説明

コンピュータシステム及びビデオデータ再生出力制御方法

【課題】コピープロテクト保護されているビデオデータを常にコピープロテクトしてTVモニタに再生出力する。
【解決手段】グラフィックコントローラ13にマクロビジョンIC100を組み込み、このグラフィックコントローラ13を起動するVGAドライバ102にマクロビジョンIC100を操作するためのインタフェース103,104を設ける。ビデオ再生時にDVDデコードソフトウェア101にてメディア11aに記録されたビデオデータをデコード処理した際に、当該ビデオデータがコピープロテクト保護されているデータか否かを判定する。コピープロテクト保護されているデータの場合、VGAドライバ102に設けられたインタフェース103,104を介してグラフィックコントローラ13内のマクロビジョンIC100を起動させ、コピープロテクトをかけてTVモニタに再生出力させる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)などのメディアに記録されたビデオデータを再生出力するコンピュータシステムに係り、特にコピープロテクト保護されたビデオデータをTVモニタに出力する場合に用いて好適なコンピュータシステム及びビデオデータ再生出力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンあるいはPCと称す)では、DVDドライブを備え、このDVDドライブにてメディアから読み取ったデジタルビデオデータをDVDデコーダにてデコードした後、グラフィックコントローラへ送って、PCのディスプレイ画面上に表示するものがある。このようなPCをDVDパソコンと呼ぶ。
【0003】ところで、この種のDVDパソコンでは、TV出力端子を持つものがあり、このTV出力端子に接続されたTVモニタにDVDビデオデータをTV出力することができる。この場合、DVDビデオデータには、一般的に「マクロビジョン」と呼ばれる所定のコピープロテクト方式で保護されているコンテンツが存在し、このようなコンテンツに関してはコピープロテクトせずにそのままTV出力してはいけないことが定められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、コピープロテクト保護されているコンテンツをコピープロテクトせずにTV出力させてはいけないといった契約がある。しかしながら、従来のDVDパソコンでは、グラフィック制御を行うためのグラフィックアダプタ(グラフィックコントローラ)にコピープロテクト機能(所謂マクロビジョン機能)を持っていなかったため、グラフィックアダプタを経由してDVDビデオデータをTVモニタに再生出力した場合には、コピープロテクトされずにそのままTV出力されることになり、コピープロテクト契約に違反してしまうといった問題があった。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、コピープロテクト保護されているビデオデータを常にコピープロテクトしてTVモニタに再生出力することのできるコンピュータシステム及びビデオデータ再生出力制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、TVモニタに対するビデオデータの再生出力を行うグラフィックコントローラに所定のコピープロテクト機能を組み込むと共に、上記グラフィックコントローラを起動するVGAドライバに上記マクロビジョン機能を操作するためのインタフェースを設けておき、ビデオ再生時にデコーダにて上記メディアに記録されたビデオデータをデコード処理した際に、当該ビデオデータがコピープロテクト保護されているデータか否かを判定し、コピープロテクト保護されているデータである場合に、上記VGAドライバに設けられた上記インタフェースを介して上記グラフィックコントローラ内のマクロビジョン機能を起動させ、当該ビデオデータにコピープロテクトをかけて上記TVモニタに再生出力させるようにしたものである。これにより、コピープロテクト保護されているビデオデータを常にコピープロテクトしてTVモニタに再生出力することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0008】図1は本発明の一実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。このコンピュータシステムは、例えばバッテリ駆動可能なノート型PCからなり、DVD装置11(DVD−ROMドライブ)を備えたDVDパソコンとして用いられるものである。このDVD装置11に用いられるメディア11aには、映画などのデジタルビデオデータが例えばMPEG(Motion Picture Expert Group)などの圧縮方式によって圧縮符号化された状態で記録されている。このメディア11aに記録されたDVDビデオデータは、DVD装置11によって読み出され、CPU12に供給される。
【0009】CPU12は、このメディア11aから読み出されたDVDビデオデータをデコード処理した後、グラフィックコントローラ13に与える。グラフィックコントローラ13は、VGA(video graphics array)チップを実装したグラフィックアダプタからなり、表示装置への出力制御を行う。このグラフィックコントローラ13は、表示する解像度を決めたり、デジタルの表示データをアナログに変換するなどの機能を備えている。また、表示装置としては、PC用のディスプレイとして標準装備されているLCD(Liquid Crystal Display)14や外付けのCRT(Cathode-ray tube)15に加えて、本システムでは、TV(Television)出力端子16を備えており、このTV出力端子16に接続されるTV装置17を用いることも可能である。
【0010】ここで、DVDビデオデータには、コピープロテクト保護されているコンテンツが存在し、これをTV装置17のモニタに表示する場合には、コピープロテクトをかけて出力する必要がある。本実施形態では、グラフィックコントローラ13にマクロビジョンIC100が搭載されており(グラフィックコントローラ13内にマクロビジョンIC100が組み込まれていても良い)、ビデオ再生時にマクロビジョンと呼ばれるコピープロテクト機能を用いてDVDビデオデータにコピープロテクトをかけてTVモニタに再生出力することができる。なお、この点については後に図2乃至図4を参照して詳しく説明する。
【0011】この他、本システムには、図1に示すように、SRAMなどからなるキャッシュメモリ21、DRAM22やExp RAM23を備えている。これらのメモリ群はローカルバス1を介してCPU12に接続されている。CPU12は、本システムの全体の制御を行うものであり、ここではDRAM22等の主メモリにロードされたDVDデコードソフトウェア101(図2参照)やVGAドライバ102(図2参照)のプログラムを実行して、メディア11aに記録されたDVDビデオデータの再生出力制御を行う。
【0012】ローカルバス1には、ホスト−PCIブリッジ24を介してPCI(Peripheral Component Interconnect)バス2が接続されている。ホスト−PCIブリッジ24は、1チップLSIによって実現されたゲートアレイであり、ローカルバス1とPCIバス2との間を双方向で接続するブリッジ機能を内蔵している。PCIバス2には、上述したDVD装置11、グラフィックコントローラ13の他に、モデムコントローラ25、USBコントローラ26、HDDコントローラ27、IRコントローラ28、PCカードコントローラ29などが設けられている。
【0013】モデムコントローラ25は、データ通信を行うためのモデムの制御を行う。USBコントローラ26は、USBポート(1)30及びUSBポート(2)31を有し、これらに接続されたUSB(Universal Serial Bus)対応のキーボードやマウス、プリンタ、モデム等の各種周辺機器の制御を行う。HDDコントローラ27は、HD(ハードディスク)を媒体としたHDD装置(ハードディスクドライブ)32に対するデータの記録再生制御を行う。IRコントローラ28は、赤外線通信ポート33に接続された赤外線機器に対する赤外線通信制御を行う。PCカードコントローラ29は、各種PCカードに対する制御を行う。
【0014】また、このPCIバス2には、PCI−ISAブリッジ35を介してISAバス3が接続されている。PCI−ISAブリッジ35は、1チップLSIによって実現されたゲートアレイであり、ISA(Industrial Standard Architecture)バス2との間を双方向で接続するブリッジ機能を内蔵している。ISAバス3には、サウンドコントローラ36、BIOS ROM37、RTC38、拡張コントローラ39などが設けられている。
【0015】サウンドコントローラ36は、マイク40及びスピーカ41を用いたサウンド制御を行う。BIOS ROM37は、システムBIOSを記憶したメモリであり、プログラム書き替えが可能なようにフラッシュメモリによって構成される。RTC(Real Time Clock)38は、時間管理制御を行うためのものである。拡張コントローラ39には、データ入力やファンクション指示を行うためのキーボード42、PSC(電源コントローラ)43、バッテリ44などが接続され、これらのインタフェース制御を行う。
【0016】次に、上記コンピュータシステムによるDVDビデオデータの再生出力方法について説明する。
【0017】図2はDVDビデオデータの再生出力を実現するためのソフトウェア及びハードウェアの構成を示す概念図である。
【0018】図1に示すDVD装置11の記録媒体として用いられるメディア11aには、例えば片面で135分程度のビデオデータを記録させることができる。また、このDVDビデオデータを構成するプレゼンテーションデータには、主映像(ビデオ)、32チャネルまでの副映像(サブピクチャ)、8チャネルまでの音声(オーディオ)を含ませることができる。
【0019】メディア11aに記録されたDVDビデオデータは、DVD装置11を通じてCPU12に読み取られる。CPU12は、DVDデコードソフトウェア101及びVGAドライバ102を起動することで、メディア11aから読み取ったDVDビデオデータを所定の方式に従ってデコード処理した後、グラフィックコントローラ13に送ることでTV装置17への再生出力を実現している。
【0020】ここで、DVDビデオデータには、一般的に「マクロビジョン」と呼ばれるコピープロテクト方式で保護されているコンテンツが存在し、コピープロテクトをかけずにTV出力することが禁止されている。このようなコピープロテクト契約を守るために、本実施形態では、グラフィックコントローラ13(VGAチップが実装されたグラフィックアダプタ)にマクロビジョンIC100を組み込み、さらにVGAドライバ102にこのマクロビジョンIC100を操作するためのインタフェース103、104を設けている。インタフェース103はDVDデコードソフトウェア101とVGAドライバ102との間に設けられたインタフェースであり、インタフェース104はVGAドライバ102とグラフィックコントローラ13内のマクロビジョンIC100との間に設けられたインタフェースである。
【0021】このような構成において、DVDデコードソフトウェア101はメディア11aから読み出されたDVDビデオデータをデコード処理した際に、コピープロテクトの有無を判定する。なお、このコピープロテクト判定は後述するナビゲーションパック(NV−PCK)に設けられたアナログプロテクションシステム(APSTB)の情報を読み込むことによって行う。このAPSTB情報は、コピープロテクトの有無やその種類を定義したコピープロテクト制御情報として用いられる。
【0022】DVDビデオデータにコピープロテクトで保護されたコンテンツが存在する場合、DVDデコードソフトウェア101はVGAドライバ102に設けられたインタフェース103を通じてマクロビジョン機能をコールする。マクロビジョン機能がコールされると、インタフェース104を通じてグラフィックコントローラ13内のマクロビジョンIC100がセットされる。これにより、グラフィックコントローラ13では、マクロビジョン方式に従ったコピープロテクトをDVDビデオデータにかけてからTVモニタに出力することになる。
【0023】図3にDVDビデオデータの概略構成を示す。
【0024】DVDビデオデータのタイトルを構成するVOBS(Video Object Set)は、図3(a)に示すように複数のVOB(Video Object)の集合からなり、1つのVOBは複数のVOBU(Video Object Unit)からなるセル群に分割される。同図(b)に示すように、各VOBUはナビゲーションパック(NV−PCK)を先頭にビデオピクチャパック(V−PCK)、オーディオピクチャパック(A−PCK)、サブピクチャパック(SP−PCK)といった複数の実際の再生データパックから構成されている。
【0025】上述したコピープロテクトに関するAPSTB情報は、このNVパックに格納されている。同図(c)に示すように、NVパックにはパックヘッダ、システムヘッダ、パケットヘッダ、サブストリームアイディ(Sub−stream−id)、プレゼンテーションコントロールインフォメーション(PCI)データ、ディスクサーチインフォメーションデータ(DSI)データが含まれている。PCIデータは、マルチアングル再生時のアングル切り替えや、ユーザからの指示に応じてナビゲーションコマンド(ボタンコマンド)を実行させるためのハイライト情報の表示に用いられる。DSIデータは、早送り/巻き戻しなどの特殊再生時における再生開始アドレスの検索情報などとして用いられる。
【0026】ここで、同図(d)に示すように、NVパックのPCIデータ部分の5バイト目からの2バイトの部分にAPSTB情報が設けられており、その上位2ビットでプロテクトの有無と種類が表されている。なお、2バイト中の残りの部分はリザーブ領域として用いられる。このAPSTB情報を構成する2ビットのデータが“00”の時にAPSタイプ0、“01”の時にAPSタイプ1、“10”の時にAPSタイプ2、“11”の時にAPSタイプ3を示す。
【0027】APSタイプ0:コピープロテクトなしAPSタイプ1:輝度を周期的に変化させるコピープロテクトAPSタイプ2:タイプ1に加えて、画面上に赤線等のノイズ線を入れるコピープロテクトAPSタイプ3:タイプ1に加えて、画面上に複数の細かいノイズ線を入れるコピープロテクト。
【0028】次に、このようなAPSTB情報を各セル毎に有するDVDビデオデータをTVモニタに再生出力する場合の処理動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0029】図4はDVDデコードソフトウェア101の処理動作を示すフローチャートである。
【0030】ビデオ再生時において、DVDデコードソフトウェア101はDVD装置11のメディア11aに記録されたDVDビデオデータをデコード処理しながら、DVDビデオデータのNVパック内のAPSTB領域をチェックする(ステップS11)。その結果、APSTB領域に格納されたAPSTB情報が“00”であることを確認すると(ステップS12のYes)、DVDデコードソフトウェア101はVGAドライバ102に設けられたインタフェース103を通じてコピープロテクトオフを指示する(ステップS13)。
【0031】一方、APSTB情報が“00”以外である場合には、そのときのビットデータに応じたコピープロテクト種類をVGAドライバ102に指示することになる。すなわち、例えばAPSTB情報が“01”であれば(ステップS14のYes)、DVDデコードソフトウェア101はVGAドライバ102にAPSタイプ1を指示する(ステップS15)。APSTB情報が“10”であれば(ステップS16のYes)、DVDデコードソフトウェア101はVGAドライバ102にAPSタイプ2を指示する(ステップS17)。APSTB情報が“11”であれば(ステップS18のYes)、DVDデコードソフトウェア101はVGAドライバ102にAPSタイプ3を指示する(ステップS19)。上述したように、APSタイプ1〜3はそれぞれに異なるコピープロテクトの種類を表している。
【0032】また、何らかの原因でメディア11aからAPSTB情報を正しく読み取るみことができなかった場合には(ステップS18のNo)、DVDデコードソフトウェア101は所定のエラー処理を実行する(ステップS20)。
【0033】DVDビデオデータのNVパックは各セル毎に設けられており、それらは所定間隔(例えば0.5秒間隔)で読み出される。したがって、上記の処理はビデオ再生時にセル単位で逐次実行されることになる。VGAドライバ102はグラフィックコントローラ13からの指示を受けることにより、インタフェース104を介してグラフィックコントローラ13に対して当該指示に応じたコピープロテクト機能を指示する。このグラフィックコントローラ13には、DVDデコードソフトウェア101にてデコード処理されたDVDビデオデータがVGAドライバ102を介して与えられている。その際、VGAドライバ102からAPSタイプ1のコピープロテクト機能が指示されていれば、グラフィックコントローラ13はマクロビジョンIC100を通じて当該ビデオデータにAPSタイプ1のコピープロテクトをかけてTV装置17のモニタ画面上に再生出力する。
【0034】同様に、APSタイプ2のコピープロテクト機能が指示されていれば当該ビデオデータにAPSタイプ2のコピープロテクトをかけてTVモニタに再生出力を行い、APSタイプ3のコピープロテクト機能が指示されていれば当該ビデオデータにAPSタイプ2のコピープロテクトをかけてTVモニタに再生出力を行う。また、コピープロテクト機能が指示されていない場合には、コピープロテクトをかけずにTVモニタに再生出力することになる。
【0035】なお、TVに再生出力する場合には、例えばグラフィックコントローラ13内において、DVD映像データをNTSC方式のTV信号に変換する処理が行われているものとする。
【0036】また、所定の操作により、DVDビデオデータの出力先をLCD14やCRT15に切り替えることも可能である。LCD14やCRT15にDVDビデオデータを再生出力する場合には、コピープロテクトは不要である。すなわち、出力先がLCD14やCRT15である場合には、グラフィックコントローラ13はDVDデコードソフトウェア101にてデコード処理されたDVDビデオデータをVGAドライバ102から受け取ることにより、LCD14やCRT15にそのまま出力することになる。
【0037】このように、コピープロテクト保護されたDVDビデオデータを再生する場合において、ユーザが特に意識せずとも、そのDVDビデオデータをコピープロテクトしてTVモニタに再生出力することができる。したがって、仮にTV装置17にビデオデッキを接続してDVDビデオのコピーを試みたとしても、コピープロテクト機能によってそのコピーを防止することができる。
【0038】なお、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、コピープロテクト保護されているビデオデータを常にコピープロテクトしてTVモニタに再生出力することができる。したがって、コピープロテクト契約に違反することなくビデオデータをTVモニタにて鑑賞することができ、そのビデオデータを不正にコピーすることを未然に防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータシステムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明のDVDビデオデータの再生出力を実現するためのソフトウェア及びハードウェアの構成を示す概念図。
【図3】上記DVDビデオデータの概略構成を示す図。
【図4】上記図2のDVDデコードソフトウェアの処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…DVD装置
11a…メディア
12…CPU
13…グラフィックコントローラ
14…LCD
15…CRT
16…TV出力端子
17…TV装置
100…マクロビジョンIC
101…DVDデコードソフトウェア
102…VGAドライバ
103…インタフェース
104…インタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ビデオデータをTVモニタに再生出力するコンピュータシステムであって、ビデオデータが記録されたメディアと、ビデオ再生時に上記メディアに記録されたビデオデータを読み込んでデコード処理すると共に、当該ビデオデータがコピープロテクト保護されているデータか否かを判定するデコード手段と、所定のコピープロテクト機能を有し、上記デコード手段にてデコード処理されたビデオデータがコピープロテクト保護されているデータである場合に、上記コピープロテクト機能によって当該ビデオデータにコピープロテクトをかけて上記TVモニタに再生出力する再生出力制御手段とを具備したことを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項2】 上記デコード手段は、ビデオデータを構成する各ユニットのナビゲーションデータに含まれたコピープロテクト制御情報をユニット単位で読み込んで、コピープロテクトの有無とその種類を判定し、上記出力制御手段は、上記デコード手段にてコピープロテクト有りと判定されたビデオデータに対し、その種類に応じたコピープロテクトをかけてTVモニタに出力することを特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。
【請求項3】 メディアに記録されたビデオデータをTVモニタに再生出力するためのビデオデータ再生出力制御方法であって、上記TVモニタに対するビデオデータの再生出力を行うグラフィックコントローラに所定のコピープロテクト機能を組み込むと共に、上記グラフィックコントローラを起動するVGAドライバに上記マクロビジョン機能を操作するためのインタフェースを設けておき、ビデオ再生時にデコーダにて上記メディアに記録されたビデオデータをデコード処理した際に、当該ビデオデータがコピープロテクト保護されているデータか否かを判定し、コピープロテクト保護されているデータである場合に、上記VGAドライバに設けられた上記インタフェースを介して上記グラフィックコントローラ内のマクロビジョン機能を起動させ、当該ビデオデータにコピープロテクトをかけて上記TVモニタに再生出力させるようにしたことを特徴とするビデオデータ再生出力制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【公開番号】特開2001−16538(P2001−16538A)
【公開日】平成13年1月19日(2001.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−181686
【出願日】平成11年6月28日(1999.6.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】