説明

コンベヤベルト用の接合装置の改良

コンベヤベルト用の接合装置の改良が提供されている。提案した装置は、上部の固定プレート(PI)と下部の固定プレート(PS)に交互に接続されたチェーンリンク(CH)を含んでいる。これらのプレートは固定つめを含み、その一部のつめ(7a)はプレート(PS、PI)のフロントエッジおよび/またはリアエッジに配置され、他のつめ(7b)はプレートの表面内側に配置されている。コンベヤベルトの端部のエッジに沿ってチェーンリンクを塞ぐためのストップ(9)が設けられている。別の一連の類似チェーンリンク(CH)はコンベヤベルトの他方の端部を押し付けるように置かれている。2つの一連のチェーンリンク(CH)とプレートは、それぞれのコンベヤベルト端部の上側と下側に対して補強され、つめ(7a、7b)はこれらをコンベヤベルト端部に固定している。次に、接続ロッドが2つの事前に差し込まれた一連のチェーンリンク(CH)内に嵌め込まれ、その過程においてコンベヤベルト端部を1つにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンベヤベルト用の接合装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
コンベヤベルト、搬送ベルト、無端部ベルト、ベルトなどとも呼ばれる連続ベルトの端部の接合(junction)は種々の応用分野用として、すなわち、鉱山、公共事業、食品工業および他の多くの分野において周知である。このような端部接合は、主として2つのタイプがある。すなわち、1つは、その目的のために準備されたコンベヤベルトの端部の接着(gluing)または硬化(curing)による直接的接合であり、もう1つは、ベルトの2端部の各々の端部に付加された装置をクランプ、リベット、ねじと共に、または接合装置に結合されたつめ(claw)またはフックと共に使用した接合である。このような接合装置は、一連のU形状ステープル(staple)を含み、その中にはベルトの両端部の各々の端部にまたがって位置づけられたチェーンリンクまたは突起(lug)を含み、その両端部はベルトに対して横切るように、つまり、その長手方向または走行方向に直交して単純に切断されている。ベルトの一方の端部に固定された取り付けられた一連のステープルの一方のチェーンリンクは、ベルトの第2の端部に固定された他方の一連のチェーンリンクに差し込まれ、接続と連結ロッド(connecting and articulation rod)が第1の一連のチェーンリンク、第2の一連のチェーンリンク、第3の一連のチェーンリンクといったように、最後のチェーンリンクまで交互に挿入されている。当然に理解されるように、この場合、このようなアセンブリはヒンジの働きをしている。
【0003】
ステープルの各々は、1つまたは複数のチェーンリンク(一般に、2つのチェーンリンク)から延びている上部プレートと下部プレートを含み、これらのプレートは、クランプ、リベットまたは他の類似手段を使用して上述したようにチェーンリンクを固定するために使用されている。これらのプレートは、並置された(juxtaposed)プレートのメタルによって接続された一連の並置ステープルを形成する分割可能ベルトで配達され、前記メタルは溝を備えており、その溝は取り付け時に必要な数のステープルを、これらの分割によって多数のステープルを含むベルトから受け取ることを可能にしている。
【0004】
コンベヤベルトの接合のための他の種類のステープルは、つめ付きのステープル(staples with claws)の種類である。当初は、個別的ステープルが使用され、そのステープルはメタルワイヤからなり、U形状に屈曲され、例えば、ベッドベース、スプリングシートおよびスプリングマットレスの製造時に使用された「ホットリング(hot ring)」と呼ばれるステープルに類似した屈曲ポイントを含んでいた。このようなステープルは、例えば、比較的薄いベルト接合またはコンベヤベルト接合を行なうために使用されていた。コンベヤベルトの端部に対してオーバラップしているこのようなステープルを固定するポイント間の衝突を避けるために、U形状の折り畳みがシフトされていたため、異なる長さのブランチが得られていたので、そのつめはコンベヤベルトの端部上にステープルを補強したとき衝突するおそれがなかった。この種のステープルは、後にジェネレーションII(generation II)と呼ばれており、例えば、1935年以降に公知になった第1ジェネレーションのステープルに対する改良に関するいくつかの従来の文献に記載されている。従来の文献としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、および特許文献5を参照。
【0005】
上に列挙した特許文献は、後に「ジェネレーションII」ステープルと呼ばれているつめ付き接合ステープルに関する基本的技術の状態を示している。図に示すように、これらは開いたU形状で、ワイヤからなる個別的ステープルであり、その各々は2つの屈曲ポイントを含み、これらは固定によってコンベヤベルトの端部に位置しており、U形状の底は前記端部に重なって、他の一連のステープルと共に、コンベヤベルトの他の端部に位置する他のリンクと交互に差し込み可能である一連のリンクを形成している。
【0006】
前記特許文献は、同一ステープルの下部つめと上部つめの間の衝突を避けるために、これらのつめの形状が変更されているか(上に挙げた特許文献4)、あるいは同一ステープルの上部ブランチと下部ブランチの長さが変更されていることを明確に示している。上に挙げた特許文献1は、短いステープルと長いステープル(以下同様)を交互に使用している。この文献から明らかなように、ジェネレーションIのステープルから以降、非常に長期間にわたって、製造業者は個別的つめのポイントを長手方向に配置して「点々になる効果(dotted effect)」を回避することによって、コンベヤベルトの端部が裂けるのを可能な限り回避する必要性を考えていた。
【0007】
ある改良は、リンクから延びている下部つめに対してシフトされた上部つめを接続する連続バーで前記個別ステープルを結合することからなっており、上部つめは、下部つめのそれと同じであるチェーンリンクの長手方向の軸の両側に位置していた。このようなステープルを作るために、これらはシートメタルストリップまたはストラップに切断されていた。
【0008】
このようなステープルは後にジェネレーションIIステープルとも呼ばれている。
【0009】
特許文献6の公表では、ジェネレーションIIステープルに2つの下部クランプを接続するバーが追加された。
【0010】
なお、これらの(ジェネレーションII)ステープルベルトには、次のようにいくつかの欠点があった。
【0011】
− 上部ステープルを接続する連続バーは、装置をベルトの幅方向に固定していた。
【0012】
− リンク当たりのつめの数は2つだけであったため、時間厳守またはより長期のトラクションが存在する場合にリンク上に確実に固定することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】ドイツ特許第648,538号明細書(Paul Wever、1970年8月9日出願)
【特許文献2】フランス特許第2,055,625号明細書(1970年7月24日出願)、特許文献3の条約に基づく優先権主張に基づく出願
【特許文献3】ドイツ実用新案第G6929255.3号明細書(Thomas Joseph Heimback GmbH)
【特許文献4】アメリカ特許第5,048,675号明細書(1991年2月6日出願)、特許文献5の優先権主張に基づく出願
【特許文献5】ドイツ実用新案第90 165 86号明細書(Muhlen Sohn GmbH、1990年12月6日出願)
【特許文献6】特許出願第EP 0 752 542 A1号明細書(Sulzle)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、柔軟性のある特性を備えた一連の新規種類のステープルを使用すると共に、リンク当たり非常に多数のつめの使用を可能にするジオメトリ(幾何学形状)のためにコンベヤベルト端部のエッジにリンクを確実に固定し、その結果として、リンク間を結束する固定が得られ、従って、コンベヤベルトに影響するより大きなトラクションに耐えることを可能にし、コンベヤベルトの端部に損傷を起こすことなく接合を可能にするコンベヤベルト用の接合装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的は、下述する構成のコンベヤベルト用の接合装置を使用して達成されている。すなわち、コンベヤベルト用の接合装置は、コンベヤベルトの両端部の一方の端部に固定される第1の一連のチェーンリンクまたは突起(lug)と、コンベヤベルトの他方の端部に固定される第2の一連のチェーンリンクとで構成され、両方の一連のリンクは前記端部に対して突出するようにコンベヤベルトのそれぞれの端部に固定され、両方の一連のリンクは、第1の一連のチェーンリンクに、次に第2の一連のチェーンリンクにといったように、以下同様に連続的に嵌め込まれた接続および連結ロッドを使用して連結式にアセンブルすることが可能であって、両方の一連のチェーンリンクはコンベヤベルトの2端部を一緒にすることによって事前に交互に差し込まれているコンベヤベルトのそれぞれの端部に固定されているコンベヤベルト用の接合装置において、2つの一連のチェーンリンクの各々において、チェーンリンクは固定プレートに接続され、第1のチェーンリンクの上部ブランチは上部プレートに接続され、第1のチェーンリンクに隣接する第2のチェーンリンクの上部ブランチは前記上部プレートに接続され、前記第2のチェーンリンクの下部プレートは下部プレートに接続され、第2のチェーンリンクに隣接する第3のチェーンリンクの下部ブランチは前記下部プレートに接続され、以下同様にして、上部プレートと下部プレートの間に、コンベヤベルトの一方の端部を受け入れることが可能である屈曲状の配置を形成し、上部プレートと下部プレートのそれぞれはつめまたはフックを備えていて、そのポイントは上部プレートに関しては全体的に下方に向いており、下部プレートに関しては全体的に上方に向いており、前記つめはプレートの一方または両方のエッジに位置し、および/またはプレートの表面の内側に位置していることを特徴としている。
【0016】
本発明の別の目的は、一連のステープルをコンベヤベルトの端部に沿って塞ぐ手段を組み入れることによって本発明による一連のステープルの位置付けを容易にすることである。
【0017】
上記目的はストップによって達成されており、その製造は本発明のジオメトリによって容易化され、プレートはストップを含み、その各々は他の要素、チェーンリンク、プレートおよびつめと同時に切断されたシートメタル部品からなり、このシートメタル部品は、折り畳み線によってプレートに接続されると共に、上部プレートと下部プレートの間に位置する空間においてプレートの平面に対してほぼ直角に突出しており、そこでコンベヤベルトの端部が挿入され、折り畳み線は、コンベヤベルト端部のフロントエッジが位置している場所でチェーンリンクの背後に位置している。
【0018】
本発明によって提供されるその他の有利な特徴も、以下に記載した実施形態と関連付けて、および図面と関連付けて説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一連のジェネレーションIIステープルを示す斜視図である。
【図2】特許文献6の出願明細書によるステープルの切断ブランクを示す平面図である。
【図3】本発明によるステープルの第1実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明によるステープルの第2実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明によるステープルの第3実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明によるステープルの第4実施形態を示す斜視図である。
【図7】本発明によるステープルの第5実施形態を示す斜視図である。
【図8】コンベヤベルトの端部が噛み合っているステープルの第5実施形態を示す斜視図である。
【図9】図7と図8の実施形態を示す図であって、折り畳み操作前の初期切断フェーズ期間の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
従来技術の一連のステープル(ジェネレーションII)を示す斜視図である図1に示すように、この一連のステープルは連続バー支承つめ(continuous bar bearing claw)から構成され、このアセンブリは櫛のように見え、そのハンドル(バー)はハンドルの両側で固定つめ(fastening claws)を支承している。下側(図中)には、長いブランチが見えるが、これらはつめによって終わっており、その目的は、U形状に折り畳んだあとこの長いブランチの端部に連続バーとつめの間にリンクを形成することである。連続バーの他方の側(図中上側)では、その端部がつめを形成している短いブランチが位置し、バーに対して長手方向に若干シフトしている。以上から当然に理解されるように、一方のコンベヤベルト端部を導入し、上部つめと下部つめをコンベヤベルト端部に対して補強したあと、これらのつめはコンベヤベルトの厚さの中に入り、他方では一連のステープルを固定すると共に、コンベヤベルト端部に対してリンクを突出したままにしている。突き合わされる下部つめと上部つめの間のシャフトは、コンベヤベルトの同じ長手方向ライン上のコンベヤベルトをつめがキャッチするのを防止するために設けられ、コンベヤベルトの操作時に、トラクションが同じラインに加わってコンベヤベルト端部が引き裂かれる危険の増加を防止している。
【0021】
図2は、図1に示すもの(ジェネレーションII)と同一タイプの従来技術の別の一連の接合ステープルのフラットベッドダイスカッティング(flatbed die cutting)を示す図である。同図から明らかであるように、ステープルを位置づけるとき長い下部つめがずれるのを防止するために、これらのつめを接続するバーが設けられている(特許文献6の公報参照)。
【0022】
図3は、本発明による一連のステープルの実施形態を示す斜視図である。
【0023】
図3には、チェーンリンクCH1、CH2、CH3、上部ブランチ5、下部ブランチ5’、下部プレートPI、上部プレートPSが示されている。上述したように、チェーンリンクは固定プレートに接続され、第1のチェーンリンクCH1の上部ブランチ5は上部プレートPSに接続され、第1のチェーンリンクCH1に隣接する第2のチェーンリンクCH2の上部ブランチ5は前記上部プレートPSに接続され、第2のチェーンリンクに隣接する第3のチェーンリンクCH3の下部ブランチ5’は前記下部プレートPIに接続され、以下同様にして、上部プレートPSと下部プレートPIの間にベルトコンベヤの端部を受け入れることができる屈曲状の配置を形成している。
【0024】
上部プレートは、全体的に下方に向いたつめを含み、つめ7aはプレートの後端6aとプレートの前端6bに位置している。下部プレートも、全体的に上方に向いたつめを含み、つめ7aはプレートの後端6aとプレートの前端6bに位置している。
【0025】
その他のつめ7bは、上部プレートの表面内側と下部プレートの表面内側に位置している。すべてのつめは、チェーンリンクとプレートの切断と同時に切断することによって得られ、適切な方向に折り畳まれている。当然に理解されるように、図3に示すつめの配置以外にも、他のつめの配置も可能であり、その一部は好適な実施形態を示す以下の図面に示されている。
【0026】
図4は本発明によるプレートを示し、これらのプレートは5つのつめを含んでいる(1つのつめ7aはプレートの後端6aに位置し、4つのつめ7bはプレートの表面内側に位置している)。
【0027】
図5は本発明によるプレートを示し、これらのプレートも5つのつめを含んでいる(1つのつめ7aはプレートの後端6aに、2つのつめ7aはプレートのフロントエッジ6aに、2つのつめ7bはプレートの表面内側に位置している)。
【0028】
図6は本発明によるプレートを示し、これらのプレートは3つのつめを含んでいる(1つのつめ7aはプレートの後端6aに、1つのつめ7aはプレートのフロントエッジ6aに、1つのつめ7bはプレートの表面内側に位置している)。
【0029】
以上から明らかであるように、本発明によるジオメトリック形状は、図示のつめとは異なるつめの多数の位置を可能にしているが、これらは本発明の範囲内に属している。これによると、種々タイプのコンベヤベルト、その構成、厚さおよび構成部品に適合した本発明による一連のステープルを製造することが可能になるので、顕著な利点がある。
【0030】
図7は本発明による一連のステープルの別の実施形態を示す図である。これらのステープルは下部プレートのフロントエッジ6bに位置するストップ9を含んでいる。これらのストップは初期に下部プレートのフロントエッジ6bにオーバラップしているカットからなり、これらのカットは下部プレートPIと上部プレートのフロントエッジ6bと同一線上の折り畳み線に沿って上方に折り畳められている。上部プレートは類似の配置になっている。そこで当然に理解されるように、本発明による一連のフレキシブルステープルを位置づけるとき、これらのストップは、チェーンリンクごとにコンベヤベルトの端部に対して完全に塞ぐことを可能にしている。ストップの位置付けは上部プレート上のみか、または下部プレート上のみで行なわれる。しかし、このような位置づけを行なうと、上部プレートは下部プレートと異なるものになり、その位置づけが容易でなくなるので、オペレータはあるプレート上にストップが存在するか、あるいは存在しないかを考慮する必要があるのに対し、ストップを使用するときは、すべてのプレート上でミスを犯すおそれなしでステープルを位置づけることができる。
【0031】
本発明による一連のステープルは、以上のようにコンベヤベルトの端部にまたがって位置し、塞がれているので、この分野で公知のハンマまたは空圧ツール、油圧的または電気的ツールを使用して容易に閉じて、固定することができる。
【0032】
つめ7aおよび7bは望みどおりに位置づけることができるが、その利点は、2つまたは3つ以上のつめがプレート内に長手方向に並べて位置づけられていないことであり、この長手方向の並びは、プレートの寸法に関係なく、チェーンリンクのブランチのそれと同じように、プレートの長手方向に平行のラインに従った並びであり、これは、本発明による接合装置のステープルを固定する必要のあるコンベヤベルトの走行方向にもなっている。
【0033】
また、別の利点は、各プレート内のつめを、ステープルの向き合う側の左と右に位置する2プレートの幾何学的な突出によって空きのまま残された表面に位置づけができることである。このような位置にすると、ステープルが置かれるとき、つめの先端を折り畳むことが容易になり、ツールを使用してコンベヤベルトの弾性材料の中に一時的に貫通することができる。
【0034】
これまでの説明で示したように、従来技術のつめ付きステープルに比べると、本発明には、工業上の観点から見たとき、以下のように、いくつかの重要な利点がある。
【0035】
− リンク当たり非常に多数のつめの使用の選択を可能にし、これはチェーンリンクの固定(anchoring)を大幅に向上している。
【0036】
− プレートの使用は、プレートのエッジにも、プレートの表面内側にも、つめを位置づけることを可能にしている。
【0037】
− 屈曲状の配置によって可能である上部からと下部からといったように、交互の固定が可能であり、チェーンリンクの固定を完全にバランスよくする。
【0038】
− 連続接続バーがないので、コンベヤベルトの幅方向の柔軟性を有用なものとしている。従って、コンベヤベルトの偶発的または望みの折り返しは、連続バーで接続されていた従来技術のチェーンリンクの場合と異なり、破断する危険なしで可能になっている。
【符号の説明】
【0039】
5 上部ブランチ
5’ 下部ブランチ
6a 後端
6b 前端
7a、7b つめ
9 ストップ
CH1 チェーンリンク
CH2 第2のチェーンリンク
CH3 第3のチェーンリンク
PI 下部プレート
PS 上部プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤベルトの両端部の一方の端部に固定される予定の第1の一連のチェーンリンク(CH)または突起と、前記コンベヤベルトの他方の端部に固定される予定の第2の一連のチェーンリンク(CH)または突起とで構成されたコンベヤベルト用の接合装置であって、第1と第2の一連のチェーンリンクはコンベヤベルトのそれぞれの端部に対して突出するように前記端部に固定されており、前記2つの一連のチェーンリンクは、第1の一連のチェーンリンクに、続いて第2の一連のチェーンリンクに、以下同様にといったように連続的に嵌め込まれている接続および連結ロッドを使用して関節状に連結するように一体にすることが可能であり、コンベヤベルトのそれぞれの端部に固着された第1と第2の一連のチェーンリンクはコンベヤベルトの2端部を一体にすることによって事前に差し込まれているものにおいて、
前記2つの一連のチェーンリンクの各端部において、チェーンリンクは固定プレートに接続され、第1のチェーンリンク(CH1)の上部ブランチ(5)は上部プレート(PS)に接続され、前記第1のチェーンリンク(CH1)に隣接する第2のチェーンリンク(CH2)の上部ブランチ(5)は前記上部プレート(PS)に接続され、前記第2のチェーンリンク(CH2)の下部ブランチ(5’)は下部プレート(PI)に接続され、第2のチェーンリンクに隣接する第3のチェーンリンク(CH3)の下部ブランチ(5’)は前記下部プレート(PI)に接続され、以下同様に接続されて、上部プレート(PS)と下部プレート(PI)の間にコンベヤベルトの一方の端部を受け入れることが可能である屈曲状の配置を形成し、上部プレート(PS)およびそれぞれの下部プレート(PI)はつめ(7a、7b)またはフックを備え、その先端は上部プレート(PS)に関しては全体的に下方に向いており、下方プレート(PI)に関しては全体的に上方に向いており、前記つめ(7a、7b)はプレートの一方のエッジ上にまたは両エッジ上に位置し(つめ7a)、および/またはプレートの表面内内側に位置している(つめ7b)ことを特徴とする接合装置。
【請求項2】
チェーンリンク(CH)、プレート(PI、PS)およびつめ(7a、7b)は、シートメタルの同じストリップに切断されて、一部品になっていることを特徴とする請求項1に記載の接合装置。
【請求項3】
プレート(PS、PI)のつめは、これらがプレートのエッジ上に位置するつめ(7a)であるか、プレートの表面内側に位置するつめ(7b)であるかに関係なく、どのつめも他のつめと長手方向に同一線上に位置しないように位置づけられていることを特徴とする請求項1または2に記載の接合装置。
【請求項4】
各プレートのつめは、ステープルの向き合う側の左および右に置かれた2つのプレートの幾何学的突出によって空きのまま残されている表面に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の接合装置。
【請求項5】
プレート(PI、PS)は、各々が他の要素、チェーンリンク、プレートおよびつめと同時に切断されたシートメタル部品でなるストップ(9)を含み、このシートメタル部品は折り畳みラインによってプレートに接続され、上部プレートと下部プレートの間に位置していて、そこにコンベヤベルトの端部が挿入されるはずの空間内にほぼ直角に突入しており、前記折り畳みラインはプレートのフロントエッジ(6b)に位置していることを特徴とする請求項1乃至4の1つに記載の接合装置。
【請求項6】
前記ストップ(9)は、上部プレート(PS)にのみ、または下部プレート(PI)にのみ設けられていることを特徴とする請求項5に記載の接合装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2010−538946(P2010−538946A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525387(P2010−525387)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【国際出願番号】PCT/FR2008/001315
【国際公開番号】WO2009/071772
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(510075871)
【Fターム(参考)】