説明

コンベヤ

【課題】周囲に無駄なスペースを必要とせず、且つ、ベルト交換に煩雑な作業を必要としないコンベヤを提供する。
【解決手段】円形断面を有するベルト18は、プーリ14,15,26,27およびモータプーリ25に掛けられることにより張設されている。モータプーリ25は、ギアヘッド24から延出された回転軸の先端に取り付けられている。一方、モータ23には、ギアヘッド24が組み合わされ、ギアヘッド24から延出された回転軸の先端にモータプーリ25が取り付けられている。モータ23およびギアヘッド24、さらには、モータプーリ25は、コンベヤのフレーム間のZ軸方向の下部に収まる状態で配されている。ベルト18の張設に係るプーリ14,15,26,27およびモータプーリ25は、その各々が片持ち状態で軸支され、当該軸支の方向が、ベルト18におけるループの一方側で揃えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤに関し、特に、無端状のベルトあるいはワイヤを有するコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
コンベヤは、物の搬送に広く使用されている。コンベヤには、搬送ベルトとして平ベルトを用いたものや丸ベルトを用いたもの、さらにはチェーンを用いたものなどがある。その中で搬送ベルトとして丸ベルトを用いた従来のコンベヤについて、図5を用い説明する。
図5に示すように、コンベヤでは、互いに間隔をあけ、ともにX軸方向に延伸するように配置された2本のフレーム911,912と、2本のフレーム911,912の両端において、その軸芯がY軸方向となるように設けられた軸930,931を備える。軸930,931のフレーム911側には、それぞれプーリ914,915が回転自在に取り付けられ、フレーム912側には、それぞれプーリ916,917が取り付けられている。
【0003】
プーリ914とプーリ915との間には、その間でループを構成するように搬送用のベルト918が張設され、プーリ916とプーリ917との間には、その間で同じくループを構成する搬送用のベルト919が張設されている。なお、メインテナンスの容易性およびコストの低減という観点からベルト918,919は、無端状のものが用いられている。
【0004】
また、軸930は、プーリ916が取り付けられた箇所よりも、フレーム912を超えてY軸方向手前側まで延伸されており、その先端部分には、プーリ932が取り付けられている。一方、2本のフレーム911,912の下部には、モータ923およびこれに連結されたギアヘッド924が、一体の状態で載置されており、その回転軸がY軸方向手前に延出されている。そして、回転軸の先端には、モータプーリ925が取り付けられており、プーリ932とプーリ925との間には、ドライブ用のベルト933が張設されている。
【0005】
従来技術に係るコンベヤでは、モータ923の回転駆動力が、ドライブ用のベルト933を介して軸930に伝達され、これにより搬送用のベルト918,919が駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−296913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術に係るコンベヤでは、プーリ914,916が一の軸930に軸支され、また、プーリ915,917が同じ軸931に軸支されているので、これらプーリ914〜917に張設されたベルト918,919を取り換えるためには、2本のフレーム911,912の一方を取り外すなどの分解作業を実行する必要がある。よって、このようなベルト918,919の交換作業のために生産ラインを長時間停止させなければならず、生産効率の向上という観点から改善が要望されている。
【0008】
また、図5に示すように、従来技術に係るコンベヤでは、ドライブ用のベルト933を張設するためのプーリ932,925がフレーム912よりもY軸方向手前側の外方に配されているので、生産ラインの省スペース化という観点から改善が要望されている。
本発明は、上記問題の解決を図るべくなされたものであって、周囲に無駄なスペースを必要とせず、且つ、ベルト交換に煩雑な作業を必要としないコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係るコンベヤは、並設された2本のフレームと、2本のフレームの一方のフレームに対して、その延設方向の両端部分に取り付けられ、各々の軸芯がフレームの延設方向と直交する方向に配された第1および第2のプーリと、2本のフレーム間の下部に配され、回転駆動力を発生する駆動源と、駆動源とともに2本のフレーム間の下部に配され、駆動源の回転軸に取り付けられた第3のプーリと、円形断面あるいは楕円断面を有し、第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対してループ状に張設された線状体とを有する。そして、本発明に係るコンベヤでは、線状体における第1のプーリと第2のプーリ間に張設される部分が搬送部分であり、線状体の張設に係る複数のプーリが、各々、片持ち状態で軸支されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るコンベヤでは、フレームの両端部分に取り付けられた第1および第2のプーリと、駆動源に取り付けられた第3のプーリとを含む複数のプーリに一の無端状の線状体が張設されている。即ち、本発明に係るコンベヤでは、搬送対象物を載置して搬送する線状体と、駆動源からの回転駆動力を伝達する線状体とが一続きに構成されている。よって、図5に示す従来技術に係るコンベヤのように搬送用の線状体(ベルト918,919)と回転駆動力伝達用の線状体(ベルト933)とを別々に備える場合に比べて、構造の簡素化を図ることができ、コスト低減を図ることができる。また、交換部品としてストックしておく線状体の種類を一種類に減らすことができ、管理面からも優位である。
【0011】
また、本発明に係るコンベヤでは、駆動源および第3のプーリが、ともに2本のフレームの下部に配されており、線状体は、当該第3のプーリに掛けられているので、フレーム幅よりも外側に線状体やプーリなどが張り出すことがない。よって、製造ラインにおける省スペースという観点から優れている。
また、本発明に係るコンベヤでは、線状体の張設に係る複数のプーリが、各々、片持ち状態で軸支されているので、線状体の交換において、フレームや他の構成部品を取り外すなどの煩雑な作業を行う必要がない。即ち、線状体を交換しようとする場合には、複数のプーリに対して軸支されていない側(各プーリにおける軸支されていない側)に線状体を外すという簡易な作業だけで可能であり、また、線状体を取り付けるときにも、逆の手順で作業を実行すればよい。よって、本発明に係るコンベヤでは、線状体の交換に際してフレームなどの部品の取り外しなどが必要ではなく、生産ラインの停止時間を短くすることができ、その作業も簡易なものとすることができる。
【0012】
以上より、本発明に係るコンベヤでは、周囲に無駄なスペースを必要とせず、且つ、ベルト交換に煩雑な作業を必要としない。
本発明に係るコンベヤでは、一例として、次のようなバリエーションを採用することもできる。
本発明に係るコンベヤでは、上記構成において、複数のプーリにおける軸支の方向が、線状体におけるループの一方側で揃えられているという構成を採用することができる。このようにすれば、線状体の交換において、さらに作業の煩雑さを解消することができる。
【0013】
本発明に係るコンベヤでは、上記構成において、2本のフレームの内、上記とは反対側のフレーム(他方のフレーム)に対しても、その延設方向の両端部分において、各々の軸芯が延設方向と直交する方向に配された第4および第5のプーリが取り付けられており、また、上記第3のプーリおよび第4および第5のプーリを含む複数のプーリに対してループ状に、第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対して張設された線状体とは異なる無端状の線状体が張設されている。そして、第1から第3のプーリを含む複数のプーリに対して張設された上記線状体を第1の線状体とし、第3から第5のプーリを含む複数のプーリに対して張設された線状体を第2の線状体とするとき、第2の線状体の張設に係る複数のプーリも、その全てがループの一方側で揃えられた状態で一端軸支されており、当該第1の線状体と第2の線状体とは、互いのループが交錯していないという構成を採用することができる。
【0014】
上記構成を採用する場合には、2本のフレーム間に少なくとも第1の線状体と第2の線状体とが搬送用の線状体として設けられることになるが、これら第1および第2の線状体は互いに交錯しないようにされているので、各々の交換において、上記同様に簡易な作業で可能となる。
また、本発明に係るコンベヤでは、2本のフレームに連結フレームが接合されており、この連結フレームが、第1の線状体および第2の線状体の何れとのループとも交錯しないという構成を採用することができる。
【0015】
このような構成を採用する場合には、連結フレームが第1および第2の線状体の何れのループとも交錯しないので、第1および第2の線状体の交換に際して、連結フレームを取り外すことも必要がなく、作業効率という観点から更に優位である。
また、本発明に係るコンベヤでは、第1の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリ、および第2の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリの軸芯が、ともに2本のフレームの延設方向に直交する方向に対して斜めに配されているという構成を採用することができる。このように斜め方向に軸芯が配されたプーリを、線状体ごとに少なくとも一つ経由することにより、三次元状のループを構成するように第1および第2の各線状体を張設するのに有効となる。そして、これによりコンベヤの駆動中に第1および第2の線状体がプーリから外れるという不具合を生じることがない。
【0016】
本発明に係るコンベヤでは、線状体として、円形断面あるいは楕円断面を有するベルトあるいはワイヤを採用することが、複数のプーリの配置や各々の向きなどの設計に際しての自由度を高くすることができるという観点から優位である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態に係るコンベヤ1の外観を示す模式斜視図である。
【図2】コンベヤ1におけるベルト18,19の駆動に係る要部を示す模式構成図である。
【図3】(a),(b)は、ベルト18の取り外し過程を順に示す模式斜視図である。
【図4】ベルト18の取り外しを完了した状態を示す模式斜視図である。
【図5】従来技術に係るコンベヤの概略構成を示す模式斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明を実施するための一形態について、図面を参酌しながら説明する。
なお、以下の説明に係る実施の形態は、本発明の構成上の特徴および当該特徴的構成から奏される作用効果を分かりやすく説明するための一例として用いるものである。よって、本発明は、その本質的な特徴部分を除き、以下の形態に何ら限定を受けるものではない。
【0019】
[実施の形態]
1.コンベヤ1の概略構成
実施の形態に係るコンベヤ1の概略構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、コンベヤ1は、ともにX軸方向に延伸する2本のフレーム11,12を備え、2本のフレーム11,12の間は、連結フレーム13により接合されている。フレーム11におけるX軸方向両端には、Y軸方向の手前側にプーリ14とプーリ15がそれぞれ軸支されている。プーリ14,15の軸芯は、Y軸方向に設けられている。
【0020】
同様に、フレーム12におけるX軸方向両端には、Y軸方向の奥側にプーリ16とプーリ17が軸支されている。プーリ16,17の軸芯についても、Y軸方向に設けられている。
また、フレーム11,12のそれぞれには、プーリ14とプーリ15との間、およびプーリ16とプーリ17との間となる領域に、ガイドプレート20,21が取り付けられている。そして、プーリ14とプーリ15を含む複数のプーリ(一部、図示を省略)には、ベルト18が張設され、プーリ16とプーリ17を含む複数のプーリ(一部、図示を省略)には、ベルト19が張設されている。コンベヤ1が搬送対象とするワーク501,502は、ベルト18とベルト19との上に載置され、X軸方向の左方向(矢印の方向)に移送される。
【0021】
なお、プーリ14,15については、溝11aに内挿されたベアリング(図示を省略)に対してその軸芯が取り付けられることにより軸支されており、プーリ16,17については、溝12aに内挿されたベアリング(図示を省略)に対してその軸芯が取り付けられることにより軸支されている。
また、フレーム11,12の下部には、駆動源を収納するドライブボックス22が設けられている。ドライブボックス22は、コンベヤ1をZ軸方向の上または下から見たとき、フレーム11とフレーム12との間の領域に収まるように配されている。また、ドライブボックス22は、フレーム11,12のそれぞれに軸支されたプーリ14〜17よりもZ軸方向下方に設けられている。
【0022】
2.コンベヤ1におけるベルト18,19の駆動に係る要部
コンベヤ1におけるベルト18,19の駆動に係る要部について、図2を用い説明する。図2では、コンベヤ1の構成の内、ベルト18,19の駆動に係る要部だけを抜き出して模式的に示している。
図2に示すように、モータ23にはギアヘッド24が組み合わされ、ギアヘッド24から延出された回転軸の先端にモータプーリ25が取り付けられている。モータプーリ25には、互いに間隔をあけた2条の溝25a,25bが周方向に刻設されており、各々にベルト18,19が掛けられている。モータプーリ25では、ギアヘッド24に対して片持ち状態で軸支されており、矢印Aの方向が解放されている。
【0023】
ベルト18は、上記モータプーリ25を含む、プーリ14,15,26,27に対して掛けられており、ループ状をなしている。プーリ14,15,26,27についても、片持ち状態で軸支されており、それぞれ矢印B,C,D,Eの方向が解放されている。そして、ベルト19のループの一方側が解放されている。
一方、ベルト19は、上記モータプーリ25を含む、プーリ16,17,28,29に対して掛けられている、ループ状をなしている。プーリ16,17,28,29についても、片持ち状態で軸支されており、ループの一方側が解放されている。
【0024】
ここで、プーリ27およびプーリ28については、Y軸に対して、その軸芯が斜め方向となっている。これにより、ベルト18,19の延伸方向に変更がスムーズとなり、駆動中におけるベルト18,19の外れという事態を防止することができる。
本実施の形態に係るコンベヤ1では、モータ23の回転駆動により、ベルト18とベルト19とが同期した状態で矢印の方向に駆動する。
【0025】
以上のように、ベルト18およびベルト19とは、ともに無端状のループを構成し、プーリ14,15,25,26,27がループに対して一方側に揃った方向で軸支されており、ループの他方側が解放されている。また、ベルト18が構成するループと、ベルト19が構成するループとは、互いに交錯しないようになっている。
3.ベルト18,19の交換手順
ベルト18,19の交換手順について、ベルト18の交換を一例に図3および図4を用い説明する。
【0026】
図3(a)に示すように、ベルト18の交換においては、先ず、モータプーリ25の溝25aからループの解放側(矢印Fの方向)にベルト18を取り外す。なお、モータプーリ25からのベルト18の取り外しは、ベルト18の弾性力を用いることで簡易な作業で行うことができる。
次に、図3(b)に示すように、プーリ26,27からループの解放側(矢印Gおよび矢印Hの方向)にベルト18を取り外す。
【0027】
最後に、図4に示すように、プーリ14,15からループの解放側(矢印Iおよび矢印Jの方向)にベルト18を取り外すことにより、ベルト18の取り外しが完了する。
ベルト18の取り付けは、図3(a)から図4に示す手順とは逆の手順で作業を実行することにより、簡易に行うことができる。
なお、ベルト19についても、上記同様の手順で交換を行うことが可能である。
【0028】
4.優位性
本実施の形態に係るコンベヤ1では、フレーム11,12の両端部分に取り付けられたプーリ14,15,16,17と、駆動源であるモータ23に対しギアヘッド24を介して取り付けられたモータプーリ25とを含む複数のプーリにベルト18,19が張設されている。ベルト18,19は、円形断面を有する、所謂、丸ベルトであって、プーリ14,15,26,27とモータプーリ25、あるいは、プーリ16,17,28,29とモータプーリ25に掛けられて、各々がループを構成している。
【0029】
本実施の形態に係るコンベヤ1では、搬送対象であるワーク501,502を載置して搬送するベルト18,19が、駆動源であるモータ23からの回転駆動力を伝達するドライブベルトとしての機能も兼ね備えている。よって、図5に示す従来技術に係るコンベヤのように搬送用のベルト918,919とドライブ用のベルト933とを別々に備える場合に比べて、構造の簡素化を図ることができ、コスト低減を図ることができる。また、交換部品としてストックしておく線状体の種類を一種類に減らすことができ、管理面からも優位である。
【0030】
また、コンベヤ1では、ドライブボックス22が、2本のフレーム11,12間の下部に配されており、両フレーム11,12よりもY軸方向の外側にプーリなどの構成要素が張り出すことがない。よって、製造ラインにおける省スペースという観点から優れている。
また、本実施の形態に係るコンベヤ1では、ベルト18,19の張設に係る複数のプーリ14,15,16,17,25,26,27,28,29が、各々、片持ち状態で軸支されているとともに、当該軸支の方向が、ベルト18,19が構成するループの一方側で揃えられている。このため、本実施の形態に係るコンベヤ1では、ベルト18,19の交換において、フレームや他の構成部品を取り外すなどの煩雑な作業を行う必要がない。即ち、ベルト18,19を交換しようとする場合には、図3および図4に示したように、各ベルト18,19が構成するループの解放側にベルト18,19をそれぞれ取り外すという簡易な作業だけで可能であり、また、ベルト18,19を取り付けるときにも、逆の手順で作業を実行すればよい。よって、コンベヤ1では、ベルト18,19の交換に際してフレーム11,12などの部品の取り外しなどが必要ではなく、生産ラインの停止時間を短くすることができ、その作業も簡易なものとすることができる。
【0031】
以上より、本実施の形態に係るコンベヤ1では、周囲に無駄なスペースを必要とせず、且つ、ベルト18,19の交換に煩雑な作業を必要としない。
[その他の事項]
上記実施の形態では、ワーク501,502の搬送に係る線状体の一例として、円形断面を有する丸ベルトを採用したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、撚り線ワイヤなどを用いることもできる。また、断面形状については、必ずしも円形である必要はなく、例えば、楕円形であってもよく、それ以外でもよい。ただし、図2に示すような線状体の取り回しを行う場合には、なるべく円形断面に近い方が、線状体の歪が少ないという観点から望ましい。
【0032】
また、上記実施の形態に係るコンベヤ1では、2本のベルト18,19によりワーク501,502の搬送を実行することとしたが、ワーク501,502の搬送のための線状体は、1本であってもよく、逆に3本以上であってもよい。ワーク501,502の重量やモータ23からのトルクなどとの関係で適宜変更が可能である。
また、1本のベルトを張設するためのプーリの設置数については、上記実施の形態に係るコンベヤ1の構成に何らの限定を受けない。搬送経路の両端に配される2つのプーリと、駆動源に取る付けられたプーリとを少なくとも構成中に含んでいればよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、ベルト交換のために煩雑な作業を必要とせず、生産効率の向上に寄与することができるコンベヤを実現するのに有用である。
【符号の説明】
【0034】
1.コンベヤ
11,12.フレーム
13.連結フレーム
14〜17,26〜29.プーリ
18,19.ベルト
20,21.ガイドプレート
22.ドライブボックス
23.モータ
24.ギアヘッド
25.モータプーリ
501,502.ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並設された2本のフレームと、
前記2本のフレームの一方のフレームに対して、その延設方向の両端部分に取り付けられ、各々の軸芯が前記延設方向と直交する方向に配された第1および第2のプーリと、
前記2本のフレーム間の下部に配され、回転駆動力を発生する駆動源と、
前記駆動源とともに前記2本のフレーム間の下部に配され、前記駆動源の回転軸に取り付けられた第3のプーリと、
円形断面あるいは楕円断面を有し、前記第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対してループ状に張設された無端状の線状体と、
を有し、
前記線状体における前記第1のプーリと前記第2のプーリとの間に張設される部分が搬送部分であり、
前記線状体の張設に係る前記複数のプーリは、その各々が片持ち状態で軸支されている
ことを特徴とするコンベヤ。
【請求項2】
前記複数のプーリにおける軸支の方向は、前記ループの一方側で揃えられている
ことを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項3】
前記2本のフレームの他方のフレームに対しても、その延設方向の両端部分において、各々の軸芯が前記延設方向と直交する方向に配された第4および第5のプーリが取り付けられており、
円形断面あるいは楕円断面を有し、前記第3および第4および第5を含む複数のプーリに対してループ状に、前記第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対して張設された線状体とは異なる無端状の線状体が張設されており、
前記第1および第2および第3のプーリを含む複数のプーリに対して張設された線状体を第1の線状体とし、前記第3および第4および第5を含む複数のプーリに対して張設された線状体を第2の線状体とするとき、
前記第2の線状体の張設に係る前記複数のプーリも、その全てが前記ループの一方側で揃えられた状態で一端軸支されており、
当該第1の線状体と前記第2の線状体とは、互いのループが交錯していない
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンベヤ。
【請求項4】
前記2本のフレームには、当該2本のフレームを連結する連結フレームが接合されており、
前記連結フレームは、前記第1および第2の線状体の何れのループに対しても交錯していない
ことを特徴とする請求項3に記載のコンベヤ。
【請求項5】
前記第1の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリ、および前記第2の線状体が掛けられている複数のプーリの内の少なくとも一のプーリは、ともにその軸芯が、前記2本のフレームの延設方向に直交する方向に対して斜めに配されている
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のコンベヤ。
【請求項6】
前記線状体は、ベルトあるいはワイヤである
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載のコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−230899(P2011−230899A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−103473(P2010−103473)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(592127965)NKE株式会社 (28)