説明

コンポーネントキャリア(CC)のアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法、およびそのような方法を用いる通信機器

【課題】コンポーネントキャリアのディアクティベートに関する各種問題を解決する。
【解決手段】無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア(CC)上での送受信が可能なモバイル機器が、CCのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が本出願によって開示されている。この方法は、複数のCCのうちのあるCCがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する工程と、上記コンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する工程と、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記HARQプロセスの再送が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信システムにおいて用いられる方法およびそのような方法を用いる通信機器に関するものであり、特に、上記無線通信システムにおいてコンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法、および関連する通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって開始されたLTE(long-term evolution)システムは、現在、高データレート、短レイテンシであって、パケットが最適化され、さらに、システムの性能およびカバレッジが改善された新たな無線インターフェースおよび無線ネットワークアーキテクチャと考えられている。
【0003】
LTEシステムにおいて、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)は、複数の進化型ノードB(eNB)を含んでおり、複数の移動局との間で通信を行う。移動局はユーザ端末(UE)とも呼ばれる。
【0004】
LTEシステムの無線インターフェースプロトコルのアーキテクチャは、3つの層(物理層(L1)、データリンク層(L2)、およびネットワーク層(L3))を含んでいる。L3の制御プレーンは、無線リソース制御(RRC)層である。L2は、さらにパケットデータ収束プロトコル(PDCP)層、無線リンク制御(RLC)層、およびメディアアクセス制御(MAC)層へ分割される。
【0005】
より高いピークデータレートでデータを伝送するような進化した高速無線通信システムを実現するために、LTE―Advancedシステムは、LTEシステムの発展版として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって標準化されている。
【0006】
LTE―Advancedシステムは、パワーステート(power states)のより素早い切り替えを目的としている。また、LTE―Advancedシステムは、セル端における処理能力を向上する。そして、LTE―Advancedシステムは、帯域幅拡張、多地点協調送受信(COMP)、アップリンクにおけるマイモ(MIMO)等といった対象を含んでいる。
【0007】
帯域幅拡張のため、LTE―Advancedには、帯域幅をより広く拡張するキャリアアグリゲーション(CA;Carrier Aggregation)が導入されている。2以上のコンポーネントキャリアまたはセルが束ねられたキャリアアグリゲーションは、より広い送信帯域幅(例えば、最大100MHz)をサポートし、スペクトルアグリゲーション(Spectrum Aggregation)を実現する。
【0008】
キャリアアグリゲーション(CA)の能力に従って、複数のコンポーネントキャリアが束ねられて全体としてより広い帯域幅となり、ユーザ端末は、受信および/または送信を同時に行う複数のコンポーネントキャリアに対応する多重リンクを確立することができる。
【0009】
LTE―Advancedシステムにおいて、RRC接続状態となっているUEは、ネットワーク(すなわち、eNB)と接続するための複数のコンポーネントキャリアについての設定が成される。
【0010】
UEは、設定されたすべてのコンポーネントキャリアcc#1−cc#mを使用する必要はないので、上記複数のコンポーネントキャリアの一部のみがアクティベートされる。
【0011】
一般的に、eNBは、信号(例えば、MAC制御信号)をUEへ送信することにより、コンポーネントキャリアをアクティベートまたはディアクティベートする。
【0012】
さらに、ディアクティベーションタイマ(deactivation timer)が満了した時、コンポーネントキャリアはディアクティベートされる。UEは、コンポーネントキャリアがアクティベートされた時、そのコンポーネントキャリアのためのディアクティベーションタイマを開始する。
【0013】
換言すると、ディアクティベーションタイマは、コンポーネントキャリアがアクティベートされている期間を規定している。
【0014】
なお、コンポーネントキャリアがディアクティベートされたとき、UEは、対応するPDCCまたは物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)の受信または送信を必要としない。また、コンポーネントキャリアにおけるチャンネル品質指示子(CQI)の測定も必要としない。
【0015】
反対に、コンポーネントキャリアがアクティベートされたとき、UEは、PDSCHおよびPDCCHを受信または送信するものとされている。そして、UEは、CQI測定が可能となることが見込まれる。
【0016】
上記説明に基づいて、本出願人は、コンポーネントキャリアのディアクティベーションに関する問題に注目し、いくつかのシナリオを以下に説明する。
【0017】
第1のシナリオにおいては、UEが、UEにコンポーネントキャリアをディアクティベートさせるための信号(例えば、MAC制御信号)を受信したとき、または、アクティベートされたコンポーネントキャリアに対応するディアクティベーションタイマが満了したときには、アクティベートされたコンポーネントキャリアにおいて実行されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの再送処理が完了しない。
【0018】
具体的には、保留されたHARQプロセスにおける再送のためにアップリンク承諾が生じた場合、または、HARQプロセスに対応するHARQバッファにデータがある場合、UEは、アップリンク送信のために、HARQフィードバック(例えば、HARQの肯定応答(ACK)または否定応答(NACK))を行うために、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)またはPHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator channel)を受信する。
【0019】
しかしながら、UEがアクティベートされたコンポーネントキャリアにおいてHARQの肯定応答または否定応答(HARQ−ACK/NACK)を受信した場合、UEは、(例えば、ディアクティベートさせるためのMACコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、HARQ−ACK/NACKのトリガによるHARQプロセス再送を終了することができない。そして、このことがHARQプロセスの再送ロスの原因となる。
【0020】
一方、ダウンリンク送信のため、UEは、アクティベートされたコンポーネントキャリアにおいて、PDCCH/PDSCHを受信する。そして、UEは、そのコンポーネントキャリアのためのHARQ−RTT(ラウンドトリップ時間)タイマを開始する。HARQ−RTTタイマは、UEによってダウンリンクHARQが再送されると見込まれる時点以前にサブフレームの総数を最小にする結果をもたらす。
【0021】
しかしながら、コンポーネントキャリアは、HARQ−RTTタイマの期間中にディアクティベートされ得る。それゆえ、UEは、コンポーネントキャリアのディアクティベーションにより、HARQ−RTTタイマ満了した後にダウンリンクHARQプロセスにおける再送を受信することができず、これによって、HARQにおいて再送ロスが生じることになる。
【0022】
なお、HARQプロセスは本技術分野で良く知られている技術であるため、HARQの機能および作用の詳細な説明はここでは省略する。
【0023】
第2のシナリオにおいては、UEが送信すべき新たなアップリンクデータを有しているが、利用可能なアップリンクリソースを有していないとき、UEは、ネットワークにアップリンクリソースの割り当てを要求するためのSR(Scheduling Request)手順を開始する。なお、SR手順が開始されたとき、アップリンクリソースが受信されるまで、UEはSR手順が保留されているとみなす。さらに、アップリンクリソースは、アクティベートされた任意のコンポーネントキャリアに割り当てることができる。しかしながら、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、アクティベートされたコンポーネントに対応するディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、アップリンクリソースを受信することができない。したがって、UEは、アップリンクデータ送信を実行するためのアップリンクの機会を失う。
【0024】
第3のシナリオにおいては、UEは、電力消費を抑えるために、間欠受信(DRX)動作によって、ある設定された期間(例えば、コールされたDRXアクティブ期間(called DRX Active time))に限ってPDCCH信号を監視する。しかしながら、DRXアクティブ期間中に、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアは、ディアクティベートされ得る。それにより、DRXアクティベーション期間中、UEは、PDCCHを監視することができないために、PDCCHを監視する時間が減少する。
【0025】
第4のシナリオにおいては、UEは、アップリンク同期のための、または、最初のセルアクセスのための、ランダムアクセス手順を実行する。
【0026】
ランダムアクセス手順の間、ランダムアクセス手順のコンテンション解決メッセージ(contention resolution message)(または、ランダムアクセス応答メッセージ(random access response message))は、アクティベートされた任意のコンポーネントキャリアに割り当てられ得る。
【0027】
しかしながら、UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信またはディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、コンテンション解決メッセージ(またはランダムアクセス応答メッセージ)を受信することができない。したがって、ランダムアクセス手順を完了することができないために、アップリンク同期および最初のセルアクセスが失敗する。
【0028】
第5のシナリオにおいては、コンポーネントキャリアのためのPDCCH割り当て(PDCCH assignment)は、同一のまたは異なるコンポーネントキャリアにおいて送信され得る。つまり、第1のコンポーネントキャリアは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信またはディアクティベーションタイマの満了によって)第2のコンポーネントキャリア(“クロスコンポーネントキャリア・スケジューリング”と呼ばれる)のためのPDCCH割り当てを受信し得る。しかしながら、第1のコンポーネントキャリアは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)ディアクティベートされ得る。これにより、第1のコンポーネントキャリアは、第2のコンポーネントキャリアのためのPDCCH割り当てを受信することができず、クロスコンポーネントキャリア・スケジューリングが失敗することになる。
【0029】
第6のシナリオにおいては、UEは、ディアクティベーションタイマが満了する近い将来において、まだデータを有している可能性がある。例えば、UEは、アクティベートされたコンポーネントキャリアにおける新たなダウンリンク/アップリンク送信を示す、PDCCHまたはPDSCH割り当てを受信することにより、受信/送信すべき次のデータが存在することを認識する。しかしながら、UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドを受信したため、またはディアクティベーションタイマが満了したために)コンポーネントキャリアをディアクティベートするため、次のデータを受信/送信することができない。そのため、ダウンリンク/アップリンク送信は、完了しないか、あるいは、失敗する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0030】
【特許文献1】特表2009−531947号(2009年9月3日公開)
【特許文献2】国際公開第2010/051209号(2010年5月6日公開)
【特許文献3】国際公開第2009/043375号(2009年4月9日公開)
【非特許文献】
【0031】
【非特許文献1】Panasonic, "Open issues on component carrier activation and deactivation", 3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #69, R2-101082, 22-26 February 2010 in San Francisco, CA, USA
【非特許文献2】Research In Motion, UK Limited, "Component Carrier Activation and Deactivation", 3GPP TSG RAN WG2 Meeting #69, R2-101473, San Francisco, USA, February 22-26, 2010, P1-P3
【非特許文献3】Ericsson, ST-Ericsson, "Activation and deactivation of component carriers", 3GPP TSG-RAN WG2 #68, Tdoc R2-096752, 9th - 13th October 2009, Page1-4, Jeju, Korea
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
本出願は、上記問題を解決するための、無線通信システムにおけるコンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションのハンドリング方法、および関連する通信機器を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0033】
無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器のための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が、本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する工程、そのコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する工程、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でHARQプロセスの再送が完了していない場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する工程を含む。
【0034】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器のコンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が、本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する工程、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする前にHARQプロセスの再送が完了していない場合において、次にそのコンポーネントキャリアがアクティベートされる時にHARQプロセスの再送を再開する工程を含む。
【0035】
複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器を備える無線通信システムのネットワークのための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が、本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する工程、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする前にHARQプロセス再送が完了していない場合において、次にそのコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開する工程を含む。
【0036】
無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器のための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が、本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティブ期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、SR(scheduling request)手順を開始する工程と、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点においてSR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程とを含む。
【0037】
無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器のための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、そのコンポーネントキャリアにおける間欠受信(DRX)動作を実行する工程と、DRX動作のDRXサイクルにおけるDRXアクティブ期間中に、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートすることが予定された場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程とを含む。
【0038】
無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器のための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、ランダムアクセス手順を実行する工程と、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点においてランダムアクセス手順が完了していない場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程とを含む。
【0039】
無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器のための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに対して設定されているPDCCH割り当てを上記一のコンポーネントキャリアから受信する受信工程と、上記一のコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された場合に、第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために上記一のコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程とを含む。
【0040】
無線通信システムにおいて複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器のための、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法が本出願によって開示されている。このハンドリング方法は、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティブ期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、そのコンポーネントキャリアにおけるPDSCHまたはPDCCHを受信する受信工程と、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でPDCCHまたはPDSCH割り当てに対応する次の送信が完了していない場合に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程とを含む。
【0041】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのモバイル機器が本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段、そのコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する実行手段、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でHARQプロセスの再送が完了しなかった場合にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段を備える。
【0042】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのモバイル機器が本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する実行手段、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする前にHARQプロセスの再送が完了しなかった場合、次にそのコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開する再開手段を備える。
【0043】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのネットワークであって、複数のコンポーネントキャリア上での送信および受信が可能なモバイル機器を備える無線通信システムのネットワークが、本出願によって開示されている。このネットワークは、複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する実行手段、およびそのコンポーネントキャリアをディアクティベートする前にHARQプロセスの再送が完了しなかった場合に、次にそのコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開する再開手段を備える。
【0044】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための、無線通信システムのモバイル機器が、本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する第1開始手段、SR手順を開始する第2開始手段、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でSR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段を備える。
【0045】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのモバイル機器が、本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段、そのコンポーネントキャリアにおける間欠受信(DRX)動作を実行する手段、および、上記DRX動作のDRXサイクルにおけるDRXアクティブ期間中にそのコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段を備える。
【0046】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのモバイル機器が、本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段、ランダムアクセス手順を実行する実行手段、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でランダムアクセス手順が完了しなかった場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段を備える。
【0047】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのモバイル機器が、本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段、上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに設定されたPDCCH割り当てを、上記一のコンポーネントキャリアから受信する受信手段、および、上記一のコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された場合に、第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために上記一のコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段を備える。
【0048】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする無線通信システムのモバイル機器が、本出願によって開示されている。このモバイル機器は、複数のコンポーネントキャリアにおいて送信および受信が可能であり、上記複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段、そのコンポーネントキャリアにおけるPDSCHまたはPDCCHを受信する受信手段、および、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でPDCCHまたはPDSCH割り当てに対応する次の送信が完了していない場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段を備える。
【0049】
本発明の前述の目的およびその他の目的は、様々な図面で示された以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読んだ当業者にとっては確実に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】典型的な無線通信システムを示す概要図である。
【図2】典型的な通信機器を示す概要図である。
【図3】典型的な通信システムの通信プロトコル層を示す概要図である。
【図4】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図5A】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図5B】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図5C】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図6A】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図6B】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図6C】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図6D】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図7】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図8】一実施形態に係る伝送シーケンス図である。
【図9】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図10】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図11】一実施形態に係る伝送シーケンス図である。
【図12】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図13】間欠受信(DRX)動作状態におけるコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す概要図である。
【図14】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図15】コンテンション型のランダムアクセス手順の概要図である。
【図16】コンテンション型のランダムアクセス手順の概要図である。
【図17】非コンテンション型のランダムアクセス手順の概要図である。
【図18】非コンテンション型のランダムアクセス手順の概要図である。
【図19】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図20】一実施形態に係るコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図21】典型的な処理を示すフローチャートである。
【図22A】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図22B】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【図22C】異なる実施形態についてコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図1を参照されたい。図1は、モバイル機器10とベースステーションB1−Bnとの間における複数接続を特徴とする無線通信システムの概要図である。この無線通信システムは、LTE―Advancedシステム(すなわち、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN))または他の類似するネットワークシステム(例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))であっても良い。モバイル機器10は、キャリアアグリゲーション(CA)またはCOMPと協働することができる。図1において、モバイル機器10は、当該モバイル機器10において構成されたコンポーネントキャリアcc#1−cc#mのそれぞれ対応する無線リンクL1−Lmを通じて、ベースステーションB1−Bnと通信する。コンポーネントキャリアcc#1−cc#mの各々は、無線周波数(RF)チャネルに対応しており、異なる複数の通信システムに応じて、そのバンド幅は様々である。さらに、モバイル機器10は、ユーザ端末(UE)または移動局(MS)と呼ばれ、モバイル電話やコンピュータシステム等のような機器であっても良い。
【0052】
図2は、典型的な通信機器20を示す概要図である。この通信機器20は、図1に示したモバイル機器10になり得るが、これに限定されるものではない。この通信機器20は、マイクロプロセッサまたはASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような処理手段200、記憶ユニット210、および通信インターフェースユニット220を備えている。記憶ユニット210には、処理手段200によってアクセスされるプログラムコード214を記憶することが可能な、任意のデータ記憶機器が採用され得る。記憶ユニット210の例としては、加入者識別モジュール(SIM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD−ROM、磁気テープ、ハードディスク、および光学データ記憶機器が挙げられるが、これらに限定されるものではない。通信インターフェースユニット220は、好ましくは無線送受信機であり、処理手段200の処理結果に応じて、ネットワークとの間で無線信号の交換をすることができる。
【0053】
図3を参照されたい。図3は、LTE―Advancedシステムの通信プロトコル層を示す概要図である。いくつかのプロトコル層の動作は、プログラムコード214によって定義され、処理手段200によって実行され得る。このプロトコル層の上位層から下位層までには、無線通信制御(RRC)層300、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層310、無線リンク制御(RLC)層320、メディアアクセス制御(MAC)層330、および物理(PHY)層340を含み得る。MAC層330における主なサービスおよび機能には、HARQによる誤り訂正や、ランダムアクセス手順によるアップリンク同期等が含まれる。
【0054】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送、スケジューリング要求(SR)手順、ランダムアクセス手順, クロスコンポーネントキャリア・スケジューリング、新たなデータの送信、間欠受信(DRX)動作等といったモバイル機器10において継続中の処理を中断させてしまうようなディアクティベーションタイマの構成を避けるため、本出願人は以下のような解決法を提供する。
【0055】
図4を参照されたい。図4は、処理40の一例を示すフローチャートである。処理40は、UE(例えば、図1のモバイル機器10)および/またはネットワーク(例えば、基地局、E−UTRAN、またはeNB)において、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理40は、プログラムコード214へとコンパイルすることができる。処理40は、以下の各ステップを含んでいる。
ステップ400:開始。
ステップ410:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのためのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ420:上記コンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する。
ステップ430:上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でHARQプロセスの再送が完了していない場合にコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
ステップ440:終了。
【0056】
この処理40によれば、上記コンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマが規定するアクティベーション期間中にHARQプロセスの再送が完了しなかったとき、UEは、HARQプロセスの再送が完了するように、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。すなわち、UEは、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長することによりコンポーネントキャリアのアクティベーションを維持する。これにより、延長された期間中(例えば、UEが、HARQフィードバック(例えば、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK))を受信/送信したが、ディアクティベーションタイマが満了する前にHARQフィードバックに対応するHARQプロセスの再送を送信/受信していない場合)にコンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスの再送を実行し、HARQプロセスの再送を完了することができる。
【0057】
上記処理40に基づく具体例を挙げる。図5Aは、第1実施形態に係るコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。簡潔に、2つのコンポーネントキャリアcc#1およびcc#2だけが示されている。図5Aにおいて、コンポーネントキャリアcc#1は、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)であり、常にアクティベートされている、コンポーネントキャリアcc#2は、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC)であり、コンポーネントキャリアをアクティベートするためのメッセージ(コンポーネントキャリアアクティベートメッセージ)を受信すると、アクティベートされる。なお、コンポーネントキャリアcc#2をアクティベートするためのコンポーネントキャリアアクティベートメッセージは、コンポーネントキャリアcc#1上、またはコンポーネントキャリアcc#2上のいずれかにおいて送信され得る。一度、コンポーネントキャリアcc#2がアクティベートされると、UEは、ディアクティベーションタイマをスタートさせる。アップリンク送信のためにUEは、HARQパケットをネットワーク(すなわち、E−UTRANまたはeNB)へ送信すると、ネットワークが、物理ハイブリッドARQ指示チャンネル(PHICH)を通じて、HARQフィードバック(例えば、HARQ−ACK/NACK)を返送する。その後、UEは、受信したHARQ−ACK/NACKに応じて、HARQプロセスの再送を実行する。一般的に、UEは、HARQ−ACKを受信した時には新たなHARQパケットをネットワークへ送信する。これに対し、UEは、HARQ−NACKを受信した時にはHARQパケットをネットワークへ再送する。しかしながら、UEは、(例えば、コンポーネントキャリアをディアクティベートするためのメッセージの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、HARQプロセスの再送を完了できない場合がある。この場合、UEは、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するために、PHICH(またはHARQ−ACK/NACK)を受信した時にディアクティベーションタイマをリスタートさせても良い。これにより、延長されたアクティベーション期間中に、コンポーネントキャリアcc#2においてHARQプロセスの再送を実行し、HARQプロセスの再送が完了するようにしてもよい。
【0058】
ディアクティベーションタイマをリスタートさせるだけでなく、UEは、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマ(以降では、延長タイマと呼ぶ)を開始できる。図5Bを参照されたい。図5Bは、第2実施形態に係るコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。図5Bにおいて、UEは、PHICH(またはHARQ−ACK/NACK)を受信した時に、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するために延長タイマT1をスタートさせる。それゆえ、延長されたアクティベーション期間中にHARQプロセスの再送が完了するように、コンポーネントキャリアcc#2におけるHARQプロセスの再送を実行することができる。一度、ディアクティベーションタイマおよび延長タイマT1が満了すると、コンポーネントキャリアはディアクティベートされる。
【0059】
なお、タイマの不要な開始またはリスタートを防止するため、禁止タイマが用いられる。図5Cは、第3実施形態に係るコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。ディアクティベーションタイマが開始されたとき、UEは、禁止タイマを開始しても良い。禁止タイマの持続期間中、UEは、(例えば、PHICHを受信した時に)コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するディアクティベーションタイマ/延長タイマT1をリスタート/開始しないことにより、タイマの不要な開始またはリスタートを防止する。反対に、UEは、禁止タイマが満了し、且つ、PHICHを受信した時に、ディアクティベーションタイマ/延長タイマT1をリスタート/開始することにより、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長し得る。
【0060】
ダウンリンク送信に関して図6Aを参照されたい。図6Aは、第4実施形態に係るコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す図である。ディアクティベーションタイマの持続期間中、UEは、コンポーネントキャリアcc#2において、ダウンリンク送信またはダウンリンク割り当てを示すPDCCH/PDSCHを受信することにより、HARQ−RTT(round trip time)タイマを開始する。HARQ−RTTタイマの持続期間中、UEによるダウンリンクHARQプロセスの再送は見込まれない。換言すると、UEは、HARQ−RTTタイマの満了の前に、ダウンリンクHARQプロセスの再送を受信し得ない。しかしながら、HARQ−RTTタイマの持続期間中、(例えば、ディアクティベーションメッセージの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアはディアクティベートされ得る。それゆえ、UEは、HARQ−RTTタイマの満了後、ダウンリンクHARQプロセスの再送を受信できない。この場合、UEは、HARQ−RTTタイマが満了した時に、コンポーネントキャリアcc#2のための延長タイマT2を開始することにより、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長することができる。これにより、UEは、HARQ−RTTタイマの満了後、延長タイマT2の期間中にダウンリンクHARQプロセスの再送を受信することができる。その結果、UEは、ダウンリンクHARQプロセスの再送を完了する。
【0061】
一方、図6Bに示すように、UEは、HARQ−RTTタイマが開始/停止された時にコンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するためのディアクティベーションタイマをリスタートしてもよい。または、図6Cに示すように、UEは、HARQ−RTTタイマが開始/停止された時にコンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するための延長タイマT3を開始してもよい。さらに、図6Dに示すように、UEは、ディアクティベーションタイマが開始された時に、タイマの不要な開始またはリスタートを防止するために禁止タイマを開始してもよい。UEは、タイマの不要な開始または再開を防止するために、禁止タイマの満了の前に、延長タイマT2あるいはT3またはディアクティベーションタイマを、開始またはリスタートしない。
【0062】
処理40は、コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でHARQプロセス再送が完了していない場合の、HARQプロセスの再送を完了する方法を明確に示している。UEは、HARQプロセス再送が完了するように、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
【0063】
図7を参照されたい。図7は、典型的な処理70を示すフローチャートである。処理70は、ネットワークにおいて、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理70は、プログラムコード214へとコンパイルすることができる。処理70は、以下の各ステップを含む。
ステップ700:開始。
ステップ710:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアをアクティベートするために、コンポーネントキャリアをアクティベートするためのメッセージをモバイル機器へ送信する。これにより、モバイル機器および/またはネットワークは、そのコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ720:上記コンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する。
ステップ730:上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、HARQプロセスの再送が完了しなかった場合、コンポーネントキャリアが次にアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開する。
ステップ740:終了。
【0064】
処理70によれば、コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、HARQプロセスの再送が完了しなかったとき、ネットワークは、HARQプロセスの再送を停止する。そして、ネットワークは、そのコンポーネントキャリアが次にアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を実行することにより、HARQプロセスの再送を完了する。
【0065】
上記処理70に基づく例を挙げる。図8を参照されたい。図8は、一実施形態に係る伝送シーケンスを示す図である。ネットワークは、コンポーネントキャリアアクティベーションメッセージをUEへ送信する。これにより、UEは、コンポーネントキャリアcc#2をアクティベートするとともに、ディアクティベーションタイマを開始する。ネットワークは、HARQパケットをUEへ送信する。それから、ネットワークは、HARQフィードバック(例えば、HARQ NACK)をUEから受信する。しかしながら、ディアクティベーションタイマが満了した時にHARQプロセスの再送は完了しておらず、UEはコンポーネントキャリアをディアクティベートする。換言すると、UEは、HARQプロセスの継続中に、コンポーネントキャリアcc#2をディアクティベートする。この場合、ネットワークおよび/またはUEは、HARQプロセスの再送を停止し、コンポーネントキャリアcc#2が再びアクティベートされた時にHARQの再送を再開することにより、HARQプロセス再送を完了するようにしても良い。
【0066】
さらに、コンポーネントキャリアcc#2がディアクティベートされた時に、UEは、コンポーネントキャリアcc#2のための有効タイマを開始しても良い。ネットワークは、有効タイマが満了する前にコンポーネントキャリアcc#2が再度アクティベートされた場合、HARQプロセスの再送を再開する。別の方法として、HARQプロセスに対応するHARQバッファに含まれるデータの有効性を維持するために、ネットワークおよび/またはUEは、HARQプロセスの再送を再開しなくても良い。
【0067】
処理70は、コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、HARQプロセスの再送が完了しなかった場合の、HARQプロセス再送の完了の仕方を明確に示している。ネットワークおよび/またはUEは、次にコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開することにより、HARQプロセス再送を完了する。
【0068】
図9を参照されたい。図9は、典型的な処理90を示すフローチャートである。処理90は、図1のモバイル機器10のような、複数のコンポーネントキャリアを通じたネットワークとの通信が可能なUEによって、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。
【0069】
処理90は、プログラムコード214へとコンパイルすることができる。処理90は、以下の各ステップを含む。
ステップ900:開始。
ステップ910:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、そのコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ920:上記コンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスを実行する。
ステップ930:ディアクティベーションタイマが満了した時に上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする。
ステップ940:上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にHARQプロセスの再送が完了しなかった場合、次にそのコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開する。
ステップ950:終了。
【0070】
この処理90によれば、ディアクティベーションタイマが満了した時にたとえ上記コンポーネントキャリアにおけるHARQプロセスが継続中であったとしても、UEは、そのコンポーネントキャリアをディアクティベートする。そして、UEは、次にそのコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開することにより、HARQプロセスの再送を完了する。
【0071】
処理90は、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、HARQプロセス再送が完了しなかった場合の、HARQプロセスの再送を完了剃る方法を明確に示している。UEは、HARQプロセスの再送が完了するように、次にコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にHARQプロセスの再送を再開する。さらに、UEは、コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時にタイマを開始する。そして、UEは、タイマが満了する前に、コンポーネントキャリアが再度アクティベートされた場合、HARQプロセス再送を再開する。詳細な説明は上記から参照することができるので、ここでは言及しない。
【0072】
図10を参照されたい。図10は、典型的な処理100を示すフローチャートである。処理100は、複数のコンポーネントキャリアを通じてネットワークとの通信が可能なUEにおいて、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理100は、プログラムコード214へとコンパイルすることができ、処理100は、以下の各ステップを含む。
ステップ1000:開始。
ステップ1010:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされたとき、そのコンポーネントキャリアのためのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ1020:SR手順を開始する。
ステップ1030:コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でSR手順に対応するアップリンクリソースが受信していない場合に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
ステップ1040:終了。
【0073】
処理100によれば、UEは、新たな送信信号からのアップリンクリソースを要求するためのSR手順を開始する。そして、UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にアップリンクリソースを受信しなかった場合にそのコンポーネントキャリアのアクティベーション状態を維持することにより、アップリンクリソースを受信してもよい。
【0074】
上記処理100に基づく例を挙げる。図11を参照されたい。図11は、一実施形態に係る伝送シーケンスを示す図である。UEは、SR手順を開始する。そして、UEは、コンポーネントキャリアcc#1を介して、ネットワークへ、SRメッセージを送信する。なお、アップリンクリソースは、PDCCHによって、コンポーネントキャリアcc#1またはcc#2へ割り当てられ得る。しかしながら、UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、またはディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にアップリンクリソースを受信しておらず、SR手順が保留されているとみなす。この場合、UEは、送信用のアップリンクリソースを受信するためにコンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長する。つまり、UEは、アップリンクリソースを受信するために、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション状態を維持する。UEは、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するために、ディアクティベーションタイマ/延長タイマをリスタート/開始し得る。これにより、延長されたアクティベーション期間中に、アップリンクリソースは、コンポーネントキャリアcc#2において受信され得る。ディアクティベーションタイマ/延長タイマの詳細な説明は、上記を参照することによって得られるので、ここでは言及しない。さらに、UEは、アップリンクリソースを用いてバッファ状態レポート(BSR)をネットワークへ送信してもよい。その後、SR手順はキャンセルしてもよい。
【0075】
処理100は、コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にSR手順に対応するアップリンクリソースが受信されなかった状況におけるハンドリング方法を明確に示している。UEは、アップリンクリソースを受信するためにコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長することにより、新たな送信を実行する。
【0076】
図12を参照されたい。図12は、典型的な処理120を示すフローチャートである。処理120は、UE(例えば、図1のモバイル機器10)および/またはネットワークにおいて、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理120は、プログラムコード214へとコンパイルすることができる。処理120は、以下の各ステップを含む。
ステップ1200:開始。
ステップ1210:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ1220:上記コンポーネントキャリアにおけるDRX動作を実行する。
ステップ1230:DRX動作におけるDRXサイクルのDRXアクティブ期間中に、コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
ステップ1240:終了。
【0077】
処理120に従って、UEは、アクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるDRX動作を実行する。そして、UEは、PDCCHをモニタリングするように設定されたDRX動作におけるDRXサイクルのDRXアクティブ期間中にコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された場合に、PDCCHモニタリングのため十分なDRXアクティブ時間を要求するために、コンポーネントキャリアのアクティベーション状態を維持する。
【0078】
上記処理120に基づく例を挙げる。図13を参照されたい。図13は、間欠受信(DRX)動作状態におけるコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーションの期間を示す概要図である。UEは、DRXコンフィグレーションが受信されたとき、DRXコンフィグレーションを開始する。コンポーネントキャリアcc#1およびcc#2は、いくつかのDRXコンフィグレーションを共有することにより、DRXアクティブ期間およびDRXインアクティブ期間(図13において、DRX−onおよびDRX−offによって表現されている)が同一となっていてもよい。しかしながら、コンポーネントキャリアは、DRXアクティブ期間中に、ディアクティベートされても良い(例えば、UEがコンポーネントキャリアをディアクティベートするためのコマンドを受信したことによるもの、または、ディアクティベーションタイマ(または上記延長タイマ)の満了によるものであっても良い。)。この場合、UEは、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長する。具体的には、UEは、DRXアクティブ期間が終了するまでコンポーネントキャリアのアクティベーション状態を維持することにより、PDCCHをモニタリングする時間が増加するのを避ける。延長タイマのような、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するための方法は、上記から参照することができるので、ここには記載しない。さらに、UEは、DRX動作期間が終了した後、コンポーネントキャリアcc#2をディアクティベートする。
【0079】
処理120は、PDCCHをモニタリングするためのDRXアクティブ期間中に、コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定されるという状況をハンドルする方法を明確に示している。UEは、PDCCHをモニタリングするためのDRXサイクルの期間(すなわち、DRXアクティブ期間)を完了するために、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
【0080】
図14を参照されたい。図14は、典型的な処理140を示すフローチャートである。処理140は、複数のコンポーネントキャリアを通じてネットワークとの通信が可能なUEにおいて、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理140は、プログラムコード214へとコンパイルすることができる。処理140は、以下の各ステップを含む。
ステップ1400:開始。
ステップ1410:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ1420:ランダムアクセス手順を実行する。
ステップ1430:上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でランダムアクセス手順が完了していない場合に、そのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
ステップ1440:終了。
【0081】
処理140にしたがって、UEは、ランダムアクセス手順(例えば、コンテンショ型のランダムアクセス手順、または、非コンテンション型のランダムアクセス手順)を実行する。そして、UEは、もしランダムアクセス手順が完了しなかった場合、コンポーネントキャリアのアクティベーション状態を維持することにより、ランダムアクセス手順が完了する。
【0082】
上記処理140に基づく例を挙げる。図15を参照されたい。図15は、コンテンション型のランダムアクセス手順を示す概要図である。UEは、コンポーネントキャリアcc#2におけるコンテンション型のランダムアクセス手順を実行する。そして、UEは、UEの識別情報が含まれているランダムアクセス手順のスケジュール送信メッセージを、ネットワーク(例えば、eNB)へ送信する。しかしながら、UEは、コンポーネントキャリアcc#2のディアクティベーションタイマが満了する前に、コンテンション型のランダムアクセス手順のコンテンション解決メッセージを受信しない。この場合、UEは、コンポーネントキャリアcc#2の競合解決タイマを開始することにより、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長しても良い。競合解決タイマは、スケジュール送信メッセージの送信後にコンテンション解決メッセージを受信するためにUEがPCDDHをモニタ可能な連続するサブフレームの数を表している。一方、UEは、上記延長タイマ/ディアクティベーションタイマの開始/リスタートにより、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長しても良い。
【0083】
さらに、図16を参照されたい。図16から、コンテンション型のランダムアクセスが、コンポーネントキャリアcc#1においては実行され得るが、コンポーネントキャリアcc#2においては実行され得ないことがわかる。しかしながら、コンテンション解決メッセージは、任意のアクティベートされたコンポーネントキャリア(例えば、コンポーネントキャリアcc#2)において、送信され得る。それゆえ、コンポーネントキャリアcc#2をディアクティベートする前に、UEがコンテンション解決メッセージを受信しない場合、UEは、競合解決タイマ/延長タイマ/ディアクティベーションタイマの開始/リスタートによってコンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長することにより、ランダムアクセス手順を完了するためのコンテンション解決メッセージを受信することができる。
【0084】
コンテンション型のランダムアクセス手順の代わりに、処理140は、非コンテンション型のランダムアクセス手順を採用しても良い。図17を参照されたい。図17は、非コンテンション型のランダムアクセス手順の概要図である。UEは、コンポーネントキャリアcc#2における非コンテンション型のランダムアクセス手順を実行する。そして、UEは、コンポーネントキャリアcc#2をディアクティベートする前に、非コンテンション型のランダムアクセス手順のランダムアクセス応答メッセージを受信しない。この場合、UEは、競合解決タイマ/延長タイマ/ディアクティベーションタイマの再開または開始することにより、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション状態を維持する。詳細な説明はこれまでの記載から参照できるので、ここでは言及しない。さらに、非コンテンション型のランダムアクセス手順は、ダウンリンク/アップリンクデータが到着した時に実行されても良い。したがって、UEは、ランダムアクセス応答メッセージが受信されるまで、尚且つ/または、新たな送信指示が受信されるまで、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション状態を維持しても良い。
【0085】
一方、非コンテンション型のランダムアクセス手順は、コンポーネントキャリアcc#1および/またはcc#2において実行されても良い。図18を見るとわかるように、コンポーネントキャリアcc#1においては、ランダムアクセスプリアンブル割り当て(random access preamble assignment)が送信されているのに対し、コンポーネントキャリアcc#2においては、ランダムアクセスプリアンブルメッセージ(random access preamble message)およびランダムアクセス応答メッセージ(random access response message)が送信されている。それゆえ、UEは、たとえ他のコンポーネントキャリア(例えば、コンポーネントキャリアcc#1)において非コンテンション型のランダムアクセス手順が実行中であるとしても、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長し得る。
【0086】
処理140は、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、ランダムアクセス手順が終了されなかった状況における、ハンドル方法が明確に示されている。UEは、ランダムアクセス手順を完了するように、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
【0087】
図19を参照されたい。図19は、典型的な処理190を示すフローチャートである。
【0088】
処理190は、UEおよび/またはネットワークにおいて、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理190は、プログラムコード214へとコンパイルされる。
【0089】
処理190は、以下の各ステップを含む。
ステップ1900:開始。
ステップ1910:複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時、そのコンポーネントキャリアのためのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ1920:上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに設定されるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)割り当てを、コンポーネントキャリアにおいて受信する。
ステップ1930:コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された時に、第1のコンポーネントキャリアのためのPDCCH割り当てを受信するためのコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
ステップ1940:終了。
【0090】
処理190によれば、UEは、コンポーネントキャリア(これ以降、“クロスコンポーネントキャリア・スケジューリング”と呼ばれる)において、第1のコンポーネントキャリアのためのPDCCHを受信する。なお、第1のコンポーネントキャリアおよび上記コンポーネントキャリアは同一のコンポーネントキャリアであっても良い。UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された時点でPDCCHが受信されるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長することにより、第1のコンポーネントキャリアのためのPDCCHを受信する。
【0091】
処理190に基づく例を挙げる。図20を参照されたい。図20は、一実施形態に係るコンポーネントキャリアのアクティベーション−ディアクティベーション期間を示す図である。コンポーネントキャリアcc#2において、コンポーネントキャリアcc#3のためのPDCCHが送信されたと仮定する。UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアcc#2がディアクティベートされると予定された場合にコンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション状態を維持することにより、コンポーネントキャリアcc#3のためのPDCCHを受信する。さらに、コンポーネントキャリアcc#2をアクティベートするための方法はいくつかある。第1の方法においては、コンポーネントキャリアcc#3がアクティベートされている間、UEは、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション状態を維持する。第2の方法においては、コンポーネントキャリアcc#3のディアクティベーションタイマが開始またはリスタートされた場合、UEは、コンポーネントキャリアcc#2のディアクティベーションタイマを開始またはリスタートする。第3の方法においては、コンポーネントキャリアcc#3の延長タイマが開始またはリスタートされた場合、UEは、コンポーネントキャリアcc#2の延長タイマを開始またはリスタートする。一方、UEは、ディアクティベーションタイマ/延長タイマが開始またはリスタートされるときはいつでも、禁止タイマを開始して良い。そして、UEは、上記いずれかの方法を実行することにより、アクティベーション期間を延長する。
【0092】
図21を参照されたい。図21は、処理210の一例を示すフローチャートである。処理210は、UEおよび/またはネットワークにおいて、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするために利用される。処理210は、プログラムコード214へとコンパイルされる。
【0093】
処理210は、以下の各ステップを含む。
ステップ2110:開始。
ステップ2120: 複数のコンポーネントキャリアのうちの一のコンポーネントキャリアがアクティベートされた時にそのコンポーネントキャリアのためのディアクティベーションタイマを開始する。
ステップ2130:上記コンポーネントキャリアにおけるPDSCH(physical downlink shared channel)またはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を受信する。
ステップ2140:上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でPDCCHまたはPDSCH割り当てに対応する次の送信が完了しなかった場合に、上記コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する。
ステップ2150:終了。
【0094】
処理2100によれば、UEがコンポーネントキャリアにおけるPDCCH/PDSCHを受信した場合、そのことが、次の送信があることを示すようになっている。それゆえ、UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で次の送信が完了しなかった場合、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長することにより、データ送信を完了する。
【0095】
上記処理210に基づく例を挙げる。図22A〜図22Cを参照されたい。図22Aにおいて、UEは、コンポーネントキャリアcc#2がアクティベートされた時にディアクティベーションタイマを開始する。そして、UEは、コンポーネントキャリアcc#2におけるPDCCH/PDSCHを受信する。しかしながら、UEは、(例えば、ディアクティベーションコマンドの受信、または、ディアクティベーションタイマの満了によって)コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、コンポーネントキャリアcc#2における次の送信(例えば、新たなダウンリンク/アップリンク送信)を完了しなくても良い。この場合、UEは、次の送信が実行されるように、コンポーネントキャリアcc#2のアクティベーション期間を延長するためのディアクティベーションタイマ/延長タイマをリスタート/開始する。一方、UEは、ディアクティベーションタイマ/延長タイマが開始またはリスタートされた場合、コンポーネントキャリアcc#2のための禁止タイマを開始しても良い。それにより、UEは、禁止タイマが満了した時にコンポーネントキャリアcc#2のためのディアクティベーションタイマ/延長タイマを再開/リスタートすることにより、タイマの不要な開始またはリスタートを防止してもよい。
【0096】
なお、処理40、70、90、100、120、140、190、および2100のいずれにおいても、ネットワーク(すなわち、eNB)は、コンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号(例えば、PHY、MAC制御信号、またはRRCメッセージ)をUEへ送信しても良い。それにより、UEまたはeNBは、以下各ステップの少なくとも1つを実行しても良い。
1.対応するコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを停止する。
2.対応するコンポーネントキャリアの延長タイマを停止する。
3.対応するコンポーネントキャリアのHARQバッファをフラッシュする。
4.対応するコンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)を解放する。
5.対応するコンポーネントキャリアにおけるSRS(Sounding Reference Signal)を停止および/または解放する。
6.対応するコンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアする。
7.コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止する。
8.コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止する。
【0097】
したがって、コンポーネントキャリアをディアクティベートする方法が明確に示されている。
【0098】
結論として、本発明は、UEの能力を高めるような、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションのための方法および装置を提供する。
【0099】
当業者であれば、本発明の教示内容を維持しながら上記装置および上記方法に対して様々な変更または改変を加えることができることにたやすく気付くだろう。
【0100】
それゆえ、上記説明は、添付された特許請求の範囲のみによって制限されると解釈されるべきである。
【0101】
本出願は、米国特許仮出願第61/320,486号(出願日:2010年4月2日、発明の名称:マルチキャリアシステムにおけるコンポーネントキャリアの暗黙的なディアクティベーション("Methods and Systems for Implicit Deactivation of Component Carriers in Multiple Carrier Systems"))に基づく優先権主張を伴う。上記米国仮出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれているものとする。
【0102】
(まとめ)
上記のハンドリング方法、およびそのような方法を用いる通信機器を以下のように構成してもよい。
【0103】
<1>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器がコンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマをスタートさせる工程と、
上記コンポーネントキャリアのハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する実行工程と
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記HARQプロセスの再送が完了していない場合に、上記コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいるハンドリング方法。
【0104】
<2>
上記実行工程は、上記コンポーネントキャリアでのアップリンク送信に対応するHARQフィードバックを受信する工程を含み、
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しない場合であって、尚且つ、上記HARQフィードバックを受信した場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる延長タイマ開始工程を含み、
上記コンポーネントキャリアの延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマ、または、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するために使用される所定のタイマである、<1>に記載のハンドリング方法。
【0105】
<3>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる開始する工程をさらに含み、
上記延長タイマ開始工程は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しない場合であって、上記HARQフィードバックが受信され、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアのための延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいる、<2>に記載のハンドリング方法。
【0106】
<4>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくともいずれか一方のタイマが満了し、尚且つ/または、無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする無効化工程と、
(a)ディアクティベーションタイマもしくは延長タイマを停止するステップ、
(b)HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)またはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する工程と、を含んでいる、<2>に記載のハンドリング方法。
【0107】
<5>
上記実行工程は、
コンポーネントキャリアにおいてダウンリンク送信が受信された時に、上記コンポーネントキャリアのためのHARQ−RTT(ラウンドトリップ時間)タイマを開始する工程であって、上記HARQプロセスの再送が、上記HARQ−RTTタイマの持続期間中に受信されない工程を含み、
上記延長工程は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しない場合であって、尚且つ、上記HARQ−RTTタイマが満了した場合に、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる第1の延長工程、または、
上記ディアクティベーションタイマの満了前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合であって、尚且つ、上記HARQ−RTTタイマが開始された場合に、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる第2の延長工程を含んでいる、<1>に記載のハンドリング方法。
【0108】
<6>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマのうち少なくともいずれかのタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる、<5>に記載のハンドリング方法。
【0109】
<7>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる工程をさらに含み、
上記第1の延長工程が、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しない場合であって、上記HARQ−RTTタイマが満了し、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記コンポーネントキャリアの上記延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいるか、
上記第2の延長工程が、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスが完了しない場合であって、上記HARQ−RTTタイマが開始され、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記コンポーネントキャリアの上記延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいる、<5>に記載のハンドリング方法。
【0110】
<8>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器がコンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたあるコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する再開工程と、を含むハンドリング方法。
【0111】
<9>
<8>に記載のハンドリング方法において、
上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時に、有効タイマを開始する有効タイマ開始工程をさらに含み、
上記再開工程は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、上記有効タイマの持続期間中に次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する、<8>に記載のハンドリング方法。
【0112】
<10>
コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマを停止するステップ、
(b)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する実行工程と、をさらに含む、<8>に記載のハンドリング方法。
【0113】
<11>
複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器を含む無線通信システム内のネットワークが、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたあるコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する再開工程と、を含むハンドリング方法。
【0114】
<12>
上記再開工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、当該コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時に開始された有効タイマの持続期間中に次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する、<11>に記載のハンドリング方法。
【0115】
<13>
コンポーネントキャリアをディアクティベートする信号を上記モバイル機器へ送信する工程と、
(a)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(e)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる<11>に記載のハンドリング方法。
【0116】
<14>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマをスタートさせる工程と、
スケジューリング要求(SR)手順を開始する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で、上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいる、ハンドリング方法。
【0117】
<15>
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる開始工程を含み、
上記コンポーネントキャリアの上記延長タイマは、ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するために用いられる特定のタイマである、<14>に記載のハンドリング方法。
【0118】
<16>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる<15>に記載のハンドリング方法。
【0119】
<17>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる工程をさらに含み、
上記開始工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記コンポーネントキャリアの上記延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいる、<15>に記載のハンドリング方法。
【0120】
<18>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する工程と、
上記コンポーネントキャリアにおける間欠受信(DRX)動作を実行する工程と、
上記DRX動作のDRXサイクルにおけるDRXアクティブ期間中に、上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含むハンドリング方法。
【0121】
<19>
上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記DRXアクティブ期間後に当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程をさらに含んでいる<18>に記載のハンドリング方法。
【0122】
<20>
上記延長工程は、上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記DRXアクティブ期間の終わりまで当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する工程を含んでいる、<18>に記載のハンドリング方法。
【0123】
<21>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、当該コンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、
ランダムアクセス手順を実行する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記ランダムアクセス手順が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいる、ハンドリング方法。
【0124】
<22>
<21>に記載のハンドリング方法において、
上記ランダムアクセス手順は、コンテンション型のランダムアクセス手順または非コンテンション型のランダムアクセス手順であり、
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にコンテンション解決メッセージが受信されなかった場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にランダムアクセス応答メッセージが受信されなかった場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する工程を含んでいる、<21>に記載のハンドリング方法。
【0125】
<23>
上記延長工程は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にコンテンション型のランダムアクセス手順のコンテンション解決メッセージが受信されなかった場合には、スケジュール送信メッセージが送信された後に当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程、または、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にランダムアクセス応答メッセージが受信されなかった場合には、当該コンポーネントキャリアの延長タイマを再開または開始する工程を含み、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、<22>に記載のハンドリング方法。
【0126】
<24>
ディアクティベーションタイマおよび延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる、<23>に記載のハンドリング方法。
【0127】
<25>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに設定される物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)割り当てを、上記あるコンポーネントキャリアから受信する受信工程と、
上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいる、ハンドリング方法。
【0128】
<26>
前記延長工程は、
上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に上記第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために、上記第1のコンポーネントキャリアがアクティベートされている間、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション状態を維持する第1の延長工程、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記ディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる第2の延長工程、または、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである延長タイマをスタートまたはリスタートさせる第3の延長工程、を含んでいる、<25>に記載のハンドリング方法。
【0129】
<27>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に当該コンポーネントキャリアの禁止タイマを開始する工程をさらに含み、
上記第2の延長工程が、上記第1のコンポーネントキャリアの上記第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記ディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる工程を含んでいるか、
上記第3の延長工程が、上記第1のコンポーネントキャリアの上記第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記延長タイマをスタートまたはリスタートさせる工程を含んでいる、<26>に記載のハンドリング方法。
【0130】
<28>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマのうち少なくともいずれかのタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記あるコンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記あるコンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記あるコンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記あるコンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記あるコンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程を含んでいる、<26>に記載のハンドリング方法
<29>
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティブ期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、
上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信する受信工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当て(assignment)に対応する次の送信が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいるハンドリング方法。
【0131】
<30>
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアにおけるPDSCHまたはPDCCHを受信した場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでおり、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、<29>に記載のハンドリング方法。
【0132】
<31>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは第1のタイマを停止するステップ、
(b)コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップ、のうちの1以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる、<30>に記載のハンドリング方法。
【0133】
<32>
ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる工程をさらに含み、
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク供給チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信し、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合と、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了せず、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合とのいずれかの場合に、上記コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいる、<30>に記載のハンドリング方法。
【0134】
<33>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記コンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する実行手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【0135】
<34>
上記実行手段は、上記コンポーネントキャリアにおけるアップリンク送信に対応するHARQフィードバックを受信する受信手段を備え、
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しない場合であって、尚且つ、上記HARQフィードバックが受信された場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えており、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するために使用される特定のタイマである、<33>に記載のモバイル機器。
【0136】
<35>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマを開始する手段をさらに備え、
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる、<34>に記載のモバイル機器。
【0137】
<36>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくともいずれかのタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)またはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおけるいくつかのダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、並びに、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する手段と、をさらに備える<34>に記載のモバイル機器。
【0138】
<37>
上記実行手段は、上記コンポーネントキャリアにおいてダウンリンク送信が受信された時に、当該コンポーネントキャリアのためのHARQ−RTT(ラウンドトリップ時間)タイマを開始する手段を備え、
上記HARQプロセスの再送は、上記HARQ−RTTタイマの期間中に受信されず、
上記延長手段は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了していない場合であって、尚且つ、上記HARQ−RTTタイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる第1の延長手段、または、
上記ディアクティベーションタイマの満了前に上記HARQプロセスの再送が完了していない場合であって、尚且つ、上記HARQ−RTTタイマがスタートした場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる第2の延長手段を備えており、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、<33>に記載のモバイル機器。
【0139】
<38>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)またはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、をさらに備えている<37>に記載のモバイル機器。
【0140】
<39>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、当該コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記第1の延長手段が、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了していない場合であって、上記HARQ−RTTタイマが満了し、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアの上記延長タイマをリスタートまたはスタート手段を備えているか、
上記第2の延長手段が、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了していない場合であって、上記HARQ−RTTタイマがスタートし、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えている、<37>に記載のモバイル機器。
【0141】
<40>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する実行手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で上記HARQプロセスの再送を再開する再開手段と、を備えるモバイル機器。
【0142】
<41>
上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時に有効タイマを開始する手段をさらに備え、
上記再開手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に上記有効タイマの持続期間中に次にコンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で上記HARQプロセスの再送を再開する手段を備えている、<40>に記載のモバイル機器。
【0143】
<42>
コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアのディアクティベーションのための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)ディアクティベーションタイマを停止するステップ、
(b)HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップ、のうちの1つ以上のステップを実行する<40>に記載のモバイル機器。
【0144】
<43>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのネットワークであるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器を備える前記無線通信システムのネットワークであって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する実行手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で、上記HARQプロセスの再送を再開する再開手段と、を備えるネットワーク。
【0145】
<44>
上記再開手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に、有効タイマの持続期間中に次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で上記HARQプロセスの再送を再開する手段を備えており、
上記有効タイマは、上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時点でスタートするタイマである、<43>に記載のネットワーク。
【0146】
<45>
コンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を上記モバイル機器へ送信する手段と、
(a)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアのQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(e)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている<43>に記載のネットワーク。
【0147】
<46>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
スケジューリング要求(SR)手順を開始する手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【0148】
<47>
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記SR手順に対応する上記アップリンクリソースが受信されなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる第1の延長手段を備えており、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するために使用される特定のタイマである、<46>に記載のモバイル機器。
【0149】
<48>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、並びに、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、をさらに備える<47>に記載のモバイル機器。
【0150】
<49>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記第1の延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、上記SR手順に対応する上記アップリンクリソースが受信されない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えている、<47>に記載のモバイル機器。
【0151】
<50>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記コンポーネントキャリアにおける間欠受信(DRX)動作を実行する手段と、
上記DRX動作のDRXサイクルにおけるDRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【0152】
<51>
上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に当該コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記DRXアクティブ期間後に当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段をさらに備える<50>に記載のモバイル機器。
【0153】
<52>
上記延長手段は、上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を上記DRXアクティブ期間の終わりまで延長する手段を備えている、<50>に記載のモバイル機器。
【0154】
<53>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
ランダムアクセス手順を実行する手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記ランダムアクセス手順が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【0155】
<54>
上記ランダムアクセス手順は、コンテンション型のランダムアクセス手順または非コンテンション型のランダムアクセス手順であり、
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でコンテンション解決メッセージを受信していない場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でランダムアクセス応答メッセージを受信していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する第1の延長手段を備えている、<53>に記載のモバイル機器。
【0156】
<55>
上記第1の延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記コンテンション型のランダムアクセス手順の上記コンテンション解決メッセージを受信しなかった場合に、スケジュール送信メッセージが送信された後に上記コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段、または、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記ランダムアクセス応答メッセージを受信しなかった場合に当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備え、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、<54>に記載のモバイル機器。
【0157】
<56>
ディアクティベーションタイマおよび延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのためのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている<55>に記載のモバイル機器。
【0158】
<57>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに設定される物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)割り当てをコンポーネントキャリアから受信する受信手段と、
上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された時に、第1のコンポーネントキャリアの上記PDCCH割り当てを受信するために上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【0159】
<58>
上記延長手段は、上記第1のコンポーネントキャリアがアクティベートされている間、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に上記第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーションを維持する第1の延長手段、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされは再開された場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記あるコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる第2の延長手段、または、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に延長タイマをスタートまたはリスタートさせる第3の延長手段を備え、
上記延長タイマは、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、<57>に記載のモバイル機器。
【0160】
<59>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記あるコンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記第2の延長手段が、上記第1のコンポーネントキャリアの上記第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記ディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる手段を備えているか、または、
上記第3の延長手段が、上記第1のコンポーネントキャリアの第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記延長タイマをスタートまたはリスタートさせる手段を備えている、<58>に記載のモバイル機器。
【0161】
<60>
ディアクティベーションタイマおよび延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている<58>に記載のモバイル機器。
【0162】
<61>
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信する受信手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【0163】
<62>
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)もしくは物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信した場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えており、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、<61>に記載のモバイル機器。
【0164】
<63>
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記第1のタイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている<62>に記載のモバイル機器。
【0165】
<64>
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信した場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合と、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了していない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合と、のうちいずれかの場合に上記コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えている、<62>に記載のモバイル機器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに設定される物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)割り当てを、上記あるコンポーネントキャリアから受信する受信工程と、
上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいる、ハンドリング方法。
【請求項2】
前記延長工程は、
上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に上記第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために、上記第1のコンポーネントキャリアがアクティベートされている間、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション状態を維持する第1の延長工程、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記ディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる第2の延長工程、または、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである延長タイマをスタートまたはリスタートさせる第3の延長工程、を含んでいる、請求項1に記載のハンドリング方法。
【請求項3】
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に当該コンポーネントキャリアの禁止タイマを開始する工程をさらに含み、
上記第2の延長工程が、上記第1のコンポーネントキャリアの上記第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記ディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる工程を含んでいるか、
上記第3の延長工程が、上記第1のコンポーネントキャリアの上記第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記延長タイマをスタートまたはリスタートさせる工程を含んでいる、請求項2に記載のハンドリング方法。
【請求項4】
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマのうち少なくともいずれかのタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記あるコンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記あるコンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記あるコンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記あるコンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記あるコンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程を含んでいる、請求項2に記載のハンドリング方法。
【請求項5】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器がコンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたあるコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する再開工程と、を含むハンドリング方法。
【請求項6】
上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時に、有効タイマを開始する有効タイマ開始工程をさらに含み、
上記再開工程は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、上記有効タイマの持続期間中に次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する、請求項5に記載のハンドリング方法。
【請求項7】
コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマを停止するステップ、
(b)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する実行工程と、をさらに含む、請求項5に記載のハンドリング方法。
【請求項8】
複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器を含む無線通信システム内のネットワークが、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたあるコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する再開工程と、を含むハンドリング方法。
【請求項9】
上記再開工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合には、当該コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時に開始された有効タイマの持続期間中に次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、上記HARQプロセスの再送を再開する、請求項8に記載のハンドリング方法。
【請求項10】
コンポーネントキャリアをディアクティベートする信号を上記モバイル機器へ送信する工程と、
(a)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(e)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる請求項8に記載のハンドリング方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマをスタートさせる工程と、
スケジューリング要求(SR)手順を開始する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で、上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいる、ハンドリング方法。
【請求項12】
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる開始工程を含み、
上記コンポーネントキャリアの上記延長タイマは、ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するために用いられる特定のタイマである、請求項11に記載のハンドリング方法。
【請求項13】
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる請求項12に記載のハンドリング方法。
【請求項14】
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる工程をさらに含み、
上記開始工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記コンポーネントキャリアの上記延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいる、請求項12に記載のハンドリング方法。
【請求項15】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する工程と、
上記コンポーネントキャリアにおける間欠受信(DRX)動作を実行する工程と、
上記DRX動作のDRXサイクルにおけるDRXアクティブ期間中に、上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含むハンドリング方法。
【請求項16】
上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記DRXアクティブ期間後に当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程をさらに含んでいる請求項15に記載のハンドリング方法。
【請求項17】
上記延長工程は、上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記DRXアクティブ期間の終わりまで当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する工程を含んでいる、請求項15に記載のハンドリング方法。
【請求項18】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、当該コンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、
ランダムアクセス手順を実行する工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記ランダムアクセス手順が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいる、ハンドリング方法。
【請求項19】
上記ランダムアクセス手順は、コンテンション型のランダムアクセス手順または非コンテンション型のランダムアクセス手順であり、
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にコンテンション解決メッセージが受信されなかった場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にランダムアクセス応答メッセージが受信されなかった場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する工程を含んでいる、請求項18に記載のハンドリング方法。
【請求項20】
上記延長工程は、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にコンテンション型のランダムアクセス手順のコンテンション解決メッセージが受信されなかった場合には、スケジュール送信メッセージが送信された後に当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程、または、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前にランダムアクセス応答メッセージが受信されなかった場合には、当該コンポーネントキャリアの延長タイマを再開または開始する工程を含み、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、請求項19に記載のハンドリング方法。
【請求項21】
ディアクティベーションタイマおよび延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を受信した場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち、1つ以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる、請求項20に記載のハンドリング方法。
【請求項22】
無線通信システムにおいて、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器が、コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングする方法であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティブ期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始工程と、
上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信する受信工程と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当て(assignment)に対応する次の送信が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長工程と、を含んでいるハンドリング方法。
【請求項23】
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアにおけるPDSCHまたはPDCCHを受信した場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでおり、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、請求項22に記載のハンドリング方法。
【請求項24】
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする工程と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは第1のタイマを停止するステップ、
(b)コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップ、のうちの1以上のステップを実行する工程と、をさらに含んでいる、請求項23に記載のハンドリング方法。
【請求項25】
ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる工程をさらに含み、
上記延長工程は、上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク供給チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信し、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合と、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了せず、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合とのいずれかの場合に、上記コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる工程を含んでいる、請求項23に記載のハンドリング方法。
【請求項26】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちの第1のコンポーネントキャリアに設定される物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)割り当てをコンポーネントキャリアから受信する受信手段と、
上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定された時に、第1のコンポーネントキャリアの上記PDCCH割り当てを受信するために上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【請求項27】
上記延長手段は、上記第1のコンポーネントキャリアがアクティベートされている間、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に上記第1のコンポーネントキャリアのPDCCH割り当てを受信するために、上記あるコンポーネントキャリアのアクティベーションを維持する第1の延長手段、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされは再開された場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記あるコンポーネントキャリアのディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる第2の延長手段、または、
上記第1のコンポーネントキャリアの第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記あるコンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に延長タイマをスタートまたはリスタートさせる第3の延長手段を備え、
上記延長タイマは、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、請求項26に記載のモバイル機器。
【請求項28】
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記あるコンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記第2の延長手段が、上記第1のコンポーネントキャリアの上記第1のディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記ディアクティベーションタイマをスタートまたはリスタートさせる手段を備えているか、または、
上記第3の延長手段が、上記第1のコンポーネントキャリアの第1の延長タイマがスタートまたはリスタートされた場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、上記延長タイマをスタートまたはリスタートさせる手段を備えている、請求項27に記載のモバイル機器。
【請求項29】
ディアクティベーションタイマおよび延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている請求項27に記載のモバイル機器。
【請求項30】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する実行手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で上記HARQプロセスの再送を再開する再開手段と、を備えるモバイル機器。
【請求項31】
上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時に有効タイマを開始する手段をさらに備え、
上記再開手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に上記有効タイマの持続期間中に次にコンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で上記HARQプロセスの再送を再開する手段を備えている、請求項30に記載のモバイル機器。
【請求項32】
コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアのディアクティベーションのための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)ディアクティベーションタイマを停止するステップ、
(b)HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップ、のうちの1つ以上のステップを実行する請求項30に記載のモバイル機器。
【請求項33】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのネットワークであるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器を備える前記無線通信システムのネットワークであって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのアクティベートされたコンポーネントキャリアにおけるハイブリッド自動リピート要求(HARQ)プロセスを実行する実行手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に、次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で、上記HARQプロセスの再送を再開する再開手段と、を備えるネットワーク。
【請求項34】
上記再開手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記HARQプロセスの再送が完了しなかった場合に、有効タイマの持続期間中に次に当該コンポーネントキャリアがアクティベートされた時点で上記HARQプロセスの再送を再開する手段を備えており、
上記有効タイマは、上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされた時点でスタートするタイマである、請求項33に記載のネットワーク。
【請求項35】
コンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号を上記モバイル機器へ送信する手段と、
(a)上記HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアのQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(e)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている請求項33に記載のネットワーク。
【請求項36】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
スケジューリング要求(SR)手順を開始する手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記SR手順に対応するアップリンクリソースを受信していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【請求項37】
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記SR手順に対応する上記アップリンクリソースが受信されなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる第1の延長手段を備えており、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するために使用される特定のタイマである、請求項36に記載のモバイル機器。
【請求項38】
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、をさらに備える請求項37に記載のモバイル機器。
【請求項39】
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記第1の延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に、上記SR手順に対応する上記アップリンクリソースが受信されない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えている、請求項37に記載のモバイル機器。
【請求項40】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記コンポーネントキャリアにおける間欠受信(DRX)動作を実行する手段と、
上記DRX動作のDRXサイクルにおけるDRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【請求項41】
上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に当該コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記DRXアクティブ期間後に当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段をさらに備える請求項40に記載のモバイル機器。
【請求項42】
上記延長手段は、上記DRX動作の上記DRXサイクルにおける上記DRXアクティブ期間中に上記コンポーネントキャリアがディアクティベートされることが予定される場合に、上記コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を上記DRXアクティブ期間の終わりまで延長する手段を備えている、請求項40に記載のモバイル機器。
【請求項43】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
ランダムアクセス手順を実行する手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記ランダムアクセス手順が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【請求項44】
上記ランダムアクセス手順は、コンテンション型のランダムアクセス手順または非コンテンション型のランダムアクセス手順であり、
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でコンテンション解決メッセージを受信していない場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点でランダムアクセス応答メッセージを受信していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する第1の延長手段を備えている、請求項43に記載のモバイル機器。
【請求項45】
上記第1の延長手段は、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記コンテンション型のランダムアクセス手順の上記コンテンション解決メッセージを受信しなかった場合に、スケジュール送信メッセージが送信された後に上記コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段、または、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記ランダムアクセス応答メッセージを受信しなかった場合に当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備え、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、請求項44に記載のモバイル機器。
【請求項46】
ディアクティベーションタイマおよび延長タイマの少なくとも一方のタイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、当該コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記延長タイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのためのPDCCHモニタリングを停止するステップのうちの1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている請求項45に記載のモバイル機器。
【請求項47】
コンポーネントキャリアのアクティベーションおよびディアクティベーションをハンドリングするための無線通信システムのモバイル機器であるとともに、複数のコンポーネントキャリアで送受信が可能なモバイル機器であって、
上記複数のコンポーネントキャリアのうちのあるコンポーネントキャリアがアクティベートされた時に、コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定するディアクティベーションタイマを開始する開始手段と、
上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信する受信手段と、
上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする時点で上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了していない場合に、当該コンポーネントキャリアのアクティベーション期間を延長する延長手段と、を備えるモバイル機器。
【請求項48】
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)もしくは物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信した場合、または、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了しなかった場合に、当該コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えており、
上記延長タイマは、上記ディアクティベーションタイマまたはコンポーネントキャリアのアクティベーション期間を規定する特定のタイマである、請求項47に記載のモバイル機器。
【請求項49】
上記ディアクティベーションタイマおよび上記延長タイマが満了し、尚且つ/または、上記無線通信システムのネットワークからコンポーネントキャリアをディアクティベートするための信号が受信された場合に、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする手段と、
(a)上記ディアクティベーションタイマもしくは上記第1のタイマを停止するステップ、
(b)上記コンポーネントキャリアのためのHARQバッファをフラッシュするステップ、
(c)上記コンポーネントキャリアにおける物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)もしくはSRS(Sounding Reference Signal)を停止もしくは解放するステップ、
(d)上記コンポーネントキャリアにおける任意の設定されているダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントをクリアするステップ、
(e)上記コンポーネントキャリアのCQI/PMI/RIレポーティングを停止するステップ、並びに、
(f)上記コンポーネントキャリアのPDCCHモニタリングを停止するステップのうち1つ以上のステップを実行する手段と、を備えている請求項48に記載のモバイル機器。
【請求項50】
上記ディアクティベーションタイマがスタートまたはリスタートされた時に、上記コンポーネントキャリアの禁止タイマをスタートさせる手段をさらに備え、
上記延長手段は、上記コンポーネントキャリアにおける物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信した場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合と、上記コンポーネントキャリアをディアクティベートする前に上記PDCCHまたは上記PDSCHの割り当てに対応する次の送信が完了していない場合であって、尚且つ、上記禁止タイマが満了した場合と、のうちいずれかの場合に上記コンポーネントキャリアの延長タイマをリスタートまたはスタートさせる手段を備えている、請求項48に記載のモバイル機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【公開番号】特開2013−85309(P2013−85309A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−25992(P2013−25992)
【出願日】平成25年2月13日(2013.2.13)
【分割の表示】特願2011−81873(P2011−81873)の分割
【原出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(509352749)宏碁股▲分▼有限公司 (16)
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
【Fターム(参考)】