説明

コンベア付バケットクレーン

【課題】クレーンによる石炭等の荷揚げ作業を短時間で行えるようにする。
【解決手段】バケットを用いて資材を搬送するためのクレーン10は、台座部18と、台座部18上に設けられた本体部28と、本体部28に上下方向に回動可能に接続され、斜め上方に向かって延びるアーム30と、本体部28から横方向に延びるコンベア機構26と、アーム30の先端から懸垂し、先端にバケット24が接続されたワイヤ32と、を含み、アーム30及びコンベア26は同一軸を中心として、常時、平面視においてアーム30の延びる方向がコンベア26の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンに関し、特に、バケットを用いて石炭、鉄鉱石などの積荷を荷揚げするためのクレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
バージ船などにより運ばれた石炭や鉄鉱石などの積荷は、バージ船を岸壁に沿って停泊させた状態で荷揚げされる。荷揚げされた石炭等は地上に設置されたコンベアにより所定の場所へ送られる。このような荷揚げ作業には、例えば、特許文献1に記載されているようなジブクレーンが広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−53290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ジブクレーンを用いてバージ船上の石炭等をコンベアに荷揚げする際には、ジブクレーンのワイヤの先端に取り付けられたバケットを、ワイヤを送り出すことにより降下させ、バージ船上の石炭をバケット内に収容し、ワイヤを引き上げることによりバケットを上昇させ、さらに、アームを水平方向に回転させることにより、コンベアの上方にバケットを移動させる必要がある。
しかしながら、このようなワイヤの送出/引上動作やアームの水平方向の回転動作は非常に時間がかかるため、石炭等の荷揚げ作業に時間がかかってしまう。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、クレーンによる石炭等の荷揚げ作業を短時間で行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のクレーンは、バケットを用いて積荷を荷揚げするためのクレーンであって、台座部と、台座部上に設けられたクレーン本体部と、クレーン本体部に上下方向に回動可能に接続されたアームと、アームの下方においてクレーン本体部から略水平方向に延びるコンベア機構と、を備え、バケットはアームの先端部から懸垂するワイヤの先端に接続され、アーム及びコンベア機構は、常時、同一軸を中心として、平面視においてアームの延びる方向がコンベア機構の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能であることを特徴とする。
【0007】
上記の構成の本発明によれば、アーム及びコンベア機構が、常時、平面視においてアームの延びる方向とコンベア機構の延びる方向とが一致するように水平方向に回動可能であるため、ワイヤ送出装置によるワイヤを送出/引上作業や、アームの水平方向の回転作業を行うことなく、アームを上下に回動させるだけで、バケットを、石炭を収容する位置とコンベア上方の位置との間で移動させることができる。これにより、従来、石炭の荷揚げ作業において非常に時間がかかっていた、ワイヤ送出装置によるワイヤの送出/引上作業や、アームの水平方向の回転作業を省略することができ、さらに、アームの上下の回転作業は非常に迅速に行うことができるため、石炭の荷揚げ作業を短時間で行うことができる。特に、石炭の荷揚げ作業において、このワイヤ送出装置によるワイヤを送出/引上作業や、アームの水平方向の回転作業は、何度も繰返し行われていたため、作業時間を大幅に削減できる。
【0008】
本発明は、好ましくは、さらに、ワイヤの送出及び引込可能なワイヤ送出装置を含み、コンベアは上下方向に回動可能にクレーン本体部に接続されている。
このような構成の本発明によれば、石炭の量が減少しても、コンベアを下方に向かって回動させ、さらに、ワイヤ送出装置によりワイヤを送り出してアームの先端から懸垂するワイヤの長さを長くすることにより、引き続きアームを上下に回動させるだけでコンベア上への石炭の移動を行うことができる。また、逆に、石炭の山の高さが高い場合には、ワイヤ送出装置によりワイヤを引込み、アームの先端から懸垂するワイヤの長さを短くするとともに、コンベアを上方に向かって回動させることにより、アームを上下に回動させるだけで石炭の移動を行うことができる。
【0009】
また、本発明のクレーンは、バケットを用いて積荷を荷揚げするためのクレーンであって、台座部と、台座部上に設けられたクレーン本体部と、クレーン本体部から略水平方向に延びるアームと、アームの下方においてクレーン本体部から略水平方向に延びるコンベア機構と、アームに取り付けられ、該アームに沿って進退可能なワイヤ支持部と、先端部がワイヤ支持部から懸垂し、先端にバケットが接続されたワイヤと、ワイヤの送出及び巻上可能なワイヤ送出装置と、を含み、アーム及びコンベア機構は、常時、同一軸を中心として、平面視においてアームの延びる方向がコンベア機構の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能であることを特徴とする。
上記の構成の本発明によれば、アーム及びコンベア機構が、常時、平面視においてアームの延びる方向とコンベア機構の延びる方向とが一致するように水平方向に回動可能であるため、ワイヤ支持部とワイヤ送出装置を操作することにより、アームの水平方向の回転作業を行うことなくバケットを、石炭を収容する位置とコンベア上方の位置との間で移動させることができる。これにより、従来、石炭の荷揚げ作業において非常に時間がかかっていた、アームの水平方向の回転作業を省略することができ、石炭の荷揚げ作業を短時間で行うことができる。
【0010】
また、本発明において、コンベア機構は長手方向に伸張可能であってもよい。
上記の構成の本発明によれば、コンベア機構を長手方向に延ばすことにより、クレーン本体から離間した位置の石炭であっても、ワイヤ支持部の進退を大きくすることなく荷揚げできる。
【0011】
また、本発明のクレーンは、バケットを用いて積荷を荷揚げするためのクレーンであって、台座部と、台座部上に設けられたクレーン本体部と、クレーン本体部から略水平方向に延びるアームと、アームの下方においてクレーン本体部から略水平方向に延びるコンベア機構と、アームに取り付けられたワイヤ支持部と、先端部がワイヤ支持部から懸垂し、先端にバケットが接続されたワイヤと、ワイヤの送出及び巻上可能なワイヤ送出装置と、を含み、コンベア機構は長手方向に伸張可能であり、アーム及びコンベア機構は、常時、同一軸を中心として、平面視においてアームの延びる方向がコンベア機構の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能であることを特徴とする。
【0012】
上記の構成の本発明によれば、アーム及びコンベア機構が、常時、平面視においてアームの延びる方向とコンベア機構の延びる方向とが一致するように水平方向に回動可能であるため、ワイヤ送出装置、コンベア機構を操作することにより、アームの水平方向の回転作業を行うことなくバケットを、石炭が積載された位置とコンベア上方の位置との間で移動させることができる。
【0013】
本発明において、好ましくは、コンベア機構は、コンベア部材と、該コンベア部材の先端部に接続され、前方上方に向けて傾斜した状態と、直上を向いた状態との間の所定の可動角度範囲内で回動可能なレシーバ部材を備え、コンベア機構は、レシーバ部材が直上を向いた状態から前方上方に向けて傾斜した状態へと回動することにより、長手方向に伸張可能であるとよい。
上記の構成の本発明によれば、ワイヤ送出装置のワイヤの送出及び巻上と、レシーバ部材の回動操作のみにより、バケットにより石炭等を荷揚げできる。
【0014】
本発明において、好ましくは、コンベア機構は、少なくとも一対のコンベア部材を備え、少なくとも一対のコンベア部材のうちのコンベア本体部に接続されたコンベア部材に対して、少なくとも一対のコンベア部材のうちの他のコンベア部材がコンベア機構の延びる方向に移動することにより、コンベア機構が長手方向に伸張可能である。
上記の構成の本発明によれば、ワイヤ送出装置のワイヤの送出及び巻上と、コンベア部材の移動のみにより、バケットにより石炭を荷揚げできる。
【0015】
また、本発明において、好ましくは、コンベアは、クレーン本体に対して上下方向に昇降可能であるとよい。
このような構成によれば、石炭を積載したバージ船が満潮時や石炭の積載量が減少して上昇した場合に、バージ船の上昇に合わせてコンベアを上昇させることにより、バケットの昇降高さを大きくすることなく、石炭の荷揚げ作業を行うことができる。
【0016】
また、本発明において、好ましくは、コンベアは、クレーン本体に対して上方方向に回動可能であるとよい。
このような構成によれば、石炭の荷揚げ作業が進行して石炭の積載量が減少した場合であっても、コンベアを下方に回動させることにより、バケットの昇降高さを大きくすることなく、石炭の荷揚げ作業を行うことができる。
なお、上記の「略水平方向」とは、ワイヤ支持部が容易に進退可能である、又はコンベア上の石炭等が転がり落ちないような傾斜角度範囲内であることをいう。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、石炭等の荷揚げ作業を短時間で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態のバケットクレーンが設置された搬送船の平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態のバケットクレーンが設置された搬送船の正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態のバケットクレーンのバケットを降下させた状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態のバケットクレーンのバケットを上昇させた状態を示す側面図である。
【図5】図4に示す状態のバケットクレーンの正面図である。
【図6】本発明の第2実施形態のバケットクレーンの側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態のバケットクレーンのバケットを降下させた状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第2実施形態のバケットクレーンのバケットを上昇させた状態を示す側面図である。
【図9】レシーバ部材を省略した実施形態のバケットクレーンの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施形態によるコンベア付バケットクレーンを図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による石炭をバージ船から岸壁上へ移動させるためのバケットクレーンを備えた搬送船の平面図である。また、図2は、図1に示す搬送船の正面図である。
図1に示すように、本実施形態における搬送船1は、岸壁2と、石炭4を積載したバージ船6との間に停泊し、バージ船6上の石炭4を岸壁2上まで搬送するためのものである。
【0020】
図1及び図2に示すように、搬送船1は、略長方形状の甲板8の一方の長辺側の側縁に間をあけて設けられた2台のバケットクレーン10と、甲板8の一方の長辺側の縁に沿って水平に設けられた第1のコンベア12と、甲板8の略対角線方向に傾斜して設けられた第2のコンベア14と、甲板8の他方の長辺側の縁に設けられた第3のコンベア16と、を備える。
【0021】
図2に示すように、第1のコンベア12は、各バケットクレーン10の台座部18を水平方向に貫通し、下流側の端部が第2のコンベア14の上流側の端部の上方に位置するように設けられている。第1のコンベア12上に載置された石炭は、第2のコンベア14の下方側の端部に向かって送られ、下流側の端部から第2のコンベア14上に落下する。
【0022】
第2のコンベア14の下流側の端部は、第3のコンベア16の台座部20の上方に位置している。第1のコンベア12から第2のコンベア14上に落下した石炭は、第2のコンベア14により斜め上方に向かって送られ、第3のコンベア16の台座部20の上方から第3のコンベア16上に落下する。
【0023】
第3のコンベア16は、台座部20と、台座部20の上方に設けられ、台座部20を中心として水平方向に回動可能なコンベア本体部22とを備える。本実施形態では、バージ船6上の石炭4を岸壁2上まで搬送するため、コンベア本体部22は回転して先端が岸壁2上に位置している。第2のコンベア14の下流側の端部から第3のコンベア16上に落下した石炭は、コンベア本体部22により岸壁2上まで送られる。
【0024】
図3及び図4は本実施形態のバケットクレーン10の側面図であり、それぞれ、バージ船6の石炭4をバケット24内に収容するためバケット24を降下させた状態と、バケット24内に収容した石炭をコンベア機構26に載置するためバケット24を上昇させた状態を示す。また、図5は、図4に示す状態のバケットクレーン10の正面図である。
【0025】
図3及び図4に示すように、バケットクレーン10は、搬送船の甲板8上に設けられた台座部18と、台座部18の上方に設置された本体部28と、本体部28に取り付けられたアーム30と、アーム30先端から懸垂するワイヤ32と、ワイヤ32先端に取付けられたバケット24と、ワイヤ32を送り出すためのワイヤ送出装置34等の従来技術のバケットクレーンと同様の構成要素を備えている。そして、本実施形態のバケットクレーン10は更に本体部28に略水平方向に延びるように取り付けられたコンベア機構26を備えている。なお、ここでいう「略水平方向」とは、コンベア機構26上の石炭が落下しないような傾斜角度範囲内であることをいう。
【0026】
台座部18は、鋼管からなり、内部に垂直に延びる貫通孔18Aが形成されている。また、図5に示すように、台座部18の中間部には第1のコンベア12が水平方向に貫通しており、第1のコンベア12は貫通孔18A内に露出している。
【0027】
本体部28は、台座部18の上方に、台座部18の中心軸を中心として水平方向に回転可能に設けられている。図5に示すように、本体部28は横方向に離間した2本の脚部を備えており、その間に形成されたコンベア収容空間28Aは、台座部18の貫通孔18Aと連通している。
【0028】
コンベア機構26は、ベルトコンベアからなるコンベア本体部26Aを含む例えばトラス架構からなる部材であり、本体部28のコンベア収容空間28Aに後端部が挿入された状態で保持されている。コンベア機構26のコンベア本体部26Aは、台座部18の貫通孔18Aの上方で終端している。コンベア機構26は、例えば、ウインチによりコンベア機構26の先端に取り付けられたワイヤを引き上げるなどの方法により、コンベア本体部26Aが終端している位置を中心として、本体部28に対して上下方向に所定の可動角度範囲、回動可能である。
【0029】
アーム30は、前方に向かって上方に傾斜した状態で、下端部が本体部28に取り付けられている。アーム30は、この本体部28に取り付けられた下端を中心に上下方向に所定の可動角度範囲だけ回動することができる。なお、本実施形態ではアーム30の下端が本体部28に取り付けられている場合を示しているが、これに限らず、アームの中間部を本体部に取付け、アームの下端部にカウンタウエイトを取り付けてもよい。
【0030】
ワイヤ送出装置34は、例えば、ウインチなどからなり、本体部28に取り付けられており、作業員の操作に応じてワイヤ32の送出及び引込を行うことができる。
また、バケット24は遠隔操作により開閉可能であり、内部に石炭を収容すること、及び内部に収容された石炭を排出することができる。
【0031】
本実施形態のバケットクレーン10は上記説明したように、アーム30及びコンベア機構26が、台座部18の中心軸に対して水平方向に回動可能な本体部28に接続されているため、アーム30及びコンベア機構26は一体となって台座部18の中心軸を中心として、常時、平面視において横方向に同じ方向に延びた状態となるように、水平方向に回動可能である。
【0032】
以下、上記説明したバケットクレーン10を含む搬送船1を用いて、バージ船6から岸壁2へ石炭を搬送する方法を説明する。
まず、図3に示すように、アーム30を下方に向かって回動させる。これにより、バケット24は前方に向かって移動するとともに、バージ船6の船倉内の石炭の山4に向かって降下する。そして、バケット24が石炭の山まで降下すると、バケット24を開放して内部に石炭を収容し、再びバケット24を閉じる。
【0033】
次に、図4に示すように、アーム30を上方に向かって回動させる。この際、ワイヤ送出装置34によってワイヤ32を引込む必要はない。アーム30を上方に向かって回動させることにより、バケット24は上方に向かって移動するとともに、本体部28に向かって移動する。上記のように、本実施形態のバケットクレーン10では、常時、アーム30とコンベア機構26は水平方向に同じ角度を向いているため、アーム30を上方に向かって回動させることにより、バケット24がコンベア機構26のコンベア26A上まで移動することとなる。
【0034】
このように、本実施形態のバケットクレーン10では、ワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込や、アーム30の水平方向の回転を行うことなく、アーム30を上下方向に回動させることにより、バケット24を石炭の山4と、コンベア26A上との間で移動させることができる。このため、従来非常に時間がかかっていたワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込や、アーム30の水平方向の回転を省略でき、さらに、このアーム30の上下方向への回動作業は、ワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込や、アーム30の水平方向の回転に比べて非常に短時間で行うことができるため、コンベア機構26への石炭の積載作業にかかる時間を非常に短縮することができる。
【0035】
次に、この状態で、バケット24を開き、内部に収容されていた石炭を落下させる。バケット24から落下した石炭は、コンベア機構26のコンベア本体部26A上に積まれる。コンベア機構26のコンベア本体部26Aに積まれた石炭は、本体部28に向かって送られ、コンベア収容空間28Aでコンベア本体部26Aの端部から落下する。上記のように、コンベア収容空間28Aと台座部18の貫通孔18Aとが連通しており、さらに、コンベア26Aの端部が台座部18の貫通孔18Aの上方に位置しているため、コンベア本体部26Aから落下した石炭は、台座部18の貫通孔18Aへと落下し、貫通孔18A内で水平方向に延びる第1のコンベア12上に載置される。
【0036】
なお、バージ船6上の石炭の荷揚げ作業が進行し、バージ船6の石炭の山4の高さが低くなってきた場合には、ワイヤ送出装置34によりワイヤ32を送り出し、アーム30の先端から懸垂するワイヤ32の長さを長くするとともに、コンベア機構26を下方に向かって回動させればよい。これにより、石炭の山4の高さが低くなっても、上記説明したのと同様に石炭をコンベア機構26に積むことができる。これとは逆に、石炭の山4の高さが高い場合には、ワイヤ送出装置34によりワイヤ32を引込みアーム30の先端から懸垂するワイヤ32の長さを短くするとともに、コンベア機構26を上方に向かって回動させればよい。
【0037】
このようにして、各バケットクレーン10においてバージ船6から第1のコンベア12上に移送された石炭は、第1のコンベア12により、搬送船の甲板8の縁に沿って第2のコンベア14の下流側の端部の上方まで運ばれ、下流側の端部から第2のコンベア14上に落下される。第2のコンベア14上に落下した石炭は、第2のコンベア14により搬送船1の対角線方向に上方に向かって運ばれ、第2のコンベア14の下流側の端部から第3のコンベア16のコンベア本体部22上に落下する。第3のコンベア16のコンベア本体部22上に落下した石炭は、第3のコンベア16により岸壁上まで運ばれる。
【0038】
以上説明したように、本実施形態のバケットクレーン10によれば、アーム30及びコンベア機構26が、常時、平面視においてアーム30の延びる方向とコンベア機構26の延びる方向とが一致するように水平方向に回動するため、アーム30を上下に回動作業を行うだけで、バケット24を、バージ船上の石炭を収容する位置とコンベア機構26上方の位置との間で移動させることができる。
【0039】
このため、従来、石炭の荷揚げ作業において非常に時間がかかっていたワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込や、アーム30の水平方向への回転作業を省略できるとともに、さらに、アーム30の上下方向の回動作業は、ワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込や、アーム30の水平方向への回転作業に比べて非常に短時間で行うことができるため、バージ船6から岸壁2への石炭の移動作業を非常に短縮できる。特に、このワイヤ送出装置によるワイヤを送出/引上作業やアームの水平方向の回転作業は、石炭の荷揚げ作業において繰り返し行われていたため、石炭の荷揚げ作業の時間を大幅に削減できる。
【0040】
また、コンベア機構26を上下方向に回動可能としたため、バージ船6の甲板上の石炭4の積載量が減少して石炭の山の高さが低くなった場合には、コンベア機構26を下方に向かって回動させた状態とし、さらに、ワイヤ送出装置34によりワイヤ32を送り出し、アーム30の先端から懸垂するワイヤ32の長さを長くすることにより、アーム30を上下に回動させるだけでバージ船6からコンベア機構26上への石炭の移動を行うことができる。逆に、石炭の山4の高さが高い場合には、ワイヤ送出装置34によりワイヤ32を引込みアーム30の先端から懸垂するワイヤ32の長さを短くするとともに、コンベア機構26を上方に向かって回動させることにより、アーム30を上下に回動させるだけでバージ船6からコンベア機構26上への石炭の移動を行うことができる。
【0041】
なお、本実施形態では、石炭の荷揚げ作業を行う場合について説明したが、これに限らず、鉄鉱石やチップなどの積荷の荷揚げ作業であれば本発明のクレーンを適用できる。
また、本実施形態では、搬送船1上に固定されたバケットクレーン10について説明したが、これに限らず、移動式のバケットクレーンとすることもできる。
【0042】
また、本実施形態では、荷揚げ作業中、ワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込を全く行っていないが、これに限らず、ワイヤ送出装置34によるワイヤ32の送出/引込を行ってもよい。このような場合であっても、従来の方法に比べて、ワイヤ送出装置34によりワイヤ32を送出/引込する長さが格段に短くなるため、作業時間を減らすことができる。
【0043】
また、本実施形態では、本体部28が台座部18に対して回転することによりアーム30及びコンベア機構26を水平方向に回転させる構成としたが、これに限らず、アーム30及びコンベア機構26に対して、それぞれ回転機構を設けてもよい。このような場合には、各回転機構の回転角度を同期させることにより、常時、平面視においてアーム30とコンベア機構26が横方向に同じ方向に延びた状態となる。
また、上記の実施形態では、バージ船から岸壁に石炭等を移動する場合について説明したが、これに限らず、バージ船から他の船舶へ石炭等を移動する場合や、岸壁からバージ船に石炭等を移動する場合であっても、本発明を適用することができる。
【0044】
以下、本発明の第2実施形態によるコンベア付バケットクレーンを図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成要素については図面に同じ番号を付して説明を省略する。
図6は本実施形態のバケットクレーン110の側面図である。
図6に示すように、バケットクレーン110は、搬送船や地上に立設された台座部18と、台座部18の上方に設置された本体部128と、本体部128の上端に水平方向に延びるように取り付けられたアーム130と、アーム130先端から懸垂するワイヤ132Aと、ワイヤ132A先端に取付けられたバケット24と、ワイヤ132A、132B、132Cを巻上及び送出可能なワイヤ送出機構134A,134B、134Cと、を備えている。そして、本実施形態のバケットクレーン110は更に本体部128に取り付けられたコンベア部材126を備えている。
【0045】
本実施形態においても、台座部18は鋼管からなり、内部に垂直に延びる貫通孔18Aが形成されている。また、台座部18の中間部にはコンベア12が水平方向に貫通しており、このコンベア12は貫通孔18A内に露出している。
【0046】
本体部128は、台座部18の上方に、台座部18の中心軸を中心として水平方向(矢印A方向)に回転可能に設けられており、これにより本体部128に取り付けられたアーム130とコンベア部材126とは同期して回動可能である。本体部128は、第1実施形態と同様に横方向に離間した2本の脚部を備えており、その間に形成されたコンベア収容空間が台座部18の貫通孔18Aと連通している。
【0047】
コンベア部材126は、コンベア収容空間内を昇降可能なコンベア基部140と、コンベア基部140により水平視においてアーム130と同じ方向に延びるように支持された第1のコンベア部材142と、第1のコンベア部材142の上部を軸方向に摺動可能に接続された第2のコンベア部材144と、第2のコンベア部材144の先端に取り付けられたホッパー146と、ホッパー146の先端部に前後に回動可能に取り付けられたレシーバ部材148と、を備える。
【0048】
コンベア基部140は、例えば、ウインチによる巻き上げやラックアンドピニオン機構などにより、コンベア収容空間内を本体部128に対して矢印F方向に昇降可能である。
第1及び第2のコンベア部材142、144は、ベルトコンベアからなるコンベア本体142A,144Aを含んだ例えばトラス架構からなる部材である。第1のコンベア部材142は、ベルト本体142Aが終端している位置を中心として、コンベア基部140に対して上下方向(矢印G方向)に所定の可動角度範囲、回動可能に支持されている。
また、第2のコンベア部材144は、第1のコンベア部材142の長手方向に沿って摺動可能である。これにより、コンベア部材126は伸張可能となっている。
【0049】
なお、本実施形態では、第2のコンベア部材144の先端にはアーム130上に設けられたワイヤ支持部150から延びるワイヤの下端が接続されている。これにより、第2のコンベア部材144はワイヤ支持部150の移動に同期して、第1のコンベア部材142に対して進退する。
【0050】
ホッパー146は、下方に向かって幅が狭まるように形成されており、上部に投入された石炭等を第2のコンベア部材144のコンベア本体144A上に投下する。
レシーバ部材148は、例えば、上方が開放されたコの字状の断面を有する鋼材からなる。レシーバ部材148は、基端部が回動可能にホッパー146の先端に取り付けられており、先端部にはワイヤ支持部150から垂下されたワイヤ132Bの下端が接続さている。これにより、レシーバ部材148は、ワイヤ送出機構134Bにより巻上及び送出することにより、前方上方に傾斜した状態と直立した状態との間の所定の可能角度範囲において回動できる。
【0051】
アーム130は、本体部128の上端に水平方向に延びており、その上部にワイヤ支持部150が軸方向に摺動可能に設けられている。ワイヤ支持部には、ワイヤ送出機構134Cから延びるワイヤが接続されており、ワイヤ送出機構134Cによりワイヤ132Cを巻上又は送出することにより、アーム130に沿って進退する。
【0052】
ワイヤ送出機構134A、134B、134Cは、例えば、ウインチなどからなり、本体部128に取り付けられており、作業員の操作に応じてワイヤ132A、132B、132Cの送出及び引込を行うことができる。
【0053】
ワイヤ送出機構134Aから延びるワイヤ132Aは、ワイヤ支持部150まで延び、先端部がワイヤ支持部150から垂下されている。ワイヤ132Aの先端には、バケット24が接続されている。
ワイヤ送出機構134Bから延びるワイヤ132Bは、ワイヤ支持部150まで延び、先端部がワイヤ支持部150から垂下されている。上述のように、ワイヤ132Bの先端はレシーバ部材148の先端に接続されている。
【0054】
ワイヤ送出機構134Cから延びるワイヤ132Cはループ状であり、アーム130に沿うように配置されている。そして、ワイヤ132Cの途中部にはワイヤ支持部150が取り付けられており、ワイヤ送出機構134Cを送出及び巻上ることによりワイヤ支持部150をアーム130に沿って進退させることができる。
【0055】
以下、上記説明したバケットクレーン110により、例えば、バージ船などに積載された石炭をコンベア12上に投下する方法を説明する。
まず、図6に矢印Aで示すように、アーム130が積載された石炭の山に向くように本体部128を台座部18に対して回転させる。これにより、アーム130のみならず、コンベア部材126も積載された山に向くように回動する。
【0056】
次に、ワイヤ送出機構134Cにより、ワイヤ132Cを送出又は巻上ることにより、図6に矢印Bで示すように、バケット24が積載された石炭の山の上方に位置するように、ワイヤ支持部150をアーム130に沿って進退させる。この際、ワイヤ支持部150の移動距離(すなわち、ワイヤ送出機構134Cによるワイヤ132Cの送出又は巻上長さ)と同じだけ、ワイヤ送出機構134A、134Bにより、バケット24に接続されたワイヤ132A及びレシーバ部材148に接続されたワイヤ132Bを送出又は巻き上げるとよい。
【0057】
また、第2のコンベア部材144はワイヤ132Dを介してワイヤ支持部150に接続されているため、ワイヤ支持部150を移動させることにより、図6に矢印Eで示すように、ホッパー146がバケット24の水平方向近傍に位置するように、該ワイヤ支持部150と同期して第1のコンベア部材142上を進退する。
【0058】
そして、図6に矢印Fで示すように、コンベア部材126を、第2のコンベア部材144の先端が石炭の積載位置のわずかに上方に位置するように、コンベア基部140を本体部128に対して昇降させる。
【0059】
次に、図7に示すように、ワイヤ送出機構134Aによりワイヤ132Aを送り出し、図6に矢印Cで示すようにバケット24を降下させる。この際、バケット24とレシーバ部材148とが干渉しないように、ワイヤ送出機構134Bによりワイヤ132Bを巻上げて、レシーバ部材148を上方に向くまで回動させておく。
そして、バケット24が石炭の山まで降下すると、バケット24を開閉させて内部に石炭を収容する。
【0060】
次に、図8に示すように、ワイヤ送出機構134Aによりワイヤ132Aを巻上げ、バケット24をレシーバ部材148の上方まで上昇させる。そして、図6に矢印Dで示すように、ワイヤ送出機構134Bによりワイヤ132Bを送り出してレシーバ部材148を斜め上方に向かって傾斜するまで回動させる。これにより、レシーバ部材148がバケット24の下方に位置することとなる。
【0061】
次に、レシーバ部材148がバケット24の下方に位置した状態で、バケット24を開き内部に収容されていた石炭を落下させる。バケット24から落下した石炭は、レシーバ部材148上に落下し、このレシーバ部材により案内され、ホッパー146を通って、第2のコンベア部材144のコンベア本体144A上に落下する。
【0062】
そして、第2のコンベア部材144のコンベア本体144A上に落下した石炭は、コンベア本体144Aにより搬送され、本体部128側の端部から第1のコンベア部材142のコンベア本体142A上に落下する。このように第1のコンベア部材142のコンベア本体142A上に落下した石炭はコンベア本体142Aにより搬送され、コンベア収容空間内に落下する。上記のように、コンベア収容空間28Aと台座部18の貫通孔18Aとが連通しており、さらに、第1のコンベア部材142のコンベア本体142Aの端部が台座部18の貫通孔18Aの上方に位置しているため、コンベア本体142Aから落下した石炭は、台座部18の貫通孔18Aへと落下し、貫通孔18A内で水平方向に延びるコンベア部材12上に投下することができる。
【0063】
このように、レシーバ部材148を回動させて垂直になった状態でバケット24を降下させてバケット24内に石炭を収容する工程と、バケット24を上昇させ、レシーバ部材148を回動させて横方向に傾斜させた状態でバケット24内の石炭をレシーバ上に落下させる工程とを繰り替えすることにより、石炭を大量にコンベア12に送ることができる。
【0064】
なお、バージ船上の石炭の荷揚げ作業が進行し、バージ船の石炭の山の高さが低くなってきた場合には、図6に矢印Gで示すように、コンベア部材126を下方に向けて回動させるとよい。これにより、バケット24の昇降距離(すなわち、ワイヤ送出機構134Aによるワイヤの送出、巻上長さ)を増加させることなく、石炭の荷揚げ作業を続行することができる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、本実施形態のバケットクレーン110によれば、アーム130及びコンベア部材126が、常時、平面視においてアーム130の延びる方向とコンベア部材126の延びる方向とが一致するように水平方向に回動するため、バケット24の引き上げ及びレシーバ部材148の回動作業のみで石炭の荷揚げ作業を行うことができる。
【0066】
さらに、レシーバ部材148を設けたため、アーム130を回動させたり、ワイヤ支持部150を移動させたりすることなく、ワイヤ送出機構134Aによりバケット24を上下させるとともに、ワイヤ送出機構134Bによりレシーバ部材148を回動させることのみにより、石炭の荷揚げ作業を行うことができる。これにより、石炭の荷揚げ作業にかかる時間を短縮することができる。
【0067】
さらに、コンベア部材126を本体部128に対して上下に昇降可能としたため、満ち潮時や、バージ船の石炭量が少なくなって船が浮上した場合などに、荷揚げ対象の石炭の高さがバケットクレーン110に対して上昇した場合であっても、それに合わせてコンベア部材126を上昇させることにより、バケット24の昇降長さを長くすることなく、石炭の荷揚げ作業を行うことができる。
【0068】
なお、本実施形態では、ワイヤ支持部150は必ずしもアーム130に沿って進退可能である必要はない。
【0069】
また、本実施形態では、ホッパー146の先端にレシーバ部材148を設けることとしたが、図9に示すように、レシーバ部材148を省略することも可能である。
この場合、レシーバ部材148の回動動作に代えて、バケット24を降下させて内部に石炭を収容する際には、ワイヤ支持部150をバケット24がコンベア部材126の前方に位置するまで前進させておき、バケット24を上昇させた後に、ワイヤ支持部150を、バケット24がホッパー146の上方に位置するまで、後退させてバケット24から石炭を落下させればよい。なお、この場合には、バケットクレーン110は、コンベア部材126は伸張可能である必要はなく、ワイヤ支持部150がアーム130の軸方向に進退可能であればよい。
【0070】
また、レシーバ部材148の回動動作に代えて、バケット24を降下させて内部に石炭を収容する際には、第2のコンベア部材144を後退させておき、バケット24に石炭を収容してコンベア部材126よりも上方まで上昇させた後に、第2のコンベア部材144を前進させる構成としてもよい。この場合には、必ずしもレシーバ部材148を設ける必要はなく、また、ワイヤ支持部150はアーム130に沿って進退できる必要もない。
【符号の説明】
【0071】
10、110 バケットクレーン
18 台座部
24 バケット
26、126 コンベア機構
28、128 本体部
30、130 アーム
32、132A、132B、132C、132D ワイヤ
34、134A、134B、134C ワイヤ送出装置
148 レシーバ部材
150 ワイヤ支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バケットを用いて積荷を荷揚げするためのクレーンであって、
台座部と、
前記台座部上に設けられたクレーン本体部と、
前記クレーン本体部に上下方向に回動可能に接続されたアームと、
前記アームの下方において前記クレーン本体部から略水平方向に延びるコンベア機構と、を備え、
前記バケットは前記アームの先端部から懸垂するワイヤの先端に接続され、
前記アーム及びコンベア機構は、常時、同一軸を中心として、平面視において前記アームの延びる方向が前記コンベア機構の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能であることを特徴とするクレーン。
【請求項2】
さらに、前記ワイヤの送出及び引込可能なワイヤ送出装置を含み、
前記コンベア機構は上下方向に回動可能にクレーン本体部に接続されている、請求項1記載のクレーン。
【請求項3】
バケットを用いて積荷を荷揚げするためのクレーンであって、
台座部と、
前記台座部上に設けられたクレーン本体部と、
前記クレーン本体部から略水平方向に延びるアームと、
前記アームの下方において前記クレーン本体部から略水平方向に延びるコンベア機構と、
前記アームに取り付けられ、該アームに沿って進退可能なワイヤ支持部と、
先端部が前記ワイヤ支持部から懸垂し、先端に前記バケットが接続されたワイヤと、
前記ワイヤの送出及び巻上可能なワイヤ送出装置と、を含み、
前記アーム及びコンベア機構は、常時、同一軸を中心として、平面視において前記アームの延びる方向が前記コンベア機構の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能であることを特徴とするクレーン。
【請求項4】
前記コンベア機構は長手方向に伸張可能である請求項3記載のクレーン。
【請求項5】
バケットを用いて積荷を荷揚げするためのクレーンであって、
台座部と、
前記台座部上に設けられたクレーン本体部と、
前記クレーン本体部から略水平方向に延びるアームと、
前記アームの下方において前記クレーン本体部から略水平方向に延びるコンベア機構と、
前記アームに取り付けられたワイヤ支持部と、
先端部が前記ワイヤ支持部から懸垂し、先端に前記バケットが接続されたワイヤと、
前記ワイヤの送出及び巻上可能なワイヤ送出装置と、を含み、
前記コンベア機構は長手方向に伸張可能であり、
前記アーム及びコンベア機構は、常時、同一軸を中心として、平面視において前記アームの延びる方向が前記コンベア機構の延びる方向と一致するように水平方向に回動可能であることを特徴とするクレーン。
【請求項6】
前記コンベア機構は、コンベア部材と、該コンベア部材の先端部に接続され、前方上方に向けて傾斜した状態と、直上を向いた状態との間の所定の可動角度範囲内で回動可能なレシーバ部材を備え、
前記コンベア機構は、前記レシーバ部材が直上を向いた状態から前方上方に向けて傾斜した状態へと回動することにより、長手方向に伸張可能である、請求項4又は5に記載のクレーン。
【請求項7】
前記コンベア機構は、少なくとも一対のコンベア部材を備え、
前記少なくとも一対のコンベア部材のうちの前記コンベア本体部に接続されたコンベア部材に対して、前記少なくとも一対のコンベア部材のうちの他のコンベア部材が前記コンベア機構の延びる方向に移動することにより、前記コンベア機構が長手方向に伸張可能である、請求項4又は5に記載のクレーン。
【請求項8】
前記コンベア機構は、前記クレーン本体に対して上下方向に昇降可能である請求項3乃至7の何れか1項に記載のクレーン。
【請求項9】
前記コンベア機構は、前記クレーン本体に対して上下方向に回動可能である請求項3乃至8の何れか1項に記載のクレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−6695(P2013−6695A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165043(P2011−165043)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【特許番号】特許第4897103号(P4897103)
【特許公報発行日】平成24年3月14日(2012.3.14)
【出願人】(503027148)有限会社寺岡商事 (5)
【Fターム(参考)】