザの指示等に従って、チャンネル#2のEPGデータ(EPG_data#2)と他チャンネルのEPGデータ(EPG_data#4、EPG_data#6、EPG_data#8、EPG_data#10)とを統合・合成して、全チャンネルの電子番組表を表示する。
【0145】
このように、代替データとして、他チャンネルEPGデータを送信することにより、コンテンツ再生装置2は、他のチャンネルを受信しなくても、全チャンネルの電子番組表を表示することができる。
【0146】
〔実施例1−4〕
次に、空き帯域に代替データとして、放送電波を受信可能な装置への指示信号を送信する例を図10に基づいて説明する。図10は、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームの配列例および当該データストリームを受信したコンテンツ再生装置2が再生に使用するデータを示すものである。
【0147】
ここでは、例えば、計測した気象情報を指示に基づいてデータ収集装置に送信する気象情報自動計測機器や、販売した数量や在庫量等の情報を指示に基づいてデータ収集装置に送信する自動販売機等に指示信号を送信するものとする。
【0148】
図10では、1フレームが3つの動画データと1つの音声データとで構成されているものとする。また、図10では、代替データを利用して、気象情報自動計測機器や自動販売機等に対して所定の処理を実行させる例を示す。
【0149】
図10に示すように、コンテンツ配信装置1が配信するデータストリームには、最初に、動画データ(Video-a1、Video-a2、Video-a3)と、音声データ(Audio-a)が配列されている。その次に、再配信コンテンツの代わりに、リンクと、放送コンテンツとは無関係な気象情報自動計測機器および自動販売機等に対する指示信号とが配列されている。そして、指示信号の後に、動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)と、音声データ(Audio-b)とが配列されている。
【0150】
このデータストリームを受信するコンテンツ再生装置2は、最初、動画データ(Video-a1、Video-a2、Video-a3)および音声データ(Audio-a)を受信して、受信したデータに基づいてコンテンツを再生する。
【0151】
次に、コンテンツ再生装置2は、リンクを受信し、受信したリンクに基づいて、インターネット網4を介して、再配信コンテンツを取得する。一方、気象情報自動計測機器および自動販売機は、コンテンツ再生装置2が取得した再配信コンテンツに基づいてコンテンツを再生している間、代替データである指示信号を受信し、受信した指示信号に基づいて、インターネット網等のネットワークを介して、データ収集装置に所定の情報を送信する。
【0152】
そして、コンテンツ再生装置2は、動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)および音声データ(Audio-b)を受信して、受信したデータに基づいてコンテンツを再生する。
【0153】
このように、空き帯域を利用して、コンテンツ再生装置2が実行する放送コンテンツの再生を妨害することなく、放送電波を受信可能な装置に対して、放送コンテンツとは無関係な指示信号を送信することができる。
【0154】
すなわち、本発明では、代替データに、コンテンツ配信装置1により制御される被制御装置に対する制御コマンドを含めてもよい。
【0155】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について図11および図12に基づいて説明する。上述のように、第2の実施形態ではコンテンツ配信装置と再配信コンテンツ管理装置とが別体である。なお、説明の便宜上、第1の実施形態において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0156】
〔コンテンツ配信システムの構成〕
図11は、本実施形態に係るコンテンツ配信システム3aの構成の一例を示す図である。図11に示すように、第2の実施形態に係るコンテンツ配信システム3aは、コンテンツ配信装置1a、コンテンツ再生装置2および再配信コンテンツ管理装置5を含む。
【0157】
コンテンツ配信装置1aは、コンテンツ再生装置2等の他の装置にコンテンツをブロードキャスト配信するものである。コンテンツ配信装置1aは、例えば、サーバ、PC等である。
【0158】
また、再配信コンテンツ管理装置5は、再配信コンテンツを保持して、管理する装置である。再配信コンテンツ管理装置5は、例えば、サーバ、PC等である。
【0159】
本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、コンテンツ配信装置1aを放送局内装置とし、コンテンツ再生装置2をデジタルテレビとする。つまり、コンテンツ配信装置1aは、放送網を介してコンテンツを送信し、コンテンツ再生装置2は、放送網を介して送信されたコンテンツを受信するものとする。また、コンテンツ配信装置1a、コンテンツ再生装置2および再配信コンテンツ管理装置5は、それぞれ、通信網4(例えば、インターネット網4)を介して通信接続されており、互いにデータをやり取りできるものとする。
【0160】
換言すると、コンテンツ再生装置2は、コンテンツ配信装置1aから放送網を介してコンテンツを受信し、再配信コンテンツ管理装置5とインターネット網4を介してデータの送受信を行う。ただし、コンテンツ再生装置2と、コンテンツ配信装置1aおよび再配信コンテンツ管理装置5との接続関係はこれに限るものではなく、他のネットワークまたは伝送路で接続されていてもよい。
【0161】
また、図11に示す例では、コンテンツ配信システム3aは、コンテンツ配信装置1a、コンテンツ再生装置2および再配信コンテンツ管理装置5をそれぞれ1つずつ含んでいるがこれに限るものではない。コンテンツ配信システム3aは、コンテンツ配信装置1a、コンテンツ再生装置2および再配信コンテンツ管理装置5をそれぞれ複数含んでいてもよい。すなわち、コンテンツ配信システム3aは、コンテンツ配信装置1a、コンテンツ再生装置2および再配信コンテンツ管理装置5をそれぞれ1または複数含んでいてよい。
【0162】
また、本実施形態では、コンテンツ配信装置1aの管理主体を放送局としているため、コンテンツ配信装置1aが配信するコンテンツは、テレビ番組等のリアルタイム再生されるものであるが、これに限るものではない。例えば、コンテンツ配信装置1aが配信するコンテンツは、コンテンツ再生装置2がストリーミング再生するコンテンツであってもよい。
【0163】
次に、図11に基づいて、コンテンツ配信システム3aに含まれるコンテンツ配信装置1aおよび再配信コンテンツ管理装置5の具体的な機能および処理について説明する。なお、コンテンツ再生装置2は、第1の実施形態のコンテンツ再生装置2と同様の構成および機能であるため説明は省略する。
【0164】
〔コンテンツ配信装置の構成〕
図11に示すように、コンテンツ配信装置1aは、コンテンツ配信装置制御部11a、コンテンツ配信装置記憶部12、データ入力部13、送信部14およびコンテンツ配信装置通信部15を備えている。なお、コンテンツ配信装置1aは、操作部、表示部等の部材を備えていてもよいが、発明の特徴点とは関係が薄いため当該部材を図示していない。
【0165】
コンテンツ配信装置制御部11aは、コンテンツ配信装置記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、コンテンツ配信装置1aが備える各部を統括的に制御するものである。
【0166】
本実施形態では、コンテンツ配信装置制御部11aは、機能ブロックとして、通常コンテンツ取得部21、通常コンテンツ符号化部22、リンク符号化部25、代替データ取得部26、代替データ符号化部27、多重化部28、コンテンツ配信部(送信手段)29およびリンク取得部32を備える構成である。これらのコンテンツ配信装置制御部11aの各機能ブロック(21、22、25〜29、32)は、CPUが、ROM等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
【0167】
リンク取得部32は、所定の再配信コンテンツへのリンクを、コンテンツ配信装置通信部15を介して、再配信コンテンツ管理装置5から取得するものである。リンク取得部32は、取得したリンクをリンク符号化部25に出力する。
【0168】
リンク符号化部25は、リンク取得部32からリンクを受信し、受信したリンクを符号化して符号データに変換するものである。リンク符号化部25は、符号化したリンクを多重化部28に出力する。
【0169】
コンテンツ配信装置記憶部12は、コンテンツ配信装置制御部11aが参照するプログラムやデータ等を格納するものである。
【0170】
〔再配信コンテンツ管理装置の構成〕
図11に示すように、再配信コンテンツ管理装置5は、再配信コンテンツ管理装置制御部71、再配信コンテンツ管理装置記憶部72、データ入力部73および再配信コンテンツ管理装置通信部74を備えている。なお、再配信コンテンツ管理装置5は、操作部、表示部等の部材を備えていてもよいが、発明の特徴点とは関係がないため当該部材を図示していない。
【0171】
データ入力部73は、コンテンツ提供装置(不図示)からコンテンツを取得するための入力インターフェースである。コンテンツ提供装置は、作成したコンテンツまたは取得したコンテンツまたは保持しているコンテンツを他の装置に提供する装置であれば何でもよい。例えば、コンテンツ提供装置は、デジタルビデオ、デジタルカメラ、デジタルテレビ、PC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶装置などである。
【0172】
再配信コンテンツ管理装置通信部74は、インターネット網4を介して、無線通信手段または有線通信手段によって、コンテンツ配信装置1aおよびコンテンツ再生装置2等の他の装置と通信を行い、再配信コンテンツ管理装置制御部71の指示に従って、データのやりとりを行うものである。
【0173】
再配信コンテンツ管理装置制御部71は、再配信コンテンツ管理装置記憶部72から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、再配信コンテンツ管理装置5が備える各部を統括的に制御するものである。
【0174】
本実施形態では、再配信コンテンツ管理装置制御部71は、機能ブロックとして、再配信コンテンツ取得部81、リンク生成部82、リンク送信部83、および再配信コンテンツ送信部84を備える構成である。これらの再配信コンテンツ管理装置制御部71の各機能ブロック(81〜84)は、CPUが、ROM等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
【0175】
再配信コンテンツ取得部81は、データ入力部73を介して、コンテンツ提供装置から再配信コンテンツを取得するものである。再配信コンテンツ取得部81は、取得した再配信コンテンツをリンク生成部82に出力する。また、再配信コンテンツ取得部81は、取得した再配信コンテンツを再配信コンテンツ管理装置記憶部72に格納する。
【0176】
リンク生成部82は、再配信コンテンツ取得部81から再配信コンテンツを受信し、受信した再配信コンテンツへのリンクを生成するものである。リンク生成部82は、生成したリンクをリンク送信部83に出力する。なお、リンク生成部82は、生成したリンクを再配信コンテンツ管理装置記憶部72に格納してもよい。
【0177】
リンク生成部82は、例えば、リンクとして、再配信コンテンツを一意に識別する再配信コンテンツ識別子(例えば、再配信コンテンツID等)を生成してもよい。また、リンク生成部82は、再配信コンテンツ識別子に再配信コンテンツ管理装置5のアドレスを付加してリンクを生成してもよい。
【0178】
また、リンク生成部82は、例えば、再配信コンテンツ管理装置5から所定の再配信コンテンツを取得して、取得した再配信コンテンツに基づくコンテンツの再生を指示する再配信コンテンツ再生コマンドであって、当該再配信コンテンツへのリンクを含む再生コマンドを生成してもよい。
【0179】
リンク送信部83は、再配信コンテンツ管理装置通信部74を介して、コンテンツ配信装置1aから所定のリンクの送信要求を受信すると、当該要求の示す所定の再配信コンテンツを、再配信コンテンツ管理装置通信部74を介してコンテンツ配信装置1aに送信する。
【0180】
再配信コンテンツ送信部84は、再配信コンテンツ管理装置通信部74を介して、コンテンツ再生装置2から所定の再配信コンテンツの送信要求を受信すると、当該要求の示す所定の再配信コンテンツを再配信コンテンツ記憶部91から読み出し、読み出した再配信コンテンツを、再配信コンテンツ管理装置通信部74を介してコンテンツ再生装置2に送信する。
【0181】
再配信コンテンツ管理装置記憶部72は、再配信コンテンツ管理装置制御部71が参照するプログラムやデータ等を格納するものである。具体的には、再配信コンテンツ管理装置記憶部72は再配信コンテンツ記憶部91を含み、再配信コンテンツ記憶部91は、再配信コンテンツ取得部81が取得した再配信コンテンツを格納している。
【0182】
〔実施例2−1〕
次に、本実施形態において、空き帯域に代替データとして、最新のCMデータを送信する例を図12に基づいて説明する。図12は、コンテンツ配信装置1aが配信するデータストリームの配列例および当該データストリームを受信したコンテンツ再生装置2が再生に使用するデータを示すものである。
【0183】
図12では、1フレームが3つの動画データと1つの音声データとで構成されているものとする。また、図12に示す例では、再配信コンテンツ管理装置5が放送電波を受信する機能を備えているものとする。そして、代替データを利用して、再配信コンテンツ管理装置5が保持するCMデータ(再配信コンテンツ)を更新する例を示す。
【0184】
図12に示すように、コンテンツ配信装置1aが配信するデータストリームには、最初に、動画データ(Video-a1、Video-a2、Video-a3)と、音声データ(Audio-a)が配列されている。その次に、再配信コンテンツの代わりに、リンクと、最新のCMデータである代替データとが配列されている。そして、代替データの後に、動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)と、音声データ(Audio-b)とが配列されている。
【0185】
このデータストリームを受信するコンテンツ再生装置2は、最初、動画データ(Video-a1、Video-a2、Video-a3)および音声データ(Audio-a)を受信して、受信したデータに基づいてコンテンツを再生する。
【0186】
次に、コンテンツ再生装置2は、リンクを受信し、受信したリンクに基づいて、インターネット網4を介して、再配信コンテンツ管理装置5から再配信コンテンツ(Video-d、Audio-d)を取得する。一方、再配信コンテンツ管理装置5は、コンテンツ再生装置2が取得した再配信コンテンツに基づいてコンテンツ(CM2)を再生している間、代替データである最新のCMデータ(Video-e、Audio-e、Video-f、Audio-f、・・・)を受信し、再配信コンテンツ管理装置記憶部72に格納されている古いCMデータ(Video-c、Audio-c、・・・)に代えて、受信した最新のCMデータを新たに格納する。
【0187】
そして、コンテンツ再生装置2は、動画データ(Video-b1、Video-b2、Video-b3)および音声データ(Audio-b)を受信して、受信したデータに基づいてコンテンツを再生する。
【0188】
このように、空き帯域を利用して、コンテンツ再生装置2が実行する放送コンテンツの再生を妨害することなく、再配信コンテンツ管理装置5が保持する再配信コンテンツを更新することができる。なお、再配信コンテンツ管理装置5が保持する再配信コンテンツを更新するだけではなく、再配信コンテンツ管理装置5に新たなデータを格納させる(新たなデータを追加する)こともできる。
【0189】
すなわち、本発明では、代替データに、再配信コンテンツを提供する再配信コンテンツ管理装置5に蓄積される他の再配信コンテンツの全部を含めてもよい。なお、当然ながら、代替データに、再配信コンテンツを提供する再配信コンテンツ管理装置5に蓄積される他の再配信コンテンツの一部を含めてもよい。
【0190】
<変形例1>
コンテンツ再生装置2が再配信コンテンツを再生した再生回数に応じて、再配信コンテンツが変化するように設定してもよい。
【0191】
具体的には、コンテンツ再生装置2のコンテンツ再生部54が再配信コンテンツに基づいてコンテンツを再生する毎に、例えば、当該再配信コンテンツのリンクに再生回数を対応付けてコンテンツ再生装置記憶部42に格納しておく。そして、再配信コンテンツ取得部53がコンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5から再配信コンテンツを取得する際に、コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5に再生回数を送信する。コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5は、リンクおよび再生回数に基づいて、送信する再配信コンテンツを特定し、コンテンツ再生装置2に特定した再配信コンテンツを送信する。
【0192】
なお、コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5は、コンテンツ再生装置2から送信される再生回数に代えて、コンテンツ再生装置2からコンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5に対する、所定の再配信コンテンツの取得要求回数に基づいて、再配信コンテンツを特定しても良い。また、この場合、コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5は、アクセス側(コンテンツ再生装置2または中継装置)を特定して取得要求回数をカウントしても良いし、アクセス側を不特定のまま取得要求回数をカウントしてもよい。
【0193】
また、再配信コンテンツ取得部53は、コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5から再配信コンテンツを取得する際に、コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5に現在の日時(再生日時)を送信し、コンテンツ配信装置1または再配信コンテンツ管理装置5が、リンクおよび日時情報に基づいて、送信する再配信コンテンツを特定してもよい。
【0194】
<変形例2>
第2の実施形態において、コンテンツ再生装置2が再生する、再配信コンテンツに基づくコンテンツをリアルタイムで変更することができる。具体的には、再配信コンテンツ管理装置5がリンクに対応する再配信コンテンツを任意に変更できるものとする。これにより、再配信コンテンツ管理装置5は、コンテンツ再生装置2からの再配信コンテンツの送信要求に対して、任意の再配信コンテンツを送信することができる。すなわち、コンテンツ再生装置2に対して、再配信コンテンツに基づいて、任意のコンテンツを再生させることができる。
【0195】
これを利用して、再配信コンテンツ管理装置5の管理者がコンテンツ再生装置2に対してリアルタイムで任意のCMを再生させることができる。つまり、再配信コンテンツ管理装置5の管理者は、広告主に対してリアルタイムで広告枠を販売することができる。
【0196】
<補足>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0197】
最後に、コンテンツ配信装置1および1a、並びにコンテンツ再生装置2の各ブロック、特にコンテンツ配信装置制御部11および11a、並びに、コンテンツ再生装置制御部41は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0198】
すなわち、コンテンツ配信装置1および1a、並びにコンテンツ再生装置2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるコンテンツ配信装置1および1a、並びにコンテンツ再生装置2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記コンテンツ配信装置1および1a、並びにコンテンツ再生装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0199】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0200】
また、コンテンツ配信装置1および1a、並びにコンテンツ再生装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0201】
本発明は、放送電波により放送コンテンツを送信するコンテンツ配信装置や、インターネット網を介してコンテンツを配信するコンテンツ配信装置や、テレビやPC等のこれらのコンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生するコンテンツ再生装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0202】
1、1a コンテンツ配信装置
2 コンテンツ再生装置
3 コンテンツ配信システム
4 インターネット網
5 再配信コンテンツ管理装置
29 コンテンツ配信部(送信手段)
42 コンテンツ再生装置記憶部(記憶部)
51 コンテンツ取得部(受信手段)
53 再配信コンテンツ取得部(取得手段)
54 コンテンツ再生部(再生手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケット化されたコンテンツを含むデータストリームを配信するコンテンツ配信装置であって、
上記データストリームをコンテンツ再生装置に送信する送信手段であって、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する送信手段を備えている、ことを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項2】
上記送信手段は、上記再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクと、当該再配信コンテンツとは異なる代替データとを送信する、ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項3】
上記代替データには、上記再配信コンテンツの後に再生される後続コンテンツを構成するパケット群の一部または全部が含まれる、ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項4】
上記代替データには、上記再配信コンテンツの後に後続コンテンツと共に再生されるデータ放送コンテンツを構成するパケット群の一部または全部が含まれる、ことを特徴とする請求項2または3に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項5】
上記代替データには、電子番組表が含まれる、ことを特徴とする請求項2〜4までの何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項6】
上記代替データには、当該コンテンツ配信装置により制御される被制御装置に対する制御コマンドが含まれる、ことを特徴とする請求項2〜5までの何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項7】
上記代替データには、上記再配信コンテンツを提供する再配信コンテンツ管理装置に蓄積される他の再配信コンテンツの一部または全部が含まれる、ことを特徴とする請求項2〜6までの何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項8】
データストリームに含まれるパケット化されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
コンテンツ配信装置から配信されたデータストリームを受信する受信手段と、
上記受信手段が受信したデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得する取得手段と、
上記受信手段が受信したデータストリームに含まれているリンクを、上記取得手段が取得した再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する再生手段と、を備えている、ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項9】
上記取得手段は、上記受信手段が受信したデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得すると共に、当該再配信コンテンツを当該リンクと関連付けて記憶部に格納するものであり、
上記再生手段は、上記受信手段が受信したデータストリームに含まれているリンクと関連付けられた再配信コンテンツが上記記憶部に格納されている場合、当該リンクを上記記憶部から読み出した当該再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生するものである、ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
請求項1〜7までの何れか1項に記載のコンテンツ配信装置と、
請求項8または9に記載のコンテンツ再生装置であって、上記コンテンツ配信装置から配信されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、
上記再配信コンテンツが格納された再配信コンテンツ管理装置と、を含んでいる、ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項11】
パケット化されたコンテンツを含むデータストリームを配信するコンテンツ配信方法であって、
上記データストリームをコンテンツ再生装置に送信する送信ステップであって、再度の配信が予定されている再配信コンテンツを構成するパケット群に代えて、当該再配信コンテンツへのリンクを送信する送信ステップを含む、ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項12】
データストリームに含まれるパケット化されたコンテンツを再生するコンテンツ再生方法であって、
コンテンツ配信装置から配信されたデータストリームを受信する受信ステップと、
上記受信ステップにおいて受信されたデータストリームに、再度の配信が予定されている再配信コンテンツへのリンクが含まれている場合、当該リンクを参照して当該再配信コンテンツを取得する取得ステップと、
上記受信ステップにおいて受信されたデータストリームに含まれているリンクを、上記取得ステップにおいて取得された再配信コンテンツを構成するパケット群に置き換えて再生する再生ステップと、を含む、ことを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項13】
請求項1〜7までの何れか1項に記載のコンテンツ配信装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項14】
請求項8または9に記載のコンテンツ再生装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
【請求項15】
請求項13および14の少なくとも1項に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−115440(P2013−115440A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256690(P2011−256690)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】