説明

コンピュータ、リモートコントロールシステム、遠隔操作支援方法、及びプログラム

【課題】コンピュータにおいて実行されるアプリケーションが不定期に切り替えられた場合でも、ユーザにおける直感的なリモコン操作を可能にし得る、コンピュータ、リモートコントロールシステム、遠隔操作支援方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】コンピュータ10は、ボタン61毎に発光素子が設けられたリモコン60からの遠隔操作を受け付ける。コンピュータ10は、アプリケーション20から、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部32と、アプリケーション20を監視し、実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーション20で利用可能なボタンを特定する、アプリケーション状態監視部31と、特定したボタン61を規定するボタン情報を、リモコン60に送信し、リモコン60において、指定されたボタン61の発光素子を点灯させる、通信部34と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモートコントローラからの遠隔操作を受け付けるコンピュータ、それを用いたリモートコントロールシステムに関し、更には、遠隔操作支援方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ(以下「PC(Personal Computer)」と表記する)で利用可能なリモートコントローラ「以下「リモコン」と表記する。」が販売されている。ユーザは、このようなリモコンを用いれば、離れた場所から、インターネットのWebサイトを視聴することができる。
【0003】
また、パーソナルコンピュータに、テレビの視聴、録画、再生、番組表の表示といった機能を実行するアプリケーションプログラム(以下「テレビアプリケーション」と表記する。)がインストールされている場合は、ユーザは、リモコンを用いて、テレビ視聴時にチャンネルを切り替えたり、録画を行なったり、といった操作を行なうことができる。
【0004】
ところで、上述のリモコンにおいて、ボタンに割当てられる機能は、テレビアプリケーションが実行する機能毎、又はアプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」と表記する。)毎に異なっている。よって、ボタンによっては、ユーザによって押されるまで、それに割当てられた機能がなんであるかが分からない場合が発生する。
【0005】
具体的には、テレビアプリケーションでは、ユーザは、数字が付与されたボタンについては、チャンネルが割当てられていると、認識するが、二カ国語の切換等については、押してみるまで認識できないことが殆どである。また、テレビアプリケーションでは、全てのチャンネルを視聴可能でない場合があり、この場合は、数字が付与されたボタンであっても、ユーザは、押してみるまで、チャンネルが割当てられているか否かを認識できないこととなる。
【0006】
一方、リモコンは、パーソナルコンピュータが普及する前から、テレビ受像機、オーディオ機器、エアコン等、種々の機器で利用されている。よって、従来から、ユーザが、リモコンのボタン操作を直感的に認識できるようにするため、種々の提案がなされている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0007】
例えば、特許文献1は、テレビ受像機において、その画面上にリモコンの操作ガイドを表示すると共に、使用すべきリモコンのキーを点灯させる、システムを開示している。当該システムでは、ユーザは、次に行なうべき操作を操作ガイド及び点灯から知ることができる。
【0008】
また、特許文献2は、操作対象となる機器から、操作可能なボタンを特定する信号を受信し、受信した信号に基づいて、操作可能なボタンを明示する、リモコンを開示している。特許文献2に開示されたリモコンを用いれば、ユーザは、今、操作が可能なボタンを直ぐ認識できるので、ユーザにおける操作性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−143435号公報
【特許文献1】特開2003−259147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、コンピュータでは、種々のアプリケーションが実行されるが、アプリケーションの切換は、ユーザによって不定期に行なわれる。このため、アプリケーションが切り替えられた場合に、それに対応して、リモコンで使用されるボタンの切換と、ユーザへの明示とを実行するには、アプリケーションの切換を監視する必要がある。
【0011】
しかしながら、特許文献1に開示されたシステム及び特許文献2に開示されたリモコンは、パーソナルコンピュータでの利用を考慮したものではなく、アプリケーションの切換の監視を行なうことは不可能である。従って、上記システム及びリモコンをパーソナルコンピュータの分野に適用することは困難である。
【0012】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、コンピュータにおいて実行されるアプリケーションが不定期に切り替えられた場合でも、ユーザにおける直感的なリモコン操作を可能にし得る、コンピュータ、リモートコントロールシステム、遠隔操作支援方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるコンピュータは、ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラからの遠隔操作を受け付ける、コンピュータであって、
前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部と、
前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、アプリケーション状態監視部と、
前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、通信部と、
を備えている、ことを特徴とする。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるリモートコントロールシステムは、ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラと、遠隔操作を受け付ける、コンピュータとを備え、
前記コンピュータは、
前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部と、
前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、アプリケーション状態監視部と、
前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、通信部と、を備えている、
ことを特徴とする。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における遠隔操作支援方法は、ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラと、遠隔操作を受け付ける、コンピュータとを用いた、遠隔操作支援方法であって、
(a)前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、ステップと、
(b)前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、ステップと、
(c)前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を有することを特徴とする。
【0016】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラからの遠隔操作を受け付けるコンピュータに、遠隔操作の支援を行なわせるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記コンピュータにおいて実行されている別のアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、ステップと、
(b)前記実行されている別のアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、ステップと、
(c)前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、コンピュータにおいて実行されるアプリケーションが不定期に切り替えられた場合でも、ユーザにおける直感的なリモコン操作を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施の形態におけるコンピュータ及びリモートコントロールシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態で用いられるアプリケーション情報テーブルの一例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態で用いられるアプリケーションで実行される機能を特定する機能情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態で用いられる利用可能ボタン情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態で用いられる搭載ボタン情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態で用いられる監視アプリケーション情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態で用いられる実行機能情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、アプリケーションの起動時及び機能変更時におけるコンピュータの動作を示すフロー図である。
【図9】図9は、図8に示す各ステップの説明を補助する概念図である。
【図10】図10は、リモコンで操作が行なわれた場合におけるコンピュータの動作を示すフロー図である。
【図11】図11は、図10に示す各ステップの説明を補助する概念図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態で用いられるアプリケーション情報テーブルの他の一例を示す図である。
【図13】図13は、本発明の実施の形態におけるコンピュータの具体構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、コンピュータ、リモートコントロールシステム、遠隔操作支援方法、及びプログラムについて、図1〜図13を参照しながら説明する。
【0020】
[装置構成]
最初に、本実施の形態におけるコンピュータ及びリモートコントロールシステムの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるコンピュータ及びリモートコントロールシステムの構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、リモートコントロールシステム100は、リモートコントローラ60と、それからの遠隔操作を受け付けるコンピュータ10とを備えている。このうち、リモートコントローラ60は、ボタン61毎に設けられた発光素子を備えている。
【0022】
具体的には、本実施の形態では、リモートコントローラ60のボタン61は、光透過性の材料で形成されている。そして、リモートコントローラ60の内部において、各ボタン61の背面には、LED等の発光素子が配置されている。
【0023】
また、図1に示すように、コンピュータ10は、アプリケーション状態監視部31と、アプリケーション通信制御部32と、通信部34とを備えている。このうち、アプリケーション通信制御部32は、コンピュータ10において実行されているアプリケーションプログラム20から、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する。
【0024】
アプリケーション状態監視部31は、コンピュータ10で実行されているアプリケーションプログラム20を監視し、選択状態にあるアプリケーションプログラムを特定する。そして、アプリケーション状態監視部31は、取得された実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能なボタンを特定する。
【0025】
また、通信部34は、特定したボタンを規定するボタン情報(利用可能ボタン情報)を、リモートコントローラ60に送信し、これにより、リモートコントローラ60において、指定されたボタン61の発光素子を点灯させる。
【0026】
なお、以降の説明においては、「アプリケーションプログラム」は、「アプリケーション」と略記する。また、「リモートコントローラ」は、「リモコン」と略記する。
【0027】
このように、本実施の形態では、コンピュータ10において実行されるアプリケーションがユーザによって不定期に切り替えられた場合でも、現在選択中にあるアプリケーションが検出され、それに応じて対応するボタンが特定される。そして、特定されたボタンが発光するため、ユーザにおける直感的なリモコン操作が可能になる。
【0028】
ここで、本実施の形態におけるコンピュータ10及びリモートコントロールシステム100の構成を更に具体的に説明する。まず、図1に示すように、本実施の形態において、コンピュータ10は、上述の構成に加え、ボタン情報制御部21と、リモコン通信制御部22と、アプリケーションボタン制御部33と、リモコンファームウェア40と、アプリケーション情報テーブル50を備えている。
【0029】
本実施の形態において、図1に示すアプリケーション20は、リモコン60での操作対象となるアプリケーションである。また、本実施の形態では、上述したボタン情報制御部21とリモコン通信制御部22とは、アプリケーション20によって構築されている。
【0030】
このうち、ボタン情報制御部21は、それを構築するアプリケーション20が起動された場合、及び当該アプリケーションが実行する機能が遷移された場合に、当該アプリケーションで実行される機能を特定する実行機能情報を生成する。また、ボタン情報制御部21は、リモコン通信制御部22を介して、生成した実行機能情報を、アプリケーション通信制御部32に送信する。
【0031】
リモコン通信制御部22は、リモコンドライバ30との通信を制御している。そして、リモコン通信制御部22は、リモコン60でボタンが押下されると、後述するようにリモコンドライバ30から、押下されたボタンを特定する情報(以下、「押下ボタン特定情報」と表記する。)を受け取る。これにより、アプリケーション20は、押下されたボタンに対応する機能を実行する。
【0032】
また、本実施の形態において、上述した、アプリケーション状態監視部31、アプリケーション通信制御部32、及び通信部34、更には、アプリケーションボタン制御部33は、リモコン60を駆動するためのプログラム(以下「リモコンドライバ」)30によって構築されている。
【0033】
アプリケーション通信制御部32は、アプリケーション20との通信を制御し、上述したように、アプリケーションから実行機能情報を取得する。また、アプリケーション通信制御部32は、後述するように通信部34から、アプリケーション状態監視部31を経由して、リモコン60において押下されたボタンを特定する押下ボタン特定情報を受け取ると、これを、アプリケーション20のリモコン通信制御部22に送信する。
【0034】
アプリケーション状態監視部30は、本実施の形態では、アプリケーション通信制御部32から、アプリケーションの実行機能情報を受信する。そして、アプリケーション状態監視部30は、受信した実行機能情報を、監視アプリケーション情報テーブル31aに登録する。そして、アプリケーション状態監視部31は、監視アプリケーション情報テーブル31aに登録されているアプリケーションを監視する。
【0035】
また、アプリケーション状態監視部31は、アプリケーションの監視により、あるアプリケーションの終了を検出した場合は、アプリケーション情報テーブル31aから、終了が検出されたアプリケーションの実行機能情報を削除する。このように、監視アプリケーション情報テーブル31aには、現在実行中のアプリケーションのみが登録される。
【0036】
また、アプリケーション状態監視部31は、監視対象となるアプリケーションのうち、現在選択状態にあるアプリケーションを特定し、それにおいて現在利用可能なボタンを特定する情報(以下、「利用可能ボタン情報」と表記する。)を取得する。
【0037】
具体的には、本実施の形態では、アプリケーション状態監視部31は、実行機能情報と、後述のアプリケーション情報テーブル50とに基づいて、現在選択状態にあるアプリケーションについての利用可能ボタン情報を取得する。ここで、「選択状態とは、アプリケーションが入力フォーカスを保持して、最前面に表示されている状態を意味する。
【0038】
また、通信部34は、本実施の形態では、上述したボタン情報として、アプリケーション状態監視部31が作成した利用可能ボタン情報を、リモコンファームウェアを経由して、リモコン60に送信する。その結果、リモコン60の制御装置(図1において図示せず)は、選択状態にあるアプリケーションに対応するボタン61の発光素子を点灯させる。
【0039】
アプリケーション情報テーブル50は、予め、アプリケーションの実行機能毎に利用可能なボタンが規定された情報テーブルである。具体的には、アプリケーション情報テーブル50は、アプリケーションの実行機能毎に、利用可能ボタン情報を登録している。なお、アプリケーション情報テーブル50の内容については、図2を用いて後述する。
【0040】
アプリケーションボタン制御部33は、アプリケーションボタン制御部33は、利用可能ボタン情報取得部33aと、ボタン遷移情報制御部33bとを備えている。このうち、利用可能ボタン情報取得部33aは、アプリケーション状態監視部31からの要求により、アプリケーション情報テーブル50から情報を取得し、更に、これら情報の更新を行う。
【0041】
具体的には、利用可能ボタン情報取得部33aは、アプリケーション情報テーブル50から、アプリケーションが現在実行中の機能について、利用可能ボタン情報を取得する。また、ユーザがリモコン60のボタン61を押下し、それによって機能が遷移する場合は、ボタン遷移情報制御部33bは、アプリケーション情報テーブル50から、次に遷移する機能を特定する情報の取得及び更新を行なう。
【0042】
通信部34は、本実施の形態では、リモコンファームウェア40との通信を制御する。具体的には、通信部34は、アプリケーション状態監視部31からの要求に応じて、点灯すべきボタンを特定する利用可能ボタン情報をリモコンファームウェア40に送信する。また、通信部34は、リモコンファームウェア40から、リモコン60において押下されたボタンを特定する押下ボタン特定情報を受信すると、これを、アプリケーション状態監視部31に通知する。
【0043】
また、リモコンファームウェア40は、リモコン60との通信を行なうためのプログラムによって構築されている。リモコンファームウェア40は、コンピュータ10とリモコン60との通信を制御している。
【0044】
続いて、リモートコントロールシステム100及びコンピュータ10で利用される各種情報の具体例について、図2〜図7を用いて説明する。
【0045】
図2は、本発明の実施の形態で用いられるアプリケーション情報テーブルの一例を示す図である。図2に示すように、アプリケーション情報テーブル50は、アプリケーション毎に、その機能番号(図3参照)と、利用可能ボタン情報(図4参照)と、ボタン毎の当該ボタンの押下によって次に遷移する機能の番号とを、互いに関連付けて管理している。
【0046】
なお、図2においては、起動パスが同一のプログラムは、同一のアプリケーションとみなされている。また、アプリケーション毎の機能番号に関連付けられた「利用可能ボタン情報」としては、予め作成された既定の値が保持されている。
【0047】
また、「ボタン毎の当該ボタンの押下によって次に遷移する機能の番号」は、図5に示す搭載ボタン情報に基づいて、番号順に、該当ボタンが押下されたときに、次に、どの機能番号に遷移したかを記録することによって、作成される。図5に示す搭載ボタン情報では、番号順に、対応するボタンが規定されている。図5におけるボタン番号は、図2におけるボタン番号に対応している。そして、図2では、各ボタン番号の対応位置に、次に遷移する機能の番号が保持されている。また、図2において、初期値としては、「0」が登録される。また、他の機能に遷移しない場合も、「0」が登録される。
【0048】
例えば、図5に示すように、「録画」ボタンは、搭載ボタン情報では、番号60と関連付けられている。従って、図2に示すように、テレビ視聴機能(機能1:図3参照)を実行中に、ユーザがリモコンで「録画」ボタンを押下すると、アプリケーションの機能は、録画機能(機能2)に遷移することになる。なお、図2において、機能1のボタン番号60には、次に遷移する機能の機能番号として「2」が格納されている。
【0049】
図3は、本発明の実施の形態で用いられる機能情報の一例を示す図である。図3に示すように、機能情報は、各アプリケーションの機能を、機能番号と関連付けて特定している。実行機能情報は、図3に示す機能情報に基づいて作成されている。
【0050】
図4は、本発明の実施の形態で用いられる利用可能ボタン情報の一例を示す図である。図4に示すように、利用可能ボタン情報は、搭載ボタン情報(図5)において各ボタンに設定された番号毎に、利用可能な場合を「1」、利用不可の場合を「0」として作成された情報である。図2を用いて説明したように、利用可能ボタン情報は、アプリケーションの実行機能毎に、アプリケーション情報テーブル50に登録される。
【0051】
また、図4に示すように、利用可能ボタン情報(図4参照)を60ビットの情報として保持されている。例えば、「録画」ボタンは、搭載ボタン情報(図5参照)において、番号60と関連付けられており、利用可能な場合は、利用可能ボタン情報の60番目に「1」が格納される。利用不可の場合は「0」が格納される。
【0052】
図6は、本発明の実施の形態で用いられる監視アプリケーション情報テーブルの一例を示す図である。アプリケーション情報テーブル31aは、アプリケーション毎に、起動パス、機能番号(図3参照)、利用可能ボタン情報(図4参照)を登録している。監視アプリケーション情報テーブル31aに登録されているアプリケーションは、現在実行中のアプリケーションである。
【0053】
リモコンドライバ30において、アプリケーション状態監視部31は、アプリケーション起動時に、アプリケーション通信制御部32から、アプリケーション通信制御部32を介して、実行機能情報(図7参照)を受信する。そして、アプリケーション状態監視部31は、通知された実行機能情報を、監視アプリケーション情報テーブル31a(図6参照)に登録する。
【0054】
また、上述したように、アプリケーション状態監視部31は、登録されているアプリケーションを監視して、アプリケーションが終了したことを検出した場合、終了を検出したアプリケーションを、監視アプリケーション情報テーブル31aから削除する。
【0055】
図7は、本発明の実施の形態で用いられる実行機能情報の一例を示す図である。図7に示す実行機能情報は、アプリケーション20が起動された場合、及び当該アプリケーションが現在実行している機能が変更になった場合に、アプリケーション20側で作成され、リモコンドライバ30に送信される。図7に示すように、実行機能情報は、アプリケーションの起動パスと、機能番号(図3)とから構成される。例えば、アプリケーションAP1が「録画番組再生」機能を実行中であるとする。この場合、「録画番組再生」機能には、機能情報(図3参照)において番号10が設定されているので、実行機能情報の機能番号には「10」が指定される。
【0056】
[装置動作]
次に、本実施の形態におけるコンピュータ10及びリモートコントロールシステム100の動作について図8〜図11を用いて説明する。また、本実施の形態では、コンピュータ10を動作させることによって、遠隔操作支援方法が実施される。よって、本実施の形態における遠隔操作支援方法の説明は、以下のコンピュータ10の動作説明に代える。
【0057】
(アプリケーションの起動時及び機能変更時の処理)
先ず、図8及び図9を用いて、アプリケーションの起動時及び機能変更時におけるコンピュータの動作について説明する。図8は、アプリケーションの起動時及び機能変更時におけるコンピュータの動作を示すフロー図である。図9は、図8に示す各ステップの説明を補助する概念図である。
【0058】
最初に、アプリケーション20において、ボタン情報制御部21が、当該アプリケーションで実行される機能を特定する実行機能情報(図7参照)を生成し、これを、リモコン通信制御部22を介して、リモコンドライバ30に送信する。これにより、図8及び図9に示すように、リモコンドライバ30において、アプリケーション通信制御部32は、実行機能情報を受信する(ステップA1)。
【0059】
例えば、アプリケーションAP1が機能2で起動された場合に、アプリケーションAP1のボタン情報制御部21は、機能番号に「2」が格納された実行機能情報(図7参照)を作成し、これを、リモコン通信制御部22に送信する。また、アプリケーションAP1が実行する機能が機能1から機能2に遷移された場合にも、アプリケーションAP1のボタン情報制御部21は、機能番号に「2」が格納された実行機能情報(図7参照)を作成し、これを、リモコン通信制御部22に送信する。
【0060】
そして、ステップA1の実行により、例えば、アプリケーションAP1が、機能2で起動しことと、又はアプリケーションAP1の機能が機能2に遷移したことが、リモコンドライバ30に受信されることになる。
【0061】
次に、リモコンドライバ30において、アプリケーション通信制御部32は、受信した実行機能情報を、アプリケーション状態監視部31に送信する。続いて、アプリケーション状態監視部31は、送信されてき実行機能情報に含まれるアプリケーションの起動パスと機能番号とに基づいて、アプリケーション情報テーブル50(図2参照)に格納されている当該アプリケーションに対応する利用可能ボタン情報を取得する(ステップA2)。
【0062】
具体的には、上述したように、実行機能情報が取得されたアプリケーションが、アプリケーションAP1(機能2)であるとすると、アプリケーション通信制御部32は、アプリケーション情報テーブル50に保存されている、「AP1の機能2についての利用可能ボタン情報」を取得する。
【0063】
次に、アプリケーション状態監視部31は、監視アプリケーション情報テーブル31aに、取得した実行機能情報と利用可能ボタン情報とを登録する(ステップA3)。これにより、監視アプリケーション情報テーブル31aには、図6に示す情報が登録される。また、このとき、当該アプリケーションについて、実行機能情報と利用可能ボタン情報とが既に登録されている場合は、アプリケーション状態監視部31は、機能番号と利用可能ボタン情報とを更新する。
【0064】
次に、アプリケーション状態監視部31は、ステップA2で取得した利用可能ボタン情報を、通信部34に送信する。これにより、通信部34は、リモコンファームウェア40を介して、利用可能ボタン情報を、リモコン60に送信する(ステップA4)。
【0065】
ステップA4が実行されると、リモコン60において、リモコン60の制御装置は、利用可能ボタン情報に基づいて、選択状態にあるアプリケーションに対応するボタン61(例えば、アプリケーションAP2の機能時に利用可能なボタン)の発光素子を点灯させる。これにより、ユーザは、利用可能なボタンを直感的に知ることができる。
【0066】
(リモコンで操作が行なわれた場合の処理)
続いて、図10及び図11を用いて、リモコンで操作が行なわれた場合におけるコンピュータの動作について説明する。図10は、リモコンで操作が行なわれた場合におけるコンピュータの動作を示すフロー図である。図11は、図10に示す各ステップの説明を補助する概念図である。
【0067】
最初に、ユーザが、コンピュータ100でのアプリケーションの実行中に、リモコン60を操作し、ボタン61を押下すると、リモコン60は、押下されたボタンを特定する押下ボタン特定情報をコンピュータ100に送信する。例えば、ユーザが、「録画」ボタンを押下すると、リモコン60は、押下されたボタンが「録画」ボタンであることを示す押下ボタン特定情報を、コンピュータ100に送信する。
【0068】
次に、図10及び図11に示すように、コンピュータ100において、リモコンドライバ30の通信部34は、リモコンファームウェア40を介して、リモコン60から送信されてきた押下ボタン特定情報を受信する(ステップB1)。また、ステップB1において、通信部34は、押下ボタン特定情報を、ステップアプリケーション状態監視部31に送信する。
【0069】
そして、ステップアプリケーション状態監視部31は、押下ボタン特定情報の受信時点において、監視アプリケーション情報テーブル31aに登録されているアプリケーションのプロセスIDを、コンピュータ100のOS(Operation System)から取得する。また、アプリケーション状態監視部31は、現在選択状態にあるアプリケーションのプロセスIDも、OSから取得し、これと先に取得したプロセスIDとが一致するかどうかを確認する。
【0070】
確認の結果、一致する場合は、アプリケーション状態監視部31は、リモコン60の操作対象となったアプリケーションが選択状態であると判断する。例えば、リモコン操作が、アプリケーションAP1で行なわれた場合に、アプリケーションAP1が選択状態であることを確認する。
【0071】
また、このとき、アプリケーション状態監視部31は、特定のボタン、例えば「録画」ボタンが押下されたことを示す押下ボタン特定情報を保持する。なお、どのアプリケーションも選択状態にない場合は、リモコンドライバ30における処理は終了する。
【0072】
次に、アプリケーション状態監視部31は、ボタン遷移情報制御部33bに対して、アプリケーション情報テーブル50に基づいて、ボタンの押下によって遷移する機能を特定させ、これを特定する情報を取得する(ステップB2)。例えば、アプリケーションAP1の機能1が実行されているときに、「録画」ボタンが押されたとすると、ボタン遷移情報制御部33bは、アプリケーション情報テーブル50から、これによって機能1から遷移する機能の機能番号を取得する。
【0073】
具体的には、図5において、「録画」ボタンは、番号60と関連付けられている。また、図2において、アプリケーションAP1の機能1実行時におけるボタン番号60には「2」が格納されている。よって、アプリケーションAP1の機能1実行時に、「録画」ボタンが押下された場合には、機能2に遷移することがわかる。なお、図2のアプリケーション情報テーブル50において、「0」が格納されていた場合は、ステップB3は実行されずに、ステップB4が実行される。
【0074】
次に、アプリケーション状態監視部31は、利用可能ボタン情報取得部33aに対して、アプリケーション情報テーブル50(図2参照)から、遷移する機能に対応する利用可能ボタン情報を取得させる。
【0075】
例えば、アプリケーション状態監視部31は、利用可能ボタン情報取得部33aに、アプリケーション情報テーブル50に保存されている、アプリケーションAP1の機能2に対応する利用可能ボタン情報を取得させる。また、このとき、アプリケーション情報監視部31は、監視アプリケーション情報テーブル31aのアプリケーションAP1についての情報を、機能2の機能番号と取得した利用可能ボタン情報とで更新する。
【0076】
次に、アプリケーション状態監視部31は、取得した利用可能ボタン情報を、通信部34に送信する。これにより、通信部34は、リモコンファームウェア40を介して、利用可能ボタン情報を、リモコン60に送信する(ステップB3)。
【0077】
ステップB3が実行されると、リモコン60において、リモコン60の制御装置は、利用可能ボタン情報に基づいて、次に遷移する機能に対応するボタン61の発光素子を点灯させる。例えば、制御装置は、アプリケーションAP1の機能2の実行時に利用可能なボタンの発光素子を点灯させる。
【0078】
次に、アプリケーション状態監視部31は、アプリケーション通信制御部32に、ステップB1で受け取った押下ボタン特定情報、例えば、リモコン60で「録画」ボタンが押下されたことを示す押下ボタン特定情報を送信する。これにより、アプリケーション通信制御部32は、送信されてきた押下ボタン特定情報を、更に、アプリケーション20に送信する(ステップB4)。
【0079】
次に、アプリケーション20において、リモコン通信制御部22は、押下ボタン特定情報を受信すると、これを、更に、ボタン情報制御部21に送信する。これにより、ボタン情報制御部21は、アプリケーションに対して、遷移後の機能を実行させる(ステップB5)。例えば、「録画」ボタンの押下によってアプリケーションAP1の機能2に遷移する場合は、ボタン情報制御部21は、アプリケーションAP1に、機能2を実行させる。
【0080】
次に、ステップB5が実行されると、ボタン情報制御部21が、遷移後の機能を特定する実行機能情報(図7参照)を生成し、これを、リモコン通信制御部22を介して、リモコンドライバ30に送信する。これにより、アプリケーション通信制御部32は、遷移後の機能についての実行機能情報を受信する(ステップB6)。なお、ステップB6は、図8及び図9に示したステップA1と同様のステップである。
【0081】
次に、アプリケーション通信制御部32は、受信した実行機能情報を、アプリケーション状態監視部31に送信する。これにより、アプリケーション状態監視部31は、送信されてき実行機能情報を受信する。
【0082】
そして、アプリケーション状態監視部31は、ステップB1で、特定のボタンが押下されたことを示す押下ボタン特定情報を保持している場合は、受信した実行機能情報の機能番号と、監視アプリケーション情報テーブル31aに登録されている機能番号とが一致するかどうかを確認する(ステップB7)。
【0083】
ステップB7において、確認の結果、機能番号が一致している場合は、その後、ステップB8、B9、B10が実行される。また、アプリケーション状態監視部31が、ステップB1で、特定のボタンが押下されたことを示す押下ボタン特定情報を保持していない場合は、ステップB7は実行されずに、ステップB8、B9、B10が実行される。ステップB8〜B10は、それぞれ、図8に示したステップA2、A3、A4と同様のステップである。
【0084】
一方、確認の結果、機能番号が一致していない場合は、監視アプリケーション情報テーブル31aに登録されている機能が実行されているときに、初めて、ボタン(例えば「録画」ボタン)が押下され、受信された実行機能情報の機能に遷移した状態である。つまり、ステップB2において説明した、アプリケーション情報テーブル50において、「0」が格納されている状態である。
【0085】
例えば、受信した機能番号が機能2であり、監視アプリケーション情報テーブル31aに保持されている、前回実行された機能の機能番号が機能1であるとする。この場合、アプリケーション状態監視部31は、ボタン遷移情報制御部33bを使用して、アプリケーション情報テーブル50を更新させる。具体的には、アプリケーション情報テーブル50に保存されているAP1の機能1において、「録画」ボタンを押したときに次に遷移する機能番号が「0」となっているので、ボタン遷移情報制御部33bは、これを「2」に更新する。
【0086】
つまり、上記の処理では、アプリケーションAP1が機能1を実行している時に、リモコン60で「録画」ボタンが押下されることにより、機能2に遷移することが、アプリケーション情報テーブル50に記録される。その後、ステップB8、B9、B10が実行される。
【0087】
以上のように本実施の形態によれば、コンピュータ10において実行されるアプリケーションがユーザによって不定期に切り替えられた場合でも、ユーザは、アプリケーションが現在実行している機能において、リモコンのどのボタンが利用可能であるのかを、ボタンを押す前に利用できる。
【0088】
例えば、テレビアプリケーションでは、ユーザは、テレビ視聴時にはチャンネル番号ボタンが利用可能であることはわかるが、全てのチャンネル番号が視聴可能なわけではなく、ボタンを押してみないと視聴できるかどうかがわからない。この場合に、本実施の形態によれば、ユーザは、押す前に利用可能なチャンネル番号がわかるようになる。
【0089】
また、アプリケーションが複数機能を提供可能である場合は、機能によって現在利用可能なボタンが異なることがあるが、ユーザは、この場合も、容易に利用可能なボタンを判別できる。つまり、ユーザは、マニュアル又は説明文を参照しなくても、直感的に利用可能なボタンが判別できる。
【0090】
そして、アプリケーションの情報は、リモコンドライバによって一元管理されているので、複数のアプリケーションが同時に実行されている場合でも、選択状態にあるアプリケーションで利用可能なボタンの発光素子のみが点灯し、発光素子の点灯が競合することもない。
【0091】
また、本実施の形態におけるプログラムは、一般的なコンピュータに、図8に示すステップA1〜A4、図10に示すステップB1〜B10を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムを一般的なコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるコンピュータ10と遠隔操作支援方法とを実現することができる。この場合、一般的なコンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、ボタン情報制御部21、リモコン通信制御部22、リモコンドライバ30、リモコンファームウェア40として機能し、処理を行なう。
【0092】
[変形例1]
本実施の形態においては、図2に示したアプリケーション情報テーブル50の代わりに、図12に示すアプリケーション情報テーブル51を用いることができる。図12は、本発明の実施の形態で用いられるアプリケーション情報テーブルの他の一例を示す図である。
【0093】
図12に示すように、アプリケーション情報テーブル51では、「ボタン毎の当該ボタンの押下によって次に遷移する機能の番号」の代わりに、ボタン毎の当該ボタンの押下回数が保持されている。従って、図12に示すアプリケーション情報テーブル51を用いた場合は、リモコン60において、使用頻度の低いボタンの発光素子を点灯しないようにすることができる。この場合、ユーザは、よく使用するボタンを、より直感的に認識することができる。
【0094】
[変形例2]
上述した実施の形態では、リモコン60は、一般的なキーボードと比べて、ボタンの数が少ない機器であるが、本実施の形態では、リモコン60は、キーボードと同等の数のボタンを備えた機器、即ち、キーボードそのものであっても良い。
【0095】
[コンピュータ構成]
ここで、本実施の形態におけるコンピュータの具体的な構成について説明する。図13は、本発明の実施の形態におけるコンピュータの具体構成の一例を示すブロック図である。
【0096】
図13に示すように、コンピュータ10は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0097】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0098】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ10における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0099】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash)及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【0100】
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記12)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0101】
(付記1)
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラからの遠隔操作を受け付ける、コンピュータであって、
前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部と、
前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、アプリケーション状態監視部と、
前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、通信部と、
を備えている、ことを特徴とするコンピュータ。
【0102】
(付記2)
前記リモートコントローラでボタンが押下され、それによって、前記リモートコントローラから、押下されたボタンを示す情報が送信された場合において、
前記アプリケーション状態監視部が、送信されてきた前記情報に基づいて、前記ボタンの押下の後に、前記選択状態にあるアプリケーションプログラムによって実行される新たな機能を特定すると、更に、特定した新たな機能で利用される前記ボタンを特定し、
前記通信部が、新たな機能で利用される前記ボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、新たに特定したボタンの発光素子を点灯させる、
付記1に記載のコンピュータ。
【0103】
(付記3)
前記アプリケーション状態監視部が、前記実行機能情報と、予め実行機能毎に利用可能なボタンが規定された情報テーブルとに基づいて、前記選択状態にある前記アプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、
付記1または2に記載のコンピュータ。
【0104】
(付記4)
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラと、遠隔操作を受け付ける、コンピュータとを備え、
前記コンピュータは、
前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部と、
前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、アプリケーション状態監視部と、
前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、通信部と、を備えている、
ことを特徴とするリモートコントロールシステム。
【0105】
(付記5)
前記リモートコントローラでボタンが押下され、それによって、前記リモートコントローラから、押下されたボタンを示す情報が送信された場合において、
前記アプリケーション状態監視部が、送信されてきた前記情報に基づいて、前記ボタンの押下の後に、前記選択状態にあるアプリケーションプログラムによって実行される新たな機能を特定すると、更に、特定した新たな機能で利用される前記ボタンを特定し、
前記通信部が、新たな機能で利用される前記ボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、新たに特定したボタンの発光素子を点灯させる、
付記4に記載のリモートコントロールシステム。
【0106】
(付記6)
前記アプリケーション状態監視部が、前記実行機能情報と、予め実行機能毎に利用可能なボタンが規定された情報テーブルとに基づいて、前記選択状態にある前記アプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、
付記4または5に記載のリモートコントロールシステム。
【0107】
(付記7)
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラと、遠隔操作を受け付ける、コンピュータとを用いた、遠隔操作支援方法であって、
(a)前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、ステップと、
(b)前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、ステップと、
(c)前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を有することを特徴とする遠隔操作支援方法。
【0108】
(付記8)
(d)前記リモートコントローラでボタンが押下され、それによって、前記リモートコントローラから、押下されたボタンを示す情報が送信された場合において、
送信されてきた前記情報に基づいて、前記ボタンの押下の後に、前記選択状態にあるアプリケーションプログラムによって実行される新たな機能を特定すると、更に、特定した新たな機能で利用される前記ボタンを特定する、ステップと、
(e)新たな機能で利用される前記ボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、新たに特定したボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を更に有する、付記7に記載の遠隔操作支援方法。
【0109】
(付記9)
前記(b)のステップにおいて、前記実行機能情報と、予め実行機能毎に利用可能なボタンが規定された情報テーブルとに基づいて、前記選択状態にある前記アプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、
付記7または8に記載の遠隔操作支援方法。
【0110】
(付記10)
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラからの遠隔操作を受け付けるコンピュータに、遠隔操作の支援を行なわせるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記コンピュータにおいて実行されている別のアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、ステップと、
(b)前記実行されている別のアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、ステップと、
(c)前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を実行させる、プログラム。
【0111】
(付記11)
前記コンピュータに、
(d)前記リモートコントローラでボタンが押下され、それによって、前記リモートコントローラから、押下されたボタンを示す情報が送信された場合において、
送信されてきた前記情報に基づいて、前記ボタンの押下の後に、前記選択状態にあるアプリケーションプログラムによって実行される新たな機能を特定すると、更に、特定した新たな機能で利用される前記ボタンを特定する、ステップと、
(e)新たな機能で利用される前記ボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、新たに特定したボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を更に実行させる、付記10に記載のプログラム。
【0112】
(付記12)
前記(b)のステップにおいて、前記実行機能情報と、予め実行機能毎に利用可能なボタンが規定された情報テーブルとに基づいて、前記選択状態にある前記アプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、
付記10または11に記載のプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0113】
以上のように、本発明によれば、コンピュータにおいて実行されるアプリケーションが不定期に切り替えられた場合でも、ユーザにおける直感的なリモコン操作を可能にすることができる。本発明は、コンピュータに利用されるリモートコントローラの分野に有用である。
【符号の説明】
【0114】
10 コンピュータ
20 アプリケーション
21 ボタン情報制御部
22 リモコン通信制御部
30 リモコンドライバ
31 アプリケーション状態監視部
31a 監視アプリケーション情報テーブル
32 アプリケーション通信制御部
33 アプリケーションボタン制御部
33a 利用可能ボタン情報取得部
33b ボタン遷移情報制御部
34 通信部
40 リモコンファームウェア
50 アプリケーション情報テーブル
60 リモコン
61 ボタン
100 リモートコントロールシステム
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラからの遠隔操作を受け付ける、コンピュータであって、
前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部と、
前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、アプリケーション状態監視部と、
前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、通信部と、
を備えている、ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項2】
前記リモートコントローラでボタンが押下され、それによって、前記リモートコントローラから、押下されたボタンを示す情報が送信された場合において、
前記アプリケーション状態監視部が、送信されてきた前記情報に基づいて、前記ボタンの押下の後に、前記選択状態にあるアプリケーションプログラムによって実行される新たな機能を特定すると、更に、特定した新たな機能で利用される前記ボタンを特定し、
前記通信部が、新たな機能で利用される前記ボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、新たに特定したボタンの発光素子を点灯させる、
請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項3】
前記アプリケーション状態監視部が、前記実行機能情報と、予め実行機能毎に利用可能なボタンが規定された情報テーブルとに基づいて、前記選択状態にある前記アプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、
請求項1または2に記載のコンピュータ。
【請求項4】
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラと、遠隔操作を受け付ける、コンピュータとを備え、
前記コンピュータは、
前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、アプリケーション通信制御部と、
前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、アプリケーション状態監視部と、
前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、通信部と、を備えている、
ことを特徴とするリモートコントロールシステム。
【請求項5】
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラと、遠隔操作を受け付ける、コンピュータとを用いた、遠隔操作支援方法であって、
(a)前記コンピュータにおいて実行されているアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、ステップと、
(b)前記コンピュータで実行されているアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、ステップと、
(c)前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を有することを特徴とする遠隔操作支援方法。
【請求項6】
ボタン毎に発光素子が設けられたリモートコントローラからの遠隔操作を受け付けるコンピュータに、遠隔操作の支援を行なわせるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記コンピュータにおいて実行されている別のアプリケーションプログラムから、それによって実行される機能を特定する実行機能情報を取得する、ステップと、
(b)前記実行されている別のアプリケーションプログラムを監視し、前記実行機能情報を用いて、選択状態にあるアプリケーションプログラムで利用可能な前記ボタンを特定する、ステップと、
(c)前記特定したボタンを規定するボタン情報を、前記リモートコントローラに送信し、前記リモートコントローラにおいて、指定された前記ボタンの発光素子を点灯させる、ステップと、
を実行させる、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−66112(P2013−66112A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204568(P2011−204568)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】