説明

コンピュータシステム及びコンピュータネットワークシステム

【課題】 コンピュータシステムにおいて、簡単にしかも安価に嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現するする。
【解決手段】 コンピュータシステムは、少なくともコンピュータ11と印刷装置14とを有し、印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行う。さらに、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際、印刷用カートリッジの代わりに匂いカートリッジを印刷装置に装着し、印刷データに基づいて匂いカートリッジから噴出される匂いの素に応じて印刷を実行する。なお、印刷用カートリッジに匂いの素を注入して印刷用カートリッジを匂いカートリッジとして用いるようにしてもよく、このようなコンピュータシステムをネットワークを介して接続して、コンピュータシステム間で印刷データを匂いデータとして交換するようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシステムに関し、特に、カラー印刷データに基づいて匂いを発散することのできるコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムを用いたバーチャルリアリティー装置として、視覚、聴覚、又は触覚等を用いたディスプレイ装置等が開発されており、このようなディスプレイ装置には、例えば、視覚ディスプレイ装置、3次元音響ディスプレイ装置、さらに力覚ディスプレイ装置等がある。そして、このようなディスプレイ装置を用いることによって、よりリアルな世界を提示するようにしている。
【0003】上述のように、視覚、聴覚、又は触覚等を用いたディスプレイ装置は開発されつつあるものの、嗅覚についてはあまり取り扱われておらず、嗅覚が実体験において、極めて重要な位置を占め、感性と深く結びついていることを考慮すると、臨場感を提示するには無視できない要素の一つである。
【0004】ところで、現在嗅覚によるバーチャル空間を実現する手法が開発されつつあり、例えば、数十種類の原材料を調合して、匂いを空間中に自由に発生させて、嗅覚によるバーチャル空間を実現する装置が開発されつつあり、さらに、嗅覚ディスプレイと呼ばれる装置も試作されている(以下これらの装置を総合して匂い発生装置と呼ぶ)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のような匂い発生装置では、ある程度嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現できるものの、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現するためには、新たに匂い発生装置を購入しなければならない。そして、匂い発生装置が占める空間スペース及び匂い発生装置の価格を考えれば、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現するためには、コストの面及び設置スペースの面で種々の問題点がある。
【0006】つまり、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現しようと思っても、コンピュータシステムを用いた現在の匂い発生装置は、設置スペース及び価格の面で購入するのを躊躇してしまうという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際、別に設置スペースを必要とせずしかも安価にバーチャルリアリティーを実現することのできるコンピュータシステム及びネットワークシステムを提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、簡単に嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現できるコンピュータシステム及びネットワークシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムに用いられ、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置は前記コンピュータから与えられる印刷データに基づいて前記匂いカートリッジから噴出される匂いの素に応じて印刷用紙に印刷を実行するようにしたことを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0010】例えば、前記匂いの素は複数種類であり、この場合、前記印刷用カートリッジは色の三原色に応じて三本前記印刷装置に装着されており、前記匂いカートリッジは前記印刷カートリッジに対応して三本用意されており、該三本の匂いカートリッジにはそれぞれ異なる匂いの素が注入され、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、前記印刷データとしてカラー印刷データが前記コンピュータから前記印刷装置に与えられて、前記印刷用紙に印刷を行う。なお、前記印刷装置に前記匂いカートリッジから空気中に前記匂いの素を噴出するための噴出機構を備えるようにしてもよい。また、前記印刷用カートリッジに前記匂いの素を注入して、該印刷用カートリッジを前記匂いカートリッジとしても用いるようにしてもよい。
【0011】また、本発明によれば、少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムに用いられ、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置には前記コンピュータから与えられる印刷データに基づいて前記匂いカートリッジから匂いの素を空気中に噴射させる噴射機構が備えられていることを特徴とするコンピュータシステムが得られる。
【0012】さらに、本発明によれば、少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムが複数備えられ、該コンピュータがネットワークを介して接続されており、前記コンピュータシステムの各々には、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、前記コンピュータ間で印刷データを匂いデータとして交換して、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置は前記コンピュータから与えられる匂いデータに基づいて前記匂いカートリッジから噴出される匂いの素に応じて印刷用紙に印刷を実行するようにしたことを特徴とするコンピュータネットワークシステムが得られる。
【0013】この場合にも、例えば、前記匂いの素は複数種類であり、この際、前記印刷用カートリッジは色の三原色に応じて三本前記印刷装置に装着されており、前記匂いカートリッジは前記印刷カートリッジに対応して三本用意されており、該三本の匂いカートリッジにはそれぞれ異なる匂いの素が注入され、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、前記印刷データとしてカラー印刷データを前記匂いデータとして用いて前記印刷用紙に印刷を行う。そして、前記印刷装置に前記匂いカートリッジから空気中に前記匂いの素を噴出するための噴出機構を備えるようにしてもよく、前記印刷用カートリッジに前記匂いの素を注入して、該印刷用カートリッジを前記匂いカートリッジとしても用いるようにしてもよい。
【0014】さらに、前記ネットワークに複数の印刷データに基づいて複数の匂いデータが格納されたデータベースを接続して、前記コンピュータの各々から前記データベースをアクセスして前記匂いデータをダウンロードデータとして取得し、該ダウンロードデータに基づいて前記印刷用紙に印刷を行うようにしてもよい。
【0015】加えて、本発明によれば、少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムが複数備えられ、該コンピュータがネットワークを介して接続されており、前記コンピュータシステムの各々には、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、前記コンピュータ間で印刷データを匂いデータとして交換して、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置には前記コンピュータから与えられる印刷データに基づいて前記匂いカートリッジから匂いの素を空気中に噴射させる噴射機構が備えられていることを特徴とするコンピュータネットワークシステムが得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明について実施の形態に基づいて説明する。
【0017】図1を参照して、図示のコンピュータシステムは、例えば、パソコンシステムであり、少なくともパソコン本体11、キーボート等の入力装置12、ディスプレイ装置13、及びプリンター(印刷装置)14を備えている。周知のように、パソコンシステムでは、入力装置12から入力に応じてパソコン本体11がディスプレイ装置13上に種々のデータ(文字及び英数字データ等)を表示し、また、ディスプレイ装置13のデータは、入力装置12の操作に応じてプリンター14で印刷用紙に印刷される。
【0018】一般に、プリンター14には、プリンターカートリッジが装着されており、このプリンターカートリッジにはインクが注入されている。そして、印刷指令があった際、プリンターカートリッジによって印刷用紙に印字が施されることになる。なお、カラー印刷を行う際には、基本三原色用の三本のプリンターカートリッジが用いられる。
【0019】上述のように、カラー印刷の際には、基本三原色用の三本のプリンターカートリッジが用いられるが、ここでは、別に三本の匂いの素プリンターカートリッジ(以下単に匂いカートリッジという)が準備されている。これら匂いカーリッジにそれぞれ別の「匂いのする液体(匂いの素)」が注入されており、例えば、「匂いのする液体」として、「柑橘系」、「フローラル(花)系」、及び「オリエンタル(動物、線香の匂い等)系」の三種類が用いられる(なお、他の匂いの素を用いるようにしてもよい)。匂いを発生させる際には、これら匂いカートリッジを印刷用のカートリッジと交換して、後述するようにして匂いを発生させる。なお、このような三種の匂いのする液体を用いれば、種々の匂いを調合することができる。
【0020】いま、嗅覚によるバーチャルリアリィー、つまり、匂いを発生させる際には、匂いカートリッジをプリンター14に装着した後、通常のカラー印刷を実行する場合と同様の操作を行う。つまり、パソコン本体11からカラー印刷データがプリンター14に与えられ、このカラー印刷データに基づいてプリンター14は印刷用紙にカラー印刷を行う。ここでは、通常のプリンターカートリッジの代わりに、三本の匂いカートリッジがプリンター14に装着されているから、インク噴射孔からインクの代わりに匂いの素(液体)が印刷用紙上に噴射されることになる。匂いの素の噴射は、カラー印刷データに基づいて行われ、この結果、三本のカートリッジからは、カラー印刷データに応じて匂いの素が噴出されることになる。言い換えると、パソコン本体11からカラー印刷を実行すると、色彩の三原色のデータが恰も「匂い」に変換されて、匂いデータとしてプリンター14から出力されることになり、「印刷」感覚で「匂い印刷」を行うことができる。
【0021】なお、匂いカートリッジに、別に専用の匂い噴出口(図示せず)を形成しておき、この匂い噴出口をカラー印刷データに応じて開閉するようにしてもよい。この際、新たに、図1に破線で示す匂い噴出機構15を付加して、パソコン本体11がカラー印刷データに基づいて匂い噴出機構15を駆動制御し、匂い噴出機構15によって、匂い噴出口を開閉するようにすればよい。
【0022】さらに、匂いを発生させる際、プリンター14で「匂い印刷」をしないようにしてもよい。この場合には、プリンター14には、パソコン本体11から与えられるカラー印刷データに基づいて匂いカートリッジから匂いの素を空気中に噴出させる噴射機構(図示せず)を備えるようにする。このような噴射機構を備えて、カラー印刷データに応じて噴射機構を駆動すれば、例えば、上方に向けて匂いを空気のように噴射することができる。つまり、スプレーのように、一瞬だけ匂いを噴射して匂いを部屋(空気中)に発生させることができる。
【0023】さらに、通常のプリンターカーリッジにそれぞれ別の「匂いのする液体(匂いの素)」を注入するようにしてもよい。このようにすれば、カラー印刷と匂いの発生とを同時に行うことができる。
【0024】再び、図1を参照して、前述のように、カラー印刷データは匂いデータとして取り扱うことができるため、種々のカラー印刷データを生成するようにすれば、つまり、匂いのパターンに基づいてカラー画像データを含むカラー印刷データをパソコン本体11上で生成するようにすれば、結果的に種々の匂いデータを生成することができることになる。そして、このような匂いデータを用いて印刷を実行すれば、種々の、つまり、カラー印刷データに応じた匂いを発生させることができることになる。
【0025】このような匂いデータはカラー印刷データ(カラー画像データ)としてコンピュータネットワーク上に送出することができる。つまり、図示のパソコン本体11はコンピュータネットワーク21に接続されている。つまり、サーバー22を介してインターネット23に接続されている。周知のように、インターネット23上には多数のパソコンシステム31が接続されており、これにパソコン間でデータ等の送受が行われている。このようなネットワーク21上にカラー印刷データを配信すれば、受信側では、このカラー印刷データを匂いデータとして用いるとともに、前述の匂いカートリッジを用いて印刷を実行すれば、種々の匂いを発生させることができる。言い換えると、メール等で匂いデータを交換するようにすれば、種々の匂いデータを簡便に得ることができる。
【0026】加えて、種々の匂いパターンに基づいてカラー印刷データを生成して、これらカラー印刷データをデータベース32に蓄積しておけば、パソコンシステム31からこのデータベース32をアクセスして、カラー印刷データをダウンロードデータとしてダウンロードし、このダウンロードデータを匂いデータとして用いるとともに、前述の匂いカートリッジを用いて印刷を実行すれば、ユーザー自身が匂いデータを生成することなく、種々の匂いを発生させることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、単にプリンターカートリッジを用いて、印刷データ(カラー印刷データ)に基づいて種々の匂いを発生させるようにしたから、簡便に嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現することができるという効果がある。
【0028】加えて、単にプリンターカートリッジを用いているだけであるから、別に設置スペースを必要とせず、安価に匂いを発生できるという効果もある。
【0029】さらに、ネットワークを介してコンピュータ間で印刷データ(カラー印刷データ)を匂いデータとして交換するようにしたから、容易に種々の匂いを発生させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンピュータシステム及びコンピュータネットワークシステムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 パソコン本体
12 入力装置(キーボード)
13 ディスプレイ装置
14 プリンター(印刷装置)
15 匂い噴出機構
21 コンピュータネットワーク
22 サーバー
23 インターネット
31 パソコンシステム
32 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムに用いられ、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置は前記コンピュータから与えられる印刷データに基づいて前記匂いカートリッジから噴出される匂いの素に応じて印刷用紙に印刷を実行するようにしたことを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項2】 前記匂いの素は複数種類であることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。
【請求項3】 前記印刷用カートリッジは色の三原色に応じて三本前記印刷装置に装着されており、前記匂いカートリッジは前記印刷カートリッジに対応して三本用意されており、該三本の匂いカートリッジにはそれぞれ異なる匂いの素が注入され、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、前記印刷データとしてカラー印刷データが前記コンピュータから前記印刷装置に与えられて、前記印刷用紙に印刷を行うようにしたことを特徴とする請求項2に記載のコンピュータシステム。
【請求項4】 前記印刷装置には前記匂いカートリッジから空気中に前記匂いの素を噴出するための噴出機構が備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータシステム。
【請求項5】 前記印刷用カートリッジに前記匂いの素が注入されて該印刷用カートリッジが前記匂いカートリッジとしても用いられるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンピュータシステム。
【請求項6】 少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムに用いられ、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置には前記コンピュータから与えられる印刷データに基づいて前記匂いカートリッジから匂いの素を空気中に噴射させる噴射機構が備えられていることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項7】 少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムが複数備えられ、該コンピュータがネットワークを介して接続されており、前記コンピュータシステムの各々には、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、前記コンピュータ間で印刷データを匂いデータとして交換して、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置は前記コンピュータから与えられる匂いデータに基づいて前記匂いカートリッジから噴出される匂いの素に応じて印刷用紙に印刷を実行するようにしたことを特徴とするコンピュータネットワークシステム。
【請求項8】 前記匂いの素は複数種類であることを特徴とする請求項8に記載のコンピュータシステム。
【請求項9】 前記印刷用カートリッジは色の三原色に応じて三本前記印刷装置に装着されており、前記匂いカートリッジは前記印刷カートリッジに対応して三本用意されており、該三本の匂いカートリッジにはそれぞれ異なる匂いの素が注入され、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、前記印刷データとしてカラー印刷データを前記匂いデータとして用いて前記印刷用紙に印刷を行うようにしたことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータネットワークシステム。
【請求項10】 前記印刷装置には前記匂いカートリッジから空気中に前記匂いの素を噴出するための噴出機構が備えられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のコンピュータネットワークシステム。
【請求項11】 前記印刷用カートリッジに前記匂いの素が注入されて該印刷用カートリッジが前記匂いカートリッジとしても用いられるようにしたことを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載のコンピュータネットワークシステム。
【請求項12】 前記ネットワークには複数の印刷データに基づいて複数の匂いデータが格納されたデータベースが接続されており、前記コンピュータの各々から前記データベースをアクセスして前記匂いデータをダウンロードデータとして取得して、該ダウンロードデータに基づいて前記印刷用紙に印刷を行うようにしたことを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載のコンピュータネットワークシステム。
【請求項13】 少なくともコンピュータと、該コンピュータに接続された印刷装置とを有し、前記印刷装置には印刷用カートリッジが装着されて印刷を行うようにしたコンピュータシステムが複数備えられ、該コンピュータがネットワークを介して接続されており、前記コンピュータシステムの各々には、予め定められた匂いの素が注入された匂いカートリッジが備えられ、前記コンピュータ間で印刷データを匂いデータとして交換して、嗅覚によるバーチャルリアリティーを実現する際前記印刷用カートリッジの代わりに前記匂いカートリッジが前記印刷装置に装着され、該印刷装置には前記コンピュータから与えられる印刷データに基づいて前記匂いカートリッジから匂いの素を空気中に噴射させる噴射機構が備えられていることを特徴とするコンピュータネットワークシステム。

【図1】
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【公開番号】特開2002−137502(P2002−137502A)
【公開日】平成14年5月14日(2002.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−335625(P2000−335625)
【出願日】平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願人】(300064331)
【Fターム(参考)】