説明

コンベヤ自動調芯装置

【課題】蛇行現象を的確に調整・抑制し、適正なコンベヤ走行を保証するコンベヤ自動調芯装置を提供する。
【解決手段】コンベヤ走行路適所に配設され、適正走行を維持するように自動調整可能とする。パイプ状のコンベヤベルト103の周囲に配設され、コンベヤベルト103と接触して走行ガイドする複数のガイドローラ11と、ガイドローラ11を取付支持し、基台13上に回動自在に搭載される架台12とを備え、架台12の回動軸12dが、コンベヤ走行方向の直交方向に対して傾斜する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンベヤ、特にパイプコンベヤが走行する際にその蛇行(コンベヤが左右に回転しながら蛇行する所謂、ローリング現象)の発生を抑制するコンベヤ自動調芯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場等において、主に粉体や粒状体等の運搬物を運搬する際にパイプコンベヤが使用されている。このパイプコンベヤは、コンベヤ本体を円筒状もしくはパイプ状にしてその内部に運搬物を包み込み、密閉状態で運搬するため運搬物の荷こぼれや飛散等がなく、安全に運搬することができる等の利点を有している。
【0003】
従来、例えば図7に示すようにコンベヤ100は、ヘッドプーリ101とテールプーリ102との間にエンドレス状のベルト本体103を巻回し、ヘッドプーリ101及びテールプーリ102間で所定間隔おいて配設された支持プレート104に形成された貫通孔にベルト本体103をパイプ状に丸めて挿通させるようになっている。
【0004】
支持プレート104の貫通孔の周囲に取り付けられた複数個(通常、上下2個及び左右の上下4個の計6個)のガイドローラ105を有する。このガイドローラ105を介して、キャリア側とリターン側それぞれにおいてパイプ状のベルト本体103が円滑に走行し得るように構成される。
【0005】
パイプ状に丸めたベルト本体103は、例えば図8のように走行時には複数個のガイドローラ105によってパイプ状に保持される。正常走行時には図8(A)のようにコンベヤのキャリア側及びリターン側とも、ベルト本体103の合せ目103aは略一定の位置に維持される。一方、走行路の途中、例えば特に湾曲部や場合によっては直線部においてベルト本体103に不均一な荷重等が付与されると、図8(B)のようにベルト本体103の合せ目103aの位置が不規則に変化し、コンベヤ100の蛇行が発生する。
【0006】
このような蛇行が生じると、そのままでは荷こぼれ等が発生し、蛇行もしくはローリング現象を調整する必要がある。従来、例えば図9に示すように支持プレート104にガイドローラ105を取り付けるためのボルト等を利用して、その取付ブラケットの適所にボルトもしくはワッシャ等を挿着し、ガイドローラ105の取付角度を変更することで、蛇行の調整を図る等の手段が講じられていた。
【0007】
なお、この種のパイプコンベヤにおける蛇行もしくはローリング現象を調整するものとして、例えば特許文献1あるいは特許文献2にて開示されるローリング調整装置が知られている。
【0008】
【特許文献1】特開2001−139115号公報
【特許文献2】特開平9−110125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、例えば図9に示したような蛇行調整方法では、蛇行の調整に多大な時間と手間がかかってしまう。即ち、全長1kmにも及ぶことがあるこの種のパイプコンベヤにあっては、極めて多数のガイドローラを備えており、それらを個々に調整するためにはかなりの手間と時間を要する。また、このような調整方法は実効性に乏しく、その上調整の都度設備を停止して行わなければならず、設備の稼働率等にも著しい影響を及ぼす等の問題がある。
【0010】
本発明はかかる実情に鑑み、特にパイプコンベヤにおける蛇行現象を的確に調整・抑制し、適正なコンベヤ走行を保証するコンベヤ自動調芯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のコンベヤ自動調芯装置は、コンベヤ走行路適所に配設され、適正走行を維持するように自動調整可能とするコンベヤ自動調芯装置であって、パイプ状のコンベヤベルトの周囲に配設され、該コンベヤベルトと接触して走行ガイドする複数のガイドローラと、これらのガイドローラを取付支持し、基台上に回動自在に搭載される架台とを備え、前記架台の回動軸が、コンベヤ走行方向の直交方向に対して傾斜することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のコンベヤ自動調芯装置において、前記架台の回動軸は、コンベヤ走行方向の上流側又は下流側に所定角度傾斜し、前記ガイドローラとして前記コンベヤベルトの両側部に配置される一対のガイドローラと、前記コンベヤベルトの底部又は上部に配置されるガイドローラとを含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明のコンベヤ自動調芯装置において、前記一対のガイドローラは、前記底部又は上部に配置されるガイドローラの両端部付近から上方又は下方に拡開するように配設されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のコンベヤ自動調芯装置において、前記各ガイドローラは、常態ではコンベヤ走行方向と実質的に略直交するように配置され、前記架台の回動軸の回動に従って該コンベヤ走行方向に対する角度が変化することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のコンベヤ自動調芯装置において、前記架台の回動角度を調整する回動角度調整機構を備え、該架台を所望の回動角度に設定保持し得るようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンベヤに蛇行が発生した場合、コンベヤベルトの特に合せ目部位がガイドローラと圧接し、これにより架台全体が回動付勢される。このとき同時にガイドローラの反発力によって合せ目部位は押し返され、蛇行発生前の正常状態に復帰する。本発明装置によればガイドローラの自動調芯作用により自動的に、人手を介さずにコンベヤベルトの蛇行もしくはローリング現象を調整することができる。この場合、蛇行が発生しても実質的に設備停止する必要がなく、設備の稼働率を大幅に向上することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に基づき、従来例と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用いて、本発明によるコンベヤ自動調芯装置における好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るパイプコンベヤ100の1例として、その概略全体構成を示す図である。図1のパイプコンベヤ100において、ヘッドプーリ101とテールプーリ102との間にエンドレス状のベルト本体103(コンベヤベルト)を巻回して、ヘッドプーリ101及びテールプーリ102間で所定間隔おいて配設された支持プレート104に形成された貫通孔にベルト本体103をパイプ状に丸めて挿通させる。
【0018】
各支持プレート104の貫通孔の周囲に取り付けられた複数個のガイドローラ105(図8参照)を有し、これらのガイドローラを介して、キャリア側(上段)及びリターン側(下段)それぞれにおいてパイプ状のベルト本体103が矢印FC,FRのように走行する。なお、この実施形態においてパイプコンベヤ100の全長は数百m、場合によっては1kmにも及ぶ。
【0019】
図1において更に、ヘッドプーリ101の至近位置にスナブプーリ106が配設されると共に、一対のベンドプーリ107間にテンションプーリ108が介置される。また、コンベヤキャリア側において、テールプーリ102付近で丸めローラ109によって丸められて矢印FCのように走行し、ヘッドプーリ101の手前で広げローラ110によって広げられる。リターン側においてベンドプーリ107付近で丸めローラ111によって丸められて矢印FRのように走行し、テールプーリ102の手前で広げローラ112によって広げられる。
【0020】
上述したパイプコンベヤ100のコンベヤ走行路適所に本発明によるコンベヤ自動調芯装置10が配設される。この例ではキャリア側とリターン側にそれぞれ1箇所コンベヤ自動調芯装置10が設置され、これらによりパイプコンベヤ100の適正走行を維持するように自動調整可能とする。図1の図示例ではヘッドプーリ101から50m程度離間した位置と、テールプーリ102から80m程度離間した位置に設けられるが、本発明のコンベヤ自動調芯装置10の適用に関してこれらの数値にのみ限定されるものではない。
【0021】
この実施形態において、例えば図2及び図3に示すようにリターン側にてコンベヤ自動調芯装置10を設置した場合について説明する。コンベヤ自動調芯装置10は、パイプコンベヤ100の適宜のフレーム113等(本発明装置のために新設したものであってもよい)を利用して取り付けられる。なお、図2ではベルト本体103の底部側と上部側とにコンベヤ自動調芯装置10が図示されているが、これらはコンベヤ自動調芯装置10の配置例を示すものであり、底部側のみに設けることで実質的な効果が得られる。ここでは、ベルト本体103の底部側にコンベヤ自動調芯装置10を設置するものとする。
【0022】
コンベヤ自動調芯装置10は、パイプ状に丸められているベルト本体103の周囲に配設され、該ベルト本体103と接触して走行ガイドする複数の円筒状のガイドローラ11と、これらのガイドローラ11を取付支持して、基台13上に回動自在に搭載される架台12とを備える。本実施形態において、ベルト本体103の両側部に配置される一対のガイドローラ11A,11Bと、底部に配置されるガイドローラ11Cとを有する。ガイドローラ11A,11Bは、図3に示されるように略逆「ハ」字状に配置され、即ちガイドローラ11Cの両端部付近から上方に拡開するように配設される。この場合、ガイドローラ11A,11Bの拡開角度は、図示例の場合にのみ限定されず、必要に応じて広狭調整可能である。
【0023】
図4及び図5も参照して、コンベヤ自動調芯装置10を更に説明する。架台12は、図3のようにパイプ状のベルト本体103を逃げるための凹部12aを有し、例えば概略翼状等に形成されたローラ取付プレート12bと、図4のようにローラ取付プレート12bを支持するベースプレート12cと、全体を支持するための回動軸12dとを含む。ローラ取付プレート12bにはそれぞれブラケット14を介して、ガイドローラ11A,11B,11Cが回転自在に支持される。この場合、中央のガイドローラ11Cに対してガイドローラ11A,11Bはセンタ振分けで配置され、各ガイドローラ11A,11B,11Cの回転軸はローラ取付プレート12bと平行に設定される。
【0024】
架台12の回動軸12dは後述するように、コンベヤ走行方向と直交する方向(パイプ状のベルト本体103の直径方向)に対して傾斜している。図4に示すように基台13は軸受15を搭載支持する上面13aを有し、この上面13aはコンベヤ走行方向(典型的には略水平方向)に対して所定角度傾斜する。架台12の回転軸12dは、ベアリング16を介して軸受15によって支持され、これによりコンベヤ走行方向と直交する方向に対して所定角度θだけ傾斜する。なお、傾斜角度θ=20°程度とするが、装置の機種等に応じて適宜変更可能であり、この数値にのみ限定されるものではない。
【0025】
この例では架台12の回転軸12dをコンベヤ走行方向の上流側に傾斜させるが、図4のようにローラ取付プレート12bがコンベヤ走行方向と直交する方向に整合した場合には、ガイドローラ11A,11Bは図5(A)のように左右対称となるように配置される。つまり各ガイドローラ11は、常態ではコンベヤ走行方向と実質的に略直交するように配置される。一方、架台12の回転軸12dが図5(A)の状態からいずれかの方向に回動すると、例えば図5(B)に示されるようにガイドローラ11A,11Bは左右非対称に配置される。
【0026】
ここで、上述のように架台12は、傾斜する回動軸12dの周りに回動自在に搭載されるが、本発明では更にその回動角度を調整する回動角度調整機構を備える。前述のように概略翼状に形成されるローラ取付プレート12b(図3)の両端部に略対応して、図4及び図5に示すように回動角度調整用の比較的長尺のボルト17が付設される。
【0027】
このボルト17はその基端側でブラケット18を介してフレーム113側に支持される。この場合、ブラケット18に固設されたスリーブ状の締着部材19内を貫通し、該締着部材19の両側からナット20,21によって締着される。締着部材19にはボルト17よりも大径の貫通孔19aが形成されており、ボルト17は該貫通孔19aを遊嵌状態で貫通する。この場合、ナット20,21の締着部材19に対するそれぞれ当接部は、実質的に球面状に形成され、即ちナット20については凸状、ナット21については凹状に形成される。
【0028】
また、ボルト17はその先端側でローラ取付プレート12bに連結される。この場合、ローラ取付プレート12bに固設された締着部材22を有し、締着部材19の場合と同様にその両側からナット20,21によって締着される。このようにボルト17を介して、フレーム113側と連結されるローラ取付プレート12bは、典型的には締着部材22側のナット20,21の締着位置を変更することで、適宜の回動位置に調整保持することができる。これにより例えば図5(B)のように架台12、従ってガイドローラ11を図示のような回動位置に設定保持することができる。
【0029】
本発明のコンベヤ自動調芯装置10は、上記のように構成されており、次にその作用を説明する。ここで先ず、図6を参照して、本発明装置の作用を原理的に説明する。なお、図6(A)は平面図、図6(B)は側面図、図6(C)は平面図である。パイプ状に保持されたベルト本体103は、正常走行時(コンベヤ走行方向を図6(A)矢印Fで示す)には図6(A)のように合せ目103aは略一定の位置に維持される。図示例では合せ目103aは、センタよりも幾分一方のガイドローラ11A(紙面手前側)寄りに位置しているものとする。なお、ここでは基本的原理を説明するものであり、ベルト本体103の合せ目103aの位置等は、実際の装置と必ずしも一致しない場合がある。そして、コンベヤ100に蛇行が発生し、例えば図6(B)の二点鎖線のように合せ目103aがガイドローラ11A側に移動したとする。
【0030】
合せ目103aの部位は、他の部位に比べてベルト本体103の半径方向に膨出しており、合せ目103aが圧接することでガイドローラ11Aは、ベルト本体103に引っ張られるかたちで矢印Cのように回動付勢される。架台12は前述したように基台13上に回動自在に搭載されており、この場合の例ではガイドローラ11Aに対する付勢力によって架台12全体が回動する。
【0031】
架台12がこのように回動すればする程、ベルト本体103(主に合せ目103a部位)及びガイドローラ11A間の接触圧は大きくなり、このとき同時にガイドローラ11Aによる主に合せ目103aに対する反発力も強くなる。このガイドローラ11Aからの反発力によって合せ目103a部位は押し返され、即ち図6(C)のように蛇行発生前の状態に復帰する。特に本発明装置では架台12の回転軸12dは、前述したようにコンベヤ走行方向と直交する方向に対して傾斜しており、上記の作動例では架台12の回動に従ってガイドローラ11A自体も合せ目103aに対して傾斜角度を持ちながら接触する。コンベヤ走行方向で見た合せ目103a及びガイドローラ11A間の接触長さとこのときの反力方向とが効果的に確保され、ガイドローラ11Aからの合せ目103aに対する反発力を有効に作用させることができる。なお、この場合底部のガイドローラ11Cもコンベヤ走行方向に対して傾斜し、自動調芯作用に寄与する。
【0032】
このように一旦発生したベルト本体103の蛇行は、ガイドローラ11の自動調芯作用により自動的に調整される。人手を介さずにベルト本体103の蛇行もしくはローリング現象を調整することができ、蛇行が発生しても実質的に設備停止する必要がなく、設備の稼働率を大幅に向上することができる。
【0033】
ここで、架台12の回動角度調整機構を使用して、蛇行の調整・抑制に効果的な所望の回動位置に架台12を設定保持するようにしてもよい。ボルト17におけるナット20,21の締着位置を調整し、架台12の回動角度を設定保持することで、言わば強制的にコンベヤを調芯することができる。この場合、設備の稼働中に作業が行えるので効率的に蛇行調整を行うことができる。
【0034】
なお、架台12の回動角度調整機構において、前述したようにナット20,21の締着部材19,22に対するそれぞれ当接部は、実質的に球面状に形成されている。架台12の回動に伴いボルト17との間の相対角度が変化しても(図5(A),(B)参照)、かかる当接部の球面形状により適正且つ的確な角度調整を可能にする。
【0035】
上記実施形態では主に、丸められたベルト本体103の底部側にガイドローラ11Cが配置される例を説明した。これに限らず、ベルト本体103の上部側にコンベヤ自動調芯装置10を配置することもできる。この場合、ベルト本体103の上部側にガイドローラ11Cを設け、その両端部付近から略「ハ」字状に、即ち下方に拡開するようにガイドローラ11A,11Bが配設される。
【0036】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更等が可能である。
例えば上記実施形態では架台12の回転軸12dをコンベヤ走行方向の上流側に傾斜させる例を説明したが、これとは反対に下流側に傾斜させてもよい。
【0037】
また、コンベヤ自動調芯装置10の配置位置に関して、ベルト本体103の底部又は上部に配置する場合の他、パイプ状のベルト本体103の周囲いずれかの位置、即ち例えば横あるいは斜め方向の位置に配置することも可能である。また、1基のコンベヤ自動調芯装置10を設ける場合の他、例えば上下1基ずつ対を成すように配置することも可能である。
【0038】
この実施形態で説明したコンベヤ自動調芯装置の適用例としてのパイプコンベヤ100では、図1に示したようにキャリア側及びリターン側にそれぞれ1基のコンベヤ自動調芯装置10を設ける例を説明したが、コンベヤの形式もしくはタイプ等は多岐に亘っており、それらに応じて適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明のコンベヤ自動調芯装置に係るパイプコンベヤの1例として、その概略全体構成を示す図である。
【図2】本発明のコンベヤ自動調芯装置の適用例における側面図である。
【図3】図2の矢印A方向に見た本発明のコンベヤ自動調芯装置の正面図である。
【図4】本発明のコンベヤ自動調芯装置の側面図である。
【図5】図4の矢印B方向に見た本発明のコンベヤ自動調芯装置を示す図である。
【図6】本発明のコンベヤ自動調芯装置の作用を原理的に示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【図8】コンベヤにおける蛇行発生時の様子を示す図である。
【図9】従来例におけるコンベヤ蛇行調整方法の例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
10 コンベヤ自動調芯装置
11 ガイドローラ
12 基台
14 ブラケット
15 軸受
17 ボルト
18 ブラケット
19,22 締着部材
20,21 ナット
100 パイプコンベヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤ走行路適所に配設され、適正走行を維持するように自動調整可能とするコンベヤ自動調芯装置であって、
パイプ状のコンベヤベルトの周囲に配設され、該コンベヤベルトと接触して走行ガイドする複数のガイドローラと、これらのガイドローラを取付支持し、基台上に回動自在に搭載される架台とを備え、
前記架台の回動軸が、コンベヤ走行方向の直交方向に対して傾斜することを特徴とするコンベヤ自動調芯装置。
【請求項2】
前記架台の回動軸は、コンベヤ走行方向の上流側又は下流側に所定角度傾斜し、前記ガイドローラとして前記コンベヤベルトの両側部に配置される一対のガイドローラと、前記コンベヤベルトの底部又は上部に配置されるガイドローラとを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ自動調芯装置。
【請求項3】
前記一対のガイドローラは、前記底部又は上部に配置されるガイドローラの両端部付近から上方又は下方に拡開するように配設されることを特徴とする請求項2に記載のコンベヤ自動調芯装置。
【請求項4】
前記各ガイドローラは、常態ではコンベヤ走行方向と実質的に略直交するように配置され、前記架台の回動軸の回動に従って該コンベヤ走行方向に対する角度が変化することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベヤ自動調芯装置。
【請求項5】
前記架台の回動角度を調整する回動角度調整機構を備え、該架台を所望の回動角度に設定保持し得るようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンベヤ自動調芯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−230833(P2008−230833A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−76612(P2007−76612)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000178011)山九株式会社 (48)
【Fターム(参考)】