説明

コンテンツ録画支援システム及び方法、コンテンツ録画装置

【課題】視聴者がより簡単に録画コンテンツを選択する。
【解決手段】無線端末3は、コンテンツ録画装置1から提供番組情報を受信し、提供番組情報を含む番組表画面を表示する(S102−S104)。無線端末3は、特定番組を選択すると、コンテンツ録画装置1からメタ情報を受信し、番組表と関連情報リンク先等を含む番組詳細情報画面を表示する(S105−S107)。無線端末3が、番組詳細情報画面の関連情報リンク先を選択すると、そのリンク情報を表示する(S108−S109)。無線端末3が、予約を選択すると、コンテンツ録画装置1は予約処理を行い、メタ情報配信サーバー5が推奨番組と推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置1を経て無線端末3に送信され(S110−S116)。無線端末3は、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を表示する(S117)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ録画支援システム及び方法、コンテンツ録画装置に係る。
【背景技術】
【0002】
テレビとインターネットを結び付ける「スマートテレビ」に対する取り組みが、世界的にかつてない盛り上がりを見せている。このキーデバイスになるのが、スマートフォンやタブレット端末といった携帯端末であり、テレビと携帯端末を直接またはインターネットを介して連動させることにより、テレビ画面を「メインスクリーン」として、携帯端末を「サブスクリーン」とした「マルチスクリーン化」による新しいサービスを創出する動きが盛んになっている。
【0003】
日本においては、地デジ化後のテレビ販売台数大幅減少を見越して、新たな購買意欲の発掘の為に「スマートテレビ」への対応を進めているのが現状である。また、ハードディスク内蔵レコーダ(DVDレコーダ、Blu−rayレコーダ等)やハードディスク内蔵テレビのハードディスク容量の増加やUSB外付けハードディスクへの対応により録画容量の増大が進んでいる。これらに蓄積された放送コンテンツは、家庭内のネットワークにより、携帯端末で視聴したり、インターネット上の情報と連動させたりするサービスも提案されている。
【0004】
放送コンテンツをインターネットの膨大な情報と関連付けるには、その放送コンテンツのキーワードを取得する必要がある。このキーワードとして、「放送メタデータ」と呼ばれるものがある。「放送メタデータ」には、放送局や放送サイト等が放送前に作成したデータ(前メタ)と、特定企業や個人等が独自に作成したデータ(後メタ)がある。後者は、例えば、キュレーション(curation:人の手による情報整理)により集められるデータであり、国内では数社から提供されている。後メタデータは、放送後も残り、時間が経つにつれ情報が増えている特徴のあるものである。
【0005】
一方、昨今の録画機器では、DLNA(Digital Living Network Alliance:家庭内でAV機器やPCを相互接続し、コンテンツを共有するためのガイドライン)に対応した機器が発展し、録画リストを取得することは容易となっている。また、操作履歴を蓄積している録画機器も多く存在する。後から情報を検索する点で、放送後の後メタデータと録画機器とは相性が良く、後メタデータを取得するにはネットワークに接続することが必要となるので、録画機器の情報を取得することも容易となる。
【0006】
従来技術として、コンテンツの視聴を支援するシステムには、同じ属性情報をもったユーザーの視聴履歴や機器操作情報を利用して、多数の保存されたコンテンツの内どの番組を視聴するかを支援するシステムが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−033600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年ハードディスクの大容量化などにより、家庭の録画機器では多くのコンテンツを録画することが可能となっているが、反面録画コンテンツが膨大になり折角録画したコンテンツの多くが死蔵されてしまう場合がありうる。これらの課題を解決するために特許文献1のように、同じ属性情報をもったユーザー等の視聴履歴や操作情報を利用して、視聴すべきコンテンツを推奨してくれるシステムが提案されている。しかし、本方式ではあくまでも視聴行為を行う人がいることでその情報が作成されるため、録画された時点から再生支援に至るまでの期間が長期にわたることが懸念される。また、家庭に設置された録画機器は複数の家族が使用するため、個々の嗜好が異なり、最適な支援を行うことが難しい場合がある。

【0009】
本発明は、以上の点に鑑み、視聴者がより簡単に録画コンテンツを選択することが出来、視聴するコンテンツの選択にも労力がかからないコンテンツ録画支援システム及び方法、コンテンツ録画装置を提供することを、ひとつの目的とする。
【0010】
また、本発明は、録画予約時点でどのコンテンツを録画すべきかを推奨することで、効率的にコンテンツを録画することが出来、ある程度絞られた録画コンテンツから視聴するコンテンツを選択することが出来るコンテンツ録画支援システム及び方法、コンテンツ録画装置を提供することを、他の目的とする。また、本発明は、各種のユーザー等の属性情報(個人ID、名前、性別、年令、メールアドレス、電話番号、住所、好み等)に依存しないでコンテンツを推奨するため、複数の人が使用する録画機器においても録画支援を可能とすることを、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の解決手段によると、
コンテンツおよびコンテンツの番組表に関する情報を配信するコンテンツ配信サーバーと、
コンテンツ配信サーバーから配信されたコンテンツを蓄積し、表示装置にコンテンツを再生するコンテンツ録画装置と、
コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積し、コンテンツ録画装置にメタ情報を配信するメタ情報配信サーバーと、
操作部と表示部を有し、番組表画面及び番組詳細情報を表示し、番組を予約するための無線端末と、
を備えたコンテンツ録画支援システムであって、

前記コンテンツ録画装置は、
コンテンツ配信サーバーで付加され番組ごとのユニークIDである識別IDに対して、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、前回の視聴率・予約数情報を記憶した番組情報と、
識別IDに対して、番組関連の情報、関連情報リンク先を記憶したメタ情報と、
番組ID若しくは番組名に対して、出演者及び/又は番組内容を記憶した番組表と、
前記番組情報の一部又は全部、前記番組表、予約状況、予約無線端末IDを記憶した提供番組情報と、
を記憶したメモリ部を有し、

無線端末が、番組情報を要求し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、各放送時間及び各放送局について、識別IDに対応して、番組情報の一部又は全部、番組表を含む提供番組情報を、作成し、メモリに記憶し、前記無線端末に送信し、
無線端末は、提供番組情報を含む番組表画面を、作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により選択された番組の識別IDをメタ情報要求に含めて、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、識別IDに該当するメタ情報を抽出し、無線端末へ送信し、
無線端末は、受信した提供番組情報の少なくとも放送時間情報及び放送局及び番組表と、受信したメタ情報の少なくとも関連情報リンク先とを含む番組詳細情報画面を作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により番組詳細情報画面の関連情報リンク先が選択されると、対応する関連情報リンク先に接続して、関連情報リンクの情報を表示部に表示し、
無線端末は、操作部により予約が選択されると、提供番組情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、予約することを表す予約状況、予約無線端末IDとを含む予約情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリを参照し、受信した予約情報に従い、予約情報の識別IDに該当する提供番組情報の予約状況及び予約無線端末IDを記憶し、提供番組情報又は予約情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、予約状況、予約無線端末IDと、コンテンツ録画装置IDとを含む録画機器予約情報を作成し、メタ情報配信サーバーに送信し、
メタ情報配信サーバーは、録画機器予約情報を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置ではまだ録画されていないひとつ又は複数の推奨番組を決定し、番組情報を参照して、該ひとつ又は複数の推奨番組について、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、推奨番組を選択している人の数に従う推奨度合いを示す推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、受信した予約推奨番組情報を無線端末に送信し、
無線端末は、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を作成し、表示部に表示する
コンテンツ録画支援システムが提供される。

【0012】
本発明の第2の解決手段によると、
コンテンツおよびコンテンツの番組表に関する情報を配信するコンテンツ配信サーバーと、
コンテンツ配信サーバーから配信されたコンテンツを蓄積し、表示装置にコンテンツを再生するコンテンツ録画装置と、
コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積し、コンテンツ録画装置にメタ情報を配信するメタ情報配信サーバーと、
操作部と表示部を有し、番組表画面及び番組詳細情報を表示し、番組を予約するための無線端末と、
を備えたコンテンツ録画支援システムを用いたコンテンツ録画支援方法であって、

前記コンテンツ録画装置は、
コンテンツ配信サーバーで付加され番組ごとのユニークIDである識別IDに対して、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、前回の視聴率・予約数情報を記憶した番組情報と、
識別IDに対して、番組関連の情報、関連情報リンク先を記憶したメタ情報と、
番組ID若しくは番組名に対して、出演者及び/又は番組内容を記憶した番組表と、
前記番組情報の一部又は全部、前記番組表、予約状況、予約無線端末IDを記憶した提供番組情報と、
を記憶したメモリ部を有し、

無線端末が、番組情報を要求し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、各放送時間及び各放送局について、識別IDに対応して、番組情報の一部又は全部、番組表を含む提供番組情報を、作成し、メモリに記憶し、前記無線端末に送信し、
無線端末は、提供番組情報を含む番組表画面を、作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により選択された番組の識別IDをメタ情報要求に含めて、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、識別IDに該当するメタ情報を抽出し、無線端末へ送信し、
無線端末は、受信した提供番組情報の少なくとも放送時間情報及び放送局及び番組表と、受信したメタ情報の少なくとも関連情報リンク先とを含む番組詳細情報画面を作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により番組詳細情報画面の関連情報リンク先が選択されると、対応する関連情報リンク先に接続して、関連情報リンクの情報を表示部に表示し、
無線端末は、操作部により予約が選択されると、提供番組情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、予約することを表す予約状況、予約無線端末IDとを含む予約情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリを参照し、受信した予約情報に従い、予約情報の識別IDに該当する提供番組情報の予約状況及び予約無線端末IDを記憶し、提供番組情報又は予約情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、予約状況、予約無線端末IDと、コンテンツ録画装置IDとを含む録画機器予約情報を作成し、メタ情報配信サーバーに送信し、
メタ情報配信サーバーは、録画機器予約情報を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置ではまだ録画されていないひとつ又は複数の推奨番組を決定し、番組情報を参照して、該ひとつ又は複数の推奨番組について、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、推奨番組を選択している人の数に従う推奨度合いを示す推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、受信した予約推奨番組情報を無線端末に送信し、
無線端末は、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を作成し、表示部に表示する
コンテンツ録画支援方法が提供される。

【0013】
本発明の第3の解決手段によると、
コンテンツおよびコンテンツの番組表に関する情報を配信するコンテンツ配信サーバーと、
コンテンツ配信サーバーから配信されたコンテンツを蓄積し、表示装置にコンテンツを再生するコンテンツ録画装置と、
コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積し、コンテンツ録画装置にメタ情報を配信するメタ情報配信サーバーと、
操作部と表示部を有し、番組表画面及び番組詳細情報を表示し、番組を予約するための無線端末と、
を備えたコンテンツ録画支援システムにおける前記コンテンツ録画装置であって、

コンテンツ配信サーバーで付加され番組ごとのユニークIDである識別IDに対して、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、前回の視聴率・予約数情報を記憶した番組情報と、
識別IDに対して、番組関連の情報、関連情報リンク先を記憶したメタ情報と、
番組ID若しくは番組名に対して、出演者及び/又は番組内容を記憶した番組表と、
前記番組情報の一部又は全部、前記番組表、予約状況、予約無線端末IDを記憶した提供番組情報と、
を記憶したメモリ部を有し、

無線端末から、番組情報が要求されると、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、各放送時間及び各放送局について、識別IDに対応して、番組情報の一部又は全部、番組表を含む提供番組情報を、作成し、メモリに記憶し、前記無線端末に送信し、
無線端末が、提供番組情報を含む番組表画面を、作成し、表示部に表示し、
無線端末が、操作部により選択された番組の識別IDをメタ情報要求に含めて、コンテンツ録画装置に送信すると、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、識別IDに該当するメタ情報を抽出し、無線端末へ送信し、
無線端末が、受信した提供番組情報の少なくとも放送時間情報及び放送局及び番組表と、受信したメタ情報の少なくとも関連情報リンク先とを含む番組詳細情報画面を作成し、表示部に表示し、
無線端末が、操作部により番組詳細情報画面の関連情報リンク先が選択されると、対応する関連情報リンク先に接続して、関連情報リンクの情報を表示部に表示し、
無線端末が、操作部により予約が選択されると、提供番組情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、予約することを表す予約状況、予約無線端末IDとを含む予約情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信すると、
コンテンツ録画装置は、メモリを参照し、受信した予約情報に従い、予約情報の識別IDに該当する提供番組情報の予約状況及び予約無線端末IDを記憶し、提供番組情報又は予約情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、予約状況、予約無線端末IDと、コンテンツ録画装置IDとを含む録画機器予約情報を作成し、メタ情報配信サーバーに送信し、
メタ情報配信サーバーが、録画機器予約情報を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置ではまだ録画されていないひとつ又は複数の推奨番組を決定し、番組情報を参照して、該ひとつ又は複数の推奨番組について、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、推奨番組を選択している人の数に従う推奨度合いを示す推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信すると、
コンテンツ録画装置は、受信した予約推奨番組情報を無線端末に送信し、
無線端末に、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を作成させ、表示部に表示させる
コンテンツ録画装置が提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、視聴者がより簡単に録画コンテンツを選択することが出来、視聴するコンテンツの選択にも労力がかからないコンテンツ録画支援システム及び方法、コンテンツ録画装置を提供することができる。
【0015】
また、本発明によると、録画予約時点でどのコンテンツを録画すべきかを推奨することで、効率的にコンテンツを録画することが出来、ある程度絞られた録画コンテンツから視聴するコンテンツを選択することが出来る。また、本発明によると、各種のユーザ等の属性情報に依存しないでコンテンツを推奨するため、複数の人が使用する録画機器においても録画支援を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】コンテンツ録画支援システムの構成図。
【図2】コンテンツ録画支援処理についてのフローチャート。
【図3】番組メタ情報8のフォーマット。
【図4】番組情報810のフォーマット。
【図5】メタ情報820のフォーマット。
【図6】番組情報810’(提供番組情報)のフォーマット。
【図7】番組表画面の表示例を示す図。
【図8】番組詳細情報画面の表示例を示す図。
【図9】コメント入力ページの表示例を示す図。
【図10】予約情報910のフォーマット。
【図11】録画機器予約情報920のフォーマット。
【図12】推奨番組の決定についての説明図。
【図13】予約推奨番組情報1010のフォーマット。
【図14】推奨番組の一覧表示の一例を示す図。
【図15】番組表のフォーマット。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.テンツ録画支援システム
[システム構成]
図1に、コンテンツ録画支援システムの構成図を示す。
コンテンツ録画支援システムは、コンテンツ録画装置1、表示装置2、無線端末3、コンテンツ配信サーバー4、メタ情報配信サーバー5、ネットワーク6、SNSや番組サイト7を備える。
ネットワーク6は、光回線などのブロードバンド回線やインターネットなどの適宜の有線ネットワーク、又は、放送局からの無線電波を伝達する空間、放送網や無線回線などの適宜の無線ネットワーク、又は、有線ネットワークと無線ネットワークの両方を含む適宜のネットワーク等により構成される。
コンテンツ配信サーバー4は、ネットワーク6に接続され、コンテンツおよびコンテンツの情報(内容や放送予定時刻等)を配信する。コンテンツ配信サーバー4は、一般的なテレビ、ラジオ放送等を行う放送局や、ケーブルテレビ、インターネット等による放送等番組、コンテンツ等を放送、配信する各種の装置を含む。
【0018】
メタ情報配信サーバー5は、コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積する。メタ情報配信サーバー5は、ネットワーク6により、コンテンツ録画装置1にメタ情報を配信する。また、メタ情報配信サーバー5は、コンテンツ録画装置1から録画情報や録画コンテンツの再生記録を受信し、装置ごとに分類して蓄積されている。
SNS(Social Network Service)や番組サイト7は、個人やコンテンツ配信会社等のユーザーが、インターネット等のネットワークを介し、PCや携帯端末等の無線端末3から参照出来るようにしているネットワークサービスで、コンテンツに対する詳細な情報や個人の感想などが記されている。

【0019】
コンテンツ録画装置1は、コントローラー11、メモリ部12、ネットワーク通信部13、表示制御部14、無線通信部15、操作部16を備える。
コンテンツ録画装置1は、ネットワーク6に接続され、コンテンツやメタ情報等の各種情報を受信し、それらを内部に蓄積出来る。コンテンツ録画装置1は、ユーザーの操作により、表示装置2にコンテンツやメタ情報等の各種情報を表示することが出来る。また、コンテンツ録画装置1は、無線端末との通信インターフェースを持っている。
【0020】
無線端末3は、コントローラー31、メモリ部32、ネットワーク通信部33、表示部34、無線通信部35、操作部36を備える。
無線端末3としては、例えば、スマートフォンやタブレット端末、携帯電話等を用いることができる。無線端末3は、コンテンツ録画装置1と無線通信回線で接続され、メタ情報等の情報を受信したり、操作内容等の情報を送信することが出来る。また、無線端末3は、ネットワーク6を介して、SNSや番組サイト7を参照することが出来る。
【0021】
メタ情報配信サーバー5上には、「番組後メタデータ(放送内容、放送時間ごとに細分されたあらすじ、出演者、お店情報など関連キーワードなど)」、「CMデータ(番組中に放送されているCMの詳細情報)」、「ネット上の関連情報(放送局の関連コンテンツ、SNSやブログなどの個人が発信した情報など)」に加え、「リアルタイム視聴率データ」「録画率」「再生率」等が、メタ情報として蓄積されている。
メタ情報配信サーバー5と家庭内にあるAV機器、接続されたコンテンツ録画装置1とは、ネットワーク(インターネット等)6を介して接続され、家庭内から「録画リスト」「録画番組再生情報」が随時送信され、メタ情報配信サーバー5からは「録画/再生対象番組に関わるメタデータ」と「その番組のリアルタイム視聴率」「録画率」「再生率」のデータが送信される。メタデータや再生率は放送終了後、刻々と変化(追加)されるデータであるため、周期的に家庭へデータを送信し、ユーザーは最新情報を常に確認可能なシステムとしている。
また、家庭内のコンテンツ録画装置1と、スマートフォンやタブレット端末等の無線端末3とはネットワークで接続されており、メタデータのやり取りを可能とする。モバイル端末は、外出先等で直接インターネットへの接続も可能とする。

【0022】
[配信サーバーでのメタ情報の作成について]
メタ情報には、上述のように放送前の前メタデータと放送後の後メタデータを含むことができる。
メタ情報とは、例えば、コンテンツの番組名、内容、出演者、放送時刻などの番組全体についての情報、番組内でのコーナーやシーンの名称や内容とそれらの放送時刻などの番組の構成に関する情報、各コーナーやシーンで紹介された店や商品の名称やURLなどの番組内容に関する付加情報、番組に関して個人や企業が作成したホームページの名称とURLや、番組全体または各コーナー/シーンに対して個人が投稿したコメントとそのURLなどを指す。
コンテンツ録画装置1は、メタ情報を、コンテンツ配信サーバー4やSNSや番組サイト7からネットワーク6を介して自動または手動にて受信し、コンテンツ配信サーバー4から送信される番組情報ごとに分類し、蓄積する。

【0023】
[コンテンツを蓄積する手順]
コンテンツ録画装置1は、コンテンツ配信サーバー4からネットワーク6を通じて配信された番組をネットワーク通信部13を介して、メモリ部12に蓄積することが出来る。メモリ部12は、SDメモリなどの不揮発メモリ、ハードディスク装置、DVDなどがあり、装置に内蔵されたメモリ、または、USBやLANインターフェースを介して外付けメモリとして構成される。

【0024】
[蓄積されたコンテンツを再生する手順]
コンテンツ録画装置1は、コントローラー11の制御にて、表示制御部14を介し、操作メニューを表示装置2に表示することが出来る。表示装置2はモニターのように録画装置からの映像信号や音声信号を受信して表示するものや、録画装置1に内蔵された液晶やLEDの操作画面などがある。ユーザーが操作部16により操作メニューから、メモリ部12に蓄積されたコンテンツを選択し、再生操作をすると、表示装置2にコンテンツが表示される。

【0025】
[コンテンツを予約するための番組情報の配信手順]
コンテンツ配信サーバー4は、今後配信される番組の情報をネットワーク4に配信する。この番組の情報には、デジタル放送のSI(Service Information)情報のようなものが使われる。コンテンツ録画装置1は、この番組情報を取得し、メモリ部12に蓄積することが出来る。

【0026】
2. コンテンツ録画支援処理

[コンテンツの予約手順]
図2に、コンテンツ録画支援処理についてのフローチャートを示す。このフローチャートは、特に、コンテンツ予約時の処理を含む。

(1)メタ情報の送信手順
メタ情報配信サーバー5には、これから放送される番組について、放送局やテレビガイドのサイトのURLやSNSやコミュニケーションサービスに投稿されているコメント情報がインターネットから所得したメタ情報として保存されている。また、コンテンツ録画装置1から送られてきた録画/再生情報や録画操作をしたユーザーが入力されたコメントが、コンテンツ録画装置IDおよび操作端末ID等と関連付けられて、録画装置から取得したメタ情報として保存されている。また、メタ情報は、放送局から送出されるSI情報と関連付けられている。
メタ情報配信サーバー5は、予め登録されたコンテンツ録画装置1に対し、周期的にコンテンツに関する番組メタ情報8を配信する(S101)。この番組メタ情報8は時間が経つにつれ増加していったり、番組の放送スケジュールが変わることによりSI情報との関連付けも変わっていったりするがあるため、送信データは現在録画装置が保存しているメタ情報の差分情報を送信するようにしてもよい。

【0027】
図3に、番組メタ情報8のフォーマットを示す。番組メタ情報8は、番組に関する情報810と各番組に関するメタ情報820を含み、1つの番組に対して1つの番組情報810と、1つの番組に対して0〜複数個の番組に関するメタ情報820が存在する。
【0028】
図4に、番組情報810のフォーマットを示す。メタ情報配信サーバー5は、次のように番組情報810の各データをセットする。識別ID8101は、コンテンツ配信サーバー4で付加された番組ごとのユニークIDである。番組ID(番組名)8102、放送局ID8102、放送開始時刻8104、放送時間8105は、コンテンツ配信サーバー4からメタ情報配信サーバー5が受信した番組情報の一部を使用する。予約数8106は、コンテンツ録画装置1からメタ情報配信サーバー5が受信した録画リストを元に集計したものである。前回視聴率8107は、毎日や週1回など定期的に放送される連続ドラマなどの前回の放送時点に見ていた視聴率であり、視聴率測定サービス会社などからメタ情報配信サーバー5に提供される。前回予約数8108、前回再生数8109は、コンテンツ録画装置1からメタ情報配信サーバー5が受信した各装置の録画リストと再生記録を集計した、前回の放送を予約した録画装置の数と再生した装置の数である。なお、番組情報810に、予約数ランキング情報を含むようにしてもよい。
【0029】
図5に、メタ情報820のフォーマットを示す。メタ情報配信サーバー5は、次のようにメタ情報820の各データをセットする。識別ID8201は、個々のメタ情報がどの番組に対するものかを関連付けるIDで、番組情報810に含まれる識別ID8101と同じ値がセットされる。情報種別8202は、メタ情報がどのような情報かを示すフラグとして数字などで表される。情報種別には、番組コーナー、出演者、番組紹介ホームページ、番組評価ホームページなどがある。テキスト情報8203は、メタ情報の内容をテキストで表したものである。テキスト情報には、番組コーナーの名称、出演者の名称、ホームページの説明などがある。放送時刻に関連している情報などは時刻が書かれている場合もある。関連情報リンク先8204は、その情報に関連したURLなどがセットされている。リンク先には、番組紹介ホームページのURL、出演者のブログのURL、視聴者の番組評価SNSのURLなどがある。

【0030】
コンテンツ録画装置1は、受信した番組メタ情報8をメモリ部12に配信する。記憶するフォーマットは、図3〜図5と同様である。また、コンテンツ録画装置1は、コンテンツ配信サーバー4から番組表を受信し、メモリ部12に記憶している。
図15に、番組表のフォーマットを示す。番組表は、識別ID8101’’に対し番組ID(番組名)8102’’、ジャンル8108’’、出演者8109’’、番組内容8110’’等の情報を記憶している。

【0031】
(2)詳細情報を確認する特定番組の選択手順
つぎに、図2に戻り、操作者は無線端末3を使い、録画番組を選択する。この手順を以下に示す。
無線端末3が番組情報を要求する(S102)と、各放送時間および各放送局について、コンテンツ録画装置1は、メモリ部12に記憶された番組情報810と番組表を参照して、識別ID8101’に対応する番組情報810’(提供番組情報)を作成する。そして、コンテンツ録画装置1は番組情報810’をメモリ部12に記憶し、無線端末3に送信する(S103)。なお、コンテンツ録画装置1は番組情報810’を予め作成しておき、無線端末3からの要求に応じて、それを送信するようにしてもよい。
【0032】
図6に、番組情報810’(提供番組情報)のフォーマットを示す。番組情報810’は、コンテンツ配信サーバー4から送信されコンテンツ録画装置1に記憶されている番組情報810の一部又は全部(この例では、番組ID(番組名)8102’、放送局ID8103’、放送開始時刻8104’、放送時間8105’、予約数8106’、前回視聴率8107’、前回予約数8108’、 前回再生数8109’)に、コンテンツ録画装置1のメモリ部12に蓄積している番組表(この例では、ジャンル8110’、出演者8111’、番組内容8112’)と、既に録画しているか否かを表す予約状況8113’及び予約無線端末ID8114’を加えたものである。(なお、予約状況8113’及び予約無線端末ID8114’は、無線端末3に送信しないようにしてもよい。)

【0033】
無線端末3は、この番組情報810’から番組表を作成し、画面に表示する(S104)。
図7は、番組表画面の表示例を示す。この図のように、各放送局の時間ごとの番組名や内容およびその番組の予約数や前回の視聴率/予約数/再生数等が表示される。また、番組情報810’は、さらに予約数ランキング情報を含み、無線端末3で、予約数ランキングで予約数の多い番組を表示することも可能である。
つぎに、操作者は、番組表や予約数ランキングなどから特定番組を選択する(S105)。選択操作は、例えば、画面上の適宜の位置でクリックしたり、文字・数字入力したりすることで行うことができる(以下、選択や他の操作について同様)。

【0034】
(3)番組詳細情報の参照と予約手順
特定番組が選択されたら、無線端末3は番組関連メタ情報を要求する(S106)。ここでは、ステップS103で取得した番組情報の識別ID8101が送信される。
コンテンツ録画装置1は、メタ情報配信サーバー5からステップS101で受信したメタ情報820の内で該当する識別ID8201が記録されているメタ情報820をひとつ又は複数抽出し、無線端末3へ送信する(S107)。
無線端末3は、受信したひとつ又は複数のメタ情報820、ステップS103で受信した番組情報810’から番組詳細情報画面を作成し、表示する。
【0035】
図8に、番組詳細情報画面の表示例を示す。図示のように、放送局、放送開始・終了時間、番組の内容、関連情報やその情報のURLなどが表示される。
操作者は、無線端末3の操作部36により、URLなどを選択し、そのホームページを参照すること(S109)などを行い、SNSや番組サイト7から、詳細情報を受信して確認することができる(S108)。
つぎに、操作者は、特定番組を選択して予約開始のボタン(例、「予約する」)を押すと(S110)、無線端末3は、予約情報910を作成し、コンテンツ録画装置1に送信する(S111)。
【0036】
図10に、予約情報910のフォーマットを示す。無線端末3は、次のように予約情報910の各データをセットする。予約情報910は、識別ID9101、番組ID(番組名)9102、放送局ID9103、放送開始時刻9104、放送時間9105、予約状況9106、無線端末ID9107を含む。識別ID9101は、ステップS103で取得した番組情報の識別ID8101及びID8101’と同じものがセットされる。番組ID(番組名)9102、放送局ID9103、放送開始時刻9104、放送時間9105は、番組情報810’と同じデータがセットされる。予約状況S9106は、予約追加や予約取り消しなどの変更された状態をセットする。また、無線端末ID9107は、予め無線端末3に設定されたIDがセットされる。
コンテンツ録画装置1は、無線端末3から予約情報910を受信したら、該当する番組の予約処理を実行し、メモリ部12に蓄積されている番組情報810’の予約状況8113’を更新し、メタ情報配信サーバー5に録画機器予約情報920を送信する(S114)。
【0037】
図11に、録画機器予約情報920のフォーマットを示す。コンテンツ録画装置1は、録画機器予約情報920の各データを、コンテンツ録画装置に保存されている番組情報810’の一部又は全部、又は、図10に示した予約情報910に、録画装置ID9207を追加して作成する。

【0038】
(4)コメントの入力手順
図9は、コメント入力ページの一例を示す図である。
無線端末3は入力が完了すると、図9のようにコメント入力ページが表示される。操作者がコメントを入力したい時は、この画面でコメントを入力する(S112)。操作者は、送信したいSNSなどを選択して入力したコメントを送信することが可能である(S113)。

【0039】
(5)予約推奨番組情報の取得手順
メタ情報配信サーバー5は、ステップS114で録画機器予約情報920を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置1ではまだ録画されていない推奨番組を検索する。推奨番組を決める方法としては、例えば、協調フィルタリングなどを用いることができる。
【0040】
図12は、推奨番組の決定についての説明図である。推奨番組を決める方法としては、この図のように、複数のユーザーが共通に選択している番組を選ぶ方法もある。即ち、ユーザーAとユーザーBは番組0001と番組0003を選択しているので、ユーザーCが番組0001を選択した場合、番組0003を推奨番組として決定する。
また、予約端末ID9207ごとに同一ユーザーと見なす方法もあるが、この場合は、家族の複数人がコンテンツ録画装置1の予約をするケースもあるので、個人の嗜好はあまり反映されない場合が考えられる。無線端末3は個人所有のケースが多いので、予約した無線端末ID8112’でフィルタをかけることにより、より個人の嗜好に反映されるようになる。また、無線端末3に性・年齢等の属性を付加することにより、更に細かい推奨も可能である。
メタ情報配信サーバー5は、推奨番組が決定したら、その予約推奨番組情報1010を作成し、コンテンツ録画装置1に送信する(S115)。
【0041】
図13に、予約推奨番組情報1010のフォーマットを示す。図13(A)のように、予約推奨番組情報1010は、識別ID10101、番組ID(番組名)10102、放送局ID10103、放送開始時刻10104、推奨度10105を含む。メタ情報配信サーバー5は、次のように、予約推奨番組情報1010の各データをセットする。識別ID10101、番組ID(番組名)10102、放送局ID10103、放送開始時刻10104は、例えば、決定した推奨番組の識別ID又は番組ID(番組名)に従い番組情報810を参照してセットする。推奨度10105とは、例えば、図12に示すような方式や上述の他の方式での推奨番組を選択している人の数など、推奨度合いを示すパラメータをセットする。なお、図13(B)のように、ひとつ又は複数の予約推奨番組情報1010を情報10としてまとめて送信することができる。
コンテンツ録画装置1は、予約推奨番組情報1010(10)を受信したら、その情報を無線端末5に送信する(S116)。無線端末5は予約推奨番組情報1010(10)から、推奨番組を作成し、一覧表示する。
【0042】
図14は、推奨番組の一覧表示の一例を示す図である。
操作者は、予約を止める又は続けて予約をすることが出来る(S117)。操作者は、この画面からいずれかの番組を選択する(S117)と、ステップS105に進み、ステップS106、S107を経て、番組関連メタ情報を取得し、先程と同様にその番組の詳細情報が表示される(S108)。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、テレビ、パソコン、ラジオ、携帯機器等を利用した様々なコンテンツの録画支援に適用することができる。
本発明のコンテンツ録画支援方法、コンテンツ録画支援システム又はコンテンツ録画装置は、その各手順をコンピュータに実行させるためのコンテンツ録画支援プログラム、コンテンツ録画支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、コンテンツ録画支援プログラムを含みコンピュータの内部メモリにロード可能なプログラム製品、そのプログラムを含むサーバ等のコンピュータ、等により提供されることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 コンテンツ録画装置
2 表示装置
3 無線端末
4 コンテンツ配信サーバー
5 メタ情報配信サーバー
6 ネットワーク
7 SNSや番組サイト
11 コントローラー
12 メモリ部
13 ネットワーク通信部
14 表示制御部
15 無線通信部
16 操作部
31 コントローラー
32 メモリ部
33 ネットワーク通信部
34 表示部
35 無線通信部
36 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツおよびコンテンツの番組表に関する情報を配信するコンテンツ配信サーバーと、
コンテンツ配信サーバーから配信されたコンテンツを蓄積し、表示装置にコンテンツを再生するコンテンツ録画装置と、
コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積し、コンテンツ録画装置にメタ情報を配信するメタ情報配信サーバーと、
操作部と表示部を有し、番組表画面及び番組詳細情報を表示し、番組を予約するための無線端末と、
を備えたコンテンツ録画支援システムであって、

前記コンテンツ録画装置は、
コンテンツ配信サーバーで付加され番組ごとのユニークIDである識別IDに対して、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、前回の視聴率・予約数情報を記憶した番組情報と、
識別IDに対して、番組関連の情報、関連情報リンク先を記憶したメタ情報と、
番組ID若しくは番組名に対して、出演者及び/又は番組内容を記憶した番組表と、
前記番組情報の一部又は全部、前記番組表、予約状況、予約無線端末IDを記憶した提供番組情報と、
を記憶したメモリ部を有し、

無線端末が、番組情報を要求し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、各放送時間及び各放送局について、識別IDに対応して、番組情報の一部又は全部、番組表を含む提供番組情報を、作成し、メモリに記憶し、前記無線端末に送信し、
無線端末は、提供番組情報を含む番組表画面を、作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により選択された番組の識別IDをメタ情報要求に含めて、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、識別IDに該当するメタ情報を抽出し、無線端末へ送信し、
無線端末は、受信した提供番組情報の少なくとも放送時間情報及び放送局及び番組表と、受信したメタ情報の少なくとも関連情報リンク先とを含む番組詳細情報画面を作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により番組詳細情報画面の関連情報リンク先が選択されると、対応する関連情報リンク先に接続して、関連情報リンクの情報を表示部に表示し、
無線端末は、操作部により予約が選択されると、提供番組情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、予約することを表す予約状況、予約無線端末IDとを含む予約情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリを参照し、受信した予約情報に従い、予約情報の識別IDに該当する提供番組情報の予約状況及び予約無線端末IDを記憶し、提供番組情報又は予約情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、予約状況、予約無線端末IDと、コンテンツ録画装置IDとを含む録画機器予約情報を作成し、メタ情報配信サーバーに送信し、
メタ情報配信サーバーは、録画機器予約情報を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置ではまだ録画されていないひとつ又は複数の推奨番組を決定し、番組情報を参照して、該ひとつ又は複数の推奨番組について、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、推奨番組を選択している人の数に従う推奨度合いを示す推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、受信した予約推奨番組情報を無線端末に送信し、
無線端末は、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を作成し、表示部に表示する
コンテンツ録画支援システム。
【請求項2】
前記メタ情報配信サーバーは、番組情報を、
識別IDに、コンテンツ配信サーバーで付加された番組ごとのユニークIDをセットし、
番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報に、コンテンツ配信サーバーから受信した番組の情報からセットし、
予約数に、コンテンツ録画装置から受信した録画リストを元に集計した数をセットし、
前回視聴率に、視聴率測定サービス会社又は他の装置から提供された情報をセットし、
前回予約数及び前回再生数に、コンテンツ録画装置から受信した各装置の録画リストと再生記録を集計した数、及び、前回の放送を予約した録画装置の数と再生した装置の数をそれぞれセットすることにより作成し、
及び、
前記メタ情報配信サーバーは、メタ情報を、
識別IDに、番組情報に含まれる識別IDと同じ値をセットし、
情報種別に、メタ情報がどのような情報かを示すデータをセットし、
番組関連の情報に、メタ情報の内容をテキストで表したものをセットし、
関連情報リンク先に、その情報に関連したURLをセットすることにより作成する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項3】
メタ情報配信サーバーは、予め登録されたコンテンツ録画装置に対し、周期的にコンテンツに関する番組情報と、該番組情報に対するひとつ又は複数のメタ情報を配信し、
コンテンツ録画装置は、受信した番組情報とメタ情報をメモリに記憶する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項4】
番組情報及び提供番組情報は、前回の再生数及び/又は予約数ランキング情報をさらに含み、
無線端末は、番組表画面で、各放送局の放送時間ごとの番組名、その番組の予約数、前回の視聴率・予約数・前回の再生数及び/又は予約数ランキングで予約数の多い番組を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項5】
無線端末は、予約する番組が選択されると、コメント入力ページを表示し、
操作者により入力されたコメントを、識別IDとともに、予め宛先として設定されたSNS又は番組サイトに送信し、
メタ情報配信サーバーは、SNS又は番組サイトから前記コメントを識別IDとともに取得し、識別IDに該当するメタ情報に前記コメントをさらに含めてコンテンツ録画装置に送信し、
無線端末は、番組詳細情報画面に、前記コメントをさらに表示する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項6】
前記メタ情報配信サーバーは、前記推奨番組を、協調フィルタリングによる方法、又は、複数のユーザーが共通に選択している番組を選ぶ方法により、決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項7】
さらに、無線端末IDに対して、さらに性別及び/又は年齢を含む属性情報を付加することにより、共通に選択している番組に加え、推奨番組を選択する条件に属性情報を含むことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項8】
無線端末は、推奨番組画面からいずれかの番組が選択されると、選択された番組のメタ情報をコンテンツ録画装置から取得し、番組詳細情報画面を表示することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ録画支援システム。
【請求項9】
コンテンツおよびコンテンツの番組表に関する情報を配信するコンテンツ配信サーバーと、
コンテンツ配信サーバーから配信されたコンテンツを蓄積し、表示装置にコンテンツを再生するコンテンツ録画装置と、
コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積し、コンテンツ録画装置にメタ情報を配信するメタ情報配信サーバーと、
操作部と表示部を有し、番組表画面及び番組詳細情報を表示し、番組を予約するための無線端末と、
を備えたコンテンツ録画支援システムを用いたコンテンツ録画支援方法であって、

前記コンテンツ録画装置は、
コンテンツ配信サーバーで付加され番組ごとのユニークIDである識別IDに対して、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、前回の視聴率・予約数情報を記憶した番組情報と、
識別IDに対して、番組関連の情報、関連情報リンク先を記憶したメタ情報と、
番組ID若しくは番組名に対して、出演者及び/又は番組内容を記憶した番組表と、
前記番組情報の一部又は全部、前記番組表、予約状況、予約無線端末IDを記憶した提供番組情報と、
を記憶したメモリ部を有し、

無線端末が、番組情報を要求し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、各放送時間及び各放送局について、識別IDに対応して、番組情報の一部又は全部、番組表を含む提供番組情報を、作成し、メモリに記憶し、前記無線端末に送信し、
無線端末は、提供番組情報を含む番組表画面を、作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により選択された番組の識別IDをメタ情報要求に含めて、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、識別IDに該当するメタ情報を抽出し、無線端末へ送信し、
無線端末は、受信した提供番組情報の少なくとも放送時間情報及び放送局及び番組表と、受信したメタ情報の少なくとも関連情報リンク先とを含む番組詳細情報画面を作成し、表示部に表示し、
無線端末は、操作部により番組詳細情報画面の関連情報リンク先が選択されると、対応する関連情報リンク先に接続して、関連情報リンクの情報を表示部に表示し、
無線端末は、操作部により予約が選択されると、提供番組情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、予約することを表す予約状況、予約無線端末IDとを含む予約情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、メモリを参照し、受信した予約情報に従い、予約情報の識別IDに該当する提供番組情報の予約状況及び予約無線端末IDを記憶し、提供番組情報又は予約情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、予約状況、予約無線端末IDと、コンテンツ録画装置IDとを含む録画機器予約情報を作成し、メタ情報配信サーバーに送信し、
メタ情報配信サーバーは、録画機器予約情報を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置ではまだ録画されていないひとつ又は複数の推奨番組を決定し、番組情報を参照して、該ひとつ又は複数の推奨番組について、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、推奨番組を選択している人の数に従う推奨度合いを示す推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信し、
コンテンツ録画装置は、受信した予約推奨番組情報を無線端末に送信し、
無線端末は、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を作成し、表示部に表示する
コンテンツ録画支援方法。
【請求項10】
コンテンツおよびコンテンツの番組表に関する情報を配信するコンテンツ配信サーバーと、
コンテンツ配信サーバーから配信されたコンテンツを蓄積し、表示装置にコンテンツを再生するコンテンツ録画装置と、
コンテンツに関するメタ情報を集め、蓄積し、コンテンツ録画装置にメタ情報を配信するメタ情報配信サーバーと、
操作部と表示部を有し、番組表画面及び番組詳細情報を表示し、番組を予約するための無線端末と、
を備えたコンテンツ録画支援システムにおける前記コンテンツ録画装置であって、

コンテンツ配信サーバーで付加され番組ごとのユニークIDである識別IDに対して、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、前回の視聴率・予約数情報を記憶した番組情報と、
識別IDに対して、番組関連の情報、関連情報リンク先を記憶したメタ情報と、
番組ID若しくは番組名に対して、出演者及び/又は番組内容を記憶した番組表と、
前記番組情報の一部又は全部、前記番組表、予約状況、予約無線端末IDを記憶した提供番組情報と、
を記憶したメモリ部を有し、

無線端末から、番組情報が要求されると、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、各放送時間及び各放送局について、識別IDに対応して、番組情報の一部又は全部、番組表を含む提供番組情報を、作成し、メモリに記憶し、前記無線端末に送信し、
無線端末が、提供番組情報を含む番組表画面を、作成し、表示部に表示し、
無線端末が、操作部により選択された番組の識別IDをメタ情報要求に含めて、コンテンツ録画装置に送信すると、
コンテンツ録画装置は、メモリ部を参照し、識別IDに該当するメタ情報を抽出し、無線端末へ送信し、
無線端末が、受信した提供番組情報の少なくとも放送時間情報及び放送局及び番組表と、受信したメタ情報の少なくとも関連情報リンク先とを含む番組詳細情報画面を作成し、表示部に表示し、
無線端末が、操作部により番組詳細情報画面の関連情報リンク先が選択されると、対応する関連情報リンク先に接続して、関連情報リンクの情報を表示部に表示し、
無線端末が、操作部により予約が選択されると、提供番組情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、予約することを表す予約状況、予約無線端末IDとを含む予約情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信すると、
コンテンツ録画装置は、メモリを参照し、受信した予約情報に従い、予約情報の識別IDに該当する提供番組情報の予約状況及び予約無線端末IDを記憶し、提供番組情報又は予約情報を参照して、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報、予約状況、予約無線端末IDと、コンテンツ録画装置IDとを含む録画機器予約情報を作成し、メタ情報配信サーバーに送信し、
メタ情報配信サーバーが、録画機器予約情報を受信すると、同一番組を予約している人が予約している別の番組で、そのコンテンツ録画装置ではまだ録画されていないひとつ又は複数の推奨番組を決定し、番組情報を参照して、該ひとつ又は複数の推奨番組について、識別ID、番組ID若しくは番組名、放送局ID、放送時間情報と、推奨番組を選択している人の数に従う推奨度合いを示す推奨度を含む予約推奨番組情報を作成し、コンテンツ録画装置に送信すると、
コンテンツ録画装置は、受信した予約推奨番組情報を無線端末に送信し、
無線端末に、受信した予約推奨番組情報を含む推奨番組を含む一覧画面を作成させ、表示部に表示させる
コンテンツ録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−85020(P2013−85020A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221664(P2011−221664)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(591101434)株式会社ビデオリサーチ (52)
【Fターム(参考)】