説明

コンピュータプログラム

【課題】 アプリケーションごとに設定値を自動的に切り替えつつ必要に応じてアイコン操作を禁止する。
【解決手段】プログラム21がコンピュータ15により実行されることで、アイコン表示処理部31および設定変更処理部33が実現される。ロック設定データ22cは、値の変更が禁止される設定項目について、値の変更を特殊ユーザのみに許可するか否かを示す制限解除情報を含み、設定変更処理部33は、クリック操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合には、ロック設定データ22cにおいて値の変更が禁止されている設定項目についても、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
第1の技術として、ある情報アイコンに並べて、その情報アイコンの操作が制限されているか否かを示す制限状態表示アイコンを表示するアイコンメニューがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、第2の技術として、出力に使用しているアプリケーションに応じて、選択項目に対して設定されている設定値を自動的に切り替える印刷設定装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−44524号公報
【特許文献2】特開平10−301723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の第1の技術のアイコンメニューでは、操作が制限されているか否かはわかるものの、ユーザが情報アイコンを見ても、情報アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することはできない。
【0006】
さらに、通常、あるアイコンに関連付けられている設定項目の値を入力する場合、そのアイコンをクリックすると、入力フィールドなどを有する画面が表示され、その画面上で設定項目の値を入力する。したがって、アイコンメニューがあったとしても、設定項目の値を変更する場合には、上述のように、種々のユーザ操作が必要となる。
【0007】
また、第1の技術のアイコンメニューでは特定の情報アイコンについて一律に操作が制限されるため、第2の技術のように、アプリケーションごとにその情報アイコンに関連付けられている設定値を自動的に切り替えることができない。また、あるアイコンについて、あるユーザに対しては操作を許可し、別のユーザに対しては操作を禁止するということもできない。
【0008】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができ、さらに、アプリケーションごとに設定値を自動的に切り替えつつ必要に応じてアイコン操作を禁止可能にするコンピュータプログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
【0010】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、(a)アプリケーションに対応する1または複数の設定項目の値を特定し、その値に対応するアイコンを所定の表示装置に表示させるアイコン表示処理部、(b)所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作を検出する操作検出部、(c)値の変更が禁止される設定項目を指定するロック設定データを参照し、操作検出部により検出された操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されていない場合には、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更し、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されている場合には、操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更しない設定変更処理部、および(d)設定変更処理部による設定項目の値の変更に応じて、所定の表示装置に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替えるアイコン画像切替処理部として機能させる。そして、設定変更処理部は、値の変更が禁止される設定項目について値の変更を特殊ユーザのみに許可するか否かを示す制限解除情報を参照し、所定の操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合には、ロック設定データにおいて値の変更が禁止されている設定項目についても、操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。
【0011】
これにより、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。さらに、アプリケーションごとに設定値を自動的に切り替えつつ必要に応じてアイコン操作を禁止することができる。つまり、アプリケーション毎に異なる設定項目について、所定のユーザ権限(例えば管理者)を有さないユーザが値を変更することを禁止できる。
【0012】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、値の変更が禁止される場合と値の変更が禁止されていない場合とで異なるアイコンを表示させる。
【0013】
これにより、アイコン操作が禁止されているか否かを視覚的にユーザに知らせることができる。
【0014】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、値の変更が禁止される場合には、グレイアウトさせたアイコンを表示させる。
【0015】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、1または複数の設定項目とそれぞれの設定項目の値を含むプロファイルと、アプリケーションとが関連付けられている。そして、設定変更処理部は、所定の操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合にのみ、アプリケーションに関連付けられているプロファイルを別のプロファイルに変更する。
【0016】
これにより、プロファイル単位で、ユーザに応じて、設定項目の値の切り替えを制限することができる。
【0017】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、1または複数の設定項目とそれぞれの設定項目の値を含むプロファイルと、アプリケーションとが関連付けられている。そして、設定変更処理部は、所定の操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合にのみ、アプリケーションに関連付けられているプロファイルにおける設定項目の値を変更する。
【0018】
これにより、ユーザに応じて、プロファイル内の設定項目の値の組み合わせの変更を制限することができる。
【0019】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコンに関連付けられている設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかである。そして、設定変更処理部は、アイコンへの所定の操作が検出される度に、設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻す。
【0020】
これにより、所定の操作を繰り返すことで、終わりなく、アイコン画像の切り替えを続けることができる。したがって、所定の操作を繰り返していくだけで、1度表示されたアイコン画像が再度表示されるため、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【0021】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、所定の表示装置の1つの画面に、ある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させ、操作検出部は、複数のアイコンのいずれか1つへの所定の操作を検出する。
【0022】
これにより、同一画面上で、ある機能における複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0023】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、アイコン表示処理部は、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させる。
【0024】
これにより、印刷機能で頻繁に設定される複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0025】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、コンピュータを、さらに、設定項目の値に基づいて周辺機器を制御する制御部として機能させる。そして、アイコン表示処理部は、周辺機器のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させる。
【0026】
これにより、周辺機器のドライバにおいて設定可能な複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0027】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、上記のコンピュータプログラムのいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、操作検出部は、所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作として、クリック操作を検出する。
【0028】
これにより、クリック操作という単純な操作を1または複数回行うのみで、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができ、さらに、アプリケーションごとに設定値を自動的に切り替えつつ必要に応じてアイコン操作を禁止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の動作を説明するフローチャートである。
【図3】図1の端末装置において表示される複数のアイコンの例を示す図である。
【図4】図3(A)または図3(B)における用紙向き設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図5】図3(A)または図3(B)における部単位印刷設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図6】図3(A)または図3(B)におけるページ集約設定のアイコンに使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。
【図7】実施の形態2におけるプロファイル設定画面の一例を示す図である。
【図8】実施の形態2におけるアプリケーション−プロファイル対応関係設定画面の一例を示す図である。
【図9】実施の形態2における対応関係追加画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0032】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成を示すブロック図である。端末装置1は、例えばパーソナルコンピュータなどであり、端末装置1には、所定の通信路(周辺機器インタフェースケーブル、コンピュータネットワークなど)を介して画像形成装置2が接続されている。画像形成装置2は、印刷機能、画像読取機能およびファクシミリ送受信機能のうちの少なくとも1つを有する装置である。
【0033】
端末装置1は、入力装置11、表示装置12、通信装置13、データ格納装置14およびコンピュータ15を有する。
【0034】
入力装置11は、ユーザ操作を検出し電気信号として出力する装置である。入力装置11としては、キーボード、マウス、タッチパネルなどが使用される。
【0035】
表示装置12は、電気信号を入力されその電気信号に応じた画像を画面に表示する装置である。表示装置12としては、液晶ディスプレイなどが使用される。
【0036】
通信装置13は、所定の通信路を介して画像形成装置2などの周辺機器とデータ通信を行う装置である。通信装置13としては、周辺機器インタフェース、ネットワークインタフェースカードなどが使用される。
【0037】
データ格納装置14は、データおよびプログラムを格納する装置である。この実施の形態1では、データ格納装置14は、ドライバプログラム21、複数の設定項目の値を含む設定情報22およびアイコン画像データ23を格納している。データ格納装置14としては、ハードディスクドライバ、不揮発性メモリなどが使用される。アイコン画像データ23は、複数のアイコン画像の画像データであり、アイコン画像は、テキストおよび/またはイラストを含む画像である。
【0038】
設定情報22は、プロファイルデータ22a、プロファイル対応関係リスト22b、およびロック設定データ22cを含む。
【0039】
プロファイルデータ22aは、1または複数のプロファイルを含む。各プロファイルには、名称が付されており、1または複数の設定項目とそれぞれの設定項目の値が記述されている。
【0040】
プロファイル対応関係リスト22bは、アプリケーションの識別情報(ファイルパス、プログラム名など)と、そのアプリケーションに関連付けられているプロファイルの識別情報(プロファイルの名称など)とを有する。プロファイルは、プロファイルデータ22aに記述されているものである。
【0041】
ロック設定データ22cは、指定されたロック設定の状態を示すデータである。ロック設定は、(a)すべてのユーザが設定項目の値を変更可能である状態、(b)すべてのユーザが設定項目の値を変更不可である状態、(c)所定の一部の特殊ユーザのみが設定項目の値を変更可能でありその他のユーザは設定項目の値を変更することができない状態の3つのうちのいずれかに指定されている。なお、プロファイルごとに異なる複数のロック設定データ22cを設けてもよいし、アプリケーションごとに異なる複数のロック設定データ22cを設けてもよい。さらに、ロック設定データは、値の変更が禁止される設定項目について、値の変更を特殊ユーザのみに許可するか否かを示す制限解除情報を含む。たとえば、制限解除情報は、管理者のみに値の変更を許可することを示す。あるいは、制限解除情報は、特定のユーザグループに属するユーザのみに値の変更を許可することを示す。
【0042】
コンピュータ15は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを備え、プログラムをRAMにロードし、CPUで実行することにより、各種処理部を実現する装置である。ドライバプログラム21がコンピュータ15で実行されることにより、アイコン表示処理部31、クリック検出部32、設定変更処理部33および制御部34が実現される。ドライバプログラム41は、コンピュータプログラムの一例である。
【0043】
アイコン表示処理部31は、表示装置12にアイコンを表示させる処理部であるとともに、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、表示装置12に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える処理部である。
【0044】
クリック検出部32は、表示装置12に表示されているアイコンへのクリック操作を検出する処理部である。
【0045】
設定変更処理部33は、クリック検出部32により1回のクリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する処理部である。
【0046】
制御部34は、設定項目の値に基づいて画像形成装置2を制御する処理部である。
【0047】
次に、上記装置の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置1の動作を説明するフローチャートである。
【0048】
まず、アイコンメニューの初期画面を表示するときに、アイコン表示処理部31は、このドライバプログラムを起動させたアプリケーションを特定し(ステップS1)、プロファイル対応関係リスト22bを参照してそのアプリケーションに関連付けられているプロファイルを特定し、そのプロファイルのプロファイルデータ22aをデータ格納装置14から読み出し、そのプロファイルにおける所定の複数の設定項目に設定されている現在の値を特定する(ステップS2)。
【0049】
また、アイコン表示処理部31は、ロック設定データ22cを読み出し、そのプロファイルに含まれる設定項目の値の変更が禁止されているか否かを判定する(ステップS3)。さらに、アイコン表示処理部31は、アプリケーションを実行させているユーザを特定するとともに、制限解除情報を参照し、アプリケーションを実行させているユーザが、制限解除情報に登録されている特殊ユーザに該当するか否かを判定する。例えば、設定変更処理部33は、オペレーティングシステムに、そのアプリケーションを実行させているユーザを問い合わせて、その応答からそのユーザを特定する。
【0050】
そして、アイコン表示処理部31は、上述の複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23をデータ格納装置14から読み出し(ステップS4)、複数の設定項目のそれぞれについての現在の値に対応するアイコン画像をそれぞれ有する複数のアイコンを表示装置12に表示させる(ステップS5)。これにより、アイコンメニューが表示される。このように、設定項目に設定されている現在の値に対応したアイコン画像のアイコンが表示されるため、ユーザは、設定項目について現在設定されている値をただちに視認することができる。なお、表示されるアイコン画像は、プロファイルに含まれている設定項目に対応するものに限定されず、予め設定されている複数の設定項目に対応するものが表示される。このとき、プロファイルに含まれていない設定項目の値は所定のデフォルト値とみなされて、その値に対応するアイコン画像が選択される。
【0051】
ステップS4において、値の変更が禁止されている設定項目については、その設定項目の現在の値に対応するグレイアウトしたアイコン画像のアイコン画像データ23が読み出される。一方、その設定項目の値の変更が禁止されていない場合には、ステップS4において、例えば、カラーのアイコン画像のアイコン画像データ23が読み出される。つまり、値の変更が禁止されている場合とされていない場合とで、異なるアイコン画像のアイコン画像データ23が読み出される。ただし、アプリケーションを実行させているユーザが、制限解除情報に登録されている特殊ユーザに該当する場合には、値の変更が禁止されている設定項目についても、その設定項目の値の変更が禁止されていない場合のアイコン画像のアイコン画像データ23が読み出される。
【0052】
図3は、図1の端末装置1において表示される複数のアイコンの例を示す図である。図3(A)に示すアイコンメニューは、あるウィンドウ41内で1つのタブ画面51で表示されている。このアイコンメニューには、4つのアイコン52〜55が含まれている。アイコン52は、用紙向き設定のアイコンであり、アイコン53は、部単位印刷設定のアイコンであり、アイコン54は、ページ集約設定のアイコンであり、アイコン55は、カラーモード設定のアイコンである。アイコン52〜55に対応する設定項目の値の変更が禁止されていない場合、図3(A)に示すように、アイコン52〜55は、すべてグレイアウトされていない。一方、アイコン52〜54に対応する設定項目の値の変更が禁止されておらず、アイコン55に対応する設定項目の値の変更が禁止されている場合には、図3(B)に示すように、アイコン52〜54は、グレイアウトされず、アイコン55は、グレイアウトされる。
【0053】
用紙向き設定の値としては、「ポートレート」および「ランドスケープ」があり、「ポートレート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23および「ランドスケープ」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つが用紙向き設定の現在の値に応じて選択されアイコン52に使用される。図3(A)および図3(B)に示すアイコンメニューでは、アイコン52に、「ポートレート」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0054】
部単位印刷設定の値としては、「ソート」および「コレート」があり、「ソート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23および「コレート」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つが部単位印刷設定の現在の値に応じて選択されアイコン53に使用される。図3(A)および図3(B)に示すアイコンメニューでは、アイコン53に、「ソート」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0055】
ページ集約設定の値としては、「集約なし」、「2UP」および「4UP」があり、「集約なし」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、「2UP」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、および「4UP」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つがページ集約設定の現在の値に応じて選択されアイコン54に使用される。図3(A)および図3(B)に示すアイコンメニューでは、アイコン54には、「集約なし」に対応するアイコン画像が使用されている。
【0056】
カラーモード設定の値としては、「カラー」および「モノクロ」があり、「カラー」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23、および「モノクロ」に対応するアイコン画像のアイコン画像データ23がデータ格納装置14に格納されている。それらのアイコン画像のうちの1つがカラーモード設定の現在の値に応じて選択されアイコン55に使用される。図3(A)および図3(B)に示すアイコンメニューでは、アイコン55には、「カラー」に対応するアイコン画像が使用されている。なお、図3(A)に示すアイコンメニューにおけるアイコン55は、白黒で描かれているが、実際には複数の色を使用したアイコン画像とされる。このため、ユーザは、カラーモード設定の値として「カラー」が設定されていることをただちに視認することができる。
【0057】
その後、ユーザが入力装置11を操作して、アイコン52〜55のいずれかに対してクリック操作を行うと、クリック検出部32は、入力装置11からの信号に基づいて、その操作を検出する(ステップS6)。
【0058】
クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、設定変更処理部33は、クリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されているか否かを判定する(ステップS7)。さらに、設定変更処理部33は、アプリケーションを実行させているユーザを特定するとともに、制限解除情報を参照し、アプリケーションを実行させているユーザが、制限解除情報に登録されている特殊ユーザに該当するか否かを判定する。例えば、設定変更処理部33は、オペレーティングシステムに、そのアプリケーションを実行させているユーザを問い合わせて、その応答からそのユーザを特定する。
【0059】
設定変更処理部33は、クリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されており、かつアプリケーションを実行させているユーザが、制限解除情報に登録されている特殊ユーザに該当しないと判定した場合には、その設定項目の値を変更せずに、そのクリック操作に対する処理を終了させる。例えば、特殊ユーザ以外のユーザがアプリケーションを実行させており、図3(B)に示すアイコンメニューで、グレイアウトされているアイコン55をクリックした場合には、アイコン55の設定項目の値は変更されない。
【0060】
一方、設定変更処理部33は、クリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されていないと判定した場合、およびクリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されているが、アプリケーションを実行させているユーザが、制限解除情報に登録されている特殊ユーザに該当すると判定した場合には、クリックされたアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する(ステップS8)。例えば、図3(A)または図3(B)に示すアイコン52がクリックされた場合、アイコン52に関連付けられている用紙向き設定の値が、「ポートレート」から「ランドスケープ」に変更される。したがって、ユーザは、設定項目の複数の値のリストから所望の値を選択する操作をしなくても、クリック操作だけで別の値を選択することができる。
【0061】
また、クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、アイコン表示処理部31は、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、その操作があったアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える(ステップS9)。例えば、図3(A)または図3(B)に示すアイコン52がクリックされた場合、アイコン52に関連付けられている用紙向き設定の値が「ポートレート」から「ランドスケープ」に変更されるため、アイコン52のアイコン画像が、「ポートレート」のアイコン画像から、「ランドスケープ」のアイコン画像へ変更される。
【0062】
このようにして、あるアイコンに対するクリック操作が検出されると、ロック設定データ22cにより値の変更が禁止されていない場合には、そのアイコンに対応する設定項目の値が変更され、それに伴ってアイコン画像も変更される。
【0063】
この実施の形態1では、クリック操作の検出で変更されていく設定項目の値の順序が予め設定されている。また、この実施の形態1では、あるアイコンへの所定の操作が検出される度に、設定項目の値が、所定の順序に従って変更されていき、その所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻される。
【0064】
図4は、図3(A)または図3(B)における用紙向き設定のアイコン52に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。用紙向き設定の値について「ポートレート」、「ランドスケープ」という順序が設定されている場合、用紙向き設定の値が、「ポートレート」、「ランドスケープ」、「ポートレート」、「ランドスケープ」、・・・という順番で変更される。このため、図4に示すように、アイコン52のアイコン画像は、「ポートレート」のアイコン画像52a、「ランドスケープ」のアイコン画像52b、「ポートレート」のアイコン画像52a、「ランドスケープ」のアイコン画像52b、・・・という順番で切り替えられる。
【0065】
図5は、図3(A)または図3(B)における部単位印刷設定のアイコン53に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。部単位設定の値について「ソート」、「コレート」という順序が設定されている場合、部単位設定の値が、「ソート」、「コレート」、「ソート」、「コレート」、・・・という順番で変更される。このため、図5に示すように、アイコン53のアイコン画像は、「ソート」のアイコン画像53a、「コレート」のアイコン画像53b、「ソート」のアイコン画像53a、「コレート」のアイコン画像53b、・・・という順番で切り替えられる。
【0066】
図6は、図3(A)または図3(B)におけるページ集約設定のアイコン54に使用される複数のアイコン画像およびそれらの表示順序の例を示す図である。ページ集約設定の値について「集約なし」、「2UP」、「4UP」という順序が設定されている場合、ページ集約設定の値が、「集約なし」、「2UP」、「4UP」、「集約なし」、「2UP」、「4UP」、・・・という順番で変更される。このため、図6に示すように、アイコン54のアイコン画像は、「集約なし」のアイコン画像54a、「2UP」のアイコン画像54b、「4UP」のアイコン画像54c、「集約なし」のアイコン画像54a、「2UP」のアイコン画像54b、「4UP」のアイコン画像54c、・・・という順番で切り替えられる。
【0067】
なお、カラー設定のアイコン55についても同様に、「カラー」、「白黒」という値の順序が設定されている。
【0068】
そして、上述のようにして設定項目の値が設定されている状態で、印刷要求が発生すると、制御部34は、そのときの設定項目の値を応じた印刷データを生成し、通信装置13を介して、画像形成装置2へ送信する。したがって、画像形成装置2では、印刷機能についての複数の設定項目について、上述のようにして設定された値を反映した印刷処理が実行される。
【0069】
以上のように、上記実施の形態1によれば、端末装置1において、コンピュータ15がドライバプログラム14を実行することで、アイコン表示処理部31、クリック検出部32、設定変更処理部33および制御部34が実現される。設定変更処理部33は、ロック設定データ22cを参照し、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されていない場合には、クリック検出部32によりクリック操作が検出されると、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更し、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されている場合には、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更しない。ロック設定データ22cは、値の変更が禁止される設定項目について、値の変更を特殊ユーザのみに許可するか否かを示す制限解除情報を含み、設定変更処理部33は、クリック操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合には、ロック設定データ22cにおいて値の変更が禁止されている設定項目についても、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更する。そして、アイコン表示処理部31は、設定変更処理部33による設定項目の値の変更に応じて、表示装置12に表示されているアイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替える。
【0070】
これにより、アイコンに関連付けられている設定項目の値をただちに確認することができるとともに、簡単な操作だけで設定項目の値を変更することができる。さらに、アプリケーションごとに設定値を自動的に切り替えつつ必要に応じてアイコン操作を禁止することができる。つまり、アプリケーション毎に異なる設定項目について、所定のユーザ権限(例えば管理者)を有さないユーザが値を変更することを禁止できる。
【0071】
また、上記実施の形態1によれば、アイコン表示処理部31は、ロック設定データを参照し、値の変更が禁止される場合と値の変更が禁止されていない場合とで異なるアイコンを表示させる。
【0072】
これにより、アイコン操作が禁止されているか否かを視覚的にユーザに知らせることができる。
【0073】
また、上記実施の形態1によれば、アイコンに関連付けられている設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、設定変更処理部33は、アイコンへのクリック操作が検出される度に、設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、所定の順序の最後の値の次に、所定の順序の最初の値に戻す。
【0074】
これにより、クリック操作を繰り返すことで、終わりなく、アイコン画像の切り替えを続けることができる。したがって、クリック操作という同一の操作を繰り返していくだけで、1度表示されたアイコン画像が再度表示されるため、簡単な操作だけで、設定項目の値を所望の値に設定することができる。
【0075】
また、上記実施の形態1によれば、アイコン表示処理部31は、表示装置12の1つの画面に、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコン52〜55を表示させ、クリック検出部32は、アイコン52〜55のいずれか1つへのクリック操作を検出する。
【0076】
これにより、同一画面上で、ある機能における複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。また、印刷機能で頻繁に設定される複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0077】
また、上記実施の形態1によれば、制御部34は、設定項目の値に基づいて画像形成装置2を制御する。そして、アイコン表示処理部31は、画像形成装置2のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコン52〜55を表示させる。
【0078】
これにより、画像形成装置2のドライバにおいて設定可能な複数の設定項目の値を、簡単な操作でまとめて設定することができる。
【0079】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るドライバプログラムをインストールされた端末装置の構成は、実施の形態1のものと同様である。ただし、実施の形態2に係るドライバプログラムが実行された場合、設定変更処理部33が、実施の形態1に係るドライバプログラムにより実現されるものの機能に加えて、以下の機能を有する。
【0080】
実施の形態2では、設定変更処理部33は、(a)アプリケーションにプロファイルを関連付ける機能、および(b)プロファイルにおける設定項目およびその値を編集する機能を有する。
【0081】
設定変更処理部33は、入力装置11により所定の操作が検出されると、プロファイル設定画面を表示装置12に表示させる。プロファイル設定画面は、プロファイルデータ22aへのプロファイルの追加、アプリケーションへのプロファイルの関連付け、プロファイルの編集などを可能にする。このうち、アプリケーションへのプロファイルの関連付け、およびプロファイルの編集は、特殊ユーザ(ここでは管理者ユーザ)のみが実行できる。
【0082】
図7は、実施の形態2におけるプロファイル設定画面の一例を示す図である。図7に示すプロファイル設定画面は、1つのウィンドウとして表示され、プロファイルデータ22aに含まれているプロファイルのリスト101と、リスト101において選択されているプロファイルの内容(設定項目およびその値)を示すウィンドウ102と、現時点のプロファイルをプロファイルデータ22aに上書きするための保存ボタン103と、選択されているプロファイルの内容を編集するための編集ボタン104と、外部ファイル(プロファイルデータ22a以外)からリスト101にプロファイルを追加するためのインポートボタン105と、アプリケーションにプロファイルを関連付けるためのアプリケーションボタン106とを有する。設定変更処理部33は、ドライバプログラムを起動したユーザを特定し、そのユーザが所定の特殊ユーザであるか否かを判定し、そのユーザが所定の特殊ユーザではない場合には、編集ボタン104およびアプリケーションボタン106をグレイアウトし、それらへの操作を禁止する。
【0083】
プロファイルを編集したい場合には、特殊ユーザは、編集ボタン104を押下する。この操作が検出されると、設定変更処理部33は、ウィンドウ102に、テキスト編集可能な状態で、プロファイルの内容を表示させる。そして、編集後に、適用ボタン107の押下が検出されると、設定変更処理部33は、編集された内容で、プロファイルデータ22内のそのプロファイルを更新する。
【0084】
アプリケーションにプロファイルを関連付けたい場合には、特殊ユーザは、アプリケーションボタン106を押下する。この操作が検出されると、設定変更処理部33は、アプリケーション−プロファイル対応関係設定画面を表示装置12に表示させる。アプリケーション−プロファイル対応関係設定画面は、プロファイル対応関係リスト22bに含まれる、アプリケーションとプロファイルとの対応関係のリストを表示するとともに、対応関係の追加および削除を可能にする。
【0085】
図8は、実施の形態2におけるアプリケーション−プロファイル対応関係設定画面の一例を示す図である。図8に示す対応関係設定画面は、1つのウィンドウとして表示され、プロファイル対応関係リスト22bに含まれる、アプリケーションとプロファイルとの対応関係のリスト111と、アプリケーションとプロファイルとの対応関係を追加するための追加ボタン112と、リスト111から対応関係を削除するための削除ボタン113とを有する。リスト111では、対応関係に付与されている名称(関係名)、アプリケーションのプログラムファイル名、およびプロファイル名により1つの対応関係が示される。
【0086】
対応関係を削除したい場合には、特殊ユーザは、削除ボタン113を押下する。この操作が検出されると、設定変更処理部33は、リスト111において、その時点で選択されている対応関係を削除するとともに、その対応関係をリスト22bからも削除する。
【0087】
対応関係を追加したい場合には、特殊ユーザは、追加ボタン112を押下する。この操作が検出されると、設定変更処理部33は、対応関係の情報を入力するための対応関係追加画面を表示装置12に表示させる。
【0088】
図9は、実施の形態2における対応関係追加画面の一例を示す図である。図9に示す対応関係追加画面は、対応関係の名称をテキスト入力するための入力フィールド121と、アプリケーションプログラムのファイル名をテキスト入力するための入力フィールド122と、プロファイルデータ22aに含まれているプロファイルのリスト123と、この対応関係の変更を特殊ユーザ以外のユーザに許可するか否かを設定するためのチェックボックス125とを有する。
【0089】
対応関係追加画面において、特殊ユーザは、入力フィールド121,122に対応関係の名称およびファイル名を入力し、さらにリスト123におけるいずれかのプロファイルを選択した後、OKボタン124を押下する。この操作が検出されると、設定変更処理部33は、入力フィールド121,122に入力されたテキストおよび選択されたプロファイルを特定し、それらに基づいて、新たな対応関係を、リスト111,22bに追加する。このとき、チェックボックス125がチェックされている場合には、設定変更処理部33は、この対応関係におけるプロファイルに含まれる設定項目の値の変更を特殊ユーザ(ここでは管理者ユーザ)のみに制限するロック設定データ22cを生成し、設定情報22に追加する。ロック設定データ22cが生成されている対応関係については、図8におけるリスト111のその対応関係の表示に、その対応関係について設定されているロック設定データ22cが存在することを示す所定の小アイコンが含められる。
【0090】
これにより、この対応関係により指定されるアプリケーションからドライバプログラムが使用され、アプリケーションを実行させているユーザが特殊ユーザではない場合には、この対応関係により指定されるプロファイルに含まれる設定項目については、値の変更が禁止され、図3(B)におけるアイコン55のように、その設定項目に対応するアイコンに対する操作が禁止される。
【0091】
このように、実施の形態2では、特殊ユーザ(ここでは管理者ユーザ)のみが、ロック設定データ22cを生成することができる。また、特殊ユーザは、対応関係の削除および追加により、アプリケーションに関連付けられているプロファイルを別のプロファイルに変更することができる。
【0092】
以上のように、上記実施の形態2によれば、設定変更処理部33は、所定の操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合にのみ、アプリケーションに関連付けられているプロファイルを別のプロファイルに変更する。
【0093】
これにより、プロファイル単位で、ユーザに応じて、設定項目の値の切り替えを制限することができる。
【0094】
また、上記実施の形態2によれば、設定変更処理部33は、所定の操作を行ったユーザが制限解除情報における特殊ユーザに該当する場合にのみ、アプリケーションに関連付けられているプロファイルにおける設定項目の値を変更する。
【0095】
これにより、ユーザに応じて、プロファイル内の設定項目の値の組み合わせの変更を制限することができる。
【0096】
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0097】
例えば、上記各実施の形態において、設定項目の値の順序の最後になった後、その順序の最後から最初へ向かって値を変更させていくようにしてもよい。
【0098】
また、上記各実施の形態において、図3に示すアイコンメニューにおけるアイコンの数は4つであるが、4つに限定されるものではなく、1〜3個、5個以上のいずれかでもよい。また、設定項目の種類も、図3に示す場合のものに限定されるものではない。また、アイコンメニューに表示されるアイコンのうち、操作される頻度が低いものを、他の設定項目のアイコンに自動的に変更するようにしてもよい。
【0099】
また、上記各実施の形態においては1つの設定項目について2または3個の許容値があるが、1つの設定項目について4つ以上の許容値(つまり4種類以上のアイコン画像)があってもよい。
【0100】
また、上記各実施の形態において、アイコンへのクリックによりそのアイコンに関連付けられている設定項目の値が変更されたことに起因して、他のアイコンに関連付けられている設定項目の許容値のいずれかが選択できなくなった場合には、その許容値が、上述の設定項目の値の順序から除かれるようにしてもよい。
【0101】
また、上記各実施の形態において、設定項目の値を変更させる操作としてクリック操作が使用されているが、クリック操作はシングルクリックとしても、ダブルクリックとしてもよい。また、その操作として、各種マウスジェスチャー、各種フィンガージェスチャーなどを使用してもよい。
【0102】
なお、上記各実施の形態では、ある設定項目についての複数の許容値に対応して複数のアイコン画像が用意されている。そして、その複数のアイコン画像は、互いに異なる画像とされている。これにより、ユーザは、現在設定されている設定項目の値を、アイコン画像によりただちに視認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、例えば、周辺機器のドライバにおける設定項目の値の入力に適用可能である。
【符号の説明】
【0104】
2 画像形成装置(周辺機器の一例)
12 表示装置(表示装置の一例)
14 データ格納装置(データ格納装置の一例)
15 コンピュータ(コンピュータの一例)
21 ドライバプログラム(コンピュータプログラムの一例)
22a プロファイルデータ
22c ロック設定データ
31 アイコン表示処理部(アイコン表示処理部の一例,アイコン画像切替処理部の一例)
32 クリック検出部(操作検出部の一例)
33 設定変更処理部(設定変更処理部の一例)
34 制御部(制御部の一例)
52〜55 アイコン(アイコンの例)
52a,52b,53a,53b,54a,54b,54c アイコン画像(アイコン画像の例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
アプリケーションに対応する1または複数の設定項目の値を特定し、その値に対応するアイコンを所定の表示装置に表示させるアイコン表示処理部、
前記所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作を検出する操作検出部、
値の変更が禁止される設定項目を指定するロック設定データを参照し、前記操作検出部により検出された操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されていない場合には、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更し、その操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値の変更が禁止されている場合には、前記操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更しない設定変更処理部、および
前記設定変更処理部による設定項目の値の変更に応じて、前記所定の表示装置に表示されている前記アイコンのアイコン画像を、変更前の設定項目の値に対応するアイコン画像から変更後の設定項目の値に対応するアイコン画像へ切り替えるアイコン画像切替処理部、
として機能させ、
前記設定変更処理部は、値の変更が禁止される設定項目について値の変更を特殊ユーザのみに許可するか否かを示す制限解除情報を参照し、前記所定の操作を行ったユーザが前記制限解除情報における前記特殊ユーザに該当する場合には、前記ロック設定データにおいて値の変更が禁止されている設定項目についても、前記操作のあったアイコンに関連付けられている設定項目の値を別の値に変更すること、
を特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記アイコン表示処理部は、値の変更が禁止される場合と値の変更が禁止されていない場合とで異なるアイコンを表示させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記アイコン表示処理部は、値の変更が禁止される場合には、グレイアウトさせたアイコンを表示させることを特徴とする請求項2記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
1または複数の設定項目とそれぞれの設定項目の値を含むプロファイルと、アプリケーションとが関連付けられており、
前記設定変更処理部は、前記所定の操作を行ったユーザが前記制限解除情報における前記特殊ユーザに該当する場合にのみ、前記アプリケーションに関連付けられているプロファイルを別のプロファイルに変更すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
1または複数の設定項目とそれぞれの設定項目の値を含むプロファイルと、アプリケーションとが関連付けられており、
前記設定変更処理部は、前記所定の操作を行ったユーザが前記制限解除情報における前記特殊ユーザに該当する場合にのみ、前記アプリケーションに関連付けられているプロファイルにおける設定項目の値を変更すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記アイコンに関連付けられている前記設定項目の値は、所定の複数の値のいずれかであり、
前記設定変更処理部は、前記アイコンへの所定の操作が検出される度に、前記設定項目の値を、所定の順序に従って変更していき、前記所定の順序の最後の値の次に、前記所定の順序の最初の値に戻すこと、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記アイコン表示処理部は、前記所定の表示装置の1つの画面に、ある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させ、
前記操作検出部は、前記複数のアイコンのいずれか1つへの所定の操作を検出すること、
を特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記アイコン表示処理部は、印刷機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させることを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを、さらに、前記設定項目の値に基づいて周辺機器を制御する制御部として機能させ、
前記アイコン表示処理部は、前記周辺機器のある機能における複数の設定項目にそれぞれ関連付けられている複数のアイコンを表示させること、
を特徴とする請求項7記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記操作検出部は、前記所定の表示装置に表示されているアイコンへの所定の操作として、クリック操作を検出することを特徴とする請求項1記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−191719(P2010−191719A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35933(P2009−35933)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】