コンピューターおよびメディアプレーヤー上で消費されるコンテンツに複数の段階のコンテキストを提供すること
PCおよびパーソナルメディアプレーヤーを含むコンピューティングプラットフォーム上で消費できるメディアコンテンツ用の複数の段階のコンテキストが、コンテキストオブジェクトを、消費できるコンテンツの各ピースを囲むハローへと論理的に整理することによって提供される。コンテキストオブジェクトは、ユーザーが豊かな、および個人的な方法で、興味があると感じるコンテンツおよびエクスペリエンスを容易に発見できるように、メディアコンテンツと文脈上関連する情報およびエクスペリエンスを表す。ユーザーがコンテンツアイテムからハローの中のコンテキストオブジェクトに移動するとき、コンテキストオブジェクト自体が、コンテキストオブジェクトの新しいハローで囲まれるコンテンツに変形し、ユーザーはこれに移動することができる。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001]パーソナルコンピューター(「PC」)ならびにMP3(Moving Picture Expert Group、MPEG−1、オーディオレイヤー3)プレーヤー、PDA(personal digital assistants)、携帯電話、スマートフォン、および同様のデバイスなどパーソナルメディアプレーヤーにより、一般にユーザーは音楽および映像のようなメディアコンテンツと対話して、それらのメディアコンテンツを消費することができる。概してユーザーは、様々なメニューから移動するためにこうしたデバイスに組み込まれた表示画面によってサポートされるグラフィカルユーザーインターフェイス(「GUI」)を利用して、メディアコンテンツを選択すること、デバイスの動作を制御すること、優先順位を設定することなどを行う。メニューは階層式に整理され、ユーザーは概してユーザーコントロール(例えばボタンなど)と対話して、メニュー内で移動したり、異なるメニューにジャンプしたりして、消費のための興味のあるメディアコンテンツアイテムおよび関連するコンテキスト情報を見つけることなど所望の機能を果たす。
【0002】
[0002]現在の多くのGUIは満足の行く働きをしているが、簡単に、かつ効率的に使用されるGUIを設計し、ユーザーエクスペリエンス全体を高めるようにユーザーに保証することが、開発者にとって課題であり続けている。詳細には、PCもパーソナルメディアプレーヤーも搭載記憶装置がより大きくなり、より多くの特徴および機能をサポートするので、多くの場合、これらを制御するために必要とされるGUIはより大きくなり、操作がより複雑になった。例えば、PCおよびメディアプレーヤーは、何千もの歌、映像、および写真を格納する、無線局から無線を通じてコンテンツを再生する、オンラインソースからのコンテンツおよびデータにアクセスする、ならびにデバイスとデバイスの接続を介して共有されるエクスペリエンスを可能にすることができる。このような大量のコンテンツを通って移動し、ユーザーエクスペリエンスを望み通りに制御することは、特定のコンテンツまたはエクスペリエンスを取得するために一連の長い階層メニューを介して動作することをしばしば意味する可能性がある。階層メニューはしばしば非直観的であり、偶然にコンテンツを発見する障害となる可能性がある。
【0003】
[0003]メディアコンテンツを消費するときユーザーが直面する別のよくある障害は、関連するコンテキスト素材が、しばしば切断された方法で体験されなければならないことである。例えば、ユーザーがテレビで番組を見ながら、番組の中の俳優の経歴を調べたいと思う場合、ユーザーは通常PC上でウェブブラウザを起動してウェブサイトを調べる。あるいは、メディアプレーヤーで好きなアーティストを聴いていているとき、ユーザーはやはりPCを使用して、アーティストのウェブサイトを調べ、例えば関連情報を取得する。
【0004】
[0004]したがって、メディアコンテンツ、および関連するコンテキスト情報、および動作がよりシームレスで、直感的に使えるエクスペリエンスをサポートし、プレーヤーと対話するときユーザーにより良い全体的なエクスペリエンスを提供する配置が望ましい。
【0005】
[0005]この「背景技術」は、次に続く「発明の概要」および「発明を実施するための形態」に関する簡単な状況を紹介するために提供されている。この「背景技術」は、特許請求される対象物の範囲を決定する際の助けとなることを意図されず、上述の欠点または問題のいずれかまたはすべてを解決する実施に対して特許請求される対象物を限定するとみなされることも意図されない。
【発明の概要】
【0006】
[0006]PCおよびパーソナルメディアプレーヤーを含むコンピューティングデバイス上で消費できるメディアコンテンツ用の複数の段階のコンテキストが、コンテキストオブジェクトを、消費できるコンテンツの各ピースを囲むハローへと論理的に整理することによって提供される。コンテキストオブジェクトは、ユーザーが豊かな、および個人的な方法で、興味があると感じるコンテンツおよびエクスペリエンスを容易に新たに発見できるように、コンテンツアイテム(すなわちエンターテイメントのアイテム)と文脈上関連する情報およびエクスペリエンスを表す。ユーザーがコンテンツアイテムからハローの中のコンテキストオブジェクトに移動するとき、このコンテキストオブジェクト自体が、コンテキストオブジェクトの新しいハローで囲まれるコンテンツアイテムに変形し、ユーザーはこれに移動することができる。メディアコンテンツおよび情報をハローへと整理することにより、厳密な階層構造を越える効果的なコンテキストパラダイムが可能になり、ユーザーエクスペリエンスがさらにシームレスに、また自由に流動するようになる。
【0007】
[0007]様々な例示例では、コンテキストオブジェクトは、静的コンテンツ、動的コンテンツおよび対話型エクスペリエンス、ウェブから抜粋されたコンテンツ、ユーザーの投稿および追加、商用コンテンツ、ならびにユーザーのコミュニティに関連するコンテンツまたは所与のユーザーのソーシャルグラフを表すことができる。デバイスによってサポートされるGUI上で、コンテキストオブジェクトは画面上に、または画面から少し外れて表示されて、容易にアクセスされ、消費または対話のために中心に持ってこられるように操作されることが可能である。
【0008】
[0008]PCおよびパーソナルメディアプレーヤーがオンラインまたはクラウドベースのメディアコンテンツ配信サービスに動作可能に接続されているとき、一般にオブジェクトの大きなハローを使用して複数の段階のコンテキストが提供される。パーソナルメディアプレーヤーが切断状態であるが、そのユーザーは活動しているとき、複数の段階のコンテキストが依然として提供されることが可能であるが、一般に、ローカルに格納されて、アクセスされるメディアコンテンツと関連するオブジェクトのより小さいハローを使用することになる。プレーヤーが切断状態であるときのハローのサイズを最大にするために、様々なアルゴリズムに従って、データの先読みが使用されることが可能である。
【0009】
[0009]有利には、複数の段階のコンテキストを提供するこの配置は、コンテンツおよびコンテキストを1つのプラットフォーム(すなわち、PCか、パーソナルメディアプレーヤー)に集中させて、ユーザーエクスペリエンスとインライン、およびインタイムである関連するコンテキスト材料の探究を可能にする。さらにサービスは、コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトを新しく、最新の状態に維持するように利用されることが可能である。
【0010】
[0010]この「発明の概要」は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに説明する概念の抜粋を簡略化して紹介するために提供されている。この「発明の概要」は、特許請求の範囲に記載されている対象物の主要な特徴または本質的特徴を特定することを目的とせず、さらに特許請求の範囲に記載されている対象物の範囲を決定する助けとして使用されることも目的としない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】[0011]ユーザーが音声コンテンツを聴き、例示的パーソナルメディアプレーヤーによってレンダリングされた映像コンテンツを観る例示的利用環境を示す図である。
【図2】[0012]ディスプレイ画面、ならびにユーザーコントロール上のGUIをサポートする例示的なパーソナルメディアプレーヤーの正面図である。
【図3】[0013]インターネットのようなネットワークを通じてメディアコンテンツ配信サービスに結合されているPCに動作可能に結合されたドッキングステーションに入れられたときの携帯メディアプレーヤーを示す図である。
【図4】[0014]ユーザーが様々なメニューの間で自在に移動してメディアコンテンツを選択する、携帯メディアプレーヤーの動作を制御する、優先順位を設定するなど行うことができる典型的な階層型配置を示す図である。
【図5】[0015]「ハロー」の中のコンテンツアイテムの周りのコンテキストオブジェクトの例示的な論理配置を示す図である。
【図6】[0016]コンテンツアイテムのリッチコンテキストとして含まれることが可能である要素の例示例を示す図である。
【図7】[0017]コンテキストオブジェクトが、PCまたはパーソナルメディアプレーヤー上で動作するそれぞれのGUIを使用してどのようにコンテンツアイテムからアクセスされるかについての例示例を示す図である。
【図8】コンテキストオブジェクトが、PCまたはパーソナルメディアプレーヤー上で動作するそれぞれのGUIを使用してどのようにコンテンツアイテムからアクセスされるかについての例示例を示す図である。
【図9】[0018]コンテンツの各ピースがコンテキストの独自のハローによって囲まれているクラウドベースのコンテンツを通って、ユーザーが自在に移動することができる例示的パスを示す図である。
【図10】[0019]クラウドから切断されているパーソナルメディアプレーヤーによってサポートされるコンテンツの範囲にコンテキストのハローが縮小された例示的配置を示す図である。
【図11】[0020]パーソナルメディアプレーヤーの例示例の様々な機能的構成要素を示す、簡略化されたブロック図である。
【図12】[0021]パーソナルメディアプレーヤーの例示例の様々な物理的構成要素を示す、簡略化されたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0022]図面では、同様の参照符号は同様の要素を示す。要素は、他に指示がない限り、縮尺通りに描かれていない。
【0013】
[0023]図1は、ユーザー105がパーソナルメディアプレーヤー110によってレンダリングされたデジタルメディアコンテンツと対話する例示的な携帯デバイスの使用環境100を示す。この例では、パーソナルメディアプレーヤー110は、MP3ファイルのような音声コンテンツ、または無線局からのコンテンツを再生する機能、映像および写真を表示する機能、ならびに他のコンテンツをレンダリングする機能を備えて構成されている。ユーザー105は一般にイヤフォン120を使用して、音楽または映像コンテンツの音声部分などの音声コンテンツを個人的に(すなわちその音声コンテンツを他人に聞かれることなく)、またパーソナルメディアプレーヤーのバッテリー寿命を良好に維持しながらユーザーに満足の行く音量レベルで消費できるようにする。イヤフォン120は、音声をレンダリングするために使用されるデバイスのクラスを表し、ヘッドフォン、小型イヤフォン(earbud)、ヘッドセット、および他の用語として知られる場合もある。イヤフォン120は、一般に一対の音声スピーカー(各耳に1つ)で構成され、またはまれに、単一スピーカーで、ユーザーの両耳近くにスピーカーを配置する手段と併せて構成される。図2に示すようにスピーカーは、ケーブルを介してプラグ201に接続されている。プラグ201は、パーソナルメディアプレーヤー110の中の音声ジャック202と接続する。
【0014】
[0024]図2はまた、ディスプレイ画面218上にレンダリングされた従来のGUI205、およびパーソナルメディアプレーヤー110に組み込まれたユーザーコントロール223を示す。このGUI205は、メニュー、アイコンなどを使用して、ユーザー105がプレーヤー110で利用できるメディアコンテンツの再生を探す、選択する、および制御することを可能にする。GUI205をサポートすることに加えてディスプレイ画面218は、一般にディスプレイ画面218の長軸が地面と並行になるようにプレーヤー110を横向きに変えることによって、映像コンテンツをレンダリングするためにも使用される。
【0015】
[0025]図3は、PC312と同期するために一般にドック305に挿入されたパーソナルメディアプレーヤー110を示す。ドック305は、この例では同期(「sync」)ケーブル321を用いてUSB(Universal Serial Bus)ポートなどの入力ポート316に結合される。例えば、無線ネットワークまたはアクセスポイントへの接続を可能にするBluetoothやWi−Fi(すなわちInstitute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE 802.11規格のファミリ)などの無線プロトコルを援用するものを含めて、携帯メディアプレーヤー110とPC312との通信を行うために他の仕組みが使用されることも可能である。
【0016】
[0026]この例では、パーソナルメディアプレーヤー110は、デバイス間でデータが交換される、または共有されることが可能である同期プロセスを使用してPC312と動作可能に結合されるように配置されている。PC312とパーソナルメディアプレーヤー110との間で行われる同期プロセスにより、一般に音楽、映像、画像、ゲーム、情報、およびその他のデータなどのメディアコンテンツが、オンラインソースまたはメディアコンテンツ配信サービス325からインターネット331のようなネットワークを通じてPC312にダウンロードされることが可能になる。このように、PC312は、サービス325とパーソナルメディアプレーヤー110との間の媒介または代理デバイスとして機能する。サービス325によって提供されるメディアコンテンツは、一般に、以下にさらに詳細に説明するように複数の段階のコンテキストを使用して整理され、ユーザー105に提示されるようになる。
【0017】
[0027]図2に戻ると、この例ではユーザーコントロール223は、Gパッドと呼ばれるジェスチャパッド225を含み、これは、従来の方向パッド(すなわち「Dパッド」)の機能を、「User Interface with Physics Engine for Natural Gestural Control(自然なジェスチャ制御のための物理エンジンを備えたユーザーインターフェイス)」という名称の、2007年11月12日に出願され、本出願の譲受人によって所有され、詳細に示されるのと同じ効果を有してその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第60/987,399号に記載されるタッチセンシティブ表面と組み合わせる。「戻る」ボタン230および「プレイ/一時停止」ボタン236も設けられる。しかしながら、特定の実施の要件により、他のタイプのユーザーコントロールが使用されることも可能である。
【0018】
[0028]従来のGUIは、通常、ユーザーがユーザーコントロール223を操作してメディアコンテンツの選択を行うこと、携帯メディアプレーヤー110の動作を制御すること、優先順位を決定することなどをできるようにするために、メニューまたは同様のパラダイムを提供する。一般にコンテンツは、代表的なメニュー項目を参照符号408で示して図4に表示する例示的階層構造400によって表されるように、階層式に配置される。階層構造は、一般的に例えば、情報および対話型エクスペリエンス(ここではまとめて「コンテンツ」と呼ぶ)を整理して提示するために使用され、これを通してユーザーは、提示された様々なオプションから選択を行うことができる。ユーザーは、通常、特定のコンテンツアイテムが捜し出されるまで、一連の関連メニューを「ドリルダウン」して、連続した画面を現していく。
【0019】
[0029]多くの場合は効果的であるが、このようなGUIの階層的性質は、利用できるコンテンツの提示を別々の画面に区分化する傾向がある。区分化は、しばしば、ユーザーがユーザーコントロール223との多くの対話を必要とする場合がある所望のアクションを行うために、1つまたは複数のメニューの中を移動する、またはメニュー間を行き来することを要求する可能性がある。さらに、GUIの提示は、一般にディスプレイ218の2次元を使用して整理されることから「フラット」でありがちである。3次元が使用される限りでは、これは多くの場合、頁(例えば2頁のうちの1頁め、2頁めなど)のような単純なメカニズムを使用することによって実施される。全体的に、階層に配置されたGUIの中の移動は直感的ではない可能性があり、設計者はしばしば、ユーザーが迷いやすい複雑な階層構造を避けるためにGUIコンテンツをまとめる際に限界に直面する。
【0020】
[0030]フラットな、階層的に編成されたコンテンツの提示と比較すると、この編成はコンテンツのピースをリッチコンテキストに埋め込む。図5に示すように、このコンテキスト(破線の矩形を指す参照符号5021,2……Nで示される)は、ユーザー105によってPC312またはパーソナルメディアプレーヤー110上で消費に利用できる各コンテンツアイテム(コンテンツアイテム508によって代表的に示される)を囲んだハロー505として論理的に編成されている。コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトは、一般に、これらが提示される特定のプラットフォームに合わせられることに注意されたい。したがって、例えば提示およびエクスペリエンスは、PC312とパーソナルメディアプレーヤー110との間でいくらか異なることが予想できる。しかしながら、多くの場合、GUIの同じ全体的外観および雰囲気およびハロー状のコンテキストの編成が、プラットフォームを通して維持される。
【0021】
[0031]図6に示すように、コンテキストオブジェクト502は、音楽またはビデオコンテンツのピースなど、各コンテンツアイテム508と関連する幅広い種類のリッチコンテキストを含むことができる。例えば、コンテキストオブジェクトは、アーティストの経歴、歌詞、およびライナーノート、ディスコグラフィー/フィルモグラフィー、写真、コンサートおよびツアーに関する情報、ならびに一般に伝統的な小売り媒体における「ボックスセット」または「特別提供品」と関連するもののような強化された特売品など、伝統的な静的コンテンツ5021を表すことができる。しかしながら、ここでの静的コンテンツのリストは、例示的な目的であって、他のタイプおよび種類の静的コンテンツも、特定の実施の要求を満たすために必要に応じて利用可能であることを強調する。
【0022】
[0032]コンテキストオブジェクトはまた、一般にユーザー105に様々なタイプの対話型エクスペリエンスをサポートするために使用される動的コンテンツ5022によって表されることも可能である。動的コンテンツ5022は、例えばゲーム、エンターテイメントエクスペリエンス、ドキュメンタリー、メディアコンテンツの特別版もしくはディレクターズカット、実況放送、外部データストリームもしくはフィードからの情報を含むことができる。またウェブから抜粋されたコンテンツ5023が、コンテキストオブジェクトとして使用されることも可能である。このようなコンテンツは、例えばアーティストのウェブページ、ニュース、ブログ(すなわちウェブログ)、および他の情報を含むことができる。こうしたリストは網羅的であることを意図しておらず、他のタイプおよび種類の動的コンテンツもまた、必要に応じて利用可能である。
【0023】
[0033]コンテキストオブジェクトはまた、メディアコンテンツ配信サービス325のユーザーからの投稿および/または追加5024を含むことができる。このような投稿は、例えばユーザーのコメント、意見(例えば「賛成/不賛成」)、ユーザーによってアップロードされた写真および映像などを含むことができる。商用コンテンツ5025もまた、コンテキストオブジェクトとして使用されることが可能である。このような商用コンテンツは、例えば、商品もしくは他のメディアコンテンツを購入する、広告が支援するコンテンツを観る機会、製品およびサービスへの抱き合わせ、およびコンテンツのスポンサーのウェブサイトへのリンクを含むことができる。他の様々なタイプおよび種類の商用コンテンツもまた、特定の実施の要求に対処する必要に応じて、様々なタイプの取引および貨幣化手法をサポートするために使用されることが可能である。商用コンテンツ5025との対話を介してメディアコンテンツを購入するなど、安全なトランザクションの完了を支援するために、PC312およびパーソナルメディアプレーヤー110上のGUIによって、ポータルがサポートされることが可能である。
【0024】
[0034]この例ではユーザーのコミュニティおよび/または特定ユーザー502Nのソーシャルグラフからのコンテンツが、コンテキストオブジェクトとして使用されることも可能である。ソーシャルグラフは一般に、消費者の友人、友人の友人などを含む、サービスを使用する人々の間のつながりおよび関係のネットワークとして定義される。このようなコンテンツは、例えばユーザーの友人のお気に入りコンテンツ、「トップ10」もしくは「トップ100」リスト、最も観られているビデオ、最も聴かれている歌、およびその他のタイプのコンテンツを含むことができる。ユーザー105の活動は追跡されて、場合によっては、その活動がサービス325の他のユーザーのためのコミュニティおよび/またはソーシャルの統計として含まれるようになる可能性がある。
【0025】
[0035]コンテキストオブジェクトは、通常、PC312とパーソナルメディアプレーヤー110の両方でメディアコンテンツ配信サービス325によって新しく、最新に維持される。このようにしてユーザー105は、デバイスによって提供されるエクスペリエンスが常に最新であることを保証され続けることが可能である。
【0026】
[0036]コンテキストのハロー505を含む1つの例示的使用法のシナリオは、PC312上でまたはパーソナルメディアプレーヤー110上で好きなアーティストのトラックを聴いているユーザー105を含む。ユーザー105は、コンテキストのハロー505と対話することによって、歌の歌詞を見る、トラックが含まれているアルバムの制作について読むもしくは映像を見る、アーティストの経歴を読む、アーティストのウェブサイトからの公式写真を観察する、およびアーティストのコンサートでファンが撮影した写真を見ることができる。ユーザーはまた、ブログ上でアーティストに関する最新のゴシップを観察する、最新のアルバムのツアーについての更新を見る、アルバムの中で最高の歌に投票する、アーティストに関するファンのフォーラムでコメントを残す、ファンクラブミーティングで撮った写真もしくはビデオをアップロードする、広告主によって主催されるアーティストによる音楽の無料トラックまたはサンプルを聴く、スポンサーの広告と対話する、ファンレターを読む、アーティストを表すアバターまたはキャラクターを含むゲームをプレイする、Tシャツ、記念の品などの商品を購入することもできる。
【0027】
[0037]コンテキストのハロー505を含む第2の例示的使用方のシナリオは、PC312上またはパーソナルメディアプレーヤー110上で好きなテレビ番組のエピソードの映像を観ているユーザー105を含む。ユーザー105は、コンテキストのハロー505と対話することによって、映像の上映を一時停止し、そのエピソードの対話型の強化されたストーリーガイドを引き出す、ならびに写真、俳優の経歴、ディレクターの解説、および同様の観たり読んだりするものを見つけることができる。さらに、ユーザー105は、映像のスクリーンショットを取り込む、コメントを追加する、その後これを友人に送信し、ことによると1話全体へのライブリンクを含むことができる。またユーザー105は、テレビ番組と関連したミニゲームをプレイする、ユーザーの好きな1話に投票する、番組と関連するサウンドトラックを調べて、気に入った歌を購入する、その俳優が他の番組および映画に出ているかを調べる、その後そうした映画の1つをレンタルするもしくは購入するなどを行うことができる。
【0028】
[0038]上記の例示的シナリオで列挙した特定のコンテキストオブジェクトは、例示であることを意図するものであって、網羅的ではないことを強調する。
【0029】
[0039]図7および8は、PC312またはパーソナルメディアプレーヤー110上で動作するそれぞれのGUIを使用して、コンテキストオブジェクト502がコンテンツアイテム508からどのようにアクセスされることが可能であるについての例示例を示す。図7では、コンテキストオブジェクト702は、視覚的にはコンテンツアイテム508の隣に提示されているが、これはディスプレイ画面の側面へと外れており、少し見えなくなっている。しかしながらユーザー105は、コンテキストオブジェクト702を簡単に引き寄せて見えるようにするために、PC312またはプレーヤー110上でユーザーコントロールを操作することができる。あるいは、コンテキストオブジェクト706は、その大部分がディスプレイ画面の隅へ行くが、その一部がコンテンツアイテム508上で見えるように配置されている。この場合、ユーザー105は、コンテキストオブジェクト706の隅をつかんで、その全部を引っ張って見えるようにすることができる。
【0030】
[0040]一部の実施では、コンテキストオブジェクトの中のコンテンツアイテム508は、例えば互いに隣接して、または一方を他方の上に重ねて、同時に表示されることが可能である。図7に示すように、コンテキストオブジェクト709は、コンテンツアイテム508の上に縮小された(例えばサムネイルのような)表示で示される。コンテキストオブジェクト709を選択することによって、ユーザー105はオブジェクトを拡大し、これをフル表示にすることができる。
【0031】
[0041]図8は、GUIの中でコンテンツアイテムとコンテキストオブジェクトの間を移動する別の方法を示す。この例では、ユーザー105はデバイス上のコントロールを操作して、コンテンツアイテム508をめくり、コンテキストオブジェクト812であるように構成されたその仮想背面を見えるようにする。図7および8に示す移動の方法は例示的であり、所与の実施の要求に対処するために適切に、他の移動の構成も利用可能であることを強調する。
【0032】
[0042]図9に示すように、コンテキストのハローは動的であって、ユーザーが1つのコンテンツアイテムからコンテキストの関連するピースへ移動する度に、そのコンテキストオブジェクトは、その周りに作成されたコンテキストの新しいハローを有するコンテンツに変形する。例えば、ユーザー105は、PC312のディスプレイまたはパーソナルメディアプレーヤー110上にレンダリングされているテレビ番組のビデオクリップのようなコンテンツアイテム906からハロー904の中のコンテキストオブジェクト902に移動することができる。ここで、コンテキストオブジェクト902は、ユーザー105がデバイスのディスプレイ画面でこれを観るので、現在、これ自体でコンテンツとして機能するブルーパーまたはアウトテイクであることが可能である。このときコンテキストオブジェクト9131,2……Nと関連する新しいハロー910が、オブジェクト902のために作成される。コンテキストオブジェクト913は、例えばさらなるブルーパーまたはアウトテイク、ならびに元のビデオクリップに戻る移動を可能にするコンテキストオブジェクトを含むことができる。
【0033】
[0043]この例では、ユーザー105は、テレビ番組のディレクターの解説である可能性があるコンテキストオブジェクト9132を選択した。上記のように、選択されたコンテキストオブジェクト9132は、メインディスプレイでレンダリングを開始し、したがって(参照符号921で示すように)それ自体でコンテンツになる。コンテキストオブジェクト926の新しいハローは、このときアイテム921と関連付けられ、このアイテムからユーザーは追加の関連コンテンツおよびエクスペリエンスを見つけることができる。
【0034】
[0044]多くの実施では、ハロー904、910、および926は重なり合ったコンテキストオブジェクトを有する。しかしながら、他の実施では、ハローは重複しない。
【0035】
[0045]一般に、上記のようにエクスペリエンスは、通常PCとパーソナルメディアプレーヤーのプラットフォームで同様に配置される。しかしながら、上述の複数の段階のコンテキストを提供するためのこの配置によって提供される特徴および機能は、一般にPCとパーソナルメディアプレーヤーのプラットフォームの両方に等しい適用性を有するが、これらは、それぞれにとって利用可能なリソースおよび処理能力の違いの影響を受けやすいであろう。詳細には、パーソナルメディアプレーヤー110が携帯デバイスとして構成されているとき、これはPC312および/またはメディアコンテンツ配信サービス325と接続して常に有効であるとは限らない。
【0036】
[0046]したがって、図10に示すように、ユーザー105は一般に、オンライン接続が存在するとき、PC312とパーソナルメディアプレーヤー110の両方について、コンテキストオブジェクト10051,2……Nの大きいハロー1002を維持することができる。これに比べて、プレーヤー110が切り離されて、ユーザーが活動している切断状態に入るとき、より少ないコンテキストオブジェクト10161および10162を有するより限定されたハロー1012がサポートされる。パーソナルメディアプレーヤー110が切断されているときにサポートされるコンテキストオブジェクトの数は、変化する可能性がある。提供される特定のコンテキストオブジェクトは、一般に、プレーヤー110に格納されたコンテンツから取り入れられ、メディアコンテンツ配信サービス325との当面の接続がもはや存在していない場合でも、ユーザーはコンテキストオブジェクトと対話して、新しいコンテンツを見つけ、これと対話することができるようになる。
【0037】
[0047]パーソナルメディアが切断状態であるときユーザーに提供されるエクスペリエンスは一般により限定されるが、可能な最高品質のエクスペリエンスを保証するために、様々な技術が利用可能である。例えば、プレーヤー110とのユーザーの対話は様々な予測アルゴリズムをサポートするために追跡され、格納され、ユーザーがアクセスする可能性のあるコンテキストオブジェクトが後の使用に備えてキャッシュされることが可能である。
【0038】
[0048]他の場合では、ユーザー105は、将来どのタイプのコンテキストオブジェクトと対話しようとしているかをプレーヤー110に指示するよう促されることが可能であり、したがってプレーヤーはサービス325まで行き、必要とされるオブジェクトを先読みすることができる。例えば、メニューシステムまたは他の対話型エクスペリエンスがプレーヤー110によってサポートされ、予想される将来の使用シナリオを介してユーザーを導き、先読みされるべき関連したコンテキストオブジェクトを識別することが可能である。
【0039】
[0049]図11は、パーソナルメディアプレーヤー110の様々な例示的機能的構成要素を示す機能簡略化したブロック図である。機能的構成要素は、デジタルメディア処理システム1102、ユーザーインターフェイスシステム1108、ディスプレイユニットシステム1113、データポートシステム1124、および電源システム1128を含む。さらにデジタルメディア処理システム1102は、画像レンダリングサブシステム1130、映像レンダリングサブシステム1135、および音声レンダリングサブシステム1138を含む。
【0040】
[0050]デジタルメディア処理システム1102は、パーソナルメディアプレーヤー110用の中央処理システムであり、PC、携帯電話、PDA、ハンドヘルドゲームデバイス、デジタル録音および再生システムなど、様々な電子デバイスに見られる処理システムによって提供される機能と同様の機能を提供する。
【0041】
[0051]デジタルメディア処理システム1102の主要機能のいくつかは、プレーヤー110にダウンロードされたメディアコンテンツファイルを受け取ること、そのようなメディアコンテンツファイルの格納を調整すること、要求に応じて特定のメディアコンテンツファイルを回収すること、およびメディアコンテンツファイルをユーザー105のためにディスプレイ上で音声/画像出力にレンダリングすることを含むことができる。またデジタルメディア処理システム1102のさらなる特徴は、メディアコンテンツファイルを求めて外部リソースを検索すること、保護されるメディアコンテンツに対してDRM(digital rights management、デジタル著作権管理)プロトコルを調整すること、および他の録音および再生システムと直接に接続することを含むことができる。
【0042】
[0052]上記のように、デジタルメディア処理システム1102はさらに、3つのサブシステムを含み、すなわち、MPEG(Moving Picture Experts Group)および他の形式のファイルを含むことができる、映像ベースのメディアコンテンツファイルに関連するすべての機能を処理する映像レンダリングサブシステム1135と、例えば一般的に利用されるMP3形式および他の形式の音楽など、音声ベースのメディアコンテンツに関連するすべての機能を処理する音声レンダリングサブシステム1138と、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphic Interchange Format)、および他の形式など、画像ベースのメディアコンテンツに関連するすべての機能を処理する画像レンダリングサブシステム1130とを含む。各サブシステムは、論理的に分かれているように示しているが、実際にはそれぞれ、特定の実施の要件に対処する必要があるので、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントを互いと、およびパーソナルメディアプレーヤー110の残りと共有している。
【0043】
[0053]ユーザーインターフェイスシステム1108は、デジタルメディア処理システム1102に機能的に結合され、ユーザー105はこのユーザーインターフェイスシステム1108を介して、パーソナルメディアプレーヤー110の機能の制御を行うことができる。ディスプレイユニットシステム1113もまた、デジタルメディア処理システム1102に機能的に結合され、ディスプレイ画面218(図2)を含むことができる。レンダリングされたメディアコンテンツを再生するための音声ジャック202(図2)を介した音声出力もまた、ディスプレイユニットシステム1113によってサポートされることが可能である。ディスプレイユニットシステム1113はまた、プレーヤー110の操作中にユーザー105に可視出力および/または音声出力を提供することによってユーザーインターフェイスシステム1108を機能的にサポートし、ユーザーインターフェイスシステム1108の操作を補完することができる。
【0044】
[0054]データポートシステム1124もまた、デジタルメディア処理システム1102に機能的に結合され、パーソナルメディアプレーヤー110がメディアコンテンツをダウンロードするために外部システムと接続することができる機構を提供する。データポートシステム1124は、例えば、データ同期コネクタポート、ネットワーク接続(有線もしくは無線の場合がある)、または他の接続手段を含むことができる。
【0045】
[0055]パーソナルメディアプレーヤー110は、デバイス全体に電力を供給する電源システム1128を有する。この例の電源システム1128は、デジタルメディア処理システム1102に直接結合され、プレーヤー全体の他のシステムおよびサブシステムに間接的に結合される。電源システム1128は、パーソナルメディアプレーヤー110のいかなる他のシステムまたはサブシステムに直接結合されることも可能である。通常、電源は、バッテリー、電力変換器/変圧器、またはいかなる他の従来のタイプの電力供給電源を含むこともできる。
【0046】
[0056]図12は、図11に示され、添付のテキストで説明される機能的構成要素に基づいてパーソナルメディアプレーヤー110の様々な例示的物理構成要素(図12では破線で表されている)を示す簡略化したブロック図であり、デジタルメディア処理システム1102、ユーザーインターフェイスシステム1108、ディスプレイユニットシステム1113、データポートシステム1124、および電源システム1128を含んでいる。図12では、各物理構成要素が単に単一の機能的構成要素に含まれているように示されているが、物理構成要素は、実際には2つ以上の機能的構成要素で共有されることが可能である。
【0047】
[0057]物理構成要素は、例えば、多極接続1212を介してメモリーコントローラー/チップセット1206に結合された中央処理装置1202を含む。メモリーコントローラー/チップセット1206は、次にランダムアクセスメモリー(「RAM」)1215および/または固体メモリーもしくはフラッシュメモリーのような不揮発性メモリー1218に結合されることが可能である。こうした物理構成要素は、メモリーコントローラー/チップセット1206との接続を通して、コントローラー1225を介してハードディスクドライブ1221(または他の固体メモリー)に、ならびにシステムバス1230を介して機能的構成要素システムの残部に、まとめて結合されることが可能である。
【0048】
[0058]電力供給システム1128では、充電式バッテリー1232が使用されて、1つまたは複数の接続(図示しない)を使用して構成要素に電力を供給することが可能である。バッテリー1232は、次に外部のAC電力アダプター1233に結合される、またはPC312に結合されるときはsyncケーブル321を介して電力を受け取ることが可能である(図3)。
【0049】
[0059]ディスプレイ画面218は、映像グラフィックコントローラー1234と関連付けられる。映像グラフィックコントローラーは、当業者には知られているように、通常ソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアの混合を使用して、ディスプレイ画面218上にGUIを実装する。音声ジャック202およびその関連音声コントローラー/コーデック1239と併せて、こうした構成要素は、表示ユニットシステム1113を含み、システムバス1230を介して他の物理構成要素に直接的にまたは間接的に結合されることが可能である。
【0050】
[0060]ユーザーコントロール223は、上述のように、GUIとの対話をサポートするために使用されるユーザーコントロール機能を実行するユーザーインターフェイスシステム1108の中のユーザーコントロールインターフェイス1242と関連付けられる。ネットワークポート1245および関連するネットワークインターフェイス1248は、syncポート1252およびその関連するコントローラー1253とともに、データポートシステム1124の物理構成要素を構成することができる。こうした構成要素は、システムバス1230を介して他の構成要素に直接的にまたは間接的に接続されることも可能である。
【0051】
[0061]対象物について、構造的特徴および/または方法論的動作に特有の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲で定義する対象物は、必ずしも上記の特定の特徴または動作に限定されないことを理解されたい。正しくは、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として、上記の特定の特徴および動作を開示する。
【背景技術】
【0001】
[0001]パーソナルコンピューター(「PC」)ならびにMP3(Moving Picture Expert Group、MPEG−1、オーディオレイヤー3)プレーヤー、PDA(personal digital assistants)、携帯電話、スマートフォン、および同様のデバイスなどパーソナルメディアプレーヤーにより、一般にユーザーは音楽および映像のようなメディアコンテンツと対話して、それらのメディアコンテンツを消費することができる。概してユーザーは、様々なメニューから移動するためにこうしたデバイスに組み込まれた表示画面によってサポートされるグラフィカルユーザーインターフェイス(「GUI」)を利用して、メディアコンテンツを選択すること、デバイスの動作を制御すること、優先順位を設定することなどを行う。メニューは階層式に整理され、ユーザーは概してユーザーコントロール(例えばボタンなど)と対話して、メニュー内で移動したり、異なるメニューにジャンプしたりして、消費のための興味のあるメディアコンテンツアイテムおよび関連するコンテキスト情報を見つけることなど所望の機能を果たす。
【0002】
[0002]現在の多くのGUIは満足の行く働きをしているが、簡単に、かつ効率的に使用されるGUIを設計し、ユーザーエクスペリエンス全体を高めるようにユーザーに保証することが、開発者にとって課題であり続けている。詳細には、PCもパーソナルメディアプレーヤーも搭載記憶装置がより大きくなり、より多くの特徴および機能をサポートするので、多くの場合、これらを制御するために必要とされるGUIはより大きくなり、操作がより複雑になった。例えば、PCおよびメディアプレーヤーは、何千もの歌、映像、および写真を格納する、無線局から無線を通じてコンテンツを再生する、オンラインソースからのコンテンツおよびデータにアクセスする、ならびにデバイスとデバイスの接続を介して共有されるエクスペリエンスを可能にすることができる。このような大量のコンテンツを通って移動し、ユーザーエクスペリエンスを望み通りに制御することは、特定のコンテンツまたはエクスペリエンスを取得するために一連の長い階層メニューを介して動作することをしばしば意味する可能性がある。階層メニューはしばしば非直観的であり、偶然にコンテンツを発見する障害となる可能性がある。
【0003】
[0003]メディアコンテンツを消費するときユーザーが直面する別のよくある障害は、関連するコンテキスト素材が、しばしば切断された方法で体験されなければならないことである。例えば、ユーザーがテレビで番組を見ながら、番組の中の俳優の経歴を調べたいと思う場合、ユーザーは通常PC上でウェブブラウザを起動してウェブサイトを調べる。あるいは、メディアプレーヤーで好きなアーティストを聴いていているとき、ユーザーはやはりPCを使用して、アーティストのウェブサイトを調べ、例えば関連情報を取得する。
【0004】
[0004]したがって、メディアコンテンツ、および関連するコンテキスト情報、および動作がよりシームレスで、直感的に使えるエクスペリエンスをサポートし、プレーヤーと対話するときユーザーにより良い全体的なエクスペリエンスを提供する配置が望ましい。
【0005】
[0005]この「背景技術」は、次に続く「発明の概要」および「発明を実施するための形態」に関する簡単な状況を紹介するために提供されている。この「背景技術」は、特許請求される対象物の範囲を決定する際の助けとなることを意図されず、上述の欠点または問題のいずれかまたはすべてを解決する実施に対して特許請求される対象物を限定するとみなされることも意図されない。
【発明の概要】
【0006】
[0006]PCおよびパーソナルメディアプレーヤーを含むコンピューティングデバイス上で消費できるメディアコンテンツ用の複数の段階のコンテキストが、コンテキストオブジェクトを、消費できるコンテンツの各ピースを囲むハローへと論理的に整理することによって提供される。コンテキストオブジェクトは、ユーザーが豊かな、および個人的な方法で、興味があると感じるコンテンツおよびエクスペリエンスを容易に新たに発見できるように、コンテンツアイテム(すなわちエンターテイメントのアイテム)と文脈上関連する情報およびエクスペリエンスを表す。ユーザーがコンテンツアイテムからハローの中のコンテキストオブジェクトに移動するとき、このコンテキストオブジェクト自体が、コンテキストオブジェクトの新しいハローで囲まれるコンテンツアイテムに変形し、ユーザーはこれに移動することができる。メディアコンテンツおよび情報をハローへと整理することにより、厳密な階層構造を越える効果的なコンテキストパラダイムが可能になり、ユーザーエクスペリエンスがさらにシームレスに、また自由に流動するようになる。
【0007】
[0007]様々な例示例では、コンテキストオブジェクトは、静的コンテンツ、動的コンテンツおよび対話型エクスペリエンス、ウェブから抜粋されたコンテンツ、ユーザーの投稿および追加、商用コンテンツ、ならびにユーザーのコミュニティに関連するコンテンツまたは所与のユーザーのソーシャルグラフを表すことができる。デバイスによってサポートされるGUI上で、コンテキストオブジェクトは画面上に、または画面から少し外れて表示されて、容易にアクセスされ、消費または対話のために中心に持ってこられるように操作されることが可能である。
【0008】
[0008]PCおよびパーソナルメディアプレーヤーがオンラインまたはクラウドベースのメディアコンテンツ配信サービスに動作可能に接続されているとき、一般にオブジェクトの大きなハローを使用して複数の段階のコンテキストが提供される。パーソナルメディアプレーヤーが切断状態であるが、そのユーザーは活動しているとき、複数の段階のコンテキストが依然として提供されることが可能であるが、一般に、ローカルに格納されて、アクセスされるメディアコンテンツと関連するオブジェクトのより小さいハローを使用することになる。プレーヤーが切断状態であるときのハローのサイズを最大にするために、様々なアルゴリズムに従って、データの先読みが使用されることが可能である。
【0009】
[0009]有利には、複数の段階のコンテキストを提供するこの配置は、コンテンツおよびコンテキストを1つのプラットフォーム(すなわち、PCか、パーソナルメディアプレーヤー)に集中させて、ユーザーエクスペリエンスとインライン、およびインタイムである関連するコンテキスト材料の探究を可能にする。さらにサービスは、コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトを新しく、最新の状態に維持するように利用されることが可能である。
【0010】
[0010]この「発明の概要」は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに説明する概念の抜粋を簡略化して紹介するために提供されている。この「発明の概要」は、特許請求の範囲に記載されている対象物の主要な特徴または本質的特徴を特定することを目的とせず、さらに特許請求の範囲に記載されている対象物の範囲を決定する助けとして使用されることも目的としない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】[0011]ユーザーが音声コンテンツを聴き、例示的パーソナルメディアプレーヤーによってレンダリングされた映像コンテンツを観る例示的利用環境を示す図である。
【図2】[0012]ディスプレイ画面、ならびにユーザーコントロール上のGUIをサポートする例示的なパーソナルメディアプレーヤーの正面図である。
【図3】[0013]インターネットのようなネットワークを通じてメディアコンテンツ配信サービスに結合されているPCに動作可能に結合されたドッキングステーションに入れられたときの携帯メディアプレーヤーを示す図である。
【図4】[0014]ユーザーが様々なメニューの間で自在に移動してメディアコンテンツを選択する、携帯メディアプレーヤーの動作を制御する、優先順位を設定するなど行うことができる典型的な階層型配置を示す図である。
【図5】[0015]「ハロー」の中のコンテンツアイテムの周りのコンテキストオブジェクトの例示的な論理配置を示す図である。
【図6】[0016]コンテンツアイテムのリッチコンテキストとして含まれることが可能である要素の例示例を示す図である。
【図7】[0017]コンテキストオブジェクトが、PCまたはパーソナルメディアプレーヤー上で動作するそれぞれのGUIを使用してどのようにコンテンツアイテムからアクセスされるかについての例示例を示す図である。
【図8】コンテキストオブジェクトが、PCまたはパーソナルメディアプレーヤー上で動作するそれぞれのGUIを使用してどのようにコンテンツアイテムからアクセスされるかについての例示例を示す図である。
【図9】[0018]コンテンツの各ピースがコンテキストの独自のハローによって囲まれているクラウドベースのコンテンツを通って、ユーザーが自在に移動することができる例示的パスを示す図である。
【図10】[0019]クラウドから切断されているパーソナルメディアプレーヤーによってサポートされるコンテンツの範囲にコンテキストのハローが縮小された例示的配置を示す図である。
【図11】[0020]パーソナルメディアプレーヤーの例示例の様々な機能的構成要素を示す、簡略化されたブロック図である。
【図12】[0021]パーソナルメディアプレーヤーの例示例の様々な物理的構成要素を示す、簡略化されたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0022]図面では、同様の参照符号は同様の要素を示す。要素は、他に指示がない限り、縮尺通りに描かれていない。
【0013】
[0023]図1は、ユーザー105がパーソナルメディアプレーヤー110によってレンダリングされたデジタルメディアコンテンツと対話する例示的な携帯デバイスの使用環境100を示す。この例では、パーソナルメディアプレーヤー110は、MP3ファイルのような音声コンテンツ、または無線局からのコンテンツを再生する機能、映像および写真を表示する機能、ならびに他のコンテンツをレンダリングする機能を備えて構成されている。ユーザー105は一般にイヤフォン120を使用して、音楽または映像コンテンツの音声部分などの音声コンテンツを個人的に(すなわちその音声コンテンツを他人に聞かれることなく)、またパーソナルメディアプレーヤーのバッテリー寿命を良好に維持しながらユーザーに満足の行く音量レベルで消費できるようにする。イヤフォン120は、音声をレンダリングするために使用されるデバイスのクラスを表し、ヘッドフォン、小型イヤフォン(earbud)、ヘッドセット、および他の用語として知られる場合もある。イヤフォン120は、一般に一対の音声スピーカー(各耳に1つ)で構成され、またはまれに、単一スピーカーで、ユーザーの両耳近くにスピーカーを配置する手段と併せて構成される。図2に示すようにスピーカーは、ケーブルを介してプラグ201に接続されている。プラグ201は、パーソナルメディアプレーヤー110の中の音声ジャック202と接続する。
【0014】
[0024]図2はまた、ディスプレイ画面218上にレンダリングされた従来のGUI205、およびパーソナルメディアプレーヤー110に組み込まれたユーザーコントロール223を示す。このGUI205は、メニュー、アイコンなどを使用して、ユーザー105がプレーヤー110で利用できるメディアコンテンツの再生を探す、選択する、および制御することを可能にする。GUI205をサポートすることに加えてディスプレイ画面218は、一般にディスプレイ画面218の長軸が地面と並行になるようにプレーヤー110を横向きに変えることによって、映像コンテンツをレンダリングするためにも使用される。
【0015】
[0025]図3は、PC312と同期するために一般にドック305に挿入されたパーソナルメディアプレーヤー110を示す。ドック305は、この例では同期(「sync」)ケーブル321を用いてUSB(Universal Serial Bus)ポートなどの入力ポート316に結合される。例えば、無線ネットワークまたはアクセスポイントへの接続を可能にするBluetoothやWi−Fi(すなわちInstitute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE 802.11規格のファミリ)などの無線プロトコルを援用するものを含めて、携帯メディアプレーヤー110とPC312との通信を行うために他の仕組みが使用されることも可能である。
【0016】
[0026]この例では、パーソナルメディアプレーヤー110は、デバイス間でデータが交換される、または共有されることが可能である同期プロセスを使用してPC312と動作可能に結合されるように配置されている。PC312とパーソナルメディアプレーヤー110との間で行われる同期プロセスにより、一般に音楽、映像、画像、ゲーム、情報、およびその他のデータなどのメディアコンテンツが、オンラインソースまたはメディアコンテンツ配信サービス325からインターネット331のようなネットワークを通じてPC312にダウンロードされることが可能になる。このように、PC312は、サービス325とパーソナルメディアプレーヤー110との間の媒介または代理デバイスとして機能する。サービス325によって提供されるメディアコンテンツは、一般に、以下にさらに詳細に説明するように複数の段階のコンテキストを使用して整理され、ユーザー105に提示されるようになる。
【0017】
[0027]図2に戻ると、この例ではユーザーコントロール223は、Gパッドと呼ばれるジェスチャパッド225を含み、これは、従来の方向パッド(すなわち「Dパッド」)の機能を、「User Interface with Physics Engine for Natural Gestural Control(自然なジェスチャ制御のための物理エンジンを備えたユーザーインターフェイス)」という名称の、2007年11月12日に出願され、本出願の譲受人によって所有され、詳細に示されるのと同じ効果を有してその全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第60/987,399号に記載されるタッチセンシティブ表面と組み合わせる。「戻る」ボタン230および「プレイ/一時停止」ボタン236も設けられる。しかしながら、特定の実施の要件により、他のタイプのユーザーコントロールが使用されることも可能である。
【0018】
[0028]従来のGUIは、通常、ユーザーがユーザーコントロール223を操作してメディアコンテンツの選択を行うこと、携帯メディアプレーヤー110の動作を制御すること、優先順位を決定することなどをできるようにするために、メニューまたは同様のパラダイムを提供する。一般にコンテンツは、代表的なメニュー項目を参照符号408で示して図4に表示する例示的階層構造400によって表されるように、階層式に配置される。階層構造は、一般的に例えば、情報および対話型エクスペリエンス(ここではまとめて「コンテンツ」と呼ぶ)を整理して提示するために使用され、これを通してユーザーは、提示された様々なオプションから選択を行うことができる。ユーザーは、通常、特定のコンテンツアイテムが捜し出されるまで、一連の関連メニューを「ドリルダウン」して、連続した画面を現していく。
【0019】
[0029]多くの場合は効果的であるが、このようなGUIの階層的性質は、利用できるコンテンツの提示を別々の画面に区分化する傾向がある。区分化は、しばしば、ユーザーがユーザーコントロール223との多くの対話を必要とする場合がある所望のアクションを行うために、1つまたは複数のメニューの中を移動する、またはメニュー間を行き来することを要求する可能性がある。さらに、GUIの提示は、一般にディスプレイ218の2次元を使用して整理されることから「フラット」でありがちである。3次元が使用される限りでは、これは多くの場合、頁(例えば2頁のうちの1頁め、2頁めなど)のような単純なメカニズムを使用することによって実施される。全体的に、階層に配置されたGUIの中の移動は直感的ではない可能性があり、設計者はしばしば、ユーザーが迷いやすい複雑な階層構造を避けるためにGUIコンテンツをまとめる際に限界に直面する。
【0020】
[0030]フラットな、階層的に編成されたコンテンツの提示と比較すると、この編成はコンテンツのピースをリッチコンテキストに埋め込む。図5に示すように、このコンテキスト(破線の矩形を指す参照符号5021,2……Nで示される)は、ユーザー105によってPC312またはパーソナルメディアプレーヤー110上で消費に利用できる各コンテンツアイテム(コンテンツアイテム508によって代表的に示される)を囲んだハロー505として論理的に編成されている。コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトは、一般に、これらが提示される特定のプラットフォームに合わせられることに注意されたい。したがって、例えば提示およびエクスペリエンスは、PC312とパーソナルメディアプレーヤー110との間でいくらか異なることが予想できる。しかしながら、多くの場合、GUIの同じ全体的外観および雰囲気およびハロー状のコンテキストの編成が、プラットフォームを通して維持される。
【0021】
[0031]図6に示すように、コンテキストオブジェクト502は、音楽またはビデオコンテンツのピースなど、各コンテンツアイテム508と関連する幅広い種類のリッチコンテキストを含むことができる。例えば、コンテキストオブジェクトは、アーティストの経歴、歌詞、およびライナーノート、ディスコグラフィー/フィルモグラフィー、写真、コンサートおよびツアーに関する情報、ならびに一般に伝統的な小売り媒体における「ボックスセット」または「特別提供品」と関連するもののような強化された特売品など、伝統的な静的コンテンツ5021を表すことができる。しかしながら、ここでの静的コンテンツのリストは、例示的な目的であって、他のタイプおよび種類の静的コンテンツも、特定の実施の要求を満たすために必要に応じて利用可能であることを強調する。
【0022】
[0032]コンテキストオブジェクトはまた、一般にユーザー105に様々なタイプの対話型エクスペリエンスをサポートするために使用される動的コンテンツ5022によって表されることも可能である。動的コンテンツ5022は、例えばゲーム、エンターテイメントエクスペリエンス、ドキュメンタリー、メディアコンテンツの特別版もしくはディレクターズカット、実況放送、外部データストリームもしくはフィードからの情報を含むことができる。またウェブから抜粋されたコンテンツ5023が、コンテキストオブジェクトとして使用されることも可能である。このようなコンテンツは、例えばアーティストのウェブページ、ニュース、ブログ(すなわちウェブログ)、および他の情報を含むことができる。こうしたリストは網羅的であることを意図しておらず、他のタイプおよび種類の動的コンテンツもまた、必要に応じて利用可能である。
【0023】
[0033]コンテキストオブジェクトはまた、メディアコンテンツ配信サービス325のユーザーからの投稿および/または追加5024を含むことができる。このような投稿は、例えばユーザーのコメント、意見(例えば「賛成/不賛成」)、ユーザーによってアップロードされた写真および映像などを含むことができる。商用コンテンツ5025もまた、コンテキストオブジェクトとして使用されることが可能である。このような商用コンテンツは、例えば、商品もしくは他のメディアコンテンツを購入する、広告が支援するコンテンツを観る機会、製品およびサービスへの抱き合わせ、およびコンテンツのスポンサーのウェブサイトへのリンクを含むことができる。他の様々なタイプおよび種類の商用コンテンツもまた、特定の実施の要求に対処する必要に応じて、様々なタイプの取引および貨幣化手法をサポートするために使用されることが可能である。商用コンテンツ5025との対話を介してメディアコンテンツを購入するなど、安全なトランザクションの完了を支援するために、PC312およびパーソナルメディアプレーヤー110上のGUIによって、ポータルがサポートされることが可能である。
【0024】
[0034]この例ではユーザーのコミュニティおよび/または特定ユーザー502Nのソーシャルグラフからのコンテンツが、コンテキストオブジェクトとして使用されることも可能である。ソーシャルグラフは一般に、消費者の友人、友人の友人などを含む、サービスを使用する人々の間のつながりおよび関係のネットワークとして定義される。このようなコンテンツは、例えばユーザーの友人のお気に入りコンテンツ、「トップ10」もしくは「トップ100」リスト、最も観られているビデオ、最も聴かれている歌、およびその他のタイプのコンテンツを含むことができる。ユーザー105の活動は追跡されて、場合によっては、その活動がサービス325の他のユーザーのためのコミュニティおよび/またはソーシャルの統計として含まれるようになる可能性がある。
【0025】
[0035]コンテキストオブジェクトは、通常、PC312とパーソナルメディアプレーヤー110の両方でメディアコンテンツ配信サービス325によって新しく、最新に維持される。このようにしてユーザー105は、デバイスによって提供されるエクスペリエンスが常に最新であることを保証され続けることが可能である。
【0026】
[0036]コンテキストのハロー505を含む1つの例示的使用法のシナリオは、PC312上でまたはパーソナルメディアプレーヤー110上で好きなアーティストのトラックを聴いているユーザー105を含む。ユーザー105は、コンテキストのハロー505と対話することによって、歌の歌詞を見る、トラックが含まれているアルバムの制作について読むもしくは映像を見る、アーティストの経歴を読む、アーティストのウェブサイトからの公式写真を観察する、およびアーティストのコンサートでファンが撮影した写真を見ることができる。ユーザーはまた、ブログ上でアーティストに関する最新のゴシップを観察する、最新のアルバムのツアーについての更新を見る、アルバムの中で最高の歌に投票する、アーティストに関するファンのフォーラムでコメントを残す、ファンクラブミーティングで撮った写真もしくはビデオをアップロードする、広告主によって主催されるアーティストによる音楽の無料トラックまたはサンプルを聴く、スポンサーの広告と対話する、ファンレターを読む、アーティストを表すアバターまたはキャラクターを含むゲームをプレイする、Tシャツ、記念の品などの商品を購入することもできる。
【0027】
[0037]コンテキストのハロー505を含む第2の例示的使用方のシナリオは、PC312上またはパーソナルメディアプレーヤー110上で好きなテレビ番組のエピソードの映像を観ているユーザー105を含む。ユーザー105は、コンテキストのハロー505と対話することによって、映像の上映を一時停止し、そのエピソードの対話型の強化されたストーリーガイドを引き出す、ならびに写真、俳優の経歴、ディレクターの解説、および同様の観たり読んだりするものを見つけることができる。さらに、ユーザー105は、映像のスクリーンショットを取り込む、コメントを追加する、その後これを友人に送信し、ことによると1話全体へのライブリンクを含むことができる。またユーザー105は、テレビ番組と関連したミニゲームをプレイする、ユーザーの好きな1話に投票する、番組と関連するサウンドトラックを調べて、気に入った歌を購入する、その俳優が他の番組および映画に出ているかを調べる、その後そうした映画の1つをレンタルするもしくは購入するなどを行うことができる。
【0028】
[0038]上記の例示的シナリオで列挙した特定のコンテキストオブジェクトは、例示であることを意図するものであって、網羅的ではないことを強調する。
【0029】
[0039]図7および8は、PC312またはパーソナルメディアプレーヤー110上で動作するそれぞれのGUIを使用して、コンテキストオブジェクト502がコンテンツアイテム508からどのようにアクセスされることが可能であるについての例示例を示す。図7では、コンテキストオブジェクト702は、視覚的にはコンテンツアイテム508の隣に提示されているが、これはディスプレイ画面の側面へと外れており、少し見えなくなっている。しかしながらユーザー105は、コンテキストオブジェクト702を簡単に引き寄せて見えるようにするために、PC312またはプレーヤー110上でユーザーコントロールを操作することができる。あるいは、コンテキストオブジェクト706は、その大部分がディスプレイ画面の隅へ行くが、その一部がコンテンツアイテム508上で見えるように配置されている。この場合、ユーザー105は、コンテキストオブジェクト706の隅をつかんで、その全部を引っ張って見えるようにすることができる。
【0030】
[0040]一部の実施では、コンテキストオブジェクトの中のコンテンツアイテム508は、例えば互いに隣接して、または一方を他方の上に重ねて、同時に表示されることが可能である。図7に示すように、コンテキストオブジェクト709は、コンテンツアイテム508の上に縮小された(例えばサムネイルのような)表示で示される。コンテキストオブジェクト709を選択することによって、ユーザー105はオブジェクトを拡大し、これをフル表示にすることができる。
【0031】
[0041]図8は、GUIの中でコンテンツアイテムとコンテキストオブジェクトの間を移動する別の方法を示す。この例では、ユーザー105はデバイス上のコントロールを操作して、コンテンツアイテム508をめくり、コンテキストオブジェクト812であるように構成されたその仮想背面を見えるようにする。図7および8に示す移動の方法は例示的であり、所与の実施の要求に対処するために適切に、他の移動の構成も利用可能であることを強調する。
【0032】
[0042]図9に示すように、コンテキストのハローは動的であって、ユーザーが1つのコンテンツアイテムからコンテキストの関連するピースへ移動する度に、そのコンテキストオブジェクトは、その周りに作成されたコンテキストの新しいハローを有するコンテンツに変形する。例えば、ユーザー105は、PC312のディスプレイまたはパーソナルメディアプレーヤー110上にレンダリングされているテレビ番組のビデオクリップのようなコンテンツアイテム906からハロー904の中のコンテキストオブジェクト902に移動することができる。ここで、コンテキストオブジェクト902は、ユーザー105がデバイスのディスプレイ画面でこれを観るので、現在、これ自体でコンテンツとして機能するブルーパーまたはアウトテイクであることが可能である。このときコンテキストオブジェクト9131,2……Nと関連する新しいハロー910が、オブジェクト902のために作成される。コンテキストオブジェクト913は、例えばさらなるブルーパーまたはアウトテイク、ならびに元のビデオクリップに戻る移動を可能にするコンテキストオブジェクトを含むことができる。
【0033】
[0043]この例では、ユーザー105は、テレビ番組のディレクターの解説である可能性があるコンテキストオブジェクト9132を選択した。上記のように、選択されたコンテキストオブジェクト9132は、メインディスプレイでレンダリングを開始し、したがって(参照符号921で示すように)それ自体でコンテンツになる。コンテキストオブジェクト926の新しいハローは、このときアイテム921と関連付けられ、このアイテムからユーザーは追加の関連コンテンツおよびエクスペリエンスを見つけることができる。
【0034】
[0044]多くの実施では、ハロー904、910、および926は重なり合ったコンテキストオブジェクトを有する。しかしながら、他の実施では、ハローは重複しない。
【0035】
[0045]一般に、上記のようにエクスペリエンスは、通常PCとパーソナルメディアプレーヤーのプラットフォームで同様に配置される。しかしながら、上述の複数の段階のコンテキストを提供するためのこの配置によって提供される特徴および機能は、一般にPCとパーソナルメディアプレーヤーのプラットフォームの両方に等しい適用性を有するが、これらは、それぞれにとって利用可能なリソースおよび処理能力の違いの影響を受けやすいであろう。詳細には、パーソナルメディアプレーヤー110が携帯デバイスとして構成されているとき、これはPC312および/またはメディアコンテンツ配信サービス325と接続して常に有効であるとは限らない。
【0036】
[0046]したがって、図10に示すように、ユーザー105は一般に、オンライン接続が存在するとき、PC312とパーソナルメディアプレーヤー110の両方について、コンテキストオブジェクト10051,2……Nの大きいハロー1002を維持することができる。これに比べて、プレーヤー110が切り離されて、ユーザーが活動している切断状態に入るとき、より少ないコンテキストオブジェクト10161および10162を有するより限定されたハロー1012がサポートされる。パーソナルメディアプレーヤー110が切断されているときにサポートされるコンテキストオブジェクトの数は、変化する可能性がある。提供される特定のコンテキストオブジェクトは、一般に、プレーヤー110に格納されたコンテンツから取り入れられ、メディアコンテンツ配信サービス325との当面の接続がもはや存在していない場合でも、ユーザーはコンテキストオブジェクトと対話して、新しいコンテンツを見つけ、これと対話することができるようになる。
【0037】
[0047]パーソナルメディアが切断状態であるときユーザーに提供されるエクスペリエンスは一般により限定されるが、可能な最高品質のエクスペリエンスを保証するために、様々な技術が利用可能である。例えば、プレーヤー110とのユーザーの対話は様々な予測アルゴリズムをサポートするために追跡され、格納され、ユーザーがアクセスする可能性のあるコンテキストオブジェクトが後の使用に備えてキャッシュされることが可能である。
【0038】
[0048]他の場合では、ユーザー105は、将来どのタイプのコンテキストオブジェクトと対話しようとしているかをプレーヤー110に指示するよう促されることが可能であり、したがってプレーヤーはサービス325まで行き、必要とされるオブジェクトを先読みすることができる。例えば、メニューシステムまたは他の対話型エクスペリエンスがプレーヤー110によってサポートされ、予想される将来の使用シナリオを介してユーザーを導き、先読みされるべき関連したコンテキストオブジェクトを識別することが可能である。
【0039】
[0049]図11は、パーソナルメディアプレーヤー110の様々な例示的機能的構成要素を示す機能簡略化したブロック図である。機能的構成要素は、デジタルメディア処理システム1102、ユーザーインターフェイスシステム1108、ディスプレイユニットシステム1113、データポートシステム1124、および電源システム1128を含む。さらにデジタルメディア処理システム1102は、画像レンダリングサブシステム1130、映像レンダリングサブシステム1135、および音声レンダリングサブシステム1138を含む。
【0040】
[0050]デジタルメディア処理システム1102は、パーソナルメディアプレーヤー110用の中央処理システムであり、PC、携帯電話、PDA、ハンドヘルドゲームデバイス、デジタル録音および再生システムなど、様々な電子デバイスに見られる処理システムによって提供される機能と同様の機能を提供する。
【0041】
[0051]デジタルメディア処理システム1102の主要機能のいくつかは、プレーヤー110にダウンロードされたメディアコンテンツファイルを受け取ること、そのようなメディアコンテンツファイルの格納を調整すること、要求に応じて特定のメディアコンテンツファイルを回収すること、およびメディアコンテンツファイルをユーザー105のためにディスプレイ上で音声/画像出力にレンダリングすることを含むことができる。またデジタルメディア処理システム1102のさらなる特徴は、メディアコンテンツファイルを求めて外部リソースを検索すること、保護されるメディアコンテンツに対してDRM(digital rights management、デジタル著作権管理)プロトコルを調整すること、および他の録音および再生システムと直接に接続することを含むことができる。
【0042】
[0052]上記のように、デジタルメディア処理システム1102はさらに、3つのサブシステムを含み、すなわち、MPEG(Moving Picture Experts Group)および他の形式のファイルを含むことができる、映像ベースのメディアコンテンツファイルに関連するすべての機能を処理する映像レンダリングサブシステム1135と、例えば一般的に利用されるMP3形式および他の形式の音楽など、音声ベースのメディアコンテンツに関連するすべての機能を処理する音声レンダリングサブシステム1138と、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphic Interchange Format)、および他の形式など、画像ベースのメディアコンテンツに関連するすべての機能を処理する画像レンダリングサブシステム1130とを含む。各サブシステムは、論理的に分かれているように示しているが、実際にはそれぞれ、特定の実施の要件に対処する必要があるので、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントを互いと、およびパーソナルメディアプレーヤー110の残りと共有している。
【0043】
[0053]ユーザーインターフェイスシステム1108は、デジタルメディア処理システム1102に機能的に結合され、ユーザー105はこのユーザーインターフェイスシステム1108を介して、パーソナルメディアプレーヤー110の機能の制御を行うことができる。ディスプレイユニットシステム1113もまた、デジタルメディア処理システム1102に機能的に結合され、ディスプレイ画面218(図2)を含むことができる。レンダリングされたメディアコンテンツを再生するための音声ジャック202(図2)を介した音声出力もまた、ディスプレイユニットシステム1113によってサポートされることが可能である。ディスプレイユニットシステム1113はまた、プレーヤー110の操作中にユーザー105に可視出力および/または音声出力を提供することによってユーザーインターフェイスシステム1108を機能的にサポートし、ユーザーインターフェイスシステム1108の操作を補完することができる。
【0044】
[0054]データポートシステム1124もまた、デジタルメディア処理システム1102に機能的に結合され、パーソナルメディアプレーヤー110がメディアコンテンツをダウンロードするために外部システムと接続することができる機構を提供する。データポートシステム1124は、例えば、データ同期コネクタポート、ネットワーク接続(有線もしくは無線の場合がある)、または他の接続手段を含むことができる。
【0045】
[0055]パーソナルメディアプレーヤー110は、デバイス全体に電力を供給する電源システム1128を有する。この例の電源システム1128は、デジタルメディア処理システム1102に直接結合され、プレーヤー全体の他のシステムおよびサブシステムに間接的に結合される。電源システム1128は、パーソナルメディアプレーヤー110のいかなる他のシステムまたはサブシステムに直接結合されることも可能である。通常、電源は、バッテリー、電力変換器/変圧器、またはいかなる他の従来のタイプの電力供給電源を含むこともできる。
【0046】
[0056]図12は、図11に示され、添付のテキストで説明される機能的構成要素に基づいてパーソナルメディアプレーヤー110の様々な例示的物理構成要素(図12では破線で表されている)を示す簡略化したブロック図であり、デジタルメディア処理システム1102、ユーザーインターフェイスシステム1108、ディスプレイユニットシステム1113、データポートシステム1124、および電源システム1128を含んでいる。図12では、各物理構成要素が単に単一の機能的構成要素に含まれているように示されているが、物理構成要素は、実際には2つ以上の機能的構成要素で共有されることが可能である。
【0047】
[0057]物理構成要素は、例えば、多極接続1212を介してメモリーコントローラー/チップセット1206に結合された中央処理装置1202を含む。メモリーコントローラー/チップセット1206は、次にランダムアクセスメモリー(「RAM」)1215および/または固体メモリーもしくはフラッシュメモリーのような不揮発性メモリー1218に結合されることが可能である。こうした物理構成要素は、メモリーコントローラー/チップセット1206との接続を通して、コントローラー1225を介してハードディスクドライブ1221(または他の固体メモリー)に、ならびにシステムバス1230を介して機能的構成要素システムの残部に、まとめて結合されることが可能である。
【0048】
[0058]電力供給システム1128では、充電式バッテリー1232が使用されて、1つまたは複数の接続(図示しない)を使用して構成要素に電力を供給することが可能である。バッテリー1232は、次に外部のAC電力アダプター1233に結合される、またはPC312に結合されるときはsyncケーブル321を介して電力を受け取ることが可能である(図3)。
【0049】
[0059]ディスプレイ画面218は、映像グラフィックコントローラー1234と関連付けられる。映像グラフィックコントローラーは、当業者には知られているように、通常ソフトウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアの混合を使用して、ディスプレイ画面218上にGUIを実装する。音声ジャック202およびその関連音声コントローラー/コーデック1239と併せて、こうした構成要素は、表示ユニットシステム1113を含み、システムバス1230を介して他の物理構成要素に直接的にまたは間接的に結合されることが可能である。
【0050】
[0060]ユーザーコントロール223は、上述のように、GUIとの対話をサポートするために使用されるユーザーコントロール機能を実行するユーザーインターフェイスシステム1108の中のユーザーコントロールインターフェイス1242と関連付けられる。ネットワークポート1245および関連するネットワークインターフェイス1248は、syncポート1252およびその関連するコントローラー1253とともに、データポートシステム1124の物理構成要素を構成することができる。こうした構成要素は、システムバス1230を介して他の構成要素に直接的にまたは間接的に接続されることも可能である。
【0051】
[0061]対象物について、構造的特徴および/または方法論的動作に特有の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲で定義する対象物は、必ずしも上記の特定の特徴または動作に限定されないことを理解されたい。正しくは、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として、上記の特定の特徴および動作を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルメディアプレーヤー(110)であって、
テキストおよびグラフィックをレンダリングするように構成されたディスプレイ画面(205)と、
ユーザーコントロール(223)と、
リモートソースからコンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトを受け取るためのインターフェイス(1124)を含み、1つまたは複数のコンテンツアイテムを示すGUIをレンダリングするために前記ディスプレイ画面(205)と接続しているデジタルメディア処理システム(1102)と、
前記パーソナルメディアプレーヤー(110)の中の1つまたは複数のプロセッサ(1202)によって実行されるとき、i)それぞれがコンテンツアイテム(508)を囲んで前記コンテンツアイテム(508)に文脈上の意味を与える複数のハロー(505)内に論理的に読み込まれた複数のコンテキストオブジェクト(502)を表示するように構成された前記GUIを、前記ディスプレイ画面(205)上に実装し、ii)前記ユーザーコントロール(223)が前記ユーザーによって操作されて、前記ディスプレイ画面(205)に表示可能であるコンテキストオブジェクト(502)に移動することを可能にし、iii)前記パーソナルメディアプレーヤー(110)が前記リモートソースから切断されているとき、ローカルに格納されたコンテンツアイテムに適合するために前記ハロー(505)の中のコンテキストオブジェクト(502)の数を削減する、コンピューター可読命令を有するメモリ(1215、1218、1221)と
を含む、パーソナルメディアプレーヤー(110)。
【請求項2】
前記デジタルメディア処理システムがさらに、保護されるコンテンツアイテムまたはコンテキストオブジェクトにDRM規制を実施するように構成された、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項3】
前記携帯メディアプレーヤーが、リモートソースからコンテキストオブジェクトを取得するために、媒介デバイスと同期されることが可能である同期ポートをさらに含む、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項4】
前記デジタルメディア処理システムが、メディアコンテンツを受信し、前記メディアコンテンツを格納し、前記メディアコンテンツの一部を前記ディスプレイ画面にレンダリングするように構成された、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項5】
前記ユーザーコントロールが、タッチセンシティブ表面を備えるGパッドを含む、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項6】
前記リモートソースが、ネットワークを通じてアクセスされるサービスである、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項7】
前記GUIがさらに、購入を完了させるためのポータルをサポートするように構成された、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項8】
前記コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトが、媒介デバイスを介して受け取られ、前記コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトが、前記パーソナルメディアプレーヤーと前記媒介デバイスとの間の同期プロセス中に転送され、前記転送されるコンテンツオブジェクトおよびコンテキストストアイテムが前記ユーザーによって選択される、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項9】
前記コンテキストオブジェクトが、文脈上、エンターテイメントのアイテムと関連する、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項10】
前記エンターテイメントのアイテムが、基本的に音楽、オーディオブック、ポッドキャスト、ニュース、もしくは解説からなる群から選択された音声、または基本的にテレビ番組、音楽ビデオ、ビデオクリップ、映画、もしくは長編特作映画からなる群から選択された映像、のうちの1つを備えるメディアコンテンツを含む、請求項9に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項11】
前記命令がさらに、前記格納されたコンテンツアイテムと関連するさらなるコンテキストオブジェクトの先読みを実行するように構成され、前記先読みが断定的なアルゴリズムを使用する、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項12】
前記先読みが、前記ユーザーに関して収集された利用統計に従って行われる、請求項11に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項13】
前記命令がさらに、前記パーソナルメディアプレーヤーがネットワーク接続から切断されているとき、前記ハローと関連するコンテキストオブジェクトの数を削減するように構成され、前記削減することが、前記ユーザーからの入力を用いて行われる、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項14】
前記コンテキストオブジェクトが、静的コンテンツ、動的コンテンツ、1つまたは複数のウェブサイトから抜粋されたコンテンツ、ユーザーの投稿もしくは追加、商用コンテンツ、コミュニティと関連するコンテンツ、またはユーザーのソーシャルグラフと関連するコンテンツのうちの少なくとも1つを表す、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項15】
前記リモートソースが、オンラインメディアコンテンツ配信サービスを含む、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項1】
パーソナルメディアプレーヤー(110)であって、
テキストおよびグラフィックをレンダリングするように構成されたディスプレイ画面(205)と、
ユーザーコントロール(223)と、
リモートソースからコンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトを受け取るためのインターフェイス(1124)を含み、1つまたは複数のコンテンツアイテムを示すGUIをレンダリングするために前記ディスプレイ画面(205)と接続しているデジタルメディア処理システム(1102)と、
前記パーソナルメディアプレーヤー(110)の中の1つまたは複数のプロセッサ(1202)によって実行されるとき、i)それぞれがコンテンツアイテム(508)を囲んで前記コンテンツアイテム(508)に文脈上の意味を与える複数のハロー(505)内に論理的に読み込まれた複数のコンテキストオブジェクト(502)を表示するように構成された前記GUIを、前記ディスプレイ画面(205)上に実装し、ii)前記ユーザーコントロール(223)が前記ユーザーによって操作されて、前記ディスプレイ画面(205)に表示可能であるコンテキストオブジェクト(502)に移動することを可能にし、iii)前記パーソナルメディアプレーヤー(110)が前記リモートソースから切断されているとき、ローカルに格納されたコンテンツアイテムに適合するために前記ハロー(505)の中のコンテキストオブジェクト(502)の数を削減する、コンピューター可読命令を有するメモリ(1215、1218、1221)と
を含む、パーソナルメディアプレーヤー(110)。
【請求項2】
前記デジタルメディア処理システムがさらに、保護されるコンテンツアイテムまたはコンテキストオブジェクトにDRM規制を実施するように構成された、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項3】
前記携帯メディアプレーヤーが、リモートソースからコンテキストオブジェクトを取得するために、媒介デバイスと同期されることが可能である同期ポートをさらに含む、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項4】
前記デジタルメディア処理システムが、メディアコンテンツを受信し、前記メディアコンテンツを格納し、前記メディアコンテンツの一部を前記ディスプレイ画面にレンダリングするように構成された、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項5】
前記ユーザーコントロールが、タッチセンシティブ表面を備えるGパッドを含む、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項6】
前記リモートソースが、ネットワークを通じてアクセスされるサービスである、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項7】
前記GUIがさらに、購入を完了させるためのポータルをサポートするように構成された、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項8】
前記コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトが、媒介デバイスを介して受け取られ、前記コンテンツアイテムおよびコンテキストオブジェクトが、前記パーソナルメディアプレーヤーと前記媒介デバイスとの間の同期プロセス中に転送され、前記転送されるコンテンツオブジェクトおよびコンテキストストアイテムが前記ユーザーによって選択される、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項9】
前記コンテキストオブジェクトが、文脈上、エンターテイメントのアイテムと関連する、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項10】
前記エンターテイメントのアイテムが、基本的に音楽、オーディオブック、ポッドキャスト、ニュース、もしくは解説からなる群から選択された音声、または基本的にテレビ番組、音楽ビデオ、ビデオクリップ、映画、もしくは長編特作映画からなる群から選択された映像、のうちの1つを備えるメディアコンテンツを含む、請求項9に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項11】
前記命令がさらに、前記格納されたコンテンツアイテムと関連するさらなるコンテキストオブジェクトの先読みを実行するように構成され、前記先読みが断定的なアルゴリズムを使用する、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項12】
前記先読みが、前記ユーザーに関して収集された利用統計に従って行われる、請求項11に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項13】
前記命令がさらに、前記パーソナルメディアプレーヤーがネットワーク接続から切断されているとき、前記ハローと関連するコンテキストオブジェクトの数を削減するように構成され、前記削減することが、前記ユーザーからの入力を用いて行われる、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項14】
前記コンテキストオブジェクトが、静的コンテンツ、動的コンテンツ、1つまたは複数のウェブサイトから抜粋されたコンテンツ、ユーザーの投稿もしくは追加、商用コンテンツ、コミュニティと関連するコンテンツ、またはユーザーのソーシャルグラフと関連するコンテンツのうちの少なくとも1つを表す、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【請求項15】
前記リモートソースが、オンラインメディアコンテンツ配信サービスを含む、請求項1に記載のパーソナルメディアプレーヤー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−527786(P2011−527786A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516748(P2011−516748)
【出願日】平成21年6月28日(2009.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/048986
【国際公開番号】WO2010/002750
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月28日(2009.6.28)
【国際出願番号】PCT/US2009/048986
【国際公開番号】WO2010/002750
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】
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