説明

コンピュータ装置及びその制御方法

【課題】遠隔のコンピュータ装置からの管理性を損なわずに、待機状態における消費電力の低減を低減することができるコンピュータ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るコンピュータ装置は、待機電力が供給されている間、自己が搭載されたコンピュータ装置に関する情報を取得可能な情報取得デバイスと、情報取得デバイスへの待機電力の供給を制御する電力制御手段と、他のコンピュータ装置からの情報要求に基づいて、電力制御手段に対し、情報の要求先の情報取得デバイスに待機電力を供給するよう制御命令を出力すると共に、待機電力が供給された情報取得デバイスが取得したコンピュータ装置に関する情報を、他のコンピュータ装置に提供する情報提供手段と、を備えたている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔の他のコンピュータ装置からの情報要求に対し、必要な情報を提供する機能を有するコンピュータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遠隔の他のコンピュータ装置からの情報要求に対し、必要な情報を提供する機能を有するコンピュータ装置が知られている。Intelligent Platform Management Interface(IPMI)は、例えば、サーバシステムなどのコンピュータ装置の管理に使用される。IPMIにより、遠隔のコンピュータ装置から、管理対象のコンピュータ装置のログ情報や温度・電圧などの状態を監視することができる。IPMIの仕様は、Intel(登録商標)のウェブサイトより入手が可能である。
【0003】
IPMIの機能を提供するコントローラとして、Baseboard Management Controller(BMC)が存在する。このBMCは、管理対象のコンピュータ装置に設けられる。遠隔のコンピュータ装置は、このBMCを介して管理対象のコンピュータ装置を管理・監視することが可能である。
【0004】
BMCは、Sensor Data Record(SDR)と呼ばれるIPMIからアクセス可能なセンサのデータレコードを有している。データレコードには、温度や電圧などの値やシステムの状態などが定義されている。BMCは、これら情報を遠隔のコンピュータ装置へ提供することができる。温度や電圧等の情報を取得する情報取得デバイスにアクセスするには、I2Cと呼ばれるバスプロトコルを使用する。BMCや情報を取得する情報取得デバイスは、待機電力により動作しており、コンピュータ装置が待機状態であっても、温度や電圧などの値やシステムの状態などの情報を提供することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−033506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたコンピュータ装置では、待機状態において、温度や電圧等の情報を遠隔の他のコンピュータ装置に提供できるよう、これらの情報を取得する情報取得デバイスに対して常に待機電力を供給している。そのため、特許文献1に開示されたコンピュータ装置では、待機状態において、待機電力を十分に低減できないという問題点がある。
【0007】
本発明は、このような問題点に対してなされたものであり、待機状態において、遠隔の他のコンピュータ装置からの情報要求に対して必要な情報を提供する機能を有したまま、待機電力を低減することができるコンピュータ装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るコンピュータ装置の一態様は、待機電力が供給されている間、自己が搭載されたコンピュータ装置に関する情報を取得可能な情報取得デバイスと、前記情報取得デバイスへの待機電力の供給を制御する電力制御手段と、他のコンピュータ装置からの前記情報要求に基づいて、前記電力制御手段に対し、特定の情報取得デバイスに待機電力を供給するよう制御命令を出力すると共に、待機電力が供給された前記特定の情報取得デバイスが取得した前記コンピュータ装置に関する情報を、前記他のコンピュータ装置に提供する情報提供手段と、を備えたことを特徴とする。
ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るコンピュータ装置の制御方法は、待機電力が供給されている間、自己が搭載されたコンピュータ装置に関する情報を取得可能な情報取得デバイスを備えたコンピュータ装置の制御方法であって、他のコンピュータ装置からの情報要求に基づいて、特定の情報取得デバイスに待機電力を供給し、待機電力が供給された前記特定の情報取得デバイスが取得した前記コンピュータ装置に関する情報を、前記他のコンピュータ装置に提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るコンピュータ装置及びその制御方法によれば、遠隔の他のコンピュータ装置からの管理性を損なわずに、待機状態における消費電力の低減化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の変形例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の他の変形例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の全体構成を示す機能ブロック図である。このコンピュータ装置100は、第1情報取得デバイス103、第2情報取得デバイス104、電力制御手段105、及び情報提供手段101を備えている。コンピュータ装置100は、遠隔にある他のコンピュータ装置(図示せず)からの情報要求を受け取り、受け取った情報要求に応じて、情報取得デバイス103、104によって取得された情報を、遠隔の他のコンピュータ装置に提供する機能を備えている。例えば、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)により、遠隔のコンピュータ装置から、管理対象のコンピュータ装置のログ情報や温度・電圧などの状態を監視することができる。
【0013】
第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104は、待機電力が供給されている間、自己が搭載されているコンピュータ装置100に関する情報を取得することができる。第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104は、コンピュータ装置100の温度を検出する温度センサや、コンピュータ装置100に設けられたファンの回転速度を検出するセンサ、若しくは、コンピュータ装置100内の電圧を検出するセンサ等のハードウェアデバイスとして構成することができる。また、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104は、コンピュータ装置100内のログ情報を取得するソフトウェアデバイスとして構成することができる。さらに、これら以外にも、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104を、Field Replaceable Unit(FRU)としてもよい。第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104をFRUとして構成すれば、コンピュータ装置100内の交換可能なユニットが有する個別情報を、遠隔の他のコンピュータ装置に対して提供することも可能となる。
【0014】
なお、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104は、異なる場所に設置された、同じカテゴリーの情報(温度・電圧等)を取得する情報取得デバイスによって構成することができる。また、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104は、異なるカテゴリーの情報(温度・電圧等)を取得する情報取得デバイスの組み合わせであってもよい。
【0015】
情報提供手段101は、遠隔の他のコンピュータ装置より情報要求を受け取り、その情報要求に対する情報を他のコンピュータ装置に提供するよう構成されている。情報提供手段101は、Baseboard Management Controller(BMC)として構成することができる。ここで、遠隔の他のコンピュータ装置からの情報要求には、要求先の情報取得デバイス(第1情報取得デバイス103及び/又は第2情報取得デバイス104)の識別情報が含まれている。情報提供手段101は、受け取った情報要求に含まれる識別情報を参照し、該当する第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104に対し、待機電力を供給するよう電力制御手段105に対して電力制御命令を出力する。
【0016】
また、情報提供手段101は、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104に対し、情報要求を出力することにより、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104により取得されたコンピュータ装置100に関する情報を、取得することができる。情報提供手段101は、要求先の第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104から取得された情報を、遠隔の他のコンピュータ装置に返す。
【0017】
電力制御手段105は、情報提供手段101からの電力制御命令に応じて、コンピュータ装置100内の第1情報取得デバイス103と第2情報取得デバイス104に対して、個別に電力を供給する機能を有している。電力制御手段105は、情報提供手段101からの電力制御命令に基づいて、遠隔のコンピュータ装置から情報が要求された情報取得デバイスが、コンピュータ装置100内のどの情報取得デバイスに相当するかを判断し、判断された要求先の第1情報取得デバイス103及び/又は第2情報取得デバイス104に対して待機電力を供給する。
【0018】
電力制御手段105は、コンピュータ装置100の待機状態時において、第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104への待機電力の供給を停止しておき、遠隔の他のコンピュータ装置から情報要求があった時にのみ、要求対象の第1情報取得デバイス103又は第2情報取得デバイス104へ待機電力の電力供給を行う。ここで、「待機状態」とは、Windows(登録商標)等のOS(Operating System)がシャットダウンされた状態を示すものとする。例えば、コンピュータ装置のACケーブルをコンセントに挿したまま、電源ボタンを押していない状態を示す。
【0019】
次に、図1を参照して、本実施の形態1に係るコンピュータ装置100の動作を説明する。まず、コンピュータ装置100が通常の動作状態から待機状態になると、情報提供手段101は、電力制御手段105に対し電力制御命令を出力することにより、電力制御手段105を通じて、第1情報取得デバイス103と第2情報取得デバイス104に対する待機電力の供給を停止する。
【0020】
続いて、遠隔の他のコンピュータ装置が、コンピュータ装置100の第1情報取得デバイス103に対してコンピュータ装置100に関する情報を要求したとする。この場合、情報提供手段101は、情報要求に含まれる第1情報取得デバイス103の識別情報を参照し、要求先が第1情報取得デバイス103であることを特定する。
【0021】
次に、情報提供手段101は、電力制御手段105に対して、第1情報取得デバイス103へ電力供給を行うよう、電力制御命令を出力する。電力制御手段105は、情報提供手段101から電力制御命令を受け取ると、第1情報取得デバイス103に対し待機電力を供給する。これにより、情報提供手段101は、第1情報取得デバイス103へのアクセスが可能となり、適切な初期化処理を実施後、第1情報取得デバイス103からコンピュータ装置100に関する情報を取得する。情報提供手段101は、取得した温度情報を、遠隔の他のコンピュータ装置に返す。また、情報提供手段101は、第1情報取得デバイス103から要求対象のコンピュータ装置100に関する情報を受け取ると、電力制御手段105に電力制御命令を出力し、第1情報取得デバイス103への待機電力の供給を再び停止する。
【0022】
なお、遠隔の他のコンピュータ装置から第2情報取得デバイス104に対して情報要求があった場合も、上記と同様の流れとなる。すなわち、電力制御手段105により、第2情報取得デバイス104に対し、待機電力が供給されることになる。
【0023】
このように、実施の形態1では、待機状態において、第1情報取得デバイス103と第2情報取得デバイス104への待機電力の供給が停止されているため、待機電力の分だけ待機状態時の消費電力を低減することができる。
【0024】
また、本実施の形態では、遠隔のコンピュータ装置から温度情報の取得が行われた場合に、対象となる第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104に対して待機電力を供給するため、遠隔のコンピュータ装置からの管理性を損なうこともない。
【0025】
変形例1.
次に、本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の変形例について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の変形例を示す図である。なお、以下の説明では、実施の形態1と同一の構成要素については、同一の符号を付すことによりその説明を省略する。
【0026】
図2に示すコンピュータ装置200の特徴は、図1のコンピュータ装置100に加え、記憶手段102が設けられている点にある。記憶手段102には、Sensor Data Record(SDR)と呼ばれる、遠隔の他のコンピュータ装置からアクセス可能な第1情報取得デバイス103及び第2情報取得デバイス104のデータレコードが保持されている。情報提供手段101は、記憶手段102に格納されたSDR情報から、遠隔のコンピュータ装置から情報要求された対象の情報取得デバイスが、コンピュータ装置200内のどの情報取得デバイスに相当するかを判断することができる。記憶手段102は、不揮発性メモリによって構成することができる。記憶手段102は、図2のようにコンピュータ装置200内に設けてもよく、また、コンピュータ装置200の外部に設けてもよい。
【0027】
変形例2.
続いて、実施の形態1の他の変形例について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータ装置の他の変形例を示す機能ブロック図である。図3に示すコンピュータ装置300は、基本的構成は図2に示すコンピュータ装置200と同じであるが、コンピュータ装置300は、2以上のn個のハードウェアバイス(第1情報取得デバイス103、第2情報取得デバイス104、第n情報取得デバイス106)から構成されている点において、コンピュータ装置200と相違する。
【0028】
図3において、情報提供手段101は、記憶手段102に格納されたSDR情報を使用して各情報取得デバイスに関する情報を提供する。第1情報取得デバイス103から第n情報取得デバイス106は、SDRにて定義された情報取得デバイスである。これらの情報取得デバイスは、実施の形態1と同様に、温度やファン速度などを監視するハードウェアデバイスとして構成することができる。電力制御手段105は、情報提供手段101からの電力制御命令により、第1情報取得デバイス103から第n情報取得デバイス106までの各情報取得デバイスに対して、個別に待機電力を供給する。
【0029】
次に、図3を参照し、変形例2に係るコンピュータ装置300の動作について説明する。まず、コンピュータ装置300が通常の動作状態から待機状態になった時、情報提供手段101は、電力制御手段105を通じて、第1情報取得デバイス103から第n情報取得デバイス106の全情報取得デバイスに対する電力供給を停止する。続いて、遠隔の他のコンピュータ装置から、任意の情報取得デバイスへの情報取得が要求されると、情報提供手段101は、情報要求に含まれる情報取得デバイスの識別情報から、記憶手段102に格納されたSDRを用いて、要求先の情報取得デバイスを特定する。
【0030】
情報提供手段101は、電力制御手段105を用いて、要求対象の情報取得デバイスが動作可能になるよう、この情報取得デバイスに対し待機電力を供給する。これにより、情報提供手段101は、要求対象の情報取得デバイスへのアクセスが可能となり、適切な初期化処理を実施後、センサの情報を取得する。情報提供手段101は、センサによって取得された情報を、遠隔の他のコンピュータ装置に返すと共に、電力制御手段105を使用して、対象情報取得デバイスへの待機電力の供給を再び停止する。
【0031】
このように、コンピュータ装置300では、待機状態の場合に情報取得デバイスへの待機電力供給を停止し、情報取得デバイスへの待機電力の供給を停止しておき、遠隔のコンピュータ装置からの情報要求があった場合に、必要な情報取得デバイスに待機電力を供給する。これにより、遠隔のコンピュータ装置から管理・監視の情報取得が可能なまま、待機状態時において、待機電力を低減することができる。また、コンピュータ装置300のように、情報取得デバイスの数が多ければ多いほど、待機状態の消費電力を低減させる効果が増大する。
【0032】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、図1乃至3に示されたコンピュータ装置では、それぞれ2つ以上の情報取得デバイスを備えているが、コンピュータ装置に設けられる情報取得デバイスは、1つであってもよい。1つの情報取得デバイスに対し、待機状態において待機電力の供給を停止し、遠隔の他のコンピュータ装置からの情報要求があった場合にのみ待機電力を1つの情報取得デバイスに供給すれば、本発明の効果のひとつである消費電力の低減を図ることができる。
【0033】
また、図3に示すように、複数の情報取得デバイスが設置されている場合には、複数の情報取得デバイスを複数のグループに分割し、グループ毎に待機電力の供給及び情報要求を行なうように構成してもよい。
【0034】
また、遠隔のコンピュータ装置が、既存のIPMIを使用することにより、管理対象のコンピュータ装置のログ情報や温度・電圧などの状態を監視する際に、本発明を適用することにより、容易に消費電力の低減を実現することができる。
【0035】
また、上記の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。)
【0036】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【符号の説明】
【0037】
100、200、300 コンピュータ装置
101 情報提供手段
102 記憶手段
103 第1情報取得デバイス
104 第2情報取得デバイス
105 電力制御手段
106 第n情報取得デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
待機電力が供給されている間、自己が搭載されたコンピュータ装置に関する情報を取得可能な情報取得デバイスと、
前記情報取得デバイスへの待機電力の供給を制御する電力制御手段と、
他のコンピュータ装置からの前記情報要求に基づいて、前記電力制御手段に対し、情報の要求先の情報取得デバイスに待機電力を供給するよう電力制御命令を出力すると共に、待機電力が供給された前記特定の情報取得デバイスが取得した前記コンピュータ装置に関する情報を、前記他のコンピュータ装置に提供する情報提供手段と、を備えたコンピュータ装置。
【請求項2】
前記コンピュータ装置は、前記情報要求に含まれる、要求先の前記情報取得デバイスを示す識別情報を保持する記憶手段を備え、
前記情報提供手段は、前記記憶手段に保持された前記要求先の前記情報取得デバイスを示す前記識別情報を参照することにより、前記要求先の情報取得デバイスに対して待機電力を供給するよう前記電力制御手段に対し電力制御命令を出力する、請求項1に記載のコンピュータ装置。
【請求項3】
前記情報提供手段は、前記要求先の情報取得デバイスから要求対象である情報を取得すると、再び当該情報取得デバイスへの待機電力の供給を停止するよう前記電力制御手段に電力制御命令を出力する、請求項1又は2に記載のコンピュータ装置。
【請求項4】
前記電力制御手段は、前記コンピュータ装置が通常状態から前記待機状態に移行すると、前記情報取得デバイスに対して待機電力の供給を停止する、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のコンピュータ装置。
【請求項5】
前記情報提供手段は、BMC(Baseboard Management Controller)により構成されている、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のコンピュータ装置。
【請求項6】
前記コンピュータ装置に関する情報は、前記コンピュータ装置の温度、電圧、前記コンピュータ装置のログ情報、及びファンの回転速度のうち少なくとも1つを含む、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のコンピュータ装置。
【請求項7】
待機電力が供給されている間、自己が搭載されたコンピュータ装置に関する情報を取得可能な情報取得デバイスを備えたコンピュータ装置の制御方法であって、
他のコンピュータ装置からの情報要求に基づいて、情報の要求先の情報取得デバイスに待機電力を供給し、
待機電力が供給された前記要求先の情報取得デバイスが取得した前記コンピュータ装置に関する情報を、前記他のコンピュータ装置に提供する、コンピュータ装置の制御方法。
【請求項8】
前記情報要求に含まれる、要求先の前記情報取得デバイスを示す識別情報を保持し、
保持された前記要求先の情報取得デバイスを示す識別情報を参照することにより、前記特定の情報取得デバイスに対して待機電力を供給する、請求項7に記載のコンピュータ装置の制御方法。
【請求項9】
前記要求先の情報取得デバイスによって要求対象の情報が取得されると、再び当該要求先の情報取得デバイスへの待機電力の供給を停止する、請求項7又は8に記載のコンピュータ装置の制御方法。
【請求項10】
前記コンピュータ装置が通常状態から前記待機状態に移行すると、前記情報取得デバイスに対して待機電力の供給を停止する、請求項7乃至9のうちいずれか1項に記載のコンピュータ装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−203817(P2012−203817A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70115(P2011−70115)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】