説明

コンピュータ・プログラムおよび管理コンピュータ・システム(コンピュータ・システムのアクティビティ・ベース管理のための装置および方法)

【課題】アクティビティ・ベースでコンピュータ・システム管理を実行するための装置および方法を提供する。
【解決手段】1つの実施形態において、コンピュータ・システム関連アイテムが、コンピュータ・システムを用いて実行されるべき少なくとも1つのアクティビティに関連付けられる。次に、その少なくとも1つのアクティビティについての管理手順が設定される。次に、その少なくとも1つのアクティビティを実行するためにコンピュータ・システムが用いられる場合に、その少なくとも1つのアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムは、その少なくとも1つのアクティビティについて設定された管理手順に従って管理される。操作の監視の間に収集された情報を用いて、アクティビティ・モデルが公式化され、各アクティビティ・モデルについて管理プランが作られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ・システムの管理、保守およびアップグレードを実行するための装置および方法に関し、より具体的には、アクティビティ・ベースでコンピュータ・システムの管理、保守およびアップグレードを実行する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ・システムは絶え間ない管理および保守を必要とする。制度ベースで適用される1つの従来の枠組みにおいて、ベースライン構成を共用するコンピュータ・システムが識別され、管理および保守アクションは、ベースライン構成を共有するコンピュータ・システムの各々に関して実行される。「ベースライン構成(Baseline configuration)」は、保守またはアップグレードを受けるためにコンピュータ・システムにより共用される初期のハードウェアおよびソフトウェア構成を意味する。特定のコンピュータ・システムに関して保守を実行するか、または特定のコンピュータ・システムをアップグレードするどうかを決定する場合に、適用される最も重要な基準は、対象となっている母集団中の特定のコンピュータ・システムが、ベースライン構成を共有しているかどうかである。もし共有していれば、そのコンピュータ・システムに関して保守が実行されるか、アップグレードがインストールされる。
【0003】
一定の状況において、コンピュータ・システム管理へのそのような構成指向(configuration-oriented)のアプローチが次善であることが分かっている。例えば、保守を実行することまたはアップグレードをインストールすることが望ましいことがあるが、保守されているコンピュータ・システムのユーザの特有のニーズが考慮されないので、保守またはアップグレードの実際の実行は非能率なやり方で実行されることがある。例えば、保守またはアップグレードの対象となるコンピュータ・システム群中のコンピュータ・システムの個々のユーザは、他のユーザと非常に異なるやり方で自分のコンピュータを使用したり、非常に異なる作業スケジュールを持っていたり、保守またはアップグレードを実行するために必要なネットワークへのアクセスが常に保証されるわけではない他のユーザから地理的に遠い場所に位置していることがある。ユーザが自分のコンピュータで非定型作業を実行、あるいは相違する作業スケジュールまたは作業習慣を有する状況において、保守またはアップグレードは、保守またはアップグレードされているコンピュータ・システムのユーザに対し最小限に侵害的であり、ユーザの真のニーズを反映するやり方で実行されるべきである。
【0004】
他の状況においては、経済的理由により、保守およびアップグレードの実行への構成指向的アプローチが必要以上に不経済と見られることがある。例えば、アプリケーション・ソフトウェアのアップグレードは、アップグレードをカバーするライセンスの購入を必要とすることがよくある。特定のユーザが、アップグレードに関連した拡張機能を利用しなければ、ユーザがライセンスを購入することは財政的に無駄である。
【0005】
他の例では、保守アクションまたはアップグレードをコンピュータ・システム群全体にわたって生成することが望ましいことがあるが、保守アクションまたはアップグレードを直ちに生成することは経済的に効率的ではないことがある。保守およびアップグレード・アクションが実行される場合に保守およびアップグレードに関連するすべての結果が理解され得ないことがあるのは、厳然たる事実である。従って、特定の例において、保守またはアップグレード・アクションは、コンピュータ・システムの性能を低下させたり、コンピュータ・システムを「クラッシュ(crash)」させたりすることがある。従って、「故
障(glitch)」が発生し、保守またはアップグレードがコンピュータ・システムをクラッシュする場合、それによって限られた数のコンピュータ・システムのみが影響を受けるように、対象となるコンピュータ・システム群の中で保守またはアップグレードを選択的に(例えば、段階的に)生成することが望ましいことがある。当業者は、だれが保守およびアップグレードを最初に生成するのが最良であるかを決定できる方法および装置を求める。
【0006】
前述の例は、コンピュータ・システムの構成依存的な管理および保守の代案を制度が求める制度的な観点から動作した。コンピュータ・システムの個々のユーザは、生産性タスクを実行するために彼らが用いるコンピュータ・システムをどのように管理および保守するのが最良かについて同様な関心を有している。
【0007】
例えば、複数の(アプリケーション・プログラムのような)コンピュータ・システム資源を用いて生産性操作を実行する場合に、ユーザは一般に、生産性操作と関連した一連の補助的タスクを実行する。これらの補助的タスクは、内容をそれが作成されるときのままバックアップすること、セキュリティ目的でファイルを暗号化すること、ウイルスがないか内容をスキャンすること等を含む。ユーザは、ユーザがコンピュータで実際に行っていることに応じてこれらの補助タスクをどのように実行するかについて異なる優先度を有することがある。
【0008】
さらなる状況において、コンピュータ・システムの様々なユーザは、同じ、または非常に類似したコンピュータ資源のセットを用いて異なるタスクを実行することがある。そのような例において、この現実を無視する保守またはアップグレード・アクションは、同様に経済的に非効率であり得る。例えば、特定のユーザがあるソフトウェア・プログラムを利用することがあるが、そのユーザは、「基本的な(basic)」機能しか必要としないことがある。やはり、向上された機能が未使用のままである場合、ユーザがアップグレード・ライセンスを購入することは経済的に無駄であろう。
【0009】
代わりに、複数の別個のタスクを達成するために、個々のユーザが同じ、または非常に類似したコンピュータ資源のセットを用いることがある。従来慣行においては、タスクの各々を達成するために、例えば、あるアプリケーション・プログラムの使用に関する方針、許可および手順は、複数のタスクのうちの特定タスクに関して設定できない。その代わりに、アプリケーション・プログラムの使用に関連した方針、許可および手順は、各タスクについて異なるのであれば、複数のタスクのうちの1つのタスクから複数のタスクのうちの別のタスクを実行するためにユーザが変わるたびに、変更されなければならない。
【0010】
さらに他の状況において、関心は、保守タスクまたはアップグレード・アクションを実行するか否かということと異なり得る。関心は、コンピュータ・システムのユーザが、例えば、ソフトウェア・スイートの重要な特徴を利用しているか否かであることがある。生産性タスクを実行するのに十分なソフトウェア・パッケージの作業知識と、ユーザのニーズにとってソフトウェア・パッケージをどのように最適化するのが最善かに関しての無知との両方をユーザが示すことは珍しいことではない。例えば、あるコンピュータ・システムのあるユーザが、コンピュータ・システムを用いて内容をオーサリングして毎日時間のかなりの部分を費やせば、システム・クラッシュまたは他の不測の事象に起因する内容損失から保護するために頻繁なバックアップ・プロトコルを制定しているであろうと予期されるであろう。しかしながら、これは常に起きるわけではない。なぜならば、ユーザは、バックアップ・プロトコルを設定するための仕組みをよく知らないことがあり得るからである。
【0011】
多少関連した趣旨で、ユーザが、コンピュータの問題に遭遇しているが、その問題を自ら修復する最小限の能力があるにすぎないことがある。言い換えれば、ユーザの知識を超えて保守またはアップグレードを実行しているだけでなく、使用時 に遭遇した問題を単に記述または診断することも、コンピュータ・システムの最小限の理解しか持たないユーザにとって克服できない問題を提示し得る。両方の例において、かなりの時間が、例えば、オンラインまたは電話による専門家の支援を求めることに空費されることがある。そのような状況において、初心者ユーザのコンピュータ・システムを管理することに責任がある当局またはエージェントは、定型的な管理および保守アクションの多くを自動化するが、そのようなアクションが必要に応じてのみとられるやり方で行なう方法および装置を求める。
【0012】
さらなる状況において、ユーザのグループが、協力アクティビティに関与するために多くのコンピュータ・システムを使用して協力アクティビティに参加していることがある。そのような状況において、協力が行われるようにコンピュータ・システムが適切に構成されることが必要である。このことは、協力の当事者の各々が協力環境にアクセスし、協力環境に完全に参加できるように、許可の交付、ソフトウェア・アップグレードのインストール等を必要とすることがよくある。代わりに、特別に慎重な扱いを要する題材が協力の主題であり、さらに特定当事者が、協力する認可を受けてはいるが、そうしなければ、セキュリティを保存するために認可決定を撤回することが賢明であり得る。しかしながら、これは、実際には達成が困難である。なぜならば、システム管理者の参加が許可の交付および必要なソフトウェアのインストールで終わることがよくあり、当事者が実際に協力アクティビティに参加しているかどうかをシステム管理者が監視していることは普通ではないであろうからである。
【0013】
従って、当業者は、先行技術の上記の制限を克服する方法および装置を要望する。特に、当業者は、管理、保守およびアップグレードされているコンピュータ・システムのユーザの実際のニーズを考慮する方法を要望する。加えて、当業者は、ユーザがコンピュータ・システムまたは資源の特徴を最適に利用することを支援する方法および装置を要望する。さらに、当業者は、協力環境における保守および他のタスクの実行を支援する方法および装置を要望する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の以下の実施形態により、上記およびその他の問題が克服され、その他の利点が実現される。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の第1の実施形態は、コンピュータ・システムをアクティビティ・ベースで管理するための操作をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムを含む。プログラムがデジタル処理装置により実行される場合に実行される操作は、コンピュータ・システム関連アイテムを、コンピュータ・システムを用いて実行されるべき少なくとも1つのアクティビティと関連付けるステップと、少なくとも1つのアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップと、少なくとも1つのアクティビティの実行の間、設定された管理手順に従ってコンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップとを含む。
【0016】
本発明の第2の実施形態は、コンピュータ・システムをアクティビティ・ベースで管理するための操作をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムを含む。プログラムがデジタル処理装置により実行される場合に実行される操作は、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションを決定するためにコンピュータ・システムの使用を監視するステップと、複数のアクティビティ・モデルにアクセスするステップであって、特定の目的達成するためにコンピュータ・システムを用いて実行される関連アクションのグループをアクティビティ・モデルの各々が記述するステップと、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションをアクティビティ・モデルと比較するステップと、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合する特定のアクティビティ・モデルを識別するステップと、特定のアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにアクセスするステップであって、アクティビティ・モデルに対応するアクションがコンピュータ・システムを用いて実行されているとして検出される場合に、管理プランが、コンピュータ・システムを管理する際に使用されるべき管理手順を設定するステップと、管理手順に従ってコンピュータ・システムを管理するステップとを含む。
【0017】
本発明の第3の実施形態は、コンピュータ・システム資源をアクティビティ・ベースで管理するための操作をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムを含む。プログラムがデジタル処理装置により実行される場合に実行される操作は、コンピュータ・システム資源の使用パターンを監視するステップであって、監視の間、コンピュータ・システム資源の使用パターンを特徴付けるアクティビティ情報が収集されるステップと、コンピュータ・システム資源の使用パターンを監視する間に収集された情報を使用の好ましい標準を特徴付けるモデルと比較するステップと、コンピュータ・システム資源の使用に対して改善がなされ得るかどうかを比較に基づいて決定するステップと、もし決定がポジティブであれば、改善を制定するステップとを含む。
【0018】
本発明の第4の実施形態は、ネットワーク上でアクセス可能なクライアント・コンピュータ・システムの操作をアクティビティ・ベースで管理するための管理コンピュータ・システムを含む。管理コンピュータ・システムは、機械可読命令の少なくとも1つのプログラムを格納する少なくとも1つのメモリであって、少なくとも1つのプログラムは、実行される際にネットワーク上でアクセス可能なクライアント・コンピュータ・システムを操作するための操作を実行するメモリと、ネットワーク上で管理されるべきクライアント・コンピュータ・システムと双方向通信するためにネットワークに結合されたネットワーク・インタフェースと、機械可読命令の少なくとも1つのプログラムを実行するために少なくともメモリおよびネットワーク・インタフェースに結合されたデジタル処理装置とを含む。このデジタル処理装置がプログラムを実行する際に、少なくとも、現在のアクションがクライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されているかどうかを決定するためにクライアント・コンピュータ・システムの使用を監視するステップと、複数のアクティビティ・モデルにアクセスするステップであって、特定の目的を達成するためにコンピュータ・システムを用いて実行される関連アクションのグループをアクティビティ・モデルの各々が記述するステップと、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションをアクティビティ・モデルと比較するステップと、各クライアント・コンピュータ・システムについて、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合する特定のアクティビティ・モデルを識別するステップと、各クライアント・コンピュータ・システムについて、クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合するアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにアクセスするステップと、各クライアント・コンピュータ・システムについて、クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合するアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにより設定された管理手順に従ってクライアント・コンピュータ・システムを管理するステップとが実行される。
【0019】
結論として、本発明の様々な実施形態の上記の要旨は、代表的かつ非限定的である。例えば、本発明の範囲内の新しい実施形態を作り出すために1つの代替実施形態からの1つ以上の態様またはステップを、別の代替実施形態からの1つ以上の態様またはステップと組み合わせ得ることを当業者は理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の態様を実施するコンピュータ・システムを概念的に示すブロック図である。
【図2】本発明の態様を実施するコンピュータ・システムを概念的に示すブロック図である。
【図3】本発明の態様を実施するネットワーク環境を示すブロック図である。
【図4】本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。
【図5】本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。
【図6】本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。
【図7】本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。
【図8】本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
これらの教示の上記およびその他の態様は、添付の図面と共に読まれた場合に、以下の好ましい実施形態の詳細な説明においてより明白にされる。
【0022】
図1は、本発明の態様を取り入れたコンピュータ・システム100を概念的に示すブロック図である。コンピュータ・システム100は、オペレーティング・システム110と、アプリケーション・プログラム120と、ハードウェア130と、ファイル、フォルダ等140を含む。加えて、コンピュータ・システム100は、本発明の態様を実施するソフトウェアを有する。特に、ソフトウェアは、アクティビティ識別プロセス150と、アクティビティ・リスト160と、管理プラン・データベース170と、管理プログラム180とを含む。「アクティビティ(activity)」は、特定の目的を達成するために取られるまとまりのある関連アクションのグループを意味する。アクションは一般に、例えば、ファイル140、フォルダ140、アプリケーション・プログラム120、カレンダ、カレンダ・エントリ、通信資源、あるいはスキャナ、プリンタ、またはデータベースを含むがこれらに限定されないオフコンピュータ資産190のような1つ以上のコンピュータ・システム関連アイテムを用いて実行される、またはこれらの上で動作する操作を伴う。
【0023】
本明細書において用いられる「通信資源(communication resources)」は、個々の通信(例えば、電子メール、インスタント・メッセージ、ファックス、音声メッセージ等)、ソフトウェア通信資源(例えば、電子メール・プログラム、インスタント・メッセージング・プログラム、音声メッセージング・システム、ファックス・プログラム等)、およびハードウェア通信資源(例えば、ネットワーク接続、モデム、ファックス装置、電話接続、インターネット等)を含む。
【0024】
通常、コンピュータ・システム100を用いて実行するいくつかの別個のアクティビティがあることがあり、コンピュータ・システム関連アイテムの異なるグループが、別個のアクティビティの各々と関連付けられる。加えて、各別個のアクティビティ関して固有の管理プランが一般に設定される。特定のアクティビティを実行するためにコンピュータ・システム100が用いられる場合、特定のアクティビティと関連付けられた管理プランは、管理プログラム180によりアクセスされ、アクティビティの実行の間、特定のアクティビティと関連付けられコンピュータ・システム関連アイテムを管理するために用いられる。
【0025】
図1において明らかな要素をより詳細に説明する。コンピュータ・システムを使用する間、アクティビティ識別プロセス150は、アクティビティ・リスト160中に記載されるアクティビティを実行するためにコンピュータ・システムが使用されることを識別するメッセージ102を受信する。この情報は、管理プログラム180に中継され、この管理プログラム180は、管理プラン170のデータベースからの管理プランにアクセスする。アクセスされた管理プランは、アクティビティ識別プロセス150によって受信されたメッセージ102により識別された特定のアクティビティと関連付けられ、アクティビティを実行するためにコンピュータ・システムが使用される場合に、アクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムがどのように管理されるべきかを示す手順を設定する。
【0026】
1つの実施形態において、アクティビティ識別プロセス150によって受信されるメッセージ102は、人ユーザがアクティビティ・リスト160に記載されたアクティビティの1つを実行するためにコンピュータ・システム100の使用を開始する際に、コンピュータ・システム100の人ユーザから来る。別の実施形態において、メッセージは、コンピュータ・システムを用いて実行されているアクションを監視する自動化プロセスにより生成されることがある。コンピュータ・システム100を用いて実行されているアクションが特定のアクティビティと一致する場合、アクティビティを識別するメッセージが生成され、アクティビティ識別プロセス150に伝達される。
【0027】
管理プラン・データベース170は一般に、アクティビティ・リスト160に記載されたアクティビティの各々と関連付けられた複数の管理プランを含む。管理プランの各々は、アクティビティと関連付けられた複数のコンピュータ・システム関連アイテムを識別し、アクティビティを実行するためにコンピュータ・システムが用いられる場合にコンピュータ・システム関連アイテムを管理するための管理手順を設定する。
【0028】
管理プランは、アプリケーション・プログラム・アップデート、ハードウェア・アップデート、ハードウェア保守、ファイル・バックアップ、システム・バックアップ、パスワード手順、生体認証セキュリティ手順、ファイル・セキュリティ、通信セキュリティ、ファイル圧縮、アンチウイルス手順、アンチスパイウェア手順、アンチマルウェア手順、ファイル暗号化、オフコンピュータ・システム資産の管理、印刷消耗品の補充、または画像印刷に関連した消耗品の補充を実行する。これは、管理プランにより実行され得る管理アクションの代表的かつ非限定的なリストである。
【0029】
図2は、本発明の別の実施形態に従う操作を実行することができるソフトウェア態様を取り入れたコンピュータ・システム200を概念的に示すブロック図である。図1に示されるコンピュータ・システム100と同様、コンピュータ・システム200は、オペレーティング・システム210、アプリケーション・プログラム220、ハードウェア230、ファイル、フォルダ等240を含む。本明細書中で用いられる「コンピュータ・システム関連アイテム(computer-system-related item)」は、アイテム210、220、230および240を含むがそれらに限定されない。本明細書中で用いられる「コンピュータ・システム関連アイテム」は、例えば、データベース、プリンタおよびスキャナのようなオフコンピュータ資産290も含む。コンピュータ・システム200も、本発明の態様を実施する付加的なソフトウェア特徴を有する。特に、本発明のコンピュータ・システム200は、コンピュータ・システム200を用いて実行されるアクションを監視するための監視プログラム250、特定の目的を達成するためにコンピュータ・システムが用いられるまとまりのある関連アクションのグループを記述するためにアクティビティ・モデルを公式化するためのアクティビティ・モデル生成プログラム260、コンピュータ・システム200を管理する際に用いられるべき管理プラン272を生成するための管理プラン生成プログラム270、および管理プラン生成プログラム270により生成された管理プラン272を用いてコンピュータ・システム200を管理するための管理プログラム280をインストールしている。
【0030】
コンピュータ・システム200のユーザがコンピュータ・システム200を用いてアクションを実行している場合、監視プログラム250は、アクションを監視し、アクションを記述するデータおよび情報を収集する。アクションは、用いられたソフトウェアに基づいてだけでなく、取られた実際のアクションにも基づいて分類される。例えば、文書または写真が印刷されれば、これは追跡される。特定の目的を達成するためにアクションのグループが実行されていることが明らかになる場合、これらのアクションは、一緒にグループ化され、「アクティビティ」として特徴を記述される。一般に、複数の別個のアクティビティが識別される。次にそれらのアクティビティは、アクティビティ・タイプに従って分類され、アクティビティは、ひとたびアクティビティ・タイプに従って分類されると、カテゴリにグループ化される。時間が進行するにつれ、監視プログラム250は、コンピュータ・システム200を用いて実行される様々なアクティビティの完全な状況を作り出す。
【0031】
情報が監視プログラム250によって生成されるにつれ、アクティビティ・モデル生成プログラム260は、コンピュータ・システム200がどのように用いられているかを機能的につかむアクティビティ・モデル262を生成する。アクティビティ・モデル生成プログラム260により生成されたアクティビティ・モデル262は、アクティビティのライフサイクルを記述する。例えば、コンピュータ・システムが写真処理および印刷ステーションとして使用されていれば、いくつかの操作が一般に実行される。第1に、画像がスキャンまたはカメラのフラッシュ・メモリからコンピュータ・システムのメモリにダウンロードされる。第2に、画像は、画像処理プログラムを用いて処理される。第3に、処理された画像が印刷される。本発明のアクティビティ・モデル生成プログラム260は、写真画像処理の間に実行される様々な段階および操作をつかむアクティビティ・モデル262を生成する。いくつかの別個の生産性操作を実行するためにコンピュータ・システム100が使用されていれば、アクティビティ・モデルが各々について生成される。
【0032】
別の例において、本を書くというアクティビティは、エージェントへの電話、会合のカレンダ、編集係へのファックス、グラフィック・ツールを用いた図柄の加工、電子メール、文書処理、本の出版元へのインスタント・メッセージ等を含む。本を書くというアクティビティにおけるこれらのすべての「アイテム」は、本発明に従って一緒にバックアップおよび暗号化することができ、各アクティビティは、これらのシステム管理機能に関して様々に管理することができる。
【0033】
コンピュータ・システム200がそれを実行するために用いられるアクティビティの各々についてアクティビティ・モデル262が生成された後、管理プラン生成プログラム270は、アクティビティ・モデル262の各々について管理プラン272を生成する。管理プラン272は、特定のアクティビティ・モデルに対応するアクションがコンピュータ・システム200を用いて実行されているとして検出される場合に、コンピュータ・システムがどのように管理されるべきかを示す。以前の写真画像処理の例に戻ると、そのアクティビティのために生成された管理プランは、従来のソフトウェアよりずっと早くニーズを予想するであろう。例えば、画像のスキャニングまたはダウンロードと同時に、管理プランは、スキャンまたはダウンロードされた画像の数に基づいて予期される印刷段階を達成するのに十分な消耗品(インクおよび用紙)があったかどうかを決定するであろう。別の例において、もしユーザが画像をある特定のサイズに変倍していたら、管理プランは、適正サイズの用紙がプリンタに装填されたかどうかを決定するであろう。さらなる例において、管理プランは、現在のコンピュータ構成に基づいてユーザの相対的生産性を追跡し、その相対的生産性をアップグレードされたコンピュータを用いて達成可能な生産性と比較するであろう。アップグレードにより大幅な生産性向上が成され得ることを管理プランが示せば、管理プランは、アップグレードが実行されることを命令するであろう。
【0034】
本発明におけるコンピュータ・システム管理は、コンピュータ・システム管理を実行するために監視プログラム250により生成された情報および管理プラン生成プログラム280により生成された管理プラン272を用いる管理プログラム280により実行される。監視プログラム250により生成された情報は、どんなアクションが現在コンピュータ・システムによって実行されているかを決定するための情報を提供する。この情報は、現在実行されているアクティビティをどのアクティビティ・モデルが最もよく記述するかを決定するために、アクティビティ・モデル262と比較される。次に、アクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランが、管理プラン・データベース272から選択され、アクティビティが実行される際にコンピュータ・システム管理を実行するために用いられる。
【0035】
別の実施形態において、管理プランは、コンピュータ・システムを用いて実行されることが予想されるアクティビティに基づいてプレロードされ得る。そのような状況において、アクティビティ・モデル生成プログラム260および管理プラン生成プログラム270はインストールされる必要がない。監視プログラム250および管理プログラム280は、動作を続け、コンピュータ・システム管理を実行するために管理プログラムは、プレロードされた管理プランおよびことによるとアクティビティ・モデルを用いるであろう。そのようなプレロードされた管理プランは、内容生成のような比較的ありふれたタスクと共に用いられるであろう。文書処理タスクがコンピュータ・システムを用いて実行されており、文書処理タスクと関連付けられたアクティビティがどのように実行されるべきかについての所定の慣行を設定することを会社が望めば、そのような慣行を設定する管理プランがコンピュータ・システムの間で生成されるであろう。アクティビティ・パターンに基づいて、文書処理アクティビティが実行されていると決定された場合、管理プログラムは、文書処理と関連付けられた管理プランにアクセスし、その管理プランを、文書処理タスクが実行されていたコンピュータ・システムに適用する。1つのそのような例において、ユーザが新しい内容を急速に生成している場合、管理プランは、内容の損失を防ぐために頻繁なバックアップを要請することができる。書かれたものを推敲するためにユーザが速度を落とす場合、バックアップの頻度はより低くなるであろう。
【0036】
図1および2に示される上記の実施形態は、個々のコンピュータについての本発明の実施に関するものであった。本発明の教示は、図3に示されるようなネットワーク環境300においても同様に適用可能である。図3に示されるネットワークの例において、ネットワーク330上でクライアント・コンピュータ・システム320のアクティビティ・ベース管理を実行するという課題が管理コンピュータ・システム310に割り当てられる。管理コンピュータ・システム310は、図1および2に示されるようなソフトウェア構成要素を含む。管理コンピュータ・システム310は、クライアント・コンピュータ・システム320の群に関して管理コンピュータ・システム310がアクティビティ・ベース管理操作を実行できるようにする図1および2に示される上記の本発明に従って動作する付加的なソフトウェア機能も有する。特に、管理コンピュータ・システム310は、ネットワーク上でクライアント・コンピュータ・システム320と双方向通信するためのネットワーク・インタフェース312を有する。加えて、クライアント・コンピュータ320の各々は、クライアント・コンピュータ・システム320の各々において生じるアクティビティ・パターンを記述する情報を報告するための報告ソフトウェアを有する。
【0037】
図3に示されるネットワーク中心の実施形態300の特定の利点は、アクティビティ・ベース管理が、協力アクティビティに参加しているコンピュータ・システムに適用できることである。そのような例において、許可、セキュリティ、保守およびアップグレードは、ネットワーク全体にわたってアクティビティ・ベースで実施できる。1つの考え得る実施形態において、クライアント・コンピュータ・システム320のユーザが、協力アクティビティに参加する許可を要求するであろう。もしそのユーザに許可が与えられれば、コンピュータ・システム上でのそのユーザのアクティビティは監視され、協力アクティビティを管理するために設定された管理プランがユーザのコンピュータ・システムに適用されるであろう。別の実施形態において、あるユーザが協力アクティビティへの参加を許可されたが、そうしなければ、協力を認可する許可は取り消され得るであろう。
【0038】
図3に示されるネットワーク中心アプローチの別の利点は、このアプローチが地理的位置に基づいてアクティビティ・ベース管理に対応することである。例えば、図3に示される特定のクライアント・コンピュータ・システムは、携帯型コンピュータ・システムを含み得る。そのような例においては、ユーザは、家庭と職場との間でコンピュータ・システムを行ったり来たりして搬送することがある。セキュリティを保つために、ユーザが遠隔位置(例えば、家庭)にいる時には、特定の情報がユーザに転送されることはないが、ユーザが安全な位置(例えば、職場)にいる時には、その情報はいつでもユーザに転送できるというプロトコルを実施することができる。管理コンピュータ・システムは、地理的位置に関する情報を監視し、適切なアクションを実行する。他の状況においては、ユーザは携帯型コンピュータを、個人的業務および職業的業務の両方に利用できる。そのような状況において、ユーザは、家庭にいる場合にのみ、個人的情報(例えば、個人的な電子メールアカウントを介して受信される電子メール)を受信することを望むことがある。そのような実施形態において、管理コンピュータ・システム300は、携帯型コンピュータ・システムが「個人的」として識別される位置にある場合にはいつも検出し、「個人的」として識別される情報を携帯型コンピュータに送り出す。
【0039】
図4は、本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。コンピュータ・システムのデジタル処理装置は、プログラム命令を実行し、それによって、この方法のステップに対応する操作を実行する。ステップ410において、デジタル処理装置は、コンピュータ・システム関連アイテムをコンピュータ・システムを用いて実行されるべき少なくとも1つのアクティビティと関連付ける命令を実行する。次に、ステップ420において、デジタル処理装置は、少なくとも1つのアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムの管理において使用する管理手順を設定する命令を実行する。次に、ステップ430において、少なくとも1つのアクティビティの実行の間、設定された管理手順に従ってコンピュータ・システム関連アイテムを管理する命令を実行する。
【0040】
図4に示される方法は、少なくとも1つのアクティビティについて説明されているが、コンピュータ・システム関連アイテムを複数のアクティビティと関連付けることができ、アクティビティの各々について異なる管理手順を設定することにより、どのアクティビティが実行されているかに応じて異なって管理できることが本発明の特定の利点である。本発明のこの態様を実施する図4に示される方法の1つの変形例において、図4に示されるステップの変形例が実行される。例えば、コンピュータ・システム関連アイテムを、コンピュータ・システムを用いて実行されるべき少なくとも1つのアクティビティと関連付けるステップ410は、コンピュータ・システム関連アイテムを複数のアクティビティと関連付けるステップをさらに含む。少なくとも1つのアクティビティについて管理手順を設定するステップ420は、複数のアクティビティの各々について別個の管理手順を設定するステップをさらに含む。最後に、少なくとも1つのアクティビティの実行の間、設定された管理手順に従ってコンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップ430は、特定のアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを、特定のアクティビティについて設定された管理手順に従って管理するステップをさらに含む。
【0041】
複数のアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理するための管理手順が設定される図4に示される方法の変形例において、どのアクティビティがコンピュータ・システムによって実行されているかの指示をデジタル処理装置に提供するために付加的ステップが実行される。この変形例において、複数のアクティビティの各々と関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理するための管理手順が設定された後、デジタル処理装置は命令を実行し、コンピュータ・システムがそれを実行するために用いられている複数のアクティビティの特定のアクティビティの指示が受信される。
【0042】
図4に示される方法のさらなる変形例において、コンピュータ・システムを用いて実行されるべきアクティビティをデジタル処理装置に対し識別するために付加的ステップが実行される。この変形例において、コンピュータ・システム関連アイテムを、コンピュータ・システムを用いて実行されるべき少なくとも1つのアクティビティと関連付ける前に、少なくとも1つのアクティビティの識別が受信される。1つの考え得る実施において、識別は、コンピュータ・システムのユーザから受信される。別の変形例において、識別は、コンピュータ・システムの使用パターンを監視する自動化されたプロセスから受信される。
【0043】
図4に示される方法のさらに別の変形例において、管理手順を設定するステップは、コンピュータ・システムのユーザの支援を用いて実行される。この変形例において、少なくとも1つのアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップは、管理手順に関係するコンピュータ・システムのユーザから優先度を受信するステップをさらに含む。
【0044】
図4に示される方法のさらなる変形例において、管理手順は、自動化プロセスを用いて設定される。この変形例において、管理手順は、アクティビティ・クラスに基づいてあらかじめ設定されている。あるアクティビティが特定のアクティビティ・クラスに属していれば、その特定のアクティビティ・クラスについて設定された管理手順は、そのアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理するために用いられる。この変形例において、管理手順を設定するステップは、少なくとも1つのアクティビティをアクティビティ・クラスに従って分類するステップであって、少なくとも1つのアクティビティは、特定のアクティビティ・クラスに属するとして識別されるステップと、アクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理するために特定のアクティビティ・クラスについて設定された所定の管理手順を採用するステップとをさらに含む。
【0045】
図4に示される方法の別の変形例において、アクティビティは、複数のコンピュータ・システムを用いて実行されるべきグループ・アクティビティを含む。この変形例においては、付加的ステップが実行される。第1の付加的ステップにおいて、デジタル処理装置は、グループ・アクティビティに関与するコンピュータ・システムの識別を受信する。コンピュータ・システム関連アイテムを少なくとも1つのアクティビティと関連付けるステップは、グループ・アクティビティに関与するコンピュータ・システムの各々から抽出されたコンピュータ・システム関連アイテムをグループ・アクティビティと関連付けるステップをさらに含む。少なくとも1つのアクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップは、グループ・アクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップをさらに含み、コンピュータ・システム関連アイテムは、グループ・アクティビティに関与するコンピュータ・システムから抽出される。設定された管理手順に従ってコンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップは、グループ・アクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理するために設定された管理手順に従ってグループ・アクティビティと関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップをさらに含む。
【0046】
グループ・アクティビティに関与するコンピュータ・システムの識別は、グループ・アクティビティの参加者、システム管理者、または自動化プロセスから来ることがある。自動化プロセスの場合、プロセスは、コンピュータ・システム群中の個々のコンピュータ・システムにより実行されているアクションを監視する。グループ・アクティビティと関連付けられたアクションを実行するために使用されているコンピュータ・システムは、グループ・アクティビティに関与しているものとして識別され、そのようなものとして管理される。
【0047】
「コンピュータ・システム関連アイテム」に関し、この用語は、コンピュータ・システムと関連付けられた機能を用いて自動化されたあらかじめプログラムされたやり方で管理され得るどのようなコンピュータ関連資源もほとんど包含する。「コンピュータ・システム関連アイテム」の例としては、ファイル、フォルダ、データベース、アプリケーション・プログラム、ハードウェア、通信資源等が含まれるが、これらに限定されない。
【0048】
図5は、本発明に従って動作する別の方法を示す流れ図である。特定の変形例において、部分的に、人間制御に基づいて動作する図4に示される方法と対称的に、図5に示される方法は、あらかじめ決定されたアクティビティ・モデルおよび管理プランを用いて自動化された方法で動作する。ステップ510において、本発明に従って動作するようにプログラムされたコンピュータ・システムは、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションを決定するために、コンピュータ・システムの使用を監視する。次に、ステップ520において、コンピュータ・システムは、複数のアクティビティ・モデルにアクセスする。これらのアクティビティ・モデルの各々は、特定の目的を達成するためにコンピュータ・システムを使用して実行された関連アクションのグループを記述する。次に、ステップ530において、コンピュータ・システムは、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションをアクティビティ・モデルと比較する。次に、ステップ540において、コンピュータ・システムは、コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合する特定のアクティビティ・モデルを識別する。次に、ステップ550において、コンピュータ・システムは、特定のアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにアクセスする。アクセスされた管理プランは、アクティビティ・モデルに対応する動作がコンピュータ・システムを用いて実行されているとして検出された場合に、コンピュータ・システムの管理において使用されるべき管理手順を設定する。次に、ステップ560において、コンピュータ・システムは、管理手順に従ってコンピュータ・システムを管理する。
【0049】
図5に示される方法の1つの変形例において、この方法を具体化するプログラムを実行するデジタル処理装置により付加的な操作が実行される。付加的な操作は、ステップ510の前に生じ、コンピュータ・システムがそれを実行するために用いられている別個のアクティビティを識別するために十分な長さの時間にわたって生じるアクションのパターンを監視するステップと、アクションのパターンの監視に応じて複数のアクティビティ・モデルを公式化するステップとを含む。別の変形例において、アクティビティ・モデルが公式化された後、アクティビティ・モデルの各々について管理プランが生成される。
【0050】
図5に示される方法のさらなる変形例において、デジタル処理装置は、複数のアクティビティ・モデルおよび管理プランが生成された後、コンピュータ・システムを用いて実行されているアクションの監視を継続するステップと、継続監視に応じて少なくとも1つの新しいアクティビティ・モデルまたは管理プランを生成するステップを実行する付加的な命令を実行する。
【0051】
図5に示される方法のさらに別の変形例において、コンピュータ・システムのユーザは、コンピュータ・システムの操作の時における自己の優先度に関して問い合わせされる。この変形例において、デジタル処理装置は、アクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランを用いてコンピュータ・システムを管理する前に、コンピュータ・システムのユーザにコンピュータ・システムの管理に関する優先度について問い合わせるステップと、コンピュータ・システムの管理に関する少なくとも1つの優先度を指定する応答を受信するステップとを実行する命令を実行し、管理手順に従ってコンピュータ・システムを管理するステップは、管理手順および少なくとも1つの優先度に応じてコンピュータ・システムの管理を実行するステップをさらに含む。
【0052】
図5に示される方法のさらなる変形例において、この方法は、コンピュータ・システムの操作に対する管理手順の影響をユーザに忠告する。この変形例において、デジタル処理装置は、管理手順に従ってコンピュータ・システムを管理する前に、コンピュータ・システムの操作に対する管理プランの影響に関してコンピュータ・システムのユーザに忠告するステップを実行する命令を実行する。影響に関してユーザに忠告するステップは、管理タスクがバックグラウンドで実行される際にコンピュータ・システムが周期的に減速し得ることを示すステップを含み得る。
【0053】
特定の管理タスクがコンピュータ・システムの性能に対する瞬時的なマイナス効果を有し得るという状況から、ユーザによっては、特に管理手順の影響に関して忠告された後に、特定の管理手順から抜けることを望むことがあり得る。従って、図5に示される方法のさらに別の変形例において、デジタル処理装置は、アクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにより設定された管理手順の少なくとも1つから抜ける機会をユーザに提供するステップと、ユーザにより提出された選択を受信するステップであって、選択は、アクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにより設定された管理手順の少なくとも1つから抜けるステップと、コンピュータ・システムを管理する際にユーザにより提出された選択に対応する管理手順を使用不可にするステップを実行する命令を実行する。
【0054】
図6は、本発明に従って動作するさらなる方法を示す流れ図である。前述の実施形態と対比すると図6に示される方法は、複数のコンピュータ・システム関連アイテムではなく、アクティビティに基づいて個々のコンピュータ資源を管理するように動作する。ステップ610において、この実施形態に従って操作を実行するようにプログラムされたコンピュータ・システムは、コンピュータ・システム資源の使用を監視し、監視の間、コンピュータ・システム資源の使用パターンを特徴付けるアクティビティ情報が収集される。次に、ステップ620において、コンピュータ・システムは、コンピュータ・システム資源の使用パターンの監視の間に収集された情報を、好ましい使用標準を特徴付けるモデルと比較する。次に、ステップ630において、コンピュータ・システムは比較に基づき、コンピュータ・システム資源の使用に対する改善がなし得るかどうかを決定する。次に、ステップ640において、決定が肯定的であれば、コンピュータ・システムは改善を設定する。
【0055】
図6に示される方法の1つの変形例において、改善は、コンピュータ・システム資源と関連付けられたバックアップ手順、一般に、アプリケーション・プログラムと関係のある手順に関する。図6に示される方法の別の変形例において、改良は、セキュリティ手順に関する。
【0056】
図7は、本発明に従って動作するさらに別の方法を示す流れ図である。図7に示される方法は、アクティビティ・ベースでネットワーク上でアクセス可能なクライアント・コンピュータ・システムを操作するように動作する。クライアント・コンピュータ・システムと共用され、クライアント・コンピュータ・システムを管理するようにプログラムされた共通ネットワークにアクセスできる管理コンピュータ・システムは、以下の操作を実行する。ステップ710において、管理コンピュータ・システムは、現在のアクションがクライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されていることを決定するためにクライアント・コンピュータ・システムの使用を監視する。次に、ステップ720において、管理コンピュータ・システムは、複数のアクティビティ・モデルにアクセスし、アクティビティ・モデルの各々は、特定の目的を達成するためにコンピュータ・システムを用いて実行される関連アクションを記述する。次に、ステップ730において、管理コンピュータ・システムは、クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションをアクティビティ・モデルと比較する。次に、ステップ740において、各クライアント・コンピュータ・システムについて、管理コンピュータ・システムは、クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合する特定のモデルを識別する。次に、ステップ750において、各クライアント・コンピュータ・システムについて、管理コンピュータ・システムは、クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合するアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにアクセスする。次に、ステップ760において、各クライアント・コンピュータ・システムについて、管理コンピュータ・システムは、クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションに最もよく適合するアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにより設定された管理手順に従ってクライアント・コンピュータ・システムを管理する。
【0057】
図7に示される方法の1つの代替実施形態において、クライアント・コンピュータ・システムのいくつかは携帯型である。そのような実施形態において、クライアント・コンピュータ・システムの使用パターンを監視するステップは、少なくとも、地理的位置間の携帯型クライアント・コンピュータ・システムの移動を監視するステップを含む。そのような携帯型クライアント・コンピュータ・システムを管理するように設定された管理プランは、携帯型クライアント・コンピュータ・システムの地理的位置に基づいて管理決定を行う管理プロトコルを制定する。この実施形態において制定された典型的な管理プロトコルは、ビジネスが処理される地理的位置と携帯型クライアント・コンピュータ・システムのユーザの住居に対応する地理的位置とを区別する。
【0058】
図8は、本発明に従って動作する方法を示す流れ図である。図8に示される方法は、アクティビティ・ベースで協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムを管理するように動作する。ステップ810において、コンピュータ・システム識別プロセスが、協力アクティビティに関与すべきコンピュータ・システムの識別を受信する。様々な実施形態において、識別は、協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムのユーザ、協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムの管理を担当するシステム管理者、または協力アクティビティに参加するためにどのコンピュータ・システムが使用されているかを決定するために群中のコンピュータ・システムを用いて実行されているアクションを監視する自動化プロセスから来ることがある。ひとたびこれが決定されると、自動化プロセスは、ステップ810において、伝達される群のどのコンピュータ・システムが協力アクティビティに参加しているかを識別するメッセージを生成する。次に、ステップ820において、本発明に従って動作を実行するようにプログラムされたコンピュータ・システムが、協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムを用いて実行されているアクションを監視する。次に、ステップ830において、コンピュータ・システムは、協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムを管理する際に使用されるべきアクティビティ・ベース管理プランにアクセスする。次に、ステップ840において、コンピュータ・システムは、アクティビティ・ベース管理プランに従って協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムを管理する。前述のように、各管理プランは一般に、アクティビティ(この場合は協力アクティビティ)と関連付けられたコンピュータ・システム関連アイテムの群を識別し、アクティビティを実行するためにコンピュータ・システムが使用される場合に、コンピュータ・システム関連アイテムを管理するための管理手順を設定する。図8に示される方法において、この方法は、協力アクティビティについて設定された管理プランに従って協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムの各々から抽出されたコンピュータ・システム関連アイテムを管理する。
【0059】
図8に示される方法の1つの変形例において、アクティビティ・ベース管理プランに従って協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムを管理するステップは、アクティビティ・ベース管理プラン中に明示される基準に従ってアクティビティが実行されているかどうかを決定するために、協力アクティビティに関与するコンピュータ・システムを用いて実行されているアクティビティを基準と比較するステップと、アクティビティが基準に従って実行されていないことが決定される場合に、対策アクションを制定するステップとをさらに含む。1つの状況において、対策アクションは、ソフトウェア資産の改善された使用を制定するステップを含み、別の状況において、対策アクションは、セキュリティ手段に関する。
【0060】
当業者は、本明細書において図示および説明された方法が、有形のコンピュータ可読メモリ媒体中に格納可能なコンピュータ・プログラムにおいて具体化できることを理解するであろう。有形のコンピュータ可読メモリ媒体において具体化された命令は、実行された時に、方法のステップを実行する。有形のコンピュータ可読メモリ媒体としては、ハード・ドライブ、CD−ROMまたはDVD−ROM、フラッシュ・メモリ・ストレージ・デバイスあるいはコンピュータ・システムのRAMメモリが含まれるが、それらに限定されない。
【0061】
従って、上記の説明は、アクティビティ・ベースのコンピュータ・システム管理を実行するために本発明者により現在考慮される最善の方法および装置の十分かつ有用な説明を代表的かつ非限定的な例として提供することが分かる。当業者は、本明細書において説明された様々な実施形態を、個別に、本明細書において説明された1つ以上の実施形態と組み合わせて、または本明細書において説明されたコンピュータ・システムと異なるコンピュータ・システムと組み合わせて実施できることを理解するであろう。さらに、当業者は、本発明は説明された実施形態以外のものによって実施され得ること、これらの説明された実施形態は例示目的で提示され、限定目的で提示されるものではないこと、および本発明は、従って以下の特許請求の範囲によってのみ限定されること、を理解するであろう。
【符号の説明】
【0062】
100 コンピュータ・システム
102 メッセージ
110 オペレーティング・システム
120 アプリケーション・プログラム
130 ハードウェア
140 ファイル、フォルダ等
150 アクティビティ識別プロセス
160 アクティビティ・リスト
170 管理プラン
180 管理プログラム
190 オフコンピュータ資産

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ・システムをアクティビティ・ベースで管理するための操作をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、前記操作は、
コンピュータ・システム関連アイテムを、前記コンピュータ・システムを用いて実行されるべき少なくとも1つのアクティビティと関連付けるステップと、
前記少なくとも1つのアクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップと、
前記少なくとも1つのアクティビティの実行の間、前記設定された管理手順に従って前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップとを含む、
コンピュータ・プログラム。
【請求項2】
コンピュータ・システム関連アイテムを、前記コンピュータ・システムを用いて実行されるべき1つのアクティビティと関連付けるステップは、コンピュータ・システム関連アイテムを複数のアクティビティと関連付けるステップをさらに含み、管理手順を設定するステップは、前記複数のアクティビティの各々について別個の管理手順を設定するステップをさらに含み、前記複数のアクティビティの特定のアクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムは、前記コンピュータ・システムが前記特定のアクティビティを実行するために用いられる場合、前記特定のアクティビティについて設定された管理手順に従って管理される、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項3】
前記操作は、
前記複数のアクティビティの各々と関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するための管理手順が設定された後、前記複数のアクティビティのどの特定のアクティビティが実行するために用いられているかの指示を受信するステップをさらに含み、前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップは、前記特定のアクティビティについて設定された前記管理手順に従って前記特定のアクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップをさらに含む、請求項2に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項4】
前記操作は、
コンピュータ・システム関連アイテムを、前記コンピュータ・システムを用いて実行されるべき前記少なくとも1つのアクティビティと関連付ける前に、前記少なくとも1つのアクティビティの識別を受信するステップをさらに含む、
請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項5】
識別を受信するステップは、前記コンピュータ・システムのユーザから前記アクティビティの識別を受信するステップをさらに含む、請求項4に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項6】
識別を受信するステップは、前記コンピュータ・システムの使用パターンを監視する自動化プロセス監視から前記アクティビティの識別を受信するステップをさらに含む、請求項4に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのアクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップは、ユーザ、会社、第3者サービス、自動化ソフトウェア・エージェントの群から選ばれる少なくとも1つのエンティティから管理手順に関する優先度を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのアクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップは、
前記少なくとも1つのアクティビティをアクティビティ・クラスに従って分類するステップであって、前記少なくとも1つのアクティビティは、特定のアクティビティ・クラスに属するとして識別されるステップと、
前記特定のアクティビティ・クラスについて設定された所定の管理手順を採用するステップとをさらに含む、
請求項6に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項9】
前記コンピュータ・システム関連アイテムは、ファイル、フォルダ、データベース、アプリケーション・プログラム、通信資源、カレンダ、カレンダ資源、カレンダ・エントリの群から選ばれる少なくとも1つを含む、請求項1にコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
管理手順は、アプリケーション・プログラム・アップデート、ハードウェア・アップデート、ハードウェア保守、ファイル・バックアップ、システム・バックアップ、パスワード手順、生体認証セキュリティ手順、ファイル・セキュリティ、通信セキュリティ、ファイル圧縮、アンチウイルス手順、アンチスパイウェア手順、アンチマルウェア手順、ファイル暗号化、オフコンピュータ・システム資産の管理、印刷消耗品の補充、画像印刷に関連した消耗品の補充の群から選ばれる少なくとも1つに関する、請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのアクティビティは、グループ・アクティビティをさらに含み、前記操作は、
前記グループ・アクティビティに関与するコンピュータ・システムの識別を受信するステップをさらに含み、
コンピュータ・システム関連アイテムを前記少なくとも1つのアクティビティと関連付けるステップは、前記グループ・アクティビティに関与する前記コンピュータ・システムの各々から抽出されたコンピュータ・システム関係アイテムを前記グループ・アクティビティと関連付けるステップをさらに含み、
前記少なくとも1つのアクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップは、前記グループ・アクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理する際に用いるための管理手順を設定するステップをさらに含み、前記コンピュータ・システム関連アイテムは、前記グループ・アクティビティに関与する前記コンピュータ・システムから抽出され、
前記設定された管理手順に従って前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップは、前記グループ・アクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するために設定された前記管理手順に従って前記グループ・アクティビティと関連付けられた前記コンピュータ・システム関連アイテムを管理するステップをさらに含む、
請求項1に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項12】
前記グループ・アクティビティに関与する前記コンピュータ・システムの前記識別は、グループ・アクティビティの参加者、システム管理者、コンピュータ・システム群中の個々のコンピュータ・システムにより実行されるアクションを監視する自動化プロセスから選ばれるエンティティから受信され、前記グループ・アクティビティと関連付けられたアクションを実行するコンピュータ・システムは、前記グループ・アクティビティに関与するコンピュータ・システムとして識別される、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項13】
コンピュータ・システムをアクティビティ・ベースで管理するための操作をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、前記操作は、
前記コンピュータ・システムを用いて実行されている現在のアクションを決定するために前記コンピュータ・システムの使用を監視するステップと、
複数のアクティビティ・モデルにアクセスするステップであって、特定の目的達成するために前記コンピュータ・システムを用いて実行される関連アクションのグループを前記アクティビティ・モデルの各々が記述するステップと、
前記コンピュータ・システムを用いて実行されている前記現在のアクションを前記アクティビティ・モデルと比較するステップと、
前記コンピュータ・システムを用いて実行されている前記現在のアクションに最もよく適合する特定のアクティビティ・モデルを識別するステップと、
前記特定のアクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにアクセスするステップであって、前記アクティビティ・モデルに対応するアクションが前記コンピュータ・システムを用いて実行されているとして検出される場合に、前記管理プランが、前記コンピュータ・システムを管理する際に使用されるべき管理手順を設定するステップと、
前記管理手順に従って前記コンピュータ・システムを管理するステップとを含む、
コンピュータ・プログラム。
【請求項14】
前記コンピュータ・システムを用いて実行されているアクションの現在のパターンを決定するために前記コンピュータ・システムの使用を監視する前記操作を実行する前に、少なくとも以下の付加的操作;
前記コンピュータ・システムがそれを実行するために用いられている別個のアクティビティを識別するために十分な長さの時間にわたって生じるアクションのパターンを監視するステップと、
アクションの前記パターンの前記監視に応じて前記複数のアクティビティ・モデルを公式化するステップとを実行する、
請求項13に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
前記複数のアクティビティ・モデルの公式化の前記操作の後、少なくとも以下の付加的操作:
前記アクティビティ・モデルの各々と関連付けられた前記管理プランを生成するステップを実行する、
請求項14に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項16】
アクションのパターンを監視するステップは、監視操作の間実行されたアクティビティを分類するステップをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項17】
前記操作は、
前記アクティビティ・モデルと関連付けられた前記管理プランを用いて前記コンピュータ・システムを管理する前に、前記コンピュータ・システムのユーザに前記コンピュータ・システムの管理に関する優先度について問い合わせるステップと、
前記コンピュータ・システムの管理に関する少なくとも1つの優先度を指定する応答を受信するステップとを含み、
前記管理手順に従って前記コンピュータ・システムを管理するステップは、前記管理手順および前記少なくとも1つの優先度に応じて前記コンピュータ・システムの管理を実行するステップをさらに含む、
請求項13に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項18】
前記操作は、
前記管理手順に従って前記コンピュータ・システムを管理する前に、前記コンピュータ・システムの操作に対する前記管理プランの影響に関して前記コンピュータ・システムのユーザに忠告するステップをさらに含む、
請求項13に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項19】
前記操作は、
前記アクティビティ・モデルと関連付けられた前記管理プランにより設定された前記管理手順の少なくとも1つから抜ける機会をユーザに提供するステップと、
ユーザにより提出された選択を受信するステップであって、前記選択は、前記アクティビティ・モデルと関連付けられた前記管理プランにより設定された前記管理手順の少なくとも1つから抜けるステップと、
前記コンピュータ・システムを管理する際に前記ユーザにより提出された前記選択に対応する前記管理手順を使用不可にするステップとをさらに含む、
請求項18に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
コンピュータ・システム資源をアクティビティ・ベースで管理するための操作をコンピュータに実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、前記操作は、
前記コンピュータ・システム資源の使用パターンを監視するステップであって、前記監視の間、前記コンピュータ・システム資源の使用パターンを特徴付けるアクティビティ情報が収集されるステップと、
前記コンピュータ・システム資源の前記使用パターンを監視する間に収集された情報を使用の好ましい標準を特徴付けるモデルと比較するステップと、
前記コンピュータ・システム資源の前記使用に対して改善がなされ得るかどうかを前記比較に基づいて決定するステップと、
もし前記決定がポジティブであれば、前記改善を制定するステップとを含む、
コンピュータ・プログラム。
【請求項21】
ネットワーク上でアクセス可能なクライアント・コンピュータ・システムの操作をアクティビティ・ベースで管理するための管理コンピュータ・システムであって、
機械可読命令の少なくとも1つのプログラムを格納する少なくとも1つのメモリであって、前記少なくとも1つのプログラムは、実行される際に前記ネットワーク上でアクセス可能なクライアント・コンピュータ・システムを操作するための操作を実行するメモリと、
前記ネットワーク上で管理されるべき前記クライアント・コンピュータ・システムと双方向通信するために前記ネットワークに結合されたネットワーク・インタフェースと、
前記少なくともメモリおよび前記ネットワーク・インタフェースに結合されたデジタル処理装置とを含み、該デジタル処理装置は、前記少なくとも1つのプログラムを実行し、前記プログラムは該デジタル処理装置に、
現在のアクションが前記クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されているかどうかを決定するために前記クライアント・コンピュータ・システムの使用を監視するステップと、
複数のアクティビティ・モデルにアクセスするステップであって、特定の目的を達成するために前記コンピュータ・システムを用いて実行される関連アクションのグループを前記アクティビティ・モデルの各々が記述するステップと、
前記コンピュータ・システムを用いて実行されている前記現在のアクションを前記アクティビティ・モデルと比較するステップと、
各クライアント・コンピュータ・システムについて、前記コンピュータ・システムを用いて実行されている前記現在のアクションに最もよく適合する特定のアクティビティ・モデルを識別するステップと、
各クライアント・コンピュータ・システムについて、前記クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている前記現在のアクションに最もよく適合する前記アクティビティ・モデルと関連付けられた管理プランにアクセスするステップと、
各クライアント・コンピュータ・システムについて、前記クライアント・コンピュータ・システムを用いて実行されている前記現在のアクションに最もよく適合する前記アクティビティ・モデルと関連付けられた前記管理プランにより設定された管理手順に従って前記クライアント・コンピュータ・システムを管理するステップとを実行させる、
管理コンピュータ・システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−16203(P2013−16203A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−224225(P2012−224225)
【出願日】平成24年10月9日(2012.10.9)
【分割の表示】特願2007−163657(P2007−163657)の分割
【原出願日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【復代理人】
【識別番号】100085545
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 光夫
【復代理人】
【識別番号】100118599
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博司
【Fターム(参考)】