説明

コンピュータプログラムにおける非開示状態にある牌(カード)の改竄改変の防止方法

【課題】インターネット及びコンピュータプログラム上にて実施される麻雀あるいはカードゲーム等の非開示である牌(カード)種がプレイヤーに判別できない状態において、その牌(カード)種が不正に改竄改変されることを防止する。
【解決手段】この解決に情報工学におけるハッシュ暗号化関数を用いる。牌(カード)が場に配られる際、ハッシュ鍵1を生成し、非開示の牌(カード)と対応するように各牌(カード)にハッシュ値を付加する。ハッシュ値の算出はハッシュ鍵と牌(カード)種に設定された牌(カード)種値から求める。ハッシュ鍵はゲーム終了まで非開示であり、ゲーム終了時に開示される。このハッシュ鍵と牌(カード)種値からハッシュ値を再算出し、各牌(カード)に付加されたハッシュ値と比較し同じであることで、場に展開された牌(カード)が不正に改竄改変されていないことを保証でき、改竄改変を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット及びコンピュータプログラム上にて実施される、麻雀あるいはカードゲーム等の非開示である牌(カード)種がプレイヤーに判別できない状態において、その牌(カード)種が不正に改竄改変されることを防止するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンピュータプログラムとしての麻雀、カードゲーム等は存在していたが、非開示である牌(カード)が改竄改変されていないことを保証する手法がなかった。
これはコンピュータ対人間はもとより、インターネットにおいて、人間対人間において、コンピュータプログラムあるいは第三者の介入によって、非開示牌(カード)が都合よく改竄改変される可能性を否定できず、より厳密高度なゲームとして、インターネット麻雀(カードゲーム)の発展の限界を露呈していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、インターネットおよびコンピュータプログラム上の麻雀あるいはカードゲーム等において、場に展開された牌(カード)がゲーム中に改竄改変されることを防止する方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するため、情報工学におけるハッシュ暗号化関数を用い、ハッシュ鍵と牌(カード)種に対応する牌(カード)種値からハッシュ値を求め、そのハッシュ値を対応する各非開示牌(カード)に付加する。
【0005】
ハッシュ鍵はゲーム開始時に決め非開示とし、ゲーム終了時に開示される。ゲーム終了時、ハッシュ鍵と牌(カード)種値からハッシュ値を再計算し、各牌(カード)に付加されたハッシュ値と比較し、不正に改竄改変されていないことを保証する。
【発明の効果】
【0006】
この発明によって、もしゲーム中に場の牌(カード)が不正に改竄改変された場合、ゲーム終了時にハッシュ鍵と牌(カード)種値から再算出したハッシュ値と各牌(カード)に付加されたハッシュ値が不整合になり、不正改竄改変を検出できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明のハッシュ値を付加する方法の実施の一形態について図面を参照して説明する。麻雀を例にしているが、カードも同じ方法である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1はコンピュータプログラム麻雀においてハッシュ値を付加する実施方法を示した説明図である。(実施例1)
【図2】図2は上記図1の牌に対応する牌識別番号、牌種、牌種値、ハッシュ値を列挙したものである。
【図3】図3は上記図2の続き。
【実施例1】
【0009】
図1は、本発明の1実施例の図であって、場に展開された各牌に牌識別番号2を付加し、図2においてその牌識別番号2とハッシュ値5を対応した一覧表である。
【0010】
ゲーム中、開示されているものは牌識別番号2、ハッシュ値5、であり非開示のものはハッシュ鍵1、牌種3、牌種値4である。
【0011】
ゲーム終了時に、ハッシュ鍵1、脾種3、牌種値4が開示される。
【0012】
ゲーム終了時に、場に展開されている牌識別番号2から一覧に対応する箇所を参照し、ハッシュ鍵1、牌種値4からハッシュ値を再算出したものをハッシュ値5と比較する。
【産業上の利用可能性】
【0013】
不正な改竄改変を防止することでより高度なゲーム、競技として産業経済活動に貢献できるものと確信します。
【符号の説明】
【0014】
1 ハッシュ鍵
2 牌識別番号
3 牌種
4 牌種値
5 ハッシュ値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット及びコンピュータプログラム上にて実施される麻雀の非開示である牌種がプレイヤーに判別できない状態において、その牌種が改竄改変されていないことを保証するために、各牌に、ハッシュ鍵と各牌種値から求めるハッシュ値を付加するという方法。
【請求項2】
インターネット及びコンピュータプログラム上にて実施されるカードゲーム等の非開示であるカード種がプレイヤーに判別できない状態において、そのカード種が改竄改変されていないことを保証するために、各カードに、ハッシュ鍵と各カード種値から求めるハッシュ値を付加するという方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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