説明

コンベヤベルト

【課題】横桟の撓みを防止できて搬送量の低減を防止できるとともに横桟の軽量化が可能なコンベヤベルトを提供する。
【解決手段】ベースベルト2と、ベースベルト2の搬送面6における幅方向Aの両側部に設けられて搬送面6の長手方向Bに沿って延長する耳桟と、ベースベルト2の搬送面6を幅方向Aに横切るように搬送面6の長手方向Bに沿って所定間隔毎に設けられて搬送面6を仕切る複数の横桟4とを備え、一方の進行方向に循環移動するように搬送駆動されるコンベヤベルト1において、コンベヤベルト1の進行方向に対して後側の面59aとなる横桟4の背面59に補強部50を備え、補強部50の高さが、横桟4の高さの70%以上に形成されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送量の低減防止と軽量化が可能なコンベヤベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
急傾斜コンベヤと呼ばれるベルトコンベヤ装置は、無端帯状のコンベヤベルトが、上部に設置された駆動プーリと下部に設置されたテールプーリとに巻き掛けられ、かつ、複数のローラでガイドされ、駆動プーリの駆動力によって、循環路を形成するように一方向に循環移動する構成である。
図7に示すように、コンベヤベルト1は、表面搬送面6を形成するベースベルト2と、耳桟としての波桟3と、横桟4とを備える。波桟3は、ベースベルト2の搬送面6の幅方向の両側部6a;6aにベースベルト2の搬送面6の長手方向Bに沿って延長して設けられる。ベースベルト2の搬送面6は、ベースベルト2の表面37における幅方向Aの一側部11に設けられた一方の波桟3とベースベルト2の表面37における幅方向Aの他側部12に設けられた他方の波桟3との間に位置するベースベルト2の表面37によって形成される。ベースベルト2の表面37における幅方向Aの側縁7と波桟3の設けられた側部13との間の側部表面14が、後述するディスクローラ30の大径ローラ31の外周面に接触するガイド面15として機能する。横桟4は、ベースベルト2の搬送面6を幅方向Aに横切るように搬送面6の長手方向Bに沿って所定間隔毎に搬送面6より突出するように複数設けられて搬送面6を仕切る。よって、コンベヤベルト1は、搬送面6と耳桟3と横桟4とで区画された複数の搬送物収容部16を備える。
図6に示すように、ベルトコンベヤ装置1aの循環路10は、キャリア部20とリターン部21とを備える。Z型レイアウト急傾斜コンベヤと呼ばれるベルトコンベヤ装置1aの場合、キャリア部20は、搬送物収容部16に搬送物を投入するための下部水平搬送部22と、搬送物収容部16に収容された搬送物を下方から上方に搬送する上り傾斜搬送部23と、上り傾斜搬送部23を経由して下方から上方に搬送されてきた搬送物を上部位置で水平に搬送する上部水平搬送部24とを備える。リターン部21は、上部水平搬送部24を経由して搬送物を排出した搬送物収容部16を上部位置で水平に移動させる上部水平戻し部25と、上部水平戻し部25を経由した搬送物収容部16を上方から下方に移動させる下り傾斜戻し部26と、下り傾斜戻し部26を経由した搬送物収容部16を下部位置で水平に移動させて下部水平搬送部22に送る下部水平戻し部27とを備える。
下部水平搬送部22は、テールプーリ4aと下部ディスクローラ17との間で搬送進行方向Cに循環移動するコンベヤベルト1により形成される。上り傾斜搬送部23は、下部ディスクローラ17と上部ベンドプーリ18との間で搬送進行方向Cに循環移動するコンベヤベルト1により形成される。上部水平搬送部24は、上部ベンドプーリ18と駆動プーリ3aとの間で搬送進行方向Cに循環移動するコンベヤベルト1により形成される。上部水平戻し部25は、駆動プーリ3aと上部ディスクローラ19との間で戻り進行方向Dに循環移動するコンベヤベルト1により形成される。下り傾斜戻し部26は、上部ディスクローラ19と下部ベンドプーリ18aとの間で戻り進行方向Dに循環移動するコンベヤベルト1により形成される。下部水平戻し部27は、下部ベンドプーリ18aとテールプーリ4aとの間で戻り進行方向Dに循環移動するコンベヤベルト1により形成される。
ベンドプーリは、ベースベルト2の裏面38と接触してベースベルト2を進行方向にガイドするローラである。ディスクローラ30は、ベースベルト2の表面39における幅方向Aの側部表面14であるガイド面15と接触してベースベルト2を進行方向にガイドする表面ガイドローラであり、回転中心軸の両端部に、大径ローラ31と小径ローラ32とを備えたガイドローラ部を備える。
ベースベルト2は、図示しないが、ベースベルト2の搬送面6となる表面37を形成する表ゴム層と、ベースベルトの裏面を形成する裏ゴム層と、表ゴム層と裏ゴム層との間に設けられた補強層とが積層された構造である。補強層としては、例えば、ゴム内に織物により形成された帆布を備えた補強ゴム層やゴム内にスチールコードのような金属を備えた補強ゴム層を備える。波桟3や横桟4もベースベルト2と同様な層構造のゴムにより構成される。
以上のようなベルトコンベヤ装置1aにおいては、搬送物収容部16に搬送物が収容されて搬送される際に横桟4が撓んでしまうと搬送物収容部16から搬送物がこぼれてしまって搬送量が低減してしまうという問題があった。
このため、横桟4を補強した構成のコンベヤベルト1が知られている(例えば、特許文献1;2等参照))。
特許文献1では、コンベヤベルト1の進行方向に対して後側の面59aとなる横桟4の背面59に補強部50を備えるとともに、コンベヤベルト1の進行方向に対して前側の面となる横桟4の前面62にも補強部50を備えた構成のコンベヤベルト1が開示されている。
特許文献2では、2つの補強材で横桟4の前面62と背面59とを挟み込むように構成されたコンベヤベルトが開示されている。
【特許文献1】特開2002−256533号公報
【特許文献2】実開昭55−54216号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1;2のいずれのコンベヤベルトにおいても、補強部の高さが横桟の高さに比べて相対的に低いので、横桟の撓みを十分に抑えることが出来ない。よって、特許文献1;2のようなコンベヤベルトの構成において、横桟の撓みを抑止するためには、横桟を形成するゴムの厚さを厚くして横桟自体の強度を上げる必要があり、この場合、コンベヤベルトが重くなり、コンベヤベルトの駆動に大きな動力が必要となってしまうという問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、横桟の撓みを防止できて搬送量の低減を防止できるとともに横桟の軽量化が図れて軽量化が可能なコンベヤベルトを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のコンベヤベルトは、ベースベルトと、ベースベルトの搬送面における幅方向の両側部に設けられて搬送面の長手方向に沿って延長する耳桟と、ベースベルトの搬送面を幅方向に横切るように搬送面の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられて搬送面を仕切る複数の横桟とを備え、一方の進行方向に循環移動するように搬送駆動されるコンベヤベルトにおいて、コンベヤベルトの進行方向に対して後側の面となる横桟の背面に補強部を備え、補強部の高さが、横桟の高さの70%以上に形成されたことを特徴とする。
横桟は、ベースベルトの搬送面に取付けられたベース部と、ベース部に取付けられて搬送面から離れる方向に延長して横桟の背面を形成する起立壁部とを備えたことも特徴とする。
横桟の背面と補強部とが互いに固定されるとともに、ベースベルトの搬送面又はベース部の上面と補強部とが固定されていないことも特徴とする。
補強部は、横桟の背面に固定される背当て面と、他端縁が背当て面の下端縁とつながった底面と、背当て面の上端縁と底面の一端縁とをつなぐ補強面とを備え、補強面には溝が形成されたことも特徴とする。
横桟と補強部とがゴムにより一体成形されたことも特徴とする。
横桟と補強部とがゴムにより別体で形成され、横桟と補強部とが固定手段により固定されたことも特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、コンベヤベルトの進行方向に対して後側の面となる横桟の背面に補強部を備え、補強部の高さが、横桟の高さの70%以上に形成されたので、補強部が横桟の撓みを抑止し、搬送量の低減を防止できる。また、補強部が横桟の撓みを抑止するため、横桟の厚さを厚くして横桟自体の強度を上げる必要がなくなることから、横桟の軽量化が図れ、よって、コンベヤベルトの軽量化が可能となる。
横桟がベース部と起立壁部とを備えたので、横桟と搬送面との結合力を大きくでき、横桟の強度を大きくできる。
横桟の背面と補強部とが互いに固定されるとともに、ベースベルトの搬送面又はベース部の上面と補強部とが固定されていないので、コンベヤベルトがプーリやローラを経由して屈曲する際に、この屈曲に対する横桟及び補強部の追従性が向上するとともに、横桟、搬送面、補強部相互間や、ベース部、起立壁部、補強部相互間の歪みを緩和でき、コンベヤベルトの耐久性を向上できる。
補強部は、横桟の背面に固定される背当て面と、他端縁が背当て面の下端縁とつながった底面と、背当て面の上端縁と底面の一端縁とをつなぐ補強面とを備え、補強面には溝が形成されたので、コンベヤベルトがプーリやローラを経由して屈曲する際に、この屈曲に対する横桟及び補強部の追従性が向上するとともに、横桟、搬送面、補強部相互間や、ベース部、起立壁部、補強部相互間の歪みを緩和でき、コンベヤベルトの耐久性を向上できる。
横桟と補強部とがゴムにより一体成形されたので、横桟と補強部との組付作業が不要となる。
横桟と補強部とがゴムにより別体で形成され、横桟と補強部とが固定手段により固定されたので、横桟と補強部とを別々に製造でき、製造コストを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
最良の形態1
以下、図1を参照し、最良の形態1のコンベヤベルトの構造を説明する。尚、従来例の図6及び図7と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、最良の形態を示す図1乃至図5においては、波桟(耳桟)の図示を省略してあるが、波桟の構成は図7の従来例と同じである。
【0007】
最良の形態1のコンベヤベルト1は、ベースベルト2の進行方向に対して後側の面59aとなる横桟4の背面59にのみ補強部50を備え、補強部50の高さを横桟4の高さの70%以上に形成したものである。ここでは、横桟4と補強部50とがゴムにより別体で形成され、横桟4と補強部50とが固定手段により固定された構成のコンベヤベルト1について説明する。
【0008】
横桟4は、ベース部41と起立壁部42とがゴムにより一体に形成された構成である。ベース部41は、ベースベルト2の搬送面6への取付面43となる底面44を備え、底面44は矩形平面形状に形成される。底面44は、ベースベルト2の搬送面6の幅の長さに対応した幅長に形成された一方の一対の二辺45;45と他方の一対の二辺46;46とを有する矩形平面形状である。一方の一対の二辺45;45が搬送面6の長手方向Bに対して直交し、かつ、他方の一対の二辺46;46が搬送面6の長手方向Bと平行となるように、取付面43がベースベルト2の搬送面6上に位置決めされ、例えば接着剤や加硫などによる接着手段により取付面43と搬送面6とが互いに接着される。ベース部41の上面60は、取付面43と搬送面6とが互いに接着された状態において、上記一方の一対の二辺45;45の辺縁47から互いに近づく方向に延長して一方の一対の二辺間の中央部48に近付くにつれて二次曲線形状に隆起する面49に形成される。二次曲線形状に隆起する面49より延長して搬送面6に対して垂直に立ち上がる壁により形成される。即ち、横桟4は、図の矢印E方向から見た横桟4の側面視の形状がベースベルト2の幅方向Aに連続した立体形状であり、横桟4の側面視の形状は、山と山の頂上より垂直に延長する細長い長方形とが組み合わされた形成である。つまり、横桟4の形状を搬送面6の長手方向Bに沿って切断した断面形状で説明すると、山形状のベース部41とベース部41の山の頂上より垂直に延長する細長い長方形状の起立壁部42とを備えた形状である。
【0009】
補強部50は、背当て面51と、他端縁54が背当て面51の下端縁55とつながった底面52と、背当て面51の上端縁51aと底面52の一端縁58とをつなぐ補強面56とを備える。最良の形態1では、例えば接着剤や加硫などによる接着手段により、起立壁部42の背面59と補強部50の背当て面51とが互いに接着され、起立壁部42の背面59と連続するベース部41の上面60と補強部50の底面52とが互いに接着される。横桟4が搬送面6に取付けられ、起立壁部42の背面59及びベース部41の上面60に補強部50が取付けられた状態において、補強部50の補強面56は、搬送面6に対して例えば45°の角度で傾斜する傾斜面61により形成される。尚、図1では、補強部50を2つ設けた構成を開示したが、補強部50は1つ以上設ければよい。
【0010】
最良の形態1によれば、補強部50の高さが横桟4の高さの70%以上に形成されたので、横桟4が根元付近から倒れるのを補強部50が防止するため、補強部50が横桟4の撓みを抑止でき、搬送量の低減を防止できる。また、補強部50が横桟4の撓みを抑止するため、横桟4の厚さを厚くして横桟4自体の強度を上げる必要がなくなる。従って、横桟4の軽量化が可能となり、よって、コンベヤベルト1の軽量化が可能となるので、コンベヤベルトの駆動力を小さくでき、駆動モータの小型化が図れる。
横桟4がベース部41を備えたことで、横桟4と搬送面6との結合力を大きくでき、横桟4の強度を大きくできる。
横桟4と補強部50とがゴムにより別体で形成され、横桟4と補強部50とが固定手段により固定されたので、横桟4と補強部50とを別々に製造でき、製造コストを低減できる。尚、横桟4と補強部50とをボルト及びナットのような固定手段で固定すれば、補強部50のみを交換することが可能となり、補強部50のメンテナンスが可能となる。
横桟4の背面59にのみ補強部50を備え、横桟4の前面62には補強部50を備えないので、特許文献1のように横桟4の前面に補強部50を備えた構成に比べて、搬送量を多くできる。
【0011】
最良の形態2
図2で示すように、起立壁部42の背面59と補強部50の背当て面51とが例えば接着剤や加硫などによる接着手段により互いに接着され、起立壁部42の背面59と連続するベース部41の上面60と補強部50の底面52とが固定されていない構成とした。即ち、起立壁部42の背面59と連続するベース部41の上面60と補強部50の底面52とが固定されていないという構成である変形吸収部70を設けた。変形吸収部70は図2の黒色で塗りつぶされた部位に示される。
最良の形態2によれば、コンベヤベルト1がプーリやローラを経由して屈曲する際に、この屈曲に対する横桟4及び補強部50の追従性が向上するとともに、コンベヤベルト1が屈曲する際に、補強部50の底面52がベース部41の上面60より離れる方向に補強部50が移動可能となるので、ベース部41、起立壁部42、補強部50相互間の歪みを緩和でき、コンベヤベルト1の耐久性を向上できる。
【0012】
最良の形態3
最良の形態1の構成に加えて、補強部50の補強面56に変形吸収部70としての溝71が形成された構成のコンベヤベルト1とした。図3に示すように、溝71は、例えば補強面56に対して直交する方向に延長するように形成される。溝71の数は1つ以上であればよい。溝71の形状としてU字溝形状が考えられる。
最良の形態3によれば、コンベヤベルト1がプーリやローラを経由して屈曲する際に、この屈曲に対する横桟4及び補強部50の追従性が向上するとともに、コンベヤベルト1が屈曲する際に、溝71が開く方向に補強部50が移動可能となるので、ベース部41、起立壁部42、補強部50相互間の歪みを緩和でき、コンベヤベルト1の耐久性を向上できる。
【0013】
最良の形態4
最良の形態2の変形吸収部70及び最良の形態3の変形吸収部70の両方を備えた構成のコンベヤベルト1としてもよい。
【0014】
最良の形態5
横桟4と補強部50とを金型を用いて一体成形すれば、横桟4と補強部50との組付作業が不要とできる。
【0015】
最良の形態6
図4に示すような起立壁部42を傾斜させて横桟4に補強部50を設けた構成のコンベヤベルト1とすれば、起立壁部42が搬送面6に対して搬送面6の長手方向Bに向けて上方に傾斜する構成なので、最良の形態1よりも搬送量の低減防止効果が向上する。
【0016】
最良の形態7
図5に示すような起立壁部42の上部42aを傾斜させて横桟4に補強部50を設けた構成のコンベヤベルト1とすれば、起立壁部42の上部42aが搬送面6に対して搬送面6の長手方向Bに向けて上方に傾斜する構成なので、最良の形態1よりも搬送量の低減防止効果が向上する。
【0017】
最良の形態8
最良の形態6や7の構成に最良の形態2;3;4の構成を適用してもよい。
【0018】
最良の形態9
搬送面6に取付けられた起立壁部42のみにより形成された横桟4の背面59に補強部50を設けた構成のコンベヤベルト1であってもよい。この場合、ベースベルト2の搬送面6と補強部50の底面52とが固定されていない構成とすれば、最良の形態2の効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
起立壁部42とベース部41とを個別に用いて互いに固定してL字型あるいは逆T字型のような横桟4を形成し、この横桟4の背面59に補強部50を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】(a)はコンベヤベルトの斜視図、(b)はコンベヤベルトの平面図(最良の形態1)。
【図2】コンベヤベルトの斜視図(最良の形態2)。
【図3】コンベヤベルトの斜視図(最良の形態3)。
【図4】コンベヤベルトの斜視図(最良の形態6)。
【図5】コンベヤベルトの斜視図(最良の形態7)。
【図6】従来のベルトコンベヤ装置の機体レイアウトを示す図。
【図7】従来のコンベヤベルトの斜視図。
【符号の説明】
【0021】
1 コンベヤベルト、2 ベースベルト、3 波桟(耳桟)、4 横桟、
6 搬送面、6a 両側部、7 ベースベルト、8 波桟(耳桟)
10 循環路、41 ベース部、42 起立壁部、50 補強部、51 背当て面、
51a 上端縁、52 底面、54 他端縁、55 下端縁、56 補強面、
58 一端縁、59 背面、59a 後側の面、60 ベースの上面、
62 前面、62a 前側の面、71 溝、A 幅方向、B 長手方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースベルトと、ベースベルトの搬送面における幅方向の両側部に設けられて搬送面の長手方向に沿って延長する耳桟と、ベースベルトの搬送面を幅方向に横切るように搬送面の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられて搬送面を仕切る複数の横桟とを備え、一方の進行方向に循環移動するように搬送駆動されるコンベヤベルトにおいて、コンベヤベルトの進行方向に対して後側の面となる横桟の背面に補強部を備え、補強部の高さが、横桟の高さの70%以上に形成されたことを特徴とするコンベヤベルト。
【請求項2】
横桟は、ベースベルトの搬送面に取付けられたベース部と、ベース部に取付けられて搬送面から離れる方向に延長して横桟の背面を形成する起立壁部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤベルト。
【請求項3】
横桟の背面と補強部とが互いに固定されるとともに、ベースベルトの搬送面又はベース部の上面と補強部とが固定されていないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンベヤベルト。
【請求項4】
補強部は、横桟の背面に取付けられる背当て面と、他端縁が背当て面の下端縁とつながった底面と、背当て面の上端縁と底面の一端縁とをつなぐ補強面とを備え、補強面には溝が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコンベヤベルト。
【請求項5】
横桟と補強部とがゴムにより一体成形されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のコンベヤベルト。
【請求項6】
横桟と補強部とがゴムにより別体で形成され、横桟と補強部とが固定手段により固定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のコンベヤベルト。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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