説明

コンベアのシュート装置

【課題】長期間安定かつ確実に原料の積み付けの際の落下衝撃を緩和可能なコンベアのシュート装置を提供する。
【解決手段】原料を搬送するコンベア11の下流側端部に設けられ、コンベア11から落下する原料を山積みするために使用するコンベアのシュート装置10において、高さ方向に複数段並べて配置される原料の搬送路13〜18を備え、上下に隣り合う各搬送路13〜18のうち、下側に位置する搬送路14〜18の上流側端部を、その上側に位置する搬送路13〜17の下流側端部に回動自在に接続し、自由状態では各搬送路13〜18を上流側から下流側へかけて下方へ傾斜させた落下速度減少手段19と、最下段に配置される搬送路18に設けられ、搬送路18を上昇又は下降させ、落下速度減少手段19の高さ調整を行うワイヤー20、21とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベアで搬送してきた原料を、例えば運搬船内に落下させて山積みするためのコンベアのシュート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原料の搬送にはコンベアが使用されており、搬送した原料をコンベアから自然落下させて、例えば運搬船に積み込んでいる。しかし、運搬船内への原料の積み込み時に、原料に落下衝撃が加わるため、例えば、原料が崩壊又は粉化する問題があった。そこで、この落下衝撃を緩和するため、以下のシュート装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、床面に山積みされた原料の高さに応じて伸縮可能な傾斜した伸縮シュートと、この伸縮シュートの排出口に設けられ落下する原料が衝突する減速板とを有するシュート装置が開示されている。
また、図4に示すように、高さ方向に複数段並べて配置される原料の搬送路90、91とガイド92、93とを、パンタグラフ式のリンク機構で接続し、最上部の搬送路90とガイド92の間に設けられたシリンダー94の伸縮動作によって、各搬送路90、91を上下方向に伸縮するシュート装置95もある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−321804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたシュート装置は、コンベアから床面までの距離が長くなれば伸縮シュートの長さも長くする必要があるため、伸縮シュート下流側端部での原料の滑走速度が上昇し、原料が減速板に衝突した際に崩壊する。また、コンベアに取付けられる伸縮シュートは、カンチレバー構造となっているため、その長さが長くなると伸縮に必要な動力が多大となり、しかも伸縮機構への原料の侵入が顕著になるため、伸縮シュートの円滑な伸縮動作が阻害される恐れがある。
また、図4に示すシュート装置95は、運搬船96内に積み込んだ原料の高さレベルが上昇すると、下側の搬送路91が原料に埋まるため、シリンダー94を伸ばして各搬送路90、91を上方へ移動させる必要がある。しかし、搬送路90、91を上方へ移動させる場合、各搬送路90、91の傾斜が緩やかになり、原料が搬送路90、91上で滞留して滑走不能となる。
なお、搬送路90、91を高さ方向に複数段並べて配置する場合、シリンダー94の推力を大きくする必要がある。また、その推力を受ける搬送路90、91とガイド92、93は、より大きな強度が必要となるため、結果として搬送路90、91とガイド92、93が大きくなり、重量増を招き、カンチレバー構造の設備では問題がある。更に、シュート装置95を運搬船96の上方に配置する際に、多段の搬送路90、91を折り畳んでも、ベルトコンベア97下方へのシュート装置95の突出量が大きくなり、シュート装置95が運搬船96の側壁に衝突する恐れがあるため、ベルトコンベア97を昇降させる必要があり、設備コストがかかる。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、長期間安定かつ確実に原料の積み付けの際の落下衝撃を緩和可能なコンベアのシュート装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、その手段(1)は、原料を搬送するコンベアの下流側端部に設けられ、該コンベアから落下する原料を山積みするために使用するコンベアのシュート装置において、
高さ方向に複数段並べて配置される原料の搬送路を備え、上下に隣り合う該各搬送路のうち、下側に位置する前記搬送路の上流側端部を、その上側に位置する前記搬送路の下流側端部に回動自在に接続し、自由状態では前記各搬送路を上流側から下流側へかけて下方へ傾斜させた落下速度減少手段と、
最下段に配置される前記搬送路に設けられ、該搬送路を上昇又は下降させ、前記落下速度減少手段の高さ調整を行うワイヤーとを有する。
【0007】
手段(2)は、手段(1)に係るコンベアのシュート装置において、前記各搬送路にはその幅方向両側に側壁部が設けられ、しかも該側壁部間の内幅が前記搬送路の底部から上方へかけて広がっていることが好ましい。
手段(3)は、手段(1)及び手段(2)に係るコンベアのシュート装置において、前記各搬送路の長手方向の長さは2m以上3m以下であることが好ましい。
手段(4)は、手段(1)〜手段(3)に係るコンベアのシュート装置において、前記搬送路の上流側の内側表面には衝撃吸収材が設けられ、前記搬送路の上流側を除く内側表面には耐摩耗材が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るコンベアのシュート装置は、高さ方向に複数段並べて配置される原料の搬送路のうち、最下段に配置される搬送路にワイヤーを設けて高さ調整を行うので、このワイヤーを巻き上げ、最下段に位置する搬送路を上昇させることにより、各搬送路を下方から上方へ向けて一段ずつ順次畳むことができる。これにより、畳まれた搬送路以外は、各搬送路の傾斜角度を維持するので、従来のような、搬送路の傾斜角度が緩やかになることを防止し、原料を搬送路で滞留させることなく、ジグザグ状に移動させながら落下させ、落下衝撃を緩和できる。
また、装置構成が簡単であるので、過剰な動力が不要であり、カンチレバー構造の装置として適しており、しかもメンテナンスも容易である。
【0009】
また、本発明に係るコンベアのシュート装置において、各搬送路の幅方向両側に設けられた側壁部間の内幅を、搬送路の底部から上方へかけて広げた場合は、ワイヤーの巻き上げにより、上下に隣り合う各搬送路のうち、下側に位置する搬送路の側壁部が、上側に位置する搬送路の側壁部を外側から覆うようにして、搬送路が重なり合う。これにより、シュート装置全体をコンパクトにできるので、例えば、シュート装置を運搬船の上方へ移動させる際に、従来のようにコンベア自体を昇降させなくても、シュート装置が運搬船の側壁へ衝突することを防止できる。
【0010】
そして、本発明に係るコンベアのシュート装置において、各搬送路の長手方向の長さを規定した場合は、原料の滑走速度が過度に速くなることを防止できる。
更に、本発明に係るコンベアのシュート装置において、搬送路の上流側の内側表面に衝撃吸収材を設けた場合は、上下に隣り合う各搬送路のうち、上側に位置する搬送路から落下してきた原料が、下側に位置する搬送路へ落下する際の衝撃を緩和できる。また、搬送路の上流側を除く内側表面に耐摩耗材を設けた場合、搬送路の使用可能期間を、耐摩耗材が設けられていない場合より長くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るコンベアのシュート装置の使用時の正面図、側面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同コンベアのシュート装置の折り畳み時の正面図、側面図である。
【0012】
図1(A)、(B)、図2(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係るコンベアのシュート装置(以下、単にシュート装置ともいう)10は、原料を搬送するベルトコンベア(コンベアの一例)11の下流側端部に設けられ、ベルトコンベア11のベルト12から落下する原料を山積みするために使用する装置であり、高さ方向に複数段(ここでは、6段)並べて配置される原料の搬送路13〜18を備え、自由状態では各搬送路13〜18を上流側から下流側へかけて下方へ傾斜させた落下速度減少手段19と、最下段に配置される搬送路18に設けられ、搬送路18を上昇又は下降させ、落下速度減少手段19の高さ調整を行うワイヤー20、21とを有する。以下、詳しく説明する。
【0013】
落下速度減少手段19の各搬送路13〜18は、鋼材で構成され、その底部の内幅が例えば30cm以上70cm以下(ここでは、50cm程度)になっており、また最上段を除く搬送路14〜18については、長手方向(原料の移動方向)の長さが2m以上3m以下(ここでは、2.5m程度)になっている。なお、最上段に配置される搬送路13は、他の搬送路14〜18よりも、その長手方向の長さが短くなっている。
このように、搬送路13〜18の長手方向の長さを規定することで、各搬送路13〜18を転がり落ちる原料の過度の速度上昇を防止できる。
各搬送路13〜18は、その幅方向両側に側壁部22〜27がそれぞれ設けられ、しかも長手方向の両側が開口状態となっている。また、両側の側壁部22〜27間の内幅は、搬送路13〜18の底部から上方へかけて断面逆ハ字状に徐々に広がっている。
【0014】
図2(A)に示すように、落下速度減少手段19の最上段に配置される搬送路13は、その両側の側壁部22の上流側端部が、ベルトコンベア11のケーシング28の下側に設けられた2つの支持部29に、両側から支持される状態で回動自在に取付けられている。また、搬送路13の両側壁部22の外側で、支持部29近傍には、支持部29の回動範囲を制限するストッパー部材(図示しない)が設けられ、このストッパー部材に支持部29が当接することで、ケーシング28と搬送路13との間の開度が、所定角度以上開くことを防止している。
このようにして、シュート装置10の落下速度減少手段19は、ベルトコンベア11の下流側端部に取付けられている。
【0015】
また、図1(A)、(B)、図2(A)、(B)に示すように、上下に隣り合う搬送路13〜18のうち、上側に位置する搬送路13〜17の両側壁部22〜26の下流側端部にも、側壁部22〜26の外側に突出する支持部30が設けられ、この2つの支持部30が、その下側に位置する搬送路14〜18の両側壁部23〜27の上流側端部を、外側から回動自在に支持している。また、下側の搬送路14〜18の両側壁部23〜27の外側で、支持部30近傍には、支持部30の回動範囲を制限するストッパー部材31が設けられ、このストッパー部材31に支持部30が当接することで、上下に隣り合う搬送路13〜17と搬送路14〜18との間の開度が、所定角度以上開くことを防止している。
【0016】
このように、下側に位置する各搬送路14〜18を、その上側に位置するベルトコンベア11のケーシング28及び搬送路13〜17に、それぞれ回動自在に接続することで、自由状態では各搬送路13〜18を上流側から下流側へかけて下方へ傾斜させることができる。
この各搬送路13〜18の傾斜角度は、原料が各搬送路13〜18上で滞留することなく、かつ落下時の落下衝撃を緩和するため、水平面に対して、例えば、30度以上50度以下の範囲内(ここでは、40度)に設定する。これは、支持部30とストッパー部材31との相対位置を調整することにより設定できる。
【0017】
なお、原料が、ベルトコンベア11のベルト12及び上側に位置する搬送路13〜17から、その下側に位置する搬送路13〜18へ落下する際には、各搬送路13〜18への衝突により原料に衝撃が加わるため、この搬送路13〜18の上流側(例えば、搬送路13〜18の上流端から搬送路13〜18の全長の1/3程度の範囲)の内側表面に衝撃吸収材を設ける。この衝撃吸収材とは、例えばゴム製のものであり、好ましくは耐摩耗性を備えるゴムである。
また、各搬送路13〜18の長期使用を可能にするため、その上流側を除く内側表面に耐摩耗材を設ける。この耐摩耗材とは、例えばセラミックであり、好ましくは表面の滑り性が良好なセラミックである。
なお、衝撃吸収材と耐摩耗材は、例えば、接着剤又はボルトにより各搬送路に取付ける。
【0018】
最下段に配置される搬送路18の長手方向中央部には、その下面に搬送路18の幅方向に渡って固定台32が設けられている。この固定台32は、搬送路18の両側に突出しており、その突出した部分の上面に、動滑車33がそれぞれ取付けられ、この各動滑車33にワイヤー20、21が巻かれている。
ワイヤー20、21は、その一端がベルトコンベア11のケーシング28下側にターンバックル34を介して取付けられ、他端が電動ウィンチ(図示しない)に接続されている。なお、搬送路18の上昇又は下降時に各搬送路13〜18が傾く場合は、ターンバックル34により各ワイヤー20、21の長さ調整を行う。
これにより、電動ウィンチを作動させ、ケーシング28に複数取付けられた定滑車35を介して2本のワイヤー20、21を同じ量ずつ巻き上げることで、最下段の搬送路18を上昇させ、また巻き戻すことで、搬送路18を下降できる。
【0019】
ここで、ワイヤー20、21を巻き上げて、各搬送路13〜18を折り畳む場合、各搬送路13〜18の両側壁部22〜27の内幅が、上方へ向かって広がっているため、下側に位置する搬送路14〜18の側壁部23〜27が、上側に位置する搬送路13〜17の側壁部22〜26を外側から覆うようにして、搬送路13〜18が重なり合う。このため、落下速度減少手段19をコンパクトにでき、ベルトコンベア11の下方への落下速度減少手段19の突出量を小さくできる。
なお、最上段と最下段の搬送路13、18を除く搬送路14〜17の長手方向中央部には、その両側壁部23〜26の外側にガイドローラ36が設けられている。このため、全搬送路13〜18を折り畳むに際しては、搬送路14〜17のガイドローラ36が、ベルトコンベア11のケーシング28の下方に設けられたガイド37に接触しながら誘導され、各搬送路13〜18を容易に折り畳むことができる。
【0020】
続いて、本発明の一実施の形態に係るコンベアのシュート装置10の使用方法について説明する。
まず、図2(A)、(B)に示すように、シュート装置10の落下速度減少手段19を折り畳んだ状態にし、ベルトコンベア11の先端部を運搬船(図示しない)の上方へ移動させて、シュート装置10を運搬船の上方へ配置する。そして、電動ウィンチを作動させてワイヤー20、21を巻き戻し、図1(A)、(B)に示すように、最下段に配置される搬送路18が船底に届くまで落下速度減少手段19を伸ばした後、ベルトコンベア11を作動させ、ベルト12から原料を落下させる。なお、この原料は、例えば、粉状物、粒状物、及び塊状物(コークス)のいずれか1又は2以上であり、製品も含むものである。
【0021】
原料の積付けによって、積付け山の高さが最下段に位置する搬送路18の落下口近傍まで高くなってきた場合、ベルトコンベア11のベルト12からの原料の落下を一時停止した後、電動ウィンチを作動させてワイヤー20、21を巻き上げる。これにより、搬送路18がその上側に位置する搬送路17の支持部30を軸心として回動し、搬送路17の裏側に折り畳まれる(図1(B)の二点鎖線参照)。なお、ワイヤー20、21によって引き上げられたのは、搬送路18のみであるため、他の搬送路13〜17の傾斜角度に変化はない。
そして、再びベルトコンベア11を作動させ、ベルト12から原料を落下させる。
【0022】
以下、上記したように、原料の積付け山の高さに応じて、各搬送路13〜17の折り畳みを下段から順次行うことで、常に落下距離が最小となるような原料の積付けを行うことができる。
これにより、原料の積み付けの際の落下衝撃を、従来のシュート装置を使用する場合よりも緩和でき、しかも粉塵の発生も抑制できる。
原料の積付けが終了した後は、ベルトコンベア11のベルト12からの原料の落下を停止した後、電動ウィンチを作動させてワイヤー20、21を巻き上げる。そして、図2(A)、(B)に示すように、シュート装置10の落下速度減少手段19を折り畳んだ状態にし、ベルトコンベア11の先端部を運搬船の上方から陸上へ向けて移動させる。
【実施例】
【0023】
次に、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について、図3を参照しながら説明する。この図3は、粒径が50mm以上のコークスを異なる高さ(0.5〜16mの範囲)から落下させ、落下衝撃によって粉砕又は破砕し、粒径が50mm未満となったコークスの割合を調査した結果である。なお、試験条件は、麻袋に袋詰めしたコークスをアスファルト上に落下させた場合(アスファルト+袋詰め:◆)、麻袋が平たくなるように1層詰めしたコークスをアスファルト上に落下させた場合(アスファルト+1層詰め:◇)、麻袋に袋詰めしたコークスをコークス上に落下させた場合(コークス上+袋詰め:▲)、及び袋詰めすることなく前記した本発明のシュート装置を使用してコークスを落下させた場合(実施例:×)の4条件である。ここで、実施例については、シュート装置の最上段に位置する搬送路のコークス投入口を麻袋の落下位置と同じにし、最下段に位置する搬送路のコークス排出口を、コークスの落下距離が最小(例えば、0.5m以下)となるように配置した。
図3から明らかなように、(アスファルト+1層詰め:◇)→(アスファルト+袋詰め:◆)→(コークス上+袋詰め:▲)の順序で、コークスの落下の際に、コークスへ加わる衝撃が小さくなっていることが分かる。そして、本実施例のように、落下速度減少手段の高さ調整を行って、最下段に位置する搬送路のコークス排出口の位置を調整することで、粉砕又は破砕するコークス量を最小限にできることを確認できた。
【0024】
以上、本発明を、一実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のコンベアのシュート装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
なお、前記実施の形態においては、各搬送路の上方を開放していたが、覆うことも可能である。これにより、粉塵の飛散を更に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係るコンベアのシュート装置の使用時の正面図、側面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同コンベアのシュート装置の折り畳み時の正面図、側面図である。
【図3】異なる高さからそれぞれ落下させた原料の粉化率を示すグラフである。
【図4】従来例に係るコンベア設備の説明図である。
【符号の説明】
【0026】
10:コンベアのシュート装置、11:ベルトコンベア、12:ベルト、13〜18:搬送路、19:落下速度減少手段、20、21:ワイヤー、22〜27:側壁部、28:ケーシング、29、30:支持部、31:ストッパー部材、32:固定台、33:動滑車、34:ターンバックル、35:定滑車、36:ガイドローラ、37:ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料を搬送するコンベアの下流側端部に設けられ、該コンベアから落下する原料を山積みするために使用するコンベアのシュート装置において、
高さ方向に複数段並べて配置される原料の搬送路を備え、上下に隣り合う該各搬送路のうち、下側に位置する前記搬送路の上流側端部を、その上側に位置する前記搬送路の下流側端部に回動自在に接続し、自由状態では前記各搬送路を上流側から下流側へかけて下方へ傾斜させた落下速度減少手段と、
最下段に配置される前記搬送路に設けられ、該搬送路を上昇又は下降させ、前記落下速度減少手段の高さ調整を行うワイヤーとを有することを特徴とするコンベアのシュート装置。
【請求項2】
請求項1記載のコンベアのシュート装置において、前記各搬送路にはその幅方向両側に側壁部が設けられ、しかも該側壁部間の内幅が前記搬送路の底部から上方へかけて広がっていることを特徴とするコンベアのシュート装置。
【請求項3】
請求項1及び2のいずれか1項に記載のコンベアのシュート装置において、前記各搬送路の長手方向の長さは2m以上3m以下であることを特徴とするコンベアのシュート装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベアのシュート装置において、前記搬送路の上流側の内側表面には衝撃吸収材が設けられ、前記搬送路の上流側を除く内側表面には耐摩耗材が設けられていることを特徴とするコンベアのシュート装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−153576(P2007−153576A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−353449(P2005−353449)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】