説明

コードを使用して、飲料調製用カプセルから使用者に情報を与える為の方法

飲料製造装置(20)内で飲料調製用カプセルから使用者に情報を与える為の方法であって、上部に二次元バーコード(7)を備えたカプセルを準備するステップと、デジタルカメラ(42)を介して上記バーコードの少なくとも一つの画像を捕捉するステップと、ディスプレイ(41)上に前記画像からの復号化情報を表示するステップと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、カプセル上の識別コードのようなコードを使用して、飲料注出装置内の飲料調製用カプセルから使用者に情報を与える為の方法に関する。
【0002】
【背景】
【0003】
以前に提案されたカプセルシステムは、飲料製造機においてパラメータを設定する為に識別コードを備える。例えば、コーヒー、ミルク、チョコレート、茶、これらの原料の組合せを含むカプセル又はカートリッジは、特別に設計された機械で使用され、これらの機械において、水は、カプセル内に一定圧力で供給され、飲料を調製する為に原料と相互作用する。そのような機械は、異なる圧力で動作可能である。
【0004】
WO02/28241は、熱い又は冷たい飲料調製用カートリッジを記載するが、パケットは、機械が解釈可能な特徴を含み、特別な淹出パケットに適した特定の淹出動作を使用するように飲料製造装置を導く為に解釈される。
【0005】
WO02/074144は、飲料淹出装置認知システムを備える飲料淹出システムを記載するが、この認知システムは、飲料淹出システムに、当該システム内に挿入された飲料淹出装置の存在、型及び/又は容量を認知させる。
【0006】
WO02/078494には、挽かれたコーヒーを含み、エスプレッソ機の為に、小分け用パッケージに機械読み取り可能な識別子が、回転対称方式に準備され、もって、これを簡単かつ容易に、小分け用パッケージの実質的に平らな面上で読み取らせる。小分け用パッケージは、識別子が同軸に貼られる実質的に丸い底部を持つカプセルの一部であることが好ましい。問題点は、コードの読み取りにカプセルを広い経路にわたって読ませることが必要になり、これは、読み取りを実行する為にカプセルの移動を強いることである。さらに、コードが印刷されている表面は、通常、平らではなく、カプセル内の内部ガス圧のため、むしろ凸状になっている。その結果、コードは、歪んでいる場合があり、その読み取りは否定的に影響される。最後に、コードには、非常に制限された数の情報が含まれているので、その解決を行うことは、あまり魅力的ではない。
【0007】
WO02/078498のように、柔らかい表面上に印刷されたコードの問題を解決する為に、例えばEP1593329における装置の機械的要素により、その表面を平坦化する試みがなされてきた。しかしながら、そのような方法は、カプセルの破裂を引き起こし、望ましくない装置内での機械的摩擦を引き起こし、さらにパッケージの偶然の引き裂けも引き起こす。
【0008】
EP1440640は、異なるステップを備えた少なくとも一シリーズの飲料を調製する方法を記載し、これらのステップは、少なくとも一つの飲料カートリッジの挿入、動作サイクルを始めるユーザインタフェースの作動、伝統的なバーコードに基づく特定淹出サイクルの生成、飲料カートリッジに水性媒体を通過させ、水性媒体の温度、事前湿度、体積流量、空気浄化がコードに基づく設定、一定のカートリッジに引き出し手段を与え、飲料の泡立ちを与えるステップを含む。
【0009】
解決策は、例えばEP1715778のように、光学的コードを高周波コードに置き換えるステップをも含んだ。しかしながら、この技術は、飲料用カプセルのような使い捨て容器にとっては不経済のままである。
【0010】
WO2009007292は、飲み物又はサービスディスク上の一次元又は複数次元パターンの画像を記録する為に飲み物調製機器内で読み取り装置の方法を記載するが、配給ディスクは、機器の開放淹出チャンバ内に挿入され、調製又は配給動作が始まる前に、淹出チャンバの閉じる動作において、中間位置を介して充填位置から閉鎖位置に変更される。読み取り機器は、淹出チャンバが閉じられる前に起動され、その結果、少なくとも一つのパターン画像が閉鎖位置に達する前に記録される点で、技術的に発展されてきた。ここでの問題は、画像処理の複雑性、特に、幾つかの画像の比較が必要になる点である。
【0011】
一般に、従来技術のシステムは、装置及び/又は使用者との通信が限定されているという問題がある。従来技術において、コードは、本質的に、飲料製造装置の淹出パラメータを設定する為に使用されている。飲料調製中、更に、それ以外にも、通信を改善する必要がある。
【0012】
さらに、従来技術には、カプセルの識別コード読み取りの信頼性という点でも問題がある。識別を改善する試みが行われてきたが、大抵の解決策は、実施するのが複雑であり、或いは/又は、他の問題を与える。
【0013】
一般的に、カプセルは、機械内の光学的バーコードの正確な読み取りを確実にするため、正確な方式で飲料装置に向けられ、挿入されなければならない。例えば、EP1440640において、カプセルは、一つの正確な向きでカプセルホルダ内に配置され、カプセル認知手段(図40を参照)による読み取りを可能にしなければならない。そのため、特に、幾つかのカプセルが装置内で連続して読み取られることが必要である場合、飲料製造装置の自動化の可能性に明らかな限界がある。
【発明の概要】
【0014】
本発明は、カプセルを識別し、情報を通信し、如何なる飲料製造装置でも実施可能なパラメータを設定する為に、簡単かつ信頼性のある、経済的な解決策を提供することにより、従来技術システムの問題を軽減するが、高処理能力の自動装置においては、例えば、幾つかのカプセルから複数成分の飲料を調製するときのように、中に挿入されるカプセルを信頼性良く識別することが重要になる。また、本発明は、飲料の調製中及び/又は調製期間以外において、使用者との通信を改善する為の解決策を提供する。
【0015】
さらに、本発明は、飲料製造装置内の飲料調製用カプセルから使用者に情報を与える為の方法に関し、当該方法は、上部に二次元バーコードを持つカプセルを準備するステップと、デジタルカメラを介してバーコードの少なくとも一つの画像を取り込むステップと、ディスプレイ上に前記画像からの復号化された情報を表示するステップとを備える。
【0016】
特に、デジタルカメラは、飲料製造装置の一部でもよい。他の態様において、復号化された情報は、ポータブルデータ通信端末のデジタルカメラに表示できるように構成されている。このため、ポータブル端末には、一つ以上のプログラムが与えられ、コードから復号化された情報が、使用者に理解される形式でディスプレイに表示可能である。
【0017】
表示される情報は、直接的な情報及び/又はウェブアドレスを含む。直接的な情報とは、バーコード内に含まれるデータから直接得られる情報を本質的に意味し、例えば、製品情報、淹出パラメータ又は使用者指示がある。
【0018】
提案された方法において、動作は、前記情報を表示する前にコード内に含まれる一連のデータからデータを選択することを含んでもよい。
【0019】
可能な態様において、表示される情報は、コードの画像である。この場合、画像は、飲料製造装置のデジタルカメラから得られることが好ましい。その後、コードの画像は、好ましくはポータブルデータ通信端末から第2のデジタルカメラにより取り込まれてもよい。
【0020】
また、方法は、使用者に、飲料調製に関連する指示に従うことを促す情報を表示するステップを備えてもよい。特に、指示は、カプセルを飲料製造装置内に挿入すること、更に/又は、飲料成分の分配を待つことを含む。
【0021】
本発明の方法において、表示される復号化された情報は、使用者に、ウェブサイトへのアクセスを促す情報、或いは、使用者をウェブサイトに自動的に導く情報を含む。
【0022】
提案された方法において、カプセルは、好ましくは、密封膜の中央の場所にある二次元バーコードを備えることが好ましい。
【0023】
より具体的には、本発明のカプセルは、少なくとも一つの仕切りとフランジ状リムを備える本体であって、前記仕切りは、前記飲料原料を受け、前記フランジ状リムは、前記本体の中心軸(I)に対して横向きに外に延びる、本体と、フランジ状リム上で密封される開口を閉じる為の膜と、飲料製造装置のカメラにより読み取られるように構成された二値化情報を含む光学的コードとを備え、前記光学的コードは、直線で囲まれた境界を有する二次元バーコードであり、膜の中心(O)に関して同軸の円形領域内に記入され、膜の半径より小さな半径を有する。
【0024】
本発明のカプセルは、幾つかの利点を与える。
【0025】
第1に、カプセルは、適切な検出を確実にするため、カプセルホルダまたは装入器に所定の向きで特に挿入されることは、もはや必要がない。自由度は、中心軸に関するカプセルの向きに対して与えられる。これは、装置内にカプセルを挿入することを大いに容易にする。
【0026】
第2に、特に小さなサイズのために、コードを読み取る為に、カプセルに関して装置を(或いは、装置に関してカプセルを)移動させることなく、パッケージを平坦化することなく、そのコードが識別可能になる。そのため、コードは、カプセルが静止位置にあるときに読み取り可能であり、それにより、装置は、シンプルになり、より信頼性が高くなる。さらに、カプセルの視覚的特性、例えば、ブランド、色、ラベル表示などは、従来技術の解決策と比較すると、そんなに影響を受けない。
【0027】
第3に、二次元コードは、通常の光学的コードより多くの情報を含むので、パラメータ表示の幅広い選択及び改善された通信を与える。
【0028】
二次元バーコードは、15mm以下、好ましくは13mm以下の半径の円形領域内に記入されることが好ましい。その結果、カプセルの読み取りは、カプセルが静止状態の間に実行され、カメラはカプセルの比較的近くに置かれるので、装置の簡単さ及び小型性の両方に影響を与えない。
【0029】
さらに、二次元コードは、膜の外部透明層と少なくとも一つの内部不透明層との間に置かれる。その結果、コードは、外部の物理的及び/又は化学的侵食に対して保護されるばかりか、その小さなサイズに拘わらず、読み取られるのに十分なコントラストを与える。
【0030】
二次元バーコードは、二値化形式の情報を備えるが、これは、製品情報、認証データ、淹出パラメータ設定、URL、それらの組合せを含む。
【0031】
カプセルから飲料を調製する為の本発明のカプセルシステムは、飲料製造装置を備え、前記飲料製造装置は、カプセルを内部で受容する為のカプセルホルダと、識別及び制御手段とを含むカプセル取り扱い手段を備え、前記識別及び制御手段は、前記取り扱い手段に関連して位置され、前記カプセル上に配置された二次元コードの画像を取り込み、前記画像又はその関連した二値化情報を前記識別及び制御手段の制御ユニットに転送するように構成されたデジタルカメラを備えている。
【0032】
前記識別及び制御手段は、前記画像又は二値化情報から復号化された形式で製品情報を表示する為に構成されたディスプレイを備えてもよい。
【0033】
好ましい態様において、システムは、一並びのカプセルを備え、これらのカプセルは、異なる飲料ファミリ(例えば、エスプレッソ、ルンゴ、ラテマキアート、カプチーノなど)に対応する。これらの一並びのカプセルのうち少なくとも2つのカプセルに対し、各カプセルのコードは、その飲料ファミリに関連したコード化情報に適合される異なるマトリックスサイズのコードになる。装置のカメラは、そのため、少なくとも2つの異なるマトリックスサイズのバーコードを読み取るように構成され、どの飲料ファミリに、その識別されたカプセルが属するのかを識別する。
【0034】
特定の態様において、少なくとも2つのカプセルに対するコードは、飲料名の文字数に従って変化する数多くのビットを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
以下、図面の記載において、本発明の追加の特徴及び利点を詳述する。
【図1】図1は、本発明のカプセルの側面図を示す。
【図2】図2は、図1のカプセルの平面図を示す。
【図2a】図2aは、図2の拡大図を示す。
【図2b】図2bは、第1変形例に従う図2の拡大図を示す。
【図2c】図2cは、第2変形例に従う図2の拡大図を示す。
【図2d】図2dは、第3変形例に従う図2の拡大図を示す。
【図3】図3は、本発明の装置内の、読み取りモードにおけるカプセルを例示する。
【図4】図4は、本発明の内の、読み取りモードで読み取られるときのカプセルの上部を示す。
【図5】図5は、カプセルが装置内で挿入モードにあるときの本発明のシステムを例示する。
【図6】図6は、カプセルが読み取りモードにあるときの図5のシステムを例示する。
【図7】図7は、カプセルが淹出モードにあるときの図5のシステムを例示する。
【図8】図8は、本発明のカプセルシステムをモバイルデータ通信端末と共に使用する通信方法を例示する。
【図9】図9は、モバイルデータ通信端末を使用する、カプセル上のバーコードの処理を例示する。
【図10】図10は、飲料製造装置に表示される画像から、ポータブルデータ通信装置からの情報取得を例示する。
【発明の詳細な説明】
【0036】
本発明は、カプセル内に液体を注入し、その液体と飲料原料が相互作用することにより、飲料を調製する為の飲料原料を含むカプセルに関する。飲料原料は、ロースト及び粉コーヒー、インスタントコーヒー、葉茶、ココア、酪農クリーマー、非酪農クリーマー(コーヒーフレッシュ)、チコリー、フルーツ、野菜抽出物、それらの組合せを備える。また、甘味料、調味料、濃化剤、食用担体、染料、発泡剤、安定剤、緩衝剤、乳化剤、加工助剤、それらの組合せのような添加物が、適した量だけ付加されてもよい。用語「カプセル」は、一般的に、如何なる1回使い切りの飲料パッケージを指し、これは、堅くても、完全に堅くなくても、ときには柔らかくてもよく、カートリッジ、ポッド、パッド、小袋などを含み、圧力をかけて、一定温度(高温、低温、室温)で、パッケージ内に含まれる原料との相互作用の為に、更に、液体又は一部が液体製品(すなわち、飲料)のパッケージから分配の為に、液体、通常は水を注入することにより、飲料製造装置内で使用可能である。液体及び原料間の相互作用は、抽出、分解、希釈、煎じ出し、散布、混合、乳化、それらの組合せにより、生じてもよい。
【0037】
カプセル1は、通常、飲料原料を受容する為に少なくとも一つの内部仕切りを備える本体2を備える。本体は、中心軸Iの回転形でもよく、例えば、実質的に円錐カップであり、大きな側部と、分配ダクト3で終結する狭い側部とを備える。大きな側部において、本体は、フランジ状リム4を備え、フランジ状リム4は、中心軸Iに対して横向きに外に延びている。本体は、フランジ状リム4上で密封された上部膜5により閉じられているので、内部仕切りを本体と共に囲んでいる。特許EP1472156B1に記載されているように、内側において、カプセルは、分配用ダクトに閉鎖壁を開く為の手段を備えてもよい。
【0038】
図2を参照すると、膜5と、その環状密封部分6とをフランジ状リム上に示す、図1のカプセルの平面図が例示されている。膜は、平らでなくてもよい。時々、ガス密膜は、ガス(二酸化炭素又は窒素など)の内部圧力の為に、僅かに外に膨らむ。膜には、中心軸「O」があり、中心軸「O」は、膜の表面を交差する中心軸「I」の先端を表す。
【0039】
より明らかに図2aに関して例示されるように、膜5は、データマトリックス(DataMatrix)光学的コード7を備え、これは、後述されるように、飲料製造装置のカメラにより読み取られるように構成された二値化情報を含む。光学的コードとは、直線からなる境界7a、7b、7c、7dを有する二次元バーコードである。それ自体から分かるように、例示されたバーコードは、小さな正方形格子から形成されたマトリックスコードであり、これがビット(格子が明るい場合には「0」、暗い場合には「1」、逆でもよい)を表す。左の境界7aと底の境界7bは、「L」形状を形成し、これは、ファインダーパターンとして知られ、コードを置き、方向付ける為に使用される。上の境界7cと右の境界7dは、タイミングパターンを表し、これは、コードのマトリックスサイズを定めるビット数の総数を与える。そのような特定コードの為の符号化は、ISO規格、ISO/IEC16022に詳細に記載されている。
【0040】
本発明によると、光学的コード7は(点線の円により例示された)円形領域8内に記入され、この中心は、膜の中心「O」と同心であり、半径「R」は、膜の半径「R」より、好ましくは少なくとも1.5倍小さく、最も好ましくは少なくとも2倍小さくなっている。定義上、コードは、どの角度も円形領域8の限界線を超えない場合には円形領域8内に記入される。半径「R」は、密封部分6を含む全体の膜の半径を表す。
【0041】
図2aの実施例において、コードは、等しい長さの4つの境界7a−7dから形成され、円形領域(すなわち、点線の円)の限界線と交差する4つの角度を持つ正方形を作る。
【0042】
図2bの実施例において、コードは、円形領域の限界線と交差する4つの角度を持つ長方形から形成される。それにより、長方形コードの長い側部は、円形領域(すなわち、点線の円)と交差する。
【0043】
図2cの実施例において、コードは、正方形コードから形成され、正方形コードは、中心「O」に関して中心がずれているが、まだ、膜の中心「O」と同軸の中心を有する円形領域内に記入されている。特に、正方形コードの一つの角度は、円形領域(すなわち、点線の円)の限界線と交差する。
【0044】
図2dの実施例において、コードは、長方形コードから形成され、長方形コードは、中心「O」に関して中心がずれているが、まだ、膜の中心「O」と同軸の中心を有する円形領域内に記入されている。特に、長方形コードの一つの角度は、円形領域(すなわち、点線の円)の限界線と交差する。
【0045】
通常、コードの中心のずれが生じるのは、膜が切断され、コードを受けた後に高いカンデンス(candences)で本体上に密封されるからであり、そのため、膜のセンタリングは、製造中、保証されない。通常、約5ミリ(最大値)に対して、中心Oに関するコード中心のセンタリングのずれは、あり得る。
【0046】
これら全ての実施例において、円形領域8の半径「R」は、膜の半径「R0」よりも、非常に小さい。そのため、円形領域は、本発明の利点(特に、後述されるように、カプセルの全角度位置における信頼性のある検出)を与える為に尊重されるべきコードに対する限界位置ゾーンを定めている。領域8の限界線(点線で例示)は、仮想的なものにすぎず、カプセル上、明らかである必要がない。バーコードは、先に定義されたように、15mm以下、好ましくは13mm以下、最も好ましくは3〜11mmの間の半径「R」の円形領域8内に記入されることが好ましい。より好ましい設計において、バーコードは、120mm以下の表面領域、最も好ましくは20〜90mmの間の表面領域を有する。下限は、本質的に、読み取り検出技術の制約により導かれるが、膜上の印刷中、或いは膜内の印刷中にあり得るコードの視覚的な欠陥に導かれる。
【0047】
本発明は、例示されたようなデータマトリックス型コードに限定されるものではなく、正方形又は長方形パターンに配置される白黒又はカラーモジュールを備え、コード規格(DataMatrix code, Semacode, Quick Response ("QR") code,Aztec code, Maxi-code 又は EZ-code)のいずれも含むマトリックスコードからなる、あらゆる二次元バーコードに適用可能である。これらのコードの全ては、同一の二次元の原則を使用するが、画像と共に隠された、正方形、点、円などのような、シンボルパターンを包含する異なる符号化アルゴリズムと異なる記号論を使用する。
【0048】
バーコードは、飲料関連情報(例えば、「製品情報」)、飲料製造装置内での飲料調製に関するパラメータ、更新ビット、エラービット、光学的参照ビットを保存するのに十分なマトリックスサイズで設計されている。マトリックスサイズ(例えば、ビット数を表す行数×列数)は、10×10から22×22の間、好ましくは12×12から18×18の間で構成されていることが好ましい。
【0049】
バーコードは、引っ掻き傷、熱水などから保護する為に、膜4の層内に挿入される、肉眼で見えるパターンでもよい。特に、膜は、少なくとも一つの内部不透明層と、少なくとも一つの透明層または半透明層とを備え、コードは、それら2つの層の間に挿入されることが好ましい。例えば、バーコードは、前記内部層又は外部層の表面に直接印刷可能であり、或いは、2つの層の間に挿入されるラベル上に印刷可能である。好ましくは、不透明層は、PP,PE,PET、それらの組合せから選択されるポリマーから形成される。好ましくは、外部層は、PETの中から選択される。例えば、膜は、それぞれ70ミクロン及び12ミクロンのPP及びPETの2つの不透明層、約10−20ミクロンの1つの外部透明層を備える。
【0050】
ありえる代替え案において、バーコードは、肉眼で不可視のパターンでもよく、例えば、特別なインクで印刷され、UVのような特定の光周波数範囲で読めるものでもよい。特に、特定の不可視パターンは、偽物のカプセルから本物のカプセルを区別する為に使用可能である。
【0051】
製品情報について、飲料名に関する情報は、カプセルの識別を可能にするコードで保存されてもよい。それにより、飲料の正式な表記は、最大125ビットを利用するコードのバイナリ部分として利用可能になる。カプセルの使用期限のような他の製品情報も、コードの他のビットを使用して、コード内に保存されてもよい。
【0052】
そのため、アルファベット又はアルファベットと数字を組み合わせたシーケンスのような飲料表記(たとえば、"espresso", "lungo", "cappuccino","latte macchiato"など)は、ビットの連続でコードに保存されてもよい。その後、表記は、調製前および/または調製中に、装置に接続されたディスプレイ12或いは装置の一部であるディスプレイ12に表示されてもよい。
【0053】
ありえるモードにおいて、2−Dバーコードは、ディスプレイ及び通信手段を介して、使用者をウェブサイト(例えば、カプセル供給者のウェブサイト)につなげるURL(ユニフォーム・リソース・ロケーター)アドレスを備えてもよい。通信手段は、デジタルカメラ機能を備えたモバイルデータ通信、例えば、モバイルフォン、PDA等でもよく、それが飲料製造装置に内蔵されてもよい。このため、例えば、飲料製造装置は、インターネット送信器及びインターネットブラウザを介して、ウェブサイトにアクセスする為に構成された通信ユニットを備える。そのため、最新のコマーシャルの提供、広告、製品情報のような情報サービスは、簡単に、表示可能であり、カプセル注文サービスは、(例えば、ウェブサイトで主催されたバーチャルストアで)、ディスプレイを通じて、使用者に提示可能である。
【0054】
装置設定パラメータに関して、2−Dバーコードは、以下の情報を保存する為のビットを備える:
【0055】
−水温、例えば、熱い温度、温かい温度、室温、冷たい温度
【0056】
−飲料の量、例えば、125,40,110,150,250,500ミリリットルなど。
【0057】
−原料の性質、例えば、ロースト及びび粉コーヒー、可溶性原料、ハーブティーなど。
【0058】
−特に、可溶性原料に対して、カプセルを空にする動作
【0059】
−カプセルの種類、例えば、シングル、ツーインワン、ドッビオなど。
【0060】
−特に、煎じ出し原料に対して、煎じ出し時間
【0061】
−データベースに関連した各カプセルに対するシリアル番号
【0062】
−更新データおよびこれらの組合せ
【0063】
図3に例示されているように、飲料製造装置は、カプセル識別及び制御手段9を備え、その機能は、飲料製造装置の設定パラメータを識別し、任意で、インターネットに対する志向性アクセスのような情報及び付加価値サービスを使用者に与える。これらの手段は、制御ユニット10(例えば、中央制御器または幾つかの制御器)、デジタルカメラ11,オプションでディスプレイ12を備え、これらは共にリンク可能あるいは一つ又は複数のユニットに結合可能であり、さらに、通信ユニット19を備える。制御ユニット10は、一般感覚では、一つ以上のユニットを含み、これらは、ヒータ、ポンプなどのような装置の淹出システムと同様、識別及び制御手段の異なるモジュール及びユニットで動作可能な入出力インタフェース、プロセッサ、メモリ、プログラム、アルゴリズムを含むと考えられる。分離型制御モジュールは、淹出システムの制御から通信制御を分離するように設計されてもよい。プログラム及びアルゴリズムは、カメラ用復号化アプリケーションを含んでもよい。
【0064】
制御ユニットは、淹出パラメータ、飲料、インターネット通信などに対する様々な選択について入力を受ける為のユーザインタフェースを更に備える。
【0065】
例えば、ディスプレイは、LCD又はプラズマスクリーンでもよく、タッチスクリーン、或いは、制御ユニット10及び/又は通信ユニット19に結合されたもの、例えば、コンピュータ、ラップトップ、モバイルデータ通信端末(例えば、モバイルフォン、iPod、PDAなど)、或いは他の同等の通信装置の形式でもよい。通信ユニット19は、例えば、イントラネット接続、WiFi及び/又はブルートゥース、データ通信用モデムでもよく、これらは、外部サーバー及び/又は端末との通信を可能にするものである。
【0066】
カメラ11は、光学的画像を取り込み、それを、二値データとして表される電子画像にデジタル化する如何なる入力装置でもよい。カメラは、デジタルカメラとして設計され、デジタルカメラは、通常、カメラの画像取り込みゾーンの成形、収束、シャープニングの為の画像センサ17(例えば、CCD)、光学レンズ、アパーチャ14、カメラ11に付属或いは制御ユニットに配置されるプロセッサを備える。また、カメラは、装置内でカプセルが移動中にバーコードの画像を取り込むフラッターシャッターカメラとして設計されてもよい。カメラは、カプセルのバーコードを読み取るときに装置に関して移動する性能を備えたスキャナとして設計されてもよい。また、カメラは、ポータブルで、装置の割り当てられた場所でプラグイン可能であってもよい。
【0067】
図4に例示されるように、カメラは、カプセルに関して配置され、カプセルの膜上の装置の画像取り込みゾーン(長方形ゾーン15により例示)は、先に定義されたように、バーコードが記入される円形領域を取り囲む。画像−取り込みゾーンは、カメラの種類に依存するが、約10%から300%だけ円形領域8の表面積より広くてもよく、長方形、正方形、円形のような、適した多角形でもよい。好ましくは、カメラは、画像取り込みゾーンを与えるように構成され、画像取り込みゾーンは、(「O」に関してセンタリング又はずれた)異なる位置の、マトリクスサイズの異なる、また、異なる形状(正方形又は長方形)のバーコードを取り込むのに十分な広さを有する。画像取り込みゾーンの定義は、レンズやアパーチャの特性、カメラ及びコード間の距離、CCD及びシャッタ特性等の異なるパラメータに依存する。特定の応用において、大きさの異なる2つのバーコードは、異なる飲料ファミリ(例えば、エスプレッソ、ルンゴ、カプチーノなど)に対応した異なるカプセルの為の製品情報にとって必要である。大きなサイズのコードは、飲料表記が長すぎるとき、或いは、複雑な飲料レシピの為に追加指示が必要であるときに必要になる場合がある。
【0068】
図5に表されている飲料製造システムは、カプセル1と,カプセル識別及び制御手段9を含む飲料製造装置20とを備える。好ましい態様において、装置20は、装置内にカプセルの挿入、それを装置の注入ユニット22まで移送することを可能にするカプセル取り扱い手段21を備える。このため、カプセル取り扱い手段は、重力によりカプセル−ホルダ24の中へとカプセルを装置内で導く為に、重力挿入手段23(例えば、スライダー又は装入器)を備える。重力挿入手段は、「スライダー」を使用してカプセルを受容するが、カプセルは、例示されているように、上部膜が実質的に垂直又は傾斜されていることに留意されたい。あるいは、EP1593326に記載されたカプセル選択機構のように、管状フィーダーを使用して、装置内に落とされるとき、カプセルは実質的に水平でもよい。そのとき、カプセルは、カプセル−ホルダ24の中に落ち、図6に例示されているように、その膜の実質的に水平な位置に戻されてもよい。カプセル−ホルダは、移送手段25に付属し、移送手段25はカプセルを挿入ゾーンから識別ゾーンまで移動させ、ここで、カプセルは、そのバーコードを所定間隔でカメラに向けた状態でカメラ11の下方に置かれる。移送手段は、直線に或いは/更に回転させてカプセルを駆動するのに適した如何なるキャリアを備えてもよい。例えば、移送手段は、電気モータ26と、カプセルホルダを支える直線駆動ベルト27とを備える。カメラ11の下方に位置されるとき、移送手段は、カプセルの膜上に置かれたバーコードの少なくとも一つの画像を取り込む為に停止されてもよい。或いは、画像−取り込み動作は、デジタル式フラッターシャッターカメラを用いて行われ、同時に、カプセル−ホルダが挿入ゾーンから液体注入ゾーンまで移動させることも可能である。
【0069】
識別後、制御ユニットは、移送手段25を作動させ、カプセル−ホルダを液体注入ゾーン内に移動させる。このゾーンにおいて、装置は、液体注入手段28を備え、液体注入手段28は、閉鎖プレート29と液体注入器30を備え、液体注入器30は、例えば、カプセル−ホルダ及び閉鎖プレート29の相対運動により、カプセル上に係合される。液体注入器は、係合されると、カプセルの仕切りと連通され、カプセル内に水を供給可能になる。それ自体知られているように、液体注入手段28は、流体供給手段31と流体で接続され、流体供給手段31は、水タンク32と、識別されたカプセルの関数としてカプセル内の適した液体量を計量する為の液体計量手段33(例えば、ピストン式ポンプ)と、液体ヒータ34とを含む。通常、飲料の調製の為に使用される液体は、水である。流体供給手段は、淹出動作後に残った液体からカプセルを空にする為の空気ポンプのようなガス供給手段35を更に備えてもよい。供給手段の選択された作動、特に、液体計量手段33,ヒータ34,ガス供給手段35は、コードに保存された装置設定パラメータに従って、識別及び制御手段9により制御される。
【0070】
異なる動作中、ディスプレイは、使用者に、異なる機能を動作するように、更に/又は、情報を与えるように促すように制御されてもよい。例えば、カプセルを飲料製造装置に挿入する前に、制御ユニットは、ディスプレイ12を介して、使用者に、淹出動作を始める為にカプセルを装置内に挿入することを促す(図5)。識別及び制御手段のカプセル存在センサ36は、取り扱い手段(例えば、スライダー、管状フィーダー、カプセルホルダ)内にカプセルが存在することを確かめることができる。カプセルが検出される場合、移送手段は、作動可能になり、更に/又は、カプセルを挿入させるプロンプト(指示)メッセージはディスプレイから取り除かれる。存在検出器は、二次元バーコードを識別するときのカメラ11でもよいことに留意されたい。
【0071】
既に言及されたように、カメラ11によるカプセルの識別(図3)の後、製品情報が復号化され、制御ユニットは、この製品情報(そのような飲料の表記)に関連したメッセージをディスプレイ12で命じることができ、更に/又は、そのような復号化された情報が、制御ユニットのメモリ内に含まれる追加情報や、遠隔データベースから通信ユニット19により検索された情報を表示するプログラムを開始することができる。そのような追加情報は、商業上の、栄養に関する情報、コーヒーや茶などの原料の地理的原産地に関する情報などである。
【0072】
淹出動作(図7)において、製品情報、使用者の指示、淹出情報、証明データ等のような更なる情報がディスプレイ12に表示可能である。例えば、独特のシリアル番号が、各コード上に準備され、これが、識別の為に、遠隔サーバー上、又は制御ユニットのメモリ内に保存された数字のリストと比較することが可能である。例えば、カプセルの識別中、或いはカプセルの識別後に表示される製品情報は、この段階だけで開始され、或いは持続されてもよい。使用者の指示は、使用者に、淹出手順に関連したステップを実行することを促す為に与えられてもよい。例えば、カプセルから出てくる飲料成分の最後を待つという指示を与えることが可能である。また、二つ以上のカプセルを必要とするカプチーノ又はラテマキアートのように、2つ以上の飲料成分から飲料が調整されるとき、第2のカプセルを挿入するという指示も、表示可能である。淹出情報は、飲料の温度や、注入液体の温度、飲料の容量などに関する情報に及んでもよい。この情報も、処理中、適切な時間に表示可能である。
【0073】
図8に例示された、あり得る応用において、飲料製造装置は、その通信ユニットを介して使用者のモバイルデータ通信端末40と通信するように構成され、製品情報、コード化されたURLアドレスに対応した商業上ウェブサイトへのリンクのようなディスプレイ41上に情報を表示するような情報が交換される。
【0074】
図9に例示されているように、コードに含まれるURLと製品情報は、飲料製造装置にカプセルを挿入する前に、モバイルデータ通信端末40により読み取り可能でもある。このため、モバイルデータ通信端末は、デジタルカメラ42及び復号化アプリケーションが必要になり、復号化アプリケーションは、使用者により、端末にダウンロード或いは予めロードしておくことが可能である。ローディングアプリケーションは、カプセル上の2−Dバーコードを読み取り、それから使用可能な情報を復号化するように構成されている。他は秘密状態または使用されないので、コードのうち一定のビットだけが、使用者にアクセス可能であることに留意されたい。そのために、コードから関連データを選択する為のアルゴリズムやソフトウェアが、端末に準備される。そのようなアルゴリズムやソフトウェアは、復号化アプリケーションの一部として、ダウンロード可能である。様々なアプリケーションが、Kaywa読み取り器等のようなマトリクスコードを復号化する為に存在する。また、ソフトウェアは、メニュー及びサブメニュー、グラフィクス、画像、映像、アバター等を用いて適合され、様々なサービスを、より魅力的かつ直観的な方法で表示可能になる。
【0075】
本発明は、使用者が飲料製造装置にカプセルを挿入する前に製品情報(例えば、栄養の中味、製品レシピ等)を得たり、端末がインターネット用ブラウザ及び送信器を有する場合、関連したウェブサイトにアクセスできるという使用者の利益を提供する。例えば、この直接かつ素早いウェブサイトへの接続は、新しいカプセルや付属品の注文のような取引の達成、或いは、コンテスト、プロモーションへの参加、販売後の電話又はコールセンタ又は販売後の使用者の電話にアクセスを可能にする。
【0076】
他の実施例のように、レシピ指示は、二つ以上のカプセルを使用して、カプチーノ、ラテマキアート等の複数の成分飲料を調製する使用者に表示可能である。
【0077】
モバイルデータ通信端末は、淹出パラメータ化ソフトウェア、使用者指示ソフトウェア、復号化アプリケーション、それらの組合せにおいて、遠隔サーバーから情報をダウンロードし、後に、それを更新する為に飲料製造装置の制御ユニットにアップロードするのに役立つことにも留意されたい。
【0078】
2−Dバーコードバーコードカプセルの他の応用は、図10に例示されており、飲料製造装置20は、そのディスプレイ12に、デジタルカメラ11により取り込まれたような2−Dバーコードの画像50を表示するように構成されている。画像は、2−Dバーコード7の完全な複製或いは部分的な複製、同一サイズ又は異なるサイズでもよい。バーコード画像50は、表示されるとき、ポータブルデータ通信装置40により再び取り込まれ、復号化アプリケーションを介して復号化され、適した通信ソフトウェアを使用して処理される。
【0079】
もちろん、本発明は、説明された好ましい実施形態に限定されるものではなく、添付された特許請求の範囲の範囲が及ぶ他の均等物へと拡大解釈される。
【符号の説明】
【0080】
1 カプセル
2 本体
3 分配ダクト
4 フランジ状リム
5 上部膜
6 環状密封部分
7 光学的コード
7a 境界
7b 境界
7c 境界
7d 境界
8 円形領域
9 制御手段
10 制御ユニット
11 デジタルカメラ
12 ディスプレイ
14 アパーチャ
15 長方形ゾーン
17 画像センサ
19 通信ユニット
20 飲料製造装置
21 手段
22 注入ユニット
23 重力挿入手段
24 ホルダ
25 移送手段
26 電気モータ
27 直線駆動ベルト
28 液体注入手段
29 閉鎖プレート
30 液体注入器
31 流体供給手段
32 水タンク
33 液体計量手段
34 液体ヒータ
35 ガス供給手段
36 カプセル存在センサ
40 モバイルデータ通信端末
40 ポータブルデータ通信装置
41 ディスプレイ
42 デジタルカメラ
50 バーコード画像
I 中心軸
O 中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料製造装置(20)内の飲料調製用カプセルから使用者に情報を与える為の方法であって、
上部に二次元バーコード(7)を備えたカプセルを準備するステップと、
デジタルカメラ(11,42)を介して前記バーコードの少なくとも一つの画像を取り込むステップと、
ディスプレイ(12,41)上に前記画像からの復号化された情報を表示するステップと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記デジタルカメラ(11)は、前記飲料製造装置の一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記復号化された情報は、携帯性通信端末のデジタルカメラ(42)上に表示可能であるように構成されている、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ディスプレイ(11)は、前記飲料製造装置の一部である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ディスプレイ(41)は、携帯性通信端末の一部である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも一つの動作は、前記情報を表示する為に前記コードに含まれる一連のデータからデータを選択するステップを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記カプセルは、密封膜(5)の中央領域(8)内で実質的に位置される二次元バーコードを備える、
【請求項8】
前記表示される復号化された情報は、製品情報及び淹出パラメータを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記表示される復号化された情報は、ウェブアドレスを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記表示される復号化された情報は、前記コードの画像(50)である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記飲料調製に関連した指示に従うことを前記使用者に促す情報を表示するステップを備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
ウェブサイトにアクセスすることを前記使用者に促す情報を表示又は前記使用者をウェブサイトへと自動的に導くステップを備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記飲料製造装置(20)内のカプセル(1)から飲料を調製する為のシステムにおいて、
二次元バーコード(7)を備えるカプセルと、
飲料調整装置(20)であって、内部に前記カプセル(1)を受容する為のカプセルホルダ(24)を含むカプセル取り扱い手段(21)と、
デジタルカメラ(11)を備える識別及び制御手段(9)であって、前記デジタルカメラ(11)は、前記取り扱い手段(21)に関連して置かれ、前記カプセル上に配置された二次元コード(7)の画像を取り込み、前記画像又はそれに関連した二値情報を前記識別及び制御手段(9)の制御ユニット(10)に転送する為に構成されており、前記画像からの復号化された情報を表示する為のディスプレイを更に備える、前記識別及び制御手段と、
を備える、システム。
【請求項14】
前記バーコードは、マトリックス型コードである、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記バーコードは、密封膜(5)の中央領域内に実質的に置かれている、請求項13に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−517028(P2013−517028A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548418(P2012−548418)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050323
【国際公開番号】WO2011/089049
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】