説明

コンベヤチェーン及びコンベヤ装置

【課題】支持フレーム(3)に対する合成樹脂製コンベヤチェーン(17)の走行抵抗を低減して低トルクの電動モータ(7)を使用して走行駆動し、装置自体を小型化及び軽量化すると共に低コスト化する。支持フレーム(3)に対する合成樹脂製コンベヤチェーン(17)の走行抵抗を低減して合成樹脂製単位部材(19)相互の連結構造を簡易化して合成樹脂製コンベヤチェーン(17)を小型化及び軽量化する。
【解決手段】多数の合成樹脂製単位部材(19)相互を、上記軸受部及び軸支部の間に転動回転体(31)を設けて屈曲可能で、無端状に連結して合成樹脂製コンベヤチェーン(17)を構成し、上記チェーン走行支持面(3a)に支持された合成樹脂製コンベヤチェーン(17)が搬送走行する際にチェーン走行支持面(3a)に当接する転動回転体(31)を回転可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤ装置、詳しくは合成樹脂製の単位部材相互を無端状に連結して低トルクで搬送駆動することができるコンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人の出願に係る特許文献1には、合成樹脂製単位部材相互を屈曲可能で無端状に連結した合成樹脂製コンベヤチェーンを所要の間隔をおいて相対配置された支持フレームの搬送方向上手及び下手に回転可能に軸支された歯付き回転体に掛渡し、一方の歯付き回転体に連結された電動モータの駆動に伴って合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送駆動して載置されたワークを搬送するコンベヤ装置が開示されている。
【0003】
上記コンベヤ装置においては、支持フレームの支持面に対して合成樹脂製コンベヤチェーンを摺接して走行させる構成であるため、上記摺接抵抗を考慮して高トルクの電動モータを使用する必要があった。このため、コンベヤ装置自体が大型化及び重量化して高コスト化する問題を有している。
【0004】
また、個々の合成樹脂製単位部材相互を屈曲可能に連結する際には、支持フレームに対する上記摺接抵抗を考慮して強固な連結構造に構成する必要があり、合成樹脂製コンベヤチェーンが大型化及び重量化して高コスト化する問題を有している。特に、重量物ワークを搬送するには、合成樹脂製コンベヤチェーンの走行開始時に合成樹脂製単位部材相互の連結個所に過大な力が作用するため、連結構造を更に強固に構成する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−40430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、支持フレームに対する合成樹脂製コンベヤチェーンの摺接抵抗により高トルクの電動モータを使用して走行駆動する必要があり、装置自体が大型化及び重量化して高コスト化する点にある。また、特に走行開始時には合成樹脂製コンベヤチェーンを構成する合成樹脂製単位部材相互の連結個所に過大な力が作用するため、連結構造を強固に構成する必要があり、合成樹脂製コンベヤチェーンが大型化及び重量化する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1は、チェーン走行支持面を有した支持フレームにおける搬送方向の一端部に軸支された駆動回転体及び他端部に軸支された従動回転体に掛渡された無端状の合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送駆動して被搬送物を搬送するコンベヤ装置において、合成樹脂製コンベヤチェーンは、被搬送物が載置される載置板の搬送直交方向各端部にて垂下し、中心部に軸受孔が形成された軸受部及び載置板の搬送直交方向中間部にて搬送方向上手側または下手側へ突出し、中心部に軸支孔が形成された軸支部を有した多数の合成樹脂製単位部材相互を、上記軸受部及び軸支部の間に転動回転体を設けて屈曲可能で、無端状に連結し、上記チェーン走行支持面に支持された合成樹脂製コンベヤチェーンが搬送走行する際にチェーン走行支持面に当接する転動回転体を回転可能としたことを最も主要な特徴とする。
【0008】
請求項4は、チェーン走行支持面を有した支持フレームにおける搬送方向の一端部に軸支された駆動回転体及び他端部に軸支された従動回転体に掛渡された無端状の合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送駆動して被搬送物を搬送するコンベヤ装置において、合成樹脂製コンベヤチェーンは、被搬送物が載置される載置板の搬送直交方向各端部にて垂下する側板の搬送方向下手側または上手側へ突出し、中心部に軸受孔が形成された一対の軸受部及び上記軸受部と反対側の側板に該軸受部間に位置して搬送方向上手側または下手側へ突出し、中心部に軸支孔が形成された一対の軸支部を有した多数の合成樹脂製単位部材相互を、上記軸支部間に転動回転体を設けて屈曲可能で、無端状に連結し、上記チェーン走行支持面に支持された合成樹脂製コンベヤチェーンが搬送走行する際にチェーン走行支持面に当接する転動回転体を回転可能としたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、支持フレームに対する合成樹脂製コンベヤチェーンの走行抵抗を低減して低トルクの電動モータを使用して走行駆動することができ、装置自体を小型化及び軽量化すると共に低コスト化することができる。また、支持フレームに対する合成樹脂製コンベヤチェーンの走行抵抗を低減して合成樹脂製単位部材相互の連結構造を簡易化して合成樹脂製コンベヤチェーンを小型化及び軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】コンベヤ装置の概略を示す斜視図である。
【図2】合成樹脂製コンベヤチェーンの分解斜視図である。
【図3】図1におけるA−A線縦断面図である。
【図4】図1におけるB−B線縦断面図である。
【図5】搬送支持面に対する転動回転体の転動状態を示す説明図である。
【図6】実施例1における転動回転体の変更例を示す説明図である。
【図7】実施例2に係る合成樹脂製コンベヤチェーンの分解斜視図である。
【図8】実施例2に係る合成樹脂製単位部材の変更例を示す説明図である。
【図9】連結軸の抜け止め構造の変更例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
多数の合成樹脂製単位部材相互を、上記軸受部及び軸支部の間に転動回転体を設けて屈曲可能で、無端状に連結して合成樹脂製コンベヤチェーンを構成し、上記チェーン走行支持面に支持された合成樹脂製コンベヤチェーンが搬送走行する際にチェーン走行支持面に当接する転動回転体を回転可能としたことを最適な実施形態とする。
【実施例1】
【0012】
以下、実施例を示す図に従って本発明を説明する。
図1乃至図4に示すように、キャタピラー型のコンベヤ装置1の支持フレーム3は、長手方向が所要の長さで、長手直交方向に対して被搬送物(図示せず)の幅に応じた間隔をおいて相対するように配置される。各支持フレーム3の上面は、後述する合成樹脂製コンベヤチェーン17のチェーン走行支持面3aに形成される。上記一対の支持フレーム3の搬送方向下手側端部には、搬送直交方向に軸線を有し、一方端部に電動モータ7が駆動連結された駆動軸9が回転可能に軸支され、各支持フレーム3に応じた駆動軸9には歯付きプーリやスプロケット等の駆動回転体(図示せず)がそれぞれ固定される。
【0013】
また、上記一対の支持フレーム3における搬送方向上手側端部には、搬送直交方向に軸線を有した従動軸13が回転可能に軸支され、各支持フレーム3に応じた従動軸13には歯付きプーリやスプロケット等の従動回転体(図示せず)が上記駆動回転体11の固定位置に一致して固定される。そして上記駆動回転体及び従動回転体には、キャタピラー型の合成樹脂製コンベヤチェーン17が上記チェーン走行支持面3a上にて走行可能に支持された状態でそれぞれ掛渡される。
【0014】
上記各合成樹脂製コンベヤチェーン17は、フッ化樹脂、ポリアセタール樹脂等により成形された多数の合成樹脂製単位部材19相互を屈曲可能で無端状に連結した構造からなる。該各合成樹脂製単位部材19は、被搬送物における搬送直交方向の各端部が載置される大きさの載置板21と、該載置板21の搬送直交方向両端部にて垂下し、搬送方向上手側にて搬送方向へ延出する軸支部としての内リンク板25及び搬送方向下手側にて搬送方向と逆方向へ延出して内リンク板25の外側に位置する軸受部としての外リンク板27を有した一対の側板23と、重ね合わされた外リンク板27及び内リンク板25の中央部に形成された軸支孔25a・27a内に挿通される連結軸29と、該連結軸29に支持され、中心部に軸孔31aが形成され、外周下部が外リンク板27及び内リンク板25の下端から下方へ突出してチェーン走行支持面3a上に支持されて転動可能な外径の転動回転体31とから構成される。
【0015】
上記転動回転体31は、上記合成樹脂製単位部材19における内リンク板25間の間隔に応じた軸線長さに形成される。なお、一方側の外リンク板27及び内リンク板25側から挿入されて他方の外リンク板27及び内リンク板25から突出した連結軸29の軸端部には、段差部29aが形成され、該段差部29aにCリング等の抜け止め具29bを挿嵌して合成樹脂製単位部材19から連結軸29が抜け止めされる。
【0016】
次に、上記のように構成されたキャタピラー型のコンベヤ装置1による搬送作用を説明する。
【0017】
電動モータ7の駆動により駆動軸9を所定の方向へ回転して各合成樹脂製コンベヤチェーン17を図示する実線矢印方向へ同期走行し、走行する各合成樹脂製コンベヤチェーン17における合成樹脂製単位部材19の載置板21上に被搬送物を載置して搬送させる。このとき、図5に示すように各支持フレーム3上を走行する各合成樹脂製コンベヤチェーン17は、それぞれの搬送支持面3aに対して各合成樹脂製単位部材19の転動回転体31を転動させながら走行する。このため、各合成樹脂製コンベヤチェーン17は、各支持フレーム3のチェーン走行支持面3aに対する走行抵抗が低減し、低トルクの電動モータ7により被搬送物を搬送する。
【0018】
また、支持フレーム3のチェーン走行支持面3aに対して各合成樹脂製コンベヤチェーン17における各合成樹脂製単位部材19を摺接して走行する従来のコンベヤ装置に比べて合成樹脂製単位部材19の摩耗を低減することができる。これにより各支持フレーム3に対するコンベヤチェーン17の走行時に摩耗粉が発生するのを抑制し、被搬送物やコンベヤ装置1が設置された雰囲気が摩耗粉により汚染されるのを防止する。
【0019】
更に、各合成樹脂製コンベヤチェーン17における合成樹脂製単位部材19の載置板21上に被搬送物を載置した後に電動モータ7を駆動して各合成樹脂製コンベヤチェーン17を図示する実線矢印方向へ同期走行して搬送する搬送態様にあっては、搬送開始時に各合成樹脂製単位部材19の相互間に過大な負荷が作用する。特に、重量物の被搬送物を搬送する際には、各合成樹脂製単位部材19の相互間における負荷が大きくなる。
【0020】
このため、従来のコンベヤ装置にあっては、各合成樹脂製単位部材19相互を連結する外リンク板及び内リンク板の肉厚を厚くしたり、連結軸を大径化したりして連結構造を強固にする必要がある。本例にあっては、支持フレーム3における搬送支持面3aに対して転動回転体31を転動させて搬送開始時のトルクを低トルク化することができる構成であるため、各合成樹脂製単位部材19相互の連結構造を簡易化することができる。このため、連結構造が簡易化された合成樹脂製単位部材19により合成樹脂製コンベヤチェーン17を構成することができ、コンベヤ装置1自体を小型化及び軽量化して低コスト化することができる。
【0021】
本例においては、駆動回転体11及び駆動回転体11を各合成樹脂製単位部材19における転動回転体31の軸線方向中間部に噛合わせて合成樹脂製コンベヤチェーン17を搬送駆動させる構成としたが、図6に示すように上記転動動回転体31の軸線方向中間部を各端部より小径に形成し、この小径部31bに駆動回転体11及び従動回転体15を噛合わせて合成樹脂製コンベヤチェーン17を搬送駆動させる構成としてもよい。
【実施例2】
【0022】
図7に示すように実施例2に係る合成樹脂製コンベヤチェーン71は多数の合成樹脂製単位部材73相互を屈曲可能で、無端状に連結して構成される。即ち、各合成樹脂製単位部材73は、被搬送物における搬送直交方向の各端部が載置される大きさの載置板75と、該載置板75下面の搬送直交方向両端部にて垂下するように一体形成され、中心部に搬送直交方向へ延びる軸受孔77aが形成された軸受部77と、載置板75下面の搬送直交方向中間部にて上記各軸受部77との間に所要の間隔をおき、かつ搬送方向上手側又は下手側へ突出するように一体形成され、中心部に搬送直交方向へ延びる軸支孔79aが形成された軸支部79と、上記各軸受部77及び軸支部79の軸線方向端面の間に形成される空隙部内に配置され、中心部に上記軸受孔77a及び軸支孔79aに一致する軸孔81aを有し、外周下部が軸受部77及び軸支部79の下端から下方へ突出してチェーン走行支持面3a上に支持されて転動可能な外径の転動回転体81と、軸支部79の軸線方向両側に配置された転動回転体81の軸線方向外側に搬送方向上手側または下手側に位置する合成樹脂製単位部材73の軸受部77を位置させた状態で互いに一致する軸受孔77a、軸支孔79a及び軸孔81aに挿通される連結軸83から構成される。
【0023】
従って、合成樹脂製コンベヤチェーン71は、各合成樹脂製単位部材73相互を連結する際に搬送直交方向に対して2個の転動回転体81を設けて屈曲可能で、無端状に連結される。なお、実施例1と同一の部材に付いては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0024】
そして上記のように構成された合成樹脂製コンベヤチェーン71は、被搬送物を搬送する際に支持フレーム3の搬送支持面3aに対して2個の転動回転体81を転動させることにより低い走行抵抗で走行させる。
【0025】
なお、図8に示すように載置板75下面の搬送直交方向両端部に設けられた軸受部77間に、中心部に軸支孔91aが設けられた2個の軸支部91を搬送直交方向へ等しい間隔をおいて上記軸受部77と平行に設け合成樹脂製単位部材95を構成する。
【0026】
そして各軸受部77及び軸支部91の間に転動回転体97それぞれ配置した後、これら軸受部77及び軸支部91の軸支孔77a・91a内に連結軸101を挿入して合成樹脂製単位部材95相互を連結すると共に各転動回転体97を軸支して合成樹脂製コンベヤチェーン103を構成する。
【0027】
上記のように構成された合成樹脂製コンベヤチェーン103にあっては、軸支部91間の転動回転体91に対して駆動回転体11及び従動回転体15を噛合わせ、電動モータ7の回転駆動に伴って走行させる。
【0028】
上記した実施例1、2にあっては被搬送物の搬送直交方向の両端部側に2条の合成樹脂製コンベヤチェーン17・71を配置し、搬入された被搬送物の搬送直交方向両端部下面を支持して搬送する構成としたが、合成樹脂製コンベヤチェーン17・71の搬送直交方向幅を被搬送物の搬送直交方向幅に応じた長さとし、1条の合成樹脂製コンベヤチェーン17・71により被搬送物を搬送する構成としてもよい。また、被搬送物が大型及び重量物の場合には、複数状の合成樹脂製コンベヤチェーン17・71を搬送直交方向へ連結して耐荷重を高めた構成としてもよい。
【0029】
また、上記説明は、他方の外リンク板27から突出した連結軸29の軸端部若しくは軸受部77から突出した連結軸101の軸端部にCリング等の抜け止め具29bを挿嵌して連結軸29,101を抜け止めして連結状態を保つ構成としたが、図9(図9は実施例1に係る合成樹脂製単位部材により示す。)に示すように連結軸29・101の基端部側に軸支孔27a、101aより若干大径の突部29c、101aを軸線周りに設け、合成樹脂製単位部材19、95相互を連結する際に挿入に伴って弾性変形された突部29c、101aが外リンク板27又は軸受部77を通過して弾性復帰してそれぞれの内側面に係合させて抜け止して連結状態を保つ構成としてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 コンベヤ装置
3 支持フレーム
3a チェーン走行支持面
7 電動モータ
9 駆動軸
13 従動軸
17 合成樹脂製コンベヤチェーン
19 合成樹脂製単位部材
21 載置板
23 側板
25 軸支部としての内リンク板
25a 軸支孔
27 軸受部としての外リンク板
27a 軸支孔
29 連結軸
29a 段差部
29b 抜け止め具
29c 突部
31 転動回転体
31a 軸孔
31b 小径部
71 合成樹脂製コンベヤチェーン
73 合成樹脂製単位部材
75 載置板
77 軸受部
77a 軸受孔
79 軸支部
79a 軸支孔
81 転動回転体
81a 軸孔
83 連結軸
91 軸支部
91a 軸支孔
95 合成樹脂製単位部材
97 転動回転体
101 連結軸
101a 突部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェーン走行支持面を有した支持フレームにおける搬送方向の一端部に軸支された駆動回転体及び他端部に軸支された従動回転体に掛渡された無端状の合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送駆動して被搬送物を搬送するコンベヤ装置において、
合成樹脂製コンベヤチェーンは、被搬送物が載置される載置板の搬送直交方向各端部にて垂下し、中心部に軸受孔が形成された軸受部及び載置板の搬送直交方向中間部にて搬送方向上手側または下手側へ突出し、中心部に軸支孔が形成された軸支部を有した多数の合成樹脂製単位部材相互を、上記軸受部及び軸支部の間に転動回転体を設けて屈曲可能で、無端状に連結し、
上記チェーン走行支持面に支持された合成樹脂製コンベヤチェーンが搬送走行する際にチェーン走行支持面に当接する転動回転体を回転可能としたことを特徴とするコンベヤ装置。
【請求項2】
請求項1において、駆動回転体及び従動回転体はスプロケットからなると共に該スプロケットを合成樹脂製単位部材の軸支部に係合して合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送走行可能としたコンベヤ装置。
【請求項3】
請求項1において、上記軸支部は、搬送直交方向に対して等間隔をおいた少なくとも2個以上とし、軸支部相互間及び軸支部と軸受部の間に上記転動回転体を回転可能に設けて合成樹脂製単位部材相互を屈曲可能で、無端状に連結したコンベヤ装置。
【請求項4】
チェーン走行支持面を有した支持フレームにおける搬送方向の一端部に軸支された駆動回転体及び他端部に軸支された従動回転体に掛渡された無端状の合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送駆動して被搬送物を搬送するコンベヤ装置において、
合成樹脂製コンベヤチェーンは、被搬送物が載置される載置板の搬送直交方向各端部にて垂下する側板の搬送方向下手側または上手側へ突出し、中心部に軸受孔が形成された一対の軸受部及び上記軸受部と反対側の側板に該軸受部間に位置して搬送方向上手側または下手側へ突出し、中心部に軸支孔が形成された一対の軸支部を有した多数の合成樹脂製単位部材相互を、上記軸支部間に転動回転体を設けて屈曲可能で、無端状に連結し、
上記チェーン走行支持面に支持された合成樹脂製コンベヤチェーンが搬送走行する際にチェーン走行支持面に当接する転動回転体を回転可能としたことを特徴とするコンベヤ装置。
【請求項5】
請求項4において、駆動回転体及び従動回転体はスプロケットからなると共に該スプロケットを転動回転体の軸線方向中間部に係合して合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送走行可能としたコンベヤ装置。
【請求項6】
請求項4において、駆動回転体及び従動回転体はスプロケットからなると共に転動回転体は軸線方向中間部に小径部を設け、上記スプロケットを小径部に係合して合成樹脂製コンベヤチェーンを搬送走行可能としたコンベヤ装置。
【請求項7】
請求項1及び2の何れかにおいて、合成樹脂製コンベヤチェーンは、搬送直交方向を被搬送物の搬送直交方向幅に応じた幅とし、1条の合成樹脂製コンベヤチェーンにより被搬送物を搬送可能としたコンベヤ装置。
【請求項8】
請求項1及び2の何れかにおいて、合成樹脂製コンベヤチェーンは、搬送直交方向を被搬送物の搬送直交方向端部を支承する幅とし、少なくとも2条の合成樹脂製コンベヤチェーンにより被搬送物を搬送可能としたコンベヤ装置。
【請求項9】
請求項1及び2の何れかにおいて、合成樹脂製コンベヤチェーンは、搬送直交方向を被搬送物の搬送直交方向幅より短い長さとし、被搬送物の搬送直交方向幅に応じて少なくとも2条の合成樹脂製コンベヤチェーン相互を搬送直交方向へ連結して被搬送物を搬送可能としたコンベヤ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−23321(P2013−23321A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158519(P2011−158519)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(506329292)スターテクノ株式会社 (45)