コンピュータの高速ブートのためのシステム及び方法
【課題】コンピュータの高速ブートのためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】ユーザは、瞬時ON電源キーを選択し、コンピュータをして高速ブートに対して以前に提供されたものよりも多くの機能を有する瞬時ONのO.S.を高速にブートさせることができる。瞬時ONのO.S.は、「C」ドライブにアクセスすることができ、ユーザは、UIのホームアイコンに対する画像を選択することができる。UIは、機能カテゴリのアイコンをユーザがカテゴリを選択する頻度によって決められたシーケンスで呈示することができる。ワンクリックファイル共有が提供され、ユーザが要望する場合には、瞬時ONモードにおいて安全なログインも提供される。
【解決手段】ユーザは、瞬時ON電源キーを選択し、コンピュータをして高速ブートに対して以前に提供されたものよりも多くの機能を有する瞬時ONのO.S.を高速にブートさせることができる。瞬時ONのO.S.は、「C」ドライブにアクセスすることができ、ユーザは、UIのホームアイコンに対する画像を選択することができる。UIは、機能カテゴリのアイコンをユーザがカテゴリを選択する頻度によって決められたシーケンスで呈示することができる。ワンクリックファイル共有が提供され、ユーザが要望する場合には、瞬時ONモードにおいて安全なログインも提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータの高速ブートのためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータユーザが、コンピュータの主オペレーティングシステム(O.S.)内で利用可能なオプションを限られた数しか呼び出さないことを望む場合がある状況が発生することを認識した上で、本発明の原理は、いわゆる「瞬時ON」コンピュータにより、ユーザが、フル機能を有する主O.S.がブートされるノーマルブートか、又は機能は少ないがより高速ブートのO.S.が主O.S.をブートすることができるものよりも高速にブートされる「瞬時ON」ブートを選択することを可能にすることができることを理解する。従って、例えば、小規模コンピュータを有するユーザが、コーヒーショップのような社会的環境で「インターネット」をサーフすることしか望まないと予想すると、少機能O.S.を走査検索機能しか提供しないように構成することができ、他の機能を提供する主O.S.をブートすることを不要にすることによって便利なより迅速なブートを容易にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、本明細書で理解されるように、瞬時ON機能の多くのユーザは、主O.S.を呼び出す長々としたブート時間を招くことなく現時点で主O.S.によってのみ提供される機能を望むかもしれない。更に、瞬時ONO.S.は、「インターネット」をサーフする時でさえもユーザの必要性を完全には予想することができない場合があり、従って、例えば、社会的環境でファイル共有を行おうと望むユーザは、瞬時ONO.S.が典型的にコンピュータの「C」ドライブ(ハードディスクドライブ)へのアクセスを持たないので、一般的にはそれを行うことができない。これら及び他の認識を考慮した上で、本発明の原理を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
コンピュータは、プロセッサと、プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングを含む。ディスクドライブがハウジング内にあり、固体メモリもハウジング内にある。コンピュータに通電するために、少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素をハウジング上に配置することができる。第1のセレクタ要素からの信号に応答して、プロセッサは、ディスクドライブからメモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、第2のセレクタ要素からの信号に応答して、プロセッサは、主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートする。この態様では、第2のO.S.を実行するプロセッサは、ディスクドライブにアクセスすることができる。
【0005】
また、プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並び(行又は列)を呈示するユーザインタフェース(UI)をディスプレイ上に呈示する。行は、ホームアイコンを含み、プロセッサは、ユーザが画像を選択することを可能にし、プロセッサは、この選択に応答して画像をホームアイコンとして呈示し、それによってホームアイコンの外観を確立する。更に、プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って行(又は列)内のアイコンを順序付ける。また、プロセッサは、ファイルを共有する要望を示す1回のみの入力アクションに応答して別のコンピュータとのファイル共有を確立する。また、プロセッサは、安全なログインをユーザのその選択に応答して提供することができる。
【0006】
一部の例では、カテゴリは、無線、ソーシャルネットワーク、環境、設定可能アプリケーション、ゲーム、及びメディアギャラリーを含む。無線カテゴリは、ユーザが、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)環境、及び短距離rf通信環境を設定することを可能にするために選択することができる。一方、ソーシャルネットワークカテゴリには、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービスアプリケーション、及びソーシャルネットワークウェブサイトアプリケーションを呼び出すために入ることができる。対照的に、環境カテゴリには、ユーザが、日付及び時間を入力し、情報をディスプレイ上に呈示する少なくとも人間の言語を定義することを可能にするために入ることができる。設定可能アプリケーションカテゴリには、ユーザが、気象ウェブサイト、株式相場ウェブサイト、カレンダー機能に入り、ワンクリックファイル共有ユーザ定義機能(UDF)を定義して呼び出すことを可能にするために入ることができる。ゲームカテゴリには、ユーザが、ウェブベースのゲームアプリケーション及びネットワークゲームアプリケーションを起動することを選択することを可能にするために入ることができる。メディアギャラリーカテゴリは、写真ギャラリーをユーザに対してアクセス可能にするために選択することができる。
【0007】
非限定的な例では、ホームアイコンに対する画像は、少なくとも部分的には「記憶画像」又は「カメラ」のユーザ選択を受け取ることによって確立され、「記憶画像」が選択されるのに応答して、プロセッサは、記憶画像リストを呈示し、そのうちの1つは、ユーザがホームアイコンを確立するのに選択可能である。対照的に、「カメラ」が選択されるのに応答して、プロセッサは、コンピュータ上のカメラから現在の画像を取得し、カメラからの画像を用いてホームアイコンを確立する。
【0008】
一部の実施では、プロセッサは、ブート中にディスクドライブ又はそのパーティションをマウントし、ディスクドライブ又はパーティションを第2のO.S.を実行するプロセッサによってアクセスされる所定のディレクトリにリンクすることにより、第2のO.S.を実行する間にディスクドライブにアクセスすることが有効にされる。必要に応じて、プロセッサは、安全なログインを呼び出すか否かを選択するようにユーザに促す第2のセレクタ要素を用いた初回の電源投入時にUIを呈示することができる。安全なログインを呼び出すという要望を示すユーザ入力に応答して、プロセッサは、アンロック信号を選択するようにユーザに促すことができる。コンピュータは、アンロック信号を受け取るまで第2のセレクタ要素を用いたその後の電源投入時のコンピュータの使用を阻止する。ユーザは、アンロック信号としてホットキー又は指紋読取(FPR)信号を選択することができる。
【0009】
以下に更に示すように、例示的な実施は、ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIをディスプレイ上に呈示することを含むことができる。プロセッサは、フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時にUDFを実行する。
【0010】
更に、プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが、低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも行の一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って行又は列内のアイコンを順序付けるようにプログラムすることができる。
【0011】
別の態様では、コンピュータは、プロセッサと、プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングを含む。ハウジング内にはディスクドライブがあり、ハウジング内には固体メモリもある。プロセッサは、カテゴリを表す1行のアイコンを呈示するユーザインタフェース(UI)をディスプレイ上に呈示する。プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが、低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも行の一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って行又は列内のアイコンを順序付ける。
【0012】
別の態様では、コンピュータは、プロセッサと、プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングを含む。ハウジング内にはディスクドライブがあり、ハウジング内には固体メモリもある。ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIをディスプレイ上に呈示する。プロセッサは、フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、次に、ユーザがUIのファイル共有セレクタ要素上のマウスクリックのような1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時にUDFを実行する。
【0013】
本発明の詳細は、その構造及び作動の両方に関して、同じ参照番号が同じ部分を指す添付図面を参照することによって最も明快に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】様々な内部構成要素を略示する本発明の原理による例示的コンピュータの斜視図である。
【図2】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図3】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図4】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図6】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図7】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図8】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図9】ユーザが「ホーム」画像を選択することを可能にするための例示的論理を示す流れ図である。
【図10】ユーザによる選択頻度に従って主UI内のカテゴリを順序付けるための例示的論理を示す流れ図である。
【図11】ワンクリックファイル共有ユーザ定義機能(UDF)を実施するための例示的論理を示す流れ図である。
【図12】瞬時ONモードにおいて安全なログインを実施するか否か及び如何にして実施するかをユーザが選択することを可能にするための例示的論理を示す流れ図である。
【図13】瞬時ONログインセッション中にコンピュータの「C」ドライブ(HDD)を利用可能にするための非限定的な例示的論理を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に図1を参照すると、視覚ディスプレイ14のような出力デバイスとジョイスティック18を有するキーボード16のような入力デバイスとを支持するハウジング12を含む全体的に10で表すコンピュータが示されている。マルチタッチを含むタッチスクリーンとすることができる視覚ディスプレイ14は、ハウジング12内の1つ又はそれよりも多くのプロセッサ20によって制御され、プロセッサ20は、入力デバイスから入力信号を受け取る。また、プロセッサ20は、ハウジング12上に装着されたカメラ22からの画像信号を受け取ることができる。一般的に、プロセッサ20は、固体メモリによって実施することができるメモリ24のような様々な有形のコンピュータ可読記憶媒体にアクセスする。また、プロセッサ20は、光学ディスク及び/又は磁気ディスクベースのストレージ26にアクセス可能である。一部の実施では、プロセッサ20は、「IEEE 802.11」インタフェース、例えば、WiFiインタフェース及び/又はBluetoothインタフェースのようなWLANインタフェース28を用いて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)と通信を行う。また、プロセッサ20は、符号分割多重アクセス(CDMA)インタフェース、時分割多重アクセス(TDMA)インタフェース、「通信用グローバルシステム(GSM)」インタフェース、空間分割多重アクセス(SDMA)インタフェース、直交周波数分割多重アクセス(OFDM)インタフェース、周波数分割多重アクセス(FDMA)インタフェース、長期的進化(LTE)インタフェース、及びユニバーサル移動電話システム(UMTS)インタフェース等であるが、これらに限定されない無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)インタフェース30を用いて「インターネット」と通信を行うことができる。衛星からの地理的な位置情報を受信し、その情報をプロセッサ20に供給するために、ハウジング12上に全地球測位衛星(GPS)受信機を設けることができる。また、指紋読取(FPR)32は、人間の指紋を触知的又は光学的に感知し、それを表す信号をプロセッサ20に送信することができる。一部の実施形態では、コンピュータ10がBluetoothを用いて通信を行うことを可能にするために、更にBluetooth送受信機33が設けられる。
【0016】
コンピュータ10は、以下に限定されるものではないが、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、オールインワンコンピュータ、テレビジョン等とすることができる。
【0017】
図1に示しているように、例示的コンピュータ10は、ノーマルブートキー34とクイックブート(又は「瞬時ON」)ブートキー36とを含むことができる。一般的に1つ又はそれよりも多くのDCバッテリ38及び/又はAC−DCアダプタからコンピュータの内部構成要素に通電するために、ユーザは、キー34、36のいずれかを操作することができる。ノーマルブートキー34が操作されると、コンピュータ10は通電され、ディスク26上に存在するノーマル又はフル機能O.S.がメモリ24内にブートされる。一方、クイックブートキー36が操作されると、コンピュータ10は通電され、メモリ上に常駐的に記憶することができ又はディスク26に記憶することができる、機能が少なく、小さく、使用が限られた「瞬時ON」O.S.が、メモリ24内での作動状態へと高速にブートされる。このようにして、ユーザは、ノーマルブートキー34が用いられた場合にコンピュータ10の使用を始める時に待たされることになる程長くは待たされない。
【0018】
図2は、クイックブートキー36を用いた電源投入の直後の瞬時ONのO.S.を実行するプロセッサ20によってディスプレイ14上に呈示することができるユーザインタフェース(UI)40を示している。図示のように、UI40は、「Sony Corp.」によって提供されるクロスメディアバー(XMB)としてパターン化されるが、「XMB」は、「Sony Corp.」の商標であることは理解されるものとする。UI40は、「ホーム」アイコン42、「無線設定」アイコン44、「ソーシャルネットワーク」アイコン46、「設定可能アプリケーション」アイコン50、「ゲーム」アイコン52、「メディアギャラリー」アイコン54、及び「画像ブラウザ」アイコン56を含むそれぞれの機能カテゴリを表す水平アイコン行を有する。以下に解説するように、一部の例では、行内でカテゴリアイコンが出現する順序は、ユーザ選択頻度に従って変更することができる。
【0019】
スクリーンカーソルがカテゴリアイコンの上を移動する時に、強調表示されたカテゴリアイコンの下に垂直サブアイコン列を呈示することができる。従って、図2に示しているように、スクリーンカーソル58がホームアイコン42の上に位置決めされた時に、ホームアイコン42の下にサブアイコン列が示される。「ホーム」サブアイコンは、選択によって瞬時ONモードにあるコンピュータがシャットダウンされ、コンピュータにディスクからノーマルO.S.をリブートさせる「主O.S.に移行」サブアイコン60、選択に対して以下に説明する「C:ドライブにアクセス」サブアイコン62、及び選択された場合にコンピュータへの通電を停止するための「電源切断」サブアイコン64を含むことができる。
【0020】
図3から図8は、上記に解説したホームカテゴリ以外で選択されたそれぞれのカテゴリを有するUI40を示している。図3では、カーソル58は、図示のように「無線」カテゴリアイコン44を強調表示するように位置決めされている。強調表示されると、無線アイコン44の下には様々なサブアイコンが出現し、サブアイコンのうちの一部は、続けて選択された場合に更に別のサブサブアイコンを出現させる。
【0021】
より具体的には、無線アイコン44が選択されると、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)サブアイコン66が出現し、図1に示しているWLANインタフェースを通じてWLAN通信を即座に始めることを可能にする。このサブアイコンが選択されると、様々なWLAN機能を確立するのに選択することができる「機能」サブサブアイコン68が現れる。また、ユーザが、図1に示しているWLANインタフェースを用いてWLANを通じて友人のPDA、電話、又はコンピュータのような1つ又はそれよりも多くのターゲット端末とのファイル共有を選択することを可能にするように選択することができるサブサブアイコン70を出現させることができる。図3には、2つのそのようなターゲット端末を非限定的な例を用いて表すアイコン72、74が示されている。ターゲット端末は、WLAN検出原理を用いて自動的に検出することができ、又はユーザによって事前にプログラムすることができる。
【0022】
また、図1に示しているWWANインタフェースを通じてWWAN通信を即座に始めることを可能にするために「無線」アイコン44が選択された場合には、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)サブアイコン76を出現させることができる。WLANサブアイコン66と同様に、WWANサブアイコン76が選択された場合には、様々なWWAN機能を確立するように選択することができる「機能」サブサブアイコン78が出現する。また、ユーザが、図1に示しているWWANインタフェースを用いてWWANを通じて友人のPDA、電話、又はコンピュータのような1つ又はそれよりも多くのターゲット端末とのファイル共有を選択することを可能にするように選択することができるサブサブアイコン80を出現させることができる。図3には、2つのそのようなターゲット端末を表すアイコン82、84が示されている。ターゲット端末は、WWAN検出原理を用いて自動的に検出することができ、又はユーザによって事前にプログラムすることができる。
【0023】
「無線」カテゴリアイコン44が選択されると、図示のように、Bluetoothサブアイコン86のような短距離rf通信アイコンを出現させることができる。このサブアイコンが選択されると、図1に示しているBluetooth送受信機33を用いてBluetooth通信が即座に確立され、更に1つ又はそれよりも多くの無線構成要素アイコン88を出現させることができる。例えば、1つの無線構成要素アイコン88しか示していないが、Bluetoothアプリケーションにおける無線マウス機能を起動し、すなわち、プロセッサ20とBluetoothを用いる無線マウスの間の通信を始めるために、無線マウスアイコンを出現させることができ、かつそれを選択することができる。無線オーディオヘッドセットとのBluetooth通信を始めることを可能にするために、無線ヘッドセットアイコンを呈示することができる。
【0024】
Bluetoothサブアイコン86に関連付けられた更に別のサブサブアイコンは、選択された場合に、コンピュータ10と、以下に説明する別のカテゴリから選択することができるターゲットコンピュータとの間で高速Bluetoothデータ転送を行うことを可能にする高速データ転送アイコン90を含むことができる。また、ユーザが1つ又はそれよりも多くのBluetoothプロフィールを確立することを可能にするBluetoothプロフィールアイコン92を出現させることができる。
【0025】
無線アイコン44が選択された時に、WLANサブアイコン66、WWANサブアイコン76、及びBluetoothサブアイコン86に加えて、全地球測位衛星(GPS)サブアイコン94を出現させることができる。GPSサブアイコン94が選択されると、図1に示しているGPS受信機31によって受信される地理的所在地に基づいて、コンピュータ10のユーザに対して利用可能なサービスのメニューを呈示するアプリケーションを呼び出すためにユーザがクリックすることができる所在地ベースのサービスサブサブアイコン96を呈示することができる。また、選択により、コンピュータ10の位置の近くの催し物の呈示を生成する催し物サブサブアイコン98を出現させることができる。GPSサブアイコン94に関連付けることができる更に別のアイコンは、選択によって例えばWLAN又はWWANインタフェースによって受信され、コンピュータ10の現所在地に適合する広告をコンピュータ10に呈示させることができる近隣ターゲット式広告アイコンを含み、コンピュータへの所在地ベースの広告のダウンロードを助けるために、上述のインタフェースのうちの1つを用いて、コンピュータ10の現在地点を広告サーバに自動的にアップロードすることができる。また、選択された場合に、ここでもまた、例えば、警告ウェブサイトにアップロードされたコンピュータのGPS位置に基づいて、近隣の災害又は通行止めをユーザに警告するためのアイコンを設けることができる。
【0026】
無線アイコン44に関連付けられた上述のサブアイコンに加えて、多搬送波対応サブアイコン100及びWWAN作動サブアイコン102を呈示することができる。これらの各々は、例えば、各々がユーザによって選択可能な無線搬送波を表すサブサブアイコンを呈示することにより、ユーザが電話サービス及びWWANサービスそれぞれを提供するための無線搬送波を選択することを可能にする。
【0027】
図4は、ソーシャルネットワークアイコン46が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、電子メールプログラム、ショートメッセージサービス(SMS)プログラム、IP電話プログラム、ソーシャルネットワークウェブサイトアクセスプログラム(すなわち、1つ又はそれよりも多くのソーシャルネットワークウェブサイトからのウェブページを表示するようにプログラムされたブラウザ)、及び近隣友人推薦プログラムを呼び出すことをそれぞれ可能にするためのサブアイコン104〜111の列が示されることを示している。近隣友人推奨プログラムは、図1に示している通信インタフェースのうちのいずれかを通じて、例えば、上述のアップロードされたGPS位置情報で示すコンピュータの近隣の友人からの推薦を受信するために呼び出すことができる。
【0028】
図5は、設定アイコン48が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、現在の日付及び時間を確立すること(すなわち、サブアイコン112が選択された時に、ユーザに日付及び時間を入力するように促す日付/時間UIが示される)、及びキーボード16の言語及びキー機能を定義することをそれぞれ可能にするためのサブアイコン112,114の列が示されることを示している。従って、サブアイコン114が選択されると、例えば、ドロップダウンメニューから言語を選択し、同じく例えばドロップダウンメニューからキーボードキー機能の組合せを選択するようにユーザを促すUIが示される。また、音量、低音、高音のようなオーディオ設定を調節するように選択することができるオーディオ設定アイコン113を表示することができ、一方、輝度、コントラストのようなビデオ設定を調節するように選択することができるビデオ設定アイコン115を表示することができる。
【0029】
図6は、設定可能アプリケーションアイコン50が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、カレンダーを呈示するか又は気象ウェブサイト又は株式相場ウェブサイトのウェブページを表示するブラウザをブートすることを選択することをそれぞれ可能にするためにサブアイコン116〜122の列が示されることを示している。サブアイコン122が選択されると、下記の開示内容に従ってワンクリックファイル共有が有効にされる。
【0030】
図7は、ゲームアイコン52が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、一般及びウェブベースのゲームプログラムを起動すること、及び共有接続を用いたネットワークベースのゲームアプリケーションを起動することをそれぞれ可能にするためのサブアイコン124、126の列が示されることを示している。
【0031】
図8は、メディアギャラリーアイコン54が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、写真ギャラリー及びビデオギャラリーを呈示することをそれぞれ可能にするためのサブアイコン128、130の列が示されることを示している。他のギャラリー及びサブギャラリーを設けることもできる。
【0032】
「無線」アイコン44の下で上記に解説したアイコンの全ては、一度に又はそのそれぞれの次に高い次数のアイコンが選択された時にのみ出現させることができることは理解されるものとする。
【0033】
図9は、ユーザが、図2に示しているホームアイコン42に対する画像を選択することを可能にするための例示的論理を示している。ブロック132で始まり、ホームアイコン上のユーザの選択が受け取られる。ブロック134に進み、「現在のカメラ画像」又は「ディスク画像」を選択するようにユーザに促すことができる。判断ブロック136でカメラが選択された場合には、図1のカメラ22が作動され、ブロック138においてプロセッサ20に送られている現在の画像が新しいホームアイコン画像として用いられ、次に、図2に示しているホームアイコン42として出現する。
【0034】
一方、判断ブロック136において「ディスク画像」が判断結果として選択されると、論理は、ブロック140に移動し、コンピュータ10に記憶された画像を表す画像サムネイルのリスト又はディレクトリをディスプレイ14上に呈示する。ユーザは、リスト内のエントリをクリックすることができ、ブロック142において、ユーザの選択物が新しいホームアイコン画像として用いられ、次に、図2に示しているホームアイコン42として出現する。
【0035】
図10は、カテゴリアイコン44〜56が図2に示している水平行内で現れる順序をユーザのカテゴリ選択頻度に応じて動的に確立することができることを示している。ホームアイコン42が、行内の最も左のアイコンに留まることが好ましいが、必須ではない。図2〜図8に示している順序は、デフォルトの順序とすることができ、この順序は、ブロック144で始めて変更することができ、この変更では、ブロック146において、プロセッサ20が、各カテゴリに対してそのカテゴリが何回選択されたかという計数値を保持する。望ましい場合には、主カテゴリアイコンが選択された回数のみが計数される。他の実施形態では、カテゴリアイコンの各選択、及びそのカテゴリに付随するあらゆるサブアイコン又は他のアイコンの各選択が一度計数され、従って、ユーザがカテゴリアイコンを選択し、次に、そのカテゴリ内のサブアイコンを選択し、かつ選択したサブアイコンに付随するサブサブアイコンを選択した時に、主カテゴリアイコンが選択された回数のみが計数される場合には、そのカテゴリにおける計数値は「1」になり、カテゴリアイコンの各選択、及びそのカテゴリに付随するあらゆるサブアイコン又は他のアイコンの各選択が一度計数される場合には「3」になる。
【0036】
ユーザがコンピュータを用いる時に、各カテゴリにおける計数値は保持され、上述の原理に従ってユーザ選択に応答して増分される。ブロック148では、シャットダウン時に又は他の期間で、例えば、数分毎にカテゴリがその計数値によってランク付けされ、次に、ブロック150において、これらの計数値に従って水平行又はカテゴリ列上で並べ換えられる。一実施形態では、最も高い計数値を有するカテゴリのアイコンが、ホームアイコンの右隣に位置決めされ、次に、次に最も高い計数値を有するカテゴリのアイコンがその右に位置決めされ、以降同様に続く。代替的に、カテゴリアイコンは、右から左に最も高い計数値から最も低いものへと並べ換えることができる。いずれにしても、例えば、計数期間内に環境カテゴリが20回、無線カテゴリが18回、設定可能アプリケーションカテゴリが16回、ゲームカテゴリが14回、メディアギャラリーカテゴリが12回、ソーシャルネットワークカテゴリが10回、画像閲覧カテゴリが8回、及びメディアギャラリーカテゴリが0回の計数値を受けた場合には、ホームアイコン42の右隣から始まる左から右への新しいアイコンの順序は、アイコン48、アイコン44、アイコン50、アイコン52、アイコン54、アイコン46、アイコン56、アイコン54になる。計数値は、全ての計数期間にわたって累積することができ、又は各計数期間の終了時点でリセットすることができる。
【0037】
図11は、上記に解説したワンクリックファイル共有を如何にして設定し、実施するかを示している。ユーザが、図6のワンクリックアイコン122を初めて選択すると、ブロック152において選択は、プロセッサ20によって受け取られ、それによってブロック154において、プロセッサ20は、ユーザ入力を受け取るように設定されたUIをディスプレイ14上に呈示する。具体的には、ユーザは、共有すべきフォルダ、パスワードオプション(すなわち、パスワード保護が必要であるか否か、必要に応じてパスワードは何か)、及びアクセスオプション、例えば、ファイル共有がBluetooth、WLAN、WWANなどによることになるかをこのUIを用いて識別する。これらの選択は、ブロック156において受け取られ、ブロック158において実行可能ユーザ定義機能(UDF)内にロードされる。
【0038】
ブロック160は、ワンクリックアイコン122のその後の選択においてブロック158で設定されたUDFが実行されることを示している。一般的に、ブロック156でパスワード保護が定められた場合には、ユーザは、認可したターゲットユーザに正しいパスワードを伝達していることになる。
【0039】
ブロック162では、更に別の対話なしにファイル共有アプリケーションが自動的に起動され、以降の段階も、更に別のユーザ対話なしにプロセッサ20によって実施される。パスワード保護及び共有機構は(ブロック156においてユーザがパスワード保護を呼び出すという選択が行われた場合)、ブロック162においてインスタンス化され、ブロック164において適切な通信(ブロック156においてユーザによって定められたWWAN、WLAN等)が有効にされる。ブロック166では、認可されたターゲットユーザが、ブロック156においてユーザが定めた正しいパスワードを伝達すると(パスワード保護が有効な場合)、このターゲットユーザに、ブロック156で指定された共有フォルダへのアクセスが与えられる。
【0040】
図12は、「瞬時ON」モードでの電源投入時に、ユーザ定義式試験が満たされるまでユーザをロックアウトするか否かをユーザが判断することを可能にするための論理を示している。ユーザが瞬時ONモードで初回の電源投入を行うブロック168で始まり、論理は、ブロック170に流れ、ユーザが安全な瞬時ONログインを課すことを望むか否かを入力するようにユーザに促すUIを呈示する。ユーザが、安全なログインを実施するように判断した場合には、ブロック172において、瞬時ONモードでの各その後のログインにおいてどのような試験を実施するかをユーザに問うUIが示される。一実施形態では、ユーザは、ホットキー又は正しい指紋入力、及びアンロック信号を選択することができる。
【0041】
ユーザが指紋を選択した場合には、ブロック174において、プロセッサは、ユーザに指を図1に示しているFPR32の近く又はその上に移動させるように促す。FPR32からの指紋信号は記録される。一方、ブロック172においてユーザが「ホットキー」を選択した場合には、ブロック176において、ユーザは、ユーザがホットキーとして指定しようと望む単一のキー(又は複数のキー)を押下するように促される。ユーザの入力は記録される。
【0042】
ブロック178は、ブロック170においてユーザが安全なログインを選択した場合に、その後の瞬時ON電源投入において、ユーザに適切なアンロック信号を入力することを促すロックアウトスクリーンがディスプレイ14上に示されることを示している。正しいアンロック信号が受け取られるまで、瞬時ON構成におけるコンピュータ10のいかなる更に別のアクセス又は使用も許可されず、ロックアウトスクリーンのみが示されている。ブロック180においてユーザが正しいロックアウト信号を入力すると、信号は受け取られ、次に、例えば、図2に示しているUI40をディスプレイ14上に呈示することにより、コンピュータへのアクセスが瞬時ONモードで有効にされる。
【0043】
図13は、瞬時ONモードでディスクドライブ(「C」ドライブ)26へのアクセスを有効にするための非限定的な例示的論理を示している。ブロック182では、MKDIR/MNT/WIN形式のディレクトリが作成され、このディレクトリが「C」ドライブに関連付けられたディレクトリであることを示している。次に、ブロック184では、例えば、瞬時ONのO.S.をブートする一部として、ドライブ又はパーティションは、マウントされ、かつ「MOUNT−T VFAT/DEV/HDA1/MNT/WIN」形式の指令を用いて、ブロック182で作成されたディレクトリにリンクされる。すなわち、瞬時ONのO.S.は、「C」ドライブを内部にドライブが論理的にマウントされるフォルダと見なし、作動中にO.S.が「C」ドライブ上のファイルにアクセスすることを可能にする。
【0044】
本明細書では、特定の「コンピュータの高速ブートのためのシステム及び方法」を示して詳細に説明したが、本発明によって含まれる主題は、特許請求の範囲による以外は限定されないことは理解されるものとする。
【符号の説明】
【0045】
10 コンピュータ
12 ハウジング
14 視覚ディスプレイ
16 キーボード
20 プロセッサ
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータの高速ブートのためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータユーザが、コンピュータの主オペレーティングシステム(O.S.)内で利用可能なオプションを限られた数しか呼び出さないことを望む場合がある状況が発生することを認識した上で、本発明の原理は、いわゆる「瞬時ON」コンピュータにより、ユーザが、フル機能を有する主O.S.がブートされるノーマルブートか、又は機能は少ないがより高速ブートのO.S.が主O.S.をブートすることができるものよりも高速にブートされる「瞬時ON」ブートを選択することを可能にすることができることを理解する。従って、例えば、小規模コンピュータを有するユーザが、コーヒーショップのような社会的環境で「インターネット」をサーフすることしか望まないと予想すると、少機能O.S.を走査検索機能しか提供しないように構成することができ、他の機能を提供する主O.S.をブートすることを不要にすることによって便利なより迅速なブートを容易にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、本明細書で理解されるように、瞬時ON機能の多くのユーザは、主O.S.を呼び出す長々としたブート時間を招くことなく現時点で主O.S.によってのみ提供される機能を望むかもしれない。更に、瞬時ONO.S.は、「インターネット」をサーフする時でさえもユーザの必要性を完全には予想することができない場合があり、従って、例えば、社会的環境でファイル共有を行おうと望むユーザは、瞬時ONO.S.が典型的にコンピュータの「C」ドライブ(ハードディスクドライブ)へのアクセスを持たないので、一般的にはそれを行うことができない。これら及び他の認識を考慮した上で、本発明の原理を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
コンピュータは、プロセッサと、プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングを含む。ディスクドライブがハウジング内にあり、固体メモリもハウジング内にある。コンピュータに通電するために、少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素をハウジング上に配置することができる。第1のセレクタ要素からの信号に応答して、プロセッサは、ディスクドライブからメモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、第2のセレクタ要素からの信号に応答して、プロセッサは、主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートする。この態様では、第2のO.S.を実行するプロセッサは、ディスクドライブにアクセスすることができる。
【0005】
また、プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並び(行又は列)を呈示するユーザインタフェース(UI)をディスプレイ上に呈示する。行は、ホームアイコンを含み、プロセッサは、ユーザが画像を選択することを可能にし、プロセッサは、この選択に応答して画像をホームアイコンとして呈示し、それによってホームアイコンの外観を確立する。更に、プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って行(又は列)内のアイコンを順序付ける。また、プロセッサは、ファイルを共有する要望を示す1回のみの入力アクションに応答して別のコンピュータとのファイル共有を確立する。また、プロセッサは、安全なログインをユーザのその選択に応答して提供することができる。
【0006】
一部の例では、カテゴリは、無線、ソーシャルネットワーク、環境、設定可能アプリケーション、ゲーム、及びメディアギャラリーを含む。無線カテゴリは、ユーザが、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)環境、及び短距離rf通信環境を設定することを可能にするために選択することができる。一方、ソーシャルネットワークカテゴリには、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービスアプリケーション、及びソーシャルネットワークウェブサイトアプリケーションを呼び出すために入ることができる。対照的に、環境カテゴリには、ユーザが、日付及び時間を入力し、情報をディスプレイ上に呈示する少なくとも人間の言語を定義することを可能にするために入ることができる。設定可能アプリケーションカテゴリには、ユーザが、気象ウェブサイト、株式相場ウェブサイト、カレンダー機能に入り、ワンクリックファイル共有ユーザ定義機能(UDF)を定義して呼び出すことを可能にするために入ることができる。ゲームカテゴリには、ユーザが、ウェブベースのゲームアプリケーション及びネットワークゲームアプリケーションを起動することを選択することを可能にするために入ることができる。メディアギャラリーカテゴリは、写真ギャラリーをユーザに対してアクセス可能にするために選択することができる。
【0007】
非限定的な例では、ホームアイコンに対する画像は、少なくとも部分的には「記憶画像」又は「カメラ」のユーザ選択を受け取ることによって確立され、「記憶画像」が選択されるのに応答して、プロセッサは、記憶画像リストを呈示し、そのうちの1つは、ユーザがホームアイコンを確立するのに選択可能である。対照的に、「カメラ」が選択されるのに応答して、プロセッサは、コンピュータ上のカメラから現在の画像を取得し、カメラからの画像を用いてホームアイコンを確立する。
【0008】
一部の実施では、プロセッサは、ブート中にディスクドライブ又はそのパーティションをマウントし、ディスクドライブ又はパーティションを第2のO.S.を実行するプロセッサによってアクセスされる所定のディレクトリにリンクすることにより、第2のO.S.を実行する間にディスクドライブにアクセスすることが有効にされる。必要に応じて、プロセッサは、安全なログインを呼び出すか否かを選択するようにユーザに促す第2のセレクタ要素を用いた初回の電源投入時にUIを呈示することができる。安全なログインを呼び出すという要望を示すユーザ入力に応答して、プロセッサは、アンロック信号を選択するようにユーザに促すことができる。コンピュータは、アンロック信号を受け取るまで第2のセレクタ要素を用いたその後の電源投入時のコンピュータの使用を阻止する。ユーザは、アンロック信号としてホットキー又は指紋読取(FPR)信号を選択することができる。
【0009】
以下に更に示すように、例示的な実施は、ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIをディスプレイ上に呈示することを含むことができる。プロセッサは、フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時にUDFを実行する。
【0010】
更に、プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが、低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも行の一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って行又は列内のアイコンを順序付けるようにプログラムすることができる。
【0011】
別の態様では、コンピュータは、プロセッサと、プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングを含む。ハウジング内にはディスクドライブがあり、ハウジング内には固体メモリもある。プロセッサは、カテゴリを表す1行のアイコンを呈示するユーザインタフェース(UI)をディスプレイ上に呈示する。プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが、低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも行の一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って行又は列内のアイコンを順序付ける。
【0012】
別の態様では、コンピュータは、プロセッサと、プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングを含む。ハウジング内にはディスクドライブがあり、ハウジング内には固体メモリもある。ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIをディスプレイ上に呈示する。プロセッサは、フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、次に、ユーザがUIのファイル共有セレクタ要素上のマウスクリックのような1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時にUDFを実行する。
【0013】
本発明の詳細は、その構造及び作動の両方に関して、同じ参照番号が同じ部分を指す添付図面を参照することによって最も明快に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】様々な内部構成要素を略示する本発明の原理による例示的コンピュータの斜視図である。
【図2】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図3】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図4】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図5】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図6】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図7】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図8】それぞれのカテゴリが選択された状態の主「瞬時ON」オペレーティングシステムユーザインタフェース(UI)の例示的スクリーンショットを示す図である。
【図9】ユーザが「ホーム」画像を選択することを可能にするための例示的論理を示す流れ図である。
【図10】ユーザによる選択頻度に従って主UI内のカテゴリを順序付けるための例示的論理を示す流れ図である。
【図11】ワンクリックファイル共有ユーザ定義機能(UDF)を実施するための例示的論理を示す流れ図である。
【図12】瞬時ONモードにおいて安全なログインを実施するか否か及び如何にして実施するかをユーザが選択することを可能にするための例示的論理を示す流れ図である。
【図13】瞬時ONログインセッション中にコンピュータの「C」ドライブ(HDD)を利用可能にするための非限定的な例示的論理を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に図1を参照すると、視覚ディスプレイ14のような出力デバイスとジョイスティック18を有するキーボード16のような入力デバイスとを支持するハウジング12を含む全体的に10で表すコンピュータが示されている。マルチタッチを含むタッチスクリーンとすることができる視覚ディスプレイ14は、ハウジング12内の1つ又はそれよりも多くのプロセッサ20によって制御され、プロセッサ20は、入力デバイスから入力信号を受け取る。また、プロセッサ20は、ハウジング12上に装着されたカメラ22からの画像信号を受け取ることができる。一般的に、プロセッサ20は、固体メモリによって実施することができるメモリ24のような様々な有形のコンピュータ可読記憶媒体にアクセスする。また、プロセッサ20は、光学ディスク及び/又は磁気ディスクベースのストレージ26にアクセス可能である。一部の実施では、プロセッサ20は、「IEEE 802.11」インタフェース、例えば、WiFiインタフェース及び/又はBluetoothインタフェースのようなWLANインタフェース28を用いて無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)と通信を行う。また、プロセッサ20は、符号分割多重アクセス(CDMA)インタフェース、時分割多重アクセス(TDMA)インタフェース、「通信用グローバルシステム(GSM)」インタフェース、空間分割多重アクセス(SDMA)インタフェース、直交周波数分割多重アクセス(OFDM)インタフェース、周波数分割多重アクセス(FDMA)インタフェース、長期的進化(LTE)インタフェース、及びユニバーサル移動電話システム(UMTS)インタフェース等であるが、これらに限定されない無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)インタフェース30を用いて「インターネット」と通信を行うことができる。衛星からの地理的な位置情報を受信し、その情報をプロセッサ20に供給するために、ハウジング12上に全地球測位衛星(GPS)受信機を設けることができる。また、指紋読取(FPR)32は、人間の指紋を触知的又は光学的に感知し、それを表す信号をプロセッサ20に送信することができる。一部の実施形態では、コンピュータ10がBluetoothを用いて通信を行うことを可能にするために、更にBluetooth送受信機33が設けられる。
【0016】
コンピュータ10は、以下に限定されるものではないが、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、オールインワンコンピュータ、テレビジョン等とすることができる。
【0017】
図1に示しているように、例示的コンピュータ10は、ノーマルブートキー34とクイックブート(又は「瞬時ON」)ブートキー36とを含むことができる。一般的に1つ又はそれよりも多くのDCバッテリ38及び/又はAC−DCアダプタからコンピュータの内部構成要素に通電するために、ユーザは、キー34、36のいずれかを操作することができる。ノーマルブートキー34が操作されると、コンピュータ10は通電され、ディスク26上に存在するノーマル又はフル機能O.S.がメモリ24内にブートされる。一方、クイックブートキー36が操作されると、コンピュータ10は通電され、メモリ上に常駐的に記憶することができ又はディスク26に記憶することができる、機能が少なく、小さく、使用が限られた「瞬時ON」O.S.が、メモリ24内での作動状態へと高速にブートされる。このようにして、ユーザは、ノーマルブートキー34が用いられた場合にコンピュータ10の使用を始める時に待たされることになる程長くは待たされない。
【0018】
図2は、クイックブートキー36を用いた電源投入の直後の瞬時ONのO.S.を実行するプロセッサ20によってディスプレイ14上に呈示することができるユーザインタフェース(UI)40を示している。図示のように、UI40は、「Sony Corp.」によって提供されるクロスメディアバー(XMB)としてパターン化されるが、「XMB」は、「Sony Corp.」の商標であることは理解されるものとする。UI40は、「ホーム」アイコン42、「無線設定」アイコン44、「ソーシャルネットワーク」アイコン46、「設定可能アプリケーション」アイコン50、「ゲーム」アイコン52、「メディアギャラリー」アイコン54、及び「画像ブラウザ」アイコン56を含むそれぞれの機能カテゴリを表す水平アイコン行を有する。以下に解説するように、一部の例では、行内でカテゴリアイコンが出現する順序は、ユーザ選択頻度に従って変更することができる。
【0019】
スクリーンカーソルがカテゴリアイコンの上を移動する時に、強調表示されたカテゴリアイコンの下に垂直サブアイコン列を呈示することができる。従って、図2に示しているように、スクリーンカーソル58がホームアイコン42の上に位置決めされた時に、ホームアイコン42の下にサブアイコン列が示される。「ホーム」サブアイコンは、選択によって瞬時ONモードにあるコンピュータがシャットダウンされ、コンピュータにディスクからノーマルO.S.をリブートさせる「主O.S.に移行」サブアイコン60、選択に対して以下に説明する「C:ドライブにアクセス」サブアイコン62、及び選択された場合にコンピュータへの通電を停止するための「電源切断」サブアイコン64を含むことができる。
【0020】
図3から図8は、上記に解説したホームカテゴリ以外で選択されたそれぞれのカテゴリを有するUI40を示している。図3では、カーソル58は、図示のように「無線」カテゴリアイコン44を強調表示するように位置決めされている。強調表示されると、無線アイコン44の下には様々なサブアイコンが出現し、サブアイコンのうちの一部は、続けて選択された場合に更に別のサブサブアイコンを出現させる。
【0021】
より具体的には、無線アイコン44が選択されると、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)サブアイコン66が出現し、図1に示しているWLANインタフェースを通じてWLAN通信を即座に始めることを可能にする。このサブアイコンが選択されると、様々なWLAN機能を確立するのに選択することができる「機能」サブサブアイコン68が現れる。また、ユーザが、図1に示しているWLANインタフェースを用いてWLANを通じて友人のPDA、電話、又はコンピュータのような1つ又はそれよりも多くのターゲット端末とのファイル共有を選択することを可能にするように選択することができるサブサブアイコン70を出現させることができる。図3には、2つのそのようなターゲット端末を非限定的な例を用いて表すアイコン72、74が示されている。ターゲット端末は、WLAN検出原理を用いて自動的に検出することができ、又はユーザによって事前にプログラムすることができる。
【0022】
また、図1に示しているWWANインタフェースを通じてWWAN通信を即座に始めることを可能にするために「無線」アイコン44が選択された場合には、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)サブアイコン76を出現させることができる。WLANサブアイコン66と同様に、WWANサブアイコン76が選択された場合には、様々なWWAN機能を確立するように選択することができる「機能」サブサブアイコン78が出現する。また、ユーザが、図1に示しているWWANインタフェースを用いてWWANを通じて友人のPDA、電話、又はコンピュータのような1つ又はそれよりも多くのターゲット端末とのファイル共有を選択することを可能にするように選択することができるサブサブアイコン80を出現させることができる。図3には、2つのそのようなターゲット端末を表すアイコン82、84が示されている。ターゲット端末は、WWAN検出原理を用いて自動的に検出することができ、又はユーザによって事前にプログラムすることができる。
【0023】
「無線」カテゴリアイコン44が選択されると、図示のように、Bluetoothサブアイコン86のような短距離rf通信アイコンを出現させることができる。このサブアイコンが選択されると、図1に示しているBluetooth送受信機33を用いてBluetooth通信が即座に確立され、更に1つ又はそれよりも多くの無線構成要素アイコン88を出現させることができる。例えば、1つの無線構成要素アイコン88しか示していないが、Bluetoothアプリケーションにおける無線マウス機能を起動し、すなわち、プロセッサ20とBluetoothを用いる無線マウスの間の通信を始めるために、無線マウスアイコンを出現させることができ、かつそれを選択することができる。無線オーディオヘッドセットとのBluetooth通信を始めることを可能にするために、無線ヘッドセットアイコンを呈示することができる。
【0024】
Bluetoothサブアイコン86に関連付けられた更に別のサブサブアイコンは、選択された場合に、コンピュータ10と、以下に説明する別のカテゴリから選択することができるターゲットコンピュータとの間で高速Bluetoothデータ転送を行うことを可能にする高速データ転送アイコン90を含むことができる。また、ユーザが1つ又はそれよりも多くのBluetoothプロフィールを確立することを可能にするBluetoothプロフィールアイコン92を出現させることができる。
【0025】
無線アイコン44が選択された時に、WLANサブアイコン66、WWANサブアイコン76、及びBluetoothサブアイコン86に加えて、全地球測位衛星(GPS)サブアイコン94を出現させることができる。GPSサブアイコン94が選択されると、図1に示しているGPS受信機31によって受信される地理的所在地に基づいて、コンピュータ10のユーザに対して利用可能なサービスのメニューを呈示するアプリケーションを呼び出すためにユーザがクリックすることができる所在地ベースのサービスサブサブアイコン96を呈示することができる。また、選択により、コンピュータ10の位置の近くの催し物の呈示を生成する催し物サブサブアイコン98を出現させることができる。GPSサブアイコン94に関連付けることができる更に別のアイコンは、選択によって例えばWLAN又はWWANインタフェースによって受信され、コンピュータ10の現所在地に適合する広告をコンピュータ10に呈示させることができる近隣ターゲット式広告アイコンを含み、コンピュータへの所在地ベースの広告のダウンロードを助けるために、上述のインタフェースのうちの1つを用いて、コンピュータ10の現在地点を広告サーバに自動的にアップロードすることができる。また、選択された場合に、ここでもまた、例えば、警告ウェブサイトにアップロードされたコンピュータのGPS位置に基づいて、近隣の災害又は通行止めをユーザに警告するためのアイコンを設けることができる。
【0026】
無線アイコン44に関連付けられた上述のサブアイコンに加えて、多搬送波対応サブアイコン100及びWWAN作動サブアイコン102を呈示することができる。これらの各々は、例えば、各々がユーザによって選択可能な無線搬送波を表すサブサブアイコンを呈示することにより、ユーザが電話サービス及びWWANサービスそれぞれを提供するための無線搬送波を選択することを可能にする。
【0027】
図4は、ソーシャルネットワークアイコン46が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、電子メールプログラム、ショートメッセージサービス(SMS)プログラム、IP電話プログラム、ソーシャルネットワークウェブサイトアクセスプログラム(すなわち、1つ又はそれよりも多くのソーシャルネットワークウェブサイトからのウェブページを表示するようにプログラムされたブラウザ)、及び近隣友人推薦プログラムを呼び出すことをそれぞれ可能にするためのサブアイコン104〜111の列が示されることを示している。近隣友人推奨プログラムは、図1に示している通信インタフェースのうちのいずれかを通じて、例えば、上述のアップロードされたGPS位置情報で示すコンピュータの近隣の友人からの推薦を受信するために呼び出すことができる。
【0028】
図5は、設定アイコン48が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、現在の日付及び時間を確立すること(すなわち、サブアイコン112が選択された時に、ユーザに日付及び時間を入力するように促す日付/時間UIが示される)、及びキーボード16の言語及びキー機能を定義することをそれぞれ可能にするためのサブアイコン112,114の列が示されることを示している。従って、サブアイコン114が選択されると、例えば、ドロップダウンメニューから言語を選択し、同じく例えばドロップダウンメニューからキーボードキー機能の組合せを選択するようにユーザを促すUIが示される。また、音量、低音、高音のようなオーディオ設定を調節するように選択することができるオーディオ設定アイコン113を表示することができ、一方、輝度、コントラストのようなビデオ設定を調節するように選択することができるビデオ設定アイコン115を表示することができる。
【0029】
図6は、設定可能アプリケーションアイコン50が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、カレンダーを呈示するか又は気象ウェブサイト又は株式相場ウェブサイトのウェブページを表示するブラウザをブートすることを選択することをそれぞれ可能にするためにサブアイコン116〜122の列が示されることを示している。サブアイコン122が選択されると、下記の開示内容に従ってワンクリックファイル共有が有効にされる。
【0030】
図7は、ゲームアイコン52が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、一般及びウェブベースのゲームプログラムを起動すること、及び共有接続を用いたネットワークベースのゲームアプリケーションを起動することをそれぞれ可能にするためのサブアイコン124、126の列が示されることを示している。
【0031】
図8は、メディアギャラリーアイコン54が選択された時に、ユーザが、サブアイコンのうちの1つを選択することにより、写真ギャラリー及びビデオギャラリーを呈示することをそれぞれ可能にするためのサブアイコン128、130の列が示されることを示している。他のギャラリー及びサブギャラリーを設けることもできる。
【0032】
「無線」アイコン44の下で上記に解説したアイコンの全ては、一度に又はそのそれぞれの次に高い次数のアイコンが選択された時にのみ出現させることができることは理解されるものとする。
【0033】
図9は、ユーザが、図2に示しているホームアイコン42に対する画像を選択することを可能にするための例示的論理を示している。ブロック132で始まり、ホームアイコン上のユーザの選択が受け取られる。ブロック134に進み、「現在のカメラ画像」又は「ディスク画像」を選択するようにユーザに促すことができる。判断ブロック136でカメラが選択された場合には、図1のカメラ22が作動され、ブロック138においてプロセッサ20に送られている現在の画像が新しいホームアイコン画像として用いられ、次に、図2に示しているホームアイコン42として出現する。
【0034】
一方、判断ブロック136において「ディスク画像」が判断結果として選択されると、論理は、ブロック140に移動し、コンピュータ10に記憶された画像を表す画像サムネイルのリスト又はディレクトリをディスプレイ14上に呈示する。ユーザは、リスト内のエントリをクリックすることができ、ブロック142において、ユーザの選択物が新しいホームアイコン画像として用いられ、次に、図2に示しているホームアイコン42として出現する。
【0035】
図10は、カテゴリアイコン44〜56が図2に示している水平行内で現れる順序をユーザのカテゴリ選択頻度に応じて動的に確立することができることを示している。ホームアイコン42が、行内の最も左のアイコンに留まることが好ましいが、必須ではない。図2〜図8に示している順序は、デフォルトの順序とすることができ、この順序は、ブロック144で始めて変更することができ、この変更では、ブロック146において、プロセッサ20が、各カテゴリに対してそのカテゴリが何回選択されたかという計数値を保持する。望ましい場合には、主カテゴリアイコンが選択された回数のみが計数される。他の実施形態では、カテゴリアイコンの各選択、及びそのカテゴリに付随するあらゆるサブアイコン又は他のアイコンの各選択が一度計数され、従って、ユーザがカテゴリアイコンを選択し、次に、そのカテゴリ内のサブアイコンを選択し、かつ選択したサブアイコンに付随するサブサブアイコンを選択した時に、主カテゴリアイコンが選択された回数のみが計数される場合には、そのカテゴリにおける計数値は「1」になり、カテゴリアイコンの各選択、及びそのカテゴリに付随するあらゆるサブアイコン又は他のアイコンの各選択が一度計数される場合には「3」になる。
【0036】
ユーザがコンピュータを用いる時に、各カテゴリにおける計数値は保持され、上述の原理に従ってユーザ選択に応答して増分される。ブロック148では、シャットダウン時に又は他の期間で、例えば、数分毎にカテゴリがその計数値によってランク付けされ、次に、ブロック150において、これらの計数値に従って水平行又はカテゴリ列上で並べ換えられる。一実施形態では、最も高い計数値を有するカテゴリのアイコンが、ホームアイコンの右隣に位置決めされ、次に、次に最も高い計数値を有するカテゴリのアイコンがその右に位置決めされ、以降同様に続く。代替的に、カテゴリアイコンは、右から左に最も高い計数値から最も低いものへと並べ換えることができる。いずれにしても、例えば、計数期間内に環境カテゴリが20回、無線カテゴリが18回、設定可能アプリケーションカテゴリが16回、ゲームカテゴリが14回、メディアギャラリーカテゴリが12回、ソーシャルネットワークカテゴリが10回、画像閲覧カテゴリが8回、及びメディアギャラリーカテゴリが0回の計数値を受けた場合には、ホームアイコン42の右隣から始まる左から右への新しいアイコンの順序は、アイコン48、アイコン44、アイコン50、アイコン52、アイコン54、アイコン46、アイコン56、アイコン54になる。計数値は、全ての計数期間にわたって累積することができ、又は各計数期間の終了時点でリセットすることができる。
【0037】
図11は、上記に解説したワンクリックファイル共有を如何にして設定し、実施するかを示している。ユーザが、図6のワンクリックアイコン122を初めて選択すると、ブロック152において選択は、プロセッサ20によって受け取られ、それによってブロック154において、プロセッサ20は、ユーザ入力を受け取るように設定されたUIをディスプレイ14上に呈示する。具体的には、ユーザは、共有すべきフォルダ、パスワードオプション(すなわち、パスワード保護が必要であるか否か、必要に応じてパスワードは何か)、及びアクセスオプション、例えば、ファイル共有がBluetooth、WLAN、WWANなどによることになるかをこのUIを用いて識別する。これらの選択は、ブロック156において受け取られ、ブロック158において実行可能ユーザ定義機能(UDF)内にロードされる。
【0038】
ブロック160は、ワンクリックアイコン122のその後の選択においてブロック158で設定されたUDFが実行されることを示している。一般的に、ブロック156でパスワード保護が定められた場合には、ユーザは、認可したターゲットユーザに正しいパスワードを伝達していることになる。
【0039】
ブロック162では、更に別の対話なしにファイル共有アプリケーションが自動的に起動され、以降の段階も、更に別のユーザ対話なしにプロセッサ20によって実施される。パスワード保護及び共有機構は(ブロック156においてユーザがパスワード保護を呼び出すという選択が行われた場合)、ブロック162においてインスタンス化され、ブロック164において適切な通信(ブロック156においてユーザによって定められたWWAN、WLAN等)が有効にされる。ブロック166では、認可されたターゲットユーザが、ブロック156においてユーザが定めた正しいパスワードを伝達すると(パスワード保護が有効な場合)、このターゲットユーザに、ブロック156で指定された共有フォルダへのアクセスが与えられる。
【0040】
図12は、「瞬時ON」モードでの電源投入時に、ユーザ定義式試験が満たされるまでユーザをロックアウトするか否かをユーザが判断することを可能にするための論理を示している。ユーザが瞬時ONモードで初回の電源投入を行うブロック168で始まり、論理は、ブロック170に流れ、ユーザが安全な瞬時ONログインを課すことを望むか否かを入力するようにユーザに促すUIを呈示する。ユーザが、安全なログインを実施するように判断した場合には、ブロック172において、瞬時ONモードでの各その後のログインにおいてどのような試験を実施するかをユーザに問うUIが示される。一実施形態では、ユーザは、ホットキー又は正しい指紋入力、及びアンロック信号を選択することができる。
【0041】
ユーザが指紋を選択した場合には、ブロック174において、プロセッサは、ユーザに指を図1に示しているFPR32の近く又はその上に移動させるように促す。FPR32からの指紋信号は記録される。一方、ブロック172においてユーザが「ホットキー」を選択した場合には、ブロック176において、ユーザは、ユーザがホットキーとして指定しようと望む単一のキー(又は複数のキー)を押下するように促される。ユーザの入力は記録される。
【0042】
ブロック178は、ブロック170においてユーザが安全なログインを選択した場合に、その後の瞬時ON電源投入において、ユーザに適切なアンロック信号を入力することを促すロックアウトスクリーンがディスプレイ14上に示されることを示している。正しいアンロック信号が受け取られるまで、瞬時ON構成におけるコンピュータ10のいかなる更に別のアクセス又は使用も許可されず、ロックアウトスクリーンのみが示されている。ブロック180においてユーザが正しいロックアウト信号を入力すると、信号は受け取られ、次に、例えば、図2に示しているUI40をディスプレイ14上に呈示することにより、コンピュータへのアクセスが瞬時ONモードで有効にされる。
【0043】
図13は、瞬時ONモードでディスクドライブ(「C」ドライブ)26へのアクセスを有効にするための非限定的な例示的論理を示している。ブロック182では、MKDIR/MNT/WIN形式のディレクトリが作成され、このディレクトリが「C」ドライブに関連付けられたディレクトリであることを示している。次に、ブロック184では、例えば、瞬時ONのO.S.をブートする一部として、ドライブ又はパーティションは、マウントされ、かつ「MOUNT−T VFAT/DEV/HDA1/MNT/WIN」形式の指令を用いて、ブロック182で作成されたディレクトリにリンクされる。すなわち、瞬時ONのO.S.は、「C」ドライブを内部にドライブが論理的にマウントされるフォルダと見なし、作動中にO.S.が「C」ドライブ上のファイルにアクセスすることを可能にする。
【0044】
本明細書では、特定の「コンピュータの高速ブートのためのシステム及び方法」を示して詳細に説明したが、本発明によって含まれる主題は、特許請求の範囲による以外は限定されないことは理解されるものとする。
【符号の説明】
【0045】
10 コンピュータ
12 ハウジング
14 視覚ディスプレイ
16 キーボード
20 プロセッサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと該プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングと、
前記ハウジング内のディスクドライブと、
前記ハウジング内の固体メモリと、
前記コンピュータに通電するための前記ハウジング上の少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素と、
を含み、
前記第1のセレクタ要素からの信号に応答して、前記プロセッサは、前記ディスクドライブから前記メモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、前記第2のセレクタ要素からの信号に応答して、該プロセッサは、該主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートし、
前記第2のO.S.を実行する前記プロセッサは、前記ディスクドライブにアクセスすることができ、更に、
前記プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並びを呈示するユーザインタフェース(UI)を前記ディスプレイ上に呈示し、該並びは、ホームアイコンを含み、該プロセッサは、ユーザが画像を選択することを可能にし、それに応答して、該プロセッサは、該画像を該ホームアイコンとして呈示し、それによって該ホームアイコンの外観を確立し、該プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該並び内の該アイコンを順序付け、該プロセッサはまた、ファイルを共有する要望を示す1回のみの入力アクションに応答して別のコンピュータとのファイル共有を確立し、該プロセッサはまた、安全なログインをユーザのその選択に応答して提供する、
ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項2】
前記カテゴリは、無線、ソーシャルネットワーク、環境、設定可能アプリケーション、ゲーム、及びメディアギャラリーを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項3】
前記無線カテゴリは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)環境、及び短距離rf通信環境をユーザが設定することを可能にするように選択することができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項4】
前記ソーシャルネットワークカテゴリは、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービスアプリケーション、及びソーシャルネットワークウェブサイトアプリケーションを起動するために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項5】
前記環境カテゴリは、ユーザが日付及び時間を入力し、かつ情報を前記ディスプレイ上に呈示する少なくとも人間の言語を定義することを可能にするために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項6】
前記設定可能アプリケーションカテゴリは、ユーザが気象ウェブサイト、株式相場ウェブサイト、カレンダー機能に入り、かつワンクリックファイル共有ユーザ定義機能(UDF)を定義して呼び出すことを可能にするために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項7】
前記ゲームカテゴリは、ウェブベースのゲームアプリケーション及びネットワークゲームアプリケーションを起動することをユーザに選択させるために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項8】
前記メディアギャラリーカテゴリは、写真ギャラリーをユーザに対してアクセス可能にするために選択することができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項9】
前記ホームアイコンのための前記画像は、「記憶画像」又は「カメラ」のユーザ選択を受け取ることによって少なくとも部分的に確立され、「記憶画像」が選択されるのに応答して、前記プロセッサは、記憶画像のリストを呈示し、そのうちの1つは、該ホームアイコンを確立するのにユーザによって選択可能であり、「カメラ」が選択されるのに応答して、該プロセッサは、コンピュータ上のカメラから現在の画像を取得し、かつ該カメラからの該画像を用いて該ホームアイコンを確立することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項10】
前記プロセッサは、ブート中に前記ディスクドライブ又はそのパーティションをマウントすることにより、かつ該ディスクドライブ又はパーティションを前記第2のO.S.を実行する該プロセッサによってアクセスされる所定のディレクトリにリンクすることにより、該第2のO.S.を実行する間に該ディスクドライブにアクセスすることが有効にされることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第2のセレクタ要素を用いた初回の電源投入時に、安全なログインを呼び出すか否かを選択するようにユーザに促すUIを呈示し、安全なログインを呼び出すという要望を示すユーザ入力に応答して、該プロセッサは、アンロック信号を選択するようにユーザに促し、コンピュータは、該アンロック信号を受け取るまで該第2のセレクタ要素を用いたその後の電源投入時のコンピュータの使用を阻止することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項12】
ユーザは、前記アンロック信号としてホットキー又は指紋読取(FPR)信号を選択することができることを特徴とする請求項11に記載のコンピュータ。
【請求項13】
ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、前記プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIを前記ディスプレイ上に呈示し、該プロセッサは、該フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、該プロセッサは、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、該ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時に該UDFを実行することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項14】
前記プロセッサは、計数期間内にユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、かつ高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも行又は列の一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該行又は列内の該アイコンを順序付けることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項15】
プロセッサと該プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングと、
前記ハウジング内のディスクドライブと、
前記ハウジング内の固体メモリと、
を含み、
前記プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並びを呈示するユーザインタフェース(UI)を前記ディスプレイ上に呈示し、更に、
前記プロセッサは、計数期間内にユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、かつ高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも前記並びの一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該並び内の該アイコンを順序付ける、
ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項16】
ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、前記プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIを前記ディスプレイ上に呈示し、該プロセッサは、該フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、該プロセッサは、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、該ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時に該UDFを実行することを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ。
【請求項17】
コンピュータに通電するための前記ハウジング上の少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素、
を更に含み、
前記第1のセレクタ要素からの信号に応答して、前記プロセッサは、前記ディスクドライブから前記メモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、前記第2のセレクタ要素からの信号に応答して、該プロセッサは、該主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートし、
前記第2のO.S.を実行する前記プロセッサは、前記ディスクドライブにアクセスすることができる、
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ。
【請求項18】
プロセッサと該プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングと、
前記ハウジング内のディスクドライブと、
前記ハウジング内の固体メモリと、
を含み、
ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、前記プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIを前記ディスプレイ上に呈示し、該プロセッサは、該フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、該プロセッサは、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、該ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時に該UDFを実行する、
ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項19】
コンピュータに通電するための前記ハウジング上の少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素、
を更に含み、
前記第1のセレクタ要素からの信号に応答して、前記プロセッサは、前記ディスクドライブから前記メモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、前記第2のセレクタ要素からの信号に応答して、該プロセッサは、該主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートし、
前記第2のO.S.を実行する前記プロセッサは、前記ディスクドライブにアクセスすることができる、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンピュータ。
【請求項20】
前記プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並びを呈示するユーザインタフェース(UI)を前記ディスプレイ上に呈示し、更に、
前記プロセッサは、計数期間内にユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、かつ高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも前記並びの一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該並び内の該アイコンを順序付ける、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンピュータ。
【請求項1】
プロセッサと該プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングと、
前記ハウジング内のディスクドライブと、
前記ハウジング内の固体メモリと、
前記コンピュータに通電するための前記ハウジング上の少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素と、
を含み、
前記第1のセレクタ要素からの信号に応答して、前記プロセッサは、前記ディスクドライブから前記メモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、前記第2のセレクタ要素からの信号に応答して、該プロセッサは、該主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートし、
前記第2のO.S.を実行する前記プロセッサは、前記ディスクドライブにアクセスすることができ、更に、
前記プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並びを呈示するユーザインタフェース(UI)を前記ディスプレイ上に呈示し、該並びは、ホームアイコンを含み、該プロセッサは、ユーザが画像を選択することを可能にし、それに応答して、該プロセッサは、該画像を該ホームアイコンとして呈示し、それによって該ホームアイコンの外観を確立し、該プロセッサは、計数期間内でユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該並び内の該アイコンを順序付け、該プロセッサはまた、ファイルを共有する要望を示す1回のみの入力アクションに応答して別のコンピュータとのファイル共有を確立し、該プロセッサはまた、安全なログインをユーザのその選択に応答して提供する、
ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項2】
前記カテゴリは、無線、ソーシャルネットワーク、環境、設定可能アプリケーション、ゲーム、及びメディアギャラリーを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項3】
前記無線カテゴリは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)環境、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)環境、及び短距離rf通信環境をユーザが設定することを可能にするように選択することができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項4】
前記ソーシャルネットワークカテゴリは、電子メールアプリケーション、ショートメッセージサービスアプリケーション、及びソーシャルネットワークウェブサイトアプリケーションを起動するために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項5】
前記環境カテゴリは、ユーザが日付及び時間を入力し、かつ情報を前記ディスプレイ上に呈示する少なくとも人間の言語を定義することを可能にするために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項6】
前記設定可能アプリケーションカテゴリは、ユーザが気象ウェブサイト、株式相場ウェブサイト、カレンダー機能に入り、かつワンクリックファイル共有ユーザ定義機能(UDF)を定義して呼び出すことを可能にするために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項7】
前記ゲームカテゴリは、ウェブベースのゲームアプリケーション及びネットワークゲームアプリケーションを起動することをユーザに選択させるために入ることができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項8】
前記メディアギャラリーカテゴリは、写真ギャラリーをユーザに対してアクセス可能にするために選択することができることを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ。
【請求項9】
前記ホームアイコンのための前記画像は、「記憶画像」又は「カメラ」のユーザ選択を受け取ることによって少なくとも部分的に確立され、「記憶画像」が選択されるのに応答して、前記プロセッサは、記憶画像のリストを呈示し、そのうちの1つは、該ホームアイコンを確立するのにユーザによって選択可能であり、「カメラ」が選択されるのに応答して、該プロセッサは、コンピュータ上のカメラから現在の画像を取得し、かつ該カメラからの該画像を用いて該ホームアイコンを確立することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項10】
前記プロセッサは、ブート中に前記ディスクドライブ又はそのパーティションをマウントすることにより、かつ該ディスクドライブ又はパーティションを前記第2のO.S.を実行する該プロセッサによってアクセスされる所定のディレクトリにリンクすることにより、該第2のO.S.を実行する間に該ディスクドライブにアクセスすることが有効にされることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記第2のセレクタ要素を用いた初回の電源投入時に、安全なログインを呼び出すか否かを選択するようにユーザに促すUIを呈示し、安全なログインを呼び出すという要望を示すユーザ入力に応答して、該プロセッサは、アンロック信号を選択するようにユーザに促し、コンピュータは、該アンロック信号を受け取るまで該第2のセレクタ要素を用いたその後の電源投入時のコンピュータの使用を阻止することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項12】
ユーザは、前記アンロック信号としてホットキー又は指紋読取(FPR)信号を選択することができることを特徴とする請求項11に記載のコンピュータ。
【請求項13】
ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、前記プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIを前記ディスプレイ上に呈示し、該プロセッサは、該フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、該プロセッサは、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、該ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時に該UDFを実行することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項14】
前記プロセッサは、計数期間内にユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、かつ高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも行又は列の一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該行又は列内の該アイコンを順序付けることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ。
【請求項15】
プロセッサと該プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングと、
前記ハウジング内のディスクドライブと、
前記ハウジング内の固体メモリと、
を含み、
前記プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並びを呈示するユーザインタフェース(UI)を前記ディスプレイ上に呈示し、更に、
前記プロセッサは、計数期間内にユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、かつ高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも前記並びの一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該並び内の該アイコンを順序付ける、
ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項16】
ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、前記プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIを前記ディスプレイ上に呈示し、該プロセッサは、該フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、該プロセッサは、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、該ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時に該UDFを実行することを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ。
【請求項17】
コンピュータに通電するための前記ハウジング上の少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素、
を更に含み、
前記第1のセレクタ要素からの信号に応答して、前記プロセッサは、前記ディスクドライブから前記メモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、前記第2のセレクタ要素からの信号に応答して、該プロセッサは、該主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートし、
前記第2のO.S.を実行する前記プロセッサは、前記ディスクドライブにアクセスすることができる、
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ。
【請求項18】
プロセッサと該プロセッサによって制御されるコンピュータディスプレイとを保持するハウジングと、
前記ハウジング内のディスクドライブと、
前記ハウジング内の固体メモリと、
を含み、
ワンクリックファイル共有信号を受け取るのに応答して、前記プロセッサは、ユーザ入力フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションを受け取るように設定されたUIを前記ディスプレイ上に呈示し、該プロセッサは、該フォルダ名、パスワードオプション、パスワード、及びアクセスオプションをユーザ定義機能(UDF)内にロードし、該プロセッサは、ユーザが1回のみの入力アクションを用いて別のコンピュータとファイルを共有することができるように、該ワンクリックファイル共有信号のその後の受け取り時に該UDFを実行する、
ことを特徴とするコンピュータ。
【請求項19】
コンピュータに通電するための前記ハウジング上の少なくとも第1及び第2の電源投入セレクタ要素、
を更に含み、
前記第1のセレクタ要素からの信号に応答して、前記プロセッサは、前記ディスクドライブから前記メモリ内に主オペレーティングシステム(O.S.)をブートし、前記第2のセレクタ要素からの信号に応答して、該プロセッサは、該主O.S.よりも高速なブート時間を有する第2のO.S.をブートし、
前記第2のO.S.を実行する前記プロセッサは、前記ディスクドライブにアクセスすることができる、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンピュータ。
【請求項20】
前記プロセッサは、カテゴリを表すアイコンの並びを呈示するユーザインタフェース(UI)を前記ディスプレイ上に呈示し、更に、
前記プロセッサは、計数期間内にユーザが各カテゴリを選択する回数を判断し、かつ高い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンが低い頻度で選択されるカテゴリを表すアイコンよりも前記並びの一端の近くにあるように、ユーザが対応するカテゴリを選択した回数に従って該並び内の該アイコンを順序付ける、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンピュータ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−222026(P2011−222026A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−103257(P2011−103257)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103257(P2011−103257)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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