コンバイン
【課題】静油圧式無段変速装置の出力軸の耐久性の低下、出力軸への潤滑油供給作業が面倒であるという課題。
【解決手段】静油圧式無段変速装置12からの駆動力を前記走行装置2に伝達するミッションケース15に、前記静油圧式無段変速装置12の出力軸20に接続されるインプット軸21を設ける。該インプット軸21の端部に入力ギア22を設け、前記入力ギア22と噛み合う中間ギア28を設けた第一変速軸27に、前記刈取装置4へ駆動力を出力する刈取出力プーリー30と、前記走行装置2側へ駆動力を伝達する第二変速軸34に複数設けた従動側変速ギア35と噛み合う駆動側変速ギア32とを設け、該駆動側変速ギア32と第一変速軸27との間にクラッチ50を設けたコンバイン。
【解決手段】静油圧式無段変速装置12からの駆動力を前記走行装置2に伝達するミッションケース15に、前記静油圧式無段変速装置12の出力軸20に接続されるインプット軸21を設ける。該インプット軸21の端部に入力ギア22を設け、前記入力ギア22と噛み合う中間ギア28を設けた第一変速軸27に、前記刈取装置4へ駆動力を出力する刈取出力プーリー30と、前記走行装置2側へ駆動力を伝達する第二変速軸34に複数設けた従動側変速ギア35と噛み合う駆動側変速ギア32とを設け、該駆動側変速ギア32と第一変速軸27との間にクラッチ50を設けたコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、静油圧式無段変速装置により走行速度を無段階に変速可能な走行装置を有する作業車両において、静油圧式無段変速装置の出力軸と一体のインプット軸にミッションケースの入力ギアを設け、入力ギアと噛み合う中間ギアを設けた第一変速軸に第二変速軸に複数設けた従動側変速ギアと噛み合う駆動側変速ギアを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−72209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、インプット軸上に多数のギヤがあり、軸長が長くなって、そのため、潤滑油を流入させにくいという課題がある。
この課題を解決するために、インプット軸に潤滑油供給用の孔を設けることもあるが、軸強度が低下するという別の課題が発生する。
また、インプット軸に多数のギヤを配置しているので、容量の異なる静油圧式無段変速装置には対応できないという課題がある。
本願は、静油圧式無段変速装置およびミッションケースの構成を工夫し、耐久性を向上させると共に、容量の相違する静油圧式無段変速装置にも対応できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明では、静油圧式無段変速装置12により走行速度を無段階に変速可能な走行装置2の前方に刈取装置4を設け、走行装置2の上方には脱穀装置3を設け、前記静油圧式無段変速装置12からの駆動力を前記走行装置2に伝達するミッションケース15には、前記静油圧式無段変速装置12の出力軸20に接続されるインプット軸21を設け、該インプット軸21の端部に入力ギア22を設け、前記入力ギア22と噛み合う中間ギア28を設けた第一変速軸27に、前記刈取装置4へ駆動力を出力する刈取出力プーリー30と、前記走行装置2側へ駆動力を伝達する第二変速軸34に複数設けた従動側変速ギア35と噛み合う駆動側変速ギア32とを設け、該駆動側変速ギア32と第一変速軸27との間にクラッチ50を設けたコンバインとしたものであり、出力軸20とインプット軸21とを結合させるスプライン溝にミッションケース15内の潤滑油を供給する。
請求項2の発明では、前記静油圧式無段変速装置12を前記ミッションケース15の上部に取付け、該静油圧式無段変速装置12にエンジン18からの駆動力を入力する入力軸16はミッションケース15の上側に配置し、ミッションケース15の前記静油圧式無段変速装置12を設けた側とは反対側の上部には切欠部65を形成し、該切欠部65内に入力軸16に備える入力プーリー17の一部を入り込ませて配置したコンバインとしたものであり、静油圧式無段変速装置12の反対側のミッションケース15の上部の部位の切欠部65に配置した入力プーリー17にエンジンの回転が伝達され、このエンジンの回転が静油圧式無段変速装置12に入力されて、静油圧式無段変速装置12は出力軸20とインプット軸21からミッションケース15へ変速して伝達する。
請求項3の発明では、前記第一変速軸27の静油圧式無段変速装置12を設けた側とは反対側の部位の外周には走行用回転伝達筒31を軸心方向に摺動自在に軸装し、該走行用回転伝達筒31には前記駆動側変速ギア32を設け、走行用回転伝達筒31と第一変速軸27との間に前記クラッチ50を設け、該クラッチ50のシフタ53を前記中間ギア28に対して静油圧式無段変速装置12側に偏倚した部位に設けたコンバインとしたものであり、クラッチ50を入りにすると、第一変速軸27の回転を駆動側変速ギア32と従動側変速ギア35を介して第二変速軸34とサイドクラッチ軸37以下の伝動経路に伝達されて、走行する。
一方、静油圧式無段変速装置12の回転は刈取出力プーリー30を介して常時刈取装置4に伝達しているので、クラッチ50を切りにすると、走行装置2への伝動を遮断し、刈取装置4と脱穀装置3と穀稈供給搬送装置10を駆動させる。
請求項4の発明では、前記静油圧式無段変速装置12は、前記ミッションケース15上部に取付け、該静油圧式無段変速装置12にエンジン18からの駆動力を入力する入力軸16に入力プーリー17を備え、前記入力プーリー17は前記入力軸16と同一軸芯上に配置された中継軸55に取付け、中継軸55はメタルケース56に軸装し、該メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、前記メタルケース56には、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取付けたコンバインとしたものであり、エンジンの回転は入力用ベルト58により入力プーリー17に入力され、入力用ベルト58はテンションアーム60のテンションプーリー59により緊張させられて、回転を伝達する。
請求項5の発明では、前記静油圧式無段変速装置12は、前記ミッションケース15上部に取付け、該静油圧式無段変速装置12にエンジン18からの駆動力を入力する入力軸16に入力プーリー17を備え、前記入力プーリー17は前記入力軸16と同一軸芯上に配置された中継軸55に取付け、中継軸55はメタルケース56に軸装し、該メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を前記ブラケット57に支持したコンバインとしたものであり、エンジンの回転は入力用ベルト58により入力プーリー17に入力され、入力用ベルト58はテンションアーム60のテンションプーリー59により緊張させられて、回転を伝達する。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、出力軸20と同一軸心上のインプット軸21の入力ギア22から第一変速軸27に駆動力を入力し、第一変速軸27のクラッチ50によって走行装置2側への伝動を接続および遮断する構成としているので、出力軸20とインプット軸21の間のスプライン溝にミッションケース15内の潤滑油を安定して供給でき、耐久性を向上させることができる。
また、ミッションケース15のインプット軸21には入力ギア22を設けてるだけであるから、静油圧式無段変速装置12の容量を変更する場合も、入力ギア22と中間ギア28の変速比を変更するだけでよく、汎用性を向上させることができる。
請求項2の発明では、静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
請求項3の発明では、シフタ53が駆動側変速ギア32や従動側変速ギア35に干渉するのを防止でき、また、シフタ53をミッションケース15の分割面より離して設けることができ、ミッションケース15の強度を高められる。
請求項4の発明では、メタルケース56に静油圧式無段変速装置12に回転入力する中継軸55とテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取り付けているので、中継軸55とテンションプーリー59の位置関係の狂い難い。
請求項5の発明では、テンションプーリー59のテンションアーム60の基部をミッションケース15に取付けたブラケット57に取り付けているので、テンションアーム60の支持構成を簡素にでき、強固に支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】静油圧式無段変速装置およびミッションケースの概略図。
【図3】ミッションケースの断面図。
【図4】同側面図。
【図5】静油圧式無段変速装置およびミッションケースの他の実施例の概略図。
【図6】静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の他の実施例の概略図。
【図7】静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の他の実施例の概略図。
【図8】ブレーキペダルの作用状態側面図。
【図9】ブレーキペダルの他の実施例の側面図。
【図10】走行装置の側面図。
【図11】走行装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は機体フレ−ム、2は機体フレ−ム1の上方位置に設けた脱穀装置、3は機体フレ−ム1の下方位置に設けた走行装置、4は機体フレ−ム1の前方に設けた刈取部、5は前記脱穀装置3の側部に設けた該脱穀装置3より取出された穀物を一時貯留するグレンタンク、6は操縦部、7はグレンタンク5内の穀物を揚穀する揚穀排出装置、10は搬送装置により搬送され穀稈を脱穀装置3の脱穀室(図示省略)に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置である。
前記穀稈供給搬送装置10は、前記刈取装置4で刈り取られた穀稈を脱穀装置3の脱穀室(図示省略)の穀稈供給口(図示省略)から供給し、脱穀されて脱穀室の穀稈排出口(図示省略)より排出するまで搬送するものであるが、刈取装置4で刈り取った穀稈を穀稈供給搬送装置10まで搬送する構成は任意である。
前記穀稈供給搬送装置10は、挾扼杆(図示省略)と搬送供給チエン(フィードチェン、図示省略)により構成する。挾扼杆は脱穀装置3の上部カバーに上下自在に取付けられ、搬送供給チエンに弾着して穀稈を挟持搬送する。搬送供給チエンは無端チエンにより構成し、任意構成の案内レール(図示省略)により案内されて移動するように構成する。
【0009】
しかして、走行装置2は静油圧式無段変速装置12により走行速度変更可能に構成し、また、静油圧式無段変速装置12により変速した回転を刈取装置4へ伝達し、刈取装置4の回転を走行装置2の走行速度に同調して変速するようにする。
即ち、静油圧式無段変速装置12は、主変速レバー(図示省略)の傾倒操作量に応じて増減速する。
前記静油圧式無段変速装置12は、走行装置2に回転を伝達するミッションケース15に取付ける。
16は静油圧式無段変速装置12の入力軸、17は入力プーリーであり、エンジン18からの回転が伝達される。
静油圧式無段変速装置12の出力軸20に接続されて一体回転するインプット軸21には入力ギア(インプットギア)22を設ける。出力軸20とインプット軸21とはスプライン結合させて、一体回転させる構成とし、このスプライン溝23にミッションケース15内の潤滑油を供給する。
そのため、出力軸20とインプット軸21とにスプライン結合部分からミッションケース15内の潤滑油が供給されて行き渡り、耐久性を向上させられる。
【0010】
また、ミッションケース15のインプット軸21には入力ギア22を設けてるだけであるから、静油圧式無段変速装置12の容量を変更する場合も、入力ギア22を交換するだけでよく、汎用性を向上させられる。
入力ギア22にはミッションケース15の第一変速軸27の中間ギア(カウンタギア)28を常時噛み合わせる。第一変速軸27の一端は、ミッションケース15の静油圧式無段変速装置12の反対側に突出させて刈取出力プーリー30を固定する。
第一変速軸27の外周には走行用回転伝達筒31を摺動および回転自在に軸装し、走行用回転伝達筒31には駆動側変速ギア32を複数設けている。複数の駆動側変速ギア32は走行用回転伝達筒31に対して軸心方向に摺動のみ自在に取り付けている。
複数の駆動側変速ギア32には第二変速軸34に設けた従動側変速ギア35を選択的に噛み合わせて、静油圧式無段変速装置12とは別途変速可能に構成している。
第二変速軸34にはセンターギヤ36を設け、センターギヤ36はサイドクラッチ軸37に固定の受動ギア38に常時噛合せる。
【0011】
39はサイドクラッチギア、40はセンターギヤ36とサイドクラッチギア39との間に設けた左右サイドクラッチ、41は左右ブレーキ41、42は中間軸、43はサイドクラッチギア39に噛み合う中間ギア、44は左右車軸45に設けた車軸ギア46に噛み合う中間ギアである。
上記の場合、走行用回転伝達筒31の静油圧式無段変速装置12側にはクラッチ50の係合爪51を設け、係合爪51は前記中間ギア28に設けた係合爪51に継脱自在に噛み合わせる。
53はシフタである。
したがって、静油圧式無段変速装置12の回転は刈取出力プーリー30を介して常時刈取装置4に伝達しており、クラッチ50を切りにすると、走行停止中に刈取装置4と脱穀装置3と穀稈供給搬送装置10を駆動させ、クラッチ50を入りにすると、第一変速軸27の回転を副変速機構を介して第二変速軸34とサイドクラッチ軸37以下の伝動経路に伝達されて、走行する。
【0012】
また、前記クラッチ50のシフタ53は、前記中間ギア28の静油圧式無段変速装置12側に設ける。
そのため、シフタ53が駆動側変速ギア32や従動側変速ギア35との干渉を防止する。
また、シフタ53をミッションケース15の分割面より離して設けることができ、ミッションケース15の強度を高められる。
前記静油圧式無段変速装置12は、前記ミッションケース15上部の右側側面に取付ける。前記入力プーリー17は中継軸55に取付け、中継軸55はメタルケース56に軸装し、メタルケース56はミッションケース15に取付ける。
中継軸55と入力軸16は同一の軸筒56Aに着脱自在に嵌合させ、中継軸55の回転を入力軸16に伝達する。
前記メタルケース56には、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取付ける(図3)。61はテンションアーム60の基部の回動ボスである。
【0013】
そのため、メタルケース56に静油圧式無段変速装置12に回転入力する中継軸55とテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取り付けているので、中継軸55とテンションプーリー59の位置関係の狂い難い。
また、図4の実施例では、前記メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、ブラケット57に前記テンションアーム60の基部を取付けている。
上記の場合、静油圧式無段変速装置12の入力軸16はミッションケース15の上方に向けて突出させて配置し、入力軸16とミッションケース15の間のスペースに、入力軸16への回転伝達する伝達機構である中継軸55と入力プーリー17の取付部材であるメタルケース56およびブラケット57を設置し、静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の設置スペースを小さくして、空間を有効利用する。
また、ミッションケース15の上部左側には切欠部65を形成し、切欠部65内に入力プーリー17の一部を入り込ませて配置する。
【0014】
そのため、入力プーリー17はミッションケース15と側面視重ねて配置することができ、この点でも、設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
理解を容易にするため、切欠部65の下方のミッションケース15の一部を図4の太線Lにより図示している。
図5は、ミッションケース15の他の実施例を示し、第一変速軸27に設けたクラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものである。
そのため、クラッチ50をコンパクトにする。
図6は、ミッションケース15の他の実施例を示し、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67に前記クラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸(副変速軸)69に前記中間ギア28に噛み合う中間入力ギア70と前記刈取出力プーリー30と前記駆動側変速ギア32を設けている。
そのため、クラッチ50を切りにすると、走行停止状態とし、刈取装置4だけを駆動させられる。
【0015】
図7は、ミッションケース15の他の実施例を示し、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67に前記クラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸69に前記中間ギア28に噛み合う中間入力ギア中間入力ギア70と前記刈取出力プーリー30と前記駆動側変速ギア32を設け、クラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものである。
図8は、ミッションケース15の駐車ブレーキ(左右ブレーキ41)を入りにするブレーキ操作機構を示したものであり、操縦部6のフレーム76にブレーキペダル77を設けたブレーキアーム78の基部を軸79により回動自在に取付ける。
フレーム76には切替レバー80を設ける。切替レバー80は、ブレーキペダル77を踏んだとき、ミッションケース15の左右のブレーキ41を同時に作動させて制動を与えるブレーキ操作を行うブレーキ位置と、ブレーキペダル77を踏んだとき、ブレーキペダル77の戻りを阻止して左右のブレーキ41を同時に作動させたままにして駐車ブレーキとするロック位置とに切り替えるものである。
【0016】
切替レバー80の基部はフレーム76に軸83により回動自在に取付け、軸83にはロックプレート84を固定する。前記ブレーキアーム78にはロックプレート84のロック体85が係合する係合部材86を設ける。
87は切替レバー80をブレーキ位置とロック位置とに保持するバネであり、軸83を挟んで所謂死点越えの位置となるように両端を係止する。
刈取作業中は、切替レバー80をブレーキ位置とし、ブレーキペダル77を踏むと、左右のブレーキ41を同時に作動させて制動を与える。
一方、切替レバー80をロック位置に切り替えて、ブレーキペダル77を踏むと、ブレーキアーム78の係合部材86に、切替レバー80の基部のロックプレート84のロック体85が係合し、ブレーキペダル77の戻りを規制してロックする。
したがって、ブレーキペダル77の戻りを阻止して左右のブレーキ41を同時に作動させたままにして駐車ブレーキとなる。
【0017】
なお、ブレーキペダル77を踏むと、ミッションケース15の左右のブレーキ41を同時に作動させて制動し、操縦部6のパワステレバー(図示省略)を操作したときは、左右のブレーキ41の何れか一方を作動させて、機体を旋回させる。
図9は、ミッションケース15の駐車ブレーキ75の他の実施例を示し、切替レバー80のロックプレート84に、ガイド面88を設けたものである。
そのため、切替レバー80をロック位置としたときのブレーキペダル77の踏み込みの際の、ロックプレート84と係合部材86との係合を容易にする。
図10,図11は、走行装置2に関する実施例を示し、90は脱穀装置3の走行フレーム、91は駆動輪、92は遊動輪、93は転輪、94はクローラであり、遊動輪92の取付フレーム95を、走行フレーム90に取付ける取付部96の後部に遊動輪92の回転軸97を取付ける軸受部98を設けて構成する。
左右一対の取付フレーム95は、左右対称形状とし、左右入れ替え可能構成すると共に、軸受部98は取付部96に対して上下何れかに偏らせ、かつ、取付部96の側方に軸受部98を設ける。
そのため、左右の遊動輪92を入れ替えると、取付部96に対する軸受部98の高さが相違し、クローラ94の接地長を変更できる。
【0018】
(実施例の作用)
機体を走行させると、刈取装置4が圃場の穀稈を刈り取って搬送し、刈取装置4により搬送された穀稈はシンクロ用前側供給搬送装置11に引き継がれ、シンクロ用前側供給搬送装置11は穀稈を穀稈供給搬送装置10に受け渡し、穀稈供給搬送装置10は穀稈を一定速度で搬送して脱穀装置3の脱穀室に供給して脱穀する。
走行装置2は静油圧式無段変速装置12によりエンジン22の一定回転を無段階に変速して伝達し、走行速度変更可能に構成し、刈取装置4およびシンクロ用前側供給搬送装置11へ伝達する回転も走行装置2の走行速度に同調して変速するようにしているので、刈取装置4は走行速度に応じて最適な作業回転数が伝達される。
即ち、静油圧式無段変速装置12の変速回転は出力軸20に一体回転するように接続されたインプット軸21に入力され、インプット軸21の回転が入力ギア22と中間ギア28を介して第一変速軸27に伝達され、第一変速軸27の回転が常時刈取出力プーリー30から刈取装置4に向けて出力される。
【0019】
一方、静油圧式無段変速装置12から第一変速軸27に伝達された回転は、クラッチ50を介して走行用回転伝達筒31に伝達され、走行用回転伝達筒31の回転が駆動側変速ギア32と従動側変速ギア35を介して第二変速軸34に伝達され、第二変速軸34以下の伝動経路に伝達した変速回転により、走行装置2を走行させる。
したがって、静油圧式無段変速装置12の回転は刈取出力プーリー30を介して常時刈取装置4に伝達しており、クラッチ50を切りにすると、走行停止中に刈取装置4と脱穀装置3と穀稈供給搬送装置10を駆動させ、クラッチ50を入りにすると、第一変速軸27の回転を副変速機構を介して第二変速軸34とサイドクラッチ軸37以下の伝動経路に伝達されて、走行する。
この場合、静油圧式無段変速装置12の出力軸20とインプット軸21とは、スプライン結合させて一体回転させる構成としているので、出力軸20とインプット軸21とにスプライン結合部分にミッションケース15内の潤滑油が供給されて行き渡り、耐久性を向上させられる。
【0020】
また、ミッションケース15のインプット軸21には入力ギア22を設けてるだけであるから、静油圧式無段変速装置12の容量を変更する場合も、入力ギア22を交換するだけでよく、汎用性を向上させられる。
しかして、クラッチ50のシフタ53は、中間ギア28の静油圧式無段変速装置12側に設けているので、シフタ53が駆動側変速ギア32や従動側変速ギア35との干渉を防止する。
また、シフタ53をミッションケース15の分割面より離して設けることができ、ミッションケース15の強度を高められる。
静油圧式無段変速装置12はミッションケース15の右側側面に取付け、ミッションケース15の入力プーリー17に取付けた中継軸55はメタルケース56に軸装し、メタルケース56はミッションケース15に取付け、メタルケース56には、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取付けているので、中継軸55とテンションプーリー59の位置関係の狂い難い(図3)。
【0021】
また、図4の実施例では、前記メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、ブラケット57に前記テンションアーム60の基部を取付けているので、メタルケース56は静油圧式無段変速装置12とブラケット57により両持ち状態に強固に支持され、このメタルケース56と静油圧式無段変速装置12とブラケット57とによりテンションアーム60は支持されることになり、一層、強固に支持される。
また、静油圧式無段変速装置12の入力軸16はミッションケース15の上方に向けて突出させて配置し、入力軸16とミッションケース15の間のスペースに、入力軸16への回転伝達する伝達機構である中継軸55と入力プーリー17の取付部材であるメタルケース56およびブラケット57を設置しているので、静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
また、ミッションケース15の上部左側には切欠部65を形成し、切欠部65内に入力プーリー17を配置しているので、入力プーリー17の一部を、ミッションケース15と側面視重ねて配置することができ、この点でも、設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
【0022】
図5のミッションケース15の他の実施例では、第一変速軸27に設けたクラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものであるから、クラッチ50の構成をコンパクトにする。
図6のミッションケース15の他の実施例では、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67にクラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸69に中間ギア28に噛み合う中間入力ギア70と刈取出力プーリー30と駆動側変速ギア32を設けているので、クラッチ50を切りにすると、走行停止状態とし、刈取装置4だけを駆動させられる。
図7のミッションケース15の他の実施例では、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67にクラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸69に中間ギア28に噛み合う中間入力ギア70と刈取出力プーリー30と駆動側変速ギア32を設け、クラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものであるから、クラッチ50の構成をコンパクトにする。
【符号の説明】
【0023】
1…機体フレ−ム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、10…穀稈供給搬送装置、12…静油圧式無段変速装置、15…ミッションケース、16…入力軸、17…入力プーリー、18…エンジン、20…出力軸、21…インプット軸、22…入力ギア、23…スプライン溝、27…第一変速軸、28…中間ギア、30…刈取出力プーリー、31…走行用回転伝達筒、32…駆動側変速ギア、34…第二変速軸、35…従動側変速ギア、36…センターギヤ、37…サイドクラッチ軸、38…受動ギア、39…サイドクラッチギア、40…左右サイドクラッチ、41…左右ブレーキ、42…中間軸、43…中間ギア、44…中間ギア、50…クラッチ、51…係合爪、53…シフタ、55…中継軸、56…メタルケース、57…ブラケット、58…入力用ベルト、59…テンションプーリー、60…テンションアーム、65…切欠部、67…カウンタ軸、68…走行ギヤ、69…第二変速軸、70…中間入力ギア、76…フレーム、77…ブレーキペダル、78…ブレーキアーム、79…軸、80…切替レバー、83…軸、84…ロックプレート、85…ロック体、86…係合部材、87…バネ、88…ガイド面、92…遊動輪、95…取付フレーム、96…取付部、97…回転軸、98…軸受部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、静油圧式無段変速装置により走行速度を無段階に変速可能な走行装置を有する作業車両において、静油圧式無段変速装置の出力軸と一体のインプット軸にミッションケースの入力ギアを設け、入力ギアと噛み合う中間ギアを設けた第一変速軸に第二変速軸に複数設けた従動側変速ギアと噛み合う駆動側変速ギアを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−72209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、インプット軸上に多数のギヤがあり、軸長が長くなって、そのため、潤滑油を流入させにくいという課題がある。
この課題を解決するために、インプット軸に潤滑油供給用の孔を設けることもあるが、軸強度が低下するという別の課題が発生する。
また、インプット軸に多数のギヤを配置しているので、容量の異なる静油圧式無段変速装置には対応できないという課題がある。
本願は、静油圧式無段変速装置およびミッションケースの構成を工夫し、耐久性を向上させると共に、容量の相違する静油圧式無段変速装置にも対応できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明では、静油圧式無段変速装置12により走行速度を無段階に変速可能な走行装置2の前方に刈取装置4を設け、走行装置2の上方には脱穀装置3を設け、前記静油圧式無段変速装置12からの駆動力を前記走行装置2に伝達するミッションケース15には、前記静油圧式無段変速装置12の出力軸20に接続されるインプット軸21を設け、該インプット軸21の端部に入力ギア22を設け、前記入力ギア22と噛み合う中間ギア28を設けた第一変速軸27に、前記刈取装置4へ駆動力を出力する刈取出力プーリー30と、前記走行装置2側へ駆動力を伝達する第二変速軸34に複数設けた従動側変速ギア35と噛み合う駆動側変速ギア32とを設け、該駆動側変速ギア32と第一変速軸27との間にクラッチ50を設けたコンバインとしたものであり、出力軸20とインプット軸21とを結合させるスプライン溝にミッションケース15内の潤滑油を供給する。
請求項2の発明では、前記静油圧式無段変速装置12を前記ミッションケース15の上部に取付け、該静油圧式無段変速装置12にエンジン18からの駆動力を入力する入力軸16はミッションケース15の上側に配置し、ミッションケース15の前記静油圧式無段変速装置12を設けた側とは反対側の上部には切欠部65を形成し、該切欠部65内に入力軸16に備える入力プーリー17の一部を入り込ませて配置したコンバインとしたものであり、静油圧式無段変速装置12の反対側のミッションケース15の上部の部位の切欠部65に配置した入力プーリー17にエンジンの回転が伝達され、このエンジンの回転が静油圧式無段変速装置12に入力されて、静油圧式無段変速装置12は出力軸20とインプット軸21からミッションケース15へ変速して伝達する。
請求項3の発明では、前記第一変速軸27の静油圧式無段変速装置12を設けた側とは反対側の部位の外周には走行用回転伝達筒31を軸心方向に摺動自在に軸装し、該走行用回転伝達筒31には前記駆動側変速ギア32を設け、走行用回転伝達筒31と第一変速軸27との間に前記クラッチ50を設け、該クラッチ50のシフタ53を前記中間ギア28に対して静油圧式無段変速装置12側に偏倚した部位に設けたコンバインとしたものであり、クラッチ50を入りにすると、第一変速軸27の回転を駆動側変速ギア32と従動側変速ギア35を介して第二変速軸34とサイドクラッチ軸37以下の伝動経路に伝達されて、走行する。
一方、静油圧式無段変速装置12の回転は刈取出力プーリー30を介して常時刈取装置4に伝達しているので、クラッチ50を切りにすると、走行装置2への伝動を遮断し、刈取装置4と脱穀装置3と穀稈供給搬送装置10を駆動させる。
請求項4の発明では、前記静油圧式無段変速装置12は、前記ミッションケース15上部に取付け、該静油圧式無段変速装置12にエンジン18からの駆動力を入力する入力軸16に入力プーリー17を備え、前記入力プーリー17は前記入力軸16と同一軸芯上に配置された中継軸55に取付け、中継軸55はメタルケース56に軸装し、該メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、前記メタルケース56には、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取付けたコンバインとしたものであり、エンジンの回転は入力用ベルト58により入力プーリー17に入力され、入力用ベルト58はテンションアーム60のテンションプーリー59により緊張させられて、回転を伝達する。
請求項5の発明では、前記静油圧式無段変速装置12は、前記ミッションケース15上部に取付け、該静油圧式無段変速装置12にエンジン18からの駆動力を入力する入力軸16に入力プーリー17を備え、前記入力プーリー17は前記入力軸16と同一軸芯上に配置された中継軸55に取付け、中継軸55はメタルケース56に軸装し、該メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を前記ブラケット57に支持したコンバインとしたものであり、エンジンの回転は入力用ベルト58により入力プーリー17に入力され、入力用ベルト58はテンションアーム60のテンションプーリー59により緊張させられて、回転を伝達する。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、出力軸20と同一軸心上のインプット軸21の入力ギア22から第一変速軸27に駆動力を入力し、第一変速軸27のクラッチ50によって走行装置2側への伝動を接続および遮断する構成としているので、出力軸20とインプット軸21の間のスプライン溝にミッションケース15内の潤滑油を安定して供給でき、耐久性を向上させることができる。
また、ミッションケース15のインプット軸21には入力ギア22を設けてるだけであるから、静油圧式無段変速装置12の容量を変更する場合も、入力ギア22と中間ギア28の変速比を変更するだけでよく、汎用性を向上させることができる。
請求項2の発明では、静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
請求項3の発明では、シフタ53が駆動側変速ギア32や従動側変速ギア35に干渉するのを防止でき、また、シフタ53をミッションケース15の分割面より離して設けることができ、ミッションケース15の強度を高められる。
請求項4の発明では、メタルケース56に静油圧式無段変速装置12に回転入力する中継軸55とテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取り付けているので、中継軸55とテンションプーリー59の位置関係の狂い難い。
請求項5の発明では、テンションプーリー59のテンションアーム60の基部をミッションケース15に取付けたブラケット57に取り付けているので、テンションアーム60の支持構成を簡素にでき、強固に支持できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】静油圧式無段変速装置およびミッションケースの概略図。
【図3】ミッションケースの断面図。
【図4】同側面図。
【図5】静油圧式無段変速装置およびミッションケースの他の実施例の概略図。
【図6】静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の他の実施例の概略図。
【図7】静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の他の実施例の概略図。
【図8】ブレーキペダルの作用状態側面図。
【図9】ブレーキペダルの他の実施例の側面図。
【図10】走行装置の側面図。
【図11】走行装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は機体フレ−ム、2は機体フレ−ム1の上方位置に設けた脱穀装置、3は機体フレ−ム1の下方位置に設けた走行装置、4は機体フレ−ム1の前方に設けた刈取部、5は前記脱穀装置3の側部に設けた該脱穀装置3より取出された穀物を一時貯留するグレンタンク、6は操縦部、7はグレンタンク5内の穀物を揚穀する揚穀排出装置、10は搬送装置により搬送され穀稈を脱穀装置3の脱穀室(図示省略)に穀稈を供給する穀稈供給搬送装置である。
前記穀稈供給搬送装置10は、前記刈取装置4で刈り取られた穀稈を脱穀装置3の脱穀室(図示省略)の穀稈供給口(図示省略)から供給し、脱穀されて脱穀室の穀稈排出口(図示省略)より排出するまで搬送するものであるが、刈取装置4で刈り取った穀稈を穀稈供給搬送装置10まで搬送する構成は任意である。
前記穀稈供給搬送装置10は、挾扼杆(図示省略)と搬送供給チエン(フィードチェン、図示省略)により構成する。挾扼杆は脱穀装置3の上部カバーに上下自在に取付けられ、搬送供給チエンに弾着して穀稈を挟持搬送する。搬送供給チエンは無端チエンにより構成し、任意構成の案内レール(図示省略)により案内されて移動するように構成する。
【0009】
しかして、走行装置2は静油圧式無段変速装置12により走行速度変更可能に構成し、また、静油圧式無段変速装置12により変速した回転を刈取装置4へ伝達し、刈取装置4の回転を走行装置2の走行速度に同調して変速するようにする。
即ち、静油圧式無段変速装置12は、主変速レバー(図示省略)の傾倒操作量に応じて増減速する。
前記静油圧式無段変速装置12は、走行装置2に回転を伝達するミッションケース15に取付ける。
16は静油圧式無段変速装置12の入力軸、17は入力プーリーであり、エンジン18からの回転が伝達される。
静油圧式無段変速装置12の出力軸20に接続されて一体回転するインプット軸21には入力ギア(インプットギア)22を設ける。出力軸20とインプット軸21とはスプライン結合させて、一体回転させる構成とし、このスプライン溝23にミッションケース15内の潤滑油を供給する。
そのため、出力軸20とインプット軸21とにスプライン結合部分からミッションケース15内の潤滑油が供給されて行き渡り、耐久性を向上させられる。
【0010】
また、ミッションケース15のインプット軸21には入力ギア22を設けてるだけであるから、静油圧式無段変速装置12の容量を変更する場合も、入力ギア22を交換するだけでよく、汎用性を向上させられる。
入力ギア22にはミッションケース15の第一変速軸27の中間ギア(カウンタギア)28を常時噛み合わせる。第一変速軸27の一端は、ミッションケース15の静油圧式無段変速装置12の反対側に突出させて刈取出力プーリー30を固定する。
第一変速軸27の外周には走行用回転伝達筒31を摺動および回転自在に軸装し、走行用回転伝達筒31には駆動側変速ギア32を複数設けている。複数の駆動側変速ギア32は走行用回転伝達筒31に対して軸心方向に摺動のみ自在に取り付けている。
複数の駆動側変速ギア32には第二変速軸34に設けた従動側変速ギア35を選択的に噛み合わせて、静油圧式無段変速装置12とは別途変速可能に構成している。
第二変速軸34にはセンターギヤ36を設け、センターギヤ36はサイドクラッチ軸37に固定の受動ギア38に常時噛合せる。
【0011】
39はサイドクラッチギア、40はセンターギヤ36とサイドクラッチギア39との間に設けた左右サイドクラッチ、41は左右ブレーキ41、42は中間軸、43はサイドクラッチギア39に噛み合う中間ギア、44は左右車軸45に設けた車軸ギア46に噛み合う中間ギアである。
上記の場合、走行用回転伝達筒31の静油圧式無段変速装置12側にはクラッチ50の係合爪51を設け、係合爪51は前記中間ギア28に設けた係合爪51に継脱自在に噛み合わせる。
53はシフタである。
したがって、静油圧式無段変速装置12の回転は刈取出力プーリー30を介して常時刈取装置4に伝達しており、クラッチ50を切りにすると、走行停止中に刈取装置4と脱穀装置3と穀稈供給搬送装置10を駆動させ、クラッチ50を入りにすると、第一変速軸27の回転を副変速機構を介して第二変速軸34とサイドクラッチ軸37以下の伝動経路に伝達されて、走行する。
【0012】
また、前記クラッチ50のシフタ53は、前記中間ギア28の静油圧式無段変速装置12側に設ける。
そのため、シフタ53が駆動側変速ギア32や従動側変速ギア35との干渉を防止する。
また、シフタ53をミッションケース15の分割面より離して設けることができ、ミッションケース15の強度を高められる。
前記静油圧式無段変速装置12は、前記ミッションケース15上部の右側側面に取付ける。前記入力プーリー17は中継軸55に取付け、中継軸55はメタルケース56に軸装し、メタルケース56はミッションケース15に取付ける。
中継軸55と入力軸16は同一の軸筒56Aに着脱自在に嵌合させ、中継軸55の回転を入力軸16に伝達する。
前記メタルケース56には、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取付ける(図3)。61はテンションアーム60の基部の回動ボスである。
【0013】
そのため、メタルケース56に静油圧式無段変速装置12に回転入力する中継軸55とテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取り付けているので、中継軸55とテンションプーリー59の位置関係の狂い難い。
また、図4の実施例では、前記メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、ブラケット57に前記テンションアーム60の基部を取付けている。
上記の場合、静油圧式無段変速装置12の入力軸16はミッションケース15の上方に向けて突出させて配置し、入力軸16とミッションケース15の間のスペースに、入力軸16への回転伝達する伝達機構である中継軸55と入力プーリー17の取付部材であるメタルケース56およびブラケット57を設置し、静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の設置スペースを小さくして、空間を有効利用する。
また、ミッションケース15の上部左側には切欠部65を形成し、切欠部65内に入力プーリー17の一部を入り込ませて配置する。
【0014】
そのため、入力プーリー17はミッションケース15と側面視重ねて配置することができ、この点でも、設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
理解を容易にするため、切欠部65の下方のミッションケース15の一部を図4の太線Lにより図示している。
図5は、ミッションケース15の他の実施例を示し、第一変速軸27に設けたクラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものである。
そのため、クラッチ50をコンパクトにする。
図6は、ミッションケース15の他の実施例を示し、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67に前記クラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸(副変速軸)69に前記中間ギア28に噛み合う中間入力ギア70と前記刈取出力プーリー30と前記駆動側変速ギア32を設けている。
そのため、クラッチ50を切りにすると、走行停止状態とし、刈取装置4だけを駆動させられる。
【0015】
図7は、ミッションケース15の他の実施例を示し、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67に前記クラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸69に前記中間ギア28に噛み合う中間入力ギア中間入力ギア70と前記刈取出力プーリー30と前記駆動側変速ギア32を設け、クラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものである。
図8は、ミッションケース15の駐車ブレーキ(左右ブレーキ41)を入りにするブレーキ操作機構を示したものであり、操縦部6のフレーム76にブレーキペダル77を設けたブレーキアーム78の基部を軸79により回動自在に取付ける。
フレーム76には切替レバー80を設ける。切替レバー80は、ブレーキペダル77を踏んだとき、ミッションケース15の左右のブレーキ41を同時に作動させて制動を与えるブレーキ操作を行うブレーキ位置と、ブレーキペダル77を踏んだとき、ブレーキペダル77の戻りを阻止して左右のブレーキ41を同時に作動させたままにして駐車ブレーキとするロック位置とに切り替えるものである。
【0016】
切替レバー80の基部はフレーム76に軸83により回動自在に取付け、軸83にはロックプレート84を固定する。前記ブレーキアーム78にはロックプレート84のロック体85が係合する係合部材86を設ける。
87は切替レバー80をブレーキ位置とロック位置とに保持するバネであり、軸83を挟んで所謂死点越えの位置となるように両端を係止する。
刈取作業中は、切替レバー80をブレーキ位置とし、ブレーキペダル77を踏むと、左右のブレーキ41を同時に作動させて制動を与える。
一方、切替レバー80をロック位置に切り替えて、ブレーキペダル77を踏むと、ブレーキアーム78の係合部材86に、切替レバー80の基部のロックプレート84のロック体85が係合し、ブレーキペダル77の戻りを規制してロックする。
したがって、ブレーキペダル77の戻りを阻止して左右のブレーキ41を同時に作動させたままにして駐車ブレーキとなる。
【0017】
なお、ブレーキペダル77を踏むと、ミッションケース15の左右のブレーキ41を同時に作動させて制動し、操縦部6のパワステレバー(図示省略)を操作したときは、左右のブレーキ41の何れか一方を作動させて、機体を旋回させる。
図9は、ミッションケース15の駐車ブレーキ75の他の実施例を示し、切替レバー80のロックプレート84に、ガイド面88を設けたものである。
そのため、切替レバー80をロック位置としたときのブレーキペダル77の踏み込みの際の、ロックプレート84と係合部材86との係合を容易にする。
図10,図11は、走行装置2に関する実施例を示し、90は脱穀装置3の走行フレーム、91は駆動輪、92は遊動輪、93は転輪、94はクローラであり、遊動輪92の取付フレーム95を、走行フレーム90に取付ける取付部96の後部に遊動輪92の回転軸97を取付ける軸受部98を設けて構成する。
左右一対の取付フレーム95は、左右対称形状とし、左右入れ替え可能構成すると共に、軸受部98は取付部96に対して上下何れかに偏らせ、かつ、取付部96の側方に軸受部98を設ける。
そのため、左右の遊動輪92を入れ替えると、取付部96に対する軸受部98の高さが相違し、クローラ94の接地長を変更できる。
【0018】
(実施例の作用)
機体を走行させると、刈取装置4が圃場の穀稈を刈り取って搬送し、刈取装置4により搬送された穀稈はシンクロ用前側供給搬送装置11に引き継がれ、シンクロ用前側供給搬送装置11は穀稈を穀稈供給搬送装置10に受け渡し、穀稈供給搬送装置10は穀稈を一定速度で搬送して脱穀装置3の脱穀室に供給して脱穀する。
走行装置2は静油圧式無段変速装置12によりエンジン22の一定回転を無段階に変速して伝達し、走行速度変更可能に構成し、刈取装置4およびシンクロ用前側供給搬送装置11へ伝達する回転も走行装置2の走行速度に同調して変速するようにしているので、刈取装置4は走行速度に応じて最適な作業回転数が伝達される。
即ち、静油圧式無段変速装置12の変速回転は出力軸20に一体回転するように接続されたインプット軸21に入力され、インプット軸21の回転が入力ギア22と中間ギア28を介して第一変速軸27に伝達され、第一変速軸27の回転が常時刈取出力プーリー30から刈取装置4に向けて出力される。
【0019】
一方、静油圧式無段変速装置12から第一変速軸27に伝達された回転は、クラッチ50を介して走行用回転伝達筒31に伝達され、走行用回転伝達筒31の回転が駆動側変速ギア32と従動側変速ギア35を介して第二変速軸34に伝達され、第二変速軸34以下の伝動経路に伝達した変速回転により、走行装置2を走行させる。
したがって、静油圧式無段変速装置12の回転は刈取出力プーリー30を介して常時刈取装置4に伝達しており、クラッチ50を切りにすると、走行停止中に刈取装置4と脱穀装置3と穀稈供給搬送装置10を駆動させ、クラッチ50を入りにすると、第一変速軸27の回転を副変速機構を介して第二変速軸34とサイドクラッチ軸37以下の伝動経路に伝達されて、走行する。
この場合、静油圧式無段変速装置12の出力軸20とインプット軸21とは、スプライン結合させて一体回転させる構成としているので、出力軸20とインプット軸21とにスプライン結合部分にミッションケース15内の潤滑油が供給されて行き渡り、耐久性を向上させられる。
【0020】
また、ミッションケース15のインプット軸21には入力ギア22を設けてるだけであるから、静油圧式無段変速装置12の容量を変更する場合も、入力ギア22を交換するだけでよく、汎用性を向上させられる。
しかして、クラッチ50のシフタ53は、中間ギア28の静油圧式無段変速装置12側に設けているので、シフタ53が駆動側変速ギア32や従動側変速ギア35との干渉を防止する。
また、シフタ53をミッションケース15の分割面より離して設けることができ、ミッションケース15の強度を高められる。
静油圧式無段変速装置12はミッションケース15の右側側面に取付け、ミッションケース15の入力プーリー17に取付けた中継軸55はメタルケース56に軸装し、メタルケース56はミッションケース15に取付け、メタルケース56には、前記入力プーリー17に掛け回した入力用ベルト58に当接させるテンションプーリー59のテンションアーム60の基部を取付けているので、中継軸55とテンションプーリー59の位置関係の狂い難い(図3)。
【0021】
また、図4の実施例では、前記メタルケース56はブラケット57を介してミッションケース15に取付け、ブラケット57に前記テンションアーム60の基部を取付けているので、メタルケース56は静油圧式無段変速装置12とブラケット57により両持ち状態に強固に支持され、このメタルケース56と静油圧式無段変速装置12とブラケット57とによりテンションアーム60は支持されることになり、一層、強固に支持される。
また、静油圧式無段変速装置12の入力軸16はミッションケース15の上方に向けて突出させて配置し、入力軸16とミッションケース15の間のスペースに、入力軸16への回転伝達する伝達機構である中継軸55と入力プーリー17の取付部材であるメタルケース56およびブラケット57を設置しているので、静油圧式無段変速装置12およびミッションケース15の設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
また、ミッションケース15の上部左側には切欠部65を形成し、切欠部65内に入力プーリー17を配置しているので、入力プーリー17の一部を、ミッションケース15と側面視重ねて配置することができ、この点でも、設置スペースを小さくして、空間を有効利用できる。
【0022】
図5のミッションケース15の他の実施例では、第一変速軸27に設けたクラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものであるから、クラッチ50の構成をコンパクトにする。
図6のミッションケース15の他の実施例では、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67にクラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸69に中間ギア28に噛み合う中間入力ギア70と刈取出力プーリー30と駆動側変速ギア32を設けているので、クラッチ50を切りにすると、走行停止状態とし、刈取装置4だけを駆動させられる。
図7のミッションケース15の他の実施例では、ミッションケース15にカウンタ軸67を設け、カウンタ軸67にクラッチ50と走行ギヤ68を設け、第二変速軸69に中間ギア28に噛み合う中間入力ギア70と刈取出力プーリー30と駆動側変速ギア32を設け、クラッチ50のシフタ53を、係合爪51の外側に設けたものであるから、クラッチ50の構成をコンパクトにする。
【符号の説明】
【0023】
1…機体フレ−ム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取装置、5…グレンタンク、10…穀稈供給搬送装置、12…静油圧式無段変速装置、15…ミッションケース、16…入力軸、17…入力プーリー、18…エンジン、20…出力軸、21…インプット軸、22…入力ギア、23…スプライン溝、27…第一変速軸、28…中間ギア、30…刈取出力プーリー、31…走行用回転伝達筒、32…駆動側変速ギア、34…第二変速軸、35…従動側変速ギア、36…センターギヤ、37…サイドクラッチ軸、38…受動ギア、39…サイドクラッチギア、40…左右サイドクラッチ、41…左右ブレーキ、42…中間軸、43…中間ギア、44…中間ギア、50…クラッチ、51…係合爪、53…シフタ、55…中継軸、56…メタルケース、57…ブラケット、58…入力用ベルト、59…テンションプーリー、60…テンションアーム、65…切欠部、67…カウンタ軸、68…走行ギヤ、69…第二変速軸、70…中間入力ギア、76…フレーム、77…ブレーキペダル、78…ブレーキアーム、79…軸、80…切替レバー、83…軸、84…ロックプレート、85…ロック体、86…係合部材、87…バネ、88…ガイド面、92…遊動輪、95…取付フレーム、96…取付部、97…回転軸、98…軸受部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静油圧式無段変速装置(12)により走行速度を無段階に変速可能な走行装置(2)の前方に刈取装置(4)を設け、走行装置(2)の上方には脱穀装置(3)を設け、前記静油圧式無段変速装置(12)からの駆動力を前記走行装置(2)に伝達するミッションケース(15)には、前記静油圧式無段変速装置(12)の出力軸(20)に接続されるインプット軸(21)を設け、該インプット軸(21)の端部に入力ギア(22)を設け、前記入力ギア(22)と噛み合う中間ギア(28)を設けた第一変速軸(27)に、前記刈取装置(4)へ駆動力を出力する刈取出力プーリー(30)と、前記走行装置(2)側へ駆動力を伝達する第二変速軸(34)に複数設けた従動側変速ギア(35)と噛み合う駆動側変速ギア(32)とを設け、該駆動側変速ギア(32)と第一変速軸(27)との間にクラッチ(50)を設けたコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記静油圧式無段変速装置(12)を前記ミッションケース(15)の上部に取付け、該静油圧式無段変速装置(12)にエンジン(18)からの駆動力を入力する入力軸(16)はミッションケース(15)の上側に配置し、ミッションケース(15)の前記静油圧式無段変速装置(12)を設けた側とは反対側の上部には切欠部(65)を形成し、該切欠部(65)内に入力軸(16)に備える入力プーリー(17)の一部を入り込ませて配置したコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記第一変速軸(27)の静油圧式無段変速装置(12)を設けた側とは反対側の部位の外周には走行用回転伝達筒(31)を軸心方向に摺動自在に軸装し、該走行用回転伝達筒(31)には前記駆動側変速ギア(32)を設け、走行用回転伝達筒(31)と第一変速軸(27)との間に前記クラッチ(50)を設け、該クラッチ(50)のシフタ(53)を前記中間ギア(28)に対して静油圧式無段変速装置(12)側に偏倚した部位に設けたコンバイン。
【請求項4】
請求項1または請求項2または請求項3において、前記静油圧式無段変速装置(12)は、前記ミッションケース(15)上部に取付け、該静油圧式無段変速装置(12)にエンジン(18)からの駆動力を入力する入力軸(16)に入力プーリー(17)を備え、前記入力プーリー(17)は前記入力軸(16)と同一軸芯上に配置された中継軸(55)に取付け、中継軸(55)はメタルケース(56)に軸装し、該メタルケース(56)はブラケット(57)を介してミッションケース(15)に取付け、前記メタルケース(56)には、前記入力プーリー(17)に掛け回した入力用ベルト(58)に当接させるテンションプーリー(59)のテンションアーム(60)の基部を取付けたコンバイン。
【請求項5】
請求項1または請求項2または請求項3において、前記静油圧式無段変速装置(12)は、前記ミッションケース(15)上部に取付け、該静油圧式無段変速装置(12)にエンジン(18)からの駆動力を入力する入力軸(16)に入力プーリー(17)を備え、前記入力プーリー(17)は前記入力軸(16)と同一軸芯上に配置された中継軸(55)に取付け、中継軸(55)はメタルケース(56)に軸装し、該メタルケース(56)はブラケット(57)を介してミッションケース(15)に取付け、前記入力プーリー(17)に掛け回した入力用ベルト(58)に当接させるテンションプーリー(59)のテンションアーム(60)の基部を前記ブラケット(57)に支持したコンバイン。
【請求項1】
静油圧式無段変速装置(12)により走行速度を無段階に変速可能な走行装置(2)の前方に刈取装置(4)を設け、走行装置(2)の上方には脱穀装置(3)を設け、前記静油圧式無段変速装置(12)からの駆動力を前記走行装置(2)に伝達するミッションケース(15)には、前記静油圧式無段変速装置(12)の出力軸(20)に接続されるインプット軸(21)を設け、該インプット軸(21)の端部に入力ギア(22)を設け、前記入力ギア(22)と噛み合う中間ギア(28)を設けた第一変速軸(27)に、前記刈取装置(4)へ駆動力を出力する刈取出力プーリー(30)と、前記走行装置(2)側へ駆動力を伝達する第二変速軸(34)に複数設けた従動側変速ギア(35)と噛み合う駆動側変速ギア(32)とを設け、該駆動側変速ギア(32)と第一変速軸(27)との間にクラッチ(50)を設けたコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記静油圧式無段変速装置(12)を前記ミッションケース(15)の上部に取付け、該静油圧式無段変速装置(12)にエンジン(18)からの駆動力を入力する入力軸(16)はミッションケース(15)の上側に配置し、ミッションケース(15)の前記静油圧式無段変速装置(12)を設けた側とは反対側の上部には切欠部(65)を形成し、該切欠部(65)内に入力軸(16)に備える入力プーリー(17)の一部を入り込ませて配置したコンバイン。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記第一変速軸(27)の静油圧式無段変速装置(12)を設けた側とは反対側の部位の外周には走行用回転伝達筒(31)を軸心方向に摺動自在に軸装し、該走行用回転伝達筒(31)には前記駆動側変速ギア(32)を設け、走行用回転伝達筒(31)と第一変速軸(27)との間に前記クラッチ(50)を設け、該クラッチ(50)のシフタ(53)を前記中間ギア(28)に対して静油圧式無段変速装置(12)側に偏倚した部位に設けたコンバイン。
【請求項4】
請求項1または請求項2または請求項3において、前記静油圧式無段変速装置(12)は、前記ミッションケース(15)上部に取付け、該静油圧式無段変速装置(12)にエンジン(18)からの駆動力を入力する入力軸(16)に入力プーリー(17)を備え、前記入力プーリー(17)は前記入力軸(16)と同一軸芯上に配置された中継軸(55)に取付け、中継軸(55)はメタルケース(56)に軸装し、該メタルケース(56)はブラケット(57)を介してミッションケース(15)に取付け、前記メタルケース(56)には、前記入力プーリー(17)に掛け回した入力用ベルト(58)に当接させるテンションプーリー(59)のテンションアーム(60)の基部を取付けたコンバイン。
【請求項5】
請求項1または請求項2または請求項3において、前記静油圧式無段変速装置(12)は、前記ミッションケース(15)上部に取付け、該静油圧式無段変速装置(12)にエンジン(18)からの駆動力を入力する入力軸(16)に入力プーリー(17)を備え、前記入力プーリー(17)は前記入力軸(16)と同一軸芯上に配置された中継軸(55)に取付け、中継軸(55)はメタルケース(56)に軸装し、該メタルケース(56)はブラケット(57)を介してミッションケース(15)に取付け、前記入力プーリー(17)に掛け回した入力用ベルト(58)に当接させるテンションプーリー(59)のテンションアーム(60)の基部を前記ブラケット(57)に支持したコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−90609(P2013−90609A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235952(P2011−235952)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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