説明

コンベア装置

【課題】比較的簡単な構成でもって幅の大きい被搬送物の搬送にも対応することができるコンベア装置を提供する。
【解決手段】コンベア装置本体2に配設された第1及び第2駆動ユニット4,5と、第1及び第2駆動ユニット4,5によって移動される第1及び第2搬送ガイドユニット18,19とを具備し、第1及び第2駆動ユニットは、第1及び第2移動用駆動源6,7によって移動される第1及び第2移動部材8,9とを備え、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は、被搬送物を搬送する第1及び第2搬送ベルト機構22,23と、被搬送物を案内するための第1及び第2ワークガイド20,21とを備え、第1ワークガイド20が第1移動部材8に装着され、第2ワークガイド21が第2移動部材9に装着され、第1及び第2ワークガイド20,21が被搬送物を搬送する移動レーンを規定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板などの被搬送物を下流側に搬送するためのコンベア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上流側装置から下流側装置に回路基板などの被搬送物を搬送するのに、例えば、図13及び図14に示すようにコンベア装置が用いられる。図13に示す適用例では、コンベア装置102の上流側に一つの上流側装置104が配設され、その下流側に二つの下流側装置106,108が配設され、上流側装置104に第1レーンAを構成する第1搬送機構110が配設され、下流側装置106に第2レーンBを構成する第2搬送機構112が配設され、他方の下流側装置108に第3レーンCを構成する第3搬送機構114が配設される。また、コンベア装置102には移動レーンDを構成する第4搬送機構116が配設され、この移動レーンD(第4搬送機構116)は、下流側装置106のBレーンに対応する第1の位置と他方の下流側装置108のCレーンに対応する第2の位置との間を両矢印128で示すように移動自在に構成される。
【0003】
この適用例においては、上流側装置104からの被搬送物を下流側装置106に搬送するときには、コンベア装置102の移動レーンDが第1の位置に位置付けられ、被搬送物は上流側装置104の第1レーンAからコンベア装置102の移動レーンDを通して下流側装置106の第2レーンBに搬送される。また、上流側装置104からの被搬送物を他方の下流側装置108に搬送するときには、コンベア装置102の移動レーンDは、第1の位置に位置付けられた後に第2の位置に位置付けられる。即ち、コンベア装置102の移動レーンDが第1の位置にあるときに、被搬送物は上流側装置104の第1レーンAからコンベア装置102の移動レーンDに搬送され、その後この移動レーンDが第2の位置に位置付けられると、被搬送物はコンベア装置102の移動レーンDから他方の下流側装置108の第3レーンCに搬送される。
【0004】
また、例えば、図14に示す適用例では、図13に示す適用例において更にコンベア装置102の上流側に上流側装置120が付加され、この上流側装置120に第4レーンEを構成する第4搬送機構122が配設される。この適用例において、上流側装置104からの被搬送物を下流側装置106に搬送するときには、コンベア装置102の移動レーンDが第1の位置に位置付けられ、被搬送物は上流側装置104の第1レーンAからコンベア装置102の移動レーンDを通して下流側装置106の第2レーンBに搬送される。また、上流側装置104からの被搬送物を他方の下流側装置108に搬送するときには、コンベア装置102の移動レーンDは、第1の位置に位置付けられた後に第2の位置に位置付けられ、被搬送物は上流側装置104の第1レーンAからコンベア装置102の移動レーンDに搬送された後に、この移動レーンDから他方の下流側装置108の第3レーンCに搬送される。更に、他方の上流側装置120からの被搬送物を下流側装置106に搬送するときには、コンベア装置102の移動レーンDが第2の位置に位置付けられた後に第1の位置に位置付けられ、被搬送物は上流側装置120の第4レーンEからコンベア装置102の移動レーンDに搬送された後に、この移動レーンDから下流側装置106の第2レーンBに搬送され、また他方の上流側装置120からの被搬送物を他方の下流側装置108に搬送するときには、コンベア装置102の移動レーンDは第2の位置に位置付けられ、被搬送物は上流側装置120の第4レーンEからコンベア装置102の移動レーンDを通して他方の下流側装置108の第3レーンCに搬送される。
【0005】
上述したように用いられるコンベア装置102は、例えば、図15に示す通りの構成を有している。図15において、従来の一例のコンベア装置102は、コンベア装置本体126を備え、このコンベア装置本体126の上面に一対の第1スライド128,130が配設され、かかる第1スライド128,130に移動テーブル132が移動自在に支持されている。また、移動テーブル132を移動させるための第1駆動機構134が配設され、この第1駆動機構134が、例えば第1駆動モータ136及び第1ボールねじ機構138から構成され、第1ボールねじ機構138のねじ軸140が第1駆動モータ136に駆動連結され、そのナット部材(図示せず)が移動テーブル132に取り付けられている。
【0006】
また、移動テーブル132はテーブル本体142を備え、このテーブル本体142の上面に一対の第2スライド144,146及び一対のワークガイド148,150が配設されている。一方のワークガイド148はテーブル本体142に固定され、他方のワークガイド150は一対の第2スライド144,146に移動自在に支持されている。更に、ワークガイド150を移動させるための第2駆動機構152が配設され、この第2駆動機構152が、例えば第2駆動モータ154及び第2ボールねじ機構156から構成され、第2ボールねじ機構156のねじ軸158が第2駆動モータ154に駆動連結され、そのナット部材160がワークガイド150に取り付けられ、一対のワークガイド148,150間に移動レーンDが規定される。
【0007】
尚、一方のワークガイド148には、搬送ベルト162を含む搬送機構164が設けられ、この搬送機構164が駆動モータ166により駆動され、また他方のワークガイド150には、搬送ベルト168を含む搬送機構170が設けられ、この搬送機構170が駆動モータ172により駆動される。
【0008】
このコンベア装置102においては、第1駆動モータ136が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動されると、第1ボールねじ機構138を介して移動テーブル142が図15において右側(又は左側)に移動され、これによって、移動レーンDが第2の位置(又は第1の位置)に向けて移動される。また、第2駆動モータ154が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動されると、第2ボールねじ機構156を介してワークガイド150が図12において右側(又は左側)に移動され、これによって、移動レーンDの幅が広くなる(又は狭くなる)ように調整される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述のコンベア装置102では、次の通りの解決すべき問題がある。ワークガイド148,150の間隔(即ち、移動レーンDの幅)は、被搬送物(例えば、回路基板)の幅に対応するために、幅の大きい被搬送物を搬送しようとすると、移動テーブル132の大きさも大きくなり、コンベア装置102全体が大型化するという問題がある。また、移動テーブル132が大型化するとその重量が重くなり、移動テーブル132を移動させる際の慣性も大きくなり、それ故に、高速で移動させようとすると振動などが発生し易く、被搬送物の搬送効率を高めることが難しいという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、比較的簡単な構成でもって幅の大きい被搬送物の搬送にも対応することができるコンベア装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の請求項1に記載のコンベア装置は、コンベア装置本体と、前記コンベア装置本体に相互に平行に配設された第1及び第2駆動ユニットと、前記第1及び第2駆動ユニットによって所定方向に往復移動される第1及び第2搬送ガイドユニットとを具備し、前記第1及び第2駆動ユニットは、第1及び第2移動用駆動源と、前記第1及び第2移動用駆動源によって前記所定方向に往復移動される第1及び第2移動部材とを備え、前記第1及び第2搬送ガイドユニットは、前記被搬送物を搬送するための第1及び第2搬送ベルト機構と、前記被搬送物を案内するための第1及び第2ワークガイドと、前記第1及び第2搬送ベルト機構を駆動するための第1及び第2搬送用駆動源とを備え、前記第1搬送ユニットの前記第1ワークガイドが前記第1駆動ユニットの前記第1移動部材に装着され、前記第2搬送ユニットの前記第2ワークガイドが前記第2駆動ユニットの前記第2移動部材に装着され、前記第1及び第2搬送ガイドユニットの前記第1及び第2ワークガイドが前記被搬送物を搬送する第1移動レーンを規定し、前記第1及び第2搬送ガイドユニットの前記第1及び第2搬送ベルト機構が前記被搬送物を搬送し、前記第1移動レーンを移動させるときには、前記第1及び第2駆動ユニットの前記第1及び第2移動部材が移動され、これによって、前記第1及び第2搬送ユニットの前記第1及び第2ワークガイドが移動され、また前記第1移動レーンの幅を変更するときには、前記第2駆動ユニットの前記第2移動部材が移動され、これによって、前記第1搬送ユニットの前記第1ワークガイドに対して前記第2搬送ユニットの前記第2ワークガイドが移動されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項2に記載のコンベア装置では、前記第1及び第2駆動ユニットの大部分が上下方向に間隔をおいて配設され、前記第1及び及び第2駆動ユニットの両側に一対の案内手段が配設され、前記第1及び第2搬送ガイドユニットの両端部が前記第1及び第2案内手段に往復移動自在に支持されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項3に記載のコンベア装置では、前記コンベア装置本体には、更に、第3及び第4駆動ユニットと、前記第3及び第4駆動ユニットによって前記所定方向に往復移動される第3及び第4搬送ガイドユニットとが設けられ、前記第3及び第4駆動ユニットは、第3及び第4移動用駆動源と、前記第3及び第4移動用駆動源によって前記所定方向に往復移動される第3及び第4移動部材とを備え、前記第3及び第4搬送ガイドユニットは、前記被搬送物を搬送するための第3及び第4搬送ベルト機構と、前記被搬送物を案内するための第3及び第4ワークガイドと、前記第3及び第4搬送ベルト機構を駆動するための第3及び第4搬送用駆動源とを備え、前記第3搬送ユニットの前記ワークガイドが前記第3駆動ユニットの前記第3移動部材に装着され、前記第4搬送ユニットの前記第4ワークガイドが前記第4駆動ユニットの前記第4移動部材に装着され、前記第3及び第4搬送ガイドユニットの前記第3及び第4ワークガイドが前記被搬送物を搬送する第2移動レーンを規定し、前記第3及び第4搬送ガイドユニットの前記第3及び第4搬送ベルト機構が前記被搬送物を搬送し、前記第2移動レーンを移動させるときには、前記第3及び第4駆動ユニットの前記第3及び第4移動部材が移動され、これによって、前記第3及び第4搬送ユニットの前記第3及び第4ワークガイドが移動され、また前記第2移動レーンの幅を変更するときには、前記第4駆動ユニットの前記第4移動部材が移動され、これによって、前記第3搬送ユニットの前記第3ワークガイドに対して前記第4搬送ユニットの前記第4ワークガイドが移動されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項4に記載のコンベア装置では、前記第1〜第4駆動ユニットは、前記所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて配設されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項5に記載のコンベア装置では、前記第1〜第4駆動ユニットのいずれか二つの駆動ユニットの大部分が第1の組を構成して上下方向に間隔をおいて配設され、前記第1〜第4駆動ユニットの残りの二つの駆動ユニットの大部分が第2の組を構成して前記上下に間隔をおいて配設され、前記第1の組の二つの駆動ユニットの大部分と前記第2の組の残りの二つの駆動ユニットの大部分は、前記所定方向に垂直な方向に間隔をおいて配設されていることを特徴とする。
【0016】
更に、本発明の請求項6に記載のコンベア装置では、前記コンベア装置本体には、前記所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて第1及び第2案内手段が設けられ、前記第1〜第4搬送ユニットの前記第1〜第4ワークガイドが前記第1及び第2案内手段に移動自在に支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に記載のコンベア装置によれば、第1及び第2駆動ユニットは、第1及び第2移動用駆動源と、第1及び第2移動用駆動源によって往復移動される第1及び第2移動部材とを備え、第1及び第2搬送ガイドユニットは、被搬送物を搬送するための第1及び第2搬送ベルト機構と、被搬送物を案内するための第1及び第2ワークガイドと、第1及び第2搬送ベルト機構を駆動するための第1及び第2搬送用駆動源とを備え、第1搬送ユニットの第1ワークガイドが第1駆動ユニットの第1移動部材に装着され、第2搬送ユニットの第2ワークガイドが第2駆動ユニットの第2移動部材に装着されているので、第1及び第2駆動ユニットの第1及び第2移動部材を移動させることよって、第1及び第2搬送ユニットの第1及び第2ワークガイドを移動させることができ、また第1搬送ユニットの第1ワークガイドに対して第2搬送ユニットの第2ワークガイドを移動させることによって、第1移動レーンの幅を変更することができ、従来の移動テーブルなどを省略する比較的簡単な構成でもって、コンベア装置の第1移動レーンの移動とその幅の変更を行うことができる。
【0018】
また、本発明の請求項2に記載のコンベア装置によれば、第1及び第2駆動ユニットの大部分が上下方向に間隔をおいて配設されているので、第1及び第2駆動ユニットに関連してそれらの配置領域を小さくすることができ、これによって、コンベア装置全体の小型化を図ることができる。また、第1及び第2搬送ガイドユニットの第1及び第2ワークガイドの両端部が第1及び第2案内手段に往復移動自在に支持されているので、第1及び第2ワークガイドの往復移動をスムースにすることができる。
【0019】
また、本発明の請求項3に記載のコンベア装置によれば、コンベア装置本体には、更に、第3及び第4駆動ユニット並びに第3及び第4搬送ガイドユニットが設けられ、第3及び第4駆動ユニットは、第3及び第4移動用駆動源と、第3及び第4移動用駆動源によって移動される第3及び第4移動部材とを備え、第3及び第4搬送ガイドユニットは、被搬送物を搬送するための第3及び第4搬送ベルト機構と、被搬送物を案内するための第3及び第4ワークガイドと、第3及び第4搬送ベルト機構を駆動するための第3及び第4搬送用駆動源とを備え、第3搬送ユニットのワークガイドが第3駆動ユニットの第3移動部材に装着され、第4搬送ユニットの第4ワークガイドが第4駆動ユニットの第4移動部材に装着されているので、第3及び第4駆動ユニットの第3及び第4移動部材を移動させることによって、第3及び第4搬送ユニットの第3及び第4ワークガイドを移動させて第2移動レーンを移動させることができ、また第3搬送ユニットの第3ワークガイドに対して第4搬送ユニットの第4ワークガイドを移動させることによって、第2移動レーンの幅を変更することができる。
【0020】
また、本発明の請求項4に記載のコンベア装置によれば、第1〜第4駆動ユニットが所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて配設されているので、比較的簡単な構成でもって、第1及び第2移動レーンを配設することができる。
【0021】
また、本発明の請求項5に記載のコンベア装置によれば、第1〜第4駆動ユニットのいずれか二つの駆動ユニットの大部分が第1の組を構成して上下方向に間隔をおいて配設され、第1〜第4駆動ユニットの残りの二つの駆動ユニットの大部分が第2の組を構成して上下に間隔をおいて配設されているので、コンベア装置本体における所定方向に垂直な方向の幅(換言すると、被搬送物の搬送方向の幅)を小さくすることができる。
【0022】
更に、本発明の請求項6に記載のコンベア装置によれば、第1〜第4搬送ユニットの第1〜第4ワークガイドがコンベア装置本体に設けられた第1及び第2案内手段に移動自在に支持されているので、第1〜第4搬送ユニットを確実に支持することができるとともに、第1〜第4駆動ユニットの第1から第4移動部材を移動させるための機構として例えば移動ベルト機構などを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に従うコンベア装置の第1の実施形態を簡略的に示す平面図。
【図2】図1におけるII−II線から見た側面図。
【図3】図3(a)及び(b)は、図1のコンベア装置における第1移動レーンの移動を説明するための説明図。
【図4】図4(a)〜(d)は、図1のコンベア装置における第1移動レーンの幅の変更を説明するための説明図。
【図5】図1のコンベア装置における被搬送物の搬送動作の一例を説明するための説明図。
【図6】図6(a)及び(b)は、図1のコンベア装置の他の適用例を示す平面図。
【図7】本発明に従うコンベア装置の第2の実施形態を簡略的に示す平面図。
【図8】図8(a)〜(c)は、図6のコンベア装置における第1及び第2移動レーンの移動を説明するための説明図。
【図9】図7のコンベア装置における第1移動レーンの他の適用例を説明するための説明図。
【図10】本発明に従うコンベア装置の第3の実施形態を簡略的に示す平面図。
【図11】図10のコンベア装置を示す正面図。
【図12】本発明に従うコンベア装置の第4の実施形態を簡略的に示す平面図。コンベア装置を適用したラインの一例を示す簡略平面図。
【図13】コンベア装置を適用したラインの一例を示す簡略平面図。
【図14】コンベア装置を適用したラインの他の例を示す簡略平面図。
【図15】従来のコンベア装置の一例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図1〜図12を参照して、本発明に従うコンベア装置の各種実施形態について説明する。
【0025】
まず、図1〜図5を参照して、第1の実施形態のコンベア装置について説明する。図1及び図2において、図示のコンベア装置1は、工場の床面などに設置されるコンベア装置本体2を備え、このコンベア装置本体2の上面に被搬送物の搬送方向(図1において上下方向、図2において左右方向)に間隔をおいて一対の駆動ユニット、即ち第1及び第2駆動ユニット4,5が相互に実質上平行に配設されている。第1及び第2駆動ユニット4,5は実質上同一の構成であり、以下、一方の第1駆動ユニット4(第2駆動ユニット5)について説明する。
【0026】
第1駆動ユニット4(第2駆動ユニット5)は、例えば正逆転可能な電動モータから構成される第1移動用駆動源6(第2移動用駆動源7)と、第1移動用駆動源6(第2移動用駆動源7)によって移動される第1移動部材8(第2移動部材9)とを備え、第1駆動用ユニット4(第2駆動用ユニット5)が、所定方向(図1において左右方向、図2において紙面に垂直な方向であって、被搬送物の搬送方向に対して実質上垂直な方向)に延びている。この実施形態では、第1移動部材8(第2移動部材9)が第1ボールナット機構10(第2ボールナット機構11)を介して駆動連結されている。
【0027】
第1駆動ユニット4(第2駆動ユニット5)は、それ自体周知のものから構成され、第1駆動ユニット4(第2駆動ユニット5)の第1ユニットハウジング12(第2ユニットハウジング13)内に第1ボールナット機構10(第2ボールナット機構11)の第1ねじ軸14(第2ねじ軸15)が回転自在に支持され、第1移動用駆動源6(第2移動用駆動源7)がこの第1ねじ軸14(第2ねじ軸15)に駆動連結され、第1ねじ軸14(第2ねじ軸15)に螺合された第1ボールナット16(第2ボールナット(図示せず))に第1移動部材8(第2移動部材9)が取り付けられている。このような第1駆動ユニット4(第2駆動ユニット5)は、例えば、株式会社アイエイアイから商品名「短軸ロボット」として販売されているものを用いることができる。
【0028】
このコンベア装置1は、更に、回路基板などの被搬送物P(図5参照)を下流側に搬送するための第1及び第2搬送ガイドユニット18,19を備えている。第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は、上記所定方向に間隔をおいて相互に対向するように配設され、それらは実質上左右対称に構成されており、以下、一方の第1搬送ガイドユニット18(第2搬送ガイドユニット19)について説明する。
【0029】
第1搬送ガイドユニット18(第2搬送ガイドユニット19)は、被搬送物Pを案内するための第1ワークガイド20(第2ワークガイド21)と、被搬送物Pを搬送するための第1搬送ベルト機構22(第2搬送ベルト機構23)と、第1搬送ベルト機構22(第2搬送ベルト機構23)を駆動するための第1搬送用駆動源24(第2搬送用駆動源25)とを備え、第1搬送用駆動源24(第2搬送用駆動源25)は、例えば正逆転可能な電動モータから構成される。
【0030】
第1ワークガイド20(第2ワークガイド21)は、第1駆動ユニット4(第2駆動ユニット5)の第1移動部材8(第2移動部材9)にL字状の第1取付部材26(第2取付部材27)を介して取り付けられ、第1移動部材8(第2移動部材9)と一体的に上記所定方向に移動する。第1搬送ベルト機構22(第2搬送ベルト機構23)は、第1ワークガイド20(第2ワークガイド21)の内面側に配設され、第1ワークガイド20(第2ワークガイド21)の両端部に配設された一対のプーリ24,58(25,59)と、これらプーリ24,58(25,59)間に配設された一対の中間プーリ28,30(第2搬送ベルト機構23の中間プーリについては図示していない)と、駆動プーリ32(33)とを備えている。また、第1ワークガイド20(第2ワークガイド21)には取付ブラケット34(第2ワークガイド21の取付ブラケットについては図示していない)が取り付けられ、かかる取付ブラケット34に第1搬送用駆動源24(第2搬送用駆動源25)が取り付けられ、かかる第1搬送用駆動源24(第2搬送用駆動源25)の出力軸に駆動プーリ32(33)が装着され、駆動プーリ32(33)、一対の中間プーリ28,30及び一対のプーリ24,58(25,59)に無端状の搬送ベルト36(37)が巻き付けられている。
【0031】
このように構成されているので、第1搬送用駆動源24(第2搬送用駆動源25)が駆動されると、その駆動力が駆動プーリ32(33)を介して搬送ベルト36(37)に伝達され、この搬送ベルト36(37)の上走行部38(39)が矢印40(41)で示す方向に(即ち、搬送方向下流側に)移動される。
【0032】
このようなコンベア装置1においては、図1から理解されるように、第1及び第2ワークガイド20,21の内面が被搬送物Pを案内するための案内面として作用し、従って、この第1及び第2ワークガイド20,21は、被搬送物Pを下流側に案内するための第1移動レーンを規定する。また、第1搬送ガイドユニット18の第1搬送ベルト機構22が被搬送物Pの片側部を支持し、第2搬送ガイドユニット19の第2搬送ベルト機構23が被搬送物Pの他側部を支持し、第1及び第2搬送ベルト機構22,23の搬送ベルト36(37)が被搬送物Pを下流側に搬送する。
【0033】
このようなコンベア装置1においては、第1及び第2駆動ユニット4,5の第1及び第2移動用駆動源6,7が作動して例えば正転(又は逆転)すると、第1及び第2ボールナット機構10,11の第1及び第2ねじ軸14,15も正転(又は逆転)される。かくすると、第1及び第2ボールナット16を介して、第1及び第2移動部材8,9が図3(a)及び(b)に矢印で示すように所定方向に第1及び第2移動用駆動源6,7に近接する方向に(又は矢印で示す方向と反対方向に第1及び第2移動用駆動源6,7から離隔する方向に)移動される。このように移動されると、第1及び第2移動部材8,9とともに第1及び第2搬送ガイドユニット18,19が移動され、これによって、コンベア装置1の第1移動レーンが被搬送物Pの搬送方向に対して垂直な横方向に移動される。
【0034】
また、第2駆動ユニット5の第2移動用駆動源7が作動して例えば正転(又は逆転)すると、第2ボールナット機構11の第2ねじ軸15も正転(又は逆転)される。かくすると、第2ボールナット(図示せず)を介して、第2移動部材9が図4(b)(又は図4(c))に矢印で示すように所定方向(又は所定方向と反対方向)に第2移動用駆動源7に近接する方向に(又は第2移動用駆動源7から離隔する方向に)移動される。このように移動されると、第2移動部材9とともに第2搬送ガイドユニット19が、第1搬送ガイドユニット18に対して離隔する方向(又は近接する方向)に移動され、これによって、コンベア装置1の第1移動レーンの幅が広く(又は狭く)なるように調整される。このように第1及び第2駆動ユニット4,5の第1及び第2移動用駆動源6,7を所要の通りに作動制御することによって、コンベア装置1の第1移動レーンを移動させることができるとともに、その幅を搬送すべき被搬送物Pの幅に対応するように調整することができる。
【0035】
このコンベア装置1による被搬送物Pの搬送は、例えば、図5に示すようにして行われる。上流側装置(例えば、印刷装置、検査装置、マウンタ装置など)の搬送機構52により規定される搬送レーンAから被搬送物Pを受け入れるときには、コンベア装置1の第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は、図5(a)に示す第1の位置(これらによって規定される第1移動レーンが上流側装置の搬送レーンAと対応する位置)に位置付けられ、またそれらの第1及び第2搬送用駆動源24,25が作動され、第1及び第2搬送ベルト機構22,23の搬送ベルト36,37が搬送方向に移動される。従って、上流側装置の搬送機構52により搬送された被搬送物Pは、コンベア装置1の第1及び第2搬送ベルト機構22,23により下流側に搬送され、かかる搬送は、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19の第1及び第2ワークガイド20,21に案内されながら行われる。
【0036】
そして、図5(b)に示すように、被搬送物Pが第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に搬送されると、第1及び第2搬送用駆動源24,25が作動停止し、被搬送物Pは、第1及び第2搬送ベルト機構22,23の搬送ベルト36,37に載置された状態に保たれる。
【0037】
その後、図5(c)に示すように、第1及び第2駆動ユニット4,5の第1及び第2移動用駆動源6,7が作動して正転される。かくすると、第1及び第2ボールナット機構10,11を介して第1及び第2移動部材8,9が矢印で示すように所定方向に第1及び第2移動用駆動源6,7に近接する方向に移動され、これによって、第1及び第2移動部材8,9とともに第1及び第2搬送ガイドユニット18,19並びにこれらに保持された被搬送物Pが一体的に移動される。
【0038】
そして、図5(c)に示すように、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19が第2の位置(これらによって規定される第1移動レーンが下流側装置の搬送レーンCと対応する位置)まで移動すると、第1及び第2移動用駆動源6,7が作動停止し、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に載置状態の被搬送物Pは、所定方向に(被搬送物Pの搬送方向に対して垂直な方向)に上記第2の位置まで移動される。
【0039】
その後、第1及び第2搬送用駆動源24,25が再び作動される。かくすると、第1及び第2搬送ベルト機構22,23の搬送ベルト36,37に載置された状態の被搬送物Pは、下流側に搬送されて下流側装置(例えば、マウンタ装置、検査装置など)の搬送機構54により規定される搬送レーンCに送給され、この搬送機構54により更に下流側に搬送される。かくして、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)から送給された被搬送物Pは、コンベア装置1を介して、横方向(図5(a)〜(d)において左右方向)にずれた位置にある下流側装置の搬送機構54(搬送レーンC)に搬送される。
【0040】
上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)からの被搬送物Pを下流側装置(例えば、マウンタ装置、検査装置など)の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送するときには、コンベア装置1の第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は上記第1の位置(これらによって規定される第1移動レーンが下流側装置の搬送レーンBと対応する位置)に保持され、またそれらの第1及び第2搬送用駆動源24,25が作動され、第1及び第2搬送ベルト機構22,23が搬送状態となる。従って、上流側装置の搬送機構52により搬送された被搬送物Pは、コンベア装置1の第1及び第2搬送ベルト機構22,23により下流側に搬送され、この第1及び第2搬送ベルト機構22,23を通して下流側装置の搬送機構56により規定される搬送レーンBに搬送される。かくして、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)から送給された被搬送物Pは、コンベア装置1を介して、この上流側装置の下流側にある下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送される。
【0041】
このようなコンベア装置1は、図6(a)及び(b)で示すように用いることができる。例えば、第1の実施形態では、上流側装置の搬送レーンAから下流側装置の搬送レーンB及び下流側装置の搬送レーンCに選択的に搬送するためにコンベア装置1を用いているが、図6の適用例では、例えば良品の被搬送物Pについては下流側に下流側装置の搬送レーンBに搬送するが、例えば不良品の搬送物Pについては、コンベア装置1の一時保留領域Sに保留するように用いることもできる。
【0042】
図6(a)に示すように、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)からコンベア装置1の第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に被搬送物Pが搬送され、この被搬送物Pが第1及び第2搬送ガイドユニット18,19の第1及び第2搬送ベルト機構22,23に載置された状態になる(このような状態までの被搬送物Pの搬送は、上述したと同様に行われる)。
【0043】
そして、被搬送物Pが良品であるときには、上流側の例えば検査装置などからの良品信号に基づいて、コンベア装置1の第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は、図6において右方に第2の位置(下流側装置の搬送機構56によって規定される搬送レーンBに対応する位置)に移動され、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に保持された被搬送物Pは下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送され、この搬送機構56を通して更に下流側に搬送される。
【0044】
一方、被搬送物Pは下流側装置が不良品であるときには、例えば検査装置などからの不良品信号に基づいて、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は、図6において左方に矢印で示すように第1の位置(一時保留領域Sに対応する位置)に移動され、この第1の位置に保持される。このように一時保留領域Sに搬送された被搬送物P(不良品)は、例えば、作業者が取り除くようになり、取り除いた後に第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は元の位置に復帰する。尚、一時保留領域Sを設けることに代えて、その下流側に不良品搬送機構(図示せず)を設け、第1の位置に位置付けられた第1及び第2搬送ユニット機構18,19からの被搬送物P(不良品)を不良品搬送機構を通して良品とは別個に更に下流側に搬送するようにしてもよい。
【0045】
次に、図7〜図9を参照して、第2の実施形態のコンベア装置について説明する。尚、以下の実施形態において、上述した実施形態と実質上同一の部材には同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0046】
図7において、この実施形態のコンベア装置1Aでは、このコンベア装置本体2Aの上面に、第1及び第2駆動ユニット4,5に加えて第3及び第4駆動ユニット64,65が設けられている。第1〜第4駆動ユニット4,5,64,65は、被搬送物の搬送方向(図7において上下方向)に間隔をおいて実質上平行に配設されている。この形態においては、図7から理解されるように、第1及び第2駆動ユニット4,5が一方の組の駆動ユニットを構成し、第3及び第4駆動ユニット64,65が他方の組の駆動ユニットを構成している。
【0047】
第1及び第2駆動ユニット4,5の構成は、第1の実施形態における第1及び第2駆動ユニット4,5と実質上同一の構成であり、それらの構成については省略する。また、第3及び第4駆動ユニット64,65の構成も、第1の実施形態における第1及び第2駆動ユニット4,5と実質上同一であり、以下、一方の第3駆動ユニット64(第4駆動ユニット65)について概説する。
【0048】
第3駆動ユニット64(第4駆動ユニット65)は、電動モータから構成される第3移動用駆動源66(第2移動用駆動源67)と、第3移動用駆動源66(第4移動用駆動源67)によって移動される第3移動部材68(第4移動部材69)とを備え、第3移動部材68(第4移動部材69)が第3ボールナット機構(第4ボールナット機構)(図示せず)を介して駆動連結されている。
【0049】
このコンベア装置1Aは、更に、回路基板などの被搬送物Pを下流側に搬送するための第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に加えて、第3及び第4搬送ガイドユニット70,71を備えている。第1及び第2搬送ガイドユニット18,19、第1及び第2駆動ユニット4,5に対応して設けられ、それらの構成は、第1の実施形態における第1及び第2搬送ガイドユニット18,19と実質上同一の構成であり、それらの構成についての説明を省略する。また第3及び第4搬送ガイドユニット70,71は、第3及び第4駆動ユニット64,65に対応して設けられ、それらの構成は、第1の実施形態における第1及び第2搬送ガイドユニット18,19と実質上同一であり、以下、一方の第3搬送ガイドユニット70(第4搬送ガイドユニット71)について概説する。
【0050】
第3搬送ガイドユニット70(第2搬送ガイドユニット71)は、被搬送物を案内するための第3ワークガイド72(第4ワークガイド73)と、被搬送物を搬送するための第3搬送ベルト機構74(第4搬送ベルト機構75)と、第3搬送ベルト機構74(第4搬送ベルト機構75)を駆動するための第3搬送用駆動源76(第2搬送用駆動源77)とを備えている。
【0051】
第3ワークガイド72(第4ワークガイド73)は、第3駆動ユニット64(第4駆動ユニット65)の第3移動部材68(第4移動部材69)にL字状の第3取付部材78(第4取付部材79)を介して取り付けられ、第3移動部材68(第4移動部材69)と一体的に所定方向(図6において左右方向)に移動する。第3搬送ベルト機構74(第4搬送ベルト機構75)は、第3ワークガイド72(第4ワークガイド73)の内面側に配設され、第3搬送ベルト機構74(第4搬送ベルト機構75)の構成は、上述した第1搬送ベルト機構22(第2搬送ベルト機構23)と実質上同一である。
【0052】
このように構成されているので、上述したと同様に、第3搬送用駆動源76(第4搬送用駆動源77)が駆動されると、第3搬送ベルト機構74(第4搬送ベルト機構75)が搬送状態となり、被搬送物が下流側に搬送される。
【0053】
このようなコンベア装置1Aにおいては、図7から容易に理解されるように、一方の組の第1及び第2ワークガイド20,21の内面が被搬送物を案内するための案内面として作用し、この第1及び第2ワークガイド20,21が被搬送物を下流側に案内するための第1移動レーンを規定し、また他方の組の第3及び第4ワークガイド72,73の内面が被搬送物を案内するための案内面として作用し、この第3及び第4ワークガイド72,73が被搬送物を下流側に案内するための第2移動レーンを規定する。更に、一方の組の第1搬送ガイドユニット18の第1搬送ベルト機構22が被搬送物の片側部を支持し、第2搬送ガイドユニット19の第2搬送ベルト機構23が被搬送物の他側部を支持し、また他方の組の第3搬送ガイドユニット70の第3搬送ベルト機構74が被搬送物の片側部を支持し、第4搬送ガイドユニット71の第4搬送ベルト機構75が被搬送物の他側部を支持する。
【0054】
このコンベア装置1Aによる被搬送物の搬送は、例えば、図8に示すようにして行われる。一方の上流側装置(例えば、印刷装置、検査装置、マウンタ装置など)の搬送機構52により規定される搬送レーンAから被搬送物を一方の下流側装置の搬送機構56に搬送するときには、図8(a)及び(b)に示すように行われる。このとき、コンベア装置1Aの第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は、図8(a)に示す第1の位置(これらによって規定される第1移動レーンが上流側装置の搬送レーンAと対応する位置)に位置付けられ、またそれらの第1及び第2搬送用駆動源24,25が作動され、第1及び第2搬送ベルト機構22,23が搬送状態となる。従って、上流側装置の搬送機構52により搬送された被搬送物は、コンベア装置1Aの第1及び第2搬送ベルト機構22,23により下流側に搬送される。そして、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に搬送されると、第1及び第2搬送用駆動源24,25が作動停止し、被搬送物は、第1及び第2搬送ベルト機構22,23に載置された状態に保たれる。
【0055】
次いで、第1及び第2駆動ユニット4,5の第1及び第2移動用駆動源6,7が作動して正転され、第1及び第2ボールナット機構10,11を介して第1及び第2移動部材8,9が図8(a)において右側に第1及び第2移動用駆動源6,7に近接する方向に移動され、これによって、第1及び第2移動部材8,9とともに第1及び第2搬送ガイドユニット18,19並びにこれらに保持された被搬送物が一体的に移動される。そして、図8(b)に示すように、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19が第2の位置(これらによって規定される第1移動レーンが下流側装置の搬送レーンBと対応する位置)まで移動すると、第1及び第2移動用駆動源6,7が作動停止し、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19に載置状態の被搬送物は、所定方向に上記第2の位置まで移動される。
【0056】
その後、第1及び第2搬送用駆動源24,25が再び作動される。かくすると、第1及び第2搬送ベルト機構22,23に載置された状態の被搬送物は、下流側に搬送されて下流側装置の搬送機構56により規定される搬送レーンBに送給され、この搬送機構56により更に下流側に搬送され、かくして、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)から送給された被搬送物は、コンベア装置1Aを介して、図8(a)及び(b)において横方向右側にずれた位置にある下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送される。
ある下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送される。
【0057】
また、他方の上流側装置(例えば、印刷装置、検査装置、マウンタ装置など)の搬送機構80により規定される搬送レーンDから被搬送物を他方の下流側装置の搬送機構54に搬送するときには、図8(a)及び(c)に示すように行われる。このとき、コンベア装置1Aの第3及び第4搬送ガイドユニット70,71は、図8(a)に示す第3の位置(これらによって規定される第2移動レーンが上流側装置の搬送レーンDと対応する位置)に位置付けられ、またそれらの第3及び第4搬送用駆動源76,77が作動され、第3及び第4搬送ベルト機構74,75が搬送状態となる。従って、上流側装置の搬送機構80により搬送された被搬送物は、コンベア装置1Aの第3及び第4搬送ベルト機構74,75により下流側に搬送される。そして、第3及び第4搬送ガイドユニット74,75に搬送されると、第3及び第4搬送用駆動源74,75が作動停止し、被搬送物は、第3及び第4搬送ベルト機構74,75に載置された状態に保たれる。
【0058】
次いで、第3及び第4駆動ユニット64,65の第3及び第4移動用駆動源66,67が作動して逆転され、第3及び第4ボールナット機構(図示せず)を介して第3及び第4移動部材68,69が図8(a)において左側に第3及び第4移動用駆動源66,67から離隔する方向に移動され、これによって、第3及び第4移動部材68,69とともに第3及び第4搬送ガイドユニット70,71並びにこれらに保持された被搬送物が一体的に移動される。そして、図8(c)に示すように、第3及び第4搬送ガイドユニット70,71が第4の位置(これらによって規定される第2移動レーンが下流側装置の搬送レーンBと対応する位置)まで移動すると、第3及び第4移動用駆動源66,67が作動停止し、第3及び第4搬送ガイドユニット70,71に載置状態の被搬送物は、所定方向に上記第4の位置まで移動される。
【0059】
その後、第3及び第4搬送用駆動源76,77が再び作動される。かくすると、第3及び第4搬送ベルト機構74,75に載置された状態の被搬送物は、下流側に搬送されて下流側装置の搬送機構54により規定される搬送レーンCに送給され、この搬送機構54により更に下流側に搬送され、かくして、上流側装置の搬送機構80(搬送レーンD)から送給された被搬送物は、コンベア装置1Aを介して、図8(a)及び(c)において横方向左側にずれた位置にある下流側装置の搬送機構54(搬送レーンC)に搬送される。
【0060】
尚、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)からの被搬送物を下流側装置の搬送機構54(搬送レーンC)に搬送するこもでき、この場合、コンベア装置1Aの第1及び第2駆動ユニット4,5の第1及び第2移動部材8,9(即ち、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19)を上記第1の位置から上記第4の位置まで移動させればよい。また、上流側装置の搬送機構80(搬送レーンD)からの被搬送物を下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送することもでき、この場合、コンベア装置1Aの第3及び第4駆動ユニット64,65の第3及び第4移動部材68,69(即ち、第3及び第4搬送ガイドユニット70,71)を上記第3の位置から上記第2の位置まで移動させればよい。
【0061】
上述した使用例では、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)及び搬送機構80(搬送レーンD)から同じ大きさの被搬送物が搬送される構成であるが、一方の搬送機構52(搬送レーンA)からは大きな被搬送物(幅の大きなもの)が搬送され、他方の搬送機構80(搬送レーンD)からは小さな被搬送物(幅の小さなもの)が搬送されるときには、例えば、図9に示すように構成される。
【0062】
第1及び第2搬送ガイドユニット18,19の第1及び第2ワークガイド20,21の間隔を大きくするには、第2移動用駆動源7を正転させて第1搬送ガイドユニット18に対して第2搬送ガイドユニット19を相対的に離隔する方向に移動させ、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)及び下流側装置の搬送機構54(搬送レーンC)の幅に対応するように調整すればよい。また、第3及び第4搬送ガイドユニット70,71の第3及び第4ワークガイド72,73の間隔(第2移動レーンの幅)を小さくするには、第3移動用駆動源7を正転させて第4搬送ガイドユニット73に対して第3搬送ガイドユニット70を相対的に近接する方向に移動させ、上流側装置の搬送機構80(搬送レーンD)及び下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)の幅に対応するように調整すればよい。
【0063】
このように調整することによって、図9から理解されるように、上流側装置の搬送機構52(搬送レーンA)からの大きい被搬送物をコンベア装置1Aの第1及び第2搬送ガイドユニット4,5(第1移動レーン)を介して下流側装置の搬送機構54(搬送レーンC)に搬送することができ、また上流側装置の搬送機構80(搬送レーンD)からの小さい被搬送物をコンベア装置1Aの第3及び第4搬送ガイドユニット70,71(第2移動レーン)を介して下流側装置の搬送機構56(搬送レーンB)に搬送することができる。
【0064】
尚、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19の第1及び第2ワークガイド20,21の間隔を小さくするには、上述とは反対に、第2移動用駆動源7を逆転させて第1搬送ガイドユニット18に対して第2搬送ガイドユニット19を相対的に近接する方向に移動させればよく、また第3及び第4搬送ガイドユニット70,71の第3及び第4ワークガイド72,73の間隔を大きくするには、第3移動用駆動源7を逆転させて第4搬送ガイドユニット73に対して第3搬送ガイドユニット70を相対的に離隔する方向に移動させればよい。
【0065】
次に、図10及び図11を参照して、第3の実施形態のコンベア装置について説明する。図1〜図5に示す第1の実施形態においては、第1及び第2駆動ユニットが水平方向に並列して平行に配設されているが、この第3の実施形態では、第1及び第2駆動ユニットが上下方向に平行に配設されている。図10及び図11において、この実施形態のコンベア装置1Cでは、このコンベア装置本体2Cに、第1及び第2駆動ユニット4C,5Cが配設され、第1及び第2駆動ユニット4C,5Cの大部分が上下方向に間隔をおいて配設されている。
【0066】
この形態では、第1及び第2駆動ユニット4C,5Cは、第1及び第2往復ベルト機構202,203から構成され、第1及び第往復2ベルト機構202,203が上下方向に間隔を置いて配設されている。第1及び第往復2ベルト機構202,203は実質上同一の構成であり、以下、第1往復ベルト機構202(第2往復ベルト機構203)について説明する。
【0067】
第1往復ベルト機構202(第2往復ベルト機構203)は、所定方向に間隔をおいて配設された駆動プーリ204(205)及び従動プーリ206を有し、これら駆動プーリ204(205)及び従動プーリ206(207)に無端状の駆動ベルト208(209)(例えば、歯付きベルト)が巻き掛けられている。駆動プーリ206(207)には、駆動モータ210(211)が駆動連結され、駆動モータ210(211)が所定方向に回動されると、駆動ベルト208(209)の上走行部が矢印212(214)で示す方向に移動され、駆動モータ210(211)が所定方向と反対方向に回動されると、駆動ベルト208(209)の上走行部が矢印214(215)で示す方向に移動される。
【0068】
第1及び第2往復ベルト機構202,203の駆動ベルト208(209)の上走行部には第1及び第2移動部材8C,9Cが取り付けられ、駆動ベルト208(209)の上走行部が上述したように往復移動することによって、第1及び第2移動部材8C,9Cはこれと一体的に往復移動される。
【0069】
この実施形態では、第1及び第2駆動ユニット4C,5Cが上下方向に配設されていることに関連して、下側の第1駆動ユニット4Cの第1の移動部材8Cは、上側の第2駆動ユニット5Cを回避するようにコ字状に形成された中間部材218を介して第1搬送ガイドユニット18の第1ワークガイド20に取り付けられ、上側の第2駆動ユニット5Cの第2移動部材9Cは、第2搬送ガイドユニット19の第2ワークガイド21に直接的に取り付けられている。尚、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19の構成は、第1の実施形態のものと実質上同一構成である。
【0070】
この形態では、図10に示すように、コンベア装置本体2Cにおける両端部(即ち、第1及び第2駆動ユニット4C,5Cの両外側)に第1及び第2案内手段232,233が設けられ、第1及び第2案内手段232,233は、所定方向(図10及び図11において左右方向であって、被搬送物の搬送方向に対して実質上垂直な方向)に延びる第1及び第2案内レール234,235から構成されている。第1及び第2搬送ガイドユニット18,19は第1及び第2ワークガイド20,21を備え、第1及び第2ワークガイド20,21の一端部(下流側端部)が第1案内レール234に往復移動自在に支持され、それらの他端部が第2案内レール235に往復移動自在に支持されている。従って、第1及び第2ワークガイド18,19は、第1及び第2案内レール234,235に沿って確実に移動される。
【0071】
この第3の実施形態のコンベア装置1Cのその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一であり、上述した第1の実施形態と同様に作動させることができ、従って、第1及び第2駆動ユニット4C,5Cとして第1及び第2往復ベルト機構202,203を用いても第1の実施形態と同様の作用効果が達成される。
【0072】
次に、図12を参照して、第4の実施形態のコンベア装置について説明する。この第4の実施形態においては、第2の実施形態と同様に、4つの駆動ユニットを備えているが、第3の実施形態と同様に、それらの二つずつが上下方向に間隔をおいて配設されている。
図12において、この実施形態のコンベア装置1Bでは、このコンベア装置本体2Bに、第1〜第4駆動ユニット4B,5B,64B,65Bが配設され、上述したと同様に、第1及び第2駆動ユニット4,5が第1移動レーンのための駆動ユニットを構成し、第3及び第4駆動ユニット64,65が第2移動レーンのための駆動ユニットを構成しているが、第1及び第3駆動ユニット4B,64Bの大部分、この実施形態ではそれらの第1及び第3ユニットハウジング12,82が上下方向に間隔をおいて配設され、第1の組の駆動ユニットを構成し、残りの第2及び第4駆動ユニット5B,65Bの大部分、この実施形態ではそれらの第2及び第4ユニットハウジング13,83が上下方向に間隔をおいて配設され、第2の組の駆動ユニットを構成している。そして、第1の組の第1及び第3駆動ユニット4B,64Bの大部分と第2の組の第2及び第4駆動ユニット5B,65Bの大部分とは、所定方向に対して垂直な方向(即ち、被搬送物の搬送方向)に間隔をおいて配設されている。
【0073】
第1の組の第1及び第3駆動ユニット4B,64Bは、所定方向(被搬送物の搬送方向に対して実質上垂直な方向)に延び、上側の第1駆動ユニット4Bの第1ユニットハウジング12には、上述したと同様にして第1移動部材8が往復移動自在に装着され、下側の第3駆動ユニット64Bの第3ユニットハウジング82には、上述した第1ユニットハウジング12を回避するようにコ字状に形成された中間部材84を介して第3移動部材68が往復移動自在に装着されている。また、第2の組の第2及び第4駆動ユニット5B,65Bも、所定方向(被搬送物の搬送方向に対して実質上垂直な方向)に延び、上側の第2駆動ユニット5Bの第2ユニットハウジング13には、上述したと同様にして第2移動部材9が往復移動自在に装着され、下側の第4駆動ユニット65Bの第4ユニットハウジング83には、上述した第2ユニットハウジング13を回避するようにコ字状に形成された中間部材85を介して第4移動部材69が往復移動自在に装着されている。
【0074】
この第4の実施形態においても、第1及び第2駆動ユニット4B,5Bに関連して、第1及び第2搬送ガイドユニット18,19が設けられ、また第3及び第3駆動ユニット64B,65Bに関連して、第3及び第4搬送ガイドユニット70,71を備えている。第1〜第4搬送ガイドユニット18,19,70,71の構成は、第2の実施形態におけるものと実質上同一の構成である。
【0075】
この形態では、図12に示すように、コンベア装置本体2Bの両端部(即ち、第1〜第4駆動ユニット18,19,70,71の両外側)に第1及び第2案内手段86,87が設けられ、第1及び第2案内手段86,87は、所定方向(被搬送物の搬送方向に対して実質上垂直な方向)に延びる第1及び第2案内レール88,89から構成されている。第1〜第4搬送ガイドユニット18,19,70,71は第1〜第4ワークガイド20,21,72,73を備え、第1〜第4ワークガイド20,21,72,73の一端部(下流側端部)が第1案内レール88に往復移動自在に支持され、それらの他端部が第2案内レール89に往復移動自在に支持されている。従って、第1〜第4ワークガイド18,19,72,73は、第1及び第2案内レール88,89に沿って移動され、上記所定方向に確実に往復移動させることができる。
【0076】
この第4の実施形態のコンベア装置1Bのその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一であり、上述した第2の実施形態と同様に作動させることができ、従って、第2の実施形態と同様の作用効果が達成される。尚、この第4の実施形態にても、第1〜第4駆動ユニット4B,5B,64B,65Bとして、第3の実施形態と同様の往復ベルト機構を採用するようにしてもよい。
【0077】
以上、本発明に従うコンベア装置の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0078】
例えば、上述した実施形態においては、外側の第1搬送ガイドユニット4(第4搬送ガイドユニット71)に対して内側の第2搬送ガイドユニット5(第3搬送ガイドユニット70)を移動させて第1及び第2ワークガイド20,21(第3及び第4ワークガイド72,73)の間隔、即ち第1移動レーン(第2移動レーン)の幅を調整しているが、これとは反対に、内側の第2搬送ガイドユニット5(第3搬送ガイドユニット70)に対して外側の第1搬送ガイドユニット4(第4搬送ガイドユニット71)を移動させて第1及び第2ワークガイド20,21(第3及び第4ワークガイド72,73)の間隔、即ち第1移動レーン(第2移動レーン)の幅を調整するようにしてもよい。
【0079】
また、第2の実施形態においては、4つの駆動ユニットを被搬送物の搬送方向に、第4駆動ユニット65、第2駆動ユニット5、第3駆動ユニット64及び第1駆動ユニット4の順に配設しているが、このような配置関係に限定されず、例えば第4駆動ユニット65、第3駆動ユニット64、第2駆動ユニット5及び第1駆動ユニット4の順などの任意の順に配置することができる。
【0080】
また、第4の実施形態においては、第1及び第3駆動ユニット4B,64Bにより第1の組の駆動ユニットを構成し、第2及び第4駆動ユニット5B,65Bにより第2の組の駆動ユニットを構成しているが、このような構成に限定されず、例えば、第1の組の駆動ユニットを第1及び第2駆動ユニット4B,5Bにより、また第2の組の駆動ユニットを第3及び第4駆動ユニット64B,65Bにより構成するようにしてもよく、第1〜第4駆動ユニット4B,5B,64B,65Bの任意の二つの駆動ユニットでもって第1の組を構成し、それらの残りの二つの駆動ユニットでもって第2の組を構成するようにすることができる。
【0081】
また、上述した実施形態では、第1及び第2駆動ユニット4(4B),5(5B)(第3及び第4駆動ユニット64(64B),65(65B))を第1及び第2ボールナット機構10,11(第3及び第4ボールナット機構)を利用して第1及び第2移動部材8,9(第3及び第4移動部材68,69)を所定方向に往復移動させているが、これらボールナット機構に代えて、第3の実施形態と同様の駆動ベルトを含む往復ベルト機構などを用いて第1及び第2移動部材8,9(第3及び第4移動部材68,69)を所定方向に往復移動させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1,1A,1B,1C コンベア装置
2,2A,2B,2C コンベア装置本体
4,4B,5,5B,64,64B,65,65B 駆動ユニット
6,7,66,67 移動用駆動源
8,9,68,69 移動部材
18,19,70,71 搬送ガイドユニット
22,23,74,75 搬送ベルト機構
20,21,72,73 ワークガイド
24,25,76,77 搬送用駆動源
52,54,56,80 搬送機構
A,B,C,D 搬送レーン
P 被搬送物
















【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベア装置本体と、前記コンベア装置本体に相互に平行に配設された第1及び第2駆動ユニットと、前記第1及び第2駆動ユニットによって所定方向に往復移動される第1及び第2搬送ガイドユニットとを具備し、前記第1及び第2駆動ユニットは、第1及び第2移動用駆動源と、前記第1及び第2移動用駆動源によって前記所定方向に往復移動される第1及び第2移動部材とを備え、前記第1及び第2搬送ガイドユニットは、前記被搬送物を搬送するための第1及び第2搬送ベルト機構と、前記被搬送物を案内するための第1及び第2ワークガイドと、前記第1及び第2搬送ベルト機構を駆動するための第1及び第2搬送用駆動源とを備え、前記第1搬送ユニットの前記第1ワークガイドが前記第1駆動ユニットの前記第1移動部材に装着され、前記第2搬送ユニットの前記第2ワークガイドが前記第2駆動ユニットの前記第2移動部材に装着され、前記第1及び第2搬送ガイドユニットの前記第1及び第2ワークガイドが前記被搬送物を搬送する第1移動レーンを規定し、前記第1及び第2搬送ガイドユニットの前記第1及び第2搬送ベルト機構が前記被搬送物を搬送し、前記第1移動レーンを移動させるときには、前記第1及び第2駆動ユニットの前記第1及び第2移動部材が移動され、これによって、前記第1及び第2搬送ユニットの前記第1及び第2ワークガイドが移動され、また前記第1移動レーンの幅を変更するときには、前記第2駆動ユニットの前記第2移動部材が移動され、これによって、前記第1搬送ユニットの前記第1ワークガイドに対して前記第2搬送ユニットの前記第2ワークガイドが移動されることを特徴とするコンベア装置。
【請求項2】
前記第1及び第2駆動ユニットの大部分が上下方向に間隔をおいて配設され、前記第1及び及び第2駆動ユニットの両側に一対の案内手段が配設され、前記第1及び第2搬送ガイドユニットの両端部が前記第1及び第2案内手段に往復移動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のコンベア装置。
【請求項3】
前記コンベア装置本体には、更に、第3及び第4駆動ユニットと、前記第3及び第4駆動ユニットによって前記所定方向に往復移動される第3及び第4搬送ガイドユニットとが設けられ、前記第3及び第4駆動ユニットは、第3及び第4移動用駆動源と、前記第3及び第4移動用駆動源によって前記所定方向に往復移動される第3及び第4移動部材とを備え、前記第3及び第4搬送ガイドユニットは、前記被搬送物を搬送するための第3及び第4搬送ベルト機構と、前記被搬送物を案内するための第3及び第4ワークガイドと、前記第3及び第4搬送ベルト機構を駆動するための第3及び第4搬送用駆動源とを備え、前記第3搬送ユニットの前記ワークガイドが前記第3駆動ユニットの前記第3移動部材に装着され、前記第4搬送ユニットの前記第4ワークガイドが前記第4駆動ユニットの前記第4移動部材に装着され、前記第3及び第4搬送ガイドユニットの前記第3及び第4ワークガイドが前記被搬送物を搬送する第2移動レーンを規定し、前記第3及び第4搬送ガイドユニットの前記第3及び第4搬送ベルト機構が前記被搬送物を搬送し、前記第2移動レーンを移動させるときには、前記第3及び第4駆動ユニットの前記第3及び第4移動部材が移動され、これによって、前記第3及び第4搬送ユニットの前記第3及び第4ワークガイドが移動され、また前記第2移動レーンの幅を変更するときには、前記第4駆動ユニットの前記第4移動部材が移動され、これによって、前記第3搬送ユニットの前記第3ワークガイドに対して前記第4搬送ユニットの前記第4ワークガイドが移動されることを特徴とする請求項1に記載のコンベア装置。
【請求項4】
前記第1〜第4駆動ユニットは、前記所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて配設されていることを特徴とする請求項3に記載のコンベア装置。
【請求項5】
前記第1〜第4駆動ユニットのいずれか二つの駆動ユニットの大部分が第1の組を構成して上下方向に間隔をおいて配設され、前記第1〜第4駆動ユニットの残りの二つの駆動ユニットの大部分が第2の組を構成して前記上下に間隔をおいて配設され、前記第1の組の二つの駆動ユニットの大部分と前記第2の組の残りの二つの駆動ユニットの大部分は、前記所定方向に垂直な方向に間隔をおいて配設されていることを特徴とする請求項3に記載のコンベア装置。
【請求項6】
前記コンベア装置本体には、前記所定方向に対して垂直な方向に間隔をおいて第1及び第2案内手段が設けられ、前記第1〜第4搬送ユニットの前記第1〜第4ワークガイドが前記第1及び第2案内手段に移動自在に支持されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のコンベア装置。

















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−46333(P2012−46333A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190839(P2010−190839)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(501020730)ワイエス株式会社 (5)
【Fターム(参考)】