説明

コーティング剤およびコーティング剤製造方法

【課題】表面が疎水性(撥水性)を有する材料であっても容易かつ確実に遠赤外線放射機能を付与することのできるコーティング剤を提供する。
【解決手段】動植物プランクトンの化石および海洋ミネラルを含み常温で遠赤外線放射機能を有する遠赤外線放射物質50および炭酸水素ナトリウム水溶液11を溶解処理装置に投入して処理した後、遠赤外線を照射することによって得られた遠赤外線放射物質水溶液52と、水60を炭酸水素ナトリウム61に溶かして形成された炭酸水素ナトリウム水溶液62に電気分解処理63を施すことによって得られた炭酸水素ナトリウム電気分解液64と、を所定の割合で混合53することによってコーティング剤54を製造する。必要に応じて、水性顔料65を混合したり、水分を削減、除去したりすることにより濃縮コーティング剤56あるいは粉末コーティング剤58とすることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築構造物や付帯設備あるいは居住空間に設置されるテーブル、イス、ベッドなどの家具類に対し、スプレー法あるいは刷毛塗り法によって塗布して使用するコーティング剤およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠赤外線が人や動物の健康増進や住宅環境の浄化などに有効であることは広く知られているが、近年、遠赤外線放射機能を有する物質を建築構造物や付帯設備などにコーティングする技術が開発されている。このような技術として、遠赤外線放射物質や顔料を含む塗料を塗布する建築工法がある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載の建築工法を建築構造物の壁面や床面などに施工することにより、これらの面に遠赤外線放射機能を持たせることができる。
【0003】
【特許文献1】特開2002−332702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の建築工法の場合、塗布対象物が木材などの親水性物質であればスプレー法や刷毛塗り法によって容易に施工することができるが、合成樹脂や化学繊維などに対しては施工が困難である。即ち、これらの物質の表面は疎水性であるため、特許文献1記載の塗料を塗布しても撥水状態となってしまい、定着率が悪いのが実状である。従って、木材、合板、化粧板、ビニルクロスなどの合成樹脂あるいは化学繊維材など多種多様の建築資材によって構築されている近年の建築構造物や付帯設備あるいは家具類に対して、特許文献1記載の建築工法が施工できないこともある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、表面が疎水性(撥水性)を有する材料であっても容易かつ確実に遠赤外線放射機能を付与することのできるコーティング剤およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコーティング剤は、動植物プランクトンの化石および海洋ミネラルを含み常温で遠赤外線放射機能を有する遠赤外線放射物質と、炭酸水素ナトリウムと、水と、を含むことを特徴とする。
【0007】
このような構成とすれば、当該コーティング剤に含まれる炭酸水素ナトリウムの浸透力によりコーティング剤自体の浸透力が増大するため、表面が疎水性(撥水性)を有する材料に対して塗布した場合でも、遠赤外線放射物質がこれらの材料に直接浸透し、定着することとなる。従って、表面が親水性の材料は勿論のこと、疎水性(撥水性)を有する材料であっても確実に遠赤外線放射機能を付与することができる。この場合、塗布手段は限定しないので、スプレー法や刷毛塗り法など、塗布対象材料に適した方法を用いることができるため、施工も容易である。
【0008】
次に、本発明のコーティング剤製造方法は、動植物プランクトンの化石および海洋ミネラルを含み常温で遠赤外線放射機能を有する遠赤外線放射物質の水溶液と、炭酸水素ナトリウム水溶液の電気分解液と、を混合することを特徴とする。
【0009】
このような構成とすれば、炭酸水素ナトリウム水溶液の電気分解液が優れた電気的浸透力を発揮するため、対象物の表面が疎水性(撥水性)を有する材料であっても容易かつ確実に遠赤外線放射機能を付与することのできるコーティング剤を得ることができる。
【0010】
この場合、前記遠赤外線放射物質の水溶液の製造工程が、
遠赤外線放射物質と、絶縁体で被覆された導電線と、を水に浸漬して前記導電線に直流電流を導通させる工程と、
前記導電線の周囲の水に前記直流電流と同じ方向の水流を発生させる工程と、
前記水に超音波振動を付与する工程と、を含むことが望ましい。このような構成とすれば、遠赤外線放射物質がイオン化した状態で存在する遠赤外線放射物質水溶液を得ることができるため、これを用いることにより、対象物に遠赤外線放射機能を付与する能力に優れたコーティング剤を製造することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、表面が疎水性(撥水性)を有する材料であっても容易かつ確実に遠赤外線放射機能を付与することのできるコーティング剤を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態であるコーティング剤製造工程を示すフロー図、図2は図1に示すコーティング剤製造工程において使用する溶解処理装置を示す模式図である。
【0013】
本実施形態においては、図1に示すように、動植物プランクトンの化石および海洋ミネラルを含み常温で遠赤外線放射機能を有する遠赤外線放射物質50および炭酸水素ナトリウム水溶液11を図2に示す溶解処理装置10に投入して所定の処理を施した後、この液を図4に示す処理容器40に移して遠赤外線を照射することによって遠赤外線放射物質水溶液52(濃度:0.3重量%〜15重量%程度)を形成する。また、水60を炭酸水素ナトリウム61に溶かした炭酸水素ナトリウム水溶液62(濃度:1重量%〜10重量%程度)に電気分解処理63を施すことによって炭酸水素ナトリウム電気分解液64を形成する。そして、遠赤外線放射物質水溶液52と炭酸水素ナトリウム電気分解液64とを混合比率50:1〜500:1程度で混合53することによってコーティング剤54を製造する。
【0014】
このような工程によって得られるコーティング剤54は、この中に含まれる炭酸水素ナトリウムの浸透力により強力な浸透力を有しているため、表面が疎水性(撥水性)を有する材料に対して塗布した場合でも、遠赤外線放射物質50がこれらの材料に直接浸透し、定着する。従って、表面が親水性の材料は勿論のこと、疎水性(撥水性)を有する材料であっても確実に遠赤外線放射機能を付与することができる。なお、コーティング剤54の塗布手段は限定しないので、スプレー法や刷毛塗り法など、塗布対象材料に適した方法を用いることができ、施工も容易である。
【0015】
また、コーティング剤54は、優れた電気的浸透力を発揮する炭酸水素ナトリウム電気分解液64と、遠赤外線放射物質水溶液52と、を混合して製造されている。このため、コーティング剤54が、対象物の表面が疎水性(撥水性)を有する材料であっても容易かつ確実に遠赤外線放射機能を付与することができる。なお、炭酸水素ナトリウム電気分解液64が炭酸水素ナトリウム水溶液62より優れた電気的浸透力を発揮する理由は、炭酸水素ナトリウム水溶液62を電気分解することにより液中にCO3-,HCO3-,OH-など複数のマイナスイオンが形成され、界面活性化作用が高まるためではないか、と推測される。
【0016】
一方、コーティング剤54は優れた浸透力、界面活性化作用を有しているため、前述し作用に加え、既設の建築構造物などの壁面に塗布すると、壁面に付着している汚損物質などを遊離する作用も発揮する。このため、コーティング剤54は、当該コーティング剤54によるコーティング処理を行う対象壁面を予め清浄化する前処理剤として使用することも可能である。なお、前処理剤として使用する場合、炭酸水素ナトリウム電気分解液64の混合比率を調整することが望ましい。
【0017】
一方、コーティング剤54は無色透明の液体であるため、対象物に塗布していく場合、塗布作業中に塗布済部分と未塗布部分との見分けがつかなくなることがある。そこで、図1に示すように、混合53の工程において適切な水性顔料65を添加してコーティング剤54を着色すれば、塗布済部分と未塗布部分との識別が容易となり、作業性も向上する。
【0018】
また、コーティング剤54は、含有水分を蒸発させるなどの水分削減工程55を経ることによって含水率を減らした濃縮コーティング剤56として使用することもできる。濃縮コーティング剤56はコーティング剤54よりも体積が減るので、保管スペースを削減することができるほか、施工現場までの搬送性、携行性の点においても有利である。なお、濃縮コーティング剤56は、施工現場にて軟水などで希釈し、増量させた状態で使用することができる。
【0019】
さらに、濃縮コーティング剤56に石灰石や珪石の微細粉末を核化剤として添加して増量させたものを乾燥させたり、フリーズドライ処理したりするなどの水分除去工程57を経ることによって粉末化した粉末コーティング剤58を形成することもできる。粉末コーティング剤58の用途は限定するものではないが、例えば、油性塗料や溶剤系コート剤に混合して使用することができる。
【0020】
次に、図2,図3に基づいて、遠赤外線放射物質50および炭酸水素ナトリウム水溶液11から遠赤外線放射物質水溶液52を形成する工程で使用する溶解処理装置10について説明する。
【0021】
溶解処理装置10は、図2,図3に示すように、炭酸水素ナトリウム水溶液11および遠赤外線放射物質12を収容可能な反応容器13と、絶縁体14で被覆された状態で反応容器13内の炭酸水素ナトリウム水溶液11に浸漬された導電線15と、反応容器13内の炭酸水素ナトリウム水溶液11に超音波振動を付与するための超音波発生手段16と、導電線15に直流電流DCを導通させるための直流電源装置17と、導電線15の周囲の炭酸水素ナトリウム水溶液11に直流電流DCと同方向の水流Rを発生させるための水流発生手段である循環経路18a,18bおよび循環ポンプPと、を備えている。直流電源装置17、超音波発生手段16および循環ポンプPはいずれも一般の商用電源によって作動するものである。
【0022】
反応容器13は、上面が開口した倒立円錐筒状であり、その頂点に相当する底部には排水口19が設けられ、この排水口19には循環ポンプPの吸込口P1に連通する循環経路18aが接続され、排水口19直下には循環経路18aへの排水量を調節するための開度調節バルブ20と、反応容器13内の水などを排出するための排水バルブ21が設けられている。循環ポンプPの吐出口P2には循環経路18bの基端部が接続され、循環経路18bの先端部は収容槽22に接続されている。収容槽22外周の底部付近には、収容槽22内の炭酸水素ナトリウム水溶液11を反応容器13内へ送り込むための循環経路18cの基端部が接続され、循環経路18cの先端部は反応容器13の開口部に臨む位置に配管されている。循環経路18cには、収容槽22から反応容器13へ送り込む水量を調節するための開度調節バルブ23が設けられている。
【0023】
収容槽22の底部には、排水バルブ25および水温計26を有する排水管24が垂下状に接続されている。必要に応じて排水バルブ25を開くと、収容槽22内の水が排水管24の下端部から排出することができ、このとき排水管24を通過する炭酸水素ナトリウム水溶液11の温度を水温計26で計測することができる。
【0024】
図3に示すように、導電線15とこれを被覆する絶縁体14からなる複数の導電ケーブル29(29a〜29g)はそれぞれ反応容器13内の深さの異なる複数位置に円環状をなすように配線され、これらの円環状の導電ケーブル29a〜29gはいずれも反応容器13と略同軸上に配置されている。それぞれの導電ケーブル29a〜29gの内径は倒立円錐筒状の反応容器13の内径に合わせて段階的に縮径しており、それぞれの配置箇所に対応した内径となっている。各導電ケーブル29a〜29gは、反応容器13の壁体13aに設けられた絶縁性のターミナル30に着脱可能に結線されているため、必要に応じて、円環状の部分をターミナル30から取り外したり、取り付けたりすることができる。
【0025】
反応容器13内の軸心に相当する部分には、絶縁性の網状体で形成された有底円筒状の収納容器31が配置され、この収納容器31内に塊状の遠赤外線放射物質12が充填されている。この収納容器31はその上部に設けられたフック31fにより、反応容器13の壁体13a上縁部に着脱可能に係止されている。
【0026】
図2に示すように、循環経路18a,18bの外周にはそれぞれ導電ケーブル29s,29tが螺旋状に巻き付けられ、これらの導電ケーブル29s,29tに対し、直流電源装置17から直流電流DCが供給される。導電ケーブル29s,29tを流れる直流電流DCの向きは循環経路18a,18b内を流動する水流の向きと略一致するように設定されている。このため、反応容器13内の水流の向きは直流電流DCの向きと同じとなる。
【0027】
このような構成の溶解処理装置10において、反応容器13内および収容槽22内に所定量の炭酸水素ナトリウム水溶液11を入れ、遠赤外線放射物質12が充填された収納容器31を反応容器13内の中心にセットした後、循環ポンプPを作動させるとともに、反応容器13底部の開度調節バルブ20および循環経路18cの開度調節バルブ23を調節して、反応容器13から排水口19、循環経路18a、循環ポンプP、循環経路18b、収容槽22および循環経路18cを経由して再び反応容器13の上部に戻るように炭酸水素ナトリウム水溶液11を循環させる。そして、直流電源装置17、超音波発生手段16を作動させると、収納容器31内の遠赤外線放射物質12から炭酸水素ナトリウム水溶液11への遠赤外線放射成分の溶出反応が開始される。
【0028】
溶解処理装置10を使用して遠赤外線放射物質水溶液52(図1参照)を製造する際の作業条件は特に限定しないが、本実施形態においては以下の作業条件で遠赤外線放射物質水溶液52の製造を行った。
(1)導電ケーブル29,29s,29tには電圧8000〜8600V、電流0.05〜0.1Aの直流電流DCを導通させた。なお、導電ケーブル29などを構成する絶縁体14はポリテトラフルオロエチレン樹脂で形成されている。
(2)反応容器13内に充填された遠赤外線放射物質12は、化石などを含む岩盤を粉砕したものであり、炭酸水素ナトリウム水溶液11に対し質量比で10〜15%程度充填されている。
(3)炭酸水素ナトリウム水溶液11の濃度は限定しないので、例えば、水100リットルに対して炭酸水素ナトリウムを1g〜5g程度溶解したものを使用している。なお、ミネラルイオン濃度が高い地下水をそのまま使用することもできる。
(4)超音波発生手段16は周波数30〜35kHzの超音波を発生するものであり、その超音波振動部16aが反応容器13内の炭酸水素ナトリウム水溶液11に直接触れて加振するように超音波発生手段16を配置している。
【0029】
このような条件で溶解処理装置10を稼働させると、反応容器13内には左ねじ方向に回転しながら排水口19に吸い込まれる水流Rが発生し、排水口19から排出された炭酸水素ナトリウム水溶液11は、前述した循環経路18a,18bなどを経由して、再び、反応容器13内へ戻るという状態が継続される。従って、水流Rによる撹拌作用と、導電ケーブル29を流れる直流電流の作用と、超音波発生手段16が炭酸水素ナトリウム水溶液11に付与する超音波振動で生じる界面活性を高める水分子運動と、により、遠赤外線放射物質12から遠赤外線放射成分が速やかに炭酸水素ナトリウム水溶液11中に溶出して、必要とする遠赤外線放射物質成分が適度に溶け込むとともに、単体としてイオン化した状態で存在する遠赤外線放射物質水溶液を効率良く製造することができる。特に、導電ケーブル29を流れる直流電流の作用により、遠赤外線放射物質12に含まれる有効な遠赤外線放射物質成分がイオンの形で炭酸水素ナトリウム水溶液11中に効率的に溶出するため、イオンとしての反応性、作用性を有する遠赤外線放射物質水溶液を得ることができる。
【0030】
次に、溶解処理装置10を使用して得られた遠赤外線放射物質水溶液を、図4に示す処理容器40内へ移す。この場合、反応容器13内において収納容器31から漏出した遠赤外線放射物質12の残留物は反応容器13の底部にある排水バルブ21から排出することができる。処理容器40内に収容された遠赤外線放射物質水溶液41は、撹拌羽根42でゆっくりと撹拌されながら、処理容器40内部に配置された遠赤外線発生装置43により遠赤外線が照射される。この遠赤外線発生装置43は波長6μm〜14μm程度の遠赤外線を発生するため、遠赤外線放射物質水溶液41中の水分子と、溶解した遠赤外線放射物質とが融合して、電気陰性度が高まっていき、pH12程度に達した段階で反応が完了する。これによって、遠赤外線放射物質が安定して溶解した遠赤外線放射物質水溶液52が形成される。
【0031】
なお、遠赤外線発生装置43は、波長6μm〜14μm程度の遠赤外線を発生するものであれば良く、材質や発生手段などは問わないので、加熱方式であってもよい。ただし、常温において、6μm〜14μm波長域の黒体放射に対して約85%以上の放射比率を有するものが望ましい。
【0032】
このように、溶解処理装置10と、遠赤外線発生装置43を有する処理容器40と、を使用することにより、遠赤外線放射物質がイオン化状態で安定的に存在する遠赤外線放射物質水溶液52を得ることができる。このため、遠赤外線放射物質水溶液52と炭酸水素ナトリウム電気分解液64とを所定比率で混合することにより、対象物に遠赤外線放射機能を付与する能力に優れたコーティング剤54を製造することができる。なお、コーティング剤54の原料の一つである遠赤外線放射物質水溶液52の製造方法は、溶解処理装置10を使用する方法に限定するものではないので、その他の方法で製造した遠赤外線放射物質水溶液を用いてコーティング剤54を製造することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明のコーティング剤は、建築構造や付帯設備に対して広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態であるコーティング剤製造工程を示すフロー図である。
【図2】図1に示すコーティング剤製造工程において使用する溶解処理装置を示す模式図である。
【図3】図2のA−A線における一部省略断面図である。
【図4】遠赤外線発生装置を有する処理容器を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0035】
10 溶解処理装置
11,62 炭酸水素ナトリウム水溶液
12,50 遠赤外線放射物質
13 反応容器
13a 壁体
14 絶縁体
15 導電線
16 超音波発生手段
16a 超音波振動部
17 直流電源装置
18a,18b,18c 循環経路
19 排水口
20,23 開度調節バルブ
21,25 排水バルブ
22 収容槽
24 排水管
26 水温計
29,29a〜29g,29s,29t 導電ケーブル
30 ターミナル
31 収納容器
31f フック
40 処理容器
41,52 遠赤外線放射物質水溶液
42 撹拌羽根
43 遠赤外線発生装置
53 混合
54 コーティング剤
55 水分削減工程
56 濃縮コーティング剤
57 水分除去工程
58 粉末コーティング剤
60 水
61 炭酸水素ナトリウム
63 電気分解処理
64 炭酸水素ナトリウム電気分解液
65 水性顔料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動植物プランクトンの化石および海洋ミネラルを含み常温で遠赤外線放射機能を有する遠赤外線放射物質と、炭酸水素ナトリウムと、水と、を含むことを特徴とするコーティング剤。
【請求項2】
動植物プランクトンの化石および海洋ミネラルを含み常温で遠赤外線放射機能を有する遠赤外線放射物質の水溶液と、炭酸水素ナトリウム水溶液の電気分解液と、を混合することを特徴とするコーティング剤製造方法。
【請求項3】
前記遠赤外線放射物質の水溶液の製造工程が、
遠赤外線放射物質と、絶縁体で被覆された導電線と、を水に浸漬して前記導電線に直流電流を導通させる工程と、
前記導電線の周囲の水に前記直流電流と同じ方向の水流を発生させる工程と、
前記水に超音波振動を付与する工程と、を含むことを特徴とする請求項2記載のコーティング剤製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−277434(P2007−277434A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−106807(P2006−106807)
【出願日】平成18年4月7日(2006.4.7)
【出願人】(505018599)株式会社サイエンス理研 (4)
【Fターム(参考)】