説明

コンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法

【課題】アクセス者がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該アクセス者の嗜好を反映したコンテンツを提供することができるようなコンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法を提供する。
【解決手段】複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録し(S101)、配信したコンテンツが属する分類をアクセス者が嗜好する分類として登録し、該登録された嗜好分類に属するコンテンツを抽出し(S117)、該抽出したコンテンツに関連付けられたメニューを配信し(S123)、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツを配信し(S131)、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューをリロード配信する(S136)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセス者又は店舗会員が操作する情報端末からの配信要求に応じて各コンテンツを配信するコンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法に係り、特に該アクセス者又は店舗会員の嗜好を反映したコンテンツの配信が可能なコンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示すように、提供対象の各人の趣味趣向に適合した適切な情報を選択し提供することのできる情報提供装置が知られている。また特許文献2に示すように、複数のメディア情報源に対するアクセス履歴を一括管理して、またユーザーのメディア情報への注目度合をより正確に評価することで、ユーザーの好みに合致した確度の高い情報推薦を行うメディア情報推薦装置も知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−108924号公報(段落0005,図2)
【特許文献2】特開平11−7453号公報(段落0020,図16)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1,2に示すような、提供対象の各人の趣味嗜好に適合した情報を選択して提供する方法を、インターネット上のウェブサイトに適用した場合であっても、該ウェブサイトは、リンク付けされた複数のウェブページにより構成されていると共に、該ウェブサイトにより提供されるコンテンツも多種多様であるため、趣味嗜好に適合するコンテンツを提供するためのウェブページにアクセスしていれば該コンテンツを閲覧できるものの、アクセス者は他のウェブページ上のコンテンツを閲覧する目的で該ウェブサイトにアクセスすることもあり、せっかく趣味嗜好に適合したコンテンツを提供してもその閲覧効果は薄かった。
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、アクセス者がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該アクセス者の嗜好を反映したコンテンツを提供することができるようなコンテンツ配信装置及びコンテンツ配信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、アクセス者に対して発行されるアクセス許可情報(アクセスID)の認証が取れたことを条件として、該アクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると、該コンテンツを該情報端末に配信するコンテンツ配信装置(第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録するコンテンツ登録手段(制御部51,ハードディスク55のコンテンツDB)と、前記配信したコンテンツが属する分類を前記アクセス者が嗜好する分類として登録する嗜好分類登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好分類DB)と、該嗜好分類登録手段により登録された分類に属する1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好コンテンツ抽出処理と、該嗜好コンテンツ抽出処理により抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好メニュー抽出処理と、該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューを前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信処理と、該嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信処理と、を実行する嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)とを備え、該嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好コンテンツ配信処理により前記アクセス者が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとすると共に、前記嗜好メニュー配信処理により該アクセス者が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として、前記嗜好メニュー抽出処理により該アクセス者について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信(リロード配信)することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0008】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好分類登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好分類DB)は、前記嗜好コンテンツ配信処理により配信したコンテンツが属する分類を配信日時の新しい順に順位付けする順位付け手段(制御部51)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0009】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好分類登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好分類DB)は、前記嗜好コンテンツ配信処理により配信したコンテンツが属する分類毎の配信回数を集計すると共に、該配信回数順に順位付けする順位付け手段(制御部51)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0010】
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好分類登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好分類DB)で登録されている分類の組み合わせと、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューの配信順序とを関連付けて複数登録する配信順序登録手段(制御部51,ハードディスク55の配信順序DB)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好分類登録手段で登録されている分類の組み合わせが該配信順序登録手段で登録されていることを条件として、該組み合わせと関連付けて登録されている配信順序に従ってメニューを配信することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0011】
また請求項5に係る発明は、店舗(遊技場8)において会員登録した店舗会員を個々に識別可能な店舗会員識別情報(会員ID)の認証が取れたことを条件として、該店舗会員が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると、該コンテンツを該情報端末に配信するコンテンツ配信装置(第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に登録する利用動向登録手段(制御部51,ハードディスク55の利用動向DB)と、前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニュー及び前記利用動向と関連付けて登録するコンテンツ登録手段(制御部51,ハードディスク55のコンテンツDB)と、前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として登録する嗜好動向登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好動向DB)と、該嗜好動向登録手段により登録された利用動向と対応付けられた1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好コンテンツ抽出処理と、該嗜好コンテンツ抽出処理により抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好メニュー抽出処理と、該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューを前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信処理と、該嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信処理と、を実行する嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)とを備え、該嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好コンテンツ配信処理により前記店舗会員が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとすると共に、前記嗜好メニュー配信処理により該店舗会員が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として、前記嗜好メニュー抽出処理により該店舗会員について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信(リロード配信)することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0012】
また請求項6に係る発明は、請求項5に記載したコンテンツ配信装置(第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好動向登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好動向DB)は、各利用動向の分類別に、各利用動向を利用日時の新しい順に順位付けする順位付け手段(制御部51)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0013】
また請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載したコンテンツ配信装置(第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好動向登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好動向DB)は、各利用動向の分類別に、各利用動向の利用回数を集計すると共に、該利用回数順に順位付けする順位付け手段(制御部51)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0014】
また請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置(第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好動向登録手段(制御部51,ハードディスク55の嗜好動向DB)で登録されている利用動向の組み合わせと、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューの配信順序とを関連付けて複数登録する配信順序登録手段(制御部51,ハードディスク55の配信順序DB)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好動向登録手段で登録されている利用動向の組み合わせが該配信順序登録手段で登録されていることを条件として、該組み合わせと関連付けて登録されている配信順序に従ってメニューを配信することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0015】
また請求項9に係る発明は、請求項2,3,6,又は7に記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態又は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記順位付け手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー配信処理により配信したメニューのうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げることを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0016】
また請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態又は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューを表示させるための前記ウェブページ上の所定領域を設定する嗜好メニュー表示領域設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューを該嗜好メニュー表示領域設定手段により設定された所定領域に表示させるための処理を実行することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0017】
また請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態又は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記嗜好メニュー配信処理によりメニューを配信してからの時間に対する閾値時間を設定する閾値時間設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、前記嗜好メニュー配信処理によりメニューを配信してからの時間が該閾値時間設定手段により設定した閾値時間を超えているか否かを判定する閾値時間判定手段(制御部51)と、をさらに備え、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が無く、かつ該閾値時間判定手段により閾値時間を超えていると判定されたことを条件として、前記未配信のメニューを配信することを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0018】
また請求項12に係る発明は、請求項1〜11のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置(第1実施形態又は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50)であって、前記コンテンツ登録手段(制御部51,ハードディスク55のコンテンツDB)は、前記登録される各コンテンツについて、前記嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツであるか否かを登録し、前記嗜好コンテンツ配信手段(制御部51)は、前記嗜好コンテンツ抽出処理において前記特別コンテンツを抽出可能であることを特徴とするコンテンツ配信装置である。
【0019】
また請求項13に係る発明は、アクセス者に対して発行されるアクセス許可情報(アクセスID)の認証が取れたことを条件として(S115でYES)、該アクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に(S126)、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると(S127でYES)、該コンテンツを該情報端末に配信する(S128)コンテンツ配信方法(第1実施形態に係るコンテンツ配信方法)であって、前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録するコンテンツ登録ステップ(S101)と、前記配信したコンテンツが属する分類を前記アクセス者が嗜好する分類として登録する嗜好分類登録ステップ(S129,S133)と、該嗜好分類登録ステップにより登録された分類に属する1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録ステップで登録されたコンテンツから抽出する嗜好コンテンツ抽出ステップ(S117)と、該嗜好コンテンツ抽出ステップにより抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録ステップで登録されたメニューから抽出する嗜好メニュー抽出ステップ(S123)と、該嗜好メニュー抽出ステップにより抽出したメニューを前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信ステップ(S123)と、該嗜好メニュー配信ステップにより配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて(S130でYES)、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信ステップ(S131)と、該嗜好コンテンツ配信ステップにより前記アクセス者が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとするステップ(S132)と、前記嗜好メニュー配信ステップにより該アクセス者が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として(S134でYES)、前記嗜好メニュー抽出ステップにより該アクセス者について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信(リロード配信)するステップ(S136)と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0020】
さらに請求項14に係る発明は、店舗(遊技場8)において会員登録した店舗会員を個々に識別可能な店舗会員識別情報(会員ID)の認証が取れたことを条件として(S115でYES)、該店舗会員が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に(S126)、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると(S127でYES)、該コンテンツを該情報端末に配信する(S128)コンテンツ配信方法(第2実施形態に係るコンテンツ配信方法)であって、前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に登録する利用動向登録ステップ(S101’)と、前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニュー及び前記利用動向と関連付けて登録するコンテンツ登録ステップ(S102’)と、前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として登録する嗜好動向登録ステップ(S103’)と、該嗜好動向登録ステップにより登録された利用動向と対応付けられた1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録ステップで登録されたコンテンツから抽出する嗜好コンテンツ抽出ステップ(S117’)と、該嗜好コンテンツ抽出ステップにより抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録ステップで登録されたメニューから抽出する嗜好メニュー抽出ステップ(S123)と、該嗜好メニュー抽出ステップにより抽出したメニューを前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信ステップ(S123)と、該嗜好メニュー配信ステップにより配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて(S130でYES)、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信ステップ(S131)と、該嗜好コンテンツ配信ステップにより前記店舗会員が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとするステップ(S132)と、前記嗜好メニュー配信ステップにより該店舗会員が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として(S134でYES)、前記嗜好メニュー抽出ステップにより該店舗会員について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信(リロード配信)するステップ(S136)と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【発明の効果】
【0021】
まず請求項1に係るコンテンツ配信装置によれば、アクセス者が嗜好する分類に属するコンテンツが抽出され、該アクセス者が操作する情報端末に対して、該抽出されたコンテンツに関連付けられたメニューが配信され、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツが配信されると共に、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューが配信されるので、アクセス者がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該アクセス者の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができる。
【0022】
また請求項2に係るコンテンツ配信装置によれば、コンテンツの配信日時が新しい順に、該コンテンツが属する分類が順位付けされ、該順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、アクセス者の最近の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。
【0023】
また請求項3に係るコンテンツ配信装置によれば、コンテンツの配信回数順に、該コンテンツが属する分類が順位付けされ、該順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、アクセス者の現在から過去に至る嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。
【0024】
また請求項4に係るコンテンツ配信装置によれば、アクセス者が嗜好する分類の組み合わせが既に登録されている場合には、該組み合わせに基づいて既に配信された配信順序に従ってメニューが配信されるので、アクセス者個々にメニューの配信順序を決定せずに済み、コンテンツ配信装置の処理負荷を軽減できる。
【0025】
また請求項5に係るコンテンツ配信装置によれば、店舗会員が嗜好する利用動向と対応付けられたコンテンツが抽出され、該店舗会員が操作する情報端末に対して、該抽出されたコンテンツに関連付けられたメニューが配信され、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツが配信されると共に、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューが配信されるので、店舗会員がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該店舗会員の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができる。
【0026】
また請求項6に係るコンテンツ配信装置によれば、利用日時が新しい順に、各利用動向が分類別に順位付けされ、該順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、店舗会員の最近の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。
【0027】
また請求項7に係るコンテンツ配信装置によれば、利用回数順に、各利用動向が分類別に順位付けされ、該順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、店舗会員の現在から過去に至る嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。
【0028】
また請求項8に係るコンテンツ配信装置によれば、店舗会員が嗜好する利用動向の組み合わせが既に登録されている場合には、該組み合わせに基づいて既に配信された配信順序に従ってメニューが配信されるので、店舗会員個々にメニューの配信順序を決定せずに済み、コンテンツ配信装置の処理負荷を軽減できる。
【0029】
また請求項9に係るコンテンツ配信装置によれば、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関する分類又は利用動向の順位付けが下げられるので、その時々のアクセス者又は店舗会員の嗜好の変化を反映したコンテンツを提供することができる。
【0030】
また請求項10に係るコンテンツ配信装置によれば、アクセス者又は店舗会員が嗜好するメニューを、ウェブページ上の注目しやすい領域に表示されるように、コンテンツの提供側が設定できるので、該メニューをアクセス者又は店舗会員に注目させやすくすることができる。
【0031】
また請求項11に係るコンテンツ配信装置によれば、アクセス者又は店舗会員が嗜好するメニューを表示させるための閾値時間を、コンテンツの提供側が設定できるので、効率的なメニューの表示が可能となる。
【0032】
また請求項12に係るコンテンツ配信装置によれば、アクセス者又は店舗会員が嗜好するコンテンツとして、嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツが抽出・配信されるので、該配信されるコンテンツの価値を上げることができる。
【0033】
また請求項13に係るコンテンツ配信方法によれば、アクセス者が嗜好する分類に属するコンテンツが抽出され、該アクセス者が操作する情報端末に対して、該抽出されたコンテンツに関連付けられたメニューが配信され、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツが配信されると共に、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューが配信されるので、アクセス者がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該アクセス者の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができる。
【0034】
さらに請求項14に係るコンテンツ配信方法によれば、店舗会員が嗜好する利用動向と対応付けられたコンテンツが抽出され、該店舗会員が操作する情報端末に対して、該抽出されたコンテンツに関連付けられたメニューが配信され、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツが配信されると共に、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューが配信されるので、店舗会員がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該店舗会員の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、図1又は図10に示すように、アクセス者又は店舗会員が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)からの配信要求に応じて各コンテンツを配信するコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法に係り、特にアクセス者又は店舗会員がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該アクセス者又は店舗会員の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができることを特徴とするものである。
【0036】
ここで本発明に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法には、後述する図1〜図9に示すように、配信されたコンテンツが属する分類をアクセス者が嗜好する分類として登録し、該アクセス者が嗜好する分類に属するコンテンツを抽出して配信する第1実施形態と、後述する図10〜図21に示すように、店舗(ここでは遊技場8)における店舗会員の利用動向を各利用動向の分類別(例えば遊技地域,遊技機種,交換景品)に該店舗会員が嗜好する利用動向として登録し、該店舗会員が嗜好する利用動向と対応付けられたコンテンツを抽出して配信する第2実施形態とが含まれる。以下においては、まず第1実施形態について説明し、次に第2実施形態について第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、最後に変形例について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
【0037】
[1.第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法]
まず第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法について、コンテンツ配信装置50に関連する各構成要素について説明し、本発明に係るコンテンツ配信装置50の構成について説明し、さらに該コンテンツ配信装置50の作用(即ち本発明に係るコンテンツ配信方法)について説明する。
【0038】
[1−1.コンテンツ配信装置50に関連する各構成要素]
図1に示すように、第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50は、インターネット5を介して、クライアントコンピュータであるパソコン1や携帯電話端末2に対してコンテンツを配信する、サーバコンピュータ(WWWサーバ)として機能するものである。なおコンテンツ配信装置50は、インターネット5を介して、広告代理店6とも通信可能である。
【0039】
パソコン1は情報端末の一例であって、第1実施形態ではアクセス者が操作するものである。このパソコン1は、インターネット接続機能を有すると共に、各種の情報を表示可能なディスプレイ1aを有する一般的なものである。携帯電話端末2も情報端末の一例であって、第1実施形態ではアクセス者が操作するものである。この携帯電話端末2も、インターネット接続機能を有すると共に、各種の情報を表示可能なディスプレイ2aを有する一般的なものである。これらパソコン1又は携帯電話端末2におけるインターネット接続機能について、図2を参照して説明する。この図2は、パソコン1又は携帯電話端末2のディスプレイ1a又は2aに表示される画面の一例を表す図である。
【0040】
まずアクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、インターネット5を介してコンテンツ配信装置50が提供するウェブサイト(ここでは「ABC.com」)にアクセスする,即ちアクセス要求をコンテンツ配信装置50に対して送信すると、該コンテンツ配信装置50からD1に示すログイン画面が配信されて、表示される。このD1では、アクセスIDとパスワードの入力を促す旨と、アクセスIDの入力領域と、パスワードの入力領域と、「ログイン」ボタンとが表示される。このD1において、アクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、該アクセス者に対して発行されるアクセス許可情報であるアクセスIDと、パスワードとを入力し、「ログイン」ボタンを操作すると、該入力されたアクセスID及びパスワードを含むログイン要求が配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50において、アクセスID及びパスワードの認証が行われる。
【0041】
ここで認証が取れない(認証NG)場合には、該コンテンツ配信装置50からD2に示す再ログイン画面が配信されて、表示される。このD2では、アクセスIDとパスワードの再入力を促す旨と、アクセスIDの入力領域と、パスワードの入力領域と、「ログイン」ボタンとが表示される。このD2において、前記D1と同様の操作が行われると、該コンテンツ配信装置50において、再びアクセスID及びパスワードの認証が行われる。
【0042】
一方、認証が取れた(認証OK)場合には、該コンテンツ配信装置50からD3に示すウェブページが配信されて、表示される。このウェブページは、コンテンツ配信装置50において予め設定されたフレームによって画面が横方向に3分割されており、上段のフレーム1が固定表示領域,中段のフレーム2が嗜好メニュー表示領域,下段のフレーム3がコンテンツ表示領域になっている。そして上段の固定表示領域には、アクセス者の氏名と、「ログアウト」ボタンと、コンテンツの分類を示す分類ボタン(ここでは8つの分類を示す「ショッピング」,「旅行」,「スポーツ」,「映画」,「グルメ」,「健康」,「ギャンブル」,及び「芸能」の8つのボタン)とが表示される。また中段の嗜好メニュー表示領域には、アクセス者が嗜好する分類に属するコンテンツに関連付けられたメニュー(以下「嗜好メニュー」という。)が表示され、ここでは後述する1位の嗜好メニューが表示される。なお下段のコンテンツ表示領域には、何も表示されていない。
【0043】
このD3において、アクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、いずれかの分類ボタン(ここでは「グルメ」ボタン)を操作すると、該操作されたボタンの分類に属するコンテンツに関連付けられたメニュー(以下「一般メニュー」という。)の配信要求がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50から当該一般メニューが複数配信されて、D4に示すように、下段のコンテンツ表示領域に表示される。そしてアクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、該複数の一般メニューのうちのいずれかの一般メニューを選択(クリック)すると、該選択された一般メニューに対応するコンテンツ(以下「一般コンテンツ」という。)の配信要求がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50から当該一般コンテンツが配信されて、図示しないが、D4に示す一般メニューに代えて下段のコンテンツ表示領域に表示される。なお、ここで表示される一般メニューからは、後述する特別コンテンツは表示されない。
【0044】
またD3において、アクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、1位の嗜好メニューを選択(クリック)すると、該選択された嗜好メニューに対応するコンテンツ(以下「嗜好コンテンツ」という。)の配信要求がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50から当該嗜好コンテンツ及び2位の嗜好メニューが配信されて、D5に示すように、嗜好コンテンツが下段のコンテンツ表示領域に表示されると共に、2位の嗜好メニューがD3に示す1位の嗜好メニューに代えて中段の嗜好メニュー表示領域に表示される。
【0045】
さらにD3又はD4において、嗜好コンテンツの配信要求が予め定められた時間(後述する閾値時間)無いと、コンテンツ配信装置50から2位の嗜好メニューが配信されて、D6に示すように、D3又はD4に示す1位の嗜好メニューに代えて中段の嗜好メニュー表示領域に表示される。なお各画面において、アクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、図示しない「戻る」ボタンを操作すると、下段のコンテンツ表示領域の表示内容が1つ前の画面に戻るが、中段の嗜好メニュー表示領域の表示内容は戻らずにそのままである。
【0046】
図1に戻り、広告代理店6は、コンテンツ提供者が提供するコンテンツ(例えば広告)を、インターネット5を介して、コンテンツ配信装置50に対して送信するものである。なお送信されたコンテンツは、コンテンツ配信装置50において一旦記憶され、後述する図3に示すコンテンツ設定画面における表示内容に反映される。
【0047】
[1−2.コンテンツ配信装置50の構成]
第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50は、図1に示すように接続される制御部51,通信部52,ディスプレイ53,入力装置54,及びハードディスク55等を備えるコンピュータである。
【0048】
制御部51はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク55に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、コンテンツ配信装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
【0049】
通信部52は、前述の如く、インターネット5を介して、パソコン1,携帯電話端末2,及び広告代理店6と通信可能に接続されており、コンテンツ配信装置50とパソコン1,携帯電話端末2,及び広告代理店6との間における通信を司るものである。
【0050】
ディスプレイ53は各種の情報を表示する表示デバイス(例えば液晶ディスプレイ)であり、入力装置54は各種の入力を受け付ける入力デバイス(例えばキーボードやマウス)である。これらディスプレイ53及び入力装置54はコンテンツ設定手段の一例であって、アクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)に対して配信可能な各コンテンツについて、該コンテンツに対応したメニューと、該コンテンツが属する分類とを設定するものである。具体的には、オペレータが入力装置54を操作して、コンテンツ配信装置50においてコンテンツ設定モードが実行されると、図示しないが、前述の如く広告代理店6から送信されて一旦記憶されているコンテンツが一覧表示され、該一覧表示されたコンテンツのうちのいずれかのコンテンツが選択されると、図3に示すコンテンツ設定画面がディスプレイ53に表示される。
【0051】
この図3に示す画面では、画面の下側のフレームに、前記一覧表示から選択されたコンテンツが表示されると共に、画面の上側のフレームに、該コンテンツに対応したメニューを設定するための入力領域と、図2のD3で示した8つの分類から該コンテンツが属する分類を選択するためのプルダウンメニューと、該コンテンツについて後述する嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツである旨を設定するためのチェックボックスとが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、表示されたコンテンツに対応するメニューを入力し、かつ該コンテンツが属する分類を選択すると共に、必要に応じて該コンテンツが特別コンテンツである旨を設定して、図示しない「設定」ボタンを操作すると、前記選択された分類に対応するコンテンツIDが自動的に採番され、制御部51の作用により、後述するコンテンツDBにおいて、該コンテンツID,前記入力されたメニュー,及び特別コンテンツであるか否かと関連付けて、該コンテンツが前記選択された分類別に登録される。なお図3に示す画面では、広告代理店6から送信されて一旦記憶されているコンテンツ以外に、独自のコンテンツについても設定可能である。
【0052】
またディスプレイ53及び入力装置54は、図示しないが、図2のD3で示したフレームのレイアウトを設定するものである。またディスプレイ53及び入力装置54は嗜好メニュー表示領域設定手段の一例であって、後述する嗜好メニュー配信処理により配信するメニュー(即ち嗜好メニュー)を表示させるためのウェブページ上の所定領域(ここではフレーム)を設定するものである。具体的には、オペレータが入力装置54を操作して、コンテンツ配信装置50において嗜好メニュー表示領域設定モードが実行されると、図4(a)に示す嗜好メニュー表示領域設定画面がディスプレイ53に表示される。
【0053】
この図4(a)に示す画面では、画面の下側に、前記設定されたフレームのレイアウトが表示されると共に、画面の上側に、前記設定されたフレーム(ここではフレーム1〜フレーム3の3つのフレーム)から嗜好メニュー表示領域を選択するためのプルダウンメニューと、後述する順位付け設定モードを実行するための「順位付け設定」ボタンと、後述する閾値時間設定モードを実行するための「閾値時間設定」ボタンとが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、嗜好メニュー表示領域とするフレーム(ここではフレーム2)を選択して、図示しない「設定」ボタンを操作すると、該選択されたフレームが嗜好メニュー表示領域として設定される。なおディスプレイ53及び入力装置54は、図示しないが、嗜好メニュー表示領域と同様にして前記固定表示領域(ここではフレーム1)を設定し、かつ該固定表示領域の表示内容を設定するものであり、また嗜好メニュー表示領域と同様にして前記コンテンツ表示領域(ここではフレーム3)を設定するものである。
【0054】
またディスプレイ53及び入力装置54は順位付け設定手段の一例であって、後述する順位付け手段による順位付けを、新規優先で行う(即ち配信日時の新しい順に、配信したコンテンツが属する分類の順位付けを行う)か,回数優先で行う(即ち配信回数の多い順に、配信したコンテンツが属する分類の順位付けを行う)か,又は新規優先及び回数優先の併用で行うかを設定するものである。具体的には、オペレータが入力装置54を操作して、図4(a)に示す「順位付け設定」ボタンが操作されると、コンテンツ配信装置50において順位付け設定モードが実行され、図4(b)に示す順位付け設定画面がディスプレイ53に表示される。この図4(b)に示す画面では、順位付けを、新規優先,回数優先,又は併用のいずれの方法で行うかを選択するためのラジオボタンが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、いずれかのラジオボタンを選択して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された方法で順位付けを行う旨が設定されると共に、該選択された方法に対応して後述する嗜好分類DBが登録される。
【0055】
さらにディスプレイ53及び入力装置54は閾値時間設定手段の一例であって、後述する嗜好メニュー配信処理によりメニュー(即ち嗜好メニュー)を配信してからの時間に対する閾値時間を設定するものである。具体的には、オペレータが入力装置54を操作して、図4(a)に示す「閾値時間設定」ボタンが操作されると、コンテンツ配信装置50において閾値時間設定モードが実行され、図4(c)に示す閾値時間設定画面がディスプレイ53に表示される。この図4(c)に示す画面では、予め設定された時間(ここでは30秒,60秒,90秒,又は120秒)から閾値時間を選択するためのプルダウンメニューが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、閾値時間とする時間を選択して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された時間が閾値時間として設定される。なお閾値時間は、各コンテンツ毎に設定することも可能であり、コンテンツの種類によらずに一律に設定することも可能である。また閾値時間は、後述する順位付けや配信順序に対応して設定することも可能であり、例えば順位付けが高いほど閾値時間を長く設定したり、配信順序が早いほど閾値時間を長く設定することができる。
【0056】
記憶装置であるハードディスク55には、図5〜図7に示すように、コンテンツDB,嗜好分類DB,及び配信順序DBが記憶されている。またハードディスク55には、図示しないが、前記アクセスIDと対応付けて前記パスワードと前記アクセス者の氏名とを登録するアクセス者DBも記憶されている。
【0057】
コンテンツDBはコンテンツ登録手段の一例であって、図5に示すように、アクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録すると共に、該登録される各コンテンツについて、後述する嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツであるか否かを登録するものであり、同じくコンテンツ登録手段である制御部51の作用により、図3に示すコンテンツ設定画面における設定内容に基づいて、該登録を行う。具体的には、図2のD3で示した8つの分類毎に、前記自動的に採番されたコンテンツIDと関連付けて、当該コンテンツ(図示外)と、図3に示すコンテンツ設定画面で設定されたメニューとを複数登録すると共に、当該コンテンツが特別コンテンツである場合には「○」を登録する。ここでコンテンツIDは、前記8つの分類の各々に対応付けられたアルファベットA〜Hと、当該コンテンツが登録された日付を表す6桁の数字と、各分類及び該日付における通番である2桁の数字からなる。
【0058】
嗜好分類DBは嗜好分類登録手段の一例であって、図6に示すように、配信したコンテンツが属する分類をアクセス者が嗜好する分類として登録するものであり、同じく嗜好分類登録手段である制御部51の作用により、該登録を行う。ここで図4(b)に示す順位付け設定画面において、新規優先が設定された場合には、図6(a)に示す嗜好分類DBが登録され、回数優先が設定された場合には、図6(b)に示す嗜好分類DBが登録され、併用が設定された場合には、図6(a)及び図6(b)の両方に示す嗜好分類DBが登録される。
【0059】
ここで嗜好分類登録手段である制御部51は、図6(a)に示すように、後述する嗜好コンテンツ配信処理により配信したコンテンツ(即ち嗜好コンテンツ)が属する分類を配信日時の新しい順に順位付けする順位付け手段をさらに備える。なお該順位付け手段として機能する制御部51は、配信した一般コンテンツが属する分類も配信日時の新しい順に順位付けする。さらに該順位付け手段として機能する制御部51は、後述する嗜好メニュー配信処理により配信したメニュー(即ち嗜好メニュー)のうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げる。
【0060】
具体的には、図6(a)に示す嗜好分類DBでは、アクセスID毎に、配信した嗜好コンテンツ又は一般コンテンツが属する分類を、配信日時の新しい順に順位付けして登録している。ここで図6(a)に示す状態から、例えばショッピングの分類に属するコンテンツが配信されると、配信日時の新しい該ショッピングの分類が1位になり、1〜3位だったスポーツ,芸能,及びギャンブルの各分類は2〜4位に繰り下がる。また図6(a)に示す状態から、例えばギャンブルの分類に属するコンテンツが配信されると、配信日時の新しい該ギャンブルの分類が3位から1位になり、1〜2位だったスポーツ,及び芸能の各分類は2〜3位に繰り下がる。なお図6(a)に示す状態から、1位の嗜好メニューとして配信されたスポーツの分類に属するコンテンツが配信されないと、該スポーツの分類の順位付けが下げられて最下位に繰り下がる。
【0061】
また嗜好分類登録手段である制御部51は、図6(b)に示すように、後述する嗜好コンテンツ配信処理により配信したコンテンツ(即ち嗜好コンテンツ)が属する分類毎の配信回数を集計すると共に、該配信回数順(即ち配信回数の多い順)に順位付けする順位付け手段をさらに備える。なお該順位付け手段として機能する制御部51は、配信した一般コンテンツが属する分類も配信回数順に順位付けする。さらに該順位付け手段として機能する制御部51は、後述する嗜好メニュー配信処理により配信したメニュー(即ち嗜好メニュー)のうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げる。
【0062】
具体的には、図6(b)に示す嗜好分類DBでは、アクセスID毎に、配信した嗜好コンテンツ又は一般コンテンツが属する分類毎の配信回数を、当日,前日,及び前々日の3日間に亘って集計・記憶していると共に、該3日間の配信回数の合計が多い順に順位付けして登録している。ここで図6(b)に示す状態から、例えばギャンブルの分類に属するコンテンツが配信されると、該ギャンブルの分類の当日及び合計の配信回数が1つ加算更新されるが、各分類の順位は変わらない。また図6(b)に示す状態から、例えば芸能の分類に属するコンテンツが配信されると、該芸能の分類の当日及び合計の配信回数が1つ加算更新され、該芸能の分野の合計の配信回数がスポーツの分類の合計の配信回数に並ぶため、該芸能の分野がスポーツの分野と並んで同率1位になる。なお図6(b)に示す状態から、1位の嗜好メニューとして配信されたスポーツの分類に属するコンテンツが配信されないと、該スポーツの分類の順位付けが下げられて最下位に繰り下がる。この場合には、合計の配信回数と順位とが一致しないことになるが、該最下位に繰り下げられた分類に属するコンテンツが配信されると、該分類の当日及び合計の配信回数が1つ加算更新され、該加算更新後の合計の配信回数に基づいて順位付けが行われる(即ち該分類が上位に復活する)。
【0063】
また順位付け手段として機能する制御部51は、図4(b)に示す順位付け設定画面において併用が設定された場合には、両方記憶されている図6(a)及び図6(b)に示す嗜好分類DBにおける各分類毎の順位を合算し、該合算値の小さい順に順位付けをする。例えば図6に示す例では、スポーツの分類の順位の合算値が2,芸能の分類の順位の合算値が4,ギャンブルの分類の順位の合算値が6であるため、スポーツの分類が1位,芸能の分類が2位,ギャンブルの分類が3位となる。
【0064】
配信順序DBは配信順序登録手段の一例であって、図7に示すように、嗜好分類DBで登録されている分類(ここでは1位〜3位の分類)の組み合わせと、後述する嗜好メニュー配信処理により配信するメニュー(即ち嗜好メニュー)の配信順序とを関連付けて複数登録するものである。具体的には、前記アクセスIDの認証が取れた後に、当該アクセス者の嗜好分類DBで登録されている分類のうちの1位〜3位の組み合わせが、当日の配信順序DBで登録済みであるか否かを判定し、登録済みでないと判定されると、該分類の組み合わせと、後述する図8(2)で決定された嗜好メニューの配信順序とを関連付けて当日の配信順序DBに登録する。ここで配信順序DBは、毎日作成される。また配信順序DBでは、配信NO.050728-001と050728-003に示すように、対象となる嗜好分類の種類が同一であっても、該嗜好分類の順列(並び順)が異なる場合には、嗜好メニューの配信順序も異なるため、それぞれ別個に登録される。即ち、ここでの組み合わせとは、順列(並び順)の意味である。
【0065】
ここで前記制御部51は閾値時間判定手段の一例であって、後述する嗜好メニュー配信処理によりメニュー(即ち嗜好メニュー)を配信してからの時間が前記閾値時間設定手段(図4(c)を参照)により設定した閾値時間を超えているか否かを判定するものである。
【0066】
また前記制御部51は嗜好コンテンツ配信手段の一例であって、嗜好コンテンツ抽出処理,嗜好メニュー抽出処理,嗜好メニュー配信処理,及び嗜好コンテンツ配信処理を実行するものである。この嗜好コンテンツ配信手段の機能及び作用について、図8を参照して具体的に説明する。
【0067】
まず嗜好コンテンツ抽出処理は、前記嗜好分類DBにより登録された分類に属する1又は複数のコンテンツ(即ち嗜好コンテンツ)を前記コンテンツDBから抽出する処理である。そして、ここでの嗜好コンテンツ抽出処理においては、前記順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツを優先して抽出する。また、ここでの嗜好コンテンツ抽出処理においては、前記特別コンテンツを抽出可能である。具体的には、図8(1)に示すように、アクセスIDがM-0002であるアクセス者の嗜好分類DBに登録されている嗜好分類のうち、順位付けが高い嗜好分類(ここでは1位〜3位の旅行,グルメ,及び健康の3つの嗜好分類)について、コンテンツDBで登録されている各分類に属するコンテンツから、特別コンテンツを含んで、複数(ここでは3つ)のコンテンツを嗜好コンテンツとして抽出する。
【0068】
なおアクセス者が最初にウェブサイトにアクセスしたときには、コンテンツの配信が行われていないため、嗜好分類DBに嗜好分類が登録されておらす、該嗜好分類に属する嗜好コンテンツを抽出することができない。この場合には、該アクセス者に対して嗜好分類を尋ねるアンケートを取り、該アンケートで回答された嗜好分類を嗜好分類DBに登録しておいて、該嗜好分類に属する嗜好コンテンツを抽出して嗜好メニューを配信するようにしても良く、また嗜好コンテンツを抽出することができないので嗜好メニューを配信しないようにしても良く、さらに適当なメニューを嗜好メニューとして配信するようにしても良い。
【0069】
次に前記嗜好分類(ここでは1位〜3位)の組み合わせが当日の配信順序DBで登録されていないことを条件として、図8(2)に示すように、前記抽出した嗜好コンテンツに関連付けられた嗜好メニューの配信順序を決定する。具体的には、各嗜好分類に属するコンテンツを、1つ目から順次抽出して並べることにより、配信順序を決定する。この例では、1位の嗜好分類(旅行)に属する1つ目のコンテンツ(B05072801)を1位の配信順序,2位の嗜好分類(グルメ)に属する1つ目のコンテンツ(E05072801)を2位の配信順序,3位の嗜好分類(健康)に属する1つ目のコンテンツ(F05072801)を3位の配信順序,1位の嗜好分類(旅行)に属する2つ目のコンテンツ(B05072802)を4位の配信順序,2位の嗜好分類(グルメ)に属する2つ目のコンテンツ(E05072802)を5位の配信順序,3位の嗜好分類(健康)に属する2つ目のコンテンツ(F05072802)を6位の配信順序、というようにして、配信順序を決定する。そして該決定した配信順序を、嗜好分類の組み合わせと関連付けて、当日の配信順序DBに登録する。
【0070】
次に嗜好メニュー抽出処理は、該嗜好コンテンツ抽出処理により抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニュー(即ち嗜好メニュー)を前記コンテンツDBから抽出する処理である。そして、ここでの嗜好メニュー抽出処理においては、前記順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出する。具体的には、前記配信順序は、順位付けが高い分類に属するコンテンツに基づいて決定されているので、図8(3)に示すように、該コンテンツのうちの1つのコンテンツに関連付けられたメニューとして、該配信順序が1位の嗜好メニュー(ここでは「J社夏休みハワイ旅行特別企画」)を抽出する。
【0071】
次に嗜好メニュー配信処理は、該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューをアクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)に対して配信する処理である。ここで前記嗜好分類(ここでは1位〜3位)の組み合わせが当日の配信順序DBで登録されていない場合には、図8(2)に示すようにして決定された配信順序に従ってメニューを配信する。一方、前記嗜好分類の組み合わせが当日の配信順序DBで登録されている場合には(即ち嗜好分類DBで登録されている分類の組み合わせが配信順序DBで登録されていることを条件として)、該組み合わせと関連付けて登録されている配信順序に従ってメニューを配信する。
【0072】
また、ここでの嗜好メニュー配信処理においては、配信するメニュー(即ち嗜好メニュー)を前記嗜好メニュー表示領域設定手段(図4(a)を参照)により設定された所定領域(即ち嗜好メニュー表示領域)に表示させるための処理を実行する。具体的には、嗜好メニューを嗜好メニュー表示領域に表示させる旨の制御信号と共に、該嗜好メニューを配信する。
【0073】
次に嗜好コンテンツ配信処理は、該嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する処理である。そして嗜好コンテンツ配信手段は、該嗜好コンテンツ配信処理によりアクセス者が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとする。具体的には、図8(4−1)に示すように、嗜好メニューに関連付けられた嗜好コンテンツの配信要求が有った場合には、図8(1)で抽出されたコンテンツのうちの該嗜好コンテンツを配信し、図8(2)で決定された配信順序において該嗜好コンテンツ及びメニューを配信済みにし、図8(3)に戻って配信順序が2位の嗜好メニューを抽出して配信する。
【0074】
一方、嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー配信処理により該アクセス者が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いこと(即ち嗜好メニューに関連付けられた嗜好コンテンツの配信要求が無く、かつ前記閾値時間判定手段により閾値時間を超えていると判定されたこと)を条件として、前記嗜好メニュー抽出処理により該アクセス者について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信する処理を行う。また前記順位付け手段は、前記嗜好メニュー配信処理により配信したメニューのうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げる。具体的には、図8(4−2)に示すように、嗜好メニューを配信してから計時を開始したタイマの値が閾値時間を経過しており、嗜好メニューに関連付けられた嗜好コンテンツの配信要求が無かった場合には、該嗜好コンテンツが属する分類の順位付けを最下位に繰り下げ、図8(3)に戻って配信順序が2位の嗜好メニューを抽出して配信する。
【0075】
[1−3.コンテンツ配信装置50の作用=コンテンツ配信方法]
次に図9を参照して、第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50の作用(即ち第1実施形態に係るコンテンツ配信方法)について説明する。コンテンツ配信装置50においては、ステップS(以下単に「S」という。)101〜137により、コンテンツ配信方法が行われる。なお、かかるコンテンツ配信方法における配信先は、アクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)である。
【0076】
まずコンテンツ配信装置50は、S101で、アクセス者が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録するコンテンツ登録ステップを、図3及び図5に示すようにして、前記コンテンツ登録手段により実行する。
【0077】
次にコンテンツ配信装置50は、アクセス要求の受信を待機する(S111)。ここで該アクセス要求が有ると(YES)、図2のD1に示すログイン画面を配信し(S112)、ログイン要求の受信を待機する(S113)。ここで該ログイン要求が有ると(YES)、該ログイン要求に含まれるアクセスID及びパスワードの認証を行い(S114)、該認証が取れたか否か,即ち認証OKであるか否かの判定を行う(S115)。このS115で認証が取れない,即ち認証NG(NO)と判定された場合には、図2のD2に示す再ログイン画面を配信し(S116)、ログイン要求の受信を待機する(S113)。一方、S115で認証が取れた,即ち認証OK(YES)と判定された場合には、情報端末によるウェブサイトへのアクセスを許可して、S117に進む。
【0078】
次にコンテンツ配信装置50は、図8(1)に示すようにして、図6に示す嗜好分類DBにより登録された嗜好分類に属する複数のコンテンツを図5に示すコンテンツDBから抽出する嗜好コンテンツ抽出ステップを、前記嗜好コンテンツ抽出処理として実行し(S117)、嗜好分類DBで登録されている嗜好分類(ここでは1位〜3位)の組み合わせが、図7に示す当日の配信順序DBで登録されているか否かの判定を行う(S118)。
【0079】
このS118で登録されていない(NO)と判定された場合には、図8(2)に示すようにして、S117で抽出した嗜好コンテンツに関連付けられた嗜好メニューの配信順序を決定し(S119)、該決定した配信順序を、嗜好分類の組み合わせと関連付けて、当日の配信順序DBに登録して(S120)、S122に進む。
【0080】
これにより、図4(b)に示す順位付け設定画面において新規優先と設定されている場合には、コンテンツの配信日時が新しい順に、該コンテンツが属する分類が順位付けされ、該順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、アクセス者の最近の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。また図4(b)に示す順位付け設定画面において回数優先と設定されている場合には、コンテンツの配信回数順に、該コンテンツが属する分類が順位付けされ、該順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、アクセス者の現在から過去に至る嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。なお図4(b)に示す順位付け設定画面において併用と設定されている場合には、新規優先と設定されている場合,及び回数優先と設定されている場合の双方の効果が得られる。
【0081】
一方、S118で登録されている(YES)と判定された場合には、図7に示す当日の配信順序DBにおいて、嗜好分類の組み合わせと関連付けて登録されている配信順序を特定して(S121)、S122に進む。これにより、アクセス者が嗜好する分類の組み合わせが既に登録されている場合には、該組み合わせに基づいて既に配信された配信順序に従ってメニューが配信されるので、アクセス者個々にメニューの配信順序を決定せずに済み、コンテンツ配信装置50の処理負荷を軽減できる。なお図7に示す配信順序DBで、対象となる嗜好分類の組み合わせを1位〜3位までに限定しているのは、該組み合わせの数をそれ以上に増やすと、該組み合わせが膨大になるため、該組み合わせに合致するということが非常に少なくなって、「コンテンツ配信装置50の処理負荷を軽減できる」という効果が減殺されるからである。
【0082】
次にコンテンツ配信装置50は、予め設定されたレイアウトのフレームを配信すると共に(S122)、配信順序が1位である嗜好メニューを抽出して配信し(S123)、タイマ計時を開始する(S124)。即ちS123では、図8(3)に示すようにして、前記嗜好メニュー抽出ステップにより抽出したコンテンツのうちの1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツDBから抽出する嗜好メニュー抽出ステップを、前記嗜好メニュー抽出処理として実行すると共に、該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューをアクセス者が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信ステップを、前記嗜好メニュー配信処理として実行する。ここでS123の嗜好メニューは、該嗜好メニューを嗜好メニュー表示領域に表示させる旨の制御信号と共に配信される。これにより、アクセス者が嗜好するメニューを、ウェブページ上の注目しやすい領域に表示されるように、コンテンツの提供側が設定できるので、該メニューをアクセス者に注目させやすくすることができる。
【0083】
次にコンテンツ配信装置50は、一般メニューの配信要求が有るか否かの判定を行う(S125)。このS125で一般メニューの配信要求が有る(YES)と判定された場合には、該一般メニューを配信し(S126)、S125に戻る。ここでS126で配信される一般メニューには、図2のD4に示すように、前記特別コンテンツに関連付けられたメニューは含まれない。
【0084】
一方、S125で一般メニューの配信要求が無い(NO)と判定された場合には、一般コンテンツの配信要求が有るか否かの判定を行う(S127)。このS127で一般コンテンツの配信要求が有る(YES)と判定された場合には、該一般コンテンツを配信し(S128)、該配信したコンテンツが属する分類をアクセス者が嗜好する分類として登録する嗜好分類登録ステップを、前記図6に示すようにして、前記嗜好分類登録手段により実行して(S129)、S125に戻る。ここでS128で配信される一般コンテンツには、前記特別コンテンツは含まれない。
【0085】
一方、S127で一般コンテンツの配信要求が無い(NO)と判定された場合には、嗜好コンテンツの配信要求が有るか否かの判定を行う(S130)。このS130で嗜好コンテンツの配信要求が有る(YES)と判定された場合には、図8(4−1)に示すようにして、該嗜好コンテンツを情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信ステップを、前記嗜好コンテンツ配信処理として実行し(S131)、該嗜好コンテンツ及びメニューを配信済みにするステップを行い(S132)、該配信したコンテンツが属する分類をアクセス者が嗜好する分類として登録する嗜好分類登録ステップを、前記図6に示すようにして、前記嗜好分類登録手段により実行して(S133)、S136に進む。ここでS131で配信される嗜好コンテンツには、前記特別コンテンツが含まれる。これにより、アクセス者が嗜好するコンテンツとして、嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツが抽出・配信されるので、該配信されるコンテンツの価値を上げることができる。
【0086】
一方、S130で嗜好コンテンツの配信要求が無い(NO)と判定された場合には、S123で嗜好メニューを配信してからS124で計時を開始したタイマの値が、図4(c)で設定された閾値時間を経過しているか否かの判定を行う(S134)。このS134で閾値時間を経過していない(NO)と判定された場合には、S125に戻って、一般メニューの配信要求,一般コンテンツの配信要求,及び嗜好コンテンツの配信要求の受信を待機する。このように、アクセス者が嗜好するメニューを表示させるための閾値時間を、コンテンツの提供側が設定できるので、効率的なメニューの表示が可能となる。具体的には、例えばコンテンツの提供側が長時間の表示を希望するコンテンツについて閾値時間を長く設定することにより、該コンテンツのメニューが長時間表示されるので、該メニューが一定時間表示されるものと比較して、コンテンツの提供側の個々の事情(例えば新製品をアピールするコンテンツのメニューについては長く表示させたい等)に応じた効率的なメニューの表示が可能となる。また順位付けが高いほど閾値時間を長く設定したり、配信順序が早いほど閾値時間を長く設定することにより、それらのコンテンツのメニューが長時間表示されるので、該メニューが一定時間表示されるものと比較して、アクセス者の嗜好に応じた効率的なメニューの表示が可能となる。
【0087】
一方、S134で閾値時間が経過している(YES)と判定された場合には、図8(4−2)に示すようにして、嗜好分類DBで登録されている分類のうち、配信要求が無かった嗜好コンテンツが属する分類の順位付けを最下位に繰り下げる(S135)。これにより、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関する分類の順位付けが下げられるので、その時々のアクセス者の嗜好の変化を反映したコンテンツを提供することができる。そして配信順序が2位の嗜好メニューを抽出してリロード配信し(S136)、タイマをリセットして(S137)、S125に戻る。即ちS136では、前記嗜好メニュー抽出ステップにより該アクセス者について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して情報端末に対して配信するステップを行う。
【0088】
以上に説明した第1実施形態に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法によれば、アクセス者が嗜好する分類に属するコンテンツが抽出され、該アクセス者が操作する情報端末に対して、該抽出されたコンテンツに関連付けられたメニューが配信され、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツが配信されると共に、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューが配信されるので、アクセス者がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該アクセス者の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができる。
【0089】
[2.第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法]
次に第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法について、第1実施形態と同様に、コンテンツ配信装置50に関連する各構成要素について説明し、本発明に係るコンテンツ配信装置50の構成について説明し、さらに該コンテンツ配信装置50の作用(即ち本発明に係るコンテンツ配信方法)について説明する。
【0090】
[2−1.コンテンツ配信装置50に関連する各構成要素]
図10に示すように、第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50も、インターネット5を介して、クライアントコンピュータであるパソコン1や携帯電話端末2に対してコンテンツを配信する、サーバコンピュータ(WWWサーバ)として機能するものである。このコンテンツ配信装置50は、後述する会員カード3の発行や管理を行うカード会社4に設けられており、インターネット5を介して、店舗の一例である遊技場8に設けられる遊技場管理装置40と通信可能であり、該遊技場管理装置40は、遊技場8に設けられる呼出ランプ装置20及びPOS装置30と通信可能である。なおコンテンツ配信装置50は、インターネット5を介して、遊技機メーカー7及び広告代理店6とも通信可能である。
【0091】
パソコン1及び携帯電話端末2は情報端末の一例であって、第1実施形態と同様のものであるが、第2実施形態では、店舗において会員登録した店舗会員が操作するものである。これらパソコン1又は携帯電話端末2におけるインターネット接続機能について、図11を参照して説明する。この図11は、パソコン1又は携帯電話端末2のディスプレイ1a又は2aに表示される画面の一例を表す図である。
【0092】
まずアクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、インターネット5を介してコンテンツ配信装置50が提供するウェブサイト(ここでは「ぱちんこ.net」)にアクセスする,即ちアクセス要求をコンテンツ配信装置50に対して送信すると、該コンテンツ配信装置50からD1に示すログイン画面が配信されて、表示される。このD1では、会員IDとパスワードの入力を促す旨と、会員IDの入力領域と、パスワードの入力領域と、「ログイン」ボタンとが表示される。このD1において、店舗会員がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、該店舗会員を個々に識別するための店舗会員識別情報である会員IDと、パスワードとを入力し、「ログイン」ボタンを操作すると、該入力された会員ID及びパスワードを含むログイン要求が配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50において、会員ID及びパスワードの認証が行われる。
【0093】
ここで認証が取れない(認証NG)場合には、該コンテンツ配信装置50からD2に示す再ログイン画面が配信されて、表示される。このD2では、会員IDとパスワードの再入力を促す旨と、会員IDの入力領域と、パスワードの入力領域と、「ログイン」ボタンとが表示される。このD2において、前記D1と同様の操作が行われると、該コンテンツ配信装置50において、再び会員ID及びパスワードの認証が行われる。
【0094】
一方、認証が取れた(認証OK)場合には、該コンテンツ配信装置50からD3に示すウェブページが配信されて、表示される。このウェブページは、コンテンツ配信装置50において予め設定されたフレームによって画面が横方向に3分割されており、上段のフレーム1が固定表示領域,中段のフレーム2が嗜好メニュー表示領域,下段のフレーム3がコンテンツ表示領域になっている。そして上段の固定表示領域には、店舗会員の氏名と、「ログアウト」ボタンと、一般メニューの配信を要求するための一般メニューボタン(ここでは3つの一般メニューを示す「遊技場検索」,「機種検索」,及び「ニュース」の3つのボタン)とが表示される。また中段の嗜好メニュー表示領域には、店舗会員が嗜好する利用動向に対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニュー(以下「嗜好メニュー」という。)が表示され、ここでは後述する1位の嗜好メニューが表示される。なお下段のコンテンツ表示領域には、何も表示されていない。
【0095】
このD3において、店舗会員がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、いずれかの一般メニューボタン(ここでは「遊技場検索」ボタン)を操作すると、該操作されたボタンに対応する一般メニュー(ここでは遊技場検索画面)の配信要求がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50から当該遊技場検索画面が配信されて、D4に示すように、下段のコンテンツ表示領域に表示される。そして店舗会員がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、該遊技場検索画面で遊技場の検索を行うと、該検索条件がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50において、該検索条件に基づいたサイト内検索が行われ、該コンテンツ配信装置50から検索結果(以下「一般コンテンツ」という。)が配信されて、図示しないが、D4に示す一般メニューに代えて下段のコンテンツ表示領域に表示される。なお、ここで表示される一般メニューからは、特別コンテンツは表示されない。
【0096】
またD3において、店舗会員がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、1位の嗜好メニューを選択(クリック)すると、該選択された嗜好メニューに対応するコンテンツ(以下「嗜好コンテンツ」という。)の配信要求がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50から当該嗜好コンテンツ及び2位の嗜好メニューが配信されて、D5に示すように、嗜好コンテンツが下段のコンテンツ表示領域に表示されると共に、2位の嗜好メニューがD3に示す1位の嗜好メニューに代えて中段の嗜好メニュー表示領域に表示される。
【0097】
さらにD3又はD4において、嗜好コンテンツの配信要求が予め定められた時間(後述する閾値時間)無いと、コンテンツ配信装置50から2位の嗜好メニューが配信されて、D6に示すように、D3又はD4に示す1位の嗜好メニューに代えて中段の嗜好メニュー表示領域に表示される。なお各画面において、店舗会員がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、図示しない「戻る」ボタンを操作すると、下段のコンテンツ表示領域の表示内容が1つ前の画面に戻るが、中段の嗜好メニュー表示領域の表示内容は戻らずにそのままである。
【0098】
図1に戻り、会員カード3は記録媒体の一例であって、店舗(ここでは遊技場8)において会員登録した店舗会員に対して発行され、該店舗会員を個々に特定可能な店舗会員識別情報である会員IDが記録されたものである。この会員カード3は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員ID等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。ここで遊技場8において会員登録が行われると、店舗会員に対して発行される会員カード3に記録されている会員ID,該店舗会員が指定したパスワード,及び該店舗会員の氏名が、遊技場管理装置40からコンテンツ配信装置50に対して送信される。なお「店舗において会員登録」とは、物理的に店舗で会員登録を行うという意味ではなく、店舗について会員登録を行うという意味である。従って、カード会社4において、ある遊技場8(例えば遊技場A)について会員登録を行うのであっても良い。また会員カード3は、会員登録した遊技場8以外の遊技場8でも使用可能である。
【0099】
広告代理店6は、コンテンツ提供者が提供するコンテンツ(例えば広告)を、インターネット5を介して、コンテンツ配信装置50に対して送信するものである。なお送信されたコンテンツは、コンテンツ配信装置50において採番されたコンテンツIDと対応付けて該コンテンツ配信装置50で一旦記憶され、後述する図15のD14に示すコンテンツ設定画面における表示内容に反映される。ここでのコンテンツIDは、後述する図17(c)に示すように、広告代理店6が提供するコンテンツである旨を示すアルファベットCと、当該コンテンツが提供された日付を表す6桁の数字と、該日付における通番である2桁の数字からなる。
【0100】
遊技機メーカー7は、パチンコ機10,パチスロ機,及びパチンコ玉を遊技媒体として使用するスロットマシンであるパロット(登録商標)等の遊技機を製造する会社であり、該製造する遊技機に関するコンテンツ(例えば遊技機のスペック,リーチ,プレミアムリーチ等を紹介するコンテンツ)を、インターネット5を介して、コンテンツ配信装置50に対して送信するものである。なお送信されたコンテンツは、コンテンツ配信装置50において一旦記憶され、後述する図15のD13に示すコンテンツ設定画面における表示内容に反映される。ここでのコンテンツIDは、後述する図17(b)に示すように、遊技機メーカー7が提供するコンテンツである旨を示すアルファベットBと、当該コンテンツが提供された日付を表す6桁の数字と、該日付における通番である2桁の数字からなる。
【0101】
遊技場8は店舗の一例であって、該遊技場8における店舗会員の利用動向を、インターネット5を介して、コンテンツ配信装置50に対して送信するものである。具体的には、後述する遊技場管理装置40が、各店舗会員の来店時間帯,遊技機種,及び交換景品の種類を当該店舗会員の利用動向として各店舗会員毎に記憶しておき、遊技場8の営業終了後に、各店舗会員の利用動向と会員IDとを対応付けて、コンテンツ配信装置50に対して送信する。また遊技場8は、該遊技場8に関するコンテンツ(例えば遊技場8で開催されるイベントを紹介するコンテンツ)を、インターネット5を介して、コンテンツ配信装置50に対して送信するものである。なお送信されたコンテンツは、コンテンツ配信装置50において一旦記憶され、後述する図15のD12に示すコンテンツ設定画面における表示内容に反映される。ここでのコンテンツIDは、後述する図17(a)に示すように、遊技場8が提供するコンテンツである旨を示すアルファベットAと、当該コンテンツが提供された日付を表す6桁の数字と、該日付における通番である2桁の数字からなる。
【0102】
図1では、遊技場8として遊技場A〜Cの3つを示しているが、該遊技場8の数は任意である。また各遊技場A〜C内の構成は同様であるため、以下においては、遊技場A内の構成について説明する。この遊技場8には、パチンコ機10,図示しないパチスロ機,及びパロット(登録商標)等の遊技機が複数設置されている。具体的には、遊技機は、遊技場8内に配置された遊技島(図示外)において該遊技機の機種等に従って設置されており、また台番号により該遊技機を個々に特定可能とされている。
【0103】
呼出ランプ装置20は遊技用装置の一例であって、遊技機に対応して(例えばパチンコ機10の上部に隣接して)設けられ、該対応する遊技機で遊技を行う店舗会員の会員IDと、該対応する遊技機の台番号とを、遊技情報管理装置40に対して送信するものである。この呼出ランプ装置20は、横長の箱形の形状を呈するものであり、図12(a)に示すように、その前面に会員カード挿入口23a,呼出ボタン24,及びランプ25を備え、図10及び図12(b)に示すように、その内部に制御部21,通信部22,及び会員カードR/W23を備えている。これら呼出ランプ装置20に備えられる各機器は、図10に示すように接続されている。
【0104】
制御部21はCPU,RAM,ROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、呼出ランプ装置20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。このRAMには、対応する遊技機の台番号が記憶されている。通信部22は、遊技場管理装置40の後述する場内通信部42aと通信可能に接続されており、呼出ランプ装置20と遊技場管理装置40との間における通信を司るものである。なお通信部22は、図示しないが、パチンコ機10とも通信可能に接続されている。
【0105】
会員カードR/W23は、会員カード3を受け付けて、該会員カード3から会員IDを読み取るものであり、ここでは図12(b)に示すように、会員カード挿入口23aから挿入された会員カード3を一部露出した状態で受け付けて、該会員カード3から会員IDを読み取る。この会員カードR/W23は、前記ICカードである会員カード3に対応したICカードR/Wを備えている。
【0106】
呼出ボタン24は、遊技場8の店員を呼び出す操作を受け付けるものである。この呼出ボタン24が操作されると、ランプ25が発光されて、遊技場8の店員が呼び出される。ディスプレイ26は、遊技機から送信されてくる信号(例えばパチンコ機10から送信されてくるスタート信号や大当り信号等)に基づいて、各種の遊技情報(例えばスタート回数や大当り回数等)を表示するものである。
【0107】
以上に説明した呼出ランプ装置20では、会員カードR/W23により会員IDが読み取られると、該読み取った会員ID(即ち対応する遊技機で遊技を行う店舗会員の会員ID)と、制御部21のRAMに記憶されている台番号(即ち対応する遊技機の台番号)とが、通信部22から遊技場管理装置40に対して送信される。
【0108】
POS装置30は景品交換装置の一例であって、遊技場8内の所定箇所(例えば景品カウンタ)に設けられ、景品交換を行う店舗会員の会員IDと、該景品交換に供された景品の景品IDとを、遊技場管理装置40に対して送信するものである。このPOS装置30は、図13に示すように、会員カードR/W33,及びバーコードリーダ34が接続(いわゆる外付け)されていると共に、その外部にディスプレイ35等を備え、その内部に制御部31,及び通信部32等を備えるコンピュータである。これらPOS装置30に備えられる各機器は、図10に示すように接続されている。
【0109】
制御部31はCPU,RAM,ROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、POS装置30に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。通信部32は、遊技場管理装置40の後述する場内通信部42aと通信可能に接続されており、POS装置30と遊技場管理装置40との間における通信を司るものである。
【0110】
会員カードR/W33は記録媒体受付手段の一例であって、会員カード3を受け付けて、該会員カード3から会員IDを読み取るものであり、ここでは図示しないが、会員カード挿入口33aから挿入された会員カード3を一部露出した状態で受け付けて、該会員カード3から会員IDを読み取る。この会員カードR/W33は、前記ICカードである会員カード3に対応したICカードR/Wを備えている。
【0111】
バーコードリーダ34は、店舗会員が遊技機での遊技の結果として獲得した獲得遊技媒体数を特定可能なバーコードが記録された計数レシートから該バーコードを読み取ると共に、景品交換に供される景品の景品ID(ここでは13桁の数字)を特定可能なバーコードが記録された景品から該バーコードを読み取るものである。
【0112】
以上に説明したPOS装置30では、バーコードリーダ34により計数レシートのバーコードが読み取られると、該読み取ったバーコードから特定される獲得遊技媒体数の範囲内で景品交換が可能な状態となり、会員カードR/W33により会員IDが読み取られ、バーコードリーダ34により景品のバーコードが読み取られて、ディスプレイ35に表示された「景品交換」ボタンが操作されると、前記特定された獲得遊技媒体数と,前記読み取った会員ID(即ち景品交換を行う店舗会員の会員ID)と、前記読み取った景品ID(即ち該景品交換に供された景品の景品ID)とが、通信部32から遊技場管理装置40に対して送信される。
【0113】
遊技場管理装置40は、コンテンツ配信装置50と通信可能であり、遊技場8内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図1に示すように接続される制御部41,場内通信部42a,場外通信部42b,ディスプレイ43,入力装置44,及びハードディスク45等を備えるコンピュータである。
【0114】
制御部41はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク45に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技場管理装置40に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。場内通信部42aは、前述の如く呼出ランプ装置20の通信部22,及びPOS装置30の通信部32と通信可能に接続されている。場外通信部42bは、インターネット5を介してコンテンツ配信装置50の後述する通信部52と通信可能に接続されており、遊技場管理装置40とコンテンツ配信装置50との間における通信を司るものである。ディスプレイ43は各種の情報を表示する表示デバイス(例えば液晶ディスプレイ)であり、入力装置44は各種の入力を受け付ける入力デバイス(例えばキーボードやマウス)である。
【0115】
記憶装置であるハードディスク45には、図14に示すように、機種DB,景品DB,及び会員履歴DBが記憶されている。機種DBでは、図14(a)に示すように、遊技場8に設置される遊技機に関し、台番号と対応付けて、機種名,メーカー,及び台数が記憶されると共に、機種としてパチンコ,パチスロ,又はパロット(登録商標)のいずれかが記憶される。
【0116】
景品DBでは、図14(b)に示すように、遊技場8で提供される景品に関し、景品IDと対応付けて、景品名,種類,交換玉数,及び交換メダル数が記憶される。ここで種類については、コンテンツ配信装置50の後述する利用動向DB(図16を参照)で登録されている交換景品の種類が配信されてきて記憶され、オペレータの操作により、該記憶されている交換景品の種類のうちの適切なものが景品DBに記憶される。
【0117】
会員履歴DBは、図14(c)に示すように、毎日作成され、会員IDと対応付けて、来店時間帯,遊技機種,及び交換景品が記憶される。ここで来店時間帯については、コンテンツ配信装置50の後述する利用動向DB(図16を参照)で登録されている来店時間帯の種類が配信されてきて記憶され、呼出ランプ装置20から会員IDと台番号とが最初に送信されてきたときに、該記憶されている来店時間帯の種類のうちの適切なものが、該会員IDと対応付けて会員履歴DBに記憶される。なお呼出ランプ装置20から会員IDと台番号とがさらに送信されてきても、該来店時間帯は更新されない。
【0118】
また遊技機種については、呼出ランプ装置20から会員IDと台番号とが送信されてきたときに、該台番号と対応付けて機種DBで記憶されている機種が抽出され、該会員IDと対応付けて会員履歴DBに記憶される。なお呼出ランプ装置20から会員IDと台番号とがさらに送信されてきたときには、A-0555に示すように、該遊技機種が追加して記憶される。
【0119】
さらに交換景品については、POS装置30から獲得遊技媒体数と会員IDと景品IDとが送信されてきて、該景品IDと対応付けて景品DBで記憶されている交換玉数又は交換メダル数<該獲得遊技媒体数であると判定され、景品交換が許諾されたときに、該景品IDと対応付けて景品DBで記憶されている交換景品の種類が抽出され、該会員IDと対応付けて会員履歴DBに記憶される。なおPOS装置30から獲得遊技媒体数と会員IDと景品IDとがさらに送信されてきて、景品交換が許諾されたときには、A-0555に示すように、該交換景品が追加して記憶される。
【0120】
この会員履歴DBの記憶内容は、遊技場8の営業終了後において、各店舗会員の利用動向として、コンテンツ配信装置50に対して送信される。
【0121】
[2.コンテンツ配信装置50の構成]
第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50も、第1実施形態と同様に、図1に示すように接続される制御部51,通信部52,ディスプレイ53,入力装置54,及びハードディスク55等を備えるコンピュータである。
【0122】
制御部51はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク55に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、コンテンツ配信装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
【0123】
通信部52は、前述の如く、インターネット5を介して、パソコン1,携帯電話端末2,広告代理店6,遊技機メーカー7,及び遊技場管理装置40の場外通信部42aと通信可能に接続されており、コンテンツ配信装置50とパソコン1,携帯電話端末2,広告代理店6,遊技機メーカー7,及び遊技場8との間における通信を司るものである。
【0124】
ディスプレイ53は各種の情報を表示する表示デバイス(例えば液晶ディスプレイ)であり、入力装置54は各種の入力を受け付ける入力デバイス(例えばキーボードやマウス)である。これらディスプレイ53及び入力装置54はコンテンツ設定手段の一例であって、店舗会員が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)に対して配信可能な各コンテンツについて、該コンテンツに対応したメニューと利用動向を設定するものである。具体的には、オペレータが入力装置54を操作して、コンテンツ配信装置50においてコンテンツ設定モードが実行されると、図15のD11に示すコンテンツ設定画面がディスプレイ53に表示される。このD11に示す画面では、コンテンツの提供元を選択するためのボタンとして、「遊技場提供のコンテンツ」ボタン,「遊技機メーカー提供のコンテンツ」ボタン,及び「広告代理店提供のコンテンツ」ボタンが表示される。なお、以下に示す画面では、遊技場8,遊技機メーカー7,広告代理店6から送信されて一旦記憶されているコンテンツ以外に、独自のコンテンツについても設定可能である。
【0125】
このD11に示す画面で、オペレータが入力装置54を操作して、「遊技場提供のコンテンツ」ボタンが操作されると、図示しないが、前述の如く遊技場8から送信されて一旦記憶されているコンテンツが、前記採番されたコンテンツIDと対応付けて一覧表示され、該一覧表示されたコンテンツのうちのいずれかのコンテンツが選択されると、図15のD12に示す遊技場提供のコンテンツ設定画面がディスプレイ53に表示される。
【0126】
このD12に示す画面では、画面の下側のフレームに、前記一覧表示から選択されたコンテンツが表示されると共に、画面の上側のフレームに、該コンテンツのコンテンツIDが表示される表示領域と、該コンテンツに対応したメニューを設定するための入力領域と、該コンテンツに対応した利用動向として地域,日付・曜日,時間,及び機種を設定するための入力領域と、該コンテンツについて特別コンテンツである旨を設定するためのチェックボックスとが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、表示されたコンテンツに対応するメニューを入力し、かつ該コンテンツに対応した利用動向として地域,日付・曜日,時間,及び機種を入力すると共に、必要に応じて該コンテンツが特別コンテンツである旨を設定して、図示しない「設定」ボタンを操作すると、制御部51の作用により、後述するコンテンツDBにおいて、前記コンテンツID,前記入力されたメニューと利用動向,及び特別コンテンツであるか否かと関連付けて、該コンテンツが登録される。
【0127】
またD11に示す画面で、オペレータが入力装置54を操作して、「遊技機メーカー提供のコンテンツ」ボタンが操作されると、図示しないが、前述の如く遊技機メーカー7から送信されて一旦記憶されているコンテンツが、前記採番されたコンテンツIDと対応付けて一覧表示され、該一覧表示されたコンテンツのうちのいずれかのコンテンツが選択されると、図15のD13に示す遊技機メーカー提供のコンテンツ設定画面がディスプレイ53に表示される。
【0128】
このD13に示す画面では、画面の下側のフレームに、前記一覧表示から選択されたコンテンツが表示されると共に、画面の上側のフレームに、該コンテンツのコンテンツIDが表示される表示領域と、該コンテンツに対応したメニューを設定するための入力領域と、該コンテンツに対応した利用動向として機種を設定するための入力領域と、該コンテンツについて特別コンテンツである旨を設定するためのチェックボックスとが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、表示されたコンテンツに対応するメニューを入力し、かつ該コンテンツに対応した利用動向として機種を入力すると共に、必要に応じて該コンテンツが特別コンテンツである旨を設定して、図示しない「設定」ボタンを操作すると、制御部51の作用により、後述するコンテンツDBにおいて、前記コンテンツID,前記入力されたメニューと利用動向,及び特別コンテンツであるか否かと関連付けて、該コンテンツが登録される。
【0129】
さらにD11に示す画面で、オペレータが入力装置54を操作して、「広告代理店提供のコンテンツ」ボタンが操作されると、図示しないが、前述の如く広告代理店6から送信されて一旦記憶されているコンテンツが、前記採番されたコンテンツIDと対応付けて一覧表示され、該一覧表示されたコンテンツのうちのいずれかのコンテンツが選択されると、図15のD14に示す広告代理店提供のコンテンツ設定画面がディスプレイ53に表示される。
【0130】
このD14に示す画面では、画面の下側のフレームに、前記一覧表示から選択されたコンテンツが表示されると共に、画面の上側のフレームに、該コンテンツのコンテンツIDが表示される表示領域と、該コンテンツに対応したメニューを設定するための入力領域と、該コンテンツに対応した利用動向として地域及び/又は商品を設定するための入力領域と、該コンテンツについて特別コンテンツである旨を設定するためのチェックボックスとが表示される。ここでオペレータが入力装置54を操作して、表示されたコンテンツに対応するメニューを入力し、かつ該コンテンツに対応した利用動向として地域及び/又は商品を入力すると共に、必要に応じて該コンテンツが特別コンテンツである旨を設定して、図示しない「設定」ボタンを操作すると、制御部51の作用により、後述するコンテンツDBにおいて、前記コンテンツID,前記入力されたメニューと利用動向,及び特別コンテンツであるか否かと関連付けて、該コンテンツが登録される。
【0131】
なおディスプレイ53及び入力装置54が、フレームのレイアウトを設定するものである点,図4(a)に示すように嗜好メニュー表示領域設定手段として機能する点,図4(b)に示すように、順位付け設定手段として機能する点,及び図4(c)に示すように、閾値時間設定手段として機能する点は、第1実施形態と同様である。
【0132】
記憶装置であるハードディスク55には、図16〜図19に示すように、利用動向DB,コンテンツDB,嗜好分類DB,及び配信順序DBが記憶されている。またハードディスク55には、図示しないが、前記会員IDと対応付けて前記パスワードと前記店舗会員の氏名とを各遊技場A〜C毎に登録する店舗会員DBも記憶されている。さらにハードディスク55には、図示しないが、各遊技場A〜Cの最寄り駅を登録する遊技場DBも記憶されている。
【0133】
利用動向DBは利用動向登録手段の一例であって、図16に示すように、店舗(ここでは遊技場8)における店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に登録するものである。具体的には、遊技地域,来店曜日,来店時間帯,遊技機種,及び交換景品の5つの分類別に、該分類に対応する利用動向を登録する。ここで遊技地域としては、遊技場DBで記憶されている各遊技場A〜Cの最寄り駅を登録する。また来店曜日としては、月曜日〜日曜日までの7つの曜日を登録する。また来店時間帯としては、10:00〜22:00までの12時間を2時間毎に区切った6つの時間帯を登録する。また遊技機種としては、パチンコ,パチスロ,及びパロット(登録商標)の3つの機種を登録する。さらに交換景品としては、遊技場8で提供される景品の種類を複数登録する。このようにして登録された各利用動向のうち、来店時間帯の種類と交換景品の種類については、遊技場管理装置40に対して配信されて記憶される。
【0134】
コンテンツDBはコンテンツ登録手段の一例であって、図17に示すように、店舗会員が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニュー及び利用動向と関連付けて登録すると共に、該登録される各コンテンツについて、後述する嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツであるか否かを登録するものであり、同じくコンテンツ登録手段である制御部51の作用により、図15に示すコンテンツ設定画面における設定内容に基づいて、該登録を行う。
【0135】
具体的には、図15のD12に示す遊技場提供コンテンツ設定画面で登録されたコンテンツについては、図17(a)に示すように、該コンテンツのコンテンツIDと関連付けて、当該コンテンツ(図示外)と、D12で設定されたメニュー及び利用動向(ここでは地域,日付・曜日,時間,機種)とを複数登録すると共に、当該コンテンツが特別コンテンツである場合には「○」を登録する。また図15のD13に示す遊技機メーカー提供コンテンツ設定画面で登録されたコンテンツについては、図17(b)に示すように、該コンテンツのコンテンツIDと関連付けて、当該コンテンツ(図示外)と、D13で設定されたメニュー及び利用動向(ここでは機種)とを複数登録すると共に、当該コンテンツが特別コンテンツである場合には「○」を登録する。さらに図15のD14に示す広告代理店提供コンテンツ設定画面で登録されたコンテンツについては、図17(c)に示すように、該コンテンツのコンテンツIDと関連付けて、当該コンテンツ(図示外)と、D14で設定されたメニュー及び利用動向(ここでは地域及び/又は機種)とを複数登録すると共に、当該コンテンツが特別コンテンツである場合には「○」を登録する。
【0136】
嗜好動向DBは嗜好動向登録手段の一例であって、図18に示すように、店舗(遊技場8)における店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として登録するものであり、同じく嗜好分類登録手段である制御部51の作用により、該登録を行う。ここで図4(b)に示す順位付け設定画面において、新規優先が設定された場合には、図18(a)に示す嗜好分類DBが登録され、回数優先が設定された場合には、図18(b)に示す嗜好分類DBが登録され、併用が設定された場合には、図18(a)及び図18(b)の両方に示す嗜好分類DBが登録される。
【0137】
ここで嗜好分類登録手段である制御部51は、図18(a)に示すように、各利用動向の分類別に、各利用動向を利用日時の新しい順に順位付けする順位付け手段をさらに備える。さらに該順位付け手段として機能する制御部51は、嗜好メニュー配信処理により配信したメニュー(即ち嗜好メニュー)のうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げる。
【0138】
具体的には、図18(a)に示す嗜好分類DBでは、会員ID毎に、各利用動向の分類別(ここでは遊技地域,来店曜日,来店時間帯,遊技機種,及び交換景品の5つの分類別)に、各利用動向を利用日時の新しい順に順位付けして登録している。ここで図18(a)に示す状態で、各遊技場8の営業終了後に、遊技場管理装置40から、会員履歴DBの記憶内容が各店舗会員の利用動向として送信されてくると、該送信元の遊技場の最寄り駅が遊技場DBから抽出されて遊技地域の1位になり、該利用動向を受信した曜日が来店曜日の1位になり、該受信した利用動向に含まれる来店時間帯,遊技機種,及び交換景品がそれぞれ1位になる。なお図18(a)に示す状態で、1位の嗜好メニューに対応するコンテンツが配信されないと、該コンテンツと対応付けてコンテンツDBで登録されていた利用動向の順位付けが下げられて最下位に繰り下がる。
【0139】
また嗜好分類登録手段である制御部51は、図18(b)に示すように、各利用動向の分類別に、各利用動向の利用回数を集計すると共に、該利用回数順に順位付けする順位付け手段をさらに備える。さらに該順位付け手段として機能する制御部51は、嗜好メニュー配信処理により配信したメニュー(即ち嗜好メニュー)のうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げる。
【0140】
具体的には、図18(b)に示す嗜好分類DBでは、会員ID毎に、各利用動向の分類別(ここでは遊技地域,来店曜日,来店時間帯,遊技機種,及び交換景品の5つの分類別)に、各利用動向の利用回数(各分類の右欄に示す)を集計・記憶していると共に、該利用回数が多い順に順位付けして登録している。ここで図18(b)に示す状態で、各遊技場8の営業終了後に、遊技場管理装置40から、会員履歴DBの記憶内容が各店舗会員の利用動向として送信されてくると、該送信元の遊技場の最寄り駅が遊技場DBから抽出されて該最寄り駅に対応する遊技地域の利用回数が加算更新され、該利用動向を受信した曜日に対応する来店曜日の利用回数が加算更新され、該受信した利用動向に含まれる来店時間帯,遊技機種,及び交換景品の利用回数がそれぞれ加算更新されて、該加算更新後の利用回数に基づいて新たな順位付けが行われる。なお図18(b)に示す状態で、1位の嗜好メニューに対応するコンテンツが配信されないと、該コンテンツと対応付けてコンテンツDBで登録されていた利用動向の順位付けが下げられて最下位に繰り下がる。
【0141】
また順位付け手段として機能する制御部51は、図4(b)に示す順位付け設定画面において併用が設定された場合には、両方記憶されている図18(a)及び図18(b)に示す嗜好動向DBにおける利用動向の分類毎に、各利用動向の順位を合算し、該合算値の小さい順に順位付けをする。例えば図18に示す例では、遊技地域の分類において、新宿の順位の合算値が2,大宮の順位の合算値が4,赤羽の順位の合算値が6であるため、新宿が1位,大宮が2位,赤羽が3位となる。
【0142】
配信順序DBは配信順序登録手段の一例であって、図19に示すように、嗜好動向DBで登録されている利用動向(ここでは遊技地域,遊技機種,及び交換景品の各分類における1位の利用動向)の組み合わせと、嗜好メニュー配信処理により配信するメニュー(即ち嗜好メニュー)の配信順序とを関連付けて複数登録するものである。具体的には、前記会員IDの認証が取れた後に、当該店舗会員の嗜好動向DBで登録されている遊技地域,遊技機種,及び交換景品の各分類における1位の利用動向の組み合わせが、当日の配信順序DBで登録済みであるか否かを判定し、登録済みでないと判定されると、該利用動向の組み合わせと、後述する図20(2)で決定された嗜好メニューの配信順序とを関連付けて当日の配信順序DBに登録する。ここで配信順序DBは、毎日作成される。
【0143】
ここで前記制御部51は閾値時間判定手段の一例であって、第1実施形態と同様に、嗜好メニュー配信処理によりメニュー(即ち嗜好メニュー)を配信してからの時間が前記閾値時間設定手段(図4(c)を参照)により設定した閾値時間を超えているか否かを判定するものである。
【0144】
また前記制御部51は嗜好コンテンツ配信手段の一例であって、嗜好コンテンツ抽出処理,嗜好メニュー抽出処理,嗜好メニュー配信処理,及び嗜好コンテンツ配信処理を実行するものである。この嗜好コンテンツ配信手段の機能及び作用について、図20を参照して具体的に説明する。
【0145】
まず嗜好コンテンツ抽出処理は、前記嗜好動向DBにより登録された利用動向と対応付けられた1又は複数のコンテンツ(即ち嗜好コンテンツ)を前記コンテンツDBから抽出する処理である。そして、ここでの嗜好コンテンツ抽出処理においては、前記順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツを優先して抽出する。また、ここでの嗜好コンテンツ抽出処理においては、前記特別コンテンツを抽出可能である。
【0146】
具体的には、図17(a)に示すコンテンツDBで登録されている遊技場提供のコンテンツについては、図20(1)において(a)に示すように、会員IDがA-0001である店舗会員の嗜好動向DBに登録されている利用動向のうちの、順位付けが高い遊技地域(ここでは1位〜3位の新宿,大宮,赤羽)をキーとして、特別コンテンツを含んで、該遊技地域と対応付けられている複数のコンテンツを嗜好コンテンツとして抽出する。ここでの嗜好コンテンツの抽出においては、順位付けが高い遊技地域と対応付けられたコンテンツを抽出するのみならず、該順位付けが高い遊技地域を結んで店舗会員の利用動線(通過地域)を特定し、該特定された利用動線上に属する地域と対応付けられたコンテンツを抽出する。
【0147】
この例では、前記順位付けが高い遊技地域が新宿,大宮,赤羽であるため、当該店舗会員の利用動線を、新宿から赤羽経由で大宮までの鉄道ルート上であると特定する。より具体的には、新宿〜赤羽においては、埼京線ルート,又は山手線〜京浜東北線ルートの2ルートが利用動線であると特定されるので、前者のルート上にある各地域(例えば池袋,板橋,十条等)や、後者のルート上にある各地域(例えば高田馬場,池袋,巣鴨,田端等)と対応付けられたコンテンツも抽出対象となる。また赤羽〜大宮においては、埼京線ルート,又は東北線(京浜東北線)ルートの2ルートが利用動線であると特定されるので、前者のルート上にある各地域(例えば戸田,武蔵浦和,与野本町等)や、後者のルート上にある各地域(例えば川口,南浦和,浦和,与野等)と対応付けられたコンテンツも抽出対象となる。ここでは該特定された利用動線上にある池袋と対応付けられたA05072802(××会館出玉祭り)のコンテンツが抽出される。このように、順位付けが高い遊技地域に基づいて特定した、当該店舗会員の利用動線上に属する地域は、該店舗会員が今までに訪れたことがなかったとしても、今後訪れる可能性が高い地域であるため、該特定された利用動線上に属する地域と対応付けられたコンテンツを抽出することにより、効率的に該店舗会員の来店を促すことができ、来店した該店舗会員を顧客として取り込むことにより、集客アップにつなげることができる。なお、ここでの嗜好コンテンツの抽出においては、遊技地域の他に、順位付けが高い来店曜日,来店時間帯,及び遊技機種と対応付けられているコンテンツを優先して抽出する。
【0148】
また図17(b)に示すコンテンツDBで登録されている遊技機メーカー提供のコンテンツについては、図20(1)において(b)に示すように、会員IDがA-0001である店舗会員の嗜好動向DBに登録されている利用動向のうちの、順位付けが高い遊技機種(ここでは1位のパチンコ)をキーとして、特別コンテンツを含んで、該遊技機種と対応付けられている複数のコンテンツを嗜好コンテンツとして抽出する。
【0149】
さらに図17(c)に示すコンテンツDBで登録されている広告代理店提供のコンテンツについては、図20(1)において(c)に示すように、会員IDがA-0001である店舗会員の嗜好動向DBに登録されている利用動向のうちの、順位付けが高い遊技地域(ここでは1位〜3位の新宿,大宮,赤羽)及び/又は交換景品(ここでは1位〜3位のCD・DVD,食品,スポーツ用品)をキーとして、特別コンテンツを含んで、該遊技機種と対応付けられている複数のコンテンツを嗜好コンテンツとして抽出する。ここでの嗜好コンテンツの抽出における、前記利用動線の特定は、(a)で説明したのと同様である。
【0150】
なお店舗会員が遊技場8を利用していない状態でウェブサイトにアクセスしたときには、嗜好動向DBに嗜好動向が登録されておらす、該嗜好動向と対応付けられた嗜好コンテンツを抽出することができない。この場合には、該店舗会員に対して嗜好動向を尋ねるアンケートを取り、該アンケートで回答された嗜好動向を嗜好動向DBに登録しておいて、該嗜好動向に対応する嗜好コンテンツを抽出して嗜好メニューを配信するようにしても良く、また嗜好コンテンツを抽出することができないので嗜好メニューを配信しないようにしても良く、さらに適当なメニューを嗜好メニューとして配信するようにしても良い。
【0151】
次に前記嗜好動向(ここでは遊技地域,遊技機種,及び交換景品の各分類における1位の利用動向)の組み合わせが当日の配信順序DBで登録されていないことを条件として、図20(2)に示すように、前記抽出した嗜好コンテンツに関連付けられた嗜好メニューの配信順序を決定する。具体的には、各提供元のコンテンツを、1つ目から順次抽出して並べることにより、配信順序を決定する。この例では、遊技場提供の1つ目のコンテンツ(A05072801)を1位の配信順序,遊技機メーカー提供の1つ目のコンテンツ(B05072801)を2位の配信順序,広告代理店提供の1つ目のコンテンツ(C05072801)を3位の配信順序,遊技場提供の2つめのコンテンツ(A05072802)を4位の配信順序,遊技機メーカー提供の2つ目のコンテンツ(B05072802)を5位の配信順序,広告代理店提供の2つ目のコンテンツ(C05072803)を6位の配信順序,遊技機メーカー提供の3つ目のコンテンツ(B05072803)を7位の配信順序,広告代理店提供の3つ目のコンテンツ(C05072804)を8位の配信順序、というようにして、配信順序を決定する。そして該決定した配信順序を、嗜好動向の組み合わせと関連付けて、当日の配信順序DBに登録する。
【0152】
次に嗜好メニュー抽出処理は、該嗜好コンテンツ抽出処理により抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニュー(即ち嗜好メニュー)を前記コンテンツDBから抽出する処理である。そして、ここでの嗜好メニュー抽出処理においては、前記順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出する。具体的には、前記配信順序は、順位付けが高い分類に属するコンテンツに基づいて決定されているので、図20(3)に示すように、該コンテンツのうちの1つのコンテンツに関連付けられたメニューとして、該配信順序が1位の嗜好メニュー(ここでは「パーラー○○新装開店」)を抽出する。
【0153】
次に嗜好メニュー配信処理は、該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューを店舗会員が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)に対して配信する処理である。ここで前記嗜好動向(ここでは遊技地域,遊技機種,及び交換景品の各分類における1位の利用動向)の組み合わせが当日の配信順序DBで登録されていない場合には、図20(2)に示すようにして決定された配信順序に従ってメニューを配信する。一方、前記嗜好動向の組み合わせが当日の配信順序DBで登録されている場合には(即ち嗜好動向DBで登録されている分類の組み合わせが配信順序DBで登録されていることを条件として)、該組み合わせと関連付けて登録されている配信順序に従ってメニューを配信する。
【0154】
また、ここでの嗜好メニュー配信処理においては、配信するメニュー(即ち嗜好メニュー)を前記嗜好メニュー表示領域設定手段(図4(a)を参照)により設定された所定領域(即ち嗜好メニュー表示領域)に表示させるための処理を実行する。具体的には、嗜好メニューを嗜好メニュー表示領域に表示させる旨の制御信号と共に、該嗜好メニューを配信する。
【0155】
次に嗜好コンテンツ配信処理は、該嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する処理である。そして嗜好コンテンツ配信手段は、該嗜好コンテンツ配信処理により店舗会員が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとする。具体的には、図20(4−1)に示すように、嗜好メニューに関連付けられた嗜好コンテンツの配信要求が有った場合には、図20(1)で抽出されたコンテンツのうちの該嗜好コンテンツを配信し、図20(2)で決定された配信順序において該嗜好コンテンツ及びメニューを配信済みにし、図20(3)に戻って配信順序が2位の嗜好メニューを抽出して配信する。
【0156】
一方、嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー配信処理により該店舗会員が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いこと(即ち嗜好メニューに関連付けられた嗜好コンテンツの配信要求が無く、かつ前記閾値時間判定手段により閾値時間を超えていると判定されたこと)を条件として、前記嗜好メニュー抽出処理により該店舗会員について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信する処理を行う。また前記順位付け手段は、前記嗜好メニュー配信処理により配信したメニューのうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げる。具体的には、図8(4−2)に示すように、嗜好メニューを配信してから計時を開始したタイマの値が閾値時間を経過しており、嗜好メニューに関連付けられた嗜好コンテンツの配信要求が無かった場合には、該嗜好コンテンツと対応付けてコンテンツDBで登録されていた利用動向の順位付けを最下位に繰り下げ、図20(3)に戻って配信順序が2位の嗜好メニューを抽出して配信する。
【0157】
[2−3.コンテンツ配信装置50の作用=コンテンツ配信方法]
次に図21を参照して、第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50の作用(即ち第2実施形態に係るコンテンツ配信方法)について説明する。コンテンツ配信装置50においては、ステップS(以下単に「S」という。)101’〜137により、コンテンツ配信方法が行われる。なお、かかるコンテンツ配信方法における配信先は、アクセス者が操作する情報端末(パソコン1,携帯電話端末2)である。また図21では、前記図9と異なるステップについて「’(ダッシュ)」を付してある。
【0158】
まずコンテンツ配信装置50は、S101’で、店舗(遊技場8)における店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に登録する登録する利用動向登録ステップを、図16に示すようにして、前記利用動向登録手段により実行する。
【0159】
またコンテンツ配信装置50は、S102’で、店舗会員が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニュー及び利用動向と関連付けて登録するコンテンツ登録ステップを、図15及び図17に示すようにして、前記コンテンツ登録手段により実行する。
【0160】
さらにコンテンツ配信装置50は、S103’で、店舗(遊技場8)における店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として登録する嗜好動向登録ステップを、図18に示すようにして、前記嗜好動向登録手段により実行する。
【0161】
次にコンテンツ配信装置50は、アクセス要求の受信を待機する(S111)。ここで該アクセス要求が有ると(YES)、図11のD1に示すログイン画面を配信し(S112)、ログイン要求の受信を待機する(S113)。ここで該ログイン要求が有ると(YES)、該ログイン要求に含まれるアクセスID及びパスワードの認証を行い(S114)、該認証が取れたか否か,即ち認証OKであるか否かの判定を行う(S115)。このS115で認証が取れない,即ち認証NG(NO)と判定された場合には、図11のD2に示す再ログイン画面を配信し(S116)、ログイン要求の受信を待機する(S113)。一方、S115で認証が取れた,即ち認証OK(YES)と判定された場合には、情報端末によるウェブサイトへのアクセスを許可して、S117に進む。
【0162】
次にコンテンツ配信装置50は、図20(1)に示すようにして、図18に示す嗜好動向DBにより登録された嗜好動向と対応付けられた複数のコンテンツを図17に示すコンテンツDBから抽出する嗜好コンテンツ抽出ステップを、前記嗜好コンテンツ抽出処理として実行し(S117’)、嗜好動向DBで登録されている嗜好動向(ここでは遊技地域,遊技機種,及び交換景品の各分類における1位の利用動向)の組み合わせが、図19に示す当日の配信順序DBで登録されているか否かの判定を行う(S118’)。
【0163】
このS118で登録されていない(NO)と判定された場合には、図20(2)に示すようにして、S117で抽出した嗜好コンテンツに関連付けられた嗜好メニューの配信順序を決定し(S119)、該決定した配信順序を、嗜好動向の組み合わせと関連付けて、当日の配信順序DBに登録して(S120)、S122に進む。
【0164】
これにより、図4(b)に示す順位付け設定画面において新規優先と設定されている場合には、利用日時が新しい順に、各利用動向が分類別に順位付けされ、該順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、店舗会員の最近の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。また図4(b)に示す順位付け設定画面において回数優先と設定されている場合には、利用回数順に、各利用動向が分類別に順位付けされ、該順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューが優先して抽出・配信されるので、店舗会員の現在から過去に至る嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、ウェブサイトへのアクセス回数を向上させることができる。なお図4(b)に示す順位付け設定画面において併用と設定されている場合には、新規優先と設定されている場合,及び回数優先と設定されている場合の双方の効果が得られる。
【0165】
一方、S118で登録されている(YES)と判定された場合には、図7に示す当日の配信順序DBにおいて、嗜好動向の組み合わせと関連付けて登録されている配信順序を特定して(S121)、S122に進む。これにより、店舗会員が嗜好する利用動向の組み合わせが既に登録されている場合には、該組み合わせに基づいて既に配信された配信順序に従ってメニューが配信されるので、店舗会員個々にメニューの配信順序を決定せずに済み、コンテンツ配信装置50の処理負荷を軽減できる。なお図19に示す配信順序DBで、対象となる嗜好動向の組み合わせを遊技地域,遊技機種,及び交換景品の各分類における1位の利用動向の組み合わせに限定しているのは、該組み合わせの数をそれ以上に増やすと、該組み合わせが膨大になるため、該組み合わせに合致するということが非常に少なくなって、「コンテンツ配信装置50の処理負荷を軽減できる」という効果が減殺されるからである。
【0166】
次にコンテンツ配信装置50は、予め設定されたレイアウトのフレームを配信すると共に(S122)、配信順序が1位である嗜好メニューを抽出して配信し(S123)、タイマ計時を開始する(S124)。即ちS123では、図20(3)に示すようにして、前記嗜好メニュー抽出ステップにより抽出したコンテンツのうちの1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツDBから抽出する嗜好メニュー抽出ステップを、前記嗜好メニュー抽出処理として実行すると共に、該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューを店舗会員が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信ステップを、前記嗜好メニュー配信処理として実行する。ここでS123の嗜好メニューは、該嗜好メニューを嗜好メニュー表示領域に表示させる旨の制御信号と共に配信される。これにより、店舗会員が嗜好するメニューを、ウェブページ上の注目しやすい領域に表示されるように、コンテンツの提供側が設定できるので、該メニューを店舗会員に注目させやすくすることができる。
【0167】
次にコンテンツ配信装置50は、一般メニューの配信要求が有るか否かの判定を行う(S125)。このS125で一般メニューの配信要求が有る(YES)と判定された場合には、該一般メニューを配信し(S126)、S125に戻る。ここでS126で配信される一般メニューには、図11のD4に示すように、前記特別コンテンツに関連付けられたメニューは含まれない。
【0168】
一方、S125で一般メニューの配信要求が無い(NO)と判定された場合には、一般コンテンツの配信要求が有るか否かの判定を行う(S127)。このS127で一般コンテンツの配信要求が有る(YES)と判定された場合には、該一般コンテンツを配信して(S128)、S125に戻る。ここでS128で配信される一般コンテンツには、前記特別コンテンツは含まれない。
【0169】
一方、S127で一般コンテンツの配信要求が無い(NO)と判定された場合には、嗜好コンテンツの配信要求が有るか否かの判定を行う(S130)。このS130で嗜好コンテンツの配信要求が有る(YES)と判定された場合には、図20(4−1)に示すようにして、該嗜好コンテンツを情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信ステップを、前記嗜好コンテンツ配信処理として実行し(S131)、該嗜好コンテンツ及びメニューを配信済みにするステップを行って(S132)、S136に進む。ここでS131で配信される嗜好コンテンツには、前記特別コンテンツが含まれる。これにより、店舗会員が嗜好するコンテンツとして、嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツが抽出・配信されるので、該配信されるコンテンツの価値を上げることができる。
【0170】
一方、S130で嗜好コンテンツの配信要求が無い(NO)と判定された場合には、S123で嗜好メニューを配信してからS124で計時を開始したタイマの値が、図4(c)で設定された閾値時間を経過しているか否かの判定を行う(S134)。このS134で閾値時間を経過していない(NO)と判定された場合には、S125に戻って、一般メニューの配信要求,一般コンテンツの配信要求,及び嗜好コンテンツの配信要求の受信を待機する。このように、店舗会員が嗜好するメニューを表示させるための閾値時間を、コンテンツの提供側が設定できるので、効率的なメニューの表示が可能となる。具体的には、例えばコンテンツの提供側が長時間の表示を希望するコンテンツについて閾値時間を長く設定することにより、該コンテンツのメニューが長時間表示されるので、該メニューが一定時間表示されるものと比較して、コンテンツの提供側の個々の事情(例えば新製品をアピールするコンテンツのメニューについては長く表示させたい等)に応じた効率的なメニューの表示が可能となる。また順位付けが高いほど閾値時間を長く設定したり、配信順序が早いほど閾値時間を長く設定することにより、それらのコンテンツのメニューが長時間表示されるので、該メニューが一定時間表示されるものと比較して、店舗会員の嗜好に応じた効率的なメニューの表示が可能となる。
【0171】
一方、S134で閾値時間が経過している(YES)と判定された場合には、図20(4−2)に示すようにして、嗜好動向DBで登録されている利用動向のうち、配信要求が無かった嗜好コンテンツと対応付けてコンテンツDBで登録されていた利用動向の順位付けを最下位に繰り下げる(S135’)。これにより、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関する分類の順位付けが下げられるので、その時々の店舗会員の嗜好の変化を反映したコンテンツを提供することができる。そして配信順序が2位の嗜好メニューを抽出してリロード配信し(S136)、タイマをリセットして(S137)、S125に戻る。即ちS136では、前記嗜好メニュー抽出ステップにより該店舗会員について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して情報端末に対して配信するステップを行う。
【0172】
以上に説明した第2実施形態に係るコンテンツ配信装置50及びコンテンツ配信方法によれば、店舗会員が嗜好する利用動向に対応付けられたコンテンツが抽出され、該店舗会員が操作する情報端末に対して、該抽出されたコンテンツに関連付けられたメニューが配信され、該コンテンツの配信要求に応じて該コンテンツが配信されると共に、該コンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として未配信のメニューが配信されるので、店舗会員がウェブサイト内のどのウェブページを閲覧していても、該店舗会員の嗜好を反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果を高めることができる。
【0173】
[4.本発明の変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0174】
上記の第1実施形態では、コンテンツの分類が、図2のD3や図5に示すような8つの分類である例について説明したが、該コンテンツの分類の数及び種類は、これに限定されない。例えば各分類をさらに細分化(スポーツであれば野球,サッカー,ゴルフ,格闘技等、芸能であれば女優、アイドル、韓流等、ギャンブルであればパチンコ,パチスロ,競馬,競輪等)しても良く、これによれば、アクセス者の嗜好をより的確に反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果をさらに高めることができる。この場合には、図7に示す配信順序DBにおいて登録される分類もさらに細分化されることになる。同様に、上記の第2実施形態では、利用動向の分類が、図16に示すような5つの分類である例について説明したが、該利用動向の分類の数及び種類は、これに限定されない。
【0175】
上記の実施形態では、図2又は図11のD3に示すウェブページがフレームで区切られており、中段のフレーム2が嗜好メニュー表示領域に設定されている例について説明したが、これに限らず、図22に示すように、ウェブページをフレームで区切らずに、該ウェブページの所定領域に嗜好メニューを示すバナーを表示させるようにしても良い。
【0176】
上記の実施形態では、嗜好メニューが、嗜好メニュー表示領域に固定的に表示される例について説明したが、これに限らず、該嗜好メニューが、ウェブページ上を動きながら表示されるようにしても良い。これによれば、動いてるものには自然と注目が行くので、嗜好メニューをアクセス者又は店舗会員にさらに注目させやすくすることができる。
【0177】
上記の実施形態では、図4(a)に示すように、すべてのウェブページに対して共通に嗜好メニュー表示領域が設定される例について説明したが、これに限らず、各ウェブページに対して個々に嗜好メニュー表示領域が設定されるようにしても良い。これによれば、各ウェブページのレイアウトによって注目しやすい領域が異なるところ、アクセス者又は店舗会員が嗜好するメニューを、各ウェブページ上の該注目しやすい領域に表示されるように、コンテンツの提供側が設定できるので、該メニューをアクセス者又は店舗会員にさらに注目させやすくすることができる。
【0178】
上記の実施形態において、図2又は図11のD3に示すウェブページで、上段の固定表示領域に、キーワードの入力領域,及び「検索」ボタンを表示し、アクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、任意のキーワードを入力し、「検索」ボタンを操作すると、該入力されたキーワードがコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50において、該キーワードに基づいた検索(一般検索又はサイト内検索)が行われ、該コンテンツ配信装置50から検索結果が複数配信されて、下段のコンテンツ表示領域に表示されるようにしても良い。そしてアクセス者がパソコン1又は携帯電話端末2を操作して、該複数の検索結果のうちのいずれかの検索結果を選択(クリック)すると、該選択された検索結果に対応するコンテンツの配信要求がコンテンツ配信装置50に対して送信され、該コンテンツ配信装置50から当該コンテンツが配信されて、下段のコンテンツ表示領域に表示されるようにすれば良い。この場合において、上記の第1実施形態では、該配信されたコンテンツが属する分類が、嗜好分類登録手段(嗜好分類DB)でアクセス者が嗜好する分類として登録されるようにしても良い。
【0179】
上記の実施形態では、図4(c)に示すように、プルダウンメニューから選択された閾値時間が設定される例について説明したが、これに限らず、該閾値時間は任意の値を設定できるようにしても良い。
【0180】
上記の第1実施形態では、図6に示すように、配信したコンテンツが属する分類を、アクセス者が嗜好する分類として、嗜好分類DB(嗜好分類登録手段)に直接登録する例について説明したが、これに限らず、配信したコンテンツが属する分類を該アクセス者の配信履歴として記憶しておき、該配信履歴に基づいてアクセス者が嗜好する分類を特定して、該特定した分類を嗜好分類DBに登録するようにしても良い。
【0181】
同様に、上記の第2実施形態では、図18に示すように、店舗(遊技場8)における店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として、嗜好動向DB(嗜好動向登録手段)に直接登録する例について説明したが、これに限らず、各利用動向を分類別に該店舗会員の利用履歴として記憶しておき、該利用履歴に基づいて店舗会員が嗜好する利用動向を特定して、該特定した利用動向を嗜好動向DBに登録するようにしても良い。
【0182】
上記の実施形態では、図8(1)及び図9のS117,並びに図20(1)及び図21のS117で、複数のコンテンツを抽出しているが、抽出するのは1のコンテンツであっても良い。
【0183】
上記の実施形態では、図8(3)及び図9のS123,並びに図20(3)及び図21のS123に示すように、嗜好メニュー抽出処理及び嗜好メニュー配信処理で、1つのコンテンツに関連付けられたメニュー(ここでは1位の嗜好メニュー)を抽出・配信しているが、これに限らず、複数のコンテンツに関連付けられたメニューを抽出・配信するようにしても良い。例えば1位と2位,あるいは1位と3位というように複数の嗜好メニューを抽出・配信するようにしても良く、また第1実施形態であれば同じ分類に属する複数の嗜好メニュー,第2実施形態であればコンテンツの提供元が同じである複数の嗜好メニューを抽出・配信するようにしても良く、さらに分類や提供元の垣根を超えてミックスした形で複数の嗜好メニューを抽出・配信するようにしても良い。
【0184】
上記の第2実施形態では、店舗が遊技場8である例について説明したが、これに限らず、該店舗は、遊技場以外の店舗であっても良い。即ち該店舗は、商店(例えばデパートやコンビニエンスストア等)であっても良く、この場合には利用地域や購入商品等が利用動向となる。また該店舗は、サービス提供施設(例えば映画館やゴルフ練習場等)であっても良く、この場合には利用地域や利用曜日や利用時間帯等が利用動向となる。さらに店舗は、現実社会における実店舗には限らず、インターネット上における仮想店舗であっても良く、この場合には購入商品等が利用動向となる。
【0185】
上記の第2実施形態では、図16に示す利用動向DBで、遊技機種の種類としてパチンコ,パチスロ,又はパロット(登録商標)が登録される例について説明したが、これに限らず、もっと細分化した遊技機種の種類を登録するようにしても良い。即ちパチンコ機10について、スペック別(例えば確率変動状態の発生形態やいわゆる時短状態の発生形態の別,あるいは確率変動状態が発生しない一般電役等)に登録したり、パチスロ機やパロット(登録商標)についても、同様にスペック別に登録して、あるスペックの遊技機での遊技頻度が高い店舗会員に対して該スペックの新機種を紹介するコンテンツを配信するようにしても良い。また遊技機メーカー7も登録するようにして、ある遊技機メーカー7の遊技機での遊技頻度が高い店舗会員に対して該遊技機メーカー7の新機種を紹介するコンテンツを配信するようにしても良い。これらによれば、店舗会員の遊技嗜好をより的確に反映したコンテンツを提供することができ、該コンテンツの閲覧効果をさらに高めることができる。
【0186】
上記の第2実施形態において、図20(1)の(a)で説明した店舗会員の利用動線を特定する際に、鉄道ルートで特定するのではなく、道路ルートで特定するようにしても良い。また鉄道ルートや道路ルートの如き線で特定するのではなく、広がりを持つ面(例えば○○区,××沿線等)で特定するようにしても良い。
【0187】
上記の第2実施形態において、図20(1)の(c)で説明したように、順位付けが高い交換景品をキーとして広告代理店提供のコンテンツを抽出する際に、該交換景品の名称についてシソーラス(類語)検索を行うことにより、該交換景品の名称のみならず、それに類似する商品の名称もキーとして、コンテンツを抽出するようにしても良い。これによれば、図17に示すコンテンツDBで登録されている商品名と図18に示す利用動向DBで登録されている景品交換名とが異なっていても、両者の意味が同じである場合にはコンテンツが抽出されることになるため、商品名や景品交換名を厳密に設定しなくても良くなる。
【0188】
上記の第2実施形態では、図10に示すように、コンテンツ配信装置50がカード会社4に設けられている例について説明したが、これに限らず、該コンテンツ配信装置50は、カード会社4以外の会社や機関に設けられるものであっても良い。
【0189】
上記の第1実施形態では、図1に示すように、コンテンツ配信装置50と広告代理店6との間がインターネット5を介して接続されており、上記の第2実施形態では、図10に示すように、コンテンツ配信装置50と遊技場8,遊技機メーカー7,及び広告代理店6との間がインターネット5を介して接続されている例について説明したが、これに限らず、それらの間は専用線や公衆回線網を介して接続されるものであっても良い。
【0190】
上記の第2実施形態では、記録媒体(会員カード3)が非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。また記録媒体の形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
【0191】
上記の第2実施形態では、店舗会員識別情報が会員IDである例について説明したが、これに限らず、該店舗会員識別情報は、ウェブサイトで会員IDを登録することにより付与されるアクセスIDであっても良い。
【0192】
上記の第2実施形態における遊技機は、遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
【0193】
上記の第2実施形態では、図10に示すように、遊技用装置が呼出ランプ装置20である例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技媒体(パチンコ玉)を貸与する機能を備える玉貸ユニットであっても良い。
【0194】
上記の第2実施形態では、遊技場8の営業終了後に、図14(c)に示す会員履歴DBの記憶内容が利用動向としてコンテンツ配信装置50に対して送信される例について説明したが、これに限らず、遊技場管理装置40が呼出ランプ装置20から会員IDと台番号を受信したときに、該遊技場管理装置40からコンテンツ配信装置50に対して来店時間帯と遊技機種を送信し、遊技場管理装置40がPOS装置30から獲得遊技媒体数と会員IDと景品IDを受信したときに、該遊技場管理装置40からコンテンツ配信装置50に対して交換景品が送信されるようにしても良い。
【0195】
上記の実施形態では、提供されるコンテンツが主に広告である例について説明したが、これに限らず、該コンテンツは、例えばニュース等であっても良く、特に限定されない。またコンテンツの提供元は、遊技場8,遊技機メーカー7,及び広告代理店6には限られず、例えば放送局,新聞社,又は一般店舗等であっても良く、特に限定されない。なおコンテンツは、静止画には限られず、動画(例えばリーチ画像)や音楽(例えばリーチ音楽)等であっても良い。
【0196】
上記の実施形態では、図9のS117や図21のS117’に示すコンテンツの抽出が、アクセス要求が有ってから行われる例について説明したが、これに限らず、該コンテンツの抽出をアクセス要求が有る前に予め行っておくようにしても良い。また図9のS118〜S121の処理や図21のS118’〜S121の処理も、アクセス要求が有る前に予め行って、決定又は特定された配信順序をアクセスID又は会員IDと対応付けて登録しておき、アクセス要求が有った際には、これらの処理を行わずに、該登録されている配信順序に従って嗜好メニューを配信するようにしても良く、これによれば、アクセス要求が有ってからこれらの処理を行う場合に比べて、迅速な処理が可能となる。
【0197】
上記の実施形態では、図9のS135や図21のS135’に示す順位付けを下げる処理が、閾値時間が経過する毎にリアルタイムで行われる例について説明したが、これに限らず、嗜好コンテンツの配信要求が無かったメニューを記憶しておき、ログアウト後に、該記憶に基づいて、順位付けを下げる処理を行うようにしても良く、これによれば、該処理をリアルタイムで行う場合に比べて、コンテンツ配信装置50の処理負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0198】
【図1】図1は第1実施形態に係るコンテンツ配信装置を含むコンテンツ配信システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2は第1実施形態に係るパソコン又は携帯電話端末のディスプレイに表示される画面の一例を表す図である。
【図3】図3は第1実施形態に係るコンテンツ配信装置のディスプレイに表示されるコンテンツ設定画面の一例を表す図である。
【図4】図4はコンテンツ配信装置のディスプレイに表示される設定画面の一例を表す図であり、(a)は嗜好メニュー表示領域設定画面,(b)は順位付け設定画面,(c)は閾値時間設定画面である。
【図5】図5は第1実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されているコンテンツDBの一例を表す図である。
【図6】図6は第1実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されている嗜好分類DBの一例を表す図であり、(a)は新規優先の場合,(b)は回数優先の場合である。
【図7】図7は第1実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されている配信順序DBの一例を表す図である。
【図8】図8は第1実施形態に係るコンテンツ配信装置の嗜好コンテンツ配信手段が実行する処理の一例を表す図である。
【図9】図9は第1実施形態に係るコンテンツ配信方法の一例を表すフローチャートである。
【図10】図10は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置を含むコンテンツ配信システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図11】図11は第2実施形態に係るパソコン又は携帯電話端末のディスプレイに表示される画面の一例を表す図である。
【図12】図12(a)は呼出ランプ装置及びパチンコ機の一例を表す正面図であり、図12(b)は同呼出ランプ装置の右側面図である。
【図13】図13はPOS装置の一例を表す斜視図である。
【図14】図14は遊技場管理装置のハードディスクに記憶されている記憶内容の一例を表す図であり、(a)は機種DB,(b)は景品DB,(c)は会員履歴DBである。
【図15】図15は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置のディスプレイに表示されるコンテンツ設定画面の一例を表す図である。
【図16】図16は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されている利用動向DBの一例を表す図である。
【図17】図17は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されているコンテンツDBの一例を表す図である。
【図18】図18は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されている嗜好動向DBの一例を表す図であり、(a)は新規優先の場合,(b)は回数優先の場合である。
【図19】図19は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置のハードディスクに記憶されている配信順序DBの一例を表す図である。
【図20】図20は第2実施形態に係るコンテンツ配信装置の嗜好コンテンツ配信手段が実行する処理の一例を表す図である。
【図21】図21は第2実施形態に係るコンテンツ配信方法の一例を表すフローチャートである。
【図22】図22はパソコン又は携帯電話端末のディスプレイに表示されるウェブページの変形例を表す図である。
【符号の説明】
【0199】
1…パソコン
2…携帯電話端末
5…インターネット
50…コンテンツ配信装置
51…制御部
53…ディスプレイ
54…入力装置
55…ハードディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス者に対して発行されるアクセス許可情報の認証が取れたことを条件として、該アクセス者が操作する情報端末によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると、該コンテンツを該情報端末に配信するコンテンツ配信装置であって、
前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録するコンテンツ登録手段と、
前記配信したコンテンツが属する分類を前記アクセス者が嗜好する分類として登録する嗜好分類登録手段と、
該嗜好分類登録手段により登録された分類に属する1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好コンテンツ抽出処理と、
該嗜好コンテンツ抽出処理により抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好メニュー抽出処理と、
該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューを前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信処理と、
該嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信処理と、を実行する嗜好コンテンツ配信手段とを備え、
該嗜好コンテンツ配信手段は、
前記嗜好コンテンツ配信処理により前記アクセス者が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとすると共に、
前記嗜好メニュー配信処理により該アクセス者が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として、前記嗜好メニュー抽出処理により該アクセス者について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項2】
請求項1に記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好分類登録手段は、前記嗜好コンテンツ配信処理により配信したコンテンツが属する分類を配信日時の新しい順に順位付けする順位付け手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好分類登録手段は、前記嗜好コンテンツ配信処理により配信したコンテンツが属する分類毎の配信回数を集計すると共に、該配信回数順に順位付けする順位付け手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い分類に属するコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好分類登録手段で登録されている分類の組み合わせと、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューの配信順序とを関連付けて複数登録する配信順序登録手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好分類登録手段で登録されている分類の組み合わせが該配信順序登録手段で登録されていることを条件として、該組み合わせと関連付けて登録されている配信順序に従ってメニューを配信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項5】
店舗において会員登録した店舗会員を個々に識別可能な店舗会員識別情報の認証が取れたことを条件として、該店舗会員が操作する情報端末によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると、該コンテンツを該情報端末に配信するコンテンツ配信装置であって、
前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に登録する利用動向登録手段と、
前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニュー及び前記利用動向と関連付けて登録するコンテンツ登録手段と、
前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として登録する嗜好動向登録手段と、
該嗜好動向登録手段により登録された利用動向と対応付けられた1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好コンテンツ抽出処理と、
該嗜好コンテンツ抽出処理により抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録手段から抽出する嗜好メニュー抽出処理と、
該嗜好メニュー抽出処理により抽出したメニューを前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信処理と、
該嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信処理と、を実行する嗜好コンテンツ配信手段とを備え、
該嗜好コンテンツ配信手段は、
前記嗜好コンテンツ配信処理により前記店舗会員が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとすると共に、
前記嗜好メニュー配信処理により該店舗会員が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として、前記嗜好メニュー抽出処理により該店舗会員について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項6】
請求項5に記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好動向登録手段は、各利用動向の分類別に、各利用動向を利用日時の新しい順に順位付けする順位付け手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好動向登録手段は、各利用動向の分類別に、各利用動向の利用回数を集計すると共に、該利用回数順に順位付けする順位付け手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー抽出処理において該順位付け手段による順位付けが高い利用動向と対応付けられたコンテンツに関連付けられたメニューを優先して抽出することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項8】
請求項5〜7のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好動向登録手段で登録されている利用動向の組み合わせと、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューの配信順序とを関連付けて複数登録する配信順序登録手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好動向登録手段で登録されている利用動向の組み合わせが該配信順序登録手段で登録されていることを条件として、該組み合わせと関連付けて登録されている配信順序に従ってメニューを配信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項9】
請求項2,3,6,又は7に記載したコンテンツ配信装置であって、
前記順位付け手段は、前記嗜好メニュー配信処理により配信したメニューのうち、コンテンツの配信要求が無かったメニューに関して前記順位付けを下げることを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューを表示させるための前記ウェブページ上の所定領域を設定する嗜好メニュー表示領域設定手段をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー配信処理により配信するメニューを該嗜好メニュー表示領域設定手段により設定された所定領域に表示させるための処理を実行することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置であって、
前記嗜好メニュー配信処理によりメニューを配信してからの時間に対する閾値時間を設定する閾値時間設定手段と、
前記嗜好メニュー配信処理によりメニューを配信してからの時間が該閾値時間設定手段により設定した閾値時間を超えているか否かを判定する閾値時間判定手段と、をさらに備え、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好メニュー配信処理により配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が無く、かつ該閾値時間判定手段により閾値時間を超えていると判定されたことを条件として、前記未配信のメニューを配信することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1つに記載したコンテンツ配信装置であって、
前記コンテンツ登録手段は、前記登録される各コンテンツについて、前記嗜好コンテンツ配信処理以外では配信不可能な特別コンテンツであるか否かを登録し、
前記嗜好コンテンツ配信手段は、前記嗜好コンテンツ抽出処理において前記特別コンテンツを抽出可能であることを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項13】
アクセス者に対して発行されるアクセス許可情報の認証が取れたことを条件として、該アクセス者が操作する情報端末によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると、該コンテンツを該情報端末に配信するコンテンツ配信方法であって、
前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニューと関連付けて各コンテンツが属する分類別に登録するコンテンツ登録ステップと、
前記配信したコンテンツが属する分類を前記アクセス者が嗜好する分類として登録する嗜好分類登録ステップと、
該嗜好分類登録ステップにより登録された分類に属する1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録ステップで登録されたコンテンツから抽出する嗜好コンテンツ抽出ステップと、
該嗜好コンテンツ抽出ステップにより抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録ステップで登録されたメニューから抽出する嗜好メニュー抽出ステップと、
該嗜好メニュー抽出ステップにより抽出したメニューを前記アクセス者が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信ステップと、
該嗜好メニュー配信ステップにより配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信ステップと、
該嗜好コンテンツ配信ステップにより前記アクセス者が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとするステップと、
前記嗜好メニュー配信ステップにより該アクセス者が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として、前記嗜好メニュー抽出ステップにより該アクセス者について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信するステップと、を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項14】
店舗において会員登録した店舗会員を個々に識別可能な店舗会員識別情報の認証が取れたことを条件として、該店舗会員が操作する情報端末によるウェブサイトへのアクセスを許可し、各コンテンツと関連付けられたメニューを含むウェブページを該情報端末に配信すると共に、該情報端末から該メニューに関連付けられたコンテンツの配信要求を受信すると、該コンテンツを該情報端末に配信するコンテンツ配信方法であって、
前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に登録する利用動向登録ステップと、
前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信可能な複数のコンテンツを、各コンテンツに対応したメニュー及び前記利用動向と関連付けて登録するコンテンツ登録ステップと、
前記店舗における前記店舗会員の利用動向を、各利用動向の分類別に、該店舗会員が嗜好する利用動向として登録する嗜好動向登録ステップと、
該嗜好動向登録ステップにより登録された利用動向と対応付けられた1又は複数のコンテンツを前記コンテンツ登録ステップで登録されたコンテンツから抽出する嗜好コンテンツ抽出ステップと、
該嗜好コンテンツ抽出ステップにより抽出したコンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツに関連付けられたメニューを前記コンテンツ登録ステップで登録されたメニューから抽出する嗜好メニュー抽出ステップと、
該嗜好メニュー抽出ステップにより抽出したメニューを前記店舗会員が操作する情報端末に対して配信する嗜好メニュー配信ステップと、
該嗜好メニュー配信ステップにより配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求の受信に応じて、該コンテンツを前記情報端末に対して配信する嗜好コンテンツ配信ステップと、
該嗜好コンテンツ配信ステップにより前記店舗会員が操作する情報端末に対してコンテンツを配信すると、該配信したコンテンツ又は該コンテンツに関連付けられたメニューを配信済みとするステップと、
前記嗜好メニュー配信ステップにより該店舗会員が操作する情報端末に対して配信したメニューに関連付けられたコンテンツの配信要求が予め定められた時間無いことを条件として、前記嗜好メニュー抽出ステップにより該店舗会員について抽出したメニューから未配信のメニューを抽出して該情報端末に対して配信するステップと、を備えることを特徴とするコンテンツ配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2007−48037(P2007−48037A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231863(P2005−231863)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】